(資料編)(PDF:4.28MB

5.その他参考資料
参考資料
参考資料-1 苫前地域マリンビジョン協議会構成表
参考資料-2 苫前地域マリンビジョン協議会検討会構成表
参考資料-3 苫前地域マリンビジョン協議会・検討会の議論の経緯
参考資料-4 苫前地域における地域資源
参考資料-5 苫前地域の将来像検討のための主要指標関連資料
参考資料-6 雪氷熱利用の PR 資料
参 - 1
参考資料-1 苫前地域マリンビジョン協議会構成表
所 属 団 体 名
役 職 名
氏 名
北るもい漁業協同組合
筆頭理事
太
田
北るもい漁業協同組合
専務理事
蝦
名
北るもい漁業協同組合苫前支所
支所長
高
野
北るもい漁業協同組合苫前支所 漁業連合部会
部会長
成
田
北るもい漁業協同組合苫前支所 ホタテ養殖部会
部会長
瀬
川
北るもい漁業協同組合苫前支所 青年部
部 長
小 笠 原 宏 一
北るもい漁業協同組合苫前支所 女性部
部 長
久
野
絹
枝
苫前町農業協同組合
参 事
酒
井
丈
幸
事務局長
河
端
勝
美
苫前町観光協会
会 長
千
葉
國
雄
大新東(株)苫前営業所
所 長
小
関
敏
文
苫前町高齢者事業団
会 長
鎌
田
信
夫
苫前町内会
町内会長
斉
数
範
章
港町内会
町内会長
西
田
清
一
嘉
野
利
一
利
男
苫前町商工会
プレジャーボート利用者
苫前町
信
備 考
之
修
末
喜
太
節
夫
町 長
森
留萌開発建設部築港課
課 長
上
川
功
一
留萌開発建設部留萌港湾事務所
所 長
小
路
邦
夫
留萌開発建設部留萌港湾事務所第2工務課
課 長
金
子
敏
志
留萌振興局産業振興部水産課
課 長
谷
内
和
人
留萌建設管理部事業室事業課
課 長
木
村
弘
幸
苫前町農林水産課
課 長
平
井
栄
治
苫前町農林水産課
参 事
白
府
敏
広
苫前町農林水産課水産係
係 長
佐
藤
靖
幸
アドバイザー
事務局
参 - 2
参考資料-2 苫前地域マリンビジョン協議会検討会構成表
所 属 団 体 名
北るもい漁業協同組合苫前支所
役 職 名
氏 名
総務指導係長
砂
原
北るもい漁業協同組合苫前支所 漁業連合部会
部会長
成
田
北るもい漁業協同組合苫前支所 ホタテ養殖部会
部会長
瀬
川
北るもい漁業協同組合苫前支所 青年部
部 長
小 笠 原 宏 一
北るもい漁業協同組合苫前支所 女性部
部 長
久
野
久
枝
営農振興係長
山
田
唯
勝
苫前町農業協同組合 青年部
部 長
清
水
勧
一
苫前町農業協同組合 女性部
部 長
鈴
木
千
秋
経営指導員
篠
原
隆
宏
苫前町商工会 苫前商業部会
部会長
小
泉
則
雄
苫前町商工会 青年部
部 長
西
大
志
苫前町観光協会
事務局
森
哲
也
苫前温泉ふわっと
支配人
西
岡
達
之
(株)丸や岡田商店
代表取締役
岡
田
裕
幹
星
野
幸
紀
正
広
苫前町農業協同組合
苫前町商工会
星野水産
宣
備 考
洋
太
節
夫
苫前商業高等学校
教 頭
川
渕
苫前町教育委員会 社会教育課
係 長
鴨
田
苫前町農林水産課 農林係
係 長
田
島
一
史
苫前町農林水産課 農林係
主任主事
桧
森
隼
人
参 - 3
誠
参考資料-3 苫前地域マリンビジョン協議会・検討会の議論の経緯
苫前地区地域マリンビジョン
第一回関係者ヒアリング
関係者ヒアリング
議事要旨
1.日時
平成 25 年 7 月 31 日(水) 15:00~17:00
2.会場
北るもい漁業協同組合 苫前支所 1 階会議室
3.参加者
所属
北るもい漁業協同組合
役職
氏名
苫前支所 支所長
高野 末喜
浅海部会(ウニ、タコ)
磯崎 功
ホタテ部会 副部会長
山本 一二美
連合部会(刺網、タコ)副部会長
嶋崎 裕介
連合部会(刺網)
嶋崎 薫
連合部会(ナマコ)
小笠原 則彦
農林水産課 課長
平井 栄治
農林水産課 水産係 係長
佐藤 靖幸
交通防災係兼総務係 主任主事
長嶺 雄司
築港課 漁港対策官
藤澤 誠
築港課 漁港係長
見上 謙二
留萌港湾事務所 第 2 工務課 課長
金子 敏志
留萌港湾事務所 第 2 工務課 計画係長
小鶴 真由美
留萌港湾事務所 第 2 工務課 工務係長
落野 憲人
株式会社アルファ水工
執行役員
鎌田 昌弘
コンサルタンツ
技術部 主任
澤村 圭
技術部 技師
山下 拓矢
苫前町
留萌開発建設部
参 - 4
【苫前地区地域マリンビジョンの取組状況】

非常に効果があった取り組みはエビ篭オーナーである。幅広い交流ができた。ただし、人繰
り等段取りが非常に大変であった。

雪氷熱は全国初ということで、どうやって活用するか(水産物の付加価値化)が課題である。
研究しながら進める予定である。

エビ篭オーナー以外にできる取組を思案中。地元で水揚げされるもので食に関するイベント
を考えているが、現実的には至っていない。

エビ篭はロゴマークは作っている。いかに普及させていくか、それに伴って値段を上げる方
向でできないか考えている。

体制面での課題は、やはり資金面と人員面の強化である。現状では、携わる人が限られてい
る。
【漁場に関する現状と課題】

近年、本州で採れているバフンウニが増えてきている。売り物にならないうえ、エゾバフン
とキタムラサキで競合するので、問題となっている。浅海の方で温暖化による影響か、本州
にいるウニが普通にいるようになってきている。きちんとした調査もしていないので、苫前・
留萌管内だけなのか、全道的なものなのか、その辺が分からない。

タコは、春先は結構取れたが急に取れなくなった。今年はタコ箱は人によって陸揚量にばら
つきがあり、量的に少ないのか分からない状態。

ホタテの魚場はもう少し欲しい。まだまだ能力(道具・人員)はあるが、区画漁業権が限ら
れている。苫前は管内的に見て比較的魚場が沖側(40~50km)で、生育条件があまり良く
ない。力昼と苫前間に位置する今まで使わなかった魚場を使っている状況。魚場の水質や底
質の状況が悪くなっているという印象はないが、水温増加に伴う夏場の斃死が若干目立って
いる。

刺網(カレイ等)に関してはトドの問題があり、網が裂かれる等の被害が発生している。

ナマコの漁場は、砂が多いような浅瀬。漁場の力昼沖は沈木が多い。いないわけではない。

ヒラメの活〆、ホッケの沖合施氷等、付加価値化に向けた取組を実施しているものの、値段
的に変わらない。努力が価格に反映されず、諦める漁業者が出てきてしまう状況。カレイは、
陸揚量が多く、活〆等の対応は厳しい状況。

北護岸北側に石を入れてウニやコンブの漁場として整備することは問題無い。冬場の越波対
策としても有効である。

ホタテは秋口に半生貝として宮城に出荷しているので、それに対してストックしておける場
所の確保が必要となる。秋は時化が多いので、安定出荷のために持ってきておかなければな
らず漁港中に必要(水深は 5~6m 程度必要)
。

現状で、陸上の蓄養施設はホタテで使用している。タコや活魚の蓄養はしていない。

増殖礁の整備による増殖効果はあるはずだが、釣り客等に荒らされて実感は無い。
【漁港に関する現状と課題】

船外機船の屋根付き岸壁での陸揚作業が、漁船と岸壁の高さに差があり重労働である(特に、
漁獲の多い日)
。クレーンなどの荷揚げ施設が欲しい。

固定式のクレーン(雄冬漁港のような)は、メンテナンスや他漁業への支障を考慮して、移
参 - 5
動式のものが好ましい。低天端の岸壁については、今後どうやって利用するか状況をみる。

ホタテの作業小屋周辺の通路の舗装が悪く、リフト運搬中にバランスを崩すことがある。

小屋前の泊地から取水しているが、水質に関して特に問題は無い。

排水に関して、小屋前の漁業排水については特段問題ない。小屋背後の雨水排水は沈殿槽を
通して排出しており、メンテナンスに年間 200 万程度かかっている。また、勾配が狂ってき
ており、
(特に埠頭基部側の)水がたまり対外的に印象が悪い。

中護岸の波除堤部、北西・北東の風の時静穏度が悪い。漁港内奥への移動を強いられている。

中護岸の波除堤部に係船機能が欲しい。ナマコの出荷に使用しており、拡幅して係船岸とし
て整備して欲しい。-4.5m 岸壁を使用しているエビ籠漁船を考えると延伸は難しい。

イカ釣り外来の盛漁期には係船岸が不足する。

車止めが作業の支障となっている。ホタテ小屋の前など車が入らない箇所にも付いており、
滑りやすいなど注意を要する。ただし、安全性の確保も大事であり、調整が必要である。

白灯台とホタテの箇所の灯台とが並んでみえるため、見づらく危険な状況。

新たな取り組みとして、屋根施設への太陽光発電装置の整備も挙げられる。
【漁村(地域防災)に関する現状と課題】

漁協において、津波が来襲した場合の対応等について検討したことはない。

震災時の避難勧告など周知方法に課題がある(消防が勧告しても、逃げない人が多い)。

ただし、東日本大震災以降については、漁業者の意識も徐々に変化していると思われる。

漁港からの避難は車が想定される。その際に、渋滞の危険性がある。

漁協としては屋根付き岸壁上を一次避難場所として考えている。避難はしご等の設置により、
避難可能であるし、3~4m 程度の津波であれば十分対応可能である。

ふわっと前面の斜面は保安林となっており、現在閉鎖中の階段も保安林の管理通路としての
位置付けであるため、整備に関しては確認が必要である。

漁業サイドとして、地震があれば沖出しする。実際、奥尻の地震時にも沖出しを行った。50m
との避難水深の目安に関して知識は無かった。

地域防災計画の見直しの中で、避難路の検討を行う予定。業者に委託しているので成果が上
がってきたら各担当部署とのすり合わせを行う。

地域防災計画の中で、物資搬入拠点として漁港の位置づけはされていない。苫前町としても、
改訂時に盛り込みたいとの意向はある。

震災時は、耐震化される岸壁で(係留 A)すべての漁業種の陸揚は調整可能であると思われ
る。
【今後のスケジュール】

今回頂いた意見を元に、現状の課題及び対応方策について再整理する。

漁業者サイドで、もう一度ヒアリングを開催させて頂き、まずは漁港のイメージを固める(実
施時期は 8 月末から 9 月初旬を想定)。

その後、商工会等の町場の関係者を含めて地元懇談会を行う。参集範囲や開催時期等の詳細
については、二回目のヒアリングで調整する。
以上
参 - 6
参 - 7
苫前地区地域マリンビジョン
第二回関係者ヒアリング
関係者ヒアリング
議事要旨
1.日時
平成 25 年 9 月 10 日(水) 15:00~17:00
2.会場
北るもい漁業協同組合 苫前支所 1 階会議室
3.参加者
所属
役職
氏名
北るもい
苫前支所 支所長
高野 末喜
漁業協同組合
浅海部会(タコ)
岩澤 正幸
浅海部会(ウニ、タコ)
磯崎 功
ホタテ部会 副部会長
山本 一二美
連合部会(刺網、タコ)副部会長
嶋崎 裕介
連合部会(刺網)
嶋崎 薫
連合部会(ナマコ)
小笠原 則彦
農林水産課 課長
平井 栄治
農林水産課 水産係 係長
佐藤 靖幸
総務財政課 主幹 兼 情報管理係長、交通防災係長
宮野 亘
総務財政課 交通防災係 兼 総務係 主任主事
長嶺 雄司
築港課 漁港対策官
藤澤 誠
築港課 漁港係長
見上 謙二
留萌港湾事務所 第 2 工務課 課長
金子 敏志
留萌港湾事務所 第 2 工務課 計画係長
小鶴 真由美
留萌港湾事務所 第 2 工務課 工務係長
落野 憲人
株式会社アルファ
執行役員
鎌田 昌弘
水工コンサルタンツ
技術部 主任
澤村 圭
技術部 技師
山下 拓矢
苫前町
留萌開発建設部
参 - 8
【苫前地区の課題・対策案】
①漁港・漁場に関して

北護岸の北側の漁場としての整備は良いと考えられる。しかし、波が強いため耐えられるか
不安がある。また、水深があることからコンブ育成に適した水深まで嵩上げするためには事
業費が高くなり、費用に見合った効果が確保できるか課題である。利用面に関しても、コン
ブ主体の漁業者とウニ主体の漁業者がいるため、漁業者間の調整も必要になる。

北護岸の北側を漁場として整備する場合、潮流の変化や河川から流出する砂の影響があるた
め詳細な検討が必要と考えられる。河川からの砂の影響で西側を閉じた港形とする可能性が
ある。また、西側に囲い礁が 4 つ入っている為調整する必要がある。

港口近くの蓄養水面の整備に関しては、漂砂により水深の確保ができないことと、港口が狭
いため漁船の航行に支障がでるため難しい。蓄養水面として考えられるのは東外防波堤部分
であるが、現状係船できないため、蓄養だけでなくイカ釣り外来船が係船できるような多目
的利用を想定した岸壁整備も考えられる。

漁港外(上記北護岸北側等)への蓄養水面の整備は、秋の時化の状況(西風)を考えると現
実的ではない。

陸揚用クレーンの設置希望箇所は屋根付き岸壁部で、タコ箱などの船外機船の陸揚用として
考えている。規模としては 100 ㎏程度の陸揚が出来れば十分で、移動式もしくは収納式(首
振りタイプ等)が良い。

盛漁期には中護岸・波除堤(T 字部分沖側)に、イカ釣り外来船が 4 隻ほど停泊しており、
係船柱の整備が必要である。なお、イカ釣り外来船が停泊する時期は波の静かな夏期である
ため、静穏度の問題は無い。

中護岸・波除堤(T 字部分沖側)は幅が狭く、車両通行にはギリギリである。拡幅をできれ
ば、氷の積み込みや給油(ローリー車使用)できるため利便性が向上する。現状、発泡は陸
揚岸壁で積み込み、氷は準備岸壁に移動して積み込むこととなっている。

波除堤の延伸は、漁船の旋回に影響があるため不可である。

以前、風力電力利用の計画があり、ロードヒーティングの整備は前もって進められていたが、
北電との協議が難儀したことより計画がストップした経緯がある。

風力発電や太陽光発電等の自然エネルギーを使用して、屋根付き岸壁等での電気を供給でき
るようになれば良い。

雪氷熱の効果の実証実験は今年から来年にかけて実施する予定である。また、苫前町より既
往の調査結果を提供頂き PR 資料案を作成する。

白灯台は平成 27 年に完成する東外防波堤先端に移設される予定であるため、白灯台と標識灯
が重なって見にくいとの問題は解決される見込みである。移設箇所に関しては、地元協議を
経て決定されるため、現在は確定していない。

防風柵の設置個所は、ホタテ岸壁の西側が考えられる。
②町づくり・地域活性化に関して

地元のホテルではホタテやタコ等、苫前産の海産物を食べられるメニューが少ない。猿払の
ように、強制的に地場海産物(ホタテ)を食べさせるような取り組みが必要である。

苫前町は漁業で発展してきた町であるため、魚を買って食べる習慣がない。そのため、魚屋
参 - 9
が町内に無く、地元の魚が買えない状況にある(特に高齢者)。

地元の食材を提供する店が無い。
「ふわっと」では観光客の満足する食事を提供できていない。
組合直営の食堂などできないか。

「ふわっと」で地元の食材を使った料理を提供できないか。ただし、観光客をターゲットに
し海産物主体とすると、地元利用客のニーズ(外食するなら普段食べない洋食を求める傾向)
と乖離する可能性がある点に留意。

地元としては、たくさんとれる真ガレイを売りたいが、量が多い魚は魚価が下がるため付加
価値をつける対策が必要。また、他地区では高級魚のカジカは食べ方が分からないという理
由で仲介人などに敬遠される魚もある。町と連携し PR など対策を取る必要がある。

苫前町単独だと規模が小さくなかなか対策が取れない。他地域と連携しようにも羽幌等の隣
接自治体とは、取れる魚種も同じであり差別化ができない。

ご当地料理の取組を 2 年ほど前から取り組んでおり、エビバーガーが商品化された。それ以
外にも地元の生産物、農産物や水産物などを使った取組をやりたいが出来ていない。高齢化
が進んでいるので、若い人の発想が必要だと感じている。

ホワイトビーチは無料で利用できるにも関わらず、小平町ツインビーチや羽幌町サンセット
ビーチなどの近隣海水浴場に比べて利用者が少ない。コンビニが遠いことや遊泳区間が狭い
などが理由として考えられるが、原因がはっきりと掴めていない。
③地域防災に関して(避難シミュレーションの試行結果)

今月の末には津波の防災訓練では、北海道が行った平成 21 年度の津波シミュレーションより
50 分という時間を設けている。避難方法は徒歩を前提としている。

28 分で津波が到達するなら、全然余裕が無いというのが実感。避難誘導で漁港地区に降りて
誘導する時間が無い。

想定津波高さを考えると、屋根は一次避難できる高さがあると考えられる。屋根への階段の
設置には、防犯上・管理上の問題があり管理者との調整が必要となる。

漁港内の避難ビルとしては、製氷施設が挙げられる。

背後は高台となっており、住宅背後からすぐ上れる様な避難路があれば望ましい(直轄で整
備できるかは、別問題として)
。
※避難路を整備した場合の効果として、避難シミュレーションで検証

避難時の渋滞はそこまで深刻なものは発生しないと思われ、また、津波が来るのが昼か夜か
でも大分変わってくる。指定された避難に行くとの想定のもと行った検討であることは理解
しており、避難場所や経路等、想定している条件については概ね問題ない。
以上
参 - 10
参 - 11
苫前地区地域マリンビジョン
町場ヒアリング
関係者ヒアリング
議事要旨
1.日時
平成 25 年 12 月 4 日(水) 14:00~16:00
2.会場
苫前町役場 2F 大会議室
3.参加者
所属
役職
氏名
北るもい漁業協同組合
苫前支所 総務指導係長
砂原 宣洋
苫前町商工会
経営指導員
篠原 隆宏
苫前商業部会 部会長
小泉 則雄
青年部 部長
西 大志
苫前町観光協会
事務局
森 哲也
苫前温泉ふわっと
料理長
門脇 欣也
苫前町教育委員会
社会教育課 係長
鴨田 誠
苫前町役場
地域おこし協力隊
佐久間 裕子
地域おこし協力隊
村田 凪子
農林水産課 課長
平井 栄治
農林水産課 農林係 主任主事
桧森 隼人
農林水産課 水産係 係長
佐藤 靖幸
築港課 漁港対策官
藤澤 誠
築港課 漁港係長
見上 謙二
留萌港湾事務所 第 2 工務課 計画係長
小鶴 真由美
株式会社アルファ
執行役員
鎌田 昌弘
水工コンサルタンツ
技術部 主任
澤村 圭
留萌開発建設部
参 - 12
1.現 MV 計画の概要、北海道 MV21 の改訂概要
→資料説明
2.漁業サイドのヒアリング結果
→資料説明
3.町づくりに関する課題と対策案
→資料説明
【地域資源 MAP、他事例紹介に関して】
商工会
弱みにある通過型観光は、一方で強みとなる。近隣の市町村を含めた地域一体で
観光客を呼び込み、いかに苫前町に呼び込む仕組みが重要と考える。
確かに魚を買える所が少ない。域内の加工場と連携した取組みが必要である。
教育委員会
地産地消や観光において、水産・農業等が一体となって取り組むべきである(マ
リンだけではなくアグリも)。観光については、苫前の知名度向上が課題である。
観光協会
通過型観光といっても、夏には結構な数の観光客が訪れるため、課題は冬場の観
光。
地域資源 MAP は、草原や星空といった観光客の視点を追加してはどうか。
漁協
確かに観光施設は立地しているが、苫前の知名度が低く、域外の人が苫前を観光
地として認識していない点が問題だと思う。
ふわっと
ホタテ・エビについては苫前産の魚を提供している。また、加工品ではエビの団
子やしんじょう等、取り組んでいる部分はある。
訪れる観光客が、具体的にどこまで観光資源を認識しているかは疑問だが、夕日
がきれいといった声はよく耳にする。
商工会
特にふわっとからの夕日は絶景だと思う。自分たちが当たり前に感じている風車
の景色等も観光客にとっては魅力の一つかもしれない。エビ、イカ、ヒラメ等の
新鮮な海産物も魅力の一つに違いないが、どうやって提供するかが課題。
商工会
ここ 2~3 年で特産品の開発に取り組んでおり、加工業(域内に 4 件)に商品化を
呼びかけているが、具体的な動きはまだみられない。年配の方も多く、若い人の
パワーが必要かもしれない。
役場農水
地域資源 MAP には、夕日や草原等の風景も魅力の取り上げた方が良い。自分た
ちには当たり前のことが、観光客にとっては魅力となりうるので、アンケート等
で域外の人の意見を聞くといったアプローチも有効である。
参考事例のような先進的な取組も、既にある取組みを活かすことも、両方が大事。
地産地消については、エビやホタテ等の既に行っている部分にスポットを当てて、
PR の強化を図った方が実現性は高いと思う。
地域おこし隊 漁業も農業も合わせて、B 級グルメ等の商品開発が大事ではないか。また、漁港
周辺には空き地が多く、きれいに管理して子供たちが遊べるような空間を作って
みることも有効だと思う。
事務局
地域資源 MAP は、文化や景観等の形の無い部分も取り込んでみる。
参 - 13
【雪氷熱 PR、グルメ MAP について】
商工会
ブランド化の一つの切り口として、雪氷熱の PR は有効であると思う。産地偽装
の問題もあり、誤解を招かない表現の工夫が必要である。
教育委員会
教育面では、郷土学習の一環で副読本を作成しているが、魚を使った商品や漁期
といった具体的な情報はない。子供たちにとっても、こういった資料をきっかけ
に漁業や地域を学ぶことは良い機会である。
商工会
地域資源 MAP も含め、こういった情報を学校側に提供することで、教科書では
学べないことも学べるよいきっかけとなるかもしれない(カレイとヒラメの違い
等)
。
役場農水
大豆でも雪氷熱を利用しており、連携した PR も考えられる。
商工会
掲載する店やメニュー・値段等、精査したほうが良い部分もあるが、まずはこの
ような形で PR 強化を図っていきたいと案を示すことで良いと思う。
役場農水
観光パンフとは位置づけを変えて、MV に特化した内容とした方が良い。案とし
て示すにしても、載せる情報については店側に一度確認した方が良い。
役場農水
本当に苫前産の魚を使っているのか調べる必要がある。取材を通して、店側の意
識の向上にもつながるのではないか。
商工会
裏表紙の観光の情報に変えて、昔と今の漁港の姿や、屋根付き岸壁、直売所の情
報を載せてはどうか。
事務局
表紙も熊の写真ではなく、漁港・夕日等に変えた方が良いかもしれない。
地域おこし隊 直売店の営業日・時間は載せて、魚がいつ買えるか明確にした方が良い。
漁協
定休は日曜で、平日は 17:30、土曜は昼までと決めているが、時化の日は営業し
ない場合もある。新鮮な物しか売らないので、
「時化の日は休みの可能性あり」と
いった一文を入れても良いかもしれない。
役場農水
観光客はやはり日曜が多いので、今後は日曜にも魚が提供できるような仕組みが
必要となるかもしれない。
役場農水
地域活性化において地産地消は重要な視点であるが、漁協・農協の目的とは異な
る点に留意する必要がある。食堂も安くて良い食材が域外から買えるのであれば、
敢えて地元品を買わないし、地産地消がメリットとなるのであれば積極的に取り
組む。
そこで、行政や MV 協議会がサポートする必要もあると考える。実際に取り組む
のであれば、一歩踏み込んだ検討をしたい。
商工会
地域の中で循環する経済の仕組みが必要で、直売所の人員補強一つとっても、経
済効果を考えた上での対応が必要となる。MV 改訂にあたり、地産地消を長期的
な視点と掲げるのは良いが、まずは、ブランド化・付加価値 UP によって所得を
上げることが重要。
【今後の取組みについて】
商工会
今出来ることとして、エビ籠オーナーでの殻むき体験の実施等、現在の取組みに
対して色々な改善案を出し合うことが重要と思う。
商工会
エビ籠オーナーの PR 強化として、陸揚状況を撮影して動画をネットに載せるの
参 - 14
はどうだろうか。ケタと籠の違いといった漁業の説明を加えても良いかもしれな
い。
役場農水
観光客を実際に乗船させるのは、漁場が沖合のため難しい。また、漁師の作業の
邪魔になるかもしれない。
ふわっと
白身魚は必要で、今は留萌からソイを仕入れることが多い。マガレイの値段が安
いとの事だが、煮ても焼いても刺身でも美味しいためぜひ使いたい。
カジカも以前は使っていたが、捌くのが大変、料理法のレパートリーが少ないと
いった理由から今は使っていない。
教育委員会
地産地消については、アンテナショップの利用が有効であると思う。
4.地域防災に関する課題と対策案
→資料説明
商工会
海水浴場やキャンプ場の利用者も考慮し、ふわっと前の階段を有効活用できたら
良いと思う。
開発局
神社周辺は土砂災害の危険箇所となっているので、その点も考慮する必要がある。
教育委員会
避難場所や避難道路も大事であるが、避難訓練の実施も重要である。
漁協
漁港周辺での訓練は実施していないが、津波の際はまずは避難と周知はしている。
5.地元懇談会に向けて
事務局
これまでに様々な取組みを行っており、新たなものを模索するより、既にある取
組みを活かす視点の方が重要と感じた。
MV の改訂においても、基本的なコンセプトは大幅に変えず、防災といった新た
な視点を加えることで検討を進めていきたい。
役場農水
開催時期は 1 月下旬を想定しており、改定方針等は事務局と相談しながら進めて
いく。それまでにも話を聞くこともあるかもしれないので、是非ご協力お願いし
たい。
参 - 15
苫前地域マリンビジョン協議会
議事要旨
1.日時
平成 26 年 2 月 6 日(木) 10:00~12:00
2.会場
苫前町役場 2F 会議室
3.参加者
協議会委員
団体名
北るもい漁業共同組合
北るもい漁業共同組合
北るもい漁業共同組合苫前支所
北るもい漁業共同組合苫前支所
北るもい漁業共同組合苫前支所
北るもい漁業共同組合苫前支所
北るもい漁業共同組合苫前支所
苫前町商工会
苫前町観光協会
大新東(株)苫前営業所
苫前町内会
港町内会
苫前町
漁業連合部会
ホタテ養殖部会
青年部
女性部
役職
筆頭理事
専務理事
支所長
部会長
部会長
部長
部長
事務局長
会長
所長
町内会長
町内会長
町長
氏名
太田 信之
蝦名 修
高野 末喜
成田 太
瀬川 節夫
小笠原 宏一
久野 絹枝
河端 勝美
千葉 國雄
小関 敏文
斉数 範章
西田 清一
森 利男
アドバイザー
団体名
留萌開発建設部築港課
留萌開発建設部留萌港湾事務所
留萌開発建設部留萌港湾事務所第 2 工務課
留萌振興局産業振興部水産課
留萌建設管理部事業室事業課
役職
氏名
川上 功一
小路 邦夫
金子 敏志
谷内 和人
木村 弘幸
役職
氏名
平井 栄治
白府 敏広
佐藤 靖幸
課長
所長
課長
課長
課長
事務局
団体名
苫前町農林水産課
苫前町農林水産課
苫前町農林水産課
課長
参事
係長
参 - 16
1. 開
会
2. 会長挨拶
3. 苫前地域マリンビジョンの取組状況について
漁協専務理事:近年、北海道太平洋側はホタテやイカといった漁業が非常に安定しているが、
日本海側は低調が続いている。苫前地区でも同様で、この状況を打開するの
はナマコであると考えている。蓄養殖の展開を含め拡大を図り、収入の安定
に繋げていきたい。そこで、大学機関と連携(研究事業の活用等)した検討
が有効だと考える。
苫前町町長:
関係機関から情報収集するとともに、振興局や開発局とも連携を図り、前向
きに検討していく。
4. 苫前地域マリンビジョンの改訂について
(1)
「北海道マリンビジョン 21」の改訂概要
(2)マリンビジョン改訂に向けた検討の経緯
(3)苫前地域マリンビジョンの改訂案の提示
①地域活性化構想
漁協筆頭理事: 普段から新鮮な地元の食が提供出来ていないことが課題と考える。陸上蓄養
施設もあることから、土日の提供は可能であるが、飲食店との調整が必要で
ある。
漁協専務理事:羽幌に比べると新鮮な食があると思うが、飲食店との連携を図ることが重要。
土日に提供可能な体制は整えられるが、予約(種類、日時、量等)といった
仕組みがあれば調整も容易になると思う。
漁協支所長:
現状で、地元の水産物を利用しているのはふわっとくらいかと思う。他の民
宿・飲食店との連携が必要である。
商工会:
観光客への新鮮な水産物の提供においても、予約制度等の仕組みが有効。
漁協専務理事: 例えば、イカの予約票等、可能な範囲で漁協としても対応していきたい。
大新東(株)
: 漁協と予約等の制度を使ってタイアップし、観光客に売ったり・提供したり
してもらうことは良い。直売所についても道の駅内に設置するなど、積極的
に展開していきたいと考えている。
観光協会:
観光にしても水産物にしても PR の仕方を改善する必要がある。今回の会議
は勉強になり、地域活性化の将来構想も魅力的だと思うので、前向きに考え
たい。ただ、新たにイベントを実施するのはお金もかかるため、風車まつり・
凧あげまつり等の既存のイベントを強化する視点も重要である。また、イベ
ントや販売に関して、取組みの内容は良くても、道路といった動線の工夫足
りずに思うような結果が出ないことがある。観光客の視点になって、今後の
参 - 17
取組みを考える必要もある。
苫前町町長:
ふわっとは町の象徴であり、ふわっとを窓口に観光客に魚を売る体制を整え
ていきたい。長続きした取組みとするためには、ある程度量が安定した種類
である必要がある。
苫前で考えると、ホタテ・ナマコ・エビがやはり主力になると思われ、ホタ
テは現状で養殖に取り組んでおり安定した生産が実現しているが、ナマコ・
エビについて安定した生産を確保できる対策を実施していきたい。
あくまでも例であるが、このように売るべきものを明確にすると、窓口はふ
わっとだけでも十分かもしれない。
苫前町内会:
雪氷熱のロゴマークの導入をしていると聞いているが、状況はいかがか。
漁協支所長:
雪氷を荷捌所で使用している時期は、魚箱にロゴマークを付けて出荷・流通
させている。
事務局:
エビについては、発泡に「雪冷房市場」と書いたシールを添付している。ま
た、エビ籠オーナーの際に、オーナー制度の説明に加えて雪氷熱に関するち
らしを配布して PR を図っている。
苫前町内会:
消費者の視点になった PR が必要で、イベント時以外においても積極的に取
り組んでいく必要があると考える。
苫前町町長:
計画の改訂作業においては、儲かる漁業を意識して欲しい。
漁協専務理事: 苫前のイメージは、はやり風車が一番である。また、市町村としては羽幌に
なるが、天売島・焼尻島が一番近くに見られる場所も魅力の一つである。例
えば、離島や夕日が見られて、写真の撮影も出来るようなスポットの提供は、
お金もかからずいい取組みであると思う。
高齢者事業団: ハマボウフウプロジェクトは、資源も増えており、PR にも積極的に取り組
んでいきたいと考えている。
苫前町町長:
今後は、域内で買える体制もつくっていきたい。
漁協専務理事: 防災については、漁港における緊急避難場所の確保が重要で、屋根付き岸壁
や製氷施設の活用が有効と考えられる。また、このような高さのある施設は、
写真撮影にもよい場所となり、災害時以外の有効利用も可能ではないか。
②漁業・養殖業振興構想 ~ ④災害に強い地域づくり構想
漁協連合部会: 苫前漁港の周辺ではナマコが生息できる場所が限られている。もうかる漁業
のためにナマコは重要な魚種なので、どうにかプラスの方向で考えていきた
い。
漁協筆頭理事: ナマコの生態に関する事前調査の実施が必要となる。波の影響を考えるとコ
ンクリート等で囲う必要があり、調査結果等を踏まえて慎重に検討していき
たい。
参 - 18
開発局:
話のあった車止めについて、漁業作業の邪魔となる場合もあるとのことだが、
あくまでも海への転落といった安全面を優先している点をご理解頂きたい。
漁協養殖部会: 今後は、更に高齢化が進むことが想定される。お金のかからないかたちで、
子供たちに漁業を体験させる取組みが有効と考える。
苫前町町長:
農業は代々土地を受け継いでいくため、人数が減っても農業としては維持さ
れるケースもある。資源の状況に左右される漁業においては、蓄養の実施と
いった儲かる漁業を意識して、漁協を中心に対策を考えていく必要がある。
お金をかけて色々な取組みを実施するのではなく、収入の安定によって自然
な関係で後継者が確保されれば良いと考える。
漁協支所長:
就労者自体が少ないのが課題。また、公的機関の介入は実際に受け入れる側
との調整が難しいと考えられる。
漁協青年部:
体験漁業も環境教育も大事だが、もっと漁業者が主体に取り組める対策も必
要である。青年部としてタイアップして出来ることを対応していきたい。
釣り人と漁業作業の場所が同じ場合があり、お互い良い気持ちで利用できる
ように場所を区分するなど上手く調整していきたい。
漁協女性部:
以前に、富良野の女性部との交流を行って、海産物を買ってもらったり、お
土産を渡したりといい経験であった。行政のサポートも必要だが、今後も、
地方の女性部と交流をして意見交換をしていきたい。
苫前町町長:
情報収集して、また取り組めるように町としてバックアップする。
漁協筆頭理事: 拡張部の工事後、冬場の北東系の風が強くなった。今後の整備で、どこまで
改善されるか状況をみないと判断は出来ないが。
観光協会:
拡張部に実利用された場合、除雪の問題が想定される。海には排雪せずに、
状況に応じた対応が必要となる。
苫前町内会:
重要なのは、雪氷熱の商品に対する付加価値を PR する必要がある。荷捌所
を立てて、調査等を実施した今、しっかり取り組まないといけない。
開発建設部:
マリンビジョン計画を見直して、10 年後の苫前の像を実現できるように、開
発局としても後押ししていきたい。
振興局:
儲かる漁業の実現など、テーマを絞って取り組んでいくことが有効と思う。
(4)まとめ
5. 閉
会
以上
参 - 19
参 - 20
参 - 21
参 - 22
参考資料-4 苫前地域における地域資源の立地状況
≪集客・観光資源≫
■とままえ温泉「ふわっと」
平成 12 年に「シーフロントパークとままえ整備事
業」
で地域交流センターとして整備された滞在型温泉
施設。雲をイメージしたテント張りの屋根が目を引く
個性豊かな外観で、日本海を一望できるお部屋で宿泊
できる。
地域の新鮮な食材を使った料理が気軽に食べ
られるレストランが併設されている。周りにはオート
キャンプ場・屋内プール・ホワイトビーチなどのレジ
ャー施設があり、
滞在型観光を目指す苫前観光の交流
拠点施設として大きな役割を果たしている。
■夕陽ヶ丘ウインドファーム「風来望」
「シーフロントパークとままえ整備事業」に基づいて整備された、町が所有する 3 基の風車、
平成 10 年に運転が開始された。
■夕陽ヶ丘ホワイトビーチ・オートキャンプ場
「シーフロントパークとままえ整備事業」に基づいて整備された、ホワイトビーチとオートキ
ャンプ場が平成 8 年から供用となり地域住民のレクリエーションとして、また、広域観光の拠点
施設として人気を集めている。
■苫前漁港の緑地と親水防波堤
ホワイトビーチとオートキャンプ場と隣接した新
港区の中に広大な緑地(夕陽ヶ丘未来港公園「風来
望」)と地域住民からダブルデッキの愛称で親しまれ
ている親水防波堤(2 階建ドーム)が整備された。今
後、この場所が地域住民の新たな憩いの場所として、
また、地域内外の人達との交流活動の場として人気
を集めている。
■上平グリーンヒルウインドファーム(風車群)
広々とした牧場に民間団体、計 39 基の風車が回る
上平グリーンヒルウインドファームは、国道沿いの丘
陵地にあり、天売・焼尻の離島と風車を一望できる絶
景ポイントとなっている。平成 15 年からここをイベ
ント会場として「ホーストレッキングインウインビ
ラ」が開催されている。
参 - 23
≪歴史・遺跡・文化資源≫
■苫前古代の里、考古資料館、郷土資料館
留萌地域の古代から昭和時代までの学べる歴史体験ランド。考古資料館では苫前町で出土した
土器が展示され直接手に取ってみることができる。中庭広場には、縄文時代の住居やアイヌ民族
の住居(チセ)が復元されている。隣接して苫前町郷土資料館が立地している。
■三毛別羆事件復元地
大正 4 年 12 月、東北より移住してきた開拓民地が冬眠を逸した体重 380kg の巨大なヒグマに襲
われ、10 人が殺傷される獣害史上最悪の惨事があった当時の状況を復元したもの。苫前町郷土資
料館では TV ドラマ化された映像を見ることができる。
また、この三毛別羆事件をもとにした「苫前くま獅子舞」は、笛と太鼓で神楽風に表現されて
おり、これは昭和 48 年に地元有志が越後獅子舞から変化させて創作したもので、現在では道内で
も貴重な郷土芸能として伝えられている。
■岡田屋番屋
岡田屋番屋は、明治 39 年に建造された鰊番屋で、現存する鰊番屋としては道内最北に位置して
いる。最盛期には 50 人ものヤン衆が寝泊りをしていたと言われている。一般公開は行われていな
いが当時の漁具などは苫前町郷土資料館で見ることができる。留萌のニシン街道を記憶に残す歴
史産業遺産として、留萌市礼受町にある佐賀番屋(平成 9 年国の史跡に指定)、小平町鬼鹿にある
花田番屋(昭和 46 年国の重要文化財に指定)と並んでその価値が見直されている。
■岩見の一本松
苫前町字石見にあるイチイの巨木で、推定樹齢は 800 年とされている。
幹の周囲は 3m を超える。
≪イベント・体験≫
■イベント
留萌管内は、南北に細長く、全ての市町村が日本海に面しているという特徴を生かし、1978 年
から「日本海オロロンライントライアスロン国際大会」が 9 市町村全てを競技会場とした広域イ
ベントとして開催され、地域住民の連帯意識の高揚と地域の活性化に寄与している。
苫前町では、以下のイベントが行われている。
・ 古丹別緑ヶ丘公園桜まつり(5 月)
H16 年入込み客数=2,000 人
・ 北海道風車まつり(8 月上旬)
H16 年入込み客数=4,500 人
・ 北海道凧上げ大会(2 月下旬)
H16 年入込み客数=2,000 人
■体験
苫前町の体験型レクリエーションとしては以下のようなメニューが用意されている。
・ ホタテ養殖作業見学体験(地元小中学生対象)
・ 地引網体験(地元小中学生対象、町企画振興商工観光課窓口で他都市の団体要請も受入)
・ ホーストレッキング体験
参 - 24
参 - 25
参考資料-5 苫前地域の将来像検討のための主要指標関連資料
1)経済・社会条件
苫前町の人口、高齢化の将来予測を行った。
結果、苫前町の人口・世帯数、苫前地区人口は減少すると予測された。
65 歳以上人口の増加により高齢化は北海道平均を若干上回るペースで進むものと考えられる。
表 5-1 人口、高齢化、世帯数、及び苫前地区人口の予測結果
区
分
現
苫
前
人
状
将来予測(平成 35 年)
増減率
2,570 人
0.70
基準年:平成 22 年
口
3,656 人
町
備
考
表 5-2 による
表 5-2 苫前町の人口予測
(単位:人)
国勢調査人口
平成17 年
2005
総
数
平成22 年
2010
将来推計人口
H22 年
構成比
平成27 年
2015
平成37 年
2025
H37 年
構成比
4,202
3,656
100.0%
3,287
2,570
100.0%
0-4 歳
148
105
2.9%
87
56
2.2%
5-9 歳
164
133
3.6%
101
63
2.5%
10-14 歳
171
154
4.2%
123
78
3.0%
15-19 歳
220
175
4.8%
137
100
3.9%
20-24 歳
147
110
3.0%
116
95
3.7%
25-29 歳
180
111
3.0%
91
94
3.7%
30-34 歳
221
147
4.0%
114
94
3.7%
35-39 歳
226
197
5.4%
141
78
3.0%
40-44 歳
219
206
5.6%
184
101
3.9%
45-49 歳
249
200
5.5%
198
127
4.9%
50-54 歳
282
239
6.5%
197
170
6.6%
55-59 歳
296
270
7.4%
236
186
7.2%
60-64 歳
298
272
7.4%
256
179
7.0%
65 歳以上
1,381
1,337
36.6%
1,306
1,149
44.7%
注)1.平成 17 年~平成 22 年は国勢調査。
注)2.将来推計人口は、
「国立社会保障・人口問題研究所ホームページ
年齢(3 区分)別人口による。
参 - 26
http://www.ipss.go.jp/」の市町村別、
2)苫前町の水産業
苫前町の水産業について、漁業経営体数、漁業就業者数、漁獲量、漁獲高、漁業所得、漁家所
得について将来予測を行った。
その結果、苫前町人口の減少に伴って漁業経営体数、漁業就業者数は、減少するものと考えら
れる。
漁獲については、漁港拡張整備に伴ういか釣り外来漁船の増加やにしん中間育成など、つくり
育てる漁業への取組効果などにより漁獲量、漁獲高ともに増加し、これに伴い漁業所得、漁家所
得ともに増加するものと予測した。漁業所得については、漁獲高を経営対数・就業者数で除して
一般的な所得率(経費率を除いた数値)を乗じて算出した(農林水産省北海道農政事務所「北海
道農林水産統計年報」
、総務省統計局「家計調査年報」より)
。
表 5-3 漁業経営体数、漁業就業者数、漁獲量、漁獲高等の予測結果
区
分
現
状
将来予測(平成 35 年)
増減率
54 経営体
0.81
101 人
0.96
1,895 トン
1.12
788 百万円
1.10
3,715 千円
1.10
5,877 千円
1.10
基準年:平成 20 年
漁業経営体数
67 経営体
基準年:平成 20 年
漁業就業者数
106 人
最近 5 ヶ年平均
漁獲量
1,692 トン
最近 5 ヶ年平均
漁獲高
716 百万円
漁業所得(1 戸当り平均)
漁家所得(1 戸当り平均)
最近 3 ヶ年平均
3,377 千円
最近 3 ヶ年平均
5,343 千円
所得率・経費率の設定
(単位:千円)
区
分
漁労収入
漁労支出合計
漁労支出
(雇用賃金・減価償却費除く)
雇用労賃
漁船費、漁具費
油費
販売手数料
減価償却費
漁労所得
漁労所得率
漁業経費率
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
五カ年平均
①
②
11,656
8,638
12,410
9,608
11,969
8,718
12,012
9,303
11,017
8,445
11,813
8,951
②'
5,706
6,359
5,569
5,991
5,548
5,843
③=①-②'
③/①
②'/①
1,693
472
1,183
711
1,239
5,950
51.0%
49.0%
1,887
457
1,455
767
1,362
6,051
48.8%
51.2%
1,876
501
919
780
1,273
6,400
53.5%
46.5%
1,875
546
1,013
779
1,437
6,021
50.1%
49.9%
1,583
396
1,001
675
1,314
5,469
49.6%
50.4%
1,783
745
1,114
743
1,325
5,970
50.5%
49.5%
資料:農林水産省北海道農政事務所「北海道農林水産統計年報」、総務省統計局「家計調査年報」
参 - 27
(1)漁業経営体
北海道農林水産統計によれば、苫前地域における漁業経営体数は減少傾向を示し、平成 20 年に
は 67 経営体となっている。
平成 35 年の苫前地域の漁業経営体の推計値を、現状の経営対数に増減率※を乗じて推計する。
※増減率は当初計画の数値(0.81)を準用することとする
漁業経営体数の予測 平成 35 年(2023 年) = 54 経営体 (H35/H20=0.81)
表 5-4 苫前町の経営体階層別漁業経営体の推移
(単位:経営体)
平成10年
1998年 76
平成15年
2003年 69
平成20年
2008年 67
漁船非使用
0
0
0
無動力漁船のみ
0
1
0
1トン
未満
18
18
17
計
1~3
3
2
1
3~5
34
25
27
5~10
1
4
5
10~20
2
3
1
20~30
0
0
0
30~50
0
0
0
50~100
1
1
1
100~200
0
0
0
200~500
0
0
0
500~1,000
0
0
0
1,000~3,000
0
0
0
大型定置網
0
0
0
小型定置網
0
0
0
ほたてがい
養殖
17
15
15
資料:「漁業センサス結果報告書」(北海道)
漁船非使用
無動力漁船のみ
1トン
未満
1~3
3~5
5~10
10~20
20~30
30~50
50~100
100~200
200~500
20
500~1,000
1,000~3,000
10
大型定置網
小型定置網
(経営体)
80
76
69
70
67
60
50
40
30
0
H10
H15
H20
ほたてがい
養殖
資料:「漁業センサス結果報告書」(北海道)
図 5-1 苫前町の経営体階層別漁業経営体の推移
参 - 28
(2)漁業就業者
漁業センサスによれば、平成 20 年現在の苫前町の漁業就業者は 106 人であり、女子の就業者は
なく、男子のみが漁業に就業している。65 歳以上の高齢就業者比率は 21.7%と比較的高い割合と
なっている。
平成 20 年の各年齢階層の流出入率がそのまま継続すると仮定し、現状の就業者数に増減率※を
乗じて将来推計値を推計する。
※増減率は当初計画の数値(0.96)を準用することとする
漁業就業者数の予測 平成 35 年(2023 年) = 101 人 (H35/H20=0.96)
表 5-5 性別年齢別 15 歳以上の漁業就業者数の推移
(単位:人)
男
小計
女
15~
20~
25~
30~
35~
40~
45~
50~
55~
60~
65 歳
19
24
29
34
39
44
49
54
59
64
以上
小計
H10
102
0
3
1
6
8
16
5
5
11
14
33
1
H15
96
0
4
5
7
8
8
13
7
5
9
29
1
H20
106
0
2
2
13
13
9
12
17
6
6
23
0
資料:「漁業センサス結果報告書」(北海道)
(人)
120
106
102
96
100
80
15~19歳
20~24
60
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
40
20
0
H10
H15
H20
65歳以上
資料:「漁業センサス結果報告書」(北海道)
図 5-2 苫前町の漁業就業者数の推移
参 - 29
(3)漁獲量及び漁獲高
苫前町の平成 24 年の漁獲量は 2,124 トン、漁獲高 799 百万円となっており、平成 11 年以降漁
獲量、漁獲高ともに微増傾向で推移している。
将来予測では、苫前町の最近 5 ヵ年の漁獲量と漁獲量をベースに、地域の取組や関連計画等を
加味して設定した増減率※を乗じて将来値を推計する。
※増減率は当初計画の数値(生産量 1.12/生産高 1.10)を準用することとする
その結果、平成 35 年(2023 年)には漁獲量 1,895 トン(H35/最近 5 ヵ年平均=1.12)、漁獲量 788
百万円(H35/最近 5 ヵ年平均=1.10)となる。
漁獲量の予測 平成 35 年(2023 年) = 1,895 トン
(H35/最近 5 ヵ年平均=1.12)
漁獲高の予測 平成 35 年(2023 年) = 788 百万円 (H35/最近 5 ヵ年平均=1.10)
(トン)
漁獲量
2,500
2,000
(百万円)
漁獲高
1,126
897
1,200
1,053
1,011
926
872
836
1,000
806
771
799
800
1,500
1,000
1,843
2,044
2,294
1,677
2,212
600
1,922 1,907
1,986
2,124
400
1,566
500
200
0
0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
資料:北海道水産現勢
図 5-3 苫前町の漁獲量と漁獲高の推移
参 - 30
3)関連産業
(1)観光客入込み客数
苫前町の観光客入込み客数は、平成 8 年より苫前町夕陽ヶ丘構想にもとづいて整備された「ホ
ワイトビーチ・オートキャンプ場」
、平成 12 年「とままえ温泉ふわっと」の開業により大幅な増
加を遂げた。現在も観光客入込み客数は増加傾向にある。しかしながら「ホワイトビーチ」
「夕陽
丘キャンプ場」
、「とままえ温泉ふわっと」単体施設毎の利用者数が僅かながら減少する傾向にあ
り、苫前町観光活性化のために新たな観光サービス機能の提供が求められている。
将来予測では、苫前町の平成 24 年の主要施設観光客入込客数をベースに、現状の入り込み数に
増減率※を考慮して予測を行った。その結果、平成 35 年(2023 年)の観光客入込み客数は 156.6 千
人(H35/H24=1.08)となる(表 5-27)。
※増減率は当初計画の数値(1.08)を準用することとする
観光客入込客数の予測 平成 35 年(2023 年) = 156.6 千人 (H35/H24=1.08)
(人)
うち道外客(人)
180,000
160,000
140,000
126,100
128,900
H20
H21
うち道内客(人)
観光客入込み数(人)
153,200
147,500
145,000
H22
H23
H24
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
資料:北海道観光入込客数調査報告書(北海道経済部観光のくにづくり推進室)
図 5-4 苫前町観光客入込み客数(道内外別)の推移
表 5-8 苫前町観光客入込み客数の推移
平成 20 年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
観光客入込み数(人)
126,100
128,900
153,200
147,500
145,000
うち道外客(人)
10,100
10,700
13,000
8,200
9,500
うち道内客(人)
116,000
118,200
140,200
139,300
135,500
資料:北海道観光入込客数調査報告書(北海道経済部観光のくにづくり推進室)
参 - 31
参考資料-6 雪氷熱利用の PR(三つ折パンフレットの作成)
<表面>
<裏面>
参 - 32