現地調査チェックシート 入力解説書

現地調査チェックシート 入力解説書
一般診断用
Ver 4.00
ホームズ君耐震診断 Pro
本入力解説書は、一般診断用です。
チェックシートの『1.建物概要』~『6.平面図』までの記入方法を解説しています。
チェックシートの項目のうち、解説のある項目には、本入力解説書の参照先番号が表示されています。
書類
予備調査
現地での調査に先立ち、予備調査できるところは、予め済ませてください。
次の書類を事前準備すると便利です。
• 建物平面図、立面図
• 周辺地図、古地図
ー 図面があれば、これを基に、実際の建物の調査を行ってください。ただし、実際の建物が
図面どおりでない場合もあるので、注意が必要となります。
• 地質図
ー 周辺地図や古地図を利用して、川池の存在や地形の高低差、人工的改変のありなし等に
ついて調査を行ってください。
写真
次の写真も撮影すると便利です。
ー 地質図を利用して、地盤について調査を行ってください。
ー 築年数についても、事前に調査してください。不明な場合は、登記簿の確認でわかります。
・外観4面
・屋根
・外壁
・基礎
『建物概要』は、予備調査、および、
外観の調査から記入してくだい。
1.建物概要
①建物の構造 ※丸太組構法、プレハブ構法は適用範囲外です。
・在来軸組構法:壁を主な耐震要素とした住宅
・伝統的構法:土壁や垂壁付き独立柱の多い住宅
・枠組壁工法:柱が存在せず、耐力の高い壁・天井・床で構成されている住宅
(ツーバイフォー構法)
②屋根材
・軽い屋根:石綿スレート板、鉄板葺きなど
・重い屋根:瓦葺き(桟瓦、土葺瓦)など
軽い屋根
重い屋根
③屋根形状
寄棟
1
切妻
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一般診断用
2.建物仕様情報
『建物仕様情報』は、主に内部調査
によって行ってください。床下につ
いては、床下収納庫などから、2階
床については1階押入れ天井などか
ら、調査を行ってください。接合部
な ど は通 常外 部側 か ら接 合する た
め、調査不可能な場合もあります。
その場合は、不明とするか、竣工年
等から判断してください。
①外壁材
枠組壁工法においては、構造用合板、シージングボードなどを
選択します。
②柱頭・柱脚接合部
※枠組壁工法においては、Ⅰを選択します。
Ⅰ平成12年
建設省告示
1460号に適合
ホールダウン
金物
Ⅱ
羽子板ボルト 山形プレート
③木製筋かい接合部仕様
Ⅰ
3kN以上
Ⅲ
かど金物
ほぞ差し
3kN未満
釘打ち
かすがい
※枠組壁工法においては、Ⅰを選択します。
2.0倍用金物
Ⅱ
筋かいプレート
(BP-2)以上
1.5倍用金物
Ⅲ 釘打
筋かいプレート
(BP)以上
(2-N75程度)以下
④床仕様
・平成12年(2000年)に建築基準法施行令
が改正され、柱頭柱脚では、Ⅰ)ホール
ダウン金物、筋かい端部では、金物の使
用が必須になりました。
これ以前においては、Ⅱ)羽子板ボル
ト、山形プレートVPが一般的に使用され
ています。
・昭和56年(1981年)建築基準法施行令改
正以前に建築された住宅においては、柱
頭柱脚および筋かい端部において金物等
が使用されていない場合があります。
※枠組壁工法においては、Ⅰを選択します。
火打ち
3.地盤・地形・基礎
『地盤・地形・基礎』は、主に外部調
査から記入してください。ひび割れ
などがないか、調査してください。
玉石基礎
鉄筋コンクリート基礎
2
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4.地域係数・割増係数
『地盤係数、割増係数』は、主に建物
住所にしたがって、設定してくださ
①多雪地域区分
い。
多雪地域とは、建築基準法施工令内 86 条第 2 項に規定されている多雪区域です。
②地震地域係数
お住まいの地域の地震記録、地震活動状況等に応じて国土交通大臣が定める係数のことです。
(S55 年建設省告示第 1793 号)
地震係数Z 地方
1.0
区分(2)から(4)まで掲げる地方以外の地方
0.9
【北海道のうち】
札幌市 函館市 小樽市 室蘭市 北見市
夕張市 岩見沢市 網走市 苫小牧市
美唄市 芦別市 江別市 赤平市 三笠市
千歳市 滝川市 砂川市 歌志内市
深川市 富良野市 登別市 恵庭市
伊達市 札幌郡 石狩郡 厚田郡 浜益郡
松前郡 上磯郡 亀田郡 茅部郡 山越郡
檜山郡 爾志郡 久遠郡 奥尻郡 瀬棚郡
島牧郡 寿都郡 磯谷郡 虻田郡 岩内郡
古宇郡 積丹郡 古平郡 余市郡 空知郡
夕張郡 樺戸郡 雨竜郡
上川郡(上川支庁)のうち
東神楽町、上川町、東川町、美瑛町
勇払郡 網走郡 斜里郡 常呂郡 有珠郡
白老郡
【青森県のうち】
青森市 弘前市 黒石市 五所川原市
むつ市 東津軽郡 西津軽郡 中津軽郡
南津軽郡 北津軽郡 下北郡
【秋田県】
【山形県】
【福島県のうち】
会津若松市 郡山市 白河市 須賀川市
喜多方市 岩瀬郡 南会津郡 北会津郡
耶麻郡 河沼郡 大沼郡 西白河郡
【新潟県】
【富山県のうち】
魚津市 滑川市 黒部市 下新川郡
【石川県のうち】
輪島市 珠洲市 鳳至郡 珠洲郡
【鳥取県のうち】
米子市 倉吉市 境港市 東伯郡 西伯郡
日野郡
【島根県】
【岡山県】
区分
(1)
(2)
地震係数Z
0.9
0.8
0.7
地方
【広島県】
【徳島県のうち】
美馬郡 三好郡
【香川県のうち】
高松市 丸亀市 坂出市 善通寺市
観音寺市 小豆郡 香川郡 綾歌郡
仲多度郡 三豊郡
【愛媛県】
【高知県】
【熊本県((3)に掲げる市及び郡を除く)】
【大分県((3)に掲げる市及び郡を除く)】
【宮崎県】
【北海道のうち】
旭川市 留萌市 稚内市 紋別市 士別市
名寄市
上川郡 (上川支庁)のうち
鷹栖町、当麻町、比布町、愛別町、
和寒町、剣淵町、朝日町、風連町、
下川町
中川郡(上川支庁) 増毛郡 留萌郡
苫前郡 天塩郡 宗谷郡 枝幸郡
礼文郡 利尻郡 紋別郡
【山口県】
【福岡県】
【佐賀県】
【長崎県】
【熊本県のうち】
八代市 荒尾市 水俣市 玉名市
本渡市 山鹿市 牛深市 宇土市
飽託郡 宇土郡 玉名郡 鹿本郡
葦北郡 天草郡
【大分県のうち】
中津市 日田市 豊後高田市 杵築市
宇佐市 西国東郡 東国東郡 速見郡
下毛郡 宇佐郡
【鹿児島県(名瀬市及び大島郡を除く)】
【沖縄県】
③形状割増
形状割増とは、建物短辺の長さを指します。短辺の長さは、幅(X),奥行(Y) のいずれか短い方を
とります。なお、建物に凹凸がある場合は、建物の外枠で、短い方をとります。
各階について求めます。
3
区分
(2)
(3)
(4)
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一般診断用
5.劣化度
『劣化度』は、該当する部位がある場
合に、それぞれ調査を行ってくださ
劣化が認められる部位について、チェックをしてください。
い。また、浴室など水回りの周辺は
よく調査してください。
6.平面図
①壁
②柱(通し柱)
③開口部
『平面図』に、次の5項目を入力して
く だ さ い。色 鉛 筆、色 付 ボ ー ル ペ
開口の種類を記入してください。
開口種類には、掃き出し(戸)、窓型、全開口があります。 ン、マーカー等を利用してください
④耐力壁
耐力壁の種類、倍率、基準耐力を記入してください。
記入にあたっては、下表を参考にしてください。
筋かい(シングル)
筋かい(ダブル)
材種
⑤内壁材(非耐力壁・土塗り壁)
内壁材(非耐力壁・土塗り壁)の仕様を記入してください。
記入にあたっては、下表を参考にしてください。
内壁材
構造用合板(非大-N50@200川)
構造用合板(非大-FN50@150四)
構造用合板(非大-ビス@150四)
構造用合板(非真-N50@200川)
石膏ボード(非大-GNF40@200川)
石膏ボード(非大-GNF25@150四)
石膏ボード(非大-ビス@150四)
石膏ボード(非真-GNF40@200川)
合板張り
ラスボード
ラスボード下地漆喰塗
ラスボード下地モルタル塗
不明(耐力有) ※
耐力無
土塗り壁(4~5cm)
土塗り壁(5~5.5cm)
土塗り壁(5.5~7cm)
土塗り壁(7~9cm)
土塗り壁(9cm以上)
耐力(kN/m)
厚さ
2.30 7.5mm以上
4.50 7.5mm以上
3.40 7.5mm以上
3.00 7.5mm以上
1.50 9mm以上
1.60 9mm以上
2.20 9mm以上
1.30 9mm以上
0.90 3mm以上
1.00 7mm以上
1.30 7mm+塗9mm以上
1.80 7mm+塗14mm以上
0.00 0.00 2.40 塗厚4cm以上5cm未満
2.80 塗厚5cm以上 5.5cm未満
2.80 塗厚5.5cm以上 7cm未満
3.50 塗厚7cm以上 9cm未満
3.90 塗厚9cm以上
耐力(kN/m)
倍率
厚さ
筋かい(鉄筋9Φ)
1.60
1.00 -
筋かい(15×90)
1.60
1.00 -
筋かい(30×90)
2.40
1.50 -
筋かい(45×90)
3.20
2.00 -
筋かい(90×90)
4.80
3.00 -
木ずり(釘打ち)
0.80
0.50 -
構造用合板(大壁)
5.20
2.50 7.5mm以上
構造用合板(真壁-受材)
5.00
2.50 7.5mm以上
構造用合板(真壁-貫)
3.00
1.50 12mm以上
構造用パネル
5.00
2.50 9mm以上
パーティクルボード
5.00
2.50 12mm以上
ハードボード
3.90
2.00 5mm以上
硬質木片セメント板
4.10
2.00 18mm以上
ケイ酸カルシウム板
3.10
2.00 8mm以上
フレキシブルボード
3.80
1.00 6mm以上
シージングボード
3.00
1.00 12mm以上
ラスシートモルタル塗
2.50
1.00 20mm以上
石膏ボード(大壁)
2.60
0.90 12mm以上
石膏ボード(真壁-貫)
1.60
0.50 12mm以上
<内壁材「不明(耐力有)」と「耐力無」の違い>
■内壁材「不明(耐力有)」
耐力が有る壁材種であると考えられるが、その材種や耐力が不明な場合に選択して下さい。
内壁材「不明(耐力有)」が設定された壁は、壁の耐力の和(合計)が1.96未満である場合、 基準耐力を1.96kN/mとします。(一般診断においてのみ有効)
■内壁材「耐力無」
明らかに耐力の無い壁材種の場合に選択してください。 内壁材「耐力無」が設定された壁は、設定された壁面の基準耐力を0kN/mとします。
4
筋かい(面材)
ホームズ君「耐震診断 Pro」チェックシート
-1-
住宅性能診断士 ホームズ君
「耐震診断 Pro」
現地調査チェックシート
Copyright(c) INTEGRAL
Ver4.10
資料
調査に伴い、準備されている資料について、チェックをして下さい。
平面図
立面図
周辺地図
地質図
写真
その他(
)
1.建物概要
≪一般診断法・精密診断法≫
調査を行なう建物の概要を記入して下さい
建物名
:
備考
:
調査日
:
調査者
:
建築地名
:
竣工年月
:
建物用途
:
☆
☆
☆
☆
☆
☆
☆
建物コード :
☆
年
月
日
入力者
☆
年
月
築
:
10 年未満
10 年以上
あてはまる選択肢に○を付けて下さい
住宅 ・ 店舗併用 ・ その他(
床面積
☆
:
建物の構造 :
◇
*1-①
屋根材
◇
屋根形状
:
屋根情報
*1-④
モジュール幅(㎜)
寸法(㎜)
:
①3階階高
あてはまる選択肢にチェックを付けて下さい
:
重い(瓦葺等)
③1階階高
④床高
①
あてはまる選択肢にチェックを付けて下さい
1階
2階
3階
:
②2階階高
あてはまる選択肢にチェックを付けて下さい
軽い(金属板等)
*1-③
◇
坪
坪
坪
在来軸組構法
伝統的構法(土壁・垂壁付き独立柱の多い構造)
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
*1-②
◇
㎡
㎡
㎡
1階
2階
3階
)
切妻( 棟 X 方向 ・ 棟Y方向 )
切妻( 棟 X 方向 ・ 棟Y方向 )
切妻( 棟 X 方向 ・ 棟Y方向 )
勾配 1F(寸)
軒の出(㎜)
勾配 2F(寸)
ケラバの出(㎜)
寄棟
寄棟
寄棟
②
③
④
勾配3F(寸)
チェックシート記入にあたって
- 項目の先頭に3 種類の記号がついています。これを参考に、現地調査を進めてください。
(凡例
◇:主に建物外部での調査項目 ◆:主に建物内部での調査項目 ☆:その他の調査項目)
- 項目によって、入力解説書に詳しい説明があります。これを参考に、入力値を決定してください。
(例
*1-①:入力解説書の1-①を参照)
※本チェックシートの無断複写・転載を禁じます。
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2.建物仕様情報
-2-
≪一般診断法・精密診断法≫
あてはまる選択肢にチェックを付けて下さい(1 項目に付き 1 ヶ所)
項目
選択肢
◇建物重量
軽い建物
屋根:スレート・鉄板葺、外壁:ラスモルタル塗り、内壁:石膏ボード張り など
重い建物
屋根:桟瓦葺、外壁:土塗り壁、内壁:石膏ボード張り など
非常に重い建物 屋根:土葺き瓦葺き、外壁:土塗壁、内壁:土塗壁 など
◇外壁材
*2-①
木ずり下地モルタル塗壁
窯業系サイディング横張
窯業系サイディング縦張
不明
耐力無
木ずり
構造用合板
構造用パネル
パーティクルボード
ハードボード
硬質木片セメント板
ケイ酸カルシウム板
フレキシブルボード
シージングボード
ラスシート
土塗壁 (厚
◆柱頭・柱脚接合部
mm)
Ⅰ 平成 12 年建設省告示 1460 号に適合…ホールダウン金物等
*2-②
Ⅱ 3kN 以上…羽子板ボルト、山形プレート VP、かど金物等
Ⅲ 3kN 未満…ほぞ差し、釘打ち、かすがい等
不明
◆木製筋かい接合部仕様
*2-③
◆
床
仕
様
<一般診断>
Ⅱ 1.5 倍用金物筋かいプレート(BP)
Ⅲ 釘打(2-N75 程度)以下
不明
火打ち+荒板
合板
*2-④
<精密診断>
Ⅰ 2.0 倍用金物筋かいプレート(BP-2)以上
火打ちなし
不明
精密診断法「算定条件にて記入」
3.地盤・地形・基礎
≪一般診断法・精密診断法≫
*③
あてはまる状態・対策の記入欄にチェックを付けて下さい(1 項目に付き 1 ヶ所)
状態
対策
記入欄
よい・普通
_
悪い
_
◇地盤
非常に悪い
(埋立地、盛り土、
軟弱地盤)
表層の地盤改良を行っている
_
杭基礎である
_
特別な対策を行っていない
_
その他(
_
状態
)
対策
平坦
◇地形
がけ地・急斜面
_
コンクリート擁壁
_
石積
_
特別な対策を行っていない
_
形式
鉄筋コンクリート
基礎
◇基礎
*3-①
無筋コンクリート
基礎
玉石基礎
その他
記入欄
状態
記入欄
健全
_
ひび割れが生じている
_
健全
_
軽微なひび割れが生じている
_
ひび割れが生じている
_
足固めあり
_
足固めなし
_
_
アドバイス
[よい・普通]…洪積台地または同等以上の地盤/設計仕様書のある地盤改良(ラップ
ル、表層改良、柱状改良)/長期許容地耐力50kN/㎡以上/下記以外
[悪い]…30m よりも浅い沖積層(軟弱層)/埋立地及び盛土地で大規模な造成工事
(転圧・地盤改良)によるもの(宅地造成等規制法・同施行令に適合するもの)/長期許
容地耐力20kN/㎡以上、50kN/㎡未満
[非常に悪い]…30m よりも深い沖積層(軟弱層)/海・川・池・沼・水田等の埋立地
及び丘陵地の盛土地で小規模な造成工事によるもので軟弱な地盤
アドバイス
[がけ地・急斜面]の場合は、斜面に対して行っている対策を合わせ、
選択してください。
アドバイス
建物が持っている耐力に耐え得る基礎を持つことが要求される
為、基礎の状況により保有耐力は大きく低減されることがあ
ります。
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4.地域係数・割増係数(必要耐力決定要因等)
-3-
≪一般診断法・精密診断法≫
あてはまる選択肢にチェックを付けて下さい(1 項目に付き 1 ヶ所)
項目
選択肢
☆多雪区域区分
一般
*4-①
☆地震地域係数 Z
多雪区域
1.0・・・多くの地域が 1.0
*4-②
積雪量
m
東京都、関東各県、静岡県、他
0.9・・・北海道の一部、秋田県、山形県、新潟県、他
0.8・・・北海道の一部、山口県、佐賀県、長崎県、他
0.7・・・沖縄県のみ
◇軟弱地盤割増
軟弱地盤ではない
◇地盤種別
軟弱地盤である
第1種地盤…岩盤、硬質砂れき層その他主として第三紀以前の地層によって構成されているもの
第 2 種地盤…第一種地盤および第三種地盤以外のもの
第 3 種地盤…腐植土、泥土その他これらに類するもので大部分が構成されている沖積層
(盛土がある場合はこれを含む)で、その深さがおおむね 30m 以上のもの
◇形状割増
(建物短辺の長さ)
*4-③
1階
6m 以上
4m 以上 6m 未満
4m 未満
2階
6m 以上
4m 以上 6m 未満
4m 未満
3階
6m 以上
4m 以上 6m 未満
4m 未満
◇混構造割増
木造
(1階部分の構造)
鉄骨造または鉄筋コンクリート造
( 鉄骨・鉄筋部高さ(㎜)
鉄骨・鉄筋部高さ(㎜) )
5.劣化度
≪一般診断法≫
*5.
・当該建物に存在する部位を把握し、表における「存在点数」の欄の数値に○をつけ、その合計(存在点数)を算出します。
・築年数が 10 年以上の建物は「築 10 年以上」の欄を用い、すべての項目で合計します。
但し、築10年未満であっても、
「築10年以上」の事象と同様の劣化が発見された場合は、全ての部分を調査します。
・当該建物の劣化状況を把握し、「劣化事象」に示すような状況が認められた場合は「劣化点数」の欄の数値に○を付けて、
その合計を算出し欄に記入します。
存在点数
部位
◇屋根葺き材
◇樋
◇外壁仕上げ
◆バルコニ一
材料、部材等
築 10 年
以上
2
2
2
変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれがある
軒・呼び樋
変退色、さび、割れ、ずれ、欠落がある
2
2
2
縦樋
変退色、さび、割れ、ずれ、欠落がある
2
2
2
木製板、合板
水浸み痕、こけ、割れ、抜け節、ずれ、腐朽がある
窯業系サイディング
金属サイディング
こけ、割れ、ずれ、欠落、シール切れがある
4
4
4
モルタル
こけ、0.3mm 以上の亀裂、剥落がある
◇露出した躯体
水浸み痕、こけ、腐朽、蟻道、蟻害がある
2
2
2
1
1
手すり壁
一般室
◆床
劣化
点数
築 10 年
未満
金属板
瓦・スレート
浴室
床面
床下
割れ、欠け、ずれ、欠落がある
変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれ、目地空き、シール切れがある
木製板、合板
水浸み痕、こけ、割れ、抜け節、ずれ、腐朽がある
窯業系サイディング
こけ、割れ、ずれ、欠落、シール切れがある
金属サイディング
変退色、さび、さび穴、ずれ、めくれ、目地空き、シール切れがある
外壁との接合部
外壁面との接合部に亀裂、隙間、緩み、シール切れ・剥離がある
1
1
壁面を伝って流れている、または排水の仕組みが無い
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
2
2
床排水
◆内壁
劣化事象
内壁、窓下
水浸み痕、はがれ、亀裂、カビがある
タイル壁
目地の亀裂、タイルの割れがある
タイル以外
水浸み痕、変色、亀裂、カビ、腐朽、蟻害がある
一般室
傾斜、過度の振動、床鳴りがある
廊下
傾斜、過度の振動、床鳴りがある
基礎のひび割れや床下部材に腐朽、蟻道、蟻害がある
合 計
2
ホームズ君「耐震診断 Pro」チェックシート
6.平面図
◇◆
-4-
≪一般診断法・精密診断法≫
*6.
建物の壁、開口部(ドア・窓)
、柱(通し柱含む)
、耐力壁(筋かい・面材)
、内壁材(非耐力壁)を平面図へ記入します。
《精密診断法》の場合、壁両端の柱の柱頭・柱脚の接合の仕様、筋かい端部の仕様、劣化度を部位ごとに記入します。
2F
1F
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6.平面図
◇◆
≪一般診断法・精密診断法≫
*6.
3F
<材種基準耐力一覧> ※耐力壁・非耐力壁・土塗り壁の記入にあたっては、下表を参考にして下さい。
■耐力壁
種別 コード
筋かい
面材
-5-
基準耐力
(kN/m)
101 筋かい(鉄筋9Φ)
1.60
102 筋かい(15×90)
1.60
103 筋かい(30×90)
2.40
104 筋かい(45×90)
3.20
105 筋かい(90×90)
4.80
201 木ずり(釘打ち)
0.80
202 構造用合板(大壁)
5.20
203 構造用合板(真壁-受材)
5.00
204 構造用合板(真壁-貫)
3.00
205 構造用パネル
5.00
206 パーティクルボード
5.00
207 ハードボード
3.90
208 硬質木片セメント板
4.10
209 ケイ酸カルシウム板
3.10
210 フレキシブルボード
3.80
211 シージングボード
3.00
212 ラスシートモルタル塗
2.50
213 石膏ボード(大壁)
2.60
214 石膏ボード(真壁-貫)
1.60
■非耐力壁・土塗り壁
種別
コード
材種
厚さ
7.5mm以上
7.5mm以上
12mm以上
9mm以上
12mm以上
5mm以上
18mm以上
8mm以上
6mm以上
12mm以上
20mm以上
12mm以上
12mm以上
材種
基準耐力
(kN/m)
内壁材 301 構造用合板(非大-N50@200川)
2.30
302 構造用合板(非大-N50@150川)
3.10
303 構造用合板(非大-FN50@150四)
4.50
304 構造用合板(非大-ビス@150四)
3.40
305 構造用合板(非真-N50@200川)
3.00
306 構造用合板(非真-N50@150川)
4.00
307 石膏ボード(非大-GNF40@200川)
1.50
308 石膏ボード(非大-GNF40@150川)
2.00
309 石膏ボード(非大-GNF25@150四)
1.60
310 石膏ボード(非大-ビス@150四)
2.20
311 石膏ボード(非真-GNF40@200川)
1.30
312 石膏ボード(非大-GN40@227胴縁)
1.10
313 石膏ボード(非真-GNF40@200川)
1.30
314 石膏ボード9mm(非-GN40@200川)
1.10
315 合板張り
0.90
316 ラスボード
1.00
317 ラスボード下地漆喰塗
1.30
318 ラスボード下地モルタル塗
1.80
319 不明(耐力有)
0.00
320 耐力無
0.00
外壁材 417 木ずり下地モルタル塗壁
2.20
418 窯業系サイディング横張
0.80
419 窯業系サイディング縦張(リング釘)
1.20
420 窯業系サイディング縦張(GNF40)
1.70
421 不明(耐力有)
0.00
422 耐力無
0.00
土塗り壁 501 土塗壁(4~5cm)
2.40
502 土塗壁(5~5.5cm)
2.80
503 土塗壁(5.5~7cm)
2.80
504 土塗壁(7~9cm)
3.50
505 土塗壁(9cm以上)
3.90
506 土塗壁撤去(耐力無)
0.00
507 土塗壁(片面塗り)
0.98
厚さ
7.5mm以上
7.5mm以上
7.5mm以上
7.5mm以上
7.5mm以上
7.5mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
9mm以上
7mm以上
7mm+塗9mm以上
7mm+塗14mm以上
塗厚4cm以上5cm未満
塗厚5cm以上 5.5cm未満
塗厚5.5cm以上 7cm未満
塗厚7cm以上 9cm未満
塗厚9cm以上
ホームズ君「耐震診断 Pro」チェックシート
7.算定条件
≪精密診断法≫
必要耐力計算方法…≪精密診断法≫における必要耐力計算法を選択します。計算方法を選択してください。
☆
精算法の場合は、各部位の面積あたり重量(kN/㎡)を入力して下さい。
建築基準法施行令に準じて求める方法…建築基準法施行令第 88 条に定める「地震力」を必要耐力とする方法
▼建物高さ
m
※軒高と棟高の平均の高さ
▼面積あたり重量(kN/㎡)
3階
屋根 ______________
外壁 ______________
内壁 ______________
床 ______________
積載重量 ______________
2階
屋根 ______________
外壁 ______________
内壁 ______________
床 ______________
積載重量 ______________
1階
屋根 ______________
外壁 ______________
内壁 ______________
床 ______________
積載重量 ______________
必要耐力表を用いる方法…床面積に「床面積当たりの必要耐力係数」を乗じて求める方法。
水平構面仕様
◆
≪精密診断法≫において、偏心率と水平構面仕様により保有耐力が低減されます。
床倍率の低いものほど低減されます。各部位の仕様を表より選択してください。
部位
仕様(番号)
部位
仕様(番号)
2 階屋根
3階屋根
屋根:表 13~16 より選択
2 階桁梁
3階桁梁
桁梁:表 17~25 より選択
2 階床
3階床
床 :表 1~12 より選択
1階屋根
1階桁梁
番号
部位
水平構面の仕様
床倍率
1
構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@340以下落し込み、N50@150以下
2.00
2
構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@340以下半欠き、N50150以下
1.60
3
構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@340以下転ばし、N50150以下
1.00
4
構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@500以下落し込み、N50@150以下
1.40
5
構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@500以下半欠き、N50150以下
1.12
6
面材張り 構造用合板12mm以上又は構造用パネル1・2級以上、根太@500以下転ばし、N50150以下
0.70
7
床面
8
9
構造用合板24mm以上、根太なし直張り4周釘打ち、N75@150以下
3.00
構造用合板24mm以上、根太なし直張り川の字釘打ち、N75@150以下
1.20
幅180杉板12mm以上、根太@340以下落し込み又は半欠き、N50@150以下
0.39
10
幅180杉板12mm以上、根太@340以下転ばし、N50@150以下
0.30
11
幅180杉板12mm以上、根太@500以下落し込み、N50@150以下
0.26
12
幅180杉板12mm以上、根太@500以下半欠きまたは転ばし、N50@150以下
0.24
13
5寸勾配以下、構造用合板9mm以上又は構造用パネル1・2・3級、垂木@500以下転ばし、N50@150以下
0.70
14 面材張り 矩勾配以下、構造用合板9mm以上又は構造用パネル1・2・3級、垂木@500以下転ぱし、N50@150以下
0.50
15
5寸勾配以下、幅180杉板9mm以上、垂木@500以下転ばし、N50@150以下
0.20
16
矩勾配以下、幅180杉板9mm以上、垂木@500以下転ばし、N50@150以下
0.10
17
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積2,5㎡以下、梁背240以上
0.80
18
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積2.5㎡以下、梁背150以上
0.60
屋根面
19
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積2.5㎡以下、梁背105以上
0.50
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積3.3㎡以下、梁背240以上
0.48
21 水平構面 火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積3.3㎡以下、梁背150以上
0.36
22
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積3.3㎡以下、梁背105以上
0.30
23
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積5.0㎡以下、梁背240以上
0.24
24
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積5.0㎡以下、梁背150以上
0.18
25
火打ち、金物HBまたは木製90×90、平均負担面積5.0㎡以下、梁背105以上
0.15
20
火打ち
-6-
ホームズ君「耐震診断 Pro」チェックシート
8.各部の検討 ①②
-7-
≪精密診断法≫
≪精密診断法≫においては、下記①~⑥の「各部の検討」について、問題箇所を指摘する形で評価します。
①地盤
◇
地形・地盤について、下記に該当する項目がある場合は「問題あり」とし、報告します。
該当項目を選択してください。
問題あり
問題の生じやすい地盤の例
敷地が傾斜地で、敷地内に盛り土、切り土部分がある。
建物周囲に、1.5m 以上の擁壁がある。
付近は液状化の可能性があると言われている地域である。
田畑の造成地で、造成後 5 年以内である。
河川・湖沼・池などの埋立地である。
スウェーデン式サウンディング試験等で、地耐力 30kN/㎡以下の層が 3m 以上ある。
●その他の問題報告:上記以外にも専門的な見地から問題のありそうな事象がある場合には、あわせて報告します
②基礎
◇
基礎の評価は、地盤と基礎の組合せに応じて、該当する評価を報告します。
地盤の種類と基礎の種類が該当するものに○を付けて下さい。
地盤の種類
杭基礎、布基礎、べた基礎
鉄筋が入っている
鉄筋が入っていない
玉石、石積み、ブロック基礎など
良い・普通の地盤
安全である。
ひび割れが入る恐れがある。
玉石などが移動したり、傾く可能性がある。
悪い地盤
ひび割れが入る恐れがある。
亀裂が入る恐れがある。
玉石などが移動したり、傾く可能性がある。
非常に悪い地盤
ひび割れが入る恐れがある。
住宅が傾く可能性がある
大きな亀裂が入る恐れがある。 玉石などが移動したり、不陸が生じる。
住宅が傾く可能性が高い。
住宅が傾く可能性が高い。
(参考 1)地盤の種類
地盤の種類
判断基準
洪積台地または同等以上の地盤(下記以外のもの)
良い・普通の地盤
告示第 1793 号
第 1 種地盤
設計仕様書のある地盤改良(ラップル、表層改良、柱状改良)
長期許容地耐力 50kN/㎡以上
下記以外
30m よりも浅い沖積層(軟弱層)
悪い地盤
埋立地および盛土地で大規模な造成工事(転圧・地盤改良)によるもの
第 2 種地盤
長期許容地耐力 20kN/㎡以上、50kN/㎡未満
非常に悪い地盤
海・川・池・沼・水田等の埋立地および丘陵地の盛土地で小規模な造成工事によるもの、液状化の可能性
があるところ
第 3 種地盤
30m よりも深い沖積層(軟弱層)
(参考 2)告示第 1793 号による地盤種別
岩盤、硬質砂れき層その他主として第三紀以前の地層によって構成されているもの、又は地盤周期等についての
第 1 種地盤
調査若しくは研究の結果に基づき、これと同程度の地盤周期を有すると認められるもの
第 2 種地盤
第 3 種地盤
第 1 種地盤及び第3 種地盤以外のもの
腐植土、泥土その他これらに類するもので大部分が構成されている沖積層(盛土がある場合においてはこれを含む)で、その深さがお
おむね 30m 以上のもの、泥沼、泥海等を埋め立てた地盤の深さがおおむね3m 以上であり、かつ、
これらで埋め立てられてからおおむね30 年経過していないもの又は地盤周期等についての調査若しくは研究の
結果に基づき、これらと同程度の地盤周期を有すると認められるもの
ホームズ君「耐震診断 Pro」チェックシート
8.各部の検討③~⑥
≪精密診断法≫
③水平構面(床や屋根)の損傷
◇◆
下記に該当する項目がある場合は「問題あり」とし、警告を加えます。該当項目を選択してください。
問題あり
損傷を生じ易い形状
平面形に凹凸が多い。
2 階又は 3 階が荒板などの床で、住宅幅の 1/2 以上の大きさの吹き抜けがある。
短辺が 4m を超える大きな吹き抜けがある。
2 階の直下に壁がない外周壁が 2 面以上ある。(ただし、枠組壁工法の場合を除く)
部分 2 階建てで、2 階の直下部分に壁が少ない。
●その他の問題報告:上記以外にも専門的な見地から問題のありそうな事象がある場合には、あわせて報告します
④柱の折損
◆
垂れ壁付き独立柱がある場合(伝統的構法の場合)に検討します。
該当する柱は、地震時に曲げ破壊を生じる可能性があります。
※ホームズ君「耐震診断 Pro」においては、自動認識されます。
⑤横架材接合部の外れ
◆
下記に該当する項目がある場合は「問題あり」とし、報告します。該当項目を選択してください。
問題あり
-8-
横架材接合部の外れを生じやすい例
12 畳以上の大きな部屋がある。
母屋部分より、下家部分に壁が多い。
羽子板ボルトなどの横架材接合部に補強金物がない。
解説)横架材接合部の金物を確認して、接合部の外れを判定します。特に最大室の周辺横架材の接合金物を確認します。
●その他の問題報告:上記以外にも専門的な見地から問題のありそうな事象がある場合には、あわせて報告します
⑥屋根葺き材の落下の可能性
◇
該当項目を選択してください。
屋根葺き材の仕様
棟瓦
瓦等
平瓦
選択
損傷の可能性
補強棟
脱落の可能性は小さい
それ以外
脱落の可能性が大きい
全てを留めつけ
安全です
3~4 段毎の留めつけ
一応安全です
留めつけなし
脱落の可能性がある
金属板葺き
安全です
解説)瓦などの屋根葺き材について留めつけの仕様を確認します。
●その他の問題報告:上記以外にも専門的な見地から問題のありそうな事象がある場合には、あわせて報告します