「キッズ伝統芸能体験」の特徴 講 師 陣 「本物」 × 「7か月」 × 「お稽古」 という組合せ 公益社団法人能楽協会、公益社団法人日本三曲協会、公益社団法人日本舞踊協会、一般社団法人長唄協会から選ばれた、総勢約 90 名の 日本人が古くから大切にしてきた心や感性を身に付けることは、子供たちの成長に重要なことは疑いようがありません。国内のみならず、国際的 な舞台でも、それは揺るがぬ価値を生み出すことでしょう。7か月という時間をかけ、伝統芸能のお稽古という形を通して、現代の子供たちがその 心や感性を自然と感じ、理解し、養い育てる機会を提供することが、本プログラムの大きな目的の一つです。 実演家が各コースの講師として登録され、毎回ローテーションで指導にあたります。 異なるジャンルの実演家がこのような形でまとまり、子供たちに対してお稽古を行うことは他に例がありません。本プログラムの実際のお稽古はコ ース毎に分かれていますが、発表会では異ジャンルが集い、子供たちが発表を、そして講師がプロ実演を披露します。学んできたジャンルだけ でなく、他の分野の魅力も感じ、伝統芸能の豊かさを実感いただけることでしょう。 そのためにこだわっているのが、本物であるということ。プロの芸術家が講師、本格的なお稽古、そしてプロ仕様の発表会という3点です。 ≪ 能 楽 1) プロだから伝えられること (のうがく) ≫ ≪ 日本舞踊 (にほんぶよう) ≫ 講師をつとめるのは、プロの表現者です。伝統的な芸術の世界で一つの道を歩み続けている彼らが身にまとう空気に触れること自体が「お稽 (公社)能楽協会 理事 (公社)日本舞踊協会 常任理事 古」といえるでしょう。私たちは、プロの姿勢、感性、立ち居振る舞いなどを、言葉や理屈を超えて子供たちに体感してほしいと願っています。 前田 晴啓 尾上 墨雪 プロのお稽古は、優しく、時にキリッと厳しくもあります。子供たちの目線に寄り添い、かつ確かな美意識をもって指導します。講師のお稽古に 対する真摯なエネルギーに、子供たちも触発されることでしょう。 2) お稽古という形 このプログラムは、ワークショップでも講座でもありません。伝統的な「お稽古」という形を採っています。たとえ期間限定の体験であっても、日 本人が「お稽古」という場で大切にしてきた精神性を重視し、それを子供たちに感じてほしいからです。技術の習得だけが目的ではなく、人を 敬う心や礼儀作法、立ち居振る舞い、物の扱い方なども大切なお稽古です。 3) 発表会にむかう心意気 目標を持つことで、子供たちは集中力を増し、大きく成長します。発表会は、目的意識の大切さや、達成感を体験する仕掛けの一つです。 そして、発表会も本物にこだわります。プロ仕様の会場で、本格的な舞台演出を用意します。子供たちに良質の芸術を体験してほしいからで (まえだ・はるひろ) 能楽師・シテ方宝生流。1953 年、能「国栖」にて初舞台。 前田忠茂の長男。宝生九郎および宝生英雄に師事。公益 社団法人能楽協会理事。 (おのえ・ぼくせつ) 尾上流舞踊家。父・尾上流二世家元初代尾上菊之丞・ 六代目藤間勘十郎に師事。日本芸術院賞など。公益社 団法人日本舞踊協会常任理事。 幼少の頃に短い期間とは言え、学校教育では中々経験の できない能楽堂での真剣な稽古や本舞台での発表を通 じて、日本人が脈々と築き上げてきた一級の芸能を身を もって体験することで、日本の心や文化を受け継ぎ、誇 れる日本人に育つ一助になるものと期待しております。 伝統芸能を体験すると言うことは人の真心、真剣を体感 すると言うことです。それは一途な稽古《教える人と教 わる人の関わり》が前提ですが。 礼儀作法を身に付け、日本人独特の美意識《慣習》を知 り、正しい《心の》姿勢の大切さを学ぶということです。 講師:前田晴啓、水上優(シテ方宝生流)、大藏千太郎(狂言方大蔵流)、成 田寛人(笛方一 流)、大村華由(小鼓方幸流)、亀井洋佑(大鼓方葛野 流)、徳田宗久(太鼓方観世流)、ほか。計 25 名。 講師:西川一右(西川流舞踊家)、花柳大日翠(花柳流舞踊家)、花柳輔蔵 (花柳流舞踊家)、藤蔭静寿(藤蔭流舞踊家)、泉秀樹(泉流舞踊家)、岩井 梅我(岩井流舞踊家)、五條詠絹(五條流舞踊家)、藤間聖衣曄(藤間流 舞踊家)、若柳吉優亮(若柳流舞踊家)。計 9 名。 す。脈々と伝え磨かれてきた高度な技術と芸術性、そして発表会を表裏からサポートする多くの大人たちの心意気は、子供たちの感性に強く ≪ 長 唄 訴えるものがあると信じています。 このように文字に表わすと、厳しい雰囲気をお感じになるかもしれません。けれども、実際のお稽古は、楽しいです! 時に冗談も飛び交います し、講師も折に触れいろいろな話をしてくれます。お稽古は、真剣だから楽しく、集中とリラックスのメリハリがあるから面白いのです。伝統芸能 は、誰でも楽しめるものとお感じいただけることと思います。 コース紹介(平成 25 年度) 能楽 謡・仕舞[宝生流] うたい・しまい[ほうしょうりゅう] 狂言[大蔵流] きょうげん[おおくらりゅう] 長唄 三味線 しゃみせん 長唄囃子[篠笛] ながうたはやし[しのぶえ] 長唄囃子[小鼓・大鼓・太鼓] 能楽囃子[笛] のうがくはやし[ふえ] ながうたはやし[こつづみ・おおつづみ・たいこ] 能楽囃子[小鼓] のうがくはやし[こつづみ] 能楽囃子[大鼓] のうがくはやし[おおつづみ] 三曲 箏曲[山田流] そうきょく[やまだりゅう] 箏曲[生田流] そうきょく[いくたりゅう] 能楽囃子[太鼓] のうがくはやし[たいこ] 尺八 しゃくはち(平成 25 年度より新設) 日本舞踊 にほんぶよう 体験の様子 8月 開講式(国立能楽堂) 9月~3月 お稽古(都内8か所) (ながうた) ≪ 三 曲 ≫ (さんきょく) ≫ (一社)長唄協会 常任理事 (公社)日本三曲協会 常任理事 杵家 弥七 野坂 操壽 (きねいえ・やしち) 長唄三味線方。五世弥七の長男。1958 年初舞台。1983 年 六世襲名。杵屋栄二・堅田喜惣治等に師事。一般社団法 人長唄協会常任理事。同協会普及育成委員長。 (のさか・そうじゅ) 生田流箏曲演奏家。初代野坂操壽、加藤柔子に師事。芸術 選奨文部科学大臣賞、日本芸術院賞、エクソンモービル音 楽賞など。公益社団法人日本三曲協会常任理事。 日本を代表する伝統楽器の三味線や笛太鼓。私達は7ヶ 月間のお稽古を通じて、音楽だけではなく礼儀作法や習 う上での厳しさなど、伝統芸能の世界が大切に伝承して きたものをお伝えして行きたいと思っております。 きっと、お子様の変化に驚かれることでしょう。 子供たちが遊びながらうたったわらべ唄や、心温まる小 品を、箏や尺八の若手演奏家が直接指導します。 お行儀もよくなり、人との和が大切なことも判ってきま す。先人たちが守り育て、今も生きている日本の音に触 れて頂きたいと願っています。 講師:杵家弥七、今藤政太郎(三味線演奏家)、東音岩田喜美子(三味線 演奏家)、福原徹彦(笛方)、望月太左衛(囃子方)、望月庸子(囃子方)、ほ か。計 41 名。 講師:千葉真佐輝(山田流箏曲家)、奥山益勢(山田流箏曲家)、高橋操花 (生田流箏曲家)、岡崎敏優(生田流箏曲家)、青野雅楽浪(生田流箏曲 家)、吉川雅楽巴里(生田流箏曲家)、川瀬庸輔(琴古流尺八演奏家)、神令 (琴古流尺八演奏家)、ほか。計 16 名。 3月 発表会(宝生能楽堂・浅草公会堂) プロによる実演(日本舞踊) 平成 25 年 6 月 1 日 過去の参加者・保護者のみなさまからの感想(体験終了後のアンケートより) 保護者の声 参加者(子供たち)の声 一流の先生方ばかりで、しかも低価格。立派な発表会と熱心な稽古を 日本の文化は、すごく、おもしろいと、思うように、なった。(能楽:狂言コ ース) 見ていると、本当に文句のつけようがない。 難しそうだと思ったが、実際やってみると子供が楽しそうなことが印象的 しせいをよくすると、きもちよくなる(日本舞踊コース) でした。 礼儀作法や日本語のこと、物を大切に扱う意味なども教えていただき、 子供だけでなく親にとっても本当に貴重な時だった。 先生たち(の公演)をみてすごいなあとおもいました。(能楽:謡仕舞コー 今回参加していなかったら、伝統芸能というすばらしい文化は、自分に も子供にも縁のないものだと思い込んでいたと思います。 とても充実した半年でした。やっぱり、日本の文化はスゴイと思いまし た。(能楽囃子:笛コース) 8ヶ月間という短い期間でたくましいほどの成長をする子供たちは本当 にすばらしく驚くばかりでした。 ぶたいでおどったこと。まくがいっせいに上がって、お客さんのはくしゅ ス) がきこえて、とてもきんちょうしたけど、自分でもがんばったと思う。おは やしなどの音楽はよく音がひびいてきれいだった(日本舞踊コース) 生の音、素晴らしい先生方。テレビやCDでは伝わらない本物を感じま した。 三味線が好きになったし、日本のこういう楽器や文化がいいなと思った 先生方の丁寧な言葉づかいや振る舞いをよく見ていて、自分もそんな り、好きになりました。(長唄:三味線コース) 大人になりたいと言っていました。 東京都の事業なのに案外負担金があるなと思いましたが、発表会を終 まくがあいてしまるまでのドキドキしている気持ちでしんけんなじぶんに えた今、それ以上のものを得たと思います。 なれた(三曲:箏曲コース) 忙しい子供たちが多いが、何か一時削ってでも“参加する価値がある”と 本物は一生の宝物。 ママが、ないてた。(長唄:小鼓・大鼓・太鼓コース) 思いました!! 参加者負担金(目安) ※下記は、参加費を含む参加者負担金の目安の金額です。詳細は、参加内定者へお送りする「手続き案内」にてお知らせします。 能楽 長唄 謡・仕舞コース:約 20,000 円 三味線コース:約 20,000 円 狂言コース:約 20,000 円 長唄囃子[篠笛]コース:約 18,000 円 能楽囃子コース:約 27,000 円~30,000 円 長唄囃子[小鼓・大鼓・太鼓]コース:約 20,000 円 三曲 (能楽は全コース、別途ご自身で白足袋をご用意いただきます) 日本舞踊 全コース:約 18,000 円(お稽古着は別途ご自身でご用意いただきます) 実 施 概 要 箏曲コース:約 20,000 円 尺八コース:約 18,000 円 関係団体 期間 内容 場所 公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[略称:芸団協] 俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家、演出家、舞台監督などの実演家の団体で構成されている 公益法人。会員数は 67 団体(傘下の実演家は約 90,000 人) 。会長は野村萬(能楽師、人間国宝、文化功労者) 。www.geidankyo.or.jp 公益社団法人 能楽協会 能楽の振興を主目的として全国の能楽師によって組織されている団体。 会員数は約 1,270 名 (平成 25 年 5 月現在) 。www.nohgaku.or.jp 公益社団法人 日本舞踊協会 www.nihonbuyou.or.jp 日本舞踊の普及発展を目的に全国の日本舞踊家から組織されている団体。会員数は約 5,200 名(平成 25 年 5 月現在)。 公益社団法人 日本三曲協会 www.sankyoku.jp 邦楽文化の振興を目的に全国の箏・三弦・尺八の演奏家から組織されている団体。会員数は約 6,000 名(平成 25 年 5 月現在) 。 一般社団法人 長唄協会 コース 対象 平成 25 年 8 月から平成 26 年 3 月 全 18 回(16 回のお稽古とリハーサル・発表会) お試し体験: 芸能花伝舎 開講式: 国立能楽堂 お稽古: 都内 8 か所 発表会: 宝生能楽堂、浅草公会堂 能楽・日本舞踊・三曲・長唄の 4 分野 17 コース 小学生、中学生、高校生(1 クラス 8~12 人程度) 講師陣 公益社団法人能楽協会、公益社団法人日本舞 踊協会、公益社団法人日本三曲協会、一般社団法人長 唄協会からそれぞれ主要メンバーが指導 参加費 10,000 円(全 18 回分、1 回約 550 円見当) ※そのほか、教材費や、楽器・舞台衣裳等の購入や使用 料の実費負担あり。およそ 10,000 円~20,000 円ほどを予 定。コースにより金額は異なります。詳細は「手続き案内」 にてお知らせします。 ※応募者多数の場合は抽選 長唄の保存・伝承と普及を目的に全国の長唄演奏家から組織されている団体。会員数は約 2,800 名(平成 25 年 5 月現在)。 www.nagauta.or.jp 主催 お問い合わせ 企画制作・運営 TEL : 03-5909-3060(平日 10 時から 18 時まで) ■ FAX : 03-5909-3061 E-mail : w a g e i k o @ g e i d a n k y o . o r . j p 協力 共催 公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会 [芸団協] 内 「キッズ伝統芸能体験」事務局 〒160-8374 東京都新宿区西新宿 6-12-30 東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京発・伝統 WA 感動実行委員会 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 公益社団法人能楽協会、公益社団法人日本舞踊協会、公益社団法人日本三曲協会、一般社団法人長唄協会 公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 江東区文化センター、東村山市教育委員会・東村山市立中央公民館、公益財団法人新宿未来創造財団 (新宿文化センター)、町田市、一般財団法人町田市文化・国際交流財団(町田市民ホール)、西東京市、台東区 芸能花伝舎 2F 後援 新宿区
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