21-12 - 第一機材

JIS G 3302(2010)
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯(抜粋)
Hot-dip Zinc-coated Steel Sheets and Coils
1.適用範囲 この規格は,質量分率で97%以上の亜鉛を含むめっき浴(ただし,通常アルミニウムを0.30%以下とする。)において,両面等厚の溶融亜鉛めっきを行った
鋼板及び鋼帯(以下,板及びコイルという。)並びに板をJIS G 3316 に規定する形状及び寸法に加工した波板について規定する。
3.種類及び記号並びに適用する表示厚さ 1)
種類及び種類の記号並びに適用する表示厚さは,次による。
注1) 表示厚さは,めっき前の原板厚さをいう。
a)板、波板及びコイルの種類は,熱間圧延鋼板及び鋼帯(以下、熱延原板という。)を用いた6種類,及び冷間圧延鋼板(以下、冷延原板という。)を用いた11種類とし、
種類の記号及び適用する表示厚さは、表1及び表2による。
4.化学成分 板、波板及びコイルの化学成分は,13.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表3による。ただし、必要に応じて表3以外の合金元素を添加してもよい。
5.めっき
5.1 めっきの種類 めっきの種類は,非合金化めっき及び合金化めっき2) の2種類とする。
注 2) 合金化めっきとは,めっき後に加熱することによって,めっき層全体が亜鉛と鉄との合金層となるように処理して得られるめっきをいう。
5.2 めっきの付着量
5.2.1 めっきの付着量表示記号 めっきは,両面等厚めっきとし,めっきの付着量表示記号は,表4による。
5.2.2 めっきの付着量 めっきの付着量は,13.2.2によって試験を行い,その最小付着量は,次による。めっきの最大付着量(両面の合計)は,受渡当事者間で協定してもよい。
a)板、波板及びコイルのめっきの付着量は,両面の合計付着量によって表し,3点平均最小付着量,及び1点
最小付着量は,表4による。
ここで,3点平均最小付着量は,供試材から採取した3個の試験片の測定値の平均値に対して適用し,1点最小付着量は,平均値を
求めた3個の試験片の測定値の最小値に対して適用する。
b)板、波板及びコイルのめっきの片面1点の最小付着量は,1点最小付着量(両面の合計)の40%以上が望ましい。
表1
種類及び記号(熱延原板を使用)
種類の記号
SGHC
表示の厚さ
1.6以上6.0以下
種類の記号
SGHC
SGCC
C
0.15 以下
0.15 以下
適
一
表3
表2
単位 ㎜
用
般 用
種類及び記号(冷延原板を使用)
種類の記号
SGCC
化学成分
表4
単位 %
Mn
0.80 以下
0.80 以下
P
0.05 以下
0.05 以下
JIS G 3313(2010)
表示の厚さ
0.25以上3.2以下
S
0.05 以下
0.05 以下
適
一
単位 ㎜
般
用
用
めっきの最小付着量(両面の合計)
めっきの付着
量表示記号
Z27
めっき区分
非合金化
3点平均
最小付着量
275
単位g/㎡
1 点
最小付着量
234
電気亜鉛めっき鋼板および鋼帯(抜粋)
Electrolytic Zinc-coated Steel Sheets and Coils
1.適用範囲 この規格は,電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯(以下,
コイルという。)について規定する。
3.種類,記号及び適用する表示厚さ 1) 並びに原板
板及びコイルの種類は,熱間圧延鋼帯(以下,熱延原板という。)を用いる16種類及び冷間圧延鋼帯(以下,冷延原板という。)を用いる18種類とし,種類の記号及び適
用する表示厚さは表1及び表2による。
注 1) 表示厚さは,めっき前の原板厚さをいう。
4.めっき
4.1 めっきの付着量 めっきの付着量は,12.1によって試験を行い,それぞれの試験片の片面ごとの最小付着量は表4による。
板及びコイルには,両面のめっきの付着量が同一のもの(以下,等厚めっきという。),両面のめっきの付着量が異なるもの(以下,差厚めっきという。)及び片面だけ
めっきしたもの(以下,片面めっきという。)がある。
4.2 めっきの付着量表示記号 めっきの付着量表示記号は,表4のめっきの片面付着量表示記号の組合せとし,その表し方は次による。
b)
コイルの場合は,めっきの片面付着量表示記号を,
コイルの外面/内面の順に表す。 例 E16/E32
表1
種類及び記号(熱延原板を使用)
表4
単位 ㎜
適
用
種類の
対応するJ I S原板の
表示の厚さ
主な用途
記号
種類の記号
1.6以上
SEHC
一般用
SPHC
4.5以下
めっきの付着量表示記号及び片面の最小付着量
めっきの片面
付着量表示記号
EB
E8
めっきの最小付着量(片面)
等厚めっき
差厚めっき
の場合
の場合
2.5
—
8.5
8
表 10
表2
種類及び記号(冷延原板を使用)
単位 ㎜
使用材料
適
用
種類の
対応するJ I S原板の
表示の厚さ
主な用途
記号
種類の記号
0.4以上
SECC
一般用
SPCC
3.2以下
降伏点
引張強さ
種類の
又は耐力
記号
N/㎟ 1.6 以上
N/㎟
2.0 未満
SEHC
—
270 以上 29 以上
SECC
—
—
—
JIS G 3444(2010)
単位g/㎡
注記 めっき標章付着量は,
(参考)
製造実績に基づいた片面当たり
めっき標準付着量
の付着量を表す参考値である。
(片面)
3
10
降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び
伸び %
表示厚さ ㎜
2.0 以上 2.5 以上 3.15 以上 3.2 以上
2.5 未満 3.15 未満 3.2 未満 4.0 未満
29 以上 29 以上 29 以上 31 以上
—
—
—
—
4.0 以上
4.5 未満
31 以上
—
試験片及び方向
5号,
圧延方向
—
一般構造用炭素鋼鋼管(抜粋)
Carbon Steel tubes for general structural purposes
1.適用範囲 この規格は、鉄塔、足場、支柱、基礎ぐい、地すべり抑止ぐいなどの、土木、建築の構造物に使用する炭素鋼鋼管(以下、管という)について規定する。
6.機械的性質
6.1 引張強さ、及び降伏点又は耐力
管、又は管に使用する鋼板若しくは鋼帯は、9.2.3によって試験を行い、引張強さ、降伏点又は耐力、及び溶接部の引張強さは、表3による。溶接部引張強さは、自動
アーク溶接鋼管に適用する。ただし、溶接部引張試験は、注文者の承認を得た場合には省略してもよい。
表 3―機械的性質
種類の記号
21
21-12
STK 400
引張強さ
N/㎟
降伏点
又は耐力
N/㎟
全外径
全外径
400以上
235以上
へん平性
溶接部
引張強さ 平板間の距離
(H )
N/㎟
適用外径
全外径
全外径
400以上
2/3D
曲げ性
曲げ角度
内側半径
50㎜以下
90°
6D
注 この表のDは管の外径を表す
第一機材株式会社 平成28年5月発行「№61総合カタログ」に基づいております。