No.278 - 教育総務課

教 育
ふくしま
福島県教育委員会
フォト
ニュース
特 集
2008第1回声楽アンサンブル
コンテスト全国大会
学校における性教育の充実を
図る
福島県のキャリア教育の推進
2008
2月号
No.278
(隔月発行)
ホームページアドレス http://www.pref.fks.ed.jp/
ボランティア活動発表会を開催しました!
地域教育力
支援推進事業とは?
学校や地域における
体験活動等の支援に
あたるボランティアの
資質向上を目指して、
研修会や活動発表会
を実施しています。
また、学校等の体験活
動担当者に対し、学校
と地域をコーディネー
トする能力の向上につ
ながる研修を行ってい
ます。
シンポジウムに先立って行われた光南高等学校テクノアートシンセサイザー部の演奏
1 月27日 に 須 賀 川
市文化センターにお
いて、地域教育力支
援推進事業「ボラン
テ ィ ア 活 動 発 表 会」
を開催しました。東
京成徳大学教授石﨑
一記氏による「ふれ
石 氏による基調講演
あいとつきあいの心
理 学」と 題 す る 基 調 講 演 の 後、各 施 設 に 演 奏 訪
問している光南高等学校テクノアートシンセサ
イ ザ ー 部 の 演 奏 発 表、続 い て「ボ ラ ン テ ィ ア が
地 域 教 育 力 を 高 め る」を テ ー マ に シ ン ポ ジ ウ ム
を 行 い ま し た。シ ン ポ ジ ス ト と し て、施 設 ボ ラ
ン テ ィ ア を 養 成 し て い る い わ き 海 浜 自 然 の 家、
福島北高等学校と連携して活動している福島市
飯 坂 町 小 川 地 区 の 町 内 会、南 会 津 高 等 学 校 と 高
齢者が一緒に健 康づ
くりに取り組んでい
る南会津町南郷地区
のそれぞれの代表者
が参加し、日頃のボ
ランティア活動の成
果をもとに意見交換
を行いました。
地域に根ざしたボ
ランティア活動の実
践報告を共有し、人
と人とのつながりの
大切さを学ぶととも
に、今後の活動への
意欲の高まりがみら
れた研修会となりま
した。
福島市飯坂町小川地区での花植え活動
南会津町南郷地区での郷土料理づくり
い じ め 相 談 電 話「 福 島 い じ め S O S 24」 0120− 916− 024
いじめに悩んでいる子どもたちがいつでも相談できるよう、夜間・休日を含めて24時間体制で電話相談を行っています。
1
特集1
2008第1回声楽アンサンブルコンテスト全国大会
〜感動の歌声 響け、ほんとうの空に〜
声楽アンサンブルコンテスト全国大会は、
「合唱王国 ふくしま」として知られている本県合唱の更なる発展と、
歌うことの楽しさを全国に発信することを目的としており、音楽を創りあげる最も基礎となる要素「アンサンブル」
に焦点を当て、参加人数を2名∼16名に限定したコンテストです。
大会アドバイザーにいわき市出身の指揮者小林研一郎氏、審査員には全日本合唱連盟理事長浅井敬壹氏、イギリ
スのピーター・フィリップス氏らを迎え、福島市音楽堂で開催します。
ほんとうの空に響く感動の歌声を是非聞きに来てください。
大会日程(会場/福島市音楽堂)
審 査 員
浅井 敬壹(合唱指揮者)
酒井 敦(指 揮 者)
丹羽 正明(音楽評論家)3月23日
本山 秀毅(合唱指揮者)
渡辺 三郎(合唱指揮者)3月21・22日
ピーター・フィリップス
(タリス・スコラーズ常任指揮者)
3月20日㈭ 13:30 公開指導会
21日㈮ 9:30 中学校部門(混声)・高等学校部門
22日㈯ 9:30 中学校部門(同声)・一般部門
23日㈰ 10:00 各部門上位入賞団体による本選
ミニコンサート
公開指導会
ピーター・フィリップス氏
ミニコンサート
ルネサンス期宗教音楽の最
高峰と評されるイギリスの合
唱団 タリス・スコラーズの常
任指揮者で、本大会審査員で
あるピーター・フィリップス
氏を講師に迎え、県内の合唱
団2団体に合唱指導を行い、
その指導内容を公開します。
◦指導対象団体
県立橘高等学校合唱部
倉美館混声合唱団
樋口達哉氏
大会最終日の本選出場団体演
奏後に、本県二本松市出身の新
進気鋭のテノール歌手 樋口達
哉氏(二期会会員・武蔵野音楽
大学講師・東京芸術大学講師)
をお招きし、ミニコンサートを
開催します。樋口さんは、国内
外における様々なコンクールで
優秀な成績を収めており、現在
二期会会員として各種オペラコ
ンサートなどで活躍中です。
本県からの推薦出場団体
昨年の12月に開催された、福島県声楽アンサンブルコンテストの上位入賞団体が出場します。
中学校部門(混声)
郡山市立郡山第二中学校
高等学校部門
会津学鳳中学校・高等学校
中学校部門(同声)
会津若松市立一箕中学校
一般部門
T.S.アンサンブル
2
高等学校部門
郡山女子大学附属高等学校
※公募出場団体には、北は青森か
ら南は沖縄まで、全国から101の団
体(中学校部門13団体、高等学校
部門19団体、一般部門69団体)の
応募がありました。本県からの応
募は23団体で、出場団体を2月中
旬に決定します。
特集2
学校における性教育の充実を図る 県教育委員会では、社会環境の変化や性意識の多様化等により、性に関する健
康問題が深刻化していることから、平成18年度より重点的に性教育に取り組んで
います。地域や家庭と連携しながら「命の大切さ」や「人間としての生き方・在
り方」について考える授業を展開しており、豊かな人間性や心をはぐくみ、社会
の一員としてよりよく生き抜く力の育成を目指しています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
性教育推進協力校の取組み
舘岩小学校(性教育推進協力校)の3年生体育
科(保健) の授業「健康を守る」での地域の方への
インタビュー
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いわき市立高野小学校
児童の声
児童一人ひとりが命の大切さと思いやりの意識を高
め、実践できるようになることを目指しています。秋
に公開授業を実施
しました。3年生
の学級活動の授業
では、誕生時の赤
赤ちゃんを抱く疑似体験
ちゃんを抱く疑似
体験等を通して命の大切さに気付くことができました。
また、6年生の道徳の授業では、ゲストティーチャー
から先天性の心臓病を抱えながら明るく生き抜いた少
女の生き方について教えていただき、命を精一杯輝か
せて生きることの素晴らしさを学びました。
ゲストティーチャーとの命の授業
田村市立常葉中学校
生徒の声
正しい性知識を伝え、性と向き合う中で命を大切
にする強い心を持たせるために、3年間を通して16時
間の系統的な性教
育を実施していま
す。思春期の体の
特徴や性行動、性
3年生の性教育の授業
情報の選択、性感
染症、結婚、ドメスティック・バイオレンス等につい
て、道徳、学級活動、保健体育、総合的な学習の時間
の中で、学級担任が養護教諭や保健師、助産師と連携
しながら指導しています。
性教育の授業の板書
3
生徒の声
思春期の課題となる「自立」を意識させ、現在や
将来の自分を大切にするとともに、相手を大切にで
きる態度を養う
こと を目 指し、
性教育に取り組
んでいます。全
養護教諭とのティームティーチング
の授業
体計画に基づい
て各学年で実施しており、2学年のホームルームに
おいては、各担任が自立に欠かせない要素の一つと
して「コミュニケーションスキル」があることを説
明し、その上で日頃の友人関係や男女関係を見つめ
直す授業を展開しました。
高校生活の課題を問いかける
教員の声
福島県立田島高等学校
どの子もお母さんが
いっしょうけんめいうん
でくれたんだなと思いま
した。わたしもしょうら
い母親になったら命を大
切にする子どもを育てた
いです。
(3年女子)
私は自分の命を大切に
しようと決心しました。
主人公のように弱音を吐
かず笑顔で強く生きてい
けば、必ず輝いた未来に
たどりつけると思いま
す。
(6年女子)
雑誌などの性情報に惑
わされず、正しい判断が
できたらいいなと思いま
す。将来異性とつきあう
ときには、お互いに話し
合いながら交際したいで
す。
(2年女子)
結婚するときに大切な
ことは何かがよく理解で
きました。自分が後悔せ
ず幸せに生きていくため
にもしっかりとした意志
決定をしていきたいと思
いました。 (1年男子)
生徒は10代の性行動のリス
クについて改めて実感させら
れたようでした。ロールプレ
イングでは、生徒だけでなく
教員自身も人との接し方を見
直す良い機会になりました。
意識して性教育に取り組んで
いく必要があると感じました。
今までの自分の性格を理
解することができました。
良いタイプではなかったの
で「はっきりタイプ」に近
づけるように意識して行動
したいと思いました。
(2年女子)
特集3
福島県のキャリア教育 の推進
※1
福島県では、次の4点をキャリア教育の目標とし、学校・家庭・地域社会等との
連携・協力のもと、小・中・高・特別支援学校において、発達段階に応じたキャリ
ア教育の推進を図っています。
(キャリア教育の目標)
児童生徒一人ひとりのキャリア発達を支援します。
働くことへの関心・意欲を高め、学習意欲の向上を図ります。
社会人・将来の職業人として必要な資質や能力を身に付けさせます。
働くことの意義を理解させ、自立意識の涵養と豊かな人間性の育成を図ります。
※1 キャリア教育:児童生徒一人ひとりの勤労観、職業観を育てる教育のこと。
舘岩中学校の職場体験
キャリア教育実践プロジェクト
地域の教育力を最大限に活用し、
「キャリア・スタート・ウィーク」
として中学校を中心とした5日間以上の職場体験等を実施すること
により、キャリア教育の一層の推進を図ることをねらいとしていま
す。今回は、南会津町立舘岩中学校の取組みを紹介します。
南会津町立舘岩中学校の実践
平成19年度 福島県推進指定地域(中学校)
須賀川市:西袋中学校、大東中学校
矢 祭 町:矢祭中学校
湯 川 村:湯川中学校
南会津町:舘岩中学校
平成19年7月9日から13日までの5日間、1年生は舘岩地区の18事業所で、2・
3年生は田島地区の26事業所でそれぞれ職場体験を実施しました。今年で3年目と
いうこともあり、生徒たちの主体的な取組みによって、一人ひとりの勤労観、職業
観が確実に育ってきていることを実感しています。当初、受け入れ事業所の開拓に
かなり苦労しましたが、真剣に取り組む生徒たちを、今では、保護者はもちろん事
業所の方も温かく応援してくださっています。この職場体験により学ぶ意義を改め
て問い直したことで、学習意欲とともに学力が向上してきたことが一番の成果だと
思っています。
IT企業での職場体験
アンケート結果
果樹園での職場体験
自動車工場での職場体験
Q 将来の目標や進路の目的がはっきりしている ※職場体験前(
年生
各学年とも職場体験後のアンケー
トにおいて、将来の目標や進路の目
的が明確であると回答する生徒が多
くなり、その傾向は学年が上がるに
つれて強くなっています。
キャリア・フォーラム(11月13日)
年生
年生
月)と職場体験後(
月
月)の比較
はっきりしている
月
まあまあはっきり
している
月
月
あまりはっきり
していない
月
全くはっきりして
いない
月
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
生 徒 の 声
保護者の声
事業所の声
職場体験の学習から、今学んでい
ることが将来役に立つと分かるよう
になり、授業に対する気持ちが高ま
りました。
子どもたちが生き生きと職場体験の発
表をしている姿が印象的でした。また家
庭でも自分から進んで仕事を手伝ってく
れるようになったことがうれしいです。
中学生を受け入れることで職場の
中にも緊張感が生まれました。人に
教えることは自分も学ぶことにな
り、とても良かったと思います。
4
ものづくり人材育成地域産業連携事業
半導体を中心としたものづくり産業が集積する会津地域内の工業高校と地元企業とが連携し、長期インターンシップや共
同研究を実施するなど、将来の専門的職業人の育成や地域産業界のニーズに対応した人材の育成を図ります。
事業内容
① ものづくり企業において、夏休みや冬休みなどに合わせて最大20日間のインターンシップを実施します。
② 企業の技術者を工業高校へ招き、地域の産業が求める技術等に関する実践的な指導を受けます。
③ 企業の研修施設において、生徒と教員が半導体に関する高度な技術を習得します。
④ 企業から工作機械などの寄付を受け、工業高校の設備を高度化します。
⑤ 企業の技術者の支援のもと、生徒と教員とが共同研究し、研究成果を全国的な展示会へ出展します。
⑥ マスコミとの連携、本事業の成果発表会の開催、小・中学生に対する出前講座などの実施により、地域全体に
ものづくりの浸透を図るとともに、工業高校の魅力を伝えます。
連 携
教 育 庁
商工労働部
会津ものづくり人財育成委員会 ※2
実 行 委 員 会
会津工業高校
喜多方工業高校
企業実習カリキュラムの編成、
長期インターンシップの計画
企業見学、課題研究発表会
各種展示会への参加
企業との共同研究
小・中学生への出前講座
連携企業
ワーキンググループ
デュアルシステム
ものづくり研究
技術高度化
連携広報
長期インターンシップの実施
企業技術者による実践的授業
企業の研修施設を活用した実習
工業高校の設備の高度化
生徒、教員、
企業による研究会
企業実習、長期インターンシップ
の受け入れ、研修施設の開放
高校授業の支援、設備提供
NPO 法人
教育・雇用研究機構
〔経済産業省事業受託〕
企業と高校の連絡調整
連携企業の開拓
※2 会津ものづくり人財育成委員会:本事業の運営について、専門的な助言・指導等を行うことを目的に設立しました。人は宝という考えから「人財」としています。
会津ブランドものづくりフェアへの参加
生
高校
加
初参
東北大学未来科学技術共同センター見学
教員対象の模擬IC製造講習会
セミコンジャパン2007への取組み!
平成19年12月5日∼7日に千葉県の幕張メッセで開催さ
れた、半導体製造装置に関する世界最大の展示会である「セミコ
ンジャパン2007」において、会津工業高校と喜多方工業高校の生徒たちが企
業と共同製作した半導体製造装置の部品を出展するとともに、説明員として参加しまし
た。高校生としては、全国で初めての出展となります。
生徒の声
高校生初の出展に中途半端な
作品で臨みたくないという思
いで取り組みました。
来場された方にたくさんのア
ドバイスをいただき、これか
らも良い物をつくりたいと思
いました。
セミコンジャパン2007
企業の方の声
教員の声
とにかく初めてのこ
とで、どこまでやれる
のかイメージもつかめ
ませんでしたが、高校
生の柔軟な発想が出展
の原動力となりまし
た。
説明が上達し
ていく姿に、生
徒の成長を実感
しました。
生徒によるプレゼンテーション
5
学校自慢コーナー
詳しい内容を福島県教育委員会のホームページに掲載しています。 http://www.pref.fks.ed.jp/
福島市立水原小学校
小野町立夏井第二小学校
私たちの手で水原の自然を守っていこう!
みせろ、なついっ子魂!
福島市松川町の水原
地区には、県の絶滅危
惧種に指定されている
「クマガイソウ」の群生
地があります。本校は、
平成17年度に「ふくし
まの自然環境こども博
士事業」の指定を受け
自生地での観察・調査
たことをきっかけとし
て、水原のシンボルである「クマガイソウ」を指標と
した環境教育に取り組んでいます。地域団体の「水原
の自然を守る会」と連携を図りながら、
「クマガイソ
ウ」や地域の環境を守る様々な活動を行っています。
目指す児童像は、
① なかのよい子ども
② つよい子ども
③ かしこい子ども
これらを達成するた
めの教育活動として、
校内水泳大会における
シンクロナイズドスイ
全校児童による演奏会
ミ ン グ の 発 表(H16、
17TV放映)
、各種陸上競技大会入賞を目指した身体
の鍛錬(H18県体力運動能力優秀校)のほか、達成
感と心の一体感を目指した全校児童31名による全校
合奏などの特徴のある取組みを行っています。
檜枝岐村立檜枝岐中学校
南相馬市立原町第一中学校
郷土愛をはぐくむための道徳教育への取組み
確かな学力をはぐくむ授業づくり
檜枝岐村は、自然に
恵まれた、歴史と伝統
の 息 づ く 村 で、260年
もの間受け継がれてき
た「檜枝岐歌舞伎」は
本村が誇る伝統芸能で
あり、貴重な文化遺産
です。本校では、努力
三番叟の実演
目標として「地域の自
然や文化に関心を持ち、大切にしようとする態度を
身に付けた生徒」を掲げ、郷土愛をはぐくむために
道徳の授業・特別活動・総合的な学習の時間を相互
に関連付け、体験を通した学習に取り組んでいます。
平成17年度から3年
間、文部科学省「学力
向上拠点形成事業」の
拠 点 校 の 指 定を受け、
原町第一・第二・第三
小学校と連携した県の
「学力向上パ ートナー
シップ事業」で学力向
数学科での公開授業
上に取り組んでいます。
小学校と中学校の子ども観、教育観、指導内容、指導
方法などの接続と協働による授業改善の成果を発信
するため、昨年11月に「学力向上研究公開」を実施し、
全教科と特別支援学級で授業を公開しました。
福島県立いわき光洋高等学校
福島県立福島北高等学校
生徒主体による体験入学
地域に根ざしたボランティア活動
今年度の生徒主体に
よる体験入学には、中
学生520名と保護者90
名に御参加いただきま
した。学校代表及び生
徒会長によるあいさつ
の後、生徒会が中心と
なって、
「生徒手作り
先輩から後輩への中学校別懇談会
ガイドブック」による
教育活動の説明と映像を駆使した企画と演出により、
学校紹介を行いました。その後、生徒による中学校
別懇談会、校舎・部活動見学等を行い、終了しました。
中学生や保護者からは大変好評でした。
全校を挙げて各種ボ
ランティア活動に取り
組んでいることが高く
評価され、平成19年11
月に「第1回民報厚生
文化賞」を受賞しまし
た。活動内容は、高齢
者、障がい児・者施設
飯坂町小川地区でのボランティア
関係から各種イベント
への参加協力までと幅が広く、今年度は地域住民の
方々との触れ合いを大切にしながら、「地域社会に貢
献する学校」をテーマに据えて推進しており、11月
初めまでで49件、延べ560人の生徒が参加しました。
6
ト
ピックス
1
∼フォトトピックス∼
福島県教育研究発表大会を開催しました!
1月25日に須賀川市文化センターを会場として、県教育
研究発表大会を開催しました。本大会は、県内教員の優れ
た研究に対して発表の機会を設けるとともに、教育セン
ター所員及び長期研究員の研究成果を発表することで、本
県学校教育の向上に資することを目的としており、毎年、
県内各地から小・中・高等学校教員が多数参加しています。
今年度の大会においては、各教科の学習指導にかかわる
研究を始めとして、学校経営や教育相談、特別支援教育な
ど、当面する学校教育課題の解決につながる16の研究・実
践の発表がありました。研究発表と意見交流を通して、教
員の専門性確立の重要性と小・中・高等学校の校種を越え
た取組みの必要性を改めて確認できた大会となりました。
開会式
第3分科会での研究発表
ト
第1分科会での研究発表
放課後子どもプラン研修会
を開催しました!
ピックス
2
『輝け、子どもの未来∼放課後子どもプラン・地
域で考える子どもたちの放課後対策∼』をテーマに、
石井山氏による基調講演
放課後子ども教室や放課後児童クラブの関係者263
実践発表
名の参加のもと、昨年12月9日に郡山市のビッグパ
レットふくしまを会場に、
「平成19年度福島県放課
後子どもプラン研修会」を開催しました。
研修会では、東北大学大学院教育学研究科准教授
石井山竜平氏による基調講演、子ども教室及び児童
クラブの実践発表の後、地域ごとの分科会が行われ
ト
分科会
活発な意見交換がなされました。
参加者の様子
ピックス
3
「ふくしま子ども憲章」を
活用した授業が行われました!
〈 須賀川市立西袋第二小学校 〉
卒業そして中学校への進学を控えている6年生の子ど
もたちは、小中連携事業の一環として行われた中学校の
授業や部活動での体験を通して、中学進学に向けて夢を
大きく膨らませています。4月から始まる新しい生活へ
の不安や悩みを解消し、新たな決意や希望を持って進学
できるように、道徳の時間に読み物教材や子どもたちが
昨年4月に書いた「私の夢」、そして「ふくしま子ども
憲章」を用いた授業を行い、もう一度自分たちの個性や
良さを見つめなおし、それらをどのようにして伸ばして
いくかを考える場としました。
すぐに成果が出るものではありませんが、自信を持っ
て、明るく元気に楽しい中学校生活を送ってくれること
を願っています。
「ふくしま子ども憲章」を用いた授業
7
応募総数 38,024 組
■ まほろん移動展「考古学から探る古代会津」
∼古墳・飛鳥・奈良・平安∼
(新編陸奥国風土記巻之五 会津郡・耶麻郡その二より)
県立博物館
ヤマト政権の誕生から天皇を中心とする
律令国家の成立と崩壊まで、ダイナミック
な歴史のうねりは、まほろばの地“会津”
まで押し寄せてきました。古墳時代から平
安時代まで、激動の古代会津に考古学から
探ります。
会期:平成20年3月15日㈯∼5月11日㈰
会津若松市田村山古墳
問い合わせ先:☎0242−28−6000
出土 内行花文鏡
http://www.general-museum.fks.ed.jp/
優秀賞受賞者
問い合わせ先:社会教育グループ ☎ 024−521−7794
http://www.shougai.fks.ed.jp/syakaikyouiku/
■ まほろん春のてんじ
なめかたのこおり
̶
「新編陸奥国風土記 巻之六 行方郡 ̶ 」
● 平成19年度「朝食欠食率ゼロ週間運動」
審査の結果、幼稚園、小・中・高・特別支援学校516校の応募
の中から優秀校3校、優良校12校が決まりました。
文化財センター白河館 まほろん
毎年春に県内の地域毎の収蔵資料展を
開催しています。今回は南相馬地方(南
相馬市・飯舘村)を取り上げます。まほ
ろん収蔵の資料を通して、真野川流域を
中心としてこの地方に住んでいた各時代
の人々の足跡をたどります。
縄文時代の竪穴住居跡
会期:平成20年3月15日㈯∼5月11日㈰ (飯舘村宮内A遺跡)
問い合わせ先:☎0248−21−0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/
優秀校 須賀川市立白方小学校
西郷村立米小学校
会津美里町立本郷第一小学校
優良校
(小学校) 福島市立東湯野小学校
郡山市立田母神小学校
田村市立石森小学校
南会津町立上郷小学校
下郷町立江川小学校
■ 財団法人福島県学術教育振興財団
平成20年度助成事業の募集
(中学校) 福島市立立子山中学校
玉川村立須釜中学校
白河市立大信中学校
相馬市立中村第二中学校
浪江町立津島中学校
財団では、福島県内の各教育機関における教員や研究者、団
体等が行う自主的な調査・研究事業に対して助成を行ってい
ます。
平成20年度に係る募集期間、募集方法等詳細については、
「募
集要領」
を御覧ください。
なお、
「募集要領」は、各市町村教育委員会・県立学校・県内の
各大学等に配付しています。
募集要領請求・問い合わせ先:
財団法人 福島県学術教育振興財団事務局(総務企画グループ内)
☎024−521−7757
思い出の一冊
須賀川市立白方小学校
地域の方と教員による寸劇
(幼稚園) 伊達市立富成幼稚園
西郷村立米小学校
保健委員会によるキャンペーン
(特別支援学校)
福島県立石川養護学校
問い合わせ先:健康教育グループ
☎ 024−521−7792
会津美里町立本郷第一小学校
児 童 委 員 会 によるプレゼン
テーション
『クシュラの奇跡 −140冊の絵本との日々』
ドロシー・バトラー 著 百々佑利子 訳 のら書店 刊
重い複雑な障がいを負って生まれた女の子クシュラ、医師にも見放された「生」へのたたかいの中
で、母親が生後4か月から始めた絵本の読み聞かせ、子どもの発達段階に応じた本と知能の関わりを
克明に記録した実話です。
クシュラの気に入った絵本を含め、140冊の本がクシュラにとっての大切な
疑似体験となり、精神や言語発達を促すこととなります。3歳にして健常児をしのぐ得意の分野を持
つに至ったという奇跡的な教育記録であり、読み聞かせのはかり知れない影響力を感じとれる、真に
教育の原点に迫る一冊です。
8
この広報誌は、環境に優しく針金を使用しない製本方式
として注目されている糊とじで製本しています。
平
成
20
年
2
月
12
日
発
行
発
行
福
島
県
教
育
委
員
会
編
集
福
島
県
教
育
庁
教
育
総
務
領
域
福
島
県
福
島
市
杉
妻
町
2
︱
16
電
話
︵
0
2
4
︶
5
2
1
︱
7
7
5
7
読み聞かせボランティア 手のひらの会 会長 郡司 千代子
「教育ふくしま」の発行は、今回で終了となります。これまでにいただいた御支援と御協力に
対し深く感謝申し上げます。今後は県教育委員会の施策等をパンフレット及びホームページな
どで紹介していきます。
2
︶
最優秀賞作品より
目の前は
拍手喝采
晴舞台
︵星
雄介︶
三番叟
舞台の我が子
堂々と
︵星
二三子︶
にわか雨
町を冷やして
遠ざかる
︵鈴木
孝太︶
雨やどり
子とあおぐ空
虹かかる
︵鈴木
隆一︶
19世 紀 フ ラ ン ス の 画 家 オ ノ レ・ド ー ミ エ
(1808 ∼ 1879)が、石版画で政治、社会、風俗を
描いて新聞に掲載した作品は生涯に4千点に
上ります。本展では、時代を超えた人間模様の
真実を風刺とユーモアを込めて描いた作品100
点を紹介します。
会期:平成20年2月16日㈯∼3月23日㈰
問い合わせ先:☎024−531−5511
「当世代議士鑑41
http://www.art-museum.fks.ed.jp/
ダンジョワ」1849年
前よりも
母が小さく
見える夏
︵猪狩
有紀︶
〝背くらべ〟やたらしたがる
末娘
︵猪狩久美子︶
たくさんの御応募ありがとうございました。最優秀賞に輝い
た作品から3組を紹介します。なお、ホームページに入賞・最
終選考作品集を掲載していますので是非御覧ください。
■ この世はいつでもてんやわんや 人間喜劇の百科事典
風刺の巨匠★ドーミエ版画展 県立美術館
2008教育ふくしま 月号︵№
● 平成 19 年度 「十七字のふれあい」
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大豆油インキを使用しています。