2014年度要約(PDF:140KB)

2014年度「経済・経営履修モデル」卒業論文要約
マンガ文化と出版業界のこれから
~世界に誇れる日本マンガの未来~
伊藤
沙弥香
【要約】
日本の漫画は自国だけではなく世界中から愛されるまでに成長し、新しい文化となって
いる。しかし、現在では単行本・コミック雑誌ともに売上げが減少しつつある。その一番
の要因に、電子書籍が考えられている。電子書籍の市場規模が増えれば、紙版コミックの
市場規模が減少するなど相関関係にある。他にも、新古書店やレンタルブック店の問題が
指摘されており、出版社の対策が注目されている。そして、近年最も注目されているのは
コミックを原作とした実写化だろう。この実写化は、コミックの売上げを大きく左右する
もので、実写化を見てコミックを購入する人も少なくなく新戦略として今後期待されるだ
ろう。
スマホ時代におけるゲームアプリの進化
~無料 DL ビジネスとその問題点~
折笠 亜衣
【要約】
ゲームアプリは、スマートフォンアプリの中でも主要なジャンルの一つとなっている。
ゲームアプリには、有料のものと無料のものがある。いまのゲームアプリのトップセール
スのランキングは、iPhone・Android どちらとも上位5位すべて無料ゲームアプリが占め
ている。無料アプリは、ダウンロード自体は無料だがよりスムーズに進めていくために課
金をする人がいる。これが無料アプリの最大の収益源である。スマートフォンのプラット
フォーム(OS)は現在、Apple の「iOS」
、Google の「Android」が大半を占める“2 強体
制”にある。iOS と Android の戦略の違いがユーザーや、アプリメーカーに有利・不利に
影響している。大手と中小メーカーの格差や課金システムの問題がある中、これからゲー
ムアプリはどのように対処していくのか。さらにどのように成長するのか期待が高まる。
業界最大手
山崎製パン
~トップを走り続ける戦略とその実態~
参納 早希
【要約】
業界最大手の山崎製パンは、1948(昭和 23)年に創業された。スーパーなどでも必ず見か
ける「ヤマザキ」のパンは、長年消費者に愛され続けている。そんな山崎製パンが現在に
至るまでには、数多くの吸収合併という歴史があった。企業としての経営方法や、ロング
セラー商品である「ランチパック」などの商品で消費者を惹きつける戦略をとっている。
また、ライバルとも言える「コンビニプライベートブランド」のパンとの提携や競合もあ
る。
「添加物問題」については、今後のさらなる説明が必要である。今後の山崎製パンの課
題 3 点を挙げ、様々な角度から企業ケーススタディを論じている。
パッケージツアーの魅力と安さの秘密
~今後期待のツアープラン~
白岡 未帆
【要約】
パッケージツアーとは、航空券、宿泊先、観光などが総合手配されている旅行形態のこ
とである。安さには 4 つの秘密がある。このようなパッケージツアーは旅行業としても消
費者の満足できる付加価値の創造に積極的に挑み、消費額の増加をもたらすサービスが提
供できていない事実に目を向ける必要がある。さらに、LCC の躍進が国内パッケージツア
ー商品にもたらす影響も考えられる。また、ダイナミックパッケージとは、自由度の高さ
とお得な情報をリアルタイムで入手できることから今後注目を集めるとされている。
VOCALOID の歩みとこれから
~新しい音楽ジャンルの確立とビジネスモデル~
八幡 千秋
【要約】
北海道から生まれたバーチャルアイドル初音ミクをはじめとする VOCALOID は、一つ
の文化ジャンルとして定着しつつある。VOCALOID とはそもそも何なのか、どのような意
味があるのか。初音ミクと繋がりの深いニコニコ動画での人気や圧倒的な存在感に多くの
ファンが魅了されている。ビジネス面では、楽曲を提供する側から調べた。利益分配シス
テムが整いつつある。VOCALOID という製品を使用するうえでの注意点や仕組みなど、調
べてみないとわからないことがたくさんあった。最後に海外での活動や、VOCALOID 専門
学校などの新事業について紹介した。日々進化している VOCALOID 達の今後に、より期
待が高まる。