山形県特定高性能農業機械導入計画 平成 26 年度~平成 30 年度 山形県農林水産部 ま え が き この度、平成25年9月4日に国が公表した「特定高性能農業機械の導入に関する計画の策定 及びその取扱いについて(ガイドライン) 」に則し、 「山形県特定高性能農業機械導入計画」を策 定しました。 近年、農業農村を巡る情勢は、農業従事者の減少や高齢化、さらには、経済のグローバル化に 伴う国際的な競争の激化、原油や農業資材価格の高騰に加え、米政策等の大幅な見直しなど、大 きな変化の時を迎えており、本県農業の持続的な発展を図るためには、意欲ある農業者や集落営 農組織等の担い手を育成・確保しながら、経営基盤の充実強化を図り、競争力の高い農業経営を 確立していくことが不可欠となっています。 こうした中、農業機械の普及に当たっては、地域の農業生産性の動向、土地基盤の整備状況、 農業機械を利用する経営体あるいは集落営農組織等の技術的及び社会経済的諸条件等に配慮し て、効果的な導入を進めていく必要があります。 一方、担い手への農地の集積や経営の大規模化等の構造変化に伴い、農業機械の高機能化や大 型化が進む中で、毎年、農業機械による農作業事故が発生しており、農作業の安全確保につとめ ていく必要があります。 本計画は、本県農業における諸事情を踏まえつつ、今後5ヵ年における特定高性能農業機械の 導入及び利用に当たっての目標を定めたものです。 本計画の有効活用により、農業農村の一層の振興が図られることを期待します。 平成26年4月1日 山形県農林水産部長 若松 正俊 目 次 第1章 導入利用に関する基本的な事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 第1 導入利用の適正化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 第2 農作業安全の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第3 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第2章 種類別事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 第1 特定高性能農業機械の導入に関する目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 1 特定高性能農業機械の機種別、類別分類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 利用規模の下限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第2 特定高性能農業機械の導入を効果的に行うために必要な条件に関する事項・・・・・・・・・・11 1 導入する者の備えるべき条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 2 ほ場条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 3 栽培条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 4 関連機械施設条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 5 組織的利用条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 第3 特定高性能農業機械の利用に関する技術の研修及び指導に関する事項・・・・・・・・・・・・・・26 1 農業機械利用技術者の養成に関する方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 2 県、市町村における指導体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 第4 特定高性能農業機械を使用した農作業の安全性の確保に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・28 1 型式検査に合格し、又は安全鑑定基準に適合した機械の導入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 2 地域の実情に応じた農作業安全基準の策定及び周知徹底・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 3 農道、ほ場等の農作業環境の点検及び危険箇所の改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 4 研修、講習の実施等農業者に対する安全意識の啓発指導・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 5 農業機械作業事故防止及び労災加入促進のための指導体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・28 第5 その他特定高性能農業機械の導入に関し必要な事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 1 修理設備体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 第6 その他の農業機械の利用規模の目安・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 付表 1 農作業料金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 2 トラクターと作業機の組み合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 3 トラクターと動力噴霧機の組み合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 4 トラクターとフォーレージハーベスターの組み合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 5 トラクターとポテトハーベスターとの組み合わせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 6 トラクター用作業機の標準的作業能率及び実作業率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 7 主要農業機械の年間固定費率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 8 主要農業機械の格納所要床面積(例)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 9 利用限界傾斜度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 10 作業可能面積及び経費計算の計算式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 11 利用規模の下限面積計算例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 12 気象データ比較(参考)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 参考法令等 1 農業機械化促進法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 2 農業機械化促進法施行令・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56 3 補助事業及び制度資金によって導入される農業機械の選定について・・・・・・・・・・・・59 4 補助事業により導入する農業機械に係る審査の適正化等について・・・・・・・・・・・・・・60 5 農業用機械施設補助の整理合理化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61 6 農業用機械施設の補助対象範囲の基準について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62 第1章 導入利用に関する基本的な事項 第 1 導入利用の適正化 農業生産性の向上と生産コストの低減を図るためには、基本的に土地基盤等の条件整備を推進するとと もに、認定農業者や集落営農等担い手への土地利用・作業の集積及び技術の開発・普及等の諸施策を総合 的に推進することが重要である。 その中で、特定高性能農業機械の導入は、導入する者の農業経営及び地域の農業構造等の実情に応じた 導入方式により計画的に進めるものとするが、過剰な農業機械投資を避ける観点から、 ①機械の組織的利用等による一定の地域的広がりの中での機械の能力に合った利用規模の確保 ②作業期間の拡大、点検・整備の徹底等による稼動期間の長期化及び機会の汎用利用の推進 ③作業内容等に見合った適正な装備を有する機械の導入 等を図ることとする。 また、特に、最近の農業情勢を踏まえ、次の事項を重点的に推進する必要がある。 ①農業経営基盤強化促進法、農地利用集積円滑化事業による農地流動化の一層の推進及び、担い手とな る経営体への土地利用・作業の集積、並びに大規模乾燥調製施設等基幹施設を基盤とした計画的な運 営による、効率的な生産組織の育成を推進する。また、生産組織の育成に当たっては、特定高性能農 業機械を効率的に駆使しうるオペレーターが不可欠となることから、農業機械利用技能者の育成及び 機械利用技能の一層の高度化を推進する。 ②稲作を中心とした土地利用型農業については、一層の規模拡大、あるいは稲作と他作物との合理的な 複合化の推進を図るため、極力連担した形での農地の利用集積を図るとともに、特定高性能農業機械 の導入利用に当たっては、地域の条件に適合した適正な機械の導入を図るほか、組織化の推進及び生 産コストの一層の低減の観点から、土地基盤整備等条件の整った地域においては、効率的かつ有効な 機械化体系を推進する等、地域条件に沿った機械の汎用利用を積極的に推進する。 ③長期的な農地の利用集積に関する合意形成を行うことにより、継続的な農作業受託契約の締結等の手 段を講じ、担い手となる経営体、集落営農等への機械作業の集積による作業受託者の確保を図り、長 期的かつ安定的な機械利用体制への再編整備を促進する。 以上のような事項を推進するに当たっては、地域の社会的経済的な諸条件や個別の経営条件及び土地基 盤整備の状況、農地流動化施策等の関連施策の推進状況を踏まえつつ、第2章の種類別事項に配慮するほ か、次に掲げる事項について十分留意する。 (1)地域における農業機械の効率的利用 地域における特定高性能農業機械の効率的利用を促進するため、 ①個人所有の機械を含む既導入機械の利用面積等、機械利用の現状 ②今後の作付体系等営農計画、現有機械の更新及び廃棄、農作業の受委託の意思及び希望面積などの 農家の意向 等を踏まえるとともに、導入する地域の事業目標を達成するために必要な新規の機械導入を検討するも のとする。 1 (2)機械利用規模 特定高性能農業機械の導入に当たっての利用規模は、第2章に掲げる特定高性能農業機械の種類及び 大きさの区分ごとの利用規模の下限以上を目標とするが、具体的な決定に当たっては、以下の事項を考 慮するものとする。 ①ほ場の区画及びまとまり、農道の整備状況、作業場の障害物の有無等の土地条件 ②地域における農業労賃及び作業請負料金の動向 ③作物の作業適期、作付体系等の作物栽培条件 ④当該機械の作業に係る関連機械施設との組合せ状況 ⑤汎用利用を行う場合の能率制限因子となる作業の可能面積等 (3)導入機械及び台数 具体的な導入機械及び台数の決定に当たっては、以下の事項等について検討するものとする。 ①利用規模、作物の栽培条件及び作業条件 ②機械の能力からみた作業可能面積等 ③農業機械作業従事者の確保 ④基本的機能を重視したシンプル農業機械等の活用 ⑤機械の借入れ利用を含めた機械利用経費 ⑥既導入機械との調整 (4)組織的利用形態 特定高性能農業機械の組織的利用形態の選択に当たっては、それぞれの利用形態ごとの特質、高性能 化の特徴等地域の社会経済条件等を踏まえて検討するものとするが、主な組織的利用形態は次の通りで ある。 ①農家集団による共同利用 ②集落営農組織等事業体による集団利用 ③農業機械銀行方式による組織的受託利用 2 第2 農作業安全の確保 近年、農業の機械化が進展する一方で、高齢者及び女性が機械作業に携わる機会の増加が著しく、農業 機械の利用に起因する農作業事故が依然として相当数発生していることから、事故防止に十分配慮し、農 作業安全の確保を図ることが極めて重要である。このような見地から、以下の事項について留意するもの とする。 ①農業機械作業従事者等に対する農作業安全に関する啓発活動 ②農業機械の利用技能の向上 ③機械作業に適した作業服、保護具の着用の徹底 ④農業機械の定期的な保守、点検及び整備の徹底 ⑤農作業事故に対する各種保証制度への加入促進等の推進 また、特定高性能農業機械の導入に当たっては、農業機械化促進法に基づく農機具の型式検査に合格し た型式、生物系特定産業技術研究支援センターにおいて安全である旨の鑑定が行われた形式等安全防護装 置等の装備されたものの中から選定されるよう推進するものとする。 特に、乗用型トラクターについては、転落又は転倒による農業機械作業従事者の死傷事故を防止するた め、安全キャブ又は安全フレームが装着されているものの導入を推進するものとする。 第3 計画の期間 平成26年度から平成30年度までの5年間とする。 3 第2章 種類別事項 第1 1 特定高性能農業機械の導入に関する目標 特定高性能農業機械の機種別、類別分類 機種 類別 大きさ・走行方式等 摘要 Ⅰ 30ps級 範囲 30ps 級:25~34ps Ⅱ 40ps級及び 50ps級 40ps 級及び 50ps 級: トラクター 35~54ps Ⅲ 60ps級、70ps級及び 80ps級 60ps 級:55~64ps 70ps 級及び 80ps 級: 65~84ps Ⅳ 90ps級以上 Ⅰ 植付条数 4~5 条 Ⅱ 植付条数 6 条 本機種については、水稲直播機 乗用型田植機 を含むものとする。 Ⅲ 植付条数 8 条 Ⅳ 植付条数 10 条 水田用の乗用型 植付条数 6 条以上 薬液吐出し量 3ℓ/分以上 Ⅰ 多目的作業機 有効散布幅 5m 以上 薬液吐出し量 30ℓ/分以上 55ℓ/分未満 防 Ⅰ 有効散布幅 除 15m 級未満 薬液吐出し量 55ℓ/分以上 100ℓ/分未満 用 Ⅱ 有効散布幅 動 15m 級以上 動力噴霧機 力 薬液吐出し量 100ℓ/分以上 200ℓ/分未満 Ⅲ 散 有効散布幅 布 15m 級以上 薬液吐出し量 200ℓ/分以上 Ⅳ 機 有効散布幅 15m 級以上 4 機種 類別 大きさ・走行方式等 Ⅰ 薬液吐出し量 20ℓ/分以上 50ℓ/分未満 Ⅱ 薬液吐出し量 50ℓ/分以上 70ℓ/分未満 Ⅲ 薬液吐出し量 70ℓ/分以上 100ℓ/分未満 Ⅳ 薬液吐出し量 100ℓ/分以上 Ⅰ 自脱型 刃幅 0.8m 以上 1.2m 未満 Ⅱ 自脱型 刃幅 1.2m 以上 1.6m 未満 防 摘要 除 用 動 スピード 力 スプレヤー 散 布 機 刃幅とは、最外端フィ ンガーの間隔をいう。 コンバイン Ⅲ 自脱型 刃幅 1.6m 以上 ただし、回転刃にあっ 普通型 刃幅 0.8m 以上 2.5m 未満 ては刈刃の最外側の距 Ⅳ Ⅴ 普通型 刃幅 2.5m 以上 離をいう。 ハーベス ター 刃幅 0.8m 以上 1.0m 未満 Ⅰ 積載装置を有するもの 刃幅 1.0m 以上 1.2m 未満 Ⅱ とう載式または半とう載式 刃幅 1.2m 以上 1.5m 未満 Ⅲ けん引式または半とう載式 フォーレージ ハーベスター 刃幅 1.5m 以上 Ⅳ とう載式または半とう載式 下記注1 飼料用青刈りとうもろこし専用機 Ⅰ´ 刈取条数 1 条、積載装置を有するもの 飼料用青刈りとうもろこし専用機 Ⅱ´ 刈取条数 2 条、とう載式又はけん引式 ポテト タンク容量 1,000kg 以上 Ⅱ ハーベスター けん引式又は乗用型 ビーン Ⅰ 刈取り条数 1 条 ハーベスター 注1:類別Ⅰ、Ⅱ及びⅢはフレール型シングルカット式、類別Ⅳはフレール型ダブルカット式とユニット 型が主流である。なお、類別Ⅳには拾い上げ幅 1.3m 以上のピックアップアタッチメント及び刈取 条数1~2条のロークロップアタッチメント及び刈取条数 3 条以上のロークロップアタッチメント により作業するものを含む。 刃幅とは、牧草の青刈り作業の場合の機械の最大刈取り幅であり、拾い上げ幅とは、既に刈り取ら れた牧草の最大拾い上げ幅である。 5 機種 類別 大きさ・走行方式 いも類の乗用型収穫機 Ⅰ タンク容量 野菜接ぎ木ロボット Ⅰ 摘要 600kg 以上 半自動式 接木能率 700 株/時級 野菜用の乗用型全自動移 Ⅰ 移植条数2条 植機 中耕・培土条数 3 条以上 野菜用の乗用多目的作業 Ⅰ 15L/分以上 薬液吐出し量 機 8m 以上 有効散布幅 自走式 キャベツ用の収穫機 Ⅰ 収穫条数 1条 自走式 だいこん用の収穫機 Ⅰ 収穫条数 1条 自走式 Ⅰ 収穫条数 1条 にんじん用の収穫機 自走式 Ⅱ 収穫条数 2条 ねぎ用の収穫機 Ⅰ 収穫条数 1条 はくさい用の収穫機 Ⅰ 収穫条数 1条 ほうれんそう用の収穫機 Ⅰ 自走式 刈幅 1.3m 以上 自走式 飼料作物用の収穫機 全幅 1.8m 以上 稲、とうもろこ 全高 3m 以上 し、牧草 Ⅰ 重量 4.9t 以上 6 2 利用規模の下限 下限面積は、作業能率と経済性を基準として算出したおおよその面積である。機械利用にあたっては下 限面積を確保するとともに、できるだけ利用面積の拡大に努めるものとする。 複数の地目に利用する場合は、それぞれの地目についての利用規模の下限に対する比の値を合計したも のが、少なくても1以上であることが必要であるが、この場合も、農業機械利用コストの低減を促進する ため、できるだけ多くの利用面積を確保するものとする。 また、中山間・山間地域(過疎法、山村振興法、特定農山村法、半島振興法、離島振興法のいずれかで 指定された地域)の場合は、利用規模の下限から 2 割を減じた面積を適用することができるものとする。 中古農機については、利用規模の下限面積適用の対象外とする。 (1)トラクター(単位:ha) 区分 地域 田 普通畑 果樹園 草地 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 8 13 17 8 12 17 21 5 8 10 20 30 県内 全域 注1:一年二作等複数の作目に利用する場合の利用規模の下限は、それぞれの作目についての利用面 積の和となる。また、草地の場合は年間の延べ刈取り面積である。 注2:次の場合には、類別の大きいトラクターの導入について検討すること。 (1)特に高い動力を要する作業又は重粘な土壌のほ場における利用 (2)8度以上の傾斜地における利用 (3)気象条件及び複合的作付条件等による作業期間の短い場合における利用 注3:果樹園及び草地についても、作業能率と経済性を考慮して導入すること。 注4:各種作業機への適応トラクターについては、付表の「トラクターと作業機との組合せ」を参照 すること。 (2)乗用型田植機(単位:ha) 区分 地域 水稲 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 7 10 12 17 県内 全域 (3)水田用の乗用型多目的作業機(単位:ha) 区分 地域 水稲 Ⅰ 県内 7 全域 7 (4)防除用動力散布機(単位:ha) 田 区分 動力噴霧機 地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 県内 10 18 26 34 全域 (8) (18) 区分 畑 動力噴霧機 地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 県内 8 12 20 28 全域 (7) (12) 注1:農薬飛散を回避する観点から実防除時間等を考慮して算出した実面積である。 注2:括弧内は乗用管理機型の場合の実面積である。 果樹園 区分 スピードスプレヤー 地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 10 15 20 25 県内 全域 注1:スピードスプレヤーの下限面積は延べ散布面積であり、樹種複合経営の場合は、各樹種の延べ 散布面積の総和とする。但し、過剰投資を避ける観点から、前述の「導入利用の適正化」に係 る基本的事項を遵守する。 (5)コンバイン(単位:ha) 区分 水稲 麦 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 7 11 15 12 22 7 11 15 18 25 地域 県内 全域 区分 大豆 そば Ⅳ Ⅴ Ⅳ Ⅴ 県内 14 17 14 17 全域 (7) 地域 (7) 注1:複数の作目に利用する場合は、それぞれの作目についての利用規模の比の値を合計したものが、 少なくとも1以上であることが必要であるが、農業機械利用コストの低減を促進するためできる 限り多くの利用面積を確保する。 注2:括弧内は刃幅 1.6m 未満の機種の場合の面積である。 8 (6)ハーベスター(単位:ha) 区分 ポテト ビーン ハーベスター ハーベスター Ⅱ Ⅰ フォーレージハーベスター 地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ’ Ⅱ’ 県内 6 8 10 24 3 8 7 3 全域 注1:フォーレージハーベスターは年間の延べ刈取り面積、ポテトハーベスターは食用ばれいしょ栽 培における面積である。 注2:適応トラクターの大きさは、付表の「トラクターとフォーレージハーベスターの組合せ」 、「ト ラクターとポテトハーベスターの組合せ」によることとするが、一般に傾斜地、波状地若しくは湿 地における作業の場合、降雨後の作業等走行性に影響がある場合、収量の高い畑地での利用の場合 又はハーベスターとトレーラーの同時装着方式で作業する場合には、1 段上のものを使用する。 (7)いも類の乗用型収穫機(単位:ha) 区分 地域 ばれいしょ さといも Ⅰ Ⅰ 8 5 県内 全域 (8)野菜接ぎ木ロボット(単位:株/年) 区分 野菜 地域 Ⅰ 県内 160,000(110,000) 全域 注:括弧内は植付けポット自動搬送装置を併用しない場合の数値である。 (9)野菜用の乗用型全自動移植機(単位:ha) 区分 地域 野菜 Ⅰ 県内 5 全域 (10)野菜用の乗用型多目的作業機(単位:ha) 区分 地域 野菜 Ⅰ 県内 6 全域 (11)キャベツ用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 キャベツ Ⅰ 県内 5 全域 9 (11)だいこん用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 だいこん Ⅰ 県内 8 全域 (12)にんじん用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 にんじん Ⅰ Ⅱ 3 5 県内 全域 (13)ねぎ用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 ねぎ Ⅰ 県内 2 全域 (14)はくさい用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 はくさい Ⅰ 県内 6 全域 (15)ほうれんそう用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 ほうれんそう Ⅰ 県内 5 全域 (16)飼料作物用の収穫機(単位:ha) 区分 地域 稲、とうもろこし、牧草 Ⅰ 県内 20 全域 10 第2 1 特定高性能農業機械の導入を効果的に行うために必要な条件に関する事項 導入する者の備えるべき条件 (1)利用規模の下限以上の作業面積の確保 (2)特定高性能農業機械の操作技能を有する者(農業機械士又は農業機械士と同等の技術を有するもの) がいること (3)農業者の経営改善の達成が見込まれること 2 ほ場条件、栽培条件、関連機械施設条件 (1)機種別ほ場条件整備の基準 機種 トラク ター ほ場条件整備の基準 (1)田 ア 土壌の硬さ 表1の作業可能範囲の硬さ以上であること。 表1 トラクターの田走行可能判定基準 円錐貫入抵抗値 (kg/cm2) 作業 容易 範囲 作業 可能 範囲 作業 不可 能範 囲 注1 2 3 4 矩形板沈下量(cm) 足跡深さ(cm) ロータ リー耕 プラウ 耕 プラウ 耕(ガード ル等付) ロータ リー耕 プラウ 耕 プラウ 耕(ガード ル等付) ロータ リー耕 プラウ 耕 プラウ 耕(ガード ル等付) 5以上 7以上 4以上 6以下 0 4以下 2以下 0 1以下 3~5 4~7 2~4 6~10 0~3 4~11 2~5 0~2 1~5 3以下 4以下 2以下 10 以上 3以上 11 以上 5以上 2以上 5以上 円錐貫入抵抗値は、頂角 30 度、底面積2cm2 の円錐による田面下0~15cm の平均値である。 矩形板沈下量は、10cm×2.5cm の矩形板による垂直加重40kgにおける沈下量である。 足跡深さは、片足のかかとに全体重をかけたときの深さである。 この表は、農林水産技術会議研究報告、農業機械化研究所研究成績等により推定したものであ る。 イ 区画の形状及び大きさ その形状は、原則として長方形で、その大きさは、長辺が100m 以上であって、面 積が30a 以上であることが望ましい。 (2)畑 ア 区画の形状及び大きさ 区画の形状は、原則として長方形で、その大きさは長辺の長さが150~200m 程 度(肥料、農薬等の両側補給が可能であるほ場にあっては、300~400m 程度)で あることが望ましい。 イ ほ場の傾斜 おおむね次の限度以下であること。 等高線沿いの作業が主として行われる場合、 畝立て栽培では 6度程度 平畦栽培では 10度程度 散播(牧草等)では 10度程度 最大傾斜線方向の作業が主として行われる場合 10度程度 11 機種 ほ場条件整備の基準 トラク ター (3)果樹園 ア 区画の形状及び大きさ 防除作業の効果的な実施等に留意して定められていること。 イ ほ場の傾斜 8度以上の斜面にあっては、樹列間に園内耕作道が階段状に設置され、樹木は斜面に 栽培されていること。また、園内耕作道を連絡する連絡道が設置され、その傾斜は 8 度 以下であること。 ウ 枕地の長さ その長さは4m 程度を必要とするが、努めて農道等を利用することが望ましい。 (4)草地 ア 区画の形状及び大きさ 草地は波状地が多いので、機械の耐傾斜性を考慮して区画を設定することが望ましい。 イ 草地の傾斜 安全保持の観点からは、おおむね12度以下であることが望ましい。 ウ 湿地牧野 湿地牧野等を改良して造成した草地にあっては、排水工事が実施されていること。 (5)ほ場条件にかかる共通事項 ア ほ場の団地化 実作業率を高めるよう可能な限り団地化されていること。ほ場のまとまりは、少なく ともトラクターの1日の作業負担面積に達していることが望ましい。 イ ほ場の均平化及び障害物の除去 道路よりほ場への進入部分及びほ場内に深さ20cm 以上の溝がないこと。下草刈り、 施肥等の作業精度を低下させないためほ場の均平化に留意するとともに、作業の障害と なる礫、根株、雑かん木類が除去されていること。 ウ 農道等 トラクター単体だけでなく、作業機(トレーラーを含む。 )を装着又はけん引した場合 においても、その走行に支障がないよう路面が整備されているとともに、表2のように 幅員、交差部の隅切り、橋が整備されているほか、田にあっては田面からの高さ及びほ 場進入路について、畑にあってはこう配及び曲率半径についてその走行に支障のないよ うに整備されていること。 表2 類 別 農道等 田・畑共通 有効 交差部の 幅員 隅切り Ⅰ 2.5m 以上 Ⅱ 3.0m 以上 Ⅲ 4.0m 以上 幅員が 3m 以下であ る農道が 交差する 場合には 一辺 2m 程 度の隅切 りが行わ れている こと。 橋 橋りょうは トラクター (作業機を 含む。 )の重 量に耐えら れるもので あるととも に、その幅員 は道路の幅 員と等しく、 その欄干は できるだけ 低いこと。 12 田 田面か らの高 さ 30cm 程度 ほ場進入路 田面からの高 さが 30cm 以上 でほ場との間 に水路がある 場合には幅が 4m、こう配が 12 度以下であ る進入路が設 けられている こと。 畑 こう配 土道で は8~ 10度 以下で あるこ と。 曲率 半径 6m 以上 備考 畑で農 道を枕 地とし て利用 する場 合には 幅員が 3.5m 以上で あるこ と。 機種 ほ場条件整備の基準 乗用 型田 植機 ア 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは、長辺100m 以上であって、面積が 30a 以上であることが望ましい。 イ 均平、かんがい排水等 水田の水位が自由に調整できるかんがい排水の設備が整っていること。さらに、その水 田の均平はその高低差が稚苗移植にあっては3~4cm 以内、 中苗移植にあっては5~6cm 以内になるように耕うん、均平作業を行うとともに、代かきは練り過ぎないよう配慮し、 植え付け時の土壌硬度は手植えできる状態に保ち、水深は5cm 以内にとどめられているこ と。 なお、麦作跡地については、耕深12cm 以上とし、代かき時には浅水を保ち、麦稈の埋 没を図ること。 ウ 農道等 田植機だけでなく、苗の運搬車についてもその走行に支障がないよう路面が整備されて いるとともに、表3のように幅員、ほ場進入路等が整備されていること。 表3 農道等 有効幅員 ほ場進入路 周辺障害物 (路肩を除く) の有無 進入路を必要とす 進入路 る高低差 走行部の全幅より 30cm 以上 その幅員は走行部 機体外側より 1m 以上広いこと の全幅以上であり、 0.5m 以内に走行 が望ましい。 そのこう配は 12 度 の支障となるも 以下であること。 のがないこと。 水田 用の 乗用 型多 目的 作業 機 ア 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは、長辺100m 以上であって、面積が 30a 以上であることが望ましい。 イ かんがい排水等 水田の水位が自由に調整できるかんがい排水の設備が整っていること。 ウ 農道 乗用型田植機の項に準じて整備されていること。 13 機種 防除 用動 力散 布機 ほ場条件整備の基準 ア 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは、防除用動力散布機による能率的な作 業が行われるよう整備されていること。 なお、機械が進入できないほ場の場合は、走行路の間隔が、表4のように整備されてい ること。 表4 区画の形状及び大きさ 機種 類別 Ⅰ 動力 噴霧機 Ⅱ ・ Ⅲ 散布方法 畦畔散布ノズル(ホースを伸ばさな い)の使用 水平多孔ノズル、畦畔散布ノズル (ホースを伸ばす)の使用 畦畔散布ノズル(ホースを伸ばさな い)の使用 水平多孔ノズル、畦畔散布ノズル (ホースを伸ばす)の使用 イ 走行路の間隔 20~30m 200m 以内 30~40m 200m 以内 備考 有 効 散 布 幅 ( 10 ~ 15m)の2倍以内 ホースの長さ(100m 程度)の 2 倍以内 有 効 散 布 幅 ( 15 ~ 20m)の2倍以内 ホースの長さ(100m 程度)の 2 倍以内 ほ場の傾斜 おおむね次の限度以下であること。 トラクター搭載式のものによる作業の場合 10度程度(畦立て栽培では6度程度) トラクターけん引式のものによる作業の場合 8度程度 自走式のものによる作業の場合 15度程度 ウ 枕地の長さ ほ場内で回行する場合には、その長さはおおむね次の限度以下であること。 トラクター搭載式のものによる作業の場合 3.5m 程度 トラクターけん引式のものによる作業の場合 4.5m 程度 自走式のものによる作業の場合 4.0m 程度 エ 農道 トラクターの項に準じて整備されていること。 オ 回行路、う回路 回行路又は回行に十分な回行場所若しくはう回路が設けられていること。 なお、う回路を設けることが困難な場合には、防除機相互あるいは補助作業車両(運搬 車、補給車、給水車等)とのすれちがいの場所が設けられていること。 14 機種 コン バイ ン ほ場条件整備の基準 (1)田 ア 土壌の硬さ 表5の作業範囲の硬さ以上であること。 表5 コンバインの田走行の可能判定基準 円錐貫入抵抗(kg/cm2) 10 以下 10~20 20 以上 矩形板沈下量(cm) 10 以下 10~20 20 以上 足跡深さ(cm) 10 以下 10~20 20 以上 作業容 5 以上 4 以上 3 以上 6 以下 8 以下 10 以下 2以下 3以下 4以下 易範囲 作業可 3~5 2~4 2~3 6~10 8~12 10~15 2~5 3~7 4~10 能範囲 作業不 可能範 3以下 2以下 2以下 10 以上 12 以上 15 以上 5以上 7以上 10 以上 囲 (注)1.円錐貫入抵抗値等は、トラクターの場合と同じ測定による。 2.この表は、自脱型コンバインの場合であるが、普通型コンバインの場合はその走行方式 により次のように考えてよい。 ホイール式の場合 コンバインの最低地上高 10cm 以下 セミ・クローラ式の場合 コンバインの最低地上高 10~20cm クローラ式の場合 コンバインの最低地上高 20cm 以上 イ 区画の形状及び大きさ 区画の形状は、原則として長方形で、その大きさは、長辺が100m 以上であって、 面積が30a 以上であることが望ましい。 (2)畑 ア 区画の形状及び大きさ 原則として長方形に整備されていること。 傾斜地の場合は、作業区画の長辺が等高線に沿っていることが望ましい。 イ ほ場の傾斜 作業精度を平地における作業時の作業精度に保つため、おおむね次の限度以下である ことが望ましい。 等高線沿いの作業が主として行われる場合 3度程度 最大傾斜線沿いの作業が主として行われる場合 5度程度 (3)共通事項 ア 農道等 表6のように幅員、ほ場進入路等が整備されていること。 表6 農道等 有効幅員(路 肩を除く) 類別 Ⅰ類及びⅣ類の 大豆・そば兼用機 Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 走行部の全幅 より 1m 以上広 いことが望ま しい。 ほ場進入路 進入路を必 要とする高 低差 20cm 以上 25cm 以上 15 周辺障害物の有 無 進入路 その幅員は走行部の全幅 以上であり、その形状は 進入しながら刈取りが可 能なものであること。そ のこう配は、12度以下 であること。 機体の外側より 0.5m 以内に走行 の支障となるも のがないこと。 機種 ハー ベス ター ほ場条件整備の基準 ア 土壌の硬さ トラクター、ハーベスター及びトレーラー等運搬車の走行および作業に支障がないこと。 特に田においては排水を十分に行うこと。 イ 区画の形状 原則として長方形で、その大きさは1作業区が大区画に整備され、かつ集団化されてい ること。なお、区画の長辺の長さが短辺の長さの 3 倍以上であるように整備されているこ とが望ましい。 ウ ほ場の傾斜 登板作業及び等高線沿いの作業が主として行われる場合には、おおむね次の限度内であ ること。 フォーレージハーベスターでは 10度程度 ポテトハーベスターでは 6度程度 ビーンハーベスターでは 8度程度 なお、それ以上の傾斜地では、降坂作業又は斜降作業が可能な程度の傾斜であること。 エ ほ場内の均平等 作業の能率と精度を低下させないため作業の障害となる礫、根株、隆起岩盤等は除去さ れ、また、ほ場内の均平化に留意し、降雨後の雨水が停滞することがない程度に整備され ていること。特にフレール型のフォーレージハーベスターの場合には、土砂が混入するお それがないようほ場が均平であること。 オ 運搬距離 収穫物の堆積場所までの運搬距離が短いことが望ましい。 カ 農道等 表7のように幅員、ほ場進入路等が整備されていること。 表7 農道等 いも 類の 乗用 型収 穫機 ア 野菜 用の 乗用 型全 自動 移植 機、乗 用多 目的 作業 機 ア 機種 類別 フォーレージ ハーベスター Ⅰ・Ⅱ・ Ⅲ・Ⅳ 有効幅員 (路肩を除 く) 3.0m 以上 4.5m 以上 ポテト ハーベスター Ⅰ Ⅱ 3.0m 以上 4.5m 以上 ビーン ハーベスター Ⅰ Ⅱ 1.5m 以上 3.5m 以上 ほ場進入路 備考 農道と畦畔、排水溝 との高低差が、ハー ベスターのほ場への 進入への妨げとなる 場合には、進入路が 設けられているこ と。 農道のこう配、曲率半径 についてはトラクターの 場合に準ずる状態である こと。 機体外側より 0.5m 以内に 走行の支障となるものが ないこと。 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは、収穫機による能率的な作業が行える 程度に区画整備されていること。 イ ほ場の傾斜 おおむね5度以下の傾斜であること。 ウ 農道 トラクターの項に準じて整備されていること。 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは野菜用の乗用多目的作業機による能率 的な作業が行える程度に整備されていること。 イ ほ場の傾斜 おおむね10度以下の傾斜であり、等高線沿いの作業が主として行われる場合にはおお むね5度以下の傾斜であること。 ウ 枕地の長さ ほ場内で回行する場合には、その長さはおおむね2.5m程度以上であること。 エ 農道 トラクターの項に準じて整備されていること。 16 機種 キャベ ツ、だ いこ ん、に んじ ん、ね ぎ、は くさ い、ほ うれん そう ほ場条件整備の基準 ア 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは収穫機による能率的な作業が行える程 度に整備されていること。 イ ほ場の傾斜 おおむね 5 度以下の傾斜であること。 ウ 農道 トラクターの項に準じて整備されていること。 用の 収穫 機 飼料 作物 用の 収穫 機 〇田 ア 土壌の硬さ 走行及び旋回の支障がないこと。また、排水を充分行うこと。走行の可能判定基準につ いては、表5のコンバインの田走行の可能判定基準を参考にする。ただし、設置圧がコン バインと異なることに注意を要する。 イ 区画の形状及び大きさ 区画の形状は原則として長方形で、その大きさは、長辺が100m以上であって、面積 が30a 以上であることが望ましい。 ウ ほ場の傾斜 トラクターの項に準じて整備されていること。 〇畑 ア 区画の形状及び大きさ 原則として長方形に整備されていること。傾斜地の場合は、作業区画の長辺が等高線に 沿っていることが望ましい。 イ ほ場の傾斜 作業精度を平地における作業時の作業精度に保つため、おおむね次の限度以下であるこ とが望ましい。 等高線沿いの作業が主として行われる場合 3度程度 最大傾斜線沿いの作業が主として行われる場合 5度程度 なお、傾斜地では、ロールベール放出の際に坂下方向へ転がらないように配慮する必要が ある。 ウ 農道等 表8のように幅員、ほ場進入路等が整備されていること。 表8 農道等 有効幅員 (路肩を除く) 走行部の全幅より 1m 以上広いこと が望ましい。 ほ場進入路 その幅員は走行部の全幅以上であり、その 形状は進入しながら刈取りが可能なもの であること。そのこう配は、12 度以下で あること。 17 周辺障害物 の有無 走行及び旋回の の支障となるも のがないこと。 3 栽培条件 地目 田 作目 水稲 栽培条件整備の基準 (1)作業能率の向上 ア 高性能農業機械の年間稼働時間を増大させるとともに作業効率を高めるため 集団的な栽培の体制が整っていること。 イ 集団(ほ区)の内が区分されている場合には、1耕区(区分)が同一の水系に 属するか又は同一の水利慣行が行われていることが望ましい。 ウ 作物の品種、作付体系、作期、肥培管理等が計画的に行われていること。 (2)機械移植 ア 土付き苗の種類と形質 土付き苗の種類は、次の「苗の種類」のように地域に合った苗の選択が必要で ある。県の稲作指針に即し、稲の生育期間等地域の自然条件を十分検討したうえ 決定すること。また、苗の種類と生育指標は次のとおりとする。 表9 苗の形質 苗別 稚苗 中苗 成苗 移植適期 の葉数 (完全葉) 2.5 葉 (2.3~2.6) 3.5 葉 (3.2~3.7) 4.0 葉 (3.7~4.2) 4.5 葉 (4.2~4.7) 育苗 日数 (日) 20~25 30~35 は種量 (乾籾) 150~ 180g 100~ 120g 草丈 (cm) 11~13cm 13~15cm 35~40 70~90g 14~16cm 40~45 45~55g 15~17cm 苗乾物重 (100 本) 第一葉 鞘長 1g 以上 2g 以上 2.5g 以上 3g 以上 3.5cm 以内 3.0cm 以内 2.5cm 以内 2.5cm 以内 10a 当た り必要苗 箱数 23 30 35 50~55 (注)乾籾 100g 当たり 3,800 粒、苗立歩合 90%として算出。 上記のほか予備用として10a 当たり2~3箱用意する。 イ 苗の条件 (ア)苗の草丈及び葉令が斉一であること。 (イ)苗立むらは、欠株の原因となるので、植付けされた苗の1株本数が稚苗にあ っては5~6本(110~130 本/m2)、中苗にあっては4~5本(100~120 本 /m2)となるような均一な苗立密度であること。 ただし、栽植条件により異なる場合があるので留意すること。 (ウ)軟弱徒長苗は、移植時に損傷苗の発生や活着不良の原因となるので、強靭な 健苗を育成すること。 (エ)田植機の 1 日の作業可能面積に対応する苗の必要量に合わせて苗が準備され ていること。 ウ 栽植様式 (ア)栽培密度はm2 当たり 22~26 株を目標に当該水田における目標収量、品種、 地力、苗の種類、作期、施肥法等の栽培条件と田植機の仕様とを勘案して決 定されること。 (イ)収穫作業に自脱型コンバインを使用する場合には、コンバインのデバイダー 幅に適合するように栽植条間が設定されること。 18 地目 作目 栽培条件整備の基準 エ 作期 (ア)安全出穂限界内の出穂の確保と苗の種類、気温、育苗方法、利用組織等の諸 条件とを勘案して移植時期が決定されること。 (イ)移植の適期幅の拡大が図られるよう品種及び作期の組合せが考慮されている こと。 オ 集団化 1日の作業可能面積程度に応じた集団的な規模で栽培することが望ましい。 (3)防除 病害虫の防除時期が著しく異ならないよう区画のまとまりごとに作目の耕種 法が揃えられていることが望ましい。 (4)刈取 ア 自脱型コンバインの場合は、栽植条間がコンバインの刈幅、デバイダー幅に適 合したものであること。 イ 普通型コンバインにあっては、機械の調整を十分行い、刈取り時の損失を極力 少なくすること。 ウ 同一品種のものが1日の収穫面積程度に栽培されていることが望ましい。 エ 収穫後の運搬・乾燥体制が十分確立されていること。 19 地目 作目 普通畑 麦 (転換 大豆 栽培条件整備の基準 (1)作業効率の向上(共通) ア 畑も含 そば む) 年間稼働時間を増大させるとともに作業効率を高めるために、集団的な栽培の 体制が整っていること。 ばれいし イ 大区画ごとに作目の種類と耕種法が揃えられていることが望ましい。 ょ ウ 作目の種類で品種、作付体系、作期、肥培管理等が計画的に行われていること。 だいこ ん 栽培法については県の畑作指針や各作物の振興指針に準拠すること。 エ すいか メロン 業性能の向上に努めること。 (2)防除(共通) ながい も 転換畑においては、排水が十分にとれているとともに、砕土率を高めては種作 ブームスプレヤーを使用する場合には、条間(畦間)が斉一であること。 (3)収穫 たばこ ア 麦 ホップ (ア)自脱型コンバイン利用の適応性としての稈長(60cm)を確保すること。 加工トマ (イ)雑草が繁茂していないこと。 ト (ウ)適期刈取りを行い、作業精度の向上と品質の確保に努めること。 飼料作 (エ)高水分麦の収穫にあっては、品質の劣化及び乾燥効率の低下を防止するため、 穀粒水分 30%以上での収穫は極力避けるとともに、乾燥機の能力に合わせて 物 収穫し、収穫後は速やかに乾燥すること。 イ 大豆 (ア)草型が斉一であるとともに倒伏していないこと。また、栽植条間がハーベス ターやコンバイン等、使用収穫機の刈幅に適合していること。 (イ)刈取り幅の著しい磨耗又は破損のないようほ場内の石礫等が除去されている こと。 (ウ)雑草が繁茂していないこと。 (エ)ビーンハーベスターについては刈取時の裂きょう損失に注意して、収穫時期、 作業時刻を選定すること。 (オ)コンバイン収穫に際しては、汚染粒や未脱粒等の発生を防止するため、収穫 時期、作業時刻に留意し、莢・子実水分が低下してから刈取ること。また、 汚染粒が発生した場合、適切な汚染除去ができるよう体制を整えておくこ と。 (カ)コンバイン収穫後の子実乾燥体制が十分整っており、しわ粒等の発生しない 乾燥を行うこと。 ウ そば (ア)草型が斉一であり倒伏していないこと。 (イ)刈取り幅の著しい磨耗又は破損がないよう、ほ場内の石礫が除去されている こと。 (ウ)雑草が繁茂していないこと。 (エ)刈取りは手刈りよりも遅い全体の80%以上が黒褐色に変わった頃に行う。 (オ)収穫後の乾燥・調製体制がとれていること。 20 地目 作目 栽培条件整備の基準 エ 飼料用とうもろこし (ア)飼料用とうもろこしの畦幅は、ロークロップ用の機械幅に合わせられており、 各畦幅が斉一であること。 (イ)耐倒伏性の強い品種が選定されていること。 (ウ)損失を防止するため、培土はできるだけ避け平畦栽培とすること。また、ロ ークロップ用のものを使用する場合は、収穫時の障害とならないよう、雑草が 除去されていること。 果樹園 りんご ぶどう (1)作業効率の向上 ア なし 年間稼働時間を増大させるとともに作業効率を高めるため、集団的な栽培の体 制が整っていること。 もも イ 規則正しく栽植され、樹形がおおむね統一されていること。 おうと ウ 棚仕立ての園では、棚の高さ、支柱、控線が作業上支障とならないこと。 う かき (2)防除 ア 立木仕立て果樹園の場合は、散布作業が容易かつ安全に行えるとともに、農薬 の散布効果があがるようその樹形が整えられていること。 イ 棚仕立ての果樹園の場合は、棚の高さが成熟時の果実の垂れ下がりの程度を予 測して、散布作業の著しい障害とならないよう整備されていること。 草地 牧草 (1)牧草は種時や更新時における砕土、整地等が十分に行われほ場の均平化が図 られて、トラクターの車輪跡が残らない程度に鎮圧されていること。 (2)収穫時期が競合しないよう草種、品種を選定し、収穫時期が長期になるよう な作付計画が立てられていること。 21 4 関連機械施設条件 関連機械 関連機械施設条件整備の基準 施設名 格納施設 次のような条件に適合する格納施設が設置されていること。 (1)トラクター ア 施設の床面積は、トラクターと作業機及び装備品(以下「トラクター等」という。) の格納所要面積に、トラクターと作業機及び装備品の交換、脱着作業に必要な面積、 日常点検に必要な面積並びに床面の経常と出入口の位置等に応じた通路面積を加 えたものであり、かつ、その床面積に見合う格納施設の年間所要経費(施設の減価 償却費、修理費、資本利子、租税公課及び保険料)が格納するトラクターの購入費 の総額に比較して妥当なものであること。 イ 施設の出入口は、その高さがトラクター等の高さに応じたものであること。 (2)田植機、水田用の乗用型多目的作業機、防除用動力散布機、コンバイン、ハーベス ター、いも類の乗用型収穫機、その他野菜用の収穫機は、トラクターに準ずる状態 に整備されていること。 格納施設の (1)格納施設の附帯施設として、工具置場、洗車施設、ホイスト等が設置されているこ 附帯施設 とが望ましい。 (2)水田用の乗用型多目的作業機等の防除用機械にあっては、附帯施設としてシャワー 室が併置されていることが望ましい。 日常点検整 特定高性能農業機械の日常点検整備に必要な部品及び工具等が準備されていること。 備に必要な 部品及び工 具等 運搬車 (1)田植機にあっては、苗を効率的かつ安全に運搬するための運搬車及び運搬用具(苗 棚等)が田植機の能力に合わせて準備されていること。 (2)田植機にあっては、作業ほ場への距離が長い場合は運搬車が準備されていることが 望ましい。 育苗施設 又は苗床 (1)田植機にあっては、移植時期及び田植機の植付能率に適応する苗の必要量が円滑に 供給されるよう、育苗施設又は苗床が設置されていること。 (2)水田用の乗用型多目的作業機にあっては、苗の必要量が円滑に供給されるよう育苗 施設等が整備されていること。 22 関連機械 関連機械施設条件整備の基準 施設名 給水施設 (1)動力噴霧機、スピードスプレヤー等の防除用機械を使用する場合は、次の表を参考 及び給水車 として、そのタンク容量、薬液吐出し量に見合った能力をもち、かつ作業に便利な 給水施設 位置にある農薬混合そう及び給水施設(水道、水そう等)が準備されているか、又 及び給水車 は適切な能力を持つ給水車が準備されていること。 表10 給水施設及び給水車 機種 動力噴霧機 スピードスプレヤー 注1 2 給水施設 給水車のタンク容量 その水源の水量は 8 時間以内に 防除機械のタンク 20 杯以上の量 であり、その給水能力は 5 分以内 1,000~2,000ℓ に防除機械のタンクを一杯にす ることができるものであること。 数値はおおよその目安を示すものである。 給水車のタンク容量は、動力噴霧機及びスピードスプレヤーにあっては、ほ場作 業効率を 0.6、実作業率を 0.8 としておおむね 1 時間の連続作業が可能なものと して算出したものである。 (2)水田用の乗用型多目的作業機を使用する場合には、タンク容量、薬液吐出し量等に見 合った能力を持つ給水施設及び給水車が準備されていること。 (3)樹園地用の乗用型多目的作業機を使用する場合には、タンク容量、薬液吐出し量等に 見合った能力を持ち、かつ、作業に便利な位置に薬液混合そう及び給水施設(水道、 水そう等)が準備されているか、又は適切な能力を持つ給水車が準備されていること。 農薬及び農 水田用の乗用型多目的作業機等の防除用機械にあっては、農薬及び農薬調合用資材の倉 薬調合用資 庫、農薬計量器並びに資材運搬車が準備されていること。 材の倉庫、 農薬計量器 並びに資材 運搬車 洗浄、調整 いも類用の乗用型収穫機にあっては、洗浄、調製のための機械施設が整備されていること。 施設 23 5 組織的利用条件 (1)機械利用組織の選択上の留意事項 特定高性能農業機械は、その稼動可能面積が個別農家の経営面積より一般的に多いことから、経営 規模の大きな農家や作業受託により利用面積拡大を図っている農家等による利用を除いては、その組 織的利用を行う必要がある。 機械利用組織には、 ①農家集団による共同利用 ②農協等事業体による集団利用 ③農業機械銀行方式等による組織的受託利用 の 3 形態に大きく分けられる。それぞれの形態は機械の管理運営上の長短があり、また、地域の社会、 経済環境等の条件により影響される要素が多いので、利用組織の組織化及びその運営に当たっては、 次の事項を総合的に考慮し、検討するものとする。 ア 農家集団による共同利用 (ア) この形態は、構成員の経営耕地が対象となるため利用規模が一定している。また、構成員が他の 2形態に比べて少なく、従来の水管理や作業の慣行等を生かすことができるため、特定高性能農業 機械の導入によってもなお、個別経営の作業体系や経営計画を大幅に変更する必要がないなどの利 点がある。 ただし、耕地の集団化、機械の保守管理及び共同利用に係る経理の責任体制の明確化について留 意する必要がある。このため、規約の作成や申し合わせを十分に行うとともに、組織運営の指導者 として適任者がいるなど、組織運営の執行体制が整備され、また、その管理労働についても適正な 評価が行われていることが必要である。 (イ) この形態は、地縁的または血縁的な最小のまとまりとして構成員の一体感に基づく相互連帯のも とに組織される場合が多いが、兼業の深化と個別経営形態の分化により、農業機械作業従事者(オ ペレーター)の適期確保が困難となったり、構成員が個別に農業機械導入をすることになりやすい。 このため、構成員に対する資金や出役等の負担と、組織からの受益が、構成員それぞれの実情に即 し、総合的にみて公平であることが必要である。 (ウ) 複合経営等で機械の利用頻度が高い場合や、組織構成員の変動により作業余力または不足を生じ た場合、あるいは転作や気象的制約、他作目との作業競合等から適期作業が困難となる場合には、 他集団との相互利用等の配慮が必要である。 イ 農協等事業体による集団利用 (ア) この形態は農協等事業体が直接管理運営等を行うものである。組織上の管理者が配置されるため、 管理、経理及び労務の責任が明確で、費用負担についての摩擦が少ないこと、同一水準での作業が 可能であること、機械の保守管理に万全が期せられること等の利点がある。 なお、機械の導入に当たっては、個別農家または農家集団で導入することが利用規模及び経済上 不利であり、かつ、その利用規模の多い機械を導入する等、区域内委託農家の意向を常に配慮する 必要がある。 (イ) この形態は、新機械導入の初期においては好ましい形態であるが、その機械の普及が進むと農家 からの委託希望が減少したり、機械運転者等農作業従事者の継続的な確保が困難となる場合がある。 24 また、受託希望が増加する場合には農協等事業体で対応できなくなったりすることや、作業料金 が低く決められやすいため収支が合わず、運営継続が困難となることなどの問題が生じることがあ る。これらのことに対応するには、農協等事業体が所有する機械の運営を区域内農家集団に委託す ること等により相補うことができる。この場合、区域内の機械導入利用状況、利用組織の運営状況、 機械運転者等農業機械作業従事者の動向を十分に勘案して検討する必要がある。 ウ 農業機械銀行方式による組織的受託利用 (ア) この形態は農協等事業体の仲介斡旋により広域的に農作業受委託が編成されるものもあるが、一 般に個人相対の受託利用に比べ、適正な受委託の確保、作業の計画性の確保等が容易である。 (イ) 農業機械銀行方式によるものは、情報の広範な収集による受委託量の拡大により機械の効果的な 利用ができること、適正な作業報酬の確保が図られることなどの利点がある。しかし、仲介斡旋に 係る業務の体制整備が行われないと円滑な業務の遂行が困難となるので、仲介斡旋に係る業務を推 進する管理者を設置し、標準作業料金を定める等の農業機械銀行方式の推進体制を整備する必要が ある。 なお、農業機械銀行方式の普及、定着には、受託農家集団の育成・活用、受託収入額の確保等に 関しても配慮する必要がある。 (ウ) 特定の農家集団の中で農作業受委託が編成されるものは、受委託量の把握が容易であること、集 団構成員の意思の疎通が得られやすい等の利点がある。しかし、一般に委託農家数が受託農家数を 上回った場合、労働条件等の面で受託農家に負担がかかり過ぎること、報酬が低く抑えられやすい こと、集団外部からの作業受託が受けにくくなること等の問題が生じやすいので、農作業受委託を 経済的取引として機能させること、及び農業機械銀行方式の活用等について考慮する必要がある。 25 第3 1 特定高性能農業機械の利用に関する技術の研修及び指導に関する事項について 農業機械利用技術者の養成に関する方針 生産性の高い農業構造の確立と農業機械の高性能化に対応して、効率的な生産単位の形成と各種の農 業機械施設の高度利用を進めるとともに、利用に伴う事故を未然に防止するため、農業機械操作技術の 向上とともに農作業安全に係る知識習得と農作業安全意識の啓発が重要である。そこで、農業機械研修 施設等において農業機械作業者に対する研修を実施するとともに「山形県農業機械士認定要綱」に基づ き認定された農業機械の有能な利用技能者である「農業機械士」との連携活動を推進する。 (1)農業機械に係る研修の実施 平成 20~25 年度の受講者数 区分 1,801 農業機械安全利用研修 ※ 備考 下記※に示す研修を実施 トラクタ運転技能研修、農業機械メンテナンス研修(H18~) 、車両系建設機械技能研修(H19~)、 溶接技能研修(H19~)、農作業事故ゼロ運動推進研修(H10~H15)、農業機械技能向上研修(H10 ~H18)、農業機械操作技能研修(H22~) (2)農業機械士認定数 区分 指導農業機械士 62 農業機械士 2,361 計 2,423 ※ 2 認定者数 平成21年度から農業機械士の新規認定は行われていない。 県、市町村における指導体制の整備 特定高性能農業機械の適正な導入と農作業安全の確保を図るためには、本計画の趣旨について関 係機関団体に十分周知するとともに、連携調整を図りながらその推進に係る施策を講ずる必要があ る。そのため、市町村、農業団体と連携し、生産組織、農家及び農業機械販売業者等への指導に万 全を期するための体制を整備する。 26 [ 指導組織模式図 ] 指導 農林水産部 山形県農業協同組合中央会 農業技術環境課 全国農業協同組合連合会山形県本部 山形県農機協会 連絡 連絡 企画 山形県農業機械商業協同組合 山形県農業機械工業協同組合 各総合支庁 県立農業大学校 庄内農業機械商工業協同組合 (各農業技術普及課等) 各地区農業機械士会 農業総合研究センター 指導 研修 市町村 指導 指導 指導 農業協同組合 指導 営農集団 機械利用組合 指導 (農業機械銀行) 指導 農業機械販売業者 27 第4 1 特定高性能農業機械を使用した農作業の安全性の確保に関する事項 型式検査に合格し、又は安全鑑定基準に適合した機械の導入 農業機械に起因する事故の防止を図るためには、農業機械の型式検査に合格し、又は安全鑑定基準に 適合した安全性の高い機械の導入を指導するとともに、特に乗用型トラクターの転落・転倒による事故 を防止するため、型式検査に合格した安全キャブ又は安全フレームの装着を図るものとする。 2 地域の実情に応じた農作業安全基準の策定及び周知徹底 農業機械の安全な利用による事故防止を図るため、農業者が農作業事故防止のため守るべき事項につ いて、地域の実態、農作業事故の発生状況に即した農作業安全基準を策定し、その周知徹底を図るもの とする。 3 農道、ほ場等の農作業環境の点検及び危険箇所の改善 農道、ほ場等の農作業環境の未整備等に起因する事故防止を図るため、農道、ほ場等の危険箇所の点 検、整備に努めるとともに、道路上での事故防止に有効な農業機械利用の反射マーク、危険回避予告板 等の危険回避資材の活用を指導するものとする。 4 研修・講習の実施等農業者等に対する安全意識の啓発指導 農業機械の利用者の不注意、利用技術の未習得等に起因する事故の防止を図るため、機械の安全利用 技術研修の実施、農作業安全基準を徹底するための講習会の開催等、農業者に対する安全意識の啓発活 動に努めるものとする。 5 農業機械作業事故防止及び労災加入促進のための指導体制の整備 農業機械作業事故を防止するため、関係機関、団体と緊密な連携のもとに作業安全確保について指導 を強化するとともに、労災加入促進を図るため、次の事項について留意するものとする。 (1)安全機械の選定について 特定高性能農業機械の選定に当たっては、農業機械化促進法に基づく農機具の型式検査に合格した 型式、生物系特定産業技術研究支援センターにおいて安全である旨の鑑定が行われた形式等、安全防 護装置の施されたものから行うこと。 (2)機械の適正利用について ア 特定高性能農業機械の利用に当たっては、機械運転者等農業機械作業従事者の効率的かつ安全に 作業できる合理的な作業計画を策定するよう配慮するとともに、機械の日常の点検及び定期的な点 検整備を励行するものとする。 イ 特定高性能農業機械による効率的かつ安全な作業が確保されるよう、機械運転者以外の者も含め て農業機械作業従事者等の必要な研修、講習等を受講させること。 (3)中古農業機械の導入について 中古農業機械の導入に当たっては、機械の状態表示、品質保証の有無を確認して選定することが望 ましい。 28 (4)安全キャブ又は安全フレームの装着について トラクターの転倒や転落による死亡事故防止のため、安全キャブ又は安全フレームが装着されてい るものの導入を推進し、既に導入されているトラクターで装着されていないものについても、型式検 査に合格した安全キャブ又は安全フレームの装着を図ることが望ましい。 (5)労災保険の加入について 農業協同組合等は、農作業従事者が「労働者災害補償保険法(昭和22年4月7日法律第50号)」 第1条及び第3条に基づき、保険に加入できる措置を講ずることが望ましい。 29 第5 1 その他特定高性能農業機械の導入に関し必要な事項 修理設備体制の整備 (1)整備施設の設置状況 平成 25 年度における施設数 地区名 大型 中型 小型 計 村 山 15 28 18 61 最 上 5 15 4 24 置 賜 6 14 5 25 庄 内 25 32 17 74 51 89 44 184 計 注:整備施設の分類(大型、中型、小型)は「特定高性能農業機械の導入に関する計画の策定及びそ の取扱いについて」(平成 25 年 9 月 4 日付け 25 生産第 1751 号、25農振第 1281 号生産局長、 農村振興局通知)による。 (2)点検整備等の体制に対する指導 農業機械の保守、点検、整備に関する農業者の知識及び技術並びに農業機械整備施設における技術水 準について、農業機械の高性能化に即して十分に対応できるように指導を強化する。 また、農業機械の修理体制の整備を促進するため「山形県農業機械整備施設認定要綱」により「農業 機械整備施設設置基準」に基づき、整備施設の設置内容及び整備能力について認定する。 さらに、増加する中古農業機械の適正な整備と流通を促進するため、中古農業機械整備評価研修を充 実し農業機械整備技能士等の資質の向上を図るとともに、整備済みステッカーの活用を図るよう指導す る。 30 第6 その他の農業機械の利用規模の目安 下表は、農業機械の導入に当たり、確保することが望ましい面積の目安を示したものである。 利用規模の具体的な決定に当たっては、特定農業機械の導入に関し必要な事項に準じ、ほ場条件、栽培 条件、作業条件、農業労賃、作業請負料金の動向等を総合的に考慮するものとする。 特定高性能農業機械以外の農業機械で、下記に示した機種以外のものについても同様とする。 単位:ha 利用規模 機種 農業機械の大きさ等 地目 地域 備考 の下限 トラクター ビーン 20ps 田 5 畑 6 桑園 4 こぎ胴幅 スレッシャー 直流 650mm 未満 軸流 1,200mm 未満 3 畑 こぎ胴幅 穀物用乾燥機 直流 650mm 以上 軸流 1,200mm 以上 3~4トン、循環型 トレンチャー 原動機の定格出力 8ps 以上 5 3 田 田 県内 4 普通畑 全域 2 Ⅰ 自走式(歩行型) 原動機の定格出力 15ps 以上 樹園地 3 施設内 1 田 6 普通畑 4 樹園地 7 施設内 2 Ⅱ とう載式 無人 資材積載量 Ⅰ 畑用 120 普通畑 10 原動機の定格出力 Ⅰ 管理ビーグル 田・普通畑 20kg 以上 ヘリコプター 14ps 以上 31 <付表> 1 農作業料金 単位:円/10a 平成 25 年 山形県農業会議資料 (1)農作業料金の協定額 項目 東南村山地区 西村山地区 北村山地区 最上地区 東南置賜地区 西置賜地区 田川地区 飽海地区 県平均 項目 東南村山地区 西村山地区 北村山地区 最上地区 東南置賜地区 西置賜地区 田川地区 飽海地区 県平均 水田 8,400 8,100 7,575 5,225 5,925 5,925 5,433 5,650 6,560 バインダー 8,740 9,800 9,000 7,463 8,450 8,633 12,250 8,771 畑 10,240 8,200 7,225 5,575 8,750 7,975 6,900 7,726 コンバイン(生脱) 17,040 21,200 17,500 16,000 19,000 19,150 16,967 19,200 18,031 代掻き 植付のみ 8,500 6,400 8,775 6,000 6,875 6,800 6,400 6,750 7,000 7,400 7,300 7,775 5,863 6,850 6,650 7,467 7,450 6,937 苗付 26,000 26,000 23,850 24,500 22,700 27,300 25,409 育苗(1箱) 750 730 706 596 718 705 580 660 671 ハーベスター 刈取~調製 生乾(60kg) 半乾(60kg) 籾摺り(60kg) 8,840 11,000 10,000 8,250 9,575 9,667 13,700 9,639 32,667 28,200 29,500 28,000 31,000 34,550 31,330 1,610 1,730 1,105 1,200 1,113 1,033 1,087 1,135 1,281 1,166 1,410 800 619 688 675 816 773 675 553 688 693 593 889 676 注1)刈取~調整の山形市、中山町、村山市、川西町は、刈取から乾燥まで 注2)乾燥・調整の天童市、山辺町、寒河江市、朝日町、西川町は、籾摺り含む (単位:円) (2)農作業賃金の協定額(日額・8時間) 項目 東南村山地区 西村山地区 北村山地区 最上地区 東南置賜地区 西置賜地区 田川地区 飽海地区 県平均 稲作全般 作業全般 6,000 6,000 6,325 7,038 6,525 6,500 8,533 9,680 6,819 5,800 6,000 6,325 6,685 6,275 6,025 7,040 7,760 6,419 オペレーター 果樹一般 桜桃収穫 9,400 11,920 10,500 剪定 5,767 6,000 6,000 6,500 6,625 6,400 5,725 5,600 6,400 9,375 10,400 9,867 6,500 6,500 6,100 10,587 11,200 9,969 10,479 6,043 6,536 5,825 32 箱詰 ジベ処理 6,000 6,000 2 トラクターと作業機の組合せ 作業 機名 ボトムプラウ 作業 内容 耕起 Ⅰ 30ps 級 30~36cm×2 (12~14”×2) 36~41cm×1 (14~16”×1) トラクターの大きさ Ⅱ 40~50ps 級 Ⅲ 60~80ps 級 備考 Ⅳ 90ps 級 刃幅×連数 36cm×2~3 (14”×2~3) 41cm×2 (16”×2) 46~51cm×1 (18~20”×1) 36cm×3~4 (14”×3~4) 41cm×3 (16”×3) 46~51cm×2 (18~20”×2) センチ (インチ) 41cm×4 (16”×4) 46cm×3~4 (18”×3~4) 51cm×2 (20”×2) 56cm×1 (22”×1) 60cm×1 (24”×1) 66cm×1 (26”×1) ディスクプラウ 耕起 駆動ディスク プラウ (ワンウェイ型) (ツーウェイ型) 耕起 ロータリー 耕起・ 砕土 61cm×2 (24”×2) 66cm×1~2 (26”×1~2) 円板直径 ×連数 66cm×2~3 (26”×2~3) 66cm×4 (26”×4) 66cm×5 (26”×5) 1.1~1.3m 1.4~1.9m 1.3~1.8m 1.9~2.5m 1.8~2.2m 2.5~2.8m - - 作業幅 作業幅 1.6m 未満 1.6~2.0m 2.0~2.6m 2.6~2.8m 作業幅 1.4~1.5m 1.6~2.0m 1.5~1.6m 2.0~3.3m 1.6~1.9m 2.0~3.3m 1.9~2.0m - 作業幅 作業幅 深耕ロータリー ロータリーハロー 砕土 ディスクハロー 砕土 41cm×16 (16”×16) 46cm×16 (18”×16) 46cm×20~24 (18”×20~24) 51cm×20~24 (20”×20~24) 46cm×28~32 (18”×28~32) 51cm×24~32 (20”×24~32) 51cm×28~36 (20”×28~36) ディスク直径× 枚数 ツースハロー 砕土・ 整地 30 本×3 30 本×3 30 本×4 - 爪本数× 連数 33 作業 内容 砕土・ 代かき トラクターの大きさ Ⅰ 30ps 級 Ⅱ 40~50ps 級 2.4m 未満 2.4~3.1m Ⅲ 60~80ps 級 3.1~3.6m Ⅳ 90ps 級 - 作業幅 レベラー 均平 2.1m 未満 2.1~2.4m 2.1~2.4m 2.4~3.0m 作業幅 カルチパッカー (含 K 型ローラー) 砕土・ 鎮圧 2.0~2.4m 2.0~2.4m 2.0~2.4m 2.4~2.7m 作業幅 ローラー 鎮圧・ 砕土 石灰散布 たい肥散布 2.4m 未満 2.4~2.7m 2.4~2.7m - 作業幅 2.4m 未満 2,000kg 未満 2.4~3.6m 2,000~3,000kg 3.6~3.9m 3,000~4,500kg - 4,500~5,000kg 作業幅 作業幅 液状ふん 尿散布 2,000ℓ未満 2,000~3,000ℓ 3,000~6,000ℓ - タンク容量 液状ふん 尿注入 1,500ℓ未満 1,500~2,000ℓ 2,000~3,000ℓ 3,000~4,000ℓ タンク容量 粒状肥料 散布 施肥・播 種(条播) 施肥・播 種(点播) 施肥・播 種(点播) 移植 除草 中耕・ 除草 中耕・ 除草 260ℓ未満 2,000ℓ未満 12 条未満 260~500ℓ 2,000~3,000ℓ 12~24 条 500~1,000ℓ - 24 条 - - - ホッパー容量 2~4 条 4条 4~6 条 - 作業条数 2条 2~4 条 4条 - 作業条数 2条 3~4m 3~4 畦 2~4 条 3~4m 4~5 畦 4条 - 4~5 畦 - - - 作業条数 作業幅 作業畦数 3~4畦 4~5 畦 4~5 畦 - 作業畦数 3~4 畦 4~5 畦 4~5 畦 - 作業畦数 1.8m 未満 1.5m 未満 1.4m 未満 1.5m 未満 1.8~2.1m 1.5~1.8m 1.4~1.6m 1.5~1.8m - - 1.6~2.1m 1.8~2.4m - - - - 作業幅 作業幅 作業幅 作業幅 作業機名 代かき機 ライムソアー マニュアスプレッダー 尿散布機 (スラリースプレッ ダを含む) スラリーインジェ クター ブロードキャスター (とう載式) (けん引式) ドリルシーダー プランター ポテトプランター トランスプランター ウィーダー ロータリーホー カルチベーター ロータリーカル チベーター モアー (レシプロ) (フレール) (ドラム) (ディスク) 備考 作業条数 牧草刈取 34 作業機名 モアーコンディ ショナー テッダーレーキ (チェーン) (ロータリー) (シリンダー) へーレーキ (フィンガホイール) へーベーラー (タイト) (ロール) ロータリーカッター コーンピッカー ポテトディガー ピーナツディガー ファームワゴン ロードワゴン ベールワゴン トレーラー(ワゴン) フォーレージワゴン 除雪機 ドレーナー サブソイラー (ウィング付きを 含む) 作業 内容 刈取圧砕 トラクターの大きさ Ⅰ 30ps 級 Ⅱ 40~50ps 級 - 1.6~1.8m Ⅲ 60~80ps 級 1.8~2.7m Ⅳ 90ps 級 2.7~3.7m 作業幅 2.4m 未満 2.5~4.0m 2.6~3.0m 4.0m 未満 2.4~3.0m 4.0~6.7m 2.6~3.0m 4.0~5.6m - 4.0~6.7m - 4.0~5.6m - - - - 作業幅 作業幅 作業幅 作業幅 1.3~1.6m 1.2m 未満 1.5m 未満 1条 1.6~1.9m 1.2~1.5m 1.5~2.8m 1条 1.9m 1.5~1.8m - 1~2 条 - - - - ピックアップ幅 ピックアップ幅 作業幅 作業条数 1条 1~2 条 2,000kg 未満 1~2 条 2条 2,000~3,000kg - - 2,000~3,000kg - - - 作業条数 作業条数 積載重量 1,500kg 未満 1,500~3,000kg 3,000kg - 積載重量 ー 1,000~ 2,000kg(2 輪) ー 2,000kg 未満 2,000~ 3,000kg(4 輪) 5~7m3 (4 輪) 1.3~2.0m 35~50cm 1~2 本×30cm 2,000~3,000kg 3,000~4000kg (4 輪) 12.5m3 (4 輪) 2.0~2.7m 35~50cm 1~2 本× 30~40cm 3,000~4000kg - 積載重量 積載重量 (車輪数) 積載容量 (車輪数) 作業幅 作業深さ チゼル数 ×作業深さ 備考 反転集草 集草 梱包 刈株処理 とうもろこ し収穫 掘取 掘取 運搬・ 荷下し 拾上げ・ 運搬 梱包・運搬 運搬 運搬・ 荷下し 除雪 暗きょ 心土破砕 (暗きょを 含む) 1.3~1.6m 45cm 未満 1 本×30cm 35 17.7~27.0m3 - - 2 本× 30~60cm 3 トラクターと動力噴霧機との組合せ トラクターの大きさ 作業 Ⅰ 30ps 級 作業機名 Ⅱ 40~ Ⅲ 60~ Ⅳ 90ps 級 備考 - タンク 内容 50ps 級 動力噴霧機 農薬 (とう載式) 散布 4 400ℓ未満 400~800ℓ 80ps 級 800~1,200ℓ 容量 トラクターとフォーレージハーベスターとの組合せ トラクターの大きさ 作業 Ⅰ 30ps 級 作業機名 Ⅱ 40~ Ⅲ 60~ Ⅳ 90ps 級 備考 内容 50ps 級 フォーレージハ 刈取 ーベスター ・ (フレール) 細断 (ユニット型) (コーン専用機) 5 80ps 級 1.2m 未満 1.2~1.8m - - 作業幅 - 1.5m 未満 1.5~2.1m 2.1~2.7m ピックアップ幅 (1 条) (1~2 条) (1~2 条) (作業条数) 2条 作業条数 Ⅳ 90ps 級 備考 - 作業条数 1条 1条 トラクターとポテトハーベスターとの組合せ トラクターの大きさ 作業 Ⅰ 30ps 級 作業機名 Ⅱ 40~ Ⅲ 60~ 内容 50ps 級 ポテトハーベスター 掘取 1条 1~2 条 80ps 級 1~2 条 ・ 貯留 36 6 トラクター用作業機の標準的作業能率及び実作業率 (1) 田 作業機名 作業内容 水田用ボトムプラウ 耕起 チゼルプラウ 耕起 駆動ディスクプラウ (ツーウェイ型) 耕起 ロータリー 耕起 ロータリー 砕土 カルチパッカー 砕土・鎮圧 レーザ均平機 均平 畦塗り機 代かき機 ライムソアー 畦塗り 代かき 石灰散布 マニュアスプレ トラクター の類別 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ 作業機の大きさ 作業幅 0.91m(12"×3) 1.22m(12"×4) 1.83m(12"×6) 作業幅 1.8m 2.1m 2.7m 作業幅 1.9m 1.9m 作業幅 1.7m 2.0m 2.4m 作業幅 1.7m 2.0m 2.4m 作業幅 2.0m 3.0m 作業能率 C(時/ha) 3.1 2.3 1.6 1.4 1.2 0.9 3.5 2.5 3.9 2.7 2.2 3.1 2.4 2.0 1.4 1.0 実作業率 K 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.8 0.8 Ⅲ 6.0m 0.5 0.8 Ⅱ 作業幅 3.2m 3.0 0.7 Ⅲ 4.0m 2.4 0.7 Ⅰ ドラム外径 750mm 350m/時 0.7 Ⅱ 850mm 450m/時 0.7 Ⅰ 作業幅 2.4m 3.4 0.7 Ⅱ 3.5m 2.5 0.7 Ⅲ 4.1m 2.1 0.7 Ⅰ Ⅱ 作業幅 2.4m 2.7m 1.5 1.3 0.5 0.5 Ⅲ 3.9m 0.9 0.5 Ⅰ 容量 1.4 ㎥ 1.7 0.3 Ⅱ 2.2 ㎥ 1.7 0.3 Ⅰ 容量 260 ㎥ 0.7 0.5 備考 2回がけの 場合 堆肥散布 ッダー ブロードキャス 施肥 ター 不耕起V溝直播機 ドリルシーダー 動力噴霧機 動力散粉機 サブソイラー 施肥播種 Ⅱ 400 ㎥ 0.7 0.5 Ⅰ,Ⅱ 作業幅 1.6m(8 条播き) 2.2 0.6 Ⅱ,Ⅲ 作業幅 2.0m(10 条播き) 1.7 0.6 Ⅲ,Ⅳ 作業幅 2.4m(12 条播き) 1.3 0.6 Ⅰ 7条 2.4 0.6 Ⅱ 13 条 1.3 0.6 Ⅰ 薬液吐 30ℓ/分 1.3 0.8 Ⅱ 出し量 55ℓ/分 0.71 0.8 Ⅰ 分剤吐 5 ㎏/分 0.22 0.8 Ⅱ 出し量 8 ㎏/分 0.14 0.8 Ⅰ 1本 2,100m/時 0.7 Ⅱ 1~2 本 2,100 0.7 Ⅲ 3本 2,100 0.7 700m/時 0.7 PTO 駆動式 700 0.7 PTO 駆動式 2,600 0.7 けん引式 2,600 0.7 けん引式 田直播 施肥播種 農薬散布 農薬散布 心土破砕・暗 渠 Ⅰ 溝掘り機 水稲用 溝堀 Ⅱ 作業幅 程度 作業幅 程度 作業幅 程度 作業幅 程度 10m 15m 30m 30m 溝幅 15~40 ㎝ Ⅲ 37 (2) 畑 作業機名 畑用ボトムプラウ チゼルプラウ ロータリー ロータリー バーチカルハロー ディスクハロー カルチパッカー ライムソアー 作業内容 ブロードキャス ター ドリルシーダー プランター 作業機の大きさ 作業能率 C(時/ha) 実作業率 K Ⅰ Ⅱ 作業幅 0.36m(14"×1) 0.71m(14"×2) 8.8 4.5 0.7 0.7 Ⅲ Ⅳ 1.22m(16"×3) 1.37m(18"×3) 1.9 1.7 0.7 0.7 Ⅱ 作業幅 1.8m 1.4 0.7 Ⅲ 2.1m 1.2 0.7 Ⅳ 2.7m 0.9 0.7 耕起 耕起 砕土 砕土 砕土 砕土・鎮圧 石灰散布 Ⅰ 作業幅 1.7m 2.6 0.7 Ⅱ 2.0m 2.2 0.7 Ⅲ 2.4m 1.9 0.7 Ⅰ 作業幅 1.7m 2.4 0.7 Ⅱ Ⅲ 2.0m 2.4m 2.0 1.7 0.7 0.7 Ⅳ 2.8m 1.5 0.7 Ⅱ 作業幅 1.8m 1.6 0.7 Ⅲ Ⅳ 2.1m 3.0m 1.4 1.0 0.7 0.7 Ⅱ 作業幅 2.5m 0.8 0.7 Ⅲ Ⅳ 3.0m 3.2m 0.7 0.6 0.7 0.7 Ⅰ Ⅱ 作業幅 2.0m 3.0m 1.4 1.0 0.8 0.8 Ⅲ Ⅳ 6.0m 8.0m 0.5 0.4 0.8 0.8 Ⅰ Ⅱ 作業幅 2.4m 3.6m 1.5 1.0 0.5 0.5 Ⅲ 3.9m 0.9 0.5 Ⅰ 重量 2,000 ㎏ 1.5 0.3 堆肥散布 Ⅱ 3,000 ㎏ 1.5 0.3 Ⅲ 4,500 ㎏ 1.5 0.3 施肥・播種 Ⅰ Ⅱ 容量 260ℓ 500ℓ 0.7 0.7 0.5 0.5 Ⅲ 1,000ℓ 0.7 0.5 Ⅰ 7条 2.4 0.6 Ⅱ 13 条 1.3 0.6 Ⅰ Ⅱ 2条 4条 5.2 2.6 0.6 0.6 Ⅲ 6条 1.7 0.6 施肥播種 施肥・播種 ポテトプランタ ばれいしょ Ⅰ 2条 4.3 0.6 ー 施肥・播種 Ⅱ,Ⅲ 4条 2.2 0.6 Ⅰ 2条 10.8 0.6 Ⅱ,Ⅲ 4条 5.4 0.6 トランスプラン 移植 ター カルチベーター スラリーインジ ェクター 備考 耕起 マニュアスプレ ッダー トラクター の類別 Ⅰ 3畦 1.4 0.8 Ⅱ 4畦 1.1 0.8 Ⅰ Ⅱ 容量 500~800ℓ 800~1,500ℓ 10.0~20.0 6.7~10.0 0.3 0.3 Ⅲ 1,500~3,000ℓ 5.0~6.7 0.3 中耕除草 ヘドロ状 ふん尿注入 38 1 回がけの 場合 作業機名 作業内容 トラクター 作業機の大きさ 作業能率 C(時/ha) K 作業幅 1.5m 2.1 0.7 の類別 モアー Ⅰ 実作業率 備考 牧草刈取 (レシプロ) Ⅱ 2.1m 1.5 0.7 モアー (フレール) Ⅰ Ⅱ 作業幅 1.4m 1.6m 2.7 1.4 0.7 0.7 Ⅰ 作業幅 1.4m 1.4 0.7 牧草刈取 モアー 牧草刈取 (ディスク) Ⅱ 1.6m 1.2 0.7 テッダレーキ Ⅰ 作業幅 2.5m 0.9 0.7 Ⅱ 4.8m 0.5 0.7 Ⅰ 作業幅 2.5m 0.9 0.8 Ⅱ 4.8m 0.5 0.7 Ⅱ Ⅲ 作業幅 1.7m 2.1m 1.4 1.2 0.7 0.7 転草 (ロータリー) テッダレーキ 集草 (ロータリー) モアーコンディ ショナー 牧草圧砕 牧草拾上 Ⅰ 作業幅 3.5m 1.1 0.7 梱包 Ⅱ,Ⅲ 5.0m 0.8 0.7 Ⅰ , Ⅱ , Ⅲ,Ⅳ 成形室直径 0.80m,0.86m 4.0~6.5 0.7 Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ 成形室直径 1.0m(ラッパなし) 3.0 0.7 Ⅲ,Ⅳ 成形室直径 1.0m(ラッパ付 き),成形室直径 1.15m(ラッパ 付き) 2.0 0.7 Ⅱ 1本 2,100m/時 0.7 Ⅲ 2本 2,100m/時 0.7 Ⅳ 3本 2,100m/時 0.7 ヘーベーラ 細断型ロールベーラ サブソイラー 心土作溝土層改良機 梱包 心土破砕・暗 渠 心土破砕・暗 渠 Ⅰ 1本 3,100m/時 0.7 Ⅱ,Ⅲ 2本 3,100m/時 0.7 Ⅳ 3本 3,100m/時 0.7 注 1 作業能率は,ほ場内で作業機が作業するすべての時間を含めた値である。 2 実作業率は,農道,路面の状態,耕地の分散程度,車庫との距離等の条件を考慮した おおよその目安である。 3 作業能率及び実作業率は「農林省農事試験場作業技術部研究成績」(1968),「全購連 畑作機械化の手引き」(1970),「農作業便覧」,「農業機械施設便覧」(1998)等による。 39 収穫はコー ンハーベス タによる 収穫はコー ンハーベス タによる 収穫はコー ンハーベス タによる 7 主要農業機械の年間固定費率 年間固定費率の内訳 耐用 年間固定 機械名 資本利子 減価 年数 費率 修理費 車庫費 租税公課 償却費 及保険料 乗用型トラクター(Ⅱ~Ⅳ) 7 24.0 14.3 4.70 1.5 3.50 乗用型トラクター(Ⅰ) 7 23.0 14.3 3.70 1.5 3.50 ボトムプラウ 7 27.3 14.3 4.00 5.5 3.50 ロータリー 7 28.1 14.3 6.25 4.0 3.50 ディスクハロー 7 26.8 14.3 4.00 5.0 3.50 ツースハロー 7 25.3 14.3 2.00 5.5 3.50 サブソイラー 7 22.8 14.3 2.00 3.0 3.50 ローラー 7 24.8 14.3 1.00 6.0 3.50 カルチパッカー 7 24.8 14.3 1.00 6.0 3.50 代かき機 7 24.5 14.3 1.67 5.0 3.50 マニュアスプレッダー 7 22.9 14.3 3.10 2.0 3.50 ライムソアー 7 25.3 14.3 2.00 5.5 3.50 ブロードキャスター 7 23.3 14.3 2.00 3.5 3.50 ドリルシーダー 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 田植機 7 26.3 14.3 5.00 3.5 3.50 動力噴霧機 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 スピードスプレヤー 7 23.6 14.3 3.78 2.0 3.50 コンバイン(自脱型) 7 24.7 14.3 5.40 1.5 3.50 コンバイン(普通型) 7 23.6 14.3 4.30 1.5 3.50 フォーレージハーベスター 7 25.3 14.3 4.00 3.5 3.50 〃(自走式) 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 ポテトハーベスター 7 26.3 14.3 5.00 3.5 3.50 〃(自走式) 7 24.8 14.3 5.00 2.0 3.50 ビートハーベスター 7 25.3 14.3 4.00 3.5 3.50 〃(自走式) 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 ビーンハーベスター 7 26.3 14.3 5.00 3.5 3.50 ケーンハーベスター 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 〃(乗用型) 7 23.8 14.3 4.00 2.0 3.50 多目的作業機 7 23.6 14.3 3.78 2.0 3.50 トレーラー 7 22.8 14.3 2.00 3.0 3.50 トラック 7 24.3 14.3 5.00 1.5 3.50 注1:耐用年数は省令によるものである。 注2:年間固定費の内訳の各数値については、全国的な平均値としての目安を示すものである。 40 8 主要農業機械の格納所要床面積(例) 単位:m2 機種 所要床面積 機種 トラクター(30ps 級) 10.6 ドリルシーダー(13 条) 11.4 トラクター(50ps 級) 13.0 トレンチャー(とう載式) 2.3 トラクター(80ps 級) 15.3 田植機(歩行型 6 条) 8.2 3.1 田植機(乗用型 6 条) 13.0 動力噴霧機(200~500ℓ) 5.0 動力散布機(90~120ℓ) 2.8 ボトムプラウ (14~16’’×1) ボトムプラウ 4.4 (14~16’’×2) ボトムプラウ 7.3 (16’’×3) 所要床面積 スピードスプレヤー(600ℓ) 11.7 自脱型コンバイン(4~5 条) 15.0 普通型コンバイン(4.6m) 22.5 ロータリー(1.5m) 4.6 フォーレージハーベスター(1.3~1.5m) 13.6 ロータリー(1.8m) 5.3 フォーレージハーベスター(自走式) 26.8 ディスクハロー(16’’×16) 5.2 テッダーレーキ(シリンダー) 9.2 10.4 ヘイベーラー(タイト) 20.4 サブソイラー(1 本爪) 2.1 ファームワゴン(2t) 18.1 代かき機(2.0~2.5m) 5.6 ポテトハーベスター(1 条) 19.0 代かき機(2.6~3.3m) 6.9 ビーンハーベスター(2条) 10.5 カルチバッカー(2.4m) 10.9 ソースハロー(30 本×3) ローラー(2.5m) 乗用型多目的作業機 8.0 8.8 トレーラー(1t) 12.6 マニュアスプレッダー(1.5t) 11.9 トレーラー(2t) 16.1 マニュアスプレッダー(3t) 15.1 注: ライムソアー(300ℓ) 10.6 全農「機械化一貫体系標準指標」等により作成) ブロードキャスター(150~400ℓ) 2.8 上記以外の農業機械を導入する際にも所要床面 積に配慮すること。 9 利用限界傾斜度 フレール型ダブルカット型フォーレージハーベスターの静止横転角は、トラクターに搭載した状 態で約 42 度であり、普通のトラクターの静止横転角とほぼ同じである。自走式の場合、さらに耐 傾斜性が増加するものと考えられる。牧草収穫での傾斜地作業限界は、トラクターやハーベスター の横転よりも運搬車の走行性と転倒に規制されることが多い。 トラック、トレンチャーの満載時の走行性は、等高線、登板作業において平均 13~ 15 度までで、 それ以上になるとスリップ、横滑り、横転の危険が生ずる。なお、草地には波状地(複合傾斜)が あり、既耕地とは異なった作業上の不利な条件が多い。したがって、高馬力で輪距が広く、前輪荷 重の大きいもの、できれば四輪駆動のものを用いることが望ましい。 傾斜地における利用限界傾斜度は、作業の種類により、また土性等によって異なるが、作業精度 と作業の安全とを考慮して、等高線作業の場合 8 度程度、傾斜方向の作業の場合 10 度程度、草地 の場合は 15 度程度といえよう。作業能率は平坦地の 70~80%程度となる。 41 10 作業可能面積及び経費計算の計算式 (1)ほ場作業量 U・B・E S=St・E= 10 ただし、S :ほ場作業量(ha/時) St:理論作業量(ha/時) E :ほ場作業効率 U :作業速度(km/時) B :作業幅 〔掘削作業では、行程間隔〕 (2)作業能率 1 C= 1 Ct= S Y Ct= St q ただし、C :作業能率(時/ha) S :ほ場作業量(ha/時) Ct:理論作業能率(時/ha) St:理論作業量(ha/時) Y :ha 当たり処理量(ton/ha、kg/ha、ℓ/ha 又は m/ha) 〔収穫作業では ha 当たり収量、散布等作業では ha 当たり資材必要量、掘削作業 では ha 当たり掘削距離〕 q :機械の毎時処理量(ton/時、kg/時、ℓ/時又は m/時) 〔収穫作業では機械の毎時処理能力、散布等作業では機械の毎時吐出し能力、堀削 作業では機械の作業速度〕 (3)作業可能面積 H・K Ad= C D・H・K A=D・Ad= D・H・K・E = C Ct ただし、Ad:1 日の作業可能面積(ha/時) A :年間の作業可能面積(ha) D :作業期間(日) H :1 日の作業時間(時/日) K :実作業率〔1 日の作業時間の内ほ場作業時間の割合〕 C :作業能率(時/ha) Ct:理論作業能率(時/ha) E :ほ場作業能率 (4)運搬車の必要台数 ①アンローディングタイプのもの(主としてフォーレージハーベスターで、荷受口にて運搬車の荷下ろ し時間待ちを生じない状態の場合) (ア)ハーベスターが時間待ちしないためには L+I+J+Ww N= Ww≧0 L (イ)運搬車がほ場で時間待ちをしないためには L+I+J N= Wh≧0 L+Wh ただし、N :運搬車の台数(台) L :ハーベスターによる積込み時間(時) 42 Ww Wh I J 〔以下、ほ場におけるトレーラーのつけ替えや収穫物の積替えを含む〕 :運搬車のほ場での待ち時間(時) :ハーベスターの待ち時間(時) :往復運搬時間(時) :荷下し時間(時) ②タンカータイプのもの(主としてコンバイン及びポテトハーベスター、ビートハーベスター、類別Ⅲ のケーンハーベスター) G T N= G=I+J L= L ただし、 S・Y N G L I J T S Y :運搬車の台数(台) :運搬・荷下し時間(時) :運搬車一杯分のほ場作業時間(時) :往復運搬時間(時) :荷下し時間(時) :運搬車の積載量(ton) :ほ場作業量(ha/時) :ha 当たり処理量(ton/時) (5)年間経費 ア 固定費 O=P・r ただし、 イ O :固定費(円) P :購入価格(円) r :固定比率(%) ha 当たり変動費 (f+w) ・ΣC V= K ただし、 f=1.3e・g V :ha 当たり変動費(円/ha) ΣC:ha 当たり機械利用時間(時/ha) 〔作業能率の和〕 f :時間当たり燃料及び潤滑油費(円/時) W :時間当たり労賃(円/時) K :実作業率〔1 日の作業時間の内ほ場作業時間の割合〕 e :時間当たり燃料消費量(ℓ/時) g :燃料単価(円/ℓ) ウ ha 当たり機械利用経費 O Z= +V X ただし、 Z :ha 当たり機械利用経費(円/ha) O :固定費(円) X :利用規模(ha) V :ha 当たり変動費(円/ha) エ 機械利用経費 M=X・Z ただし、 M :機械利用経費(円) X :利用規模(ha) Z :ha 当たり機械利用経費(円/ha) 43 11 利用規模の下限面積計算例 動力噴霧機 SS(果樹防除作業) 作業能率 ha当たり薬剤散布量 理論値に 毎時吐出量 基づく最 大負担可 ほ場作業効率 能面積 作業能率 1日のほ場 一日の作業時間 作業量 実作業率 一日のほ場作業量 作業可能 作業期間 日数 作業可能日数比率 作業期間日数 作業回数 作業可能面積 経済性か 機械 購入価格 SS らみた下 利用 年固定比率 SS 費 限面積 年固定費 SS 燃料 燃料消費量 燃料単価(軽油) 燃料費 潤滑油費 労賃 オペレータ人員 補助員人員 オペレータ労賃 補助員労賃 ha当たり変動費 ha当たり作業請負料金 利用規模の下限 10 回散布時の実面積 単位 計算式 (㍑/ha) Y (㍑/h) (h/ha) C=Y/(E*q) (h) H K (ha/日) (日) D T (ha) A=(D*H*K)/C (千円) ① ② (円) ③=①*②*1000 (㍑/h) ④ (円/㍑) ⑤ (円/h) ⑥=④*⑤ (円/h) ⑦=⑥*0.3 人 ⑧ 人 ⑨ (円/h) ⑩=⑧*1,270 (円/h) ⑪=⑨*800 (円) ⑫=C*(⑥+⑦+⑩+⑪)/K ⑬ (ha) X<③/(⑬-⑫) (ha) 山形県の下限面積(延べ面積) 備考 型式 q E Ⅰ 6,000 1,300 0.7 6.6 3 0.8 0.4 果樹園(SS) Ⅱ Ⅲ 6,000 6,000 3,000 4,200 0.7 0.7 2.9 2.0 3 3 0.8 0.8 0.8 1.2 Ⅳ 6,000 6,000 0.7 1.4 3 0.8 1.7 1 3 1 1 1,733 0.236 408,870 4 129.5 518 155 1 0 1,250 0 15,852 66,000 1 3 1 3 3,203 0.236 755,790 7 129.5 907 272 1 1 1,250 800 11,530 66,000 1 1 3 3 1 1 4 5 3,938 5,933 0.236 0.236 929,250 1,400,070 12 15 129.5 129.5 1,554 1,943 466 583 1 1 1 1 1,250 1,250 800 800 10,383 8,170 66,000 66,000 8 13 16 24 0.8 1.3 1.6 2.4 10 15 20 25 共立 共立 共立 共立 SSV553F SSV1084 SSC433S SSV601F /EP FS/1 SS (歩行型 400L 48L/min) (500L 60L/min) (600L、 88L/min) (1000Lシ リーズ、 112L/min) 注: 農業機械の価格は、(社)日本農業機械化協会発行「2013/2014 農業機械・施設便覧」より引用 注: オペレータ労賃は、「県農業会議調査・平成25年度農作業料金・農作業賃金協定額」を利用した。 注: ha当たり作業請負料金は平成25年東根市農作業賃金SS防除 1,100円/100リットルを引用し、散布量を6,000リットル/haと仮定して算出した(66,000円/ha)。 注: 一日の作業時間は、隣接圃場と通勤通学者へのドリフトを防止するため、風が吹かない時間帯(AM4:30~7:30)とした。 注: 1回の防除で作業できる日数は3日とした。 44 12 気象データ比較(参考) 県内の地帯別日照時間比較(4~10月の月別日照時間積算値) 2011 2012 対比 実況値 2013 地帯 アメダス 実況値 平坦部① 山形 1,150 100 1,235 100 1,167 100 1,108 100 平坦部② 酒田 1,165 101 1,385 112 1,133 97 1,206 109 中山間① 金山 1,017 88 1,125 91 980 84 1,040 94 中山間② 向町 1,017 87 1,038 75 930 82 991 82 山間部① 差首鍋 966 84 1,080 87 931 80 977 88 山間部② 大井沢 909 78 972 70 925 82 927 77 ※「対比」:アメダス山形の値を100とした場合の比率 45 対比 実況値 平年値 対比 実況値 対比 <参考法令等> 農業機械化促進法 (昭和二十八年八月二十七日法律第二百五十二号) 最終改正:平成一八年三月三一日法律第二六号 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 附則 総則(第一条―第五条) 高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入(第五条の二―第五条の八) 農機具の検査(第六条―第十五条) 研究機構の農機具の改良に関する試験研究等の業務(第十六条) 罰則(第十七条―第十九条) 第一章 総則 (目的) 第一条 この法律は、農業機械化を促進するため、高性能農業機械等の計画的な試験研究、実用化の 促進及び導入に関する措置、農機具の検査に関する制度、農機具についての試験研究体制の整備その 他必要な資金の確保等の措置について定めて農機具の改良普及に資し、もつて農業生産力の増進と農 業経営の改善に寄与することを目的とする。 (定義) 第二条 この法律において「農機具」とは、耕うん整地、は種、肥培管理、有害動植物の防除、家畜 又は家きんの飼養管理、収穫、調製加工その他農作業(これに附随する作業を含む。以下同じ。 )を効 率的に行うために必要な機械器具(その附属品及び部品を含む。 )をいう。 2 この法律において「農業機械化」とは、動力又は畜力を利用する優良な農機具を効果的に導入し て農業の生産技術を高度化することをいう。 3 この法律において、 「高性能農業機械」とは、農作業の効率化又は農作業における身体の負担の 軽減に資する程度が著しく高く、かつ、農業経営の改善に寄与する農業機械をいう。 4 この法律において、 「農業機械化適応農業資材」とは、肥料、農薬その他の農業資材のうち政令 で定めるものであつて、農機具を使用した農作業を効率的に行うのに必要な性状を有することによつ て農業機械化の促進に寄与すると認められるものをいう。 5 この法律において、 「高性能農業機械等」とは、高性能農業機械及び農業機械化適応農業資材を いう。 (農業機械化を促進する義務) 第三条 国又は都道府県は、この法律で定めるものの外、農業機械化のための研修、指導、試験研究 及び農機具の導入事業その他農業機械化の促進に有効な事項については、これを積極的に行わなけれ ばならない。 2 国又は都道府県は、農業機械化の促進に有効な事項を行なうに当たつては、農業者の自主的な努 力を助長し、これを補完して農業構造の改善に資することとなるように配意しなければならない。 (融資) 第四条 国は、 農業を営む者が農機具を導入し又は農業を営む者が組織する営利を目的としない法人 がこれを組織する者の共同利用に供する農機具を導入するのに必要とする資金につき、長期且つ低利 の資金を確保するよう必要な措置を講じなければならない。 46 (国の援助) 第五条 国は、都道府県に対し、その農業機械化のための研修、指導、試験研究及び農機具の導入事 業その他農業機械化の促進に有効な事項の実施につき、経費の補助その他適切な援助を行なうよう努 めるものとする。 第二章 高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入 (高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針) 第五条の二 農林水産大臣は、政令で定めるところにより、高性能農業機械等の試験研究、実用化の 促進及び導入に関する基本方針(以下「基本方針」という。 )を定めなければならない。 2 基本方針においては、次に掲げる事項を定めるものとする。 一 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下「研究機構」という。 )が行う高性能農業 機械等の開発に関する試験研究の対象とすべき高性能農業機械等、その目標及びその実施方法に関す る事項 二 高性能農業機械実用化促進事業 (研究機構が行う高性能農業機械の開発に関する試験研究の成果 の実用化を促進するために必要な技術の確立並びに当該技術に係る設備及び情報の提供を行う事業を いう。以下同じ。)の対象とすべき高性能農業機械、その目標及びその実施方法に関する事項 三 特定高性能農業機械 (高性能農業機械のうち農業経営の改善のために計画的に導入を促進する必 要がある農業機械で政令で定めるものをいう。以下同じ。)の種類ごとの導入に関する目標及びその導 入を効果的に行うために必要な条件に関する事項 四 その他高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入に関し必要な事項 3 農林水産大臣は、情勢の推移により必要が生じたときは、基本方針を変更するものとする。 4 農林水産大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更しようとするときは、第二項第二号に掲げる 事項について経済産業大臣に協議し、かつ、農業資材審議会の意見を聴かなければならない。 5 農林水産大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表しなけれ ばならない。 (都道府県の導入計画) 第五条の三 都道府県知事は、特定高性能農業機械につき、その種類ごとに、基本方針に即し、当該 都道府県におけるその導入に関する計画(以下「導入計画」という。 )を定めることができる。 2 導入計画には、次に掲げる事項を定めるものとする。 一 特定高性能農業機械の導入に関する目標 二 計画の期間 三 特定高性能農業機械を導入する者の備えるべき条件その他特定高性能農業機械の導入を効果的 に行うために必要な条件の整備に関する事項 四 特定高性能農業機械の利用に関する技術の研修及び指導に関する事項 五 特定高性能農業機械を使用した農作業の安全性の確保に関する事項 六 その他特定高性能農業機械の導入に関し必要な事項 3 導入計画の内容は、 当該都道府県における農業経営の動向に即して特定高性能農業機械の適切な 導入を促進することにより、農業構造の改善に資するものでなければならない。 4 都道府県知事は、導入計画を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表しなけれ ばならない。 (導入計画と国の援助等) 第五条の四 国は、特定高性能農業機械の導入に関し、第四条に規定する資金の確保のために必要な 措置を講じ、又は第五条に規定する援助を行うに当たつては、導入計画の達成に資することとなるよ うに努めるものとする。 (実用化促進計画の認定) 第五条の五 基本方針に基づいて高性能農業機械実用化促進事業を実施しようとする者(基本方針に 基づいて高性能農業機械実用化促進事業を実施する法人を設立しようとする者を含む。)は、高性能農 47 業機械実用化促進事業に関する計画(以下「実用化促進計画」という。 )を作成し、これを農林水産大 臣に提出して、当該実用化促進計画が適当である旨の認定を受けることができる。 2 実用化促進計画には、次に掲げる事項を記載しなければならない。 一 高性能農業機械実用化促進事業の内容及び実施時期 二 高性能農業機械実用化促進事業を実施するのに必要な資金の額及びその調達方法 3 農林水産大臣は、第一項の認定の申請があつた場合において、その実用化促進計画が、次の各号 に該当するものであると認めるときは、その認定をするものとする。 一 前項第一号に掲げる事項が基本方針に照らし適切なものであること。 二 前項第二号に掲げる事項が高性能農業機械実用化促進事業を確実に遂行するために適切なもの であること。 4 農林水産大臣は、第一項の認定をしようとするときは、 経済産業大臣に協議しなければならない。 (実用化促進計画の変更等) 第五条の六 前条第一項の認定を受けた者(その者の設立に係る同項の法人を含む。以下「認定事業 者」という。)は、当該認定に係る実用化促進計画を変更しようとするときは、農林水産大臣の認定を 受けなければならない。 2 農林水産大臣は、認定事業者が認定に係る実用化促進計画(前項の規定による変更の認定があつ たときは、その変更後のもの。以下「認定計画」という。)に従つて高性能農業機械実用化促進事業を 行つていないと認めるときは、その認定を取り消すことができる。 3 前条第三項及び第四項の規定は、第一項の認定について準用する。 (指導及び助言) 第五条の七 国は、認定事業者に対し、高性能農業機械実用化促進事業の円滑な実施に必要な指導及 び助言を行うものとする。 (報告の徴収) 第五条の八 農林水産大臣は、認定事業者に対し、高性能農業機械実用化促進事業の実施状況につい て報告を求めることができる。 第三章 農機具の検査 (検査) 第六条 国は、農業機械化の促進に資するため、この法律の規定により、農機具の検査を行なう。 2 前項の検査は、依頼による農機具の型式についての検査(以下「型式検査」という。 )及びその 成果を確保するための事後の検査(以下「事後検査」という。)とする。 3 型式検査の実施は、研究機構に行わせるものとする。 (型式検査) 第七条 農林水産大臣は、毎年度、当該年度において型式検査を行なう農機具の種類を定めて公示し なければならない。 2 型式検査は、前項の規定による公示に係る種類に属する農機具につき、 型式検査を依頼する者(本 邦内に住所又は居所(法人にあつては、営業所。以下同じ。 )を有しない者を含む。以下「依頼者」と いう。 )が提出した型式の農機具の性能、構造、耐久性及び操作の難易(以下「性能等」という。)に ついて行うものとする。 3 型式検査の主要な実施方法及び基準は、農林水産大臣が定める。 4 農林水産大臣は、前項の実施方法及び基準を定めたときは、遅滞なく、これを公示しなければな らない。これを変更したときも、同様とする。 5 型式検査を依頼するため提出する農機具は、 通常製造されたもののうちから抽出されたものでな ければならない。 (依頼の手続) 第八条 型式検査の依頼は、研究機構に対し検査依頼書を提出してするものとする。 2 依頼者は、前項の規定により検査依頼書を提出する際、研究機構が業務方法書で定める額の手数 48 料を研究機構に対し納付しなければならない。 (検査成績) 第八条の二 研究機構は、型式検査を実施した結果、その検査に供した農機具の型式につき、第七条 第三項の基準に適合する場合には検査合格証及び検査成績表を、その他の場合には検査成績表を添え て、その依頼者に合格又は不合格を通知するとともに、その農機具の型式名、検査成績及び依頼者の 氏名又は名称並びに合格を通知する場合にあつては合格番号を農林水産大臣に報告しなければならな い。 2 農林水産大臣は、前項の規定により合格に係る農機具の型式についての報告を受けたときは、そ の農機具の型式名、 検査成績の概要、 合格番号及び依頼者の氏名又は名称を公示しなければならない。 3 第一項の規定による通知に係る検査成績に不服がある者は、 その通知を受けた日の翌日から起算 して三十日以内(本邦内に住所又は居所を有しない者にあつては、六十日以内)に、農林水産大臣に 対し書面でこれを申し出ることができる。 (検査合格証票の添附) 第九条 依頼に係る農機具の型式が型式検査に合格し、 前条第一項の規定により合格の通知を受けた 者又はその一般承継人(これらの者から当該型式の農機具の製造、販売等の事業に係る営業の譲渡を 受けたことその他特別の理由により農林水産大臣の承認を受けた場合には、その承認を受けた者又は その一般承継人とする。 )は、当該型式の農機具に型式検査に合格したことを示す証票(以下「検査合 格証票」という。 )を附することができる。この場合には、当該農機具に、農林水産大臣の定める方法 により、当該型式の農機具に係る前条第一項の検査成績表の写しをあわせて附さなければならない。 2 農林水産大臣は、前項本文の承認をしたときは、その旨を公示しなければならない。 3 検査合格証票の様式は、農林水産大臣が定めて公示する。 第十条 農林水産大臣は、第七条第三項の基準を変更した場合において、すでに型式検査に合格した 型式の農機具について、変更後の基準に基づいて型式検査を行なうとすればこれに合格する見込みが なく、かつ、これを放置すれば農業機械化の促進に支障を与えると認めるときは、当該型式の農機具 について、前条第一項の規定により検査合格証票を附することができる者に対し、当該証票を附する ことができる期間を限定することができる。 2 前項の規定による処分があつた場合には、その処分を受けた者は、その限定された期間内でなけ れば、 当該型式の農機具につき、 前条第一項の規定による検査合格証票の添附をすることができない。 3 農林水産大臣は、第一項の規定により検査合格証票を附することができる期間を限定したときは、 その期間を公示しなければならない。 (名称等の変更の届出等) 第十条の二 第九条第一項の規定により検査合格証票を付することができる者は、その氏名若しくは 名称又は当該農機具の型式名を変更したときは、研究機構に対し、その変更に係る事項を届け出ると ともに、その事項が第八条の二第一項の検査合格証又は検査成績表の記載事項の変更に係るときは、 これらの書類を提出してその書換交付を求めなければならない。 2 第九条第一項の規定により検査合格証票を付することができる者が死亡し、 合併し、又は分割(当 該検査合格証票に係る型式の農機具の製造、輸入又は販売の事業の全部を承継させるものに限る。 )を した場合には、当該相続人、当該合併によつて設立し若しくは当該合併後存続する法人又は当該分割 により当該事業の全部を承継した法人は、遅滞なく、研究機構に対し、その旨を届け出るとともに、 その事項が第八条の二第一項の検査合格証又は検査成績表の記載事項の変更に係るときは、これらの 書類を提出してその書換交付を求めなければならない。 3 第九条第一項の一般承継人のうち分割により当該型式の農機具の製造、 輸入若しくは販売の事業 の一部を承継した法人又は同項の農林水産大臣の承認を受けた者は、遅滞なく、研究機構に対し、そ の旨を届け出るとともに、当該型式の農機具に係る第八条の二第一項の検査合格証及び検査成績表の 交付を求めなければならない。 4 研究機構は、前三項の規定による請求があつた場合には、請求に係る第八条の二第一項の検査合 格証又は検査成績表の書換交付又は交付を行うとともに、第一項又は第二項の規定による請求の場合 には当該届出に係る変更事項を農林水産大臣に報告しなければならない。 5 農林水産大臣は、前項の規定による報告を受けたときは、その旨を公示しなければならない。 49 6 第一項から第三項までの規定による請求をする者は、研究機構が業務方法書で定める額の手数料 を研究機構に対し納付しなければならない。 (事後検査) 第十一条 農林水産大臣は、必要があると認める場合には、検査合格証票を附した農機具につき、随 時、事後検査を行なうことができる。 2 農林水産大臣は、事後検査をする場合において、必要があると認めるときは、その職員(非常勤 職員を含む。以下同じ。)をして第九条第一項の規定により農機具に検査合格証票を付することができ る者(第四項に規定する者を除く。 )の事業場、店舗又は倉庫に立ち入り、当該農機具若しくはその部 品を検査させ、関係者に質問させ、又は当該農機具を農林水産大臣の指定する場所に提出させること ができる。ただし、農機具を指定する場所に提出させるときは、必要な費用を支払わなければならな い。 3 前項の規定により職員が立入検査をする場合においては、その身分を示す証票を携帯し、これを 関係人に呈示しなければならない。 4 農林水産大臣は、事後検査をする場合において、必要があると認めるときは、第九条第一項の規 定により農機具に検査合格証票を付することができる者で本邦内に住所又は居所を有しないものに対 し、その事業場、店舗若しくは倉庫において当該農機具若しくはその部品についての検査を受け、若 しくは関係者が質問に応じ、又は当該農機具を農林水産大臣の指定する場所に提出することを請求す ることができる。ただし、農機具を指定する場所に提出させるときは、必要な費用を支払わなければ ならない。 5 前項の検査に要する費用(政令で定めるものに限る。)は、当該検査を受ける者の負担とする。 (合格の取消) 第十二条 農林水産大臣は、事後検査の結果、前条第一項の農機具の性能等が第七条第三項の基準に 適合していないと認めるときは、当該農機具の型式についての型式検査の合格の決定を取り消すこと ができる。 2 農林水産大臣は、前項の規定による処分をしたときは、これを公示するとともに当該農機具の型 式につき第九条第一項の規定により検査合格証票を附することができる者にその旨を通知しなければ ならない。 3 第一項の規定による処分があつた場合には、当該処分を受けた者は、当該処分に係る型式の農機 具につき、第九条第一項の規定による検査合格証票の添附をすることができない。 (検査合格証票等の表示に関する制限) 第十二条の二 何人も、 この章の規定により農機具に検査合格証票の添附をすることができる場合を 除き、農機具に、検査合格証票又はこれに紛らわしい表示を附してはならない。 2 農機具の輸入業者は、検査合格証票又はこれに紛らわしい表示の付してある農機具でその輸入に 係るものを販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。ただし、検査合格証票がこの章の規定に より付されたものである場合は、この限りでない。 (異議申立ての処理) 第十三条 農林水産大臣は、第十条第一項又は第十二条第一項の規定による処分についての異議申立 てがあつたときは、その異議申立ての日から六十日以内に決定をし、これを異議申立人に通知しなけ ればならない。 2 農林水産大臣は、前項の決定をする場合には、異議申立人に対し、あらかじめ、期日及び場所を 通知して公開による意見の聴取を行わなければならない。この場合において、意見の聴取に際しては、 異議申立人又はその代理人は、当該事案について証拠を提出し、意見を述べることができる。 (意見聴取) 第十四条 農林水産大臣は、次に掲げる場合においては、農業資材審議会の意見を聴かなければなら ない。 一 第七条第一項の規定により型式検査を行う農機具の種類を定めるとき。 二 第七条第三項の規定により型式検査の実施方法又は基準を定め又は変更するとき。 三 第十二条第一項の規定により合格の決定を取り消すとき。 50 四 前条第一項の規定により異議申立てに対する決定をするとき。 (報告の徴収) 第十四条の二 農林水産大臣は、第七条第一項の規定により型式検査を行う農機具の種類を定め、又 は同条第三項の規定により型式検査の実施方法若しくは基準を定め若しくは変更するため必要がある ときは、農機具の製造業者、輸入業者又は販売業者に対し、その製造、輸入又は販売に係る農機具の 種類、型式又は数量に関し必要な報告を求めることができる。 (権限の委任) 第十四条の三 この章に規定する農林水産大臣の権限は、農林水産省令で定めるところにより、その 一部を地方農政局長に委任することができる。 (農林水産省令への委任) 第十五条 この章に規定するもののほか、型式検査の手続その他この章の規定を実施するため必要な 事項は、農林水産省令で定める。 第四章 研究機構の農機具の改良に関する試験研究等の業務 第十六条 研究機構は、農業機械化の促進に資するため、農機具の改良等に関する試験研究及び調査 等並びに農機具についての検査の業務を総合的かつ効率的に行い、その試験研究及び調査の成果の普 及を図ることを目的として、次の業務を行う。 一 農業機械化の促進に資するためにする農機具の改良に関する試験研究及び調査を行うこと。 二 認定計画に係る高性能農業機械実用化促進事業の実施に必要な資金の出資を行うこと。 三 農業機械化適応農業資材の開発に関する試験研究及び調査を行うこと。 四 型式検査の実施等第三章の規定によりその業務に属させられた事項を処理すること。 五 農機具の鑑定を行うこと。 六 第一号及び第三号に掲げる業務に係る成果を普及すること。 七 前各号に掲げる業務に附帯する業務を行うこと。 2 前項第一号に掲げる業務(高性能農業機械の開発に関するものに限る。 )及び同項第三号に掲げ る業務は、基本方針に従つて行うものとする。 第五章 罰則 第十七条 第十二条の二の規定に違反した者は、五十万円以下の罰金に処する。 第十八条 処する。 第五条の八の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者は、二十万円以下の罰金に 第十九条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の 業務に関し、前二条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各 本条の刑を科する。 附 則 抄 1 この法律の施行期日は、公布の日から起算して九十日をこえない期間内において政令で定める。 附 則 (昭和三七年四月三〇日法律第九三号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、昭和三十七年八月一日から施行する。 51 (研究所の設立) 第二条 略 1 から10まで 略 11 研究所は、前項の規定による設立の登記をすることによつて成立する。 (土地等をその目的とする出資) 第三条 政府は、当分の間、必要があると認めるときは、第十九条第二項又は第四項の規定にかかわ らず、国が農機具の改良に関する試験研究又は農機具の検査の用に供している土地、建物その他土地 の定着物又は物品を出資の目的として、研究所に出資することができる。 2 政府は、前項の規定によるほか、第十九条第四項の規定にかかわらず、埼玉県大宮市日進町一丁 目に所在する国有の土地又は建物その他土地の定着物を出資の目的として、研究所に出資することが できる。 3 前二項の規定により出資の目的とする財産の価額は、出資の日現在における時価を基準として評 価委員が評価した価額とする。 4 前項の評価委員その他同項の規定による評価に関し必要な事項は、政令で定める。 (非課税) 第四条 前条第一項又は第二項の規定により政府から出資される場合における当該出資の目的とす る不動産の当該出資に係る移転に伴う登記又は当該出資の目的とする不動産の当該出資に係る取得に ついては、登録税又は不動産取得税を課することができない。 (経過規定) 第五条 改正後の第二章の規定は、 昭和三十七年九月一日から十月一日までの範囲内において政令で 定める日までは、適用しない。 第六条 農林水産大臣は、前条の政令で定める日までは、改正前の第七条第一項の規定の例により、 引き続き、農機具の検査を行なうものとする。 2 前項の規定による検査及びその検査を受けた型式の農機具についての当該検査に係る検査成績 等次条に規定する事項に関しては、改正前の第七条第二項から第四項まで及び第八条から第十六条ま での規定の例による。 第七条 この法律の施行前に改正前の第七条第一項の規定による検査を受けた型式の農機具につい ての当該検査に係る検査成績、当該検査に合格したものに係る検査合格証票の添附、事後検査、合格 の取消し、異議の申立て及び農業機械化審議会からの意見の聴取並びに検査依頼者の氏名若しくは名 称又は当該農機具の型式名、形状等の変更の場合の届出に関しては、なお従前の例による。 第八条 附則第六条第二項又は前条に規定する検査に合格した型式の農機具につき、 これらの規定に よりその例によるものとされる改正前の規定により当該検査に係る合格の決定が取り消されたとき、 又は指定された検査合格証票を附することができる期間が満了したときは、当該型式の農機具に係る 検査合格証票の添附については、附則第六条第二項又は前条の規定は、その時以後は、適用しない。 附 則 (昭和三七年九月一五日法律第一六一号) 抄 1 この法律は、昭和三十七年十月一日から施行する。 2 この法律による改正後の規定は、この附則に特別の定めがある場合を除き、この法律の施行前に された行政庁の処分、この法律の施行前にされた申請に係る行政庁の不作為その他この法律の施行前 に生じた事項についても適用する。ただし、この法律による改正前の規定によつて生じた効力を妨げ ない。 3 この法律の施行前に提起された訴願、審査の請求、異議の申立てその他の不服申立て(以下「訴 願等」という。)については、この法律の施行後も、なお従前の例による。この法律の施行前にされた 訴願等の裁決、決定その他の処分(以下「裁決等」という。)又はこの法律の施行前に提起された訴願 等につきこの法律の施行後にされる裁決等にさらに不服がある場合に訴願等についても、 同様とする。 52 4 前項に規定する訴願等で、 この法律の施行後は行政不服審査法による不服申立てをすることがで きることとなる処分に係るものは、同法以外の法律の適用については、行政不服審査法による不服申 立てとみなす。 5 第三項の規定によりこの法律の施行後にされる審査の請求、 異議の申立てその他の不服申立ての 裁決等については、行政不服審査法による不服申立てをすることができない。 6 この法律の施行前にされた行政庁の処分で、 この法律による改正前の規定により訴願等をするこ とができるものとされ、かつ、その提起期間が定められていなかつたものについて、行政不服審査法 による不服申立てをすることができる期間は、この法律の施行の日から起算する。 8 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 9 前八項に定めるもののほか、この法律の施行に関して必要な経過措置は、政令で定める。 附 則 (昭和四〇年六月二一日法律第一三五号) この法律は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和五三年七月五日法律第八七号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和五八年五月二五日法律第五七号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、公布の日から起算して三月を超えない範囲内において政令で定める日から施行 する。ただし、第八条の規定は、肥料取締法の一部を改正する法律(昭和五十八年法律第四十号)附 則第一条の政令で定める日から施行する。 附 則 (昭和六一年六月一〇日法律第八二号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、公布の日から施行する。 (研究所の解散等) 第二条 農業機械化研究所(以下「研究所」という。)は、機構の成立の時において解散するものと し、その一切の権利及び義務は、その時において機構が承継する。 (農業機械化促進法の一部改正に伴う経過措置) 第九条 旧促進法(附則第十六条の規定によりなお効力を有する旧促進法を含む。)の規定によりし た処分、手続その他の行為は、新促進法の相当規定によりした処分、手続その他の行為とみなす。 第十条 附則第八条の規定の施行前(研究所については、附則第十六条の規定によりなお効力を有す る旧促進法の失効前)にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 (旧促進法等の暫定的効力等) 第十六条 研究所については、旧促進法、附則第十一条の規定による改正前の所得税法、附則第十二 条の規定による改正前の法人税法、附則第十三条の規定による改正前の地方税法及び前条の規定によ る改正前の地方税法等の一部を改正する法律は、附則第二条第一項の規定により研究所が解散するま での間は、なおその効力を有する。 53 第十七条 研究所の役員若しくは職員又は運営審議会の委員であつた者に係るその職務に関して知 り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない義務については、前条の規定によりなお効力を有する 旧促進法の失効後も、なお従前の例による。 2 前項の規定により従前の例によることとされる事項に係る前条の規定によりなお効力を有する 旧促進法の失効後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 附 則 (平成五年六月一六日法律第六九号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、公布の日から起算して三月を超えない範囲内において政令で定める日から施行 する。 (罰則に関する経過措置) 第二条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 附 則 (平成五年一一月一二日法律第八九号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、行政手続法(平成五年法律第八十八号)の施行の日から施行する。 (諮問等がされた不利益処分に関する経過措置) 第二条 この法律の施行前に法令に基づき審議会その他の合議制の機関に対し行政手続法第十三条 に規定する聴聞又は弁明の機会の付与の手続その他の意見陳述のための手続に相当する手続を執るべ きことの諮問その他の求めがされた場合においては、当該諮問その他の求めに係る不利益処分の手続 に関しては、この法律による改正後の関係法律の規定にかかわらず、なお従前の例による。 (罰則に関する経過措置) 第十三条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 (聴聞に関する規定の整理に伴う経過措置) 第十四条 この法律の施行前に法律の規定により行われた聴聞、聴問若しくは聴聞会(不利益処分に 係るものを除く。)又はこれらのための手続は、この法律による改正後の関係法律の相当規定により行 われたものとみなす。 (政令への委任) 第十五条 附則第二条から前条までに定めるもののほか、この法律の施行に関して必要な経過措置は、 政令で定める。 附 則 (平成一一年七月一六日法律第一〇二号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平成十一年法律第八十八号)の施行の日から施 行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。 二 附則第十条第一項及び第五項、第十四条第三項、第二十三条、第二十八条並びに第三十条の規定 公布の日 (職員の身分引継ぎ) 第三条 この法律の施行の際現に従前の総理府、法務省、外務省、大蔵省、文部省、厚生省、農林水 産省、通商産業省、運輸省、郵政省、労働省、建設省又は自治省(以下この条において「従前の府省」 という。)の職員(国家行政組織法(昭和二十三年法律第百二十号)第八条の審議会等の会長又は委員 54 長及び委員、中央防災会議の委員、日本工業標準調査会の会長及び委員並びに これらに類する者と して政令で定めるものを除く。) である者は、 別に辞令を発せられない限り、 同一の勤務条件をもって、 この法律の施行後の内閣府、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産 省、経済産業省、国土交通省若しくは環境省(以下この条において「新府省」という。 )又はこれに置 かれる部局若しくは機関のうち、この法律の施行の際現に当該職員が属する従前の府省又はこれに置 かれる部局若しくは機関の相当の新府省又はこれに置かれる部局若しくは機関として政令で定めるも のの相当の職員となるものとする。 (別に定める経過措置) 第三十条 第二条から前条までに規定するもののほか、 この法律の施行に伴い必要となる経過措置は、 別に法律で定める。 附 則 (平成一一年一二月二二日法律第一六〇号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律(第二条及び第三条を除く。)は、平成十三年一月六日から施行する。 附 則 (平成一二年五月三一日法律第九一号) (施行期日) 1 この法律は、商法等の一部を改正する法律(平成十二年法律第九十号) の施行の日から施行する。 (経過措置) 2 この法律の施行の日が独立行政法人農林水産消費技術センター法(平成十一年法律第百八十三 号)附則第八条の規定の施行の日前である場合には、第三十一条のうち農林物資の規格化及び品質表 示の適正化に関する法律第十九条の五の二、第十九条の六第一項第四号及び第二十七条の改正規定中 「第二十七条」とあるのは、「第二十六条」とする。 附 則 (平成一四年一二月四日法律第一二九号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、平成十五年十月一日から施行する。 (農業機械化促進法の一部改正に伴う経過措置) 第十四条 前条の規定による改正前の農業機械化促進法の規定によりした処分、 手続その他の行為は、 同条の規定による改正後の農業機械化促進法の相当規定によりした処分、 手続その他の行為とみなす。 附 則 (平成一八年三月三一日法律第二六号) 抄 (施行期日) 第一条 この法律は、平成十八年四月一日から施行する。 55 農業機械化促進法施行令 (昭和四十年六月二十一日政令第二百九号) 最終改正:平成二五年五月二日政令第一三二号 内閣は、農業機械化促進法(昭和二十八年法律第二百五十二号)第五条の二第一項及び第二項の規 定に基づき、この政令を制定する。 (農業機械化適応農業資材) 第一条 農業機械化促進法 (以下「法」という。 )第二条第四項 の政令で定める農業資材は、肥料 (化学肥料を除く。) 、農薬、種苗及び飼料とする。 (高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針) 第二条 法第五条の二第一項 の基本方針は、おおむね五年ごとに、その後の五年間につき、その期 間における農業経営の動向に即して定めるものとする。 (特定高性能農業機械の種類) 第三条 法第五条の二第二項第三号 の政令で定める農業機械は、次に掲げるものとする。 一 車輪式の乗用型トラクターであつて、その原動機の連続定格出力が二十五馬力以上のもの 二 乗用型田植機 三 水田用の乗用型多目的作業機 四 トラクター搭載式若しくはトラクターけん引式の防除用動力散布機又は乗用型防除用動力散布 機のうち、その常用回転速度及び常用圧力における薬液吐出し量が毎分三十リットル以上の動力噴霧 機並びにその常用回転速度、常用風速及び常用風量における薬液吐出し量が毎分二十リットル以上の スピードスプレヤー 五 コンバインであつて、その刃幅が〇・八メートル以上のもの 六 畑作物用の収穫機(コンバイン及び次号に掲げるものを除く。)のうち、フオーレージ・ハーベ スターで牧草刈取り時の刃幅が一メートル以上のもの、ポテト・ハーベスター、ビート・ハーベスタ ー、ビーン・ハーベスター及びケーン・ハーベスター 七 いも類用の乗用型収穫機 八 野菜接ぎ木ロボット 九 野菜用の乗用型全自動移植機 十 野菜用の乗用型多目的作業機 十一 キャベツ用の収穫機(自走式のものに限る。 ) 十二 だいこん用の収穫機(自走式のものに限る。 ) 十三 にんじん用の収穫機(自走式のものに限る。 ) 十四 ねぎ用の収穫機(自走式のものに限る。) 十五 はくさい用の収穫機(自走式のものに限る。 ) 十六 ほうれんそう用の収穫機(自走式のものに限る。 ) 十七 飼料作物用の収穫機(自走式のものに限る。 )であつて、稲、とうもろこし及び牧草を収穫す ることができるもの (本邦内に住所又は居所を有しない者の事業場等における検査に要する費用の負担) 第四条 法第十一条第五項 の政令で定める費用は、同条第四項 の検査のため職員が当該検査に係る 事業場、店舗又は倉庫の所在地に出張をするのに要する旅費の額に相当する費用とする。この場合に おいて、その旅費の額は、その出張をする職員を二人とし、これらの職員が一般職の職員の給与に関 する法律 (昭和二十五年法律第九十五号)第六条第一項第一号 イに規定する行政職俸給表(一)によ る職務の級が四級である者であるものとして、国家公務員等の旅費に関する法律 (昭和二十五年法律 第百十四号)の規定の例により計算するものとし、旅行雑費の額その他その旅費の額の計算に関し必 要な細目は、農林水産省令で定める。 56 附 則 この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和四六年三月二六日政令第三八号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和四九年三月三〇日政令第八五号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和五五年一二月一九日政令第三三二号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (昭和五八年七月二二日政令第一七〇号) この政令は、外国事業者による型式承認等の取得の円滑化のための関係法律の一部を改正する法律の 施行の日(昭和五十八年八月一日)から施行する。 附 則 (昭和六〇年一二月二一日政令第三一七号) 抄 (施行期日等) 1 この政令は、公布の日から施行する。ただし、第四十二条の規定は、昭和六十一年一月一日から 施行する。 附 則 (昭和六一年一二月一六日政令第三七三号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成五年七月二八日政令第二五八号) 抄 (施行期日) 1 この政令は、農業機械化促進法の一部を改正する法律(平成五年法律第六十九号)の施行の日(平 成五年八月二日)から施行する。 附 則 (平成六年七月二〇日政令第二四三号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成六年七月二七日政令第二五一号) この政令は、一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の施行の日(平成六年九月一日)から施 57 行する。 附 則 (平成七年七月二八日政令第三〇四号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成八年九月一一日政令第二七〇号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成一二年四月二八日政令第二一七号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成一三年八月八日政令第二六六号) この政令は、公布の日から施行する。 附 則 (平成一八年二月一日政令第一四号) 抄 (施行期日) 第一条 この政令は、平成十八年四月一日から施行する。 附 則 (平成二五年五月二日政令第一三二号) この政令は、公布の日から施行する。 58 補助事業等によって導入される農業機械の選定について 51農蚕第4888号 昭和51年8月10日 最終改正18生産第2102号 平成18年12月18日 地方農政局長 沖縄総合事務局長 殿 北海道知事 農林事務次官 補助事業等によって導入される農業機械の選定について 国の補助事業によって導入される機械の選定については、その適性を期するため、従来から「補助事 業によって導入される農業機械の選定について」 (昭和40年8月10日付け40農政A第1685号 農林事務次官依命通知。以下「旧通知」という。)により指導してきたところであるが、昭和51年度 から農業機械安全装備確認対策事業を新たに開始したことに伴い、今後は、補助事業及び農業近代化 資金等の制度資金によって農業機械を導入する場合の機械の選定について、下記により指導すること とされたので遺憾なきを期せられたい。 また、旧通知は、廃止されたたので了知されたい。 なお、 「農業機械安全装備確認対策実施要綱」 (昭和51年5月21日付け51農蚕第3190号農林 事務次官依命通知。以下「要綱」という。 )第4の1の(4)の規定に基づく農業機械化研究所理事長 の報告が昭和52年3月以降になることにかんがみ、記の1の(2)及び2の部分については、農林 省農蚕園芸局長が別に定める期日から適用することとされたので申し添える。 以上、命により通知する。 記 1.国から補助金及び交付金の交付を受けて行う事業並びに農業近代化資金等の制度資金によって農 業機械を導入する場合の選定について (1)農業機械化促進法(昭和28年法律第252号)に基づく型式検査又は独立行政法人農業・食品 産業技術総合研究機構(以下「研究機構」という。 )が行う安全鑑定(以下「安全鑑定」という。) の対象機種の農業機械を導入する場合においては、型式検査に合格したもの又は研究機構により 安全である旨の鑑定が行われたものの中から選定するものとする。 なお、安全鑑定の対象機種の農業機械を導入する場合においては、当該機械の性能及び耐久性 に関する試験研究の結果、当該機械の使用実績等を適正に勘案し、選定に遺憾なきを期するもの とする。 (2) 型式検査又は安全鑑定の対象機種以外の機種の農業機械を導入する場合には、当該機械の安全性、 性能及び耐久性に関する試験研究の成果、当該機械の使用実績等を適正に勘案し、選定に遺憾な きを期するものとする。 (3)農業機械を試験研究、実験等の目的に供するため導入する場合には、 (1)及び(2)によらな いことができるものとする。 2.経過措置 型式検査又は安全鑑定の対象機種又は基準に変更があった場合における当該変更に係る機種の農 業機械については、農林水産省生産局長が当該農業機械の流通状況等を考慮して別に定めるところ により取り扱うものとする。 59 補助事業等により導入する農業機械に係る審査の適正化等について 昭和60年4月5日付け60農蚕第1947号 最終改正平成18年12月18日付け18農産第2103号 各地方農政局長、沖縄総合事務局長、北海道知事あて 構造改善局長、農蚕園芸局長、畜産局長、食品流通局 長、林野庁長官 通知 各種の補助事業により農業機械を導入するに当たっては、従来から導入しようとする農業機械の利 用計画等がそれぞれ事業の導入目的、利用条件等に合致したものとなるよう審査の適正化等の指導 を行ってきたところであるが、昭和59年6月30日付け行管甲第127号をもって行政管理庁か ら農林水産省に対し農業機械に関する行政監察の結果に基づく勧告が行われたところである。 ついては、 今後補助事業により導入する農業機械の適正な導入、効率的な利用の確保等を図るため、 特に下記の事項に留意し、管内都府県の指導につき遺憾のないようにされたい。 記 1 国から補助金及び交付金の交付を受けて行う事業(以下「補助事業等」という。)により導入す る農業機械の利用面積の審査の適正化 従来から特定高性能農業機械の導入を伴う各種の補助事業等の事業計画の認定等に当たっては、 その内容が、農業機械化促進法(昭和28年法律第252号)第5条の2に基づき農林水産大臣 が定めた高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針に即して、同法 第5条の3に基づき都道府県知事が策定した特定高性能農業機械の導入に関する計画(以下「導 入計画」という。 )に即したものとなるよう、特に、利用規模の下限面積(以下「下限面積」とい う。 )を満たすものであるか同かを確認するよう指導してきたところであるが、今回、その主旨の 一層の徹底を期するため、今後、補助事業等により農業機械を導入するに当たっては、導入計画 に定めた機種別、類別ごとの下限面積を審査の基準とすることとし、これにより一層審査を適正 に行うこと。 また、導入計画に定められていない農業機械を導入しようとする場合においても、当該機械の 利用面積等その利用計画の十分な審査を行うこと。 2 補助事業等により導入する農業機械に係る諸条件の審査の適正化 補助事業等により農業機械を導入するに当たっては、補助事業等の目的等に即し、農業機械の 適正な導入等を図るため、農業機械の利用技能を有する者の確保等組織的利用に関する事項、機 械利用ほ場のまとまり等ほ場条件及び栽培方法等栽培管理条件について審査の徹底に努めるとと もに、特に、転作のための共同利用機械を導入する場合においては、米政策改革基本要綱(平成 15年7月4日付け15総合第1604号農林水産事務次官依命通知)第Ⅰ部の第5に基づく地 域水田営農ビジョンとの整合性に配慮しつつ、導入機械の利用計画面積に占める転作田の割合等 の審査を今後とも適正に行うこと。 また、既導入機械との調整を励行させるとともに、事業計画の審査に当たって、その調整状況 を確認すること。 3 補助事業等により導入した農業機械の利用の確保 農業機械の効率的な利用を図るため、利用計画に即した利用の確保が図られるよう指導の徹底 に努めるとともに、特定高性能農業機械等について利用実績が低い場合には、事業主体に対し、 自主的に改善方法等を講じさせるよう指導すること。 60 農業用機械施設補助の整理合理化について 5 7 予第4 0 1 号 昭和5 7 年4 月5 日 農林水産事務次官依命通知 改正昭和 60 年4月5日 60 予第283号 改正昭和 62 年5月 20 日 62 予第387号 改正平成5年3月 31 日5予第184号 改正平成9年4月1日9予第216号 最終改正平成 14 年4月1日 13 予第535号 昨今、行財政の合理化、効率化の見地から補助金等の整理合理化について強い要請があり、農業助 成についても、補助金等の整理、統合・メニュー化、補助内容の見直し・重点化等が求められてい る。また、行政においても、昭和 56 年8月 25 日に「行財政改革に関する当面の基本方針」が閣議 決定され、その中において補助金等の整理合理化の方向が示されたところである。 このような状況に対処するため、農林水産省においては、昭和 57 年度予算において補助金等を大幅 に統合・メニュー化する等補助金等についての見直しを行ってきたところであるが、この度その一 環として、農業用機械施設補助について補助対象の重点化等の観点からより一層の整理合理化と補 助対象の明確化を図ることとし、下記の通り補助対象とする範囲の基準を定めたので、 御了知の上、 趣旨の徹底と事業の円滑な遂行に遺憾のないようにされたい。 なお、これに伴い、各補助事業の実施要領等に、農業用機械設備の補助についてはこの通達による 旨を規定することとされたので、留意されたい。 これと関連して、農林漁業金融公庫の主務大臣指定施設資金のうち農業用機械施設に対する融資枠 を増加することとされたので、申し添える。 また、この通達の制定に伴い、 「農業用機械施設補助の整理合理化について」 (昭和 54 年4月3日付 け 54 予第265号農林水産大臣官房長通達)は廃止したので、御了知ありたい。 おって、貴管内の都府県知事には、貴職から通知されたい。 以上、命により通知する。 記 1 農業用機械のうち、トラクターその他の汎用作業機械等の個別経営になじむ機械については、 補助対象としない。その他の農業用機械については、地域における普及度等を考慮して対象作 目等ごとに関係局庁の長が別に定める共同利用機械に限り補助対象とする。 2 農業用施設のうち、温室、畜舎、サイロ、果樹棚等の個別経営になじむ施設については、補助 対象としない。ただし、当該施設が実験展示又はモデル・パイロット的なもの等特別の事由が あるもので、関係局庁の長が別に定める共同利用施設に限り補助対象とする。 3 1及び2にかかわらず、農用地造成により創出された大規模経営に係る機械施設及び公共育成 牧場に係る共同利用の機械施設は、補助対象とする。 4 1及び2にかかわらず、地域による機械施設の普及度等を考慮し、次の事業に係る共同利用機 械施設は、補助対象とする。 (1)沖縄、南西諸島対策事業 (2)活動火山対策事業 (3)アイヌ農林漁業対策事業 61 農業用機械施設の補助対象範囲の基準について 5 7 農蚕第2 5 0 3 号 昭和5 7 年4 月5 日 農林水産省構造改善局長 農林水産省農蚕園芸局長 農林水産省畜産局長通知 農林水産省食品流通局長 林野庁長官 改正昭和 60 年 4 月 5 日 60 農蚕第 1949 号 改正昭和 61 年 4 月 4 日 61 農蚕第 1950 号 改正昭和 62 年 5 月 20 日 62 農蚕第 2838 号 改正昭和 63 年 4 月 7 日 63 農蚕第 2012 号 改正平成元年 5 月 29 日元農蚕第 2635 号 改正平成 2 年 6 月 7 日 2 農蚕第 2245 号 改正平成 4 年 4 月 9 日 4 農蚕第 2438 号 改正平成 5 年 4 月 1 日 5 農蚕第 2394 号 改正平成 6 年 4 月 1 日 6 農蚕第 1403 号 改正平成 7 年 4 月 1 日 7 農蚕第 1233 号 改正平成 8 年 4 月 1 日 8 農産第 1424 号 改正平成 9 年 4 月 1 日 9 農産第 1401 号 改正平成 11 年 4 月 1 日 11 農産第 915 号 改正平成 12 年 4 月 1 日 12 農産第 1444 号 改正平成 13 年 4 月 1 日 12 生産第 2162 号 改正平成 14 年 4 月 1 日 13 生産第 10278 号 改正平成 15 年 4 月 11 日 15 生産第 133 号 改正平成 16 年 3 月 19 日 15 生産第 8017 号 改正平成 16 年 4 月 1 日 15 生産第 8154 号 改正平成 17 年 4 月 1 日 16 生産第 8146 号 改正平成 18 年 3 月 31 日 17 生産第 8314 号 改正平成 19 年 3 月 30 日 18 生産第 9049 号 改正平成 19 年 7 月 30 日 19 生産第 2820 号 改正平成 19 年 12 月 11 日 19 生産第 5669 号 改正平成 20 年 3 月 31 日 19 生産第 10146 号 最終改正平成 20 年 10 月 16 日 20 生産第 3976 号 農業用機械施設補助については、 「農業用機械施設補助の整理合理化について」 (昭和57年4月 5日付け57予第401号農林水産事務次官依命通知。以下「次官通知」という。)により、補助対 象とする範囲の基準が示されたところであるが、同通知の1の「別に定める共同利用機械」、2の「別 に定める共同利用施設」については、下記のとおりとしたので、通知する。 なお、貴局管内の都府県知事には、貴職から通知されたい。 記 1 次官通知の記の1の「別に定める共同利用機械」について 次官通知の記の1において補助対象となる「別に定める共同利用機械」は、対象作物、対象地 域ごとに別表第1に掲げるとおりとする。 ただし、上記にかかわらず、農産物自由化関連対策等に係る共同利用機械にあっては、別表第 1に掲げるもののほか、次のものを補助対象とする。 62 (1)強い農業づくり交付金、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金及び産地生産拡大プロジェ クト支援事業 ア かんしょ掘取機 イ かんしょつるきり機 ウ ポテトプランター エ 雑豆用コンバイン オ 播種マルチ同時作業機(落花生の播種用に限る。) カ 落花生収穫機 キ こんにゃくいも植付機 ク 走行式動力噴霧機(こんにゃくいも用に限る。 ) ケ 弾丸暗渠機 コ ディッチャー サ テッダーレーキ(北海道にあっては乗用トラクター用で、作業幅 2.4 メートル以上のチェー ン型のもの、都府県にあっては乗用トラクター用で作業幅 3.3 メートル以上のロータリー型 のもの以外のものに限る。 ) シ ヘーレーキ(北海道にあっては乗用トラクター用で、作業幅 4.0 メートル以上のフィンガー ホイル型のもの、都府県にあっては乗用トラクター用のものに限る。 ) ス 地域提案又は創意工夫発揮事業として、地域が掲げる目標達成のために必要と認められる機 械 ただし、アからカまで並びにケ及びコに掲げる機械については、雑豆、落花生、いも類、かん きつ、りんご、ぶどう及びももを対象とした場合に限る。 (2)強い農業づくり交付金 集落営農育成・確保緊急整備支援の取組を行う期間に限り、当該取組において事業実施主体 が策定した 「農業用機械の整理合理化計画」 により導入することとされた農業用機械であって、 農業機械化促進法(昭和 28 年法律第 252 号)第5条の3第1項の導入計画になり導入を促進す ることとされた特定高性能農業用機械並びに原油高騰対策の取組を行う期間に限り、当該取組 において産地が策定した「農業生産省エネルギー化推進計画」により導入することとされた田 植機及び別表第2に記載された補助対象農業機械のうち特に高い省エネルギー効果を有するも の (3)食の安全・安心確保交付金及び地域バイオマス利活用交付金 地域提案として、地域が掲げる目標達成のために必要と認められる機械 (4)未来志向型技術革新対策事業 ア 新需要創造対策事業 事業実施主体が掲げる目標達成のために必要と認める機械 イ 技術革新波及対策事業 (ア)国提案型 対象事業ごとに別表第2に掲げる機械 (イ)産地提案型 産地が掲げる目標達成のために必要と認める機械 ウ 生産性限界打破モデル実践事業 対象作物ごとに別表第3に掲げる機械 (5)広域連携アグリビジネスモデル支援事業 1の(1)のアからシまでの機械ただし、アからカまで並びにケ及びコに掲げる機械について は、雑豆、落花生、いも類、かんきつ、りんご、ぶどう及びももを対象とした場合に限る。 (6)農業生産地球温暖化総合対策事業 土壌由来温室効果ガス発生抑制システム構築事業について別表第4に掲げる機械 なお、格納庫については、補助対象機械を収容し、かつ、当該機械と併せて設置する場合に 限り補助対象とする。この場合、補助対象に係る床面積規模は、補助対象機械の大きさ及び台 63 数からみて合理的なものであるとともに、設置場所の立地条件等からみて、通路等の関連空間 及び設置空間が適正に確保されているものとする。 (7)燃油・肥料高騰緊急対策のうち施肥体系緊急転換対策事業 ア 局所施肥機(畝立て又は移植等の作業と併せて実施できる機械を含む。 ) イ 潅注施肥機 ウ たい肥散布機 エ 地域が掲げる目標達成のために必要と認められる機械 2 次官通知の記の2の「別に定める共同利用施設」について 次官通知の記の2において補助対象となる「別に定める共同利用施設」は、次のア及びイに 掲げるとおりとする。 ア 別表第5に掲げる共同利用施設 イ 未来志向型技術革新対策事業の新需要創造対策事業及び技術革新波及対策事業の産地提案 型にあっては、目標達成のために必要と認める施設 64 別表第1 対象作目等 農業用機械の種類 対象地域 播種、定植用機械 収穫・調製用機械 稲 都 府 県 麦 北 海 道 類 都府県 豆 道 類 北 海 道 北 海 都 府 県 ※ 田植機(紙マルチ田植機で、複合作業機 施肥播種同時作業機(耕起 施肥播種同時作業機(耕起及び砕土機能を有するもの を含み、回転式植付機構を有し、乗用で、及び砕土機能を有するもの を含み、作業幅 1.4m 以上のものに限る。 ) 6条植以上のものに限る。 ) を含み、作業幅 1.4m 以上の ものに限る。 ) 豆用ピッカーローダー 65 防除用機械等 ※※ ※※ 無人ヘリコプター 無人ヘリコプター 弾丸暗きょ機(複合作業機を含む。 ) 栽培管理ビークル(乗用型で、防除、施 栽培管理ビークル(乗用型 栽培管理ビークル(乗用型で、中耕・培土、防除等生 肥等生育期間中の管理作業機能を有し、で、中耕・培土、防除等生 育期間中の管理作業能力を有するものに限る。 ) かつ、田植作業アタッチメントの装着が 育期間中の管理作業能力を 可能なものに限る。 ) 有するものに限る。 ) レーザー式均平作業機(土層改良、耕う ん整地作業機を含み、レーザー光線の受 光により田面の高低差を感知して作業 機を昇降させる機能を有するものに限 る。 ) (注) 1) ※印の農業用機械については、都道府県段階の土地利用型農作物生産性向上指針等の生産性水準の目標に即して効率的な生産単位を育成する場 合に限り補助対象とする。 2) ※※印の農業用機械については、関係機関の濃密な指導の下に、当該機械を導入することにより、先進的技術の普及拠点となる先導的なモデル 地区を育成する場合に限り補助対象とする。 3) 複合作業機とは、2以上の作業を1作業行程で行うことが可能な作業機をいう。 対象作目等 農業用機械の種類 対象地域 播種、定植用機械 い 北海道 も 類 都府県 て ん 菜 北海道 てん菜移植機(苗選別装 置付きの複合作業機を 含み、乗用トラクター用 で4条植(傾斜地のため 4条植以上の作業が著 しく困難な地域にあっ ては、2条植)以上のも のに限る。 特 北海道 産 農 作 物 都府県 い等の植付機(複合作業機を 含み、乗用トラクター用又は 自走式で、6条植以上のもの に限る。 ポテトハーベスター(ピックアップ型又は ビートハーベスター(タ そばの収穫機(乗用トラ そば、ほとむぎ等の収穫機 フロアコンベア型の乗用トラクター用又 ッパー付きに限る。 ) クター用又は自走式のも (乗用トラクター用又は自 は自走式のものに限る。 ) のに限る。ただし、ハー 走式のものに限る。ただし、 ベスターを除く。 ) そばについてはハーベスタ ーを除く。 ) こんにゃく芋ハーベスター 防除用機械等 ベッドフォーマ(乗用トラクター用又は、 自走式のものに限る。 ) セパレータ(乗用トラクター用又は、自走 式のものに限る。 ) 66 収穫、調製用機械 茶複合管理機(乗用型又は 自走式のものに限る。 ) 対象作目等 農業用機械の種類 対象地域 果 樹 ・ 花 き 北海道 都府県 播種、定植用機械 桑 北海道 野 都府県 北海道 野菜全自動移植機 にんにく植付機 菜 都府県 収穫作業機(振動式収穫作業機及び花 桑収穫機(乗用のものに スイートコーン収穫機(加工用でかつ車輪式のものを き球根堀取機を除き、収容装置付きで、限る。 ) 除く。 ) 乗用トラクター用又は自走式のものに にんじん収穫機(収容装置付きで、自走式のものに限 限る。 ) る。 ) だいこん収穫機(挟持搬送装置付きで、乗用トラクタ ー用又は自走式のものに限る。 ) ※※ 結球性葉菜類収穫機(収容装置付きで、乗用トラクタ ー用又は自走式のものに限る。 ) ごぼう収穫機(挟持搬送装置付きで、乗用トラクター 用又は自走式のものに限る。 ) たまねぎ収穫機 非結球性葉茎菜類収穫機 重量野菜運搬作業車(昇降装置(フォークリフト機能) を有するものに限る。 ) トマト(加工用に限る。 ) 収穫機(一挙収穫型の自走 式のものに限る。 ) 防除用機械等 傾斜地用多目的管理機(自走式のもの で、防除機能を有し、かつその他の機 能を2以上有するものに限る。 ) 風筒式防除機(自走式又は搭載型のも のに限る。 ) 無人作業機(自走式のものに限る。 ) 67 収穫、調製用機械 野菜残さ収集機 ※※ 無人ヘリコプター 栽培管理ビークル 対象作目等 農業用機械の種類 播種、定植用機械 収穫、調製用機械 対象地域 農 作 物 種 子 北海道 都府県 飼料作物(野草及び農場副産物を含む。 ) 北 海 道 都 府 県 ※※※ 稲、飼料作物及び馬鈴しょ 牧草播種機(複合作業機を含み、乗用トラクター型で、条播きにあっては、12 条播き以上のもの の種子生産用定植機 に限る。 ) 稲、大豆、飼料作物及び馬 追播種機 鈴しょの種子生産用播種機 とうもろこし播種機(複合作業機を含み、乗用トラクター型で、4条播き以上のものに限る。) 68 稲、麦類、大豆、飼料作物、モアコンディショナー及びヘイコンディショナー モアコンディショナー及びヘイコンディショ 雑穀及び馬鈴しょの種子生 (乗用トラクター用又は自走式で、作業幅 1.8 メ ナー(乗用トラクター用又は自走式で、作業幅 1.6 メートル以上のものに限る。) 産用収穫用機械 ートル(肉用牛を対象とするものにあっては、 飼料作物の種子生産用調製 1.6 メートル)以上のものに限る。 ) 用機械 フォーレージハーベスター(乗用トラクター用又 フォーレージハーベスター(乗用トラクター用 ) は自走式で、作業幅 1.5 メートル以上のユニット 又は自走式のものに限る。 型のもの又はコーン専用機に限る。 ) テッダーレーキ(乗用トラクター用で、作業幅 テッダーレーキ(乗用トラクター用で、作業幅 4.0 メートル以上のロータリー型のものに限る。 ) 3.3メートル以上のロータリー型のものに限 る。 ロールベーラー(ピックアップ幅 1.2 メートル以 ロールベーラー(ピックアップ幅 1.0 メートル 上のロール型、細断型ロールベーラー又は稲発酵 以上のロール型、細断型ロールベーラー又は稲 粗飼料用ロールベーラーに限る。) 発酵粗飼料用ロールベーラーに限る。 ) 梱包解体機、運搬機(積載量 1.5 トン以下のロードワゴンを除く。) 梱包格納用機械 サイレージ取出機、積込機 稲わら収集機 アンモニア処理機 家畜ふん尿土壌還元用機械(乗用トラクター用又は自走式の家畜ふん尿散布機) 防除用機械等 走行式動力噴霧機(稲、麦 類、大豆、雑穀及び馬鈴し ょ用を除く。) 馬鈴しょ用茎葉処理機(乗 用トラクター用又は自走式 のものに限る。 ) 対象作目等 農業用機械の種類 対象地域 トラクターの類 草地等の造成・改良・整備、土壌・土層改良 北海道 都府県 ※※※ ※※※※ 車輪型農用トラクター(おおむね 車輪型農用トラクター(おおむ 90PS以上のものに限る。 ) ね60PS以上のものに限る。 ) 北海道 家畜ふん尿の処理利用 都府県 ※※※ 履帯型農用トラクター ※※※ ブルドーザー 作業用機械 69 家畜ふん尿の処理利用に係る収集、運搬、加工、散布、 乗用トラクター又は自走式の下記の機械 深耕 ※※※ 施肥用機械(液肥運搬散布機については、容量300リ 深耕用機械 ットル以上のものに限る。 ) ※※※ 心土破砕、石抜、抜根用機械 暗渠、明渠施行用機械 土壌改良用資材の収集、運搬、加工、散布用機械 ※※※ 耕起、砕土、鎮圧、均平、砕石用機械 ※※※ 牧草播種機(複合作業機を含み、条播にあっては、12条播き 以上のものに限る。 ) 草地等の造成・改良・整備の用に供する障害物除去、基盤修正 用機械 (注) 5)※※※印の農業用機械については、畜産施策を総合的に推進するための飼料作物を対象とした事業を行う場合に限り補助対象とする。 6)草地等の造成・改良・整備、土壌・土層改良用機械が補助対象とされるのは、これらの機械の事業主体及び管理主体が市町村、農業協同組合、公社 又は土地改良区である場合に限る。 7)草地等の造成・改良・整備、土壌・土層改良用機械には桑園改良整備用ルートレーキ、ディッチャー、ドレーナー、弾丸暗渠機、麦用ハンマーナイ フモア及びレーキを、また、家畜ふん尿の処理利用機械にはフロントローダーを、それぞれ含まないものとする。ただし、畜産施策を推進するために 事業を行う場合に限り、弾丸暗渠機、レーキ及びフロントローダーを補助対象とすることができるものとする。 8)本表の収集、運搬等の機械には汎用のあるトラック等は含まないものとする。 9)土壌改良用資材の運搬、散布用機械(堆きゅう肥の製造に係る原料の運搬に供するものを除く。 )が補助対象とされるのは、これらの機械が飼料作物 に係るものである場合に限る。 別表第2 対象事業 補助対象農業機械 対象事業 補助対象農業機械 別表第3 対象作物 補助対象農業機械 70 対象作物 補助対象農業機械 別表第4 補助対象農業機 械 米限界生産費追求モデル産地形成事業 レーザー均平式作業機 栽培管理ビークル(乗用型であって、防 除、施肥等生育期間中の管理作業機能を 有するものに限る。 ) 普通型コンバイン(複数作物の収穫機能 を有するものに限る。 ) 次世代大規模管理システム実用化事業 施設園芸脱石油イノベーション推進事業 無人ヘリコプター 農産物の運搬を目的とする電動の運搬車 自脱型コンバイン(収穫物の生体量測定及 び品質分析の機能を有するものに限る。 ) 野菜低コスト供給パートナーシップ事業 ロータリー(耕うん及び畝立てを同時に 行うものに限る。 ) 畝立同時施肥機 追従型野菜運搬機 麦 チゼルプラウシーダ 乗用刈り倒し機 ピックアップアタッチメント てん菜 真空播種機 テッダーレーキ ロールべーラー ロールグラブ 大豆 ばれいしょ 不耕起播種機(前作麦で施肥を行い大豆 深植播種機 策において施肥装置が不要な場合に限 る) 野菜 ロータリー(耕うん及び畝立てを同時に 行うものに限る。 ) 畝立同時施肥機 追従型野菜運搬機 別表第5 農業用施設の種類 補 助 対 象 温室(ガラス室及びプラスチック 育苗用の共同利用温室 ハウス) 省エネルギーモデル温室(太陽熱、地熱水等の石油代替エネルギー利用型の共同利用温室に限る。 ) ※ 周年栽培用高温抑制型温室(新規就農者に対するリース用施設に限る。 ) ※※ 低コスト対候性ハウス 畜 サ 71 蚕 舎 肉用牛経営及び養豚経営のための共同利用畜舎 酪農営農において飼養管理作業の省力化を行うのに必要な共同利用フリーストール牛舎及び共同利用ミルキングパーラー 畜産環境保全のための集団的経営移転を行うのに必要な共同利用畜舎 養鶏経営において防疫体制の強化を行うのに必要な共同利用ウインドレス鶏舎 イ ロ 肉用牛経営のための共同利用サイロ 畜産環境保全のための集団的経営移転を行うのに必要な共同利用サイロ 飼料給与に関する新技術(麦を主体としたホールクロップサイレージの給与体系、コンプリートフィードの給与体系、ス テージフィーディングの給与体系その他これに類する新技術をいう。 )の実験展示のための共同利用サイロ 室 稚蚕共同飼育用蚕室(共同催青に係る施設を含む。 ) 自動飼育装置を装備したモデル共同利用壮蚕用蚕室(自動給桑装置を有するものに限る。 ) (注)1 本表の「共同利用」には、施設を分散して設置し、農業者が個別に利用するものを含まないものとする。 2 ※印の農業用施設については、新規就農者( 「青年の就農促進のための資金の貸付け等に関する特別措置法」 (平成 7 年法律第 2 号)に基づく認定就 農者等)に対しリースすることを目的として、農業協同組合(農業協同組合連合会を含む。 )及び市町村、公社等の公的主体に整備する場合に限定する ものとし、夏期における温室内気温の上昇を抑制しうる構造を有することにより周年的な栽培を可能とする軒高 3.5m 以上の大容積温室又は床面積に 対する屋根面開口部面積が 80%以上の開放型温室であり、5 年以上の長期展張性被覆資材を使用したものとする。 3 ※※印の農業用施設については、耐風速 50m/s(ただし、過去の最大瞬間風速が 50m/s 未満の地域においては、当該地域における過去の瞬間風 速を耐風速値とすることができる。 )以上又は耐雪荷重 50kgm3 以上の強度を有し、プラスチックフィルムを被覆資材とした共同で利用するハウスと し、かつ、設置コストが同規模、同程度の鉄骨ハウスの 7 割以下のものに限る。 作成:平成26年4月1日 【問い合わせ先】 山形県農林水産部農業技術環境課 農業機械担当 TEL 023(630)2437 FAX 023(630)2456
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