材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 1. 製品および会社情報 製品および会社情報: 製品名: ヒルティ HIT-HY 200-A 製品サイズ: 330ml, 500ml 使用目的: コンクリートへの留付け用接着系アンカー 輸入業者・販売業者: 日本ヒルティ株式会社 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎南 2-6-20 電話: 045-943-6211 Fax: 045-943-6231 情報管理部門: マーケティング本部 緊急連絡先: 電話: 045-943-6211 Fax: 045-943-6231 2. 危険有害性の要約 ① GHS 分類(危険記号): GHS07 (警告) 眼に対する刺激性:H319 眼に対して強い刺激性があります。 皮膚に関する感受性:H317 皮膚に接触するとアレルギー性皮膚反応を起こす恐れがあります。 ② EEC 又は EC 指令に基づく分類 Xi: 刺激性 R43: 皮膚に接触すると刺激性があります。 O: 酸化性 R7: 火災の原因になる可能性があります。 ③ ヒト及び環境に対する特別な危険有害性に関する情報: この製品は、「EC の製造に関する一般等級付け指針」の最新版に基づき分類されています。 ④ 等級付けシステム この等級付けは最新の EC リストに基づいておりますが、技術的文献による情報及び当社からの情報によ り追加される場合があります。 1 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 ⑤ ラベル要素 EC 規制に基づくラベル:この製品は CLP に基づき分類され、ラベル付けされています。 GHS07 (警告) ⑥ ラベリングの危険有害性を決定する化合物 1) メタクリル酸及びプロパン、1,2-ジオールによるモノエステル 2) 過酸化ベンゾイル ⑦ 危険有害性の説明 1) H319 眼に対して強い刺激性があります。 2) H317 皮膚に接触するとアレルギー性皮膚反応を起こす恐れがあります。 ⑧ 予防的注意事項に関する説明 1) P262 眼、皮膚又は衣服につけないようにして下さい。 2) P280 保護手袋、保護服、保護眼鏡、顔面保護具を使用して下さい。 3) P302+P352 皮膚に付着した場合は、多量の石鹸と水で洗って下さい。 4) P305+P351+P338 眼に入った場合は、数分間きれいな水で注意深く洗浄して下さい。その際、コンタ クトレンズは外して下さい。 5) P333+P313 皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、直ちに医師の診断を受けて下さい。 6) P337+P313 眼に刺激が続く場合は、直ちに医師の診断を受けて下さい。 ⑨ その他の有害危険性:PBT 及び vPvB 評価 1) PBT 適用なし 2) vPvB 適用なし ⑩ 補足情報 HILTI HIT 1) ヒト及び環境に対する特別な危険有害性に関する情報:A H319 眼に対して強い刺激性があります。 2) ヒト及び環境に対する特別な危険有害性に関する情報:B H319 眼に対して強い刺激性があります。 H317 皮膚に接触するとアレルギー性皮膚反応を起こす恐れがあります。 2 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 3. 組成、成分情報 ①化学的特徴: 2 成分のフォイルパック状です。 A 成分:ウレタンメタクリル樹脂及び無機骨材 B 成分:粘調な過酸化ベンゾイル混合物 ②危険有害性のある成分は以下の通りです。 CAS 番号 CAS: 94-36-0 成分 GHS マーク ベンゾイルパーオキサイド 含有率(%) 10-15% 危険: (過酸化ベンゾイル) 2.15/B; 2.1 警告: 3.3/2A, 3.4.S/1 CAS:27813-02-1 メタクリル酸プロピルエステル 警告: (ウレタンメタクリル樹脂) 3.4.S/1 3.3/2A, 5-10% A 成分 CAS 番号 CAS:27813-02-1 成分 GHS マーク メタクリル酸プロピルエステル 警 告 : (ウレタンメタクリル樹脂) 3.4.S/1 3.3/2A, B 成分 CAS 番号 CAS: 94-36-0 成分 GHS マーク ベンゾイルパーオキサイド (過酸化ベンゾイル) 危険: 2.15/B; 2.1 警告: 3.4.S/1 (注)リスクに関する注意事項はセクション 16 を参照して下さい。 3 3.3/2A, 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 4. 応急措置 ①一般的な情報:製品が付着し硬化した衣類は速やかに脱いで下さい。 ②吸引した場合:外部へ運び出し、安静にして下さい。 ③皮膚に触れた場合:直ちに水及び石鹸で洗い、十分にすすいで下さい。 ④眼に触れた場合:流水で 15 分以上洗い流し、医師の診断を受けて下さい。 ⑤飲み込んだ場合:口の中を洗い流してから十分な水を飲み、医師の診断を受けて下さい。 ⑥医師に対する情報 最も重要な急性及び慢性症状及び影響:アレルギー症状 直ちに実施すべき医療措置及び特別措置の必要性:関連情報はありません。 5. 火災時の措置 ① 適切な消火剤:放水、二酸化炭素(CO2)、二酸化炭素毛布、泡消火器、粉末消火器 ② 安全上の理由で不適切な消火剤:放水ジェット ③ 本製品又は混合物から発生する特別な危険性:火災の際に以下の物質が放出される可能性がありま す。 一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx) ④ 特定の火災条件では他の微量の毒性物質が含まれる可能性があります。 ⑤ 保護装置:火災の際には自己呼吸式装置を装着して下さい。 6. 漏出時の措置 ① 人体に対する予防措置:防護服を着用して下さい。適切な換気を確保し、着火源を遠ざけて下さい。 ② 環境予防措置:地下水系、土壌への浸透を避けて下さい。 ③汚染防止及び清浄措置 1) 漏出したものは機械的に掻き集めて下さい。 2) 漏出した場所は有機溶剤を使用して注意深く拭き取って下さい。その際に、適切な換気を確保して 下さい。 3) 集めた汚染物は適当な容器に入れて、セクション 13 に従って産業廃棄物として処理して下さい。 ④補足説明: 製品の安全取扱に関する情報はセクション 7 を参照して下さい。 ヒトの保護装置に関する情報はセクション 8 を参照して下さい。 産業廃棄物の取扱はセクション 13 を参照して下さい。 7. 取扱い及び保管方法 [取扱上の注意事項] ① 安全取扱のための予防措置:有効期限を確認して下さい。ラベルに印刷された年/月をチエックし て下さい。有効期限が過ぎたものは使用しないで下さい。この製品の取扱は、化学物質を取扱う一 般的な注意事項を厳守して下さい。 4 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 ② 爆発及び火災に対する保護の情報:特別な措置は必要ありませんが、着火源に近づけないで下さ い。禁煙です。 [保管上の注意事項] ① 保管場所、容器に関する注意事項:乾燥した冷暗所で保管して下さい(+5~25℃)。 ② 同一の保管施設で保管する場合の注意事項:食料品から離して保管して下さい。 ③ 保管条件に関する補足説明:熱及び直射日光から保護して下さい。 ④ 保管等級:VCI(1991)保管等級概念 ⑤ 最終用途:コンクリートへの留付け用接着系アンカー 8. 暴露防止及び保護措置 ① 作業場所で限界値を監視する必要がある事項:この製品は、作業場で限界値を監視する必要が ある成分は含んでおりません。本製品はペースト状であり、吸引性の粉塵に関する暴露限界値は 関係ありません。 ② 補足情報:上記の事項は、この MSDS を作成中に確認された最新情報に基づくものです。 ③作業者保護のための措置 1) 一般的な予防措置及び衛生措置:化学製品を取扱う際の一般的な注意事項を守って下さい。 2) 作業中は飲食、喫煙は禁止です。 3) 食品、飲食物から離して下さい。 4) 作業終了後及び休憩前は必ず手を洗って下さい。 5) 眼及び皮膚への接触を避けて下さい。 ④呼吸保護装置:必要ありません。 ⑤手の保護 1) 保護手袋を使用して下さい。 2) 原料成分(化学物質)、製品、A・B 成分の調合の際には直接手に触れないように保護具を必ず 着用して下さい。 ⑥手袋の材質 1) 保護手袋としてはニトリルゴム(NBR)製のものを使用して下さい。 2) 保護手袋の材質としては、原料や製品に対して不浸透性で十分な耐久性があることが必要で す。 3) 次の手袋は使用できません:天然ゴム(NR)製、皮手袋、強化手袋 ⑦眼の保護:密閉式の安全ガラスの保護メガネ(ゴーグル型保護眼鏡)を使用して下さい。 ⑧身体の保護:防護用作業着を使用して下さい。 9. 物理的及び化学的性質 ①一般情報 1) 外観:ペースト状 2) 色:A 成分:灰色 B 成分:白色 3) 臭気:エステル臭気 臭気の閾値:未測定 5 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 ②PH 値: A 成分:ペースト状のため、測定できません。 B 成分:7 程度 ③状態変化 1) 融点/融解範囲:未測定 2) 沸点/沸点範囲:未測定 ④引火点: A 成分:109℃以上(DIN53213 による) B 成分:適用外 ⑤燃焼性(固体、気体):未測定 ⑥着火温度:355℃ ⑦分解温度: A 成分:関連なし B 成分:65℃(UN 試験:H4) ⑧ 自己燃焼性:この製品は、自己着火性はありません。 ⑨ 爆発の危険性:この製品は爆発しません。 ⑩ 爆発限界:上限及び下限ともに未測定。 ⑪ 蒸気圧(20℃):0.1hPa 以下 ⑫ 密度(20℃):1.8g/cm3(DIN51757) 相対密度、蒸気密度、揮発速度は未測定です。 ⑬ 水に対する溶解性/混和性:不溶性又は難溶性 ⑭ 分散係数(n-オクタノール/水):未測定 ⑮ 粘度: 動粘度(20℃):50Pa/s(DIN53788) 運動粘度(20℃):20s 以上 (DIN 53211/4) ⑯ 溶剤分離試験:未測定 ⑰ 溶剤含有量: 1) 有機溶剤:0% 2) B 成分中の水分:~20% 10. 安定性及び反応性 ① 分解性/回避すべき条件:熱分解を回避する為に加熱は避けて下さい。 ② 当社の仕様に従って使用し、保管すれば分解することはありません。 ③ 危険有害性の反応:有害性の反応は確認されていません。 ④ 回避すべき条件:補足情報はありません。 ⑤ 混合性物質:補足情報はありません。 ⑥ 有害性分解物質:危険有害性物質の生成はありません。 6 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 11. 有害性情報 ①危険有害性に関する情報:急性毒性 1) 皮膚:刺激作用はありません。 2) 眼:刺激作用はありません。 3) 感作作用:皮膚接触による感作作用があります。 ②有害性に関する補足情況:この製品は製造時の一般 EC 指針の最新版によると刺激性が あります。 12. 環境影響情報 ① 水生生物に対する有害性:補足情報はありません。 ② 持続性及び分解性:補足情報はありません。 ③ 生体内蓄積性:補足情報はありません。 ④ 土壌内の移動性:補足情報はありません。 ⑤ この製品は、EC 指針 76/464EC による重金属及びそれらの化合物を含んでいません。 ⑥ 一般的注意事項:本製品は有機ハロゲンを含んでおりません。 ⑦ PBT 及び vPvB 評価結果 1) PBT:適用なし 2) vPvB:適用なし ⑧ 他の反対の作用:補足情報はありません。 13. 廃棄上の注意 ①本製品の廃棄物は産業廃棄物として適切に処理して下さい。所定の産業廃棄物処理業者に委託し て下さい。 ②使用済みのカートリッジ(全部使い切ったもの、一部を使用したもの)及び梱包材の廃棄物は、産業 廃棄物として所定の産業廃棄物処理業者に委託して下さい。 14. 輸送上の注意 - UN 番号 - ADR, AND, IMDG, IATA - UN 出荷正式名 - ADR - ADN, IMDG, IATA - 輸送の危険等級 - ADR, ADN, IMDG, IATA - パッケージの分類 - ADR, IMDG, IATA 無効 無効 無効 無効 無効 7 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 - 環境に対する危険性 - 海洋汚染物質 - ユーザー用特別予防措置 - マルポール条約付属書Ⅱ及び なし 情報なし IBC コードに準じたバルク輸送 情報なし - 輸送/その他の説明 上記規定によれば危険はない。 - UN モデル規制 3214 10 10: ガラス用又は接ぎ木用のパテ、 - HS コード レジンセメント、閉そく用のコンパウンド、その他の マスチック及び塗装用の充てん料 15. 適用法令 ① 国内適用法令 国内法 規制内容 対象物質 消 防 法 ( 危 険 物 危険物・第 4 類・第 4 石油類 メタクリル酸、1,2 プロパンジオールのモノ の規制に関する エステル 政令) 危険物・第 5 類・有機過酸化物・ 過酸化ジベンジル 第 2 種自己反応性物 労働安全衛生法 名称表示物質・名称通知物質 過酸化ジベンジル (0.1%以上含有の場合) 廃棄物処理法 危険物・爆発性のもの 過酸化ジベンジル 産業廃棄物(適正な委託処理) 使用現場や保管場所で廃棄物を処理する 場合は「産業廃棄物」として適用される。 16. その他の情報 ①一般的な注意事項: 1) これらのデータは、現時点での最新の情報です。しかしながら、 これらは如何なる特定の製品特性を保証するものではなく、かつ 法的に契約保証するものではありません。また、本製品は建築用 アンカー材として使用されるものであり、それ以外の用途で使用さ れる場合を想定しておりません。従って、建築用アンカー材以外 で使用される場合は、使用者において安全性を確認して下さい。 2) 尚、これらの情報は適時見直しを実施し、予告なしに変更する場 合があります。ご使用に際しては最新の情報であることを確認して 下さい。 3) この製品の成分は「消防法」、「労働安全衛生法」の対象物質を 8 材料安全データシート 1907/2006/EC, Article 31 2012.11.14 英文原本改訂 2014.01.16 日本語版作成 2014.03.24 日本語版改訂 含んでおりますので、取扱上及び保管上の注意事項をよく読み、 注意事項に従って下さい。 ②MSDS 担当部署: 日本ヒルティ株式会社 神奈川県都筑区茅ヶ崎南 2-6-20 電話: 045-943-6211 FAX: 045-943-6231 9
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