セネガル - ICEP

産油国開発支援協力人材交流事業
ICEP 国際セミナー2013 セネガル
平成 25 年 12 月 12 日(木)
場所 ホテルオークラ東京
講演記録集
一般財団法人 石油開発情報センター
はじめに
本書は、国の補助金の交付を受けて(財)石油開発情報センターが平成 25 年
度産油国開発支援協力事業の一環として、平成 25 年 12 月 12 日(木)に開催し
た「ICEP 国際セミナー2013
セネガル」の講演記録です。
セネガル共和国は西アフリカに位置しており、その北側に位置するモーリタニ
アの沖合深海域では既存の生産油田があり、南側のシエラレオネやリベリアの
深海域でも試掘による発見ならびに震探による有望構造の発見が続いており、
地質セッティングもセネガルと似ていることから、この地域の炭化水素ポテン
シャルは高いものと考えられます。
当センターは会員会社を対象にアンケート調査を実施した結果、セネガル共
和国を対象にした情報収集への期待が高かったことから、平成 25 年 8 月に出張
し、同国の最近の石油開発動向に関する情報収集調査を行いました。そして、
この度、セネガル国営石油会社 PETROSEN 社長以下 3 名によるセミナー開催が実
現したものです。
本セミナーには(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、ICEP 会員
会社など石油開発関係者51名のご参加をいただき、活発な質疑応答を交えた
盛況なセミナーとなりました。経済産業省始め開催にご協力いただいた関係者
に厚く御礼申し上げます。
なお、当センターでは、引き続き各国の石油開発関連情報を皆様に提供してい
く所存でございますので、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。
平成 26 年 2 月
一般財団法人
石油開発情報センター
目次
ページ
1. セミナープログラム ··························································································································· 1
2. 講師略歴 ············································································································································ 2
3.
(1)
(2)
(3)
講演記録
開会の挨拶 (財)石油開発情報センター会長
藤田文萌 ·················································7
来賓挨拶 駐日セネガル特命全権大使 H.E. Mr. Bouna Semou DIOUF·························9
講演及び質疑応答
講演1 『セネガルの石油・天然ガス探鉱開発政策と炭化水素ポテンシャル
の展望』
Mr.Mamadou FAYE(PETROSEN 社長) ·························································· 12
講演 2 『セネガルの堆積盆地:石油開発の潜在性、新たな開発と機会』
Mr. Joseph Oufom MEDOU(PETROSEN 広報・供給局長) ··························· 18
講演 3 『石油関連法規と規制:上流活動に関する現行法枠組み』
Ms. Ndeye Aissatou SY(PETROSEN 法務顧問) ·············································· 30
(4) 閉会の挨拶 (財)石油開発情報センター理事長 鈴木 孔 ··········································· 41
4. 資料集
(1)講演1資料『セネガルの石油・天然ガス探鉱開発政策と炭化水素ポテンシャルの展望』43
(2)講演 2 資料『セネガルの堆積盆地:石油開発の潜在性、新たな開発と機会』 ··················· 53
(3)講演 3 資料『石油関連法規と規制:上流活動に関する現行法枠組み』 ································· 82
(4)石油開発概観 ···················································································································································· 93
(5)セネガル共和国一覧表 ······························································································································ 107
5. 会場写真 ·······································································································································108
6. 参加者リスト ··································································································································112
1.セミナープログラム
セネガルセミナープログラム
日時
平成 25 年 12 月 12 日(木)14:00~20:00
ホテルオークラ(港区虎ノ門 2-10-4)
場所
〔セ ミ ナ ー〕
別館 2 階 「メイプルⅠ」
〔意見交換会〕
別館 2 階 「メイプルⅡ」
逐次通訳 1 名
14:00~14:15
開会の挨拶
14:15~14:35
来賓挨拶
使
(財)石油開発情報センター会長
藤田文萌
H.E. Mr. Bouna Semou DIOUF 駐日セネガル特命全権大
講演 1:『セネガルの石油天然ガスの探鉱開発政策と炭化水素ポテ
14:35~15:10
ンシャルの展望』
Mr.Mamadou FAYE(PETROSEN 社長)
15:10~15:20
質疑応答
15:20~15:35
コーヒーブレイク
セミナー
講演 2:『セネガルの堆積盆地:石油開発の潜在性、新たな開発と機
15:35~16:35
会』
Mr. Joseph Oufom MEDOU(PETROSEN 広報・供給局長)
16:35~16:50
16:50~17:30
質疑応答
講演 3:『石油関連法規と規制:上流活動に関する現行法枠組み』
Ms. Ndeye Aissatou SY(PETROSEN 法務顧問)
意見交換会
17:30~17:55
質疑応答
17:55~18:05
閉会の挨拶
18:00~20:00
名刺交換、懇談
(財)石油開発情報センター理事長 鈴木孔
1
2.講師略歴
ファイ セネガル国営石油会社社長略歴
(Managing Director of PETROSEN)
1.氏 名 :ママドゥ・ファイ (Mamadou FAYE)
2.生年月日:1957年12月31日(55才)
3.学 歴 :アルジェリアで探鉱・地球物理を習得
アルジェリア石油学院卒(理学修士)
4.職 歴 : ●アルジェリア石油学院卒業後、ポルトガルの Atlantic Resources Ltd.
(コンサルティング会社)に勤務。地球物理学スタッフとして地震探鉱
に従事する。
●Petrosen(セネガル国営石油会社)に勤務
※Petrosen がセネガル陸域(Sebikhotane 鉱区)の石油・ガス開発の
ため英 Tullow Oil と合弁事業契約を締結。10 年以上に亘り、Petrosen を代表し、英 Tullow
Oil と探鉱・開発・生産に従事。
※Tullow Oil プロジェクト後、米 Unocal との合併事業において、経営・
技術サポート部隊としてプロジェクトに従事。当時、Petrosen は、セネ
ガルプロジェクトの他、ガボン・アンゴラ案件にも取り組んだ。
※2006 年、Petrosen は米 Fortesa と Tamna 鉱区のガス開発を進めるた
め、合弁事業契約を締結した。同事業は、4 年間に 8 坑を掘削し、6 坑
の生産井に移行した。その後は同合弁事業を離れ、Sebikhotane 及び
Thies 鉱区の新プロジェクトに従事。
5.婚 姻 :既婚
6.言 語 :仏語、英語、ポルトガル語
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CURRICULUM VITAE
Last Name
First Name
Date of Birth and Place
Nationality
: MEDOU
: Joseph Oufom
: 07/05/70 à Dakar
: Senegalese
Title
: Promotion & Supply Director
PETROSEN (Société des
Pétroles du Sénégal)
Diploma
: Geologist Engineer (Earth Sciences
Institute – Dakar/ Senegal)
Other
(Society of Exploration
: Associate member of SEG
Geophysicist since 2004)
Business Career
December 2012 : Promotion & Supply Director, PETROSEN
June 2011 : Promotion Director, PETROSEN
March 2008 : Exploration and Production Director, PETROSEN
2006 : Head of the Petroleum Data Center Department, PETROSEN
January 2001 : Head of the Petroleum Data Center Division, PETROSEN
April 1996 : Geoscience Engineer, PETROSEN
September 1995 : Geoscience Engineer, TULLOW Oil
April 1995 : Member of the “Campus Birimien Project, IST-ORSTOM-DNGM of Guinea
3
A
CURRICULUM VITAE
UTRES FORMATIONS ET STAGES PRATIQUES
Ndèye Aïssatou SY
Legal Counsel
De la SOCIETE DES PETROLES DU SENEGAL
Route du Service Géographique
B.P. 2076, Dakar - Fann
Mobile : (+221) 77 333 26 38
Bureau : (+221) 839 92 74
Email : asy @petrosen.sn
Date of both : 25/02/1975
Position :Corporatelegalcounsel
DIPLOMES
HIGH SCHOOL
1996
Lycée Galandou Diouf de Mermoz :
Bachelor/ Option : Economic and litterature
UNIVERSITY (COLLEGE)
UNIVERSITY GASTON BERGER DE
1999
st
SAINT-LOUIS : Private Law 1 Degree
4
TRAINING AND PRATICES
1. International Arbitration et Médiation (CADEV / Douala-Cameroun)
2. Investmentsstrategies / International developmentLaw organisation (IDLO-ROME-Italy) ;
3. Public Funds Management;
4. Winner / Summer University of Continental Law course (University Paris II / PanthéonAssas / Paris) ;
5. Petroleum Corporate governance (Fair Links, PARIS) ;
6. Upstream Licensing Round (PETRAD, Norad, Accra/Ghana) ;
7. Oil and Gas Contracts’ Negotiation (PNUD/CEDEAO, Bamako/ Mali) ;
8. Balance between Criminal law and efficient Business Law / UEMOA ;
9. Energy Market, Seminar of French Petroleum Institut ;
10. Accounting and Fiscal Law ;
11. West African Bank chart ;
12. HumanResources Management ;
13.
Petroleum Economic Evaluation Program (SCHLUMBERGER)
EXPERIENCES PROFESSIONNELLES
Actual Position:LegalCounsel / Société des Pétroles du Sénégal « PETROSEN
S.A. » since2006 /
COORDINATOR OF INTELLECTUALS
PRODUCTS SUBCOMMITTEE/ UNIVERSITE
GASTON BERGER DE SAINT-LOUIS
2001
MEMEBER OF UNIVERSITE GASTON
BERGER DE SAINT-LOUIS SCIENTIFIC
COMMITTEE
2002
LEGAL COUNSEL / LAWYER OFFICE
MAITRES SY & LY,
2003 - 2004
MEMBER OF AFRICAN HUMAN RIGHT
ORGANIZATION ( RADDHO)
2003 - 2004
LEGAL COUNSEL : Eca Plus International
Depuis 2005
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3.
RESEARCH
MASTER I MEMORY : Bankruptcy : practice,
view in compliance with OHADA LAW
2001
MASTER II MEMORY : International
Hydrocarbons business
2002
PHD (ongoing): Senegalese petroleum law
and regulations
2003
DEVELOPPED SKILLS
ORGANISATION AND METHOD
RELATIONSHIP
AUTONOMY
FITHTING SPIRIT
TEAM BUILDING
ADAPTABILITY
LANGUAGES AND INFORMATIC SKILLS
FRENCH
EXCELLENT
ENGLISH
VERY ADVANCED LEVEL
SPANISH
BASIC
WORD, EXCEL, RESEARCH, INTERNET,
POWERPOINT…
EXCELLENT
6
3.講演記録
3.講演記録
<司会:長谷川担当部長>
皆さま、長らくお待たせいたしました。まだお越しになってない方もいらっしゃるようです
けれども、定刻になりましたので、本日の ICEP セミナーを開催させていただきます。
セミナー開催にあたりまして、主催者から一言皆さまにお願いしたいことがございます。地
震など緊急時の避難につきましては、ホテルの指示に従って冷静に行動されますようお願い
いたします。
本日のセミナーでは、年末のお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございま
す。ここには、企業の皆様のほかに、私どもが日頃お世話になっております JOGMEC から
も多数お越しいただいております。また本日のセミナーには、在京セネガル大使館から、ジ
ュフ大使閣下にもご臨席いただいております。ありがとうございます。
私は、石油開発情報センターの長谷川でございます。今日の司会進行を務めさせていただき
ますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、セネガルの国営石油会社、ペトロセンからファイ社長ほか 3 名をお招きしてセミナ
ーを開催する運びとなりました。
すでにご案内させていただいておりますとおり、セネガルは西アフリカに位置しております
けれども、その北側のモーリタニアでは、深海域ですでに生産油田がございますし、南側の
シエラレオネや、あるいはリベリアの深海部でも試掘による発見井ならびに震探による有望
構造の発見が続いております。
こうした状況で、セネガルのポテンシャルは高いものと考えられております。本日のセミナ
ーでは、こうした現況についてもカバーしていただく予定でございます。どうぞご期待いた
だけたらと思います。
それではお手元の資料をご確認いただきまして、プログラムに沿って進めさせていただきた
いと思います。
それでは、はじめに石油開発情報センター、ICEP 会長、藤田より開会のご挨拶をさせてい
ただきます。藤田会長、よろしくお願いいたします。
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(1)開会の挨拶
石油開発情報センター会長
藤田文萌
みなさんこんにちは。ICEP の会長をしております藤田と申します。
本日は大変お忙しいなか、このセミナーにお集まりいただきまして誠にありがとうございま
す。また先程司会の方から紹介ございましたが、このセミナーには、セネガルの大使閣下に
もご臨席いただいております。後ほどお言葉をいただきますようお願いしたいと存じますの
で、よろしくお願いいたします。
私ども ICEP は、一般財団法人でございますが、我が国の石油ガスの探鉱開発事業の戦略的
かつ効率的な発展に寄与すべく、事業を展開してございます。皆様には平素から私どもの事
業にご理解をいただき、ご協力を賜っておりますことを厚くお礼を申し上げます。
私どもの事業は、大きく分けますと情報提供事業、それから調査・研究事業、最後に産油国
開発支援協力事業というこの3本柱で行っております。
最後にご紹介いたしました産油国開発支援協力事業のうち、私ども ICEP が直接行っており
ます事業、これが人材交流を目的といたしました今回開催しておりますようなセミナー、お
よび産油各国へ伺ってのミッションというこの2本柱になってございます。
セミナーは毎年2回とか3回とかこれまで行ってまいりましたが、本年につきましては、今
年の夏、ガイアナからお迎えしてミッションを開催する計画にしておりましたが、都合によ
り開催できず、今回セネガルからお迎えして、本年度初めてのセミナーの開催になりました。
5年前の平成20年以降からは今回で11回のセミナーを開催することになりますが、その
うち、9回はこのセネガルを含め、アフリカ各国からお出でいただいたセミナーになってお
ります。特に平成20年に開催いたしましたセミナーでは、現在では世界の石油ガス開発の
ホットスポットの一つになっておりますモザンビークのセミナーを開催しております。
今回はセネガルからペトロセンのファイ社長をはじめ3名の方においでいただきご講演を
お願いしております。今回ご臨席の皆様のご理解とご講演をいただいた内容に基づいた議論、
これが活発になされて、相互の理解と協力が進展し、ひいてはセネガル、日本との協力の発
展、国の発展につながっていくことを期待しております。
それでは若干の長丁場になりますけれども、セミナーへのご参加をよろしくお願いしたいと
思います。
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また、セミナーの後には、意見交換会も計画してございますので、時間の許される範囲で皆
さまにご出席いただけますようよろしくお願い申し上げます。
本日は、このセミナーに参加していただきましたこと、重ねて御礼申し上げまして私のご挨
拶とさせていただきます。ありがとうございます。
<司会>
会長ありがとうございました。それでは、来賓の挨拶に移りたいと思います。ジュフ大使閣
下、本日のセミナーにご臨席いただきまして誠にありがとうございます。ご挨拶を頂戴いた
したいと思います。
(2)挨拶
ブーナ・セム・ジュフ
駐日特命全権大使
皆さまこんにちは。私は駐日特命全権大使のブーナ・セム・ジュフです。どうぞよろしくお
願いします。これからフランス語で話します。
まず、ICEP 会長、それから理事長、それからペトロセンの社長であります Mr.ファイ、そ
れから同僚の方々、それから在京セネガル大使館の参事官のンジャイさん、それから今日こ
のセミナーにおいでの皆さま、こんにちは。
ICEP 会長、今回のこのセミナーの開催にあたりまして、ほぼ完璧な準備と温かいお迎えを
いただきましてありがとうございます。そしてまた、ICEP 会長、セネガルにいかに天然ガ
ス、それから石油のポテンシャルがあるかについて、今回このセミナーのために、非常に素
晴らしい準備をしていただきました。その準備に対してお礼を申し上げます。
それでセネガルについては、もうすでに皆さまご存知であると思いますので詳しくは申しま
せんけれども、インターネットを見るとセネガルについての情報が非常にたくさん出ていま
す。セネガルは「おもてなし」の心のある、ホスピタリティのある国であります。これを我々
は、「Teranga(テランガ)」の国というふうに言っております。
セネガルというのは非常に均質な国でありまして、その面積は約20万平方キロメートル、
そして人口は約1,400万人になろうとしております。一人あたりの国内総生産は、アメ
リカドルで1,033ドルであります。そして、この西アフリカ共同体、15カ国の中でセ
ネガルは一番裕福な国であり、経済的に発展をしている国であります。
2014年のセネガルの経済成長の予想は4.6%になっております。これは、世界の中で、
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世界の経済が今低迷している中におきまして、非常にいい数字であります。
世界経済が低迷して経済成長率が下がっている国もありますが、セネガルにおいては、ここ
最近6年間、連続して経済成長を続けております。こういったセネガルの経済のパフォーマ
ンスは、世銀とかアフリカ国際開発銀行、そういった国際機関からも評価をされております。
セネガルは目覚ましい発展をしている、そしてその発展が全国民に分かち与えられている、
持続可能な発展をし、人権も守られています。
経団連の米倉会長も、セネガル大統領と友人でありますけれども、日本の経団連はセネガル
の経済を、非常に高く評価をしています。セネガルは、日本にとって友好国であり、そして
非常に投資環境に恵まれた国であると述べております。とりわけ、農業、農産物加工業、製
造業、観光、水産物産業、それから新技術、健康・衛生関係、教育、建設、鉱工業、林産、
金・鉄・石灰、それからジルコニウム、再生可能エネルギーと言われる新エネルギー、水力
発電、これなどの分野で非常に大きな投資機会を有しております。
さらに、セネガルは政治的にも非常に安定をしております。人権、権利に関するガバナンス
も非常にうまく取れております。加えて、セネガルは、非常に近代的なインフラを整えてお
り、人材も高いクオリティを持っております。セネガルを通じ、その市場規模としては西ア
フリカ地域、あるいは国際的なマーケットに対してもつなげることができます。このように、
セネガルは地政学的に非常に重要な地位を占めております。
セネガルの政府におきましては、これから7年先の戦略について作成したドキュメントを持
っています。そのドキュメントは、3つの大きな柱を持っています。生産性向上、人材の育
成、持続可能な開発であります。ガバナンスをしっかり確立し、生命の安全を保障するとい
うものであります。このような展望を持って、セネガル政府は2014年2月に、パリ支援
クラブに対して、次のような要請をする計画であります。つまり、セネガルとしては自分た
ちの資源をまず利用し、そして不足する技術、あるいはファイナンスの支援を国際社会に求
めるという姿勢を持っております。
日本とセネガルの関係は、経済、社会面において、長い間共にやってまいりました。日本と
セネガルのパートナーシップは、単なる形に留まらないパートナーシップ、さらに日本、セ
ネガルともに両方の利益になる win-win の関係で協力を行ってまいりました。セネガルは、
日本に対して単に一方通行の支援ということではなく、パートナーとしてお互いの協力関係
を進めていきたいと考えております。
ICEP 会長、それから今日お集まりの皆さまがた、ぜひ、今日のセネガルのプレゼンテーシ
ョンを聞いていただきまして、セネガルに積極的に投資をお願いしたいというふうに思いま
す。
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セネガルという国は安全な国であります。その安全という意味は単に人の安全だけではなく
て、ビジネス上の投資に対する安全ということもあります。世界で一番投資環境が安全な国
がセネガルであります。ですから、日本の民間企業の方々に、大量にセネガルに投資をして
いただきたいと切に望んでおります。
なぜかというと、日本の安倍首相が去年6月、横浜で行われました TICAD V の折に、アフ
リカに対する投資を呼びかけましたが、日本の対セネガル投資は、まさにその血となり肉と
なるというふうに我々は考えております。アフリカに対する投資、とりわけセネガルはこの
投資のモデルになるというふうに安倍首相がおっしゃっておりました。
ですからぜひ安心してセネガルに皆様に来ていただきたいと思います。まず、セネガルには
伝統的なおもてなしの心があります。セネガルはオープンな国であります。また、インフラ
も整っております。
今日は、ファイ社長にペトロセンの代表として来ていただきましたので、彼の専門の話につ
いては意識的にこの場で私はお話をしないことにしました。ファイ社長は、この石油開発な
どの分野についても非常に長い経験を持っておられます。
最後に、ICEP に対して重ねてお礼を申し上げたいと思います。このセミナーの開催にあた
りまして、いろいろ私どもと一緒に準備をしてまいりました。私どもは言ったことは必ずや
ると、単に言うだけでは終わらせないというのが、我々がこれまで努めてきた方針であり、
また実行してきたことでもあります。このように、ICEP と一緒に準備ができたことが大変
嬉しく思います。改めてお礼をお申し上げたいと思います。
少し私の話が長くなり申し訳ありませんでした。逐次通訳の場合、かなり長く話したので通
訳者が困っていると思いますが、同時通訳との違いで、私のせいではありません。ありがと
うございました。
<司会>
ジュフ大使閣下どうもありがとうございました。それでは、プレゼンテーションの方に入り
たいと思います。
はじめに、ファイペトロセン社長から、セネガルの石油天然ガスの探鉱開発政策と炭化水素
ポテンシャルの展望についてご講演を頂戴したいと思います。ファイ社長、どうぞよろしく
お願いいたします。
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(3)講演及び質疑応答
[講演-1]
『セネガルの石油・天然ガス探鉱開発政策と炭化水素ポテンシャルの展望』
ママドゥ・ファイ国営石油会社社長
大使閣下、ICEP の会長、そして各社の代表の皆さま、こんにちは。今回は ICEP、石油開
発情報センターにおかれましては、私どもの来日というものをご準備いただいたこと、そし
てこの訪問というものが実りあるものになるようにいろいろと手配いただいたことにお礼
を申し上げたいと思います。特にお礼を申し上げたいのが石油開発情報センターの藤田会長、
ならびに鈴木理事長、業務部井口様、長谷川様でございます。
たくさんの皆さまがお越しくださいました今回のこのセミナーが、そして訪問が実りあるも
のになるようにということで、いろいろとご尽力、そしてご準備いただきました。
今回石油開発情報センターにおかれましては、日本滞在の間に、北海道における日本の備蓄
基地等の見学もご準備いただきました。私どもセネガルというのはまだまだ若い国でござい
ますが、そうした技術、テクノロジーというものが私どもにとりまして、今後の開発・発展
のために大変必要なものでございます。
先程、大使の話にもございましたように、私どもはセネガル政府を代表いたしまして、そし
てペトロセンというセネガルの国営石油会社を代表いたしまして今回の石油開発情報セン
ター、ICEP の皆さま、と同時に今回お越しの各社、各機関の代表の皆様にまずはお礼を申
し上げたいと思います。
今こちらでご覧頂いているのが、セネガルにございますゴレ島でございまして、こちらを「奴
隷島」と呼んでおります。というのは、アフリカからたくさんの人々が奴隷としてアメリカ
へ旅立って行った。それがこちらの島からであります。ということは、アメリカの発展とい
うのは、まさにこちらの島から始まったと言ってもいいのではないでしょうか。
では、今日の私の発表でございますけれども、まずはセネガルという国自体をご紹介すると
ころから始めたいと思います。どんな国なのか、そしてどんな人々がいるのか、政府は、経
済は、という形で紹介します。
そして次にご紹介するのは、まさにエネルギー分野ということです。このエネルギー分野と
いうものは現在セネガルでどのような組織になっているのか、そしてエネルギー政策はどの
ようなものなのか、エネルギー需要はどのくらいあるのか、そしてバイオマスの利用、LPG
の利用というその辺りの政策についてもお話してまいります。
また、実際にセネガルでは石油製品のマーケットがどうなっているのか、その消費がどうな
12
っているのか、そしてどのようなインフラが整備されていて、実際に小売の会社にはどうい
うものがあるのかもご紹介していきたいと思います。そして現在のセネガルにおけます全体
的なエネルギー政策というものをしっかりとご紹介しながら、今後の未来についてもお話し
ていきたいと思います。
セネガルがどこにあるのかということがこちらの地図でご覧いただけます。ご覧ください。
世界におけるセネガルの場所がこちらにございまして、日本から、かなり遠く離れていると
いうことがお分かりいただけます。ですからやはり、しっかりと頑張って、セネガルに来て
ビジネス展開ということになると思います。セネガルはというと、アフリカのまさに西の端
にございます。ここからは、ヨーロッパにも、それからアメリカにも、また南アメリカの方
にと、いろいろなルートが伸びています。たとえば航空路という意味でも、インフラという
ものがしっかりと十分に整備されている国でもあります。
まさにこの西アフリカにおきまして、しっかりした港湾も持っております。こうしたインフ
ラがしっかりと整備されているからこそ、アフリカの各国に対しまして、いろんな製品を的
確に運んでいくこともできるわけです。まさにセネガルというのは、アフリカ各国に対して
の大きな玄関口ということになりましょう。
まず先程、大使の方からもご紹介がありましたけれども、セネガルは、20万平方キロメー
トルの面積を持っております。首都はダカールです。そして公用語はフランス語ではありま
すけれども、セネガル人は英語などいろいろな言語を話せます。また、この国の言語という
ものもありまして、それも話します。そうですね、セネガルという国には、部族といたしま
して、10くらい違った部族の人々が住んでいます。でも、こうしたいろいろな部族の人々
が和気あいあいと暮らしているということで、暴力沙汰というのは全然なかったというのが
我が国の特徴です。ですから、こうやって、人々というのは、お互いでお互いをしっかりと
受け入れた形でこの国に住んでいるわけです。
宗教についても同じことが言えます。というのは、イスラム教が94%、キリスト教が5%、
そしていろいろな現地宗教というものが1%ですが、でも、宗教が違っても、皆しっかりと
お互いを理解してやっている国なのです。
人口はといいますと、約1,300万人。人口という意味ではそんなに多くないかもしれま
せんけれども、この西アフリカでは、しっかりとした大きな役割を果たしているのが我が国
です。そして教育レベルというものもかなり上がっている国でございます。セネガル出身の
人々がまさに幹部という形で、国内でも国際的にも活躍しています。それもたくさん。そう
いう意味で、この人口増加率も大きい意味があります。
また、1994年以来、私どもの国は貧困というものに対する戦いを続けている国でもあり
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ます。私どもセネガルにおきましては、こちらでご覧いただいているように、しっかりとし
た三権分立が確立され、行政府、司法、立法府というものが独立しています。
そして私どもは、選挙というものが、議員の任期が5年ということですので、大統領につい
ても、それから国会議員についても、5年に1回選挙があるわけです。
セネガルの経済を見てまいりましょう。私どもはやはり経済新興国になっていきたいという
志を持っています。まさにその目標に向かって、ありとあらゆる方策を採っています。
まずこの GDP をご覧下さい。そして2011年における成長率を見てください。でも、そ
んなに成長率が高くないなとお思いになるかもしれませんけれど、やはりそれは私どもの国
でエネルギーの問題があるから成長率がそこまでいかないわけです。でも2012年にはよ
くなりました。ですから2013年になればもっと、来年の2014年になればもっとこの
成長率というものがあがっていくわけです。
では今度はエネルギー分野ということでこの分野がどうなっているのか、そして国としてど
のようなエネルギー政策を持っているのか、エネルギー需要は、そしてバイオマスがどのよ
うに活用されていて、LPG がどうなのか、そしてまた、石油製品のマーケットはどうなっ
ているのか、石油製品そのものは、インフラは、実際にどんなインフラが整備されているの
かとか、この販売部門はどうなっているかについてお話してまいりましょう。
では、エネルギー省、役所の組織をご覧下さい。政府としての省庁がございます。そして片
や国営の会社があります。その中に私どものペトロセンが入っています。つまりペトロセン
の事業というのはまさに政府を代表して行うものであります。こちらの方は探鉱においても
そう、また実際に生産においてもそうです。またダウンストリームについてもそうです。
1998年以来、私どもセネガルにおきましては、エネルギー分野の自由化をいたしました。
なぜ自由化をしたのかというと、まさにエネルギー分野というものをもっと開発していこう
という意図からでした。まずは98年の時に、いろいろな法律を制定いたしまして、セネガ
ルとしましてはエネルギー分野の開発政策というものをしっかりと実施していくための政
策・枠組みを作ってまいりました。そして、この期間を区切った形での目標設定をしてきた
わけです。つまり98年以降、数々の改革というものが行われてまいりました。
ここに紹介しているのがエネルギー需要を示しております。まず、バイオマスの需要が非常
に大きなパーセンテージを示しております。これは、石油製品よりはるかにこの需要は上回
っております。このバイオマスの使用は、砂漠化を広げ、森林破壊を引き起こしております。
農村地域におきましては、木を燃やすことをしております。
1974年以来、セネガル政府は、実際に料理をするときにブタンガスを使うことを奨励し
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てきました。現在、セネガルにおいては50%以上の人が、LPG、ブタンガスを使用して
おります。1年あたり、現在14万トンの使用をしております。セネガル政府としては、さ
らにこのブタンガスの推奨をしております。それをすることによって、セネガル国内におけ
る木の伐採を減らすためであります。
石油製品について、その使用については5つのセクターがあります。セネガル全体の使用量
は180万トンであります。アフリカにおける石油製品の使用量は、セネガルは第4位であ
ります。南アフリカ、ナイジェリア、ガーナに続く第4位であります。
どのような分野で石油製品を使っているかといいますと、まず輸送関係が40%、電気・発
電に31%、航空機関係が12%、なぜ12%もあるかといいますと、ダカールは非常に空
路が発達しているからであります。そして産業には8%、家庭で使うブタンが7.8%とか
なり多いパーセンテージを示しております。
セネガルでどのような石油製品が使われているかというのをここに示しております。特に輸
送に関する軽油の使用、それから発電用に石油製品を大量に使用しております。
インフラについては、Societe Africaine de Raffinage (SAR)製油所は年間120万トンの製
油能力を有しております。この製油会社は1961年に設立され、その主な株主は、ペトロ
セン、ビンラデン、そしてトタールであります。石油が入ってくる玄関ですけれども、基本
的には大きな港をもっているダカール港とそれから製油所に対して、その製品が入ってきま
す。
この石油製品の貯蔵施設として、セネガルは合計45万トンの能力を持っております。セネ
ガルの石油製品は、マリ、ガンビア、ギニア、モーリタニアにも一部供給をされております。
現在、この製油所能力を拡張する計画があります。それが完成すると、こういった地域に対
しても石油製品の供給が可能になります。
石油製品小売については100%自由化しております。小売をやっている会社は、現在セネ
ガルでは20社ほどあります。メジャーとなる大きな会社のほかに、中規模から小規模の小
売の会社、これは基本的にはセネガル系の会社でありますが、これらの会社がマーケットの
約20パーセントを占めております。
これがセネガルの将来におけるエネルギー部門のストラクチャーを表しております。まず、
これからのエネルギー分野の展望についてお話したいと思いますけども、開発途上国の中で、
エネルギーというのが発展のために非常に大きなファクターを占めております。その意味で
セネガル政府は、「セネガルのエネルギー政策ドキュメント」というのを作成しました。そ
して、このエネルギー政策ドキュメントを基に、その中に目標を決め、定期的にその評価を
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行っております。
製油所については、セネガル政府としては、その能力を増加したいと考えており、場合によ
っては新しい製油所の建設も視野に入れております。それによって年間120万トンの処理
能力を300万トンまで引き上げたいと考えております。今この製油所の能力拡張は進行中
でありまして、2017年までには能力拡張が実行されます。
そして新しいコンセプトの製油を行います。新しいシステムによって石油精製を行いますの
で、現状のものは完全に取って置き換えられます。セネガルにおける需要、それからセネガ
ル周辺国の需要の動向を見ますと、年間300万トン以上の需要が現在考えられます。
石油製品のセネガルに対する輸入に関する場所ですけれども、地方分散を考えております。
それは現在、ダカール港と製油所だけが石油製品の入口になっておりますので、リスクを分
散するために、地方に分散したいと考えております。
石油貯蔵の能力については、セネガルは国内需要に対しては十分その能力は持っております
が、セネガル周辺国への供給を考えると、もう少し貯蔵能力をアップする必要があります。
石油の小売については100%自由化されておりますので、技術を持った会社、ファイナン
スの能力を持った会社は自由に参入することができます。
電気については、セネガルは3つの柱を掲げております。電気が使えるようにするには、農
村地域については25%から60%に引き上げること、都市地域については70%から10
0%に上げるという目標を掲げております。発電については、セネガルは100%自由化し
ておりますので、セネガルに来て発電、売電をすることができます。エネルギーミックスに
ついては、石炭と天然ガスが60%以上のシェアを占める政策を確立します。
石油探鉱開発について、新しい石油法というものが2014年から施行される予定です。税
制については現行の石油法を引き継ぎますけれども、環境関係、それから石油操業のガバナ
ンス関係については新しい条項が導入されます。
最後に、エネルギー政策の歴史についてお話をしますと、セネガルのエネルギー政策は、い
くつかの違ったフェーズを経験しております。
第1のフェーズは、エネルギー計画を立てましたけれども、その実行はある程度限定的なも
のでした。1998年以降、セネガルは完全にエネルギー分野の投資を自由化しました。そ
の自由化に伴って、セネガルにおいてはエネルギー政策をクリアーにして、そのフォローを
するようにしました。このようにエネルギー分野の自由化をしたことと同時に、マネージメ
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ントを改善することによってインフラストラクチャー、それから実際に各種エネルギー分野
の改善がなされました。
セネガル相撲を最後にお見せして私のプレゼンを終わりにしたいと思います。ご清聴ありが
とうございました。
<司会>
ファイ社長、どうもありがとうございました。お国のエネルギー政策、また投資の機会につ
いても幅広くご説明いただきました。どうもありがとうございました。
それではこれからフロアーからのご質問・コメントをお受けします。ご質問あるいはコメン
トの際には、皆様方のご所属先、およびお名前を最初にお伝えいただいた上でご質問してい
ただきたいと思います。いかがでございますか?
<ICEP 鈴木理事長>
どうも、ご講演ありがとうございました。1点質問させて下さい。ICEP の鈴木です。ファ
イ社長のご説明ですと、石油関連の産業は自由化されているというお話でした。ということ
は、製品の価格、いわゆる末端の小売価格というものは、すべて市場価格であって、レギュ
レートと言いましょうか、なんらかのキャップがかかっているとか、そういうことはないと
考えていいのでしょうか。
<ファイ社長>
ご質問ありがとうございます。
そうです。セネガルでは本当に価格というものが自由化されておりまして、FOB価格とい
うものが使われております。また、実際にこの製油所の生産コストというものにリンクした
形で行われています。ですから国際価格に連動した形での製品価格になっています。
<鈴木理事長>
どうもありがとうございます。もう1つ価格に関連しますけれど、ご説明ですと、いわゆる
燃料転換というかクッキング用、家庭用の燃料転換を LPG で図っているというご説明です
けれど、LPG もたぶんすべて輸入されているのでしょうけど、一般の方が燃料転換をする
際には、当然のことながら、いわゆる山で拾ってくる薪と LPG を比較すれば、LPG の方が
高いと思いますが、その辺はいかがなのでしょうか?奨励策として LPG を安くしていると
か、そういうことはやっていらっしゃるのでしょうか?
<ファイ社長>
現在セネガルは各地域におきまして砂漠化が大変な勢いで進行しています。ですから、そう
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いう状況下におきますと、木材をちょっと拾いに行こうと思っても、この LPG と同じくら
いお金がかかります。ですから、そうなりますと実際の薪価格、たとえば都市に運ばれての
薪価格と、田舎においてもそうですけれど、この LPG ガス価格というものがちょうど釣り
合ってくるようになったわけです。
<鈴木理事長>
どうもありがとうございました。
<司会>
ありがとうございました。それでは第1部を終了しまして、ここでコーヒー・ブレイクに入
らせていただきたいと思います。プログラムではコーヒー・ブレイクのあと、3時40分か
ら第2部の講演ということになっておりますが、ご案内のとおり第2部の講演につきまして
は、膨大な資料を用意していただいております。その関係がございますので、できればコー
ヒー・ブレイクを5分切り上げさせていただきまして、3時35分から第2部を始めさせて
いただきたいと思います。ご協力の方どうぞよろしくお願いいたします。
・・・・・・コーヒー・ブレイク・・・・・・
<司会>
それでは第2部を始めさせていただきます。メドゥ局長に『セネガルの堆積盆地、石油開発
の潜在性、新たな開発と機会』についてご講演を頂戴いたしたいと思います。メドゥ局長ど
うぞよろしくお願いいたします。
[講演-2] 『セネガルの堆積盆地:石油開発の潜在性、新たな開発と機会』
ジョセフ・ウフォン・メドゥ
ペトロセン広報・供給局長
皆さまこんにちは。まず、長谷川様、ありがとうございました。先程お話いただきました大
使閣下、そして石油開発情報センターの会長、理事長、また、JOGMEC の皆さま、そして
お集まりの皆さま、今回このように、私どもセネガルについてのセミナーというものを開催
していただいたことに、心からお礼を申し上げたいと思います。まさに思いは先ほどの私ど
もの社長と同じでございます。
私の方からは、これから、セネガルにおけます堆積盆地についてそのポテンシャルと、また
今後どういった開発の機会、探鉱の機会があるのか、その辺りについて詳しくお話をさせて
いただければと思っております。
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まず、セネガルの国についてお話をしていきたいと思います。それからペトロセンという会
社について、その後に堆積盆地のお話に入っていきたいと思います。と同時に、これまでの
歴史的な経緯ということで、どのような形で石油の探鉱をしてきたのか、そして生産をして
きたかについてお話したいと思います。また、将来の見込みということで、石油システムに
つきましてもお話をしていきたいと思います。その次に、古生代の堆積盆地の石油ポテンシ
ャルについてもお話をし、そして、なぜセネガルにこうした探鉱開発について投資をする意
義があるのかについてお話をしてまいりましょう。
私の方からセネガルの国につきましてご紹介をしたいと思いますけれども、すでに大使の方
からも、うちの社長の方からもご紹介をさせていただいたので、繰り返しはしないようにい
たします。私が一言だけ付け加えるならば、セネガルから日本までは、14,000キロメー
トルという距離があるという距離のお話です。
国土ですが、セネガルには大きな川が3本走っています。まずはセネガル川。このあたりで
すね。ガンビア川、カザマンス川があります。どうしてこんな川の話をするのだろうとおっ
しゃるかもしれませんけども、石油の分野におきましては、オフショアということを考えた
場合は、こうした川からの堆積物がものを言うからです。
ではペトロセンのお話です。ペトロセンという会社は1981年に創設されて、どのような
役割を持っている会社かと言いますと、まず石油のアップストリーム分野におきましては、
そうした堆積盆地における石油ポテンシャルを定期的に評価していく、そして石油会社に対
して、このポテンシャルというものをしっかりとプロモートしていく役割もあります。
ペトロセンという会社は、やはり探鉱とか生産といった分野におきましても私どもが参画を
した形で事業を行っています。また、この石油関係事業につきまして、私どもは国営会社と
してテクニカルなコントロールもさせていただいております。
今度はダウンストリームです。たとえば、この石油のダウンストリーム分野におきまして、
国の代表といたしましてペトロセンは出資という形で製油所なり貯蔵という分野において
事業をしております。
では、セネガルの堆積盆地についてお話をしていきましょう。西アフリカには、MSGBC と
いう(Mauritania – Senegal – Gambia – Bissau –Conakry) という広い堆積盆地が広が
っておりまして、その一部がこのセネガルの堆積盆地です。MSGBC 堆積盆地は、モーリタ
ニアの北から広がっていて、南はというと、ギニア、コナクリまで広がっています。
このスライドをじっくりご覧いただければお分かりいただけますが、その堆積盆地の大きな
面積を占めているのが、私どものセネガル盆地です。こちらの盆地でありますけども、パッ
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シブマージンと呼ばれるもので、大陸における堆積物から始まった三畳紀の後期から端をな
すものであります。
ご覧いただいて分かるように、アフリカはアメリカ大陸とつながっていました。この広がり
がどんどんと、つまりはリフトが大きく広がってまいりまして、たとえば蒸発・残留岩とい
うことで、貧酸素の環境のもとで沈殿してまいりました。
一番下の方の層に沈殿している白亜紀の初期のものですが、またアルビアン紀のものもあり
ます。こちらの方は、カーボネイトつまり炭酸塩鉱物がメインにございます。
今度は白亜紀後期のものがその上にたまってきているわけで、そこにはこのチョーク岩、そ
れからまた粘土質のものが堆積しています。
では、テクトニクスというものを考えてまいりますと、モーリタニアの北からセネガルの北
までは岩塩ドームというものが広がっています。こちらの方で火山活動もあったわけです。
東・西に横断をする断層もございます。こうした断層があるからこそ、全体の盆地がサブベ
イスンという形で分かれていくわけです。ですからこうしたチャネルのようなものがあるか
らこそ、堆積物が運ばれていったということになります。
こちらの方がセネガル盆地でも同じような状況になっています。北から南に広がる断層もあ
れば、東から西に流れる断層もあるわけです。
では母岩、根源岩についてですが、主要な母岩ということになりますと、こちらの方はセノ
マニアン階とかチューロニアン階の白亜系のものです。たとえば、この DSDP367をご覧
いただきますと、TOC の値がいろいろ違っていることがお分かりにいただけると思います。
DSDP367をご覧いただきますと、2~34%、それに対して CM10、下の方をご覧い
ただきますと11%ということで、ずいぶん違うということがお分かりいただけると思いま
す。
また、セカンダリー母岩ということでサブ母岩もありまして、こちらの方は、粘土質のもの
からできておりまして、これがアルビアン階とか、アプティアン階のものです。また、ジュ
ラ紀の母岩もあり得るという可能性が最近分かってまいりました。
では貯留岩でありますが、貯留岩となりますと私どもの所には、中新世のものとか、漸新世
のものがあります。たとえばこの貯留岩でありますけども、HC インディケーターが SM5
とか6とか、その数字が出てきています。
他にもたとえば、このマストリヒチアン階のものとか、カンパニア階のものとか、セノマニ
アン階のものがありまして、ガディアガ(Gadiaga)と、それからディアムニアディオ(Diam
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Niadio)というところで、このようなマストリヒチアン階とか、キャンパニアン階の貯留岩
があるわけです。貯留岩といいますと他にも、セノマニアン階、アプティアン階のものがあ
ります。
そんな中で、今までどういうふうに探鉱をしてきて、そして生産をしてきたか、経緯を少し
だけお話しましょう。実は実際の探鉱といいますと、1950年くらいから始まっておりま
す。
では地震探鉱ということで、震探をどのくらいやってデータ収集をしているかといいますと、
2次元震探が約56,500キロメートルにわたっています。そして3次元震探ですけれど
も、約9,300平方キロメートルです。この地図をご覧いただきますと、オフショアにお
ける3次元震探は一部にすぎないとお分かりいただけると思います。こちらがオンショアの
震探のカバレッジでございます。
次に試掘井がどういった形で掘削されているかといいますと、坑井数にいたしまして156
坑ございます。そうすると、平均1,600平方キロメートルに 1 本の割合で、試掘井を掘
っているということになります。そしてほとんどが浅いターゲットと言えます。こちらの地
図をご覧いただきますと、カザマンスの沖合に大体こうした井戸が固まっているとお分かり
いただけると思います。あとダカールとティエス(Teies)の辺りですね。
その理由が次のスライドでお分かりいただけます。なぜかといいますと、1 番最初に発見さ
れたのがこのダカール地区だったのです。ここでは小さな鉱床で、ガス鉱床と油の鉱床が発
見されました。
1967年になると、また新しい発見がありまして、それが重質原油の発見です。約10億
バレルという推定埋蔵量で、こちらのドームフロール(Dome Flore)で見つかったわけで
す。
1997年にはまたもう一つ新たなる発見がありました。場所はガディアガという地区です。
まさにキャンパニアン階とセノマニアン階のところでかなりのガス貯留層が見つかりまし
た。
今までどのくらいの原油・コンデンセートの量が生産されていたのかということで、ちょっ
と見てまいりましょう。まずディアムニアディオ油田ですが、1987年から2000年ま
で、どのくらいの量が生産されたのかをご覧いただいています。量は少ないかもしれません
けれども、しっかりとした形で生産されているということが分かります。
今度はガスの生産ですが、こちらは1987年から現在に至るまでの生産が記されています。
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最初のころは、ディアムニアディオ油ガス田で、その後現在に至るまでは、ガディアガ・サ
ディアラトゥ(Gadiaga Sadiaratou)ガス田で生産されています。現在、日産約12万立
方フィートの生産をしています。ガスを用いて20メガワットの発電ができています。
ではこの天然ガスの運搬でどんなインフラがあるのかご紹介してみたいと思います。首都ダ
カールから40キロ離れたところに、こちらのディアムニアディオという地区がありまして、
現在生産している地区がダカールから80キロ離れている、こちらのガディアガ・サディア
ラトゥというところです。こちらに発電所がありまして、キャップデビッシュ(Cap des
Biches)という岬なので、そこまでいわゆる天然ガスパイプラインがひかれています。セメ
ント工場もこちらにあります。
今度は構造と試掘についてお話をしてまいりましょう。この堆積盆地のオフショア部分には、
契約数にして8つの鉱区があります。オンショアにつきましては3つ。ですから合計で11
社がライセンスの供与を受けています。どこの会社かというのはこちらでご覧いただけます。
オープンな鉱区はまだまだ残っておりまして、1つがオフショアで、現在、交渉の対象とな
っているオープン鉱区です。オンショアでは5つの鉱区がまだ空いています。そのブロック
の細かいところまで見ていくことにいたしましょう。
まずはオフショアの Saint Louis(サンルイ)というブロックですけれども、こちらは地震
探鉱で2次元3次元のものが行われました。それによりまして4つのプロスペクトが同定さ
れました。たとえば、こちらのプロスペクトですけれども、Fish Eagle Lead というプロス
ペクトがあります。こちらはロールオーバータイプになります。
同じ Saint Louis ですけれども、大水深鉱区は、Saint Louis Profond 鉱区です。こちらで
操業しているのが Petro Tim、こちらが権益90%をもっていて、残りの10%はペトロセ
ンが持っています。
このブロックにつきましては、2次元地震探鉱を1,400キロにわたって行っています。
どんなプレイタイプかといいますと、Roll Over Play、Four Way Dip Closure Play、
Channel Fill Play、Turbidite Play などがあります。私どもが、いろいろなデータを取得し
て、それによるマッピングを行い、プロスペクトとして摘出したものが、ご覧いただいてい
るものです。
このブロックにつきましては3つのプロスペクトをマッピングしてありまして、1つが
Saint Louis の A、2つ目が Saint Louis の B、もう一つが Saint Louis の C です。この地
震探査のセクションですが、こちらは Saint Louis の A のものであります。
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そうなりますと構造としましては、ここは Four Way Dip Closure だなということがお分か
りいただけると思います。しっかりと炭化水素の指標が出ています。この3つのプロスペク
トについての埋蔵量の推定が1.5TCF になっています。
今度は沖合の Cayer Offshore(カイエール沖合鉱区)について話をします。オペレーターは、
Oranto Petroleum というナイジェリアの会社です。出資比率は90%。これに対してペト
ロセンは10%の出資比率です。1971年から2007年までのあいだ、2次元とか、最
近は3次元もやっておりますが、たくさんの震探をやっております。
ここのブロックについては2坑試掘をしております。Gainde のプロスペクトがメインであ
ります。それ以外に、小さなプロスペクトもあります。どれくらいの埋蔵量があるかという
推定値ですけども、石油については493MMbbl、ガスについては1.3TCF が推定されて
います。
今度は、Cayer Offshore Profond License(カイエール深海鉱区)について話をします。この
オペレーターは、先程言いました Petro Tim です。いくつかの震探を行っていますが、ま
だ試掘は行っていません。それから航空機による磁力探査も行っています。このブロックに
ついては2つのプロスペクトを見つけております。原始埋蔵量の推定値ですけれども4,2
76MMbbl です。
今度は Rufisque & Sangomar Offshore(ルフィスク、サンゴマールオフショアブロック)で
す。オペレーターは Cairn Energy で、英国のオペレーターです。出資率が40%。パート
ナーの会社としては Conoco Phillips、その出資率は35%です。オーストラリアの会社の
First Australian Resources という会社があります。その出資率が15%です。ペトロセン
は10%の出資比率です。いろいろな震探をかなり広くやっておりまして、面積が2,05
0平方キロメートルでございます。いくつかのチャネルタイプと炭酸塩岩タイプのプレイの
存在の可能性を示しています。
オフショアの浅海のところでいくつかの試掘を行っています。試掘をしたところ、石油の兆
候を見つけております。カンパニアン紀の兆候がありました。それからアプシアン紀の炭酸
塩岩のプレイも存在があります。深いところにあるのが基本的にはチャネルタイプの構造と
炭酸塩岩による構造です。
この炭酸塩岩によるプロスペクトを示しているのが右側の図です。これが RMS による図で
す。ここの炭酸塩岩には複数のフラクチャーがあることが分かります。それは、二次的な孔
隙に対しては非常にいい条件です。これと似たような構造がスペインの Camposa Field で
みられます。
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推定埋蔵量ですけども、1,133MMbbl です。ここに示しているのが、炭酸塩岩のプロス
ペクトのタイプです。ここにチャネルによる堆積があります。ここの右側の図は、チャネル
タイプで、どのようにトラップが形成されているか示しています。ここのブロックについて
は2014年初頭に、2坑試掘をすることが予定されています。1つ目は、チャネルによる
堆積をチェックします。2つ目の試掘は、炭酸塩岩のプロスペクトです。
今度は Rufisque Offshore Profond License(ルフィスクオフショア)の深海のブロックに関
する話をします。オペレーターは African Petroleum です。出資比率が90%。ペトロセン
は10%です。このライセンスについては、震探はかなり密度の細かい2次元をやっていま
す。3次元の震探もやっております。ここのブロックに関するトラップの可能性については、
まずチャネルタイプ Deep Water Fans があります。
また Late Jurassic の Clastics タイプのトラップがあると考えています。そのトラップの
磁気を地図に示しています。これは、キャンパニアン階、セノマニアン階、アルビアン階の
トラップです。
今度は南の方にいきたいとおもいます。これは南側の Senegal Offshore South 鉱区です。
オペレーターは Elenilto Senegal です。ここのブロックについては2次元の震探がかなり細
かく実施されています。
この鉱区については8つの試掘が実行されています。実際の試掘で良かったのは、石油の兆
候が出ているということです。右側の図は、プロスペクトとして摘出されている岩塩ドーム
タイプのトラップです。ここのゾーンはセノマニアン階のタイプのトラップです。炭酸塩岩
の縁にあるトラップタイプです。
もう1つは、Senegal Offshore Sud Profond 鉱区(セネガル南深海鉱区)ですが、オペレ
ーターは African Petroleum です。2次元の震探1,200キロメートルと、特に3次元の
震探が2,500平方キロメートルあります。左の下の方にある図が3次元の震探のマッピ
ングです。北のセネガルの地域と同じように、南の地域についても、タービダイトと炭酸塩
岩のトラップがあります。右の方にある図が炭酸塩岩のプロスペクトの構造を示しています。
これがタービダイトの堆積を表す図です。
今度は Tamna(タムナ鉱区)について話をします。オペレーターは Fortesa といって、ア
メリカの小さな会社です。ここはペトロセンが30%出資をしています。石油が間違いなく
あると考えているからです。震探については3次元のデータを持っています。いくつかの探
査と開発をしております。現在、ガスパイプラインを発電所と石油貯蔵所の間に建設中です。
ここからは、古生代の盆地のポテンシャルについて話をします。ここの古生代の盆地は、面
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積が約6万平方キロメートルです。Louga(ルーガ)という鉱区をカバーしています。もう
1つはセネガルの内地の方に2つのサブベイスンがあります。
この盆地に関する根源岩はシルリアンタイプの粘土岩です。TOC は1~3%です。ビトリ
ナイト(Vitrinite)反射率は0.95~1.3です。アルジェリアとかアメリカに出ている石
油と比較をした図がこれです。在来型のシェールガスか、あるいは非在来型のシェールガス
が出ると考えています。
そこの貯留岩については、オルドビス紀の結晶性の砂岩があります。孔隙率はほとんどあり
ません。しかしながらフラクチャーがあれば、かなり浸透性があります。デボニアン紀の貯
留岩の可能性もあると考えています。
Louga 鉱区については、最近 Blackstairs Energy という会社に付与されました。ここの鉱
区は非常に広くて27,000平方キロメートルあります。そこの試掘の坑井数は7つだけ
です。震探は2次元でわずか1,500キロメートルのみです。
しかしながら、いくつかのトラップ構造を見つけております。これはAとBの構造です。こ
こは、ストラクチャーAの断面図を示しています。断面図を比較しますと、Louga鉱区の構
造はアルジェリアのHaoud Berkaoui and Hassi Messaud油田と非常に近いものがありま
す。
今度は Diourbel(ドゥベル鉱区)の話をします。ここの鉱区は最近、ナイジェリアの A-Z
Petroleum との契約がなされました。
この鉱区については3つの試掘井と2次元震探が650キロメートルあります。この鉱区で
もいくつかの構造を見つけておりますが、さらに Syn-rift 構造の存在の可能性があると我々
は考えております。
Saloum(サルム鉱区)は現在オープンです。この鉱区の試掘は2つの井戸だけです。震探
は僅かな距離で450キロメートルのみとなっています。しかしながら2つの構造を見つけ
ています。
これは Senegal Onshore South Block です。今、試掘井が10坑あります。2次元震
探は2,000キロメートルあります。震探を行っていくつかのトラップの構造を見つけて
います。
最後に Senegal East Block ですが、非常に広いブロックであります。2002年に調査
を開始しました。まず重力探査を行いました。それから Landsat の画像を使いました。ERS
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(European Remote-Sensing Satellite)のデータも使いました。
その探査によって L1、L2 という2つのサブベイスンを見つけました。堆積の厚さが1,0
00メートル以上であるということが分かりました。その次のステップとしては、いくつか
の2次元の震探を行うことです。この2つのサブベイスンの厚さがどれくらいあるかを震探
で見極めたいと思います。
なぜセネガルに投資をすべきなのかという話をします。セネガルには、投資に関する投資庁
というのがありますが、7つのメリットがあると述べています。
まず大使それから社長が申しましたように、非常に安定した、またオープンな国であるとい
うこと。近代的なインフラが整っていること。それから社長が申しましたけれど、非常に健
全で競争力のある経済であること。人材のレベルも高いこと。
それから法的なレベル、また税制レベルでもインセンティブがかなり高めに設定されており
ます。ダカールの港と飛行場は、サブリージョンに対するアクセスが容易であります。セネ
ガルにおける Quality Of Life が非常に高いということ。これは長谷川さんと井口さんに実
際に証言をしていただけると思います。
なぜセネガルにおける探鉱、それから生産に対して投資をすべきかというお話をします。8
番目の理由があります。石油のポテンシャルがあるということです。
すでに発見があること、それから天然ガスと石油の生産もしております。それから根源岩も
存在しています。オフショアではいくつかのトラップのストラクチャーの確認もしておりま
す。オンショアについては、シェールガスのポテンシャルもあります。
ペトロセンはかなりしっかりしたデータベースを持っております。E&P を行うためには、
ペトロセンにありますデータベースを見ていただいて、そのポテンシャルの評価をしていた
だきたいと思います。
なぜ E&P に投資をすべきなのかという話の続きを行います。この図を見ていただきますと、
セネガルに関するすべてのリードとプロスペクトがここに出ています。オフショアとオンシ
ョアと両方あります。すでにここに生産もありますので、他のゾーンについても Why not?
と考えます。
E&P になぜ投資をすべきかという話の続きですが、これはアフリカの西の部分を示した地
図です。ガーナ、コートジボアールで石油が発見されています。リベリアとシエラレオネで
も石油が発見されています。セネガルにも現在少しの生産があります。モーリタニアでも石
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油の生産をしております。ですから、こういった状況を考えると、セネガルにも必ずあると
信じています。
最後に私のプレゼンをことわざで締めたいと思います。
「地球を回しているのは石油である。
よって石油がなくなると地球は自転しなくなる。」よって、石油業界に関わる人間としては、
地球が廻り続けることができるように探鉱を続けるべきと考えます。
もちろん地球を自転させるかどうかの話は別として、経済を活性化させるためには石油が必
要である。よって石油探鉱を継続しなければいけないということです。
日本の石油関係の会社の人には是非、石油探鉱のために投資をしていただきたいと思います。
セネガルには、この炭化水素のポテンシャルが実際にあるということを、ぜひ日本の会社の
方に来ていただいて、それを証明していただきたいと思います。それからいろいろなサービ
スを提供する会社も、是非セネガルに来ていただきたいと思います。
鉱区で操業する人たちに対してもいろいろと支援をしたいというふうに考えています。たと
えば、最近ですと Petro Tim に対し行ったのと同じようなことをしたいと考えています。
どうもありがとうございました。
<司会>
鉱区ごとの詳しい開発状況と、投資の機会についてもご説明いただきました。大変興味深く
拝聴いたしました。どうもありがとうございました。
それではご質問を受けたいと思います。ご質問あるいはコメントのある方は皆様方のご所属
先、およびお名前を最初にお伝えいただいた上でご質問していただきたいと思います。よろ
しくお願いします。
<出光 奥井氏>
丁寧なご説明ありがとうございました。私は奥井と申しまして、出光という会社で地質技術
者をしております。石油をセネガルで見つけるために2つほど質問があります。1つ目は、
油田を作る構造に関する岩塩なんですけども、岩塩というのはセネガルのオフショア全体に
分布しているものなのか、それとも、分布は限られているものなのかということをお教え下
さい。
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
奥井さん、質問をありがとうございます。岩塩については、オフショアを100%岩塩が覆
っているということではありません。
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特に南側のギニアビサウ、ガンビアの方ですけども、そこのところに東西に断層が走ってい
ます。よってそこまでで岩塩の存在は止まっています。つまり北はモーリタニアからガンビ
ア、それからセネガルの北のところまで岩塩は広がっておりますが、そこから先、南には岩
塩はありません。
<奥井氏>
どうも有益な情報をありがとうございました。2つ目の質問ですが、そういう油を貯める器
があるということは分かったんですけども、今度は中身ですね。それを供給するソースロッ
クについてお伺いしたいのですが、たぶん白亜系のソースロックであるチューロニアン階と
かはすでに坑井で確認されていると思いますが、先程お話があった、より深いジュラ紀のソ
ースロックについては実際に坑井とか陸上のアウトクロップで確認されているのかどうか
お教えください。
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
まずジュラ紀のものについては、まだ、井戸を掘って達してはいません。それからアウトク
ロップについても現在ありません。ジュラ紀の根源岩についてはシミュレーションで確認を
している段階です。アナログと震探のデータを合わせてモデル化しています。
<奥井氏>
どうもありがとうございました。石油がある気になってきました。Merci Bouquet.
<司会>
ほかにご質問ございますでしょうか?
<INPEX 岩田氏>
INPEX の岩田と申します。27ページの推定されている埋蔵量に関して質問がございます。
この Saint Louis Profond 鉱区の埋蔵量として1.5TCF というガスのみが推定されており
ますけれども、ガスだけとして推定されているのは、なにか特別な理由がございますか。
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
ありがとうございます。これは地球科学のシミュレーションを行いました。そのシミュレー
ションによると、そこの形成はガスであるという結果が出ています。今度は震探の断面を見
ると、直接石油が、Hydrocarbon があることを示しています。ですからどちらかというと、
石油よりもガスのインディケーションが強いということです。
<岩田氏>
はい。どうもありがとうございました。
28
<司会>
ほかにございますでしょうか。
<INPEX 三宅氏>
同じく INPEX の三宅と申します。大変興味深いプレゼンテーションありがとうございまし
た。最初の方にご紹介がありました10億バレルの陸上のヘビーオイルの油田があるという
ことで、これが漸新世の石灰岩ということでしたが、こちらのソースロックについてはどの
ように考えられているのでしょうか?
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
確かに漸新世のヘビーオイルが発見されています。根源岩はチューロニアンです。それは岩
塩ドームに伴った構造がリザーバーになっています。生物劣化作用(バイオディグラレーシ
ョン)、いわゆる生物的な劣化があったと考えます。海の深さに比べると十分な深さがない
ということだからです。
<三宅氏>
続いて教えていただきたいんですけども、チューロニアンのソースロックが十分な深度に埋
没して、熟成しているということなのでしょうか?
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
そう、いくつかのゾーンについては十分深く、熟成がなされているというふうに考えていま
す。もちろんセネガルすべてについてということを言っているわけではありません。
<三宅氏>
分かりました。ありがとうございました。
<司会>
ほかにいかがでございますでしょうか?
<ICEP 下村氏>
ICEP 研究部の下村と申します。先ほどの漸新世のヘビーオイルの追加質問なんですが、水
深とリザーバーの深度、それからヘビーオイルの API 比重を教えていただけませんか?
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
まずヘビーオイルは API 比重で11~12度です。水深が150~200mです。漸新世
のリザーバーは600m~700mです。
<下村氏>
29
ありがとうございました。ちょっとそのオイルの比重とリザーバー深度からすると、なかな
か生産するのは難しいなあという印象を受けたんですが、何か実際の生産テストなどされて
いるんでしょうか?
<ジョゼ・ウフォン・メドゥ氏>
生産テストは一切していません。
<下村氏>
どうもありがとうございました。
<司会>
メドゥ局長どうもありがとうございました。
それでは第3部に入ります。シィ法務顧問によります『石油関連法規と規制、上流活動に関
する現行法枠組み』についてご講演をいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
[講演-3]
アイサトゥ・シィ法務顧問
皆さまこんにちは。私どもセネガルに対しまして、この日本の地でセミナーを開く機会を与
えてくださいました石油開発情報センターの会長、ならびに理事長にまずはお礼を申し上げ
たいと思います。
では、私の発表でございますが、セネガルにおけます石油関連法規と規制についてお話をさ
せていただきます。
まず私どもセネガルの国自体のご紹介ですが、大使からもペトロセンの社長からもご紹介が
ありましたので、それを繰り返さないようにしたいと思います。
今回の発表のサマリーから始めたいと思いますが、私どもの石油法がどのようなファンダメ
ンタルに基づいているか、そして実際にこの法律を施行するにあたって、どのような Decree
が作られているか、実際にどのような契約のモデルが使われているのか、現在の契約条件が
どのようなものかについて説明します。
また、税制面ならびに経済面についてもお話をしたいと思います。石油契約についてどのよ
うな交渉プロセスがあるのかについてもお話しいたしましょう。石油の事業におけるいわゆ
るコントロールとサーべイランスについてもお話をしてまいりましょう。今後の展望につい
30
ても簡単にお話をしていきます。
先程から発表をお聞きになってお分かりのように、セネガルというのはまだ産油国という位
置づけではございません。そうはいうものの、私どもは研究、探査ということは現在もしっ
かりとしているわけでございます。
私どもは Gadiaga ガス田におきましても天然ガスが発見されていて、現在も生産が少しは
されているわけであります。ですから私どもの現在の目標は何かと言いますと、オフショア
の深海あるいは浅海で試掘を行い、そこでしっかりとした発見をしたいというものでありま
す。
やはりこういったストラクチャーがしっかりと発見されたとしても、それに伴って法的な枠
組みがきちんとできていなければ、その後の展開が効率よくいかないと考えております。
このように私どもは石油のファンダメンタルでの措置としての石油法があります。私どもで
は、ACT98‐05という石油法がありまして、それに伴うレギュレーションがございま
す。
実際に石油法を施行していく意味で Decree がありまして、その中にライセンスについての
規定がございます。そのライセンスには有効期間ならびに更新、権益の譲渡、キャンセル規
定等が入っております。
こうしたプロセスは私どもペトロセンがエネルギー省と一緒になって行っているものであ
ります。
私どもにはこの契約のモデルといたしまして、たとえば PSC もあれば Convention という
ものもあります。コンベンションというのは、ロイヤリティー支払方式のものです。
もう1つの契約のモデルといたしましては、JOA(Joint Operating Agreement)と呼ばれる
ものでございます。
そうした石油法的なものに加えまして、やはり環境保全計画も必要になります。同時に環境
アセスの調査も必要になるわけです。いわゆる環境法でございます。環境法があるからこそ
海洋を保護することができるわけで、経済的、社会的にそうした探査事業をすることによっ
て、どのような影響があるのかという評価が上がってきます。セネガルは、漁業資源を大い
に輸出をしている国でもありますので、水産資源の保護に関連してこのような環境法が必要
になるわけです。
31
石油法のファンダメンタルズに戻ってみましょう。やはり海外からの直接投資を石油分野に
おいてプロモートをするというのが、目標になっています。
石油会社は十分な技術力を持つこと、財務力を持つことが必要になります。それに対しまし
てセネガルの国家としては、いろいろな形での税金の免除とか奨励策を打ち出すわけであり
ます。
この私どもセネガルが位置する西アフリカ地域といたしましては、まさにセネガルの法人税
率が一番低いレベルであることを申し上げておきましょう。法人税率30%というのが、今
年2013年の1月から新しく施行されておりまして、大変魅力あるものとなっています。
契約におきましては、経済的、税的な安定性が担保されています。ですから、今日の時点で
契約をしっかりと結んで、今日の時点は法人税が30%だったら、今後法人税が上がるよう
なことがあっても、50%になりましたよと言っても、みなさん、30%のままでいけます。
石油法施行に関する Decree については、ライセンス供与にあたり、どれくらいの期間なの
か、どういった条件が付与されるのかということが決まっています。少なくとも2回は更新
ができることになっています。
国から実際にライセンスを付与することで、鉱区権益を供与して開発・生産をしてもらうこ
とになります。いろいろな手続きにつきましては、法律ではっきりと明記されております。
たとえばパイプラインなどを使う場合の輸送条件ははっきりと明記されております。まさに
エネルギー省がございますので、その辺りは役所と一体になって行われるものであります。
ではこれから、実際にどういった契約のモデルがあるかお話をしていきたいと思います。石
油法というのがあります。この石油法によりますと、契約の形態は PSC という契約を取る
かであります。PSC と一体の契約が JOA(Joint Operating Agreement)であります。
もう一つの可能性は Convention と呼ばれるロイヤリティーを支払うという形の契約で、実
際の探査を行う、それに加えて JOA の契約も行います。
しかしながらここで少し皆様にお伝えしたいのは、実際は10年来セネガルでは PSC 契約
だけが実行されています。この PSC の契約形態はインターナショナルから言っても全体の
契約形態のトレンドになっています。
ここで改めて申しますと、この PSC 契約は、生産したものを石油会社と国営の会社のペト
ロセンの間で分与をするというものです。そしてもう少しファンダメンタルな他の条件とし
ては、実際にかかった費用のリカバリーができるということです。この実際に使ったコスト
リカバリーの率でありますけれども、オンショアの場合は最大65%、オフショアの場合は
32
最大75%までカバーされます。
法人税は、国とペトロセンと石油会社が払うことになりますが、国が払う法人税はペトロセ
ンの中に含まれています。しかしながら今は3つの部分に分けて行います。つまり、税金は
国のパートとペトロセンのパートと石油会社のパートと完全に分離されています。生産が始
まると、国であれペトロセンであれ、税金は免除されません。払うことになります。
この JOA(共同操業協定)という方式は PSC という契約に対して、実際に補足するような形
で、機能するような形で実行されます。ペトロセンは実際に石油会社と国の間の調整を行い
ます。たとえば、実際事業を行う委員会を組織いたします。それからいろいろな建設を行う
ときの予算の承認などを行います。
もう一つ、Convention と呼ばれる、最近はあまり調印されないロイヤリティー方式の契約
システムについてですが、その場合は石油会社がセネガルの国に対してロイヤリティーを払
います。実際に生産を始める前に国との間でネゴをして、その額が決まります。
次に、PSC 契約の条件について話をします。その契約期間と契約面積についてです。最初
のライセンス供用期間は4年です。最初の契約更新期間の長さは最大3年です。2回目の契
約更新も最大3年になります。鉱区返還は実際にネゴをして行います。どれくらい放棄する
かは、20%~50%の範囲でネゴされます。
今度は、実際にどれくらいのレンタル料を提供するかについての話をします。まず1番最初
の契約期間のレンタル料は、1平方キロメートルあたり年間US5ドルです。
最初の契約更新期間は1平方キロメートルあたり年間8ドルになります。2回目の更新期間
は、年間あたり、1平方キロメートルあたり15ドルになります。
トレーニングとプロモーションのサポートについては、探鉱の時期と生産の時期と2つあり
まして、年間あたりいくら払うかという額がネゴで決められます。
今度はエコノミック関係の条件について話をします。これは先程も申しましたけれども、ま
ず法人税が30%です。コストリカバリーの率は50%~70%の範囲です。コスト回収率
はオンショアであるかオフショアであるかで変わってきます。オンショアの場合は50~6
5%が最大です。オフショアの浅海の方のコストリカバリーは55%~70%です。これに
対して深海のオフショアは最大回収率が75%です。
生産分与については生産量についてどう分与するかをネゴ致します。
33
また、石油を探す探鉱期間はペトロセンの参加率が10%になります。商業生産ができると
いうことが証明された場合、ペトロセンの参加率がだいたい20%前後まで上げられます。
こういったような条件がありますので、どういった条件についてネゴをするかをここで紹介
いたします。
まず、会社は特定の鉱区に興味があるということを表明する必要があります。そして実際に
データをレビューして、どの鉱区に対して興味があるかを示す必要があります。その申請を
エネルギー省と、そしてそのコピーをペトロセンに送ります。
この申請書類については会社のファイナンスの情報を含む必要があります。特にその会社の、
最近3年間の貸借対照表とか損益計算書が必要です。それから経営者に関する情報が必要で
す。セネガルの国家、あるいはペトロセンが要求する必要な情報を提供する必要があります。
そのドキュメントの審査が評価され、適当であると判断された場合は、対象になった候補会
社は交渉ができるようになります。そしていろいろな一連の交渉があります。
その契約書ドラフトが2部エネルギー省に送られます。財務省の方にも1部その契約のドラ
フトが送られて、審査の対象になります。
このフェーズがすべて終わると契約が最終的に詰められて、調印が行われます。ここでの調
印の対象者は、PSC 契約の場合は、ペトロセンと石油会社、そしてエネルギー省です。セ
ネガル大統領が最後に関与します。その契約が大統領令により承認されます。
PSC 契約はセネガル議会の承認を得る必要はありません。大統領の承認だけで進めること
ができるので非常に効率的です。PSC 契約については、準備の段階でいろいろな検討が行
われておりますので、セネガル議会の承認を得る必要がないということで、効率的に契約手
続きが進められます。
石油関係の事業について、モニタリングしたりコントロールすることについて話をします。
まず法律で、実際に石油事業を監視する監視員の存在を規定しております。いろいろな石油
探鉱活動をよりうまく管理、運営をするために、新しい法律では検査員の項目がより詳しく
規定をされます。
報告書は定期的にエネルギー省の方に送付される必要があります。年間の予算が送られてそ
れが承認されて技術的な業務が開始されます。
もし商業的に生産が可能な鉱床が見つかると、実際に生産計画が策定されます。その場合は
実際に、サイトへのアクセスやいろいろな機材に対するチェックが行われます。
34
持続可能な発展の枠組みのことで、環境に関する監視も行います。それから、その鉱床を廃
棄する場合の引当金も必要です。また、鉱区を最後にやめるときに必要な引当金は実際に銀
行口座に入金する必要があります。
最後に結論を申します。
セネガルにおける法的な枠組みは、非常に魅力的であります。セネガルは非常に効率的であ
ります。特に魅力的なのはいろいろな税の免除やインセンティブがあることです。
セネガル政府は、いろいろな資源の管理、保護を行います。それをすることによって、短期
間で石油会社に対しては利益を出していただきます。セネガルの国家に対しても、石油を発
見、生産することによるメリットを享受したい。それはセネガルの経済を発展させるためで
ございます。こういったいろいろな関係項目が十分に考慮されます。
石油法の見直しの時にこういった項目が考慮されます。この石油法の見直しが、実際に20
14年になされる予定です。
ご清聴ありがとうございました。
<司会>
シィ法務顧問どうもありがとうございました。懇切丁寧な現行法規についてのご説明をいた
だきました。それでは今のプレゼンテーションに対するご質問、意見等々受けたいと思いま
す。
<出光 奥井氏>
再び出光の奥井でございます。1つ質問があります。先程 PSC の契約でコストリカバリー
が深海と浅海で違うとおっしゃいましたけれども、具体的な水深とかが決まっているのか、
それともブロックごとにこれは浅海あるいは深海であるというふうに決められているので
しょうか、どちらなのでしょうか。
<アイサトゥ・シィ氏>
深海と浅海の境界線は500mです。
<奥井氏>
非常に明確な答えありがとうございました。
<司会>
ご質問よろしいでしょうか?
35
<鈴木理事長>
ICEP 鈴木です。非常に簡単な質問が2つあります。まず、2014年に法改正が予定され
ているということですけれど、今日お話になった、たとえばフィスカルタームとかPSCの
経済条件とかそのへんの数字等々は法改正によっても変わらないと思ってよろしいんでし
ょうか?
<アイサトゥ・シィ氏>
ご質問はコストリカバリーのことですか?
<鈴木理事長>
全体を通して今日ご説明いただいたことは、リバイスがあるかないのかということです。
<アイサトゥ・シィ氏>
変更はないです。数字については変更ありません。
<鈴木理事長>
ありがとうございました。もう1つは、PSC の場合ですけれど、いわゆる IOC と言います
でしょうか、コントラクター側の取り分の現物の処理権というのはフリーハンドと思ってい
いのでしょうか。もっと具体的に言うと、輸出しようが国内で売却しようが、それは自由で
しょうか。
<アイサトゥ・シィ氏>
基本的には自由です。もしセネガル政府が国内の需要に対して石油を供給して欲しいという
ことがなければ、輸出するなり自由に処分をして構いません。ということは、セネガル政府
から要望があった時には、まず国内の需要を満たすことが優先されますということですね。
セネガル政府が取る分がありますので、その生産だけで十分セネガルの需要をカバーできる
場合は、まったくコントラクターは自由です。
<鈴木理事長>
コントラクターが国内に供給する場合、もちろん値段は国際価格ということでよろしいので
すね?
<アイサトゥ・シィ氏>
はいそうです。国際マーケットの価格になります。
<鈴木理事長>
はい、どうもありがとうございました。
36
<司会>
ありがとうございます。ご質問、ご意見をどうぞ。
<ICEP 河合氏>
ご説明ありがとうございました。ICEP の河合です。2つ質問があります。まず契約形態が
PSC とコンベンションとオペレーティングアグリーメントというのがあるようなんですが、
この3つの契約は、鉱区の特徴、例えば陸上であるとか浅海とか深海によって、ここにはこ
の契約しか適用できないというような縛りがあるんでしょうか?また、ここでいうコンベン
ションというのは、いわゆるコンセッション、利権契約で生産物を分与することなく石油会
社がすべて所有権を持っていると、そういう契約を示しているんでしょうか?まずこれを教
えてください。
<アイサトゥ・シィ氏>
まず、法律的に PSC を強要することはまったくありません。法律として PSC とコンセッシ
ョンの契約があるということを法律上述べているだけで、その鉱区によって強制をするとい
うことはまったくありません。しかしながら、国際的なトレンドとして、今は PSC 契約が
主流であるということであります。PSC の契約の方がより効率的に手続きが進められると
いうことです。ですから今、世界のほとんどの国が PSC 契約を採用しています。これが最
初の質問に対する答えです。
より正確に言いますと、コンベンションというのは、探鉱段階の時に行う契約形態をいいま
す。実際に商業生産を行うときは、コンセッションという法律で決められた契約を結びます。
そのコンベンションとかコンセッションと言う場合、ハイドロカーボンが井戸から出た場合
はその所有権はコントラクターにあります。ただし、そのコントラクターは、ロイヤリティ
ーをセネガルの国に払う必要があります。
PSC 契約についてですが、ペトロセンは PSC 契約の方を良しとしております。そちらの方
が好まれます。
<河合氏>
よくわかりました。ありがとうございました。2つ目の質問は、ペトロセンがキャリーする
10%の扱いを、探鉱に失敗した場合と成功した場合を教えてください。たとえば、失敗し
たら払わないけれども、成功したら生産が始まったあとの収入から精算する、この辺は一般
的だと思うんですけれども。もう一つ関連して、発見したら、20%までペトロセンが参入
できると書いてあるんですが、この時の参入条件、たとえば過去の探鉱費用を払ってくれる
のか、あるいはその参入時点からの操業費だけを負担して参入してくるのか、そのあたりを
教えてください。
37
<アイサトゥ・シィ氏>
まず10%についてなんですが、基本的にこの探鉱フェーズでは、ペトロセンは10%に対
する出資金は払いません。セネガルの国としては、たとえば病院を建てるなどの方に実際に
資金をまわしたいということで、そのコスト負担は探鉱段階では行いません。
もし、例えば石油会社が実際に探鉱を行ったが、見つからなかった場合は、すべてその費用
はコントラクターが持つことになって、ペトロセンとしては一切負担をいたしません。
ペトロセンは商業生産ができるということになった場合は、実際にペトロセンは20%のキ
ャッシュ負担をいたします。
<河合氏>
キャリーされるということは、最初の10%は、生産が始まると返ってくるっていう理解だ
ったのですが、それは返ってこないということですか?
<アイサトゥ・シィ氏>
キャリーしていても払い戻しはありません。つまり、キャリーというのはその間ペトロセン
はお金を出さないという意味のキャリーです。据え置きというのでしょうか。
<河合氏>
わかりました。キャリーという言葉の意味が私の理解と違うようです。
<アイサトゥ・シィ氏>
会社に対する PSC の契約の中で、10%のシェアを持っていてもそれに対応する出資をし
ないということです。そこのフィロソフィーの違いは、アングロサクソン系、とりわけアメ
リカの法律の考え方は、たとえば炭化水素が誰かの住んでいる家の下で発見されたとなると、
その場合はその住人の所有物になるんですが、大陸系、フランスなどセネガルなどの法律の
考え方は、たとえ個人の家の下に石油が見つかったとしても、それは国の所有物であるとい
う考え方です。
<河合氏>
それは一般的で分かるんですが・・・。しつこく言いませんけれども、ふつう「キャリーを
する」というのは、ある意味「立て替える」という感覚なので、ちょっとこのスライドが・・・。
<アイサトゥ・シィ氏>
いずれにしても、探鉱フェーズにおいては、セネガルではペトロセンはまったく支払うこと
をしません。
38
たとえばガーナなんかの場合は国営企業であっても、探鉱フェーズではまったく参加をして
いないんです。その意味で、キャリーといっても払い戻しはありません。ガーナなんかは出
資をしないんですね。
<河合氏>
すみません。キャッシュベースで出資をしないというのは分かるんですが、それが後で取り
戻せるものかどうかということについても、要するにペトロセンは探鉱費用はまったく持た
ないということなのですね。お金も払わないし、あとの精算もしないと、そういうことです
ね?
<アイサトゥ・シィ氏>
そうです。探鉱にかかる費用はすべてコントラクターの負担になります。
<河合氏>
わかりました。ありがとうございました。
<アイサトゥ・シィ氏>
確かに資金としては、ペトロセンはまったく負担はしないんですけども、考え方の気持ちの
ところで、ペトロセンは実際に参加をするのです。
たとえばセネガルという国に対して許可を取る場合にいろいろ介入をすることですから、お
金を払わない10%ですが、これは非常に大切です。ですから実際にペトロセンは石油会社
に対して非常に多くの支援をしますし、問題があった時にも助けています。
<河合氏>
わかりました。大変心強いことです。ありがとうございました。
<司会>
ほかにございますか?どうぞお願いします。
<INPEX 三宅氏>
すみません。2つ質問をお願いします。1つ目は探鉱期間のイニシャルピリオド、ファース
トリニューアルピリオド、セカンドリニューアルピリオド、それぞれマキシマム4イヤーズ、
3イヤーズ、3イヤーズなんですけども、ミニマムの期間というのはあるんでしょうか?
<アイサトゥ・シィ氏>
1年でも全然問題ないです。石油会社が実際に探査をするのを1年で、たとえば震探を全部
やってくれてお金もちゃんと払ってくれるのであればまったく問題ありません。
39
<三宅氏>
それから、それぞれの期間に対して何か標準的に必要とされるような最低の義務作業という
ようなものはあるんでしょうか?
<アイサトゥ・シィ氏>
ございます。そういった時の義務的な作業が設定されています。まず、最初のピリオドにつ
きましては地震探鉱はしてくださいということはいいます。2次元でも3次元でもいいんで
すけども。
ファーストリニューアルピリオドにつきましては必ず試掘をするということ、セカンドリニ
ューアルの後の期間につきましては、ここでまた試掘をするということです。
<三宅氏>
今の回答は海上も陸上も同じでしょうか?
<アイサトゥ・シィ氏>
同じでございます。
<三宅氏>
それからもう一つ聞きたいんですけども、サービスレンタルフィーというものが決まってる
んですが、こちらの方も・・・。
<アイサトゥ・シィ氏>
たとえば 1 万平方キロメートルの鉱区だった場合には、第1期におきましては 1 平方キロメ
ートルあたり5ドルとか決まっていますが。
<三宅氏>
これは海上も陸上と同じでしょうか?
<アイサトゥ・シィ氏>
同じなんです。
<三宅氏>
そうすると、陸上には非常に広い面積の鉱区があるんですけども、やはり同じでということ
で。よくわかりました。
<アイサトゥ・シィ氏>
単位が同じなんです。陸であろうと海であろうと。そうしたら小さいブロックでいかがでし
40
ょう?
<司会>
では時間も押してまいりましたので、ファイ社長をはじめ3人のプレゼンテーターの皆さま、
どうもありがとうございました。
それでは最後になりますが、石油開発情報センター理事長の鈴木から本日のセミナーの取り
まとめとご挨拶をさせていただきます。
(4)閉会の挨拶
石油開発情報センター理事長
鈴木
孔
ICEP 理事長の鈴木でございます。今日は年末のお忙しい中、4時間にもおよぶディスカッ
ションにご参加いただきまして本当にありがとうございました。特に、もうお帰りになりま
したけれど、セネガル大使館からはジュフ大使閣下にもご臨席をいただきました。
ここに改めてお礼を申し上げます。とりわけ3人のペトロセンの方々、ファイ社長、メドゥ
さん、マドモワゼル・シィ、皆さん20時間以上をかけて日本に来られたわけです。
ここでご紹介しますと、実は今週の月曜日の朝着かれておりまして、火曜日はミーティング
等のスケジュールをこなされています。昨日は日帰りで北海道の方に、現場の見学というこ
とでいらっしゃっています。そして明日これまた夜行便でお国にお帰りになる予定です。こ
れも間違いなく20時間以上かかると思われます。
このようなハードスケジュールの中で、今日メインイベントのセミナーの中で4時間にわた
りましてプレゼンテーションと我々とのディスカッションにご参加いただきまして、本当に
ありがとうございました。
皆様方のプレゼンテーションによりまして、今日ご出席の方々はセネガルにおけます石油ガ
スの上流産業について多くの知識を得たと思っております。ですから本セミナーのオーガナ
イザーの ICEP といたしましては、これを機会に日本の石油開発会社とセネガルのペトロセ
ンとの関係がさらに深まっていくことを期待しています。
堅い話はちょっとおきまして、柔らかい話を若干しますと、先日大使からお聞きしたんです
けど、セネガルから日本にタコが相当輸入されているということでありまして、セネガルの
方は残念ながらタコは食さないということで、日本に輸出しているということのようです。
でも幸いなことに、セネガルの方は主食は我々と同じくお米だそうです。
41
最後になりますけれど、これまた石油と関係ないんですけど、サッカーの話をしなきゃいけ
ないと思います。皆様ご記憶まだあるかと思います。2002年の日韓ワールドカップには、
セネガルも出場されました。調べましたら、セネガルチームは静岡県の藤枝というところで
キャンプを張りまして、旧宗主国であるフランスを打ち破ったという大金星を上げました。
でも残念ながら来年のワールドカップには出場権を逃したというふうに理解しております。
ということで、これからはお願いなんですが、日本はブラジル大会でC組というグループに
入りまして、セネガルの近隣の国と言っていいと思いますけども、コートジボアールと同じ
組でございます。
ですから来年の6月ですが、日本から16,000キロメートル離れたセネガルの方は、ぜ
ひ、コートジボアールではなく日本を応援していただきたいということであります。
つまらない話をしましたけれど、先程も申し上げたとおり、これはまったく端緒に過ぎませ
んので、今後両国もしくはペトロセンと日本の石油会社が新たな関係に入っていただけると
非常に有難いと思っております。今日は長時間にわたりましてご清聴どうもありがとうござ
いました。Merci bouquet.
<司会>
どうもありがとうございました。皆様長い時間ご清聴ありがとうございました。隣で飲み物
の用意ができております。どうぞお進みいただきまして、時間が許す限り引き続きご歓談い
ただけたらと思っております。
42
4.資料集
資料 4-(1)
OIL & GAS POLICIES
AND
FUTURE OUTLOOK
OF SENEGAL
1
ICEP Japan December 2013
SUMMARY
• General Presentation of Senegal
–
–
–
–
Country
Population
Government
Economy
• Energy Sector
–
–
–
–
–
–
–
–
Energy Sector Organization
Energy Policies
Energy Demand
Biomass and LPG Policy
Market of Oil Products
Oil Products
Infrastructures
Retailing Companies
• Future of the Energy Sector
• Conclusions
ICEP Japan December 2013
43
2
GEOGRAPHICAL LOCATION
Senegal, continental Africa’s westernmost country, is bounded by Mauritania to the north,
Mali to the east, and Guinea as well as Guinea-Bissau to the South. Contained within
Senegal is the enclave Republic of Gambia, a former British colony.
3
ICEP Japan December 2013
COUNTRY
Surface:196 722 km²
ICEP Japan December 2013
44
4
POPULATION
Location:
Area of 196,722km²
Capital:
Dakar
Language:
French (official), Wolof, Pulaar, Jola, Mandinka, Serere
Ethnic Groups:
Wolof 43.3%, Fulbe 23.8%, Serere 14.7%, Diola 3.7%,
Mandinka 3%, Soninké 1.1%, European and Lebanese
1%, other 9.4%
Religion:
Islam 94%, Christianity 5%, indigenous beliefs 1%
Population:
13 500 000 inhabitants
Population Growth Rate:
2.5% / year
Population under 15 years:
43.6%
Population in urban centers :
46.8%
Life Expectancy:
57.5 years
Human Development Index:
0.459
Literacy Rate:
52.1% ; male 66.3% ; female 40.4%
5
ICEP Japan December 2013
GOVERNMENT
Political Structure:
Democracy with more than 100 parties
Three independent powers:
Government
Legal Department
Parliament with 150 members
Head of State:
President HE Macky Sall
Head of Government:
Prime Minister HE Ms Aminata Toure
Elections:
Presidential and Parliament each 5 years
Senegal is one of Africa’s most successful democracies and enjoys a stable and investor
friendly social and political environment.
While Senegal is a developing country it has made substantial progress in combating
poverty, improving social infrastructure and advancing its economic emergence.
ICEP Japan December 2013
45
6
ECONOMY
Senegal has asserted its ambition of becoming an emerging economy by promoting a
worldclass infrastructure and achieving accelerated growth.
GDP:
Currency:
GNP per Capita:
Gross Rate:
Main Economical sectors:
US$14.29 billion (World Bank estimate for 2011)
CFA franc (XOF), 1€ = 655.957 fixed rate
$1058
2.1% (2011)
Primary Sector: 10.6% of GNP, peanuts and cotton
Secondary Sector: 22.2% of GNP, Phosphate mining and
fertilizers, Cement, Oil mills, fishing products, etc.
Tertiary Sector: 58.2% of GNP widely dominated by tourism
Others: 9%
2011
2012
2013
2014
Real GDP growth
2.1
3.7
4.3
5.1
Real GDP per capita growth
-0.5
1.1
1.7
2.5
CPI inflation
3.4
2.5
1.6
1.8
Budget balance % GDP
-6.6
-7
-7.9
-7.4
Current account % GDP
-7.7
-8.6
-9.3
-10
7
ICEP Japan December 2013
ENERGY SECTOR
• Energy Sector
–
–
–
–
–
–
–
–
Energy Sector Organization
Energy Policies
Energy Demand
Biomass and LPG Policy
Market of Oil Products
Oil Products
Infrastructures
Retailing Companies
ICEP Japan December 2013
46
8
ENERGY ORGANISATION CHART
Ministry of
Energy
Government
Agencies
ASER
CRSE
National
Companies
CNH
SPE
SENELEC
PETROSEN
•
The Ministry of Energy is responsible for the preparation and implementation of the policy of the
energy sector and applicable standards.
•
The Government Agencies support the Ministry for the regulation, law enforcement or
implementation of specific projects
•
The National Companies are corporations in which the State has the majority of the shares. The
companies have independent management with a board of directors and with technical and financial
autonomy,
•
PETROSEN is the industrial arm of the Government in the upstream and the downstream of the
Energy Sector
9
ICEP Japan December 2013
ENERGY POLICIES
Senegal is in a transitional stage of development of the energy sector with the
implementation of strong reforms, since 1998. The Government has implemented many
laws, in the upstream and the downstream, with the propose to totally liberalize the
Energy Sector.
The global strategy of this liberalization is summarized in the “Lettre de Politique de
Développement du Secteur de l’Energie” (the Energy Sector Policy Document).
Every two or three years, the Government evaluates the performance of the policy and
makes the appropriated changes.
Since 1998, many improvements have been accomplished in the different branches of
the Energy Sector.
ICEP Japan December 2013
47
10
ENERGY DEMAND
•
Biomass (Wood and Charcoal) is widely used for household energy use such as
cooking, boiling, and household industry etc.
•
The total demand in Oil Products are imported from other countries. It rises by 2 – 3%
par year,
•
Hydropower comes from Manatali Dam in the Senegal River. Others dams are
expected in the near future.
Energy Sources
Percentage
Quantity
(TEP)
biomass
56%
*2 662 105
Oil products
38%
1 800 000
Hydropower
6%
*274 737
100%
4 736 842
Total Energy Consumption
Energy Consumption per Capita
*Estimated
0,35
11
ICEP Japan December 2013
BIOMASS AND LPG POLICY
Since 1974, the Senegalese Government initiated a LPG programme in the purpose
to reduce the use of biomass for cooking.
High levels of wood fuel consumption were extremely detrimental to the Senegal’s
natural forest cover and one of the key causes of environmental degradation.
Deforestation was seen as accentuating the problem of desertification and drought
that ravaged Senegal and other Sahelian countries in the early 1970s.
In response to these problems, the Government implanted strategies aimed at
reducing the impact of biomass-energy use.
The LPG Programme in Senegal, launched in 1974, aimed to eventually replace 50%
of charcoal consumption with LPG in major urban areas through subsidies and
promotional campaigns.
ICEP Japan December 2013
48
12
MARKET OF OIL PRODUCTS
The total consumtion of Oil Products is 1.8 million tonnes in 2011. It covers the needs of
the five main markets, which are Transportation, Electricity, Aviation, General Industry and
LPG for house cooking.
Transportation and Electricity represent 72,1% of the total consumption of Oil Products.
This is why any increase of the prize of the baril has a big impact on these sectors.
RANK
ECONOMIC SECTORS
QUANTITY
(tonne)
1
Transportation
736 208
40,9%
2
Electricity
560 927
31,2%
3
Aviation
217 008
12,1%
4
Industry
145 844
8,1%
5
LPG (Cooking)
140 000
7,8%
1 799 987
100,0%
Total Consumption
POURCENTAGE
13
ICEP Japan December 2013
OIL PRODUCTS
The local oil refinery SAR processes an average of 0.8 million TMPA of Nigerian crudes
and imported 0.35 million TM of products.
The remaining 0.65 million TM are imported by private companies, Total, Shell, Oil Libya
and Oryx.
Four out of these nine products, which represent 87.3%, constitute the main imported
products.
RANK
PRODUCTS
QUANTITIES
(tonne)
POURCENTAGE
1
Gasoil
754 932
41,9%
2
Fuel FO 380
459 540
25,5%
3
Aviation Jet
217 008
12,1%
4
LPG (Butane)
140 000
7,8%
5
Super Petrol
82 190
4,6%
6
Diesel Oil
65 509
3,6%
7
Fuel FO 180
43 343
2,4%
8
Petrol
33 702
1,9%
9
Kerosene
3 763
0,2%
1 799 987
100,0%
Total Oil Products
ICEP Japan December 2013
49
14
INFRASTRUCTURES
Societe Africaine de Raffinage (SAR): Oil Refinery
•
•
•
•
Capacity: 1 200 000 T/an
Build: April 1961
Complexity : 1,8
Shareholders: PETROSEN (46%), Bin Ladden Group (34), TOTAL (20%)
Entree points:
Port of Dakar
SAR sealine
Storage facilities
SENSTOCK
Super Petrol
Petrol
Marine Zoom
Jet A1
Gasoil
Diesel Oil
Fuel FO 180
Fuel FO 380
TOTAL / SOCIETE
15 550
4 500
1 600
44 550
126 917
5 700
2 701
56 881
258 399
DEPOT
DEPOT
DEPOT
DEPOT
TOTAL
DOT
J. NORD
BAD
ORYX
6 037
0
21 587
2 013
0
6 513
2 276
0
3 876
16 739
0
24 100
85 389
19 304
34 900
15 450
29 800
226 371
1 295
1 940
8 935
3 564
15 000
21 265
0
0
18 200
75 081
51 228
51 840
39 550
48 000
449 017
15
ICEP Japan December 2013
RETAILING COMPANIES
Since 1998, Senegal has deregulated the pricing mechanism for retail
petroleum in the purpose to enable new players to enter the market.
Today more than 20 retail companies are present in the market, with a total
350 sale points. Small to medium size Senegalese companies occupy more
than 20% of the market.
Majors
Companies
Libya Oil
Shell
Total
ICEP Japan December 2013
Medium
Companies
Elton
Diprom
API
Oryx
Small
Companies
SGF
Star oil
Ciel Oil
Thome Oil
MKA
Pétrodis
50
Small Companies
Sahel Distribution
Eydon Petroleum
Pétroservices
EDK
Clean Oil
SDPP
Neptune Oil
16
FUTURE OF THE ENERGY SECTOR (1)
For the Government of Senegalese, the liberalization process, which started since
1998 and the Energy Sector Policy Document focus on efficiency in all areas of the
Energy Sector to support a sustainable development of its economy:
Oil Refinery
Upgrade the capacity of the oil refinery SAR from 1.2 to 3.0 million TMPA. The
demand of Senegal and the surrounding countries (Mali, the Gambia, Guinea Bissau,
Guinea Conakry and Mauritania) is more than 3.0 million TMPA.
Entre Points of the oil products
Senegal has two Entree Points for the oil products. An accident or repair of any of
these two points may put the whole country in an emergency situation. The option
today is to increase the number of Entrée Points.
Storage facilities
The process of standardization of the storage facilities has started since many years
and is in its ultimate phase, with a free and open access to all the facilities.
17
ICEP Japan December 2013
FUTURE OF THE ENERGY SECTOR (2)
Retailing
The law allows to any company that satisfies the technical and financial capability to
set up its own brand in the retailing sector
Electricity
The policy Government of Senegal in the electricity sector can be summarized as
follow:
1. Increase the coverage in the rural areas from 25 to 60% and in the towns from 70
to 100%, by 2017.
2. Promote Independent Power Producers to come and invest in the electricity
3. Set up a mix energy where coal and natural gas will occupy more than 60% of
the total production.
Petroleum Exploration and Production
A new Petroleum Code will be issued in 2014. It will be based on the existing code
but will enhances the aspects related to the environment, the quality and good
governance of the petroleum operations.
ICEP Japan December 2013
51
18
CONCLUSIONS:
Since its independence, the Senegalese Energy Sector has been through many Energy
Plans. These plans were set for period of 5 years to achieve a number of goals defined by
the Government.
In 1998, Senegal reviewed its policies in the Energy Sector and took the option to
liberalize all the sector. The liberalization is supported by les 1998 laws and is completed
by the Energy Sector Policy Document.
The new management of the policies in the different areas of the Energy Sector allows a
continuous monitoring, evaluation and review of these policies.
During these last 15 years Senegal is implementing the basic principles for a total
liberalization of its energy sector, the infrastructures for a sustainable energy production
and a good and friendly for the investments in the Energy Sector,
19
ICEP Japan December 2013
THANK YOU
ICEP Japan December 2013
52
20
資料 4-(2)
SENEGAL SEDIMENTARY BASIN
PETROLEUM POTENTIAL,
NEW DEVELOPMENTS
AND
OPPORTUNITIES
Tokyo - December 2013
1
Contents
I – THE COUNTRY
II – PETROSEN
III – THE SEDIMENTARY BASIN
IV – EXPLORATION & PRODUCTION HISTORY
V – PLAY & PROSPECTIVITY
VI – PETROLEUM POTENTIAL OF THE PALEOZOIC BASIN
VII – WHY INVEST IN E&P IN SENEGAL
Tokyo - December 2013
53
2
THE COUNTRY
Tokyo - December 2013
3
THE COUNTRY
‰ Official Name : Republic of Senegal.
‰ Capital : Dakar.
‰ Currency: Franc CFA (1 Euro = 655.96 Francs CFA and
1 US Dollar = about 500 Franc CFA).
‰ Official : French.
‰ Area : 196 722 km²
‰ Population : About 13 millions
‰ Main Rivers : Senegal River
Gambia River
Casamance River
Tokyo - December 2013
54
4
SENEGAL NATIONAL
OIL COMPANY
« PETROSEN »
Tokyo - December 2013
5
PETROSEN
Creation in 1981
Since 1994
MISSIONS
Upstream
‰ Periodic Evaluation of the Petroleum Potential of the Basin;
‰ Promotion of this potential to the International Oil & Gas Market;
‰ Participation with the companies to E&P activities ;
‰ Technical Control of Petroleum Operations.
Downstream
‰ Participation in joint venture to the Downstream Activities.
Tokyo - December 2013
55
6
THE SEDIMENTARY
BASIN
Tokyo - December 2013
7
Senegal Basin
The Senegal sedimentary basin occupies the central part
of the large North-Western African coastal basin called
MSGBC (Mauritania – Senegal – Gambia – Bissau –
Conakry), which extends from Reguibat shield in its Senegal Basin
Northern limit to Guinea fracture zone to the South.
Total surface : 230 000 square kilometers
Tokyo - December 2013
56
8
Evolution of the Atlantic Margin
Late Triassic - Norian (220 MA)
after R. Blakey: http://jan.ucc.nau.edu/
9
Tokyo - December 2013
9
Evolution of the Atlantic Margin
Early Jurassic - Tithonian (150 MA)
after R. Blakey: http://jan.ucc.nau.edu/
Tokyo - December 2013
10
10
57
Evolution of the Atlantic Margin
Early Cretaceous - Albian (105 MA)
after R. Blakey: http://jan.ucc.nau.edu/
Tokyo - December 2013
11
11
Evolution of the Atlantic Margin
Late Cretaceous to Present
Tokyo - December 2013
12
12
58
Tectonic Features
Tokyo - December 2013
13
Tectonic Features
Tokyo - December 2013
59
14
Source Rock
Cenomanian – Turonian Source Rock Distribution
NWAAM 1038 through DSDP 367
dŽƉKƌŐĂŶŝĐ^ŚĂůĞƐ
ŽůƉŚŝŶ
‰ Primary Source rock : Cenomanian-Turonian
Shales
‰ Secondary Source Rock : Albian-Aptian Shales
‰ Possible source rock from Jurassic
ĞŶŽŵĂŶŝĂŶͲ dƵƌŽŶŝĂŶĂƚDͲϭϬ
dKƵƉƚŽϭϭй
dƵƌŽŶŝĂŶ
dKƵƉƚŽϯϱй
15
Tokyo - December 2013
Reservoirs
,/ŶĚŝĐĂƚŽƌƐ
'ϯ͕^DͲϱ
DͲϲ͕DͲϱ
Reservoirs Age:
‰Miocene (Dôme Flore),
^&Ͳϰ
‰ Oligocene (Dome Flore),
‰ Maastrichian (Diam Niadio & Dome Flore),
DͲϳ
‰ Campanian (Gadiaga & Rufisque Offshore),
DͲϳ͕'>tͲϭ
Z&ͲϮ͕Z&Ͳϯ͕<DͲϮ
‰ Lower Senonian (Gadiaga),
‰ Cenomanian,
‰ Albian & Aptian.
W
Tokyo - December 2013
60
16
EXPLORATION &
PRODUCTION
HISTORY
Tokyo - December 2013
17
Seismic Coverage : 1970 - 2012
Seismic Acquisition
‰ 56 500 km of 2D seismic
‰ 9 300 km² of 3D seismic
Recent regional 2D and 3D
Seismic coverage Offshore
Onshore Paleozoic Basin Seismic coverage
Tokyo - December 2013
61
18
Wells : from 1952 to Present
MAURITANIE
Podor
OCEAN
Lac de Guiers
Exploration Wells
‰ A total of 156 exploration wells
16. 0. 0
St Louis
Matam
3
Puits
DAKAR
15. 0. 0
17
66
83
Puits
puits
Bakel
Puits
MALI
5
‰ Average of 1 well of 1 600 km²
Puits
14. 0. 0
Tambacounda
‰ Most of the wells reached shallow
targets
The Basin remain under-explored
10
38
24
Puits
puits
Vélingara
Kolda
13. 0. 0
Kédougou
Puits
GUINEE BISSAU
12. 0. 0
GUINEE CONAKRY
ATLANTIQUE
11. 0. 0
- 17. 0. 0
- 16. 0. 0
- 15. 0. 0
- 14. 0. 0
- 13. 0. 0
- 12. 0. 0
Tokyo - December 2013
19
Hydrocarbon shows and Production
‰ Diam Niadio in 1961
Many small oil and gas fields in the Maastrichtian
section
‰ Dome Flore & Gea in 1967
About 1 billion barrels of heavy oil in the
Oligocene limestone
‰ Gadiaga in 1976 / 1997
Very important gas reserves in Campanian and
Senonian sandstones.
Tokyo - December 2013
62
20
Crude Oil Production: 1987 to 2000
20000
18000
16000
14000
12000
10000
8000
6000
4000
2000
0
Condensat e
200
0
19 9
9
1 99
8
19 9
7
19 9
6
199
5
19 9
4
199
3
199
2
1 99
1
199
0
1 98
9
1 98
8
19 8
7
Crude Oil
years
‰
62.500 barrels of crude oil (34°API)
‰ 35.600 barrels of condensate
Tokyo - December 2013
21
Gas Production : 1987 to Present
60 000 000
Diam Niadio
Gadiaga/Sadiaratou
50 000 000
40 000 000
30 000 000
20 000 000
10 000 000
0
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
Production (Nm3)
Production (bbls)
Crude Oil & Condensate Production between 1987 and 2000
‰ Diam Niadio : 235 000 000 Nm3 of natural gas (8,8 BCF)
‰ Gadiaga/Sadiaratou : 156 000 000 Nm3 of natural gas (5,8 BCF) (under development)
Tokyo - December 2013
63
22
PLAY, PROSPECTIVITY
Tokyo - December 2013
23
Licenses and Open Blocks Map
Licenses
‰
‰
8 PSC offshore
3 PSC onshore
‰
11 Companies
Available Blocks
‰
1 open blocks offshore (under
negotiation)
‰
5 open blocks onshore
Tokyo - December 2013
64
24
Saint Louis Offshore Block
Exploration Works:
‰ Acquisition of 1200 km of 2D seismic in July 2004;
‰ 4 prospects have been mapped ;
‰ Acquisition of 620 square km of 3D seismic data
(March 19th to May 15th, 2008) over Flamingo and Ibis
prospects in order to better define those structure
Seismic Line Through Fish Eagle Lead
Tokyo - December 2013
25
St Louis Offshore Deep License
Operator : PETROTIM Ltd (Hong Kong – 90%)
Partner : PETROSEN – 10%
Exploration Work:
‰ 1 400 km of 2D Seismic lines (Shell 71,
Husky 80 & 81, Vanco 1999 & 2001 and Dolphin 2011
‰ Any exploration well
OFFSHORE NORTH PLAY TYPES
1. Roll Over Play
2. Four Way Dip Closure Play
3. Channel Fill Play
4. Turbidites Play
5. Mass Flow
Tokyo - December 2013
65
26
St Louis Offshore Deep License
¾ 3 prospects mapped:
‰ Saint Louis A
‰ Saint Louis B et
‰ Saint Louis C
Seismic Section through A prospect
Map showing Saint Louis A, B and C prospects
Reserves : About 1,5 TCF
Tokyo - December 2013
27
Cayar Offshore License
Operator : ORANTO Petroleum Ltd. (Nigeria) - 90%
Partner : PETROSEN – 10%
Exploration Works: from 1971 to end of 2007:
‰ About 2800 km of 2D seismic lines
‰ About 2000 km² of AeroMag data acquire
on March 2007 cover the block
‰ About 1300 Km² of 3D seismic data
‰ 2 exploration wells
Gainde Prospect
Recoverable oil : 493 MMBls
Recoverable gas : 1361 BCF
3 prospects were mapped
3D Area
Cayar Offshore
Tokyo - December 2013
66
28
Cayar Offshore Profond License
Operator : PETROTIM Ltd (Hong Kong – 90%
Partner : PETROSEN – 10%
Exploration Works:
‰ About 1 600 km of 2D from 1971 et 2006
‰ Any explo. Well
‰ About 4000 km² of AirMag data cover the block
Basemap of the old seismic lines
Reserves : 4276 MMBls of Oil in place
Prospect de Guelem et Guelem NE
(fourway closures)
Guelem NE
Guelem
2006 seismic basemap and prospects
Tokyo - December 2013
29
Rufisque & Sangomar Offshore License
Operator :
Partners :
CAIRN Energy (UK) – 40%
CONOCCO PHILIPS (USA) – 35%
FIRST Australian Resources (Austalia) – 15%
PETROSEN – 10%
Exploration works:
‰ Reprocessing and interpretation of about 4 000 km of 2D
seismic data (2005-2006)
‰ Acquisition of 2 050 square km of 3D seismic
data in 2007
Map showing the limit of the 3D survey
And the leads & prospects
New License area after
the 50% Relinquishment
Turbidites
Leads
Tokyo - December 2013
67
30
Rufisque & Sangomar Offshore License
NW
DKM-2
RF-3
FIT 1 & 2
696-697m
Upper Senonian (Campanian) ?
Gas +small amount of
30°APi oil
RF-2
4253m
1419m
SE
1845m
1419m
Base Tertiary
Base Campanian
Base Senonian
Top Aptian
Top Neocomian
DST 2 & 3
1317-1419m
Lower Aptian – Neocomian ?
Salt Water + traces of
21°APi oil
Jurassic
5 km
31
Tokyo - December 2013
Rufisque & Sangomar Offshore License
Carbonate Prospect
Oil in Place: 1133 MMBls
Water
-1250
Camposa Field, Spain
Depth in Meters
ottom
Water B
Base
r
Tertia
ry
Tertia
y
-2275
Upper Creta
-2650
Albian
-2900
Revised TD
ceous
Top
-3150
Aptian
Aptia
n
-3800
Top N
e
ocom
ia
n
Turbidites
Leads
Carbonate Prospect : Proposed well location
Tokyo - December 2013
68
32
Rufisque & Sangomar Offshore License
Fan Prospects
South fan Prospect
Oil in Place: 183 MMBls
Water
-1690
om
r Bott
Wate
Depth in Meters
ry
Tertia
-3050
Base Tertiary
ceous
Upper Creta
-3900
Senonian Un
it 5
Senonian Un
rval
et Inte
Targ
-4300
c
Tokyo - December 2013
33
Rufisque Offshore Profond License
Operator :
Partner :
AFRICAN Petroleum Corp (APC) – 90%
PETROSEN – 10%
Seismic Acquisition
‰ About 700 km of 2D lines
(Shell 1971)
‰ 2088 km of 2D lines
(Edison 2004)
‰ 1500 km² of 3D seismic
(Edison/PetroBras 2007)
‰ Grav/Mag data
Tokyo - December 2013
69
34
Rufisque Offshore Profond Block : Hydrocarbons Shows
ĞƉƚŚ ;ŵĞƚĞƌͿ
RUFISQUE & SANGOMAR OFFSHORE PLAY
TYPES
1. Deep Water Fans : Channel Levee Complex
2. Late Jurassic Clastic Progrades
W
Tokyo - December 2013
35
Senegal Offshore South License
Operator : ELENILTO Senegal – 90%
Partner : PETROSEN – 10%
Seismic Basemap
Exploration Works:
‰ About 10 000 km of 2D seismic from 1973 et 2001
‰ 8 wells drilled in Senegal Offshore block
Map of the Hydrocarbons Shows
Tokyo - December 2013
70
36
Senegal Offshore South License
Salt related and Shelf edge leads
Seismic line through one of the salt dome
Tokyo - December 2013
37
Senegal Offshore Sud Profond License
Operator :
Partner :
AFRICAN Petroleum Corp (APC) – 90%
PETROSEN – 10%
Seismic Acquisition
‰ About 1200 km of 2D lines
(Western Geco 1997 & 1998)
‰ 2500 km of 3D (2011)
3D Coverage
‰ No well
Tokyo - December 2013
71
38
Senegal Offshore Sud Profond License
SENEGAL OFFSHORE SOUTH PLAY TYPES
1. Deep Water Fans : Channel Levee
ĞƉƚŚ ;ŵĞƚĞƌͿ
Complex
2. Late Jurassic Clastic Progrades
3. Carbonate 4-Way Dip Closures
4. Clastic Progrades (Unconformity Trap)
5. Karst Features in Carbonate Platform
6. Intra-carbonate Clastic Truncations
W
Tokyo - December 2013
39
Senegal Offshore Sud Profond License
Senegal Offshore South Deep
NWA
Possible Maastrichtian
deep water channels/fans.
Tokyo - December 2013
72
40
Tamna License
Operator : FORTESA (USA) – 70%
Associate: PETROSEN – 30%
Exploration & Development works:
‰ Acquisition of 78 km² of 3D Seismic data in 2003
‰ 8 exploration wells between 2005 to 2012
‰ 2 Development well drilled in Sadiaratou perimeter
A second gas pipe is under construction.
Prospects Map
Tokyo - December 2013
41
PETROLEUM
POTENTIAL OF
PALEOZOIC BASIN
Tokyo - December 2013
73
42
Paleozoic Basin
‰ Surface : About 60 000 km²
‰ Two sub-basins in Senegal East Area
43
Tokyo - December 2013
Paleozoic Basin : Source rocks & reservoirs
Source Rocks
'ĂƐ^ŚĂůĞ&ŝĞůĚ
‰ Silurian black shales with TOC between 1 to 3%
and vitrinite reflectance between 0.95 to 1.3
Ŷƚƌŝŵ;DŝĐŚŝŐĂŶʹh^Ϳ
ĂƌŶĞƚƚ;dĞdžĂƐʹh^Ϳ
tŽŽĚĨŽƌĚ;KŬůĂŚŽŵĂʹh^Ϳ
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ĞǀŽŶŝĂŶ
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^ŚĂůĞƐ
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ůŽĐŬ
KŶƐŚŽƌĞ
^ŽƵƚŚ
Reservoirs
‰ The Ordovician quartzitic sandstones, interspersed with shales. Their porosity and permeability are
almost nil but they are generally highly fractured, which gives them a good secondary porosity.
The seal for these reservoirs could be represented by interspersed shales or by overlying
Silurian shales
‰ The Devonian sandstones can constitute important reservoirs of hydrocarbon generated by
Silurian shales and sealed by argillaceous formations of the upper Devonian
Tokyo - December 2013
74
44
Louga License
Operator :
Partner :
BLACKSTAIRS Energy – 90%
PETROSEN – 10%
‰ Area : 27 000 km2
‰ 7 Wells drilled
‰ About 1500 km of 2D Seismic
Tokyo - December 2013
45
Louga License
A and B Structures
(Target between 1850 and 3400m)
Section throught Haoud Berkaoui and
Hassi Messaoud fields (Algérie)
Analogy
Seismic Section through structure A
Schematic Section through A structure (Louga Block)
Tokyo - December 2013
75
46
Diourbel License
Operator :
Partner :
A-Z Petroleum Products Ltd. – 90%
PETROSEN – 10%
‰ Area : 17 265 km2
‰ 3 Wells drilled
‰ About 650 km of 2D seismic
Tokyo - December 2013
47
Diourbel License
Présence possible de formations Synrift à l’est du bloc de Diourbel
Structures C, D, E, F et G
(profondeur 2600 à 5700m)
Ligne sismique D71-01-01/02
Coupe schématique passant par Diourbel
Tokyo - December 2013
76
48
Saloum Block
‰ Area : 14 290 km2
‰ 2Wells drilled
‰ About 450 km of 2D seismic
Structures : F and G
(Target between 2600 to 5700m)
Tokyo - December 2013
49
Senegal Onshore South Block
Area:
‰15 231 km²
‰ 10 Exploration wells
‰ About 2000 Km of 2D from years 1970 and 1990
Structures Map
(Targets between 2200 and 3800m)
Tokyo - December 2013
77
50
Senegal East Block
In year 2002 a study using:
‰ Gravimetric Data;
‰ Landsat ETM satellite images;
‰ Radar ERS satellite images
Shows two intracratonic basins L1 et L2
51
Tokyo - December 2013
Senegal East Block
Landsat 7 ETM+
ERS SAR
NP
%DVLQ
/
+
'L)
+
.U)
1L)
Basin
L1
%DVLQ
/
+
7D
Basin
L2
Basin dimensions
L1 : 112 x 93 km
L2 : 93 x 32 km
+
/
Sediments thickness : Up to 1000m
+
Next Stage : Acquire 2D seismic data over the sub-basins
Tokyo - December 2013
78
'E
/
52
Why Invest in Senegal?
5($621672,19(67
‰ $6WDEOHDQG2SHQ&RXQWU\
‰ 0RGHUQ.H\,QIUDVWUXFWXUHV
‰ +HDOWK\DQG&RPSHWLWLYH(FRQRP\
‰ 4XDOLW\+XPDQ5HVRXUFHV
‰ /HJDODQG7D[,QFHQWLYH
‰ 3ULYLOHJHG$FFHVVWR5HJLRQDODQG,QWHUQDWLRQDO0DUNHWV
‰ $QH[FHSWLRQDO4XDOLW\RI/LIH
Tokyo - December 2013
53
Why Invest in E&P in Senegal?
WK5($621672,19(67
Organized Data Center
Petroleum Potential
‰ Hydrocarbons Discoveries & Shows
(Diam Niadio, Gadiaga, Dome Flore, Rufisque
Offshore)
Physical & Digital
Data Management System
‰ Precense of Source Rocks :
(Turonian, Cenomanian, Albo-Aptian & Silurian
shales)
‰ Multiples play types in the deep offshore
‰ Potential for gas shales onshore
Copy & Transcription
System
Tokyo - December 2013
79
54
Why Invest in E&P in Senegal?
Multiple Leads and Prospects in the Offshore
Tokyo - December 2013
55
Why Invest in E&P in Senegal?
‰ Discoveries Deep offshore Ghana, Sierra Leone and Liberia.
‰ Offshore Senegal Prospects and Leads analogues to those in Ghana, Sierra Léone and Liberia
Tokyo - December 2013
80
56
C’est le pétrole qui fait tourner la Terre, quand y aura
plus de pétrole, la terre ne tournera plus
“Les Nouvelles Brèves de Comptoir”
Thank you
Aligatou Gozaimasu
Tokyo - December 2013
81
57
資料 4-(3)
PETROLEUM LAW AND
REGULATION: Legal Framework in
force pertaining to Upstream
activities
ICEP
P –SE
SSENEGAL
EN
NEGA
GAL SSEMIN
SEMINAR
EM N
TOKYO
YO
O -JA
JAPAN
A AN
APAN
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NDEYE AISSATOU SY LEGAL COUNSEL OF PETROSEN
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1
General Presentation
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2
DAKAR PENINSULA
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3
SUMMARY
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
PROFILE
P
INTRODUCTION
INTROD
DUCTION
N
LEGAL
LE
EGALL HIGHLIGHTS
HIGHLIG
PETROLEUM
PETRO
OLLEUM
EU CODE FUNDAMENTALS
FU AMENTAL
PETROLEUM
ROLEUM CODE
CO
OD
DE ENFORCEMEN
ENFORCEMENT
FORCE NT DECREE
MODEL CONTRACTS: OVERVIEW
LICENSING TERMS
FISCAL AND ECONOMIC TERMS
NEGOTIATION TIMEFRAME
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4
SUMMARY
PETROLEUM OP MONITORING
G AND CTRL
CONCLUSION
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5
Profile
Official name: Republic of SENEGAL
Geography
Location: Western Africa, bordering the Atlantic Ocean
Bordering nations: Mauritania (North), Mali (East), Atlantic
Ocean (West) Guinea and Bissau Guinea (South)
Terrain: refer sedimentary basin with:
Offshore blocks: 10 Onshore blocks: 8
Area: 196,714 sq. Km
Capital: Dakar
Climate: Tropical
Population: Almost 12 Millions
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6
Profile
Government and Policy
Type: Nominally multi-party Republic
Independence: April 04, 1960 (from France)
Constitution: Approved by national referendum in 2001
Democratic and Peaceful elections on March 2012
President: Mr Macky SALL (former GM of PETROSEN Jan 2001)
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INTRODUCTION
Senegal is not yet oil producing country but exploration
activities are very fluent and intensive in our sedimentary
basin. That’s the reason why it’s important to notice the
discover and production of a few quantity of natural gas
around Gadiaga field. Besides, our company (Petrosen created
in May 1981) aims with our partners to drill wells in deep and
Shallow Offshore the soonest. Therefore, it’s highlighted some
leads. Then the State of Senegal define and implement the
petroleum legal framework.
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8
1 Legal Highlights
Petroleum code Act 98-05
¾main disposals for petroleum fundamentals
Decree 98-810
¾regulates licences duration, renewal, assignments,
authorization, permit’s cancellation, control by Ministry in
charge of Energy
Model contracts: Production sharing contract – Convention –
Joint Operating Agreement
¾environment notice
¾environment impact study
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1 Legal Highlights
Environment code
¾examination of projects consequencies related to health,
economic, social, financial impacts
¾control of marine area in co-operation with the marine army
and harbour authorities
¾upwelling protection
¾establish equal and efficient basis for damages prevention
and claims liabilities
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10
PETROLEUM CODE FUNDAMENTALS
Petroleum Act 98
988-05 / January 18 1998
Target:
g petroleum investment promotion
Scope: technical and Financial capacities
Fiscal incentives (for importation) duringg exploration phase
Corporate tax rate: 30% since January 2013
Economic and Fiscal stabilization
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PETROLEUM CODE ENFORCEMENT DECREE
Te
Terms
erms and
d co
conditiond
ondition
nd
d for
o ggrantingg authorization
or
hydrocarbon’prospection
License
e Renewal
conditions
conditio
on
nss fo
for
or grantingg concessions and exploitation
perimeters
Proceduress for
or transfer
er, suspension or termination
The
e mean
meanss required
m
d for
or hydrocarbons
transport
p
Administrative supervision.
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12
MODEL CONTRACTS : OVERVIEW
T Petro
The
Petroleum
oleum Cod
Code
ode
de
e pr
provides
ro
ovide
dess th
tthe
he
e po
possibility
ossib
sib
bilityy o
off sig
signing
si
iggningg aa::
1.. Petroleu
Petroleum
P
eum Shar
Sharing
harin
rin
ngg co
contract
onttra
t acctt (P
((PSC)
PSC) in addition
additiion
on w
with
h a JOA or
2.. C
Convention
Con
Co
onve
n ntion of
nv
o Research
h and Exploitation off Hydrocarbons
with
h a JOA.
The
e PSC
PSC wh
whose
w
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production
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between
n the state and the
e Contractor
or (NOC and IOC).
or
Cossstt re
Cost
recovery
ecoveryy ra
rate
ate
e fix
fixed
xed
d iin the
e Contract
ctt ( max 65% onshore
and Max 75% offshore)
Corportate
e Taxx Paid
d by the
e Contractor
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MODEL CONTRACTS: OVERVIEW
A supplements
pp
p
s the PSC in
n definingg the
e partnership
p
The JOA
between
bet
tween
n Pet
Petrosen
P
etrro
osen
en and
and IOC. It
It ac
aaccurate
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establish
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n amountss in
n compliance
with
h termss defined
d in
n advance
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ce
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LICENSING TERMS
PSC: Duration and Relinquishment
Initial
al period
Maximum 4 years
First
st renewal
al period
Maximum 3 years
Second
d renewal
period
Maximum 3 years
Relinquishment (%)
al period
d and
d afterr
Afterr initial
second
d renewal
all (Negociable
bl )
ble
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LICENSING TERMS
Surface
e rental
al –Training
g –Promotion Support
Surface
e rental
Initial
al p
period
First
st renewal
al p
period
Second
d renewal
all p
Training and
promotion support
p
pp
‰ Exploration
p
np
period
‰ Exploitation
n period
Amount
5 USD per
p Km2/
2/y
2/
2/year
8 USD per
p Km2/
2y
2/
year
15 USD per Km2/
2/year
2/
g
Perr y
yearr –negociable
Perr yearr - negociable
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FISCAL & ECONOMIC TERMS
Corporate
p
e tax
Costt recovery
30%
Between
tw n 50
5 to 75%
depe d g iff
depending
onshore or offshore
Revenue
e share
e split
PETROSEN
participation
Negotiable
g
10% (carried
d)
Up to
t 20%
2
((workin
working
w
g)
afterr comm
commercial
c
discovery
disco
ICEP SEN
SENEGAL SEMINAR
SEMINAR
NAR JAPAN
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NEGOTIATION TIMEFRAME
Data Review and block selection
p
pp
gyy ((MOE)
g
License application
to the Minister of Energy
Evaluation of the application
pp
by
y PETROSEN
If evaluation
evaluati
atio
ion
n positive,
po tive, Company
Com
invited by PETROSEN
to begin
g the negotiation
g
Negotiation suc
succesfully
uccesfully
sfully completed:
comp
mpleted: two drafts
d fts of
of the
t e PSC
P
sent to the ME for Ministry
y of Finance observations
Finilizations & signature
g
of the PSC
PSC signed by PETROSEN, Company, MOE and
approved
pp
byy the President
Pres
of Senegal Republic by
presidential decree
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PETROLEUM OP MONITORING AND CTRL
Oilil operationss monitoring and control
Supe soryy bodies
Supervisory
bodies:
b
s: ssworn
s:
w n officerss of the Ministry
Methods
Me
ethod
et
e
t od
ds o
off control:
co
contttrol:
ro
o:
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Control
Co
C
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Control
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Double
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n : iinformat
info
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n data an
n,
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or
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e
ns,
s, periodicc reports,
s, adequacyy of
budget
et work
rk.
rk
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CONCLUSION
The
he
e le
legal
ega
e
gal aand
nd
d re
regulatory
egulat
ator
torrryy fr
framework
ramework
ra
wo k ggoverning
overning
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rningg th
the
he oilili and
gass industryy remainss veryy attractive in Senegal
Senega
Senegal
ega
gaal
al be
benefit
en
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boosting
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bo
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ts p
promotion
pro
romotio
omo
otio
on in
n compliance
relevant and
d performed
d toolss : incentives
es…
s
affect short
rtt-term
m revision
n of the Petroleum Code.
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91
20
FULL SUCCESS
ICEP SENEGAL SEMINAR JAPAN
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DECEMBER 2013
21
END
Thank you for your attention
ICEP SENEGAL SEMINAR JAPAN
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92
22
資料 4-(4)
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ίಒᙲὸ
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Salt Basin
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ྥ䛛䛳䛶㛤䛔䛯඾ᆺⓗ䛺Passive margin
(㠀άືⓗ⦕㎶ᇦ)䛷䚸ᮾഃ䛿Mauritanides
Chains䛷ቃ䛥䜜䛶䛔䜛䚹
Basement High
ᵑᵊᵎᵎᵎᶋᴾ
ᵏᵊᵎᵎᵎᶋᴾ
Mesozoic Basin
䝉䝛䜺䝹ሁ✚┅ᆅ䛿䚸ྂ⏕⏺ሁ✚┅ᆅ䜢
Mesozoic-Cenozoic㻔୰ୡ⏺㻙᪂⏕⏺㻕䛾㻌
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䠉Casamance-Bissau compartment䛻䜘䛳䛶つ
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Eastern Edge
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㝣ᇦ㻌 7䜸䞊䝥䞁㖔༊
Licenses㖔༊
ᾏᇦ㻌 6PSC㖔༊
㝣ᇦ㻌 1PSC㖔༊
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ᵆᝍὸᴾ
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䞉ᆅ㟈᥈㖔
㻌 2D㟈᥈㻌 56,500km
㻌 3D㟈᥈㻌 9,300km2
䞉1ᆙ஭䛜䜹䝞䞊䛩䜛ᖹᆒ㻌
㻌 ⠊ᅖ㻌 㻌 㻌 1,600km2
6
95
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Gas Production at Gadiaga &amp; Sadiaratou (Tamna 䝷䜲䝉䞁䝇䜶䝸䜰)
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98
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䐢Senegal Offshore South Deep
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䞉Paleozoic Basin䛿㝣ୖ䛻ศᕸ䛧䚸㝣ୖ㖔༊
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18
101
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Two sub-basins in Senegal East Area
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(1)ᾏᇦ䛾Senegal䠄M.S.G.B.C.䠅Basin㻌
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㻌 䜢⟶⌮䛩䜛䛯䜑䛻タ❧䛥䜜䛯ඹྠጤဨ఍
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㻌 ༊䜢බ㛤䛧䛶䛔䜛䚹䜸䞊䝥䞁䛥䜜䛯㖔༊䛿
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㻌 Ultla Deep Block1䛿2012ᖺ5᭶䛻ᛂᮐ䜾
㻌 䝹䞊䝥䛻௜୚῭䜏䚹ᇶᮏ䛾฼ᶒ᮲௳䛿᥈
㻌 㖔ᮇ㛫8ᖺ䚸⏕⏘ᮇ㛫25ᖺ䚹
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103
22
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ᴾ
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㻌 Shallow(4,459sq km)䜢බ㛤୰䚹
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㻌 Cayar Profond(8,472sq km)䚸Saint-Louis
㻌 Profond(8,472sq km)䛾2㖔༊䜢ྲྀᚓ䚹
䞉Elenito䛿䚸Senegal Offshore Sud(7,928sq
㻌 km)䜢ྲྀᚓ῭䜏䚹Senegal Offshore Sud㖔
㻌 ༊䛷䛿䛣䜜䜎䛷䛻8ᆙ᥀๐䛥䜜䛶䛔䜛䚹䜸䞊䝥
㻌 䞁䛾5㖔༊䛷䛿䚸ᮍヨ᥀䚹
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㻌 Petrosen䛻䜘䜛䛸䚸ᾏᇦ㖔༊Rufisque䚸
㻌 Sangomar䛷䛿䝥䝻䝇䝨䜽䝖䝍䜲䝥䛸䛧䛶䚸䝸䞊
㻌 䝣䝡䝹䝗䜰䝑䝥ᵓ㐀䚸Onlapping Wedge䚸
㻌 Channel Fill Sand䚸Fan Deposit䛺䛹䛜ᮇᚅ
㻌 䛷䛝䜛䚹
䞉ᮏᆅᇦ䛻䛚䛔䛶᭱ึ䛻኱Ỉ῝᥀๐䛜ᐇ᪋䛥
㻌 䜜䛯䛾䛿䠎䠌䠍䠍ᖺึ䜑䚸Ophir Energy䛾䝉
㻌 䝛䜺䝹䛸Gunea Bissau䛾ඹྠ⟶⌮ᆅᇦ䛷䛒㻌
㻌 䜛AGC Profond㖔༊䛷ᐇ᪋䚹Ỉ῝2,600䡉䚹
23
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㻌 ᇦ䛾▼Ἔ䝫䝔䞁䝅䝱䝹ホ౯䛻㛵䛧䛶Petrosen䛸2010ᖺ6᭶䚸
㻌 MOU⥾⤖䚹ྲྀᘬෆᐜ䛿䚸ඹྠ᧯ᴗ఍♫䛾タ❧䛸ᴫᰝ䛻䜘䜛ᆅ
㻌 㟈᥈ᰝ䛾ᐇ᪋䚹
(3)㝣ᇦ
䞉Petrosen䛿௨ୗ䛾䜸䞊䝥䞁㖔༊䜢
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104
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28
106
資料 4-(5)
107
人口
イスラム教95%
キリスト教5%
伝統的宗教
その他
埋蔵量
生産量
鉱区状況
査証・出入国審査等
なし
日本石油企業の動向
・2013年7月1日以降,セネガルに入国するには査証(生体認証査証)が必要と
(1)フランス(140.88)
(2)米国(67.67)
(3)スペイン(59.26)
(4)カナダ(54.49)
(5)日本(46.74)
主要援助国
(2009年 単位:百万ドル)
米国関係
国旗
共和制
政体
国内需要 41千b/d(2010年CIA推定)
不明
Gadiaga/Sadiaratouガス田(Fortesaが2002年生産開始)
(手続きや規則に関する最新情報は,駐日セネガル大使館(電話:03-34648451)等にお問い合わせください。)
・黄熱感染リスク国を経由して入国する場合は,入国審査時に黄熱予防証明書
(イエローカード)の提示を求められます。
(1)インターネットで専用の登録サイト(http://www.snedai.sn )に接続し,「生体
認証査証(Visa Biométrique)」をクリックする。
(2)入力フォームが表示されるので,氏名や生年月日等を入力する。この際,
査証手数料(50ユーロ相当)及び手数料(2.5ユーロ相当)の支払いを求められ
るので,原則としてカード決済(ビザカードまたはマスターカード)で支払う。
(3)登録を済ませると,メールで登録証(QRコードが入ったもの)及び査証料支
払い証明書が送付される。
(4)必要書類(登録証,査証料支払い証明書,旅券(残存有効期限6か月以上
残っているもの)及び5ページまでの写し,往復航空券予約証明書,ホテルの予
約票等,(未成年の場合)両親による確認書)等を準備した上でセネガル(ダ
カール)に渡航する。
(5)ダカール空港で係官に書類を提出し 生体認証登録を行う。
米FORTESA、英Tullow、豪FAR、豪African、ナOrantoが鉱区保 なっています。日本人旅行者(一般旅券所持者)の査証申請手続きは以下のと
有、国営Petrosenが10%参加
おりです。
石油・ガス事情
(1)有償資金協力(2010年度まで、E/N(交換公文)ベース)155.20(債務免除除
く)
(2)無償資金協力(2010年度まで、E/Nベース)1,037,19
(3)技術協力実績(2010年度まで、JICAベース)343,86
※ EN - Exchange of notes-交換公文
日本の援助実績(単位 億円)
旧宗主国フランスとの協調
を基軸としつつも、多くの先
進国とも友好関係を構築す
る、穏健な現実路線外交を
取る。最近では、非同盟運
動G15やG77グループでの
活動を通じ、第三世界諸国
との関係が強いが、とりわ
けアラブ諸国との絆は伝統
的に強い。中国との関係で
は、1996年に中国にかわっ
て台湾を承認していたが、
2005年10月、中国との外交
関係を回復。2011年イラン
との外交関係を断絶。
フランス語(公用語)
ウォロフ語など各民族語
ウォロフ44%
プル23%
セレール15%他
宗教
独立以来,社会党政権のもとで内政は安定して推移してきたが,長期政権に対する国民の不満が高まり,2000年3月
の大統領選挙では変革を求める声を背景に,ワッド・セネガル民主党(PDS)党首がデュフ大統領を破り大統領に当選し
た。初めての政権交代が平穏裡に行われた事実は,セネガルにおける民主主義の定着を内外に印象づけることとなっ
た。2007年2月の大統領選挙でワッド大統領は再選を果たし,同年6月の国民議会選挙では主要野党がボイコットし,現
与党PDSを中心とする連立政党(Coalition Sopi)が圧勝したことから,2期目を迎えたワッド大統領は1期目に引き続き安
定した政治基盤を獲得することとなった。しかしながら,2009年3月の地方選挙では主要都市で野党が勝利。2012年2,3
月の大統領選挙では,ワッド政権に対する不満が高まり,野党のサル氏が大統領に当選。平和裡・民主的な政権交代
が実現し,民主主義の成熟を印象づけた。ガンビアによってセネガル北部と隔離され,民族・宗教も異なる南部カザマン
ス地方では,一部住民が結成した「カザマンス民主勢力運動」(MFDC)による分離独立運動が武力闘争化し,不安定な
状態が続いている。1999年1月,ディウフ大統領(当時)はカザマンスを訪問し,MFDCの最高指導者とされるディアマク
ン神父と会談し,2000年11月に停戦のための協議実施に合意。しかし,翌2001年にMFDC内部で路線対立を巡る分裂
が生じ,政府との交渉は停滞。その後2004年12月に内務大臣とディアマクン神父間で和平合意書が署名され,カザマ
ンス地方の復興のための対話が進められるも,2009年9月頃よりMFDCの内部分裂が強まり,政府軍とMFDCとの抗争
が再燃・活発化している。
言語
民族グループ
外交関係
※「備考」欄参照
ダカール
首都
最近の政治
1,310万人
197,161km2
日本の約半分 (2012年,UNFPA)
面積
セネガル共和国 Republic of Senegal
治安状況
備考
(出所:外務省ほか 2013年12月)
地図(アフリカ大陸)
PETROSEN (Societe des Petroles du Senegal)
所轄官庁及び国営石油会社名
セネガルでは,学生への奨学金未払い問題,国民生活に直結する電気料金の
値上げや停電,洪水問題などにより,国民の不満が高まり,投石やタイヤなど
を燃やした道路封鎖などの行為を含んだデモ及び治安機関との衝突が散発し
ています。凶悪犯罪については2012年には,首都ダカール市内だけでも,強
盗目的の殺人等でおよそ30人の死者が発生しているほか,銃器使用の殺人
事件,外交官に対する刃物使用の強盗事件などが発生し,さらに違法薬物関
連事案も断続的に発生しています。カザマンス地方では,セネガル政府軍とカ
ザマンス民主勢力運動(MFDC)との間で1982年以降継続して戦闘が発生し
ており,2009年から現在までの期間だけでも,セネガル政府軍及び市民に10
0人を越える死者が発生しています。2013年に入ってからもジガンショール周
辺等において戦闘が発生し,死傷者が出ています。隣国マリの情勢悪化を受
け,セネガル政府は国境付近を中心に治安部隊の増員及び検問所の取り締ま
り強化等の警備強化を行っています。一方,サヘル地域ではイスラム過激派武
装勢力が国境を越えてテロ,襲撃,誘拐を行っており,セネガル国内にも武装
勢力が流入しているといわれています。マリ武装勢力は「マリにおける戦争に参
加している諸国に対し,さらなる攻撃を行う」との声明を発表しており,セネガル
でテロを行う可能性も排除できません
マッキー・サル大統領
(Macky SALL)
元首
5.会場写真
ママドゥ・ファイ Petrosen社長
ジョセフ・ウフォン・メドゥ広報・供給局長
108
アイサトゥ・シィ法務顧問
セミナー会場
109
セミナー会場での歓談
講演者、セネガル大使と共に
110
6.参加者リスト
ICEP 国際セミナー(セネガル)参加者
会社・組織名
役職名
氏名
出光オイルアンドガス開発㈱ 技術部 上席主任技師
奥井 明彦
アメリカ・アフリカ事業本部南米・アフリカ探鉱プロジェクト
ジェネラルマネジャー
三宅 啓司
国際石油開発帝石㈱
アメリカ・アフリカ事業本部地域事業ユニットシニアコーディネーター
常務取締役
岩田 尊夫
加藤 進
㈱地球科学総合研究所
事業開発部部長
大西 正純
プラント営業統括本部マーケティング本部市場調査グループマネージャー
夏堀 淳史
プラント営業統括本部海外営業本部中東・アフリカ営業部
セールスマネージャー
岩井 悠太
日揮㈱
営業本部資源開発営業部部長代理チーフエンジニア
佐藤 晶彦
三井石油開発㈱
技術統括部 シニアフェロー
原田 敏夫
三菱商事石油開発㈱
技術本部 新規石油ガス上流技術部 アフリカ・欧州石油ガス上流技術部
東洋エンジニアリング㈱
JX日鉱日石開発㈱
足立原 路雄
フェロー 技術部 部長
田中 哲夫
新規事業部 新規事業副部長
久保 国雄
新規事業部 新規事業Aグループ グループマネージャー
倉田 裕二
㈱島津製作所
経営戦略室新事業推進グループ 主任
三井物産㈱
エネルギー第一本部石油・ガス資源開発部事業第一室
三ツ矢 有香
㈱ピージーエス・ジャパン
ビジネス・ディベロップメント・マネージャー
坂本 真也
プラッツ
シニア エディター
熊谷 岳大
代表取締役社長
上林 武志
東京貿易開発株式會社
石田 真
部長
北原 東亜夫
部長
野尻 淳一
元ICEP理事長
田中 義久
中村 安孝
安達 博文
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ICEP 国際セミナー(セネガル)参加者
会社・組織名
役職名
氏名
石油開発本部 企画調整部 特命調査役
久保田 博志
石油開発推進本部企画調整部企画課
栗山 祐太朗
石油開発技術本部探査部海外探査課担当調査役
橋本 恵三
石油開発技術本部探査部海外探査課
南條 貴志
石油備蓄部企画課課長
高橋 敏行
石油備蓄部基地管理課課長代理
原田 憲一
独立行政法人石油天然ガス・
石油備蓄部基地管理課
金属鉱物資源機構
森川 みゆき
石油備蓄部基地管理課
河村 明宏
資源備蓄本部備蓄企画部国際課課長
小川 久典
備蓄企画部企画課
小山 泰平
金属ファイナンス部探鉱開発課担当調査役
板部 伊三雄
石油開発推進本部企画調整部企画課
西川 修平
経理部経理課
川部 理枝
PETROSEN社長
セネガル国営石油PET
ROSEN
(講演者)
ママドゥ・ファイ
PETROSEN広報・供給局長
ジョセフ・ウフォン・メドゥ
PETROSEN法務顧問
アイサトゥ・シィ
大使
Bouna Semou Diouf
在日セネガル大使館
一等参事官
Ngor Ndiaye
会長
藤田 文萌
理事長
鈴木 孔
事務局長
今 英樹
参事
一般財団法人石油開発情報
センター
田巻 輝夫
研究部主任
下村 章
研究部主任
河合 透
研究部副主任
豊島 克己
業務部部長
長谷川 仁
業務部主任
井口 義朗
業務部主任
渡辺 雄や
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