小田原・平塚正教会だより 2016 年 8 月号 2016 年 8 月 1 日発行 第 168 号 司祭 ディミトリイ 田中 仁一 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町四丁目 4-1 TEL/FAX : 0465-22-2792 携帯 070-6514-3336 E-mail: [email protected] 日本ハリストス正教会教団 HP: http://www.orthodoxjapan.jp/ 本教会 HP: http://odawara-orthodox.com/ 郵便振替口座: 00270-6-15226 しゅ わ かみ なんじ けんぺい かたど がた こうえい 「 主我 が 神 よ 、 爾 の 権柄 は 象 り 難 く 、 光栄 は はか がた なんじ じん じ かぎ な じんあい い がた 測 り 難 し、 爾 の仁慈は限 り無く、仁愛 は言い難 し、 もと し ゅ さい なんじ じれん よ みずか われら こ 求む主宰よ、 爾 の慈憐に因りて、 親 ら我等と此の せいどう かえり われ ら およ われ ら とも いの もの なんじ 聖堂とを 眷 み、我 等及 び我 等と偕に祷 る者 に 爾 ゆたか おんたく なんじ あいれん ほどこ たま の 豊 なる恩沢と 爾 の愛 憐 とを 施 し給え。」 顕栄祭(主の変容)のモザイク画➡ 主イイススが山上で光輝き出したことに驚く 3 人の弟子たち. このモザイク画はエジプトのシナイ山, 聖カテリナ修道院の 聖堂にある.西暦548 年から 565 年の作品. ●五旬祭後第七主日聖体礼儀 8 月 7 日 (日) 10:00~ (9:30 痛悔) 第 6 調 ロマ 15:1-7 マトフェイ 9:27-35 ●顕栄祭(主の変容祭)聖体礼儀・月例パニヒダ 8 月 21 日(日) 10:00~ (9:30 痛悔) 祭日調 ペトル後 1:10-19 マトフェイ 17:1-9 8 月 21 日(日)顕栄祭はこどもイベントがあります。詳しくは裏表紙をご覧下さい。 実り物の成聖を行いますのでご持参ください。祝福を受けてお持ち帰りいただけます。 9 月 18 日~19 日に開催される秋の修養会の申込みも受け付け中!詳しくは先月 号同封のチラシまたは今月号6ページをご覧ください。 聖体礼儀解説(11) ~神様、あなたは限り無く人を慈しむお方です~ 大連祷の後、司祭は聖体礼儀で最初の祝文 ~ いと小さき者~ も く しょ う れていることが誇らしく思えるような感じに近い を黙誦、つまりささやくような声で読むのですが、 ものです。神がどのようにして私たちに近づき、 それには訳があります。ある修道士の言葉をか 私たちに恩を施してくれるのか、私たちには全 りるならば、『もしあなたが或る名のあるお方と知 り合いで、そのお方に敢えて話しかけようとする とき、きっとあなたは彼の近くに行って、小さな 声でほかの人にわからないように話しかけるは ず』です。司祭もまさにそうなのです。神の恵み によって司祭の職を授けられた者は、主ハリスト スに話しかけるとき、小さな声で、細心の注意を く分かりませんが、私たちは神の恩に報いる生 き方をしなければならないのです。 私たちは、結局のところ神から意識をそらす ことができません。「私は神など信じない」と豪 語しても、自分の生命が危機にさらされれば、 おのずと神の助けを求めるのです。科学者た ちは精密な計算と技術によって宇宙ロケットを 作りますが、最後にそれを飛ばすときは「神に もって語りかけるのです。このとき、二つのことが 成功を祈る」のだといいます。自分の周りに目 明らかとなります。一つは、司祭が語らうお方の を向ければ、そこには神の美が満ちています。 究極の偉大さ、もう一つは、語りかけずにはいら それを意識するとき、私たちはまさに神に惹き れない溢れんばかりの愛です。 つけられるのです。なんという恐るべき力でしょ 「仁」は「人への慈しみ、憐み」を意味する言葉 ですが、神の「仁」は人間の尺度では測れず、 人間の言葉では表現することもできません。神 の仁慈、仁愛をはっきりとあらわす尺度があると したら、神ご自身がみずから人となられたこと、こ の事実以外にはありません。聖大アサナシオス う。神を意識しただけで、私たちの心は神ご自 身と一体になるのです。神はまさにこの力でそ の館に、その館で催される祝宴に私たちを招 き入れるのです。 神はご自身が備えた祝宴に人を招き、人は これに与ります。しかし、神の慈しみに限りがな いように、神の祝宴の席が満員になることはな の言葉をかりるならば、『神はその限りなく測り難 いのです。善き牧者が失われた羊を追い求 い人への慈しみのゆえに、一切の変易なしに自 めるように、神はあなたを求めています。 らすすんで人となられた。私たち人間は、神こと あなたが神の祝宴の席に着いて、共に喜び楽 ばが人となること、まさにその目的となった。神は しんでくれることを求めて 私たちの救いのために、人体をとってお生まれ いるのです。そこにこそ になるほどに人を慈しまれた』のです。 本当の喜びがあることを 神がどれほど人を愛しているかもまた、人は 測り知ることはできません。その愛は人知を超 えて限りなく深く限りなく大きいのです。それは 単なる人間的な同情などではなく、むしろ愛さ 知れば、あなたは失くし た 一枚の 金貨 を探 し求 める人のように、そこへの 道を探し求めるでしょう。 最 近 の出 来 事 ・消 息 小田原 信徒総会 7 月 17 日(日)午前 10 時より、五旬祭後第四主日聖体礼儀および月例パニヒダが行 われました。その後昼食をはさんで 2016 年度小田原ハリストス正教会信徒総会が行われました。総会はじめ に神父から言葉がありました。続いて過年度の活動が報告され、会計執事より決算の報告および会計監査で 間違いなく処理されていることが報告されました。いずれも承認されました。また新年度の活動計画が司祭よ り提案、またそれに関わる予算案が会計執事より提案され、承認されました。総会の締めにミハイル神谷忠明 執事長より信徒の皆様の協力に感謝の言葉が述べられました。この日の昼食には婦人会からカレーライスの サービスがありました。感謝いたします。また委任状をご送付いただいた信徒の方々には信徒総会に関する 資料が同封されていますので、詳細はそちらをご覧ください。 柏久保 晩課 全国公会のため祈祷はありませんでした。次回は 8 月 13 日(土)、信徒総会もあります。 静岡 信徒総会 7 月24 日(日)は五旬祭後第五主日聖体礼儀と月例パニヒダ、および信徒総会が行われ ました。信徒総会には献金戸数 34 件のうち 23 の出席、委任状8で行われました。はじめに司祭より、聖堂建 設のために信徒の皆様からの多大なご協力を賜っていることに感謝の辞がありました。そして過年度の活動 報告と決算が報告されました。すでに始まっている新聖堂建設の資金についても飯塚章浩会計執事から報 告があり、続いて近藤伊理彌執事長より、来年度より教団より借り入れた聖堂建設資金の返済が始まることが 示唆されました。そのためには、現在仮聖堂として使用しているアークホール貸し出しの再開など、返済に 向けて信徒が皆協力していく必要があることが話されました。続いて新年度の活動計画が司祭より提案され ました。定例の祈祷の他新聖堂成聖式に向けての活動が提案されました。また諸活動に向けた予算案が提 示され、いずれも承認されました。その後新聖堂に関する進捗状況が近藤健太兄より報告され、建設業者と の建設費の調整がまとまり、いよいよ 8 月より着工、2 月 10 日竣工予定との発表がありました。最後に全国公 会で発表された人事が司祭より報告されました。なお、委任状提出戸には総会資料が同封されています。 修善寺 聖体礼儀 全国公会のため祈祷はありませんでした。次回は 8 月14 日(日)、信徒総会もあります。 平塚 信徒総会 7 月 16 日(土)午前 10 時より、横田祥子姉宅にて行われました。総会には 6 名が出席し ました。総会では過年度の活動報告と決算が承認されました。続いて新年度の活動計画が提案されました。 特に新年度の活動内容をどのようにしていくかが話し合われ、次世代の人たちに引き継いでもらえるよう、聖 歌などを学ぶ機会を持ちたいという意見が出されました。これにより聖歌練習だけでなくその言葉の意味な 3 どを学ぶ機会を勉強会に盛り込みました。また秋には総パニヒダを行うこととしました。この活動計画に基づ いた予算が審議され、承認されました。総会後、しばらくお茶と歓談の時間を持ちました。ご家庭を開放して くださった横田姉に感謝いたします。 教区 教区会議 6 月 26 日(日)午後 2 時より行われました。はじめに府主教様より奉神礼(正教会の祈祷 に込められた様々な意味合い)についてのお話がありました。その後、過年度の教区活動と決算が報告、承 認されました。引き続き 2016 年度の教区活動計画が提案され、承認。またその予算案が承認されました。こ の日の午前中に行われた聖体礼儀では教区内の各教会信徒で作った聖歌隊と東京復活大聖堂教会聖歌 隊が合同で聖体礼儀聖歌の奉仕に携わりました。小田原教会からも 4 名が参加しました。 全国公会 7 月 9 日(土)午後 1 時 30 分から 7 月 10 日(日)16 時まで開催されました。公会期間内に行わ れた聖ペトル・パウエル祭聖体礼儀に続いて、永眠された歴代の神品教役者のパニヒダが行われました。は じめに府主教座下から訓示を賜りました。過年度の活動報告と決算および新年度活動計画と予算が承認さ れました。閉会にあたりセラフィム大主教座下よりお言葉を賜りました。人事異動は次の通りです。 長司祭サワ大浪佑二師 宗務総局長をご本人の希望により辞任。 長司祭イサイヤ酒井以明神父師 宗務総局長に就任。 司祭ディミトリイ田中仁一神父師 静岡教会聖堂成聖後、後任に引き継ぐ。 伝教者ガブリイル田中和幸師 静岡教会聖堂成聖後、赴任。 伝教者ワシリイ杉村太郎師 九州地域管轄司祭として赴任。 司祭クリメント北原史門師 司祭としての任を解いて用務員に配置転換。 4 5 平塚・小田原・柏久保・修善寺・静岡正教会合同 2016 年 9 月 18 日(日)~19 日(祝) ■会場: セミナーハウス ゆうらいふ御殿場 〒412-0001 静岡県御殿場市水土野259 TEL 0550-89-3711 ■参加費:7,900 円 (1 泊 2 日の場合/小中学生・1日参加は 3,300 円) 参加費に含まれるもの: 宿泊費(ツインベッド)・夕食・朝食・ 電車: JR御殿場線・御殿場駅下車 富士急バス 山中湖方面 水土野バス停下車徒歩3分 会場費・お茶菓子・消費税 車 : 東名高速・御殿場 I.C. 国道 138 号線を山中湖方面 (東京 I.C.から約1時間 20 分) 申込み〆:8 月 20 日(土) ※教会から車に乗り合わせて出かけられます。(往復 500 円) 献金報告 日付 7/20 現在 氏 名 摘 日付は会計処理日です。ありがとうございました。 要 6/26 芝田 三郎兄 感謝献金 7/3 千葉 清明兄 7/17 日付 7/17 氏 名 摘 要 日比野 恒美兄 感謝献金 降誕祭献金 内藤 直樹兄 感謝献金 千葉 清明兄 復活祭献金 安達 紀彦兄 パニヒダ献金 山田 亨兄 感謝献金 廣石 清子姉 パニヒダ献金 由良 キン子姉 感謝献金 神谷 幸夫副輔祭 パニヒダ献金 田島 あずさ姉 感謝献金 村松 伸子様 感謝献金 婦人会献金:今月はありません。 6 8 月の永眠者一覧(敬省略) 永眠日 聖名 氏名 永眠年 縁故者 1日 オリガ 神谷 和子 2005年 神谷 武夫 4日 ペトル 渡辺 邦雄 1995年 渡辺 和枝 5日 トリフォン 山本 勝五郎 1917年 山本 やす江 川﨑 俊夫 1990年 川﨑 晃 5日 5日 ウエラ 加藤 八重子 1979年 加藤 宏 6日 モイセイ 渡辺 銀次郎 1912年 渡辺 宏 7日 エウドキヤ 中島 八重子 1952年 岡野 康子 9日 サモン 渡辺 紫郎 1979年 渡辺 宏 10日 エレナ 日比野 キク 1944年 日比野 正男 11日 フェクラ 廣石 キヨ 1973年 廣石 和子 13日 イリナ 日比野 貞子 14日 ペトル 荒井 久作 1969年 14日 ニーナ 長澤 ニイナ 1980年 15日 ルカ 中島 栄吉 1978年 中島 八千代 16日 ディオニシイ 廣石 祐一 1977年 廣石 真太郎 17日 イリナ 山口 良子 1923年 山口 晃 21日 フィリップ 日比野 勇 1944年 日比野 勇 21日 ロマン 中島 信一 1994年 岡野 康子 24日 ソサンナ 樋口 ユリ子 1918年 31日 オリガ 阿久津 貞子 1925年 阿久津 八重子 内藤 富美子 1963年 内藤 直樹 4日 日比野家 今月の月例パニヒダは第三日曜日です。 たましい 聖堂は皆さんのお祈りの場、そして皆さんの 霊 が永遠に養われる 場です。ロ-ソクを灯して少しの間、ご家族のために祈りに来られる だけでも大変結構です。どうぞ遠慮なさらずお越しください。 7 荒井 譲 「ヤコブによる原福音」に「ヤコブによる原福音」による伝承でたマリアを殿。よる伝承では、ア 至聖生神女の母 聖アンナ 聖記憶日8 月7 日/7 月25 日(新暦) 生神女マリアの母である聖アンナは司祭マッタ ンとその妻マリアの娘であった。彼女は古のユダ ヤの十二部族の一つであるレビ族でアーロンの血 を引く女性である。(レビ族は司祭職を代々継いで モ ー セ いる。モイセイと共にエジプトを脱出したアーロン も司祭であった。)伝承によると聖アンナとその夫 聖イオアキムには子供を望んでいたが長い間恵 まれず、老齢になってから天使より女の子を生む と告げられた。夫婦は感謝の気持ちとして、その 娘を三歳で神殿に捧げることを神様に約束した。 こうして、生神女マリアは三歳の時から神殿に預 けられ、15 歳になるまでそこで暮らすこととなる。 (この出来事は生神女進堂祭で記憶されている) 聖アンナは、生神女マリアが天使ガブリイルから イイススを生むと告げられる直前、イエルサリムに 聖アンナ。その腕には生神女マリア(三つの星が印され た女児) 、 そして聖アンナを記念した教会が描かれている。 おいて 79 歳で安らかに眠ったと言われている。 トロパリ(第四調): 聖アンナには次のエピソードもある。ビザンチン 皇帝イウスティニヌス(西暦 527-565)が統治の時 神智の聖アンナよ、爾は 我等に命を施す神の至聖なる母を腹に宿し 代、デフテラという場所に彼女を記念する教会を 給えり。ゆえに今爾は喜ばしき天の相続、光 f 建てた。その後、皇帝イウスティニヌス二世(西暦 栄のうちに喜ぶ者たちの住居に移されたり。常 ff 685-695, 705-711)の妻が妊娠中のところに、聖 アンナが現れた。それをきっかけに教会を修復し、 聖アンナの不朽体と彼女のベールをコンスタンティ に祝福せられたる者よ、爾を崇め尊ぶ者の罪 の赦しを求め給え。 ※トロパリはギリシア語からの翻訳です。 ノープル(現在のイスタンブール)に遷移したという。 2016 年 8 月 21 日 顕栄祭聖体礼儀後(11 時 30 分くらい) いし み ひと きざ いし きれいな石を見つけよう!一つだけドラゴンが刻まれた石があるよ。そのあと お い た は美味しいくだものを食べます。(野外で活動するので帽子をご用意ください。) 参加費無料、詳しくは教会まで。 8 教会
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