P3AM-6372-18Z0
FUJITSU Storage
ETERNUS DX, ETERNUS AF
構築ガイド（サーバ接続編）
ファイバチャネル/VMware® ESX 用
他社製ファイバチャネルカード ドライバ設定
このページは、空白です。
はじめに
本書は、ETERNUS DX/AF を、VMware® ESX で動作する他社製ファイバチャネルカードを搭載する
サーバにファイバチャネル接続して使用するために必要な作業について説明しています。
本書は、
『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX 用』に記載されている作業工
程のうち、「VMware ESX サーバの設定」の作業を行う場合に使用します。
本書は、ETERNUS DX/AF、サーバ、OS、ファイバチャネルカード、およびドライバソフトウェアの
説明書と併せてご使用ください。
なお、本書に記載している製品の商標、製品名などの表記については、『構築ガイド（サーバ接続編）
表記について』を参照してください。OS がサポートするストレージシステムについては、ETERNUS
DX/AF のサポート組み合わせ表を参照してください。
第 18 版
2016 年 12 月
本書の内容と構成
本書は以下に示す 2 章と付録から構成されています。
•「第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業」(5 ページ)
Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用してサーバに接続する場合の、ファイバチャネルカード
の設定作業について説明しています。
•「第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業」(16 ページ)
QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用してサーバに接続する場合の、ファイバチャネルカード
の設定作業について説明しています。
付録として、ファイバチャネルカードの確認に使用するサーバ側 WWN インスタンス管理表を掲載し
ています。
3
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目次
第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
5
1.1 作業の流れ..............................................................................................................................5
1.2 ファイバチャネルカードの設定 .............................................................................................6
1.2.1 ファイバチャネルカードの確認 ................................................................................................................. 6
1.2.2 SAN Boot の設定........................................................................................................................................ 9
1.2.3 VMware ESX のインストール.................................................................................................................... 9
1.2.4 ファイバチャネルカードドライバの設定................................................................................................... 9
第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
16
2.1 作業の流れ............................................................................................................................16
2.2 ファイバチャネルカードの設定 ...........................................................................................17
2.2.1 ファイバチャネルカードの確認 ............................................................................................................... 17
2.2.2 SAN Boot の設定...................................................................................................................................... 21
2.2.3 Selectable Boot の確認 ............................................................................................................................ 21
2.2.4 VMware ESX のインストール.................................................................................................................. 23
2.2.5 ファイバチャネルカードドライバの設定................................................................................................. 24
2.2.6 ファイバチャネルカードの BIOS 設定値 ................................................................................................. 29
付録 A サーバ側 WWN インスタンス管理表（記入用）
32
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第1章
Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用す
る場合の作業
本章では、Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用してサーバに接続する場合の、VMware ESX
サーバの設定およびドライバ設定作業について説明しています。
1.1
作業の流れ
作業の流れ
ファイバチャネルカードの確認
ファイバチャネルカードの装着、物理アドレス、WWN 情報の取得などを行います。
• 「1.2.1 ファイバチャネルカードの確認」(6 ページ)
SAN Boot の設定
SAN Boot 構成にする場合の設定を行います。
• 「1.2.2 SAN Boot の設定」(9 ページ)
VMware ESX のインストール
VMware ESX のインストールを行います。
• 「1.2.3 VMware ESX のインストール」(9 ページ)
5
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
ファイバチャネルカードドライバの設定
ファイバチャネルカードドライバの設定を行います。
• 「1.2.4 ファイバチャネルカードドライバの設定」(9 ページ)
本書を使用した作業が終わったら、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware®
ESX 用』に記載されている、次の作業工程（「LUN の確認」）に進んでください。
1.2
ファイバチャネルカードの設定
『サポート組み合わせ表』にある Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の手順を示しま
す。
本書で使用している画像のファイバチャネルカード情報は、使用するファイバチャネルカードに
よって異なります。
1.2.1
ファイバチャネルカードの確認
サーバにファイバチャネルカードを装着して、ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN の取
得、および Topology と LinkSpeed の設定を行います。
• ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN は、システムに障害が発生した場合、ETERNUS
DX/AF でアクセスするサーバを制限する場合（セキュリティ機能やホストアフィニティ機能など）、
またはサーバと ETERNUS DX/AF をファイバチャネルスイッチを使用して接続する場合に必要とな
る情報です。
• 物理アドレスと WWN の関係は、BIOS 表示から判断することができません。物理ファイバチャネル
カードと取得した WWN を完全に一致させるため、必ずファイバチャネルカードを装着したときに
取得します。取得した物理アドレスと WWN の情報は、必ず「サーバ側 WWN インスタンス管理表」
に記入してください。
作業の流れは以下のとおりです。
(1) ファイバチャネルカードの装着
(2) サーバの電源投入
(3) ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN の取得
(4) サーバ側 WWN インスタンス情報の取得
(5) Topology と LinkSpeed の設定
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
手順を以下に示します。
1
ファイバチャネルカードをサーバに装着します。
ファイバチャネルカードの装着方法、装着するスロットの位置、搭載スロットの有効化、および
装着時の注意事項については、ファイバチャネルカードの説明書およびサーバの取扱説明書を参
照してください。
2
サーバの電源を投入し、以下のメッセージが表示されている間に、[Alt]+[E]キーを押します。
!!! Emulex LPxxxx BIOS Copyright xxxx !!! xxxxxxxx
Press <Alt E> to go to Emulex BIOS Utility.
Press <s> to skip Emulex BIOS
「LightPulse BIOS Utility」が起動します。
3
4
情報を取得するファイバチャネルカードのポートを選択して、[Enter]キーを押します。
「Mem Base」と「Port Name」の値を確認します。
「Mem Base」の値が物理アドレス、「Port Name」の値が WWN となります。
------------------------------------------------------------------------------Emulex LightPulse FC BIOS Utility, KA6.00a13
------------------------------------------------------------------------------01: LPe16002-M6:
Bus#: 02 Dev#: 00 Func#: 00
Mem Base: CE000000 Firmware Version:
1.1.8.0
BIOS: Disabled
Port Name: 10000090FA02097E
Node Name: 20000090FA02097E
Link Status: Link Down
-------------------------------------------------------------------------------
WWN
Enable/Disable Boot from SAN
Scan for Target Devices
Reset Adapter Defaults
Configure Boot Devices
Configure Advanced Adapter Parameters
Enter <Esc> to Previous Menu
< / > to Highlight, <Enter> to Select
物理アドレスは、HBA BIOS バージョンにより、
「I/O Base」、
「I/O Address」、
「Mem Base」な
ど名称が異なります。物理アドレスの確認方法の詳細は、HBA の製品マニュアルを参照してく
ださい。
7
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
5
「サーバ側 WWN インスタンス管理表」に、物理アドレスと WWN を記入します。
（表は「付録 A サーバ側 WWN インスタンス管理表（記入用）」(32 ページ)にあります。）
以下に記入例を示します。
サーバ側 WWN インスタンス管理表
Host name
Server#1
IP Address
192.168.0.10
物理スロット名
ファイバチャネルカードの
WWN
slot0
10000090FA02097E
インスタンス名
物理アドレス
ケーブルタグ表示
CE000000
SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0
記入内容の詳細
Host name：
サーバのホスト名を記入します。
IP Address：
サーバの IP アドレスを記入します。
物理スロット名：
ファイバチャネルカードが装着されているスロット位置を記入します。
ファイバチャネルカードの WWN：
「Port Name」の値を記入します。
インスタンス名：
記入する必要はありません。
物理アドレス：
「Mem Base」の値を記入します。
ケーブルタグ表示：
接続経路（接続デバイスと接続ポートの関係）が判断しやすいタグ名を記入します。
6
[Configure Advanced Adapter Parameters]を選択して、[Enter]キーを押します。
7
[Topology Selection]を選択して、[Enter]キーを押します。
8
直結の場合は[FC-AL]を、スイッチ接続の場合は[Fabric Point to Point]を選択して、[Enter]キーを
押します。
ただし、直結で LinkSpeed が 16Gbit/s の場合は[Fabric Point to Point]を選択してください。
9
[Esc]キーを押して、手順. 7 の画面に戻ります。
10 [Link Speed Selection]を選択して、[Enter]キーを押します。
8
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
11 以下の LinkSpeed 設定一覧に従って、該当する転送速度を選択し、[Enter]キーを押します。
LinkSpeed 設定一覧
ファイバ
チャネル
カードの
転送速度
スイッチ接続
ファイバチャネルスイッチの転送速度
直結
CA 転送速度
16Gbit/s
8Gbit/s
4Gbit/s
2Gbit/s
1Gbit/s
16Gbit/s
8Gbit/s
4Gbit/s
16Gbit/s
16
8
4
—
—
16
8
4
8Gbit/s
8
8
4
2
—
8
8
4
4Gbit/s
4
4
4
2
1
4
4
4
2Gbit/s
—
2
2
2
1
—
2
2
転送速度のサポート状況は、OS や使用するストレージシステム装置によって異なるので、サー
バベンダーに確認してください。
12 [Esc]キーを押して、「Emulex LightPulse FC BIOS Utility」を終了します。
装着したファイバチャネルカードの合計ポート数が 2 つ以上ある場合は、手順. 3 から手順. 11 の
作業を繰り返し、すべてのポートを設定してから、[Esc]キーを押して「Emulex LightPulse FC
BIOS Utility」を終了します。
1.2.2
SAN Boot の設定
SAN Boot 環境を構築する場合には、
『サポート組み合わせ表』でサポート状況を確認し、使用するサー
バ、OS、ファイバチャネルカードのマニュアルなどを参照して作業を行ってください。
ETERNUS DX/AF の論理ユニット(LUN)をブートディスクとして使用する場合は、OS のインストール
に十分な容量の LUN を ETERNUS DX/AF に準備する必要があります。
1.2.3
VMware ESX のインストール
サーバに VMware ESX がインストールされていない場合は、以下の URL を参照して VMware ESX を
インストールしてください。
https://www.vmware.com/support/pubs/
1.2.4
ファイバチャネルカードドライバの設定
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定を変更してください。
9
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
1.2.4.1
VMware vSphere 5.5 以降の場合
1
VMware ESXi にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc」になりま
す。
# esxcli system module list | grep lpfc
lpfc
true
true
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードのポート数を確認します。
表示されるファイバチャネルカードの HBA Name の数がポート数です。
以下の例では、HBA Name が「vmhba1」と「vmhba2」（下線部）の 2 つ表示されているので、
ポート数は「2」と確認できます。
# esxcfg-scsidevs -a | grep lpfc
vmhba1 lpfc
link-up
fc.20000000c98df7c4:10000000c98df7c4
LPe12000 8Gb Fibre Channel Host Adapter
vmhba2 lpfc
link-up
fc.20000000c98df7c5:10000000c98df7c5
LPe12000 8Gb Fibre Channel Host Adapter
3
(0:2:0.0) Emulex Corporation
(0:2:0.1) Emulex Corporation
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
[0-1]は、ポート数 2 を示しています。
4
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
lpfcX_lun_queue_depth
設定値
VVOL 機能を使用する場合
8
左記以外の場合
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあ
たり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「8」、モジュール名が
「lpfc」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p "lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8" -m lpfc
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
5
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
6
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
8
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
8
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
1.2.4.2
VMware vSphere 5.1 以前の場合
1
VMware ESXi にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc820」になり
ます。
# esxcli system module list | grep lpfc
lpfc820
true
true
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードのポート数を確認します。
表示されるファイバチャネルカードの SCSI Host 番号の数がポート数です。
以下の例では、ファイバチャネルカードの SCSI Host 番号が「4」と「5」（下線部）の 2 つ表示
されているので、ポート数は「2」と確認できます。
# ls /proc/scsi/lpfc820
4 5
3
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc820 | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
[0-1]は、ポート数 2 を示しています。
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1.2 ファイバチャネルカードの設定
4
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「20」、モジュール名が
「lpfc820」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p "lpfc0_lun_queue_depth=20 lpfc1_lun_queue_depth=20" -m lpfc820
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「20」を入力します。
5
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
6
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m lpfc820 | grep lpfc[0-1]_lun_queue_depth
lpfc0_lun_queue_depth
int
20
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
lpfc1_lun_queue_depth
int
20
Max number of FCP commands we can queue to a specific LUN
1.2.4.3
VMware vSphere 4 の場合
1
VMware ESX にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc820」になり
ます。
# vmkload_mod -l | grep lpfc*
lpfc820
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
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1.2 ファイバチャネルカードの設定
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc820
lpfc820 enabled = 1 options = ''
下線部に何も表示されないことを確認します。
3
ファイバチャネルカードのポート数を確認します。
表示されるファイバチャネルカードの SCSI Host 番号の数がポート数です。
以下の例では、ファイバチャネルカードの SCSI Host 番号が「4」と「5」（下線部）の 2 つ表示
されているので、ポート数は「2」と確認できます。
# ls /proc/scsi/lpfc820
4 5
4
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「8」、モジュール名が
「lpfc820」、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcfg-module -s "lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8" lpfc820
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
5
設定値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc820
lpfc820 enabled = 1 options = 'lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8'
13
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1.2 ファイバチャネルカードの設定
6
VMware ESX を再起動します。
# reboot
1.2.4.4
VMware Infrastructure 3 の場合
1
VMware ESX にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は「lpfc_740」にな
ります。
# vmkload_mod -l | grep lpfc*
lpfc_740
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc_740
lpfc_740 enabled = 1 options = ''
下線部に何も表示されないことを確認します。
3
ファイバチャネルカードのポート数を確認します。
表示されるファイバチャネルカードの SCSI Host 番号の数がポート数です。
以下の例では、ファイバチャネルカードの SCSI Host 番号が「4」と「5」（下線部）の 2 つ表示
されているので、ポート数は「2」と確認できます。
# ls /proc/scsi/lpfc
4 5
4
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
lpfcX_lun_queue_depth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
14
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第 1 章 Emulex 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
1.2 ファイバチャネルカードの設定
ドライバパラメーターの名称が「lpfcX_lun_queue_depth」、I/O 数が「8」、モジュール名が
「lpfc_740」
、ポート数が「2」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcfg-module -s "lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8" lpfc_740
各ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
5
設定値を確認します。
# esxcfg-module -g lpfc_740
lpfc_740 enabled = 1 options = 'lpfc0_lun_queue_depth=8 lpfc1_lun_queue_depth=8'
6
ロードモジュールをアップデートします。
# esxcfg-boot -b
7
VMware ESX を再起動します。
# reboot
15
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第2章
QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用す
る場合の作業
本章では、QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用してサーバに接続する場合の、VMware ESX
サーバの設定およびドライバ設定作業について説明しています。
2.1
作業の流れ
作業の流れ
ファイバチャネルカードの確認
ファイバチャネルカードの装着、物理アドレス、WWN 情報の取得などを行います。
• 「2.2.1 ファイバチャネルカードの確認」(17 ページ)
SAN Boot の設定
SAN Boot 構成にする場合の設定を行います。
• 「2.2.2 SAN Boot の設定」(21 ページ)
VMware ESX のインストール
VMware ESX のインストールを行います。
• 「2.2.4 VMware ESX のインストール」(23 ページ)
16
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
ファイバチャネルカードドライバの設定
ファイバチャネルカードドライバの設定を行います。
• 「2.2.5 ファイバチャネルカードドライバの設定」(24 ページ)
本書を使用した作業が終わったら、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware®
ESX 用』に記載されている、次の作業工程（「LUN の確認」）に進んでください。
2.2
ファイバチャネルカードの設定
『サポート組み合わせ表』にある QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の手順を示しま
す。
本書で使用している画像のファイバチャネルカード情報は、使用するファイバチャネルカードに
よって異なります。
2.2.1
ファイバチャネルカードの確認
サーバにファイバチャネルカードを装着して、ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN を取
得します。
• ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN は、システムに障害が発生した場合、ETERNUS
DX/AF でアクセスするサーバを制限する場合（セキュリティ機能やホストアフィニティ機能など）、
またはサーバと ETERNUS DX/AF をファイバチャネルスイッチを使用して接続する場合に必要とな
る情報です。
• 物理アドレスと WWN の関係は、BIOS 表示から判断することができません。物理ファイバチャネル
カードと取得した WWN を完全に一致させるため、必ずファイバチャネルカードを装着したときに
取得します。取得した物理アドレスと WWN の情報は、必ず「サーバ側 WWN インスタンス管理表」
に記入してください。
作業の流れは以下のとおりです。
(1) ファイバチャネルカードの装着
(2) サーバの電源投入
(3) ファイバチャネルカードの物理アドレスと WWN の取得
(4) サーバ側 WWN インスタンス情報の取得
(5) ファイバチャネルカードの BIOS 設定
17
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
手順を以下に示します。
1
ファイバチャネルカードをサーバに装着します。
ファイバチャネルカードの装着方法、装着可能な位置（PCI バススロットの位置）、搭載スロット
の有効化、および装着時の注意事項については、ファイバチャネルカードの説明書およびサーバ
の取扱説明書を参照してください。
2
サーバの電源を投入し、以下のメッセージが表示されている間に、[Ctrl]+[Q]キーを押します。
Fast!UTIL が起動します（起動まで少し時間がかかります）。
QLogic Corporation
QLA2xxx PCI Fibre Channel ROM BIOS Version *.**
Copyright(C) QLogic Corporation 2000. All rights reserved
www.qlogic.com
Press <CTRL-Q> for Fast!UTIL
• 装着したファイバチャネルカードの合計ポート数が 1 つの環境で、Fast!UTIL を起動した場合
は、以下の画面が表示されます。
Select Host Adapter
Adapter Type
QLA2xxx
I/O Address
3400
Fast!UTIL Options
Configuration Settings
Scan Fibre Devices
Fibre Disk Utility
Select Host Adapter
Exit Fast!UTIL
• 装着したファイバチャネルカードの合計ポート数が 2 つ以上の環境で、Fast!UTIL を起動した場
合は、以下の Select Host Adapter 画面が表示されます。ファイバチャネルカードを選択して、
[Enter]キーを押すと、上記の画面が表示されます。
Select Host Adapter
Adapter Type
I/O Address
QLA2xxx
QLA2xxx
3
3400
3800
「I/O Address」の値を確認します。
「I/O Address」の値が物理アドレスになります。
Select Host Adapter
Adapter Type
QLA2xxx
I/O Address
3400
18
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
4
Fast!UTIL Options メニューの[Configuration Settings]を選択します。
5
[Adapter Settings]を選択して、[Enter]キーを押します。
Configuration Settings
Adapter Settings
Selectable Boot Settings
Restore Default Settings
Raw Nvram Data
Advanced Adapter Settings
Extended Firmware Settings
6
「Adapter Port Name」の設定値を確認します。
「Adapter Port Name」の設定値が、ファイバチャネルカードの WWN になります。
Adapter Settings
BIOS Address
BIOS Revision
Adapter Serial Number
Interrupt Level
Adapter Port Name
Host Adapter BIOS
7
:xxxxx
:x.xx
:xxxxxx
:xx
:200000E08B0214D0
:Disabled
サーバ側 WWN インスタンス管理表に、物理アドレスと WWN を記入します。
（表は「付録 A サーバ側 WWN インスタンス管理表（記入用）」(32 ページ)にあります。）
以下に記入例を示します。
Host name
Server#1
IP Address
192.168.0.10
物理スロット名
ファイバチャネルカードの
WWN
slot0
20 00 00 E0 8B 02 14 D0
インスタンス名
物理アドレス
ケーブルタグ表示
3400
SERV1_SLOT0 to SN200_1_port0
記入内容詳細
Host name：
サーバのホスト名を記入します。
IP Address：
サーバの IP アドレスを記入します。
物理スロット名：
ファイバチャネルカードが装着されているスロット位置を記入します。
ファイバチャネルカードの WWN：
「Adapter Port Name」の値を記入します。
インスタンス名：
記入する必要はありません。
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
物理アドレス：
「I/O Address」の値を記入します。
ケーブルタグ表示：
接続経路（接続デバイスと接続ポートの関係）が判断しやすいタグ名を記入します。
8
Adapter Settings の画面で、設定を確認します
搭載したファイバチャネルカードに応じて、「2.2.6 ファイバチャネルカードの BIOS 設定値」
(29 ページ)を参照して設定してください。
設定方法については、ファイバチャネルカードに添付のマニュアルを参照してください。
9
[Esc]キーを押して、Configuration Settings メニューに戻ります。
10 [Advanced Adapter Settings]を選択して、[Enter]キーを押します。
Configuration Settings
Adapter Settings
Selectable Boot Settings
Restore Default Settings
Raw Nvram Data
Advanced Adapter Settings
Extended Firmware Settings
11 Advanced Adapter Settings の画面で、設定を確認します。
搭載したファイバチャネルカードに応じて、「2.2.6 ファイバチャネルカードの BIOS 設定値」
(29 ページ)を参照して設定を行ってください。
Advanced Adapter Settings
Execution Throttle
LUNs per Target
Enable LIP Reset
Enable LIP Full Login
Enable Target Reset
Login Retry Count
Port Down Retry Count
Link Down Timeout
Extended Error Logging
RIO Operation Mode
Interrupt Delay Timer
:xx
:8
:No
:Yes
:Yes
:8
:30
:30
:Disabled
:0
:0
12 [Esc]キーを 2 回押して、Fast!UTIL Options メニューに戻ります。
BIOS 設定を変更した場合は、[Save xxxxxx]で設定を保存します。ファイバチャネルカードを 2
枚以上装着している場合は、以下の手順で 2 枚目以降のファイバチャネルカードを選択して、選
択したカードの BIOS 設定を行ってください。
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
(1) [Select Host Adapter]を選択して、[Enter]キーを押します。
Fast!UTIL Options
Configuration Settings
Scan Fibre Devices
Fibre Disk Utility
Select Host Adapter
Exit Fast!UTIL
(2) Select Host Adapter 画面で、BIOS 設定を行うファイバチャネルカードを選択します。
Fast!UTIL Options メニューが表示されるので、 手順. 2 から手順. 12 の作業を行います。
Select Host Adapter
Adapter Type
I/O Address
QLA2xxx
QLA2xxx
3400
3800
13 [Exit Fast!UTIL]を選択して、[Enter]キーを押します。
14 [Reboot System]を選択して、[Enter]キーを押します。
Exit Fast!UTIL
Reboot System
Return to Fast!UTIL
サーバが再起動します。
Fast!UTIL のメニュー画面に戻る場合は、[Return to Fast!UTIL]を選択します。
2.2.2
SAN Boot の設定
SAN Boot 環境を構築する場合には、
『サポート組み合わせ表』でサポート状況を確認し、使用するサー
バ、OS、ファイバチャネルカードのマニュアルなどを参照して作業を行ってください。
ETERNUS DX/AF の論理ユニット(LUN)をブートディスクとして使用する場合は、OS のインストール
に十分な容量の LUN を ETERNUS DX/AF に準備する必要があります。
2.2.3
Selectable Boot の確認
1
2
3
Fast!UTIL の Configuration Settings メニューの[Selectable Boot Settings]を選択して、[Enter]キー
を押します。
「Selectable Boot」を「Enabled」に設定します。
ブートパス（ETERNUS DX/AF のポートの WWN）とブート LUN#を選択します。
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
選択画面は「SAN Boot」の設定で、
「Host Adapter BIOS」を「Enabled」に設定している場合
のみ表示されます。
「Disabled」設定の場合は、[Selectable Boot Settings]を選択すると、選択画面は表示されず、
次の手順. 4 の画面が表示されます。
4
各項目の設定値を確認します。
Selectable Boot Settings
Selectable Boot
Boot Port Name, Lun
:Disabled
:0000000000000000,0
項目
設定値
備考
Selectable Boot
Enabled または Disabled
• SAN Boot する場合は、
「Enabled」を設
定してください。
• SAN Boot しない場合は、
「Disabled」を
設定してください。
Boot Port Name, Lun
ETERNUS DX/AF の WWN, LUN#
または 0000000000000000,0
• SAN Boot する場合は、ブートパスとし
て接続する ETERNUS DX/AF のポート
の WWN とブート LUN#がカンマで区
切られて表示されます。
• SAN Boot しない場合は、
「0000000000000000, 0」が表示されま
す。
5
[Esc]キーを押して、Configuration Settings メニューに戻ります。
6
[Esc]キーを 2 回押して、Fast!UTIL Options メニューに戻ります。
設定を変更した場合は、[Save xxxxxx]で設定を保存します。
ファイバチャネルカードを 2 枚以上装着している場合は、以下の手順で 2 枚目以降のファイバ
チャネルカードを選択して、選択したカードの設定確認を行ってください。
(1) Fast!UTIL Options メニューで[Select Host Adapter]を選択して、[Enter]キーを押します。
Fast!UTIL Options
Configuration Settings
Scan Fibre Devices
Fibre Disk Utility
Select Host Adapter
Exit Fast!UTIL
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
(2) BIOS 設定を行うファイバチャネルカードを選択します。
Select Host Adapter
Adapter Type
I/O Address
QLA2xxx
QLA2xxx
3400
3800
(3) Fast!UTIL Options メニューが表示されるので、手順. 1 から手順. 6 の作業を行います。
7
[Exit Fast!UTIL]を選択して、[Enter]キーを押します。
8
[Reboot System]を選択して、[Enter]キーを押します。
Exit Fast!UTIL
Reboot System
Return to Fast!UTIL
サーバが再起動します。
Fast!UTIL のメニュー画面に戻る場合は、[Return to Fast!UTIL]を選択します。
2.2.4
VMware ESX のインストール
• サーバに VMware ESX がインストールされていない場合は、以下の URL を参照して VMware ESX
をインストールしてください。
https://www.vmware.com/support/pubs/
• SAN Boot する場合は、ファイバチャネルカード BIOS 設定ツールの Fast!UTIL を使用して、ファイ
バチャネルのパスを確認してください。
ファイバチャネルスイッチの設定が完了すると、サーバの BIOS 画面で、ファイバチャネルのパスを
確認することができます。
確認の手順を以下に示します。
1
サーバの電源を投入し、以下のメッセージが表示されている間に、[Ctrl]+[Q]キーを押します。
Fast!UTIL が起動します（起動まで少し時間がかかります）。
QLogic Corporation
QLA2xxx PCI Fibre Channel ROM BIOS Version *.**
Copyright(C) QLogic Corporation 2000. All rights reserved
www.qlogic.com
Press <CTRL-Q> for Fast!UTIL
2
ファイバチャネルカードのファイバチャネルポートが 2 つ以上ある場合は、該当するポートを選
択します。
23
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
3
Fast!UTIL Options メニューの[Scan Fibre Devices]を選択します。
ETERNUS DX/AF が表示されます。
ETERNUS DX/AF が表示されれば、問題ありません。表示されない場合は、本書の作業手順や、
ETERNUSmgr のインストールおよび設定、ファイバチャネルスイッチの設定などを再度確認してくだ
さい。
2.2.5
ファイバチャネルカードドライバの設定
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定を変更してください。
2.2.5.1
VMware vSphere 5.5 以降の場合
1
VMware ESXi にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、「qlnativefc」になります。
# esxcli system module list | grep qlnativefc
qlnativefc
true
true
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m qlnativefc | grep ql2xmaxqdepth
ql2xmaxqdepth
int
Maximum queue depth to report for target devices.
3
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
ql2xmaxqdepth
設定値
VVOL 機能を使用する場合
8
左記以外の場合
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあ
たり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
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第 2 章 QLogic 社製ファイバチャネルカードを使用する場合の作業
2.2 ファイバチャネルカードの設定
ドライバパラメーターの名称が「ql2xmaxqdepth」、I/O 数が「8」、モジュール名が「qlnativefc」
の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p ql2xmaxqdepth=8 -m qlnativefc
ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
このオプションは、ファイバチャネルカードのポート単位の設定はできません。
対象ファイバチャネルカードのポートすべてが同じ設定になります。
4
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
5
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m qlnativefc | grep ql2xmaxqdepth
ql2xmaxqdepth
int
8
Maximum queue depth to report for target devices.
2.2.5.2
VMware vSphere 5.1 以前の場合
1
VMware ESXi にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、「qla2xxx」になります。
# esxcli system module list | grep qla
qla2xxx
true
true
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して、初期値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m qla2xxx | grep ql2xmaxq
ql2xmaxqdepth
int
Maximum queue depth to report for target devices.
3
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
ドライバパラメーター
設定値
ql2xmaxqdepth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「ql2xmaxqdepth」、I/O 数が「8」、モジュール名が「qla2xxx」の
場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcli system module parameters set -p ql2xmaxqdepth=8 -m qla2xxx
ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
このオプションは、ファイバチャネルカードのポート単位の設定はできません。
対象ファイバチャネルカードのポートすべてが同じ設定になります。
4
VMware ESXi を再起動します。
# reboot
5
VMware ESXi の再起動後、設定値を確認します。
# esxcli system module parameters list -m qla2xxx | grep ql2xmaxq
ql2xmaxqdepth
int
8
Maximum queue depth to report for target devices.
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
2.2.5.3
VMware vSphere 4 の場合
1
VMware ESX にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、「qla2xxx」になります。
# vmkload_mod -l | grep qla*
qla2xxx
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcfg-module -g qla2xxx
qla2xxx enabled = 1 options = ' '
下線部に、何も表示されないことを確認します。
3
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
設定値
ドライバパラメーター
ql2xmaxqdepth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
本設定値を変更した場合は、『構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX
用』を参照し、I/O のキューの最大数の設定値も変更してください。
ドライバパラメーターの名称が「ql2xmaxqdepth」、I/O 数が「8」、モジュール名が「qla2xxx」の
場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcfg-module -s "ql2xmaxqdepth=8" qla2xxx
ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
このオプションは、ファイバチャネルカードのポート単位の設定はできません。
対象ファイバチャネルカードのポートすべてが同じ設定になります。
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
4
設定値を確認します。
# esxcfg-module -g qla2xxx
qla2xxx enabled = 1 options = 'ql2xmaxqdepth=8'
5
VMware ESX を再起動します。
# reboot
2.2.5.4
VMware Infrastructure 3 の場合
1
VMware ESX にロードされているファイバチャネルカードのモジュール名を確認します。
下線部がロードされているモジュール名です。以下の例では、モジュール名は
「qla2300_707_vmw」になります。
# vmkload_mod -l | grep qla2300
qla2300_707_vmw
使用しているファイバチャネルカードによって、モジュール名が異なる場合があります。
2
ファイバチャネルカードの初期値を確認します。
手順. 1 で確認したファイバチャネルカードのモジュール名を指定して初期値を確認します。
# esxcfg-module -g qla2300_707_vmw
qla2300_707_vmw enabled = 1 options = ' '
下線部に、何も表示されないことを確認します。
3
ファイバチャネルカードのドライバパラメーターの設定値を変更します。
設定値
ドライバパラメーター
ql2xmaxqdepth
任意(*1)
（ETERNUS DX/AF 側 FC ポートあたり最大 1024）
*1: 推奨値=1024¸1 つの CA ポートに接続されるファイバチャネルポート数¸LUN 数
（小数点以下は切り捨て）
算出された値が「8」より小さくなる場合は、「8」を設定してください。また、算出された
値が OS またはドライバの最大値を超える場合は、最大値を設定してください。
28
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
ド ラ イ バ パ ラ メ ー タ ー の 名 称 が 「 ql2xmaxqdepth 」、 I/O 数 が 「 8 」、 モ ジ ュ ー ル 名 が
「qla2300_707_vmw」の場合は、以下のコマンドで設定値を変更します。
# esxcfg-module -s ql2xmaxqdepth=8 qla2300_707_vmw
ドライバパラメーターの設定値に I/O 数「8」を入力します。
このオプションは、ファイバチャネルカードのポート単位の設定はできません。
対象ファイバチャネルカードのポートすべてが同じ設定になります。
4
設定値を確認します。
# esxcfg-module -g qla2300_707_vmw
qla2300_707_vmw enabled = 1 options = 'l ql2xmaxqdepth =8'
5
ロードモジュールをアップデートします。
# esxcfg-boot -b
6
VMware ESX を再起動します。
# reboot
2.2.6
ファイバチャネルカードの BIOS 設定値
• Adapter Settings の画面
各項目の設定値を以下のとおりに設定してください。
異なる値が設定されている場合は設定を変更してください。ただし、BIOS 版数によっては、設定項
目が存在しない場合があります。
項目
設定値
備考
BIOS Address
カードごとの固有値
設定は変更できません。
Enabled または Disabled
• SAN Boot する場合は、「Enabled」
を設定してください。
• SAN Boot しない場合は、
「Disabled」を設定してください。
BIOS Revision (*1)
Adapter Serial Number
Interrupt Level
Adapter Port Name
Host Adapter BIOS
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
項目
設定値
備考
Frame Size
2048
Loop Reset Delay
5
異なる値が設定されている場合は設
定を変更してください。
Adapter Hard Loop ID
Disabled
Hard Loop ID
0
Spinup Delay
Disabled
Connection Options
0 または 1
• 直結の場合は「0」(*2)
• スイッチ接続の場合は「1」(*3)
Fibre Channel Tape Support
Disabled
異なる値が設定されている場合は設
定を変更してください。
Data Rate
(*4)
0：1Gbit/s 固定
1：2Gbit/s 固定
2：Auto-negotiated
3：4Gbit/s 固定
4：8Gbit/s 固定
5：16Gbit/s 固定
『サポート組み合わせ表』の BIOS 版
*1： ファイバチャネルカードの BIOS 版数が表示されます。
数と一致しているか確認してください。
*2:
ETERNUS DX/AF との接続形態が、ファイバチャネルパススルーブレードを使用して直結す
る場合の設定値。ただし、16Gbit/s 対応ファイバチャネルカードで直結する場合は「1」を選
択してください。
*3:
ETERNUS DX/AF との接続形態が、ファイバチャネルパススルーブレードを使用してファイ
バチャネルスイッチに接続する場合、またはファイバチャネルスイッチブレードを使用して接
続する場合の設定値。
*4： Data Rate 設定値
ファイバ
チャネル
カードの
転送速度
スイッチ接続
ファイバチャネルスイッチの転送速度
直結
CA 転送速度
16Gbit/s
8Gbit/s
4Gbit/s
2Gbit/s
1Gbit/s
16Gbit/s
8Gbit/s
4Gbit/s
16Gbit/s
5
4
3
—
—
5
4
3
8Gbit/s
4
4
3
1
—
4
4
3
4Gbit/s
3
3
3
1
0
3
3
3
2Gbit/s
—
1
1
1
0
—
1
1
QLogic 社製 4Gbit/s 対応ファイバチャネルカードを ETERNUS SN200 series ファイバチャネ
ルスイッチと接続するときに、SFP が原因で正しくリンクアップされない場合は、「Data
Rate=2 (AutoSelect)」に設定します。SFP に関する詳細は、担当保守員に確認してください。
• Advanced Adapter Settings の画面
各項目の設定値を設定または確認してください。
異なる値が設定されている場合は設定を変更してください。ただし、BIOS 版数によっては、設定項
目が存在しない場合があります。
設定値
項目
16Gbit/s 対応
ファイバチャネ
ルカード
8Gbit/s 対応ファ 4Gbit/s 対応ファ 2Gbit/s 対応ファ
イバチャネル
イバチャネル
イバチャネル
カード
カード
カード
Execution Throttle
—
65535
16
16
LUNs per Target
8
8
128
8
30
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2.2 ファイバチャネルカードの設定
設定値
項目
16Gbit/s 対応
ファイバチャネ
ルカード
Enable LIP Reset
No
Enable LIP Full Login
Yes
Enable Target Reset
Yes
Login Retry Count
8
Port Down Retry Count
30
Link Down Timeout
30
Extended Error Logging
Disabled
RIO Operation Mode
0
Interrupt Delay Timer
0
Enabled interrupt
No
—
EV Controller Order
Disabled
—
8Gbit/s 対応ファ 4Gbit/s 対応ファ 2Gbit/s 対応ファ
イバチャネル
イバチャネル
イバチャネル
カード
カード
カード
31
FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX 用
Copyright 2016 FUJITSU LIMITED
P3AM-6372-18Z0
付録 A
サーバ側 WWN インスタンス管理表（記入用）
「ファイバチャネルカードの確認」作業で使用する管理表です。
必要に応じてご使用ください。
Host name
IP Address
物理スロット名
ファイバチャネルカードの
インスタンス名
WWN
物理アドレス
ケーブルタグ表示
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FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド（サーバ接続編） ファイバチャネル/VMware® ESX 用
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FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド（サーバ接続編）
ファイバチャネル/VMware® ESX 用
他社製ファイバチャネルカード ドライバ設定
P3AM-6372-18Z0
発行日: 2016 年 12 月
発行責任: 富士通株式会社
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仕様書 [215KB pdfファイル]

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