「花と緑の連携授業」 紹 介 - 岐阜県立国際園芸アカデミー

別添リスト
「花と緑の連携授業」
紹 介
平成27年4月
目
次
<園芸文化>
上田 善弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
○青いバラはどのようにしてできたか
○世界に誇れる日本の園芸文化
○植物の名前の覚え方
○花はなぜ香るのか
<生
産>
今井田 一夫 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
○地産地消を意識した切り花生産
○鉢物の養液栽培における培養液について
前田 宝秀 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
○切り花の鮮度保持
○花の品種改良
<流 通>
井上 守 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
○食の安全から見た農産物流通
○花の輸出の最前線
<装
飾>
吉田久美子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
○ウェディングブーケ
○花束ラッピング(花束中級)
○アシストを使った花束(花束初級)
飯塚 隼弘 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
○いけばな (生花正風体)
○いけばな (自由花)
<造園緑化>
百海 琢司 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
○気になる身近な樹木がわかる
○緑化植物の効用と配植技法
○緑化樹木の保護と病害虫
<環境・景観>
相田 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
○個人庭園の公開による花と緑のまちづくり -オープンガーデン活動-
○環境アートをつくるワークショップ
<経 営>
佐藤 智茂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
○103万円の謎・所得税のお話(その①)
○103万円の謎・所得税のお話(その②)
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
うえだ よしひろ
学長
上田 善 弘
博士(農学)
大阪府立大学大学院農学研究科修士課程修了。千葉大学園芸学部助教授、
国際園芸アカデミー教授を経て現在に至る。長年に渡りバラの分類、遺伝
育種に関する研究に取り組んでいる。専門は花き園芸学、植物育種学、園
芸文化論など。
著書には、「園芸コツの科学」(講談社)、「バラ大百科」(NHK出
版)、「植物育種学各論」「園芸学」(文永堂出版)など。
【担当分野】園芸文化
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
テ
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マ
授業の内容
テ
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マ
授業の内容
テ
ー
マ
青いバラはどのようにしてできたか
遺伝子組み換えによる世界で初めてのバラが2009年秋から販売されていま
す。これまでのバラの品種改良はどのようにして行われてきたか。その歴史か
ら始まり、どうして青いバラを育成するのは困難であったのか、バラの花色発
色の仕組みと青い花色を発現させる技術、方法について解説します。
世界に誇れる日本の園芸文化
文化と聞くと何を想像しますか? 文化の意味から始まり、世界の農耕文化
論及び日本が含まれる照葉樹林文化について説明します。
その中で園芸文化とは何か、世界の園芸文化と日本の園芸文化を比較しなが
らその特徴を説明します。
植物の名前の覚え方
園芸や造園に携わるには植物の名前を知っていることが前提になります。
それでは如何に効率よく植物の名前を知るにはどうするかを分かりやすく説
きます。
実際の植物にふれながら個々の植物が属する科の特徴はどんなものか、更に
は植物の名前の由来まで解説します。
花はなぜ香るのか
花を観賞価値のあるものとしている三大要素に花色、形、香りがあります。
このうち、香りにスポットを当て、花に香りがあるのはなぜなのか?そのな
授業の内容 ぞ解きから始め、実際にどんな香りがあるのか、人はその香りをどのように
利用してきたのかを考えてみたいと思います。また、改良された花の品種で
香りがなくなってきていることがよくあります。それもどうしてなのか併せ
て考えてみます。
-1-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
いま い だ
准教授
かずお
今 井田 一夫
博士(農学)
岐阜大学大学院連合農学研究科博士課程修了。
岐阜県農業技術センターで、ミニバラを使った養液循環式Ebb&Flow栽
培の研究に取り組む。
主な論文:「養液循環式Ebb&Flowシステムにおける培養液の窒素濃度
の違いが鉢花ミニチュアアローズ 'nakashima91' の生育と窒素吸収に及
ぼす影響(2007)」。
【担当分野】生産
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
テ
ー
マ
授業の内容
地産地消を意識した切り花生産
近年,直売所が増加し,切り花の需要が高まっています。そこで、国際園芸
アカデミーが取り組んでいる地産地消を意識した切り花生産の考え方につい
て紹介します。
鉢物の養液栽培における培養液について
養液循環式Ebb & Flow栽培システムに用いる培養液について、ミニバラ生
産の事例から解説します。
-2-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
まえだ たかひで
准教授
前田 宝 秀
博士(農学)
名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程後期課程修了。
専門は、植物生理学で、これまで植物の花芽形成に関する研究を行って
きた。
主な学術発表に「アサガオ幼芽由来のESTクローンを用いた花成関連遺
伝子の同定および分析」(2003)。
【担当分野】生産
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
テ
ー
マ
授業の内容
切り花の鮮度保持
ホームユースの切り花は、生産者により収穫・出荷され、市場などを経て店
頭に並び、消費者のもとで観賞用として利用されます。切り花も生き物である
ため、この過程で老化が進行しています。切り花の老化を遅らせるために、生
産・流通・市場・店頭そして消費者の各段階で、鮮度保持のための様々な工夫
がなされています。
「老化」という現象の原因を知っていれば、必ずそれに対する「対策」が立
てられるはずです。
そこで、切り花が老化する生理学的仕組みについて解説し、切り花をもっと
長い期間、消費者に楽しんでもらうために必要な科学的方法について紹介しま
す。
花の品種改良
嗜好品としての性格が強い花きは、穀物・野菜・果物などと比べて品種の
ライフサイクルが短いという特徴があります。そのため、消費者のニーズを
満たすため、毎年多くの新品種が誕生しています。
新品種育成の主たる方法である、交雑育種法について、基本原理・具体例
等を解説します。
-3-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
准教授
いのうえ
まもる
井上
守
博士(農学)
名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程後期課程修了。㈱福花園植物
流通センター、豊明花き㈱など、花き流通業界に勤務。マーチャンダイジ
ングからプロモーションまでを実例で講義する。「シェアーオークション
における最適分配の研究(1999)」「花き卸売市場における機械セリの経済
分析(2004)」。特許:「長期的視点に立った大口優先取引システム(LST)」
を日米で出願(特許公開2006-72734,US:2006/0080213A1)。
【担当分野】流通
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
テ
ー
マ
授業の内容
食の安全からみた農産物流通
国民の食に対する安心安全のニーズは日に日に高まっており、今や農産物を生
産、販売する者にとって、安心安全をどのように確保するかは極めて重要な問題
となっています。
この講義では松永和紀著『踊る「食の安全」―農薬から見える日本の食卓』の
内容を中心に、無農薬野菜にまつわる様々な混乱を新聞記事などの具体的な事例
を示しながら解説します。
様々な野菜の農産物の流通経路を知ることで、農産物認証やトレーサビリティ
ーの必要性について学習します。
また、実際のトレーサビリティーの具体例として、大型スーパーなどで実施さ
れている切花品質保証制度の取り組みについても解説します。
花の輸出の最前線
日本の花き生産物は、海外の品評会などで非常に高い評価を受けています。日
本に輸入されている花は関税がかからないのに対して、日本から海外に輸出する
場合は関税がかけられています。
そのような不利な状況にも関わらず、日本の花きを海外に輸出しようとする動
きが活発になっています。日本各地の高品質な花きを生産している生産者やその
商品を海外に販売する卸売市場などで組織されている(社)日本植物輸出協議会
の香港やニューヨークでの活動を紹介しながら、日本の花きの輸出の現状とその
方向性について学習します。
-4-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
よしだ
准教授
く み こ
吉田 久美子
恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒業。㈱ゴトウ花店、㈱白楽花園本店
店長、㈱東光園(現;㈱グリーン・ワイズ)販売部部長などを経て現職。
生花・鉢物販売や、デパート・ホテル・イベントなどにてグリーンディス
プレイを多数手掛ける。フラワー装飾技能士。
【担当分野】装飾
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
ウェディングブーケ
フラワーデザインの一つウェディングブーケの解説と作成を行います。
ウェディングブーケの発祥、欧米での教会装飾の歴史や、ウェディングドレ
スとのコーディネイトなど実践的な話の後、基本形のラウンドブーケを各自制
作してみましょう。
*
テ
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マ
授業の内容
花束ラッピング
ー
(花束中級)
生花店での基本技術である花束の製作・ラッピング方法の実践講義を行いま
す。
スパイラルテクニックや、ラッピングの色合わせをカラーサークルから学び
デモンストレーション後、各自制作してみましょう。
*
テ
実習材料費2,000~3,000円/人
マ
実習材料費1,000~1,500円/人
アシストを使った花束(花束初級)
生花店での基本技術である花束の製作・ラッピング方法の実践講義を行い
ます。
授業の内容
アシストを使用し、パラレルテクニックや、ラッピングの色合わせをカラ
ーサークルから学び、デモンストレーション後、各自制作してみましょう。
*
実習材料費1,000~1,500円/人
※受講者のレベルに合わせて内容は応相談
-5-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
助教
いいづか
飯塚
としみつ
隼弘
博士(造園学)
東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程修了。同大学造園科学科博
士研究員を経て現職。華道家元池坊正教授。池坊中央研修学院在籍。フラ
ワー装飾技能士。
【担当分野】装飾
○
テ
内
ー
容
マ
授業の内容
いけばな
日本の伝統文化であるいけばなの解説と作成を行います。
歴史的背景の話の後、明治時代に形が整えられた「生花正風体」を実際にい
けてみましょう。生花は草木の自然と出生を何よりも大切にする花形です。同
じ種類の草木でも全く同じものはなく、それぞれの草木にはそれぞれの個性が
あります。生花はそうした草木固有の出生を尊重し、その性状に合ったいけ方
で、その花らしさ、草木に息づく生命の輝きを端的に表そうとする様式です。
*
テ
ー
マ
授業の内容
(生花正風体)
実習材料費1,500~2,000円/人
いけばな
(自由花)
日本の伝統文化であるいけばなの解説と作成を行います。
歴史的背景の話の後、最も新しい花形である「自由花」を実際にいけてみ
ましょう。自由花は植物を主体として自分の思いを自由に表現できる花形で
す。手のひらの上に乗るような小さなものから、何メートルにも及ぶ大きな
ものまで、また、そっと花瓶に挿し入れたような自然的なものから、芸術作
品のような個性的なものまで、幅広い表現が可能です。
*
実習材料費1,000~1,500円/人
※受講者のレベルに合わせて内容は応相談
-6-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
どうかい たくじ
准教授
百 海 琢司
修士(農学)
北海道大学大学院農学研究科修士課程修了。造園施工管理技士。造園技
能士。樹木医。
建設省(現;国土交通省)職員として国営公園の整備、岐阜県職員とし
て花フェスタ記念公園の整備や、「花フェスタ2005ぎふ」の開催等に携わ
る。
【担当分野】造園緑化
○
テ
内
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容
マ
授業の内容
テ
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マ
授業の内容
テ
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マ
授業の内容
気になる身近な樹木がわかる
私たちが住んでいる街や公園、住宅の庭、周辺の里山には、いろいろな種類
の樹木が植えられたり自生したりしています。
毎日見かけていても、名前を知らなかったり、どんな花や実が付くのかとい
うことを意外に知らなかったりするのではないでしょうか。
サクラの仲間、どんぐりをつける樹木、カエデの仲間と紅葉の仕組みなどい
ろいろなテーマから気になる身近な樹木のことを紹介します。
緑化植物の効用と配植技法
緑化植物は、日差しや気温を調節したり風雪を穏やかにし浸食や火災を防い
だり、建物や街の景観を構成したりと様々な役割を果たすことができます。
この授業では、緑化植物のもつ効用を効果的に得るための植栽デザインにつ
いて解説します。
緑化樹木の保護と病害虫
公園・庭園や街路植栽に利用される緑化植物は、自生地とは異なり風害・乾
燥害、異常低温・高温、日照不足、大気汚染、土壌固結など厳しい環境条件の
場所に植栽されることが多いため、衰弱させずに良好な状態を保つためには人
為的に保護する必要があります。
この授業では、緑化植物の保護方法と代表的な病害虫の防除について紹介し
ます。
-7-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
准教授
あいだ
あきら
相田
明
博士(造園学)
東京農業大学大学院農学研究科農学専攻博士後期課程修了。同大学造園
科学科助手を経て現在に至る。
専門は造園史・造園原論、環境・景観計画学。共著に『造園技術の思想
/ランドスケープアーキテクトの風景』(環境緑化新聞社)、『ほこり-ま
ちなみ、景観、歴史・6』(ぎょうせい)、『ランドスケープ批評宣言』
(INAX出版)、『消える日本の自然』(恒星社厚生閣)、『写真で見る自然環
境再生』(オーム社)、『農業技術体系 花卉編 追録13号 第4巻』(農文協)
など。
【担当分野】環境・景観
○
テ
内
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容
マ
授業の内容
テ
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マ
授業の内容
個人庭園の公開による花と緑のまちづくり
-オープンガーデン活動-
いくらきれいだと思っても他人の庭に入って見ることはなかなかないと思
います。しかし、公開日時や連絡先を記載した冊子をつくり、他人に自分の庭
を公開するオープンガーデン活動をしている人がいます。町に花と緑が少しで
も増えて欲しい、庭で提供されるお茶の代金をチャリティーとして寄付し、社
会とのつながりを持ちたいなど様々な理由で自分の庭を公開しています。
ここでは、イギリスと日本(岐阜にもあります)のオープンガーデン活動に
ついて紹介したいと思います。
環境アートをつくるワークショップ
日本の文化・芸術を紹介するビデオでは、必ずといっていいほど日本庭園が
紹介されており、造園と芸術はもっと近い関係にあってよいと思います。
このワークショップでは、造園家としてどのように芸術と向かい合ったらよ
いのかを考えます。そして、日干しレンガなどの自然素材を利用した、環境ア
ート作品をみんなでつくりましょう。
-8-
「花と緑の連携授業」の紹介
○
講
師
さとう ともしげ
准教授
佐藤 智 茂
修士(法学)
名城大学大学院法学研究科修士課程修了。税理士法人中央経営勤務を経
て現職。
本校における経営関連科目全般を担当。現在取り組んでいるテーマは、
「学生の自発的学習意欲に基づく学習方法であるケースメソッド授業に
よる学生の経営能力育成」
【担当分野】経営
○
テ
内
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容
マ
授業の内容
テ
ー
マ
授業の内容
103万円の謎・所得税のお話(その①)
アルバイトをしている人なら、お母さんやお父さん、またアルバイト先の人
から「年間で103万円以上稼がないようにしないといけないよ」といった内
容の話をしたり聞いたりした経験はありませんか?
この103万円という金額には、所得税を計算する上でとても重要なポイン
トが2つ隠されています。そのうちの一つ、「自分の立場からの103万円』
を一緒に考えてみましょう。そして、所得税の計算構造を簡単に学んでみまし
ょう。
103万円の謎・所得税のお話(その②)
アルバイトをしている人なら、お母さんやお父さん、またアルバイト先の人
から「年間で103万円以上稼がないようにしないといけないよ」といった内
容の話をしたり聞いたりした経験はありませんか?
この103万円という金額には、所得税を計算する上でとても重要なポイン
トが2つ隠されています。そのうちの一つ、「親の立場からの103万円』を
一緒に考えてみましょう。そして、所得税という法律が考えている”家族”と
いうものを学んでみましょう。
注1;どちらも独立した授業内容ですが、相互に関連した学習内容でもあります。
また、(その②)については(その①)で行う学習内容を理解していることが前提
ですので、受講される場合は(その①)を先に受講されることをお勧めいたします。
注2;税に対する実体験が受講生にほとんどない場合は、通常のレクチャー(一方通行的
な講義)形式となりますことをご了解ください。
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