1 中国自動車産業の勃興と電動化の動向 China’s Booming Automotive Industry & Raison D‘etre of EV ―次世代モビリティが拓くスマート社会を目指して― Toward Smart Society Emerged by Next-Generation Mobility 李 澤建(Zejian LI, Ph.D.in Economics) 東京大学ものづくり経営研究センター 特任助教 Research Associate, Manufacturing Management Research Center, The University of Tokyo 2010年3月1日@次世代モビリティ国際フォーラム・中部 2011 E-mail: [email protected] 2 2010年、政府施策影響が薄れる中、通年では1826.47万台に達し、対前年比32.44%成長。 ★ 2009年1000人当たり自動車保有台数=47台(農用車控除)、57台(農用車含み) 2000 100% 1800 1700 1600 1500 1400 1300 1200 1100 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 90% 万 1900 台 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 1956 1958 1960 1962 1964 1966 1968 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 10% 轎車(基本型乗用車)率(B)/(A)(右軸) (A)自動車合計 (C)乗用車全体 日本自動車総生産台数 日本乗用車比率(輸出控除) © Zejian, LI, MMRC, University of Tokyo 0% 乗用車(轎車を除き)率(C-B)/(A)(右軸) (B)轎車(基本型乗用車) 自主ブランド轎車生産台数 自主ブランド轎車比率(右軸) 3 忘れ去られた風景:かつての自転車大国の中国 北京長安街(1986) 出典:http://news.backchina.com/viewnews-108040-gb2312.html 4 自動車で溢れる中国の大都会:例えば、2010年9月の北京市では: ★自動車保有台数は450万台、1000人当たり保有台数=227台 ★1日平均走行距離は5キロ以下自動車が44% ★今の中国都市開発政策では、 1000人当たり保有台数=200台がインフラの飽和ラインになりう る。関連して、年間3000万台の規模で拡大が、自動車の社会問題で一段と落ち着くだろう 北京長安街(2009) 出典:http://news.backchina.com/viewnews-108040-gb2312.html 中国電気二輪(E-Bike)生産量 5 万台 2009年時点, 中国では平均しておおよそ4世帯当たりに一台電気自転車が保有されてお り、電気自転車の総保有台数は1億台前後である。1億の潜在ユーザー。 # 大きく成長している電気二輪産業は「低速電気自動車」の普及を、バッテリなどの機材供 給と潜在消費者の創出といった両方からサポートしている。 10000 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 2009年:2369万台 200% 180% 160% 140% 120% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 Electric Bicycle Bicycle Share of Electric Bicycle YoY of Electric Bicycle Source: CHINA BICYCLE, CHINA BICYCLE ASSOCIATION © Zejian, LI, MMRC, University of Tokyo 低速電気モビリティの進化 6 # 1億以上の消費者は既に電気自転車、電気スクーターから電気三輪車までのライト電気車両の使用 に馴染んでいる。潜在的な四輪EVの潜在ユーザーとして認識可能。 #彼らの大半は内燃機関の乗用車を経験したことはない。 #「既存乗用車より品質が勝るのではなく、今使用している農用車、電気二輪か三輪車より良ければ良 い」というEV普及に関する消費者の思考慣行。 # つまり、低速四輪EV市場では、「絶対的な品質提供より、現状よりましな相対的な品質提供」が大事 電気自転車だけでも1億台の保有台数 # 電気走行車両として最大な既存市場 # 独自な進化プロセス:既存資源とノウハウの転用によって進化を遂げる産業形態⇒政府管理範囲外 © Zejian, LI, MMRC, University of Tokyo 7 第3次電気自動車ブーム:技術革新or市場革新 駆動燃料 内燃機関 伝統の自動車 電気 日系の進化 HEV, PHEV TOYOTA Prius; HONDA Insight 米中系の進化 モーター メイン駆動形態 石油化学製品 レンジエクステンダー型PHEV (range extender) エンジンは主に発電:GM Volt & BYD F3DM © Zejian, LI, MMRC, University of Tokyo Full EV BYD E6; Nissan Leaf; MITSUBISHI i-MiEV
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