第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 「 時 代 に 対 応し た P T A 活 動 を 」 兵庫県立高等学校PTA連合会 会 長 難 波 一 郎 (県立加古川東高等学校PTA会長) 平素は兵庫県立高等学校PTA連合会の活動に 多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し あげます。 平成28年度の連合会長として早や半年が経過 しました。その間、副会長をはじめ理事、各校 代表の皆さまのご協力とご支援により、本連合 会の活動も順調に進んでおりますことを重ねて 感謝いたします。 本年は選挙権の年齢引き下げにより、高校3 年生の一部が選挙に参加しました。試行錯誤の もと貴重な一票を投じたわけですが、18歳の投 票率が約50%と将来を担う若者の政治への関心 の低さが露呈した結果となりました。一票の重 みを再確認し、若者が政治に関心を持つことを 願わずにはいられません。 また、4年に一度のオリンピックでは多くの日 本人が活躍されました。中でも卓球の伊藤選手と 競泳の池江選手はまさに高校生です。我々の子ど もと同年代の選手が日本中を熱狂させたことに感 動しました。4年後に開催されます東京オリン ピックでの活躍を今から楽しみにしています。 これまでの本年度の活動を振り返りますと、 7月3日に大阪国際会議場で第42回近畿地区高 等学校PTA連合会大会大阪大会が開催され、本 県からも118校653人の皆さんに参加していただ きました。平成27年度近畿地区高等学校PTA連 合会広報紙コンクール表彰があり、優秀賞とし て、姫路東高等学校PTAが表彰されました。ま た、誌上発表では、「ボランティア活動を通じ地 域とともに躍進する芦屋高校」と題して、芦屋高 等学校の取り組みを報告していただきました。 次に、8月23日から25日まで開催された第66 回全国高等学校PTA連合大会千葉大会には、本 県から35校131人の皆さんに参加していただきま した。優良PTA文部科学大臣表彰を芦屋高等学 校PTA、全国高等学校PTA連合会会長表彰(個 人)を福崎高等学校と八鹿高等学校が受賞されま した。受賞された各校の活動に敬意を表するとと もに、今後ますますの活動を期待いたします。 さて、12月3日には兵庫県立高等学校PTA 連合会研究大会・PTCA全県研究大会が洲本市 で開催されます。開催におきまして、県教育委 員会及び県立高等学校長会の全面的なご支援の もと主管校の洲本高等学校をはじめとする淡路 地区の各校の皆さまのご尽力に感謝する次第で す。今大会のテーマは「PTA活動の活性化と 家庭・学校・地域の連携強化~ネット社会を賢 く生きる子どもたちを育てるために~」です。 当日は、兵庫県警察サイバー犯罪・サイバー攻 撃アドバイザーの篠原嘉一氏よる記念講演をは じめ、兵庫工業高等学校・尼崎稲園高等学校・ 篠山産業高等学校の実践発表が予定されていま す。この大会で学んだことが、今後のPTA活動 の参考になれば幸いでございます。 フェイスブックやLINEなどのSNSは、今の高 校生には魅力的ではありますが、危険かつ誘惑の 要素が待ち構えています。危険ドラッグも社会問 題となっています。子どもたちが健全に成長し、 社会を支える大人になることを願って我々PTA も協力していきましょう。 1 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 を入れており、体育祭での入場行進や空手道の演 武などは地域の皆様にもよく知られています。 本校PTAではこうした生徒の取り組みについ て様々な支援を行い、生徒が本校の教育目標で ある「夢」や「志」の実現に粘り強く挑戦し続け る生徒の育成のため、学校と協力しながら特に部 活動や学校行事などへの支援を行っております。 また、最近の東灘高校は体験学習を積極的に取 り入れ、保育園・幼稚園・福祉施設等でのワーク キャンプや地元企業でのインターンシップ、さら にボランティア活動を活発に行っています。今年 で5年目になる東日本大震災の被災地を訪問する 神戸四校合同ボランティアのほか、今年度は6月 と8月に2度に亘って熊本地震の被災地を訪問し て瓦礫撤去等を行う熊本被災地支援隊を派遣しま した。こうした活動をPTAとしては今後も積極 的に支援し、本校の生徒の一人一人が自分の夢を 実現できるように願っています。 (PTA副会長 苅谷 しのぶ) 伝統と変化への対応 県立神戸高等学校 今年創立120周年を迎えた神戸高校は、伝統校 ということで、PTAも恒例の行事をベースに活 動しております。各学年男女2名ずつ計12名で 構成する本部役員、各クラスから選出された27 名の広報委員と54名の学年委員を中心に構成し ております。以下、活動の一部をご紹介します。 6月に開催する先生方と保護者の懇親会は、 学校に隣接する同窓会館のホールで実施し、先 生方とざっくばらんに交流ができるということ で、毎年大勢の方に参加いただいております。 100周年を記念して設立された神戸高校国際交流 基金を活用した海外の学校との交流では、ウェ ルカムパーティやホームステイの受け入れのお 手伝いをしており、今年は従来のイギリスチャ タム校、シンガポールラッフルズ校に加えマ レーシアマラヤ大学とも交流をもつことができ ました。子どもたちが海外に目を向け、国際人 を目指すきっかけとして良い機会となっていま す。また、PTA会員の懇親を深めるための、秋 の研修旅行も大人気で、昨年は近江八幡、今年 はバス2台で岡山倉敷に参ります。 一方変化する部分もあります。2年前から委 員会の枠組みを変更、学年委員会として、従来 以上に、先生方と密接にコミュニケーションを とれるようにしました。また、学区編成の変更 にともない、PTAの構成員である保護者も遠距 離から来ていただくこともあり、活動の際の交 通費の負担内容や、広報誌の発行回数を減らす ことができないか、など、時代に合わせた活動 内容の見直しも始めようとしております。 伝統を大切にしながら、時代に合わせた変化 へも柔軟に対応していくことが、今後のPTA活 動の充実につながると考えて活動しています。 (PTA会長 西井 秀行) 学校人気とPTA 県立兵庫高等学校 昨年度の学区改編以来、兵庫高校の校風や取組 の特色に魅力を感じて、入学を希望する人気が高 止まりしていると聞きます。本校創立より伝承し てきた不易の校風と、時代の要請に応える先進的 な教育プログラムとの絶妙なバランスの良さが、 多くの方々を魅了しているのでしょうか。 校風について わが校は明治41年の創立で、再来年に開校 110周年を迎える伝統校です。創設以来、四綱 領「質素剛健 自重自治 これを貫くに至誠を もってす」の精神がしっかりと伝承されていま す。校則がないのは英国の不文憲法に似て、生 徒たちは自由な校風の中でのびのびと活発に活 動し、決して自由をはき違えず自律的です。 魅力ある学校の取り組みについて 大学進学に必要な学力の伸長を目指してきた 『夢を体感』見える形に 県立東灘高等学校 東灘高校は神戸市東部臨海地域の埋め立て地で ある深江浜の食品コンビナート群の中にあり、今 年度で創立43年目を迎えます。 本校には11年連続で全国大会に出場している空 手道部をはじめ14の運動部と11の文化部があり、 数多くの生徒が部活動に参加して頑張っていま す。また、東灘祭や体育祭などの学校行事にも力 2 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 に、役員全体で、月1回の運営委員会、県商祭 でのバザーや模擬店などの出店、体育大会での PTA競技など、学校 行事にも積極的に参加 しています。さらに、 地域との関わりも大切 にして、年1回の花の 寄せ植えやクリスマ スリース作りなどを PTCA活動として企画 しています。毎年、た くさんの地域の方に参 加していただき、和気 あいあいと世代をこえ て交流が続いています。 今後もPTAは学校・地域の繋がりを大切に し、生徒たちの教育環境がより良いものとなる よう活動していきたいと思います。 (PTA会長 畠中 由紀子) ことから舵を切り、『未来の創造者』を育成し ようという先進的な取り組みです。先進性は生 徒が学習活動に積極的なこと、学校行事に全力 で取り組むこと、そして部活動にはほぼ全員が 参加し日々熱心に活動するなど地道な努力で涵 養されています。 PTA活動について PTAも、以上のような学校人気に恥じぬよ う、その活動に努めています。PTA組織はい たってシンプルです。役員会及び学年理事会か ら構成され、実施組織として総務・文化・進路 研修・広報の実行委員会を置いています。PとT との連絡、調整は原則毎月の運営委員会で行い ます。また、本校には県立第二神戸中学・県立 第四高等女学校由来の同窓会である武陽会があ り、同じ目的に向かって心を一つにする「三位一 体」の取り組みを心掛けたいと念じています。 (PTA会長 浮田 高志) かけがえの無い日々を送る彼たちに 県立尼崎高等学校 本校は「県尼初、先生への道!」をキャッチフ レーズに平成20年度に「教育総合類型」を立ちあ げました。平成26年度より特色選抜から推薦入試 となり「教育総合類型」から「教育と絆コース」 に改編され教育者を志す高校生には今まで以上に 人と人の絆を大切にしてほしいという思いが込め られた新しいコースです。平成25年に創立90周年 を迎えた我が校は新たな気持ちで歩みだし更なる 100年の節目に向かって学習、学校行事、部活動 を励んでいます。PTAの様々な活動を通じ、生 徒たちの成長を見守りながら、共に気づき、学ん でいきたいと考えています。 PTAと生徒会執行部との座談会を行い、校 内における問題点や不満について等、クラブ活 動、素晴らしい県尼にするためのフリーディス カッションを行っています。本年度はその甲斐 もあり、尼崎市の11公立高校の生徒会交流「尼 崎の高校生をひとつの輪でつなぎたい」という 思いから「あまがさき生徒会サミット2016」と いう企画案が生まれました。市内各校PTAを 窓口に校長先生に働きかけ、本年度中の実現に 向けて調整中です。学校、近隣地域の町会長、 PTA、生徒会での四者懇談会を行い、日常の生 活から自分たちを振り返る意識を持つ事が出来 ました。PTA活動では6月の県尼祭の模擬店 でアイスキャンディを販売し生徒達と共に楽し 創立140周年を迎えて 県立神戸商業高等学校 本校は、明治10年に福沢諭吉先生と、当時の 兵庫県知事の森岡昌純氏によって兵庫県内での 商業教育機関設立の約束を交わしたのを起源と し、来年140周年を迎える歴史ある伝統校です。 平成28年度より文部科学省スーパー・プロ フェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定 校となりました。 商業科・会計科・情報科を擁し、実社会で即 戦力として活躍できるよう先生方に熱心に指導 していただいています。 本校PTAは、広報・育成・研修の3つの専 門委員会があります。広報委員会は、年2回の 広報紙「県商通信」を発行しています。育成委 員会は、校門での朝のあいさつ運動、年2回の 花壇の整備(花の植え替え)をしています。研 修委員会は、年1回の研修旅行(日帰りバスツ アー)を実施しています。色々な事業を通じて PTAの仲間と楽しく活動することをモットー 3 第 31 号 高P連 ひ ょ う み、お弁当コンテストでは、日頃のお母さん達 への感謝を込めて生徒達に腕をふるって参加し てもらいました。 あっという間に過ぎていく3年間かもしれま せんが20年後の彼らが高校生活を思い出した時に 「県尼最高だったね!」と心から懐かしく、仲間 たちと過ごせた事を語りあえるようにかけがえの 無い日々を応援していきたいと考えています。 (PTA会長 三浦 健稔) ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 かがやけ 緑高生!! 県立川西緑台高等学校 伊丹西高校と言う高校 本校は川西市の北東部に位置し、緑豊かで辺 りは閑静な住宅地、という穏やかな場所にあ ります。開校は昭和43年10月で、平成30年度に は創立50周年を迎えます。「真理・創造・友 情・誠実」を校訓とし、「高い志、豊かな創造 力、チャレンジ精神を培い、国際社会で活躍で きるリーダーを育成する」を教育目標にしてい ます。今年度まで「数理探究類型」として特色 選抜入学生徒40名で一学級を編成していました が、29年度より新たに、「総合理数コース」を 設置します。 学習能力の向上ももちろんですが、「文武両 道」をモットーに、学校行事や部活動にも励ん でいます。昨年度は放送部がNHK杯全国高校 放送コンテスト・テレビドキュメント部門にお いて、作品「視えるということ」が優勝しまし た。その他運動部も、近畿大会やインターハイ 出場など、輝かしい成績を納めています。 さて、本校のPTAは9名の総務役員と、39名 の各専門委員を中心に、本校教職員の皆さんと 共に、生徒達の学校生活をサポートすべく、が んばっています。また、色々なPTAイベントを 通じて、保護者同志のコミュニケーションも深 めています。 この様に、保護者も楽しみながら、学校と連 携し、生徒の生きる力や、未来への可能性を高 めるお手伝いが出来れば…と考えて、これから もがんばっていきたいと思います。 (PTA会長 波田 展子) 県立伊丹西高等学校 まず最初に生徒たちの事から書かせていただ きます。西高では放送部、演劇部、生徒会の皆 さんが中心となり「いじめの問題」についての 啓発ビデオを作成しました。そのビデオを活用 し生徒自身が色々考えながらいじめについて学 ぶ取り組みを行っております。生徒自身による 主体的かつ能動的な取り組みにより西高の雰囲 気もかなり良くなったのではないでしょうか。 多くの学校を訪問させて頂く機会があります が、ほんの少しの時間でも、廊下や教室での生 徒たちの様子を伺うと、その学校が良い方向に 行くのか、また違う方向に行くのかがわかる様 な気がしますが、今の西高は前者の空気になっ ているように感じられます。 そんな西高でのPTA活動ですが部活動の支援 や広報誌の発行、学年だよりの発行と会員自身の 学ぶ場として社会見学なども行っております。 小、中の時のような活動ではなく、生徒自身 が一人の大人としての行いができうる年齢でも あり、保護者が前面に出て学校内で活動する事 はあまり行われておりません。しかしながら以 前より、生徒の皆さんへの支援については惜し みなく続けられて来ております。また近くの老 人施設などへの寄贈品を届ける活動も長年に渡 り続けております。そして伊丹市内にある高校 名に伊丹の名が付く4高校のPTAで協力して、 意見交換会や会長会などを定期的に開催してお ります。今後の活動としましては、やはりPTA は無くてはならない存在だと思いますので、役 員や委員の方に負担が集中しない様な活動の方 法も考えて行きたいと思っております。 そして、今まで以上に先生方と一緒になって 子ども達の為になる活動を地道に続けて行かな ければならないと思います。 (PTA会長 須磨 俊仁) むらまつり 4 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 集い 繋がる 学校応援団 柏高PTA PTA=交流 県立柏原高等学校 県立西宮北高等学校 六甲山地に抱かれ静かで緑が多く、坂の上に 位置する本校は、自然に恵まれていることか ら、学校生活に集中できる環境にあります。 PTA活動は「総務」「学年部」「広報部」 「補導」と4つの委員会が連携し、校長先生をは じめ、先生方のご協力のもと活動しています。 1年学年部の主な活動は食堂試食会、2年学年 部は研修会の企画、学年懇談会、3年学年部は 進路講演会の企画です。どの学年の企画にもた くさんの会員のみなさんに参加していただき、 親睦の輪が広がっています。広報部の活動は、 年3回PTA広報誌『北萠』の発行です。補導は 西宮市と連携し補導活動を行っています。6月 に開催される「北高祭」では、総務が中心とな り喫茶室を運営し ています。毎年、 3日前からPTA 役員、委員、ボラ ンティアのみなさ ん総出でsweetsを 手作りしていま す。メンバーの中 には必ず「師匠」 とよばれるsweets 作りの達人がいて、みなさんわきあいあい楽し くレクチャーを受けながら、交流を深めていま す。子どもたちに保護者が活き活きとしている 姿を見せることによって、よい影響を与えるの ではと思い活動をしてます。 「生活は質実素朴に 心は高く豊かに」の校 是のもと、志をもって自らの未来を切り拓く意 欲的な人間の育成を目指し、知・徳・体を厳し く磨き、確かな学力と豊かな心を育むことが本 校教育の基本方針です。私たちPTA活動もその 方針にぶれることな く活動していきたい と思います。 (PTA会長 山﨑 奈菜) 柏原高校(柏高)は、明治30年、県下4番目 の公立中学校の創設から始まり、来年創立120 周年を迎える。郡部の地に早く学校を創設した 先人たちには、教育や人づくりへの熱き思いを 感じる。島崎藤村「破壊」のモデルとなった大 江磯吉を第2代兵庫県柏原中学校校長に迎えた り、卒業生の芦田均は、第47代内閣総理大臣と なるが、第二次世界大戦前の反戦活動、日本国 憲法制定など自由と平和と正義を掲げて民主国 家実現のために大きな功績を残したりする等、 激動の時代でも柏高の教育精神は力強く、現在 の文武両道の精神に繋がっていると思う。 柏高では、生徒一人一人の夢を実現させる 「魅力ある学校づくり」を目指し、3年連続文 部科学省のスーパーグローバルハイスクール (SGH)アソシエイト校として、チャレンジ精 神や創造性、そしてコミュニケーション能力等 を身に付けたグローバルリーダーの育成に教職 員が一丸となって取り組んでいる。 PTAは、学校を支えるべく、「集い繋がる学 校応援団柏高PTA」をスローガンに、各部会と の連携を密に創意工夫を凝らし取り組んでいる。 先日、生徒会が運営する文化祭にPTAはバ ザーを出店した。スローガンを「バザー出しま す見せます学校応援団の心意気を!」として、 市内福祉施設の皆さんと連携して、多様なメ ニューの店を出店した。少しでも、活気に満ち た文化祭となればと願い取り組んだ。収益金 は、県立学校環境充実応援プロジェクトに寄附 させていただき、柏高生の応援団となれば幸い である。最後に、「頑張れ柏高生」とエールを 送る! (PTA会長 大西 毅正) 5 第 31 号 高P連 ひ ょ う 創立140周年を迎えて ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 チャレンジ明西!! 県立篠山鳳鳴高等学校 県立明石西高等学校 豊かな自然が四季折々に姿を変えながら生徒 たちを見守り、伝統と歴史ある篠山の城下町を 見渡せる所に我が篠山鳳鳴高等学校は存在して います。 明治9年(1876年)青山家21代当主 青山忠 誠公の意思に基づき「私立篠山中年学舎」とし て創立されたのが本校の始まりです。 人材の育成に熱い誠をもたれていた忠誠公は 幾度も危機的状況に陥るも「学舎は焼くとも教 育焼くな」の強い意志のもと、私財を投じてで も再建されたと言う深い歴史を有しています。 それ以来掲げられてきた「国家有為の人材育 成」の抱負と、昭和26年(1951年)「学校の教 育方針と生徒の生活目標との融合一体を示すも の」として生徒信条が制定されています。 1.勉強第一 2.正義の実行 3.身体の強健 いかに時代が変わろうとも故郷を愛し、地域 社会の発展に寄与する人間の育成・自らを鍛錬 し自己実現を達成する自立した人間の育成が学 校の使命とされています。 このように、兵庫県下で最も古い歴史をもつ 我が校は、本年140周年を迎えています。少子 高齢化のあおりを受け生徒数も減少する今日で はありますが、生徒たちはそれを感じさせず、 日々成長の過程をみせてくれています。私たち PTAは、そのような学校に子どもを通わせら れることを誇りに思うとともに、引き継がれて いくことが歴史だけにならないよう連携を深め 「鳳鳴大家族」として温かく見守れるPTAを心 がけています。宏遠の未来を信じて…。 (PTA会長 大原 基義) 昨年度に創立40周年を迎えた本校は、現在、 グローバルな感性を磨く「国際人間科」、広く 学び将来を考える「普通科」、さらに普通科の 中に次世代のリーダーを目指す「教育類型」を 設置し、多様な学びの場を提供する学校となっ ています。 また、オーストラリアとマレーシアの学校と 姉妹校提携を結び国際交流を推進するととも に、海外への修学・研修旅行を実施し国際理解 教育の充実を図っています。そして、文部科学 省から「英語指導力向上事業研修協力校」に指 定され、国際人間科はもとより普通科の英語力 向上を目指しています。『チャレンジ明西』の スローガンのもと一人ひとりが主役となり、 「チャレンジ精神」を持って自分の夢の実現へ 向け挑戦できる生徒が育っています。 そんな夢あふれる学校に寄り添うPTAでは、 子どもたちや学校とのつながり、希薄になりが ちな保護者同士のつながりを大切に明るく和気 あいあいと活動しています。学校行事“明西 祭”では、制服リサイクルとパン&ジュースや 野菜販売等で参加しています。また、あいさつ 運動や登校指導を実施し、生徒の見守り活動を 行っています。スポーツを通してつながるママ さんバレーの大会では、選手と応援が一体とな り盛り上がります。 6 第 31 号 高P連 ひ ょ う 趣向を凝らした講習会や貸し切りバスでの日帰 り研修旅行は毎年好評です。学校・生徒・PTA をつなぐ広報紙『大樹』は年2回発行していま す。さらに、今年度は、学校と連携して、夢ある 大切な命を守るべく2台目のAEDを24時間いつ でも使用できる生徒の玄関前に設置しました。 これからも、子どもたちの夢へのチャレンジ を応援しながら、西高PTAらしく、人と人がつ ながる活動をしていきたいと思っています。 (PTA会長 篠原 幸子) ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 (PTA会長 古木 美智子) 子どもを支え、 保護者も楽しむ育友会 心の交流の場をめざして 県立高砂高等学校 県立錦城高等学校 高砂高校は、本年創立93年を迎える伝統ある 高校で、建学の精神である「敬愛・勤勉・奉 仕」のもと、生涯を通じて主体的に学ぶ意欲や 態度・能力を身につけ、人と社会に貢献でき る、こころ豊かで自立した人づくりを目指して います。多様な生徒の進路に対応するため、文 系、理系、スポーツ系、看護医療系を設置し、 生徒の「夢」の実現に向けて「特色ある教育」 を推進して取り組んでいます。部活動では今年 は陸上部が全国大会へ、近畿大会出場は柔道 部、女子バレーボール部、陸上部、女子ソフ トテニス部。文化部では、ジャズバンド部が 「ジャパン スチューデント Jazzフェスティバ ル」(全国大会)において、5年連続グランプ リを獲得しています。 PTAの組織は、本部役員会を中心に、広報、 進路・生活指導、研修、企画運営の4委員会に分 かれ、各委員会には本部役員及び学校理事(部 長・学年主任の教諭)も加わり、委員会の活動が スムーズに実施できる体制になっています。 文化祭では、「餅つき模擬店」を出店し、地 域の園児を招いて交流の場になっています。 体育大会では競技への参加、スポーツドリンク の配布。「クリーンデー」には、生徒と協力し 学校周辺の清掃を行います。「進路講演会」の 開催。大学訪問は、理系文系それぞれの大学を 訪問。研修旅行はキャンセル待ちが出るほどの 人気で、保護者の方々の交流の場になっていま す。ふるさと貢献事業の一貫として、ジャズバ ンド部による「青春チャリティーコンサート」 を開催。PTAも保護者からの提供品などでバ ザーを行い、地域の施設へ寄付しています。こ れからも学校が目標とする「人と地域社会に貢 献する人材育成」をサポートできるPTA活動を 目指して頑張って参ります。 本校は、昭和26年に明石市立東高等学校とし て開校し、昭和40年に兵庫県立錦城高等学校に 改編され、今年で創立65周年を迎える定時制高 等学校です。卒業生も3,000名を超え、現在1年 生67名、2年生63名、3年生56名、4年生20名 の計206名の在校生が日々仕事と学校生活の両立 に頑張っています。 そんな子ども達の学校生活をサポートするた めに育友会(PTA)は活動しています。その 中心となるのが育友会役員で、会長を筆頭に副 会長、会計、庶務の総勢15名の構成で、校長先 生はじめ各先生方のご協力の下、いろいろなサ ポート計画を考え実施しています。 役員会は年3回おこなわれ、育友会総会のた めの準備や年度事業計画、予算等の事務手続き 以外に、学校の近況報告を受けての意見交換や 育友会活動の打合せをおこなっています。 育友会の今までにおこなった活動としては、 生活体験発表会のお手伝い、陶芸体験教室、体 育祭のお手伝い、あいさつ運動、神戸マラソン のボランティア参加、卒業生を送る会・文化発 表会の作品出展等がありました。今年度はそれ らに加え、体育祭での「育友会長賞」の表彰、 「下町ロケット」の植松電機・植松 努 教育講 演会「夢は実現する」への参加や文化祭でのお手 伝い等、少しでも子ども達が学校生活に前向きに 取り組めるようになればと考えています。 7 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 ますます愛される学校であり続けるよう、先生 方と一緒に歩みます。 (育友会長 灰谷 美香) これからは、今までのように一部の役員だけの 負担にならないように、数多くの育友会員が自ら 積極的に参加できる活動を考えていきたいと思っ ています。また、サポーター役として先生方との 協力だけでなく、地域住民のみなさんともより一 層連携を深め、周囲の大人全員で子ども達の応援 ができればと思っています。 (育友会会長 林 哲也) 生徒が主役 県立姫路西高等学校 138年の歴史と伝統を有する本校は、世界文化 遺産「姫路城」の北に位置し、教室の窓からは いつも白鷺城を臨むことができます。そんな恵 まれた環境の下、日々生徒達は学業やクラブ活 動に励んでいます。 さて、PTAは21名の本部役員と37名の評議 員で構成しており、それぞれが「総務委員会」 「研修委員会」「広報委員会」に所属し各種事 業に取り組んでいます。 主な事業としては、会報「西高」の発刊、大 学視察や親睦を目的としたPTA研修旅行、文化 祭でのPTA喫茶などがあります。 さらに、平成26年度から、「PTA『休日学習 室』支援事業」を実施しています。これは、学 校休業日においても、教室や相談コーナー、コ モンスペース等で生徒達が切磋琢磨しあい、自 学自習できる環境を学校側と協力して構築・維 持することを目的としています。3年生土曜補 習実施日に開放される「休日学習室」の安全管 理を行うもので、具体的には、概ね1時間ごとに 校舎内を巡回し、万一異常事態を発見した場合 には先生方とともに事態収拾にあたる、というも のです。今年度は12回の実施が予定されており、 PTA役員が交替で生徒達を見守っています。 本校の教育目標は、「豊かな人間性と幅広い 学力を兼ね備え、将来グローバルリーダーとし て、国際社会や地域社会に貢献できる人間を育 成する」というものです。この目標に向けて、 我々PTAも学校や地域社会と連携・協力し、高 校生活全てに真剣に取り組もうとする生徒達を、 全力でサポートしていきたいと考えています。 (PTA会長 土井 充) よりよい育友会活動のために -創立50周年に向けて深まる絆- 県立西脇北高等学校 本校は、平成21年に多部制単位制高等学校に 改編され、8年目となります。そして来年度、 昭和43年に県立西脇北高等学校として独立以 来、創立50周年を迎えます。 平成23年、震災2ヶ月後から宮城県に駆けつ けた東日本大震災現地ボランティア活動は、 本年度6回目を迎えました。丹波市豪雨災害や 常総市水害、熊本地震に係るボランティアにも 災害支援として参加し、「ボランティアの西脇 北」の活動が定着しました。読み聞かせ、花 いっぱい運動等を行う地域ボランティアも1年 にのべ1000名に迫る生徒が参加します。その学 校の勢いは進路実現や部活動にも波及していま す。平成27年度卒業生には、学校斡旋希望の就 職者全員が目標を達成し、進学希望者には、第 一志望大学に合格する生徒も理系・文系ともに ありました。ウエイトリフティング部で活躍し た生徒もさらに高いレベルで競技を行うことを 志して、大学に進学しました。 本年度も、育友会は本校生の学びを物心両面 から支援するために、文化祭での模擬店や生 徒の安全のための巡回指導、熊本地震災害義援 金や東日本災害支援活動等の募金活動を積極的 に行いました。地域の高校の育友会とも情報交 換を行って、よりよい育友会活動を考えていま す。 そして、同窓会役員の方々と50周年記念事業 準備委員会を組織して、記念式典等の準備を 進めています。およそ月1回の割合で開く準備 委員会では活発な意見交換がなされ、着々と準 備が進んでいます。記念事業では体育館ステー ジの緞帳を新調することとなり、現在それを手 作りのパッチワークで製作しています。地域の 方々の協力も得てのべ約1000人以上の力を借り て、最終段階に近づいています。 創立50周年記念事業を成功させることはもと より、生徒の進路希望の実現の支援と地域から 姫路別所高校の歩みとPTA活動 県立姫路別所高等学校 本校は、昭和50年、県立姫路東高等学校御国 野校舎として発足、翌昭和51年に県立姫路別所 高等学校としてスタートしました。平成23年に は、敷地内に県立姫路特別支援学校分教室が設 8 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 多くの生徒が通学しています。また小さな町の 2校目の高校という事もあり、以前は地域との交 流がやや希薄ではないかという感はありました が、最近は生徒達も市内行事に積極的に参加して います。こうして40年を経て「地域に愛される魅 力的な高校」へと次第に変貌して来ています。 本校PTAは、平成27年度から名称を「育友 会」から「PTA」へと変更し、広報、研修、生 活、厚生の4つの委員会で活動を行っています。 各委員会では、広報誌「相高坂」の年2回の 発行や交通マナー向上のための街頭指導、PTA 会員の研修と交流を目的とした研修旅行、また 保護者の方にもカリキュラムや受験の現状を十 分に理解して頂くために進路研修会などを行う と共に、オーストラリアへの短期留学や各クラ ブ活動への支援を行い教育環境の充実を目指し ています。またPTA全体として取り組む文化祭 でのバザー参加や、マラソン大会での豚汁の炊 き出し体験は、生徒達からも喜ばれ、またPTA 会員同士の交流の場にもなっています。 現在、校舎の耐震補強工事が行われており、 生徒達にとっても各種の制約のある中での学校 生活となっていますが、~相生高校から世界へ ~のスローガンのもと、地域社会や国際社会に 貢献できる生徒の育成をめざし、学校と協力し ながら生徒達が充実した高校生活が送れるよう に活動して行きたいと思います。 (PTA会長 坂本 喜則) 置されました。姫路特別支援学校との交流は四 半世紀以上の歴史がありますが、分教室の設置 により交流は一層深まっています。 平成26年には、創立40周年記念行事として、 本校23回生のテノール歌手榎本輝明氏、タレン トのユージ氏を迎え、盛大な式典が行われまし た。今年は創立42年目となります。 さて、私たちPTAは本部の調整のもと、広 報・研修・PTCA、厚生、部活動の五つの委員 会が連携して活動しています。 本部は、文化祭、通学マナーキャンペーンの 他、学校との連絡調整を行っています。広報委 員会は年に2回PTA会報「ひめじ別所」を発 行しており、研修委員会は秋に保護者と先生方 の親睦を兼ねた研修旅行の企画立案をしていま す。今年は大阪道具屋筋でサンプル作り体験な どを行いました。PTCA委員会は、5月に実施 するPTCA教育環境整備の準備等を行います。 この事業は、保護者、生徒、先生だけでなく、 地域の方々にもご協力いただき、校庭や学校周 辺、通学路や地域の公園を整備します。厚生委 員会は、10月末には地域の老人会に呼びかけ、 保護者、生徒、先生が高校に集まり、グランド ゴルフ大会を行いました。部活動等後援会は、 部活動の支援や、7月に高校野球兵庫大会応援 などを行っています。 このように様々な活動を通して、学校・地域・ 保護者が一体となり、子ども達の成長を見守り、 サポートしていきたいと思っております。 (PTA会長 豊田 真紀子) 地域とともに歩むPTA 県立上郡高等学校 本校がある上郡町は、兵庫県の南西部で西は 岡山県に接しています。山紫水明で町の中心部 を流れる清流千種川の畔にあります。普通科と 農業系専門科の総合高校として恵まれた環境の 中、地域からも親しまれ発展してきました。 昨年、創立110周年を迎え、11月14日には在校 生・同窓生・保護者等多くの関係者が集い盛大 に記念式典が行われました。記念講演には、幾 度もパラリンピックに出場し、今夏のリオ・パ ラリンピックにも水泳選手として日本代表で活 躍された成田真由美さんを講師に招き、障がい 者としての生活を通し、スポーツ選手としての 取り組みや人間として如何に成長していくかと いうお話に生徒をはじめ会場の全員が大変感動 をしました。 PTA活動は、進路・生活・文化・厚生・人権 研修・体育の6つの専門委員会があり、進路講 充実した高校生活のために 県立相生高等学校 本校は昭和52年に開校し、今年度で40周年を 迎えます。相生は「造船の町」として栄えた平 地の少ない街で、校舎も山の中腹にあります。 高校まで続く長く急な坂道は「相高坂」と呼ば れ卒業生が集まれば必ずこの坂の話で盛り上が り、言わばシンボル的な存在となっています。 駅から近い高校という利便性もあり市外から 9 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 元を離れ寄宿舎生活をしています。その生徒た ちの夢の実現を支援することが私たちPTAの使 命だと考え、学校祭バザーや体育大会保護者競 技、寄宿舎交流会、球技大会などに参加し応援 しています。 演会の開催や就職希望者の面接指導、街頭によ る補導、年2回の「PTAだより」の発行、文 化祭でのバザー(唐揚げや牛丼など)の出店、 会員親睦の研修旅行、体育大会の参加やマラソ ン大会での生徒へのぜんざいの振舞いなど、各 行事とも委員長を中心に委員の皆さん、また委 員以外の会員等の方々にも参加していただき、 種々の活動を通して保護者・教職員・地域との 関係を深める場ともなっています。特に文化祭 のバザーは毎年のように様々な方からコンビニ より美味しいと評判です。 また、全国的にニーズが高まっている福祉、 看護の仕事を目指す生徒たちに求められるもの として、専門的な知識はもちろんですが、特に コミュニケーション能力があります。多くの生 徒たちは、地域の「福祉まつり」「防災イベン ト」などのスタッフ、また病院や福祉施設で行 われる様々なボランティア活動にも積極的に参 加し、人間力を高めています。PTAはその参加 費用の支援のほか、一緒に参加して盛り上げる ことも活動の一環です。 兵庫県、特にこの但馬地方の福祉施設や病院 などには、多くの日高高校の卒業生が勤務して います。ドクターヘリの出動回数日本一で有名な 豊岡病院も日高高校の実習病院でもあり、多くの 先輩がおられます。福祉施設や病院のご指導の下 に日高高校生は成長していきます。私たちPTA としても、地域の福祉と看護を担う人材育成に全 力で応援・支援をしていきたいと思います。 (PTA会長 藤本 均) また昨年、生徒たちのグローバルな感性や視 野等を養うことを目的に「国際交流推進委員 会」を立ち上げ、今年の夏休みに他校の協力も 得て初めて3人の生徒をオーストラリアへ海外 語学研修として参加させることができました。 今後もさらに様々な研修を行えるよう取り組ん でいきたいと考えています。 これからも学校・家庭・地域との交流、親睦 を図り常に地域に必要とされる魅力のある学校 づくりにお手伝いできればと思っています。 (PTA会長 辻 徳昭) 子どもたちの夢の実現に向けて 地下根の活動 県立日高高等学校 県立但馬農業高等学校 本校は、昭和二十五年に県立豊岡高校日高分 校として産声をあげ、時代の要請から家政科 と衛生看護科を設置し、その後改編を重ね、現 在は福祉科、看護科・看護専攻科(5年一貫教 育)を有する県下はもちろんのこと全国でもそ の名を知られる特色ある高校です。 生徒全員がそれぞれ介護福祉士、看護師を目 指して勉学に励んでいます。 日高高校PTAは、会長以下四十九名の役員を 中心に活動しています。県下から集まった生徒 たちは、中学校卒業時に大きな志を持ってこの 日高高校に入学してきます。約半数の生徒は親 本校は、但馬地域で唯一の単独農業高校とし て昭和51年に設立されました。但馬地方は古 くから但馬牛や米作の盛んな農業地域であり、 農業高校の存在は地域の産業振興と人材育成に は欠かすことのできないものでした。こうした 背景から本校は「地域に生かされ、地域を支え る」ことをモットーに数多くの地域イベントに 協力してきました。また学校祭をはじめ生産物 販売や小学生の遠足等の学校開放に取り組んで きました。特に今年度は本校が農業クラブ県連 事務局校のため生徒のみならず保護者も多くの 10 第 31 号 高P連 ひ ょ う ②農業クラブ県大会 ③交通安全週間 ④学校祭バザー 平成 28 年(2016)12月1日発行 洲本高等学校育友会の大きな行事のひとつと して「学年別懇談会」があります。 今年度は、6月25日(土)に洲本市文化体育 館において各学年いずれも約6割の保護者の方 に参加いただきました。 この「学年別懇談会」は、担任・学年団の先 生方と保護者が各学年別に集まり、先生方から 学習の様子や学校生活また生活指導、進路指導 について詳細にわたり説明いただき、懇談会の 最後には保護者から事前に募った意見・質疑に 学年主任を中心に学年の先生方に回答いただく という会合を開催しています。 このような取り組みをしている学校は、県下 150あまりの県立高校の中でも洲本高等学校以外 にはないと聞いています。 また、たくさんの保護者が参加するというこ とは、教育への関心が高い証拠であり、たとえ 保護者本人が本校の卒業生であったとしても、 時流の変化により学校生活や進路について、当 時とはかなり様変わりしてきており、より多く の情報を得る良い機会にもなっています。 今回は、本校独自の育友会活動である「学年 別懇談会」を紹介させていただきましたが、さ らに多くの保護者の参加を得られるように工夫 と充実をもって育友会活動を進めていきます。 (育友会副会長 原 一雅) 役割を担ってきました。 こうした活動の主体は生徒であり、それを直 接指導されるのは先生方ですが、どんなにきれ いな花もどんなにおいしい果物も目に見えない 地下にはそれを支えるしっかりとした根があり ます。PTAはそうした生徒の活動を陰で支える しっかりした根として目立たないように、そし て精一杯の支援をしたいと考えています。 おわりに、本校PTAが取り組んできた活動を いくつか紹介いたします。 ① 夏祭り後の地域清掃ボランティア ② 農業クラブ県大会の見学と支援 ③ 交通安全週間の列車指導 ④ 学校祭バザー出店と経済的支援 ①夏祭り後の地域清掃 ご (PTA会長 猪口 善典) 育友会 学年別懇談会 県立洲本高等学校 本校は、淡路島の中心である洲本市に位置 し、明治30年(1897年)に兵庫県洲本尋常中学 校として開校され、明治36年創立の淡路高等女 学校との合併を経て、昭和23年には兵庫県立洲 本高等学校として発足し、今年度で創立119年を 迎える兵庫県では五番目に歴史と伝統のある高 等学校です。 校訓は、洲本中学校の校訓「至誠」「自治」、 淡路高等女学校の校訓「勤勉」、洲本高等学校の 「親和」を加えた4つとなっています。 校風は、生徒の自主性を重んじる自由な校風 で、その象徴として昭和50年に制服が自由化と なり、式典・全校集会等以外の日は私服での登 校が可能となっています。 11 第 31 号 高P連 ひ ょ う ご 平成 28 年(2016)12月1日発行 兵庫が育む こころ豊かで自立した人づくり ~夢や目標をもち、 自立して未来に挑戦する子どもたちの「生きる力」 を育む~ 兵庫県教育委員会 兵庫県立高等学校PTA連合会の皆様におかれま しては、平素より、県立学校の教育活動の推進にご支 援いただいておりますことに深く感謝申し上げます。 さて、県では社会みんなでネット利用について考 え、ネットの危険から子どもたちを守るため、本年 4月、青少年愛護条例を改正し、青少年のネット利 用に関するルールづくりの支援を、県内全ての人々 の努力義務としました。県教育委員会でも、保護者 に対する啓発リーフレット「ネットの危険から子ど もを守るために保護者ができること」を県立高等学 校等の新1年生保護者に配布する等、学校や家庭で のルールづくりを推奨・支援しています。 学校の特色づくりにつきましては、これまで、学 びたいことが学べる高校づくりを推進するため、 「県立高校特色づくり推進事業~インスパイア・ ハイスクール~」を実施する等、各校の魅力・特色 づくりを支援してきました。今年度より、教育の一 層の活発化を図るため、ふるさと納税制度を活用し て、教育関連機器の充実や部活動での全国大会等出 場へのサポート等県立学校ごとに特色ある寄附金活 用事業を設定し、学校の特色づくりや学校機能向 上、教育環境の充実等に充てる「県立学校環境充実 応援プロジェクト」を実施しています。 特別支援教育につきましては、本年4月に「障害 を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施 行され、学校園において児童生徒等の障害の状況等 に応じて、必要かつ合理的な配慮の提供が義務とな りました。県教育委員会では、一人一人の教育的 ニーズを把握し、きめ細かく適切な教育的支援が受 けられるよう、合理的配慮の実践事例の紹介、合理 的配慮の提供のプロセス例等を示したリーフレット を発行する等、チームとして取り組む学校園内支援 体制の充実を図っています。 学校と地域の連携につきましては、これまで、高 校生のふるさと・ひょうごを愛する心を育む「高校 生ふるさと貢献活動事業」や、特別支援学校に在籍 する生徒の自立をめざした「特別支援学校交流・体 験チャレンジ事業」を実施し、高校生等の主体的な 地域への参画や、地域との交流活動、社会体験活動 を支援する等、推進を図ってまいりました。また、 「PTCA活動支援事業」において、PTAの皆様に 中心になっていただき、地域住民の参画と協働を 得て、家庭の教育への支援、地域の学校づくりの充 実、子どもたちの安全・安心を守る活動を展開して います。 兵庫県立高等学校PTA連合会の皆様には、引き 続き、学校、家庭、地域をつなぐ架け橋として、本 県教育の推進にさらなるご理解とご支援をお願いす るとともに、会員の皆様の益々のご活躍をお祈り申 し上げます。 事務局だより 報 告 事 項 本年度も兵庫県立高等学校PTA連合会会員の皆様に ○第42回近畿大会(大阪大会) は、各事業へのご支援とご協力をいただき、深く感謝申 参加者 全体 2,380名 兵庫県 653名(118校) し上げます。 ○第66回全国大会(千葉大会) さて、今年度は7月に近畿地区高等学校PTA連合会 参加者 全体 9,540名 兵庫県 131名(35校) 「大阪大会」、また8月には全国高等学校PTA連合会 「千葉大会」が開催され、兵庫県から多くの方々に参加 今後の行事予定 していただきました。ありがとうございました。 ご案内のとおり、12月3日に兵庫県立高等学校PTA連 ○平成29年1月20日(金) 合会研究大会を「PTA活動の活性化と家庭・学校・地域 兵庫県立高等学校PTA連合会第3回理事会 の連携強化~ネット社会を賢く生きる子どもたちを育て (兵庫県中央労働センター) るために~」をテーマとして洲本市文化体育館で開催い ○平成29年7月1日(土) たします。淡路地区のPTAの皆様及び、校長協会の先生 第43回近畿大会(滋賀)滋賀県立産業交流会館 方にご準備をお願いしております。会員の皆様におかれ ○平成29年8月24日(木)~25日(金) ましては、多数ご参加いただき、協議、情報交換等を通 第67回全国大会(静岡) じ、今後のPTA活動や家庭教育の充実、発展の機会にな 静岡県小笠山総合運動公園エコパ 他 りますことを期待いたします。 なお、平成29年度の県研究大会は、丹有地区が担当で 最後に、この広報紙を発行するにあたり、ご寄稿いた す。皆様のご協力をお願いいたします。 だきました皆様にお礼申し上げます。 今後とも県高P連の活動にご協力をお願いいたします。 12
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