三井不動産、 戦略的ビジネスパートナーを求めて香港進出

三井不動産、
戦略的ビジネスパートナーを求めて香港進出
日本市場で培った専門技術を携えて、三井不動産が香港進出を決めました。日本国内で、不動産取引や
都市開発の分野で確固とした地位を持つ同社は、中国本土における土地開発の主要なパートナーとの
戦略的な関係を確立し、維持するには、香港は最適なロケーションであると捉えています。
「香港は中国本土でのビジネス展開における戦略的パートナーと出
会うのに最適な都市です。」と三井不動産株式会社香港支社 支
店長 加賀陽一氏は述べました。
香港の高級オフィスビルが建ち並ぶ、太古廣場三座 (Pacific Place
Three) の洗練されたエグゼクティブ・センターで、加賀氏は小さな
チームを率いています。しかし、加賀氏は慎重ながら楽観的な見
解を示しており、将来はビジネスを成長させ、独自の事務所を構え
る意気込みです。
「ここでは、不動産開発業者のパートナーと容易に英語でコミュニ
ケーションが取れます。彼らは通常ビジネスに対して率直な態度で
臨みます。香港のシュオン・グループ(瑞安集団、Shui On Group)
との大型ショッピングセンターや高所得者向け住宅といった共同開
発プロジェクトはそのいい例です。」と同氏は述べました。
中国本土への進出
新しいビジネスチャンス
「中国中央政府が農村部の都市化を促進し、減速気味とは言え経
済成長が継続する中、国民生活の質的向上のため高級品を扱うシ
300 年を超える長い歴史の中で、三井不動産は日本国内に多くの実
ョッピングセンターに対する高い需要が見込まれます。」と加賀氏
績を残してきました。東京都心開発を初めとする数々の都市開発、
は熱く語りました。
小売店舗、事務所、住宅用建物といった幅広い分野に実績があり
ます。その一方、2000 年に IT バブルが崩壊すると、三井不動産は、
インベスト香港との経験を回想しながら、
「インベスト香港の東京
果敢に海外進出へ舵をきりました。中でも中国のいわゆる準大都市
事務所で担当者と会ってから、香港での事務所設立に対して大き
へ積極的に進出しました。
な自信を得ました。」と加賀氏は述べました。
「インベスト香港には、
法律の専門家や不動産業者を紹介して頂き、香港事務所設立に向
「中国の市場開放政策に伴い、2008 年には正式に中国本土市場へ
け力を貸して頂きました。事務所の設立の各過程で多岐にわたる
の進出を果たしました。それ以来共同開発を進め、まずは寧波に
やり方があり、その手続きは以前と比較しても然程簡略化されて
当社初のアウトレット・パーク、続いて上海、天津に環境に優しい
おらず、インベスト香港の支援に助けられました。」と彼は結論付
居住区、そして大連でソフトウェア・パークの開発を行いました。」
けました。
と加賀氏は述べました。
「当社は、香港の大手開発企業と共同で、
中国プロジェクトへの投資機会を探るという戦略を取っています。」
www.mitsuifudosan.co.jp
日本の不動産市場への投資誘致
三井不動産株式会社
共同での投資機会を活かすために香港の大手開発企業と戦略的
•
300年以上前に東京で設立されました
•
15,900人以上の従業員を擁する日本で3番目の大手不
動産開発業者
•
1970年代初頭以来、米国、ハワイ、ロンドン、シンガポ
ール等へ進出
を紹介するイベントや活動を展開して参りました。」と同氏は付
•
中国本土には、上海、北京、広州に事務所を持つ
け加えました。最近香港で開催した、東京都心の住居用建物を
•
2011年、香港支店設立
•
大型商業施設「ららぽーと」、三井アウトレット・パー
クなどの大規模ショッピングアウトレットで有名
関係を構築する一方で、三井不動産の所有する日本国内の物件
を香港の投 資家に紹介することも同社の狙いであると、加賀氏
は述べました。
「当社は、機関投資家並びに個人投資家を対象に、東京の物件
紹介するイベントは、 大 変 盛 況でした。 そのイベントでは、CB
Richard Ellis を総代理店として指名しました。
発行日:2012年5月
www.investhk.gov.hk
香港 ― 適時適所