No.14:経営革新承認後の徹底した出口支援で紙飛行機の数多くの販路を開拓 No.14:経営革新承認後の徹底した出口支援で紙飛行機の数多くの販路を開拓 【経営課題へのアプローチと支援手法】 【企業概要】 当社は、紙飛行機のデザイン・商品開発・販売を主たる事業 とする紙飛行機デザイン工房。経営者の工業デザイナーとして のセンスを生かした高精度、高品質の企業広告などに使える ユニークな「紙飛行機」を家内手工業的に開発・販売。 創業平成18年8月、従業員1名。 百貨店やネット販売の紙飛行機 【支援開始の経緯、事業状況と経営課題】 当社は、趣味がこうじて興した工房で、学校や公共団体主催の紙飛行機 教室の講師で主な収入を得ていた。当社には、他の追従を許さない多彩な デザインの紙飛行機を開発できる強みがある一方で、売り手が見えないと いう経営課題があったため、経営指導員が他の事業所より紹介を受け支 援を開始。紙飛行機という子供の頃なら誰でも作成したことがある商材を、 子供でも大人でも楽しめる夢を広めるツールとして、販路開拓等の支援を 継続的に行う。 当社の商品上の強みとして、一度に数万機を飛ばす ことができる折り紙の特殊効果用紙飛行機トンビー (TONBY)がある。コンサート等のイベント時に一斉 に飛ばすことで花吹雪以上の効果があり、デザインも 書き込め、ゴミにならず持ち帰りたくなる紙飛行機の 魅力も備わっている。しかし、家内手工業的な開発と 販売の体制に止まっていたため、代表者の意識改革 も含めた経営革新支援(量産可能なレーザーカッター の導入等)と、経営革新承認後の販路開拓(出口支 援)を徹底的に支援した。 【支援の経過】 平成20年1月 4月~ 現在まで 【他の支援者に伝えたい支援のノウハウ】 ○経営革新は承認がゴールではなくスタート。承認後の出口支援に力を入れる。 ○経営革新計画については3年計画で策定。終了後は新たな計画策定が効果的。 ○メディア戦略については小さなメディア(地元)を紹介し、その取り上げられた内容を 徐々に大きなメディアに紹介。最終的に全国版メディアを目指す。 ○全国の商工会議所や機構などが行っている様々な販路開拓策などをフル活用。 ○バイヤー商談会は契約が目標ではなく、バイヤーからのアドバイスにより自社商品 の強み・弱みを客観的に理解し、新商品開発の一助とすることが目的。 ○応援Coは常に他の企業と組めないかを考える。今回も、地元出身歌手や地元プロ 野球球団とのコラボが実現した。 【支援結果と改善効果】 県デザイン大賞受賞「TONBY」 経営革新講座受講 3月経営革新承認 販路開拓支援(経営革新承認後の出口支援) 大阪商工会議所主催バイヤーとの逆見本市参加支援。東急ハンズ との契約。各種メディア戦略支援(地域紙・地域TV・全国TV等) 県デザイン大賞受賞。有名歌手コンサートで3,000機飛行 拠点主催ビジネス交流会出展。プロ野球球場で通算60,000機飛行。 その他、数多くの販路開拓支援を行う。 代表者の意識(風土)改革が急務とし、経営革新講座を受講してもらい意識改革と 経営革新計画書作成→承認を推進。 経営革新計画を実行するうえで販路開拓が急務であるため、応援Coの推薦により 大阪商工会議所逆見本市(バイヤー商談会)に参加。販路開拓にはメディア戦略が 不可欠のため各種メディアを紹介し掲載・放映。自社ブランド構築のため、県デザイン 協議会主催の産業デザインコンテストに応募。最優秀大賞である県デザイン大賞を 受賞。コンサートでの飛行を目指し地元出身歌手にアプローチ。他の事業所の紹介も あり同氏の親類筋にもアタックして、コンサートでの3,000機飛行を実現。新型インフル エンザの流行という社会環境もあり、プロ野球球場ではジェット風船が自粛されてい たため、その環境を逆手にとって球場管理会社に営業。結果30,000機を試合終了後 に飛行させ、ホーム最終戦でも30,000機を飛行。 ○経営革新3年計画で承認。生業から企業への意識(風土)改革。 ○大阪商工会議所が主催した百貨店等とのバイヤー商談会に参加し、東急ハンズ (大阪・広島)と契約。大手百貨店との取引により毎月の収入安定と信用力拡大とに つながる。 ○各種メディア(地域紙⇔地域TV⇔全国TV等)に取り上げられ販路拡大。メディアか らのオファーで紙飛行機の本が製作され、書店に並ぶ。 ○地元出身歌手とのコラボによるコンサートでの飛行や、地元プロ野球球場での通算 60,000機(売上100万円)の飛行で自社ブランド力が向上。 【事業者の声】支援を受けて感じたこと 経営革新承認により事業計画を策定したことが大きく、その後の販路開拓について もアドバイスいただき順調に売上を伸ばしております。我々企業は公的販路開拓策や メディア広報に疎いところがあり感謝しております。これからも継続支援をお願い致し ます。
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