公表特許公報 特表2015

〔実 26 頁〕
公表特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公表番号
特表2015-529631
(P2015−529631A)
(43)公表日 平成27年10月8日(2015.10.8)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01N 25/18
(2006.01)
A01N
25/18
102D
4H011
A01P 19/00
(2006.01)
A01P
19/00
A01P
7/04
(2006.01)
A01P
7/04
A01N 63/00
(2006.01)
A01N
63/00
B
A01N 31/16
(2006.01)
A01N
31/16
審査請求 未請求
予備審査請求
有
(全34頁) 最終頁に続く
(21)出願番号
特願2015-512744(P2015-512744)
(71)出願人 501035309
(86)(22)出願日
平成25年5月14日(2013.5.14)
ダウ
(85)翻訳文提出日
平成26年11月12日(2014.11.12)
ー
(86)国際出願番号
PCT/US2013/040901
アメリカ合衆国
(87)国際公開番号
WO2013/173300
68,
インディアナポリス,
(87)国際公開日
平成25年11月21日(2013.11.21)
ヴィレ
ロード,
(31)優先権主張番号
61/646,565
(32)優先日
平成24年5月14日(2012.5.14)
(33)優先権主張国
米国(US)
(31)優先権主張番号
61/647,322
(32)優先日
平成24年5月15日(2012.5.15)
(33)優先権主張国
米国(US)
アグロサイエンシィズ
エルエルシ
インディアナ州
462
ジオンス
9330
(74)代理人 110000741
特許業務法人小田島特許事務所
(72)発明者 ゴメス,ルイス・エンリケ
アメリカ合衆国インデイアナ州46032
カーメル・ウインドツトドライブ261
(72)発明者 コーエン,クリステイナ・エリザベス
アメリカ合衆国インデイアナ州46077
ザイオンズビル・ウエストコブルストーン
ドライブ8863
最終頁に続く
(54)【発明の名称】昆虫誘引配合物および昆虫の防除
(57)【要約】
メチルオイゲノール、キュー
ルア(cue
lur
e)および生分解性ワックスキャリアーを含む昆虫防除
配合物は東洋ミバエ(Bactrocera
dors
alis)およびメロンミバエ(Bactrocera
cucurbitae)に対する、驚くほど有効な誘
引剤である。少なくとも一種の昆虫毒物を含む配合物の
実施態様は、ミバエのMAT誘殺システムにおける使用
に驚くほど有効であり、また収穫期または端境期の使用
に適する。配合物の実施態様は、大気中用または背負い
用の噴霧適用における使用に、あるいはコーキングガン
−タイプまたはグリースポンプ−タイプの装置を使用す
る送達に適した粘度を有する水性エマルションとして提
供されることができる。その他の配合物の実施態様は、
固形ブロック、顆粒または粉末として提供されることが
できる。
【選択図】図1
( 2 )
JP
1
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A
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2
【特許請求の範囲】
前記の一種以上の昆虫毒物が配合物の約0.002重量
【請求項1】
%∼約25重量%である、
メチルオイゲノール、
請求項6に従う配合物。
キュー
ルア(cue
lure)、および
【請求項8】
生分解性ワックスキャリアー
前記昆虫毒物がスピノサド(Spinosad)を含ん
を含んでなる昆虫防除配合物であって、
でなる、請求項6に従う配合物。
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
ルアが前記
【請求項9】
の生分解性ワックスキャリアー中に分散され、そして
前記配合物が、前記水中に懸濁された前記生分解性ワッ
前記生分解性ワックスキャリアーが、少なくとも4週間
クスキャリアーの固形粒子を含んでなるエマルションの
にわたる期間中、メチルオイゲノールおよびキュー
形態にあり、そして前記メチルオイゲノールおよび前記
ル 10
アを放出するように操作可能である、
キュー
配合物。
両方中に包括されている、請求項3に従う配合物。
【請求項2】
【請求項10】
前記メチルオイゲノールが配合物の約1重量%∼約60
ワックスキャリアーが、パラフィンワックス、カルナバ
重量%であり、
蝋、蜜蝋、カンデリラ蝋、フルーツワックス、ラノリン
前記キュー
、セラックワックス、ベイベリーワックス、サトウキビ
ルアが配合物の約1重量%∼約30重量%
ルアが前記固形粒子および前記水の一方または
であり、そして
蝋、マイ
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約10重量
クロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、
%∼約90重量%である、
モンタンワックスおよびそれらの組み合わせ物よりなる
請求項1に従う配合物。
20
群から選択される一員を含んでなる、請求項9に従う配
【請求項3】
合物。
更に、水を含んでなり、
【請求項11】
前記配合物が、前記水中に懸濁された前記生分解性ワッ
ワックスキャリアーがパラフィンワックスを含んでなる
クスキャリアーの固形粒子を含んでなる流体懸濁液を含
、請求項9に従う配合物。
んでなり、そして
【請求項12】
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
ルアが前記
ワックスキャリアーが本質的にパラフィンワックスより
固形粒子と前記水の一方または両方中に包括されている
なる、請求項9に従う配合物。
、
【請求項13】
請求項1に従う配合物。
ワックスキャリアーが約20重量%∼約80重量%の量
【請求項4】
30
で存在する、請求項9に従う配合物。
前記メチルオイゲノールが配合物の約5重量%∼約45
【請求項14】
重量%であり、
更に、脂質、乳化剤、可塑化剤、UVブロッカーおよび
前記キュー
吸収剤、抗微生物剤、抗酸化剤並びに揮発性抑制剤より
ルアが配合物の約1重量%∼約20重量%
であり、そして
なる群から選択される一種以上の添加剤を含んでなる、
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約20重量
請求項9に従う配合物。
%∼約80重量%である、
【請求項15】
請求項3に従う配合物。
一種以上の添加剤が約0.001重量%∼約20重量%
【請求項5】
の量で存在する、請求項14に従う配合物。
前記流体懸濁物がエマルションの形態にある、請求項3
に従う配合物。
【請求項16】
40
添加剤が約0.1重量%∼約10重量%の量で存在する
【請求項6】
、請求項14に従う配合物。
更に、一種以上の昆虫毒物を含んでなる、請求項1に従
【請求項17】
う配合物。
添加剤が配合物の約10重量%までの量の乳化剤を含ん
【請求項7】
でなる、請求項14に従う配合物。
前記メチルオイゲノールが配合物の約1重量%∼約60
【請求項18】
重量%であり、
添加剤が脂質、大豆油、レシチン、変性レシチン、モノ
前記キュー
グリセリド、ジグリセリド、ソルビタンおよび脂肪酸、
ルアが配合物の約1重量%∼約30重量%
であり、
並びにそれらの組み合わせ物よりなる群から選択される
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約10重量
乳化剤を含んでなる、請求項14に従う配合物。
%∼約90重量%であり、そして
50
【請求項19】
( 3 )
JP
3
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4
添加剤が配合物の約0.1重量%∼約3重量%の量の抗
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
酸化剤を含んでなる、請求項14に従う配合物。
または両方により誘引される複数の雄のミバエを、前記
【請求項20】
の場所における昆虫毒物と接触させる方法
抗酸化剤がビタミンE、ブチル化ヒドロキシアニソール
を含んでなる、一種以上のミバエ種を防除する方法。
およびブチル化ヒドロキシトルエンよりなる群から選択
【請求項29】
される一員を含んでなる、請求項19に従う配合物。
前記配合物が前記昆虫毒物を含んでなる、請求項28に
【請求項21】
従う方法。
エマルションが、約20重量∼約80重量%のパラフィ
【請求項30】
ンワックス、約5重量%∼約45重量%のメチルオイゲ
前記配合物が処理地域内に配置されたミバエのトラップ
ノール、約1重量%∼約20重量%のキュー
中に配置される、請求項28に従う方法。
ルアおよ 10
ルアの一方
び、合わせて約0.001重量%∼約10重量%の、乳
【請求項31】
化剤、可塑化剤および抗酸化剤よりなる群から選択され
前記配合物がエマルションを含んでなり、そして前記方
る一種以上の添加剤、を含んでなる請求項14に従う配
法が処理地域内に存在する構造物上に配合物を噴霧する
合物。
方法を含んでなる、請求項28に従う方法。
【請求項22】
【請求項32】
更に、少なくとも一種の更なる生物活性成分を含んでな
前記配合物が、本質的に
る、請求項9に従う配合物。
(a)前記配合物の約0.002重量%∼約25.00
【請求項23】
重量%である昆虫毒物、
エマルションが噴霧可能、噴射可能、または散布可能で
(b)前記配合物の約1重量%∼約60重量%であるメ
ある、請求項9に従う配合物。
20
チルオイゲノール、
【請求項24】
(c)前記配合物の約1重量%∼約30重量%であるキ
エマルションが噴霧可能な請求項23に従う配合物。
ュー
【請求項25】
(d)前記配合物の約10重量%∼約90重量%である
前記生分解性ワックスキャリアーが、多孔質マトリック
生分解性ワックスキャリアー、および
ス構造物を含んでなる固形ブロック、顆粒または粉末を
(e)前記配合物の約10重量%までである乳化剤:
形成し、そして前記メチルオイゲノールおよび前記キュ
よりなる、請求項31に従う方法。
ー
【請求項33】
ルアが前記物体内に包括される、請求項1に従う配
ルア、
合物。
前記昆虫毒物がSpinosadおよびスピネトラムよ
【請求項26】
りなる群から選択される一員を含んでなる、請求項32
加熱されたワックスキャリアーを提供し、
メチルオイゲノールおよびキュー
30
ルアを、加熱された
に従う方法。
【請求項34】
ワックスキャリアー中にブレンドして、少なくとも約1
昆虫毒物の前記の量が、配合物の約0.1重量%∼約1
0重量%のワックスキャリアー、約0.01重量%∼約
5重量%である、請求項32に従う方法。
75重量
【請求項35】
%のメチルオイゲノール、および約0.01重量%∼約
メチルオイゲノールの前記の量が、配合物の約5重量%
40重量%のキュー
∼約45重量%である、請求項32に従う方法。
ルアを含んでなるブレンド混合物
を提供し、そして
【請求項36】
ブレンドされた混合物中に水を混合して、水性エマルシ
キュー
ョンを生成する工程
を含んでなる、昆虫防除配合物を製造する方法。
ルアの前記の量が、配合物の約1重量%∼約2
0重量%である、請求項32に従う方法。
40
【請求項37】
【請求項27】
生分解性ワックスキャリアーの前記の量が、配合物の約
更に、前記の加熱されたワックスキャリアー、前記のブ
30重量%∼約70重量%である、請求項32に従う方
レンドされた混合物または前記の水性エマルション中に
法。
、乳化剤および昆虫毒物よりなる群から選択される少な
【請求項38】
くとも一員を取り入れる方法を含んでなる、請求項26
乳化剤の前記の量が、配合物の約1重量%∼約6重量%
の方法。
である、請求項32に従う方法。
【請求項28】
【請求項39】
処理される場所(locus)に、メチルオイゲノール
処理される地域上に有効量の昆虫防除配合物を適用する
、キュー
方法を含んでなる、請求項28に従う方法。
ルアおよび生分解性ワックスキャリアーを含
んでなる昆虫防除配合物を配置し、そして
50
【請求項40】
( 4 )
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6
前記適用方法が噴霧を含んでなる、請求項39に従う方
に配置された、メチルオイゲノール、キュー
法。
び生分解性ワックスキャリアーを含んでなる昆虫誘引配
【請求項41】
合物、を含んでなるミバエ捕獲用トラップ。
前記方法が、ミバエを防除するのに十分な量の前記配合
【請求項48】
物を、ある地域に適用して、このような有害生物を防除
前記配合物の約5重量%∼約45重量%のメチルオイゲ
する方法を含んでなる、請求項39に従う方法。
ノール、
【請求項42】
ルアおよ
前記配合物の約1重量%∼約20重量%のキュー
前記ミバエがメチルオイゲノールおよびキュー
ルアの
一方または両方に誘引される、あらゆるミバエ種を含む
、請求項41に従う方法。
ルア
、
前記配合物の約20重量%∼約80重量%の生分解性ワ
10
ックスキャリアー、および
【請求項43】
前記配合物の約0.1重量%∼約20重量%の昆虫毒物
前記ミバエの種がミバエ(Tephritidae)属
:
中の種である、請求項41に従う方法。
を含んでなる昆虫防除配合物であって、
【請求項44】
前記昆虫毒物がSpinosadおよびスピネトラムか
前記ミバエの種がバクトロセラ・カラムボレ(Bact
ら選択され、
rocera
前記配合物が噴霧可能なエマルションを含んでなり、
carambolae)、バクトロセラ
・カリーエ(Bactrocera
caryeae)
前記メチルオイゲノール、前記キュー
ルアおよび前記
、バクトロセラ・コルレクタ(Bactrocera
昆虫毒物が前記生分解性ワックスキャリアー中に分散さ
correcta)、バクトロセラ・ドルサリス(Ba
れ、そして
ctrocera
前記生分解性ワックスキャリアーが少なくとも4週間に
dorsalis)、バクトロセラ 20
・インヴァデンス(Bactrocer
a
inva
わたる期間中、メチルオイゲノールおよびキュー
dens)、バクトロセラ・カンディエンシス(Bac
を放出するように操作可能である、
trocera
昆虫防除配合物。
kandiensis)、バクトロセ
アブラナラ・オシピタリス(Bactrocera
o
【発明の詳細な説明】
ssipitalis)、バクトロセラ・パパエ(Ba
【関連出願との相互参照】
ctrocera
【0001】
papayae)、バクトロセラ・
ルア
フィリピネンシス(Bactrocera
本出願は、それぞれ本明細書中に参照することにより引
philippinensis)、バクトロセラ・ウム
用されたこととされる、2012年5月14日に出願さ
ブロサ(Bactrocera
れた米国仮出願第61/646,565号および201
umbrosa)、バクトロセラ・ゾナタ(Bactr 30
2年5月15日に出願された同第61/647,322
ocera
号明細書に対する優先権を主張する。
zonata)、バクトロセラ・ククルビ
テ(Bactrocera
cucurbitae)、
バクトロセラ・ククミス(Bactrocera
c
【背景技術】
【0002】
ucumis)、バクトロセラ・トリオニ(Bactr
本発明は、雄殺滅法(MAT)を使用して昆虫集団を防
ocera
除するために有効に使用することができる昆虫誘引配合
tryoni)およびバクトロセラ・タウ
(Bactrocera
tau)から選択される、請
物、および該配合物を使用する昆虫防除法、を提供する
求項41に従う方法。
。より具体的には、本発明は、生分解性ワックスキャリ
【請求項45】
アーと組み合わせた、昆虫のパラ−フェロモンのメチル
前記ミバエ種がバクトロセラ・ドルサリス(Bactr
オイゲノールおよびキュー
ocera
を含む、噴霧可能な、または固形の生分解性配合物に関
dorsalis)およびバクトロセラ・ 40
ククルビテ(Bactrocera
cucurbit
ルア(cue
lure)
する。該配合物は、目標の昆虫集団の仲間を有効に誘引
ae)から選択される、請求項41に従う方法。
するために、長期間にわたり、キャリアーからメチルオ
【請求項46】
イゲノールおよびキュー
前記ミバエ種がバクトロセラ・ドルサリス(Bactr
のに有効である。該配合物は、昆虫毒物を使用せずに、
ocera
昆虫の有害生物の交配の途絶のために使用することがで
dorsalis)である、請求項41に
ルアの連続的放出をもたらす
従う方法。
きる。あるいはまた、配合物中に少なくとも一種の昆虫
【請求項47】
毒物を含むことにより、配合物は昆虫集団を防除するた
一つの室を区画し、前記の室にミバエを侵入させる入り
めの「誘殺」システム中に使用することができる。
口をもち、そしてミバエが前記の室から出ることを実質
【0003】
的に制限するようになっている容器、並びに前記の室内 50
ミバエ(ミバエ科)(family
Tephriti
( 5 )
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dae)は、驚くほどの速度で柑橘類作物およびその他
化学的に制御されるために、昆虫の有害生物を防除する
の果実および野菜作物を破壊し、そして食品および農業
手段として昆虫間の自然の化学的交信を妨げる機会があ
事業者に防除および管理手段に対して数百万ドルを強制
る。フェロモンは情報化学物質(semio−chem
的に消費させる、世界で最も破壊的な農業の有害生物の
icals)、すなわち、同一種の他の昆虫に対する信
仲間である。用語「ミバエ」は本明細書では、ミバエ科
号として働く行動修飾化学物質、である。可能なつがい
(双翅目)に属するすべてのハエを表すために使用され
を探すために、多数の異なる種により性フェロモンおよ
、その例は、例えば、バクトロセラ・ドルサリス(Ba
び集合フェロモンが使用される。これらは、単一の成分
ctrocera
または、協同して作用する2種以上の異なる化学物質混
dorsalis)(東洋ミバエ)
、バクトロセラ・ククルビタ(Bactrocera
合物、のいずれかであることができる。多数のフェロモ
cucurbitae)(メロンミバエ)、ダクス・ト 10
ンが今日同定されており、またこれらの化合物の多数が
リオニ(Dacus
tryoni)(クイーズランド
合成により生成されることができる。フェロモン様効果
ミバエ)、セラチリス・カピタタ(Ceratitis
をもつ、合成により生成される化合物は、本明細書にお
capitata)(地中海ミバエ)およびラゴレテ
いては「パラ−フェロモン」と呼ばれる。フェロモンお
ィス(Rhagoletis)属およびアナストレファ
よびパラ−フェロモンは、本明細書では集合的に「誘引
(Anastrepha)属のミバエを含む。
剤(attractants)」と呼ばれる。交配破壊
【0004】
のための少量の誘引剤は典型的には、雌の昆虫により放
ミバエは多数の新鮮な果実および野菜に壊滅的な直接の
出される濃度を超えるレベルで、分配容器(dispe
損失を引き起こす。拡大している国際的取引により、果
nser)またはキャリアー物質から放出される。放出
実および野菜の主要な検疫有害生物としてのミバエは、
される合成フェロモンの背景レベルが閾値を越える時は
更なる重要性を担い、地域にわたる国家的または地方の 20
、雄の昆虫は雌の昆虫を探すことができない。次に、相
防除プログラムの実行の引き金を引いた。
手を探すことの雄の不能が、昆虫有害生物の将来の集団
果実および野菜に対する損害は、果実および、場合によ
を防除すると考えられる。
り幹の組織を通り抜けるミバエの幼虫により引き起こさ
【0007】
れる。成虫の雌ミバエにより、植物の宿主組織中にそれ
生物学的防除および有害生物防除アプローチの特徴を合
らの卵と一緒に故意に導入されるバクテリアが、植物組
わせて有害生物防除剤の無差別適用と関連する不都合に
織を食い物にして増殖する。次に幼虫が、宿主の組織内
対処する他の方法は、昆虫毒物の目標を定めた送達のた
部で生成されるバクテリアの「スープ」を摂食し、間も
めの、昆虫の特定のタイプおよび/または種を引き付け
なくその宿主は人間の消費には不適切になる。
るようになっているおとり(bait)の使用を伴う。
【0005】
この方法は昆虫の有害生物の選択的防除を可能にする。
最近数十年は、化学的有害生物防除剤の使用の代替物と 30
このアプローチの目的は、ルアまたはトラップに標的の
して、実質的にミバエおよびその他の昆虫の有害生物の
有害生物を選択的に引き付ける誘引剤を使用することで
生物学的防除に注目されてきた。化学的有害生物防除剤
あり、他方、周辺の、他の無害なまたは有益な昆虫は一
を作物に適用する噴霧および類似の方法は、歴史的に、
般に影響を受けない。誘引剤は、おとり(bait)に
昆虫有害生物を防除する最も一般に実施された方法であ
対する特定のタイプおよび/または種の、個々の昆虫、
った、しかし、これらの方法には問題がある。例えば、
典型的には雄の昆虫を引き付けるために誘引剤を使用す
噴霧する殺虫剤は典型的に、昆虫の有害生物の特定のタ
る「誘殺」システムにおいて、昆虫毒物と組み合わせて
イプまたは種の目標設定を許さず、処理されている作物
使用することができ、そこで、次に、昆虫が昆虫毒物と
または地域の生態学的バランスに有益であるかも知れな
接触して、引き付けられた昆虫を殺す。これらのタイプ
い、他のタイプまたは種の昆虫の破壊をもたらす。更に
のシステムは、昆虫の交配期中に最適な効果をもち、ま
、無差別の適用法は、殺虫剤の無駄遣いであり、また一 40
たこのようなシステムの最適な効果は、長期間、すなわ
般に、特に移動する昆虫の有害生物に対しては、頻繁な
ち、典型的な昆虫の交配期間にわたる、一種以上の誘引
適用が必要である。有害生物防除組成物の広範な空中噴
剤の、比較的連続的な放出に基づく。
霧の他の欠点は、それが一般に、農地およびヒトが住む
【0008】
地域、の両方に影響を与え、従って更に、不都合な環境
ミバエの特定の誘引剤に対する有害生物防除剤の添加は
の影響を発生するのみならずまた、哺乳動物および節
、雄絶滅法(MAT)による防除の基礎である。MAT
足動物の、目標でない種をも処理することである。
はフェロモンまたはフェロモン様化学薬品に強く引き付
【0006】
けられる雄のミバエに基づく。これらのフェロモンまた
有効であることが証明された生物学的防除の一つの方法
はそれらの同族体は、ある区域の雄を排除するために、
は、交配破壊による有害生物防除のための、合成の、昆
殺虫剤で処理されたマトリックスと組み合わせて使用す
虫の性フェロモンの使用である。昆虫の行動の大部分は 50
ることができる。MATに基づく防除システムは伝統的
( 6 )
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10
に、雄のハエが誘引されておとりと接触する時に、それ
【発明の概要】
らを殺すための毒物に加えて、キュー
【0011】
ルアまたはメチ
ルオイゲノール(標的の種に応じて)で浸された繊維ブ
本発明は、雄の東洋ミバエ(メチルオイゲノールに誘引
ロックまたは詰め綿を使用してきた。これらの「誘殺」
されるがキュー
ルアには誘引されない)およびメロン
装置は一般に、高濃度の毒物を取り込み、そしてそれら
ミバエ(キュー
ルアには誘引されるがメチルオイゲノ
と接触する雄のハエの急速な殺滅を引き起こす。配合さ
ールには誘引されない)を誘引するのに驚くほど有効な
れた誘引剤/殺虫剤は、防除または根絶が所望される地
、昆虫誘引配合物を提供するために、特定の他の成分の
域全体に分配される多数のトラップ中に配置されること
存在下で、メチルオイゲノールと一緒にキュー
ができる。MATは、交配が有効に排除される、または
含むことができる、という発見に基づく。とりわけ、メ
少なくとも実質的に低減される程度に、雄集団を縮小さ 10
チルオイゲノールとキュー
せることにより作用する。MATはミバエを防除するた
キャリアー、例えば、本明細書で記載のような噴霧可能
めの証明された方法である。
なワックスキャリアー、との組み合わせ物が、メチルオ
【0009】
イゲノールまたはキュー
より近年、情報化学物質および/または有害生物防除剤
より、広いスペクトルのミバエの種を誘引するのに有効
の放出のために、生物学的に不活性なマトリックスを使
な配合物の調製を可能にし、そして驚くべき、また予期
用するMATアプローチの変法が開発された。このアプ
されなかったミバエの誘引特性を示す。一つの実施態様
ローチは「SPLAT」(特化フェロモン&ルア適用法
において、メチルオイゲノールとキュー
)と呼ばれ、処理される領域内に存在する植物の樹皮ま
わせ物を含んでなる配合物は、以前の期待および結果に
たは葉またはその他の構造物に付着するのに有効で、次
反して、バクトロセラ・ドルサリス(Bacteroc
に、表面から緩徐に侵食し、そして、その間に情報化学 20
era
物質が放出され、そして/または有害生物防除剤が分
トロセラ・ククルビタエ(Bacterocera
配される期間中またはその期間後に、土壌中で生分解す
ucurbitae)(メロンミバエ)の両方の雄のミ
る、ワックス状生分解性キャリアーの使用を伴う。
バエを誘引するのに有効である。
【0010】
【0012】
パラ−フェロモンのメチルオイゲノールおよびキュー
一つの実施態様において、配合物は、大気中用または背
ルア(「キュールア(cuelure)」とも呼ばれる
負い用噴霧適用装置における使用に適した、そして収穫
)は昆虫の特定の種を誘引するのに極めて有効であるが
期または端境期の使用に適した粘度をもつ、噴霧可能な
、本質的に、他の種には誘引効果を示さない。例えば、
ワックスエマルションを含んでなる。様々な実施態様に
ミバエはメチルオイゲノールとキュー
おいて、配合物はまた、一種以上の昆虫毒物を含むこと
ルアに対するそ
ルアを
ルアの、生分解性ワックス
ルアの一方のみを含む配合物
ルアの組み合
dorsalis)(東洋ミバエ)およびバク
c
れらの反応において非常に特異的であり、以前の研究は 30
ができる。このような配合物の実施態様は、雄根絶法(
、メチルオイゲノールに誘引される種のミバエはキュー
MAT)を使用する標的昆虫集団の防除のためのシステ
ルアには反応せず、その反対も真実であることを示し
ムに使用することができる。一つの実施態様において、
ている。両方の種の群の、同時の誘引が望ましいと考え
昆虫毒物、メチルオイゲノールおよびキュー
られるために、より広いスペクトルの誘引を有する(す
びに場合により他の配合物成分が分散され、生分解性ワ
なわち、メチルオイゲノールまたはキュー
ックスのエマルション中に包括される(entrapp
ルアいずれ
ルア、並
か単独に誘引するよりも多数の種のミバエを誘引する)
ed)。
システムを提供する目的で、単一の誘引物、または単一
本開示の他の面は、防除が所望される場所に、本明細書
のミバエのトラップ中に、メチルオイゲノールとキュー
に記載の昆虫防除配合物を噴霧する方法を含んでなる、
ルアの混合物を使用する試みが実施されてきた。しか
標的昆虫集団の防除方法である。一つの実施態様におい
し、キュー
ルアは、メチルオイゲノールの東洋ミバエ 40
て、標的昆虫種は東洋ミバエおよびメロンミバエを含み
を引き付ける能力に対してアンタゴニストとしての、ま
、雄特異的誘引剤はメチルオイゲノールとキュー
たは阻害効果をもつことが、複数の報告された研究で相
の組み合わせ物を含んでなり、そして昆虫毒物はスピノ
次いで示されたため、メチルオイゲノールとキュー
シンまたはブテニルスピノシン殺虫剤を含んでなる。
ル
ルア
アを一緒に使用するシステムを開発する努力は、まだ成
【0013】
功が証明されていない。従って、このような組み合わせ
他の実施態様において、配合物は、例えば成形固形ブロ
物が提供すると考えられる利点にも拘わらず、そしてこ
ック、複数の固体の顆粒または
れらの二種の誘引剤を一緒に使用する努力にも拘わらず
粉末のような固形物として提供される。本明細書に記載
、メチルオイゲノールに対するキュー
の配合物は、噴霧可能なまたは流動性のエマルションの
ルアの阻害また
は拮抗効果が、メチルオイゲノールとキュー
わせたルアの開発を妨げてきた。
ルアの合
形態であろうと、噴霧可能なまたは流動性の粉末または
50
顆粒または固形ブロックの形態であろうと、昆虫の誘引
( 7 )
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または監視のために使用される、ルア、トラップおよび
み、またはキュー
その他の装置に取り入れられることができ、その広範な
、驚くほど良好な特徴を示すことが発見された。
例が周知であり、ミバエを防除または監視するために使
【0018】
用される。あるいはまた、該配合物はトラップの必要な
本明細書に開示される主題の最も有用な適用は、MAT
しに、畑の1カ所以上の所望の場所に配置することがで
配合物中にあると期待され、また従って、配合物は主と
きる。例えば、本明細書に記載の噴霧可能な、または流
して、「誘殺」システムとの関連で本明細書に説明され
動性の配合物は、木または他の構造物上に配合物のドロ
るが、例えばメチルオイゲノール、キュー
ップ(dollops)を直接噴霧することにより、こ
生分解性ワックスキャリアーの組み合わせ物を含むが、
のような木または他の構造物の表面に配合物のコーティ
昆虫毒物は含まない配合物のような誘引配合物の代わり
ングを適用することにより、または、処理される領域に 10
の適用物、もまた想定される。このような配合物は、ミ
顆粒または粒状配合物を散布することにより、処理され
バエを昆虫毒物と接触させること以外の目的でミバエを
る地域に存在する木または他の構造物に直接適用するこ
誘引するようになっているミバエのルアとして使用する
とができる。
ことができるであろう。ある場所におけるミバエの特定
【0014】
のタイプまたは種の存在を検出し、昆虫集団を監視し、
更なる態様、形態、特徴物、利点、面および利益は以下
そして昆
の説明から明白になるにちがいない。
虫毒物と接触する以外の方法を使用して、農作物に有害
【図面の簡単な説明】
な昆虫を誘殺するために、例えば研究者、農芸学者、政
【0015】
府機関および個人により、昆虫毒物を含まない昆虫誘引
【図1】図1は実施例IIIに記載される試験において
配合物を使用することができる。昆虫誘引配合物は、広
、非晶質重合体マトリックス(APM)中のメチルオイ 20
範なトラップ、ルア、スプレー、ドロップ(dollo
ゲノール(ME)のみまたはメチルオイゲノール+キュ
ps)、コーティングおよび混合物中に使用することが
ールア(ME+CL)で誘引されたトラップ内に捕獲さ
でき、そして所望の場所にそれらを配置または送達する
れた、雄の東洋ミバエの数を洗わず棒グラフである。
ために、広範な装置および方法を使用することができる
【図2】図2は実施例IIIに記載される試験において
。
、非晶質重合体マトリックス(APM)中のキュールア
【0019】
(CL)単独またはメチルオイゲノール+キュールア(
一つの実施態様において、誘引配合物は、バクトロセラ
ME+CL)で誘引されたトラップ内に捕獲された、雄
・ドルサリス(Bacterocera
のメロンミバエの数を表す棒グラフである。
is)(東洋ミバエ)および他のミバエ種を誘引するこ
【発明を実施するための形態】
とが知られているメチルオイゲノール、バクトロセラ・
【0016】
30
ルアのみを含む配合物に比較しても
ククルビタエ(Bacterocera
ルアおよび
dorsal
cucurb
詳細な説明
itae)(メロンミバエ)および他のミバエ種を誘引
本発明の原理の理解を促進する目的のために、今度は、
することが知られているキュー
様々な実施態様に言及して、それらを説明するために具
にわたり、メチルオイゲノールとキュー
体的な言語が使用される。しかし、それらにより、本発
に連続した放出を提供するのに有効な生分解性ワックス
明の範囲の限定は意図されないことは理解されると考え
キャリアー、の組み合わせ物を含んでなる。前記のよう
られる。記載の実施態様中のあらゆる変更および更なる
に、先行研究は、キュー
更新並びに、本明細書に記載の本発明の原理のあらゆる
組み合わせ物が、メチルオイゲノールのみを含むルアよ
更なる応用は、発明が関与する当業者に対して通常起こ
りも東洋ミバエに対する誘引剤としては効果が弱いこと
ると考えられるようなものであると想定される。
キュー
40
ルアが、雄の東洋ミバエに対する誘引剤として
ルアの実質的
ルアとメチルオイゲノールの
が示されていた。従って、キュー
【0017】
ルア、および、長期間
ルアとメチルオイゲ
ノールのこのような組み合わせ物は、それらがメロンミ
バエおよび他のキュー
ルア反応性ミバエ種を引き付け
のメチルオイゲノールに対して妨害または拮抗効果をも
る点でキュー
つという、刊行文献中の一致した報告にも拘わらず、驚
洋ミバエおよび他のメチルオイゲノール反応性ミバエ種
ルア単独よりも有効ではなく、そして東
くべきことには、メチルオイゲノールとキュー
ルアは
を誘引する点ではメチルオイゲノール単独に劣るために
、特定の他の成分と合わせると、ミバエの多数の種に対
、利点を欠くものと広く認められるようになった。従っ
する合わせた誘引剤として、一緒に、有効に、使用する
て、キュー
ことができることが発見された。本明細書に記載の、ミ
は、単一の誘引配合物を使用して、メチルオイゲノール
バエの誘殺配合物が調製され、試験され、そして先行技
反応種とキュー
術に記載されたメチルオイゲノールとキュー
に合わないものと広く見なされている。
ルア組み
合わせ物に比較して、そして更にメチルオイゲノールの 50
【0020】
ルアとメチルオイゲノールの組み合わせ物
ルア反応種を防除するその最初の目的
( 8 )
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しかし、本明細書に開示される配合物中に使用されるよ
∼約15重量%の量のキュー
うに、メチルオイゲノールとキュー
ルアを含む。更に他の実
ルアの組み合わせ
施態様において、配合物は総配合物の約15重量%∼約
物は、驚くべきことには、単独で使用されるメチルオイ
25重量%の量のメチルオイゲノールおよび総配合物の
ゲノールに匹敵する、またはそれを超える程度まで、東
約5重量%∼約15重量%の量のキュー
洋ミバエおよび他のメチルオイゲノール反応性の種を引
本明細書で使用される用語「総配合物」は、与えられる
き付け、そして更に、単独で使用されるキュー
ルアに
配合物中の水以外のすべての成分を表す。この用語は、
匹敵する程度までキュー
ルアを含む。
ルアに反応性であるメロンミ
配合物の粘度および、畑内のある場所に適用後の配合物
バエおよび他のミバエの種をも誘引し、従って、以前知
のコーティングまたはドロップの乾燥時間、に影響をも
られた誘殺配合物により提供されたものより広いスペク
つことができるが、その他の場合には、一定の配合物の
トルの効果を提供する、二重の利点を達成する。従って 10
特性または効果に影響を与えない、本明細書に記載され
、本明細書に記載の配合物は、以前は、単一のルア中へ
るエマルションの実施態様に含まれる水量が、著しく変
の一緒の使用には不適切であると見なされていた誘引剤
動する可能性があることを理解して、この方法で使用さ
の組み合わせ物を使用して、予期に反し、そして驚くほ
れる。従って、総配合物の重量パーセントとして本開示
ど有効な昆虫誘引配合物を表す。
中に提供される値は、主題配合物の水分以外の成分のみ
【0021】
を表す。
従って、本開示は、メチルオイゲノールとキュー
ルア
【0024】
とを含む単一の配合物の適用による、メチルオイゲノー
用語「ワックス」は外界温度の近位で可塑性(展性)で
ル反応性およびキュー
ある化学化合物の一群を表す。
ルア反応性のミバエ種の昆虫の
防除を可能とする。これは、メチルオイゲノール反応性
それらは特徴として、45℃(113°F)超で溶融し
ミバエの種およびキュー
て、低粘度の液体を与える。ワックスは水に不溶性であ
ルア反応性ミバエの種を防除 20
するために別々の配合物の使用を必要とする先行技術に
るが、有機の、非極性溶媒に可溶性である。すべてのワ
対して有意な進歩である。従って、本開示により、更に
ックスは、合成および天然に存在する両者の、有機化合
経済効率のよい、またより広範に有効な処理が可能にな
物である。
る。
【0025】
【0022】
一つの実施態様において、生分解性ワックスキャリアー
一つの昆虫防除配合物の実施態様は、(a)メチルオイ
は、一定の処理場所の外界温度において水性噴霧可能性
ゲノール、(b)キュー
エマルションを形成するように操作可能な、一種または
ルア、および(c)長期間に
わたりメチルオイゲノールとキュー
ルアの連続的放出
複数の化合物を含んでなる。他の実施態様において、生
を提供するのに有効な、生分解性ワックスキャリアーを
分解性ワックスキャリアーは一定の処理場所の外界温度
含む。一つの実施態様において、長期間は少なくとも3 30
において固形ブロックまたは固形顆粒を形成するように
週間の期間である。他の実施態様において、長期間は少
操作可能な、一種または複数の化合物を含んでなる。水
なくとも4週間の期間である。更に他の実施態様におい
性の噴霧可能なエマルションの実施態様において、水性
て、長期間は少なくとも4週間の期間である。更に他の
エマルションは、生分解性ワックスキャリアーマトリッ
実施態様において、長期間は約4∼約12週間の期間で
クス中に分散され、そして放出可能に含まれたメチルオ
ある。
イゲノールとキュー
【0023】
ィングを形成するために、外界条件下に配置された後に
一つの実施態様において、配合物は総配合物の約0.0
、乾燥する(すなわち、エマルションから水の蒸発時に
1重量%∼約75重量%、または前記重量範囲内のあら
)ように操作可能である。水性エマルションの「噴霧す
ゆる重量範囲の量のメチルオイゲノール並びに総配合物
る方法」は、噴霧する、噴射するまたは散布することに
の約0.01重量%∼約40重量%、または前記重量範 40
よる配合物の適用を表す。外界温度において固形物であ
囲内のあらゆる重量範囲の量のキュー
る配合物の「噴霧する方法」は、処理表面に顆粒状物質
ル
ルアを含むドロップまたはコーテ
アを含む。例えば、他の実施態様において、配合物は総
として配合物を適用すること、または配合物を流動性状
配合物の約1重量%∼約60重量%の量のメチルオイゲ
態に加熱し、次に噴霧、噴射または散布により、ある場
ノールおよび総配合物の約1重量%∼約30重量%の量
所に配合物を適用すること、を意味する。メチルオイゲ
のキュー
ノールとキュー
ルアを含む。更に他の実施態様において、配
ルアは、ドロップ、コーティング、ブ
合物は総配合物の約5重量%∼約45重量%の量のメチ
ロック、顆粒等中に放出可能に含まれ、そして次に長時
ルオイゲノールおよび総配合物の約1重量%∼約20重
間にわたり、連続的にそれらから放出される。
量%の量のキュー
【0026】
ルアを含む。更に他の実施態様にお
いて、配合物は総配合物の約10重量%∼約30重量%
一つの実施態様において、生分解性ワックスキャリアー
の量のメチルオイゲノールおよび総配合物の約5重量% 50
は、蜜蝋、ラノリン、セラック蝋、カルナバ蝋、フルー
( 9 )
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ツワックス(例えば、ベイベリー(bayberry)
リックスを製造する方法を記載している、米国特許第6
またはサトウキビ蝋のような)、カンデリラ蝋、パラフ
,001,346号明細書に記載されたように製造する
ィンワックスのような炭化水素基剤のワックス並びに例
ことができる。このようなキャリアーはISCA
えば、マイクロクリスタリン、オゾケライト、セレシン
CHNOLOGIES,INC.1230
、モンタン、大豆蝋のような植物基材の蝋、のようなそ
ing
St.,Riverside,Califor
の他の蝋、またはそれらの組み合わせ物よりなる群から
nia
92507,United
TE
W.Spr
States
T M
o
選択される蝋である。一つの実施態様において、生分解
f Americaから商品名SPLAT
性ワックスキャリアーは総配合物の約10重量%∼約9
ialized
0重量%、または前記重量範囲内のあらゆる重量範囲の
Lure
量で配合物中に存在する。例えば、他の実施態様におい 10
gy)として入手可能である。
て、配合物は総配合物の約20重量%∼約80重量%の
一つの実施態様において、生分解性ワックスキャリアー
量の生分解性ワックスキャリアーを含む。更に他の実施
は、処理される地域に存在する植物の樹皮または葉また
態様において、配合物は総配合物の約30重量%∼約7
は他の構造物に付着し、次に表面から緩徐に侵食され、
0重量%の量の生分解性ワックスキャリアーを含む。
そして土壌中で生分解されるのに有効である。
まだ他の実施態様において、配合物は総配合物の約40
【0029】
重量%∼約60重量%の量の生分解性ワックスキャリア
誘殺ミバエ防除システムに有用な一つの実施態様におい
ーを含む。
て、配合物はまた、一種以上の昆虫毒物を含む(本明細
【0027】
書では「殺虫剤」とも呼ばれ、これらの用語はそれぞれ
一つの実施態様において、生分解性ワックスキャリアー
、一定の配合物中に単一の殺虫剤または一種を超える殺
はパラフィンワックスを含んでなる。パラフィンワック 20
虫剤の組み合わせ物を含むために使用される。)一つの
スは取り扱いが容易で、本明細書に記載の使用のために
実施態様において、昆虫毒物は総配合物の約0.002
実際的な融点を有し、そして比較的安価である。パラフ
重量%∼約25重量%、または前記重量範囲内のあらゆ
ィンワックスは約50∼60℃(120∼140°F)
る重量範囲の量で存在する。例えば、他の実施態様にお
の範囲の融点を有し、非極性であり、そして溶融される
いて、配合物は総配合物の約0.01重量%∼約20重
とメチルオイゲノールおよびキュー
ルアと混和性であ
量%の量の昆虫毒物を含む。まだ他の実施態様において
る。パラフィンワックスはまた、本明細書に記載の用途
、配合物は総配合物の約0.1重量%∼約15重量%の
に適した放出速度範囲で、メチルオイゲノールおよびキ
量の昆虫毒物を含む。まだ他の実施態様において、配合
ュー
物は総配合物の約0.2重量%∼約10重量%の量の昆
ルアの良好な連続的放出特徴を示す。一つの実施
Pheromone
Application
(Spec
&
Technolo
態様において、使用されるパラフィンワックスは約53
虫毒物を含む。
℃の平均融点をもつヘキサコサンを含んでなる。パラフ 30
【0030】
ィンワックスを含んでなる生分解性ワックスキャリアー
一つの実施態様において、昆虫毒物はスピノシン天然因
を含む配合物は、植物の樹皮または葉に付着し、メチル
子または半合成誘導体あるいはブテニル−スピノシン天
オイゲノールとキュー
ルアを長期間放出し、植物の表
然因子または半合成誘導体を含んでなる。使用すること
面から緩徐に侵食し、土壌中で生分解する水性エマルシ
ができる特定のスピノシンの例は、Spinosadお
ョンとして、畑の温度で適用することができる。あるい
よびスピネトラムを含む。
はまた、他の実施態様においては、パラフィンワックス
【0031】
を含んでなる生分解性ワックスキャリアーを含む配合物
約85%のスピノシンAおよび約15%のスピノシンD
は、固形ブロックまたは固形の顆粒として配合すること
を含んでなるSpinosadは、Dow
ができる。代わりの実施態様において、配合物は、単独
ciences(Indianapolis,Ind.
で(すなわち、単一の生分解性ワックスキャリアーとし 40
)により生産される殺虫剤である。スピノシンAおよび
てパラフィンワックスを使用して)、または他のタイプ
Dは、米国特許第5,362,634号明細書に開示さ
の生分解性キャリアーと組み合わせて、あるいは、更に
れたようにサッカロポリスポラ・スピノサ(Sacch
以下に考察されるような様々な添加剤と組み合わせて、
aropolyspora
パラフィンワックスを含むことができる。
より生成される天然の生成物である。スピノシン化合
【0028】
物は12−員の大環状ラクトン、中性の糖(ラムノース
生分解性ワックスキャリアーが水性の、噴霧可能エマル
)およびアミノ糖(フォロスアミン)に縮合された5,
ションの形態にある一つの実施態様において、キャリア
6,5−三環式リング系よりなる(Kirst等(19
ーは、参照することにより本明細書に引用されたことと
91)を参照されたい)。天然のスピノシン化合物は、
され、そして本明細書に記載の情報化学物質および/ま
Midwest
たは有害生物防除剤の放出のための生物学的不活性マト 50
ional
Area
AgroS
spinosa)の発酵に
Northern
Research
Reg
Center,Agr
( 10 )
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icultural
e,United
t
of
A
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Research
States
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Servic
Departmen
剤は、サッカロポリスポラ亜種LW
RRL
107129(N
30141およびそれらの突然変異体)から単
Agriculture(米国農業省、農業
離された。これらの化合物は、参照により本明細書に引
研究サービス、中西部領域北部地域研究センター),1
用されたこととされる、米国特許第6,800,614
815
Stre
号明細書に開示されている。これらの化合物は、その更
et,Peoria,III.61604の保存培養物
新が以前に開示されたスピノシン類においては可能でな
の収集品の、NRRL
North
University
18719、18537、18
かった部位において、更なる更新を可能にする、反応性
538、18539、18743、18395および1
官能基の存在により特徴付けられる。ブテニルスピノシ
8823として寄託された培養物からの発酵により生成
ンの、天然の、および半合成の誘導体は、参照により本
することができる。スピノシン化合物はまた、米国特許 10
明細書に引用されたこととされる、米国特許第6,91
第5,496,931号、第5,670,364号、第
9,464号明細書に開示されている。本明細書で使用
5,591,606号、第5,571,901号、第5
される用語「ブテニル−スピノシン」は天然因子および
,202,242号、第5,767,253号、第5,
、天然に生成される因子の半合成誘導体、を含むことが
840,861号、第5,670,486号および第5
意図される。
,631,155号明細書に開示されている。本明細書
【0034】
で使用される用語「スピノシン」は、天然の因子および
スピノシンおよびブテニルスピノシンは、すべての商業
、天然に生成された因子の半合成誘導体、を含むことが
的に関連したミバエ種に対して活性であると考えられる
意図される。これも参照により本明細書に引用されたこ
。Spinosadは150種を超える作物に対する使
ととされる、米国特許第6,001,981号明細書に
用につき承認されている。Spinosadは環境学的
開示されたように、これらのスピノシン化合物の多数の 20
に優しい殺虫剤として認められ、それは有機的インプッ
化学的更新物が調製されている。
トとして使用され、そしてEPAのPresident
【0032】
ial
スピネトラム、はDow
AgroSciences
Green
Chemistry
Challenge(大統領グリ
LLCにより市販される半合成スピノシン殺虫剤である
ーン化学チャレンジ)において1999年の受賞物であ
。スピネトラム(DE−175としても知られる)は5
った。
0∼90%の(2R,3aR,5aR,5bS,9S,
【0035】
13S,14R,16aS,16bR)−2−(6−デ
使用することができる他の昆虫毒物の例は、それらに限
オキシ−3−O−エチル−2,4−ジ−O−メチル−α
定はされないが、有機リン酸塩(例えば、ナレド、カル
−L−マンノピラノシルオキシ)−13−[(R2R,
バメート、ピレスロイド)、ニコチン類(例えば、イミ
5S,6R)−5−(ジメチルアミノ)テトラヒドロ− 30
ダクロプリドまたはチアクロプリド)、ベンゾイルフェ
6−メチルピラン−2−イルオキシ]−9−エチル−2
ニル尿素(例えば、ジミリンまたはノヴァルロン)、ジ
,3,3a,4,5,5a,5b,6,9,10,11
アシルヒドラジン(例えば、メトキシフェノジド)、フ
,12,13,14,16a,16b−ヘキサデカヒド
ェニルピラゾール(例えば、フィプロニルまたはエチプ
ロ−14−メチル−1−H−アス−インダセノ[3,2
ロール)、クロルフェナピル、ジアフェンチウロン、イ
−d]オキサシクロドデシン−7,15−ジオン、およ
ンドキサカルブ、メタフルマゾン、エマメクチン・ベン
び50∼10%の(2R,3aR,5aS,5bS,9
ゾエート、アバメクチン、ピリダリル、ジアミド(例え
S,13S,14R,16aS,16bS)−2−(6
ば、フルベンジアミド)、リナキシピル(クロラントラ
−デオキシ−3−O−エチル−2,4−ジ−O−メチル
ニリプロール)、およびシアジピル(シアントラニリプ
−α−L−マンノピラノシルオキシ)−13−[(R2
ロール)、前記のいずれかの混合物、他、を含む。
R,5S,6R)−5−(ジメチルアミノ)テトラヒド 40
【0036】
ロ−6−メチルピラン−2−イルオキシ]−9−エチル
代わりの実施態様において、本明細書に記載の配合物中
−2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,1
に含まれる一種または複数の昆虫毒物は例えば、そして
2,13,14,16a,16b−テトラデカヒドロ−
限定されずに、以下のリスト:アバメクチン、アセフェ
4,14−ジメチル−1H−アス−インダセノ[3,2
ート、アセタミプリド、アセシオン、アセトプロール、
−d]オキサシクロドデシン−7,15−ジオン、の混
アクリナスリン、アクリロニトリル、アラニカルブ、ア
合物の一般名である。スピネトラムの成分の合成は米国
ルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレスリ
特許第6,001,981号明細書に記載されている。
ン、アロサミジン、アリキシカルブ、アルファ−シペル
【0033】
メスリン、アルファ−エクジソン、アルファ−エンドス
他の実施態様において、昆虫毒物はマクロライド殺虫剤
ルファン、アミジシオン、アミノカルブ、アミトン、ア
を含んでなる。スピノシンに関連するマクロライド殺虫 50
ミトン・オキサレート、アミトラズ、アナバシン、アシ
( 11 )
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20
ダチオン、アザジラクチン、アザメシフォス、アジンフ
リウム、ドラメクチン、エクジステロン、エマメクチン
ォス−エチル、アジンフォス−メチル、アゾトエート、
、エマメクチンベンゾエート、EMPC、エムペンスリ
バシルス・スリンギエンシス(Bacillus
th
ン、エンドスルファン、エンドチオン、エンドリン、E
uringiensis)、バシルス・スフェリクス(
PN、エポフェノナン、エプリノメクチン、エスデパレ
Bacillus
sphaericus)、バリウム
スリン、エスフェンヴァレレート、エタフォス、エチオ
・ヘキサフルオロシリケート、バルスリン、ベンジオカ
フェンカルブ、エチオン、エチプロール、エトエート−
ルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタプ、ベータ−シフル
メチル、エトプロフォス、ギ酸エチル、エチル−DDD
スリン、ベータ−シペルメスリン、ビフェンスリン、ビ
、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エチレン
オアレスリン、ビオエタノメスリン、ビオペルメスリン
オキシド、エトフェンプロックス、エトリムフォス、E
、ビストリフルロン、ボラックス、ホウ酸、ブロムフェ 10
XD、ファムフール、フェンアミフォス、フェンアザフ
ンビンフォス、ブロモシクレン、ブロモ−DDT、ブロ
ロル、フェンクロルフォス、フェンエタカルブ、フェン
モフォス、ブロモフォス−エチル、ブフェンカルブ、ブ
フルスリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェ
プロフェジン、ブタカルブ、ブタチオフォス、ブトカル
ノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンピリスリン、
ボキシム、ブトネート、ブトキシカルボキシム、カジュ
フェンプロパスリン、フェンスルフォシオン、フェンチ
サフォス、ヒ酸カルシウム、多硫化カルシウム、カムフ
オン、フェンチオン−エチル、フェンバレレート、フィ
ェクロル、カルバノレート、カルバリル、カルボフラン
プロニル、フロニカミド、フルベンジアミド(およびそ
、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カル
れらの分割(resolved)異性体)、フルコフロ
ボスルファン、カルタプ、カルタプ塩酸、クロルアント
ン、フルシクロクスロン、フルシスリネート、フルフェ
ラニリプロール、クロルビシクレン、クロルダン、クロ
ネリム、フルフェンオクスロン、フルフェンプロックス
ルデコン、クロルジメフォルム、クロルジメフォルム塩 20
、フルヴァリネート、フォノフォス、フォルメタネート
酸、クロルエトキシフォス、クロルフェナピル、クロル
、フォルメタネート塩酸、フォルモシオン、フォルムパ
フェンヴィンフォス、クロルフルアズロン、クロルメフ
ラネート、フォルムパラネート塩酸、フォスメチラン、
ォス、クロロフォルム、クロロピクリン、クロルフォキ
フォスピレート、フォスチエタン、フフェノジド、フラ
シム、クロルプラゾフォス、クロルピリフォス、クロル
チオカルブ、フレスリン、ガンマ−シハロスリン、ガン
ピリフォス−メチル、クロルチオフォス、クロマフェノ
マ−HCH、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、
ジド、シネリンI、シネリンII、シネリン類、シスメ
HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘプテノフォス、ヘ
スリン、クロエソカルブ、クロサンテル、クロシアニジ
テロフォス、ヘキサフルムロン、HHDN、ヒドラメチ
ン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ナフテン酸銅、オレイン
ルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、ヒクインカルブ
酸銅、クマフォス、クミトエート、クロタミトン、クロ
、イミダクロプリド、イミプロスリン、インドキサカル
トキシフォス、クルフォメート、クリオライト、シアノ 30
ブ、ヨードメタン、IPSP、イサゾフォス、イソベン
フェンフォス、シアノフォス、シアントエート、シアン
ザン、イソカルボフォス、イソドリン、イソフェンフォ
トラニリプロール、シクレスリン、シクロプロスリン、
ス、イソフェンフォス−メチル、イソプロカルブ、イソ
シフルスリン、シハロスリン、シペルメスリン、シフェ
プロチオラン、イソチオエート、イソキサチオン、イヴ
ノスリン、シロマジン、シチオエート、DDT、デカル
ェルメクチン、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ヨ
ボフラン、デルタメスリン、デメフィオン、デメフィオ
ードフェンフォス、幼虫ホルモンI、幼虫ホルモンII
ン−O、デメフィオン−S、デメトン、デメトン−メチ
、幼虫ホルモンIII、ケレヴァン、キノプレン、ラム
ル、デメトン−O、デメトン−O−メチル、デメトン−
ダ−シハロスリン、ヒ酸鉛、レピメクチン、レプトフォ
S、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスル
ス、リンダン、リリムフォス、ルフェヌロン、リシダチ
フォン、ジアフェンチウロン、ジアリフォス、ケイソウ
オン、マラチオン、マロノベン、マジドックス、メカル
土、ジアジノン、ジカプソン、ジクロフェンチオン、ジ 40
バム、メカルフォン、メナゾン、メペルフルスリン、メ
クロルヴォス、ジクレシル、ジクロトフォス、ジシクラ
フォスフォラン、塩化水銀、メスルフェンフォス、メタ
ニル、ジエルドリン、ジフルベンズロン、ジロール、ジ
フルミゾン、メタクリフォス、メタミドフォス、メチダ
メフルスリン、ジメフォックス、ジメタン、ジメトエー
チオン、メチオカルブ、メトクロトフォス、メトミル、
ト、ジメスリン、ジメチルヴィンフォス、ジメチラン、
メトプレン、メトスリン、メトキシクロル、メトキシフ
ジネックス、ジネックス−ジクレキシン、ジノプロプ、
ェノジド、臭化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチ
ジノサム、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベ
ルクロロフォルム、塩化メチレン、メトフルスリン、メ
ンゾフォス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスル
トールカルブ、メトキサジアゾン、メヴィンフォス、メ
フォトン、ジチクロフォス、d−リモネン、DNOC、
キサカルベート、ミルベメクチン、ミルベマイシン・オ
DNOC−アンモニウム、DNOC−カリウム、DNO
キシム、ミパフォックス、ミレックス、モロスルタプ、
C−ナト
50
モノクロトフォス、モノメハイポ、モノスルタプ、モル
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フォチオン、モキシデクチン、ナフタロフォス、ナレド
ルカルブ、ゼータ−シペルメスリンおよびゾラプロフォ
、ナフタレン、ニコチン、ニフルリジド、ニテンピラム
ス、からの一種以上であることができる。
、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノヴァルロン、ノヴィ
【0037】
フルムロン、オメトエート、オキサミル、オキシデメト
一つの実施態様において、配合物中に含まれる殺虫剤は
ン−メチル、オキシデプロフォス、オキシジスルフォト
、有機農業への使用に承認された殺虫剤である。有機農
ン、パラ−ジクロロベンゼン、パラチオン、パラチオン
法は、大部分、国際機関により設定された基準に基づい
−メチル、ペンフルロン、ペンタクロロフェノール、ペ
て、多数の国により国際的に規制され、強制されている
ルメスリン、フェンカプトン、フェノスリン、フェント
。有機農場における使用に承認された天然誘導殺虫剤の
エート、フォレート、フォサロン、フォスフォラン、フ
例は、例えば、バシルス・スリンギエンシス、ピレスル
ォスメット、フォスニクロル、フォスファミドン、フォ 10
ム、Spinosad、ネエムおよびレテノンを含む。
スフィン、フォキシム、フォキシム−メチル、ピリメタ
【0038】
フォス、ピリミカルブ、ピリミフォス−エチル、ピリミ
前記に考察された成分に加えて、場合により使用される
フォス−メチル、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウ
添加剤として、様々な他の成分を昆虫防除配合物中に取
ム、pp’−DDT、プラレスリン、プレコセンI、プ
り入れることができる。一つの実施態様において、添加
レコセンII、プレコセンIII、プリミドフォス、プ
剤は、配合物からのメチルオイゲノールおよび/または
ロフェノフォス、プロフルラリン、プロフルスリン、プ
キュー
ロマシル、プロメカルブ、プロパフォス、プロペタムフ
例えば、配合物の物理的特性に影響を与え、そして/ま
ォス、プロポクスル、プロチダチオン、プロチオフォス
たは例えば、天候条件から配合物を保護するか、いずれ
、プロトエート、プロトリフェンブート、ピメトロジン
かの成分を含んでなる。このような、場合により使用さ
、ピラクロフォス、ピラフルプロール、ピラゾフォス、 20
れる添加剤は、なかでも、乳化剤、可塑化剤、揮発性抑
ピレスメトリン、ピレスリンI、ピレスリンII、ピレ
制剤、抗酸化剤、脂質、様々な紫外線ブロッカーおよび
スリン類、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオ
吸収剤または抗微生物剤を含む。一つの実施態様におい
ン、ピリフルクイナゾン、ピリミジフェン、ピリミテー
て、一種以上の添加剤は、総配合物の約0.001重量
ト、ピリプロール、ピリプロキシフェン、クアッシア、
%∼約20重量%、または前記重量範囲内のあらゆる重
クイナルホス、クイナルホス−メチル、クイノチオン、
量範囲の総量で配合物中に含まれる。例えば、他の実施
ラフォキサニド、レスメトリン、ロテノン、リアニア、
態様において、一種以上の添加剤は、総配合物の約0.
サバヂラ、スクラダン、セラメクチン、シラフルオフェ
1重量%∼約10重量%の総量で配合物中に含まれる。
ン、シリカゲル、亜ヒ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム
更に他の実施態様において、一種以上の添加剤は、総配
、ナトリウム・ヘキサフルオロシリケート、チオシアン
合物の約1重量%∼約6重量%の総量で配合物中に含ま
酸ナトリウム、ソファミド、スピネトラム、Spino 30
れる。
sad、スピロメシフェン、スピロテトラマート、スル
【0039】
コフロン、スルコフロン−ナトリウム、スルフルアミド
添加剤は例えば、生分解性ワックスキャリアーおよび添
、スルフォテプ、スルフォキサフロル、スルフリル・フ
加剤を含む、前以て配合されたキャリアー混合物中に含
ルオリド、スルプロフォス、タウ−フルヴァリネート、
まれて、それが次にメチルオイゲノール、キュー
タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブフェンピ
および場合により昆虫毒物とブレンドされて、昆虫防除
ラド、テブピリムフォス、テフルベンズロン、テフルス
配合物を提供することができる。前以て配合されるキャ
リン、テメフォス、TEPP、テラレスリン、テルブフ
リアー混合物は、本開示に従う前以て決定された比率の
ォス、テトラクロロエタン、テトラクロルヴィンフォス
キャリアー混合物と選択された添加剤を合わせることに
、テトラメスリン、テトラメチルフルスリン、テータ−
より調製されるか、あるいは市販品を購入されることが
シペルメスリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チ 40
できる。例えば、一つの実施態様において、前以て配合
クロフォス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオシ
されたキャリアー混合物は、ISCA
クラム・オキサレート、チオジカルブ、チオファノック
OGIES,INC.(Riverside,Cali
ス、チオメトン、チオスルタプ、チオスルタプ−二ナト
fornia)から市販されるSPLAT
リウム、チオスルタプ−一ナトリウム、スリンギエンシ
スを含んでなる。この実施態様において、それらにより
ン、トルフェンピラド、トラロメスリン、トランスフル
生成される昆虫防除配合物の粘度に影響を与えるために
スリン、トランスペルメスリン、トリアラテーン、トリ
、メチルオイゲノール、キュー
アザメート、トリアゾフォス、トリクロルフォン、トリ
昆虫毒物がそれらと混合される前に、それらと一緒に、
クロルメタフォス−3、トリクロロナート、トリフェノ
またはその後に、場合により、SPLAT
フォス、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン
ス中に水を添加し、混合することができる。
、ヴァミドチオン、ヴァニリプロール、XMC、キシリ 50
【0040】
ルアの放出速度に影響を与えるか、あるいは、
ルア
TECHNOL
T M
マトリック
ルアおよび場合による
T M
マトリック
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更に、一つの実施態様において、昆虫防除配合物中に含
を含む。更に他の実施態様において、配合物は総配合物
まれることができる添加剤に関して、配合物は、配合物
の約1重量%∼約25重量%の量の可塑化剤を含む。ま
の乳化性特性を付与または改善するための乳化剤を含む
だ他の実施態様において、配合物は総配合物の約1重量
。代わりの実施態様に使用することができる乳化剤の例
%∼約15重量%の量の可塑化剤を含む。
は、レシチンおよび変性レシチン、モノ−
【0043】
およびジグリセリド、ソルビタン・モノパルミテート、
他の実施態様において、配合物は、配合物および/また
ソルビタン・モノオレエート、ソルビタン・モノラウレ
は一種以上のその成分を、崩壊から防護するように操作
ート、ポリオキシエチレン−ソルビタン・モノオレエー
可能な少なくとも一種の抗酸化剤を含む。含むために適
ト、脂肪酸、脂質およびそれらの組み合わせ物を含む。
した抗酸化剤の例は、限定せずに、ビタミンE、BHA
乳化剤は、限定はされないが、ソルビタン・モノオレエ 10
(ブチル化ヒドロキシアニソール)およびBHT(ブチ
ート(アンヒドロソルビトール・ステアレート、分子式
ル化ヒドロキシトルエン)を含む。一つの実施態様にお
C2 4 H4 6 O6 )、ARLACEL
いて、少なくとも一つの抗酸化剤は、総配合物の約3重
N
MS、CRILL
WSORB
60、ARMOTA
3、CRILL
K3、DRE
量%まで、または前記範囲内のあらゆる範囲の量で配合
60、EMSORB
物中に存在する。例えば、他の実施態様において、配合
S、HODAGSMS
物は総配合物の約0.1重量%∼約3重量%の量の少な
60、DURTAN
2505、GLYCOMUL
、IONET
S60、LIPOSORB
S、LIP
くとも一種の抗酸化剤を含む。更に他の実施態様におい
OSORB
て、配合物は、総配合物の約0.1重量%∼約2重量%
S−20、MONTANE
33F、NEWCOL
0、NISSAN
ION
SP
IKEMAL
60、MS
60、NIKKOL
NONION
SS
の量の少なくとも一種の抗酸化剤を含む。
3
まだ他の実施態様において、配合物は、総配合物の約0
60、NON 20
SP
60R、R
【0044】
60、SORGEN
55、およびSPAN
.1重量%∼約1重量%の量の少なくとも一種の抗酸化
剤を含む。
250、ソルビタンc、ソルビタン
・ステアレート、SORBON
50、SPAN
SP
60、NONION
S
33、MS
他の実施態様において、配合物は更に、配合物および/
60を含む当
または一種以上のその成分を、光線分解から防護するの
該技術分野で周知であり、また市販されている広範な乳
に有効な、少なくとも一種の紫外線ブロッカーを含む。
化剤製品から選択することができる。使用することがで
この使用に適する紫外線ブロッカーの例は、ベータ−カ
きる他のソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビタン・モ
ロテンおよびp−アミノ安息香酸を含む。
ノステアレート、ソルビタン・トリステアレート、ソル
一つの実施態様において、少なくとも一種の紫外線ブロ
ビタン・セスキオレエート、ソルビタン・トリオレエー
ッカーは、総配合物の約3重量%まで、または前記範囲
トを含む。一つの実施態様において、乳化剤SPAN
30
内のあらゆる範囲の量で配合物中に存在する。例えば、
60が配合物中に含まれている。
他の実施態様において、配合物は、総配合物の約0.5
【0041】
重量%∼約3重量%の量の、少なくとも一種の紫外線ブ
一つの実施態様において、乳化剤は、総配合物の約10
ロッカーを含む。更に他の実施態様において、配合物は
重量%まで、または前記の範囲内のあらゆる範囲の量で
、総配合物の約0.5
、配合物中に存在する。例えば、他の実施態様において
重量%∼約2重量%の量の、少なくとも一種の紫外線ブ
、配合物は、総配合物の約1重量%∼約10重量%の量
ロッカーを含む。まだ他の実施態様において、配合物は
の乳化剤を含む。まだ他の実施態様において、配合物は
、総配合物の約0.5重量%∼約1.5重量%の量の、
、総配合物の約1重量%∼約6重量%の量の乳化剤を含
少なくとも一種の紫外線ブロッカーを含む。
む。まだ他の実施態様において、配合物は総配合物の約
1重量%∼約5重量%の量の乳化剤を含む。
【0045】
40
他の実施態様において、配合物は更に、配合物および/
【0042】
または一種以上のその成分を微生物の破壊から防護する
可塑化剤は、例えば、畑における崩壊に対するその抵抗
ための、少なくとも一種の抗微生物成分を含む。適切な
性を拡大するためのような本明細書に記載の配合物の物
抗微生物成分の例は、ソルビン酸カリウム、硝酸カリウ
理的特性に影響を与えることができる。一つの実施態様
ム、亜硝酸カリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−
において、昆虫防除配合物は可塑化剤を含む。適切な可
3−オン(Proxel(登録商標)
塑化剤の例は、グリセリンおよび大豆油を含む。一つの
物成分;ArchChemicals,Incから市販
実施態様において、可塑化剤は、総配合物の約40重量
)およびプロピレンオキシドを含む。一つの実施態様に
%まで、または前記範囲内のあらゆる範囲の量で配合物
おいて、少なくとも一種の抗微生物成分は、総配合物の
中に存在する。例えば、他の実施態様において、配合物
約3重量%まで、または前記範囲内のあらゆる範囲の量
は総配合物の約1重量%∼約40重量%の量の可塑化剤 50
で配合物中に存在する。例えば、他の実施態様において
GXL中の殺生
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、配合物は、総配合物の約0.1重量%∼約3重量%の
【0048】
量の、少なくとも一種の抗微生物成分を含む。更に他の
更に他の実施態様において、該配合物はまた、それらの
実施態様において、配合物は、総配合物の約0.1重量
広範なものが知られ、市販されている、例えば、食品着
%∼約2重量%の量の、少なくとも一種の抗微生物成分
色料または他の着色剤のような、視覚的誘引剤を含む。
を含む。
例えば、補助剤、湿潤剤、粘度更新剤のような他の成分
【0046】
もまた、含むことができる。
他の化合物および物質もまた、それらが配合物の誘引作
【0049】
用を実質的に妨げない場合は、本明細書に記載の配合物
本明細書に記載の配合物の成分は、当該技術分野で知ら
中に含まれることができる。ある添加剤が誘引作用を実
れたあらゆる方法で混合することができる。例えば、配
質的に妨げるかどうかは、添加化合物または物質を含ま 10
合物は、前以て決定された量の生分解性ワックス、すな
ない特定の配合物、および、添加される化合物または物
わちパラフィンワックスを、前以て決定された量の水と
質以外は同一である配合物、の効果の直接的比較を伴う
混合し、次に前以て決定された量のメチル
、標準の試験フォーマットにより決定することができる
オイゲノールとキュー
。
することができる。(「前以て決定された量」はそれぞ
【0047】
れ、最終的結合剤配合物中の様々な成分の所望比率に基
例えば、更なる生物活性成分もまた、本明細書に記載の
づく)。場合により使用される更なる成分(すなわち、
配合物に含まれることができる。用語「更なる生物活性
添加剤)もまた、混合のあらゆる段階で、前以て決定さ
化合物」は、本明細書では、一種以上の以下の種類:誘
れた量を添加することができる。成分の比率は、配合物
引剤、幼虫ホルモン、植物ホルモン、有害生物防除剤(
の意図される特性、意図される適用法および他の考慮事
pesticides)、抗真菌剤(fungicid 20
項に基づいて選択される。
es)、除草剤、栄養剤、微細栄養剤、バクテリア(バ
【0050】
シルス・スリンギエンシスのような)、昆虫の病原ウイ
配合物を調製する一つの方法において、最初に、ワック
ルス[セロリ・ルーパー(looper)ウイルスのよ
スのタイプに応じて、ワックスを融点温度、典型的には
うな]、肥料、植物ミネラル補充剤、または作物生産の
約40℃∼約80℃、好適には約50℃∼約60℃に、
特定の需要を満たすために配合物中に含むことができる
絶えず撹拌しながら加熱する。次に、メチルオイゲノー
他の成分の中に入る、前記のもの以外の化合物を表すた
ルとキュー
めに使用される。例えば、更なる生物活性成分は、それ
でまたは組み合わせて、溶融ワックスキャリアーに直接
らの多数が知られ、市販されている、様々な更なる可能
添加し、そして混合物を撹拌する。必要な場合は、更な
な標的種に対する、一種以上の更なる雄特異的な誘引剤
る水、または乳化のための乳化剤を添加して、最終配合
を含むことができる。例は、限定はされないが、例えば 30
物を形成する。配合物は撹拌するか、または機械的に乳
ラチルア(latilure)を含むマレーシアミバエ
化することができる。次に、配合物を冷却し、水性エマ
(Bactrocera
ratifrons)に対す
ルションとして保存するか、またはワックスを例えば、
る誘引剤;例えばVert−lureを含む世代合同(
ディスクディスペンサーのような固形の物体に成型する
jointed)パンプキン・ハエ(Dacus
か、あるいは顆粒または粉末として配合する。
ve
ルアを添加することにより調製
ルア、および場合により更なる成分を単独
rtebrates)に対する誘引剤;例えば、トリメ
【0051】
ドルア(trimedlure)またはセラルア(ce
前記のように、昆虫防除配合物を製造する一つの方法に
ralure)を含む地中海ミバエ(Ceratiti
おいて、生分解性ワックスキャリアーおよび場合により
s
capitata)に対する誘引剤;例えば、アル
使用される添加剤を含む、前以て配合されたキャリアー
ファ−コペネ(copaene)を含むクルミの殻のハ
混合物が最初に製造されるか(すなわち、直前の段落に
エ(Rhagoletis
記載のように)、あるいは提供され、そして次にメチル
completa)に対す 40
る誘引剤;例えば、スピロケタールを含むオリーブミバ
オイゲノール、キュー
エ(Bactocera
虫毒物および、場合により使用される更なる水と混合さ
oleae)に対する誘引剤
ルア、場合により使用される昆
を含む。
れて、昆虫防除配合物を提供する。
一つの実施態様において、更なる一種以上の生物活性成
【0052】
分は、総配合物の約20重量%まで、または前記範囲内
使用時にメチルオイゲノールとキュー
のあらゆる範囲の量で含まれる。例えば、他の実施態様
ら放出される速度(「放出速度」と呼ばれる)は、配合
において、一種以上の更なる生物活性成分は、約10重
物中の一種または複数の、前記の、場合により使用され
量%までの量で含まれる。更に他の実施態様において、
る添加剤を含む方法により調整することができる。様々
一種以上の更なる生物活性成分は、約5重量%までの量
な実施態様において、前記のような他の生物活性剤の場
で含まれる。
50
ルアが配合物か
合による添加により、植物の生長および保護を高めるこ
( 15 )
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とができる。本明細書に記載の配合物を使用する一つの
たは揮発性抑制剤のような特定の添加剤の存在により、
方法において、噴霧可能形態、または固形形態いずれか
影響を受けることができる。揮発性抑制剤は誘引剤の放
の配合物は、果樹園、庭園、植物、樹木または土壌のよ
出速度を遅らせる。
うな処理されるべき地域または表面、あるいは処理され
ビタミンEのような抗酸化剤は誘引剤の安定度を増加し
るべき地域中またはそれに近接した他の構造物に、また
、それらの分解および酸化を遅らせる。その結果、これ
はそれらの上に直接適用される。噴霧可能なエマルショ
らの添加剤を含む配合物の実施態様は、誘引剤が防護さ
ンの実施態様が適用されて、処理される表面上にドロッ
れず、酸化に暴露される可能性がある実施態様よりも、
プまたはコーティングを形成し、それから、メチルオイ
より経済的で、改善された寿命をもつことができる。
ゲノールとキュー
【0055】
ルアが長期間にわたり、実質的に連
続的方法で放出される。他の実施態様において、配合物 10
すべての前記のパラメーターはばらつき、それらのばら
は、長期間にわたり、固形の生分解性ワックスキャリア
つきはメチルオイゲノールとキュー
ーマトリックスから、メチルオイゲノールを連続的に放
速度および異なる有用な寿命(配合物が有効量のメチル
出するように操作可能な、ディスク、顆粒または粉末の
オイゲノールとキュー
ような固形組成物として適用される。
「寿命(longevities)」とも呼ばれる)を
【0053】
もつ配合物を提供する。これらの特性のすべてのばらつ
生分解性ワックスキャリアーからの放出速度の制御のた
きは本開示の範囲内にあることが意図される。
めに、様々な添加剤を使用して、配合物を注文に応じて
【0056】
製造することができる。一つの実施態様において、配合
本開示の他の面は、ミバエの防除および管理法に関する
物中に含まれるメチルオイゲノールとキュー
。このような防除は、例えば、防護されるべき蔓延され
ルアの量
ルアの異なる放出
ルアを放出し続ける期間を表す
は、1または複数の交配季節中そして/あるいは防護が 20
た可能性がある地域、またはミバエが、根絶、または許
必要な、または望まれる、前以て決められた期間中、昆
容レベルまでの、それらの数の低減、によるように、防
虫防除を提供するのに十分であるように計算される。生
除される必要がある蔓延された地域、のような場所(l
分解性ワックスキャリアーからのメチルオイゲノールと
ocus)に、本明細書に記載の配合物を送達または適
キュー
ルアの放出速度は例えば、生分解性ワックスキ
用することにより実施される。一つの実施態様において
ャリアーの物理的特性により、生分解性ワックスキャリ
、配合物は約0.05∼1.0キログラム/ヘクタール
アー、メチルオイゲノール、キュー
ルアおよび他の、
の量で、このような地域に適用される。処理は、ある地
場合により使用される成分それぞれの濃度並びにそれら
域に、果樹園内の植物または他の表面上に配置された大
の比率により、配合物全体の物理的特性および特徴によ
量のドロップ(1∼4グラムの製品)の製品の総量を均
り、一種以上の、場合により使用される添加剤の存在ま
一に噴霧する方法を含むことができる。他の処理方法は
たは不在により、添加剤のタイプおよび濃度により、適 30
、トラップ内に一定量の配合物を配置する方法を含む。
用条件により、天候により、そして季節により、影響を
更に他の処理法は、果樹園の周囲の地域、または処理さ
受けることができる。例えば、ドロップまたはコーティ
れる他の地域に配合物を噴霧または適用して、作物自体
ング層の厚さは放出速度に影響を与える。例えば、配合
上への配合物成分の残留物を残すことを回避する方法に
物中に特定の添加剤を含むことにより、より低い濃度の
よる。本明細書に記載の生分解性ワックスキャリアーは
メチルオイゲノールおよび/またはキュー
ルアを含む
、それら自体、生物学的に非活性であり、またその後、
ことにより、またはより厚いパラフィンワックスのディ
どんな残留物の、環境または安全性の問題をも誘起せず
スクまたはより大きい顆粒を提供することにより、配合
に、生分解されるために、本明細書に記載の配合物は安
物がより厚いドロッ
全で、非植物毒性であり、従って、果実園の樹木および
プまたはコーティングとして適用される時に、より遅い
他の作物との直接的接触に適する。本明細書に記載の配
放出速度が達成される。反対に、より高濃度のメチルオ 40
合物は、最初の適用以外のどんな更なる処理も必要とし
イゲノールおよび/またはキュー
ない。容器の取り外し、または残留物の洗浄も必要でな
ルアをもち、そして
薄いコーティング、より大きい面積のディスクまたはよ
い。適用は特別の装置をも必要としない。
り小さい顆粒として適用される、添加剤を含まずワック
【0057】
スキャリアーのみを含む配合物により、より早い放出速
現在、この方法を実施する最良の方法を表す一つの実施
度を達成することができる。
態様において、本明細書に記載の昆虫防除配合物は、選
【0054】
択される処理地域における樹木、植物または他の構造物
放出速度に対する添加剤の効果に関しては、メチルオイ
(電気、ガス、水道の柱等のような)上に直接噴霧され
ゲノールとキュー
る水性懸濁液またはエマルションとして提供される。比
ルアの放出速度はまた、メチルオイ
ゲノールおよびキュー
ルアと一緒に、生分解性ワック
スキャリアー中に取り入れられた、抗酸化剤および/ま 50
較的低い粘度をもつ配合物に対して、これは一般的なタ
イプの農業用噴霧器を使用することにより実施すること
( 16 )
JP
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ができる。比較的高い粘度の配合物は、高粘度物質を噴
地域内の樹木またはプラント構造物上に直接配置するか
射するために有用な他の装置を使用して適用することが
、または地上に散布することができる。これは例えば、
できる。このような装置の例は、容易に、本明細書に記
一般的なタイプの農業用散布機を使用することにより達
載のような昆虫防除配合物のドロップを送達するように
成することができる。
させることができる市販のグリースポンプおよびコーキ
【0060】
ングガンを含む。一つの実施態様において、配合物は、
本明細書に記載の配合物の使用は、単位面積当たりに適
大気中用または背負い用噴霧装置を使用して適用される
用するべき配合物の量に関して柔軟性を提供する。すな
。他の実施態様において、配合物は、コーキングガン(
わち、配合物中の多様な成分の濃度に応じて、一定の地
caulking
域内の有害生物集団の圧力または所望の目的に応じて、
gun)タイプの装置またはグリー
スポンプタイプの装置を使用して適用される。コーキン 10
配合物の固定量を変えて適用することができる。配合物
グガンタイプまたはグリースポンプタイプの送達装置を
の適用は、その畑の有害生物の分布および密度に最良に
使用する時は、配合物は送達装置に取り付けるようにな
合致するように使用者により調整することができる。面
ったチュ
積当たり固定量の、一定の配合物実施態様を使用するこ
ーブ中に充填され、提供されることができる。本開示か
とにより、例えば、高密度の小さい点状源により配合物
ら明白なように、配合物は広範な粘度をもつようにさせ
を適用して、交配破壊効果を最大にするか(高い有害生
ることができる。一つの実施態様において、配合物は植
物圧力に推奨される)、あるいは低密度の、より大きい
物に直接適用される。本明細書に記載のエマルション配
点状源により、適用物の寿命を増加する(比較的低い有
合物は地上レベルから噴霧または噴射され、従って、作
害生物集団圧力に推奨される)ことを選択することがで
業者が従来のプラスチックのミバエトラップまたは他の
きる。
ディスペンサーをつるすために到達するのに便利である 20
【0061】
と考えられるよりも高い、樹木または他の比較的高い構
本明細書に記載の配合物は一旦適用されると、空間的に
造物中のような表面に適用されることができる。
離れた長期継続する点状源を提供し、標的の有害生物昆
【0058】
虫を誘引し、そして標的外の生体に対し、実質的な、有
水性懸濁液またはエマルションの形態の昆虫防除配合物
害効果をもたずに、有効な防除を提供する。
が、処理表面(噴霧された表面とも呼ばれる)に適用さ
【0062】
れた後に、エマルションからの水分が蒸発し、生分解性
一つの面において、前記説明を考慮して、当業者により
ワックスキャリアー(「生分解性ワックスキャリアーマ
認められるように、本開示は、(i)メチルオイゲノー
トリックス」とも呼ばれる)内に分布されたメチルオイ
ル、(ii)キュー
ゲノールとキュー
ワックスキャリアーを含む昆虫防除配合物を提供し、こ
ルアを含む、付着性乾燥ドロップま
ルアおよび (iii)生分解性
たはコーティングをもたらす。メチルオイゲノールおよ 30
こで、メチルオイゲノールとキュー
びキュー
ルアが生分解性ワ
ルア並びに場合により配合物に含まれる、あ
ックスキャリアー中に分散され、生分解性ワックスキャ
らゆる更なる誘引剤は、それが蒸発する乾燥したドロッ
リアーが少なくとも4週間にわたる期間中、メチルオイ
プまたはコーティングの表面に拡散することにより、あ
ゲノールとキュー
るいはマトリックスの崩壊または侵食によるいずれかに
一つの実施態様において、メチルオイゲノールは、配合
より、長期間にわたり、マトリックスから連続的に放出
物の約1重量%∼約60重量%であり、キュー
される。誘引剤は、ミバエの一種以上の標的タイプおよ
配合物の約1重量%∼約30重量%であり、そして生分
び/または種の集団を誘引するのに十分な速度で放出さ
解性ワックスキャリアーは配合物の約10重量%∼約9
れる。一つの実施態様において、その放出速度は、同一
0重量%である。本明細書記載のいずれかの態様に従う
タイプまたは種の雌の昆虫により天然に放出されるフェ
ロモンのレベルと、ほぼ同等またはそれ以上である。
ルアを放出するように操作できる。
ルアは
と、更に、配合物が水を更に含み、その中に水中に懸濁
40
された生分解性ワックスキャリアーの固形粒子を含む流
【0059】
動体懸濁物を含んでなり、そしてメチルオイゲノールと
他の実施態様において、本明細書に記載の配合物は、固
キュー
形ブロックまたは顆粒または粉末として提供され、また
包括されている配合物が提供される。一つの実施態様に
ブロックまたは顆粒または粉末は、処理地域内の樹木ま
おいて、メチルオイゲノールは配合物の約5重量%∼約
たは植物上またはそれらに隣接して、ブロックまたは顆
45重量%であり、キュー
粒または粉末を配置することにより、処理地域内の一つ
∼約20重量%であり、そして生分解性ワックスキャリ
または複数の場所に適用される。ブロックまたは顆粒ま
アーは配合物の約20重量%∼約80重量%である。更
たは粉末は、所望される場合は、ミバエのトラップ内に
に、本明細書記載のいずれかの態様に従うと、流動体懸
置くことができるが、トラップの使用は必須ではない。
濁物がエマルションの形態にある配合物が提供される。
あるいはまた、ブロックまたは顆粒または粉末は、処理 50
更に本明細書記載のいずれかの態様に従うと、配合物が
ルアが固形粒子および水の片方または両方中に
ルアは配合物の約1重量%
( 17 )
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更に一種以上の昆虫毒物を含む配合物が提供される。一
0重量%の、乳化剤、可塑化剤および抗酸化剤よりなる
つの実施態様において、メチルオイゲノールは配合物の
群から選択される一種以上の添加剤、を含んでなる。
約1重量%∼約60重量%であり、キュー
ルアは配合
本明細書に記載のあらゆる実施態様において、配合物は
物の約1重量%∼約30重量%であり、生分解性ワック
更に、少なくとも一種の更なる生物活性成分を含むこと
スキャリアーは配合物の約10重量%∼約90重量%で
ができる。配合物は例えば、少なくとも一種の更なる昆
あり、そして一種以上の昆虫毒物は配合物の約0.00
虫誘引剤を含むことができる。
2重量%∼約25重量%である。本明細書に記載の通り
【0065】
の広範な他の昆虫毒物もまた想定されるが、昆虫毒物は
更に本明細書に記載の実施態様のいずれかに従うと、配
例えば、Spinosadであることができる。
【0063】
合物はエマルションであり、そのエマルションは噴霧可
10
能、噴射可能または分散可能な、配合物が提供される。
更に、本明細書記載のいずれかの態様に従うと、配合物
更に本明細書に記載の実施態様のいずれかに従うと、そ
が、水中に懸濁された生分解性ワックスキャリアーの固
の生分解性ワックスキャリアーは多孔質マトリックス構
形粒子を含んでなるエマルションの形態にあり、そして
造物を含んでなる固形ブロック、顆粒または粉末を形成
メチルオイゲノールとキュー
ルアが固形粒子および水
し、そしてメチルオ
の一方または両方中に包括されている配合物が提供され
イゲノールとキュー
る。本明細書に記載のいずれかの実施態様におけるワッ
る配合物が提供される。
クスキャリアーは、パラフィンワックス、カルナバ蝋、
【0066】
蜜蝋、カンデリラ蝋、フルーツ蝋、ラノリン、セラック
一つの実施態様において、昆虫防除配合物は、配合物の
ワックス、ベイベリーワックス、サトウキビ蝋、マイク
約5重量%∼約45重量%のメチルオイゲノール、配合
ロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、モ 20
物の約1重量%∼約20重量%のキュー
ンタンワックスおよびそれらの組み合わせ物よりなる群
の約20重量%∼約80重量%の生分解性ワックスキャ
から選択される一員を含んでなることができる。生分解
リアーを含み、および配合物の約0.1重量%∼約20
性ワックスキャリアーは例えば、パラフィンワックスを
重量%の昆虫毒物を含み;その昆虫毒物はSpinos
含んでなることができるか、または本質的にパラフィン
adおよびスピネトラムから選択され、配合物は噴射可
ワックスよりなることができる。前記のいずれかの実施
能なエマルションを含んでなり、メチルオイゲノール、
態様において、ワックスキャリアーは約20重量%∼約
キュー
80重量%の量で存在することができる。
アー中に分散され、そして生分解性ワックスキャリアー
【0064】
は少なくとも4週間にわたる期間、メチルオイゲノール
本明細書に記載の実施態様において、配合物は更に、脂
とキュールアを放出するように操作することができる。
質、乳化剤、UVブロッカーおよび吸収剤、抗微生物剤 30
【0067】
、抗酸化剤並びに揮発性抑制剤よりなる群から選択され
他の面において、本開示は、(i)加熱されたワックス
る一種以上の添加剤を含んでなることができる。一種以
キャリアーを提供し、(ii)加熱ワックスキャリアー
上の添加剤は例えば、約0.001重量%∼約20重量
中にメチルオイゲノールとキュー
%の量で、または約0.1重量%∼約10重量%の量で
なくとも約10重量%のワックスキャリアー、約0.0
存在することができる。本明細書に記載のいずれかの実
1重量%∼約75重量%のメチルオイゲノール、および
施態様において、添加剤は、配合物の約10重量%まで
約0.01重量%∼約40重量%のキュー
の量の乳化剤を含んでなることができる。添加剤は例え
でなるブレンド混合物を提供し、そして(iii)ブレ
ば、脂質、大豆油、レシチン、変性レシチン、モノグリ
ンド混合物中に水を混合して、水性エマルションを生成
セリド、ジグリセリド、ソルビタンおよび脂肪酸、並び
する工程を含む、昆虫防除配合物を調製する方法を提供
にそれらの組み合わせ物よりなる群から選択される乳化 40
する。一つの方法の実施態様において、ワックスキャリ
剤を含んでなることができる。本明細書に記載のあらゆ
アーは、パラフィンワックス、カルナバ蝋、蜜蝋、カン
る実施態様において、添加剤は配合物の約0.1重量%
デリラ蝋、フルーツ蝋、ラノリン、セラックワックス、
∼約3重量%の量で抗酸化剤を含んでなることができる
ベイベリーワックス、サトウキビ蝋、マイクロクリスタ
。抗酸化剤は例えば、ビタミンE、ブチル化ヒドロキシ
リンワックス、オゾケライト、セレシン、モンタンワッ
アニソールおよびブチル化ヒドロキシトルエンよりなる
クスおよびそれらの組み合わせ物よりなる群から選択さ
群から選択される一員を含んでなることができる。一つ
れる一員を含んでなる。更に、本明細書に記載の実施態
の実施態様において、配合物は約20重量%∼約80重
様のいずれかに従うと、パラフィンワックスは約10重
量%のパラフィンワックス、約5重量%∼約45重量%
量%∼約90重量%の量で存在し、メチルオイゲノール
のメチルオイゲノール、約1重量%∼約20重量%のキ
は約5重量%∼約45重量%の量で存在し、そしてキュ
ュー
ー ルアは約1重量%∼約20重量%の量で存在する方
ルアおよび、合わせて約0.001重量%∼約1 50
ルアがその物体内に連行されてい
ルア、配合物
ルアおよび昆虫毒物は生分解性ワックスキャリ
ルアを混合して、少
ルアを含ん
( 18 )
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法が提供される。本明細書に記載の方法はいずれも、更
【0069】
に、加熱ワックスキャリアー中に、脂質、可塑化剤、U
本明細書に記載のいずれかの実施態様において、その方
Vブロッカーおよび吸収剤、抗微生物剤、抗酸化剤並び
法は処理される地域上に、有効量の昆虫防除配合物を適
に揮発性抑制剤よりなる群から選択される一種以上の添
用する方法を含むことができる。本明細書に記載のいず
加剤の、ブレンド混合物または水性エマルションを取り
れかの実施態様において、その適用法は噴霧を含んでな
入れる方法を含むことができる。更に、本明細書に記載
ることができる。本明細書に記載のいずれかの方法にお
のいずれかの方法に従うと、エマルションは、少なくと
いて、その方法は、それらの有害生物を防除するのに十
も約3週間、少なくとも約4週間、または少なくとも約
分な量の配合物を、ミバエを防除するための地域に適用
6週間の期間、メチルオイゲノールとキュー
する方法を含むことができる。ミバエは、メチルオイゲ
ルアをワ
ックスキャリアーから放出するように操作可能な方法が 10
ノールとキュー
ルアの一方または両方に誘引されるあ
提供される。本明細書に記載のいずれの方法もまた、加
らゆるミバエ種を含むことができる。ミバエ種は例えば
熱ワックスキャリアー、ブレンド混合物または水性エマ
、例えばバクトロセラ・カラムボレ(Bactroce
ルション中に、乳化剤および昆虫毒物よりなる群から選
ra
択される少なくとも一員を取り入れる方法を含むことが
イ(Bactrocera
できる。
ロセラ・コレクタ(Bactrocera
【0068】
cta)、バクトロセラ・ドルサリス(Bactroc
carambolae)、バクトロセラ・カリエ
caryeae)、バクト
他の相様において、本出願は、(i)メチルオイゲノー
era
ル、キュー
デンス(Bactrocera
ルアおよび生分解性ワックスキャリアーを
含んでなる昆虫防除配合物を、処理するべき場所に配置
し、そして(ii)メチルオイゲノールとキュー
corre
dorsalis)、バクトロセラ・インヴァ
invadens)、
バクトロセラ・カンヂエンシス(Bactrocera
ルア 20
kandiensis)、バクトロセラ・オッシピタ
の片方または両方により誘引される複数の雄のミバエを
リス(Bactrocera
、その場所の昆虫毒物と接触させる方法を含む、一また
)、バクトロセラ・パパイエ(Bactrocera
は複数のミバエ種を防除する方法を提供する。一つの実
papayae)、バクトロセラ・フィリピネンシス(
施態様において、配合物は昆虫毒物を含んでなる。更に
Bactrocera
、本明細書に記載のいずれかの実施態様に従うと、配合
)、バクトロセラ・ウムブロサ(Bactrocera
物が処理地域内に配置されたミバエのトラップ内に配置
occipitalis
philippinensis
umbrosa)、バクトロセラ・ゾナタ(Bact
される方法が提供される。更に本明細書に記載のいずれ
rocera
かの実施態様に従うと、配合物はエマルションを含み、
ビテ(Bactrocera
そしてその方法は処理地域内に存在する構造物上に配合
、バクトロセラ・ククミス(Bactrocera
物を噴霧する方法を含む方法が提供される。本明細書に 30
ucumis)、バクトロセラ・トリオニ(Bactr
記載の実施態様のいずれかにおいて、配合物は本質的に
ocera
、(a)配合物の約0.002重量%∼約25.00重
(Bactrocera
量%である昆虫毒物、(b)配合物の約1重量%∼約6
バエ種のようなミバエ(Tephritidae)科中
0重量%であるメチルオイゲノール、(c)配合物の約
のあらゆる種であることができる。一つの実施態様にお
1重量%∼約30重量%であるキュー
いて、ミバエ種はバクトロセラ・ドルサリス(Bact
ルア、(d)配
zonata)、バクトロセラ・ククル
cucurbitae)
c
tryoni)およびバクトロセラ・タウ
tau)、から選択されるミ
合物の約10重量%∼約90重量%である生分解性ワッ
rocera
クスキャリアー、および(e)配合物の約10重量%ま
びバクトロセラ・ククルビテ(Bactrocera
での乳化剤を含んでなる、またはそれらよりなることが
cucurbitae)(メロン・ミバエ)から選択さ
できる。本明細書に記載のいずれかの方法において、昆
れ、また他の実施態様においては、ミバエ種はバクトロ
虫毒物はSpinosadおよびスピネトラムよりなる 40
セラ・ドルサリス(Bactrocera
群から選択される一員を含んでなることができる。本明
lis)(東洋ミバエ)である。
細書に記載のいずれかの方法において、昆虫毒物の量は
【0070】
配合物の約0.1重量%∼約15重量%であることがで
他の相様において、本開示は、室を区画し、ミバエに室
き、メチルオイゲノールの量は配合物の約5重量%∼約
内に入らせるための入り口をもちそしてミバエが室を出
45重量%であることができ、キュー
ることを実質的に制限するようになっている容器並びに
ルアの量は配合
dorsalis)(東洋ミバエ)およ
dorsa
物の約1重量%∼約20重量%であることができ、生分
、室内に配置され、メチルオイゲノール、キュー
解性ワックスキャリアーの量は配合物の約30重量%∼
および生分解性ワックスキャリアーを含んでなる昆虫誘
約70重量%であることができ、そして/または乳化剤
引配合物、を含む、ミバエを捕獲するトラップを提供す
の量は配合物の約1重量%∼約6重量%であることがで
る。他の実施態様において、配合物は本明細書に開示の
きる。
50
ルア
実施態様のいずれかに従う配合物であることができる。
( 19 )
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【0071】
今度は、以下の実施例に言及する。該実施例は説明的で
あることが意図され、開示物中に示される概念の完全な
理解を促進することのみのために提供され、開示物の本
質および範囲に対して限定的または制約的であることは
意図されない。
【実施例】
【0072】
実施例I
配合物を調製するために、生分解性ワックスキャリアー 10
【0076】
(例えば、パラフィンワックスまたはマイクロクリスタ
実施例III
リンワックス)を液体状態に加熱し、誘引剤(すなわち
表1の配合物I∼IIIの効果を、周囲のハワイ気候条
、メチルオイゲノール、キュー
ルアおよび場合により
件下の屋外設定における複数のパパイヤ畑の指定場所(
更なる誘引剤)および水と完全に混合して、エマルショ
locations)で試験した。配合物IおよびII
ンを形成する。次に、有効量の乳化剤(例えば、ソルビ
Iのドロップ(各2g)並びに配合物IIのドロップ(
タン・モノステアレート)、保存剤、抗酸化剤、UV安
各4g)をKeaau,Hawaiiの100−エーカ
定剤、混合毒物(例えば、Spinosadまたはスピ
ーのパパイヤ畑中のミバエトラップ内に配置した。試験
ネトラム)および/または有効量の昆虫の視覚誘引剤(
の構想は、各処理につき4個のトラップを使用するラン
例えば、McCormick
ダム化された完全ブロック(randamized
& Co.,Hunt
c
Valley,Md.から入手可能な緑色の食品着色剤 20
omplete
)を、場合によりエマルション中にブレンドする。次に
カーの畑を4ブロックに分け、相互から最低100フィ
混合物を冷却または放置冷却する。配合物が室温に到達
ートの距離をもつ各ブロック内に、配合物につき1トラ
すると、最終的包装物中に移す。
ップを置いた。各ブロック内のトラップは、ブロック内
【0073】
の配置効果を補正するために、毎週、位置を一つ、時計
配合物を調製する代わりの方法において、生分解性ワッ
回りに移動させた。配合物を含むトラップは通常の環境
クスキャリアーを含み、また場合により一種以上の添加
条件下(光線、温度、雨量、等)で6週間、畑に保持さ
剤(すなわち、水、乳化剤、保存剤、抗酸化剤、UV安
れた。配合物は通常条件下で放置老化させ、各トラップ
定剤、昆虫視覚誘引剤等)を含む、前以て配合されたキ
内のミバエ数を6週間、毎週数えた。
ャリアー混合物を調製または獲得し、次に、メチルオイ
【0077】
ゲノール、キュー
結果は図1および2に示される。図1は、前記の試験に
ルアおよび昆虫毒物を、本開示に従 30
block)であった。100−エー
って選択される前以て決められた割合の、前以て配合さ
おける、非晶質の重合体マトリックス(APM)中のメ
れたキャリアー中に混合する。更に、配合物の粘度およ
チルオイゲノール(ME)単独、またはメチルオイゲノ
び/またはエマルション特性に影響を与えるために、場
ール+キュールア(ME+CL)を誘引物(bait)
合により水を添加することができる。適切な、前以て決
にしたトラップ内に捕獲された雄の東洋ミバエの数を表
められたキャリアー混合物の一例は、ISCA
TEC
す。ME単独を含むトラップ内のメロンミバエ(CLに
HNOLOGIES,INC.(Riverside,
のみ応答)の捕獲数は0であり、従って、図1に示した
California)から市販されているSPLAT
グラフには含まれない。図2は、前記の試験で、非晶質
T M
重合体マトリックス(APM)中のキュールア(CL)
マトリックスである。
【0074】
実施例II
単独、またはメチルオイゲノール+キュールア(ME+
40
CL)、を誘引物とされたトラップ内に捕獲された雄の
3種の配合物(I∼III)をスパチュラを使用して、
メロンミバエ数を表す。CLのみを含むトラップ内の東
室温で、表1に示した割合の成分を混合することにより
洋ミバエ(MEにのみ応答)の捕獲数は0であり、従っ
調製した。前以て配合されたキャリアー混合物エマルシ
て、図2に示したグラフには含まれない。図1の文字A
ョンを、米国特許第6,001,346号明細書に従っ
およびBは、α=0.05の有意差をもつ結果を表す。
て調製した。
メチルオイゲノールとキュー
【0075】
Iは、6週間の評価期間中、東洋ミバエ防除およびメロ
【表1】
ンミバエ防除に対して実際的有用性を示した。
ルア両方を含む配合物I
【0078】
図2は、配合物II(誘引剤としてメチルオイゲノール
50
とキュー
ルア両方を含む)を含むトラップは、6週間
( 20 )
JP
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38
の評価を通して配合物III(誘引剤としてキュー
ル
徴をもつと考えられ、選択された実施態様のみが説明さ
アのみを含む)を含むトラップと同様な数のメロンミバ
れ、そして本明細書に、または以下の請求の範囲のいず
エを誘引し、捕獲したことを示す。しかし、この実験の
れかにより規定されるように、本発明の精神内に入るす
最も驚くべき結果は図1に見られ、ここで、配合物II
べての変更、更新および同等物が保護されることが所望
(誘引剤としてメチルオイゲノールとキュー
ルア両方
される、ことは理解される。本明細書に記載されたあら
を含む)を含むトラップが、評価の5週間の期間中、配
ゆる説、操作の機序、証明または所見は、本開示の理解
合物I(誘引剤としてメチルオイゲノールのみを含む)
を更に高めることを意味し、本開示をどんな方法でも、
を含むトラップと同様な数の東洋ミバエを誘引し、捕獲
これらの説、操作の機序、証明または所見に依存させる
し、そして評価の6週目中に、配合物Iを含むトラップ
ことは意図されない。前記説明において、言語、好まし
に比較して、有意に多数の東洋ミバエを誘引し、捕獲し 10
い(preferable)、好ましく(prefer
たことが示される。適用の第6週後までに、配合物II
ably)または好まれる(preferred)、の
は、配合物Iよりトラップの地域内の東洋ミバエに対し
あらゆる使用は、そのように記載される特徴物がより望
てより多くの防除を示す。6週目に収集されたデータを
ましい可能性があり、それにも拘わらずそれは必要では
表す、図1の棒グラフの上方の文字は、6週目に配合物
ないかも知れず、そしてその言語を使用しない実施態様
IIを使用して捕獲されたミバエ数が、メチルオイゲノ
は、その範囲が以下の請求の範囲により規定される発明
ールのみを含む配合物Iを使用して捕獲されたミバエ数
の範囲内にある、と想定されることができることを理解
より、統計的に有意に高かったことを示す。従って、配
されなければならない。請求の範囲を読む際に、“a”
合物Iの2gドロップおよび配合物IIの4gドロップ
、“an”、“at
中に等量のメチルオイゲノールが存在したが、配合物I
least
Iは、試験の第6週目には、配合物Iより東洋ミバエを 20
される時は、請求の範囲内にその反対を特記されない限
防除する点において有意に有効であった。これは、キュ
り、請求の範囲を唯一の項目(item)に限定する意
ー
図はないことが意図される。更に、言語“at
ルアが東洋ミバエを誘引するメチルオイゲノールの
least one”、“at
apportion”のような言語が使用
a portion”および/または“a
lea
能力に対して阻害または拮抗効果をもつことが示された
st
po
先行実験を報告する刊行文献に照らして、驚くべき、予
rtion”が使用される時は、その項目は、その反対
期しなかった結果である。
が特記されない限り、一部分および/または全体の項目
【0079】
を含むことができる。本明細書におけるすべての特許、
本発明の多数の実施態様が、以上の説明に詳細に記載さ
特許出願および刊行文献は、参照することにより、それ
れてきたが、それらは説明的であり、制約的ではない特
ぞれ、その全体を引用されたこととされる。
( 21 )
【図1】
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【図2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
%∼約90重量%である、
【提出日】平成26年3月13日(2014.3.13)
請求項1に従う配合物。
【手続補正1】
【請求項3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
更に、水を含んでなり、
【補正対象項目名】全文
前記配合物が、前記水中に懸濁された前記生分解性ワッ
【補正方法】変更
クスキャリアーの固形粒子を含んでなる流体懸濁物を含
【補正の内容】
んでなり、そして
【特許請求の範囲】
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
【請求項1】
記固形粒子と前記水の一方または両方中に包括されてい
メチルオイゲノール、
キュー
ルア(cue
ルアが、前
る、
lure)、および
請求項1に従う配合物。
生分解性ワックスキャリアー
【請求項4】
を含んでなる昆虫防除配合物であって、
前記メチルオイゲノールが配合物の約5重量%∼約45
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
ルアが前記
重量%であり、
の生分解性ワックスキャリアー中に分散され、そして
前記キュー
前記生分解性ワックスキャリアーが、少なくとも4週間
であり、そして
にわたる期間中、メチルオイゲノールおよびキュー
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約20重量
ル
ルアが配合物の約1重量%∼約20重量%
アを放出するように操作可能である、
%∼約80重量%である、
配合物。
請求項3に従う配合物。
【請求項2】
【請求項5】
前記メチルオイゲノールが配合物の約1重量%∼約60
前記流体懸濁物がエマルションの形態にある、請求項3
重量%であり、
に従う配合物。
前記キュー
【請求項6】
ルアが配合物の約1重量%∼約30重量%
であり、そして
更に、一種以上の昆虫毒物を含んでなる、請求項1に従
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約10重量
う配合物。
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【請求項7】
【請求項18】
前記メチルオイゲノールが配合物の約1重量%∼約60
添加剤が脂質、大豆油、レシチン、変性レシチン、モノ
重量%であり、
グリセリド、ジグリセリド、ソルビタンおよび脂肪酸、
前記キュー
並びにそれらの組み合わせ物よりなる群から選択される
ルアが配合物の約1重量%∼約30重量%
であり、
乳化剤を含んでなる、請求項14に従う配合物。
前記生分解性ワックスキャリアーが配合物の約10重量
【請求項19】
%∼約90重量%であり、そして
添加剤が配合物の約0.1重量%∼約3重量%の量の抗
前記の一種以上の昆虫毒物が配合物の約0.002重量
酸化剤を含んでなる、請求項14に従う配合物。
%∼約25重量%である、
【請求項20】
請求項6に従う配合物。
抗酸化剤がビタミンE、ブチル化ヒドロキシアニソール
【請求項8】
およびブチル化ヒドロキシトルエンよりなる群から選択
前記の一種以上の昆虫毒物がスピノサド(Spinos
される一員を含んでなる、請求項19に従う配合物。
ad)を含んでなる、請求項6に従う配合物。
【請求項21】
【請求項9】
エマルションが、約20重量%∼約80重量%のパラフ
前記配合物が、前記水中に懸濁された前記生分解性ワッ
ィンワックス、約5重量%∼約45重量%のメチルオイ
クスキャリアーの固形粒子を含んでなるエマルションの
ゲノール、約1重量%∼約20重量%のキュー
形態にあり、そして前記メチルオイゲノールおよび前記
よび、合わせて約0.001重量%∼約10重量%の、
キュー
乳化剤、可塑化剤および抗酸化剤よりなる群から選択さ
ルアが、前記固形粒子および前記水の一方また
ルアお
は両方中に包括されている、請求項3に従う配合物。
れる一種以上の添加剤、を含んでなる請求項14に従う
【請求項10】
配合物。
ワックスキャリアーが、パラフィンワックス、カルナバ
【請求項22】
蝋、蜜蝋、カンデリラ蝋、フルーツワックス、ラノリン
更に、少なくとも一種の更なる生物活性成分を含んでな
、セラックワックス、ベイベリーワックス、サトウキビ
る、請求項9に従う配合物。
蝋、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セ
【請求項23】
レシン、モンタンワックスおよびそれらの組み合わせ物
エマルションが噴霧可能、噴射可能、または散布可能で
よりなる群から選択される一員を含んでなる、請求項9
ある、請求項9に従う配合物。
に従う配合物。
【請求項24】
【請求項11】
エマルションが噴霧可能な、請求項23に従う配合物。
ワックスキャリアーがパラフィンワックスを含んでなる
【請求項25】
、請求項9に従う配合物。
前記生分解性ワックスキャリアーが、多孔質マトリック
【請求項12】
ス構造物を含んでなる固形ブロック、顆粒または粉末を
ワックスキャリアーが本質的にパラフィンワックスより
形成し、そして前記メチルオイゲノールおよび前記キュ
なる、請求項9に従う配合物。
ー ルアが前記物体内に包括されている、請求項1に従
【請求項13】
う配合物。
ワックスキャリアーが約20重量%∼約80重量%の量
【請求項26】
で存在する、請求項9に従う配合物。
加熱されたワックスキャリアーを提供し、
【請求項14】
メチルオイゲノールおよびキュー
更に、脂質、乳化剤、可塑化剤、UVブロッカーおよび
ワックスキャリアー中にブレンドして、少なくとも約1
吸収剤、抗微生物剤、抗酸化剤並びに揮発性抑制剤より
0重量%のワックスキャリアー、約0.01重量%∼約
なる群から選択される一種以上の添加剤を含んでなる、
75重量%のメチルオイゲノール、および約0.01重
請求項9に従う配合物。
量%∼約40重量%のキュー
【請求項15】
ド混合物を提供し、そして
一種以上の添加剤が約0.001重量%∼約20重量%
ブレンドされた混合物中に水を混合して、水性エマルシ
の量で存在する、請求項14に従う配合物。
ョンを生成する工程
【請求項16】
を含んでなる、昆虫防除配合物を製造する方法。
添加剤が約0.1重量%∼約10重量%の量で存在する
【請求項27】
、請求項14に従う配合物。
更に、前記の加熱されたワックスキャリアー、前記のブ
【請求項17】
レンドされた混合物または前記の水性エマルション中に
添加剤が配合物の約10重量%までの量の乳化剤を含ん
、乳化剤および昆虫毒物よりなる群から選択される少な
でなる、請求項14に従う配合物。
くとも一員を取り入れる方法を含んでなる、請求項26
ルアを、加熱された
ルアを含んでなるブレン
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の方法。
乳化剤の前記の量が配合物の約1重量%∼約6重量%で
【請求項28】
ある、請求項32に従う方法。
処理される場所(locus)に、メチルオイゲノール
【請求項39】
、キュー
処理される地域上に有効量の昆虫防除配合物を適用する
ルアおよび生分解性ワックスキャリアーを含
んでなる昆虫防除配合物を配置し、そして
前記メチルオイゲノールおよび前記キュー
方法を含んでなる、請求項28に従う方法。
ルアの一方
【請求項40】
または両方により誘引される複数の雄ミバエを、前記の
前記適用方法が噴霧を含んでなる、請求項39に従う方
場所における昆虫毒物と接触させる方法
法。
を含んでなる、一種以上のミバエ種を防除する方法。
【請求項41】
【請求項29】
前記方法が、ミバエを防除するのに十分な量の前記配合
前記配合物が前記昆虫毒物を含んでなる、請求項28に
物をある地域に適用して、このような有害生物を防除す
従う方法。
る方法を含んでなる、請求項39に従う方法。
【請求項30】
【請求項42】
前記配合物が処理地域内に配置されたミバエのトラップ
前記ミバエがメチルオイゲノールおよびキュー
中に配置される、請求項28に従う方法。
一方または両方に誘引される、あらゆるミバエ種を含む
【請求項31】
、請求項41に従う方法。
前記配合物がエマルションを含んでなり、そして前記方
【請求項43】
法が処理地域内に存在する構造物上に配合物を噴霧する
前記ミバエの種がミバエ(Tephritidae)科
方法を含んでなる、請求項28に従う方法。
中の種である、請求項41に従う方法。
【請求項32】
【請求項44】
前記配合物が、本質的に
前記ミバエの種がバクトロセラ・カラムボレ(Bact
(a)前記配合物の約0.002重量%∼約25.00
rocera
重量%である昆虫毒物、
・カリーエ(Bactrocera
(b)前記配合物の約1重量%∼約60重量%であるメ
、バクトロセラ・コレクタ(Bactrocera
チルオイゲノール、
orrecta)、バクトロセラ・ドルサリス(Bac
(c)前記配合物の約1重量%∼約30重量%であるキ
trocera
ュー
インヴァデンス(Bactrocer
ルア、
ルアの
carambolae)、バクトロセラ
caryeae)
c
dorsalis)、バクトロセラ・
a invad
(d)前記配合物の約10重量%∼約90重量%である
ens)、バクトロセラ・カンディエンシス(Bact
生分解性ワックスキャリアー、お
rocera
よび
ブラナラ・オシピタリス(Bactrocera
(e)前記配合物の約10重量%までである乳化剤:
sipitalis)、バクトロセラ・パパエ(Bac
よりなる、請求項31に従う方法。
trocera
【請求項33】
ィリピネンシス(Bactrocera
前記昆虫毒物がSpinosadおよびスピネトラムよ
pinensis)、バクトロセラ・ウムブロサ(Ba
りなる群から選択される一員を含んでなる、請求項32
ctrocera
に従う方法。
ゾナタ(Bactrocera
【請求項34】
トロセラ・ククルビテ(Bactrocera
昆虫毒物の前記の量が、配合物の約0.1重量%∼約1
urbitae)、バクトロセラ・ククミス(Bact
5重量%である、請求項32に従う方法。
rocera
【請求項35】
リオニ(Bactrocera
メチルオイゲノールの前記の量が、配合物の約5重量%
バクトロセラ・タウ(Bactrocera
∼約45重量%である、請求項32に従う方法。
から選択される、請求項41に従う方法。
【請求項36】
【請求項45】
キュー
前記ミバエ種がバクトロセラ・ドルサリス(Bactr
ルアの前記の量が、配合物の約1重量%∼約2
kandiensis)、バクトロセア
os
papayae)、バクトロセラ・フ
philip
umbrosa)、バクトロセラ・
zonata)、バク
cuc
cucumis)、バクトロセラ・ト
tryoni)および
tau)
0重量%である、請求項32に従う方法。
ocera
dorsalis)(東洋ミバエ)および
【請求項37】
バクトロセラ・ククルビテ(Bactrocera
生分解性ワックスキャリアーの前記の量が、配合物の約
ucurbitae)(メロンミバエ)から選択される
30重量%∼約70重量%である、請求項32に従う方
、請求項41に従う方法。
法。
【請求項46】
【請求項38】
前記ミバエ種がバクトロセラ・ドルサリス(Bactr
c
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ocera
dorsalis)(東洋ミバエ)である
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ックスキャリアー、および
、請求項41に従う方法。
前記配合物の約0.1重量%∼約20重量%の昆虫毒物
【請求項47】
:
一つの室を区画し、前記の室にミバエを侵入させる入り
を含んでなる昆虫防除配合物であって、
口をもち、そしてミバエが前記の室から出ることを実質
前記昆虫毒物がSpinosadおよびスピネトラムか
的に制限するようになっている容器、並びに前記の室内
ら選択され、
に配置された、メチルオイゲノール、キュー
前記配合物が噴霧可能なエマルションを含んでなり、
ルアおよ
び生分解性ワックスキャリアーを含んでなる昆虫誘引配
前記メチルオイゲノール、前記キュー
合物、を含んでなるミバエ捕獲用トラップ。
昆虫毒物が前記生分解性ワックスキャリアー中に分散さ
【請求項48】
れ、そして
前記配合物の約5重量%∼約45重量%のメチルオイゲ
前記生分解性ワックスキャリアーが少なくとも4週間に
ノール、
わたる期間中、メチルオイゲノールおよびキュー
前記配合物の約1重量%∼約20重量%のキュー
ルア
、
前記配合物の約20重量%∼約80重量%の生分解性ワ
を放出するように操作可能である、
昆虫防除配合物。
ルアおよび前記
ルア
( 25 )
【国際調査報告】
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01N
37/02
(2006.01)
A01N
37/02
A01N
25/04
(2006.01)
A01N
25/04
A01N
43/22
(2006.01)
A01N
43/22
A01N
63/02
(2006.01)
A01N
63/02
B
A01N
25/18
102A
(81)指定国
102
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T
M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R
S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,
BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,H
U,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI
,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,
US,UZ,VC
Fターム(参考) 4H011 AC01
AC07
BA01
BA08
BB03
BB06
DB04
DC05
DE15
DF02
DF03
DH13
BB08
BB21
BC19
DA15