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三 愛 石 油 グルー プC S R 報 告 書 2 0 1 4
2014
三愛石油グループ
「感謝の気持ちをエネルギーに変えて」
CSR報告書
三愛石油グループ
私たちの原点
三愛石油グループにおけるCSR活動の基本は、
三愛精神「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という経営理念が背景にあります。
社員はこの理念を念頭に置き、日々の事業活動を通して、
より価値のある企業となることを目指しています。
編集方針
発行時期
本報告書は、三愛石油グループの2013年度のCSR
( 企業の社会
的責任)
活動をステークホルダー のみなさまにわかりやすくお伝え
※
することを目的に発行しています。
報告対象範囲
三愛石油
(株)
の活動を中心に、一部の項目では三愛石油グルー
プ全体やグループ各社の活動について取り上げています。
参考にしたガイドライン
環境省
「環境報告ガイドライン
(2012年版)
」
ISO26000
免責事項
本報告書には、将来予測も記載しています。これらは記述した時点
報告対象期間
で入手できた情報に基づいたものであり、実際の活動結果が予測
2013年度
(2013.4.1 ~ 2014.3.31)
を基本としていますが、一
と異なる可能性があります。
部2014年度の発行時点までの事象も含んでいます。
お問い合わせ先
2014年9月
(次回発行予定 2015年9月)
※ステークホルダー…お客さま、取引先、株主、地域社会、従業員ほか、三愛
石油グループをとりまく人たちのこと。
三愛石油株式会社 CSR推進部
〒140-8539 東京都品川区東大井5-22-5
TEL : 03-5479-3518 FAX : 03-5479-3378
01
CSR報告書2013アンケート結果
三愛石油グループの事業概要
ご協力ありがとうございました
石油製品販売業
事業活動を通して企業価値を向上させるとともに
すべてのステークホルダーのみなさまに安心感を持って選んでいただける企業を目指します。
①
サービスステーション※や産業用の卸売販売、サービスステーションでの小売販売を通
「CSR報告書2013」についてお伺いします。(回答者数:501名)
して全国に石油製品を供給しています。
(1)内容のわかりやすさについて
サービスステーションの数(系列)・・・・・・・・・・・・
※サービスステーション…ガソリンスタンド
①
石油製品
販売業
4 ヶ所
全国 1,217 ヶ所
油槽所の数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無回答
わかりにくい
物足りない
35%
(176名)
②
三愛石油(株)の微生物受託試験・ ・・・・・JNLAに登録
(MRA認定)※
※研究所は工業標準化法試験事業者登録制度に基づく登録試験事業者で、 試
験所認定の区分は抗菌性試験です。試験方法規格は JIS Z 2801 5(抗菌加
工製品-抗菌試験方法・抗菌効果)になります。JIS Z 2801 の試験を行った
報告書にはロゴマークの記載をしております。また、 国際 MRA 資格を保有し
ていますので、この試験報告書は相互承認署名機関の間で、 同等な試験成
績書(証明書)として取り扱うことが可能です。
700 製品
LPガス販売業
③
家庭用から業務用までのLPガスの供給、また、産業用の一般高圧ガス、エアゾール用
脱臭ガス、特殊ガス、オートガスの販売もしています。
12 ヶ所
LPガス事業の特約店数・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 全国 412 店
LPガスの充てん所数(エアゾール用 1 ヶ所含む)・・・・・・・・・・・・
④
天然ガス
販売業
天然ガス販売業
佐賀県で一般家庭や産業用の天然ガス(都市ガス)供給、また全国の工場等に省エネ・
④
三愛石油グループの会社数(連結)
従業員数
(連結)
売上高
(連結)
経常利益
(連結)
29 社
2,120 名
959,834 百万円
7,767 百万円
〈配送業〉
株式会社三愛ガスサプライ関東
中国三愛ガスサプライ株式会社
株式会社三愛ガスサービス
小倉エルピージー輸送株式会社
國際輸送株式会社
省コスト構築のための総合エネルギー供給システムを提案し、天然ガスを販売しています。
※三愛石油(株)約 35km、佐賀ガス(株)約 342km
※
377 km
削減量・ 2 万 2,572t
天然ガスの導管網の総延長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 約
2013 年度の他燃料から天然ガスへの燃料転換によるCO2
〈化学品製造販売業〉
東洋理研株式会社
日本ケミカル商事株式会社
ふつう
36%
(8名)
61%
(181名)
(305名)
充実している
60%
(300名)
〈都市ガス業〉
佐賀ガス株式会社
⑤
〈航空燃料取扱業〉
國際航空給油株式会社
三愛アビエーションサービス株式会社 〈保険代理業〉
神戸空港給油施設株式会社
株式会社ティー・アンド・ピー
※シノハラオイル(株)は 2012 年 7 月に國際油化(株)へ主要な事業を譲渡しました。
※ P02 〜 P03 に掲載の数字は 2014 年 3 月 31 日現在のものです。
トップコミットメント… …………………………………………… 215名
43%
P3 ~ 6
社員CSR座談会…………………………………………………… 179名
36%
P7 ~ 8
三愛石油グループの事業概要…………………………………… 154名
31%
P9
三愛石油グループの倫理行動憲章……………………………… 70名
14%
P10 ~ 12
コーポレート・ガバナンス、CSR活動… ………………………… 80名
16%
P13 ~ 16
特集 社会に貢献する三愛石油グループの事業活動………… 206名
41%
P17 ~ 18
CS活動発表会… ………………………………………………… 96名
19%
P19 ~ 20
安全への取り組み………………………………………………… 155名
31%
P21 ~ 22
お客さま満足の実現……………………………………………… 158名
32%
P23 ~ 24
地域社会貢献活動……………………………………………… 159名
32%
P25 ~ 28
働きやすい職場づくり… ………………………………………… 186名
37%
P29 ~ 34
環境への取り組み………………………………………………… 151名
30%
P35 ~ 36
第三者意見 アンケート結果…………………………………… 64名
13%
ご意見・ご感想
● 化石燃料を取り扱う当社にとって、環境に優しい再生可能エネルギーへの取り組みをより強化できればと思っています。
● 第三者意見に国際規格ISO26000における「バリューチェーン」についてのお話があり、今後の課題について考えさせられる内容でした。
● 「社員CSR 座談会」では、東日本大震災での教訓が話し合われていましたが、エネルギー企業として、非常時の事業継続が如何に難しい
のかを再認識できました。
羽田空港でのハイドラントシステム(三愛石油(株)が開発した地下パイプラインでの給油
システム)による航空燃料取扱業務、また全国の空港での航空燃料取扱業務を行っています。
50.9%
航空燃料取扱業務を担う空港の数(ヘリポート1 ヶ所含む)・・・・・・・・ 19 ヶ所
その他(建設工事業、金属表面処理業、太陽光発電システムの販売等)
⑥
P1~2
● CSR報告書を就職説明会で受け取り、三愛石油についての理解度が上がりました。
羽田空港における航空機に対する三愛石油(株)の給油回数の割合・ 全体の約
〈建設工事業〉
三愛プラント工業株式会社
「CSR報告書2013」で興味を持たれた内容はどの項目ですか。 (回答者数:501名)
● 社員はもちろん、環境や地域も大切にし、まさに三愛精神で事業が展開されていると感じました。
航空燃料取扱業
三愛石油グループ会社一覧
(連結)
太陽光発電システムの販売を通して再生可能エネルギーの普及に取り組んでいます。
また、サービスステーションのキャノピー(屋根)や遊休地等を利用した太陽光発電所設
商
会社概要
代
表
創
資
>>連結業績の推移
本
号
三愛石油株式会社
従
者
代表取締役社長 金田 凖
本 店 所 在 地
業
1952年6月9日
金
101億2,715万円
●売上高(百万円)
928,813
三愛石油(株)の太陽光発電所の年間発電量・ ・・・・・ 約
03
882,403
業
員
数
株
式
上
場
●経常利益(百万円)
959,834
501名(2014年3月31日現在)
〒140-8539
東京都品川区東大井五丁目22番5号
10,406
東京証券取引所市場第一部
●当期純利益(百万円)
4,822
8,430
7,767
2013年
3月期
2014年
3月期
置の取り組みも始めています。
4,196
2,637
540,000kWh
2012年
3月期
02
わかりやすい
お応えしています。
③
LPガス
販売業
〈LPガス販売業〉
キグナス液化ガス株式会社
三愛オブリガス東日本株式会社
三愛オブリガス中国株式会社
三愛オブリガス九州株式会社
株式会社ニシムラ
2%
ふつう
(10名)
自社製造販売している製品の数・・・・・・・・・・・・・・・・・ 約
⑤
航空燃料
取扱業
2%
(12名)
2%
化学品製造販売業
②
化学品
製造販売業
建設工事業、
金属表面処理業、
太陽光発電システムの
販売等
〈石油製品販売 / 受発注業〉
キグナス石油株式会社
キグナス石油販売株式会社
キグナス興産株式会社
國際油化株式会社
三愛石油販売株式会社
北陸三愛石油株式会社
みちのく三愛石油株式会社
中央産業販売株式会社
三愛石油カスタマーサービス株式会社
シノハラオイル株式会社
2%
(10名)
防腐・防カビ剤や自動車用ケミカル商品等の開発・製造・販売まで、メーカー機能と商社機能を融合させてご要望に
⑥
その他
三愛石油株式会社
無回答
(2)情報量について
2013年
3月期
2014年
3月期
2012年
3月期
2012年
3月期
2013年
3月期
2014年
3月期
32
三愛石油グループ CSR報告書2014
CONTENTS
02 三愛石油グループの事業概要
05 トップコミットメント
CSRを深化させ
「安心感」
のある企業を目指す
07 三愛石油グループの倫理行動憲章
コーポレート・ガバナンス
09 CSR活動 2013年度の実績と2014年度の計画
11 【特集1】
お客さまの声が事業の始まり 「エアゾール用脱臭LPガスの製造・販売」
13 【特集2】
お客さまに信頼される
メンテナンスサポート
「風力発電機用潤滑油の販売」
15 リスク・コンプライアンスへの取り組み
●危機対応訓練
●環境安全監査
創業者 故市村清社長の経営理念
17 ステークホルダーコミュニケーションへの
取り組み
●CS
(お客さま満足)
のために
●地域社会貢献のために
23 働きやすい職場づくり
●社員教育
●健康管理
27 環境への取り組み
●三愛石油オブリの森
●環境配慮型事業
31 第三者意見
32 CSR報告書2013アンケート結果 三愛石油
(株)
ホームページ
http://www.san-ai-oil.co.jp/
三愛石油
検索 「三愛石油」で検索
04
トップコミットメント
CSRを深化させ
「安心感」のある企業を目指す
三愛石油グループのCSRは三愛精神「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」
という経営理念が背景にあります。
この経営理念のもと社会の発展に貢献し、より価値ある企業となることを目標とし、
ステークホルダーのみなさまから
「安心感」
を持って選んでいただける企業となることを目指します。
三愛石油株式会社
代表取締役社長
中期経営計画の最終年度として
(2012年度〜 2014年度)
当社グループを取り巻くエネルギー業界におきましては、
金田 凖
マネジメントフォーラムでCSRの
深化を目指す
当社グループでは、マネジメントフォーラムを毎年開催し
原油価格の高止まりや環境への配慮を背景に、低燃費車
ています。これは、社員向けの株主総会をイメージしたも
や省エネ機器が普及したことなどから、石油製品の需要が
のであり、今回で15回目の開催となりました。グループ全
減少するなど、今後も厳しい経営環境が続くものと予想さ
体で三愛石油グループの目指す方向性を共有することを目
れます。こうしたなかで、今期は中期経営計画の最終年度
的として開催しております。
創意工夫し発想力を持って
仕事に取り組む
法令や企業倫理を守ることの重要性について社員とともに
考える時間をつくりました。
当社グループのCSRを推進する仕組みとしては、CSR
委員会をはじめとする組織を設置し、三愛石油グループの
倫理行動憲章をもとに各委員会活動などを通して取り組ん
今回のCSR報告書では特集として、お客さまのご要望
から始まった事業である「エアゾール用脱臭LPガスの製
造・販売」、また、お客さまに信頼されるメンテナンスサ
ポートを重視して取り組んでいる「風力発電機用潤滑油の
販売」についてご紹介しております。お陰さまで、二つの
事業とも多くのお客さまにお取引いただくようになりました。
として、グループ間での連携を拡充するとともに、今まで
当社グループのCSRの重点項目は、危険物・エネルギー
培ってきた基幹ビジネスを盤石なものとし、計画を達成さ
を取り扱う企業として安全の確保と安定供給、経営基盤は
まだ社員一人ひとりの自発的な心が伴っていないと感じて
私たちはお客さまの立場で考え、お客さまや社会のニー
せることが最大の目標となります。そのためには、自分た
でまいりましたが、現時点では仕組みはできているものの、
お客さまにあるという考えからCS
(お客さま満足)活動、
います。今後もフォーラムにおいてCSRの説明を継続する
ズに応えていくことができるよう社員一人ひとりが創意工
ちの取り扱う製品が危険物であるということを忘れず事業
自然の恵みであるエネルギーを取り扱う企業として環境保全
ことで、CSRの考え方をグループ全体に浸透させ、CSR
夫を怠らず、豊かな発想力を持って仕事に取り組むことが
活動を安全に継続すること、CS
(お客さま満足)活動に取
の三つとしています。私もBCP
(事業継続計画)対応訓練
の深化を目指してまいります。
できる企業グループを目指します。そして、グループ社員
り組み多くのお客さまに選ばれる企業となることが重要で
やCS活動発表会、三愛石油オブリの森での森林保全活動
が一丸となり、危険物を取り扱う企業として安全確保に万
す。今できることを確実に実行することを念頭におき、目
などに参加し、年々この取り組みが強化されてきているこ
全を期すとともに、信頼を積み重ねることで、
「安心感」の
標達成に向けて邁進してまいります。
とについて評価しています。しかし、CSRを推進するには
ある高品質なエネルギーサービスを提供する企業グループ
土台となる法令順守や企業倫理が不可欠であり、土台が
として社会に貢献してまいります。
しっかりしていないと企業の社会的責任を果たすことはで
きないことを忘れてはなりません。その基本となる考えを
共有するために、今年よりフォーラムにCSRの説明を加え、
今後ともみなさまの変わらぬご支援、ご指導を賜ります
ようお願い申し上げますとともに、本報告書について忌憚
のないご意見を頂戴できれば幸甚に存じます。
2014年9月
05
06
三愛石油グループの倫理行動憲章
三愛石油グループにおけるCSR活動の基本は、
コーポレート・ガバナンス
基本的な考え方
三愛精神「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という経営理念が背景にあります。
当社グループは、安定成長と経営基盤の充実を図るため、経営の効率性と透明性の向上に努め、コンプライアンス経営に
社員はこの理念にのっとり、日々の事業活動を通して、
徹することをコーポレート・ガバナンスの基本と考えています。
より価値のある企業となることを目指しています。
業務の適正を確保するための体制として
三愛石油(株)は、会社法および会社法施行規則に基づき業務の適正を確保するための体制について、以下の項目について
1 経営理念
整備しています。
三愛精神「人を愛し、国を愛し、
勤めを愛す」
1. 取締役・使用人の職務執行が法令・定款に適合することを確保するための体制
内部統制
基本方針
私たちは、この三愛精神を以下のように理解し、我々三愛石油グループの普遍の価値観・倫理観
として位置づけ、社会人として、また企業人としての心構えとします。
2. 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する事項
3. 損失の危険の管理に関する規程その他の体制
4. 取締役の職務の執行が効率的におこなわれることを確保するための体制
5. 当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制
● ふれあうすべての人々の人格を尊重し、分け隔てのない人間関係を築きます。
6. 監査役がその補助すべき使用人を置くことを求めた場合における
● 企業活動を通して、よりよい社会の発展に貢献します。
● 仕事に誇りを持ち、自律的、創造的に行動します。
当該使用人に関する事項ならびにその使用人の取締役からの独立性に関する事項
7. 取締役及び使用人が監査役に報告するための体制その他の監査役への報告に関する体制
8. その他監査役の監査が実効的におこなわれることを確保するための体制
9. 反社会的勢力を排除するための体制
2 私たちの基本姿勢
私たちは、三愛精神にのっとり社会の発展に貢献し、
全文は弊社ホームページをご覧ください
誠実・正直に
行動します。
より価値ある企業にするため、以下の5項目を
http://www.san-ai-oil.co.jp/csr/regulation/
基本姿勢とします。
● 私たちは誠実・正直に行動します。
● 私たちは法令、ルールを順守します。
● 私たちは自然環境・地域社会との関係を大切にします。
自ら学び、
自ら考え、
自ら行動
します。
● 私たちは顧客の満足を追求します。
私たちの
基本姿勢
法令、ルールを
順守します。
■ コーポレート・ガバナンス体制図
株主総会
選任/解任
選任/解任
選任/解任
● 私たちは、自ら学び、自ら考え、自ら行動します。
顧客の満足を
追求します。
3 私たちの行動基準
自然環境・
地域社会との
関係を大切に
します。
監査役会
監査
2. 法令、ルールの順守
4. 顧客満足
(1)人権尊重
5. 自主・自立と企業風土
(2)利益相反行為の禁止と公私のけじめ
(3)会社資産の保護
(4)公正な取引
(5)秘密情報の管理
監査
連携/報告
選定/解任・監督
CSR推進体制
代表取締役
取締役会長
取締役社長
三愛石油グループCSR委員会
環境安全委員会
内部統制委員会
個人情報管理委員会
監査・内部統制部
品質保証委員会
指揮・命令・監督
http://www.san-ai-oil.co.jp/csr/policy/regulation.html
07
危機管理委員会
倫理委員会
常勤役員会・常務会
全文は弊社ホームページをご覧ください
会計監査人
監査
「正誤」を判断するための基準です。
3. 自然環境の保護と地域社会貢献
報告
連携/監査相当性の判断
監査役室
三愛石油グループの役員および社員が「善悪」ないし
1. 誠実と正直
取締役会
CSR推進部
羽田支社、各事業部、本社各部、グループ会社
08
CSR活動 2013年度の実績と2014年度の計画
三愛石油グループのCSR活動はCSR委員会と傘下5委員会の活動のほか、各事業や業務の中で実践していくものと考えてい
ます。2013年度の実績と2014年度の計画は以下のとおりです。
テーマ
2013年度活動
(実績)
リスク・コンプライアンス体制の整備
三愛石油グループCSR委員会:常勤役員
事件、事故、自然災害を中心とした
総合的な安全管理体制の整備
危機管理委員会:各部の管理職クラス
・CSR委員会の開催(四半期毎)
・2013年4月に優先して対処すべき40件のリスクを抽出し、対応策を定め、各項目の進捗状況を
審議。
・各事業の責任者が予防・低減策の進捗について評価して見直しを行い、CSR委員会に報告。
・CSR委員会の審議結果を四半期毎に取締役会へ報告。
コンプライアンスマネジメント体制の整備
~三愛石油グループの倫理行動憲章の啓発~
倫理委員会:各部の管理職クラス
P15~16
環境の保護、 安全の確保
環境安全委員会:各部の保安責任者および担当者
個人情報の保護
個人情報管理委員会:各部の担当者
製造物の欠陥に起因するクレームの未然防止
※ISO26000における「組織統治」
「公正な事業慣行」に関する取り組み
品質保証委員会:各部のPL推進担当者
CS(お客さま満足)
のために
ステークホルダーコミュニケーションへの取り組み
P17~20
~CS
(お客さま満足)のために~
~地域社会貢献のために~
地域社会貢献のために
P21~22
・CSR委員会の開催(四半期毎)
・2014年4月にリスク項目を見直し、年間のリスク対応スケジュールを策定し、
業務執行の責任者がリスクの予防・低減策を推進。
・CSR委員会の審議結果を定期的に取締役会に報告。
・危機管理委員会の開催(四半期毎)
・危機管理委員会の開催(四半期毎)
[地震対応BCPの実効性向上]
・BCPの実効性向上を目指し、各事業毎に危機対応訓練を実施。
・キグナス石油は訓練と見直しを繰り返し、BCM(事業継続マネジメント)の取り組みを継続。
[地震対応BCPの実効性向上]
・現場(事業所)、関係会社毎に訓練スケジュールを定め、訓練を実施。
・訓練の機会にBCPを見直すことにより実効性の向上に継続して取り組む。
[車両事故撲滅の取り組み]
・事業別・会社別の車両事故を分析し事故の防止に取り組んだ。
・車両事故撲滅(安全運転)のルールを策定。
[車両事故撲滅の取り組み]
・新入社員を対象に、専門機関で車両安全運転講習を実施。
・車両事故撲滅(安全運転)のルールを活用して、車両事故の防止に取り組む。
・事故が発生した場合は、迅速に報告するルールを継続する。
・事業別、会社別の車両事故を分析し、再発防止の対応を定めて車両事故の防止
に取り組む。
・倫理委員会の開催(毎月)
・倫理ニュースを毎月発行し、2013年度のコンプライアンス教育として「ソーシャルメディアのリス
ク」
「ハラスメントの防止」
「公益通報制度の周知」
「個人情報の保護」
「インサイダー取引」
「事故防
止、安全運転の励行」を掲載。
・倫理の日(6月8日)に社員が三愛石油グループの倫理行動憲章を誓約。
・
eラーニングによるコンプライアンス自主監査アンケートを実施。
(10月)
・
eラーニングによるコンプライアンス教育を実施。
(11月)
・公益通報相談窓口の対応。
・ソーシャルメディア利用のガイドラインの制定と社員教育を実施。
・倫理委員会の開催(毎月)
・倫理ニュースの発行(毎月)
2014年度コンプライアンス教育のテーマ
「労務問題」
「ソーシャルメディアのリスク」
「情報セキュリティ対策」
「事故防止、安全運転の励行」
「公益通報制度の周知」
「インサイダー取引」。
・倫理教育推進のため、倫理委員以外の社員が倫理に関するコラムを執筆。
・倫理の日(毎年6月8日)に、倫理行動憲章を守る誓約書を提出。
・
eラーニングによるコンプライアンス自主監査アンケートの実施。
・
eラーニングによるコンプライアンス教育の実施。
・環境安全委員会の開催(10回)
・全国305対象施設における環境安全監査の指摘・是正内容を審議。
・2013年度の指摘事項340件を年度内に是正完了。
・環境安全委員会の開催
・全国監査対象施設における環境安全監査計画の承認と監査状況の審議。
・環境安全監査において指摘がある場合は、年度内に是正。
・個人情報管理委員会の開催(四半期毎)
・個人情報管理に関して、事故の有無と教育の確認(四半期毎)
・個人情報保護に関する審議を実施。
・
eラーニングによる教育・啓発を実施。
(11月)
・
「個人情報管理台帳」の更新、
「個人情報取り扱いに関する自主監査」を実施。
(2月)
・パソコン持出時の申請管理のルール化。
・個人情報管理委員会の開催(四半期毎)
・個人情報管理に関する確認(四半期毎)
・
eラーニングによる教育・啓発。
・
「個人情報管理台帳」の更新、
「個人情報取り扱いに関する自主監査」を実施。
・品質保証委員会の開催(5回)
・新製品14件の許可。
・製品変更79件の許可。
・品質保証委員会の開催(新製品申請の都度)
・当社で製造するすべての製品変更に関する、事前審査の実施。
[ステークホルダーコミュニケーションへの取り組み]
・三愛石油グループCS活動発表会を品川区「きゅりあん」で開催。
(11月)
・特約店会議の開催。
(1月)
・大感謝祭を開催。
(國際油化)
・料理教室を開催。
(佐賀ガス)
・各種サービスコンテストの開催。
・全日本学生フォーミュラ大会に協賛、
「Warm Blue Day 2014」への協賛。
(キグナス石油)
・障がい者施設でボランティア活動、献血活動。
(三愛石油羽田支社)
・バレーボールオブリ杯を品川区で開催。
(三愛石油)
・サガン鳥栖マッチデーに地元小学生のサッカーチームを前座試合に招待。
(三愛石油)
・学生インターンシップの実施。
(8月、30名が参加 三愛石油)
・市民パトロールへの協力。
(関東、中国、九州地区のLPガス配送会社3社、佐賀ガス)
・高知市、品川区、大田区のごみ拾い大会に参加。
(三愛石油カスタマーサービス、三愛石油本社、羽田支社)
・
「三愛石油グループCSR報告書2013」の発行。
[ステークホルダーコミュニケーションへの取り組み]
・CS
(お客さま満足)活動
・特約店会議の開催
・地域社会貢献活動
・CSR報告書の発行
[雇用環境の整備]
・三愛石油およびグループ会社社員の健康管理。
(健康セミナー、健康相談、睡眠時無呼吸症候群スク
リーニング検査)
・三愛石油およびグループ会社でハラスメント防止教育を実施。
・マネジメントフォーラムの開催。
・定年退職者の再雇用。
[雇用環境の整備]
・三愛石油およびグループ会社の従業員を対象に、ハラスメント教育と通報窓口
担当者の対応教育を実施。
・マネジメントフォーラムの開催。
・定年退職者の再雇用。
リスク・コンプライアンスへの取り組み
三愛石油グループCSR委員会
傘下5委員会の活動
2014年度
(計画)
※ISO26000における「消費者課題」
「コミュニティへの参画およびコミュニティの発展」に関する取り組み
働きやすい職場づくり
●雇用環境の整備
●社員教育・研修の充実
P23~26
[社員教育・研修]
・社員教育体系の各種研修実施。
・選択・販売職研修の各種研修実施。
※ISO26000における「人権」
「労働慣行」に関する取り組み
環境への取り組み
●環境負荷の低減
●エネルギーの効率的利用促進
●環境配慮型製品の販売
※ISO26000における「環境」に関する取り組み
09
※I
SO26000とは組織の社会的責任に関する国際規格のことです。
●新エネルギーの
調査・普及
●環境教育
[環境負荷の低減の取り組み]
・
I
SO14001
(環境マネジメントシステム)の認証を全国6サイトで登録、危険物取扱施設については独
自の環境安全監査を実施。
P27~30
[エネルギーの効率的利用促進、環境配慮型製品の販売、新エネルギーの調査・普及]
・太陽光発電システムを関東地区、中国地区、九州地区で販売。
・太陽光パネルを遊休土地等全国3ヶ所に設置し、再生可能エネルギーの効率的利用を促進。
・
LPガス、天然ガス、ガス機器、オイルやタイヤなど、環境配慮型製品の販売を展開。
・電力抑制策(ネガワットプロジェクト)
を実施。
[環境教育]
・協働の森づくり事業の一環として高知県本山町で社員の体験型環境研修を実施。
(10月)
・新入社員による熱海の海岸清掃活動を実施。
(4月)
[社員教育・研修]
・社員教育各種研修の実施。
・新入社員への車両安全運転講習の実施。
[環境負荷の低減の取り組み]
・
I
SO14001
(環境マネジメントシステム)の運用改善、危険物取扱施設について
は独自の環境安全監査を実施。
・
「三愛石油オブリの森」協働の森づくり事業の協定更新。
[エネルギーの効率的利用促進、環境配慮型製品の販売、新エネルギーの調査・普及]
・太陽光発電システムを関東地区、中国地区、九州地区で販売。
・各事業による環境配慮型製品の販売を推進。 ・電力抑制策(ネガワットプロジェクト)
を推進。
[環境教育]
・協働の森づくり事業の一環として高知県本山町で社員の体験型環境研修を継続。
・新入社員による熱海の海岸清掃活動を継続。
10
エアゾール用脱臭LPガスを
販売するようになったきっかけ
● 支 店 長 の コ メント
VOICE
1989 年 12月、 それまで燃料としての LPガスしか販売し
ていなかった三愛石油(株)が脱臭 LPガスの販売を開始しま
した。この脱臭 LPガスの製造は、 社員食堂の燃料として LP
ガスを納入していたジョンソン(株)様から同社製品用のエア
ゾール用脱臭 LPガスを製造できないか、という相談を受けた
ことがきっかけでした。
テストを繰り返し事業開始
LPガスはもともとほぼ無臭(家庭用などの LPガスにはガス
前任支店長(2009年4月~ 2013年9月)のコメント
出荷前の検査の段階では合格しているのに、お客
さまの所へ届けられた後に品質が変化し、それが
続いた時には困りました。原因は教科書にも記載
がない、温度の異なるLPガスを容器に充てんし
て混合したことによるもので、繰り返しの実験に
よってそれが判明した時は、とてもうれしかったと
漏れの早期発見のために、 玉ねぎが腐ったような臭いがつけ
同時に安心したことを覚えています。
てある)なのですが、 化粧品スプレーなどに使用するためには、
脱臭LPガスの今後の展望としては、エアゾ-ル用
天然の臭い(硫黄分)を除去する必要がありました。 当時の
として伸ばしていくことはもとより、発泡スチロ-
三愛石油(株)川崎ガスターミナルの社員たちは、 専門家の
ルの発泡用途、浸炭
(鉄を固くする)
の用途、ポリ
開発協力を得ながら試作装置でテストを繰り返し、 約 4 年
かけて脱臭プラントを完成させることができました。 そして
この脱臭 LPガスの販売は「オゾン層を破壊する物質に関する
モントリオール議定書」が発効された年と重なり、 従来の
スプレー製品などに使われていたフロンに代わるガスとして、
時を得た事業開始となりました。
エチレン製造の溶解としての用途、冷
媒ガスとしての用途と、さまざまな利
用価値があるため、竹下支店長には
さらなる発展を期待しています。
三愛石油株式会社
ガス事業部 ガス販売部 販売課長
浦田匡一郎
現在の茨城支店
その後、2009 年 3月に神奈川県川崎市から茨城県茨城町
に移転新設した三愛オブリガス東日本(株)茨城支店にて脱臭
特集
1
お客さまの声が事業の始まり
「エアゾール用脱臭LPガスの製造・販売」
三愛オブリガス東日本(株)茨城支店
三愛オブリガス東日本
(株)茨城支店では、LPガスとしては
特殊なエアゾール用脱臭LPガスを取り扱っています。LPガ
スは一般家庭用、飲食店などの業務用、工場などの産業用、
タクシーなどの自動車用の燃料として使用されるのが主な
用途となりますが、同支店ではスプレー製品などに使われる
噴射剤としてのエアゾール用脱臭LPガスを製造して販売し
ています。
LPガスの製造・販売を行っています。 現在の茨城支店は、
現支店長(2013年10月~)のコメント
エアゾール用脱臭 LPガスを製造するために建設された設備
今後の展望は、空調用冷媒ガス用途や発泡剤用
であり、移転前のLPガス充てん所の遊休設備を転用して建設
途などの新分野への挑戦です。
された設備とは異なり、 作業効率や貯蔵タンクの液面上限
これらの分野では、2020年までに特定フロンや
警報装置など安全上の配慮が行き届いた設備となっています。
また、 脱臭能力の増強により1 日に脱臭できる量が増え、
貯蔵するタンクの容量も大きくなったため、 出荷できる量も
エアゾールとは
増加しました。事務所はガラスを多用することで「見える化」
エアゾールとは、気化した液化ガスや圧縮ガスの圧力
で、容器内の内容物を自力で霧状や泡状にして放出する
原理や仕組みをいいます。
エアゾール製品の用途は、殺虫剤・塗料などの家庭用
から、化粧品・制汗剤などの人体用、金属探傷剤などの
工業用、さらに自動車やスポーツ用など多岐にわたって
います。
構造と
断面図
耐圧容器
つくりとなっています。また、 充てん場所や製品を分析する
場所など、 建物の配置も合理的になり、 作業員の動線も改善
されています。
お客さまの声がきっかけとなった事業が、 現在では国内に
おける販売数量シェアのトップクラスとなり、 高い評価をいた
キャップ
だいています。 みなさまが普段使用されているエアゾール
ボタン
製品にも同社の脱臭 LPガスが使われているかもしれません。
バルブ
噴射剤蒸気
(気相)
内容物(液相)
[噴射剤と原液]
を意識した設計となっており、 事務所内から現場が見渡せる
ディップ
チューブ
今後もお客さま目線で考え、 お客さまの声に耳を傾け、 高
品質な脱臭 LPガスの製造に取り組んでまいります。
※三愛オブリガス東日本
(株)
は三愛石油
(株)
のLPガス卸売部門の支店と直販
子会社を統合し、2006年に設立しました。
温室効果の高い製品からの切り替えが義務付け
られているため、世界中で代替製品の開発競争
が繰り広げられています。
特に空調用では、まだ主役となる代替製品が登場
していないので、業務用の空調機向けとして、脱
臭LPガスを主成分とする当社製造の自然冷媒
ガスにもかなりのチャンスがあると思っています。
この冷媒ガスは、温暖化係数が低いうえに30%
以上の電力削減効果が期待できるという点で社会
への貢献度が高く、製造にはこれま
でに培ってきたノウハウが必要な
こともあり、気概を持って取り組ん
でいます。
三愛オブリガス東日本株式会社
茨城支店長
竹下勝広
三愛オブリガス東日本(株)
お問合せ先 茨城支店
TEL 029-219-0161
11
12
メンテナンスのアドバイスを通じて潤滑油を販売
● 支 店 長 の コ メント
VOICE
三愛石油(株)ではさまざまな潤滑油を取り扱っていますが、
風力発電機用の潤滑油の販売を始めたのは、 潤滑油販売
支店を発足した2009年になります。当初は、 潤滑油の性能
だけを訴求し販売する、という営業活動を行っていましたが、
2010年に風力発電機の潤滑油の交換作業に初めて立ち会っ
た際、 常日頃からギヤシステムをメンテナンスすることの重
要性に気付きました。また、 同年は風車の建設費用に対する
前任支店長(2009年10月~ 2014年3月)のコメント
トラブル解決のノウハウは現場でさまざまな事例
を通じて蓄積されたものです。潤滑油を交換する
際、実際に自分の手でやってみないと気付かない
問題もいくつかありました。
補助金制度が廃止され、その代わりに再生可能エネルギーの
また、その事例を潤滑油メーカーやフィルター
固定価格買取制度の検討が始まった年でもあり、 今後、メン
メーカーなどにフィードバックし、技術的なコミュ
テナンスのニーズが高まることを確信した当社ではメンテナン
ニケーションを取ることにより、仕入先との信頼
ス重視で潤滑油の販売に取り組み始めました。
関係も構築してきました。今後の展開としては、
過酷な現場で知識と技術を習得
風車のメンテナンスは非常に過酷な現場です。 地上約60
メートル登ったところにあるナセル(風車の後方部分)での作
業は、 夏は40℃以上、 冬の北海道では氷点下10℃という
潤滑油やギヤシステムを構成する機器の販売だ
けでなく、ノウハウそのものを販売
するビジネスを確立できれば、さら
に風車関連ビジネスは伸びていく
と考えています。
環境のもと6時間にもおよびます。また風力発電自体の歴史
三愛石油株式会社
エネルギーソリューション事業部
産業エネルギー部担当課長
が浅いため、まだまだ予期せぬトラブルが多いのも現状です。
そのような中で当社は、 潤滑油の交換を通してギヤシステム
特集
2
お客さまに信頼されるメンテナンスサポート
「風力発電機用潤滑油の販売」
ヤシステムにトラブルが起きると、 風車メーカー、ギヤボック
スメーカー、フィルターメーカー、 潤滑油メーカーなどへそれ
ぞれ個別に相談し、トラブルの原因を自分で突き止めなけれ
ばなりませんでした。 発生するトラブルを解決するためには、
システムを構成する機器の構造や機能の理解はもちろんのこ
現支店長(2014年4月~)のコメント
と、 互いの因果関係を理解していないと解決できないことが
私も大阪・仙台において何件か交渉や潤滑油の
風力発電の風車は沿岸部や山岳地帯に設置されることが多く、
多いのですが、 当社ではこれまでに蓄積してきた知識と技術
交換を実践しています。実際に体験することで
非常に過酷な環境にさらされています。そのため、風車を効率
でそのトラブルを一挙に解決することに重点を置いています。
見えてくることも多く、潤滑油販売支店として今
三愛石油(株)
エネルギーソリューション事業部
的かつ持続的に稼働させるためには、ギヤシステム
(風車の心
お客さまに信頼されるメンテナンスサポートを目指す
臓部)の常日頃からのメンテナンスが重要となります。どれだ
当社の営業の目的は高性能な潤滑油を販売することですが、
け高性能な潤滑油を使用したとしても、メンテナンスが不十分
ではその性能を発揮できず、損傷につながってしまいます。
お客さまにとって潤滑油は風車を構成する要素の一つに過ぎ
三愛石油
(株)では、現場で培った知識と技術でメンテナンス
ず、 潤滑油だけが原因で風車のギヤボックスが壊れることは
サポートをすることにより、潤滑油の販売に取り組んでいます。
ほとんどありません。逆に潤滑油だけでトラブルを解決するこ
とはできないということになります。
現場で培った知識と技術でギヤシステムを管理するノウハウ
■風力発電機用潤滑油販売
を活かして改善提案から不具合部品の納入までを行うことで、
数量
(ℓ)
60,000
46,197
52,934
40,000
20,000
0
13
服部健哉
のトラブルに実際に対応してきました。お客さまはこれまでギ
(上)
ギ ヤ シ ス テ ム を
メンテナンスする
様子
(左)
風車の後方○印の
部分がナセル
18,805
2011年度
その価値をご理解いただいたお客さまからは高く支持され、
販売数量のアップにつながりました。今後もお客さまに信頼さ
れるメンテナンスサポートに取り組んでまいります。
まで積み重ねてきた経験や体験は非常に貴重な
ものであり、今後の展開において重要なものだ
と思っています。
今後もシェアを拡大していくために何が必要かを
見極め、メンテナンスを含むバックアップ体制の
構築や、販売面にさらに重点を置
い て 社 員 一 人 ひとりのレベ ル
アップを図りたいと思います。
三愛石油株式会社
エネルギーソリューション事業部
産業エネルギー部
潤滑油販売支店長
大池輝彦
三愛石油(株)
エネルギーソリューション事業部
お問合せ先 産業エネルギー部
2012年度
2013年度
TEL 03-5479-3281
14
リスク・コンプライアンスへの取り組み
日頃の訓練から生まれる心構えと信頼
三愛石油グループは危険物を取り扱う企業として、 安全確保に万全を期すとともに、
お客さまにエネルギーを安定供給することを第一に訓練などに取り組んでいます。
LPガス事業の危機対応訓練
2014年3月15日、三愛オブリガス東日本(株)
と
(株)三愛ガスサプライ関東の2社合同による
キグナス石油(株)
北陸三愛石油(株)
2013年9月27日、名古屋油槽所で地震発生による石油
2014年2月21日、三愛石油
(株)
本社にて北陸三愛石油
(株)
製品流出および火災事故を想定した緊急時対応訓練を実
の危機対応訓練を行いました。BCP
(事業継続計画)に
施しました。また、本社では、油槽所から事故発生の報告
沿って初動対応からサービスステーションの営業を再開
を受けた後、直ちに本社対策本部を設置し、対策を講じ
するまでのプロセスを訓練しました。
る訓練を実施しま
危機対応訓練を実施しました。訓練では、東京
した。
湾北部を震源とするM7.3の地震が発生。浦和
事業所の地震計では震度6弱を観測したとい
う想定のもと、BCP
(事業継続計画)に基づき
初期対応から事業再開までを、各部門が連携
して訓練しました。今回の訓練のシナリオづくり
により、今まで気づかなかった危険や準備不足
の発見がありました。今後も実践的な訓練を
繰り返すことで災害時のリスクを低減し、危機
発生時の対応力を高めていきます。
訓練内容
01
02
03
三愛石油(株)羽田支社
三愛石油(株)東京オイルターミナル
2013年12月5日、羽田支社の貯油基地において総合防
2013年9月7日、埼玉県八潮市にある油槽所において、八潮
災訓練を実施しました。この訓練は地震による貯蔵施設被
市消防署との合同防災訓練を実施しました。当日は近隣住民や
害の拡大防止と、火災など災害への対応能力向上のため、
自治体の方々約30名のみなさまにご見学いただきました。
公設機関と当社が
04
東京危険物災害相
互応援協議会の協
力を得て実践的な
訓練を行うもので、
総勢90名が参加
しました。
事業所内の避難誘導、ガス
現地対策室を設置し、道路
事業所の車両を緊急通行
避難所へのLPガスの仮設
ボンベの下敷きとなった社
状況、近隣の被害状況など
車両として登録し、優先供
供給、炊き出し用ガスコン
員を救出。施設・設備の安
の情報を収集。
給先である避難所へLPガ
ロの設置。
全確認。
環境安全監査
スなどを配送。
三愛石油グループではLPガスの充てん所やサービスステーションなど多くの危険物を取り扱う施設を所有しているため、
独自の監査として環境安全監査を実施し、継続的改善に取り組んでいます。2013年度は対象施設の見直しと一部施設の
廃止により、 監査実施事業所数は前年度より3ヶ所の減少となりましたが、 指摘件数は増加しました。なお、 指摘事項は
年度内にすべて是正しています。
訓練を指揮した支店長のコメント
今回の訓練は、現地スタッフの対応力を強化することを目的として初めて
の試みを多く取り入れました。訓練の準備段階で被災想定から対処方法
VOICE
環境安全監査のマネジメントサイクル
社の資産はもちろん、LPガス事業者としてお客さまや地域社会に対して
な訓練となりました。
三愛オブリガス東日本株式会社
首都圏支店長
平林晃(現:三愛石油(株)ガス事業部 ガス販売部 管理課長)
継続的な改善
CSR委員会報告
Action
Plan
改善事項確認
監査実施計画立案
環境安全委員会承認
監査実施
環境安全委員会報告
是正確認
15
関係法令
毎年繰り返す
までを繰り返し討議し、実際に行動して検証するなかで、社員の安全や会
も重要な役割を担っていることをスタッフ一同があらためて実感した貴重
2013年度
環境安全監査結果
Check
Do
指摘・是正
環境安全監査の推移
(2009年度~2013年度)
指摘件数
消防法
149
液石法
86
高圧ガス保安法
26
廃棄物処理法
14
水質汚濁防止法
3
土壌汚染防止法
3
その他法令関連
36
自主基準
23
合計
340
監査実施
事業所数
指摘件数
2009
254
634
2010
281
653
2011
307
440
2012
308
315
2013
305
340
※指摘事項はすべて是正済です。
(2014年3月末現在)
16
ステークホルダーコミュニケーションへの取り組み
CS
(お客さま満足)
のために
三愛石油グループは経営基盤がお客さまにあることを認識し、CS活動に取り組んでいます。お客さまのニーズ
に応えることが使命と考え、お客さまの満足を追求し、お客さまから選ばれる企業グループを目指します。
三愛石油グループCS活動発表会
2013年11月13日、三愛石油グループCS活動発表会
を行いました。これは、1997年から継続している活動
で、全国のグループ社員が一堂に会してCS活動を共有
し、社員が互いに刺激し合うことでCS活動を活性化さ
共走共汗
〜石油事業のCS事例発表会〜
未来へつなぐ2013
〜LPガス事業のCS事例発表会〜
三愛石油(株)石油事業部
三愛石油(株)
ガス事業部では、三愛オブリガス東日本(株)
・
では「共走共汗(特約店様
三愛オブリガス中国(株)
・三愛オブリガス九州(株)
と共に走り共に汗を流しま
および特約店様とともに、日頃の営業活動で得られた
す)」というリテールサポー
成功事例や失敗事例を共有することで、さらなる繁栄
ト宣言を実践しています。
を目指すことを目的とした事例発表会を開催しています。
2013年9月11日には5回
3回目となる今回は、2013年11月20日から3日間に
目となる「共走共汗事例選考会」を開催し、30名の
わたって東京・福山・福岡の3会場で開催し、10組の
営業担当者が特約店様とともに収益改善などに取り
発表を行いました。
組んだ成果を発表しました。
せることを目的として実施しています。会の冒頭には、
三愛石油(株)経営企画部がCSについての基本的な考
え方や三愛石油グループが今まで取り組んできたCS活
動、CS活動を継続していくうえでの課題などについて
説明し、CSR推進部からはCSRにおけるCSの位置付
けについての説明を行いました。その後、エントリーし
た13組が、日々の営業活動や業務のなかで取り組んで
大賞に選ばれた國際油化(株)原田社員「お客さまとの信頼関係の構築」
いるCS活動とその成果について発表しました。当日は
約170名の出席者に投票用紙が配布され、各発表に
ついての感想や意見などの記入とともに、最も印象に
残った発表に対して一票を投じました。発表会終了後
に開催した情報交換会では、
「お客さまとの信頼関係の
構築」を発表した國際油化(株)の原田社員が最も多く
グループ社員の支持を集め、CS大賞として表彰されま
した。
消費者のみなさまの声をお聴きする仕組み
石油事業
CS活動発表会2013発表内容
お客さまにメリットのある提案を…
三愛石油(株)エネルギーソリューション事業部
社内体制の変革でお客さまとの接点強化
佐賀ガス(株)
システム開発によるCS向上
キグナス石油(株)
お客さまとの信頼関係の構築
國際油化(株)
オブリ オーナーすまいるセミナー
三愛オブリガス九州(株)
未開拓エリアへの3年間のCS挑戦
三愛石油(株)化学品事業部
日々の積み重ねによるCS
三愛石油カスタマーサービス(株)
洗車収益改善事例
三愛石油販売(株)
安全操業と安定供給
三愛石油(株)羽田支社
共走共汗 グループのつながりを大切に
三愛石油(株)石油事業部
インターンシップへの取り組み
三愛石油(株)人事総務部
選ばれる商社へ
日本ケミカル商事(株)
お客さまから選ばれる配送センターを目指して
LPガスの消費者であるお客さまのご要望は、LPガ
に、
「お客様の声」ハガキを設置しています。寄せられ
スの配送会社社員が「報連相シート」で集め、販売
たご要望に対しては、お客さまへご回答申し上げると
会社社員が対応するという連携をはかりながら、サー
ともに店頭でのサービス向上に取り組んでいます。
ビス向上に取り組んでいます。
お 客 さま
三愛石油グループの
CS(お客さま満足)の考え方
商品、サービス
価値・感動
対価
会社
顧客化
満足
付加価値
社員
評価
(株)三愛ガスサービス
利益・成長
17
LPガス事業
サービスステーションのお客さまのご要望を伺うため
目標と成果
やりがい・自信
18
CS
(お客さま満足)
のために
ISO9001認証取得 三愛プラント工業(株)
大感謝祭の開催
三愛プラント工業(株)
クリーンテック事業本部関西事業所
國際油化(株)
では2013年1月に、かずさクリーンテック事 業 所では
2013年11月3日、國際油化(株)浜松支店において5回
2013年12月に、品質管理の国際規格であるISO9001の
目となる大感謝祭を開催しました。日頃、LPガスをご購入
認証を取得しました。同社の金属表面処理技術は化学
いただいているお客さまに安心してLPガスを利用してい
研磨による滑らかな表面加工技術に加えて真空特性にも
ただきたいとの思いから浜松支店の敷地内で開催してい
優れており、日本を代表する科学者や大学研究室に採用
ます。当日は最新のガス機器の展示や子どもから大人まで
されているだけでなく、さまざまな企業からも注目を集め
楽しめる縁日などを催し、約1,000名のお客さまがご来場
ています。また、
「VACUUM2013 真空展」にも出展し、
され大盛況となりました。
同社ブースへ200名を超えるお客さまにご来場いただき
ました。
同社は静岡県浜松市に2,885坪
のLPガスターミナルを所有し、
全自動化された充てんシステム
で安全かつ安定したLPガスの供
最新機器で料理教室
販売力強化研修
佐賀ガス(株)
三愛石油(株)石油事業部
給をしています。
デリバリーサービスコンテスト
(株)三愛ガスサプライ関東
接客サービスコンテスト
三愛石油(株)石油事業部
佐賀ガス(株)では最新のガス機器とガスの良さを体感
三愛石油(株)石油事業部では、2014年2月17日〜
していただくため、佐賀市内にお住まいの方を対象に、
3月18日にかけて、特約店様とグループ会社を対象と
毎週料理教室を開催しています。専任講師としては、
した「販売力強化研修〜オイル販売セミナー〜」を全国
ご自宅でも料理教室を開催されている佐賀県地域活
6 ヶ所で開催しました。参加者からは「他のサービス
動栄養士の先生にお越しいただいています。
ステーションスタッフとの研修が大変参考になった。
プロセス管理の方法など自分の店でもすぐに実践して
今後につなげていきたい」などの感想が寄せられました。
2013年10月12日、
(株)三愛ガスサプライ関東浦和
2014年7月10日、三愛石油(株)石油事業部は接客
事業所にて第9回デリバリーサービスコンテストを開催
サービスコンテスト決勝大会を開催しました。このコン
しました。本コンテストは、安全・確実にお客さまのご
テストは手洗い洗車の実技とセールストークの2部門
自宅へLPガスを配送できるように配送業務レベルを
の総合得点で競います。洗車実技のコンテストは業界
標準化し、保安の確保に対する意識を一層高めること
でもめずらしく、スピードや丁寧さなどが審査されます。
を目的としています。
今回は特約店様とグループ会社の中から全国の地区
お客さまのニーズにお応えするために
三愛石油(株)化学品事業部
予選を勝ち上がってきた7名の選手が出場し、東京第
三愛石油(株)化学品事業部では、商社でありメーカーでも
3支店の特約店様である
(有)アルプスステーション
あるという強みを活かして、お客さまのニーズに合った商品
西野サービスステーションの名取様が最優秀賞に選
開発に取り組んでいます。サービスステーションで使われる
ばれました。これからも特約店様とともにサービスの
洗車薬剤のほか、防腐・防カビ剤などの自社ブランド商品だ
向上を目指していきます。
けでなく、お客さまとの共同研究開発や、OEM製造(納入先
企業ブランドの商品を製造すること)も行っています。
19
20
地域社会貢献のために
三愛石油グループは良き企業市民として社会とのコミュニケーションを促進し、
次世代育成の取り組み
Jリーグ サガン鳥栖マッチデー
地域社会貢献活動に参画していきます。
三愛石油(株)
2013年9月14日、三愛石油(株)
が冠 協 賛 するマッチデーに地 元
小学校4校のサッカーチームを前座
モータースポーツを通して社会貢献 キグナス石油(株)
試 合に招 待し、J1選 手がプレー
する天然芝のピッチでのプレーを
レースの最高峰であるスーパーフォーミュラのレースを観
体験してもらいました。小学生たち
戦し、その後チームルマンの監督・
ドライバーとの会食で
は滅多に入ることのできないピッチ
交流を図りました。また、プロの「ものづくり」の現場であ
に立つ感動とスタジアムに集まった
るチームルマンの工場も見学し、学生にとって貴重な体験
になったのではないかと思います。
「Warm Blue Day※ 2014」への協賛
キグナス石油(株)は、国連総
会で決議された
『世界自閉症啓
第11回全日本学生フォーミュラ大会に協賛
2013年9月3日〜 7日に静岡県の小笠山総合運動公園で
開催された「第11回全日本学生フォーミュラ大会」に協賛
しました。この大会は学生が自ら構想・設計・製作した車両
によりものづくりの総合力を競い、産学官民で支援する
ことで、自動車技術ならびに産業の発展、振興に資する
人材の育成を目的としています。今回はキグナス石油(株)
がスポンサーとなっているチームルマンのフォーミュラカー
を会場に展示し、チームのメカニックによるエンジンなど
を外す「解体ショー」や、エンジンやミッション、タイヤ、
カーボンボディなどを取り付ける「組み立てショー」を行い、
フォーミュラカーの構造やプロのメカニックによる作業を
発デー』の4月2日、厚生労働
省などが主催して行われる「東
京タワー・ブルーライトアップ」
の点灯式と連動したイベント
であり、
「一般社団法人Get in
touch」
(理事長:東ちづる)が
主催する「Warm Blue Day
2014」へ協賛しました。その
なかでキグナス石 油( 株 )は
東京タワー前にフォーミュラカーを展示し、子どもたちを
©S.D.CO., LTD.
ファンから送られる声援に包まれながら、全力プレーを披露してくれ
第2回オブリ杯
バレーボール
ました。
2014年3月9日、昨年に引き続き2回目の開催と
三愛石油(株)では2013年8月19日〜 23日、8月26日〜 30日の
なるオブリ杯バレーボール大会を品川区立伊藤
2回にわたってインターンシップを実施し、各回15名ずつ、合計30名
インターンシップ
学園において開催しました。この大会は、東京
の学生が参加しました。グループ会社を含めた各所での実習を行う
都中学校体育連盟およびNPO法人まちづくり
ことで、労働を通して社会に貢献することの意義について学んで
大井の協力のもと、次世代を担う選手の育成を
いただけたのではないかと思います。
目的として中学生を対象に開催される大会で、
三愛石油(株)は本社のある品川区や大井町への
地域貢献とスポーツを通した青少年育成の一助
としてこの大会に協賛しています。今回も品川区
をはじめ、他区からもエントリーがあり、全12校
総勢138名の選手が参加しました。
はじめとする来場者のみなさまに試乗していただくことで
楽しんでいただきました。
披露し、学生や大学チームの監督からも大変喜ばれました。
また大会の副賞として、上位10チーム20名の学生を11月
24日〜 25日に「JAFグランプリ SUPER GT&SUPER FORMULA 富士スプリントカップ2013」の観戦および
チームルマン工場見学ツアーにご招待しました。日本
※「Warm Blue」は、自閉症の人たちが持
つ、人間らしいあたたかさと重ねて名付
けられました。ブルーには「涼しい」
「クー
ル」というイメージがあります。でも、あ
たたかいブルー、情熱的なブルーもきっ
とあるはずです。人を先入観で判断せず
にまっすぐ向き合ってほしい、そんな願い
が込められています。
佐賀大学熱気球部へ
バルーンを寄贈
三愛石油(株)
佐賀県は創業者である故市村清の生誕
の地であることから、三愛石油(株)は
1990年より佐 賀 大 学 熱 気 球 部 へ バ
ルーンを寄贈し、同部の活動を継続的
献血に協力
移動110番サポーター
各地でごみ拾い活動に参加!
に応援しています。毎年11月に開催さ
三愛石油(株)羽田支社
佐賀ガス(株)
三愛石油カスタマーサービス(株)、
三愛石油(株)羽田支社、三愛石油(株)本社
れる佐賀インターナショナルバルーン
フェスタでは、同大学熱気球部の学生
が 大 会 の 運 営 役 員 や 選 手 とし て、
Obbliのバルーンで活躍しています。
三愛オブリガス九州(株)でLPガスを充てん
バルーンの飛行にはLPガスを使います。佐賀で練習
する際には、いつも三愛オブリガス九州(株)
をご利用
いただいています。
(写真左が藤丸さん)
熱気球部部長 藤丸さんからのメッセージ
三愛石油様からのさまざまなご支援、誠に感謝しております。現在部員は25名(うちパイロット3名)で、シーズン中
は毎日フライトを行っています。また、日本各地で行われる大会にも、運営役員や選手として積極的に参加していま
21
14 年目となる献血活動を実施しま
営業車での防犯サポート、 障がい者
職場のある町をきれいにしたいとの
した。 微力ながらも協力できればと
用のトイレや駐車場の設置など、 地
思いから、 各地でのごみ拾い活動に
の思いから継続しています。
域への貢献に取り組んでいます。
参加しました。
す。どの地域の大会に行っても、大人から子どもまで本当に多くの方がバルーンを見に来られ、地元の方々と交流す
ることがフライトの楽しみの一つになっています。今後もより一層、活動に力を入れていきますのでよろしくお願いい
たします。
22
働きやすい職場づくり
マネジメントフォーラムでグループ社員が一丸となる
会社の財産は何よりも人であるというのが、 歴代経営トップの考えです。
会社の発展と個人の幸せの一致を図るため、 社員教育や健康づくり、 働きやすい職場づくりに努めます。
社員教育・研修制度
2013年度研修実施内容
研修名
開催日
受講者数
4月1日〜 10日
5月14日〜 15日
5月21日〜 23日
6月13日〜 14日
8月7日〜 8日
8月20日〜 22日
10月8日〜 10日
10月22日〜 23日
11月19日〜 20日
1月15日〜 17日
1月22日〜 23日
2月12日〜 14日
32
8
6
16
7
8
10
30
10
20
29
29
4月26日
5月21日(愛知県)
7月24日(岡山県)
9月10日〜 10月6日
9月23日〜 25日
15
12
9
8
10
6月4日
8月27日〜 28日
9
10
【三愛石油・主催研修】
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
三愛石油(株)の社員教育は、経営理念である
三愛精神のもと「期待される社員像」を設け、
社員一人ひとりが顧客満足の実現を最大の目標
1
2
3
4
5
になることを目指しています。社員一人ひとりの
知識や技能、倫理観や人間関係力の向上を図る
係長役研修
プレゼンテーション技能向上研修
管理の基礎研修
アセッサー養成研修
課長補研修
新入社員半年フォロー研修
トレーナー養成研修
3年目社員研修
2年目社員研修(ロジカルコミュニケーション)
新入社員フォローアップ研修
第1回次世代自動車対応スペシャル研修
第2回次世代自動車対応スペシャル研修
第3回次世代自動車対応スペシャル研修
三級自動車シャシ整備士養成研修
高圧ガス第二種販売主任者免許取得研修
【グループ会社研修】
また、通信教育などによる自己啓発を支援する
とともに、大学への留学、他企業の研究機関へ
の派遣などを行うことで、広い視野と専門知識
北陸三愛石油 コーチング研修
1
2
グループ会社新任管理職研修
3
三愛石油カスタマーサービス
社会人基礎力ステップアップ研修
4
5
を兼ね備えた人材の育成に取り組んでいます。
社員教育体系図
債権管理研修
【資格取得・自動車整備研修】
として、
「エネルギーサービスNo.1カンパニー」
ため、階層別研修・職能別研修を実施しています。
新入社員研修
國際油化 管理職(課長)研修(評価者トレーニング)
國際油化 管理職(部・支店長)研修(評価者トレーニング)
9月29日
20
11月22日〜 23日
2月21日〜 22日
17
11
三愛石油(株)では、入社3年目までの社員を対象とした「社会人基礎力※」を習得するため
の研修を重視し、若手社員の早期戦力化に力を入れています。また、新入社員や若手社員
向けの研修はグループ社員も含めて実施しています。グループ社員の一層のスキルアップ
2014年7月23日に15回目となるマネジメントフォーラムを開催し、全国
から201名のグループ社員が参加しました。このフォーラムは、経営層が
会社の現状や今後の方針を説明しグループ社員と共有することを目的とし
ています。今年よりプログラムに「CSRの推進について」という項目が加え
られ、CSRに取り組むことの重要性が説明されました。またプログラムの
フォーラムの趣旨
マネジメントと社員の間で
「会社の現状・今後の方針など」について共有を図る。
「会社全体および他部署の内容」を理解できる場とする。
三愛石油グループにおける社員間交流を図る。
最後には金田社長が司会進行役となり、社員からの質問に経営層や関係
会社社長が回答するという形式でディスカッションが行われました。約1時
プログラム
金田社長講話
間のディスカッションではこれからのエネルギーに関すること、同じ地域の
2014年3月期決算説明
グループ会社社員が協力できること、
「Obbli」の知名度を上げる策などさま
事業環境と当社の方向性
ざまな質問があがり、社員は経営層の考えを直接聞くことができました。
CSRの推進について
フォーラムの後には懇親会が行われ、普段顔を合わせることのないグルー
各事業部門紹介および課題と戦略
プ社員・経営層が交流を深める場となりました。三愛石油グループでは会社
の目指す方向性を共有し、グループ一丸となって働くことができる職場づく
関係会社発表(キグナス石油)
ディスカッション
りに取り組んでいます。
とキャリアアップを支援するために、今後も研修カリキュラムの改善と充実を図っていきます。
※社会人基礎力……「前に踏み出す力」
「考え抜く力」
「チームで働く力」の三つの能力(12の能力要素)から構成さ
れており、
「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な能力」として
経済産業省が2006年から提唱しています。
階層・資格別研修
選抜研修
販売職研修
自己啓発
国内留学
新入社員
新入社員研修
三級簿記取得研修
新入社員半年フォロー研修
高圧ガス第二種販売主任者免許取得研修
車両事故防止の取り組みとして、2014年度の新入社員
三級自動車整備士資格取得講習
のうち総合職社員の11名が(株)
レインボーモータース
新入社員フォローアップ研修
新任セールスマン研修
3年目社員研修
債権管理研修
係長役研修
中堅社員マネジメント研修
管理職
課長補研修
管理の基礎研修
コース」を受講しました。午前中には安全に対する考え方
や企業ドライバーとしての意識向上を目的とした講義とと
国内留学
中堅社員
ロジカルプレゼン研修
クール様が主催する「安全運転四輪新入社員研修1日
通信教育
若手社員
2年目社員研修(ロジカルコミュニケーション研修)
新入社員安全運転研修
もに、自己の運動機能や性格特性を把握して事
故防止に役立てる運転適性検査を受けました。
また、午後の4時間の実技では、ブレーキング
管理職研修
体験や車両感覚を身につける訓練などが行われ、
アセッサー養成研修
有意義な研修となりました。
※階層・資格別研修の新入社員・若手社員向け研修はグループ会社社員も含めて行っています。
23
24
働きやすい職場づくり
ジュニアリーダー制度
~東日本大震災復興支援と社員間コミュニケーション~
三 愛 石 油( 株 )羽 田 支 社には発 足 以 来 約50年 以 上 の
歴史をもつジュニアリーダー制度というユニークな人材
育成制度があります。毎年各部署より選出された性別
年齢も多岐にわたる9名から12名の若手社員がチームを
雇用データ
三愛石油(株)のデータは以下のとおりです。
2011年度
男性
女性
合計
男性
女性
合計
男性
女性
合計
489
51
540
474
50
524
469
48
517
平均年齢(歳)
43
37
42
43
38
42
42
39
42
平均勤続年数(年)
21
16
20
22
16
20
22
18
21
採用人数(人)
11
2
13
12
2
14
15
3
18
9
3
12
2
5
7
10
0
10
1.8
5.9
2.2
0.4
10.0
1.3
2.1
0.0
1.9
17
0
17
13
0
13
18
2
20
9
0
9
3
0
3
9
0
9
離職率(%)
羽田支社を活性化し、自らも自己啓発していくという制度
定年退職者数(人)
です。
定年再雇用者数(人)
2013年7月に発足した2013年度ジュニアリーダーは、
2013年度
従業員数(人)
依願退職者数(人)
組み、自ら企画したさまざまなイベントを通して一年間
2012年度
※従業員数、平均年齢、平均勤続年数は4月時点のデータとなります。
自主企画の一つとして、東日本大震災復興支援を目的と
したチャリティーバザーと、社員間のコミュニケーション
バザーでの収益は全額東日本大震災復興支援金として
推進を目的とした社員公募による写真展を同時開催しま
日本赤十字社へ寄付させていただきました。
した。期間中、400点以上の商品や写真作品が寄せられ、
羽田支社では今後もジュニアリーダー制度を活用し働き
会場には多くの社員が訪れ大盛況のうちに幕を閉じました。
やすい職場づくりを推進してまいります。
定年再雇用制度
三愛石油(株)では、定年退職後(満60歳)に継続して嘱託社員として再雇用する制度を設けてい
ます。2014年4月1日現在、27名の再雇用嘱託社員が現役時代の経験を活かして働いています。
社員の健康管理
2013年5月より、リコー三愛グループ健康保険組合の保健師さんにご協力いただき、社員の健康管理に力を入れています。
毎週火曜日には三愛石油(株)本社で社員の個別健康相談への対応や、グループ会社への訪問、また、管理監督者向けに
ハラスメント対策への取り組み
健康セミナーも開催していただきました。
2013年8月から、三愛石油(株)およびグループ会社
10社の各事業所でハラスメント対策DVDの視聴による
実施内容
三愛石油(株)
およびグループ会社の従業員を
対象に、各事業所にてDVD視聴によるハラス
メント防止教育の実施。
保健師さんからのメッセージ
実施期間
2013年8月~ 2014年3月
健康相談を心がけ、以下のようなお手伝いをしています。
実施会社
三愛石油(株)
およびグループ会社 計11社
参加人数
計851名
ハラスメント防止教育を実施しました。管理職、一般社員、
アルバイトなどの全就労者を対象とし、職場全体でハラス
メント行為を防止することを目的として、DVD映像を交え
てよりわかりやすくハラスメントを理解する内容としました。
2014年度も引き続きDVD視聴による教育を実施し、
三愛石油グループ全体でハラスメント防止対策に取り組み
ます。
三愛石油グループのみなさまが何でも気軽に相談できる、そんな
●人間ドックや健康診断後の結果説明や生活習慣改善のアドバイス
(労働安全衛生法 第66条の7 保健指導の実施)
●健康相談・血圧測定
●メンタルヘルスケア
●健康情報の発信
VOICE
リコー三愛グループ
健康保険組合
保健師
最上 様
60歳を過ぎても元気に働くことができる身体づくりを目指して、
みなさまの健康管理をサポートしていきます。
休暇制度と健康管理支援制度
休暇制度
健康管理
支援制度
25
三愛石油(株)の各種制度は以下のとおりです。
リフレッシュ休暇制度
勤続15年(5日)
、25年(10日)、35年(10日)
に付与される休暇制度。
育児休業および育児短時間勤務制度
子どもが1歳または1歳半になるまで取得できる休業制度。子どもが3歳
になるまで1日2時間の勤務時間を短縮できる制度。
介護休業および介護短時間勤務制度
家族が常時介護の必要がある場合に年間93日間まで取得できる休業制
度。介護休業と合わせて93日間まで1日2時間の勤務時間を短縮できる
制度。
人間ドック補助金
健康保険組合の負担以外を会社が負担。社員と扶養家族である配偶者
が対象。
ヘルスケア奨励金
宿泊・レジャー施設利用時、予防接種、健康診断再検査時に支給。
クラブ活動補助金
クラブ活動として運営する場合に支給。
職場レクリエーション補助金
職場においてレクリエーションを行う場合に支給。
睡眠時無呼吸症候群
スクリーニング検査の実施
クッキングクラブで健康管理
2014年2月27日、管理栄養士の先生をお招きし、
「食事
警察庁の発表によると、 重症睡眠時無呼吸症候群患者が
が夜遅くなる方へ~太りにくい食事の摂り方とは~」とい
交通事故を引き起こす確率は健常者の約3倍と言われて
うテーマでクッキングクラブを開催しました。当日は20名
おり、
「交通運輸業」などはもちろんのこと、 一般企業で
の社員が参加し、リコー三愛グループの保健師さんにも
も業務に自動車などを使用する場合には充分な注意が必
ご参加いただき、健康管理についてのお話もしていただ
要なことから、 危険物の取扱業務・運搬業務・社有車を
きました。三愛石油(株)のクッキングクラブは2014年の
使用した営業活動に携わる社員200名を対象とした睡眠
3月で設立15周年を迎え
時無呼吸症候群スクリーニング検査を実施しました。 検
ました。若手社員からベテ
査の結果、 専門医の受診が必要な社員に対しては、 検査
ラン社員まで有志が集まり、
機関から紹介状と医療機関を紹介しました。 社員の健康
自分たちで料理したもの
管理からも交通事故の予防につなげたいと考えます。
を食べながら交流できる
場となっています。
26
環境への取り組み ~環境保全活動
「協働の森づくり」~
三愛石油
(株)
は2008年に高知県および高知県本山町とパートナーズ
三愛石油オブリの森
6年間の活動
Voice
2008-2013
Topics
協定を締結し、協働の森づくりに参加しています。自然豊かな本山町に
ある
「三愛石油オブリの森」
での間伐体験は、自然の素晴らしさを体感
できる年1回の体験型環境研修となっています。この6年間で累計182
名の三愛石油グループ社員が本山町を訪れ、高知県・本山町のみなさ
まとの交流も図ってまいりました。本研修に参加して感じたこと、研修に
参加して環境のために実践していることなど、26名の声を紹介します。
■パートナーズ協定更新
■2013年度体験型環境研修
2014年5月1日に高知県庁において、
2013年10月20日、グループ社員34名が参加し、高知県本山町にて
3期目
(2014年〜2017年)の
6回目の開催となる体験型環境研修を行いました。当日はあいにくの雨
協働の森づくりパートナーズ
だったため、地元の方々の指導のもとで箸づくりと苔玉づくりを体験し、
協定調印式を行いました。
天気が回復したところで数人が間伐を体験することができました。足場
の悪い斜面での間伐作業は想像以上に難しく、森林整備の厳しさにつ
いて考えさせられました。
27
左から、本山町 今西町長、金田社長、高知県 尾﨑県知事
28
環境への取り組み
新入社員研修で清掃活動
三愛石油グループはエネルギーを扱う企業として、
事業を通した環境負荷の低減や環境保全活動に取り組みます。
三愛石油グループの新入社員研修では、
熱海の海岸での清掃活動を通して環境
環境配慮型事業 太陽光発電システムへの取り組み
保全に対する意識向上を図っています。
2014年度も36名の新入社員が海岸
沿いのごみを拾い、環境保全の重要性に
ついてあらためて考えました。
三愛石油(株)本社の節電活動
(kW)
三愛プラント工業(株)かずさ事業所へ
太陽光発電システムを設置
Obbliすまいるオーナーセミナーで
太陽光発電システム設置のご提案
三愛石油(株)本社では、今までの節電活動を
三愛石油(株)ソーラー販売部では、4 ヶ所目の太陽光
三愛オブリガス九州(株)では、お取引先様との共催で、
昼休みの消灯や離席時にパソコンを閉じる、水曜
発電所として三愛プラント工業(株)かずさ事業所の屋根に
集合住宅のオーナー向けのセミナーを開催しました。
「空室
のノー残業デーの実施などにより、昨年度より
発電出力200kWの太陽光発電システムを設置しました。
不安を解消する安心の賃貸経営術」と題した賃貸経営
11%の使用量削減を達成することができました。
ソーラー販売部では、太陽光発電システムのご提案から
情報と、国から公募されている「住宅セ-フティネット整備
設置工事までを行い、クリーンなエネルギーの普及に取り
推進事業」の補助金を活用したリフォームや太陽光発電
組んでいます。
システム設置のご提案を行いました。
見直し、徹底的に節電活動に取り組みました。
節電に取り組んだ結果、前年比13%の削減となりました。
ISO14001に取り組む
三愛石油(株)化学品事業部が販売しているエン
東洋理研(株)では同社敷地内の三愛石油(株)研究所と
ジンリフレッシャーは自動車エンジンの洗浄剤です。
ともに、環境マネジメントシステム(I
SO14001)に取り組
今まではレギュラーガソリン車用のものでしたが、
んでいます。研究開発は主に三愛石油(株)研究所が行い、
2013年度にはディーゼル車用のものを加え、20
製造は東洋理研(株)で行っています。PRTR法や労働
INPUT
14年度にはさらに高性能な洗浄剤として「Obbli 安全衛生法の非該当物質での開発・製造に取り組むことで
エネルギー使用量(kℓ)
エンジンリフレッシャー ZENITH」を販売開始
環境負荷の低減を図っています。また、最近では、光遮
100,000
0
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
OUTPUT
2013
6,073
6,086
13
電力(千kWh)
13,985
14,186
201
ガソリン(kℓ)
の窓に塗ることで、夏季には遮熱効果、冬季には断熱効
772
771
-1
軽油(kℓ)
が期待できます。グループ会社をはじめとし、お取
果が発揮され、エアコンなどの使用の抑制につながる環境
1,146
1,136
-10
灯油(kℓ)
290
282
-8
268
264
-4
都市ガス(千m
39
26
-13
水使用量(千m3)
322
306
-16
34
34
0
LPG(t)
3)
コピー用紙使用量(t)
CO2排出量(t-CO2)
(原油換算) (原油換算) (原油換算)
が高く、添加により数パーセント程度の燃費改善
●日本ケミカル商事(株)
●東洋理研(株)、三愛石油(株)研究所
●キグナス石油(株)本社
●キグナス興産(株)本社・金沢出
張所・名古屋出張所、新日本油
化(株)第一課
200,000
差異
2012
蔽剤のOEM製造をしています。光遮蔽剤とは、住宅など
●三愛石油(株)羽田支社、三愛
アビエーションサービス(株)神
戸空港営業所・佐賀営業所
●三愛プラント工業(株)クリーン
テック事業本部 かずさ事業
所・東京事業所・関西事業所
(2001年度比)
2010
2011※ 2012 ※ 2013※(年度)
三愛石油グループの環境負荷データ
しました。こちらは経年車やエコカーに対して効果
ます。
29
2001年度比45%の削減となりました。
エンジンリフレッシャーで燃費改善
三愛石油グループ ISO14001認証取得事業所
45%削減
400,000
※2012年度は6月に照明をLEDに変更、室外機の散水装置
比11%の削減を達成しました。結果として、2013年度には
に貢献できる商品です。
500,000
※2011年度は東日本大震災後の電力量不足から、徹底して
や遮光ブラインドの設置等で前年比10%の削減となりました。
で 販 売して い
600,000
300,000
※2013年度は、不要な照明の消灯に取り組んだことから前年
り引きいただいている全国のサービスステーション
三愛石油(株)本社ビル 電力使用量推移
2012
13,031 13,913
差異
882
(総排出量) (総排出量) (総排出量)
電力(t-CO2)
ガソリン(t-CO2)
軽油(t-CO2)
灯油(t-CO2)
三愛石油グループ
2013
LPG(t-CO2)
都市ガス(t-CO2)
6,662
1,792
2,963
723
805
86
7,633
1,790
2,937
703
791
58
971
-2
-26
-20
-14
-28
334
754
731
308
855
622
-26
101
-109
廃棄物発生量
特別管理産業廃棄物(t)
産業廃棄物(t)
事業系一般廃棄物(t)
※キグナス石油(株)本社含む
(2012年度は電灯のみ2013年度は電灯と動力)、國際油化(株)除く
※エネルギー使用量:(財)省エネルギーセンター HP 「エネルギー使用量の簡易計算表」
※CO2排出量:「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧 H22年3月改正後」
※昨年発行しましたCSR報告書の2012年度のデータに閉鎖事業所のデータを加算していたため修正しております。
30
第三者意見
NPO法人企業社会責任フォーラム
代表理事
三愛精神は三愛石油グループの経営・CSR
働きやすい職場づくりはCSの前提であり、
CSRの趨勢とも言われるが、依然、企業の
のいわばDNAとなっており、本報告書から
同グループがステークホルダーとしての社
不祥事は絶えず、安全のほか、あらためて
もこれまで通りそのことがうかがえる。
員を重視していることがわかり、特に保健
コンプライアンスのあり方が問われている。
組織経営にはリーダーシップが欠かせず、
師さんの協力による社員の健康管理は特筆
東日本大震災復興支援に引き続き取り組ま
その倫理的で責任ある行動が求められる
される。
れている。支援金はどの程度なのか、同支
が、マネジメントフォーラムで新たに「CSR
環境への取り組みは「協働の森づくり」に
援に限らず、寄付や慈善活動の定量的評価
の推進について」の項目が加わり、金田凖
関する社員の声の記載によって、社員の自
も問われよう。雇用データに関して、グルー
社長自ら司会進行役となり、また、社員か
主的・積極的な参加がなされていることを
プ全体の記載が望ましい。
らの質問に経営層が直接に答えるというの
知ることができる。
同グループとしては、バリューチェーン(川
は、極めて意義深い。石油製品販売業を
環境負荷データに関しては、同グループ全
下とともに川上も対象に)をふまえる必要
柱とする同グループのCSRの基本は、安
体でなお一層取り組む必要があるものと思
性からも、地球温暖化の影響を大きく受け
全の確保と安定供給、CS(お客さま満足)、 われる。東洋理研(株)の光遮蔽剤はOEM
る発展途上国への支援や南北問題への関
環境保全とされ、さらに推進されている。
ということであるが、普及・販売により注力
心と活動の広がりがあってもよいのではな
特集1のお客さまの声が事業の始まりとい
していただきたい。日本全体で消費される
いだろうか。いずれの日本企業もより世界
うエアゾール用脱臭LPガスは事業を通じ
電力量を大きく削減する貴重な技術・製品
に目を向けたCSRでなければならないであ
ての社会貢献であり、販売数量増は同グ
であろう。
ろう。
ループの成長にも寄与している。空調用の
すでにふれたさらなる浸透定着への取り組
本 報 告 書 で は 参 考 ガ イド ラ イ ン に
冷媒ガスは地球温暖化対策に有効であり、
みと普及を願う事業・製品のほか、課題とし
ISO26000が加わった。アンケート結果も
ぜひともチャレンジを続け事業化に成功し
ては次のような点をあげたい。CSRの土台
記載され、全体としてもより丁寧なCSRと
てほしい。特集2の風力発電機用潤滑油は
であるコンプライアンス(倫理法令順守)に
CSR報告書へと充実している。財務情報に
メンテナンス面からの同グループならでは
関しては、コーポレート・ガバナンス体制図
非財務情報を加えた統合報告書が新たな
の事業であり、再生可能エネルギー普及
でCSR推 進 体 制 が 示 され、CSR活 動 の
企業報告・情報開示として、経営・CSRの
の鍵を握る。
2013年度活動(実績)
と2014年度(計画)
新たなテーマとなっている。三愛石油グルー
CS活動には定評があり、社員の熱意と具
が報告されている。eラーニングによる自
プの事業とCSRの特性をふまえ、さらに、
体的な業務への反映がわかりやすく記載さ
主監査アンケートの内容や結果、公益通報
報告形態の探究によるCSRへの新たな視
れている。地域社会貢献活動も事業特性
窓口の相談対応の内容や件数など、可能
点を検討し、三愛石油グループのCSRの
をふまえたものをはじめ、さまざまに展開
な範囲で説明がほしい。昨今、社会的課題
さらなる深 化とともにその拡 大と飛 躍を
されている。
の事業による解決などソーシャルな面が
期待する。
三愛石油株式会社
常務取締役CSR推進部長
31
阿部 博人
馬郡 義博
ご意見をいただいて
今年度も三愛石油グループCSR報告書へ
はできておりますが、その体制に魂を入れ
寄付や慈善活動の定量的評価やグループ
の評価およびご意見を賜り、心より御礼申
るためには、社員一人ひとりにCSRの考
全体の各種データの掲載など課題は多々
し上げます。
え方を浸透させていくことが重要であり、
ございますが、当社グループの事業と特性
ご意見にもいただきましたコンプライアン
継続していかなければならないと思ってお
を踏まえた企業報告、報告形態の探究に
スのあり方については、当社グループでも
ります。また、ご指摘いただいたCSR活動
ついてこれからも挑戦してまいります。
マネジメントフォーラムにおいて社員ととも
の実績の詳細を可能な範囲で説明すること
阿部先生の貴重なご意見やご期待を糧と
に考える時間をつくり再確認いたしました。
については、その重要性を認識し、今後の
して、事業を通したCSR活動を推進すると
当社グループとしてはCSRを推進する体制
課題として考えてまいります。
ともにCSRの深化を目指してまいります。