改訂版 - 伊勢原市

伊勢原市男女共同参画プラン
(改訂版)
~男女が豊かにその人らしく生きる社会をめざして~
男女共同参画社会は、人権が尊重され、男女が、性別に関わりなく、
自らの意思と選択によって、職場、学校、家庭そして地域で、個性と
能力を発揮し、生き生きと活躍することができる社会です。
男女がともに社会に参画し、対等なパートナーとして、お互いを支え
合い、喜びも責任も分かち合う、そうした社会をめざしています。
ダイジェスト版
プラン改定の趣旨
伊勢原市男女共同参画プラン策定(平成20年12月)
社会情勢の変化、国県計画や市総合計画の改定を踏まえて、施策・事業を5年を目途に見直し。
国第3次男女共同
参画基本計画策定
DV防止法の改正
市総合計画の改定
少子高齢化の進展と
人口減少社会の到来
女性の労働力率
の低迷
プランの改定(平成25年7月)
・伊勢原市男女共同参画プランの取組の検証
・内容の見直し
改定プランの特徴
①
アクション・プランとしての充実
実効性のあるアクション・プランとするため、数値目標を現行プランの55項目を見直し、
81項目に設定。
②
ワーク・ライフ・バランス
(仕事と生活の調和)の推進
ワーク・ライフ・バランスの推進のため、仕事と育児・介護等の両立に関する意識啓発や子育
てや介護の支援を推進し、再就職や起業を希望する女性の支援事業を実施。
③
政策・方針決定過程への女性の参画の推進
女性の能力発揮が、市の審議会、地域団体、職場の活性化に不可欠であるとの意識啓発を進め、
女性の参画を推進。
④
配偶者等からの暴力の防止と被害者の支援
伊勢原市の「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の実施に関する基本的な
計画」として位置づけ、配偶者等への暴力の根絶へ向けて取組を推進。
プランの位置づけ
○
男女共同参画社会基本法に基づく市計画
○
伊勢原市第5次総合計画の施策分野別計画
プランの性格
○
市と、市民や市民活動団体、事業者などが、家庭や地域、職場など、さまざまな場面で男女共同
参画に取り組む基本的な方向を示した指針であり、具体的な内容を明示した実行計画です。
-1-
改定プランの期間
平成25年度から平成29年度までの期間
プランの目標
(5年間)
『男女が豊かにその人らしく生きる社会』
この目標には、伊勢原市を「男女の人権が尊重され、性別による差別的な取扱いを受けるこ
とがなく、それぞれの能力が発揮できるまち」、「少子高齢社会の進展など社会経済情勢の変化
に対応できるまち」、
「誰もが自らの意思で、生き生きと充実した生活を送ることのできるまち」
としていく願いが込められています。
男女共同参画社会形成の意識が深まり、正しい理解のもとで、市政や市民生活が営まれ、男
女がともに社会を支え、責任を担うことをめざします。
プランの基本理念
○
男女の人権の尊重
個人の尊厳が重んじられ、差別がなく、等しく能力を発揮する機会が確保できることが重要
です。
○
男女共同参画の視点での行動
政策、社会制度や慣行が、男女共同参画社会の形成を阻害する要因とならないよう、社会活
動の選択に対して、男女に中立なものとなるよう意識し、配慮して行動することが重要です。
○
男女共同参画社会を担う能力の向上
男女共同参画社会の実現には、男女が自ら社会に参画していく意識と能力を高め、力を発揮
していくことが重要です。
プランの重点項目
1
生涯にわたる学習を通じた男女共同参画の推進
2
仕事と子育てや介護を両立する就労の促進
3
家庭における仕事と生活の調和の推進
4
女性の社会参画促進のための支援
5
市の政策方針決定過程への女性の参画の推進
6
配偶者等からの暴力の防止と被害者支援
プランの推進
市と市民、市民活動団体、事業者が、男女共同参画社会の実現に協働して取り組む体制づく
りを進めます。
プランの進行管理
プランの進捗状況は、毎年公表し、評価します。施策や事業は、5年後をめどに見直しを行い
ます。
-2-
個別目標と施策(取組)
このプランは 7 の個別目標と18の施策(取組)を掲げています。
個別目標1
男女共同参画の理解を深めるために
生涯を通じた学習機会の提供と、家庭、地域、学校などさまざまな場面での意識啓発を進めま
す。
取組1
生涯にわたる学習を通じた男女共同参画の推進
・学校教育における男女共同参画の推進
・社会教育・学習活動における男女共同参画の推進
・男女共同参画を支える人材の育成
取組2
職場、家庭、地域社会等での意識啓発の推進
・職場における男女共同参画意識の向上
・家庭における男女共同参画意識の向上
・地域社会における男女共同参画意識の向上
社会における男女の地位の平等感
10.8
9.7
12.3
男性の方が非常に優遇されている
59.1
61.9
63.3
どちらかといえば男性のほうが優遇されている
平等
3.4
3.4
2.5
0.4
0.3
0.1
1.8
1.6
2.3
どちらかといえば女性のほうが優遇されている
女性の方が非常に優遇されている
わからない
0
24.6
23.2
19.5
平成24年10月調査
(3,033人)
平成21年10月調査
(3,240人)
平成7年7月調査
(3,459人)
20
40
60
80 %
内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)
個別目標2
男女が働きやすい環境をつくるために
雇用・就業における男女平等の確保と、事業者へ男女共同参画を促進する制度等の普及を図り
ます。
取組1
仕事と子育てや介護を両立する就労の促進
・両立を支援する各種制度等の普及
・選択できる多様な就労の支援
取組2
職場における男女平等の確保
・男女に平等な雇用、就労環境の促進
・職場における男女平等意識の向上
・農業分野への男女共同参画の推進
-3-
個別目標3
家庭で男女共同参画を進めるために
男女の固定的役割分担を見直す啓発を進め、家庭生活への男性の参画を推進します。
取組1
家庭における仕事と生活の調和の推進
・家庭での男女共同参画の促進
・仕事と生活の調和への理解の促進
取組2
男性の家事、介護への参画の促進
・家事・介護に関する男性への情報提供、学習の推進
個別目標4
地域で男女共同参画を進めるために
女性の地域でのより一層の社会参画に向けた環境づくりの推進と、男女の地域活動への参画を
支援します。
取組1
女性の社会参画促進のための支援
・女性の社会参画促進のための支援
取組2
女性の生涯にわたる健康支援
・女性の生涯を通じた健康の支援
・HIV/エイズ、性感染症や薬物乱用の防止
取組3
地域活動への男女共同参画の推進
・地域活動への女性の参画の拡大
・男女の市民活動参加の促進
取組4
防災分野における男女共同参画の推進
・防災分野における男女共同参画の推進
・災害時における女性等への配慮
女性が職業をもつことについての考え方
1.3
平成24年10月調査(3,033人)
30.8
47.5
10.0
5.6 3.4
31.3
45.9
10.7
5.5 3.5
1.4
1.8
平成21年10月調査(3,240人)
1.4
平成7年7月調査(3,459人) 3.4
38.7
30.2
11.7
9.0
80%
90%
4.3
2.8
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
わからない
そのほか
子どもができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつ方がよい
子どもができても、ずっと職業を続ける方がよい
子どもができるまでは、職業をもつ方がよい
結婚するまでは、職業をもつ方がよい
100%
内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)
-4-
個別目標5
男女共同参画社会を支える子育て環境を充実するために
配偶者や家族の子育てへの参画の促進と、地域、社会による子育て支援を進めます。
取組1
配偶者や家族の子育てへの参画の促進
・男性の子育てへの参画の促進
・家庭における子育ての支援
取組2
地域、社会による子育て支援の充実
・両立を支える多様な保育サービスの充実
・両立を支える制度の周知と利用の促進
・多様な家庭の支援
取組3
職場における子育て支援の充実
・子育てしやすい職場の推進
個別目標6
政策・方針決定過程へ女性が参画するために
政策、方針決定の場への女性の参画拡大と、責任ある立場への女性の進出を促します。
取組1
市の政策方針決定過程への女性の参画の推進
・審議会等への女性の参画の拡大
・女性職員等の政策方針決定過程への参画の拡大
取組2
職場における女性の職域拡大の推進
・企業などの意思決定過程への女性の参画拡大
・女性の多様なチャレンジの支援
個別目標7
人権としての性の尊重と性暴力の防止のために
男女が人として尊重される意識啓発やあらゆる暴力の防止と被害者の支援を進めます。
取組1
男女の人権を尊重する意識啓発の推進
・男女共同参画を阻害する人権侵害の解消
・人権としての性の尊重と正しい理解の促進
取組2
配偶者等からの暴力の防止と被害者支援
・配偶者等からの暴力の防止と被害者の支援
取組3
セクシュアル・ハラスメント等の防止と被害者支援
・セクシュアル・ハラスメントの防止と被害者の支援
・性犯罪、ストーカー被害の防止と被害者支援
-5-
伊勢原市配偶者等からの暴力対策基本計画(DV対策基本計画)
配偶者等からの暴力の防止と被害者の支援
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が平成20年1月に
改正され、
「DVに関する基本計画」の策定が市町村の努力義務となりました。
伊勢原市では、DV施策の計画的、総合的な推進を図るため、男女共同参画プランの個別目標7
・取組2「配偶者等からの暴力の防止と被害者支援」を「伊勢原市DV施策に関する基本的な計
画」として位置づけ、配偶者等への暴力の根絶に向けた取組を推進します。
計画の基本的な方向性
DV(配偶者等からの暴力)は、犯罪となる行為を含む重大な人権侵害です。
DVの防止とDV被害者への支援を進めるため、DVに関する正しい理解を深めるとともに、関
係機関等との連携を図りながら、DV被害者の相談・保護・自立支援の各段階にわたり、DV被
害者に配慮した切れ目のない支援を行います。
施策の方向
○
DV防止に向けた啓発活動
さまざまな機会を通じて、DVは犯罪となる暴力を含む重大な人権侵害であるという認識
や理解を広げ、社会の中で暴力を容認しない環境作りに向けた啓発活動を行います。
○
DV被害者に対する相談体制
被害者が安心して相談できるよう、相談体制の充実を図ります。
○
DV被害者の安全の確保
DVは、被害者の心身に危険が及ぶ場合があることから、緊急の場合は確実・迅速に避難
し、安全を確保します。
○
DV被害者の自立支援
被害者が自立した生活を営むことができるよう、各種支援に関する情報提供を行うとと
もに関係機関と連携しながら、被害者の立場に立った切れ目ない支援に努めます。
DV( ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス ) と は
DV防止法では「配偶者からの暴力」ということで、配偶者(事実婚や元配偶者も
含む)に限定して法の対象にしていますが、一般的には配偶者や恋人など親密な関
係にある人からふるわれる暴力のことをいいます。伊勢原市DV対策基本計画では、
法に定める「配偶者」のほか、交際相手からの暴力を含めて計画の対象にしていま
す。
◆さまざまな暴力のかたち
・身体的暴力…殴る、蹴る、引きづりまわす、突き飛ばす、首を絞める など
・精神的暴力…言葉によるもの(どなる、ののしる、脅す)、無視する
・経済的暴力…生活費を渡さない、働くことを妨害する
など
・性的暴力……性行為を強要する、避妊に協力しない
など
など
・行動の制限…外出や親族との付き合いを制限する、メールをチェックし厳しく監視する など
-6-
DVに関する相談問い合わせ先
DVは、暴力を使って相手を支配しようとする行為でもあり、身体への危害だけでなく、言葉
や態度で相手の心を傷つけるのも暴力です。また、家庭内で起こり、人目に触れないことが多
いため、表面化せず深刻な状態になっていく傾向があります。
もしもDVを受けていたら、一人で悩まず相談してください。秘密は堅く守ります。
相談窓口・電話番号
伊勢原市役所
相談日・相談時間
福祉総務課
月~金曜日
594-4711
(水曜・祝日・年末年始を除く)
DV 専 用 電 話
午前9時~午後5時
591-9237
かながわ県民センター窓口
月~金曜日
神奈川県配偶者
5 045-313-074 5
(祝 日 の 金 曜 日 ・ 年 末 年 始 を 除 く )
暴力相談支援
5 045-313-0807
午前9時~午後9時
センター
かながわ女性センター窓口
火~日曜日
5 0466-27-9799
(祝 日 の 火 ~ 木 曜 日 ・ 年 末 年 始 を 除 く )
午前9時~正午、午後1時~5時
*木曜日は正午まで
男性被害者相談
月~金曜日
5 045-313-074 5
(祝 日 の 金 曜 日 ・ 年 末 年 始 を 除 く )
午前9時~午後9時
女性への
5 045-451-074 0
土・日曜日、祝日の金曜日
暴力相談週末
(年末年始を除く)
ホットライン
午後5時~9時
神奈川県警本部
警察総合相談
毎日
5#9110
24時間対応
5 045-664-9110
*最寄りの警察
女 性 ・子 ど も の た め の 相 談
署でも対応
5 045-651-4473
月 ~ 金 曜 日 (祝 日 ・ 年 末 年 始 を 除 く )
午前8時30分~午後5時15分
編集・発行
伊勢原市役所
〒 259-1188
・市民生活部
市民協働課
・保健福祉部
福祉総務課
伊勢原市田中348番地
電話
人権・男女共同参画推進担当
-7-
0463(94)4711