鎌ケ谷市環境基本条例(素案)

鎌ケ谷市環境基本条例(素案)
目 次
前 文
第1章 総則(第1条~第6条)
第2章 環境の保全に関する基本的施策等(第7条~第14
第3章 推進のための施策(第15条~第21条)
第4章 環境審議会(第22条)
附 則
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条)
前 文
私たちのまち鎌ケ谷は、「緑とふれあいのあるふるさと」をめざすべき都市像
に掲げ、今日まで着実な歩みを進めてきました。
今、私たちのまわりにある緑と調和した豊かな環境は、先人から引き継がれ
てきたかけがえのない貴重な財産であり、健康で文化的な暮らしを営んで
ゆくために欠くことのできないものです。
しかし、今日における社会経済活動の拡大や、物質的な豊かさ、利便性
を求める生活様式は、環境に対する負荷を増大させるばかりか、生命の源
である地球環境にも重大な影響を及ぼしています。
もとより、私たちは、健康で文化的な暮らしを営むために良好な環境を享
受するとともに、豊かな環境を将来の世代に引き継いでゆく責任と義務を持
っています。
今こそ、この良好な環境を保つとともに、より快適な環境を創り出すため、
市、市民及び事業者が、自らの責任と義務を自覚し、互いの合意と協働のも
とに、それぞれの立場から具体的な取組を推進してゆかなければなりませ
ん。
このような認識の下、私たちは環境の保全、再生及び創造に向けて行動
することにより、自然と社会が調和した環境共生都市鎌ケ谷を実現するた
め、この条例を制定します。
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第1章 総則
(目的)
第1条 この条例は、環境の保全、再生及び創造(以下「環境の保全」という。)についての
基本的な考え方を定め、市、市民及び事業者の責任と義務を明らかにするとともに、
環境の保全に関する施策の基本的事項を総合的かつ計画的に推進し、もって現在
及び将来の市民の健康で文化的な生活を確保することを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところに
よる。
(1) 環境への負荷 人の活動によって環境に加えられる影響であって、環境保全上に
おける支障の原因となるおそれのあるものをいう。
(2) 地球環境の保全 人の活動による地球全体の温暖化やオゾン層の破壊の進行、
大気・海洋の汚染、野生生物の種の減少その他の地球全体又はその広範な部分
の環境に影響を及ぼす事態に対する環境の保全であって、人類の福祉に貢献する
とともに、市民の健康で文化的な生活の確保に寄与するものをいう。
(3) 公害 環境保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相
当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質
が悪化することを含む。)、土壌の汚染、騒音、振動、地下水位の著しい低下、地盤
の沈下(鉱物の採掘のための土地の掘削によるものを除く。)及び悪臭によって、人
の健康又は生活環境(人の生活に密接な関係のある財産並びに人の生活に密接
な関係のある動植物及びその生育環境を含む。)に係る被害が生ずることをいう。
(4) 協働 市民、事業者又はこれらの者で組織する団体及び市が、共通の課題・目
的に対し、それぞれの果たすべき責任と役割を自覚し、相互に補完し協力し合って
取り組むことをいう。
(基本的な考え方)
第3条 環境の保全は、次の各号に掲げる事項を基本的な考え方として行わなければな
らない。
(1) 現在及び将来の市民が健全で良好な環境の恵みを受けられ、その環境が将来
にわたって継承されるよう適切に行われること。
(2) 公平な役割分担と協働の下、市、市民及び事業者が社会経済活動その他の活
動による環境への負荷をできる限り少なくすることをねらいとして、自主的かつ積極
的に行われること。
(3) 環境に対する負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら、持続可能な循環型
社会が構築されること。
(4) 地球環境の保全が人類共通の課題であることを市、市民及び事業者が深く認
識し、それぞれの活動の場において自主的かつ積極的に行われること。
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(市の責任と義務)
第4条 市には、前条に定める環境の保全に関する基本的な考え方に基づき、基本的か
つ総合的な施策を策定し、計画的に実施する責任と義務がある。
2 市は、環境の保全に関する基本的な考え方に基づき、自らの事業活動に伴う環境へ
の負荷を少なくするため、率先して努めなければならない。
3 市は、環境の保全のために広域的な取組が必要な施策については、国や他の地方公
共団体と協力して推進していくものとする。
(市民の責任と義務)
第5条 市民は、自らの日常生活が環境への負荷を与えていることを認識し、環境の保
全に関する基本的な考え方に基づき、環境保全上の支障を防止するため、その日常
生活に伴う環境への負荷を少なくするように努めなければならない。
2 前項のほか、市民は、環境の保全に関する基本的な考え方に基づき、環境の保全に
自ら努めるとともに、協働の下、市が実施する環境の保全に関する施策に協力する責
任と義務がある。
(事業者の責任と義務)
第6条 事業者には、事業活動が環境への負荷を与えていることを認識し、環境の保全
に関する基本的な考え方に基づき、事業活動に伴う公害を発生させないようにすると
ともに、自然環境を適正に保全するため、自らの負担において必要な措置をとる責任
と義務がある。
2 事業者は、環境の保全に関する基本的な考え方に基づき、物の製造や加工、販売そ
の他の事業活動を行うときは、環境保全上の支障を防止するため、次の各号に掲げ
る事項に配慮しなければならない。
(1) 事業活動に関する製品、原材料その他の物を使用したり、廃棄したりすることによ
る環境への負荷を少なくするよう、適正で必要な措置をとること。
(2) 事業活動においては、再生資源や環境への負荷の少ない原材料、役務等を利
用することにより、省エネルギーとリサイクルの推進に努め、資源の有効利用を図る
こと。
3 前2項に定めるもののほか、事業者は、環境の保全に関する基本的な考え方に基づき、
事業活動に関する環境の保全に自ら努めるとともに、協働の下、市が実施する環境の
保全に関する施策に協力するものとする。
第2章 環境の保全に関する基本的施策等
(基本施策)
第7条 市長は、環境の保全を図るための基本施策として、次に掲げる施策を推進する
ものとする。
(1) 公害の防止に関すること。
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(2) 緑地、大気、水、土壌その他の自然環境の保全及び自然浄化能力の維持・回復
等に関すること。
(3) 自然との豊かなふれあいの確保に関すること。
(4) 良好な都市環境の確保に関すること。
(5) 資源の循環的な利用、エネルギーの有効利用及び廃棄物の減量に関すること。
(6) 地球温暖化の防止、その他の地球環境の保全に関すること。
(環境基本計画)
第8条 市長は、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、環境の
保全に関する基本的な計画(以下「環境基本計画」という。)を定めなければならな
い。
2 環境基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
(1) 環境の保全に関する総合的かつ長期的な施策の大綱
(2) 前項に掲げるもののほか、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進
するために必要な事項
3 市長は、環境基本計画を定めようとするときには、あらかじめ市民や事業者の意見を
反映するよう必要な措置をとるとともに、鎌ケ谷市環境審議会の意見を聞かなければ
ならない。
4 市長は、環境基本計画を定めたときは、速やかにこれを公表しなければならない。
5 環境基本計画を変更するときにも、前2項に定められた手続きによる。
(市の施策の策定等に当たっての配慮)
第9条 市は、市の施策を策定し、実施するに当たっては、環境の保全に関する基本的な
考え方に基づき、環境への負荷を少なくする等の必要な措置をとるように努めなけれ
ばならない。
(市民及び事業者等自らの活動に対する支援)
第10条 市は、市民、事業者及びこれらの者の組織する団体が自発的に行う環境の保
全活動を促進するため、市民及び事業者等が情報を交換し連携するための機会を
提供するなど、必要な支援を行う。
(良好な生活環境の保全)
第11条 市は、市民の健康で文化的な生活のため、大気汚染の防止、水質汚濁の防止、
廃棄物の適正処理、その他良好な生活環境の保全に努めるものとする。
(規制等の措置)
第12条 市は、環境保全上の支障を防止するため、次に掲げる必要な規制等の措置を
とるものとする。
(1) 大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染又は悪臭の原因となる物質の排出、騒音
又は振動の発生、地下水位の著しい低下又は地盤の沈下の原因となる地下水の
採取、その他の行為及び公害の原因となる施設の設置に関し、公害を防止するた
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めに必要な規制の措置
(2) 自然環境の適正な保全に支障をきたすおそれのある行為に関し、その支障を防
止するために必要な規制等の措置
2 前項に定めるもののほか、市は、人の健康又は生活環境に係る環境保全上の支障を
防止するため、必要な規制措置をとるように努めなければならない。
(監視測定等)
第13条 市は、環境の状況を的確に把握し、環境の保全に関する施策を適正に推進す
るため、必要な監視、測定及び調査に努めるものとする。
(年次報告)
第14条 市長は、毎年、環境の状況や環境の保全に関する施策の実施状況について、
年次報告を作成し、これを公表しなければならない。
第3章 推進のための施策
(市民及び事業者との協働)
第15条 市、市民及び事業者は、それぞれの責任と役割を果たすため、パートナーシップ
の下で協働して、環境の保全に関する施策及び環境保全活動を推進する。
(環境教育及び環境学習の推進)
第16条 市は、市民及び事業者が環境の保全についての理解を深めるとともに、自発的
で適切な活動が促進されるよう、環境教育及び環境学習を推進する。
(資源の循環的な利用等の促進)
第17条 市は、環境への負荷を少なくするため、市民等による資源の循環的な利用、エ
ネルギーの有効利用及び廃棄物の減量が促進されるよう、必要な措置をとる。
2 市は、環境への負荷を少なくするために役立つ再生資源等の原材料、製品、役務等
の利用が促進されるように努める。
(地球環境の保全)
第18条 市は、地球温暖化の防止、その他の地球環境の保全に役立つ施策を積極的に
推進する。
(環境情報の提供)
第19条 市は、環境の保全に役立つよう、環境の保全に関して収集した情報を適切に提
供する。
(市民等の意見の反映)
第20条 市は、環境の保全に関する施策の推進に当たって、市民等の意見を反映させ
るための必要な措置をとる。
(推進体制の整備)
第21条 市は、良好な環境の保全に関する施策の総合的な調整や計画的な推進を図
るため、必要な体制の整備に努める。
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第4章 環境審議会
(鎌ケ谷市環境審議会)
第22条 環境基本法(平成5年法律第91号)第44条の規定に基づき、鎌ケ谷市環境
審議会(以下「審議会」という。)を設置する。
2 審議会は、市長の諮問に応じて、次に掲げる事項を調査審議し、意見を述べる。
(1) 環境基本計画に関すること。
(2) 環境の保全に関する基本的事項及び重要事項
3 審議会は、前項の規定により調査審議するほか、環境の保全に関する重要な事項に
ついて、市長その他関係機関に助言や勧告をすることができる。
4 審議会は、委員12人以内をもって組織し、委員は次に掲げる者のうちから、市長が委
嘱する。
(1)市民
(2)事業者
(3)学識経験者
(4)その他市長が必要と認める者
5 委員の任期は2年で、補欠委員の任期は前任者の残任期間とする。ただし、再任を禁
止するものではない。
6 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営に関し必要な事項は、規則で定
める。
附 則
(施行期日)
1 この条例は、平成
年 月 日から施行する。
(鎌ケ谷市環境保全基本条例及び鎌ケ谷市環境審議会条例の廃止)
2 次に掲げる条例は、廃止する。
(1) 鎌ケ谷市環境保全基本条例(平成5年12月22日条例第21号)
(2) 鎌ケ谷市環境審議会条例(平成6年7月4日条例第11号)
(経過措置)
3 この条例の施行に際し、現に策定されている鎌ケ谷市環境基本計画(平成15年3月
策定)は、第9条第1項の規定により定められた環境基本計画とみなす。
4 この条例の施行に際し、現に前項第2の規定による廃止前の鎌ケ谷市環境審議会条
例(以下この項において「旧審議会条例」という。)第3条第1項の規定により委嘱され
た鎌ケ谷市環境審議会(以下「旧審議会」という。)の委員は、この条例施行の日に、
第22条第4項の規定により審議会の委員として委嘱されたものとみなす。この場合に
おいて、その委嘱されたものとみなされる者の任期は、同条第5項の規定にかかわらず
旧審議会条例第3条第1項の規定により委嘱された審議会委員としての残任期間と
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する。
5 この条例の施行前に旧審議会へ付託された諮問で、この条例の施行の際においても
当該諮問に対する答申がなされていないものは、審議会に付託された諮問とみなす。
同じく、当該諮問について旧審議会へ付託された調査審議の手続きは、審議会が行
った調査審議の手続きとみなす。
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