MICROTUNE`S NEW 3

2006 年 2 月 27 日
マイクロチューンプレスリリース
コンタクト:
マイクロチューン日本支社
矢口 玲子
Tel: 03‐5766‐5695
MICROTUNE’S NEW 3-IN-1 TV TUNER
BREAKS COST BARRIER IN BRINGING BENCHMARK-SETTING
DIGITAL TV PERFORMANCE TO MASS MARKET
マイクロチューンの新しいシリコンチューナーチップ“MT2131”を採用することにより、あらゆるサイ
ズのテレビに対し、低価格且つパフォーマンスを妥協することなくアナログ、デジタル、またケーブ
ルテレビの受信が可能となり、デジタル放送への移行を簡素化することが可能となります。
PLANO, Texas, February 27, 2006- 北米テレビ市場のデジタル放送化への移行を見越し、
マイクロチューンは本日、革新的な 3-in-1 テレビチューナーを発表致しました。この 3-in-1 テレビ
チューナーは、ハイエンドなデジタル放送受信を目的として設計されており、低コストが要求される
一般消費者市場へ投入されます。
アナログ、デジタル、ケーブル放送という 3 つの異なる用途向けのチューナーを画鋲より小さな 1
つのチップに集約することにより、マイクロチューンの新たなマイクロチューナー™MT2131 は現
在北米で採用されている 3 つの放送規格 ― ATSC、NTSC、そして Digital Cable Ready
(DCR) ― 全てを網羅した業界基準となるパフォーマンスを可能にします。以前の弊社製品より
シリコンチューナーの周辺 BOM から 100 個以上の部品を削減したことで、RF 周辺にかかるコス
トを 60%縮小することができました。3 ドルを切るという低コスト化を実現しながら、マルチチューナ
ーや家庭用大型スクリーンシアター、DCR テレビ、DVD レコーダー、安価な DTV セットトップボッ
クスなど、多種多用なモデル、サイズ、価格帯のテレビへのシリコンチューナー搭載が可能となり
ました。
マイクロチューンは世界初のシングルチップシリコンチューナーを開発した会社であり、ブロード
バンドシリコンチューナー市場のリィーディングカンパニーです。マイクロチューンのチューナーは
今日のデジタル/アナログテレビ、パーソナルビデオレコーダー(PVR)、セットトップボックス、ケ
ーブルモデム、デジタル VoIP モデム、コンピューター関連、ポータブル DVD プレイヤーやマルチ
メディアカード、PC-TV アダプターなど、さまざまな用途に用いられています。
「長年にわたる開発部門への投資に基づき、MT2131 は民生向けに最適な TV チューナーとして
設計されています。」マイクロチューンの代表取締役で CEO のジェームズ・フォンテーン氏。
「MT2131 はモジュールやチューナーを問わず、北米の放送規格のすべてであるアナログとデジ
タル放送、ケーブル放送や地上デジタル放送にも対応した唯一のデバイスです。家電メーカーは
当社のこのシングルチューナーMT2131 を採用することで、現行の混在する複数の放送規格に対
応しつつ、低コストで円滑にデジタルテレビ放送への移行を行うことが出来ます。」
近年、テレビ画像の品質に対する消費者の要求が高まりつつある中、テレビ信号の質、画像の
質、そして消費者が目にする TV の質を左右するものこそ、チューナーなのです。
「1998 年以降 アメリカにおけるデジタルテレビへの移行作業は、ATSC によって定義されたデ
ジタルテレビ信号が期待されたほど上手く機能していないといった、放送局や視聴者からの苦情
によって妨げられてきました。」と In-Stat で主任アナリストを勤めるゲイリー・コーフォールド氏は語
っています。「2009 年の 2 月までにアナログテレビ放送を完全に終了しようという議会と FCC の
動きに伴い、デジタル地上波サービスの実用化は現実味を帯びてきました。マイクロチューンが今
回発表した MT2131 のようなデュアルコンバージョン技術を利用したチューナーは、優れた受信
性能を発揮するために設計されており、デジタル放送の移行に対し、優位性と強さを備えていま
す。」
一般諸費者の視点からは、DTV に共通する3つの問題 ― 妨害波による画像の分断。画像の
フリーズ。画像の消失。 ― というような、問題を解決するために設計されています。実際に屋内
アンテナを用いたテレビの受信状態や、その他今日のデジタル放送にまつわる一般消費者が持
つ懸念事項などを MT2131 は劇的に改善しています。
US 放送規格への比類なきパフォーマンス
マイクロチューンのシリコンチューナー技術(特許取得済)に基づいて開発された MT2131 は優
れたアナログ放送(NTSC)の受信も可能にし、なおかつ ATSC A/74 の規格と Digital Cable
Ready (DCR) DTV 規定のパフォーマンスを上回る性能を持っています。
「MT2131 は A/74 と DCR のスペックに対する社内テストだけでなく、主要なテレビメーカーが既
に行ったテストでも評価されており、他社のカンチューナーと、他のどのようなシリコンチューナー
をもしのぐ優位性を持っていることが実証済みです。」とフォンテーン氏は続ける。「われわれにと
って、MT2131 は、これまで業界の中で最も先端の RF IC を作り上げてきた今までの歴史におい
ての、もうひとつのマイルストーンなのです。われわれはチューナーの性能を上げることで、その
用途であるテレビ、ケーブル、コンピューターそしてモバイル製品など、家電メーカーでの垣根を取
り除きつつ、同時に RF ソリューションに掛かるコストの削減に繋げていくのです。」
MT2131 は非常に優れた受信感度を持ち、FCC による昨年 12 月の DTV の受信テストの結果
(a)より上回る測定結果が出ています。MT2131 の優れた受信感度により、放送局がカバーする
デジタル信号の受信地域を拡大することが可能となります。
受信感度はテレビメーカーにとって重要な RF 技術の 1 つの鍵となりますが、他には隣接チャネ
ル妨害除去が挙げられます。MT2131 は優れたリニアリティを実現すると同時に秀でた感度を実
現させるために開発されました。これは RF やアナログ、ミックスドシグナル IC にとって特有の非常
に困難な挑戦でもあります。MT2131 のリニアリティ特性により、非常に優れた隣接チャネル妨害
除去特性を持ち、遠くの放送局からの弱い信号を受信してしまうことで生じる妨害波を除去するこ
とができます。MT2131 はまた、歪みに対しての特性にも優れており、DCR アプリケーションにも
最適です。
マイクロチューンは MT2131 のベンチマークテストを公表しており、FCC の研究内容との比較
測定結果も公開しています。詳細は http://www.microtune.com
MT2131 マルチチューナー:目覚しい機能の集約とコスト削減
このシングルチップデバイス・MT2131は 7mm x 7mm、48 ピンの QFN パッケージで、48MHz
から 1.0GHz の周波数帯域に対応し、標準的な 30MHz〜57MHz までの IF を出力します。チュー
ナーは全てのアナログとデジタルデモジュレーターに対応するように設計されており、家電メーカ
ー側は非常にフレキシブルな設計が可能となります。
高度な集積化により、MT2131 は異なる主要な RF のコンポーネントを 1 つのチップに統合して
います。
― 可変ゲインローノイズアンプ
― クローズドループ AGC RF ゲインコントロール
― 内蔵ブロードバンドパワーディテクター
― 可変ゲイン IF アンプ
― マイクロチューン クリアチューンフィルター
― DCR アプリケーション向け FDC パス
更なるコストの削減として、MT2131 は高価なバランを必要としないシングルエンド入力となっ
ております。
飛躍的なインテグレーションにより、MT2131 は既存のカンチューナーに対して面積比でおよそ
65%縮小することができ、小型化が必要とされる TV 機器などにおいて、Picture-in-Picture、裏番
組録画などのマルチチューナーアプリケーションに最適です。
MT2131 チューナーについての詳細情報は弊社ウェブサイトでご覧いただけます:
http://www.microtune.com
価格と入手性
MT2131 チューナーは現在限定的に客先へのサンプル提供を開始し、価格は数量に応じ$3.00
以下を見越しています。各客先での評価とデザインを簡素化するためにマイクロチューンではマイ
クロチューナーMT2131 RF 評価ボードとレファレンスデザインを提供しています。
業界でのコメント
メリッサ・ヨコム氏 IMSリサーチ デジタルTVエンターテイメント リサーチアナリスト
「北米テレビのデジタル化は歴史的記念となる挑戦であり、次の 10 年の間に ATSC に切り替
えていくにあたり、3 億台を超えるレシーバーが必要となるだろうと IMS リサーチでは予測していま
す。複雑な移行作業、複数の地上波とケーブルブロードキャスティング規格は今後も長期にわた
り共存していくでしょう。パフォーマンスとマルチスタンダードへの挑戦を達成した地上波デジタル
チューナーは、低価格という面でも市場のデジタルテクノロジーの中で普及していくでしょう。」
ゲイリー・シャピロ氏 コンシューマーエレクトロニクスアソシエーション 代表取締役・CEO
「アメリカの DTV への完全な移行はもうすぐです。下院と上院が一丸となってなしえた結果に賞
賛を送りたいと思います。この法律の制定によって国家全体の DTV への移行が早まるでしょう。
CEA はアナログ放送終了の期限を設けるにあたり長い間支援してきました。アナログのスペクトラ
ムが 2009 年の 2 月 17 日までに政府に返還されるのを喜ばしく思います。この期日は製造業者、
小売店、一般消費者とその他移行に関係する全ての人に対して周知されます。」
マイクロチューンについて
マイクロチューンはシリコンおよびサブシステムの会社で RF ソリューションを用いた、消費者向
け、及びオートモーティブエレクトロニクス向けの製品を設計し市場に提供している会社です。マイ
クロチューナー™シングルチップブロードバンドテレビチューナーの開発者としてマイクロチューン
は、革新的なチューナーやアンプ、アップストリームコンバーター等の製品で、新しいクラスのコン
シューマー製品に対し、情報とエンターテイメントを送信することを可能としております。マイクロチ
ューンは現在、59 に及ぶアメリカ国内での特許を保有しています。設立は 1996 年、本社はテキ
サス州プレーノ市にあり、デザインセンターやセールス拠点は世界中に所在しております。ホーム
ページは http://www.microtune.com。
尚、本文は英語版を翻訳したものであり、詳細につきましては英文をご参照ください。
TRANSLATIONS
Microtune has only reviewed the English-language version of this press release for accuracy and is not responsible for
the accuracy of statements in subsequently translated versions of this document. Readers are strongly advised to
review the English-language version of this press release.
EDITOR’S NOTE:
(a)FCC Test Reference: Sensitivity measurements based on mean receiver sensitivities reported by FCC, December
2005, ET Docket 05-182NTSC:
The FCC report is available online at www.fcc.gov
Acronyms include:
‐NTSC: National Television Systems Committee
‐ATSC: Advanced Television Systems Committee
‐ATSC A/74: Receiver specification to ensure DTV receiver equipment receives over-the-air signals as reliably as
analog channels.
‐DCR: Digital Cable Ready
Microtune is a registered trademark and MicroTuner is a trademark of Microtune, Inc.
All other company and/or product
names may be trade names, trademarks and/or registered trademarks of the respective owners with which they are
associated.
Copyright © 2006 Microtune, Inc. All rights reserved.