第12号 - 安田女子大学図書館

安田女子大学図書館報
第12号
2008年(平成20年)
10月15日
安田女子大学図書館運営委員会 発行
〒731_0153
TEL
(082)
878_8578
広島市安佐南区安東6丁目13番1号
目 次
1.ルノワールとアネモネ……… 図書館長 清水 哲臣……P. 1
2.日本における外国絵本の受容過程………………………… P. 2
――最初の「クマのプーさん」の姿を中心に――
大学准教授 西川ひろ子 3.「私の推薦する図書」
…………… 図書館運営委員ほか……P. 4
4.展示コーナー見聞録………………………………………… P. 7
大正モダニズム
大学教授 伊藤眞一郎 5.新着図書の中から……………………………… 図書館……P. 8
6.図書館短信……………………………………… 図書館……P. 8
ルノワールとアネモネ
図書館長 清水 哲臣 絵画、彫刻等の造形美術の鑑賞が
趣味である。かつて、パリのルーヴ
ル美術館、マドリードのプラド美術
館、オランダの美術館等、ヨーロッ
パの主要な美術館をめぐり歩いたこ
とがある。名品にふれるごとに深い
感動を覚えたことが今でも鮮明によ
みがえってくる。
この夏、近隣の美術館をいくつか
訪ね歩いた。多くの美術館では特別
図書館長 清水 哲臣
展等の企画がなされていて、モネ、
ルノワール、セザンヌ、ユトリロ等
の絵画が展示され、名品にじかにふれる機会に恵まれた。
このうち、ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841−
1919)は、印象派を代表するフランスの画家である。彼の作品は
人物画が中心で、風景画の中にも必ずと言っていいほど人物像が
配置されている。その意味で、彼の作品はそのまま人間味あふれ
る作品となっているといえる。とりわけ女性の肖像画やつぶらな
か れん
瞳の可憐な少女等、女性像が数多く描かれている。女性の健康的
な美しさ、優しさへのあくことなき追究が、カンヴァス上に色彩
豊かに表現されている。
一方、ルノワールは花をモティーフとして、バラ、ダリア、
チューリップ、アネモネ等の静物画も数多く描いている。それは
女性の優美さの追究とも重なりあってくる。しかし、残念ながら
私は日本ではこれらの絵画にまだ出会っていない。ルノワールの
「アネモネ」の絵が神奈川県の財団法人の美術館に所蔵されてい
るのをようやく探し当て、さっそく問いあわせたところ、新潟県
の美術館に貸し出され、現在当館にはないとの丁寧なご返事をい
ただいた。
ルノワールは晩年、リューマチのために車いすの人となり、ま
た指の関節が動かなくなり、筆を指にくくりつけて絵を描き続け
たといわれる。死の朝、ルノワールは絵筆を求め、アネモネを描
いた。やがて指から絵筆をはずして欲しいしぐさをしながら、
「やっと何かがわかり始めたと思うよ」と言ったとのこと(新潮
○ピエール オーギュスト ルノワール 《アネモネ》
ポーラ美術館 収蔵
美術文庫27)。
アネモネの名の由来は、ギリシア神話の中で語られている。美
と愛の女神アフロディテは美青年アドニスをこよなく愛した。ア
ドニスは狩猟が何よりも好きで、狩に情熱をささげていた。女神
けだもの
はどう猛な 獣 には十分注意するように幾度となく注意していた。
しかし血気にはやる青年は、その忠告を忘れがちだった。ある日、
きば
彼は狩の最中に手負いのイノシシに逆襲されて、その牙にかかっ
かぐわ
て若い命を落とした。女神は嘆き悲しみ、青年を哀れみ、 香 し
い神酒ネクタルを血にぬれた大地に注いだ。するとその場所に
みなわ
も
水泡が湧き出るように、一本の花が萌え出て咲いた。この花の名
は、ギリシア語の「風」
(アネモス)にちなんで「アネモネ」と呼
アネモス
い ぶき
ばれる。アネモネの柔らかな美しい花びらは「 風 」の息吹で、
たちまちはかなくも散り去っていくのであった。アネモネは美と
愛のはかなさを象徴している。
ギリシア神話のアネモネの由来と、アネモネを描き終わり、
「やっと何かがわかり始めたと思うよ」というルノワールの言葉
とを重ねあわせてみた。巨匠ルノワールは芸術美の完璧なまでの
表現に至るための努力と全情熱を傾けた。それは、はかなくも短
い現世にあって、芸術をとおしてイデア的美にできるだけ近づく
ことに全生命力を注ぎ込むことであったといえる。
*参考資料
呉 茂一『ギリシア神話』上巻、新潮文庫、2002年
『ルノワール』新潮美術文庫27、新潮社、1985年
日仏交流150周年記念『芸術都市パリの1
00年展』毎日放送・
TBS、2008年
広島美術館リーフレット、ウッドワン美術館リーフレット
(2)2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号
日本における外国絵本の受容過程
――最初の「クマのプーさん」の姿を中心に――
児童教育学科 准教授 西川ひろ子
児童教育学科
准教授 西川ひろ子
「これ、プーさんじゃなあ
(昭和32)年に岩波少年文庫より訳を改めて出版された。石井
い !」。二年前、東京フレー
は、日本における最も著名な絵本翻訳家であり、児童文学作
ベル館資料室の調査から帰っ
家であると思う。石井が翻訳したのは、「クマのプーさん」、
た私のカバンから『キンダー
「ミッヒィー(うさこちゃんと翻訳された)
」、「ピーターラ
ブック』のコピーを見てた8
ビット」など、現在最も人気のあるキャラクターばかりであ
歳の娘の第一声だ。確かに、
る。石井と「クマのプーさん」との出会いは、新潮社で「日
初めてこの表紙を見つけた時
本少国民文庫」の編集にあたっていた頃、菊池寛の紹介で犬
は、嬉しくもあり、滑稽でも
養毅元首相の蔵書整理の仕事をしていた時『プー横丁にたっ
あった。でも、表紙全体から
た家』の原作に魅了され、借りて帰り、少しずつ訳し始めた
伝わってくる温かさは間違い
といわれている 。
1)
なく「クマのプーさん」であった。1940(昭和15)年に石井
疑問の解決の手がかりになりそうな石井の記述がある。石
桃子によって翻訳されているが、多くの日本の子ども達が最
井は、日本の童話にかけているものに対して、
「子どもは、ま
初に目にした「クマのプーさん」の姿は1959(昭和34)年8
だたくさんのことを知らない、だから、子どもにわかっても
月発行の『キンダーブック』のこの表紙であろう。
らうためには、子どものよく知っているものをもとにして、
では、どうしてこのように日本風に描かれたのであろうか。
それを組み合わせて、事件を作り上げなければならないのだ
翻訳者をみてさらに唖然とした。翻訳者は、石井桃子。1940
ということを、私たちは、いままで十分につかんでいません
(昭和1
5)年に最初に翻訳した石井である。原作を知っている
でした」 と記している。子ども達がよく知っている物を組
石井はどうして日本中の幼稚園の子ども達が手にする『キン
み合わせていかなければならないという石井の子供の絵本に
ダーブック』に、このような「クマのプーさん」を掲載した
対する思いが、1959(昭和34)年の『キンダーブック』に表
のであろうか。
れているのかも知れない。しかし、お話の持つ世界観につい
926年
『クマのプーさん(原題 “Winnie-the-Pooh”)』は、1
ては、「クリストファーロビンという男の子とそのこのおも
に発表された A. A. ミルンの童話、及びその童話の主人公で
ちゃのクマやコブタたちが、森のなかで、世にもたのしい世
あるクマのぬいぐるみの名前である。童話の挿絵は、 E. H.
「クマのプーさん」の世界観
界をつくって住んでいる」 と、
シェパードによって描かれた。また、本作を原作としたディ
は大事にしている。
ズニー社のアニメー
子供の知っている物を
ション作品『くまの
組み合わせながら、オリ
プーさん』では、ひ
ジナルの世界観を守ると
らがな表記とされ、
いう一見相反することを
絵本と区別されてい
どのようにして行うのか。
る。『クマのプーさ
まずは、原作と『キン
ん』の他にプーさん
ダーブック』との「クマ
を題材にしたいくつ
のプーさん」の違いを見
かの童話があるが、
て み よ う。『キ ン ダ ー
全て挿絵はシェパー
ブック』の訳は石井であ
ドによって描かれた。
り、話の流れはそのまま
日本では、先述し
であるが、登場人物や食
たように石井桃子の
べている物、挿入されて
訳により1940(昭和
いる歌などの違いがある。
15)年に岩波書店か
挿絵は、著名な童画であった武井武雄である 。
ら 出 版 さ れ、1957
2)
3)
武井武雄の描いたくまのプーさん
(昭和34年『キンダーブック』より)
4)
昭和34年8月号『キンダーブック』表紙
まず、クマのプーさんの姿が大きく違う。原作の挿絵は、
2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号(3)
黄色いお腹がふくらんだ
心血が注がれているかが伺える。1
959(昭和34)年『キン
デディベア。『キンダー
ダーブック』の「クマのプーさん」は、とにかく日本風なの
ブック』に描かれたプー
である。
さんは、黒いヒグマのよ
『キンダーブック』顧問であった坂元彦太郎はキンダーブッ
う な 姿 で、お な か も ぺ
クの「くまのぷーさん」について、
「本号では、文も絵も原作
ちゃんこで金太郎のクマ
よりは、ずっと幼児向けになおしていただきましたが、その
のようである。もうひと
ためにかえって、ほほえましい、あたたかい原作の味が一層
つ の 登 場 人 物「ラ ビ ッ
つよまったように思います。武井先生が創作されたぬいぐる
ト」は、シェパードが茶
みが、日本の幼児たちのペットになる日も近いでしょう。」
色 の 野 ウ サ ギ に 描 き、
と記したように、原作の
ディズニーでは、ちょっ
世界観を守りながら日本
とおじさんくさい黄色い
の子ども達がわかりやす
8)
ウサギ。武井の「ラビッ
い姿で紹介されたのが
ウサギ穴から抜け出せた場面
ト」は、白い毛皮に赤い
(昭和34年『キンダーブック』より)
『キ ン ダ ー ブ ッ ク』の
目のウサギ。プーさんを
「く ま の プ ー さ ん」で
穴から引っ張って転んだ場面の姿は、まるで鳥獣人物戯画の
あった。坂元が予言した
ウサギである。食べ物は、原作では、「ウサギに『パンには、
ように「クマのプーさん」
5)
ハチミツをつける?それとも、コンデンス・ミルク?』
」 と
は日本で人気者になった。
尋ねているが、『キンダーブック』では、「おちゃをごちそう
goo ランキングの「大人に
6)
になりました。みるくものんだし、みつもなめました」 と書
なっても楽しめる好きな
かれ、更に武井の挿絵には、牛乳を飲み干そうとしているク
ディズニーアニメランキ
マの姿に、コンディエンスミルクの缶とお皿に入れられたハ
ング」でも第一位である。
チミツが描かれている。ディズニーアニメの茶色のはちみつ
石 井 は、本 年 4 月 に
壺に手を入れながら食べ
101歳で逝去してしまった。本原稿の動機の一つに、「石井桃
ている姿とは明らかに違
子さんに感謝を贈りたい」と思いがある。絵本を読んでくれ
う。また、原作ではプー
る子供の姿を常に忘れない研究者で私もあり続けたい。最後
さんがダイエットのため
に石井桃子さんのご冥福と感謝を込めてこの原稿を贈りたい。
1957年(昭和32年)出版された
「絵本クマのプーさん」表紙
に歌を歌い体操をするが、
『キンダーブック』では、
注
1)「石井桃子」『ウィキペディア』 http://ja.wikipedia.org/wiki/
お散歩をする時に歌を
翻訳者の石井が新しく作
%E7%9F%B3%E4%BA%95%E6%A1%83%E5%AD%90
2)石井桃子『子どもの読書の導きかた』国土社、1960、p. 44.
3)前掲注 p. 189.
詞し、あの中田喜直に作
4)武井武雄は、童話の添え物として軽視されていた子供向けの
曲を担当した。中田は、
絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた。武井の童画
『ちいさい秋みつけた』
は、大胆な構図や幾何学的な描線によって、モダンかつナン
歌っている。その歌は、
や『めだかの学校』『夏
の思い出』など、今日も
ウサギの家でごちそうになる場面
(昭和34年『キンダーブック』より)
センスな味わいを感じさせ、残された作品はいまもって古び
ていない。「コドモノクニ」をはじめとした児童雑誌の挿絵、
額縁画、版画、図案(デザイン)、おもちゃの研究・創作、
小中学校の音楽の時間で
絵本自体を芸術作品と捉えた「刊本」、童画批評など多岐多
歌い継がれている数々の
彩な分野で作品を残した。 名曲を作曲した2
0世紀を
代表する作曲家の一人で
ある。その歌が、『キン
ダーブック』の中に掲載
中田喜直が作曲した
「くまのプーさんのうた」
このわずか数頁の作品に (昭和34年『キンダーブック』より)
7)
されている 。どれだけ、
5) A. A. ミルン作 E. H. シェパード絵 石井桃子訳『クマの
プーさん Anniversary Edition』岩波書店、2006、p. 35.
6)『キンダーブック』第14集第5編8月号、フレーベル館、
1959年8月、p. 5.
7)前掲注、p. 2.
8)坂元彦太郎「くまのぷーさん」『キンダーブック』第14集第
5編8月号、フレーベル館、1959年8月、裏表紙。
(4)2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号
「私 の 推 薦 す る 図 書」
大学・短大各学科の先生方から学生の皆さんに推薦する図書を紹介していただきました。これらの本は本学図書館に
ありますので、ぜひ手にとってご一読ください。
山本淳子著
『源氏物語の時代:一条天皇と后たちのものがたり』
つもの」にも、また慄いたのだ。
「考えてほしいのだ」と読者
に託された巻頭のメッセージに、私も今一度、学生達と一緒
に応えていかなければならない。“If This Is a Man”「これが
(朝日新聞社・2007年)請求記号:210.3/Ya
人間なのか、どうか」に恥ずかしさを感じずに応答する事が
今年は『源氏物語』が世に出て読まれていたと確認される
いつか出来ると信じて、その言葉を心に刻み付け胸を震わせ
寛弘五年(1008)から数えて千年目に当たる。これを記念し、
て部屋を出た25年前のあの日の自分は確かに存在していたの
「『源氏物語』千年紀−紫のゆかり、ふたたび」という統一
テーマのもと、
『源氏物語絵巻』や『源氏物語』写本が観られ
だから。
(英語英米文学科 教授 青木順子)
る様々な特別展や企画が全国各地で開催されている。
著者は紫式部研究を広く手がける研究者で、2005年刊行の
『紫式部集論』(請求番号:911.13/Ya )に引き続いての本書
ちりめん
山村浩二著『縮緬絵本 頭山』
執筆となった。今から千年前の日本。時は平安、都は京都。
(SBB・2006年)請求記号:726.6/Ya
25年続いた一条天皇の時代は、
『枕草子』
『源氏物語』をはじ
未来の広島、日本、世界をそれぞれに創り出していく学生
め『和泉式部日記』
『紫式部日記』など、だれもが高校までに
の皆さんには、様々な分野の読書を通じて、広く深い柔軟な
習い、古典としてその名を記憶する女流文学作品が一気に花
見方・考え方と豊かな感受性を磨いてほしい。それが楽しく
開いた時代であった。しかも権力者藤原道長の『御堂関白記』、
できる作品を紹介したい。
小野宮右大臣実資の『小右記』、書の達人藤原行成の『権記』
表題の本は、世界で活躍するアニメーション作家の山村さ
など男性が記録した漢文日記から、その日の天候や政治動向、
んが落語をアニメ化し、それを「縮緬本」という日本ならで
儀式の次第など昨日のことのように復元できる。
はの丈夫な方法で綴じた、絹のような手ざわりの絵本である。
本書は、これらの資料を駆使して一条朝に『源氏物語』が
アニメの方は、2007年に広島市現代美術館で上映された。
誕生した必然性をわかりやすく解き明かしていく。
アニメの DVD の方がお手頃価格で、浪曲師の国本武春さ
自国の千年前の古典作品が、文庫本でいつでも気軽に読め
んの語りが絶妙なので、それを見聞きしてから読んでほしい。 るというのは、世界規模で見ると極めて珍しいことなのだが、
内容は、ケチな男がサクランボの種を捨てるにはもったい
当の日本人はその特異性と有難味にほとんど気がついていな
ないと食べた所、頭に桜が生え、トラブルに巻き込まれると
い。まことにもったいないことである。
いう落語「頭山」を、現代の東京に置き換えた話だ。 (日本文学科 准教授 古霖雅義)
世界全体の自然や人々と密接なつながりを持った自分とい
う、有機論的世界観と自己認識を、難しい言葉はいっさい使
わないで、読者の心と頭にすっと認識させ、読者の見方・考
プリーモ・レーヴィ著 竹山博英訳
『アウシュヴィッツは終わらない』
(朝日新聞社・1980年)請求記号:976/Le
え方を捉えなおす機会を与えてくれる作品である。
落語の本は、図書館に豊富に用意されている。
(『安田女子
大学図書館報』第8号参照)落語を映画化した『歓喜の歌』
一人の若い化学者が、アウシュヴィッツの強制収容所での
(2008年4月公開)などの新作落語も含め、人間のあたたかさ、
10ヶ月から生還する。「ああ、涙を流せたら!以前のように、
こっけいさ、すばらしさ、たくましさを感じ、自己の見方・
風に対等に立ち向かえたら!」と思いながらも、人間性が否
考え方・あり方を見直せる作品に多く触れてほしい。
定された場所で、反逆を試みた者の死を黙って見つめ、飢え
(児童教育学科 講師 西川京子)
をしのぎ春まで生き延びることだけを願う。朽ちていく者と
特権を握り残忍になっていく者―彼の記憶はおそろしく正確
で、読者はアウシュヴィッツの意味することに、ただ圧倒さ
ハナ・グリーン著 佐伯わか子、笠原 嘉共訳
『デボラの世界 : 分裂病の少女』
れる。アメリカでの大学院時代、論文に必要な本を昼休憩中
に探していて、社会学科の図書室に迷い込み、この本の英訳
(みすず書房・1971年) 請求記号:933.7/Gr
版を偶然手に取った。最後まで読み終えて立ち上がった時に
大学院生の頃に読んだのであろうか。翻訳が1971年にみす
は、すでに外は暗くなり始めていた。自分が論じていこうと
ず書房から出版されている。精神分裂病(現在の統合失調症)
していた文化考察の浅薄さに対する情けなさ、それを今でも
について書かれた本で、当時有名だったのは、セシュエーの
覚えている。彼は、抑圧者の「水槽ごしに異世界の生物を見
『分裂病の少女の手記』、シュヴィングの『精神病者の魂への
ているような視線」に慄き、同時に、視線の先の犠牲者達、
道』などであった。そしてこの本。これは、分裂病患者を主
自分自身、
「隣人からパンの一切れを奪うために、その死を待
人公にした小説であるが、16歳の主人公デボラの主治医とし
2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号(5)
て登場する精神科医は、あのフリーダ・フロム=ライヒマン
をモデルにしていると言われている。フリーダ・フロム=ラ
イヒマンは、新フロイド派の精神分析家であり、心理療法家
藤永 茂著『「闇の奥」の奥 コンラッド・
植民地主義・アフリカの重荷』
としての私の拠って立つ立場の原点とも言える人である。フ
リーダはあの『自由からの逃走』のエーリッヒ・フロムの恋
(三交社・2006年)請求記号:244.8/Fu
人であったとも言われている。私は、このフリーダ・フロム
地球温暖化問題で一躍脚光を浴びたバイオエタノールだが、
=ライヒマンの『積極的心理療法』
(誠信書房)を今も大学院
本書の筆者のようにアフリカの歴史に詳しい人は、きっと既
生のテキストに用いて講義をすることがある。
視感に襲われているはずだ。
「車が植物を喰らう」という現象
ハナ・グリーンのこの著書は、かなりわかりにくい。しか
は、ちょうど100年前にも出現していたのである。ヨーロッパ
し、妄想と幻覚の世界に生きる、狂気の世界の魅力や不思議
のある小国の植民地「コンゴ」で大量に採取されたゴムがタ
さを、美しく描き出している。デボラは、16歳で病院に来て、
イヤ生産に使用され、大衆車の普及に貢献したのだそうだ。
3年間のフリード博士の献身的治療を受けて、治癒する。
本書は、この天然ゴムが誰によってどのように集められたの
1964年に書かれベストセラーになったこの本の原題 I never
かを、膨大な文献の 渉 猟 から暴露していく。 promised you a rose garden. は、歌の文句にもなったほどで、
それによると、わずか1世紀前に植民地「コンゴ」で起
主治医が患者デボラにいう有名な言葉である。私がこの世界
こった出来事は、まさしくあのナチスの蛮行そのものであっ
に入るきっかけになった本とも言える。彼女らが生きた精神
た。でも私たちはそれを全く知らない。一方、それを目にし
分析の対人関係論学派の発祥の地を、今年も訪れる予定であ
ていたはずの作家による名作『闇の奥』も、結局 その追認で
る。
しかなかった。筆者はコンラッドが示したその限界に、
「ヨー
(心理学科 教授 藤沢敏幸)
しょうりょう
ロッパの心」を見る。それはアジア・アフリカを未開・野蛮
と見なす意識であり、それこそが、
「新大陸」で、あるいはヒ
ロシマやベトナム、そしてイラクで「白人」が行ったことの
喜多嶋隆著「水平線ストーリー」
(角川書店・1991年)請求記号:S913.6/Ki
CUT 1
学生だった頃、1本の CM に出会った。
極彩色の自己主張があたりまえの時代、
シンプルなワンカットのモノクロフィルム。
勝利の喜びの横でゴールしてきた水泳選手
のクローズアップ。彼女の表情にストップ
モーション。
原動力だったのである。彼はそれを厳しく告発すると同時に、
そんな「ヨーロッパの心」に敬意さえ抱く私たちをも責める。
あまりにも無知無関心過ぎはしないかと。
そういえば、広島に落とされた原爆には「コンゴ」で採掘
されたウランが使用されたという。衝撃であった。この世界
に起こったことは全て繋がっているのである。歴史を学び、
世界を知らせ、なすべきことを提案する。この「知識人の役
割」をあらためて思い起こさせてくれた一冊である。
(生活デザイン学科 准教授 西原明史)
「キミが大人になる頃、僕はプロになって
いるかもしれない」のコピーが印象的だった。
辺見 庸著『もの食う人びと』
(共同通信社・1994年)請求記号:916/He
CUT 2
10年前、新幹線の時間をつぶすため、キオス
「ものを食う」ということは、人間にとっては単に生命活動
クで偶然につかんだ文庫本。
のエネルギーを得るというだけでなく、その背景に文化があ
その CM ディレクターは小説家になっていた。
る。現在の日本は飽食の時代であり、食物が溢れ、いわゆる
短編なら15分で読めるシンプルで映像的な文章。
メタボを防ぐために管理栄養士が必要とされる状況である。
それでも、それぞれのストーリーがリリカル
著者は世界各地を旅し、実際にその地の食物を口に入れなが
で美しいのは、主人公の女の子のストイックな
ら、異文化をルポして行く。ただし、この本の内容はグルメ
前向きさと、ちょっとホロ苦い涙のためか。
紀行ではない。例えば、バングラデシュでは路上で売ってい
るものを食べ、それが残飯であることに気づき吐き出す。そ
人生が変わるような名作に出会う事も悪くない。
の他、ソマリア難民向け援助食糧、チェルノブイリの放射能
でも、こんな女の子達に出会うのも悪い事では
に汚染された食品、修道院の精進料理など、ほとんど美味し
ないと思う。
そうな食べ物は登場しない。私も十数年前、ロシアのチェリ
もしも、あなたの心がちょっと疲れていたと
アビンスクという放射能汚染地域に調査に行った。その地の
したら……
農場にある食堂で、使い古された金属食器に中年のおばさん
(現代ビジネス学科 教授 染岡慎一)
が不機嫌そうによそってくれたジャガイモ料理を、不安交じ
りに食べたことを思い出す。この紀行を通して著者が主張し
たいのはもちろん日本の食文化である。低い食料自給率や昨
今の世界情勢は、飽食の時代がいつまでも続くのか、はなは
(6)2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号
だ疑問である。日本も飢えということが現実になるかもしれ
と語ってあますところがない」と述べている(ちなみに高島
ない。著者はノンフィクションライターとして活躍している
氏によれば、
「タバコの煙が動物にあたえる害についての実験
が、小説家として芥川賞も受賞しており、文章に説得力があ
としては不十分である」とのこと)。
る。是非読んでいただきたい一冊である。
私は本書と出会い、改めて子どものもっている力に感動し、
(管理栄養学科 教授 京泉誠之)
知らないことを知る喜びとそれに伴う失敗や苦労の大切さに
気づかされた。同時に子どもの「科学する目」や可能性を大
福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』
(講談社・2007年)請求記号:W460.4/Fu
切にできる大人でありたいと感じた。是非、学生の皆さんに
も一読いただきたい。
(保育科 講師 矢野光恵)
「生命とは何か、生物とは何か。」これは、生命科学誕生の
立役者であるだけでなく、その発展を下支えしている永遠の
命題です。私は生命科学を追究する一人としてこの命題に関
する書物は沢山読みましたが、これ程魅力的に書かれたもの
米山公啓著『医療格差の時代』
(筑摩書房・2008年)請求記号:W498.021/Yo
は初めてです。
最近の医療のニュースは多いと思いませんか?新聞やテレ
第一章で登場するニューヨークのロックフェラー大学は、
ビのニュースで賑わうのは、あまり良い意味でのニュースで
私も留学したところで、時期こそ違え、著者と同じ建物で同
はありません。例えば、医療事故、救急車たらいまわし、医
じ風景を見ながら過ごしていたのかと思うと感慨深いものが
師不足、年金問題や後期高齢者医療の問題、一方、患者の問
あります。第六章では DNA の二重らせん構造発見の秘話が
題としてはモンスターペイシェント、特に院内暴力が増えて
紹介されています。この世紀の大発見に多大な功績があった
いるのも事実です。この本は社会人になる前に、健康で文化
フランクリンは、科学研究の影の存在としての女性科学者の
的な生活を営むうえで重要である医療について、見識を深め
悲哀を後世に伝えています。続く章ではパスツールの格言
ることのできる内容になっています。やや辛口で医療問題を
「チャンスは準備された心に降り立つ」をキーワードに、真実
解説していますが、医療用語も意味がわかるようになってい
を追究する粘り強い心こそが、科学研究結実の瞬間に遭遇す
るので読みやすい書籍です。そして、最近の身近な医療を知
る栄誉にふさわしいことを語りかけています。
ることができます。例えばメタボ健診は、どのような理由で
本書のプロローグで著者も記しているように、物事の本質
メタボが社会に認知され、国が健診を勧めるよう展開したか、
を明らかにするのは容易ではありません。それを承知で取り
そして誰が得をするのか、その意義はあるのかといった内容
組むのは、その過程こそが学問することの真の意味であるか
です。筆者は問題の表側だけではなく裏側の構造やその意図
らというのは私の持論です。本書は生命科学の先端研究者が
にも触れています。また、医療だけではなく福祉系企業のコ
学問の醍醐味を読者に伝える名著だと思います。専門分野の
ムスンの問題も触れており、幅広い内容でした。
いかんに関わらず、学生時代に是非読んでいただきたい一冊
題名のとおり、格差のある医療が今後増えるというのが筆
です。
者の予測であり、最大のテーマとなっているのですが、これ
(薬学科 教授 赤木玲子)
は是非読んで医療格差という意味を考えてみてください。
筆者はこのままでは医療は崩壊してしまうという危機感を
岡村正孝著『カエルにタバコをすわせたら』
(童心社・1983年)請求記号:487.8/Ok
本書は、カエル好きの著者が小学1年生の夏に新聞やテレ
ビでタバコの害について知り、
「タバコは、いきものにとって、
ほんとうにわるいのか?」という疑問から、カエルを使って
実際に確かめようとした実験研究の本である。
本書の魅力は、試行錯誤を重ねる中で知識を広げ、楽しん
で実験を進めていく著者の姿である。最初の年、捕まえてき
たカエルに全て逃げられ、彼は研究が出来なかった。その後、
カエルの種類や生態等を調べ、何度も逃げられながら「自然
に生きたえさが入る飼育箱」や「煙をカエルにすわせる実験
装置」を開発し、翌年の夏に研究を成し遂げたのである。
もう一つの魅力は、科学的な視点に基づいた実験と流れの
ある内容構成である。本書の解説者、高島文三氏も「科学論
文の書き方のお手本のように、順序だった記述がなされ」と
評価し、
「子どもが子どもの言葉で、科学する喜びを生き生き
もっているので、読み終えると読者は自然とため息がでるか
もしれません。しかし、この角度からみた日本の姿はいかが
なものか、是非読んでほしい一冊です。
(秘書科 准教授 大友達也)
2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号(7)
展示コーナー見聞録 大 正 モ ダ ニ ズ ム
たち、当時を代表する、あるいは後に大家として名をなす画
家たちによる多彩な装幀・挿画がそれぞれに施されており、
伝統継承派から伝統破壊の前衛派に至るまでの画風の多彩さ
と、そうした造本へのこだわりぶりにもまた、大正という時
代の「モダニズム」の実相を確かめることができるはずです。
2008年7月26日∼10月31日
大学教授 伊藤眞一郎
大正時代を一言で表せば“個人主義”の時代と言ってよい
本安田学園は、この「大正モダニズム」のただ中、大正4
年(1915)に誕生しました。このささやかな展示を介して往
時に思いを馳せ、幾分かでも「モダニズム」の時代大正を感
得していただければ幸いです。
でしょう。
明治は、
“富国強兵”のスローガンの下、国を挙げて欧米の
まい
近代先進国に倣い、ひたすら近代国家としての体制作りに邁
しん
進し、ひとまず仲間入りを成し遂げた時代でした。そして、
OPEN CAMPUS
その明治の時代に育まれた大正の新世代たちは、それに背を
本学では7月2
6日(土)
・27日(日)
・8月2
4日(日)にオープ
向けるようにして自己内面に個人としての絶対的価値を見い
ンキャンパスが開催されました。図書館には3日間で約350名
出し、その無限の可能性に未来を託してそれぞれの流儀での
の来館者がありました。暑
“個人主義”を花開かせました。我が国はここに至って、旧来
い中、たくさんの方に図書
ひず
の世界観・価値観との間に多くの歪みや矛盾を抱えながらも、
館まで足を運んでいただき
物と心と両面にわたり日本的“近代”を達成したと言えます。
ました。昨年に引き続き、
各階各所に手にとって読ん
でいただけるよう資料を展
示し、図書館の見所をピックアップしたスタンプラリーを開
催しました。来館者は椅子に腰掛け絵本や辞書などをゆっく
り読んだり、スタンプポイントを探しながら館内をぐるりと
回ったりしていました。また参加記念の図書館オリジナルし
おりも種類が多く、楽しみながら選ばれているようでした。
各階の資料にふれながら館内を見ることで、図書館をより
文学史上、通例、大正文学は明治43年(1910)を上限とし
知っていただけたのではないかと思います。
昭和2年(1927)を下限とする期間の文学現象を指しますが、
この、一部に明治と昭和とを含んでなお20年に満たない期間
付属幼稚園児見学(お泊り保育)
の大正文学は、日本的な“近代”の、輝かしい光の部分から
7月18日(金)に短期大学付属幼稚園児が、29日(火)に大学
深い闇に包まれた影の部分までを、多面的に映し出す貴重な
付属幼稚園児が、お泊り保育の一環で図書館見学にやって来
資料として、現在、私たちの前に遺されています。
ました。園児たちは絵本を開き
今回の企画展示「大正モダニズム」では、こうした大正文
ながら「これ開くと絵が飛び出
学の近代性「モダニズム」の様相を、本学「黒田文庫」所蔵
すよ !」、「次にその絵本読ませ
の当時の刊本および複製本により、概観していただくことと
てね」、
「おばけが出てくる絵本
しました。
はありますか」と、いろいろな
声をあげていました。自分より
夏目漱石『こころ』・永井荷風『すみだ川』・志賀直哉『暗
夜行路 前編』
・芥川龍之介『羅生門』
・横光利一『春は馬車に
大きな大型絵本や紙芝居をじっと読んだり、本棚に戻したり、
乗って』・北原白秋『雀の
みんなで読む本を真剣な顔つきで選んだりするうちにあっと
卵』など、内容的にもおな
いう間に時間が過ぎていきました。帰る時に「ありがとうご
じみの近代文学の名作が並
ざいました」と、元気よく挨
んでいますが、注目に値す
拶する園児たちの顔が笑顔で
るのはそれぞれの造本で
いっぱいでしたので、絵本を
しょう。著者自身はむろん
通じて図書館を楽しんでくれ
のこと、交友の作家や画家
たようです。
(8)2008年(平成20年)
10月15日 安田女子大学図書館報第12号
新着図書の中から
●職業紹介の本 請求記号:366.2,(3F)
世の中には様々な仕事があ
りますが、気になる仕事につ
いてどうやって調べますか。
会社のホームページや就職活
動のサイトに登録、検索する
ことで情報を得ることもでき
ますが、多量な情報の中で本
職業・業務を知る本
当に知りたい情報をつかむに
は時間がかかります。そんな時は、職業や業務について紹介
されている図書を一読してみてはいかがでしょうか。図書館
『よくわかる業界』シリー
では『なるには Books』シリーズ、
ズ、
『図解でわかる部門の仕事』シリーズなど職業紹介の図書
を所蔵しています。これらの本には業務の説明やその職業に
就くためにはどうしたらよいのか、また従事している先輩の
話などが載っています。より詳しく知ることで何をすべきか、
何が必要か、就職活動の次のステップへとつながっていきま
す。ぜひ手にとってみてください。
●広島が舞台の映画 請求記号:D778.2, D778.7(2F)
「この映画って広島が舞台なんだ」。皆さんは広島が舞台と
なった映画をご覧になったこと
はありますか。今回は広島を題
材とした映画で図書館所蔵の
DVD を紹介します。映画鑑賞
後に実際に舞台となった場所を
訪れてみるのもよいかもしれま
せ ん。小 さ い 秋 の み な ら ず、
様々な顔をもつ広島を見つけて
みてはいかがでしょうか。
広島が舞台の映画
・広島市『夕凪の街桜の国』(佐々部清監督)
『父と暮せば』(黒木和雄監督)
…原爆後の人々の心の動きを追った作品
・三原市『裸の島』(新藤兼人監督)
…全編映像と音楽だけで描かれた人間ドラマ
・福山市『赤い文化住宅の初子』(タナダユキ監督)
・尾道市『ふたり』・『あの、夏の日』(大林宣彦監督)
『時をかける少女』(細田 守監督)
・呉 市『男たちの大和』(佐藤純弥監督)
・庄原市『ヒナゴン』(渡辺孝好監督)
●冒険ファンタジーの舞台は宇宙へ
『宇宙への秘密の鍵』(ルーシー&スティーヴン・ホーキング
著/さくまゆみこ訳、岩崎書店、2008)請求記号:933.7/Ha
児童文学の世界では古典から新作までファンタジーと呼ば
れる物語が注目を浴びています。本書は著名な理論物理学者
であるホーキング博士と、その娘によって書かれた科学冒険
ファンタジーです。
少年ジョージは隣に越してきた風変わりな女の子アニーと
ともにパソコン「コスモス」を通じて宇宙へと誘われます。
そこでブラックホールに吸い込まれてしまったアニーの父エ
リックを救出しようとするのですが…。
物語の合間に惑星や銀河についての写真や解説も挟み込ま
れており、大人も楽しめる「科学の本」ともなっています。
続刊が予定されており長く楽しめそうなこの作品、ファンタ
ジーが好きな方やジャンルを問わず読書が好きな方におすす
めです。
●芥川賞・直木賞受賞作品 請求記号:913.6
ヤンイー
とき
にじ
あさ
【芥川賞】第139回 楊逸『時が滲む朝』
いのうえあれ の
きり は
【直木賞】第139回 井上荒野『切羽へ』
図 書 館 短 信
●新規契約の電子ジャーナル・データベース 2008年4月以降、新たに契約した電子ジャーナル・データ
ベースをご紹介します。電子ジャーナルとは、パソコン上で
記事本文を読むことのできる雑誌です。
各データベースは学内のパソコンから利用できます。図書
館ホームページの【情報検索】よりアクセスしてください。
・JIJI-Web
時事通信社が発信する国内外の最新ニュースの閲覧、お
よび1999年秋以降の記事の検索ができます。各種指標・
統計あり。
・メディカルオンライン
医学文献の検索・閲覧、および記事本文をダウンロード
できます。医療総合 Web サイト。
・PsycARTICLES(サイクアーティクル)
米国心理学会が発行する49誌とカナダ心理学会などが発
行する14誌の学術雑誌に掲載された記事が閲覧できます。
●図書館活動報告(H20年4月以降)
4月2日 第1回図書館運営委員会開催
4月3日∼ 企画展
え
7月18日 『画は語る―戯画・浮世絵・漫画―』展
6月5日 第2回図書館運営委員会開催
6月∼7月 フィールドワーク実習生受入
7月18日 短大付属幼稚園児見学(お泊り保育)
7月26日∼ 第12回特別展 『大正モダニズム』展
7月29日 大学付属幼稚園児見学(お泊り保育)
7月26・27日 オープンキャンパス開館
/8月24日
随時 図書館利用ガイダンス、文献調査ガイダンス実施
随時 高校生見学
★ 平成20年度図書館運営委員
清水哲臣(委員長)
杉本好伸(日本文学科)、口圭轉(英語英米文学科)、
中島正明(児童教育学科)、川瀬啓子(心理学科)、
森岡文泉(現代ビジネス学科)、西原明史(生活デザイン学科)、
京泉誠之(管理栄養学科)、佐藤公道(薬学科)、
藤田牧子(保育科)、大友達也(秘書科)
図書館ホームページ
http://lib.jimu.yasuda-u.ac.jp/library/libindex.html