大学の世界展開力強化事業 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワークプログラム TiROP Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program 先進理工系大学体験型短期派遣 超短期海外派遣プログラム 実 施 報 告 書 大学の世界展開力強化事業 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワークプログラム TiROP Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program 先進理工系大学体験型短期派遣 超短期海外派遣プログラム 実 施 報 告 書 目 次 巻頭言 3 文部科学省「大学の世界展開力強化事業」 東京工業大学 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク 巻頭言 FOREWORD 東工大生がグローバルに活躍する第一歩として 構想責任者 岸本 喜久雄(大学院理工学研究科工学系長) CONTENTS 先進理工系大学体験型短期派遣概要 4 年度別帰国報告書 5 平成 27 年度 5 -A first step for Tokyo Tech students to make the world their stage文部科学省「大学の世界展開力強化事業」 1. 参加者名簿 4. 派遣先大学紹介 7. 教員所感 東京工業大学 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク 構想責任者 岸本 喜久雄(大学院理工学研究科工学系長) Re-Inventing Japan Project by Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology 2. 簡易日程表 5. 学生の報告書 8. フォトダイジェスト Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program (TiROP) Project Leader, Dean Kikuo Kishimoto 3. 派遣先マップ 6. 事前・事後学習等の記録 平成 26 年度 Graduate School of Science and Engineering 23 1. 参加者名簿 4. 派遣先大学紹介 7. 教員所感 2. 簡易日程表 5. 学生の報告書 8. フォトダイジェスト 3. 派遣先マップ 6. 事前・事後学習等の記録 平成 25 年度 41 1. 参加者名簿 4. 派遣先大学紹介 2. 簡易日程表 5. 学生の報告書 3. 派遣先マップ 6. フォトダイジェスト 平成 24 年度 49 1. 参加者名簿 4. 派遣先大学紹介 2. 簡易日程表 5. 学生の報告書 3. 派遣先マップ 6. フォトダイジェスト 追跡アンケート調査より 57 1. その後の進路 2.「超短期派遣への参加によって、海外留学に対する意識はどのように変わりましたか?」 編集後記 60 最近、ほとんどの学生がパスポートを持っている。 海外旅行を経験している学生は多い。しかしながら、 留学したい学生はそれほど多くない。ある学科で、学 生に対し留学への意識調査をしたところ、留学を積極 的に希望しない学生の多くは、比較的成績が優秀であ り、敢えて挑戦を好まない集団であるという結果が出 た。この集団は留学しなくても十分満足できる教育研 究環境にあり、就職の心配がない。一方、留学したい 学生の多くは、何度でも留学プログラムに応募してい る。このように、留学に対する学生の意識は二極化し ている。前者の集団に、自分たちがグローバルな人材 となることの問題意識を植え付け、留学の機会を示教 することが今、大学教育に課せられている。 一般的に留学は 3 カ月以上である。しかしながら、 いきなり 3 カ月以上の留学に逡巡する者もいるだろう。 そのため、10 日間前後の留学体験を味わう「超短期派 遣プログラム」を企画した。留学に対するハードルを 下げ、相手校を訪問して留学意欲を醸成することを目 的としている。訪問先は、ワシントン大学、マサチュー セッツ工科大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン など、いずれも世界有数の大学である。相手校の講義 を聴講し、研究室を訪問した。参加した学生たちの感 想は「研究に大きく触発された」 「視野が広がった」 「博 士課程を含めた留学などの進路の可能性を意識した」 などであった。当初の目的は十分に達成できた。本事 業は今年度で終了するが、今後の派遣プログラムに資 するように学生の意見を中心に詳細をまとめたのが本 報告書である。 Most students have a passport; hence, many have experienced overseas travel. However, not many students want to study abroad. According to one department’ s survey of university students’attitudes regarding study abroad, many students who do not wish to study abroad are relatively high-achievers; however, they are hesitant to seek challenges. The circumstances in which they are doing research and education are apparently satisfactory without study abroad, and they are less concerned about their job prospects. On the other hand, many of the students who responded they would like to study abroad are applying for study abroad programs again and again. As just described, students’consciousness on study abroad has seemingly become polarized. Now, universities face the task of providing members of the former group with opportunities to study abroad so they will gain awareness of themselves participants in global society. Generally speaking, study abroad experiences should be more than three months in length. However, that length is a cause for hesitation among those who have never studied abroad. That is why we designed the 10-day short visit program in which students can have a taste of a study abroad experience. The program aims to lower psychological hurdles and deepen awareness of study abroad through visits to TiROP partner universities, such as the University of Washington, Massachusetts Institute of Technology (MIT), and Imperial College London, all of which are recognized as the world's leading universities. The students attended lectures and visited laboratories. Participants remarked favorably: “I was greatly inspired by the state-of-the-art research.” “This trip widened my perspectives.” “I am conscious of the possibility of study abroad including getting a Ph.D. degree.”It's fair to say that our initial goal was fully achieved. This project will conclude in March 2016, but as a contribution to future outbound programs, we hereby issue this report, compiling it with a focus on detailed testimonials of the participating students. 3 大学の世界展開力強化事業タイプ B ー1 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク(TiROP) 先進理工系大学体験型短期派遣概要 Re-Inventing Japan Project B-1 Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program (TiROP) Outline of the Short Visit Program 1. 趣 旨:本 学の学部生を TiROP パートナー大学に 1. 短期間派遣し、パートナー大学の教員から 直接指導等を受けることで国際意識の涵養 を図るとともに、実際の研究内容や生活環 境について理解することにより、将来の長 期間にわたる派遣留学に向けた準備を整え ることを目的とする。 2. 主 催:東京工業大学グローバル理工系リーダー養 成協働ネットワーク(TiROP) 3. 事 務 局:東京工業大学国際部留学生交流課 2. 3. 4. 派遣地域:TiROP パートナー大学(毎年 2 校程度) 5. 派遣期間:約 10 日間 4. 6. 応募資格:将来長期留学を検討しており、所属学科の 学科長の承認を得た学部 3,4 年生 7. 派遣人数:8名程度 5. 6. 8. 活動内容: ( ア ) 講義聴講、研究室訪問、現地学生との交流 ( イ ) 学 内外の研究施設や図書館及び寮等の学生生活 に関わる施設見学 7. 8. ( ウ ) 周辺都市における企業訪問 9. 費用:約 25 万円~ ( ア ) 航空券(約 15 万円)、宿泊費(約 10 万円) 、 海外旅行保険(約 5 ~ 7 千円) ( イ ) 現地市内交通費・食費・お土産等 9. ( ウ ) その他申請に係る費用(パスポート、ESTA) ※日 本学生支援機構(JASSO)より渡航先に応じた 給付型奨学金の支援(8 ~ 10 万円)あり (但し、受給基準を満たしている場合) 10. 応募書類: ( ア ) 申請書 ( イ ) 成績証明書:学業成績書 ( ウ )語学試験(TOEIC あるいは TOEFL)スコアシー 10. トのコピー 11. 選考方法:応募者から提出された申請書に基づいた書 類審査と(必要に応じ)面接 12. 付与単位:グローバル理工人研修 1B 【事務局】 文部科学省 大学の世界展開力強化事業タイプ B ー 1 東京工業大学 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク 〒 152-8550 東京都目黒区大岡山 2-12-1 東京工業大学 国際部 留学生交流課 事業推進グループ TEL:03-5734-2984 Email: [email protected] 4 11. 12. Purpose: Only 10 days in length, the Short Visit Program allows undergraduate students an opportunity to receive direct instruction from faculty members and interact with students at two or more TiROP partner institutions. Through these experiences, the program is intended to prepare students for future participation in long-term study abroad programs. Organizer: Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program (TiROP) Administration: International Student Exchange Division, International Affairs Department, Tokyo Institute of Technology Destination: TiROP partner universities (approx. two schools per year) Duration: Approx. ten days Eligibility: Third- or fourth-year undergraduate students considering future long-term study abroad and having approval from their department chair Number of students: Approx. 8 Activities: A) Attend lectures/ visit laboratories/ interact with local students B) Visit research institutions/ libraries/ dormitories on/off campus C) Visit nearby companies Fees: ¥250,000A) Airfare (approx. ¥100,000- ¥150,000) Accommodation (approx. ¥100,000) Travel insurance (approx. ¥5,000- ¥7,000) B) Local transportation / meals/ souvenirs C) Passport/ Visa (e.g. ESTA) ※ Scholarship stipend ( ¥80,000- ¥100,000 depending on the dispatched area) available from Japan Student Services Organization (JASSO) requirements (e.g. GPA) are met Application materials: A) Application form B) Academic transcript C) Copy of TOEIC/ TOEFL score sheet Selection method: Document screening and interview (A/N) Credits: Global Scientists and Engineers Course 1B 帰国報告書 平成27年度 1. 参加者名簿 2. 簡易日程表 3. 派遣先マップ 4. 派遣先大学紹介 5. 学生の報告書 6. 事前・事後学習等の記録 7. 教員所感 8. フォトダイジェスト [Administrative Office] Re-Inventing Japan Project B-1 Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program (TiROP) 2-12-1, Ookayama, Meguro, Tokyo, 152-8550 Tokyo Institute of Technology International Affairs Department International Student Exchange Division Exchange Project Group TEL: 81-3-5734-2984 Email: [email protected] 5 1. 参加者名簿 Participants 2. 簡易日程表 Schedule ※学年は派遣時 貴志 崇之 [工学部 制御システム工学科 3年(リーダー) ] 一色 裕次 [理学部 化学科 3年(サブリーダー) ] 清水 悠太 [工学部 土木・環境工学科 3年(サブリーダー)] 中澤 知己 [工学部 社会工学科 3年(エディター)] 日 次 関根 達侑 [理学部 物理学科 3年(会計係)] 日 時 6/17 超短期プログラム合同 全体オリエンテーション(書類手続説明) 6/24 第1回事前学習会(渡航者マニュアル説明、派遣学生自己紹介、役割分担) 7/22 鈴木 新 9/9 [工学部 土木・環境工学科 3年(交通係)] 活 動 Day 1 9/15-16 Day 2 9/17 Day 3 9/18 Day 4 9/19 Day 5 9/20 Day 6 9/21 Day 7 9/22 Day 8 9/23 第2回事前学習会 (英国留学生大学紹介、英国出身教員特別講義、日程確認、MINI ショールーム訪問) 第3回事前学習会(最終日程確認、事前学習ブリーフィング、 “Think Aloud!”特別版) 羽田→ヒースロー インペリアル・カレッジ・ロンドンでの活動(大学紹介、キャンパス・ツアー) 科学博物館見学 ロンドン特別市内ツアー 自主活動 ロンドン→オックスフォード オックスフォードでの活動(カレッジ・ツアー) オックスフォードでの活動(シンポジウム見学、MINI 企業訪問、シンポジウム晩餐会) オックスフォードでの活動(シンポジウム見学) オックスフォード→ケンブリッジ ケンブリッジでの活動(カレッジ・ツアー) Day 9 9/24 ケンブリッジでの活動(ガードン研究所見学、工学部見学) Day 10 9/25 ケンブリッジでの活動(キャヴェンディッシュ研究所見学、BBC ラジオ局見学) Day 11-12 9/26-27 10/28 ケンブリッジでの活動(天文学研究所訪問) ケンブリッジ→ヒースロー→羽田 2015 夏 実践型海外派遣プログラム合同報告会(南 4 号館 422 講義室) 訪問企業 1. ミニ大田/ミニ・オックスフォード工場(MINI Plant Oxford) 2. BBC ラジオ・ケンブリッジシャー(BBC Radio Cambridgeshire) 訪問施設 1. 科学博物館(The Science Museum, London) 2. ケンブリッジ大学 ガードン研究所(Gurdon Institute) 3. ケンブリッジ大学 キャヴェンディッシュ研究所(Cavendish Laboratory) 宿 舎 1. ロンドン:Beit Hall 2. オックスフォード:Christ Church 3. ケンブリッジ:St. John's College 6 7 3. 派遣先マップ Map of visiting universities Introduction of visiting universities of Science) 、ロイヤル・スクール・オブ・マインズ(Royal School of Mines) 、 シ テ ィ・ ア ン ド・ ギ ル ド・ カ レ ッ ジ(City & Guilds College)が統合してロンドン大学(University of London)に編入さ れ、ICL の前身となった。創立 100 周年にあたる 2007 年にロンドン 大学から独立し、現在に至っている。これまでに 14 人のノーベル賞受 賞者と 2 人のフィールズ賞受賞者を輩出している。 約 14,700 人の学生と 8,000 人のスタッフを抱えており、学生のう ち約 43%が留学生である。ブリティッシュ・カウンシル(教育機会と文 化交流を目指す、 英国の公的な国際文化交流機関)の支援も充実している。 医学部、理学部、工学部から成る理系大学であるが、2004 年にはビジ ネススクールも作られており、マネージメントの学位や MBA を取得す ることもできる。日本でいうサークル活動も充実しており、スポーツや 音楽など 320 以上の団体が活動している。本部はロンドン西部のサウス・ ケンジントン(South Kensington)に置かれており、全 9 つのキャン パスがロンドン市内に点在する。 なお、東工大の学術交流協定校にもなっている。 2. 工学部概要 航空宇宙工学や生物工学、土木環境工学など 10 の学科から成り、全 ての学科がサウス・ケンジントンキャンパスに置かれている。約 1,600 人のスタッフと 5,800 人の学生を抱えており、また 100 以上の国から 留学生を受け入れている。 3. 大学紹介・キャンパスツアー 今回の派遣ではロンドンに着いた次の日に大学紹介とキャンパスツ アーをしていただいた。 大学紹介では ICL の職員の方が大学の概要を説明してくださった。内 大学内の風景 容としては学部の構成や学生数、キャンパスの位置やクラブ活動につい 4. 派遣先大学紹介 てといった基本情報から、実際に入学する場合に必要な作業などの実用 的なことまで様々で、質疑応答まで含めて私たちの知りたいことを細か Ⅰ インペリアル・カレッジ・ロンドン く説明していただいた。特に今回は参加者が全員学部 3 年生だったとい (文責:清水) うこともあり、大学院への進学ということを前提に説明してくださった。 大学紹介の後にキャンパスツアーをしていただいた。ガイドは学生の 1. 大学概要 方がしてくださり、校舎内や食堂、すぐ近くにあるロイヤル・アルバー インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)はロンドンに本部を置 ト・ホール(Royal Albert Hall)といった所から、普通は入れない図書 く 公 立 大 学 で あ る。 正 式 名 称 は The Imperial College of Science, 館などまで見ることができた。また、 学生の方と話せる貴重な機会であり、 Technology and Medicine。一般にはインペリアルとして知られてお 個人的には教授などよりも話しやすい雰囲気で良かった。 大学紹介 り、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学とともにイギリスを代表 する大学である。世界における最難関大学の1つであり、大学ランキン 4. ロデリック・スミス教授によるロンドン市内ツアー グでは QS 2014/2015 年版でマサチューセッツ工科大学に次ぐ 2 位(ケ 大学紹介・キャンパスツアーの翌日には ICL のロデリック・スミス教 ンブリッジ大学と同位)となっている。 授によるロンドン市内ツアーがあった。スミス教授は TiROP の招へい 1907 年にロイヤル・カレッジ・オブ・サイエンス(Royal College 教員であるため、今回このツアーを依頼することができた。また、交通・ 8 9 Introduction of visiting universities Ⅱ オックスフォード大学 鉄道の専門家であり、そのような方にロンドンを案内していただけるの はまたとない機会だったと思う。 ツ ア ー で は グ リ ー ン・ パ ー ク(Green Park)、 バ ッ キ ン ガ ム 宮 殿 1. 大学概要 (Buckingham Palace) 、ビッグ・ベン(Big Ben)、ロンドン塔(Tower イギリスのイングランドのオックスフォードに位置している。1096 of London)といった名所を案内していただき、その中で歴史や文化的 年(919 年前)には講義が行われており、正確な創立年は不明である。 なことから、先生の専門である交通のことまでいろいろと教えていただ 現存大学のうち、世界で二番目に最も古い大学といわれている。英語 いた。特に印象に残っているのは、ドックランズ・ライト・レイルウェ イ(Docklands Light Railway: DLR)という無人運転の電車だ。教授 キャンパスツアー が熱く語っていたのが印象に残っているが、実際にロンドンの二大金融 (直訳;主(神)は私の光である。 )であり、 「自分自身を見失わずに生 標」などととらえており、様々な意味が込められている。学部生は総勢 所を結ぶ鉄道を無人化しているのは画期的なことだと思った。 11,772 人、大学院生は 9,850 人、全部で 38 のカレッジから構成され ている。27 人のノーベル賞者と 26 人のイギリス首相を輩出している。 5. 参考文献 特に物理学者で有名なスティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking) 「インペリアル・カレッジ・ロンドン Imperial College London」 BEO 株式会社 圏では最古の大学。大学の教育モットーは“The LORD is my Light.” きていこう」、もしくは光を「学問の真理に導く道標」、「人生を歩む道 街やロンドン・シティ空港(London City Airport)といった重要な場 『beo イギリス留学』 (文責:一色) や、詩人で有名なオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)がここオックス スミス教授による説明 http://www.beo.jp/program/schools/detail/20080723133706. フォード大学で勉強していた。 2. カレッジ概要 html 学生はオックスフォード大学の生徒であるとともにカレッジにも所属 「Imperial College London」 『SI-UK Education Council』 する。生活の基盤はカレッジ中心となるので、どのカレッジに所属してい SI-UK http://www.ukeducation.jp/profiles/university/imperial/ るかが重要である。大学に比べるとカレッジの規模はずっと小さいコミュ ニティーで学生数は平均でだいたい 200 〜 300 人、最大のセント・キャ サリンズ・カレッジ(St Catherine's College)でも学部、大学院生合 わせて 700 人である。学生はカレッジ内の寮に教員とともに住み、学問 の修練に励む。各カレッジはそれぞれが独立した自治組織で独自の判断 で入学者を選抜し、勉学に必要な施設や最良の学習手段を提供している。 クライスト ・ チャーチの中庭にて オックスフォード大学は 38 のカレッジから成っており、アカデミッ クなコミュニティーの場として学生に使われている。 今回私たちはクライスト ・ チャーチに宿泊した。食堂はハリーポッター の撮影地だけあって単なる食堂にもかかわらず、美しい建物の造りにと ても魅了された。 DLR 3. 見学シンポジウム Materials Under Extreme Conditions Effects of Temperature High Strain Rate and irradiation High Temperature Oxidation of Metals クライスト・チャーチのダイニングルーム 物質科学の学会に参加させていただいた。学会のような場所に参加す ることは初めてで、研究発表の雰囲気を味わえたことは本当に貴重な体 験だった。学会後の晩餐会はいろいろな大学から来た博士課程の学生や 教授と話す機会があり、みな自分の研究には誇りを持っており、これな らだれにも負けないくらい知り尽くしているというような、自分の強み を持つことの大切さを学んだ。それと同時に、科学の話には国境がない ことを身を持って体験した。 10 11 Introduction of visiting universities Ⅲ ケンブリッジ大学 学生による発表 1) Ph.D. program Training: Comparison and analysis between Japan and UK Univ. 1. 大学概要 博士号修得プログラムでの教育法について、日本とイギリスの大学の 現存する大学の中で 4 番目に古い大学、英語圏ではオックスフォー 比較、分析 ドについで 2 番目に古い大学である。ケンブリッジ大学出身者は、ス 2) Energy Policy in UK and Japan: Similarities and Differences ティーヴン・ホーキング(Stephan Hawking) 、チャールズ・ダーウィ 日本とイギリスのエネルギー政策の似たところと異なるところ 3) Science or Engineering: What Contributes More to Society シンポジウムの様子 科学もしくは工学 どの分野がより一層社会に役立っているか ン(Charles Darwin) 、アイザック・ニュートン(Isaac Newton) 、ジョ ゼフ・ジョン・トムソン(Joseph John Thomson)など世界で名の知 れた科学者ばかりである。 4) The Public Perception of Science and Engineering in UK and Japan: How do they differ? 2. カレッジ概要 日本とイギリスでの科学と工学の一般人の認識の違い ケンブリッジ大学は、31 のカレッジから成るカレッジ制を採る大学で 5) Possibilities of Recycling of Metals: japan and the UK ある。カレッジは「学寮」とも訳され、全ての学生は学部生・大学院生 日本とイギリスでの金属の再利用の見込み を問わず、どこか必ず 1 つのカレッジに所属することになっている。歴 6) New Propulsion Strategies for Cars, Train, and Airplanes 車や電車や飛行機の新しい推進力の方策 (文責:一色) 史的に見れば、カレッジは教師と学生が寝食を共にし、そこで共に学ぶ 東工大修士・博士課程学生の発表 という修道院の形態に由来している。19 世紀の半ばまで、教員は英国国 教会徒であること、および生涯独身であることなどが義務付けられてい 4. カレッジ・ツアー たが、19 世紀を通じての大学改革により、こうした義務は緩和されて 3 時間くらいのカレッジ・ツアーだったため、オックスフォードのす いった。現在では国教会に限らず、カトリックのカレッジも存在してい べてを見ることはできず、主にクライスト・チャーチ周辺のみ見学した。 る。各カレッジは、代々固有の財産と安定収入のある独立した私立大学 カレッジのほとんどは高い塀で覆われていたので外からではあまり見晴 である。伝統的な資産はイギリス各地の荘園、農園である。したがって らしは良くなかったが、学生ショップや雑貨屋や喫茶店が集まった路地 歴史あるカレッジほど、資産と安定収入が多いことになる。それぞれの をぬけると、街のように広がるオックスフォードの建物、図書館をはじめ、 カレッジの資産を管理・運用するフェロー(Fellow)のことをバルサー とても趣のある歴史を感じさせる建物を見ることができ、感動した。 (Bursar)といい、経済学者のケインズ(John Maynard Keynes)は ケンブリッジ大学のキングス・カレッジ(King's College)のバルサー であった。かつてはそれぞれのカレッジに強い学問分野や特徴があり、 ため息橋の前にて 現在ではその名残が一部に見られるものの、基本的にどのカレッジも様々 な分野の勉強をする学生や研究者が集まっている。そのため分野を越え 今回の宿舎 た人間関係を作り、学際的な研究や知的なフォーラムの生まれる可能性 が高いこと、また学内のカレッジ間で学究やスポーツ・文化活動などに ついて、自発的な切磋琢磨を誘発しうることなどの点で強みを持ったシ ステムとなっている。 今回私たちはセント・ジョンズ・カレッジ(St John's College)に 宿泊した。 3. 工学部概要 ケンブリッジ大学の工学部は、6 つに分けられている。 カレッジ内の礼拝堂にて 1) Energy 特に流体力学やターボエンジンの技術を学ぶ。エネルギー生成を学ぶ 上で欠かせない熱力学、流体力学を基本にして、飛行機や自動車などの カバード ・ マーケット 12 輸送機による環境への悪影響を緩和することを目指す。 13 Introduction of visiting universities 2) Electrical engineering 6. カレッジ・ツアー(文責:一色) 基本的な電子、光子の研究を究める。特にナノテクノロジー、センサー、 ケンブリッジ大学はニュートン、 ホーキング、 J.J. トムソン、 ラザフォー エネルギー生成、変換、ディスプレイの分野を究める。 ドなど著名な科学者の出身校で、個人的に一番行きたかった大学だった。 3) Mechanics, materials and design 訪問 1 日目から興奮しっぱなしで、石造りの大学、ケンブリッジの中心 機械工学、構成要素とそのデザインの基本的な研究またはそれを応用 にある教会などを見て回った。オックスフォードにも共通して言えるこ した研究。 とであるが、何千万冊と貯蔵された図書館が近くにあり、各カレッジに 4) Civil engineering はチューター、学生同士で議論や雑談のできる談話室があり、何かを研 土木、建築工学システムを発展させる。 究したり、追究したりするには最適な場所だと感じた。インターネット 5) Manufacturing で大学についてはかなり調べて、古くからある世界トップレベルのすご 産業活動を向上させるために製造操作、戦略、政策の理解を追究して い大学とは知ってはいたが、実際見て歩いてみると、今までにここで研 いく。 6) Information engineering 工学部校舎前にて 工学技術システムと生態系の情報の使い方、作り方、分析、伝達に関 ケム川下り(9/26) 究してきた多くの研究者の痕跡や体で直接感じる大学の迫力、その大学 周辺の美しい庭、森林が自然と何かを深く考えさせるため、ここで研究 したいという気持ちがより一層増してきた。 する基礎的な理論とその応用の改善を目指す。 4. 曽我健一教授による特別講義概要(文責:鈴木) 今回ケンブリッジを訪れた際に、ケンブリッジ大学工学部土木工学科 の曽我教授に特別講義をしていただいた。曽我教授は、TiROP の外部評 価委員であり、その繋がりで今回訪問させていただいた。 講義の内容としては、大規模な講義室にてケンブリッジの歴史を中心 に講義していただき、その後、先生の研究内容についての説明をしてい ただいた。先生は、土木の中でも土質系の専門であり、メタンハイドレー トなどのエネルギー関係の研究もなさっていた。 実験室巡りでは、構造力学実験の引張試験の実験器具のような見慣れ 学部内施設見学 た器具もあれば、一方で人が歩くことで構造物にどのような影響が出る のか測定する試験機(測定器の上にランニングマシンが設置されている) など独特なものもあった。このようにこの研究室独特の研究もしている ため、世界各地からその分野を研究したい学生が集まる。 5. 飯田史也先生の研究室訪問(文責:貴志) キングス・カレッジの前にて またケンブリッジ大学では、ロボットの研究をされている工学部情報 工学科の飯田史也先生の研究室を訪問した。 飯田先生の研究室では、単に産業用ロボットのような決められた動作 生体材料を用いたロボットハンド を繰り返しするものだけでなく、 「生物を模倣したロボット」の研究をさ れていた。先生は以前、 「人間は坂道の歩行をスムーズにできるが、ロボッ トは簡単にできない。その違いは何か。 」という疑問を持っていた。そこ で着目したのが、筋肉などの人間にはあってロボットにはない生体材料 である。生体材料を用い、人間のスムーズな動作に近づけたロボットの 研究という、従来のロボット産業では行われなかった生物学的視点から のイノベーションが行われていた。 飯田先生 14 15 5. 学生の報告書 Ⅰ 貴志 崇之 Students' reports Ⅴ 関根 達侑 様子や交通に興味をもつようになった かったであろう道を見つけられたのは [工学部 制御システム工学科 3年] のは友人に日本とロンドンのまちづく 大きな収穫だったと思う。 りの違いを聞いたのがきっかけであっ だがそうは言っても博士に進む決 イギリスに行き、これまで自分に た。エネルギーシステムや原発問題に 心はまだつかないので、今後はこの 本プログラムに参加する前、私は はなかった新たな視点を身につける 興味をもったのはケンブリッジ大学の モチベーションを維持しつつ英語を 海 外 に 行 っ た こ と が な か っ た。 ま ことができ、将来の進路の選択肢を 曽我健一教授に質問をしたのがきっか 勉強しながら、サマープログラムな すますグローバル化していく世界 増やすことができたと思う。 けであった。また、以前は海外留学の どへの参加という形で再び海外を経 で、将来海外へ行く機会は必ずある 学 問 に 関 し て は、さ ま ざ ま な 分 長所を知らず、自分の進路の選択肢に 験したいと考えている。 と 言 っ て よ く、 学 生 時 代 に 海 外 へ 野のヒトからまちづくりや建築様 なかったが、高橋先生から海外留学の かけていったら、意外と何とかやり 式、交通システム、原子力発電につ 方法をより具体的に伺うことができ、 過ごすことができました。最初は簡 いての話を聞く中で、エネルギーシ 留学のイメージがより具体的になり、 単な質問をぶつけるくらいだったの ステムに強く興味をもった。超短期 大学院のときにしてみたいと思うよう ですが、次第に晩餐会や大学の寮の 派遣終了後に、自主学習として日本 になり、またそのために必要な英語の バーでいろいろな学生と化学の話や 今までは、日本で将来働くから海外 なかった。しかし、学部 3 年生にな と他国を比較してみたが、再生可能 継続的な学習の必要性も痛感した。 プライベートな話までできるように は旅行で行くという捉え方であった。 り、来年研究室に入る前にどうして エネルギーを安定して供給するシス イギリスに行く前は、英語を聞き なりました。ギリシャやドイツなど ましてや、自分の興味は地方や田舎。 も海外に行っておきたいと思い、不 テム制御は日本が一番であることを 取れるか、コミュニケーションをと いろいろな国から来た人と話してい しかし、いざ海を越えてみると、課 安の中参加した。実際に現地に行っ 知り、自分はその分野を学びたいと れるかの不安しかなく、帰国後に自 るうちに、個々人それぞれユニーク も意味のあることなのだと改めて感 題は繋がっていて、日本だけの規模 てみると、今までの不安がかき消さ 思った。日本のエネルギーシステム 分の価値観がこれほど変わるとは な考え方に触れ合い、自分の考え、 じた。さらに英語の先にあることと で見ていてあまり実態が掴めなかっ れるくらい多くの感銘を受けた。こ だけでなく、エネルギー問題のこと 思ってもみなかった。勿論、英語力 ものの見方の幅を広げることができ して、文化の違う人との意見交換を た課題も、世界規模で考えると因果 れまでの人生で見てきた世界とは全 も調べると、エネルギー問題は、単 向上に対する意欲も高まったが、そ ました。 うまくできるようにするということ 関係が見えてくることが多いという く異なった世界。人々、街並み、言 にエネルギーシステムの制御だけで れ以上に自分の今後の進路選択に対 があるが、これも留学によって身に ことがわかり、すごくためになった。 語すべて異なり、実際に英語を使っ なく、経済システムや、地方消滅問 して新たな価値観を得ることができ つけられるのではないかと思った。 また、日本で満足していた自分がい て話していて、英語は学問などでは 題、環境問題などに関わっているこ たのが良かった。短い期間ではあっ 今回訪問したような世界中から学生 たが、世界規模で活躍していける人 なく言語なのだということを再認識 とも知ったので、今後はそれらも学 たが、イギリスから帰国した後に自 が集まってくる大学に留学すること になりたいと、視野を大きく持つよ した。今まで自分は試験のために数 今回の派遣を通して変わったこと で、多様なバックグラウンドを持つ うになれた。院からの就活と思って 学や物理と同じ学問として英語を勉 は大きく分けて 2 つある。 人と対等に意見を言い合う経験をす いたが、ドクターの方々や高橋先生 強してきたが、彼らにとってはそれ 習していきたいと思う。 分が成長できたことを嬉しく思う。 Ⅲ 清水 悠太 [工学部 土木・環境工学科 3年] [理学部 物理学科 3年] 行っておくことは非常に重要である Ⅳ 中澤 知己 [工学部 社会工学科 3年] と。しかし、さまざまな不安から、 今まで留学説明会へは行っても、な かなかプログラムに申し込む勇気が また、このプログラムで自分がこれ また、今回の TiROP 超短期派遣に まで話したことがあまりなかった分野 参加した学生 6 名を支えていただい 1 つ目は英語を学ぶ姿勢だ。これ るのは大切なのではないかと思う。 と触れ合う中で、ドクターという選 は生活の一部であり、私たちの話す の方と話す機会が多々あったことも、 た方々、特に派遣中サポートしてい までも漠然と英語は必要だし勉強す 2 つ目として将来の進路の選択肢が 択肢まで入ってきて、より人生をワ 日本語となんら変わりない、言語と 自分の価値観が変わるきっかけになっ ただいた高橋先生と留学生交流課の るべきだと思っていた。だがそれは 広がったということが挙げられる。こ クワクさせてもらった。 して使っている。それを実感して今 たと思う。特に、今回の超短期派遣で 久須美文さんに感謝している。 あくまでも TOEIC の点数を伸ばし れまでは学部を卒業して就職するか、 ただ、懸念点は婚期がとても遅く までの自分が恥ずかしくなった。こ たいなどといった本当に漠然とした 修士まで進むかというところで迷って なるということだが、40 手前の結 れからは英語を人の話す言葉だとい ものだった。それがイギリスに行っ おり、博士課程への進学は全く考えて 婚でもまあいいかなと思えるように うことを意識して勉強していきたい [理学部 化学科 3 年] たことで、海外の人と言葉の壁なく いなかった。だが、留学して Ph.D. を なったので、大丈夫だ。 と思った。 話したい、海外に行っても自分の能 取ろうとしている方などの話を聞いた また、文化の違いも多く見られた。 大きく成長したなと実感したこと 力を遺憾なく発揮できるようにした ことで、海外の大学で博士を取るとい 私たち日本人は、街中でお互いに干 は、初対面の人に積極的に話してい いなどといった、より具体的な思い う選択肢が自分の中にできた。企業に 渉せず、満員電車に乗り、疲れた顔 けるようになったことです。自腹で を持つことができた。これによって、 入ってその中でステップアップしてい をして携帯を見ているが、英国の人 行ったせいか話していかなければ、 例えば同じ TOEIC の本を使って勉 くものだと考えていたが、あくまで自 たちは皆顔が明るい。外で携帯を見 せっかく得られる情報や人とのつな 強をするにしても、モチベーション 分自身の能力を高めてどこに行っても ている人は誰もいなく、電車は日本 がりを失ってしまうという焦りに を高めることができるようになった 通用する人間を目指すという道を歩ん のよりも小さく空いていた。これは、 かられ、もうどうにでもなれという と感じた。また、イギリスにいる日 でいる方々に会い、また海外では博士 英国に満員電車という概念が存在し 勢いで初対面の人でも、相手がネイ 本人の多くがおっしゃっていたが、 まで取るのが普通だという話を伺った ないからだと考えられる。商店街も夕 ティブスピーカーの教授でも、話し 英語力をつけるためにも留学はとて ことで、日本にずっといたら考えな 方 5 時には閉まってしまうので、多 は土木・環境工学科と社会工学科の友 人、そしてこの参加していただいた高 橋航圭先生と話をする機会を多く作る ことができたのが良かったと思う。ロ ンドンで自主活動をするなかでまちの 16 Ⅱ 一色 裕次 17 Students' reports くの人が早く帰れるのだろう。幸福 とができ、異文化理解や将来につい 度は、明らかに彼らの方が高いよう て考え直す良い機会となった。また、 に感じた。 海外についてますます興味を持った 言語の面でも大きな違いが見られ ので、これからも留学プログラムを た。日本には敬語というものがある。 使って積極的に留学していこうと 目上の人やお客様、初対面の人には 思った。 この敬語は相手に敬意を表し、安心 させる働きがある。実際、機内や店 Preparation and review 6/17 全体オリエンテーション(本館地下 H101) ○ 書類手続き説明 6/24 書類提出会(南 4 号館 2 階 S422) ○ 奨学金関連書類の提出 敬語で話すが、これは良いところも 悪いところもあると感じた。まず、 6. 事前・事後学習等の記録 Ⅵ 鈴木 新 事前学習会①(南 6 号館 4 階 TV 会議室) [工学部 土木・環境工学科 3年] ○ メンバーの顔合わせ、渡航者マニュアル説明、役割分担 ○ プログラム概要、留学に係る手続きや準備・日程の説明 内で早口で英語で話しかけられた 今回の派遣交換プログラムを通じ 際、相手が怒っているような気がし て僕は様々なことを学びました。ア て少し怖いことがあった。 メリカ英語とイギリス英語の違いや しかし、敬語は人と人の間に壁を 英国と日本の文化の違い、また学科 作り、一定の距離を保ってしまう面 に関係あることとしてはイギリスの れた東工大の教授なども参加するシ も あ る。 例 え ば、 店 員 に「 い ら っ 地下鉄のルーツや公共交通利用の現 ンポジウムの晩餐会であり、 「晩餐 しゃいませ」と言われても、これに 状などを知ることができました。 会」という名前の通り、この日は正 返事をする客はいない。いらっしゃ 特に印象に残っていることとして 装(ドレスコードはスマートでした) いませと言っている本人は機械的に は、ロンドンのシェアサイクルの利 で参加し、ハリーポッターの晩餐会 客が来たら言うように指導され、自 用があります。日本では現在様々な のようなムードを体験することがで 分の感情とは無関係に言っているに 場所でシェアサイクルの利用を呼び きました。もちろんムードを楽しむ 過 ぎ な い。 こ れ に 対 し て、 英 語 で かけていますが、なかなか利用者が だけでなく、そこに参加した東工大 は“Hello?” や“Good morning” 増えません。しかし、ロンドンのシェ の先輩たちや海外の様々な大学の人 な ど と 言 わ れ、 こ ち ら も“Hello” アサイクル事情を見て驚愕しまし たちとも話をし、英語を話すことの “Good morning”と返す。これは た。なぜなら、シェアサイクルのス 大変さやその人たちの通う大学の雰 気軽であると同時に、挨拶をするこ テーションが多い所ではワンブロッ 囲気などいろいろなことを聞くこと とによってお互い距離が縮まり、フ クごとにあり、そのうえ休日だとほ が で き ま し た。 食 事も 高 価 な だ け レンドリーになれる。このように、 とんどのステーションの自転車が貸 あってとても美味しく、ワインも飲 敬語は良くも悪くも日本の文化であ し出し中だからです。僕も自由行動 み放題だったことも印象的でした。 るが、相手に敬意を表す格式ばった の時にシェアサイクルを利用しよう 特に印象に残っていることを紹介 表現があるのは誇りに思ってよいと と し て、 人 数 分 の 自転 車 が そ の ス し ま し た が、 こ の 留学 で は 本 当 に 思った。 テーションにない時にはちょっと困 様々な貴重な体験をすることができ 今渡航はわずか 2 週間であったが、 りました(笑)。また、休日ではな ました。2 週間という短い期間の間 非常に貴重な体験をたくさんするこ くても朝は家から最寄り駅まで通勤 にロンドン、オックスフォード、ケ で使う人が多いため駅に自転車が集 ンブリッジというイギリスの学術的 中し、夜になると逆に駅の自転車が 都市を回り、文化や歴史など様々な 少なくなり、逆に駅から少し離れた ことを学ぶことができました。この 場所のステーションに自転車が集ま 留学で得たことは今後必ず役に立 る点も興味深いなと思いました。 ち、一生の宝物になると思いました。 7/9 渡航前オリエンテーション(西 9 号館 2 階ディジタル多目的ホール) ○ 渡航中の健康・危機管理、被害事例 7/27 事前学習会②(石川台 3 号館 305 号室) ○ケ ンブリッジ大学の見学先研究室に所属する下英恵研究員による、研究室紹介および参加学生が見学希望するプロ グラムなどのヒアリング ○ TiROP サマープログラムで、現在インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)から東工大に留学中の学生、ポーリー ン・アブンドさんによる、ICL やロンドンについての情報提供 ○ 英国通商産業省、英国議会科学技術部門、英国大使館科学分野などでの経歴をもち、その後本学にて教鞭を執って いるマイケル・ジョージ・ノートン教授による、日英の大学比較やイギリス文化に関する講義 ○ 自動車 MINI の正規ディーラー MINI 大田のショールーム見学 ケンブリッジ大学 下英恵研究員 ICL ポーリーンさん ノートン教授 その他にもこの留学でできた貴重 な体験として、オックスフォードの シンポジウムの晩餐会に参加できた ことがあります。これは日中に行わ 18 MINI 大田 阿美光之 店長と 19 Preparation and review 7. 教員所感 Te a c h e r ' s r e m a r k 大学院理工学研究科 機械物理工学専攻 助教 9/9 事前学習会③(南 6 号館 4 階 TV 会議室) ○ 日程進捗確認 ○ 事前学習ブリーフィング ○ 講師:留学生センター トム・ホープ准教授 “Think Aloud!”特別版「アメリカと日本の国民性について」 留学生センター ホープ准教授による "Think Aloud!" 特別版 10/28 帰国報告会(南4号館 422 講義室) 高橋 航圭 [平成24年度米国超短期派遣、平成27年度英国超短期派遣 引率] Assistant Professor Kosuke Takahashi Graduate School of Engineering Department of Mechanical Sciences and Engineering (Faculty leader for Short Visit 2015 to the UK and 2012 to the US) このプログラムは 2 週間程の短い滞在でしたが、学生が Though just a two-week stay program, I was 日々たくましくなっていく様子を間近で感じることができ hugely inspired by seeing the students flourish て、私自身も大いに刺激を受けました。海外の大学院進学を day by day. Each of the participants spent time 視野に入れて講義や研究室生活を尋ねていたり、街づくりや productively: attending special lectures, visiting インフラに興味を持って日本と比較しながら歩き回っていた laboratories with an eye toward earning a degree りと、各々が独自のスタイルで充実した時間を過ごしていま abroad in the future, and comparing city planning した。また、適度に自由時間があり、自主的に計画を立てる and infrastructures in the UK and Japan. Also, 必要があったことも学生のモチベーションを高めていたと思 providing a certain amount of free time and requiring います。事前に訪問先大学の教授にメールを送って、個人的 students to create individual activity plans on their に研究室を見せてもらった学生もいたほどです。学生の積極 own initiative strengthened their motivation. One 性を促し、満足度の高い海外派遣を提供するには、やはり学 of the students contacted in advance a professor 生の知識や専門をベースにするのが効果的だと感じました。 whose area of expertise interested him, and as また、参加学生を集めて事前学習を定期的に開催したこと a result, he was able to visit that professor’s も、大変良かったと思います。初めての海外経験になる学生 laboratory. In offering outbound programs that will も段階的に準備を進めることで安心できますし、それぞれの fully engage students and elicit their satisfaction, 目的を共有すると刺激し合うことにもつながります。派遣担 it seems effective to base programs on students’ 当の久須美さんが、事前学習の意図を毎回明示して下さった knowledge and specializations. おかげで、学生はプログラムの内容を十分に理解した上で当 It was very good to hold the periodic study 日を迎えていました。学生たちの準備が良かったからこそ、 sessions prior to the students’travel. Some students 訪問先はどこも快く学生を迎えて下さり、有意義な時間を過 who had never been abroad felt more at ease by ごすことができたのだと思います。 proceeding with the preparations step-by-step and 参加した学生が、今回の滞在で感じたことをいつまでも心 sharing their goals with one other seemed to have a に留めて、今後の進路に反映していってくれると嬉しいです。 stimulating effect. As our program planner prepared 皆さんの大活躍を期待しています。 a clear agenda for each study session, the students were prepared to begin each day of travel with a good understanding of the program. In addition, because of the students’good preparation, they were warmly welcomed everywhere they went and had productive experiences. I would be pleased if the participating students keep in mind their experiences during this program and reflect them in their lives after graduation. I wish great success for each of you. 高橋先生(右端) H27 英国超短期派遣(企業訪問:BBC ラジオ・ケンブリッジシャー)にて Assistant Prof. Takahashi (Right) At BBC Radio Cambridgeshire, Short Visit 2015 to the UK 20 21 PHOTO DIGEST 帰国報告書 MINI @ オックスフォード 平成26年度 BBC ラジオ局 @ ケンブリッジ 1. 参加者名簿 2. 簡易日程表 3. 派遣先マップ 4. 派遣先大学紹介 5. 学生の報告書 ガードン研究所 @ ケンブリッジ 6. 事前・事後学習等の記録 7. 教員所感 8. フォトダイジェスト カレッジツアー @ オックスフォード キャベンディッシュ研究所 @ ケンブリッジ 22 23 1. 参加者名簿 Participants 2. 簡易日程表 Schedule ※学年は派遣時 平尾 千佳 [理学部 物理学科 旭研究室 4年] 森 瞳美 [理学部 物理学科 西田研究室 4年(サブリーダー)] クナーヌソン・ナッタナイ [工学部 化学工学科 下山研究室 4年] 松尾 博史 [工学部 機械科学科 3年] 加藤 健太 [工学部 機械科学科 3年] 日 次 間瀬 大幾 [工学部 機械知能システム学科 平井研究室 4年] 中村 敏弘 活 動 6/25 事前説明会(プログラム概要・手続き・準備・日程の説明、派遣学生自己紹介) 7/15 第 1 回オリエンテーション(TiROP サマープログラム受入学生との交流会) 9/1 加藤 北都 [生命理工学部 生命科学科 一瀬研究室 4年] 日 時 第 2 回オリエンテーション(アメリカ概要講義、 “Think Aloud!”特別版) 9/2, 9 事前英会話講座(自己紹介の仕方、レストランでの注文の仕方) Day 1 9/16 成田→アトランタ Day 2 9/17 ジョージア工科大学での活動 ( キャンパスツアー、講義聴講、日本語クラス参観、研究室訪問 ) [生命理工学部 生命科学科 徳永・十川研究室 4年(リーダー)] ストーン・マウンテン観光 Day 3 9/18 アトランタ・クボタ工場見学 ジョージア工科大学での活動(寮見学) ジョージア工科大学での活動(講義聴講・TiROP サマープログラム受入学生との昼食会) Day 4 9/19 Day 5 9/20 アトランタ→ボストン Day 6 9/21 ボストン自主行動 Day 7 9/22 MIT での活動(作業所見学、研究室訪問・キャンパスツアー) Day 8 9/23 MIT での活動(現地学生との交流会、作業所見学、研究室訪問) Day 9 9/24 MIT での活動(日本語クラス参観、研究室訪問) Day 10-11 9/25-26 10/23 アトランタ半日自主行動 ボストン→デトロイト→成田 成果報告会(於 HUB-ICS[大岡山キャンパス西 9 号館]) 訪問企業 アトランタ・クボタ 訪問施設 1. ジョージア工科大学 ヒト神経筋研究室 (Human Neuromuscular Physiology Lab, Georgia Tech) 2. MIT 博物館 3. MIT コンピューター科学 ・ 人工知能研究所 (Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory: CSAIL) 宿 舎 1. アトランタ:Georgia Tech Hotel & Conference Center 2. ボストン:Hyatt Regency Cambridge 24 25 3. 派遣先マップ Map of visiting universities Introduction of visiting universities 同学の篠原研究室を訪問した。 また同年、TiROP ならびに米国フルブライト・プログラムで同大学国 際学部ブライアン・ウッダル(Brian Woodall)教授を招聘した際は、 本超短期派遣事前学習会にて特別講義を開催したりするなど、本事業と の交流は深い。 Massachusetts Ⅱ マサチューセッツ工科大学 大学概要 マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology) は 1865 年に創立されたマサチューセッツ州ケンブリッジにある私立工 科大学である。校訓は“Mens et Manus” (心と手)。ノーベル生理学・ 医学賞受賞の利根川進氏が所長を勤めたピカウア学習・記憶研究センター や、タッチスクリーン、GPS、ウェアラブル機器などの技術を生み出し たメディアラボは、同大学内に設置された研究所である。 東京工業大学とは全学協定を結んではいないものの、MIT-Japan Program を 通 じ TiROP の パ ー ト ナ ー 校 と な り、 平 成 24 年 度 か ら TiROP 受入・派遣を行い、同年~平成 26 年まで本超短期派遣において も訪問している。 4. 派遣先大学紹介 Ⅰ ジョージア工科大学 大学概要 ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology/ Georgia Tech)はジョージア州アトランタにあり、リベラルアーツ、工学、建築、 コンピュータ、理学、経営の各学部から成る州立大学である。1885 年 に 創 立 さ れ、1952 年 に 初 め て 女 性 を、1961 年 に は 深 南 部(Deep South)で最初に黒人学生を受け入れた。米国南部の工業発展とともに 規模を広げ、1996 年のアトランタオリンピックでは大学の施設が選手 村や競技会場として使われた。 東工大とは授業料不徴収協定を結んでおり、毎年 3 人程度が交換留学 生として派遣されている。それとは別に本事業 TiROP でも特別協定を 組んでおり、受入・派遣の実績がある。平成 25 年 11 月〜 12 月に、同 学の篠原稔准教授(応用生理学科)を客員研究員として招聘して、特別 講義や FD セミナーを開催し、 翌年の TiROP 米国超短期派遣においては、 26 27 5. 学生の報告書 Students' reports Ⅰ 平尾 千佳 廊下の椅子で真剣に勉強している姿 や川沿いをランニングする人がいて、 間の垣根の低い環境は非常に魅力的 も見て、やることはしっかりやって とてもすてきな場所でした。こちら に感じました。 いる人たちだと思いました。 では研究室訪問用の時間が設けられ 私は将来、世界を視野に入れて働 両大学の学生も複数の専攻を持っ ていたので、事前に自分の専門に近 きたいと考えています。しかし、あ ていることに驚きました。様々なこ い 2 人の教授と 1 人の PhD コース まり海外経験がなく、海外で仕事を とに興味を持ち、しかも、興味を持っ の学生とアポをとって、それぞれ訪 するということ以前に、海外で暮ら たものに対しては真剣に取り組んで 問し、お話をすることができました。 [理学部 物理学科 4年] す こ と に 不 安 が あり ま し た。 そ こ ボストン ダックツアーにて おり、見習いたいと思いました。 ダッグツアーにて Ⅲ クナーヌソン・ ナッタナイ [工学部 化学工学科 4年] ボストンでも自由時間には、レッド 本プログラムでジョージア工科大 ソックスを観に行ったり、知り合っ 学とマサチューセッツ工科大学(MI で、いきなり長期留学をするのでは にはウォータースライダーもありま 私はこの短期留学でたくさんのこ なく、短期留学プログラムに参加し、 した。街中にも走っている人がたく とを学びました。訪問した大学やその (MIT) を訪問してきました。 た MIT の学生と食事に行って寒い中 T)という、米国の先進理工系大学を 長期滞在の実現に向けての準備を整 さんいました。こんなに運動してい 学生の様子だけでなく、街やスーパー は じ め に 行 っ た Georgia Tech アイスを食べて凍えたりと、楽しい 約 10 日間訪問した。本プログラムに えること、また、英語力の向上を目 る人が多いのに、授業中に居眠りす などのお店の様子、交通機関や街中 はキャンパスが広く、建物がれんが 時間を過ごすことができました。 参加しようと思ったのは、英語能力 的として、このプログラムに参加し る人はほとんどいませんでした。み の人々の様子など、日本とは全く違 造りのとてもきれいな大学でした。 2 つの大学を訪れて特に感銘を受 を発展させることができるとともに、 ました。 んな真剣に先生の話を聞いていた うところもあれば、似ているところ 卒業生からの学校への寄付も多いら けたのは学問における自由さです。 米国の文化や大学生活などを体験す し、聞いているだけでなく質問もた もあり、とても勉強になりました。 しく、施設が整っているのが印象的 それぞれの大学でダブルメジャーを ることが、将来米国への長期間留学 くさん出ていて、とても活気のある また、日本語を勉強している学生 でした。ここでは機械系の授業や研 している学生や、自分のように専攻 に役に立つことだと考えたからだ。 授業でした。また、寮もきれいで充 を見て、間違っていても積極的に話 究室を訪れて、内容は分からないこ を変えている学生に何人も出会いま 最初に訪問したのは、ジョージア 実していました。自習室や小さなジ す学生の方が、より日本語が上手な とが多かったのですが、機械系の学 したし、物理の教授によると MIT で 工 科 大 学 で あ っ た。 キ ャ ン パ ス ツ ム、バーベキュー施設などもありま 印象がありました。私も積極的に自 生がどのようなことをやっているの は物理学科の PhD コースに入った アーで、敷地面積がかなり広いこと した。 分から英語を使わないと上達しない かを知ることができて非常に興味深 後に工学系の学科に移動し、そこで が分かった。1996 年のオリンピッ MIT は研究室の壁やドアがガラス な、と実感しました。 かったです。またアトランタでは自 物理の知識を活用するような学生も ク開催場所であったため、スポーツ で、開放的な所でした。また、日本 この経験を通して、もっともっと 由時間にコカコーラ博物館や CNN いるそうです。 設備が非常に素晴らしいと感動し 語を勉強している学生がとても陽気 世界を知りたいと思いました。他の ツアーにみんなで行き、純粋に観光 また、参加させてもらった物理学 た。大学寮の見学では、米国の寮生 ジョージア工科大学はとても広 で、会話が弾みました。図書館など 国にも視野を広げ、これから何をど を楽しむこともできました。 科のお茶会では、異なる専門の学生 活がイメージできるようになった。 く、 移動に苦労しました。印象的だっ を案内してもらった時には、図書館 のように勉強していくべきか考えて 一方、MIT はキャンパスの規模も が集まって活発に議論を行っている 多くの学生は寮に住んでいて 1 部屋 の地下でよくかくれんぼをして遊ぶ いきたいと思います。 東工大とそれほど変わらず、建物も 様子を目の当たりにしました。私は 4 人の暮らしをしているそうだ。大 現代的なものが多く、とても居心地 1 つの専門に固執せず幅広く勉強を 学に近く設備も良いので、いい生活 の良い大学でした。近くにチャール し、分野横断的な研究がしたいと考 を送れそうだと思った。熱力学など ズ川が流れていて、カヌーをこぐ人 えているので、このアメリカの学問 の講義に参加する機会もあった。学 MITキャンパスツアーでの図書館訪問 たのは、ジムやプール施設が充実し ていたことです。ジムで体を鍛えて いる人が多く、驚きました。プール などと言っていて、おちゃめな人た ちだなぁと思ったのですが、一方で、 Ⅱ 森 瞳美 [理学部 物理学科 4年] 生は理解できないところがあればき 私は前から留学に興味があったの ちんと質問しているので、真面目な でアメリカの大学を自分の目で見る 印象を持った。授業の冒頭では、学 ために、TiROP というプログラムに 生が授業内容の発表をしていた。普 参加し、 ジョージア工科大学(Georgia 通の授業の他に、日本語クラスにも Tech) とマサチューセッツ工科大学 参加した。自分はタイ人で、日本語 を勉強したので、少なからずアドバ イスできると思った。 ジョージアでの活動は大学だけで なく、ストーンマウンテン観光とク ボタ工場見学もあり、特にクボタ工 場では、日本企業の活動を知ること ジョージア工科大学の日本語クラスにて 28 CNN にて ができ、環境への負担が少ない工場 MIT にて を目指していることが分かった。工 29 Students' reports 場のスタッフに質問する機会があっ に合わせた形態になっているのと同 ました。幸運にも学内選考を通過し たので、米国の就職に関して質問し 時に、日本のモノづくりに対する姿 たものの、セッティングしていただ た。 勢が受け入れられており、日本人と いた事前学習の機会は全て履修中の 次に、MITを訪問した。MIT して嬉しくなりました。日本では見 授業と重なってしまったため、注意 の面積は東工大とほぼ同じとのこと られない家庭用機械なども見ること 事項や他の参加メンバーの情報は書 である。場所はボストンなので、ハー ができ、大変興味深かったです。 面のみでしか知ることができません 観光で行ったストーン・マウンテ でした。更に渡航前日になって処方 も沢山あった。大学には、自分の興味 MIT の Hobby Shop にて ンは、これぞアメリカ!というよう 薬がアメリカへの持ち込みを制限さ やプロジェクトによって物を作るこ おり、訪問しやすかったです。 な桁外れの大きさで、頂上からの景 れていることを知り、不安を抱えて とができるホビーショップがあった。 どちらの大学でも、学生たちの勉 色もとても雄大なものでした。 の出発となりました。 機械工学の授業にも参加した。この 強への熱意を強く感じました。授業 ボストンではレッドソックスの試 ジョージア工科大学では敷地の広 クラスはグループで 3 つのアイディ の内容も、派遣前に期待していたよ 合を見に行きました。試合はレッド さに到着早々から驚かされました。 アを出し、実際に製品を作る授業で、 うな、学生と対話型のものもありま ソックスが逆転負けでしたが、球場 敷地内には強豪チームとして知られ したが、意外にも、日本の雰囲気と 全体の雰囲気や、ホットドッグ、7th るアメリカンフットボールの専用ス さほど変わらない授業が多かったの inning stretch での“Take me out タ ジ ア ム、 オ リ ン ピ ッ ク の 際 に 会 バード大学などの様々な大学が他に 非常に面白いクラスだと思った。大 学の博物館も見学した。博物館には ボストンでの夕食 MITの有名な研究が紹介されてい 興味がある分野の勉強だけでなく、 に肌で感じて視野を広げたいと思 が印象的でした。 to the ball game” の 大 合 唱 な ど、 場として使用されたプールなどのス るので、いろいろ勉強になった。 研究室の学生と話す機会もあり、大 い、このプログラムに参加しました。 ま た、 自 分 の 英 語 力 に つ い て ま メジャーリーグを思う存分楽しむこ ポーツ施設や充実したドミトリーが また、本プログラムには自分の専 学生活などに関していろいろな話が GT の第一印象は“とにかく大きい” だまだだなと実感させられること とができました。また、個人的にボ ありました。 攻に近い分野の教授にアポを取り、 できて、将来長期間留学する場合に でした。キャンパスの敷地利用の仕 が多かったです。Speaking よりも ストンオペラハウスで Lion King の 授業聴講では英語が聞き取れない その研究室を訪問する時間も設けて 役に立つと思った。ボストンでも自 方にゆとりがありました。至る所に Listening の方が慣れるのに大変だ ブロードウェイミュージカルを鑑賞 場面はありましたが、同じ専門分野 あり、自分は化学工学科の Martin Z. 由行動できる日があったので、ボス 芝生があり、そこで学生たちが勉強 なと感じました。 したのですが、各ミュージカルシー の授業を聴講したので内容の理解自 Bazant 教授を訪問することが叶っ トンの科学博物館を見学した。 していたり、くつろいでいたりする どちらの学校もさまざまな国から ンが終わったあとの歓声など、日本 体に大きな障壁は感じませんでし た。その研究室は物質移動現象の数 本プログラムに参加し、米国に関 姿がいかにもアメリカの大学という 学生が集まってきていましたが、日 のミュージカルでは味わえない、観 た。機械要素設計について東工大よ 学モデルを基にして、電気化学、特 していろいろなことを理解できた。 ふ う に 感 じ ま し た。 ま た、Hobby 本の学生は他のアジアの国に比べて 客の一体感や盛り上がりを感じるこ りも時間をかけて深く学んでいたの にリチウム電池などを研究する研究 その 1 つは、米国は自由な国である Shop やジム・プールなど、さまざ 本当にわずかでした。日本の学生も とができ、ミュージカルの内容と合 が印象に残っています。機械は継続 室である。その機会により、自分の ということである。それは、米国人 まな施設が非常に充実しているのが もっと世界に目を向けた方が良いの わせて、心が震えました。 的使用に伴い消耗や疲労が生じるた は自分の考えで自分の行動を決める 印象的でした。 ではないかと思いました。 アメリカ最後の夜には、3ポンド め、設計者には部品の寿命に関する 自主的な国民だからだと思った。ま MIT で最も印象的だったのは Hobby 今 回 の 短 期 派 遣 で、 英 語 の (約 1,360g)のロブスターと生ガ 知識が必要ですが、製図などと絡め た、人間関係も重要であり、人間同 Shop です。東工大の工房と比べて金 Listening、Speaking 能 力 が 少 し キをみんなで食べました。新鮮でと ずに独立した科目を設定している点 士が理解し合うために適切なコミュ 属加工用の工作機械などの種類はそ 向上したように感じました。低下さ てもおいしく、お腹もいっぱいにな にこだわりが感じられました。3D ニケーションが非常に必要である。 れほど差がありませんでしたが、木 せてしまわないように英語の勉強を り、最後の晩餐にふさわしい満足の プリンターが手軽に使えるなど、実 自分は現在日本に留学しているが、 工用機械や 3D プリンタが充実して 続けていこうと思います。 いくものでした。 践を重視しているのかもしれませ 世界をもっと知りたいと思ってい おり、研究には関係ないものも趣味 また、この派遣に行く前は、何と る。将来チャンスがあればアメリカ として自由に製作していました。そ なく留学できればいいかなと思う程 にも長期間留学したいため、本プロ のような環境をうらやましく思うと 度でしたが、この派遣を通して本気 グラムがその一歩になり、将来非常 同時に、自分も東工大の工房をもっ で長期留学をしたいと考えるように に役に立つ経験になると思った。 と積極的に利用していこうと思いま なりました。大学院進学後の交換留 私は所属する学科の授業中に、今 続いて訪れたボストンは、アトラ した。また、校舎の雰囲気がどこと 学だけではなく、大学院から直接海 回の引率教員であった八木准教授か ンタや日本に比べ気温が低く、夜に なく東工大に似ているような印象を 外留学することも視野に入れて、進 らプログラムの存在を教えていただ はコートが必要なほどでした。MIT 受けました。機械系の研究室をいく 路を考えていきたいと思います。 きました。海外の大学の様子に興味 名物のひとつ、hack の痕跡は発見 つか見学させていただきましたが、 クボタの工場見学で最も印象的 があった私は、派遣期間が夏季休暇 できなかったものの、大学図書館や アメリカの大学の雰囲気はどのよ どの研究室もガラス扉で、雰囲気が だったのは、うまく現地に溶け込ん 中の約 10 日間と参加しやすかった 日本でも有名なメディアラボを見て うなものであるかを、学部生のうち 東工大の機械科学科の研究室に似て でいることでした。規格などは現地 こともあり、派遣への応募を決意し 回りました。 Ⅳ 松尾 博史 [工学部 機械科学科 3年] 30 ん。また成果主義色の強い MIT と Ⅴ 加藤 健太 [工学部 機械科学科 3年] は異なり、長期的な研究に集中しや すい環境が整えられているようでし た。 31 Students' reports 私の専攻分野である機械工学は今 したことで、今まで知らなかったモ かった体験をたくさんでき、多くの 日まで目覚ましい発展を遂げ、社会 ノを多く知ることができました。ま 発見もありました。 に貢献してきました。しかし今後は た MIT の学生との会話のなかで、将 ジョージア工科大学は、キャンパ 高齢化社会や途上国など、それぞれ 来の夢から逆算して今やるべきこと ス内がかなり広く、スポーツジムや の文化や環境に合わせたアプローチ を戦略的にやるということを学びま 寮など様々な施設があったことが印 がものづくりにおいても主流になっ した。今後アンテナを高く張り、今 象的でした。アトランタオリンピッ ていくのではないかと思います。今 回のような貴重な機会にチャレンジ クで使われた建物が至る所で活用さ できるように努めると同時に、日頃 れていました。水泳の競技に使われ 回の派遣では現地の学生らと交流す る 機 会 が 充 実 し てお り、 多 様 性 を んど)見受けられませんでした。 のやるべきことを着実にこなし、そ たプールは今では多くの学生が利用 もった社会の問題解決に資すると考 次に、MIT の印象は「多国籍」 「女 のような機会に備えるようにしたい するプールになっていました。選手 えています。 性が多い」「勉強熱心」です。多国 と思います。 村だった寮は設備がかなり充実して 籍であることは想像していたのです 最後になりますが、今回の短期派 おり、持ち込むべき家具は殆どない が、女性が多いことには驚きました。 遣を準備してくださった TiROP 派遣 ほどです。まるでマンションかと思 [工学部 機械知能システム学科 4年] 東工大の女子学生比率が約 10%で 担当の久須美さんをはじめ、現地で うほどに立派な建物でした。また、 あるのに対して、MIT は約 45%だ 指導して下さった八木准教授、伏信 大きなアメリカンフットボールのス Ⅵ 間瀬 大幾 ジョージア工科大学の日本語クラスにて ボストンでの野球観戦 MIT ではこれまでウェアラブル血 ズンは地区 4 位と最下位に沈む両 私は来年4月から就職することが そうです。大学内で多様な価値観や 准教授、また一緒に行動した仲間に タジアムがあり、中を見せていただ 圧系などを開発されてきた Asada チームですが、私は数年前のレイズ 決 ま っ て お り、 入 社後 の 留 学 計 画 考えに触れる機会があるというのは 感謝します。本当にありがとうござ きましたが、たいへん立派なスタジ 教授、高速自立走行可能なチーター スターター陣が大好きでしたので、 をより具体的なものにするために とても魅力的です。またジョージア いました。 アムでした。試合を観戦することは 型ロボットを作っておられる Kim 心の中では上原、田澤両投手擁する TiROP を活用させていただきまし 工科大学同様、学生は勉強熱心で教 准教授の研究室をそれぞれ見学しま レッドソックスとビジターのレイズ た。アトランタのジョージア工科大 室が空く前の時間も廊下で教科書を した。チーター型ロボットは故障中 どちらも応援していました。試合は 学とボストンのマサチューセッツ工 読んでいるなど、キャンパス内の至 だったため走行の様子は見られませ レイズが鮮やかな逆転勝利を飾り、 科大学(MIT)を見学しましたが、 る所で勉強をしている姿を見かけま んでしたが、Asada 教授の研究室 来シーズンの捲土重来に期待を持た それぞれ違った良さを実感したので した。 本プログラムには、英語圏での生 Thermodynamics や Computing では現在取り組んでいる 4 本腕で作 せました。 紹介します。 今回の短期派遣で学んだ一番大き 活がどのようなものかを知ること Techniques、Machine Design と 業を行う“腕付き”ウェアを実際に 今回の短期派遣では、普段東工大 まず、ジョージア工科大学の印象 なことは「将来を見据えて機会に貪 と、英語でコミュニケーションを取 いった、自分の専門分野と異なる科 着用させていただき、実用性と軽量 で受けているものと同じ内容を海外 は「広い」 「きれい」 「スポーツが盛ん」 欲になるべき」ということです。自 る積極性を養うことを目的に参加し 目の授業を聴講しました。学部1年 性の両立に驚嘆しました。MIT の研 でも学び、研究では世界中のライバ です。キャンパスがとにかく広く、 分自身、東工大のホームページでこ ました。今回の派遣を通して、普段 の時に見たことのある式も出てきま 究室は博士課程の学生とポストドク ルと競争していることを改めて実感 キャンパス内に循環バスが4路線も のプログラムを見つけて参加を決断 通り研究室にこもっていたらできな したが、詳しい内容までは分かりま ターの割合が多い一方で、学部生も できました。そして、グローバルな ありました。また噴水や、芝生の広 せんでした。ですが、海外の大学の 低学年から研究室に所属でき、高い 人材となるためには異なる文化を尊 場、リスがいたりとまるで公園のよ 授業がどういうものか知ることがで 自由度と競争が研究成果に繋がって 重し、お互いを理解し合おうとする うでした。スポーツも盛んなようで、 きました。実際に授業を聴講して感 いると感じました。 姿勢が非常に重要であることを学び クラブの格好で歩いている姿をよく じたのが、学生が授業に取り組む姿 クボタ工場では、ご厚意により生 ました。そのため、様々なバックボー 見ました。もちろん学生の本分であ 勢がかなりしっかりしているという 産現場の大部分を見学させていただ ンを有する学生と接する機会が得ら る勉強に熱心で、授業に遅れてくる ところです。授業中に先生の話を遮っ き、企業文化が現地に浸透している れたのは非常に有意義でした。 学生やスマホをいじる学生は(ほと て質問する学生が見受けられました。 様子がうかがえました。部品も米国 今夏はインターンシップと本短期 先生が「質問はないか」と聞くと、 内 で 調 達 す る た め JIS 規 格 と 異 な 海外派遣を通して、企業と研究機関 必ず誰かしらが発言するので、日本 る「インチねじ」を採用しており、 双方について知ることができまし ではなかなか見られない積極性だと 設計段階から日本と独立した体制を た。この経験が進路選択の際の参考 感じました。 とっていることも分かりました。 になればと考えています。また、こ MIT は広さが東工大とほとんど同 ボストンではレッドソックスの本 れまでの勉学に対する受動的な姿勢 じとのことでしたが、それを感じさ 拠地フェンウェイパークでタンパベ を改め、積極的に自分を試してみた せないほど多くの建物が並び、もっと イ・レイズ戦を観戦しました。今シー いとも思うようになりました。 32 大学構内のモニュメントと MIT の Hobby Shop にて できませんでしたが、激しい戦いが Ⅶ 加藤 北都 [生命理工学部 生命科学科 4年] 繰り広げられ、活気あふれるスタジ アムの様子を想像できました。 ジョージア工科大学では 広いように感じました。ジョージア 33 Students' reports Ⅷ 中村 敏弘 [生命理工学部 生命科学科 4年] 展示物の中には日本の広告も アメフトのスタジアム 針の研究室もあるので、実用性を意 識して研究する傾向があると言って も、実際はさまざまであることが分 ジョージア工科大で日本人の先生 かった。 の研究室を訪問したとき、アメリカ 私が個別にアポをとって訪問した の学生は社会人を経験してから研究 研究室の 1 つでは、英語で専門内容 室に来る人も多く、研究内容が社会 を話すのが難しく、質問したいこと にどう役立つかをしっかり説明され を伝えるのに苦労した。また、それ ないと研究に着手してくれないとい と同時に自分の専門性がまだ不十分 じました。実際のヒト胚が展示され MIT の校章 う 話 を 聞 い た。 ア メ リ カ は 軍 隊 を であるために、用意していた質問は ていたのも印象的でした。 持っているため、精神疾患、義手、 なんとか聞けたが、研究室を見学し した。 ダックツアーでは水陸両用車に 義足などの研究は国から多大なサ た上でさらに研究内容について掘り アトランタの自由行動ではワール 乗ってボストン市内を観光、その後 ポートを受けているという。アメリ 下げて話をすることができなかった ドオブコカ・コーラへ行きました。 川の上を走りました。川から見るボ カでは全体的に実用性というものを ので、意外とあっさり研究室訪問が そこではコカ・コーラの歴史を展示 ストンの景色は普段と違って見えま 強く意識して研究が行われることが 終わってしまった。このような場で で学んだり、世界各国のコーラ・炭 した。川の上では乗客数人が実際に 多いようだ。一方で、私が個別にア 深く話を進めていくには英語と専門 酸飲料の試飲ができました。普段日 車を運転でき、かなり楽しめる内容 ポをとって見学した研究室では、研 性の両方の面で更なる向上が必要で 工科大学同様、立派な運動場があり、 いました。 本で飲んでいるコカ・コーラと違う だと感じました。ただ、英語のガイ 究内容がどのように社会に役立つか あることを身に染みて感じた。もう 設備の充実さを感じました。ただ、普 MIT の研究室訪問では、脳と行動・ 香りや甘みを感じました。 ドがあまりうまく聞き取れなかった を聞くと、応用のためにやっている 1 つのアポをとった研究室では、東 段は勉強が忙しいため実際にスポー 感情の関係を主に研究している Ann ボストンの自由行動ではミュージ のが残念でした。語学力を上げ、ま の で は な く、 科 学 の 知 を よ り 広 げ 工大出身の日本人の方が対応してく アムオブサイエンスへ行き、ダック た改めて乗りたいです。 るためにやっているのだということ ださったので質問をするのが楽であ ツアーにも参加しました。実際に行 アトランタ、ボストン共に自由時 を強調して言われた。また、派遣メ り、初めに行った研究室のように慣 く前は、ミュージアムオブサイエン 間を最大限使い、市内の観光名所を ンバー全員で見学した所では、この れない言語で専門分野を話すという スは日本でいう未来科学館のような 満喫することができました。基本的 研究でどうやって研究費がもらえる ことがなかった。この点でやや今回 施設だという印象を持っていました にグループで移動しましたが、公共 のだろうと思うような、あまり実用 のプログラムの目的から外れる部分 が、様々な分野の科学展示や、4D 交通機関の基本的な使い方が分かっ 性の感じられない研究もあった。こ もあったが、同じような環境にいた のように単純に新たなことを知りた 人がどのように MIT で研究生活をし い、面白いものを作りたいという方 ているかを聞くことができた点で非 ツをやるのは週末が多いとのことで した。普段はしっかり勉強しないと やっていけないようです。試験も厳 しいようなので、普段から勉強する 習慣がきちんと身についている学生 が多いのだろうと感じました。こう Graybiel 研究所へ伺い、実験の様子 を見学させていただきました。ラッ トやサルを使った行動実験を通して、 ドーパミンなどの神経伝達物質の発現 量を計測することで、脳の活動を調べ る実験を拝見しました。自分が所属し した勉強に真摯に取り組む姿勢がか ている研究所にはない実験器具・手法 シアターなどのスペースもあり、一 たので、今度は 1 人で様々な場所を なり大きいという印象を持ちました。 をたくさん拝見し、大変刺激になりま 日中いても飽きないところだなと感 回ってみたいです。 日本語を勉強している生徒とラン 今回の派遣は 10 日間という短期 チをいただく Japanese lunch table 間 で し た が、 ア メ リ カ で の 滞 在 は という企画に参加しましたが、そこ 思ったほど大変ではなく、外国人と で生物学を勉強している学生ともお のコミュニケーションを行う積極性 話ができ、大学生活の様子について を養うことができました。ジョージ 聞くことができました。課題が大変 ア工科大学、MIT 共に授業を聴講し らしく、そこはどの国の学生も同じ ましたが、自分の専門分野である生 だと共感できました。また、卒業後 物系の授業は受けなかったので、次 の進路を具体的に考え、明確なビジョ に海外の大学へ行くときは是非聴講 ンを持っている学生が多いのに驚き して知識を深めたいです。今回の派 ました。 「とりあえず大学院」 、 「とり 遣を弾みに、もっと長期の海外滞在 あえず就職」というぼやけた進路を考 をして英語の語学力を更に養ってい える自分が恥ずかしくなるほどでし きたいと思いました。 た。海外の大学生に負けぬよう、自 分ももっとしっかりしなければと思 34 川の上から見たミュージアムオブサイエンス MIT Picower Center 入口(写真左は利根川進氏) 35 Students' reports 常に有意義であった。 日本語クラスの学生と話して日本 リカでは公共交通機関がやや使いに 日本語クラスの学生と話した時、 人が間違って使っている英語につい くいという印象を受けた。また、夜 アメリカの最高峰の大学で勉強する て 教 わ り、 驚 い た こ とが い く つ か 間は治安の点から公共交通機関を日 ために高校からアメリカに留学して あった。また、現地の学生が使って 本と同じ感覚で使ってはいけないと MIT に入学したという学生がいた。 いる日本語の教科書にはやや変な表 いうことを何度も言われた。一方、 大学からいきなり留学すると倍率な 現があり、おもしろかった。外国語 日本と比べてタクシーの料金があま どが厳しいので高校から留学して準 を学ぶ時にやはり現地の人がどのよ り高くないので夜はタクシーを何度 備していたのだ。また、現地で話し うにしゃべっているかを知らない か利用した。今回は自由行動も含め たどの学生も授業期間は勉強が忙し と、あまり使われない表現を覚えて て派遣のメンバー全員で行動するこ く て ク ラ ブ 活 動、 アル バ イ ト な ど しまったり、間違って覚えてしまっ とが多かったが、実際に留学すると をする時間がないと言っていて、長 たりすることが多いのだろうと感じ なると、1 人で行動することが増え 期休みには自分の専門に合ったイン た。英語を使って何がしたいかにも るので、より用心しなければいけな ターシップをやってきたという学生 よるが、英語能力を高めたいなら、 いことが増えるだろう。しかし、そ も多かった。このような点で日本の やはり英語圏で生活するのがいいの ういった面も含め、1 人で海外生活 学生との大学時代の過ごし方がだい だろうと感じた。 をしてみることは自分の成長のきっ ぶ違うと感じた。このように、学問 私は海外に行くのは今回が2回目 かけになると思うので、今度は 1 人 に対して早いうちから高い志を持っ で、前回行った時も長期滞在はして でアメリカに行ってみたいと思っ ていた学生と交流できたのはいい刺 いないので、今回の派遣は海外経験 た。 激になった。 という意味でも新鮮であった。アメ 6. 事前・事後学習等の記録 Preparation and review 6/17 事前説明会(HUB-ICS) ○ プログラム概要、留学に係る手続きや準備・日程の説明 ○ 参加学生顔合わせ、自己紹介 ○ 英文メール書き方指導 7/15 第1回オリエンテーション(HUB-ICS) ○ 日程の進捗説明、MIT 研究室訪問アポイント取りの進捗報告 ○ TiROP サマープログラム参加生との交流会 9/1 第2回オリエンテーション(南6号館 4 階テレビ会議室) ○ 講師:ジョージア工科大学(GT)ブライアン・ウッダル教授 「アメリカやアトランタについての一般知識、GT の特徴、留学に際しての心構えや留学後のキャリア形成について」 ○ 講師:留学生センター トム・ホープ准教授 “Think Aloud!”特別版「アメリカと日本の国民性について」 MIT の日本語クラスにて 36 37 Preparation and review 7. 教員所感 Te a c h e r ' s r e m a r k 大学院理工学研究科 機械制御システム専攻 准教授 9/2、9 事前英会話講座(南6号館会議室) 伏信 一慶 [平成26年度米国超短期派遣 引率] ○ 講師:ジョイス・ウッダルさん(ジョージア工科大学ブライアン・ウッダル教授令夫人) 第1回:自己紹介 第2回:レストランでのオーダーの仕方 Associate Professor Kazuyoshi Fushinobu Graduate School of Science and Engineering Department of Mechanical and Control Engineering (Faculty member for Short Visit 2014 to the US) 10/23 帰国報告会(HUB-ICS) 2014 年 9 月実施の学部生アメリカ超短期派遣の引率教 I served as one of the accompanying 職員の 1 人としてジョージア工科大学とマサチューセッツ faculty members for the Short Visit program 工科大学への派遣に参加いたしました。この間、両大学の授 for undergraduates to Georgia Tech and MIT in 業の聴講、学内施設の見学や、学生さん同士の交流などに加 September 2014. The program was organized around え、近隣の日本企業現地法人見学など実に盛りだくさんのプ visits of three to four days at each Georgia Tech and ログラムで、かつ、移動日を除いてもそれぞれに3〜4日は MIT, with activities including lectures, facilities visits, 滞在できる日程でしたので、学生諸君は一定の成果を得て帰 get-togethers with local students, and even a tour of 国することができた様子でした。 a local Japanese-affiliated company. As a result of 個人的に最も印象的だったのは、派遣された学生諸君が派 these experiences, the students returned to Japan 遣先と本学とについて、ベンチマーキングとも言える見方を with a sense of shared achievement. していたことでした。事前学習などを通じてそれぞれに心の 11/5 事後英会話講座(南6号館会議室) What was most striking to me was that the 準備をした上でのこととは思いますが、授業や施設・設備、 participating students conducted the visits as if その中での学生の様子など、本学での状況と比較しながら学 they were benchmarking the universities. It was 生間での意見交換や引率者に意見を求める様子を頼もしく見 encouraging to observe the students — well-prepared ておりました。少なからぬ負担の上で参加している学生さん through the pre-departure study sessions — actively 自身の意識の高さと合わせて、事前に一定の意識付けをした exchanging opinions with faculty members and each 上での派遣の重要性を感じた次第です。 other as they compared courses, equipment, facilities, また、基本的には受け入れ側のご厚意で成立した派遣ですの and campus life in the US to their experiences at で、受け入れ側で尽力下さった方々への感謝は忘れられません。 Tokyo Tech. To make the most of an outbound 私自身、TiROP には超短期派遣以外のプロジェクトでも program such as this, in which students assumed 広範に関わらせていただいたことで、運営側の立場にはあり the financial burden of participation, I felt the pre- ませんが、各々の取り組みの有機的な連携の一端を実感し、 departure preparations were important in developing 個別の派遣事業とは異なる意義を感じておりました。外国に students’understanding of the program and meeting 対するハードルが大幅に下がった派遣学生の皆さんの今後を their high expectations for it. 楽しみにしています。 Certainly, this program would not have been possible without the considerable coordination and support of our hosts at Georgia Tech and MIT, and I ○ Talking About Your Trip- Highlights, Lowlights and Describing Your Experiences would like to express my sincere appreciation to all involved. Personally, having been involved with TiROP in a comprehensive sense, outside my role in the outbound program, I feel a natural connection to the various TiROP activities and a differentiation between TiROP and other outbound programs. I look forward to the pleasure of seeing the program participants embark 伏信先生(右端) H26 米国超短期派遣(半日観光:アトランタ・ストーンマウンテン)にて Associate Prof. Fushinobu (Right) At Stone Mountain, Georgia, Short Visit 2014 to the US 38 on future endeavors, buoyed with the confidence they have gained through their experiences abroad. 39 PHOTO DIGEST 帰国報告書 平成25年度 CSAIL @ MIT HobbyShop @ MIT 1. 参加者名簿 2. 簡易日程表 3. 派遣先マップ 4. 派遣先大学紹介 5. 学生の報告書 (東工大クロニクルより) 6. フォトダイジェスト 講義聴講 @ GT RogerBldg @ MIT 篠原稔研究室訪問 @ GT 40 41 1. 参加者名簿 Participants 2. 簡易日程表 Schedule ※学年は派遣時 齋藤 敦美 [理学部物理学科 3年] 太田 洋介 [工学部有機材料工学科 3年] 稲岡 敬之 [工学部 機械宇宙学科 3年] 志甫 有真 [工学部経営システム工学科 3年] 菅 哲哉 [工学部経営システム工学科 4年] 日 次 1/8 中西 諒 [工学部電気電子工学科 3年] 祢津 誠晃 [工学部電気電子工学科 3年] 久保 文雅 [生命理工学部 生命科学科 3年] 日 時 2/12 活 動 事前説明会 (プログラム概要・手続き・準備・日程の説明、派遣学生自己紹介) 第 1 回オリエンテーション (留学先での安全対策、事前準備、スケジュール、 “Think Aloud!”特別編) Day 1 2/25 成田→ボストン Day 2 2/26 MIT での活動(日本語クラス参観、現地学生との交流会) Day 3 2/27 MIT での活動(作業所見学、講義聴講、研究室訪問) Day 4 2/28 MIT での活動(博物館見学、研究室訪問)三島学長との懇談会 Day 5 3/1 Day 6 3/2 ボストン自主行動 ブラウン大学での活動 Day 7 3/3 (キャンパスツアー、TiROP サマープログラム受入学生との交流会、授業聴講、日本語クラス 参観) Day 8 Day 9-10 3/4 3/5-6 4/3 文化 ・ 歴史学習(レキシントン、コンコード) ボストン→成田 成果報告会(図書館 1 階会議室) 訪問施設 1. MIT メディアラボ 2. MIT 博物館 3. MIT コンピューター科学 ・ 人工知能研究所 (Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory: CSAIL) 4. レキシントン・ビジター・センター (Lexington Visitor Center) 5. コンコード・オーチャード・ハウス (Louisa May Alcott’ s Orchard House) 宿 舎 John Jefferies House 42 43 3. 派遣先マップ Map of visiting universities 5. 学生の報告書 (東工大クロニクルより) Students' reports Ⅰ 齊藤 敦美 [理学部 物理学科 3年] アメリカの文化 今回の派遣プログラムを通して、 アメリカの大学についてだけではな Massachusetts Rhode Island く、アメリカの文化、国民性、日本 との違いを肌で感じることができま した。MIT やブラウン大学で日本語 クラスの学生と話をした際に、その 専攻を決めた理由や将来の夢につい て尋ねると、必ず的確な答えが返っ て き ま し た。「 な ん と な く 決 め た 」 とか「まだ考え中」などと答える学 生は誰もいませんでした。さらに 「将 4. 派遣先大学紹介 Introduction of visiting universities ボストンの街並み 来は日本で働きたいから、この夏に に取り組んでいる姿がとても印象的 りません。私のつたない英語でもみ 日本にインターンシップに行く」 「日 でした。また、ボストンに 10 日間 んな笑顔で会話をしてくれました。 本の文化が好きだから日本の文学作 滞在して、街や人々の様子について また、道を尋ねても嫌な顔ひとつせ 品をたくさん読んでいる」など、 しっ もさまざまなことに気づきました。 ずに丁寧に教えてくれて、私が今ま かりと自分の意志とそれに対する責 アメリカ人はとてもオープンでカ で持っていたアメリカのイメージは 任を持ち、夢の実現への努力を惜し ジュアル、コミュニケーションをと 大きく変わりました。一方で、少し まない姿勢に、頭が下がる思いがし ることが好きな人が多いことです。 ぶっきらぼうな接客をする店員がい ました。また、MIT ではキャンパス 電車でたまたま隣に座った人に話し たり、公共の場でのマナーの悪さが 内のリフレッシュスペースや廊下な かけられたり、お店で店員に How 目につくこともありました。日本で どで真剣に本を読んでいたり、パソ are you feeling ?と尋ねられ、そ このような光景があまり見られない コンで作業をしたりしている人がた こから会話が始まったりします。日 のは、日本人は周りの人を思いやる くさんいて、みんな勉強に一心不乱 本ではこのようなことはほとんどあ 心、協調性を持っているからだと思 います。これは日本人の誇るべきも ブラウン大学 のだということに気づかされまし た。これからのグローバル社会では 大学概要 他国の良いところを取り入れるだけ ブラウン大学(Brown University)はロードアイランド州プロビデ ではなく、日本人としての良い面を ンス市にあり、米国北東部にある名門私立大学 8 校から成るアイビー・ 忘れずに、さらにそれを他国の人に リーグ(Ivy League)の 1 つである。1764 年に創立され、宗教、人 も伝えていくことが大切だと思いま 種、性別を問わず受け入れる大学として、他大学と大きく異なっている。 した。 また、学生の自主性に重きを置き、必修科目や履修条件がないカリキュ ラム制度を採用している点等、 「リベラル」という印象通りの大学である。 東工大とは授業料不徴収協定を結んではいないが、TiROP パートナー大 学として平成 24 年度より TiROP サマープログラムに参加している。平 成 25 年に本超短期派遣にて訪問。また、 「官民協働海外留学支援制度~ トビタテ!留学 JAPAN プログラム」にて平成 27 年、同大学へ東工大 生が派遣されたこともあり、今後のさらなるネットワーキングの拡大が 期待される。 44 MIT の学生との意見交換 45 Students' reports Ⅱ 祢津 誠晃 Ⅲ 久保 文雅 しろのびのびと勉強を楽しんでいる Opportunities Program:学部生の ように感じられました。このような 研究活動)や夏期休業中の国内外で 活気に満ちた光景は日本の大学では のインターンシップ、様々なクラブ アメリカの大学と学生 目にしたことがなく、思わず「ここ 活動に取り組んでいました。そして 学習と研究の環境 MIT には 3 日間、ブラウン大学に で勉強したい!」と感じてしまうほ その活動の一つひとつに、 「自分は将 今回の短期派遣プログラムを通じ は 1 日間滞在しましたが、どちらの どでした。 来○○になりたいから、△△の活動 て、私はアメリカの大学における学 大学を訪れた際にも共通して、ある 3 日 間 の MIT 滞 在 の 中 で、 日 本 に取り組んでいるのだ」といった明 習や研究の様子を日本と比較しなが 特徴に気がつきました。それは「大 語クラスを受講している学生たちと 確な理由付けがあり、自身の専攻を ら見ることができました。MIT を訪 学が非常に明るく開放的であり、学 意見を交わす機会があり、日本とア 修めながらも、横断的な視点や知識 問した際、2.007 というロボットコ 生の活気に満ちている」ということ メリカ双方の学生の生活や勉強の様 を身につけ、将来の目標に着実に向 ンテストに参加する学生が、ロボッ です。数百年の歴史を感じさせる古 子について話し合いました。この時 かっている様子がかなり印象的でし ト製作を行っている研究室を見学し 色蒼然とした建物もあれば、奇抜な も 先 入 観 で「MIT の 学 生 は 専 攻 分 た。 ました。そこには、学生は工具・工 形をした現代的な建物もあり、とて 野の勉強ばかりしているに違いな 作機械・部品など、ロボットの製作 も魅力的なキャンパスが広がってい い」と勝手に思い込んでいたのです に必要なものは何でも自由に使用可 ます。また構内を巡れば、至る所に が、後に全くの間違いだと分かりま 能で、しかも常に指導教員の先生が リフレッシュスペースやミーティン し た。 話 を 聞 く に、MIT の 学 生 は ついていて、困ったことや知りたい グルーム、カフェテリアがあり、お 実際によく勉強をするが、それと同 ことがあればすぐに質問できるとい あまり行われない印象がありますが、 つけることの重要性を改めて感じま のおの勉強に励む学生やグループで 時に専門分野以外の問題に興味を示 う、とても充実した環境がありまし BROWN 大学では幅広い専攻分野が した。 ディスカッションをする学生、談笑 す学生が非常に多く、また大学もそ た。そこの学生は皆夢中になってロ 協力し合って研究を進める環境があ している学生の姿が目に飛び込んで れを大いに奨励し、十分な環境とサ ボット製作に取り組んでおり、指導 り、大学もそれを推進しているとい きます。アメリカの学生といえば、 ポートを整えているということでし 教員へ積極的に質問している姿はと うことでした。自分の専攻と異なる 図書館で黙々と勉強や課題をこなす。 た。 非 常 に 多 く の 学 生 が、UROP て も 印 象 的 で し た。MIT は も の づ 分野の人と共に研究すれば、幅広い そんな先入観があったのですが、む (Undergraduate Research くりが好きな人が多く、それに取り 知識を身につけることができると思 組む学生に対する支援がしっかりと うので、とても良いシステムだと感 整っていると感じました。また、見 じました。グローバル化が叫ばれる 学する中で MIT に女学生がかなり多 中、様々な国々と分野の人々と協力 いことに驚きました。日本ではまだ する機会はこれからますます増えて まだ理系の大学に進学する女性が少 いくと思います。幅広い知識を身に [工学部 電気電子工学科 3年] [生命理工学部 生命科学科 3年] 2.007 の研究室 ないのが現状です。女性は男性には ない考え方や発想を持っていると思 うので、理系に進む女性が増えれば、 理系大学の学力や教育のレベルの向 上につながるのではないかと思いま す。日本の理工系大学も MIT のよう に、男女ともに学んでいく雰囲気、 環境を作っていくことが重要なので はないかと思います。 BROWN 大学では脳神経について 研究している研究室を見学しました。 その研究では機械、電気、生物など の様々な分野の研究者が共同で研究 を行っていました。日本の大学では MIT での講義室 46 幅広い分野における横断的な研究は ブラウン大学キャンパス 47 PHOTO DIGEST 帰国報告書 MIT Museum 平成24年度 Hobbyshop @ MIT 1. 参加者名簿 2. 簡易日程表 3. 派遣先マップ 4. 派遣先大学紹介 5. 学生の報告書 (東工大クロニクルより) 6. フォトダイジェスト ブラウン大学 キャンパスツアー @ ブラウン大学 日本語クラス@ MIT 48 49 1. 参加者名簿 Participants 2. 簡易日程表 Schedule ※学年は派遣時 二ノ宮麻望子 [理学部 化学科 3年] 吉原 茉里 [工学部 金属工学科 3年] 大塚 雄太 [工学部 無機材料工学科 3年] 丸山 健一 [工学部化学工学科 3年] 矢野 隆一 [工学部機械科学科 3年] 鹿山 敦至 [工学部機械知能システム学科 2年] 江部ゆり夏 [工学部 経営システム工学科 3年] 日 次 1/9 国崎 愛子 2/13 [工学部電気電子工学科 2年] 古賀 北斗 [工学部情報工学科 2年] 山野 裕太 [工学部社会工学科 3年] 山元 奈緒 [生命理工学部 生命工学科 2年] 日 時 活 動 事前説明会 オリエンテーション(趣旨説明、安全対策、派遣学生自己紹介、旅行会社による諸注意、派遣 大学での予定及び事前準備について) 成田→シアトル Day 1 2/26 Day 2 2/27 ワシントン大学での活動(研究室訪問、キャンパスツアー、現地学生との交流会) Day 3 2/28 企業訪問(ボーイング社、マイクロソフト社) Day 4 3/1 Day 5 3/2 Day 6 3/3 Day 7 3/4 MITでの活動(キャンパスツアー、博物館見学、メディアラボ見学) Day 8 3/5 MITでの活動(作業所見学、講義聴講、研究室訪問)在日本人留学生との懇談会 Day 9 3/6 MITでの活動(日本語クラス参観、CSAIL 見学、MIT 学生との交流会) Day 10-11 3/7-8 4/4 ワシントン大学での活動(施設見学、講義聴講、アイスホッケー試合観戦) シアトル→ニューヨーク→ボストン 自由行動 ボストン→シカゴ→成田 成果報告会(本館 1 階 H-122) 訪問企業 1. ボーイング社 2. マイクロソフト社 訪問施設 1. MIT メディアラボ 2. MIT 博物館 3. MIT コンピューター科学 ・ 人工知能研究所 (Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory: CSAIL) 宿 舎 1. ワシントン:University in Seattle 2. ボストン:Hyatt Regency Cambridge 50 51 3. 派遣先マップ Map of visiting universities 5. 学生の報告書 (東工大クロニクルより) Ⅰ 丸山 健一 と刺激を受けました。日本に帰国す 意されていて、平日は勉強部屋、休 る前日の夜、日本語の学生たちが私 日は映画やゲームの部屋として使わ たちを学生寮の食堂に招待してくれ れていました。ほかにも寮内でイベ 私は以前まで日本を出たことがな ました。私はまず、その豪華な内装 ントが開催されるなど、学生間のコ く、これが初めての海外渡航でした。 やメニューの幅広さに驚きました。 ミュニケーションを生み出す仕組み 海外は居心地が悪く物騒な場所とい 寮というのはもっと地味な所だと に溢れていて、とても学生生活が楽 うイメージがありましたが、アメリ 思っていたからです。食後、彼らは しそうだと感じました。 カ西海岸と東海岸でいろいろな人た 私たちのために特別に学生寮ツアー このたびの短期派遣プログラムを ち に 会 う な か で、 ア メ リ カ の 長 所 を企画してくれました。MIT には約 通して数多くの貴重な経験を積むこ 短所を直接確認することができまし 20 の寮があって、7 割以上の学部 とができました。海外で生活するこ た。アジア系の人も多く生活してい 生が寮生活を送っています。今回は とを考えると、相変わらず語学力の て、アメリカの人たちは概して私た そのうちの 5 カ所の寮を見学しまし 不 足 が 障 壁 と な り ま す が、 現 地 で ちにも親切で非常に友好的でした。 た。なかには美術館のような内装の いろいろな人たちと会話するうち MIT で は さ ま ざ ま な 先 進 的 な 研 寮 も あ っ て、 そ の Quality of Life に、英会話の面白さ、そして英語を 究施設を見学したほか、現地で日本 の高さに私はとても衝撃を受けまし 使った異文化交流の面白さを感じる 語を学ぶ学生と話す機会もありまし た。どの寮にも共通する設備として、 ようになりました。私がアメリカで た。私たちが交流したのは 2 年半日 会議室や共有キッチン、食堂やラウ 出会った学生のうち数名が今夏日本 本語を勉強した学生たちで、想像し ンジ、卓球台やビリヤード台、フィッ を訪れるので、それに備えて今後も ていたよりもずっと流暢な日本語で トネスマシンや洗濯乾燥機などがあ 英語の学習に力を入れたいと思いま した。中学校から 9 年間も英語を勉 りました。日常生活を送る上で不自 す。そして、長期留学のイメージを 強している私の英語は未だにたどた 由はありません。各階のラウンジに より具体化することができた、本当 どしいので、もっと頑張らなければ は大画面テレビやゲーム機などが用 に最高の 10 日間でした。 [工学部 化学工学科 4 年] WASHINGTON Massachusetts 4. 派遣先大学紹介 Students' reports Introduction of visiting universities ワシントン大学 大学概要 ワシントン大学(University of Washington)はシアトルにある州 立大学で、1861 年に創立され、ワシントン州成立以前から存在する西 海岸で最も古い大学の 1 つである。学内施設の中でも 200 万冊超の蔵 書があるスザーロ・アレン図書館(Suzzallo and Allen Libraries)が 特に有名。東工大とは授業料不徴収協定を結んでおり、その他に TiROP 協定の下、TiROP 受入・派遣の実績がある。平成 24 年度に本超短期派 遣にて訪問している。近隣にボーイング社やマイクロソフト社がある。 MIT 学生寮ツアー最後に記念写真 52 53 Students' reports Ⅱ 鹿山 敦至 なっている、様々な日本人の方々と Ⅲ 山元 奈緒 ンパスは研究施設としては十分な設 た。こういった場所が何かインスピ 備が整っていると思いますが、こう レーションのようなものを与えてく した遊びの部分がやや足りないかな れるのかもしれません。 [工学部 機械知能システム学科 3 年] 会話を交わし、アメリカで求められ 最も大きな収穫、それは学生・研 望など、いわば私たちの将来の 1 つ 学生の積極的な姿に感心 という印象を受けます。また、マサ 今回のプログラムに参加し、実際 究者・起業家の 3 種類の方々との出 のロールモデルを聞かせていただく 本プログラムの主な目的は「先進 チューセッツ工科大学はほとんどの に行ってみないと分からないことが 会いであり、それは予想以上のもの ことができました。そして最後に、 理工系大学の授業や生徒のモチベー 建物の1階に素敵なカフェがあり、 多くあるということに気が付きまし た。これからの大学生活を豊かにす ること・経験談・考え方・将来の展 [生命理工学部 生命工学科 3 年] でした。まず、学生についてです。 起業家の方との出会いです。その方 ションの高さを、身をもって体験す 学生がのんびりと思い思いの時間を 今回の派遣では、単に旅行に行った は、学部時代に作成した機械を、大 る」ということでしたが、実際に大 過ごしている様子が見られました。 るために、本当に良い刺激を受ける だけではできない、現地の学生との 学院をスピンオフして起業すること 学で授業を受けてみて、学生の授業 また、各フロアにはリフレッシュス ことができました。 交流の機会が多く用意されていまし で世の中に送り出そうと、今、まさ に臨む姿勢の厳しさや意識の高さ、 ペースが設置されていてゆったりと た。彼らは殆どの人が、学部 2,3 年 にしているとのことでした。企業に 視点の面白さに驚きました。彼らは くつろいだり、そこを他の研究室の でインターンシップを経験してお 対する意識・研究・構想・大学生時 予習を完璧にして授業に臨み、教授 学生との意見交換の場としていまし り、東工大生との違いに驚きました。 代の経験など、私たちに近い視点で の講義の途中でも疑問点があると、 た。勉強に疲れたり研究に行き詰っ また、MIT の日本語クラスの人たち 多くのことを伝えていただきまし どんどん手を挙げて質問します。こ たりした時にちょっとリラックスで の日本語はとてもうまく、夏季休暇 た。 うした光景は私たちの日常にはあま きるスペースがキャンパス内の至る を利用した日本の大学への留学やイ 大学での勉強・研究についての私 り見られないため、感動すると共に 所にあるなんて、とても恵まれてい ンターンシップなどを計画・経験し の意識に、今回の短期派遣での出会 自分たちの消極的な姿勢に少し恥ず ると羨ましくなりました。おしゃれ ていることに、彼らの第 2 外国語へ いは大きな影響を与えました。それ かしさも覚えました。 な建物、遊びの施設、カフェ、リフ の学習意欲、勉強熱心な様子が強く らは、今・大学院・その先について 学生と交流していて感じた私たち レッシュスペースなど一見無駄に見 感じられました。彼らの見据える将 これから考えていくにあたって大き との大きな違いは、彼らの多くが起 える場所が、実は勉強や研究を効率 来は具体的であり、それに向かって な財産となるに違いありません。短 業を考えているということです。で 良く進める上で大切な役割を果たし 努力をしていました。 期派遣を企画、支援してくださった すから常に社会との接点を見つけよ ているのではないかと私は思いまし そして 2 つ目は、研究者の方々 皆 様、 そ し て ア メ リカ で 出 会 っ た うとしていて、入学するとすぐにイ との出会いです。向こうで研究を行 方々に深く感謝しています。 ンターンシップに応募し、長期休み は社会に出て職業体験をするようで す。こうしたアメリカの大学生の積 極的な姿勢に触れられたことが今回 の大きな成果の 1 つだと思います。 リフレッシュスペースの充実 もう 1 つ心に残ったことはリフ レッシュスペースが充実していると いうことです。両大学とも広大なキャ ンパスを有し、キャンパスもキャン パス内の建物も非常に美しく魅力的 です。ワシントン大学は総合大学だ けあって、キャンパスの広さが東工 大の何 10 倍もあり、その中は本当 に大学なのかと疑いたくなるほどお しゃれな建物ばかりでした。また、 Hab というボウリング場やパーティ ルーム、ビリヤードやダーツが楽し 大内先生 2013-02-27 54 める棟もありました。東工大のキャ MIT 学生寮ツアー最後に記念写真 55 PHOTO DIGEST 追跡アンケート調査より 1. その後の進路 <①留学プログラム名 ②留学先・期間 ③研究内容> ■ H27 参加学生 ①平成 27 年度グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム ②南洋理工大学 10 日間 ③授業聴講、研究室・企業訪問予定 ■ H26 参加学生 ①平成 27 年度グローバル理工人育成コース 超短期海外派遣プログラム ②スウェーデン王立工科大学とストックホルム大学 11 日間 ③授業聴講、研究室・企業訪問 ①平成 28 年度授業料等不徴収協定に基づく派遣交換留学 ②スイス連邦工科大学ローザンヌ校 1 年間 ③福祉機器の研究開発予定 ■ H25 参加学生 ①平成 27 年度授業料等不徴収協定に基づく派遣交換留学 ボーイング社(企業訪問)@ シアトル ②スイス連邦工科大学チューリッヒ校 1 年間 ③半導体デバイス ①平成 27 年度授業料等不徴収協定に基づく派遣交換留学 ②スイス連邦工科大学チューリッヒ校 Roland Y. Siegwart 教授研究室 1 年間 ③ロボット工学 ①平成 27 年度秋学期「環境エネルギー協創教育院 海外派遣研修 (Academy for Co-creative Education of Environment and Energy Science: ACEEES)」 ②英国企業もしくは公的研究機関 ③研究職インターン検討中 ■ H24 参加学生 ①工学系学生国際交流プログラム“Summer Exchange Research Program (SERP)” ②カリフォルニア大学サンタバーバラ校 Pollock Group ③ 3D microstructural analysis of power engineering materials ①学位取得正規留学 ②ワシントン大学修士課程 Materials Science and Engineering/Arola's Group 所属 研究室訪問 @ MIT 56 57 2. 超短期派遣への参加によって、海外留学に対する意識はどのように変わりましたか? ■ H26 参加学生 力のなさを実感し、英会話の勉強も始めました。これ 生活や勉強のレベルを含めた具体的なイメージを持つこ されました。その結果、 研究室での研究をしっかり行なっ 様々な文化に対する理解が必要だと思うようになり は実際に海外に行って、話せない、聞き取れない悔し とができ、留学を身近なものとして考えることができる て力をつけた上での大学院での長期留学を志すようにな ました。東工大には留学生が多く在籍しているので、 さを肌で感じたからこそだと思っています。大げさな ようになりました。特に短期派遣の経験があったからこ りました。 まず彼らと親しくなり、彼らの文化に親しもうと思い 表現ではありますが、わずか 10 日間の滞在でしたが私 そ、英語力に不安がありながらも、今夏共同研究を目的 ました。 の考えを大きく変えた経験と言えます。このような機 とした留学に挑戦させていただき、公私ともに充実した 超短期派遣に参加するまでは、一度も海外に行ったこ 会を企画してくださったこと、私を参加させていただ 生活を送りつつ、研究の成果を出すことができたと考え とがなく、海外留学も自分とは遠い存在のように思って いたこと、心から感謝しております。 ております。今後も機会を見つけ、留学することを検討 いました。超短期派遣へ参加したことで、海外の大学の しております。また、留学に関して経験のある事務の方 授業や、実際の大学生活を知ることができました。率直 留学は見知らぬ土地で外国人に囲まれた生活を送るの でかなり厳しいものだと身構えていましたが、実際に 行ってみると自分が思っていたよりも快適な暮らしがで 初めての海外経験でしたが、向こうの大学のレベルの と知り合うことができ、熱心に留学について支援してい に申し上げると、海外留学に対するハードルが下がった きそうだと感じました。親切な外国人も多く、英語で話 高さや学生の意識の高さに刺激を受けました。今までは ただけたことも、留学を考える上で大変大きな励みにな とまでは思いませんが、以前よりも海外を身近に感じら しかける積極性を養うことができました。今回の派遣は 留学など考えていませんでしたが、今回のプログラムを りました。 れるようになりました。 10 日間と短期間だったので、これを弾みに、より長期 経て、研究者としてやっていくのであれば、ぜひ海外へ の海外滞在をして英語の語学力を更に養いたいと考える 行っておくべきだと思うようになりました。 海外留学のイメージが明確になりました。どのように 超短期派遣への参加によって、留学に関するイメージ 生活し、どのように授業を受け、どのように研究を進め が具体的に分かったような気がしました。今までは海外 MIT やブラウン大学を実際に訪れたことで、海外留学 るのか、それらのことをアメリカの学生の口から直接聞 留学についてのイメージが漠然としていましたが、日々 超短期派遣によって、海外の大学のイメージがより具 がより身近に感じられ、以前よりも留学をしたいと強く くことができたのは、大きな収穫だと思います。学位取 新しいことに触れる新鮮さ・知的な刺激と、より高度で 体的になり、長期の海外留学をしたいと感じた。また、 思うようになりました。また、そのための準備として英 得を目的とした留学という選択肢を考えるようになり、 多角的な研究を海外留学で実現することができることを もし留学することが決まったら、英語だけでなく、専門 語の勉強に対する意欲が湧きました。 TiROP のプログラム参加後も自分でアメリカの研究室 この留学プログラムから学びました。現在では、海外留 を訪問するなどしました。これらの活動が今の留学生活 学や海外での就労という点を就職活動において重視する につながっていると思います。 ようになったと思います。海外留学への意識という点で ようになりました。 分野の勉強も、現地で十分議論できるだけのものにしな ければいけないと感じた。 米国の大学での生活の様子や勉強・研究の姿勢が分か り、不安が解消された。特に MIT 訪問時には、個別に は少し外れるかもしれませんが、このプログラムで知り 英語を話すことに対しても、1 人でどこかに行くこと 研究室訪問した際に、研究資金の獲得方法や研究の進め ①外に対する恐怖感が和らいだ。 合った学生との交流も印象的です。東京工業大学の各専 に対しても、海外に行くことに対しても、とにかくいろ 方・学内の競争といった、ウェブサイト等の表に出てい ②英会話に対する抵抗感が少なくなった。 門からこのプログラムに参加した学生との交流は今でも んなものに対するハードルがものすごく低くなりまし る情報では知ることができない情報を直接自分の耳で聞 ③ひとりでも海外へ行ける自信がついた。 続いています。お互いの専門、経験した海外留学、それ た。3 年生というタイミングで参加できて本当に良かっ き、目で見て帰ってくることができたことは大変有意義 ぞれの将来に関する話等々勉強になることが多く、改め たと思っています。 でした。 実際にアメリカのトップレベルの大学の授業に出席し て海外留学について考える機会となっています。 たり学生と交流したりしたことで、海外の学生の意識の ■ H25 参加学生 MIT で勉強・研究に励んでいる様々なバックグラウン 高さや日本の授業との雰囲気の差を感じることができま 今まで自分には実現できないものだというイメージ ド(国籍、人種 etc.)を持つ学生のハングリー精神を した。それにより、日本の中にとどまることなく、様々 があったが、超短期派遣を通して、必ず長期留学した 強く感じた。そのような人々が多く集まり、互いに切磋 な国から意欲的な学生が集っている海外のトップレベル いという目標に変わりました。私はこの短期派遣終了 琢磨している海外の大学は、勉強・研究を行うのにより の大学で勉強をしたいと思う気持ちが強くなりました。 後に研究室所属があったのですが、この派遣を通して 適した環境だと思うようになった。実際に来年度から東 派遣先で海外の学生などと話をする中で、海外留学の際 国際的な規模で研究している研究室に行きたいと思う 工大の派遣交換留学制度を利用し、スイスの大学で研究・ には英語で自分の意見を的確に伝えられることが必須で ようになり、今は原子核実験の研究室に所属していま 勉強に励むつもりです。 あると感じ、留学前に積極的に英語を話す機会を設ける よう努力しました。また、学生寮や研究室、授業風景を す。研究ではアメリカやフランス、ドイツなど様々な 国の研究者と関わっています。「国際的な研究」という ■ H24 参加学生 実際に見学させていただき、留学生活をより具体的に思 観点は、この短期派遣に参加しなければ得られなかっ 留学を意識するまたは希望する積極的な本学の学生 い描くことができました。 た視点であると思っております。今のところ、長期留 と出会えたことにより、現在もなお交流を続け、情報交 学する具体的な予定はありませんが、修士の間に研究 換し、研究や留学に対する意欲ある姿勢から、常に刺激 短期派遣への参加によって、海外の大学院への興味が のスキルを上げて、博士課程を海外で研究したいと考 を受けることができています。当プログラムに参加でき 更に増したことと同時に、自分が留学することでどのよ えております。またプログラムを通じて、自分の英語 たことによって、 「留学」に対して実際の留学中の学生 うに貢献できるかと考える等々、様々なことにも気付か 58 59 編集後記 E di t or 's pos t s cr i pt この事業において、2 年度にわたり超短期プログラムの企 For these two academic years, I was charged with 画・調整・引率、そして本最終報告書の編集を担当させてい planning and coordinating the short visit program ただきました。教員ではないものの、学生たちと直接関わる and heading the student delegations. I am pleased to 機会が数多くあり、英語による選考面接や事前学習会では自 have the honor of editing this report on the program’ s 信なさそうに応答していた学生たちが、派遣先では日ごと積 accomplishments. Though not a teacher, I was fortunate to 極的に英語を話す姿には目を見張るばかりでした。 have many opportunities to interact with the participating 旅の間に「派遣中、何が一番楽しかった?」「夕べはどこ students so I was amazed to see students who responded で何を食べたの?」などと他愛もないことを尋ねたときのや diffidently in English during their program interviews and り取りや、学生同士の雑談を漏れ聞いたりしたときには、年 at orientation able to speak English with greater confidence 相応の少年たちだと思いました。しかし、帰国報告書からは、 each day in the USA or the UK. 科学や異文化に対する深い洞察力と、この派遣中に得た知識 When participating students responded to my idle や動機を忘れずに学問を探求し、いずれは社会還元したいと questions, such as“What has been your most enjoyable いう熱意が感じられ、彼らの優秀さと使命感に驚くとともに experience in this trip?”or“What did you have for dinner 尊敬の念を抱きました。 last night?” or when I heard them chatting amongst このような報告書を作成することは、単なる事務的な実施報 themselves, they struck me as typical for their age. However, 告記録となるだけではなく、学生たちにとっても派遣時のこと their post-program reports, the students’deep insight into を文章化することで、異国で感動し驚嘆した瞬間の気持ちや将 science and cultural differences, their motivation to not to 来への展望等を整理する良い機会になるのではないでしょう forget the knowledge they gained through the program, their か。個人旅行では行くことの難しいような世界トップレベルの enthusiasm for their studies, and their desire to give back to 大学や研究所を訪問し、これまで不可能だと思われていた研 their communities elicited not only my surprise but also my 究などが今まさに完成しようとしているその一瞬を垣間見る great respect for their maturity and sense of responsibility. ことができ得るのがこの超派遣プログラムです。これからも、 Publishing this report yields not only a clerical record of 本学のより多くの学生がこのようなプログラムを経験し、将来 the program implementation but also hopefully has provided への足がかりになることを心より願っております。 a good opportunity for students to sort out the moments 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 東京工業大学 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク 派遣担当 国際部 留学生交流課 教育研究支援員 久須美文 when they felt moved or surprised overseas, and to express their visions of the future in writing. The short visit program enabled students to visit the world’ s leading universities and research institutions, and to glimpse laboratories in which research previously considered impossible was underway. It's my sincere hope that more and more Tokyo Tech students will experience this kind of study abroad program, which is a stepping stone to their futures. Re-Inventing Japan Project by MEXT Tokyo Institute of Technology International Research Opportunities Program (TiROP) International Affairs Department International Student Exchange Division Outbound Program Coordinator Aya Kusumi 発行日 平成 28 年 3 月 編集者 グローバル理工系リーダー養成協働ネットワーク事務局 発行者 国立大学法人東京工業大学 国際部 留学生交流課 〒152-8550 東京都目黒区大岡山 2-12-1 03-5734-2984 / [email protected] 印 刷 株式会社 杜陵印刷 019-641-8000 ㈹ 60
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