絵本のような英国コッツウォルズの町や村を訪ねて。コッツウォルズを巡る旅のベースとしておすすめなのがマナーハウス。中世ヨーロッパにおける荘園領主の屋敷を改装した宿泊施設で、写真のマナーハウス「ローズ・オブ・ザ・マナー」はコッツウォルズで１番人気。併設のレストランはミシュランの星付き（左）。イングリッシュガーデンは、５月∼７月がベストシーズン。美しい庭を作れる人は「グリーンハンド」と呼ばれ尊敬される（右）。ウェールズ、スコットランド、イングランド、北アイルランドというしているが、これらを巡る電車やバスなどの公共交通機関は充実していな４つの国からなる連合国家イギリス。い。そのため、旅行者はロンドンから歴史、文化、自然と見どころが多い国のバスツアーに参加するか、レンタカーだが、最近人気が高いのがイギリスのを借りて訪れるのが一般的だが、村内自然や風景を楽しむツアーだ。国民のの散策は、徒歩でゆっくりと時間をかために保護されている特別自然景観けるのをおすすめする。パブリック・地域がイングランドとウェールズにフットパスという歩行者専用の遊歩道 40カ所、北アイルランドに9カ所あり、も整備されていて、初級者向けから上中でもイングランドの中央部に広がる級者向けまでモデルコースが掲載され風光明媚な丘陵地帯、コッツウォルズた地図をインフォメーションや書店で地方は近年、日本でも注目されている。購入できる。畑の裏の散策路や運河コッツウォルズの人気の秘密は、この沿いの小径などを歩き、自然と調和し地方に点在する農村の持つ、のどかた人々の暮らしに触れると、普段、自分でかわいらしい雰囲気だろう。緑豊かがいかに都会でせかせかした時間をな丘陵地帯に、この地方で採れる蜂生きているか考えさせられる。蜜色の石灰石、ライムストーンを使っ写真はバイブリーという人口700人にもた三角屋根の家並みが続く。そして、満たない小さな村で、イギリスの著名同じ蜂蜜色の教会、修道院、古城などな芸術家、ウィリアム・モリスが「イングの大きな建物が、それぞれの村の歴史ランドで最も美しい村」と讃えたことでと営みを見守るかのように建っている。知られる。アーリントン・ローと呼ばれ春から夏のシーズンは、村人自慢のインる14世紀に建てられた長屋には、今もグリッシュガーデンが彩りを添えて、人々が生活している。緑萌え、花咲く風景はいっそう美しく輝く。 5月のバイブリーを歩くと、絵本の中に中世に毛織物で栄えたチッピング・カム入り込んだかのようだ。そういえば、 Honey Gold デン、川のほとりに発展し「コッツウォル「ハリーポッター」のロケに使われたグズのヴェネツィア」と呼ばれるボートン・ロスター大聖堂も北部コッツウォルズオン・ザ・ウォーター、最も古い家並み地方にある。こんなに美しい風景の中 U.K. が保存されている村として知られるだったら、僕も精霊の力を借りて魔法カースル・クーム…。コッツウォルズにの一つでも使えるのではないか、ふと、は広いエリアに個性的な町や村が点在そんなことを考えた。 in 中世の色・長閑の色世界の色図鑑 World color palette U.K. コッツウォルズ国名：イギリス首都：ロンドン（London）面積： 24万3000km2 人口：約6180万人（2010年）言語：英語 North Sea ロンドン FRANCE 地球の歩き方編集長植木孝地球の歩き方ガイドブックイギリス巻頭ページではコッツウォルズ地方を歩いて楽しむためのおすすめコースを掲載。「フットパス」という歩行者専用の遊歩道を歩いてのどかな Present 風景を味わいたい。 5名さま定価 1,836円（税込）全国書店で発売中 2015 SPRING 2