あにものはなし Vol.23 H24.12.10 文責河村央登今年も残すところ、あとわずかとなりました。１２月と言えば、ベートーヴェンの交響曲第９番の演奏が盛んになります。都心部に出れば、毎日どこかしらのコンサートホールで演奏されているほど日本には馴染みのある一曲です。そもそもこの「第９」とはいったいどのような楽曲なのでしょうか。有名な第４楽章の「歓喜の歌」にはドイツの詩人シラーの「歓喜に寄す」から抜粋し使用され、ベートーヴェンが若いころから影響されていたと言われています。この詩の内容からはベートーヴェンの生きていた時代の教会や貴族の圧制に異を唱えた啓蒙思想の流れを汲み、フランス革命の思想（自由、平等、博愛）につながっているという見方ができます。実際のところわかっていない部分が多いようですが、第３楽章の美しい天国のような調べ（教会が理想とする天国のような場所を意味しているのかも）を第４楽章の冒頭で、そんなものは存在しない！と打ち消すような始まりがあることからも感じ取れます。最終的には教会の崇める神ではなく、もっと「とてつもなく大きな存在」を感じ、人種、宗教を超越し、人類がみな兄弟であり、手をつないで支えあおうという人類愛にまで発展しているようです。今でいうところのノーマライゼーションやソーシャル・インクルージョンに通じるものがあるのではないかと勝手に想像しております。機会があれば、是非一度演奏を聴いて色々と物思いにふけてみるのも楽しいかと思います。まだ２年間ではありますが、理想と現実とのギャップに苦しみながらも活動を続けることができました。これも皆さまの支えがあったからこそだと思います。「第九」のように支え、支えられるような繋がりを大切に来年からも邁進してまいります！居宅介護事業paseo 〒１９０－００２１東京都立川市羽衣町２－４１－１ﾏﾝｼｮﾝ・パリジェンヌ２０２ TEL 042-512-7168 FAX 042-512-7169 ｍａｉｌ：[email protected] 放課後等デイサービス「あにものいえ」〒１９０－００２１東京都立川市羽衣町２－２３－６ TEL 042-595-9450 FAX 042-595-9451 ｍａｉｌ：[email protected]