中国ビジネスニュース - 公益財団法人かがわ産業支援財団

2016 年 4 月(第 46 号)
中国ビジネスニュース
編集:香川県上海ビジネスサポーター
陳暁慧
今月の注目トピックス
■中国の「世界消費者権利デー」の影響
中国の「世界消費者権利デー」と「315 晩会」について
中国では、毎年3月 15 日は「世界消費者権利デー」です。国際消費者機構が 1983 年に定めた消費者権益保
護の日で、日本では「消費者の日」と呼ばれています。
この「世界消費者権利デー」に合わせて、中国中央電視台(CCTV)では「315 晩会」という特別番組が放送さ
れます。同番組では、毎年、対象企業が指名され「消費者権益を侵害した」として商品やサービスを標的に糾弾
されるのが恒例になっています。
過去には、日系・欧米系企業の多国籍企業も多数取り上げられました。近年ではアップル、フォルクスワーゲ
ン、ニコンなどがターゲットとなっています。消費者に対する影響力の大きさから、この時期になると企業側は
戦々恐々となります。
日系企業であるニコンは、2014 年3月 15 日に「315 晩会」に取り上げられ、激しい攻撃を受けました。同社の高
級カメラで撮影した画像に黒い点が写っているとのクレームについてです。洗浄液や修理を繰り返しても消える
ことはなく、多くの消費者から苦情が寄せられていることが紹介されました。ニコンは消費者のクレームに対して、
故障ではなく塵埃の付着の問題だとして返品要求を拒否したところ、同番組から「責任を回避し、言い訳に終始
している」と強く批判されました。
そして、番組放送の翌日から、工商行政管理総局傘下の消費者権益保護局が問題のある商品すべてを店舗
から撤収するよう二コンへ通知しました。問題が解決しなければ商品の販売は禁止となり、各メディアもこの状況
の後追い報道を続けました。
その後、二コンは「微博」(中国版ツイッター)を通じて謝罪文を発表します。クレーム商品に対して無償検査や
修理を行い、それでも問題が解決できなければ同じ型番の新品に取り替えると消費者に伝えたのです。中国の
カメラ市場は海外ブランドがシェアを独占しており、ニコンは長年、中国第2位の人気カメラブランドでした。しかし、
このテレビ報道のおかげでニコンが中国で長年蓄積してきたブランドの信用を大きく傷つけ、損失をもたらしまし
た。その後の販売にも影響が出ています。
今年の「315 晩会」の標的企業は?
2016 年の「315 晩会」では、外資系企業は取り上げられず、中国のローカル企業である「餓了嘛」(中国語で
「お腹空いた?」という意味)が標的となりました。
同社は、インターネットを活用した外食宅配サービス行っている企業で、消費者は同社のウェブサイトに登録さ
れている飲食店に対して、ネット上で出前の注文をすることができます。
「315 晩会」では、同社のウェブサイト上では清潔な店舗写真が掲載されているのに、実際には汚い厨房で料
理が作られているといったことや、同社のウェブサイトには「衛生許可証」がない業者でも簡単に登録できること
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ができ、実際に「衛生許可証」がない店舗が多く、「食品安全法」違反の疑いがあることなどが取り上げられてい
ました。
放映の翌日3月16日、上海市食品薬品監督管理局は、「餓了嘛」の責任者が違法行為を行っているとして調
査を実施、同社のウェブサイト登録企業の中には「衛生許可証」を取得していない企業があるとして 12 万元(約
200 万円)の罰金を徴収しました。その後、「餓了嘛」は、すべての飲食店に 24 時間体制でクレームや告発に対
応できるホットラインを開設しました。
ネットを活用した外食宅配サービスという分野は、まだ始まったばかりの新興業態のため、関連法規が完備さ
れていません。今後当局は、もっと厳しい参入基準を設け、既存飲食店の「衛生許可書」に偽造はないか再検査
していく方針です。
日系進出企業はどう対応すればよいのか
中国に進出している日系企業は、一般的には中国国内の消費者保護に関する法令を熟知していません。ま
た、日本と中国の商品検査基準が異なっており、それが消費者との間で誤解を生んでいます。さらには、中国の
文化、慣習、消費理念などを知っておく必要もあります。
その上で、もし「315 晩会」のようなメディアに取り上げられたのなら、まずは消費者権益保護という観点から速
やかに対応し、言い訳をしないで謝罪することが重要です。
中央電視台は官製メディアであり、その報道内容は中国共産党の意向を受けていることは知られています。
それに逆らえば中国官製メディアが一斉に攻撃してくることになります。いくつかの問題解決案を提出し、発生し
た問題に対して、しっかり責任を負うことを明言しましょう。誠実な態度で対応し、積極的に問題を解決することを
メディアや消費者に理解してもらうことが大事です。
政策・経済トピックス
【新政策動向】
■ 政協が開幕 貧困対策を重視
中国の国政助言機関「全国政治協商会議(政協)」が3日、北京で開幕した。政協の兪正声主席は、活動報告
で「貧困対策の効果を高められるような成果を出したい」と述べた。中国政府は 2015 年 11 月、20 年までに約
5500 万人の貧困層ゼロを目標に掲げている。
■ 追加金融緩和預金準備率4カ月ぶり下げ
中央銀行の中国人民銀行は2月 29 日、追加の金融緩和を発表した。預金準備率を 0.5%下げる。大手金融機
関の標準の預金準備率は 17%となった。3月1日から実施された。引き下げは 2015 年 10 月以来、約4カ月ぶ
り、で 15 年以降、預金準備率を下げるのは5回目。今回は貸し出しと預金の金利引き下げはない。
■ 産休・育休 拡充へ
中国では、出産休暇や男性の育児休業の制度拡充を企業に義務付ける地方政府が増えている。すでに上海
をはじめ、13 の地方政府が、国が定める産休の規定日数(98 日)に 30~80 日上乗せすることを決めた。
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■ 全人代 閉幕
国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が 16 日、新たな5カ年計画を承認して閉幕した。2020 年までの5
カ年計画では、毎年の経済成長率の目標を約 6.5%~7%とした。高い債務比率を低下させ、国営企業を統合・
整理、金融市場改革の推進を目指す。
■ 電子商取引物流に5カ年計画
商務部、発展改革委員会、交通運輸部、税関総署、国家郵政局、国家基準委員会は、「全国電子商取引物流
発展特別計画(2016-2020 年)」を 2016 年 3 月 17 日に公布した。電子商取引(EC)の発展を加速させるため
に、EC物流のコストを下げ流通の効率を上げる。2020 年までにECの情報化、基準化、集約化を進め、中小都
市や農村でのサービスを広げる。
■ 危険貨物道路輸送 法律責任などを明確に
交通部は「危険貨物道路輸送安全管理弁法」の意見募集稿を公布、パブリックコメントを開始した。4月 15 日ま
での募集。危険貨物の範疇を明確にし、危険貨物道路輸送の安全管理、関係者の法律責任などを規定した。
一般貨物と危険貨物の混載の禁止、危険貨物類別の虚偽報告の禁止等を強調した。
【経済・産業】
■景況感 2月PMI、4年ぶり低水準
国家統計局と中国物流購入連合会によると、2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は 49.0 と、前月から 0.4
ポイント悪化した。2011 年 11 月以来、4年3カ月ぶりの低水準。景気判断の節目となる 50 を7カ月連続下回っ
ている。
■住宅価格 38 都市で上昇
国家統計局によると、主要 70 都市の1月の新築住宅価格動向は、38 都市で前月比上昇したものの、上昇した
都市数は前月より1都市減った。上海や広東省深センなど大都市は好調。下落した都市は 24 都市で、前月か
ら3都市減った。
■鴻海 南寧に大型IT拠点
台湾の「鴻海(ホンハイ)精密工業」は広西チワン族自治区南寧市にIT(情報技術)の大型産業パークを建設す
る。スマートフォン(スマホ)に代わる次世代製品「スマートテレビ」などの受託生産の拠点とする。年 1000 億元
(約1兆 7400 億円)の生産額を目指し、7万人の雇用を見込んでおり、中国の主要拠点の一つとなりそう。
■中国工商銀行 タイ携帯通信に銀行保証
中国の大手銀行「中国工商銀行」は、2015 年 12 月に携帯通信タイ3位のトゥルー・コーポレーションが落札した
第4世代サービス向け電波に関連し、同社に対して 350 億バーツ(約 1120 億円)の銀行保証を提供する。
■2月の物価 2.3%上昇
中国国家統計局によると、2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比 2.3%上昇、上昇幅は1月より 0.5 ポイン
ト拡大した。春節(旧正月)や寒気の影響で食品が値上がりしたのが主な原因。卸売物価指数は前年同月比
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4.9%下落、下落幅は1月より 0.4 ポイント縮小したものの、48 カ月連続で前年水準を下回った。
■輸出入 2桁減
中国税関総署の2月の貿易統計によると、米ドルベースの輸出は前年同月比 25.4%減となった。これは 2009
年5月の 26.5%減以来の減少幅。輸入も 13.8%減となり、輸出入ともに2カ月連続で2桁の減少となった。
■新車販売 0.9%減
中国汽車工業協会によると、中国の2月の新車販売台数(工場出荷ベース)は前年同月比 0.9%減の 158 万
900 台だった。1~2月の累計は前年同期比 4.4%増。
■中国飯店協会
ぐるなび上海と協業
飲食店やホテルの業界団体の「中国飯店協会」は、日本食の調理技術の向上へ向けて、ぐるなび上海と協業
する。中国で日本食料理人による講座開催や、日本に中国人シェフを招く研修などを共同で進める。
■世界の対中投資 2.7%増
商務部によると、1~2月の世界からの対中直接投資額(実行ベース、金融除く)が前年同期比 2.7%増の 1418
億8千万元(約2兆 4500 億円)となった。サービス産業分野の投資が増えた。日本からの投資は 14.5%増。
■工業生産低い伸び
国家統計局によると、1~2月の工業生産は前年同期比 5.4%増と、リーマン・ショック後の 2009 年1~2月(同
3.8%増)以来、7年ぶりの低い伸びになった。春節(旧正月)の連休による生産活動低下の影響もあるが、設備
過剰の構造問題によるところが大きい。
■訪日外国人 中国人が 39%増
日本政府観光局によると、2016 年2月の訪日外国人数(推計値)は 189 万人で、前年同月比 36%増え過去2
番目の高水準となった。中国が人民元安・円高の逆風にもかかわらず 49 万8千人と 39%増えた。
■中国中信 住宅開発事業を売却
国有複合企業最大手の中国中信(CITIC)は、中国での住宅開発事業を不動産大手「中国海外発展」に売却す
る。売却額は 310 億元(約 5400 億円)に上る見込みで、今後は商業不動産などの大型開発に専念する。
■銀行不良債権が2年で倍増
銀行業監督管理委員会(銀監会)によると、2015 年末の銀行不良債権残高は1兆 2744 億元(約 22 兆円)だっ
た。13 年末は 5900 億元、14 年末には4割増の 8400 億元になり、15 年末はさらに5割増え、2年間で倍に膨ら
んだ。
■住宅 大都市で急騰
中国国家統計局によると、2月の主要 70 都市の新築住宅価格動向は、前月より上昇したのが 47 都市で1月よ
り9つ増えた。広東省深センや上海など一部の大都市の価格が急上昇している。主要 70 都市のうち、2月の新
築価格が前年同月比上昇したのは 32 都市で 37 都市が下落した。
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■過剰債務 日本のバブル期並み
国際決済銀行(BIS)によると、中国の企業や個人が抱える過剰債務が国内総生産(GDP)の2倍を超えた。
2015 年9月末時点で 21.5 兆ドル(2578 兆円)、GDP比で 205%になった。日本のバブル末期から崩壊後の水準
に迫る勢い。
■百度 訪日中国人観光客の集客支援
中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は4月から、訪日中国人観光客の集客支援サービスを始め
る。百度日本法人が自社の地図サービス「百度地図」上に店舗情報を登録する受付センターを開設する。登録
すると地図上に店舗名を表示し、クリックすると、住所、営業時間なども中国語で見られるようにする。広告を表
示するサービスも始める。
■大連万達集団 FIFAスポンサー契約
商業不動産大手「大連万達集団」は、国際サッカー連盟(FIFA)と 2030 年までの最高位のスポンサー契約を結
んだ。中国企業初の最高位のスポンサー契約。
■農業 日中次官級会合開催
日中両政府は3月 21 日に、農業分野の次官級会合を北京で開いた。尖閣諸島を巡り関係が悪化した 2010 年
以来6年ぶり。家畜伝染病である口蹄疫(こうていえき)の共同研究を進めることで合意した。日本側は東京電
力福島第1原子力発電所事故以来の食品輸入規制解除を呼びかけた。
■製造業 1~2月経常益 4.8%増
国家統計局によると、製造業を中心とする一定規模以上の企業による1~2月の経常利益が前年同期比 4.8%
増の 7800 億元(約 13 兆5千億円)となった。1年ぶりの増加。
■外貨管理局 複数の銀行の大株主に
国家外貨管理局が、準大手銀行の交通銀行と地方銀行大手の上海浦東発展銀行大株主となっていることが
初めて明らかになった。局傘下の全額出資子会社を通じて投資した。
■比亜迪 16 年のエコカー販売倍増へ
中国自動車大手「比亜迪(BYD)」は、電気自動車(EV)などのエコカー販売が、2016 年に 15 年実績の2倍以
上にあたる 12 万~15 万台に達する見込みと発表した。中国政府が支援するエコカー販売が好調。
■味千中国 デリバリー専門店を展開
和風ラーメン店「味千中国」はデリバリー専門店を展開する。年内に北京や上海などで 10 店舗以上を開き、出
店コストを抑える。味千中国は日本で「味千ラーメン」を展開する重光産業とフランチャイズチェーン契約を結
び、2015 年 12 月末時点で中国・香港に 673 店舗を展開している。
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【日系・外資企業動向】
■講談社 衣料展開
講談社はViViなどの中国展開について、香港株式市場に上場するダフネ・インターナショナルと包括提携した。
今後ViViブランドを使って幅広い事業を始める。3月中には「ViVi美眉(ヴィヴィメイメイ)」と名付けた新たな中
国版ViViを創刊。さらに、「ViVifleurs(ヴィヴィフルール)」というブランドで、衣料品や雑貨なども製造・販売す
る。
■日本車 2月の中国新車販売
日産自動車の中国での2月の新車販売台数(小売台数)は、前年同月比 13%減の6万 1100 台だった。マツダ
は 19.3%減の1万 2901 台。1~2月の累計販売でみると日産は前年同期比1%増の 18 万 8400 台と、ほぼ前
年実績並み。マツダの1~2月の累計販売は3万 8855 台で前年同期比 4.1%減だったものの、1~2月としては
過去2番目の高水準だった。トヨタ自動車は前年同月比 6.3%増の6万 5400 台、ホンダは 7.8%減の5万 7370
台となった。
■みずほ銀など 中国国家開発銀行の社債引受機関に
三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行など 81 行が2月 29 日に、中国の政策銀行「中国国家開発銀行」の 2016 年に
発行する人民元建て社債引受金融機関に選ばれた。邦銀が選ばれるのは初めて。
■ABインベブ 華潤ビールとの合弁を解消
ベルギーのビール世界最大手「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)」は、中国国営最大手「華潤ビ
ール」などとの合弁を解消する。理由の一つは、中国の独禁法「反独占法」に抵触するとの懸念。中国トップの
華潤雪花と3位のABインベブのシェアを単純合計すると4割弱にまで上る。
■国分 低温物流企業を関連会社化
国分グループ本社は、低温物流業者「上海恒孚物流」の増資を引き受け、同社を関連会社化した。国分が既に
子会社として展開している3社と連携させ、グループの中国事業展開を加速させる。
■中国関連の倒産 急増
東京商工リサーチによると、日本における 15 年度の中国国内景気減速や生産コスト上昇などを原因とする倒
産件数と負債額は2月までの累計で 80 件、2300 億円超になった。件数は前年度同期より7割増え、負債額は
約 10 倍になった。倒産した日本企業の負債額全体に占める割合は、14 年度の1%強から約 13%になった。2
月単月(速報)の倒産は 10 件、負債額は約 30 億円だった。
■米ロイヤル・カリビアン・クルーズ 日本-中国に大型客船
クルーズ船世界2位の米ロイヤル・カリビアン・クルーズは、2018 年に 22 万トン級のクルーズ船を日本発着航
路に投入し、中国などと結ぶ。
■タイ税関 中国からの密輸入品 9.6 億円相当押収
タイの税関当局は、中国から密輸入された偽ブランド品や医薬品など計約3億バーツ(約9億6千万円)相当を
押収した。偽ブランドの衣料品や、iPhone(アイフォーン)の模造品など多数押収された。
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2016 年 4 月(第 46 号)
■宇部興産 DMC合弁
総合化学メーカーの宇部興産は、安徽省合肥市の「中塩安徽紅四方」と高純度ジメチルカーボネート(DMC)
製造・販売の合弁会社を設立する。中塩紅四方にDMCの製造技術を供与し、同社が製造したDMCの一部を
引き取り高純度化する形で生産する。
■三菱東京UFJ銀行 人民元建て社債引き受け
三菱東京UFJ銀行は、トヨタファイナンスの中国現地法人の人民元建て社債の一部を引き受けた。日本の銀
行が中国で事業会社の人民元建て社債を引き受けるのは初めて。
■西友 中国で日本製PB販売
米ウォルマート・ストアーズ傘下の西友は、日本で開発したプライベートブランド(PB)商品の「みなさまのお墨
付き」を中国で販売する。ウォルマートの中国法人の 400 店を超える店舗以外に、直営の電子商取引(EC)を
通じて、中国で人気のある日本の加工食品を販売する。
■東芝 美的に白物家電売却へ
東芝は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業を中国家電大手「美的集団」に売却する方向で最終調整に入っ
た。今夏までに全額出資子会社「東芝ライフスタイル」の株式の大半を手放す方向で交渉中。日本国内での販
売方法や従業員の雇用など詰めの協議に入った。
■ラオックス・全日空 中国人訪日客向け事業で連携
免税店大手ラオックスと全日本空輸グループは、訪日客向け事業で包括的に連携する。全日空グループの運
営する空港売店に、ラオックスが炊飯器や理美容家電など中国人に人気のある商品を供給する。福岡空港の
売店で5月に始め、他の空港にも順次広げる。
■アジア開銀総裁 補完可能と発言
アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は 20 日、北京で開かれた経済フォーラムで、中国が設立を主導した
アジアインフラ投資銀行(AIIB)について、協調融資などでの連携に協力を深めていく考えを表明した。
■デンソー 冷凍機の合弁会社設立
デンソーは冷凍機の開発設計、生産、販売を行う「勁達技術(キングテック社)」と、合弁生産会社「広東勁達電
装冷鏈設備」を設立した。5月から冷凍機生産を開始する。資本金は 3000 万元(約 5.6 億円)で、出資比率は電
装(中国)投資 50%、キングテック社 50%。
■ラオックス 中国の実店舗から撤退
免税店大手のラオックスは、中国での店舗運営事業から撤退する。家電などを販売する南京市内の3店舗を3
月 31 日付で閉鎖した。ここ数年は販売が落ち込み、15 年 12 月期の中国における店舗の売上高は 69 億円弱
と前期より 38%減少。営業損益も4億円の赤字だった。今後は中国向けのネット通販を強化して、日本の家電
や日用品を売り込む。
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2016 年 4 月(第 46 号)
■三井住友銀 中国企業に環境融資
三井住友銀行は会計事務所の英アーンスト・アンド・ヤング(EY)と共同で、中国において環境融資を始める。
10 段階で企業の環境対策を評価し、結果に応じて融資の可否や融資条件などを決める。第1弾として三井化
学と韓国の石油化学大手SKCの合弁会社の中国現地法人に融資する。
■ザイマックス 春秋集団と関空近くにホテル開業
ビル運営受託のザイマックスは、中国の旅行・航空大手「春秋集団」と提携し、2016 年末に関西国際空港そば
にホテルを開業する。春秋集団は自社の旅行・航空サービスの利用者をホテルに誘客する。将来的には、他
地域でもホテルを共同運営する。
■VW、シュコダ 中国での増産に 2500 億円投資
独フォルクスワーゲン(VW)と傘下のシュコダ(チェコ)、中国自動車大手の上海汽車集団は、中国でのシュコ
ダの増産などに5カ年で総額 20 億ユーロ(約 2540 億円)を投じる。上海VW汽車で、シュコダブランドの多目的
スポーツ車(SUV)や、電動車両の生産を始める予定。
■韓国CJ第一製糖 アミノ酸メーカー買収
韓国の総合食品メーカー「CJ第一製糖」はアミノ酸の製造・開発を手掛ける「寧波市鎮海海徳生化科技」を買
収する。海徳は全世界に 300 規模の顧客を抱えるほか、高度なアミノ酸の精製技術を持つ。現在、全世界で1
兆ウォン規模といわれる機能性アミノ酸事業で、2020 年に 35%のシェア、売上高 4000 億ウォンを目指す。
【人民元情報】
人民元市場レート(2016 年3月 31 日)
外貨名 100 日本円
中間値 5.7530 人民元
【中国ビジネスワンポイントアドバイス】
上海市の社会保険料納付比率の引き下げを実施
3月 21 日、上海市政府は「上海市社会保険料納付比率の引き下げ」を発表しました。引き下げの対象となって
いるのは企業負担の比率で、2016 年1月1日までさかのぼって適用されます。
なお、個人負担の比率は従来通りとなります。
中国の社会保険について
中国の社会保険は養老保険、医療保険、失業保険、育児保険、労災保険の5つに分けられます。企業と個人
がそれぞれの比率に基づき、納付を行います。
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【社会保険の比率】
企業負担
項目
個人負担
引き下げ前
引き下げ後
(引き下げ率)
養 老 保 険
21%
20%
1%
20%
医 療 保 険
11%
10%
1%
10%
失 業 保 険
1.5%
1%
0.5%
1%
生 育 保 険
1%
1%
/
1%
労 災 保 険
0.5%
0.5%
/
0.5%
合
35%
32.5%
2.5%
10.5%
計
例:従業員A(毎月の給与額:10,000 元)の場合
調整前:10,000 元×35%=3,500 元
調整後:10,000 元×32.5%=3,250 元
毎月の給与額が 10,000 元(約 170,000 円)の従業員の場合、1月当たり 250 元(約 4,200 円)の引き下げとなり、
従業員の多い企業にとっては、コスト削減に影響が大きいと見られています。
2016 年1月1日までさかのぼって適用されることとなっていますが、すでに調整前の基準で納付している社会
保険料の精算方法などについては、今後発表される予定となっています。
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香川県上海ビジネスサポーター 陳暁慧
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