紙芝居 ポイント 4 1 脚本 まずは、テーマを 決めます。「演じる」 試演 「ひな型」の紙芝居を演じてみます。 必ずだれかに見てもらい、感想を聞いて ということをしっかりと頭に入れて、登 みましょう。 試演することで絵や脚本を深め、作品の完成度 場するキャラクターの会話を中心に、 を上げましょう。 ストーリーを考えてみましょう。 声に出して演じながら考えると、より効 5 果的です。 ★ 脚本は、全体のバランスも考えて、 作りの あまり長くなり過ぎないように注意 しましょう。 本書き 本書きをします。上手に描くことをあ まり意識しすぎず、遠くからでも絵がよく 見えることに重点をおき、のびのびと描きましょう。 ★ 紙芝居は、舞台に入れて演じるものです。画面の端は、 1.2∼1.5cm くらい舞台の枠にかくれてしまいますので 2 注意しましょう。 箱がき 紙芝居の展開を ★ 画材や描き方を工夫し、遠くからでも良く見える絵に仕 吟味するために、場 上げましょう。離れたところからでも良く見えるようでな 面ごとの下絵を描いてみます。これを いと、作品の良さが十分に伝わりません。クレヨンやパ 「箱がき」といいます。下絵を見ながら、 ステル等を使う場合は、色うつりしないように色止めス 流れをよく検討しましょう。良い紙芝居 プレーを使うことをおすすめします。 は、テーマがしぼられていて一目で場面 の状況が伝わり、 リズムがあります。 ヒント 困ったときの 3 ■どうしても絵が描けない 紙芝居は大勢の観客を前に演じるものです。 絵本のようにひざにのせて読むものでは あ り ま せ ん 。そ こ で 、紙 芝 居 を 作 る と き は 、 紙芝居ならではの特性を生かすことが大切です。 ひな型 「箱がき」をもと に、はがきサイズの 新聞紙や色紙等をちぎって貼り絵にする方法があります。 ハサミはできるだけ使わずに手でちぎると、 思わぬ線が出たりして、 とても面白い絵になります。 紙芝居(ひな型)を作ってみましょう。 紙芝居は右から左に抜いていきます。 「画面の〝抜き〟の効果(次の場面に登 場する人物は画面の右に書く等)」や 絵の進行方法、全体のバランスを考え ましょう。 参 考 絵と脚本の書き方 紙芝居では、 1 枚目の絵の裏に 2 枚目の脚本、2 枚目の絵の裏に 3 枚目の脚本……、 というように書いていきます。従って、1 枚目の絵の脚本は最後の絵の裏に書くことに なります。 また、 画面を 「抜く」 ことを考えて、脚本は縦書きにします。 拍子木 ■脚本が思い浮かばない ① 当てっこ紙芝居 画面の一部を丸や四角に切り抜き、切り抜いた窓の中から野菜などの 一部分を見せ、子どもたちに当てっこさせるやり方です。 「窓の向こうに見えるシマシマはなにかな?」 「そう。 スイカです!」 というような感じです。 ② わらべ歌を参考に たとえば「げんこつ山のタヌキさん」 というわらべ歌を 思い出してみてください。 たぬきさんが 「おっぱいのんで」 「ねんねして」 「だっこして」 「おんぶして」 「またあした」 という歌です。 たぬきを違う主人公にして 「何かして」 「どうにかなって」 「さようなら」 と。 これならできそうだと思いませんか? 舞台
© Copyright 2024 Paperzz