第 24 回「猪と梟」 2006/03/19(ゲーム内:帝国歴 491 年 09 月 01 日∼09 月 10 日) 先日の烏のトップ暗殺を機にレイストームに不穏な空気が流れ始めていた.表面上は平穏を保っているように見え るレイストームだが,ケイオンは「烏の残党と猪が手を組んでレイストーム都市部への進出を狙っている」という,ある ようなないような噂を耳にする. そんな中ケイオンは義兄のクラシックから珍しく頼み事をされた.「古い友人が新しく冒険者の店を開きたいので, 梟に口をきいて欲しい」最初は訝しがるケイオンだったが,昨今のレイストームの不安定な情勢を考えると開店前にギ ルドの庇護下に入っておくことも有効な手段だと義兄から言われ,首を捻りながらも件の義兄の友人がいる「小鳩亭」 という酒場へと向かうのだった.小鳩亭に着いたケイオンを待っていたのはコックとして腕をふるうイーノスという 30 歳 くらいの男だった.彼は自己紹介をすると義兄が言ったのと同じようなことを理由に挙げ,梟の庇護下に入ることを希 望するのだった.話を聞いていくうちに店にする物件も決まっており,そこには妻と娘がいること,ここのところ嫌がら せを受けていることを話し,妻からも話を聞いてきて欲しいというのだ. イーノスに「山鳩亭」という店名と,場所を聞き,護衛を兼ねてカイルとドミニクを連れ,山鳩亭へと向かったケイオン を待っていたのは,梟の養成校時代に教官をしていたソレーヌという女性.旧知のソレーヌに驚きつつも頭の上がら ないケイオンだが,ソレーヌの話を聞くうちに次第に悪質になってきている嫌がらせから身重のソレーヌと娘のノエル を守るために犯人を捜すのだった. 事件の探りを入れつつ,梟への加入のための審査の準備を進めるケイオンだったが,どうやら山鳩亭は以前の持 ち主の時から猪が手を出しているという情報を得る.そんな中,いつも通りに宿の一階で野営をしていたケイオンは扉 の前に数人の気配と何か物を投げ捨てるような音を聞く.宿を飛び出したケイオンは扉の前に置かれた無惨な猫の 死骸と路地の奧へと走って逃げる人影を目撃する!そのとき,ケイオンの旧知の仲である警備隊のリュックが部下を 引き連れて宿の前へとやってきた.リュックに追跡を依頼し,仲間をたたき起こし,さらに自分も人影を追跡するケイオ ンだが残念ながら人影には逃げられてしまうのだった.あまりにタイミングの良い警備隊の到着に疑問を持つ一行だ ったが,そんなこととは全く関係なく梟による審査の日がやってきてしまう.梟の監査役であるクライドによって審査は 行われ,無事に山鳩亭は梟の傘下となったのだった.審査の夜,クライドに呼ばれたケイオンは「山鳩亭は今日から 我々の身内だ.手を出す輩には梟を敵にしたことを思い知らせてやれ」と言われる. それから数日後,梟の目印を掲げているにもかかわらずその愚かな輩は山鳩亭へとやってきた.多少のどたばた の後,敵の下っ端を捕まえた.彼はケイオンの恐喝とカイルの(慈悲に満ちた,ありがたい)尋問とドミニクの恫喝に膝 を屈し自分が猪の配下であることを吐き,梟へと引き渡された. 翌朝,梟からの報告を受けた一行は手はずを整え山鳩亭の非常口からレイストームの地下水道を経由して猪の アジトへと向かった.魔術師の研究施設を改造した物だったらしい猪のアジトに突入した一行は,魔術的な罠や怪物 やドラゴンの待ち受ける部屋を突破した.一行を待ち受けていたのはイヴォンと名乗る小太りの汚らしい男と警備隊 のリュックの姿だった.リュックは猪の一員であることをケイオンに告げ,イヴォンを無能呼ばわりし,始末しようとする が,逆上したイヴォンによってあっさり殺されてしまう.そうして,手をつけられなくなったイヴォンは徐々に毛深くなり… 猪へと姿を変えていくのだった.しかし事前に得た情報で彼が人猪であることを知っていた一行は苦戦しながらもなん とかイヴォンの首を取り,地上へと帰還するのだった. 参加メンバー N・P・C GM :Bonito イーノス:元小鳩亭の腕利きコックで現在は山鳩亭の主.無口な男 ケイオン :くま ソレーヌ:元梟の養成所の教官.冒険者時代に知り合ったイーノスと大恋愛の カイル :アルバ 末に結婚.冒険者時代に貯めた資金を元に山鳩亭を開く.竹を割ったような 性格の持ち主で姉御肌.
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