雲と気象の変化から推察する地震直前予知情報 2014年 地震雲情報 NO-1ー② 2014年3月14日10時30分 作成 [結果] 3月14日 2時6分 伊予灘 M6.1 震度5強 [解説] 想定どうりの大きさでしたが、随分と遅れて発生しました。 発生場所も予想できませんでした。 しかし、低気圧の通過後、北から寒気が入って発生するという典型的なパターンでした。 3月12日14時18分 東大阪 平成26年03月14日02時19分 気象庁発表 14日02時07分頃地震がありました。 震源地は伊予灘(北緯33.7度、東経131.9度)で、 震源の深さは約80km、地震の規模(マグニチュード)は6.1と推定されます。 各地の震度は次の通りです。 なお、*印は気象庁以外の震度観測点についての情報です。 愛媛県 山口県 大分県 * 震度5強 西予市明浜町* 西予市三瓶町* 震度5弱 松山市中島大浦* 久万高原町久万* 宇和島市丸穂* 八幡浜市五反田* 八幡浜市保内町* 伊方町湊浦* 愛南町柏* 震度5弱 安芸高田市向原町長田* 安芸高田市向原町* 呉市二河町* 呉市広* 呉市川尻町* 呉市安浦町* 大竹市小方* 東広島市西条栄町* 震度5弱 柳井市南町* 柳井市大畠* 平生町平生* 防府市西浦* 下松市大手町* 震度5弱 姫島村役場* 国東市鶴川 国東市田深* 臼杵市臼杵* 佐伯市鶴見 3月14日23時45分 [検証] 3月14日2時6分 検証 ② 伊予灘 M6.1 震度5強 気象衛星画像・ 気象図・ 高層気温・ 地震雲 の視点から検証してみました。 3月12日23時34分 湘南・IKU 3月12日16時可視画像。 日本海側に複数の低気圧が並び、太平洋側に高気圧が ありますので、その影響を受けていますが、伊予灘あたり から南東に吹き出す雲は、周囲の雲の傾向とは独立して 出ている印象で、前兆と思われます。東シナ海を含む九州 の周辺に強めの震源があるのでは? 宏観現象画像掲示板 3月14日3時 天気図 地震発生の1時間後の天気図。 低気圧通過後に北から寒気が入り、地震が 発生するという典型的なパターンでした。 この衛星画像は、地震発生の34時間前の ものです。 地震との因果関係が明確だと思えます。 地震発生の1日~1日半前に気象衛星画像に 地震のシグナルとなる様々な雲が確認できま すが、この雲の吹き出しもそのひとつです。 3月13日15時 赤外線画像 この衛星画像は、地震発生の11時間前のものです。 M5.5以上の地震が発生する時、半日~1日前に、 震源地あたりの広範囲な雲が1~2時間ほどの間 だけ毛羽立ちます。今回もやはり、11時間ほど前に 1時間ほどの間、毛羽立っていました。 ③ 3月10日0時 高層天気図 3月10日前後の今季最強クラスの寒気で ー30度線が震源地まで南下しました。 地震発生の4日前ですが、この時の強烈な寒気が 震源地に膨大な電気エネルギーを供給したのだと 思っています。 3月14日0時 の高層天気図 地震発生の2時間前の高層天気図。 -24度線が震源地まで南下していました。 前兆雲 地震発生の8日前の3月6日に九州や大阪で明確な前兆雲が確認されていました。 熊本市中央区 なみへい 地震雲掲示板 2014年03月06日 Thu 19:29 写しきれませんでしたが空一面に広がってました。 画面右側が東。 急に寒くなったのも関係するかもしれませんが。 17時頃撮影。 福岡県南部 ジャンガリアン 地震雲掲示板 2014年03月09日 Sun 01:34 3月6日(木)17:33 南に向かって撮影 熊本市内で撮られた雲と同じだと思います。 佐賀方面(西)から大分方面(東)へと流れて 行きました。 インターネット自然研究所のライブカメラの全てが、メンテナンスのため休止していたため、 発生していたはずの、九州・瀬戸内海の多くの地点の前兆雲が確認できなかったのは残念です。 2014年の1月、2月は、目立った地震がまったく発生せず、3月になって初めて ④ 大きな地震雲を確認したので、この地震雲情報NO-1を作成いたしました。 発生場所は予想できませんでした。 地震後の検証では、地震前に、震源地から噴き出すような気象衛星画像の雲に注目して おられた地震研究家がおられました。 通常、大きな地震雲の発生から2~7日後に地震が発生するのですが、 伊予灘地震は、8日後に発生しました。 発生前や発生時の気象状況は、これまでの経験則のとおりでした。 2014年11月25日 明日香地震気象研究所
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