「北摂の巨樹30選」リスト

北摂の巨樹 30選
パネ
ル番
号
1
巨樹等の名称
所
在
地
猪名野神社のムクロジ
(ムクロジ科・ムクロジ
属)
伊丹市宮ノ前
2
中野稲荷神社のイヌマ
キ (マキ科・マキ属)
伊丹市中野北
3
法巖寺の大クス
(クスノキ科・クスノキ
属)
4
5
楠原稲荷のクスノキ
(クスノキ科・クスノキ
属)
昆陽寺のスダジイ
(ブナ科・シイノキ属)
伊丹市中央
伊丹市野間
伊丹市寺本
幹回り 樹 高
樹齢
( c m ) ( m ) (参考)
260
320
620
610
390
14
15
28
16
15
保存指定内容
備
考
市指定天然記念物
(S61年指定)
本州中部以西の暖帯や亜熱帯に分布する落葉高木。社
務所裏手にあり、近郊にみられるムクロジと比較して特に
巨大である。果実は球形で中に黒くて堅い種子があり、こ
の種子は羽つきの玉に利用され、果実はサポニンを含ん
でいるため昔は石けんの代用に使われた。
市指定天然記念物
(H11年指定)
関東地方南部以西の暖地に生育する常緑の高木。雌雄
異株で果実は甘くて食べられる。和名はスギの古名であ
るマキに、より劣ると言う意味のイヌをつけたもの。成長
が遅いので仕立てるのに年月がかかる。庭園木としては
高級品である。この種では県内最大の巨木である。「兵庫
の巨樹・巨木100選」
県指定天然記念物
600 (S40年指定)
法巌寺建立(1522)以前からこの地にあり、古来より人々
の畏敬の対象であった。近畿三大クスノキの一つとして健
在する唯一のものである。現在も生育旺盛である。「兵庫
の巨樹・巨木100選」
無
暖地に野生し、しばしば公園や、社寺林に栽培される常
緑高木。葉の寿命は1年間で、春に新芽が出る頃に前年
の葉は落ちる。材からは防虫剤である樟脳がとれる。神
社などに大きく生長したクスノキが見られるが、この防虫
作用と長寿とは関係が深いと思われる。古代の丸木船の
中にはクスノキを使ったものが多いが、大型の丸木船を
作るためには大木が必要であったことと,腐りにくいこと
があったかもしれない。
市指定保護樹
本州新潟県以南に分布する常緑高木。タブノキとともに日
本の常緑広葉樹林を代表する樹木である。長寿であり、
大きく育って天然記念物に指定されているものも多い。ド
ングリは食用になる。
北摂の巨樹 30選
パネ
ル番
号
6
7
巨樹等の名称
ヤマモモ
(ヤマモモ科・ヤマモモ
属)
下佐曽利のカヤ
(イチイ科・カヤ属)
8
妙玄寺のセンダン
(センダン科・センダン
属)
9
阿弥陀寺のタラヨウ
(モチノキ科・モチノキ
属)
10
11
クロガネモチ
(モチノキ科・モチノキ
属)
クスノキ
(クスノキ科・クスノキ
属)
所
在
地
伊丹市鋳物師
宝塚市下佐曽利
宝塚市中筋
宝塚市大原野
幹回り 樹 高
樹齢
( c m ) ( m ) (参考)
320
420
440
180
20
18
14
保存指定内容
備
考
緑地保全地区
関東・福井県よりも南西部・四国・九州の暖地・沿岸域に
生育する常緑の高木。庭木や公園木としてよく植栽され
る。雌雄異株で果実は食べられる。放線菌と共生してお
り、空中窒素を固定する。このため治山植栽に用いられ
る。
市指定天然記念物
450 (S48年指定)
宮城県以西、四国、九州に分布する常緑高木。雌雄異
株。碁盤、将棋盤に用いられ高級材である。樹幹は直立
し、四方にのびた枝は均整がとれている。枝先も健全で
極めて雄大美麗な樹形を保っている。雌株で、毎年多量
の種子をつける。
市指定天然記念物
(S51年指定)
本州の西部から沖縄の暖地に自生し、庭木・街路樹とし
てもよく植えられる。果実は鎮痛剤・駆虫剤などに用いら
れる。この種としては県内最大の巨木である。「栴檀は双
葉より香よし」のセンダンはビャクダン(白檀)の別名で
あって、このセンダンとは違う。
市指定天然記念物
(S54年指定)
暖地の山地に見られる常緑高木。庭や寺院にもよく植え
られる。実は赤色に熟す。和名は葉を傷つけると黒くなる
ことに由来する。これを利用して葉の裏に文字を書くこと
が出来る。
関東以西の暖地に生育する常緑高木。雌雄異株であり、
雌株には赤い実がたくさんつくので庭園木や街路樹など
に植栽される。この木は雄木で実はつかない。この種とし
てはかなりの巨木である。
宝塚市口谷
290
10
無
宝塚市武庫川町
500
17
無
北摂の巨樹 30選
パネ
ル番
号
巨樹等の名称
所
在
地
幹回り 樹 高
樹齢
( c m ) ( m ) (参考)
保存指定内容
備
考
本州以西の暖帯、温帯に分布する。落葉高木で、雌雄同
株。材は建築材、器具材(ラケットの外枠)、またケヤキの
模擬材とする。果実は食用となり、また特に高木になるた
め昔は一里塚によく植えられた。非常の場合の旅人の食
用ともなる。オオムラサキの幼虫はエノキにつく。
12
川面神社のエノキ
(ニレ科・エノキ属)
宝塚市川面
280
20
13
小戸神社の大クス
(クスノキ科・クスノキ
属)
川西市小戸
1220
27
県指定天然記念物
500 (S41年指定)
室町時代初期からこの地にあり、小戸神社の神木として
「しめなわ」が施されている。樹勢は盛んである。
14
多田神社のムクロジ
(ムクロジ科・ムクロジ
属)
川西市多田院
440
14
郷土記念物(H10年
指定)
この種では県内最大の巨木である。兵庫県版レッドデー
タブックではCランクに指定されている。
15
多田神社のオガタマノ
キ(モクレン科・オガタマ
ノキ属)
川西市多田院
郷土記念物(H10年
指定)
関東以西の太平洋側、四国、九州の林地に生える常緑高
木。社寺に植栽されることが多い。オガタマノキ(招霊の
木)としては県内最大級の巨木である。兵庫県版レッド
データブックではBランク。
無
本州伊豆地方以南に分布。葉には巨大なイスノキアブラ
ムシの虫こぶが出来大きなものでは7cmにもなる。材は
緻密で堅硬、建築材の床板、楽器、櫛に使用される。ま
た、心材が黒いので紫檀や黒檀の模擬材にされる。この
種では県内最大の巨木であると思われる。
無
関東南部から西、四国、九州、沖縄などに自生する常緑
樹で、広く庭などに植栽される。材は緻密で堅く美しい、床
の間などに使用される。この種としてはこのような巨樹は
珍しい。
16
17
イスノキ
(マンサク科・イスノキ
属)
川西市寺畑
モッコク
(ツバキ科・モッコク属) 川西市花屋敷
310
310
210
21
無
北摂の巨樹 30選
パネ
ル番
号
18
巨樹等の名称
大舟寺のカヤ
(イチイ科・カヤ属)
所
在
地
三田市波豆川
幹回り 樹 高
樹齢
( c m ) ( m ) (参考)
580
20
保存指定内容
県指定天然記念物
800 (S60年指定)
備
考
大舟寺の境内にある。地上約2mのところから3本に分か
れ、樹形はたいへん優美である。「兵庫の巨樹・巨木100
選」
本州、四国、九州に分布する日本の代表的な落葉広葉樹
の一つ。山野に自生するほか、庭木、公園樹、街路樹とし
て植栽される。寿命の長い木なので天然記念物として指
定されるものも多い。材は木目が美しいうえに狂いがほと
んど無く湿気にもよく耐え保存性が高いので用途が広い。
19
ケヤキ
(ニレ科・ケヤキ属)
三田市十倉
450
25
無
20
大歳神社のケヤキ
(ニレ科・ケヤキ属)
三田市上槻瀬
550
30
無
21
駒宇佐八幡神社のスギ
(スギ科・スギ属)
三田市上本庄
22
花山院のカゴノキ
(クスノキ科・カゴノキ
属)
三田市花山院
280
10
無
23
方広寺のイロハモミジ
(カエデ科・カエデ属)
三田市末吉
220
15
250 無
20
秋田県以西、四国、九州に分布する日本特産の常緑針
葉樹。戸隠神社が造営された頃(1524)に植栽されたと伝
郷土記念物(H6年指 えられる。観音堂の横にあり、見上げると、太い幹、力強
い枝ぶりに圧倒される。
480 定)
24
観音堂の大モミ
(マツ科・モミ属)
猪名川町肝川
480
510
30
自然環境保全地域
本州、四国、九州に広く分布する日本特産種で、最も多く
植林されている。日本では最も大きく、長寿の木と言わ
れ、屋久島には樹齢3000年を越えるものがある。
茨城・石川県以西、四国、九州の暖地に分布する常緑高
木。雌雄異株。樹皮は鹿の子まだらに剥げる。分布は少
なく、兵庫県としては出石町、市島町で巨木がみられる。
福島県以西、四国、九州の低い山地に普通に見られる。
庭園にもよく植えられる。単にモミジと言えばこのイロハモ
ミジを指すぐらい紅葉を代表する木。この種としてはかな
りの巨樹である。
北摂の巨樹 30選
パネ
ル番
号
25
26
巨樹等の名称
スギ
(スギ科・スギ属)
ムクノキ
(ニレ科・ムクノキ属)
所
在
地
猪名川町柏原
猪名川町槻並
幹回り 樹 高
樹齢
( c m ) ( m ) (参考)
650
650
25
9
保存指定内容
個人
無
関東以西の温暖な地域に生育する落葉高木。和名は良く
茂る木の意味「茂くの木」であるという。成長速度は速く、
川沿いの水分状態がよい場所に生育し、巨木に育ったも
のが天然記念物などに良く指定される。葉はエノキに似て
いるが、上部で表面に剛毛があり、さわるとザラザラす
る。漆器や鼈甲細工、象牙などの表面研磨にも使われ
た。実は食べられる。
関東南部から西、四国、九州、沖縄などに自生する常緑
樹で、広く庭などに植栽される。材は緻密で堅く美しい、床
の間などに使用される。この種としてはこのような巨樹は
珍しい。
モッコク
(ツバキ科・モッコク属) 猪名川町清水
290
18
県指定天然記念物
(S63年指定)
28
ケヤキ
(ニレ科・ケヤキ属)
猪名川町上阿古谷
400
30
無
29
春日神社のスギ
(スギ科・スギ属)
猪名川町柏原
360
340
25
無
台場クヌギ
(ブナ科・コナラ属)
猪名川町柏原
290
7
考
無
27
30
備
無
岩手県・山形県以南の本州・四国・九州に広く分布する落
葉高木。薪炭材、シイタケ栽培のほだ木を得るため、人為
的に植栽された。この木は、一庫炭(菊炭)を得るため植
栽されたもので、ヤナギ肌で樹皮の薄いクヌギが選ばれ
た。細いクヌギの小丸太が原料であるため、8~10年で
伐採された。地上から高い位置で伐採され萌芽枝を数本
残し生長させ利用できる太さで繰り返し伐採されたため、
このような樹形になった。数百年は経っていると思われ
る。