リコーグループ 「安心」「快適」「便利」を提供し、 ステークホルダーの皆様の期待に応えつづける リコーグループは1936年の創業以来、革新的なテクノロジーに基づいた光学機器 と画像機器などを通して、常に新しい価値を創造してまいりました。今では世界約 200の国と地域でオフィス向け画像機器を中心とした製品とソリューション、サー ビスを提供しています。これまで私たちを取り巻く環境には絶えず変化がありまし たが、リコーグループはこうした変化を事業機会ととらえ、常にイノベーションを 創出し、成長を続けてきました。 今日、グローバル化の進展、ネットワーク技術の進化などにより、お客様のワー クスタイルは変化し課題認識も多様化しています。お客様の求める価値は「モノ(製 品の所有)」から「コト(サービスの利用)」へと変化しつつあり、「モノ」の提供だけ にとどまらない、「コト」から生み出される新たなビジネスを提供できる事業機会が 株式会社リコー 代表取締役 社長執行役員 三浦 善司 拡がっています。 2014 年 4月にスタートした第18次中期経営計画では、2020 年とその先を見据 えながら、「安心」「快適」「便利」の 3 つの側面からお客様に価値を提供していくこ とを私たちの目指す姿としています。そして、その実現に向けて、リコーグループ の強みである「技術力」と「顧客接点力」を活かし、オフィス事業領域のさらなる強 化に加え、商用印刷、インダストリ事業領域などの成長分野での挑戦を加速してい ます。また、環境事業などの新たな分野でも、着実に事業の芽が育ってきています。 株式会社リコーの概要 (2015 年 3 月 31 日) 創 立 1936 年 2月6 日 リコーグループは 2016年に創業 80 周年を迎えました。 この 先 の2020年 、10 0 周 年で あ る2036 年と、将来にわたり社会から存続を望 まれる企業となるため、世の中の役に立つ新しい価値を生み出し続け、さまざま なステークホルダーの皆様の期待に応えることで企業価値の向上を目指してまい 資 本 金 1,353 億円 従業員数 109,951 名 本社所在地 東京都中央区銀座 8-13-1 リコービル ります。 「imagine. change.」に込めた想い 想像力の結集で、変革を生み出す。未来起点で、お客様に新しい価値を提供していきます。 リコーはお客様の仕事や暮らしをより良くする新しい考え方、新しい方法を生み出し、常に進化しています。 想像力豊かな発想こそ変革の原動力。これがリコーブランドの核心です。私たちの創造性と、未来を見据えた発想 で、お客様のビジネスに新しい価値をお届けし、より良い未来を切り拓いていく、という想いを込めています。 4 中核となる 3 グループの紹介 主な事業内容 リコーグループは、人と情報の関わりの中で常に新しい価値を提供しています。高い技術力に加え、グローバルに広がるネットワーク、 際立ったお客さま接点力を生かして新たなお客さま価値を創出するとともに、企業活動を通じて持続可能な社会の実現に積極的に 取り組んでいます。 ■ 画像&ソリューション分野 お客さまのオフィス生産性向上を目指し、ハードウエアにソフ トウエア、IT 環境構築等のサービス事業を組み合わせたさまざま なソリューションを提供しています。 ●オフィスイメージング デジタル複合機(MFP) デジタル複合機(MFP)、複写機、プリンター、印刷機、 FAX、スキャナ等機器および関連消耗品、サービス、サポート、 ソフトウエア等 プロダクションプリンター ●プロダクションプリンティング プロダクションプリンター(カットシートPP、連帳 PP)等機 器および関連消耗品、サービス、サポート、ソフトウエア等 ●ネットワークシステムソリューション ペーパーレス会議ソリューション 半導体 パソコン、サーバー、ネットワーク関連機器、関連サービス、 サポート、ソフトウエア等 ■産業分野 産業向け製品として、サーマルメディア、FA カメラなどの光 学機器、半導体、電装ユニットなどの製造・販売を行っています。 ■その他分野 デジタルカメラ デジタルカメラの製造・販売、リース関連会社による金融事業 および物流関連会社による事業等を行っています。 ●分野別売上高 産業分野 1,177 億円 5.3% ネットワークシステム ソリューション 2,954 億円 13.2% プロダクションプリンティング 1,919 億円 8.6% ●地域別売上高 その他分野 1,169 億円 5.3% その他 2,109 億円 9.4% 画像&ソリューション分野 19,972 億円 89.4% 欧州・中東・アフリカ 5,323 億円 23.9% 2015 年 3月期 オフィスイメージング 15,097 億円 67.6% 日本 8,401 億円 37.6% 2015 年 3月期 米州 6,485 億円 29.1% 5 新しい価値の創造とイノベーションを通じて地域や社会、地球環境の持続可能性向上に 貢献する経営を実践しています ■ メキシコで森林生態系保全プロジェクトを開始 生態系の中でも特に生物多様性が豊かな「森林生態系」に注目し て、1999 年から環境NGOや地域のパートナーシップのもとに、社 会貢献積立金※を活用して「森林生態系保全プロジェクト」を実施して います。これらの活動は単なる植林とは異なり、土地固有の生物種の 生息域や住民生活を守ることを主眼とするもので、持続的な森林管理 の枠組みの構築を目的に行われています。現在活動中のプロジェクト はロシア、中国、マレーシアなどで、メキシコでの活動は14番目の プロジェクトになります。 一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京の協力を得 て、メキシコのマール・ムエルト干潟ならびにエンクルシハダ生物圏 ワークショップの様子 保護区で森林生態系保全プロジェクトを開始しました。 同地域は渡り鳥が経由するルートの要所となっており、太平洋沿岸 やメキシコ湾を渡る多くの絶滅危惧種にとって重要な生息地となって います。しかしながら、マングローブ林の伐採、水路や堤防の建設 などによる乾燥化とゴミによる汚染で、その湿地生態系の劣化が強 く危惧されています。 また、近年では、台風をはじめとする自然災害でも被害を受け、 漁業にも被害がでています。マングローブ林の保全活動を進めるこ とで、湿地生態系の回復、自然災害による被害の緩和と現地の人々の マングローブの植樹活動 生活基盤の改善が期待されます。 ※リコーには、安定した継続性のある社会貢献活動の取り組みを支える「社会貢献積立金制度」があります。1998年の株主総会で承認されたこの制度に基づき、 取締役会で利益処分案の承認を受け、利益の一部を「市村自然塾関東」 「リコー・サイエンスキャラバン」 「森林生態系保全プロジェクト」の3つの社会貢献活動に活 用しています。 ■ 中国で再生複合機ビジネスを開始 リコーグループは、再生複合機ビジネスを2015年の夏から中 国でも開始しました。現在、先進国を中心に再生複合機を年間6万 台販売しており、3年後には中国での本格販売も含め、グローバル で8万台を目指します。再生処理を行う中国の工場(福州)に使用 済み複合機を集め、7月から製造を開始し、8月からリコーチャイ ナを通じて販売開始しました。 先 進 国 で 展 開 し て き た 再 生 複 合 機 ビ ジ ネ ス を 中 国 に 拡 大 し 、 さらに他の新興国への拡大も視野に入れ、グローバルにおける持 続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速してまいります。 6 複合機の再生処理を行う工場(中国・福州) 中核となる 3 グループの紹介 ■WWF 支援モデルの双眼鏡を発売 ■ リコーイメージングは売り上げの 5%を約100カ国で活動している 環境保全団体WWF(公益財団法人世界自然保護基金)の活動資金として 役立てられるWWF支援特別モデルの双眼鏡「PENTAX Papilio(パピ ふくそう ※ リオ) ⅡWF」を発売しました。独自の「輻 輳 補 正 機 構 」 採用により、 一般的なバードウォッチングやスポーツ観戦用途に加え、ごく近距離 での昆虫観察や博物館、美術館の展示物鑑賞などにも利用できます。 本体には海洋をイメージしたブルー(6.5倍) と、森林をイメージした PENTAX Papilio II 5×21 WF グリーン(8.5倍)の2タイプを用意し、本体色に合わせたオリジナルデ ザインのストラップが付属します。また、本体とストラップには支援 モデルの証であるWWFのオフィシャルロゴマーク (パンダマーク) をそ れぞれ記しています。 ※マクロ観察時に対物レンズの位置を補正して対象物を見やすくする機構 ■「Dow Jones Sustainability Indices」 構成銘柄に 3 年連続採用 PENTAX Papilio II 8.5×21 WF リコーグループは、3年連続で、世界的に権威のある社会的責任 投資指標 の 一 つ「Dow Jones Sustainability Indices(DJSI)」の 中 のDJS I Worldの構成銘柄に採用されました。 DJSIは米国のダウ・ ジョーンズ社とスイスの RobecoSAM 社が提供する株式指標で、経 済・環境・社会の3つの側面から企業の持続可能性を評価するもので す。今年は、世界の約2,500社がDJSI Worldの対象として調査され、 317社が採用されました。うち日本企業はリコーを含む20社が組み 込まれています。 リコーグループは、業界別では「コンピューター・周辺機器/オフィ ス機器」セクターで、経済側面における「イノベーションマネジメン ト」 「個人情報保護」や、環境側面における「環境マネジメントシステ ム」 「環境報告」の4項目で最も高い評価を得ました。 また、RobecoSAM社によるサステナビリティ格付けで、「シル バー」クラスにも選定されました。DJS I World採用企業の中から 特に優秀なサステナビリティ先進企業を選定し、業界ごとに「ゴー ルド」 「シルバー」 「ブロンズ」のクラスに分けて表彰しています。 7
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