WS5000シリーズ トラブルシューティング ガイド

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WS 5000 Series
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WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティングのシナリオ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3
スイッチの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3
アクセスポートの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
モバイルユニットの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
フェイルオーバの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
インストール / アップグレードの問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
干渉の問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
トラブルシューティングツール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 13
CLI サービスモード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
システム情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
システムリソース情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
システムロギングのメカニズム . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
定義済みのログ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
リアルタイムのシステム情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
診断とヘルスモニタ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
他のプログラムの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
トラブルシューティング
13
13
16
17
20
21
24
27
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 1
2 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティング
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングのシナリオ
この章では、さまざまな問題および問題の原因を診断する際の留意点について説明し、可
能な解決策をいくつか提案します。以下のトピックが含まれます。
•
•
•
•
•
•
1
3 ページの「スイッチの問題」
5 ページの「アクセスポートの問題」
7 ページの「モバイルユニットの問題」
9 ページの「フェイルオーバの問題」
11 ページの「インストール / アップグレードの問題」
12 ページの「干渉の問題」
スイッチの問題
1.1 スイッチの電源が入らない
• 電源から WS 5000 に電力が実際に供給されていることを確認します。ケーブル、
ヒューズ、UPS の電力などを調べます。
• WS 5000 背面の電源スイッチが on の位置になっていることを確認します。
• LED は点灯していますか。WS 5000 の動作中は一方または両方の LED が点灯します。
• ファンの回転音が聞こえますか。WS 5000 の動作中はファンの電源が入っており、ス
イッチの電源を切るまでオンのままです。
1.2 スイッチの起動に非常に長い時間がかかる
• DHCP が有効になっていない ( および静的 IP アドレスを使用していない ) 場合、起動が
極端に遅くなることがあります。これは正常な動作です。
1.3 スイッチが DHCP 経由で IP アドレスを取得できない
• NIC 2 ( 有線側ネットワークの Ethernet ポート ) で DHCP が有効になっていることを確
認します。DHCP を有効にするには、 (Cfg).Ethernet.[2] コンテキストで
set dhcp enable コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Ethernet.[2]> set dhcp enable
Configuring Ethernet port...
Status:Success.
Ethernet Port information:
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 3
Name
:Ethernet 2
Network Interface Card #
: 2
Description
:Description
MAC Address
:00:xx:xx:xx:xx:xx
Status
:Enable
Online
:Yes
Configured Mode
:Auto
Negotiated Mode - Duplex
:Full
Negotiated Mode - Speed
: 100
DHCP status
:Enable
IP Address
:172.xxx.xxx.xxx
Network Mask
: 255.255.255.0
...
1.4 WS 5000 のシリアルポート経由でスイッチにアクセスできない
• コンピュータのシリアルポートと WS 5000 のシリアルポートとの接続に、コンソール
ケーブル (NULL モデムシリアルケーブル ) を使用していることを確認します。
• ご使用のコンピュータ上で、HyperTerminal などのシリアル端末エミュレーションプロ
グラムを使用していることを確認します。
• 使用しているシリアル端末エミュレーションプログラムで、シリアルポートの設定を
調べます。正しい設定を以下に示します。
端末の種類
ポート
端末の設定
VT-100
COM 1 ∼ 4 ( 使用しているポートにより異なる )
データビット 8
ストップビット 1
パリティなし
転送速度 19200 bps
フロー制御なし
ハードウェア圧縮なし
1.5 telnet 経由でスイッチにアクセスできない
• リモートコンピュータからスイッチの IP アドレスに ping を実行してみてください。
応答がありますか。応答がない場合、スイッチの DHCP 設定または静的 IP アドレスが
変更された可能性があります。
• スイッチで telnet が有効に設定されていることを確認します。
WS5000.(Cfg).Telnet> enable
Enabling...
Status :Success.
Telnet information:
Telnet Status:Active.
4 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングのシナリオ
• LAN 上で telnet によるアクセスを拒否していないことを確認します。Ethernet ポート
2 を使用している LAN インスタンスに移動して、set allow telnet を呼び出します。
WS5000.(Cfg).LAN.[eth2]> set allow telnet
Configuring a LAN...
Status:Success.
LAN information:
Name
:eth1
Description
:Public LAN
ep
: 2
np
:
allow
:web telnet ftp
deny
:
NAT list:
1.6 スイッチが DIAG モードになる
スイッチは、セルコントローラを起動できないなどの重大な内部エラーが発生した場合に
DIAG ( 診断 ) モードになります。これは、発生してはならない致命的なエラーです。
DIAG モードでは、再起動、シャットダウン、問題の調査のいずれかを選択できます。
スイッチが DIAG モードになった場合は、Symbol サポートの担当者にご連絡ください。
2
アクセスポートの問題
2.1 アクセスポートが選択されていない
• 使用しているスイッチポリシのインスタンスで、国コードが設定されていることを確
認します。原則として、国コードを指定するまでスイッチは使用できません。
WS5000.(Cfg).SPolicy.[Name]> set countrycode us
This command will change the country code.
Are you sure (yes/no)
:yes
Configuring Switch Policy...
Status:Success.
Switch Policy information:
Policy Name
:Name
Description
:Description
Country
:US
• 十分なライセンスを保持していることを確認します。
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 5
• WLAN を作成してスイッチに追加しましたか。これを実行するには、WLAN、アクセ
スポートポリシ、およびスイッチポリシを作成する必要があります。その後、WLAN
をアクセスポートポリシに追加し、アクセスポートポリシをスイッチポリシに追加し
ます。
WS5000.(Cfg).WLAN> add myWLAN ESSID
WS5000.(Cfg).WLAN.[myWLAN]> ;; configure the WLAN here
...
WS5000.(Cfg).APPolicy> add myAPPolicy
WS5000.(Cfg).APPolicy.[myAPPolicy]> set wlan myWLAN
...
WS5000.(Cfg).SPolicy> add mySwitchPolicy
WS5000.(Cfg).SPolicy.[mySwitchPolicy]> set appolicy myAPPolicy
...
• アクセスポートを選択するには、スイッチのフェイルオーバ ( スタンバイ ) 状態をアク
ティブにする必要があります。状態を調べるには、スタンバイコンテキストに移動し
て、show コマンドを呼び出します。
WS5000.(Cfg).Standby> show
Standby Management:
StandBy mode
:Primary
Standby Status
:Enable
State
:Active (No Standby)
スタンバイスイッチを使用していない場合でも、プライマリ ( つまり唯一の ) スイッチ
はアクセスポートを選択するために、Active スタンバイ状態を保持している必要があ
ります。状態は、フェイルオーバシステムにより自動的に決定されます。スイッチを
強制的にアクティブにすることはできません。
• アクティブなスイッチポリシ内のアクセスポート「選択除外」リストを調べます。使
用している ( 実際の ) アクセスポートが除外リスト内に存在する場合、そのアクセス
ポートは選択されません。リストを調べるには、スイッチポリシのインスタンスに移
動して、show を呼び出します。
WS5000.(Cfg).SPolicy.[Name]> show
Switch Policy information:
Policy Name
:Name
Description
:Description
Country
:US
...
Include Adoption List details
:
1. Adopt A0:A0:A0:A0:A0:A0 with APPolicy
6 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
:Default Access Port Policy
トラブルシューティングのシナリオ
Exclude Adoption List details
:
1. Deny B0:B0:B0:B0:B0:B0
2. Deny C0:C0:C0:C0:C0:C0
...
アクセスポート (MAC アドレスで識別される ) を除外リストから削除するには、以下を
実行します。
WS5100...SPolicy.[Name]> set adoptionlist exclude C0:C0:C0:C0:C0:C0 remove
Configuring Switch Policy...
Status:Success.
• サービスモードに入り、showAPFirmware コマンドを使って、適切なファームウェア
ファイルが利用可能かどうかを調べます。
WS5000> service
Enter CLI Service Mode Password: ******
Enabling CLI Service Mode Commands.....done
Service-WS5000> showApFirmware
AP Firmware is loaded with following image
-----------------------------------------v1.1.0.18.img 25478 Jul 13 08:53
------------------------------------------
• 使用する WLAN が認証されていることを確認します。認証ステータスを調べるには、
アクティブな WLAN インスタンスに移動して show を呼び出します。
WS5000.(Cfg).WLAN.[Name]> show
WLAN details...
Name
:Name
ESSID #
: 101
Description
:Description
Security Policy
:Default
WLAN Authentication Status
:Authenticated
Kerberos authentication name
: 101
...
WLAN が認証されていない場合は、使用しているセキュリティポリシの設定を調べる
必要があります。
3
モバイルユニットの問題
スイッチに現在アソシエートされているモバイルユニットの詳細を表示するには、システ
ムまたは構成コンテキストで show mu コマンドを呼び出します。
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 7
3.1 モバイルユニットが IP アドレスを取得できない
• サポートされているモバイルユニットですか。WS 5000 では、次のデバイスがサポー
トされています。
- PDT 8846 Pocket PC 2003
- 8846 CSM
- PDT 2846
- PDT 8146
- MC 9000 Embedded CE
- PDT 6846
- PDT 6842
- PDT 3146
- PTC 960 SL (Symbol T2 無線あり )
- PTC 960 (900 MHz 無線あり )
- PTC 960 (Aironet 4800 あり )
- PTC 960 (Aironet 4500 あり )
- Zebra QL320 プリンタ
- Windows 2000 ラップトップ
- Windows XP ラップトップ
- Pocket PC 2002 PDA (HP IPaq)
- Hobart スケール /Cisco 350
• モバイルユニットの数は、最大許容数以内ですか。モバイルユニットの最大数は、
サービス契約により異なります。
• WS 5000 が選択したアクセスポートに、モバイルユニットがアソシエートされていま
すか。(5 ページの「アクセスポートが選択されていない」を参照 )
• 作成した WLAN の ESSID にモバイルユニットがアソシエートされていますか。モバイ
ルユニットの ESSID は、モバイルユニットに付属の Mobile Companion アプリケー
ションで確認できます。
• 正しい WEP 鍵をモバイルユニットにインストールしましたか。スイッチの鍵とモバイ
ルユニットの鍵は、共有鍵認証システム内で、同じでなければなりません。スイッチ
が使用している WEP 鍵を設定するには、WLAN に適用したセキュリティポリシのイン
スタンスに移動して、WEP 鍵を設定します。ここでは、WEP40 Default ポリシに対し
て WEP 鍵 0 を設定します。
WS5000.(Cfg).SecurityPolicy.[WEP40 Default]> set wepkey 0 "**********"
Configuring Security Policy...
Status:Success.
Security Policy details...
Policy name
:WEP40 Default
Description
:40-bit WEP with default WEP Keys
Beacon ESSID
:Enabled
Encryption Type
:wep40
8 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングのシナリオ
Open Authentication
:Disabled
Shared Key Authentication
:Enabled
Wep Key 0
: **********
Wep Key 1
: **********
Wep Key 2
: **********
Wep Key 3
: **********
Wep Key to use
: 0
• 無線側ネットワークの NIC ( 慣例では NIC 1) で DHCP サーバが有効であることを確認
します。Ethernet.[N] コンテキストから、DHCP を有効にします。
WS5000.(Cfg).Ethernet.[1]> set dhcp enable
Configuring Ethernet port...
...
Status:Success.
• DHCP サーバの IP 範囲が正しく設定されていることを確認します。範囲は、NIC の IP
アドレスと同じサブネット内に存在している必要があります。範囲を設定するには、
Ethernet.[N] コンテキスト内で set dhcp_IP_range コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Ethernet.[1]> set dhcp_IP_range 192.xxx.xxx.0 192.xxx.xxx.100
Configuring Ethernet port...
Status:Success.
• RONNIC (「rest of network ( 残りのネットワーク )」の NIC) が、DHCP サーバが稼働し
ているのと同じ NIC に設定されていることを確認します。RONNIC の設定は、アク
ティブな Ethernet ポリシ (EtherPolicy) コンテキスト内で行います。
WS5000.(Cfg).EtherPolicy.[Name]> set ronnic 2
Configuring the EtherPolicy...
Status :Success.
Ethernet Policy information:
Ether Policy Name
:Name
Description
:
Rest of Network on
:Ethernet 2
# of VLANs mapped with this policy
: 0
(Ethernet ポリシをアクティブにするには、スイッチポリシコンテキスト内で
set EtherPolicy コマンドを使用します。)
4
フェイルオーバの問題
4.1 スイッチが起動して正しい状態にならない
• WS 5000 のライセンスキーが有効であることを確認します。
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 9
• 2 つのスイッチがプライマリとスタンバイに設定されていることを確認します。モード
を変更する場合、最初にスタンバイ状態を無効にする必要があることに留意してくだ
さい。
WS5000.(Cfg).standby> disable
...
WS5000.(Cfg).standby> set mode primary
...
WS5000.(Cfg).standby> enable
• ハートビート統計を調べて、プライマリスイッチとスタンバイスイッチ間の接続を確
認します。show コマンドを使用すると、両方のインターフェースのハートビート統計
を表示できます。
• フェイルオーバの状態ログを調べます。このログには、最近の 20 のフェイルオーバの
状態、状態が変更された時刻、および変更の理由が記録されています。ログを表示す
るには、スタンバイコンテキストで show hsbhistory コマンドを使用します。
4.2 フェイルオーバが全く発生しない
• フェイルオーバログ (show hsbhistory) およびハートビート統計 (show) を調べます。
• ハートビートを送受信するようにスイッチが設定されていることを確認します。ハー
トビートの送信側で、ハートビートの送信先のリモートポートを指定してから、ハー
トビートを有効にする必要があります。ここでは、ポートを MAC アドレスで設定しま
す。また、両方の ( ローカル ) NIC で同じポートを設定します。
WS5000.(Cfg).standby> disable
...
WS5000.(Cfg).standby> set mac XX:XX:XX:XX:XX:XX 1
WS5000.(Cfg).standby> set mac XX:XX:XX:XX:XX:XX 2
WS5000.(Cfg).standby> set heartbeat enable 1
WS5000.(Cfg).standby> set heartbeat enable 2
...
WS5000.(Cfg).standby> enable
正確な MAC アドレスを指定する代わりに、ハートビートの送信側がリモートポートを
自動的に検出するように設定できます。
WS5000.(Cfg).standby> set mac auto 1
WS5000.(Cfg).standby> set mac auto 2
10 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングのシナリオ
ハートビートの受信側で、ローカルポートのいずれか (any) でハートビートが検出され
ない場合に送信側が動作していないと見なすか、または両方 (all) のポートがハート
ビートを受信しなくなった場合にのみ動作していないと見なすかを指定する必要があ
ります。
WS5000.(Cfg).standby> disable
...
WS5000.(Cfg).standby> set failinterface any
;; --- または --WS5000.(Cfg).standby> set failinterface all
...
WS5000.(Cfg).standby> enable
• syslog 内でフェイルオーバに関するメッセージを検索します。
4.3 両方のスイッチがアクティブになる
これが発生するのは、スイッチ間の通信が遮断された場合だけです。
• ハードビート統計を調べます。
5
インストール / アップグレードの問題
5.1 アップグレードしたがバージョン番号が変わらない
• アップグレード中に画面にエラーが表示されましたか。その場合はアップグレードは
成功していません。
• showUpgradeLog コマンドを呼び出して、サービスモードでアップグレードログを表
示します。
• showStartupLog コマンドを呼び出して、サービスモードで起動ログを表示します。
5.2 アップグレードを実行すると、一部の設定はデフォルトに戻ります。
アップグレード中に、以下の構成設定は保存されます。
•
•
•
•
•
•
•
•
Kerberos
DHCP
SNMP ( クライアントおよびトラップ )
Syslog
自動インストールのステータス
サービスモードのパスワード
ファイル : hosts、resolv.conf、rc.network、inetd.conf
データベーステーブルおよびレコード
その他のすべての構成設定は失われるため、アップグレード後に再設定する必要がありま
す。
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 11
6
干渉の問題
干渉の問題は、ハンドヘルドの誤動作、スループットの低下、ローミング回数の増加、デ
バイスがアソシエートしないこと、過剰なパケット損失など、さまざまな形で現れます。
6.1 干渉の問題が発生しているかどうかを見分ける方法
発生している問題が干渉の問題なのか、その他のシステムコンポーネントの障害に過ぎな
いのかを簡単または即座に知ることのできる方法はありません。最初に、問題が継続して
発生しているのか、断続的に発生しているのかを確認してください。
• 通常、干渉は断続的に発生します。さもなければ、最初の設置時に気付いていた可能
性があります。
• 干渉の問題が継続的に発生する場合、原因は多くの場合、システムの他の部分の劣化
です。たとえば、他の何らかの問題で受信信号のレベルが低下する場合、干渉の原因
部位により、それまで明らかにならなかったリンク品質の問題が引き起こされます。
干渉の問題が発生しているかどうかを確認する最善の方法は、スペクトラムアナライザソ
フトウェアやワイヤレストレースなどを使用することです。また、RSSI レベルを調べま
す。RSSI が 18 未満の場合、状態が良好ではないことを意味します。
6.2 無線の障害になるもの
無線干渉の問題が発生している場合、以下の原因を疑ってください。
• 距離。モバイルユニットが、単に無線アンテナから離れ過ぎている可能性があります。
アクセスポイントまたはアクセスポートのマニュアルを参照して、無線の最大有効範
囲を確認してください。
• 信号の反射 ( マルチパス )。無線信号は、壁や家具に反射します。表面が反射しやすい
ほど、マルチパスの発生量が多くなります。マルチパスの発生量が多いと、再伝送が
多くなり、データの全体的な実効転送速度が低下します。
• 受動的な干渉 . 無線信号は、金属の壁、梁、大理石などの表面により遮断されることが
あります。
• 能動的な干渉 .802.11b をキャリア検知媒体アクセスプロトコルで使用している場合、
無線デバイスは、同じ周波数範囲内で別のデバイスが転送を行っていることを検出す
ると転送を行いません。
6.3 サイトサーベイの実行
• 能動的または受動的な干渉が発生する可能性がありますか。
• ネットワーク内で何らかの信号漏れが発生していますか。
• 2 点間の視界に障害物が存在しないことが、フレネルゾーンに障害がないことを意味す
るわけではないことに留意してください。
12 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングのシナリオ
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド
トラブルシューティングツール
1
CLI サービスモード
WS 5000 の CLI には、スイッチ構成のデバッグおよび問題解決に使用可能なサービスモー
ドコンテキストが含まれます。サービスモードに入るには、( 通常の ) システムまたは構
成コンテキストで service コマンドを呼び出します。パスワードの入力が求められます。
デフォルトのパスワードは "password" です。サービスモードに入ったら、password コマ
ンドを使ってパスワードを変更できます。
WS5000.(Cfg)> service
Enter CLI Service Mode Password: ********
Enabling CLI Service Mode Commands.....done
Service-WS5000.(Cfg)> password
Changing CLI Service Mode password....
Enter the new password
: ********
Confirm the new password
: ********
CLI Service Mode password update successful.
Service-WS5000.(Cfg)>
サービスモードでは、通常モードで提供されるすべてのコンテキストおよびコマンドに加
えて、システムの状態をより詳細に調査するのに役立つ追加コマンドを使用できます。追
加のサービスモードコマンドはすべて、システムおよび構成コンテキストで提供されま
す。
通常の CLI モードに戻るには、システムまたは構成コンテキストで exit コマンドを使用
します。
Service-WS5000> exit
Disabling CLI Service Mode Commands....done
WS5000>
2
システム情報
以下に、重要なシステム情報コマンドを示します。特に明記されていない場合、通常の
CLI モードまたはサービスモードからこれらのコマンドを呼び出すことができます。
トラブルシューティングツール
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 13
2.1 一般的な情報
システムまたは構成コンテキストから show system コマンドを呼び出すと、基本的なシ
ステム情報が表示されます。
WS5000> show system
System information...
System Name
:WS5000
Descriptions
:5000 Wireless Switch
Software Ver.: 1.1.71.xx
Licensed to
:Symbol Technologies
Copyright
:Copyright (c) 2000-2004...
Serial Number
:00xxxxxxxxxx
Max Access Port License
: 250
Max Mobile Clients
: 4096
Active Switch Policy
:Default Switch Policy
Switch Uptime
:00d:00h:11m
Global RF Statistics Gathering
:Disabled
# of Unassigned Access Ports
: 1
Unassigned Access Ports
:
1. 00:A0:xx:xx:xx:xx
CLI AutoInstall Status
:Enabled
2.2 ポリシ情報
show policy コマンドを実行すると、スイッチで定義された policy インスタンスのリスト
が表示されます。リストには、ユーザが作成したポリシと、デフォルト構成の一部として
インストールされたポリシの両方が含まれます。ここでは、例として Ethernet ポリシのリ
ストを示します。
WS5000> show etherpolicy
Ethernet Policy information:
Available EtherPolicies are:
1. Default Ethernet Policy
2. myEtherPolicy
show policy name コマンドを実行すると、特定のポリシインスタンスの詳細が表示され
ます。ポリシ名に空白が含まれる場合、名前を二重引用符で囲む必要があることに留意し
てください。
WS5000> show etherpolicy "Default Ethernet Policy"
Ethernet Policy information:
Ether Policy Name
:Default Ethernet Policy
Description
:Default Ethernet Port Policy
Rest of Network on
:Ethernet 2
# of VLANs mapped with this policy
: 2
14 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
2.3 システム統計
show sysstat コマンド ( サービスモードのみ ) を呼び出すと、包括的なシステム統計が表
示されます。各統計の「ブロック」は、「==BEGIN==」文で始まり、「==END==」文で終わ
ります。
Service-WS5000> show sysstat
Current system status....
Report File Generated at:
[08/09/04][08:20:05]
=======================BEGIN======================
*****
Switch Information (below)::
*****
---------------------------------------------------Switch Uptime:
8:20AM
up 51 mins, load averages: 0.02, 0.00, 0.00
----------------------------------Free Disk Space (below)::
Filesystem
%
/dev/ide.0a
5%
BlkSize
Blocks
Used
Free
%
2048
128632
54410
74222
42%
Inodes
32144
Used
1872
Free
30272
========================END========================
=======================BEGIN======================
*****
Installed Driver Information(below)::
*****
id type
major devs. start
size
name
0
char
1
0
0
null
1
char
1
0
0
mem
2
char
1
0
0
ctrl drvr
3
char
1
0
0
kdconsole
4
char
2
0
0
serial
5
char
1
0
0
RAW IDE
6
block 1
0
0
BLK IDE
7
char
0
0
Raw floppy
1
...
========================END========================
システム統計をファイルに保存するには、capture systat コマンドを使用します。ファ
イルには、常に ssm_report という名前が自動的に付けられます。以前の ssm_report
ファイル ( 存在する場合 ) の名前は、ssm_report.prev に変更され、以前の
ssm_report.prev ファイルは削除されます。
トラブルシューティングツール
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 15
3
システムリソース情報
以下のコマンドを使用すると、CPU 使用率やメモリ使用率など、特定のシステムリソー
スに関する情報が表示されます。特に明記されていない場合、通常の CLI モードまたは
サービスモードからこれらのコマンドを呼び出すことができます。
3.1 ビルド情報
showBuildInfo ( サービスモードのみ ) を実行すると、さまざまなシステムコンポーネン
トのバージョン番号およびビルドされた日付が表示されます。この情報は、アップデート
やソフトウェアパッチをインストールしてある場合に役立ちます。
Service-WS5000> showBuildInfo
Build ver='1.1.xxx.18';
BuildDate= Tue Dec 13 19:07:30 PDT 2004
DHCP Server:V3.0pl1 Build:4 Date: 06/25/2004
RFIMG ver= v1.1.0.18.img 25478 Jul 13 08:53
CC
9172812 Jul 13 08:53
CLI
7253810 Jul 13 08:53
SNMPD
7737426 Jul 13 09:02
SYSLOG DAEMON
128185 Jul 13 08:53
3.2 ストレージ情報
showDiskUsage ( サービスモードのみ ) を実行すると、使用済みおよび使用可能なディス
ク領域が表示されます。DOM 上のディスク領域は制限されているため、ディスク領域に
は常に注意を払う必要があります。
Service-WS5000> showDiskUsage
Disk Space:In Use:42%
Free: 58%
3.3 メモリ情報
showMemUsage ( サービスモードのみ ) を実行すると、現在のメモリ使用率が表示されま
す。
Service-WS5000> showMemUsage
Memory:256M total, 27M user, 4484K kernel, 223M minfree, 224M free
16 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
3.4 ハードウェア情報
showHardwareInfo ( サービスモードのみ ) を実行すると、WS 5000 のハードウェア情報
が表示されます。出力は、次のようになります。
Service-WS5000> showHardwareInfo
Hardware Type
: 5100
Ethernet Port Type
: 10/100/1000
DOM Size
:256M
RAM Size
:256M
show cpuUsage を実行すると、現在のプロセステーブルおよび累積的な統計が出力され
ます。
Service-WS5000> show cpuUsage
last pid:150;
load averages:
0.00,
0.00,
0.00
03:43:22
59 processes:1 running, 1 ready, 53 waiting
CPU states:94.4% idle,
0.0% user,
5.5% kernel
Memory:256M total, 27M user, 4448K kernel, 223M minfree, 224M free
PID USERNAME TID PRI
TEXT
STK
DATA STATE
TIME
CPU COMMAND
0 root
0
0
0K
-8K
0 root
7
0
0K
8K
4K wait
0:41
5.51% ide_thread
12 root
17
17
3060K
20K
2140K wait
0:11
0.00% CC
0 root
15 255
0K
4K
4K wait
0:07
0.00% kernel thread
+ 12 root
10 110
3060K
16K
2140K wait
0:02
0.00% Stats Data
64K
16K
48K wait
0:01
0.00% syslogd
+
+
14 root
20
17
4K ready 185:50 92.91% nullpr
showAPFirmware ( サービスモードのみ ) を実行すると、アクセスポートの選択時にアク
セスポートにダウンロードされるファームウェアファイルに関する情報が表示されます。
ファイルが存在しない場合、アクセスポートは選択されません。
Service-WS5000> showAPFirmware
AP Firmware is loaded with following image
-----------------------------------------v1.1.0.xx.img 25478 Jul 13 08:53
------------------------------------------
4
システムロギングのメカニズム
WS 5000 では、(CLI 通常モードおよびサービスモードの両方で ) Syslog コンテキスト内の
コマンドを使ってサブシステムのロギング機能が提供されます。syslog システムには、
ローカルとリモートの 2 つが存在します。ローカル syslog は、システム情報をローカルに
(WS 5000 スイッチ上で ) 記録します。リモート syslog は、システムメッセージをリモー
トホストに送信します。すべての syslog メッセージは、RFC 3164 のメッセージ形式に準
拠しています。
トラブルシューティングツール
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 17
4.1 サブシステムの選択
syslog に記録するサブシステムを選択するには、logSubsys コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> logsubsys ?
logsubsys:
Set susbsystems to be logged in syslog
Syntax:logsubsys <subsys> enable|disable [CR]
subsys:can be one or more of
{general|corba|threads|packets|sharedmem|rfimage|rfport|mu|
ess|xmlcfg|policy|QoS|ether|vlan|stats|db|snmp|security|
events|debug|kerberos|driver|memuse|all}
4.2 ローカル syslog
ローカル syslog を有効または無効にするには、local コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> local ?
local:local syslog service.
Syntax:local <option> [CR]
Option is:
enable:Start local syslog logging
disable:Stop local syslog logging
ローカル syslog メッセージは、メモリに蓄えられます。メモリに蓄えられる syslog メッ
セージの数は、500 までに制限されています。syslog の現在の状態をファイルに保存する
には、save コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> save ?
save:save local syslog.
Syntax:save <file_name> [CR]
syslog の保存後に、purgeLocal を呼び出してメモリ内のメッセージを削除する必要があ
ります。
WS5000.(Cfg).Syslog> purgeLocal ?
purgelocal:
Delete the local syslog contents from memory.
保存済みの syslog ファイルのリストを表示するには、logdir を使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> logdir
File Name
Bytes
Date & time
========================================================
a.history
11670
Jul 28 06:41
a.syslog
7637
Jul 28 08:53
service/
512
Aug 9
08:29
dis.pktbin
7363
Aug 3
04:15
onlyap.pktbin
7363
Aug 3
04:15
18 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
ssm_report
24301
Aug 9
08:29
ssm_report.prev
24303
Aug 9
08:29
x.pktbin
7363
Aug 3
04:11
x.txt
17392
Aug 9
08:13
y.pktbin
7363
Aug 3
04:14
ローカル syslog ファイルを TFTP サーバにコピーするには、export を使用します。
WS5000.(Cfg)> export ?
export:
Export a log file from switch to remote TFTP server.
Syntax:export [CR]
It asks for
destination :Remote TFTP host
filename
:Log file name to be exported to the remote TFTP server
ローカル syslog ファイルを削除するには、remLocal を使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> remlocal ?
remlocal:Deletes the specified local syslog file from the memory.
Syntax:remlocal <file_name>
4.3 リモート syslog
リモートロギングを有効にするには、enable および disable コマンドを使用します。
WS5000.(Cfg).Syslog> enable
リモート syslog のホストを設定するには、add コマンドを使用します。次に示すように、
add コマンドには引数 "facility" および "severity" を指定できます。
WS5000.(Cfg).Syslog> add ?
add:Add Syslog facilities.
Syntax:add <facility> <severity> <host_name> <IP_address> [CR]
Where:
facility
Facility for the syslog selector.
The values can be:
auth, daemon, syslog, user, kern and all
severity
Severity for the syslog selector.
The values can be:
emerg, alert, crit, err, warning, notice,
info, debug, and all
host_name
トラブルシューティングツール
Name of the host.
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 19
対応する remove コマンドを実行すると、以前に追加した syslog 機能が削除されます。
5
定義済みのログ
WS 5000 では、スイッチの起動状態、アップグレード状態、およびコマンド履歴に関する
ログが自動的に作成されます。特に明記されていない場合、通常の CLI モードまたはサー
ビスモードからこれらのコマンドを呼び出すことができます。
5.1 起動ログ
showStartupLog ( サービスモード、構成コンテキストのみ ) を実行すると、起動ログお
よびシャットダウンログが表示されます。このログは、起動時の問題を解決する際に役立
ちます。
Service-WS5000.(Cfg)> showStartupLog
----------------------------------------------------[08/09/04 07:34:46 AM] Switch started.
[08/05/04 09:45:15 AM] Switch was stopped gracefully.
[08/05/04 02:32:19 AM] Switch started successfully.
[08/05/04 02:31:51 AM] Image verification passed.
[08/05/04 02:31:37 AM] Switch started.
[08/04/04 09:00:57 AM] Switch was stopped gracefully.
[08/04/04 03:23:09 AM] Switch started successfully.
[08/04/04 03:22:40 AM] Image verification passed.
5.2 アップグレードログ
showUpgradeLog ( サービスモード、構成コンテキストのみ ) を実行すると、アップグ
レードログが表示されます。このログは、アップグレード時の問題を解決する際に役立ち
ます。
Service-WS5000.(Cfg)> showUpgradeLog
----------------------------------------------------------RUNCC:Adding localhost & loghost entry in host db
RUNCC:Adding new hostname entry in host dbshowUpgradeLog:
5.3 コマンド履歴
show history を実行すると、以前に実行した CLI コマンドの履歴のリストが表示されま
す。最初の列にはコマンド、中央の列にはコンテキスト、最後の列にはコマンドの実行日
時がそれぞれ表示されます。
WS5000.(Cfg)> show history
set ?APort
1
show rfstats
APort
Tue Aug 10 04:58:58 2004
Tue Aug 10 04:58:58 2004
[00:A0:xx:xx:xx:xx]
show ?[00:A0:xx:xx:xx:xx]
Tue Aug 10 04:58:49 2004
Tue Aug 10 04:58:42 2004
20 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
履歴ログを保存するには、save history filename コマンドを使用します。履歴ログを
消去するには、purge history を使用します。
6
リアルタイムのシステム情報
以下のコマンドを使用すると、Ethernet の転送やモバイルユニットのアソシエーションな
ど、特定のシステムコンポーネントに関するリアルタイムの情報が表示されます。特に明
記されていない場合、通常の CLI モードまたはサービスモードからこれらのコマンドを呼
び出すことができます。
6.1 Ethernet の統計
showEthernetStats ( サービスモード、構成コンテキストのみ ) を実行すると、Ethernet
の包括的な転送統計値が表示されます。
Service-WS5000.(Cfg)> showEthernetStats
Ethernet Port
: 1
Ethernet Port Type
: 10/100/1000
CRC Errors
:0
Recv Jabber
:
0
Rx Alignment Errors
:0
Rx Error Count
:
0
Missed Pkt Count
:0
Tx Single Collision
:
0
Tx Max Collisions
:0
Tx Multiple Collision
:
0
Tx Late Collisions
:0
Tx Total Collisions
:
0
Tx Deffered
:0
Tx With No CRS
:
0
Sequence Error Count
:0
Carrier Ext Error Count:
0
Rx Len Error
:0
XON Rx Count
:
0
XON Tx Count
:0
XOFF Rx Count
:
0
...
6.2 モバイルユニットのアソシエーション
show mu を実行すると、WS 5000 にアソシエートされた各モバイルユニットの詳細が表示
されます。
WS5000> show mu
# of MUs: 9
Details for MU # 1:( Total MUs = 9)
Type
:Data
MAC Address
:00:A0:xx:xx:xx:xx
IP Address
:10.100.xxx.xxx
WLAN Name
:store_main
ESSID
:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
RF Status
:Away
トラブルシューティングツール
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 21
Security Status
:WEP (Shared Key)
Access Port
:00:A0:xx:xx:xx:xx
Current Rate
:5.5 Mbps
Supported Rate
:2, 5.5 MBits
...
6.3 DHCP リース
show dhcpLease (Ethernet ポートインスタンスコンテキストのみ ) を実行すると、WS
5000 の特定の Ethernet ポートにアソシエートされているモバイルユニットの DHCP リー
スすべてに関する情報が表示されます。
WS5000.(Cfg).Ethernet.[1]> show dhcplease
IP
MAC
Start Date (in GMT)
End Date (in GMT)
10.100.xxx.xx1
00:a0:xx:xx:xx:xx
2004/04/13 23:32:41
2004/04/16 23:32:41
10.100.xxx.xx2
00:a0:xx:xx:xx:xx
2004/04/14 00:32:08
2004/04/17 00:22:54
10.100.xxx.xx3
00:a0:xx:xx:xx:xx
2004/04/14 00:28:53
2004/04/17 00:28:53
10.100.xxx.xx4
00:a0:xx:xx:xx:xx
2004/04/14 00:51:55
2004/04/17 00:49:01
10.100.xxx.xx5
00:a0:xx:xx:xx:xx
2004/04/14 02:37:56
2004/04/17 02:37:56
6.4 フェイルオーバ統計およびハートビートロギング
show standby の出力 ( スタンバイコンテキストのみ ) の先頭には、一般的なスタンバイ
構成設定が表示されます。.
WS5000.(Cfg).StandBy> show standby
StandBy mode
:Primary
Standby Status
:Enable
State
:Failed
Standby AutoRevert Mode
:Disable
Standby AutoRevert Delay
:15 Minutes
Standby Hold Interval
:10 Seconds
Discovery Messeges Interval
:2 Seconds
Failover When Connection Lost on
:Any Interface
その後で、各 Ethernet ポートのハートビート統計が表示されます。
WS5000.(Cfg).StandBy> show standby
...
Interface (Ethernet) 1
---------------------Last seq num of HB packet
: 32
StandBy Heart-Beat MAC
:Auto Discovery Enabled
Heart-Beat status
:Enable
22 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
Received Heart-Beat
:true
Count of Heartbeats sent
: 32
Count of Heartbeats recvd
: 0
Count of Discovery messages sent
: 3
Count of Discovery messages recvd : 1
show hsbHistory コマンド ( スタンバイコンテキストのみ ) を実行すると、最近の 20 の
フェイルオーバ状態が表示されます。
WS5000.(Cfg).StandBy> show hsbHistory
------------------------------------------------------------------------Jun 10 02:35:27 Startup
HSB disabled
Jun 10 02:36:09 Startup
HSB enabled
Jun 10 02:36:10 Active (No SB)
Looking for Standby
Jun 10 02:36:16 Monitoring
Standby is active
Jun 10 02:37:12 Startup
Lost connectivity with Standby
Jun 10 02:37:17 Active (No SB)
Looking for Standby
Jun 10 02:37:19 Active (SB Present) Primary has discovered standby unit
Jun 10 03:05:15 Active (No SB)
Loss of connection on Interfaces 1 & 2
各ハートビートでのメッセージを記録するには、set debug コマンドを呼び出します。
WS5000.(Cfg).standby> set debug
?
Syntax:set debug enable | disable
6.5 RF 統計
アクセスポートから RF 統計を収集するには、最初にアクセスポートのインスタンスコン
テキストで set rfstats enable コマンドを呼び出して、RF の収集を有効にする必要がありま
す。
WS5000.(Cfg).APort.[00:A0:xx:xx:xx:xx]> set rfstats enable
収集した統計を表示するには、show rfstats を呼び出します。
WS5000.(Cfg).APort.[00:A0:xx:xx:xx:xx]> show rfstats
AP MAC
:AP2
AP Status
:Active
AP Uptime
:0d:1h:56m
# of MUs associated to AP
: 3
Avg RSSI for AP
: 0
Avg SNR for AP
: 0
AP Stats Gathering Start Time
:Thu Apr
1 17:30:38 2004
AP Stats Gathering Current Time
:Thu Apr
1 17:35:39 2004
AP Stats Gathering Interval
:5 Sec
トラブルシューティングツール
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 23
収集した統計を表示するには、show rfstats を呼び出します。
WS5000.(Cfg).APort.[00:A0:xx:xx:xx:xx]> show rfstats
AP MAC
:AP2
AP Status
:Active
AP Uptime
:0d:1h:56m
# of MUs associated to AP
: 3
Avg RSSI for AP
: 0
Avg SNR for AP
: 0
AP Stats Gathering Start Time
:Thu Apr
1 17:30:38 2004
AP Stats Gathering Current Time
:Thu Apr
1 17:35:39 2004
AP Stats Gathering Interval
:5 Sec
以降の出力には、AP の転送パケットと受信パケットおよびバイト数が示されます。
7
診断とヘルスモニタ
以下に紹介するツールは、WS 5000 の稼働状態を監視および診断する場合に役立ちます。
これらのツールは、サービスモードでのみ使用できます。
7.1 パケットスニフィング
CLI サービスモードには、ネットワークパケットのキャプチャが可能なパケットスニファ
が含まれます。パケットのキャプチャを開始および終了するには、capture packet コマ
ンドを使用します。パケットのキャプチャはバックグラウンドプロセスで実行されるた
め、CLI コマンドを実行して作業を続けることができます。capture packet のオプショ
ンを使用すると、監視するパケットの種類を指定できます。指定可能なパケットの種類に
は、受信パケットや送信パケット、NIC1 や NIC2 のパケット、ハートビートパケットな
どがあります。
パケットのキャプチャを終了したら、show packet コマンドを使ってパケットを表示で
きます。
Service-WS5000> capture packet enable
Start Packet Capture....
Service-WS5000> ;; continue work here
Service-WS5000> capture packet disable
Stop Packet Capture....
Service-WS5000> show packet
Displaying 18 Packets
Packet Number:1 Packet Len:0x3c
Packet Dir:xmit
01 80 C2 00 00 00 00 50 3E D8 93 EB 00 26 42 42
03 00 00 00 00 00 00 00 00 D0 2B 9F 6D 11 00 00
00 17 80 00 00 D0 58 C6 C8 11 80 AC 02 00 14 00
02 00 0F 00 C8 11 80 70 02 00 14 00
Packet Number:2 Packet Len:0x4a
Packet Dir:recv
01 00 5E 00 00 0A 00 D0 2B A0 D4 FC 08 00 45 C0
24 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
00 3C 00 00 00 00 02 58 23 88 AC 14 08 04 E0 00
00 0A 02 05 EE 07 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
00 00 00 00 00 C8 00 01 00 0C 01 00 01 00 00 00
00 0F 00 04 00 08 0C 01 01 02
Packet Number:3 Packet Len:0x3e
Packet Dir:recv
01 00 5E 00 00 02 00 D0 2B A0 D4 FC 08 00 45 C0
00 30 00 00 00 00 02 11 23 E3 AC 14 08 04 E0 00
00 02 07 C1 07 C1 00 1C 44 CE 00 00 08 03 0A 64
0B 00 63 69 73 63 6F 00 00 00 AC 14 08 02
...
その他に、次のパケットコマンドがあります。
• save packets は、キャプチャしたパケットをファイルに保存します。パケットは、
RFC 1761 に記述されている "snoop" 形式で保存されます。
• remove packets は、以前に保存したパケットファイルを削除します。
• purge packets は、キャプチャしたパケットをメモリから消去します。
これらのコマンドの詳細は、
『WS 5000 システムリファレンス』の「CLI コマンド」の章を
参照してください。
7.2 DIAG コマンド
diag コマンド ( サービスモードのみ ) を使用すると、入力および出力キュー、スイッチポ
リシ、Ethernet インターフェースなど、さまざまな内部構造のスナップショットを保存で
『WS 5000 システムリファレンス』の「CLI コマンド」の
きます。diag コマンドの詳細は、
章を参照してください。
7.3 ヘルスモニタ
サービスモードに含まれる " ヘルスモニタ " を使用すると、しきい値でアクティブになっ
た警告をシステムログに記録できます。ヘルスモニタを使用するには、CPU、メモリ、お
よびディスク使用率のしきい値を設定する必要があります。コンポーネントの使用率が (
いずれかの方向で ) しきい値を超えると、警告が生成され、記録されます。たとえば、
CPU のしきい値を 85 ( パーセント ) に設定したとします。CPU の使用率が増加して 85
パーセントを超えると、警告が生成されます。使用率が低下して 85 パーセント未満にな
ると、別の警告が生成されます。
しきい値を設定するには、( サービスモードの ) 構成コンテキストで setThreshold コマ
ンドを呼び出します。-switch 引数を使って、対象とするコンポーネントを宣言します。
-c は CPU を、-m はメモリを、-d はディスクをそれぞれ表します。次のコマンドでは、3
つの引数すべてを 1 回の呼び出しで設定しています。
Service-WS5000.(Cfg)> setThreshold -c 85 -m 75 -d 70
Various thresholds are now:
CPU Usage
:85%
Alert Sent:No
Memory Usage :75%
Alert Sent:No
Disk Usage
トラブルシューティングツール
:70%
Alert Sent:No
WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイド - 25
次に、監視する間隔を設定します。この間隔は秒単位で指定します。システムは、コン
ポーネントがしきい値を超えていないかどうかをこの頻度で監視します。
Service-WS5000.(Cfg)> set monitoringInterval 30
Setting monitoringinterval 30....
Status :MONITORING off
INTERVAL 30
最後に set monitor on コマンドを呼び出して、監視を有効にします。
Service-WS5000.(Cfg)> set monitor on
Setting monitoring on....
Status :MONITORING on
INTERVAL 30
PID 85
PID 番号は、ヘルスモニタのプロセス ID です。ヘルスモニタの CPU 消費量は、show
cpuUsage コマンドを使って監視できます。
しきい値レベルを表示して、指定したコンポーネントに対する警告が送信されたかどうか
を確認するには、showThresholds コマンドを使用します。
Service-WS5000.(Cfg)> showThresholds
Various thresholds are now:
CPU Usage
:85%
Alert Sent:No
Memory Usage :75%
Disk Usage
8
Alert Sent:Yes
:70%
Alert Sent:No
他のプログラムの起動
サービスモードに含まれる launch コマンドを使用して、プログラムを実行したり、シェ
ルコマンドを呼び出したりできます。プログラムを起動するには、launch -f program
を使用します。コマンドを呼び出すには、launch -c command を使用します。以下に例
を示します。
Service-WS5000.(Cfg)> launch -c ls
ENVIRONMENT
butterfly
home
lynx.os
rc.symbol
Makefile
dbtables
image
net
tmp
SETUP.bash
dev
init
pg
upload
SETUP.csh
disk2
license.txt
preboot
usr
bin
etc
lost+found
preboot.contig
var
26 - WS 5000 シリーズ トラブルシューティング ガイドトラブルシューティングツール
72E-70970-01JA 2005.05