2010 年 12 月 14 日 対人関係を意識する東京女性は、自分を「かわいくソフトに演出したい」 東アジア５都市の女性のライフスタイル調査を実施 株式会社カネボウ化粧品 東アジア５都市の女性のイメージ 東京 上海 北京 台北 か わいく、 若々し く。 ファ ッシ ョンと ソフトな対人 関係 が 大切。 メイクは 緻密。 センス良 く 女 性 らしく。 い ろいろ吸 収して もっと 成長したい。 特 別な 日にメ イク。 美し く上 品なのが 美 徳。 自信 をもち、自 立し て仕 事したい。 やさ しいメイク。 明 るく知 的に。 ダ イエットと 健康が 大事。 将来に備 え、 勉 強や 貯蓄も。 ヌードメイクが好 き。 ソウル クールで合理 的。 真面目 で家 族思 い。 個 性的。 メイクも独自に ア ピール。 カネボウ化粧品・美容研究所は、東京、上海、北京、台北、ソウルの、東アジアの代表的な５ 都市の女性を対象に、ライフスタイル調査を実施しました。その結果、東京の女性は、おしゃれ 志向が高く、自分をかわいくソフトに演出したいと思っているのに対し、他のアジア女性はキャ リア志向が高く、知的で美しくありたいと願っていることなど、東京女性と他の４都市でおしゃ れ観や美容意識に違いがあることがわかりました。 ＜調査結果要約＞ ○大切にしている時間は、東京以外の４都市では「健康の時間」や「勉強」「仕事」をあげる女 性が多かったが、東京女性は「趣味」を重視する。 ○東京女性が仕事で重視しているのは「プライベートとの両立」「人間関係」だが、その他４都 市の女性は「高い収入」や「自分の成長」と答えているのが対照的。 ○東京女性がなりたい自分は「気配りのできる人」を一番にあげるなど、対人関係を非常に重視 しているが、他の４都市では「明るい」「女らしい」という答えが多かった。 ○東京女性がほめられてうれしいことが「おしゃれ」「センスが良い」という外見的なことであ るのに対し、北京、台北、ソウルの女性は「仕事ができる」がうれしいと答えている。 ○上海、北京では「上品」もうれしいほめ言葉となっている。「かわいい」という言葉に大きく 反応したのは東京女性だけというのも特徴的。なりたいイメージは東京では「かわいい」 「若々 しい」が人気。 ○メイク使用アイテムが、突出して多いのも東京女性の特徴。 ○メイクでは目元・肌重視はアジア全体の共通点。ソウルでは口元も重視。 1 今回の調査では、特に「おしゃれで、かわいくありたい」 「表面的なことを重視している」｢対 人関係を意識し、人にどう見られるか気にしている｣といった、東京女性特有の特徴が明らかと なり、それがメイク意識にも表れていることがわかりました。 生活の中でおしゃれや美容が大きな役割を占め、人目や外見を気にする東京女性にとって、メ イクは生活の一部といえます。メイクを身だしなみのひとつとして考え、メイクをしないで人前 に出ることをためらう傾向にあることが、調査結果からも見てとれます。さらに、「メイクの習 慣化」や「メイク使用アイテム」の多さからも、東京女性ならではのメイクへの強いこだわりや、 独自のメイク意識がうかがえ、それがテクニックの上達などにもつながると考えられます。 カネボウ化粧品では、このような東京女性の特徴、または他のアジア都市の女性との共通点を 今後も研究していくとともに、欧米の女性と比較したライフスタイル調査も継続的に行い、各国 に向けた今後の商品開発や美容情報の提供に活かしていきたいと考えています。 ◆調査の詳細と概要 ＜調査対象＞・東京、上海、北京、台北、ソウルの 18 歳～59 歳の女性各 450 名 （東京のみ 468 名） ※ヤング（18～34 歳）、アダルト（35～59 歳）に分類 ・2010 年 3 月と 9 月に Web 調査を実施 ＜主な調査項目＞ Ⅰ.生活・仕事について――大切な時間、５年後の理想の生活、仕事で重視すること Ⅱ.なりたい自分像――なりたい自分像、ほめられたい言葉、なりたい顔のイメージ Ⅲ.美容意識―チャームポイント、美容の興味、メイクの習慣化、人前での化粧、メイクする意味 Ⅳ.カラー、メイクテイスト――好みのメイクテイスト、アイシャドウで使いたい色、好きな色 【東京と他の 4 都市の生活価値観の違い】 東京 大事な 家族・ 時間を過ごす人 パートナー・友人 大切な ゆっくり・趣味 上海 家族・親・子供 台北 北京 家族・子供・ ソウル 家族・友人 家族・子供 勉強・睡眠 習い事・健康 パートナー 睡眠・勉強・健康 仕事・勉強 自分の時間 映画・ゆっくり・ 仕事 今の興味は？ 家族 自分の将来 仕事 自分の将来 自分の将来 ファッション 自分の将来 仕事 仕事・勉強 仕事で重視して やりがい充実感 自分の成長 高い収入 自分の成長 好きな仕事内容 いるのは？ プライベートとの 高い収入 自分の成長 高い収入 高い収入 両立 キャリアアップ 好きな仕事内容 好きな仕事内容 プライベートとの 人間関係 家族 両立 ５年後の 金銭的ゆとり 金銭的ゆとり 金銭的ゆとり 金銭的ゆとり 金銭的ゆとり 理想の生活 精神的ゆとり 精神的ゆとり 健康的な生活 健康的な生活 精神的・時間的 お金の配分 ファッション 貯金 貯金 飲食 貯金 なりたい自分像 気配り センスが良い 明るい・女らしい 明るい・お金がある 家族思い・明るい おしゃれな・明るい 女らしい・頭が良い センスが良い センスが良い 気配りができる人 かわいい・若々しい 女っぽい エレガント・女っ 知的・女っぽい 洗練された・知的 イメージ（印象） 上品 エレガント・知的 ぽい・知的 若々しい エレガント ほめ言葉 おしゃれ 上品 仕事ができる 仕事ができる 仕事ができる センスが良い 健康的 上品 健康的 センスが良い なりたい顔の 2 ＜参考資料＞ 調査詳細 大切にしている時間 Ⅰ. 生活・仕事について 大切にしている時間 ～「今」を生きる東京女性～ 東京 上海 北京 台北 ソ ウル 40 35 30 （結果） どの都市も「家族と過ごす時間」が最も大切。 一方、北京をはじめ東京以外の４都市では、「健康 の時間」という答えが比較的多いが、東京では他の都 市に比べ少ない。ソウルでは「習い事」、台北では、 「勉 強」の時間が大切としている。 東京女性は、５都市中「仕事の時間」が大切と答えた 人が最も少ない。 25 20 15 10 5 スポ ー ツ の時 間 健康 の時間 美容 の時間 食事 の時間 ゆ っく り し て いる 時 間 寝 て いる 時 間 ネ ット ・メ ー ル の 時 間 TVの時間 映 画 ・読 書 ・音 楽 の 時 間 勉 強 を す る時 間 習 い事 を す る 時 間 趣 味 に没 頭 す る 時 間 家 族 と過 ごす時間 親 と過 ご す時 間 パー ト ナ ー と 過 ご す 時 間 子供 と過 ごす時間 友 人 と の時 間 仕事 の時間 0 家族が大事なのは各都市共通 東京 上海 また、自由なお金の使い方を見てみると、生活に不 可欠な「飲食」を除くと、ソウルをはじめとする他の ４都市では「貯金」の割合が高いが、東京女性は「フ ァッション」に一番お金を使う。世代別に見ても、ヤ ングのみならず、アダルトも「貯金」の割合が低く、 「ファッション」に最もお金を使っている。 北京 台北 ソ ウル 健康に費やす時間 ソウルで習い事 台北で勉強が優位 仕事や勉強に対する価値は低い 自由なお金の使い道 フ ァッション 22.9 東京 （解説） 東京女性は「今」を大切に生きており、将来のこと はあまり意識していない結果となった。 他の４都市の女性は、将来のために貯金し、健康や 勉強を重視するなど、自分の将来を堅実に設計してい る姿が浮かび上がる。 化粧品 13.9 美容 飲食 9 趣味 20.3 貯金 15.3 雑費 11.1 7.5 上海 18.2 15.4 7.2 21.0 10.0 19.9 8.4 北京 17.9 15.5 7.8 20.1 11.1 20.0 7.6 12.7 台北 ソ ウル 12.6 18.4 6.7 13.4 0% 24.1 6.6 20% 10.6 21.4 21.8 9.8 40% 22.3 60% 東京 上海 貯金の意識低く ファッションが大事！ 今を生きる 11.5 8.1 80% 北京 100% 台北 ソウル 貯金の割合が高い 中国では化粧品も高い ５年後の理想の生活 ―「精神的なゆとり」を求める東京女性 5年後の理想の生活 （結果） ５年後の理想の生活としては、「金銭的なゆとり」 が５都市に共通するものの、 「健康的な生活」より「精 神的なゆとり」を重視する東京女性の特徴が際立つ結 果となった。 東京 上海 北京 台北 ソウ ル 90 80 70 60 50 40 30 20 （解説） 経済成長に伴い環境問題がクローズアップされて いるからか、北京では「健康的な生活」が重視されて いる。一方、東京女性の半数以上が「精神的なゆとり」 を重視しているのは、経済発展が成熟期を迎えている ことを反映した結果とも考えられる。 10 流 れ に身 を 任 せ た 趣 味 が 中 心 の生 活 世 の平 均 的 な 生 活 仕 事 面 の充 実 変 化 に富 ん だ 生 活 健康的な生活 プ ラ イ ベー ト重 視 社会と関る生活 恋 人 と 一 緒 の生 活 家族関係が充実 住 環 境 に恵 ま れ た 精神的なゆとり 金銭的なゆとり 時間なゆとり 0 金銭的なゆとりを求 めるのは各都市共通 東京 上海 精神的なゆとり 北京 健康的な生活を求 める北京、上海 仕事 ―「高い収入」より「プライベートとの両立」や「職場の人間関係」を重視する東京女性 仕事で重視しているのは 東京 上海 北京 台北 ソウル 60 50 40 30 20 10 3 専 門 的 な スキ ル 台北 高い収入・キャリアアップ 海 外 勤 務 に活 か せ る 責任が重くな い 簡単な仕事内容 家 事 ・育 児 に影 響 が な い 北京 職 場 の人 間 関 係 高 い収 入 上海 プ ラ イ ベー トと 両 立 尊 敬 でき る 人 物 と 働 く 多 く の人 と の 出 会 い 独 立 でき る 仕 事 東京 職場の人間関係 プライベートとの両立 社会貢献度 キ ャリ ア ア ップ 好きな仕事内容 仕 事 を 任 せ ても ら え る 自 分 自 身 の成 長 0 や り が い ・充 実 感 （結果） 東京女性の特徴が際立つのが仕事に対する意識で ある。「高い収入」や「キャリアアップ」といった ことを重視している人が少ないのは、東京女性だけ だ。逆に、 「人間関係」を重視するのも東京女性が他 の都市に比べて多い。 「プライベートとの両立」は東 京とソウルに共通した顕著な特徴となっているが、 ソウルの女性は「高い収入」や「好きな仕事内容」 を極めて重視し、東京女性との共通点は少ない。 ソ ウル プライベート 仕事内容 （解説） 東京で職場の人間関係を重視するのは、特にヤングの世代だ。日本では、仕事とプライベート の両立を大切にしながらも、職場の人間関係がそのままプライベートへと移行し、職場の同僚が 友人となり、異性なら結婚相手へと発展するという環境が以前からある。近年、職場結婚比率は 下がってきているものの、国際比較ではまだ高いということからも、職場の人間関係を重視して いることが裏付けられる。※１ しかし、東京女性は仕事に関心がないかというと、そうではない。東京では「やりがい・充実 感」を選ぶ女性が最も多く、他の都市と比べても突出している。勤勉は昔から日本人の美徳と言 われている。上昇志向や金銭へのこだわりを表面に出すことはあまり好ましくない、という日本 人の気質も回答に表れていると考えられる。 結果として、東京女性は仕事でもプライベートでも人間関係を大事にしたいという意識が浮か びあがった。 ※ １ 国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、夫婦が出会ったきっかけは職場・仕事関係が 約３割（2005 年）である。（http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou13/doukou13.pdf） Ⅱ. なりたい自分像 なりたい自分像・ほめられてうれしい言葉は 東京 東京 台北 60 上海 北京 台北 上海 ソウル 北京 ソウル 50 40 30 20 10 学歴がある人 こだ わ り のあ る 人 ク ー ルな 人 プ ラ イ ド を 持 つ人 社交的な人 個性的な人 女 ら し い人 決断力がある人 趣味がある人 スタ イ ル が良 い人 お金がある人 温 和 ・温 厚 な 人 か わ い い人 頭 の 良 い人 楽 し い人 友 達 を 大 事 にす る 人 家 族 を 大 切 にす る 人 セ ン スが 良 い人 明 る い人 優 し い人 0 気 く ば り が でき る 人 他の都市の女性はもっとストレートだ。「な りたい自分像」として、 「明るい」、 「女らしい」、 「センスが良い」、「頭が良い」、「お金がある」 「社交的」といった答えが目立つ。つまり、 「か っこよく知的に目立ちたい」という、積極的な 自己アピール型ともいえよう。 なりたい自分像 お し ゃれ な 人 （結果） どの都市も多様な像が浮かび上がり、さまざ まな価値観の並列を示唆する結果となった。 ここでも、東京の特徴がはっきり表れる。 東京女性のなりたい自分像は、「気配りができ る人」 「おしゃれな人」 「明るい人」 「楽しい人」 などで、中でも「気配りができる人」は他の４ 都市より極めて高い。 その傾向は、 「ほめられてうれしい言葉は？」 についての回答にも表れている。「おしゃれ」、 「センスが良い」、 「かわいい」と言われたいと 同時に、「気配りができる」、「落ち着く・ホッ とする」、 「優しい」というように、相手を喜ば せることも強く意識している。外見だけでなく 自分という人間が他人の目にどのような印象 に映るかが大切。しかも、非常に個性的だった り、目立ったりというより「ソフトな印象、お しゃれな印象」が好まれるようだ。 ～人にどう見られるか気にする東京女性～ ほめられてうれしい言葉は？ 東京 上海 北京 台北 ソ ウル 1 おしゃれ 上品 上品 仕事ができる 仕事ができる 2 センスが良い 健康的 仕事ができる 健康的 センスが良い 3 落 ち着く・ホッとす る 仕事できる 健康的 才能ある きれい 4 気配りできる 才能ある 才能のある 落 ち着く・ホッと する 肌がきれい 5 優しい グラ マー 楽しい 機転が利く 気配り 6 かわいい 機転が利く グラマー 上品 頭が良い （解説） 他のアジア４都市の女性の自分像は、自分を中心に据えて考えられている（「お金がある」、 「頭 が良い」、「女らしい」）が、東京の女性は人からどう見られるかが基準になり、外見的なことに 非常にこだわる。 カネボウ化粧品 美容研究所長の野々村榮はこうした結果について次のように解説する。 「東京女性の特徴には、社会の違い、特に異性との関係も影響していると考えられる。たとえ ば、日本では歴史的に長らく男性は女性を養い守るもの、女性は男性をサポートするものといっ た役割分担があり、男は強く雄雄しく、女性は控えめで優しいといった男性観と女性観が根強く あった。 こうした男性観と女性観は今や過去のものとなったが、意識下にはいまだ残っており、外見だ けでなく性格的にも他人（特に異性）にどう見られるか、ということを気にする日本女性の気質 は健在で、現在の「おしゃれでソフトな印象」を好む東京女性という結果につながった。 それに対し、他の都市は過去に影響されず、急激な経済発展の中で人目を気にするより自由を 謳歌し、「かっこよく知的な女性」を志向するという違いが生まれていると考えられる。 4 「個性や意志の強さ、自立心や上昇志向の強さ」を感じさせる他のアジア４都市の女性と、「人 からどう見られるかを気にしながらソフトでおしゃれに生きたい」東京女性。地理的、歴史的、 民族的な違いや現在の社会経済の影響があるとしても、その差には驚くべきものがある」 なりたい顔のイメージ ～東京女性は、「女っぽい」や「知的」より、「かわいい」！ なりたい顔のイメージは？ （結果） 「なりたい顔のイメージ」では、５都市の共通点と 違いがそれぞれ浮き彫りになった。 上海、北京、台北では、いずれも「女っぽい」が上 位に入り、上海、台北、ソウルでは「知的」という共 通項があるが、東京だけはどちらも上位には入らない。 東京女性が上位にあげた「かわいい」は他の４都市 では回答率が低い。いつまでも若々しく、ソフトな印 象を好む東京女性は、やはり他の都市の女性とは異な る存在といえる。 60 東京 上海 北京 台北 ソ ウル 台北 北京 40 ソ ウル 上海 50 東京 30 20 10 若々しい いき いき と し た （解説） 東京の普遍的なテーマはやはり「かわいい」。 その意味合いを所長の野々村はこのように解説する。 「大人の女性（ワーキング・ウーマン）達は、先の見えない混沌とした社会の中、 「かわいい」 を単なるファッションではなく、複雑な人間関係を円滑にするためのツールとしても活用してき た。日本では、「知的」で「美しい」女性は近寄りがたい存在だ。やさしくかわいい女性が親し みやすく、他の人に嫌われずグループに溶け込みやすい。ただし、現在はこうした傾向にも変化 があり、単に甘くて幼い“かわいさ”より、さまざまな経験を積んだ大人の女性が垣間見せる意 外性のある“かわいさ”が注目されてきている」 健康 的 シ ック 大 人 っぽ い 洗練 さ れた 上品 な 華やか 知的 女 っぽ い セク シー エレガ ント やさ し い 穏 や かな ナ チ ュラ ル クー ル 爽やか フ ェミ ニ ン かわ いい 0 チャームポイントは？ Ⅲ. 美容意識 美容の関心 50 東京 45 （結果） ５都市で共通しているのは、「チャームポイント」 として「目元」をあげている点だ。さらに、５都市に 共通する特徴としては美肌の重要性がある。 上海 北京 台北 ソウル 40 35 30 25 20 15 10 5 時 による 顔 の形 鼻 眉 口元 ま つげ 瞳 の色 目元 肌 0 目元、肌を重視 各都市共通要素 また、美容で興味のあることは、 「エステ」｢ヨガ･ピラティス｣｢ダイエット｣の回答が多かった。 東京とソウルの２都市だけ、｢脱毛｣への関心が高く、｢エステ｣の経験値が低い。 美容に対する興味は？ 80 70 経験 あり 東京 上海 北京 台北 ソウル 興味 あり 東京 上海 北京 台北 ソウル 60 50 40 30 20 10 プ チ整 形 脱毛 ス パ ・岩 盤 浴 美 容整 形 ヨ ガ ・ピ ラ テ ィス ダ イ エット 北京 サプリやヘアエステの 経験が高い 運動 スポ ー ツ ジ ム 上海 ま つ パー ・エク ス テ ヘア ー エ ス テ 東京 脱毛の経験、興味が高い エス テへの興味高い ネ イ ルサ ロン サ プリ メ ントケ ア エス テ （体 ） 痩 身 エス テ 0 エス テ （顔 ） （解説） 「東京女性の脱毛への高い関心、エステ経験の低さ について、カネボウ化粧品・エステティックライフラ ボラトリーの鈴木佐恵子は下記のように分析する。 「他の都市の方が“エステティックサロン”のバリエ ーションが多く、数も多いので、安価で気軽に、日常 的にエステやマッサージを利用していると思われる。 また、日本は何歳になっても「かわいい・若々しい」 ことが重視されるので、ツルツルのお肌への憧れは脱 毛の関心の高さに繋がっているのではないだろうか」 台北 ソウ ル ダイエット経験高い スパ、脱毛経験高い 整形の興味高い 5 メイクの意味、習慣化や使用アイテムが抜群に高い東京～化粧は対人関係において欠かせない～ （結果） 「メイクの習慣化」については、 「ほぼ毎日」と 「週 5 回」を足すと、東京は約８割、ソウルは約 ６割とメイクする頻度が非常に高く、他の３都市 との差が目立つ。 また、 「メイク使用アイテム」では、ソウルの化 粧下地が群を抜いているものの、東京では数多く のアイテムを使用している女性が沢山いることが 目立つ。東京女性のメイクへの関心の高さがうか がえる。 メイクの習慣化について 毎日 5日 ２～４日 １，２日 45 .3 東京 していない 34 .2 9.8 6 .4 4. 3 80％が5日以上 上海 2 0.7 18 24 .7 北京 1 8.2 1 9.8 26 .9 16 1 6.2 2 1. 1 1 8.2 1.2日が 40％ 2 7.1 台北 1 2. 7 4 1.6 ソ ウル さらに、 「人前での化粧」については、東京は「品 がないからやらない」との答えが突出しているの に対し、ソウルでは「仕方なく必要最小限はする」 との答えが８割を超え、人前での化粧経験値が圧 倒的に高い。 人の目を気にする東京と気にしないソウルとい う気質の違いもうかがえる。 18 28 .7 1 7.1 1 3.6 1 0. 9 1 8.4 12 60％が５日以上 0% 20% 40% 60% ソ ウル 東京 80％が週５日メイク 80% 上海 100% 北京 台北 メイク をする＝特別な日？ 60％が週5日メイク メイク使用アイテム 東京 上海 北京 台北 ソウル 1 00 90 80 「メイクをする意味」については、特に東京と ソウルの違いが目立つ。同じく化粧習慣が根付い ている日本と韓国だが、東京では化粧が｢身だしな み｣、ソウルでは「欠点をカーバする」という意識 の違いがある。一方、台北は東京に近いパターン だが、上海と北京では特に目立つ回答がなく、メ イクをする意味はさまざまなようだ。 70 60 50 40 30 20 10 ネイ ル 香水 北京 グ ロス 液 状 ルー ジ ュ リ ップ 下 地 口紅 リ ップ ラ イ ナ ー 上海 リ ップ ク リ ー ム ハイ ラ イ ト シ ャドウ チー ク ア イ シ ャド ウ つ け ま つげ 台北 目元下地 ソウル 下地や口元商品 マ スカラ 北京 マ スカラ下 地 80 上海 ア イ ライ ナ ー 東京 経験なし ア イ ブ ロウ マ ス カ ラ 東京 使用品目が多い 人前での化粧は許せる？ 90 ア イ ブ ロウ 粉 コ ン ト ロー ル カ ラ ー コンシー ラ ー そ の他 Ｆ Ｄ リ キ ッド Ｆ Ｄ パウ ダ ー ＦＤ 化粧下地 0 台北 リキッドＦＤ アイライナー・マスカラ チーク アイシャドウ メイクをする意味 ソウル 東京 上海 北京 台北 ソウル 70 経験あり 60 70 50 60 50 40 40 30 30 20 20 10 10 自 信 が持 てる 明 る い気 持 ち に な る 北京 幸 せな気 分 になる 楽 し い気 分 に な る 上海 心 を落 ち着 か せる 美 しさ を追 求 する 違 う自 分 に変身 す る 異 性 か ら の印象 ソ ウル 欠 点カバ ー さま ざま な演出、 自己 表現 同 性 か ら の印象 若 々 し く みせ る 大 人 っぽ く み せ る 欠 点 を カ バー する ト レ ンド感 を表 現 す る フ ァ ッ シ ョ ン の一 部 東京 身だしなみ 女性や おしゃれ を楽しむ 気 分 の リ フ レ ッシ ュ お し ゃれ を 楽 し む 女 性 である ことを 楽 し む 様 々 な自 分 を演 出 す る ソ ウル 仕方ないから、必要最低限のことをする 自 己表 現 であ る 品 がな い 必要最低限 気 にな ら な い 品 がな い 必要最低限 気 にな ら な い 東京 品がないから、極力したくない 身 だ し な み である 0 0 台北 自 信が持 てる・美しさ の追 求 （解説） 東京でメイクする意味を「身だしなみ」であると答えた女性は、アダルト層で特に比率が高い。 その一方で、アダルト層では「女性であることを楽しむ」や「おしゃれを楽しむ」の比率が下が る。他の都市では、同様の傾向は見られない。日本の女性は、年を重ねるとメイクが楽しいもので はなくなり、社会的な義務で仕方なくするものという意識が、まだまだ根強いのかもしれない。 6 Ⅳ. カラー、好みのメイクテイストについて 好みのメイクテイスト、好きな色 好みのメイクテイスト （結果） 「好みのメイクテイスト」を比べると、東京がナチ ュラルながら化粧感があり、ラインにもこだわった 「手の込んだメイク」であるのに対し、ソウルはヌ ーディーなメイクから手の込んだメイクまで「多様 なメイク」を好み、台北は「すっぴんに近いメイク」 を好むこともわかった。 東京 北京 台北 ソウル 60 50 40 30 20 10 ダ ー ク な 色味 のシ ック メ イク やわ ら かな色 味 の優 し い メイ ク カ ラ フ ルな楽 し い メイク ヌ ー ド カラ ー のカ ラ ー レ ス メ イク ま つげ やア イ ラ イ ン中 心 の メ イク 目 元 の カラ ー グ ラ デ ー シ ョン中 心 口 元 に華 や か な色 を使 っ た メ イク 骨 格 強 調 の立 体 感 メイク 手 の込 んだ バラ ン スメ イ ク 肌 のき れ いさ を際 立 た せ た メ イク メ イク を し て いな いよう に見 え る 0 「アイシャドウで使いたい色」は、「ベージュか らブラウン」が圧倒的に高いのは東京だけで、他の 都市では「ピンク・パープル・バイオレット」も好 まれる。 「好きな色」を見ると、５都市全体として年齢を 問わず、ピンクの人気の高さが特徴的。 （解説） 東京では、 「好きな色」についてはアダルト層にピ ンクが人気だが、これは若々しさや可愛らしさへの 憧れによるものかもしれない。 全体としては、ファンデーションを重視し、肌が きれいに見える色味のソフトなナチュラルメイクを 好むこともわかった。メイクに限らない好みのカラ ーでは、東京だけが「ホワイト」「シルバー」「ゴー ルド」などのメタリックカラーの人気が高く、これ は色そのものに加え、パウダーやラメなど、質感も 重視しているからといえる。 東京女性は、すっぴんメイクは好まず、ナチュラ ルながらメイク感を上手に演出している。使用アイ テムは圧倒的に高く、化粧習慣も根づいている。こ れは、メイクによって、いつまでも、かわいく、若々 しくいようという気持ちの表れともいえる。 上海 70 肌のきれいさを際立てるメイクが一番人気 柔らかな色味がポイント 東京 台北 ナチュラルで手の込んだメイク △すっぴん、ヌード 素顔、 ヌードメイク ソ ウル 素顔メ イクからカラーメイク 多様なメイクを好む アイシャドウで使いたい色 東京 上海 北京 台北 ソウル 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 YL BE BR OR RD PK PU VI DB BL BL GN YG OL GY BK WT SV GD BK WT SV GD 好きな色 東京 上海 北京 台北 ソウル 70 60 50 40 30 20 10 0 YL BE BR OR RD PK PU VI DB BL BL GN YG OL GY 7
© Copyright 2024 Paperzz
