砥部町公営企業会計システム構築業務仕様書 1 砥部町公営企業会計システム構築に関する基本方針 (1)目的 現公営企業会計システムでは、平成 24 年 1 月に改正された地方公営企業会計制度改 正に対応できないためシステムの更新が必要となった。また、現在は水道事業と下水 道事業が異なったシステムを使用しており、これを機にシステムを統一して事務の効 率化を図るためシステムを更新するものである。 (2)現状 導 入 業 者 : 水道事業 株式会社愛媛電算 下水道事業 日本上下水道設計株式会社 (3)方針 新たな公営企業会計制度に適確に対応するとともに、水道及び下水道事業の会計事 務が安定的、かつ効率的に行えるよう、下記の事項を基本方針として公営企業会計シ ステムの更新を行う。 ① 「公営企業会計システム」は平成 25 年 11 月 1 日までに導入し、予算編成に対応 できる状態にさせること。なお、本稼働については平成 26 年 4 月 1 日とする。 ② 消費税法の改正に対応し得る機能を有すること。 ③ 将来の拡張性を考慮し、最低 5 年以上の使用に耐えうる能力を有すること。 ④ 導入に際しては、職員の通常事務に負荷のかからない方式をとること。 ⑤ 人事異動による職員へのシステム運用のサポート及びパソコンやハード機器の入 れ替えに伴うシステムの使用設定は無償で対応すること。 ⑥ システム稼動後のサポートについては、直接、砥部町役場に訪問すること。 2 ハードウェア (1)下記のものは、原則として既存環境を使用するものとする。 ①サーバー サーバーについては、VMWare を使用した仮想化環境を構築しており、ここに仮 想マシンを追加して使用することとする。 必要な仮想サーバーの台数について明記し、それに必要な OS を用意すること。 物理サーバーの異常、メンテナンス等で別の物理サーバーに移動させることが あるため、必要な OS のライセンス数を用意すること。 ウイルス対策については、トレンドマイクロ社のウイルスバスターコーポレー トエディションまたは ServerProtect を使用すること。ライセンスは砥部町で 用意する。 ②クライアント WindowsXP、Windows7(32bit、64bit)のいずれにも対応し、users 権限での利用 が可能であること。 ③バックアップ 非常時のシステム環境回復、データ復元に備えるため、下記の要領でバックアップ を行うこと。 設定完了後にサーバー全体のバックアップを取り、稼働後のバージョンアップ 等で大幅な設定の変更があった場合には、迅速な復旧のために再度全体のバッ クアップを取ること。なお、保存先については他のサーバーの共有フォルダと 1 し、別途指示する。 毎日更新されるデータベースの内容について、夜間に自動で他のサーバの共有 フォルダへバックアップを取ること。なお、保存先については別途指示する。 ④プリンタ (2)既存環境で不足、問題等のある場合は、新たに提案するものとし、その経費も見積 に含めること。 3.ミドルウェア 公営企業会計システムが稼動するために必要なものとする。 4 パッケージソフト (1)水道事業及び公共下水道事業それぞれの公営企業会計システムとして、以下のシス テムを導入するものとする。 ①基本システム:公営企業会計システム(財務) ②付属システム:固定資産償却管理システム (2)公営企業会計システムとは下記①~④の業務内容を含むものとする。 ① 予算管理業務(当初、補正、繰越、流充用、弾力条項、予算書作成などに対応) ② 執行管理業務(起票、勘定管理、月次統制、例月監査資料作成などに対応) ③ 決算管理業務(繰越処理、決算整理、剰余金処理、納税計算、決算書作成など に対応) ④ その他の業務(経営分析業務など) ※付属システムの固定資産償却管理システムについては、固定資産管理業務及び固定 資産シミュレーション業務、アセット管理業務 (3)パッケージ機能については、別紙 1「砥部町公営企業会計システム機能仕様明細」 の機能を基本的に備えるものとする。その場合にカスタマイズ対応が必要な場合は、 そのカスタマイズ経費について見積経費に含めること。 (4)出力帳票は、レーザープリンタで出力可能とし、プレビュー機能、Excel 出力機能、 PDF出力機能を備えていること。 (5)EUC 機能により容易に Microsoft Excel にデータ受渡しできること。 (6)使用ライセンスは水道事業、下水道事業各々5 とする。 5 システム導入に関する構築経費 (1)基本的な詳細仕様は以下のとおりとする。 ① システムインストール費 ア 公営企業会計システム及び固定資産償却管理システムのインストール費 イ 納入ソフトウェアに関するインストール費 ② データ移行費 ア 現システムから新システムへのデータ移行費(コンバートもしくは入力作業) 支払・調定・収納・振替情報(平成 24、25 年度分)、業者情報、固定資産情報 ※固定資産の移行データについては Excel データにて提供 イ 新システムのマスタ作成費 ③ システムインテグレート費 打ち合わせ・システムエンジニア派遣・教育研修等システム導入事前経費 ④上記以外公営企業会計システム導入に係る経費 2 6 保守サポートについて (1)信頼性の高いサポート体制によりパッケージについての保守、運用支援等システム が正常に稼働するために必要な保守作業を行う。 (2)パッケージシステムでトラブルが発生した場合には、直ちに対応できるものとする。 (3)障害回復時等、保守作業の前後にその作業内容や障害原因等を文書にて報告するこ と。 (4)パッケージシステムに対し下記サポート保守が行えること。 ①パッケージシステムの最新版提供 ②パッケージシステムのバージョンアップ提供 ③パッケージシステムのバージョンアップ作業 ④公営企業会計システムの実務、経理、事例等についての問合せ対応や運用相談 ⑤本稼働、仮稼働や予算・決算等重要な処理での立会い 7 その他 (1)砥部町にて準備や作業が必要となるもの、仕様内容と異なるものについて必ず明記 するものとし、記述のないものについては受託者が負担するものとする。 (2)仕様条件や明記された内容が相違した場合は、協議した上で対応する。 (3)受託者は、公営企業会計システム稼働までに発生した仕様変更(法改正、新技術の 適用、本システムの性能及び品質向上に伴う設計変更等による)に対しては本仕様書 を遵守し、砥部町と協議した上で対応する。 (4)本仕様書に定めない事項については、協議の上、決定する。 3
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