Arup Newsletter 2013-06-15 アラップ東京事務所・発行 BIM を活用した SOM の超高層 250 West 55th Street ニューヨーク・マンハッタンに、ボストン・プロパティーズ新社屋となる 40 階建タワーが完成しました。意匠設計 は SOM、アラップは構造設計を担当しました。 一見、クラシカルな外観ですが、このプロジェクトでは、設計初期から施工に至るまで Revit や Tekla などの BIM を用いた情報管理を行いました。施工者、サブコンともデータを共有し、詳細まで 3D で設計・検証するこ とで、質疑応答や納まり等の調整にかかる手間が、劇的に削減されました。 構造形式は粘性ダンパーを組み合わせたアウトリガー構造。風による振動をダンパーで制御することで、鉄骨 量を 10%、コストにして 500 万ドルを削減しました▼ http://www.arup.com/News/2013_04_April/30_April_High_performance_structural_design_delivered_on_tower オーヴ・アラップが自身の最高傑作と自負する「ダラムの歩行橋」 1986 年に世界遺産登録された、 大聖堂とダラム城で有名なイギリスのダラム市に、弊社の創業者オーヴ・ア ラップが手掛けた橋(歩行橋)があります。橋の完成は 1963 年。世界遺産登録より 20 年以上前ですが、古くか ら美しい景観を守ってきたダラム市においては、橋の建設に対して一般からも随分と注目が集まったそうです。 オーヴ・アラップが提案したのは、川の両岸で橋を半分ずつ建設し、その後橋脚から橋を回転させて川を渡し、 橋桁の中心部を接合するという大胆なアイデア。デザインだけでなく、施工方法にもこだわりました。 オーヴ・アラップが考える「面白い仕事」とは?彼が目指した「トータル・デザイン」を体現したこの橋の詳細を、 ケンプラッツにて日本語・写真付きで紹介しています▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20130610/619370/?P=1 アラップのプロジェクトページでも日本語で紹介しています▼ http://www.arup.com/Projects/Kingsgate_footbridge.aspx?sc_lang=ja-JP PPP 分野でベスト・テクニカル・アドバイザーを受賞 アラップでは、PPP(官民パートナーシップ)プロジェクトにおける技術的アドバイスも行っています。 このたび、その業績が称えられ、2013 年パートナーシップ・アワードのベスト・テクニカル・アドバイザー賞を受 賞しました。プロジェクト・ファイナンス分野において最も栄誉ある賞として知られています。 下記のプロジェクトが評価対象になりました; ・トルコ、ボスポラス-ユーラシアトンネル PPP ・ポーランド、ポズナン 廃棄物処理場 PPP ・コロンビア、エル・ドラド国際空港 PPP ・南アフリカ、大規模風力・太陽光エネルギープロジェクト、などなど・・・ これら以外にも、世界中でエネルギー、水関連プロジェクト、道路、学校、病院などの PPP を手掛けています▼ http://www.arup.com/News/2013_05_May/24_May_Arup_named_best_technical_adviser.aspx また、受賞対象とは別の PPP として、ジンバブエにて電力グリッドから完全に独立した、世界初の道路料金所 にも携わっています。電力需要の 80%以上を、屋根の太陽光発電でまかなっています。 ジンバブエ政府が進める輸送網拡充政策の一環で、この PPP にグループ・ファイブ(南ア株式市場上場企業) とともに参画しています▼ http://www.arup.com/News/2013_05_May/01_May_Worlds_first_offgrid_power_supply_for_standalone_toll_plazas 「もっとビールが飲みたい」!? カールスバーグの工場 デンマーク発のビール、カールスバーグ UK の、工場移転の設計と PM にアラップが携わりました。 工場プロ ジェクトにも、たくさん携わっています。雨水利用、太陽光パネルの活用など、省エネルギーへの配慮はもちろ ん忘れません。 この 2000 万ポンド(約 30 億円)のプロジェクト、1 時間に 6 万本ものボトリングを行い、外注されていて効率の 悪かった業務を集約することで、年間 1600 万マイル(2560 万 km)ほどにあたる輸送手間やコスト、エネルギー を削減しました。 日本ではサントリーが国内販売をしているカールスバーグ。この UK 工場ではサン・ミゲルやフレスカという清涼 飲料水なども製造しています▼ http://www.arup.com/News/2013_04_April/08_April_Carlsberg_UK_Bottling_facility_project_completes A2 マガジン no.13 できました ビジネス系の広報誌である A2 マガジンの最新号が、ホームページ上からダウンロード可能となっています。今 回は「復元力のある都市」がテーマです。 異常気象、天変地異、政治や経済の急激な変化によって、私たちは決断を迫られ、環境に即適応していくこと が求められています。シリコン・バレーの企業がよりコミュニティの活気のある都市や環境配慮されたビルに移っ ているという話もあります。 また建築に使われている材料の再利用など、隠れた資源(都市鉱山)等についても語られています▼ http://arup.com/Publications/A2_magazine.aspx 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → [email protected] (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 24-4 東武 富士ビル 3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.com の内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本内容の無断複製・転載を禁じます。
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