スポーツ振興くじ助成事業 Sports in Japan 02-03 財団法人 日本オリンピック委員会 JOCの使命 J O C の目的 オリンピック憲章に基づく国内オリンピック委員会(NOC) として、 オリンピックの理念に則り、オリンピック・ムーブメントを推進し、 スポーツを通じて世界の平和の維持と国際的友好親善に貢献するとともに、 我が国のスポーツ選手の育成・強化を図り、もってスポーツ振興に寄与すること。 (JOCの寄附行為) JOCの活動 JOCでは、オリンピック競技大会およびそれに準ずる国際総合競技大会等への 選手派遣事業、ならびにオリンピックムーブメント推進を目的とした事業を 2本柱として活動を展開している。 日本オリンピック委員会(JOC) オリンピズム 国際総合競技大会への選手派遣事業 競技力向上事業 オリンピックムーブメントの 普及・啓発事業 会長所信表明 2 平成14年度事業報告 4 日本のオリンピック競技大会参加状況 6 選手強化事業の概要 7 JOCスポーツ賞 12 第14回アジア競技大会 (2002/釜山) 13 第21回ユニバーシアード冬季競技大会 (2003/タルヴィジオ) 16 第5回アジア冬季競技大会 (2003/青森) 17 第28回オリンピック競技大会 (2004/アテネ) 18 第22回ユニバーシアード競技大会 (2003/テグ) 20 オリンピックムーブメント事業概要 21 会員組織「チームがんばれ!ニッポン!」 24 平成15年度 事業計画 30 JOCのマーケティング活動について 32 組織機構図 33 JOC役員 34 JOC小史 (財) 日本オリンピック委員会加盟団体一覧 37 40 Sports in Japan '02-'03 2003年8月 発行・監修: 財団法人 日本オリンピック委員会 〒150−8050東京都渋谷区神南1−1−1 岸記念体育会館内 TEL.:03−3481−2233 Fax.:03−3481−0977 URL: http://www.joc.or.jp 印刷・制作: 凸版印刷株式会社 株式会社 エフスタ 写真: アフロスポーツ (JOC公式写真チーム) オールスポーツ/アフロ (IOC公式写真チーム) フォト キシモト (JOC公式写真チーム) Printed in Japan 会長所信表明 もっと前に、 もっと強く、 もっと美しく 竹田会長が掲げた公約の概要 ▼「オリンピック・ムーブメント懇話会」の創設 政界、財界、文化人、教育界から自由な立場で意見を聞く「オリンピッ ク・ムーブメント懇話会」を新設し、年1∼2回程度懇談会を実施。これに より、国民的な支援をより身近な意見交換の場として発展させる。 ▼国際競技力の向上 成果主義に基づく予算配分を実施し、2001年5月に策定した「JOCゴ ールドプラン」を一層推進する。 ▼競技者との「アスリート・タウンミーティング」の実施 選手の生の声を聞くとともに、選手を取り巻く環境を把握する。 ▼競技スポーツ環境の整備 トップアスリートの引退後の就職などを支援する制度やナショナルト レーニングセンターの早期設立のほか、スポーツ界の立場を法的に保証 する法律の制定に向けた取り組みを推進する。 2 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 竹田恆和会長が2期目の公約発表 竹田恆和会長が 独自色を加えた理想を掲げ、 その実現に向けて スタートを切った。 馬術選手としてオリンピックへの出場経験を持ち、現在は 国際馬術連盟名誉副会長の要職に就くとともに、 IOC (国際オ リンピック委員会)では2010年冬季オ リンピックの評価委員、OCA (アジ ア・オリンピック評議会) では2006 年ドーハ・アジア競技大会の調整 委員長を務める。55歳という若さ 3月26日に開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の評議 に加えて、その国際的な人脈や知 員会で、竹田恆和会長の再選が決まった。会長候補者選考 名度に期待する声は強い。今後 委員会の古橋廣之進委員長が次期会長候補として竹田氏を は、オリンピックでのメダル倍増を目 推薦し、満場一致で承認された。今回の改選は任期満了に 指してJOCが実行している「ゴールドプ 伴うもので、新任期は4月1日からの2年間。 ラン」の推進とともに、安定した あいさつの中で竹田会長は、政界、財界、文化人及び教育 財政基盤を構築するために、 界などから幅広く意見を聞く 「オリンピック・ムーブメント懇話会」 スポーツ界の活動を法的に の創設、各競技トップ選手の声を直接聞く 「アスリート・タウン 保証する「スポーツ法」の制 ミーティング」の開催などを提案。八木祐四郎前会長の急逝を 定実現に向けてリーダー 受け、一昨年10月に急きょ現職に就任して以来、全力で八木 シップを発 揮すること 前会長の掲げた公約の実現に向けて取り組んできた竹田氏 になる。 が、今後は、独自色を打ち出してJOCの社会的価値をさらに高 めていく決意を表明した。 ▼情報の公開 積極的な情報開示を行う仕組みを構築する。 ▼組織運営の合理化 4月1日に設立される日本スポーツ仲裁機構、設立が予定されている 「日本オリンピアンズ協会」 (仮称)などの関連組織の経営とともに、これ らを柔軟に見直して合理化を図る。 ▼財政問題と人材育成 スポーツ界が抱える財政的な課題を解消するため、競技団体ごとのス ポーツ・ディレクターあるいはジェネラル・マネージャの人材養成と競技 団体での専従化の実現に向けた方策を検討する。 ▼国際関係の強化 各競技団体の選手強化につなげるべく各国オリンピック委員会との連 携を強化するとともに、各競技の国際競技連盟内での日本の立場が理解 されるよう、国内の競技団体と国際関係対策を行う仕組みを構築する。 3 平成14年度事業報告 オリンピック憲章に基づく国内オリンピック委員会として、寄附行為に掲げる目的を達成するため、以下の諸事業 を実施した。 ■ スポーツ選手を育成・強化する事業 〈第14回アジア競技大会選手団派遣事業〉 平成14年9月29日∼10月14日 韓国 釜山市 2.コーチ力強化事業 1)専任、ジュニア強化コーチ等の設置 長期一貫強化対策に基づき、トップアスリートの育 小掛照二団長以下855名を派遣。実施38競技に参 成・強化を図るため、年間を通じ専任コーチを設置 加、金44、銀74、銅72の計190個のメダルを獲得した。 した。また、次代を担うジュニア層の育成・強化に 向けジュニア強化コーチを設置した。 〈第5回アジア冬季競技大会選手団派遣事業〉 平成15年2月1日∼8日 青森市 遅塚研一団長以下210名を派遣。実施5競技に参加、 金24、銀23、銅20の計67個のメダルを獲得した。 専任コーチ 26競技 38名 ジュニア強化コーチ 22競技 26名 2)海外優秀コーチ設置 世界でトップレベルにある外国人コーチを招聘し、 優れた指導方法の導入等を図った。 〈第21回ユニバーシアード冬季競技大会選手団派遣事業〉 平成15年1月15日∼26日 イタリア タルヴィジオ市 佐藤昭団長以下123名を派遣。実施5競技に参加、 金5、銀3、銅6の計14個のメダルを獲得した。 1.強化合宿事業 9名 3) コーチ研修派遣 指導力の一層の資質向上と現場での情報収集を 目的として、現役コーチを国内外へ研修派遣した。 9競技 〈選手強化事業〉 17行事 94名 4) スタッフ会議等の開催 1)海外強化合宿 各競技における強化スタッフの相互研修・情報交 オリンピック強化指定選手をはじめ、トップレベル にある選手の一層の強化を図るため、海外での強化 合宿を実施した。 16競技 4競技 56行事 607名 換等を通じて、指導力の向上と指導体制の充実を図 るため、各種会議を開催した。 総合コーチ会議 1回 強化スタッフ連絡会議 1回 2)国内強化合宿 各競技のナショナルチームの育成・強化を図るた め、国内における強化合宿を実施した。 32競技 112行事 7,350名 3.ジュニア対策事業 1) JOCジュニアオリンピックカップ 次代を担うジュニア層の育成・強化を図るため、 ジュニアの最高権威をもつ大会を開催した。 19競技 4 9,591名 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 4.競技者育成プログラム策定モデル事業(文部科学 省よりの委嘱事業) 6.調査研究事業 JOC GOLD PLANに基づく、各種プロジェクト及び ジュニア期からの一貫指導体制の確立を図るため、 医・科学サポート等を実施した。 12競技団体をモデルとして一貫指導体制整備の方策 について検討した。 7.強化運営事業 オリンピック強化指定選手等を対象に健康管理を実 5.スポーツ国際交流事業 施するとともに、選手強化事業全般の企画・運営及び 世界のトップレベルにある諸外国の選手・チームとの 情報収集等を行なった。 交流を通じて実戦経験を積み、競技力の向上を図った。 1)チーム派遣 35競技 〈アンチ・ドーピング推進支援事業〉 188行事 2,552名 2)チーム招待 4競技 266名 3) 日韓スポーツ交流 〈スポーツ指導者海外研修事業〉 オリンピック競技大会のメダリスト等、豊富な競技経 19行事 368名 験を有する者を一定期間海外に派遣することにより、将 来を担う指導者の育成、国際競技力の向上及びスポー ツの底辺拡大を図った。 4) 日中スポーツ交流 6競技 対してドーピング検査の実施と支援を行うとともに、ア ンチ・ドーピング活動を推進した。 10行事 10競技 国際総合競技大会へ派遣する日本代表候補選手に 6行事 186名 (文部科学省よりの委嘱事業) 長期派遣(2年間) 3名 短期派遣(1年間) 13名 ■オリンピック・ムーブメントを推進する事業 〈オリンピックデー記念事業〉 オリンピアンとともに参加するジョギング大会を中心 とした「オリンピックデーラン」を全国13会場において 実施、また、オリンピックコンサートを開催した。 〈スポーツ情報の提供事業〉 オリンピック大会をはじめとするスポーツに関する各 種情報を機関誌「オリンピアン」 、 「スポーツインジャパ ン 」等 の 定 期 刊 行 物 やインターネットホームページ 種セミナー等を通じ広く情報提供を行なった。 〈オリンピアン巡回指導事業〉 全国各地でオリンピアンによる青少年への技術指導 等の講習会・講演会を開催し、オリンピックへの理解を 深めるとともに青少年の健全育成を図るよう努めた。 〈その他〉 (財)青森アジア冬季競技大会組織委員会と連携し、 大会を開催した。 《http://www.joc.or.jp》 、及びオリンピックフォーラム、各 ■その他本会の目的を達成するために必要な事業 〈マーケティング事業〉 肖像権及びマーク等商標権の活用により財政基盤の 確立を図るとともにマーケティング活動を推し進めた。 〈スポーツ環境保全活動〉 IOCが取組んでいるスポーツを通じた環境保全行動 にもとづき、本会事務所の環境管理システムを構築し、 スポーツ関係者に対し環境保全の必要性を広めるため の啓発活動を実施した。 注) 平成15年7月JOCはISO14001の認証登録を行った。 〈国立スポーツ科学センターとの連携〉 選手強化事業推進のため、調査研究事業、選手の健 康診断等を実施した。 5 日本のオリンピック競技大会参加状況 夏季大会 回数 開催年 開催地(国名) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 1896 1900 1904 1908 1912 1916 1920 1924 1928 1932 1936 1940 1944 1948 1952 1956 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 1960 1964 1968 1972 1976 1980 1984 1988 1992 1996 2000 2004 2008 競技数 アテネ (ギリシャ) 8 パリ (フランス) 16 セントルイス (アメリカ) 16 ロンドン (イギリス) 23 ストックホルム (スウェーデン) 15 中止 アントワープ(ベルギー) 23 パリ (フランス) 19 アムステルダム (オランダ) 17 ロサンゼルス (アメリカ) 17 ベルリン (ドイツ) 21 中止 中止 ロンドン (イギリス) 20 ヘルシンキ (フィンランド) 18 メルボルン (オーストラリア) 17 ☆ストックホルム (スウェーデン) 1 ローマ (イタリア) 18 東京(日本) 20 メキシコシティー (メキシコ) 18 ミュンヘン (西ドイツ) 21 モントリオール(カナダ) 21 モスクワ (ソビエト) 21 ロサンゼルス (アメリカ) 21 ソウル(韓国) 23 バルセロナ(スペイン) 25 アトランタ (アメリカ) 26 シドニー (オーストラリア) 28 アテネ (ギリシャ) 28 北京(中国) 合 計 参加 NOC数 参加 選手数 選手 日本の参加状況 役員 合計 参加競技数 金 日本のメダル獲得数 銀 銅 14 19 13 22 28 245 1,078 689 2,035 2,437 ー ー ー ー 2 ー ー ー ー 2 ー ー ー ー 4 ー ー ー ー 1 ー ー ー ー 0 ー ー ー ー 0 ー ー ー ー 0 29 44 46 37 49 2,607 2,972 2,884 1,333 3,936 15 19 43 131 179 3 9 13 61 70 18 28 56 192 249 3 4 6 9 12 0 0 2 7 6 2 0 2 7 4 0 1 1 4 10 59 69 67 29 83 93 112 121 92 80 140 159 169 197 199 4,092 5,429 3,178 159 5,313 5,133 5,498 7,121 6,043 5,283 6,802 8,473 9,368 10,332 10,651 ー 72 117 2 167 355 183 182 213 ー 231 259 263 310 268 ー 31 45 3 52 82 32 37 55 ー 77 78 114 189 171 ー 103 162 5 219 437 215 219 268 ー 308 337 377 499 439 ー 12 12 1 16 20 16 19 19 ー 18 20 21 23 24 ー 1 4 0 4 16 11 13 9 ー 10 4 3 3 5 ー 6 10 0 7 5 7 8 6 ー 8 3 8 6 8 ー 2 5 0 7 8 7 8 10 ー 14 7 11 5 5 113,091 3,011 1,124 4,135 98 97 105 ☆馬術のみ開催 冬季大会 回数 開催年 開催地(国名) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 1924 1928 1932 1936 1948 1952 1956 1960 1964 1968 1972 1976 1980 1984 1988 1992 1994 1998 2002 2006 2010 競技数 シャモニーモンブラン (フランス) 4 サン・モリッツ (スイス) 5 レークプラシッド (アメリカ) 4 ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ) 4 サン・モリッツ (スイス) 5 オスロ (ノルウェー) 4 コルチナ・ダンペッツォ (イタリア) 4 スコー・バレー (アメリカ) 4 インスブルック (オーストリア) 7 グルノーブル(フランス) 6 札幌(日本) 6 インスブルック (オーストリア) 6 レークプラシッド (アメリカ) 6 サラエボ(ユーゴスラビア) 6 カルガリー (カナダ) 6 アルベールビル(フランス) 6 リレハンメル(ノルウェー) 6 長野(日本) 7 ソルトレークシティー (アメリカ) 7 トリノ (イタリア) 7 バンクーバー (カナダ) 合 計 参加 NOC数 16 25 17 28 28 30 32 30 36 37 35 37 37 49 57 64 67 72 77 参加 選手数 選手 日本の参加状況 役員 合計 258 464 252 668 669 694 820 665 1,091 1,158 1,006 1,123 1,072 1,274 1,423 1,801 1,739 2,177 2,399 ー 6 17 34 ー 13 10 41 48 62 90 57 50 39 48 63 65 166 109 ー 1 5 14 ー 5 7 11 13 16 20 15 23 30 33 42 45 147 109 ー 7 22 48 ー 18 17 52 61 78 110 72 73 69 81 105 110 313 218 18,354 809 427 1,236 参加競技数 ー 1 2 3 ー 2 2 3 4 4 6 6 6 5 5 5 5 7 6 日本のメダル獲得数 金 銀 銅 ー 0 0 0 ー 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 5 0 ー 0 0 0 ー 0 1 0 0 0 1 0 1 1 0 2 2 1 1 ー 0 0 0 ー 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4 2 4 1 8 10 13 「–」 日本不参加 6 総務部 選手強化事業の概要 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ■ JOC GOLD PLAN全体概要及び報告 わが国の国際競技力は、1964年の東京オリンピック 一方で、列強あるいは第2グループと呼ばれる国の を頂点として、その後、長期低落傾向をたどり、ソウル 選手強化策を検証すると、競技間の壁を越えた総合的 オリンピック以降のメダル数は低迷を続けている。一 かつ国家的な活動を展開し、成功を収めている。 方、冬季競技では、1998年の長野オリンピック冬季競 こうした国内外の状況を踏まえ、継続的な国際競技 技大会が、自国開催というメリットもあり、過去最高の成 力の向上を目的として、2000年9月13日、文部省(現文 績を収めたが、本年のソルトレークオリンピック冬季競 部科学省)により「スポーツ振興基本計画」 (以下、基本 技大会では2個のメダル獲得に終わった。 計画とする) が策定された。基本計画では、具体的な数 近年では、国際競技力の伸び悩みと同時に、学校部 活動の衰退と競技スポーツ離れ、企業スポーツの撤退 など、わが国における競技スポーツを取り巻く環境はま すます厳しいものとなっている。 値目標が掲げられ、競技者の育成・強化のための総合 的、計画的かつ具体的な施策が提示されている。 JOCではその事業目的から、基本計画のうち、 「Ⅱ スポーツ振興施策の展開方策」の「2.我が国の国際競 技力の総合的な向上方策」について責務を負う。JOC が従来行ってきた強化事業により、長野オリンピックや シドニーオリンピックでは一定の成果が得られたことは 事実である。しかし、上述したようにわが国の競技スポ ーツをめぐる厳しい環境を改善しつつ、さらなる向上を 継続的に図っていくためには、選手強化においてイニシ アティブをとるJOCが、特に1競技団体ではカバーでき ない領域に焦点を当て、長期強化計画を策定し、実施 していくことが不可欠であると考える。 こうした経緯を経て、JOCでは、基本計画に則り、 「具 体的・実行可能なプランである」ことを第一に、JOC国 際競技力向上戦略である「JOC GOLD PLAN」 を2001 年5月に策定し、同プランの内容の実現に向けてスター トした。 平成14年度の各種プロジェクト活動については、 JOC GOLD PLAN Annual Report 2002としてまとめた。 JOC GOLD PLANは、 ①必要不可欠な施策、②基盤的施策、③独自の施策という3つのカテゴリーに分類できる。 カテゴリー ONE カテゴリー TWO カテゴリー THREE カテゴリー1の必要不可欠な施策では、基本計画の「政策目標達成のため必要不可欠である施策」に 対応して競技者及びスタッフの育成を行うための「強化プログラム」 と、競技者やスタッフの活動の環境 基盤を整える 「環境整備プログラム」が展開される。 カテゴリー2の基盤的施策では、基本計画の 「政策目標達成のために必要な側面的な施策」 に対応して、 国立スポーツ科学センターと連携しスポーツ医・科学の活用を図るとともに、アンチ・ドーピング活動の推 進を展開していく。また、JOCは、基本計画に従い、種々の国際大会の円滑な開催を推進する。 カテゴリー3は、上述の施策と連動し、JOCが独自に展開するものである。1つ目の「重点強化施策」は、 従来推進してきたオリンピック大会対策特別プロジェクト、競技団体へのサポート、アスリートへのサポー ト、スタッフへのサポート等をさらに充実させるものである。2つ目に、JOC GOLD PLANを実現させるた め、選手強化本部機構の改善を図る。3つ目のプロジェクト施策では、変化の激しい競技現場の環境に 対応するため「情報・戦略プロジェクト」 「競技間連携プロジェクト」 「医・科学サポートプロジェクト」 という 国際競技力向上に直結する3つのプロジェクトに取り組む。4つめとして、 「競技力向上につながる国際力 の強化」 を図る。 7 ■ オリンピック特別強化指定選手制度(アスリートプログラム)について この制度は、オリンピック競技大会で実施される正式 強化指定選手の認定は、当該競技団体から推薦され 競技の日本代表として参加可能な選手を「オリンピック た選手を選考し認定する。その基準は下記の3つの条 強化指定選手」として認定し、その自覚を促すとともに 件のひとつ以上を満たした場合とし、また、各競技・種 効果的な強化活動の展開を図ることを目的とする。 目ごとの人数はオリンピック競技大会参加可能数の原 オリンピック強化指定選手の効果的な強化活動の展 開を図るため以下の事業を実施。 則として2倍以内とする。 なお、強化指定選手のうち、オリンピック競技大会で メダルの獲得など入賞が期待される者をエリート(A、 (1)日常の健康と体力を管理するため、定期的に健 康診断・体力測定を実施 (2)強化活動に必要な助言、指導を与えるためのコ ーチングスタッフ、マネージメントスタッフ、情 報・戦略スタッフ、医・科学スタッフを競技団体 に配置 B) 、ユースエリートとして認定し、エリート (A、B) に対し ては専任の強化スタッフを配置する。 ① 当該競技団体がオリンピック競技大会の候補選手 として決定した者 ② オリンピック競技大会参加標準記録を突破した選 手及び地域予選会、世界ランキング等により参 (3)上記強化スタッフの連携を図るため、強化スタ ッフ連絡会議の開催 (4)強化指定選手の国際競技力向上を図るため、国 内外の強化合宿、海外遠征等を実施 (5)その他、強化指定選手の強化に必要な諸事業 を実施 加資格を獲得した者 ③ 当該競技団体が将来特に有望であると認めた者 強化指定選手、強化スタッフとも本会会長名により 認定、委嘱を行い、その期間はいずれも原則として当 該年の4月1日から翌年3月31日までの1年間とする。但 し、この期間中であっても4半期ごとに事情に応じて追 加・解除することができる。 ■ コーチ会議 平成14年度は、JOCとしての強化方針と国際競技力 コーチ会議の成果を踏まえて各競技団体が国際競技 向上戦略プラン(JOC GOLD PLAN) を各競技団体が具 力向上に向けて主体的な取組みを行い、オリンピック競 体的かつ円滑に実行できるよう周知徹底を図るための 技大会でのメダル獲得数に反映されることを期待する。 コーチ会議を6月に開催した。 ■ 平成14年度競技団体評価の在り方について 各競技団体への選手強化事業委託金(国庫補助金) この評価は、JOCが各競技団体に設置している専任 の交付金配分等を実施するにあたり、JOC加盟47競技 コーチ等各種コーチの設置人数やスポーツ指導者海外 団体を次の6項目による評価を点数化し、特A、A、B、 研修員の決定等にも活用している。 C、Dの5グループに分類、ランク付けを実施した。 競技団体評価基準 ① 競技実績 ③ 育成システム 世界選手権大会等実績評価 アジア大会等実績評価 競技者育成システム ④ 強化システム 強化体制 ② 国際的位置づけ ⑤ 国際力 ⑥ JOCとの協調 8 基礎持点 オリンピック実績評価 エリート指定選手得点評価 国際統括組織(IF、AF)及び 国際活動(国際審判員等)への人材配置、活用 アンチドーピング活動 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ■ 釜山アジア大会での活動(医学サポート事業) 今大会からADカードの効率利用等の点から、競技団 体からドクターの推薦をうけ、出来うる限り本部員として、 ることであり、競技団体のトレーナーと協力しオープン 化した治療体制を試みた。 全大会期間中に帯同できるように し、且つ可能な限り複数競技を 担 当 できるよう試 みた 。今 般 、 JISSの設立により事前検診や合 宿を通じて、JISSのドクターと選 手はコンタクトする機会が増え、 普段から選手の状態を把握しや すい状況にあったといえる。面識 が薄い競技団体とのスムーズな 関係を構築する意味でもJISSの ドクターは不可欠と考え、2名を 帯同した。このことはPTにもいえ ■ 競技間連携プロジェクト 競技間連携プロジェクトでは、球技系・芸術系・格 闘技系のそれぞれのプロジェクトで、競技の枠を越え た異競技間交流を行ってきた。具体的な活動内容に ついては以下の表のとおりである。 競技間連携プロジェクト 球技系 格闘技系 芸術系 ハンドボール・バスケットボール・ テニス・水球・野球・ サッカー・ラグビー 柔道・レスリング・相撲 シンクロ・新体操・体操・ フィギュアスケート 1 ゲーム分析&スカウティング ゲーム分析&スカウティング方法に関す るワークショップの開催。情報・戦略分 析に関わる最新テクノロジーの開発。 1 技術交流 各競技の国際競技大会・世界選手権 大会等の視察・見学・情報交流及び人 的交流を図る。 2 ゲームフィットネスサポート 各競技におけるゲームフィットネス共通 項を抽出する。ゲームフィットネスの評 価方法、ゲームフィットネスを高めるため のトレーニング法を開発する。 2 合同トレーニング 実際に異競技のトレーニングを実施し、 トレーニング方法の交流を図る。 3 ルール、レフリング&ジャッジメント における国際競技力向上戦略 各競技のレフリーを当プロジェクトに登 用。 ( ハンドボール・サッカー・ラグビー) フィールド外強化エリアと位置付ける。 ルール、レフリング、ジャッジ等の対策に ついてワークショップ開催。 ルール判定やルール改正に関する研修 会の視察(シンクロコーチキャンプ) 3 ルール&レフリング 各競技での問題点・課題を抽出し、対 策・改善策について情報交換する。 4 報告書の作成 これまで各競技の経験値をデータ化し、 次世代へトレーニング方法等のノウハ ウを伝えるために報告書を作成する。 1 大会・合宿視察交流 各競技の主要大会、オリンピック代表 選手強化合宿等を視察。 2 海外調査 表現力、リズム等を調査する目的で、 エンターテインメント分野で世界的にレ ベルの高いニューヨークでミュージカル 等を視察。 3 合同トレーニング ジュニア選手を対象に柔軟性、リズム、 表現力に関する共通トレーニングを実 施。 4 シンポジウム開催 調査研究項目の発表、紹介等。 4 強化環境分析 強化環境についての問題と改善策を 探る。 9 ■ 競技者育成プログラムについて 平成10年度より実施してきた「一貫指導システム構 連絡協議会の開催、有望競技者発掘システムの確立等 築のためのモデル事業」では、各競技団体内での「一 を含むプログラムづくりを中央競技団体で取り組んでき 貫指導体制の確立」を目指し、プロジェクト中央班では た。また、新たにテニス/レスリング/ハンドボール/ 軌跡調査班、組織調査班、一貫性体力班で各種調査・ 水泳(シンクロナズドスイミング)/卓球/体操(男子・ 研究を行い、7競技9種別<陸上/水泳(競泳)/サッ 新体操)がモデル事業実施競技団体として参加した。 カー/バレーボール/スキー (アルペン・ジャンプ)/ス モデル事業最終年である平成14年度は、新たにボー ケート (スピード・ショート)/柔道>でモデル事業を実 ト/バスケットボール/フェンシング/バドミントン/ 施してきた。 セーリングが加わり、プロジェクト中央班と協力し、各 平成12年度からは、プロジェクト中央班に2つの研究 班(コーディネーショントレーニング班/IT活用検討班) が加わった。 競技団体での「一貫指導体制の構築」 「競技者育成プ ログラムの策定」に取り組んできた。 平成15年度より、本会加盟団体で、競技者育成プロ 平成13年度より「競技者育成プログラム策定のため グラムを作成した団体は、スポーツ振興投票くじの助成 のモデル事業」に事業名を変更し、より具体的な活動 事業である「スポーツ団体が行う将来性を有する選手 を展開してきた。中・長期的な視点での強化指針・指 の発掘及び育成強化助成」にて、競技者育成プログラ 導理念の作成、指導方法のコンセンサスを図る指導者 ムの実践に取り組んでいく。 ■ 国際スポーツ指導者養成のための研修制度(ISA)について JOC及び加盟団体の役職員等を国際スポーツ指導 ことにある。JOCは2000年よりこの主旨に基づき、将 者養成のための研修員としてIOC/NOC/I F/NF/ 来的にスポーツ組織においてマネージメントを的確に OCOG等に派遣し、国際スポーツ競技大会、国際会議 実施、能力を発揮できる人材の推薦を加盟団体に依 事務局等の運営方法の習得や国際的なスポーツ界の 頼し、これまで延べ7名を派遣した。2003年も2名を 実態や情報収集に当たり、将来、国際舞台で活躍でき 派遣する予定で、今後の日本スポーツ界の国際化を推 る人材を育成することを目的としている。 進していく制度としてJOC国際戦略の視点から継続し これは、スポーツの国際組織に日本人が占める割合 が低く、発言力及び情報収集力が弱いことを打開する 10 ていく。 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ■ JISSの利用について 競技力向上のためにスポーツ医・科学・情報を活用す ン、スポーツに関する各種情報の収集・提供等、わが国 る必要性については、 「スポーツ振興基本計画」におい のトップレベル選手等の強化・育成活動を支援する総 ても指摘されるところであり、そのための拠点として2001 合的な取り組みを、JOC及び各競技団体との連携のも 年10月1日に国立スポーツ科学センター (Japan Institute とで実施している。 of Sports Science=JISS) が設置された。 JISSは、国際競技力の向上のためのスポーツ医・科 学・情報研究の促進、科学的トレーニング方法の開発、 スポーツ傷害に関する予防法の研究やリハビリテーショ ■ 世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency)及び(財)日本アンチ・ドー ピング機構(Japan Anti-Doping Agency)について スポーツ競技現場のみならず、国際的な社会問題と オリンピック委員会等と連携して、国際間の協力関係の なっている「ドーピング」に対して、世界的なアンチ・ド もとでアンチ・ドーピング活動を推進していく必要があ ーピング活動を実施するため各国政府や競技団体が協 り、わが国におけるアンチ・ドーピング活動を統括的・ 調して、1999年に世界アンチ・ドーピング機構(World 中立的に行う国内調整機関として、2001年9月に財団法 Anti-Doping Agency) が設立された。 人日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping こうした状況を受け、わが国でもIOCやWADA、各国 Agency) が設立された。 11 JOCスポーツ賞 JOCスポーツ賞はオリンピックムーブメントの推進及 げたJOC加盟団体の選手・指導者等に贈呈されるもの びスポーツの各分野で優れた成果を挙げた選手、指導 で、「最優秀賞」、「優秀賞」、「新人賞」、「特別功労賞」 者等の栄誉を讃えることを目的としており、「JOCオーダ に分けられ、 (株) 日照堂からの基金をもとに、 ミズノ (株) 、 ー」、「年度賞」、「特別栄誉賞」及び「特別貢献賞」の4種 類から構成される。 (株)アシックス、 (株)デサントの寄附金により運営、実 施している。 そのうち、「年度賞」は、当該年度に優れた成果を挙 平成14年度各賞受賞者 最優秀賞 優秀賞 北島康介 吉田沙保里 (きたじま こうすけ) (よしだ さおり) 優秀賞 若井敦子 (わかい あつこ) 日本体育大学 中京女子大学 市川工務店 2002年8月、横浜 2002年9月、ギリ 2002年10月、釜 で開催されたパン シャで開催された 山 で 開 催され た パシフィック水泳 世界女子レスリン 第14回アジア競 選手権大会男子 グ選手権大会55 技大会空手道女 100m平泳ぎ、並びに同年10月、釜山で開 kg級、並びに同年10月、釜山で開催された 子形個人、並びに同年11月、スペインで開 催された第14回アジア競技大会男子100m、 第14回アジア競技大会レスリング女子55 催された世界空手道選手権大会女子形個 200m平泳ぎ、4×100mメドレーリレーにお kg級において、世界のトップレスラーを退け 人において優勝。世界選手権大会では3連 いて、世界のトップスイマーを退け見事に優 見事に優勝。 覇達成。 勝。アジア大会200m平泳ぎでは世界新記 録を樹立、同大会MVP獲得。 特別功労賞 新人賞 荒川静香 三村芙実 (あらかわ しずか) (みつむら ふみ) 早稲田大学 立命館大学 世 界 の 注 目を 集 2002年7月、ジャ める日本女子フィ マイカで開催され ギュアスケート陣 特別功労賞 た 世 界 ジュニ ア の中、約1ヶ月間 青森アジア冬季大会アイスホッケー男子 陸上競技選手権 という短期間に、イタリアでの第21回ユニ 日本代表チーム バーシアード冬季競技大会、群馬県での第 大会女子10000m競歩において日本ジュニ ア記録を樹立し見事に優勝。 58回国体、青森での第5回アジア冬季競 2003年2月、青森県で開催された第5回ア 技大会に連続出場するというハードスケジ ジア冬季競技大会において、強豪の中国、 ュールをこなし、すべて優勝。 カザフスタンを破り見事に優勝、アジア冬 季大会初の金メダルを獲得。 新人賞 太田由希奈 (おおた ゆきな) 同志社女子高校 特別貢献賞 2002年12月、オ ラン ダ で の ジュ 田村亮子 (財) 日本水泳連盟 (たむら りょうこ) トヨタ自動車 JOCが展開する オリンピックムー ブメント諸事業等 に積極的に貢献。 12 JOCが展開するオリンピック ムーブメント諸事業等に多く の選手が積極的に貢献。 ニアグランプリフ ァイナル、並びに 2003年3月、チェコでの世界ジュニアフィ ギュアスケート選手権大会女子シングルに おいて完成度の高い演技で見事に優勝。 総務部 第14回アジア競技大会 (2002/釜山) 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 陸上競技男子ハンマー投げ 金メダル/室伏広治選手 戦いを振り返って 順位 金 銀 銅 1 中国 150 84 74 第14回アジア競技大会は、2002年9月29日から10月 2 韓国 96 80 84 14日まで、韓国・釜山市にて開催され、日本代表選手 3 日本 44 74 72 4 カザフスタン 20 26 30 5 ウズベキスタン 15 12 24 団は全38競技中、37競技に、選手658名、役員・エキ ストラオフィシャル327名の計985名を編成し大会に臨 んだ。 国 技が、前回のバンコク大会で獲得した金メダル12個か 当初、日本代表選手団は金メダル目標65個を獲得す ら大幅に減少し、僅か2個という結果に終わり、全体的 ること、開催国の韓国を上回り中国に次いでメダル獲 な不振の一因となった。それは、サウジアラビアをはじ 得数で第2位となることの2つの目標を掲げていたが、 めとする中東諸国やインドなどの活躍が予想できなかっ 結果は金メダル44個、銀メダル74個、銅メダル72個の たことが挙げられ、今後に課題を残した。 計190個という結果に終わり、総メダル数でも韓国に70 個以上の差をつけられた。 明るい材料としては、前回のバンコク大会では金メダ ルを獲れなかった競技の中で、今回は8つの競技が金 今大会は史上もっとも厳しい戦いになったが、中国の メダルを獲得することができた。また、以前より低迷が 圧倒的な強さと韓国の躍進により、日本が本来獲れる 続いた団体球技も、サッカーや水球、ビーチバレーなど べきメダルを逃した。それは、両国の将来を見据えた選 の奮起により、今後のさらなる飛躍に期待が持てるよう 手強化策が実を結んだ形となったと考えられる。 になった。体操、レスリングといった日本のお家芸と言 日本選手団は前半の柔道、水泳を中心によくがんば り、まずまずの成績だったが、後半に期待された陸上競 われた競技も金メダルを獲得した。 特に、最終日になって重苦しいムードを吹き飛ばして 陸上競技男子200m 金メダル/末續慎吾選手 13 くれたのが、競泳の北島選手の大会最優秀選手賞獲得 であった。これは前回のバンコク大会から制定された 賞であるが、陸上の伊東浩司選手に続いて日本人選手 が連続して受賞するという、輝かしい実績を残した。と りわけ、北島選手は金メダルを3個獲得した上に、平泳 ぎ200mで世界新記録を樹立したことは特筆すべきこと である。 このように、2年後に迫ったアテネオリンピックに向 けて、期待がかかる競技も出てきたが、いずれにしても、 今大会での不振の原因と対策を早急に検討し、より一 層の強化を図ることが重要である。また、JOCではア 柔道男子無差別級 金メダル/井上康生選手 テネオリンピックはもとより、2006年にカタール・ドーハ で開催される第15回アジア競技大会、2008年の北京 オリンピックを見据えた中・長期的な強化に取り組み、 ニッポン復活が期待されているだけに、今後の日本代 表選手団の活躍と成果に期待される。 空手道女子形・個人 金メダル/若井敦子選手 水泳シンクロナイズドスイミング・デュエット金メダル/立花・武田両選手 14 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ソフトボール女子優勝 レスリングフリースタイル63Kg級銀メダル/伊調馨選手、55Kg級 金メダル/吉田沙保里選手、72Kg級金メダル/浜口京子選手 空手道男子組手60Kg級金メダル/今井謙一選手 レスリング男子グレコローマンスタイル84Kg級金メダル/松本慎吾選手 柔道男子90Kg級金メダル/矢嵜雄大選手 テニス男子団体 金メダル/鈴木貴男選手(寺地、小野田、嶋田選手) 大会最優秀選手賞獲得の競泳北島康介選手 水泳男子200m平泳金メダル・世界新/北島康介選手 15 第21回ユニバーシアード冬季競技大会(2003/タルヴィジオ) 歴代4番目の好成績 第21回ユニバーシアード冬季競技大会はイタリアの タルビジオを中心に2003年1月16日から26日までの11 日間、46の国と地域から、選手1,266名、役員660名の 計1,926名の参加により開催された。 順位 国 金 銀 銅 1 ロシア 11 10 10 2 ウクライナ 7 4 3 3 中国 6 2 2 4 日本 5 3 6 5 韓国 5 3 3 6 イタリア 3 7 4 7 スロベニア 3 4 2 8 オーストリア 3 1 1 手団を編成し、金メダル5個、銀メダル3個、銅メダル 9 チェコ 2 2 2 6個の計14個のメダルを獲得し、金メダル総数では歴 10 カザフスタン 2 2 2 代4位、メダル獲得総数ではロシアに続き2位の好成 日本代表選手団は、ユニバーシアード冬季競技大会 では初めての実施となるスキーのカービング、カーリ ングを含む過去最多の5競技57種目に選手86名、役 員37名、エキストラオフィシャル13名の計136名の選 績を収めた。 ハーフパイプ男子 優勝/村上大輔選手 女子フィギュアスケート 金メダル/荒川静香選手 16 ノルディック複合団体金メダル/小林範仁選手、青木純平選手、畠山陽輔選手 ノルディック複合個人/スプリント 金メダル/小林範仁選手 総務部 第5回アジア冬季競技大会 (2003/青森) 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 予想通りの活躍 第5回アジア冬季競技大会は2002年2月1日から8日 ーリングを含む過去最多の5 までの8日間、青森県内3市、3町において、29の国と 競技51種目に、選手154名、 地域から選手636名、役員380名の計1,016名の参加 役員56名、エキストラオフィ により開催された。 シャル27名の総勢237名の選 日本代表選手団はアジア冬季競技大会では、初めて の実施となるスキーのフリースタイル、スノーボードとカ 手団を編成し、金メダル24個、 銀メダル23個、銅メダル20個 の計67個を獲得した。特に、 国 金 銀 銅 大会初日の地元出身の木村 1 日本 24 23 20 公宣主将の逆転金メダル。そ 2 韓国 10 8 10 して、最終日の男子アイスホ 3 中国 9 11 13 ッケーの金メダル獲得は日本 4 カザフスタン 7 7 6 5 レバノン 1 1 0 6 DPK 0 1 1 7 ウズベキスタン 0 0 1 順位 国民に感動を与えるものであ った。 バイアスロン男子4X7.5Km リレー優勝 フィギュアスケート男子シングル 金メダル/本田武史選手 スキー・アルペン男子回転 金メダル/木村公宣選手 スピードスケート男子500m金メダル/清水宏保選手 フィギュアースケート女子シングル金メダ ル/荒川静香選手、銀メダル/村主章枝 選手、銅メダル/中野友加里選手 スキーフリースタイル女子モーグル 金メダル/上村愛子選手 17 第28回オリンピック競技大会 (2004/アテネ) <大会概要> 大会期間: 2004年8月13日 (金)∼2004年8月29日 (日) [17日間] 場 所: アテネ 競 技: 28競技301種目 18 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 第28回オリンピック競技大会 OAKA - Athens Olympic Sports Complex FOSC - Faliron Coastal Zone Olympic Complex 競技日程・会場一覧 競技名/開・閉会式 開・閉会式 1 陸上 マラソン 2 水泳 競泳 飛込み シンクロナイズドスイミング 水球 男子 女子 3 サッカー 4 5 6 7 8 テニス ボート ホッケー ボクシング バレーボール ビーチバレー 9 体操 体操 トランポリン 新体操 10 バスケットボール 11 レスリング グレコローマン フリースタイル 12 セーリング 13 ウェイトリフティング 14 ハンドボール 15 自転車 16 卓球 17 馬術 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 トラック ロードレース タイムトライアル マウンテンバイク 総合馬術 障害飛越 馬上馬術 フェンシング 柔道 ソフトボール バドミントン 射撃 近代五種 カヌー スプリント スラローム アーチェリー 野球 テコンドー トライアスロン 競技会場 OAKA Olympic Stadium OAKA - Olympic Stadium Panathinaiko Stadium OAKA - Olympic Aquatic Centre - Outdoor Pool 1 OAKA - Olympic Aquatic Centre - Indoor Pool OAKA - Olympic Aquatic Centre - Outdoor Pool 2 OAKA - Olympic Aquatic Centre - Outdoor Pool 1 OAKA - Olympic Aquatic Centre - Indoor Pool Athens Pankritio Stadium, Heraklio National Stadium, Patras" Kaftantzoglio Stadium, Thessaloniki Panthessaliko Stadium, Volos OAKA - Olympic Tennis Centre Schinias Olympic Rowing and Canoeing Centre HOSC - Olympic Hockey Centre - Pitch 1 & 2 FOSC - Olympic Sports Centre - Pavillion 1 FOSC - Peace and Friendship Stadium FOSC - Olympic Beach Volleyball Centre OAKA - Olympic Indoor Hall OAKA - Olympic Indoor Hall Galatsi Olympic Hall HOSC - Hall 1 OAKA - Olympic Indoor Hall Ano Liossia Olympic Hall Ano Liossia Olympic Hall Agios Kosmas Olympic Sailing Centre Nikea Olympic Weightlifting Hall FOSC- Olympic Sports Centre - Pavillion 2 HOSC - Hall 1 OAKA - Olympic Velodrome Athens City Centre Cycling Road Race Course Vouliagmeni Olympic Centre Acharnes Olympic Mountain Bike Venue (Parnitha) Galatsi Olympic Hall Markopoulo Olympic Equestrian Centre - Eventing Park Markopoulo Olympic Equestrian Centre - Jumping Arena Markopoulo Olympic Equestrian Centre - Dressage Arena HOSC - Hall 2 - Fencing Halls 1 & 2 Ano Liossia Olympic Hall HOSC - Olympic Softball Stadium GOSC - Olympic Hall Markopoulo Olympic Shooting Centre GOSC - Olympic Hall/GOSC - Olympic Modern Pentathlon Centre Schinias Olympic Rowing and Canoeing Centre HOSC - Olympic Canoe/Kayak Slalom Centre Panathinaiko Stadium HOSC - Olympic Baseball Centre - Field 1 & 2 FOSC - Olympic Sports Centre - Pavillion 2 Vouliagmeni Olympic Centre 開・閉会式 HOSC - Hellinikon Olympic Complex GOSC - Goudi Olympic Complex QF=Quarter Final/SF=Semi Final/F=Final プレイベント 競技日 AUGUST 2004 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F QF F F F F F F SF F SF QF QF QF QF F F F F QF F SF F SF F F SF SF F F QF QF SF SF F QF QF SF SF F QF SF F F F F Gala F F F SF SF F F F F F QF QF SF/F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F QF F F F F F F F F F F F F QF SF F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F F 19 第22回ユニバーシアード競技大会 (2003/テグ) <大会概要> 大会期間: 2003年8月21日 (木)∼31日 (日) [11日間] 場 所: テグ/韓国 競 技: 11競技183種目 <競技種目・会場> 競技 会場 1 陸上競技 2 水泳 競泳 飛び込み 水泳 3 サッカー 4 テニス 5 バレーボール Daegu World Cup Stadium Duryu Swimming Pool Duryu Swimming Pool(Diving) Daegu Athletic High School Swimming Pool Daegu Municipal Stadium Suseong District Stadium Riverside Football Ground I, III Gumi Citizens Stadium (Gyeongbuk) Gimcheon Main Stadium (Gyeongbuk) Universiade Tennis Court Daegu Gymnasium Yeungnam College of Science & Technology Gymnasium Yeougcheon Gymnasium (Gyeongbuk) Daegu II Junior High School Gymnasium Kyungil University Gymnasium Catholic University of Daegu Gymnasium パートナーシップ協定について 2002年11月2日、ドイツのヌールンベルグのカイザーブル 競技 会場 6 体操 体操 新体操 7 バスケットボール 8 9 10 11 フェンシング 柔道 アーチェリー テコンドー JOCではUSOC、オーストリアNOC、キューバNOCとパート ナーシップ協定を昨年までに結んでおり、この2ヶ国を併せ、 現在5NOCとの協定を結んでいる。 グ城において日独スポーツ関係者の友好関係の強化と両国 ドイツNOC新会長シュタインバッハ氏 と竹田会長 民の相互理解を促進するために、ドイツオリンピック委員会 とパートナーシップ協定を締結した。 また、2003年4月1日、東京渋谷の岸記念体育会館、日本 スポーツマンクラブにおいて、日中スポーツ関係者の友好関 係の強化と両国民の相互理解を促進するために、中国オリ ンピック委員会とパートナーシップ協定を締結した。 両NOCとも合意内容は選手・指導者の交流、スポーツ医・ 科学、アンチドーピング、マーケティング、オリンピックムーブメン トの相互協力、情報交換、役員・スタッフ交流など多岐に渡 っており、実質的な交流を行うよう二国間の協力関係のもとで 実施していくことになった。 20 Keimyung University Gymnasium Kyeongju Gymnasium Daegu Gymnasium Jeonghwa Girls' High School Gymnasium Yeoungnam High School Gymnasium Andong Gymnasium (Gyeongbuk) Park Jeong-Hee Gymnasium (Gyeongbuk) Sorabol College Gymnasium (Gyeongbuk) Daegu EXCO (Exhibition & Convention) Center Keimyung College Sports Staduim Yecheon Archery Field (Gyeongbuk) Kyungbuk High School Gymnasium 中国NOC会長袁偉民氏と 竹田会長 総務部 強化事業部 国際部 オリンピックデー記念事業 事業部 企画・広報室 1.オリンピックデーラン 「オリンピックデーラン」は、参加者が <オリンピックフェスティバル> オリンピアンと共に、ジョギングを中心 「オリンピックフェスティバル」は、オ とした様々なスポーツを楽しむイベント リンピックデーランの中心事業との位 である。 置付けから、総合的なスポーツイベント 2002年度は、各都道府県体育協会 として多数のオリンピアンの協力を得 他の協力を得て、5月12日の野沢温泉大 て実施している。今年度は10月20日に 会を皮切りに、 3月23日の山形大会まで、 駒沢オリンピック公園総合運動場にお オリンピックフェスティバル及びオリン いて開催し、あいにくの曇天にもかかわ ピックスノーランを含め計13会場にお らず1万名を超える参加者を集めた。 いて実施し、約3万名の参加者を集め 当日は、5kmジョギング、JOC杯駅 た。また、各会場ではジョギングに加え、 伝、ウォーキングラリー、子供達を中心 オリンピアンによる講演会、実技指導 にオリンピアンが指導するサッカーやソ 会、サイン会等を行い、充実した内容と フトボール、野球等のスポーツ教室等を なった。 実施した。また、体育館では「オリンピ オリンピックデーラン2002実施概要 開催日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 5月12日(日) 5月19日(日) 6月8日(日) 6月15日 (土) 6月16日(日) 6月23日(日) 6月29日 (土) 7月13日 (土) 8月4日(日) 9月29日 (日) 10月20日 (日) 10月27日 (日) 大会名 会場 参加人数 野沢温泉大会 大阪大会 山形大会 宮城大会 士別大会 秋田大会 広島大会 沖縄大会 栃木大会 長野大会 オリンピックフェスティバル 青森大会 野沢温泉村周辺 舞洲スポーツアイランド 蔵王高原坊平アスリートヴィレッジ 仙台市宮城陸上競技場 士別市営陸上競技場 秋田県立中央公園陸上競技場 広島広域公園陸上競技場 沖縄県総合運動公園陸上競技場 今市市立東原中学校及び例幣使街道周辺 南長野運動公園周辺 駒沢オリンピック公園総合運動場 六戸町総合運動公園 1,264 2,617 1,570 1,042 1,787 1,528 1,329 563 2,064 1,012 10,345 1,708 オリンピックスノーラン 13 2003年3月23日 (日) 山形大会 合 計 大蔵村肘折湯の台スキー場 12都道府県13会場にて開催 2,212 29,041 21 ックパラダイス」と銘打って、オリンピア 催地域の特性に合った種目を取り入れ ンのサイン会や、柔道・新体操・武術太 た「オリンピックデーラン」を今後とも引 極拳の各教室の他、第5回アジア冬季 き続き開催していく予定である。 競技大会(2003/青森)のPRブースを設 ける等、多彩なイベントを行った。 <オリンピックスノーラン> オリンピックデーラン2002の最後を 飾る大会として、本年3月23日、山形県 大蔵村において、 「オリンピックスノーラ ン山形大会」を開催し、約2,200名の 参加者を集めた。 このスノーランは、長野冬季オリンピ ックの開催を機に、世界ではじめて開 催したオリンピックデーランのクロス カントリースキー版であり、今年度で6 回目の開催となっている。 本会では、このスノーランのように開 NHKにより放送され、広く国民の耳目 2.オリンピックコンサート に触れる機会を得た。 「オリンピックコンサート」は、近代オ ホールにおいて開催した。 また、当日のコンサート開演前には、 リンピックの復興と国際オリンピック委 ステージ上のマルチ画面には、ソルト 「オリンピックデー記念パーティー」を 員会の創設が決定された1894年6月23 レークシティー冬季オリンピックの日本 開催し、平成13年度JOCスポーツ賞授 日の「オリンピックデー」を記念する文 代表選手の活躍を中心とした数々の映 与式を実施した他、第14回アジア競技 化イベントとして、1997年より毎年開催 像が映し出され、円光寺雅彦指揮、東 大会(2002/釜山) 日本代表選手団公 している。 京フィルハーモニー交響楽団演奏によ 式服装の発表を行った。 2002年度は「燃えあがる夢に向かっ るクラシック、ポップスの名曲と華麗に このオリンピックコンサートには毎回 て」 をテーマに、本会関係者と約13,000 融合し、聴衆に大きな感動を与えるも 多くのオリンピアンも参加しており、オ 名の応募者から抽選により約2,900名を のとなった。更にコンサートの模様は、 リンピックの感動の映像とクラシックコ 無料招待し、6月23日、東京渋谷のNHK 約1時間のテレビ番組として7月28日に ンサートを融合させた恒例のイベントと して広く市民に親しまれている。 なお、2003年は6月15日に同じくNHK ホールにおいて、アテネオリンピックへの 期待を込めた内容により開催した。 22 総務部 強化事業部 国際部 オリンピアン巡回指導事業 事業部 企画・広報室 日本を代表するオリンピアン(オリン ピック選手)によるスポーツの実技指導 と講演を通じ、地域の青少年の心身の 健全な育成、スポーツ技術の向上とオ 平成14年度オリンピアン巡回指導事業実施概要 開催場所・日時 協力オリンピアン 野 球 花山少年自然の家 (宮城県) 黒須 隆・野島正弘 平成14年11月8日 (金) ∼9日 (土) ('96アトランタ) リンピックへの理解を深めることを目的 に、独立行政法人国立青年の家・国立 若狭湾少年自然の家 (福井県) 平成15年1月18日 (土) ∼19日 (日) 少年自然の家との共催により、1999年 より実施している事業。4年目を迎えた 本年度は、野球、卓球、サッカーなど5 競技10名のオリンピアンの協力により、 全国6会場で約1,300名の参加者と交 流を深めた。 卓 球 坂田倫子 ('00シドニー) 概要(講演会/実施競技/参加者) 講演会: 「野球のすばらしさ( 」149名参加) 実技指導:野球 (204名参加) 参加対象:中学生及び指導者 講演会: 「夢は叶う( 」142名参加) 実技指導:卓球 (225名参加) 参加対象:中、高校生及び指導者一般 サッカー 講演会: 「スポーツと人生」 (233名参加) 阿蘇青年の家 (熊本県) 松本育夫 実技指導:サッカー (203名参加) 平成15年1月25日 (土) ∼26日 (日) ('68メキシコシティー) 参加対象:中学生 講演会: 「出会いとマラソン」 (105名参加) 陸上/マラソン 江田島青年の家 (広島県) 実技指導:陸上競技/長距離 (78名参加) (旧姓:佐々木) 永田七恵 平成15年2月8日 (土) ∼9日 (日) 参加対象:小学校4年生以上・中・高校生及 ('84ロサンゼルス) び指導者 野 球 講演会: 「オリンピックへの道程」 沖縄青年の家 (沖縄県) 小島啓民・坂口裕之・ (283名参加) 平成15年2月15日 (土) ∼16日 (日) 西 正文 実技指導:野球 (58名参加) ('92バルセロナ) 参加対象:小・中・高校生及び指導者 曽爾少年自然の家 (奈良県) 平成15年3月1日 (土) ∼2日 (日) 講演会: 「バレーボールとともに」 バレーボール (392名参加) 大懸郁久美 実技指導:バレーボール/交流試合 ('96アトランタ) (旧姓:岡本) (432名参加) 中野眞理子 ('72ミュンヘン/'76モントリオール) 参加対象:スポーツ少年団員および指導者 23 会員組織「チームがんばれ!ニッポン!」 JOCでは、オリンピック競技大会をは との交流の場」の充実を図った。会員 じめ各種国際総合競技大会に参加する 特典の1つである年4回提供の会報紙 日本代表選手団を物心両面から支援す TEAM以外にもホームページやダイレ る会員組織「チームがんばれ!ニッポン!」 クトメールを使い、会員とのコミュニケ を2000年4月からスタートしている。これ ーションを一層深め、帰属意識をより強 は、アスリート一人ひと めることに成功した。 りの活躍が国民に対し 下記掲載のイベント以外にも2003年 感動、希望、夢と活力 2月に青森で開催された第5回アジア をあたえ、日本のスポー 冬季競技大会の開会式会場でもブース ツ界のみならず豊かな を設け、新たに青森県での新規会員の 日本社会の形成に寄与 獲得を図ることに成功した。 するという考えのもと、選手に対して物 心両面からサポートしようと結成された日 本代表選手を応援する組織である。 現在では、会員は総勢1,600名を超え 全国に散らばる。中でも関東・信越地方 在住者がもっとも多く、年代は、男性が30 ∼60代、女性は、 30∼40代の世代に多大 な支持を得ており、この会費の一部は、選 <会員区分と年会費> 手強化資金として提供されている。 2002年度における主な活動方針とし ては、会員が最も期待している「会員だ 会員区分 パーソナル会員 (個人対象) 年会費(消費税込み) ゴールド会員 正会員 けが得するJOCならではの特典」 、 「選手 52,500円 23歳以上 5,250円 19∼22歳 3,150円 19歳未満 2,100円 ファミリー会員(家族4名迄) チームがんばれ!ニッポン! オリジナルイベント ●トークフェスタ「アテネオリンピックへ向 けて∼広げよう応援の輪∼」 テーマ:ゲストオリンピアンと共に アテネオリンピック出場権獲得をめざす 選手の応援 日 時:2003年3月16日 (日) 14:00∼18:00 ゲスト:鈴木大地氏(競泳) 、伊達公子氏(テニス) 司 会:青島健太氏 ※詳細は、 http://www.joc.or.jp/support/を参照。 7,350円 フェローシップ会員(法人対象) 一口 210,000円 ジュニア準会員(19歳未満の個人対象) 500円 <主な会員特典> (1)パーソナル会員 ゴールド会員 正会員 ファミリー会員 会員ピン・カードの提供 ○ ○ ○(登録人数分) 会報紙「TEAM」の提供(年4回) ○ ○ ○(1部) 各種DMサービス ○ ○ ○(1部) ご招待 応募・抽選 応募・抽選 結団式等イベント参加 選手団ハンドブック氏名記載 ○ ○ ○ JOCカレンダーの提供 ○ × × 機関誌「OLYMPIAN」の提供 ○ × × 「SPORTS in JAPAN」の提供 ○ × × ○ ○ ○ ホームページ「感動ひろば」の利用 (2) フェローシップ会員 ゴールド会員1名、正会員3名の会員特典に加え、以下の特典がある。 <チームがんばれ!ニッポン!事務局> 〒102ー0075 東京都千代田区三番町5ー19 ぴあ株式会社内 TEL:03ー3265ー1698 (10:00∼18:00) ※土・日・祝日は除く 24 ①会員認定楯の提供 ②結団式等イベントに2名招待 ③選手団ハンドブックに法人組織名記載 ④JOCカレンダー3部提供 ⑤機関誌「OLYMPIAN」及び「SPORTS in JAPAN」 2冊提供 ⑥その他、JOC役員との懇談会等への招待 (3) ジュニア準会員 ①会員ピン・カードの提供 ②選手団ハンドブックへの氏名記載 総務部 強化事業部 国際部 オリンピックフォーラム2003 事業部 企画・広報室 2003年2月26日、東京・大手町の日 経ホールにて、オリンピックの持つさま ざまな価値や素晴らしさ等を考察するシ ネスの概念を考え続けていく必要があ ることが示された。 また、パネルディスカッションでは、 競技のルール・採点、フェアな精神を培 うための心の問題をはじめさまざまな内 ンポジウム「オリンピックフォーラム」を、 小谷実可子氏、田辺陽子氏、室伏広治 日本経済新聞社と共催にて約420人の 氏よりそれぞれの競技生活から感じた なお、このフォーラムの内容は3月24 参加者を集め開催した。 フェアプレイ、競技相手に対するフェア 日の日本経済新聞にて特集記事として な姿勢なども紹介され、ドーピング、各 掲載された。 9回目となる今回は、 「スポーツとフェ 容について議論された。 アネス (公平)」をテーマに取り上げ、第 1部として、スポーツライターとして活躍 している玉 木 正 之 氏 による基 調 講 演 「実践すべきフェアネス (公平) とは」。第 2部として、スポーツプロデューサーで ある杉山茂氏がコーディネーターとなり、 スポーツドクターである山澤文裕氏、ス ポーツライターである青島健太氏に、オ リンピアンの小谷実可子氏、田辺陽子 氏、室伏広治氏を迎え、6名によるパネ ルディスカッション「フェア(公平)な戦 い」を実施した。 玉木正之氏による基調講演では、競 技者のみならず大会運営におけるフェア ネス、時代とともに変化していくフェア スポーツ・ジャーナリスト・セミナー2002 2002は、平成14年11月21日にJOC及 び日本スポーツ記者協会との共催によ 本セミナーの発足の経緯は、長野オリ て、自由活発な意見交換が毎回行われて ンピック前年の1997年にIOCの提案によ いる。以降、大変有意義なセミナーとし 同セミナーの主な内容は、2003年開 り、 IOC、JOC,日本スポーツ記者協会の て、毎年JOC、日本スポーツ記者協会の 催の大会情報の提供とパネルディスカ 3者共催で実施されたもので、国内スポ 共催で継続してきており、今回は6回目と ッションとして第14回アジア競技大会 ーツ報道各社の代表者、本会関係者、 なった。 競技団体メデイア関係者が一同に会し スポーツ・ジャーナリスト・セミナー り開催した。 (2002/釜山) を振り返り、テーマ「取材 する側、される側の立場から」を行った。 まず2003年開催の総合競技大会の情 報提供として、第5回アジア冬季競技大 会(2003/青森) については組織委員会 広報担当からADカード、プレスセンター、 大会の広報について説明があり、さらに JOCから第21回ユニバーシアード冬季 競技大会(2003/タルヴィジオ) 、第22回 ユニバーシアード競技大会 (2003/テグ) についての説明を行った。 また、パネルディスカッション「第14回 アジア競技大会(2002/釜山)のメディ アの対応について」では、取材される側 の指導者、選手の考え方と取材する側 のメディア代表の考え方や取り組み方を 25 めぐって、忌憚ない意見交換ができ、取 最後に、2004年に開催 材される側はメディアに対し注文し、また される第28回オリンピック 取材する側はより良い取材の可能性を 競技大会(2004/アテネ) 見出したようで、双方向での積極的な意 の第2回プレスオペレーシ 見交換が行われた。 ョン 会 議 の 報 告をした。 JOC公式ウェブサイト http://www.joc.or.jp インターネットを活用した情報提供と ア大会、ユニバシアード して、1996年アトランタオリンピック直 競技大会、ユニバーシア 前に公式サイトをスタートした。6年間で ード冬季競技大会の大会 夏季大会、冬季大会各2大会づつ合計 終了後の全記録など、日 4大会を経て大きくコンテンツの内容は 本代表選手の記録データ 大幅に増加し、ユーザー数も着実に伸 の充実を図っている。 びている。 そして、日々ホームページに寄せられ 三つ目はその他の情報であるが、JOC るさまざまな問い合わせの中から、オリ の活動の中から、2002年度は、スポー ンピックの基本的な質問に対して答え ツと環境に関するページをスタートした。 る形で、 「オリンピック質問箱」コーナー 一つ目は、JOCに関するさまざまな情 スポーツ選手が環境に配慮することの をあたらにスタートした。子供から大人 報の提供で、役員のプロフィールや組 意義や、どのようにすべきかなどをわか まで楽しんでもらえるようにイラストを入 織、事業計画や予算表などを毎年公開 りやすく紹介。松岡修造委員からのイ れ、わかりやすいコンテンツとしてアク している。また、JOCが行うオリンピッ ンタビューを交えて展開している。 セスも増えている。 コンテンツは、大きく3つの分野に分 けられる。 クコンサートやオリンピックデーランな どの事業についても過去から現在の情 報まで閲覧できる。 二つ目は、オリンピックに関するもので、 アトランタ以来4大会の出場選手のプロ 去る7月9日 (水)都内で第1回オリン 郎 (富士ゼロックス会長) 、篠田正浩 (映画 フィールや、記録、大会期間中のニュース、 ピックムーブメント懇話会が開催された。 監督) 、中村紘子 (ピアニスト) 、箱島信一 コラムなど多彩なコンテンツがアーカイブ この懇話会は、竹田会長自らの発案に (日本新聞協会会長)各氏にご出席いた としていつでも見ることができ、大会のな よるもので、政界・財界・文化人各界有 だきJOC竹田会長以下幹部と約2時間に い時期においてもアクセスが多い。 識者に、JOC諸活動への理解をいただ わたって懇談した。 特に、1999年にスタートした歴代オ リンピック出場選手記録検索は、関係 くとともに、さまざまなご意見を直接い ただく企画である。 者からの情報提供によるアップデートを 当日は森前首相 (スポーツ議員連盟会 行い、ユーザーに多く活用されているコ 長) 、麻生政調会長 (スポーツ議員連盟幹 ンテンツのひとつである。 事長) 、小野参議院議員 (スポーツ議員連 また、オリンピックだけではなく、アジ ア大会、アジア冬季競技大会、東アジ 26 第1回オリンピックムーブメント懇話会が 開催される 第1回会合ということもあり、冒頭、 竹田会長からJOCの選手強化事業オリ ンピックムーブメント事業など全般に関 する説明があった。 その後、出席者とJOC幹部との意見 盟副会長) 、室伏稔(伊藤忠商事会長) 、 交換に移ったが、日本の国際競技力を 松下正幸 (松下電器副会長) 、小林陽太 いかに向上させるかという観点から、企 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 オリンピック・ムーブメント懇話会名簿 氏 名 ※敬称略、50音順 役 職 麻生 太郎 スポーツ議員連盟 幹事長 安西祐一郎 社団法人日本私立大学連盟 会長 出井 伸之 ソニー株式会社 代表取締役会長 海老沢勝二 日本放送協会 会長 奥田 碩 トヨタ自動車株式会社 取締役会長 小野 清子 スポーツ議員連盟 副会長 小林陽太郎 富士ゼロックス株式会社 代表取締役会長 佐治 信忠 サントリー株式会社 代表取締役会長兼社長 篠田 正浩 学識経験者 中村 紘子 学識経験者 箱島 信一 社団法人日本新聞協会 会長 日枝 久 社団法人日本民間放送連盟 会長 松下 正幸 松下電器産業株式会社 代表取締役副会長 室伏 稔 伊藤忠商事株式会社 取締役会長 森 喜 朗 スポーツ議員連盟 会長 業スポーツの問題、学校体育と一貫指 導、ナショナルトレーニングセンター、 予算の集中投下による重点強化など多 岐にわたる話題が話し合われた。 この懇話会は今年度中に第2回目を 開催する予定である。 スポーツ環境委員会 録NOCとなった。 平成14年度のスポーツ環境委員会 その環境マネジメントシステムが規格「JIS の活動は昨年度長野市で開催した第4 Q 14001:1996, ISO14001:1996」の要 環境方針は下記のとおりであり、今 回IOCスポーツと環境世界会議の長野 求事項に適合していると認められ、 IOC 後さらに範囲を拡大した活動を推進し 宣言の実現化に努めた。 加盟の202の国内オリンピック委員会 て行きたい。 まず、本会加盟競技団体へ環境保全 (NOC)の中で最初のISO14001審査登 に関するアンケート調査を実施した。 その結果、団体内にすでに7団体が環 環 境 方 針 境委員会を設置していることが判明し た。このことからも資源の節約、ゴミの 環境基本理念 分別など、各団体が認識し、取り組ん でいることを確認した。詳細な調査結 財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は、オリンピック・ムーブメントを通じ、 果は平成14年度スポーツ環境委員会 世界平和運動とスポーツ振興に寄与する目的に基づき、JOC事務所の環境への取 調査研究報告書としてまとめた。 また、ポスター、パンフレットを作成し、 り組みを実践し、環境マネジメントシステムの継続的改善を行うことにより地球環 境の保全に貢献する。 本会が主催する事業ならびにスポーツ 行 動 指 針 環境委員が選出されている競技団体を 中心に、競技大会時にポスターの貼付、 パンフレットの配布を行い、スポーツ関 係者及び一般の人々にスポーツ環境の 保全について啓発活動を行った。 さらに、2002年10月より環境推進体制 1.JOC事務所において、電力の節減、紙の有効利用などの省資源及び資源のリサ イクルを推進する。 2.新たに物品を調達するにあたってはグリーン購入を優先する。 3.環境に関する法的要求事項及び、その他の要求事項を遵守する。 4.環境の教育啓発活動の推進によって、役職員及び関係者が環境方針を理解し、 その実現に努めるとともに、環境方針を外部にも公表する。 を構築し、本会役職員一丸となり、環境 マネジメントプログラムに基づいた運用管 理などの活動を積極的に進めてきた結 平成15年5月1日 財団法人 日本オリンピック委員会 会長 竹 田 恆 和 果、オリンピックムーブメントの推進及び選 手強化活動に係る事務局業務において、 27 第1回アスリート・タウンミィ−ティング 竹田会長の発案による「アスリート・ の4選手が出席した。 ート・タウンミーティング終了後「こうし タウンミーティング」はJOC会長が現役 ミーティングでは、各選手が学業と練 選手との直接の対話を通じて、アスリー 習の両立の問題や、経済的問題、現役 選手の声をJOCに反映させたい」と話 トを取り巻く環境や、選手達の抱えてい 引退後のセカンドキャリアに対する不安 した。 る悩みを把握し、JOCの今後の活動に などそれぞれが抱える 反映させる初めての企画である。 問題を訴えた。 今回はその第1回目。6月15日(日) た選手との対話を年間5回程度開催し、 出席者からは「JOC JOCオリンピックコンサートに先立って と選手との直接対話 約1時間半にわたって行われた。 の機会を今後も続け 当日はJOCから竹田会長・林専務理 て欲しい」という声が 事、現役選手の代表として田中雅美(水 圧倒的に多く、この企 泳) 、吉田沙保里(レスリング) 、荒川静 画は大変好評だった。 香(フィギュアスケート)冨田洋之(体操) 竹 田 会 長 はアスリ 日本オリンピアンズ協会の設立に向けて ち、生存者は約1,800名位見込まれて いるが、当面、関係NFとの協力のもと 本会アスリート委員会に間接的に関わ ホルム・オリンピックから2002年ソート に現住所、生存の有無などの調査を実 る 「日本オリンピアンズ協会−Olympians レイク・冬季オリンピックまでの日本の 施することとなる。 Association of Japan−(仮称) の設立 3,189名のオリンピアンである。そのう は、2001年11月に大阪市内に世界オリ ンピアンズ・アソシエーション( W o r l d Olympians Association=WOA) のアジ ア・オセアニア・リジョナル・オフィスが設 ○はじめに れた。 置され、わが国においても本会が中心と スポーツにおける紛争の仲裁は、1984 この提言を受けて、JOCは1999年12 なり同組織の日本組織を設置すべく、本 年に国際オリンピック委員会(IOC) がロ 月に法律の専門家を中心とし、 「スポーツ 会と既存の関連団体であるオリンピック・ ーザンヌにスポーツ仲裁裁判所(Court 仲裁研究会」 を発足させた。 メダリスト・クラブおよびトータル・オリンピ of Arbitration for Sport=CAS) を設立し ック・レディース=TOLとの検討委員会を たことに遡る。当時、サマランチIOC会 設置し、計4回にわたって協議を重ね、同 長がCAS設立を発案した理由の一つが、 組織の規約、組織構成、事業計画、事 ○我が国におけるスポーツ仲裁の認知 この間、1996年アトランタで行われた 「あらゆるスポーツに関する国際的な紛 第26回オリンピック競技大会において、 争は、競技団体の内部組織でも、各国 オリンピック史上初めてCASの臨時仲裁 いうなれば、これら約1年間にわた の司法裁判所でもなく、唯一単独の裁 部が設置された。続く1998年に長野で って検討してきた成果でもある。また、 判所によって解決されるべきだ。 」 という 開催された第18回オリンピック冬季競技 設立についての財政的な見通しが立 ものであり、今日、この考え方が圧倒的 大会においてもCAS臨時仲裁部が設置 ち、第1回の設立準備委員会が7月17 な支持を集めている。 され、ドーピング 検 査 の 結 果を受けて 務所の設置などの原案を作成した。 日に開催された。 このような国際的な動きの中で、我 IOC理事会が下した金メダル剥奪の決定 また、WOAと約束した9月12日の大 が国においては、1996年に日本オリン を覆した仲裁裁定は、大きくマスコミにも 阪市での第1回アジア・オセアニア・ ピック委員会(JOC) と日本体育協会が 取り上げられ、スポーツ仲裁が一般にも オリンピアンズ・セミナーまでに設立 中心となり、関係スポーツ団体の代表 知られることとなった。 にむけての準備が整ったという段階で と各界の学識経験者の参加を得て「ア ある。今後は、本会加盟オリンピック ンチ・ドーピング体制に関する協議会」 的にスポーツに限らずいろいろな分野で 実施競技団体の協力のもとに発起人会 を設立し、この協議会により1998年1 紛争が生じても、それを法的な処理に委 を編成し、9月5日に第1回発起人会を 月にまとめられた「我が国におけるアン ねたり、第三者による仲裁という仕組み 開催する運びとなった。 チ・ドーピング体制」の提言の中で、ス に委ねて解決するという社会的習慣に乏 ポーツ仲裁機関設置の必要性が指摘さ しかったこともあり、我が国の競技者(ま なお、同組織の会員は1912年ストック 28 日本スポーツ仲裁機構 (JSAA) について しかしながら我が国においては、伝統 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ○JSAAの今後 2003年6月よりJSAAは仲裁の申立受 付を開始した。しかしながら、この時点で は、競技者から申立があった場合に被申 立人となる競技団体等が自動的にJSAA の仲裁に応じるシステムは出来上がって たは競技団体) がスポーツ仲裁の当事者 設される運びとなった。 となるまでは、スポーツ仲裁を具体的に 認識していなかったと言える。 その後、2000年にシドニーで開催され いない。申立後に当事者間の合意が形 成されれば、その時点で仲裁が始まるこ ○JSAAの運営 JSAAは理事会がその運営を担当し、 ととなる。ある意味、競技団体側からす れば、JSAAが扱う紛争は、競技者(申立 た第27回オリンピック競技大会の日本代 実際の仲裁については、原則的に当事 人)vs競技団体(被申立人) という対立的 表選手選考に関して、競技者と競技団体 者によりJSAAが管理するスポーツ仲裁 な構図で捉えられがちであるが、競技者 との間での紛争が発生し、この問題の仲 人リストから選任される3人の仲裁人に を保護するという観点ではJSAAと競技 裁がCASに付託され、我が国の当事者 より構成される仲裁パネルが担当する。 団体は立場を等しくするものである。従っ 同士であったこともあり、連日、テレビ、紙 また、JSAAの財源は、前述の3団体 て、今後、競技者と競技団体等の間で 面を賑わせた。このことが結果として、我 (JOC、日本体育協会、日本障害者スポ 発生する紛争に関して、自動的にJSAA が国スポーツ界にスポーツ仲裁を具体的 ーツ協会) からの資金を基本として運営 が機能するようなシステムを早期に作り に認知させる契機となり、競技者・競技団 される。 上げることが望まれる。 体の意識を大きく変化させるとともに、ス JSAA理事会は、資金提供を行う3団 昨今、スポーツを取り巻く状況は大き ポーツに関連して発生した紛争を仲裁で 体が任命する6名と学識経験者3名の計 く変りつつある。競技者にとっても、スポ 解決することが、 手続き的にも時間的にも、 9名により構成される。組織の中立性を ーツに関連して発生する紛争は、あいま そして費用的にも極めて有効な選択肢で 保つため、3団体が任命する者の半数は いな方法ではなく、具体的なルール・法 あることが認識されたと言える。 アスリートまたは元アスリートとし、これに に従って、より柔軟な仲裁制度で解決が 中立理事である学識経験者を加える等 図られることが望ましい。また、そのこと の配慮をしていることに注目したい。 によりスポーツ界がさらなる発展をとげる ○JSAA創設 スポーツ仲裁研究会は、その検討結 ことを期待するものである。 果を2001年3月に「我が国におけるスポ ーツ仲裁機関の設置について」 という報 告書にまとめ、その中でスポーツ仲裁規 女性スポーツについて 1994年イギリス・ブライトンで開催 定の第4回世界女性スポーツ会議(熊 された世界女性スポーツ会議で採択さ 本市)に立候補し、熊本市での開催が ツ仲裁研究会が合同で検討を重ね、我 れた、いわゆる「ブライトン宣言」に、 決定した。 が国におけるスポーツ仲裁機関の設置 本会では2001年5月開催の第2回理事 形態や組織の在り方、運営費等の財源、 会において署名承認した。また、IOC また同案件に関する国内外の対応が本 活動計画その他に言及した「日本スポー では2000年にフランス・パリで開催さ 会に求められていることを踏まえ、本会 ツ仲裁機構(Japan Sports Arbitration れた第2回IOC世界女性スポーツ会議 に関係する有識者を中心にワーキング Agency=JSAA)」の設置についての具体 で2005年末日までにNOCおよびI Fsの グループとしての「女性スポーツ・プロ 的提言をまとめた。 理事に女性を20%選出する目標を掲げ ジェクト」を設置し、1年以上にわたり今 ている。 後のわが国の女性スポーツの取り組み 則の原案が公表された。 さらに、JOC法務専門委員会とスポー この提言を受けて、JOC、日本体育協 このように諸般の状況が整備され、 会、日本障害者スポーツ協会は、2002年 これらの国際的な動向を受け、本会 8月に「JSAA創設準備委員会」 を設立し としてもより積極的に対応する目的から その結果、平成15年4月から理事会 た。この創設準備委員会において、組 2000年9月開催の第5回理事会の議を に直結する女性スポーツ専門委員会が 織・構成、運営費、JSAA規程等につい 経て、本会、NPO法人ジュース、熊本市 新設され、小野清子理事を委員長に14 て検討され、2003年4月7日、JSAAが創 の三者合意により、2006年5月に開催予 名の委員によって編成された。 について検討してきた。 29 平成15年度 事業計画 ■スポーツ選手を育成・強化する事業 (寄附行為抜粋) ・オリンピック競技大会、オリンピック冬季競技大会、 <選手強化事業> 強化合宿事業 国内強化合宿 アジア競技大会、アジア冬季競技大会、ユニバー シアードその他これらに準ずる国際的総合競技大 会に日本を代表する選手等を選定し、派遣する。 コーチ力強化事業 コーチ研修派遣 する。 スタッフ会議 ・選手の強化を図り、コーチングスタッフを育成する。 を行う。 ・スポーツに関する情報の収集とその活用を図る。 ・スポーツ施設の基本について調査研究をするとと 優れた素質を有する競技者の発掘事業 スポーツ国際交流事業 日韓競技力向上スポーツ交流 ・オリンピック競技大会において特に優秀な成績を 日中競技力向上スポーツ交流 収めた者に対して顕彰を行う。 平成15年8月21日∼8月31日 韓国/テグ チーム派遣 チーム招待 もに、その整備拡充の促進を図る。 <第22回ユニバーシアード夏季競技大会選手団派達事業> 専任コーチ設置 海外優秀コーチ設置 ・スポーツに関する国際的事業を実施し、又は参画 ・選手の強化に関するスポーツ医・科学の調査研究 海外強化合宿 (委嘱事業) 調査研究事業 JOC GOLD PLANに基づく各種プロジェクト及 び医・科学サポート等 アンチドーピング活動推進事業 強化指定選手及び日本代表候補選手に対して 検査を行うとともに普及・啓発活動を実施する。 スポーツ指導者海外研修事業 海外の選手強化制度、指導者の実態等につい て調査・研究し、将来を担う人材育成のために各 競技の指導者を派遣する。 組織基盤強化事業(ISA) 役職員を国際スポーツ組織に派遣し、国際ス ポーツ社会で活躍が期待できる人材を養成する。 30 総務部 強化事業部 国際部 事業部 企画・広報室 ■オリンピックムーブメントを推進する事業 (寄附行為抜粋) ・スポーツの国際的発展に関する基本方針を確立する。 ・オリンピック憲章の規定に基づき、国内オリンピック 委員会としての事業を推進する。 ・国内におけるオリンピック・ムーブメントを推進する。 ・オリンピック標章等を管理する。 ・日本のスポーツ関係団体を代表して、国際オリンピッ ク委員会及びアジアオリンピック評議会等の事業に 参画する。 ・スポーツの普及・啓発を図る。 <オリンピックデー記念事業> <スポーツ情報の提供> オリンピック、アジア大会、ユニバーシアード大会をは じめとするスポーツに関する各種情報をホームページ (http://www.joc.or.jp/) や機関紙「オリンピアン」 、 「スポ ーツインジャパン」の定期刊行物あるいはオリンピックフォ ーラム、各種セミナー等を通じ、広く発信提供する <オリンピアン巡回指導事業> 全国各会場でオリンピアンによる青少年への技術指 導等の講習会・講演会等を開催しスポーツの普及と技術 の向上を図る。 <支援会員組織事業> オリンピックデー (6月23日) を記念したランニング大会・ 日本代表選手団への応援を通じて、継続的なオリンピ スキー大会を全国各会場において実施するとともに、オリ ックムーブメントの推進を目的として発足した個人会員組 ンピックコンサートを開催する。 織「チームがんばれ!ニッポン!」 をさらに発展させ、法人組 織も取り込んだ会員組織として会員の拡大を図る。 ■その他本会の目標達成に必要な事業 (寄附行為抜粋) ・事業の遂行に必要な財源の調達のための事業を行 う。 <収益事業> 本会が保有するマーク等商標権の活用による自主財 源の確保を図るために、マーケティング活動を推進する。 ・財団法人日本体育協会との連携協力及び本会加盟 団体の発展と相互の連絡融和を図る 31 な商品が発売されている。また、JOC及び JOCマーケティング活動について オリンピックブランドを確立するために、ラ 今期のプログラムには、現在、15社の国 イセンス商品のショーケースとなる常設コー 内有力企業が参加しており、JOC及びJOC ナーを設置するとともに販売先の全国展開 JOCでは、オリンピックムーブメントの推 が派遣する国際総合競技大会の日本代表選 化に努めている。 進、選手の競技力の向上ならびにオリンピ 手団に対する専門的ノウハウや資金の提供 <主な商品> ック競技大会をはじめとする国際総合競技 を通して、各社から日本代表選手団への支 ピン、キーホルダー、ネックピース、Tシャツ、ス 大会への派遣等で必要となる安定的な資金 援とオリンピックムーブメントの推進に協力 ウェット、タオル、ハンカチ、ネクタイ、帽子、ス の確保を目的に、IOCが実施している国際 されている。 テッカー、出版物、日本代表選手団公式服装 マーケティング概要 マーケティングプログラムの期間に合わせ JOCオフィシャルパートナーは、国内最高 た4年間を基本単位とするマーケティング 位のパートナーとして、JOC及び日本代表選 活動を展開している。 手団に関する権利ならびに選手強化キャンペ 及び公式スポーツウェアの各レプリカ商品等 その他のマーケティング活動 現在は、2001年から2004年までのプログ ーンに関する権利(JOC加盟競技団体の協 その他、JOCではTOPパートナーや選手 ラムとして、代理店各社の協力を得て、JOC 力を得て登記登録選手・役員の肖像を使用 所属企業等を対象とする選手強化キャンペ 独自マーケティングプログラムを実施するほ できる権利)等を商品カテゴリーに関連した宣 ーンプログラム、オリンピック競技大会コイ か、IOC、OCA又はJOCが選手団を派遣す 伝広告・販促活動に使用することができる。 ンプログラム、JOC公式旅行代理店プログ る国際総合競技大会の組織委員会と連携 し、日本国内での各大会に関するマーケテ ィングも展開している。 スポンサーシップ 1.TOPプログラム ラムなどを展開するとともに、JOCエンブレ ライセンシング ムや大会エンブレムを始めとするオリンピッ JOCでは、JOCマーク(JOC第2エンブレ クの知的財産や、JOCが管轄する国際総合 ム、コミュニケーションマーク等) を使用して 競技大会の知的財産を保護するためのアン 商品化するJOCライセンシングや、オリンピ ブッシュマーケティング防止活動にも取り組 ック競技大会マーク (エンブレム、マスコット、 んでいる。 (The Olympic Partner Programme) ピクトグラム)を使用して商品化する大会ラ TOPプログラムとは、1985年以来IOC イセンシング等を展開している。 また、2003年2月に青森で開催された第 5回アジア冬季競技大会では、マーケティン が主導を取り4年単位にて展開している 今期のJOCライセンシングプログラムで オリンピックに関連した最高位の国際ス は、現在まで20社と契約し、各社より様々 グ収益の最大化のために組織委員会へ情報 や知識の提供等の協力を行った。 ポンサーシッププログラムである。 2001年から2004年末まで展開してい る第5次目のTOPVプログラムには、11社 の国際企業が参加しており、ソルトレーク シティ大会に引き続きアテネ大会の成功 に向け支援されている。 TOPプログラムに参加するワールドワイド パートナー (TOPパートナー) は、オリンピック シンボル、大会マーク、各国NOCマーク等を 使用して全世界的に商品カテゴリーに関連 した宣伝広告・販促活動を行うことができる。 また、日本国内では、JOC及び日本代表選 手団に関する権利(JOC第2エンブレム、ス ローガン「がんばれ!ニッポン!」 、公式呼称、 オリンピック関連素材の使用権等) を併せて 使用することができる。 2.JOCオフィシャルパートナーシッププログラム JOCオフィシャルパートナーシッププログ ラムとは、JOCが独自に展開している4年間 のスポンサーシッププログラムである。 32 TOPプログラム 会社名 商品カテゴリー コカ・コーラ シュルンベルジェ ジョン・ハンコック コダック マクドナルド 松下電器産業(株) サムソン タイム ビザ・インターナショナル ゼロックス スウォッチ ノンアルコール飲料全般 インフォメーション・テクノロジー 生命保険、年金 フィルム、スチール写真関連機器 リテール・フード・サービス テレビ、ビデオ、オーディオ機器 ワイヤレス・コミュニケーション機器 定期刊行物、新聞、雑誌(日本語のものは除く) 消費者支払システム (クレジットカード 等) ドキュメント・パブリッシング(コピー等) 計時、時計、大会リザルトサービス JOCオフィシャルパートナーシッププログラム 会社名 ミズノ (株) (株)アシックス (株) デサント (株)ファーストリテイリング 丸大食品(株) EH(株) トヨタ自動車(株) 野村證券(株) キリンビール(株) 新日本石油(株) (株) クボタ 読売新聞社 味の素(株) (株) ウィル・コーポレーション 佐川急便(株) 商品カテゴリー スポーツ用品 スポーツ用品 スポーツ用品 カジュアル衣類 食肉加工品 宝飾品、和装着物、寝装品 自動車 (二輪車、軽自動車、大型バスを除く) 株式、公社債、投資信託 等 ビール、ワイン、低アルコール飲料 石油製品、石炭 農業機械、農業関連商品 新聞 (日本語のものに限る) 栄養補助食品 (粉状・タブレット) 商用印刷、製本サービス、商業印刷コンサルティングサービス 荷物輸送サービス 総務部 強化事業部 国際部 組織機構図 事業部 企画・広報室 国際委員会 ◇ 委員長:川廷榮一 副委員長:冨田正一 女性スポーツ委員会 ︵ 専 門 委 ● 委員長:小野清子 副委員長:平松純子 JOCゴールドプラン委員会 * 委員長:市原則之 副委員長:河野一郎 スポーツ環境委員会 ● 委員長:水野正人 員 会 ︶ マーケティング委員会 ◎ 委員長:小粥義朗 副委員長:川淵三郎 アスリート委員会 ● 委員長:早田卓次 副委員長:三宅義信 名誉会長 : 堤義明 顧 問 : 古橋廣之進 会 長 : 竹田恆和 副 会 長 : 小粥義朗、川廷榮一 専務理事 : 林務 監 事 : 岡本雄作、齊藤寛之、 内藤政武 エグゼクティブアドバイザー: 長嶋茂雄 アンチ・ドーピング委員会 * 委員長:河野一郎 副委員長:川原貴、田辺陽子 選手強化本部(常任委員会) * 本部長:福田富昭 副本部長:池上三紀、小野清子、早田卓次 情報・医・科学専門委員会 * 委員長:河野一郎 副委員長:木村興治、村里敏彰 強化育成専門委員会 * 委員長:早田卓次 副委員長:木村興治 評議員会 理事会 ☆ 常務理事 ☆ 連 絡 調 整 会 議 ☆ 事務局 市原則之 遅塚研一 福島忠彦 福田富昭 総務委員会(常任委員会) ☆ 企画・広報室 ● 事業部 ◎ 総務部 ☆ 国際部 ◇ 強化事業部 * 委員長:遅塚研一 副委員長:櫻井孝次、田中英寿 ● ◎ 委員長:櫻井孝次 副委員長:元安良文、辻 勝 事業・広報専門委員会 表彰専門委員会 注) ●、◎、☆、◇、*の各印は 担当する事務局の部署 ☆ 委員長:田中英寿 法務専門委員会 ☆ 委員長:福島忠彦 財務専門委員会 ☆ 委員長:遅塚研一 副委員長:相澤隆也 日本ユニバーシアード委員会 ◇ 委員長:松下三郎 名誉主事:早田卓次 (局番) 総務部 企画・広報室 事業部 強化事業部 国際部 03−3481 2233 2313 2238 2230 2286 FAX 03−3481 0977 0977 2292 2282 2282 電話 ※数字は各部代表番号 ホームページは、http://www.joc.or.jp 33 JOC役員 堤 義明 名誉会長 IOC栄誉委員 顧 問 1934年5月生まれ。元JOC会長、 (財)全 日本スキー連盟会長、 (財)日本アイスホッ ケー連盟名誉会長、 (財) 日本体育協会理事、 第16回オリンピック冬季競技大会(1992/ アル ベ ー ル ビ ル )日 本 代 表 選 手 団 団 長 、 IOCオリンピックオーダー受章(1991) 、会 社役員。 1928年9月生まれ。元JOC会長、 (財)日 本水泳連盟名誉会長、国際大学スポーツ連 盟(FISU)副会長、国際水泳連盟副会長、 アジア水泳連盟会長、第25回(1992/バル セロナ) ・第26回(1996/アトランタ)オリ ンピック競技大会日本代表選手団団長、 IOCオリンピックオーダー受章(1995)、ア ジアオリンピック評議会(OCA)功労章受 章(1996)。 竹田恆和 小粥義朗 会 長 副会長 1947年11月生まれ。 (社)日本馬術連盟 副会長、IOC2010年冬季オリンピック立候 補都市評価委員、OCA理事、2006年ドー ハ・アジア競技大会調整委員長、国際馬術 連盟名誉副会長、第19回オリンピック冬季 競技大会(2002/ソルトレークシティー)日 本代表選手団団長等、会社役員。 1933年12月生まれ。マーケティング委員 会委員長、第2回東アジア競技大会(1997/ プサン)日本代表選手団団長、会社役員。 川廷榮一 林 務 副会長 専務理事 1933年12月生まれ。国際委員会委員長、 (財) 日本テニス協会副会長、アジアテニス連 4回 (1 9 8 8/ 盟会長、国際テニス連盟理事、第2 ソウル) ・第25回 (1992/バルセロナ) ・第26回 (1996/アトランタ) ・第27回 (2000/シドニー) オリンピック競技大 会テニス競技テクニカルデレゲイツ、国際大学スポーツ連盟 (FISU) テニス技術委員長。 1936年12月生まれ。 (財)日本水泳連盟 副会長、第12回アジア競技大会(1994/広 島)日本代表選手団本部役員、会社役員。 市原則之 遅塚研一 常務理事 常務理事 1941年10月生まれ。JOCゴールドプラ ン委員会委員長、 (財)日本ハンドボール協 会副会長、第26回(1996/アトランタ) ・第 27回(2000/シドニー)オリンピック競技 大会日本代表選手団本部役員、第3回東ア ジア競技大会(2001/大阪)日本代表選手 団団長等、会社役員。 34 古橋廣之進 1 9 3 8年1 2月生まれ。総務委員会委員長・ 同財務専門委員会委員長、 (財)日本アイス ホッケー連盟副会長、第15回ユニバーシア ード冬季競技大会(1991/札幌)日本代表 選手団副団長、第18回ユニバーシアード冬季競技大会(1997/ ムジュ・チョンジュ)、第5回アジア冬季競技大会(2003/青森) 日本代表選手団団長等、会計事務所所長。 福島忠彦 福田富昭 常務理事 常務理事 1945年2月生まれ。総務委員会法務専門 委員会委員長、団体役員。 1941年12月生まれ。選手強化本部本部 長、 (財)日本レスリング協会会長、国際レ スリング連盟副会長、第26回オリンピック 競技大会(1996/アトランタ)日本代表選 手団本部役員等、会社役員。 相澤隆也 猪谷千春 理 事 理 事 IOC委員 1946年3月生まれ。総務委員会財務専門 委員会副委員長、 (財)全日本ボウリング協会 理事、団体役員。 1931年5月生まれ。日本オリンピックア カデミー会長、 (社)日本トライアスロン連 合会長、国際トライアスロン連合副会長、 第7回オリンピック冬季競技大会(1956/ コルチナ・ダンペッツォ)スキー銀メダリ スト、会社役員。 池上三紀 岡野俊一郎 理 事 理 事 IOC委員 1 9 4 0年1月生まれ。選手強化本部副本部 長、 (財)全日本スキー連盟常務理事、第18 回オリンピック冬季競技大会(1 9 9 8/長野) 日本代表選手団本部役員、第19回オリンピ ック冬季競技大会(2002/ソルトレークシテ ィー)日本代表選手団副団長等、会社役員。 1931年8月生まれ。 (財)日本サッカー協 会名誉会長、国内オリンピック委員会連合 (ANOC)理事、会社役員。 小野清子 川淵三郎 理 事 理 事 1936年2月生まれ。選手強化本部副本部 長、女性スポーツ委員会委員長、日本スポ ーツ芸術協会会長、第18回オリンピック競 技大会(1964/東京)体操競技銅メダリス ト、参議院議員。 1936年12月生まれ。マーケティング委 員会副委員長、 (財)日本サッカー協会会長、 団体役員。 木村興治 河野一郎 理 事 理 事 1940年12月生まれ。選手強化本部強化 育成専門委員会副委員長、 (財)日本卓球協 会専務理事、国際卓球連盟理事、団体役員。 1 9 4 6年1 1月生まれ。アンチ・ドーピング 委員会委員長、JOCゴールドプラン委員会 副委員長、選手強化本部情報・医・科学専 門委員会委員長、 (財)日本ラグビーフット ボール協会理事、第26回オリンピック競技 大会(1996/アトランタ)日本代表選手団 本部ドクター等、大学教授。 35 櫻井孝次 田中英寿 理 事 理 事 1936年2月生まれ。総務委員会副委員 長、同事業・広報専門委員会委員長、第3回 東アジア競技大会(20 0 1/大阪)本部役員等、 (財)日本陸上競技連盟専務理事。 36 1946年12月生まれ。総務委員会副委員 長、同表彰専門委員会委員長、 (財)日本相 撲連盟副会長・専務理事、国際相撲連盟事 務総長、大学役員。 早田卓次 平松純子 理 事 理 事 1940年10月生まれ。選手強化本部副本 部長、同強化育成専門委員会委員長、アス リート委員会委員長、日本ユニバーシアー ド委員会名誉主事、 (財)日本体操協会副会 長、第18回オリンピック競技大会(1964/ 東京)体操競技金メダリスト、大学教授。 1942年11月生まれ。女性スポーツ委員 会副委員長、 (財)日本スケート連盟フィギ ュア部委員、国際スケート連盟フィギュア スケート技術委員会委員、大学教授。 松下三郎 水野正人 理 事 理 事 1935年9月生まれ。日本ユニバーシアー ド委員会委員長、 (財)全日本柔道連盟副会 長・専務理事、大学教授。 1943年5月生まれ。スポーツ環境委員会 委員長、IOCスポーツと環境委員会委員、会 社役員。 元安良文 岡本雄作 理 事 監 事 1936年7月生まれ。総務委員会事業・広 報専門委員会副委員長、 (社)日本カヌー連 盟常務理事、会社役員。 1935年2月生まれ。 (財)日本自転車競技 連盟副会長、会社役員。 齊藤寛之 内藤政武 監 事 監 事 1936年5月生まれ。 (社) 日本カーリング協 会会長、世界カーリング連盟理事、パンパシ フィックカーリング連盟副会長、会社役員。 1938年3月生まれ。 (社)日本ホッケー協 会副会長、会社役員。 JOC小史 ※2003年8月現在 1909年5月 第10次IOC総会で嘉納治五郎初代JOC委員長がIOC委員となる。 1911年7月 日本のNOCとして、嘉納らが大日本体育協会設立。 1912年7月 第5回オリンピック競技大会(ストックホルム) に初参加。 (嘉納団長ほか計4名) 1920年8月 第7回オリンピック競技大会(アントワープ)参加。 1921年3月 委員長に岸清一博士就任(後に岸記念体育会館を寄贈) 。 嘉納は名誉委員長になる。 1924年1∼2月 第1回オリンピック冬季競技大会(シャモニー・モンブラン) 日本は参加せず。 1924年5∼7月 第8回オリンピック競技大会(パリ) に参加。 1928年2月 第2回オリンピック冬季競技大会(サンモリッツ)参加。 1928年7∼8月 第9回オリンピック競技大会(アムステルダム)参加。 織田幹雄(陸上・三段跳) 、鶴田義行(水泳・200m平泳ぎ) 、初の金メダル獲得。 1932年2月 第3回オリンピック冬季競技大会(レークプラシッド)参加。 1932年7∼8月 第10回オリンピック競技大会(ロサンゼルス)参加。 1936年2月 第4回オリンピック冬季競技大会(ガルミッシュ・パルテンキルヘン)参加。 1936年7月 第36次IOC総会で第12回オリンピック競技大会(1940)の東京開催を決定。 1936年8月 第11回オリンピック競技大会(ベルリン)参加。 1936年12月 オリンピック東京大会組織委員会を結成。 1938年5月 嘉納治五郎初代委員長がカイロにおける第38次IOC総会出席の帰路、太平洋 上の船中で逝去(79歳) 1938年7月 オリンピック東京大会組織委員会が第12回オリンピック競技大会の返上を決定 し、IOCに通知。第5回オリンピック冬季競技大会(1940/札幌) も返上となる。 1946年8月 第1回国民体育大会(夏季大会と秋季大会) を開催。以降毎年開催。 1947年1月 第1回国民体育大会冬季大会を開催。以降毎年開催。 1948年1∼2月 第5回オリンピック冬季競技大会(サンモリッツ)不参加。日本は招待を受けず。 1948年7月 第14回オリンピック競技大会(ロンドン) に不参加。日本は招待を受けず。 1951年3月 第1回アジア競技大会(ニューデリー) に参加。 1951年5月 第46次IOC総会で第15回オリンピック競技大会(ヘルシンキ)への日本の参加 を正式決定。 1952年2月 第6回オリンピック冬季競技大会(オスロ)参加。 1952年7∼8月 第15回オリンピック競技大会(ヘルシンキ)参加。 1956年1月 第7回オリンピック冬季競技大会(コルチナ・ダンペッツオ)参加。 猪谷千春・現IOC理事が冬季大会で初のメダル獲得。 1956年11∼12月 第16回オリンピック競技大会(メルボルン)参加。 1958年5月 第3回アジア競技大会を東京で開催。第55次IOC総会を東京で開催。 1959年5月 第56次IOC総会で第18回オリンピック競技大会の東京開催を決定。 1959年9月 第18回オリンピック競技大会(1964/東京)の組織委員会発足。 1960年2月 第8回オリンピック冬季競技大会(スコーバレー)参加。 37 1960年8∼9月 第17回オリンピック競技大会(ローマ)参加。 1964年1∼2月 第9回オリンピック冬季競技大会(インスブルック)参加。 1964年10月 第18回オリンピック競技大会を東京で開催。第63次IOC総会および IOC創立70周年記念祭を東京で開催。 1966年4月 第64次IOC総会で第11回オリンピック冬季競技大会(1972) の札幌開 催を決定。 1966年7月 札幌オリンピック組織委員会発足。 1966年10月 東京オリンピックの開会式の日 (10月10日) を記念し「体育の日」を国民 の祝日として制定して実施。 1967年8∼9月 第5回ユニバーシアード競技大会を東京で開催。 1968年2月 第10回オリンピック冬季競技大会(グルノーブル)参加。 1968年10月 第19回オリンピック競技大会(メキシコシティ)参加。 1972年2月 第11回オリンピック冬季競技大会を札幌で開催。笠谷幸生 が冬季大会で日本初の優勝(70m級ジャンプで金・銀・銅メ ダル独占) 。第72次IOC総会を札幌で開催。 1972年8∼9月 第20回オリンピック競技大会(ミュンヘン)参加。 1976年2月 第12回オリンピック冬季競技大会(インスブルック)参加。 1976年7∼8月 第21回オリンピック競技大会(モントリオール)参加。 1979年10月 IOC理事会を名古屋で開催。中国のIOC加盟を承認。 1980年2月 第13回オリンピック冬季競技大会(レークプラシッド)参加。 1980年7∼8月 第22回オリンピック競技大会(モスクワ) に日本は不参加。 1984年2月 第14回オリンピック冬季競技大会(サラエボ)参加。 1984年7∼8月 第23回オリンピック競技大会(ロサンゼルス)参加。 1985年8∼9月 第13回ユニバーシアード競技大会を神戸で開催。 1986年3月 第1回アジア冬季競技大会を札幌で開催。 1988年2月 第15回オリンピック冬季競技大会(カルガリー)参加。 1988年9∼10月 第24回オリンピック競技大会(ソウル)参加。 1989年8月 日本オリンピック委員会が日本体育協会から独立。初代会長に堤義明氏就任。 1990年3月 第2回アジア冬季競技大会を札幌で開催。 1990年9月 第96次IOC総会を東京で開催。 1991年3月 第15回ユニバーシアード冬季競技大会を札幌で開催。 1991年6月 第97次IOC総会で第18回オリンピック冬季競技大会の長野開催を決定。 1991年11月 38 (財)長野オリンピック冬季競技大会組織委員会を設立。 1992年2月 第16回オリンピック冬季競技大会(アルベールビル)参加。 1992年2月 JOC機関誌「オリンピアン」創刊(月刊誌) 1992年7∼8月 第25回オリンピック競技大会(バルセロナ)参加。 1994年2月 第17回オリンピック冬季競技大会(リレハンメル)参加。 1994年6月 IOC創立100周年記念コングレス開催(パリ) 。 1994年10月 第12回アジア競技大会を広島で開催。第13回OCA総会を広島で開催。 1995年8∼9月 第18回ユニバーシアード競技大会を福岡で開催。 1996年6月 JOCホームページ開設 1996年7∼8月 第26回オリンピック競技大会(アトランタ)参加。 1997年8月 2008年開催の第29回オリンピック競技大会の国内立候補都市に大阪市を選定。 1998年2月 第18回オリンピック冬季競技大会を長野で開催。金5、銀1、銅4計10個のメダ ルを獲得。日本代表選手団冬季大会史上最高の成績を収める。第107次IOC総 会を長野で開催。 1998年5月 「スポーツ振興投票の実施等に関する法律」が公布。 1998年7月 大阪東アジア競技大会(EAGA)組織委員会発足。 1998年10月 第14回EAGA会議を大阪で開催。 1999年4月 JOCラジオ番組「MY OLYMPIC」放送開始。 1999年6月 (財)青森アジア冬季競技大会組織委員会設立。 1999年10月 第33回GAISF総会を大阪で開催。 2000年5月 「チームがんばれ!ニッポン!」結成。 2000年9月 「スポーツ振興基本計画」の策定。 2000年9月 第27回オリンピック競技大会(シドニー)参加。 2001年3月 スポーツ振興くじ全国発売開始。 2001年5月 第37回OCA理事会、第20回総会を青森で開催。 2001年5月 第17回EAGA会議を大阪で開催。 2001年5月 第3回東アジア競技大会を大阪で開催。 2001年6月 第112次IOC総会(モスクワ) で第29回オリンピック競技大会開催都市に北京市を 決定。 2001年9月 (財) 日本アンチ・ドーピィング機構設立認可。 2001年11月 第4回IOCスポーツと環境世界会議を長野市で開催。 2002年2月 第19回オリンピック冬季競技大会(ソルトレークシティー)参加。 2002年9月 第14回アジア競技大会(釜山)参加。 2003年1月 第21回ユニバーシアード冬季競技大会(タルヴィジオ)参加。 2003年2月 第5回アジア冬季競技大会を青森で開催。 2003年4月 日本スポーツ仲裁機構創設。 39 (財) 日本オリンピック委員会加盟団体一覧 ホームページアドレス 電話番号 Fax番号 (財) 日本陸上競技連盟 団体名 http://www.rikuren.or.jp 03ー3481ー2300 03ー3481ー2449 (財) 日本水泳連盟 http://www.swim.or.jp 03ー3481ー2306 03ー3481ー0942 (財) 日本サッカー協会 http://www.jfa.or.jp 03ー3476ー2011 03ー3476ー2291 (財)全日本スキー連盟 http://www.ski-japan.or.jp 03ー3481ー2315 03ー3481ー2318 (財) 日本テニス協会 http://www.tennis.or.jp 03ー3481ー2321 03ー3467ー5192 (社) 日本ボート協会 http://www.jara.or.jp 03ー3481ー2326 03ー3481ー2327 (社) 日本ホッケー協会 http://www.hockey.or.jp 03ー3481ー2330 03ー3481ー2329 (社) 日本アマチュアボクシング連盟 http://www.japan-sports.or.jp/boxing 03ー3481ー2333 03ー3481ー2334 (財) 日本バレーボール協会 http://www.jva.or.jp 03ー3481ー2335 03ー3481ー2339 (財) 日本体操協会 http://www.jpn-gym.or.jp 03ー3481ー2341 03ー3481ー2344 (財) 日本バスケットボール協会 http://www.jabba-net.com 03ー3481ー2347 03ー3481ー2399 (財) 日本スケート連盟 http://www.skatingjapan.or.jp 03ー3481ー2351 03ー3481ー2350 (財) 日本レスリング協会 http://www.japan-wrestling.com 03ー3481ー2354 03ー3481ー2356 (財) 日本セーリング連盟 http://www.jsaf.or.jp 03ー3481ー2357 03ー3481ー0414 (社) 日本ウエイトリフティング協会 http://www.japan-sports.or.jp/weightlifting/index.htm 03ー3481ー2359 03ー3481ー2394 (財) 日本ハンドボール協会 http://www.handball.jp 03ー3481ー2361 03ー3481ー2367 (財) 日本自転車競技連盟 http://www.jcf.or.jp 03ー3582ー3713 03ー5561ー0508 (財) 日本ソフトテニス連盟 http://www.soft-tennis.com 03ー3481ー2366 03ー3481ー5055 03ー3481ー2373 (財) 日本卓球協会 http://jtta.or.jp 03ー3481ー2371 (財)全日本軟式野球連盟 http://www.jsbb.or.jp 03ー3404ー8831 03ー3479ー2523 03ー3368ー2211 03ー3368ー0440 (財) 日本相撲連盟 (社) 日本馬術連盟 http://www.equitation-japan.com 03ー3291ー9971 03ー3291ー9974 (社) 日本フェンシング協会 http://www.sportsweb.ne.jp/fje.htm 03ー3481ー2378 03ー3481ー2379 (財)全日本柔道連盟 http://www.judo.or.jp 03ー3818ー4199 03ー3812ー3995 (財) 日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp 03ー3481ー2380 03ー3481ー2385 (財) 日本バドミントン協会 http://www.u-netsurf.ne.jp/nichiba/ 03ー3481ー2382 03ー3481ー2456 (財)全日本弓道連盟 http://www.kyudo.jp 03ー3481ー2387 03ー3481ー2398 (社) 日本ライフル射撃協会 http://www.riflesports.jp 03ー3481ー2389 03ー3481ー2392 (財)全日本剣道連盟 http://www.kendo.or.jp 03ー3234ー6271 03ー3234ー6007 (社) 日本近代五種・バイアスロン連合 http://www.japan-sports.or.jp/mpbuj 03ー3481ー2393 03ー3481ー2429 (財) 日本ラグビーフットボール協会 http://www.rugby-japan.or.jp 03ー3401ー3321 03ー3401ー6610 (社) 日本山岳協会 http://www.jma-sangaku.or.jp 03ー3481ー2396 03ー3481ー2395 (社) 日本カヌー連盟 http://www.canoe.or.jp 03ー3481ー2400 03ー3481ー2401 (社)全日本アーチェリー連盟 http://www.archery.or.jp 03ー3481ー2402 03ー3481ー2403 (財)全日本空手道連盟 http://www.karatedo.co.jp/jkf/ 03ー3503ー6637 03ー3503ー6638 (財) 日本アイスホッケー連盟 http://www.jihf.or.jp 03ー3481ー2404 03ー3481ー2407 (社)全日本銃剣道連盟 http://www.jukendo.or.jp 03ー3201ー1020 03ー3201ー1050 (社) 日本クレー射撃協会 http://www.jctsa.or.jp 03ー3481ー2408 03ー3481ー2452 (財)全日本なぎなた連盟 http://www.konishi.co.jp/naginata/ 0727ー75ー2838 0727ー72ー2062 (財)全日本ボウリング協会 http://www006.upp.so-net.ne.jp/jbc/index.htm 03ー3452ー4501 03ー3452ー4504 日本ボブスレー・リュージュ連盟 http://www.jblf.jp 026ー235ー6260 026ー235ー6261 全日本アマチュア野球連盟 http://www.jaba.or.jp 03ー3201ー1155 03ー3201ー0707 日本スポーツ芸術協会 * * * * http://www.japan-sports.or.jp/sportsarts 03ー3481ー2415 03ー3481ー2413 (社) 日本武術太極拳連盟 http://www.jwtf.or.jp 03ー3265ー9494 03ー3265ー9550 (社) 日本カーリング協会 http://www.curling.or.jp 03ー3481ー2525 03ー3481ー2526 (社) 日本トライアスロン連合 http://www.jtu.or.jp 03ー5469ー5401 03ー5469ー5403 (財) 日本ゴルフ協会 http://www.jga.or.jp 03ー3215ー0003 03ー3214ー2831 (社) 日本スカッシュ協会 http://www.squash-japan.com 03ー5256ー0024 03ー5256ー0025 (社) 日本ビリヤード協会 http://www.nba.or.jp 03ー3583ー2292 03ー3583ー2295 (社) 日本ボディビル協会 http://www.jbbf.jp 03ー5820ー4321 03ー5820ー4322 ▲ 日本アマチュアカバディ協会 http://homepage2.nifty.com/kabaddi-nippon 03ー5227ー7270 03ー5227ー2010 ▲ 日本セパタクロー協会 http://www.5b.biglobe.ne.jp/~takraw 03ー3360ー0148 0422ー22ー2690 *は準加盟、▲は承認団体 40 (2003年6月現在) 財団法人 日本オリンピック委員会 ©2003 JOC
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