今月の内容 ◆いよいよ始まる!! マイナンバー制度⑥ ∼ 利用目的の明示 ∼ 2015 年 10 月いよいよ始まる!! Vol.1 ◆H27 年 10 月 1 日より「東京都最低賃金」が変わりましたマイナンバー制度 ⑥ ∼ 利用目的の明示 ∼ 会社が従業員からマイナンバーを取得する際は、〔利用目的の明示〕と〔本人確認〕を行う必要があります。これらについては、『あおぞら事務所ニュースレター』2015 年 7 月号にて概要をお知らせしたところですが、今号では具体例として、マイナンバーの利用目的を書面で通知する場合の通知書〈例〉をご紹介します。【マイナンバー利用目的通知書の例】平成〇年〇月○日従業員各位株式会社○○○○○ 個人番号（マイナンバー）利用目的通知書当社は、貴殿および貴殿の扶養親族の個人番号（行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に定める個人番号。通称「マイナンバー」。）を以下の目的で利用します。【税務】 ◇源泉徴収票作成事務（給与支払報告書、退職所得の特別徴収票を含む） ◇扶養控除等(異動)申告書作成事務 ◇保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書作成事務 ◇退職所得に関する申告書作成事務【社会保障】 ◇雇用保険・労災保険届出事務 ◇雇用保険・労災保険申請・請求事務 ◇雇用保険・労災保険証明書作成事務 ◇健康保険・厚生年金保険届出事務 ◇健康保険・厚生年金保険申請・請求事務 ◇国民年金第３号被保険者に関する届出事務 ※利用目的の明示は、書面に限らず、以下のような方法で行っても差支えありません。・メールによる通知、社内掲示板への掲示、イントラネットへの公表等Ｈ27 年 10 月 1 日より「東京都最低賃金」が変わりました平成 27 年 10 月 1 日より、東京都最低賃金は次の金額となりました。時間額９０７円（改正前：888 円）＊東京都内の事業所においては、この最低賃金額以上の賃金を、労働者に支払わなければなりません。（パート・アルバイト・嘱託等に対しても、上記の最低賃金が適用されます。）＊定額残業代を支給している事業所では、定額残業代は最低賃金の対象に含まれないことにご留意下さい。（下記２.②参照）１. 最低賃金制度とは・最低賃金制度とは、国が賃金の最低限度を定め、「使用者は労働者に最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない」とする制度です。（最低賃金法）・仮に、労働者が最低賃金額より低額の賃金を承諾したとしても、使用者は最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。２. 最低賃金の対象となる賃金､ならない賃金・最低賃金の対象となる賃金は、毎月支払われる基本的な賃金に限られます。次の賃金は、最低賃金の対象に含まれません。．．．．．【最低賃金の対象に含まれない賃金】 ① 精皆勤手当、通勤手当および家族手当 ② 時間外､休日および深夜の労働に対して支払われる賃金（残業手当､休日手当､深夜手当など） ③ 臨時に支払われる賃金（結婚手当など） ④ １ヵ月を超える期間ごとに支払われる賃金（賞与など）３. 実際の賃金が最低賃金額以上となっているかのチェック方法・実際に支払われる賃金が最低賃金額以上となっているかどうかを確認するときは、以下の方法で比較して下さい。（実際の賃金額については、上記２.もご参照下さい。）時間給の場合時間給 ≧ 最低賃金額日給の場合日給÷１日の所定労働時間 ≧ 最低賃金額月給の場合月給÷１ヵ月の平均所定労働時間 ≧ 最低賃金額 ∼ ご案内 ∼ 平成 27 年 10 月 1 日をもって、「社会保険労務士法人あおぞら」に、組織変更しました。今後とも、変わらぬご厚誼のほど、宜しくお願い申し上げます。社会保険労務士法人あおぞら〒151-0053 東京都渋谷区代々木 2-22-5-505 TEL 03-6802-9280 FAX 03-6802-9281