インデックスサービス 9 9 インデックスサービス インデックスサービスはコンテンツやプロパティのインデックス作成および検索を行なうサービスです。 インデックスサービスはドキュメントから情報を取り出し、簡単に、しかも高速に検索する機能を提供 します。 346 インデックスサービス 9.1 インデックスサービスとは インデックスサービスはコンテンツやプロパティのインデックス作成および検索を行なうサービスです。 インデックスサービス はドキュメントから情報を取り出し、Window2003 の「検索」コマンド、インデッ クスサービスのクエリフォーム、Internet Explorer のような Web ブラウザで簡単に、しかも高速に検索 する機能を提供します。インデックスサービスは高度なクエリ機能をもち、ユーザは強力な検索機能を使 うことができます。 インデックスサービスは検索サービスを公開する機能ももっています。検索ページを作成することでイ ンターネットやイントラネットに公開することができます。 インデックスサービスは継続して実行され、ほとんど保守が必要ないように設計されています。セット アップした後の動作は全て自動的に行なわれます。 347 インデックスサービス 9.2 インデックスサービスの設定 インデックスサービスは使いやすく、また面倒な保守の必要がないように設計されています。 この章ではインデックスサービスの基本操作を説明します。 9.2.1 カタログ作成 ドキュメントのインデックスはインデックスサービスが自動的に作成します。しかしながら、作成され たインデックスをハードディスクのどのディレクトリに保存するのかはユーザーが指定する必要がありま す。 インデックスが保存されるディレクトリのことをカタログといいます。ユーザーはカタログの内容を気 にする必要はありません。ただ、場所を指定するだけでいいのです。 インストール時に、インデックスサービスは”System”という既定のカタログを作成します。インターネ ットインフォメーションサービスが検出された場合は、”Web”というカタログも作成されます。 カタログを作成する場合は Windows Storage Server Management を利用します。 Windows Storage Server Management から「サービスとアプリケーション」をクリックすると「イン デックスサービス」が表示されます。 「インデックスサービス」を開くと作成済みのカタログが表示されます。 348 インデックスサービス 「インデックスサービス」をクリックし、 「操作」メニューから「新規作成」-「カタログ」をクリック します。 もしくは「インデックスサービス」を選択し、右クリックするとメニューが表示されます。「新規作成」 -「カタログ」をクリックすると次のような画面が表示されます。 「名前」には作成するカタログの名前を入力します。 「場所」にはカタログを格納するディレクトリのパ スを入力します。「参照」を利用してディレクトリを選択することもできます。 後で名前を変更する場合はカタログを作成しなおさなければなりませんので、注意してください。 場所にはあらかじめ作成しておいたディレクトリを指定します。 「OK」をクリックすると、次のような警告が表示されることがありますが、今は気にせず進んでくださ い。 349 インデックスサービス 9.2.2 ディレクトリの追加 新しいカタログを作成したら、インデックスを作成するディレクトリを指定します。 インデックスサービスは指定されたディレクトリに格納されているドキュメントファイルのインデック スを作成します。 「ディレクトリの追加」とは、インデックスサービスにインデックスを作成させるディレ クトリを指定することです。 まずは、Windows Storage Server Management コンソールを開きます。つづいて、当該カタログのデ ィレクトリを右クリックし、ショートカットメニューの「新規作成」をポイントし、 「ディレクトリ」をク リックします。 350 インデックスサービス 次のような「ディレクトリの追加」ダイアログボックスが表示されます。 「パス」にはディレクトリへの パスを入力します。 「参照」をクリックすると、ディレクトリ一覧が表示されますので、そこから選択して も構いません。エイリアスがある場合は、 「エイリアス(UNC)」ボックスにディレクトリのエイリアスを入 力します。 追加するディレクトリが別のコンピュータにある場合は、 「ユーザー名」ボックスに、そのコンピュータ へのアクセス許可を持つユーザーのドメイン名とユーザー名を入力します。ドメイン名とユーザー名は”¥” で区切ります。ディレクトリを追加するにはローカルコンピュータにログオンするアクセス許可が必要で す。 「パスワード」ボックスに、別のコンピュータのユーザー名に関連付けられたパスワードを入力します。 351 インデックスサービス 9.2.3 サービスの開始と停止 設定を有効にするためにはインデックスサービスを再起動する必要があります。ここではインデックス サービスの開始と停止の方法を説明します。 Windows Storage Server Management を開き、ツリーの「インデックスサービス」を右クリックしま す。ショートカットメニューに「開始」 「停止」が表示されますので、それぞれにあわせてクリックします。 一旦、インデックスサービスを停止させ、開始させてください。新しく作成したカタログが有効になり、 インデックスの作成が始まります。 352 インデックスサービス 9.3 インデックスサービスの注意事項 ・カタログは Web サイトに格納しないでください。カタログファイルが Web のルートまたは仮想ディ レクトリの下にある場合、IIS(インターネットインフォメーションサービス)がカタログファイルをロ ックして、更新を禁止することがあります。この場合、プロセッサの処理能力を占有する無限のイン デックス付けループに陥ることもあります。 ・複数のカタログを使う場合は、いずれかのドライブにカタログフォルダを作成し、そのフォルダのサ ブフォルダに各カタログを格納してください。 ・ウイルス対策ソフトウェアのフルスキャンやバックアップソフトウェアを実行する場合は、インデッ クスサービスを停止してください。これらのソフトウェアはファイルをロックするので、インデック スサービスがそのファイルのインデックス付けを試行するとタイムアウトになります。 353
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