H23 新メカ FS 添付資料 1.現地調査報告書 <81> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) アンゴラ・放棄産業植林地の植生回復による REDD+と木質チップ燃料利用 調査案件名 に関する新メカニズム実現可能性調査 調査実施団体 株式会社あらたサステナビリティ 調査回数 第1回 (※現地調査の結果を、下記項目に沿って、2~3 頁程度で報告してください。) 1. 現地調査出張者(外注先などの随伴者がいる場合、そう分かるように記載): 早乙女 知 五百蔵 文乃 佐々木 智之(外注先:双日株式会社) 西宮 亜紀子(外注先:株式会社双日総合研究所) 2. 現地調査日程(出発日、宿泊地、帰国日等が分かるようにして、簡潔に記載): 8 月 26 日(金) 第一グループ(五百蔵、西宮)日本発 8 月 27 日(土) 第一グループ アンゴラ着、ルワンダ泊 9 月 3 日(土) 第二グループ(早乙女、佐々木)日本発 9 月 4 日(日) 第二グループ アンゴラ着 第一グループと合流、ルワンダ泊 9 月 5 日(月) ルワンダからウワンボへ移動、7 日(水)までウワンボ泊 9 月 8 日(木) ウワンボからルワンダへ移動、以降ルワンダ泊 9 月 10 日(土) アンゴラ発、乗り換えのためヨハネスブルク泊 9 月 11 日(日) ヨハネスブルク発 9 月 12 日(月) 日本着 3. 日程・時間工程別調査内容(現地の訪問先・協議者なども記載): - 日程別現地調査内容 月日 8/29(月) 訪問先 IDIA(工業省産業振 興局) 在アンゴラ日本国大 使館 SINFIC(ビジネスコ ンサル会社) 8/30(火) 環 境 省 National Direction of Prevention and Impact Assessment 協議者 Benjamin R. Dombolo 局長 Ms. Esperanza Mr. Kuneda da Silva 一等書記官 近藤健氏 Commercial Consultant: Ms. Ana Lia Quaggio Ms. Andrea Baltoromeu Ms. Julieta Cortez (Director – National Direction of Prevention and Impact Assessment (NDPIA)); Sandra Nascimento (Head of Department - National Direction of Prevention and Impact Assessment); Ms. Albertina Cassule (Technician – International Interchange Cabinet – <82> 訪問目的 本調査の説明及び協力 依頼 本調査の説明及びアン ゴラ国基礎情報ヒアリ ング 林分調査の協議 アンゴラ国 EIA 制度の ヒアリング H23 新メカ FS 環境省国際協力局 環境省生物多様性担 当局 アフリカ開発銀行 8/31(水) MECHEM(南ア地雷 除去会社) Development Workshop(NGO) 世銀アンゴラ事務所 9/1(木) 9/2(金) 9/3(土) 9/4(日) 9/5(月) 9/6(火) 9/7(水) 9/8(木) 9/9(金) 4. 水・エネルギー省 Bilateral); Mr. Arsénio Machado (Director – International Interchange Cabinet – Bilateral); Ms. Albertina Cassule (Technician – International Interchange Cabinet – Bilateral); Ms. Célia (Technician – International Interchange Cabinet – Bilateral); Ms. Ms. Paula (Biodiversity); Ms. Albertina Cassule (Technician – International Interchange Cabinet – Bilateral) Country Program Officer: Ms. Nelvina Barreto Gomes Country Manager: Mr. Stephen du Preez Director: Mr. Allan Cain Manager 兼 HabiTec 社 Director: Mr. Felisberto Capamba Country Manager: Mr. Elio Codado Ms. Ana Maria Carralho Ms. Cary Anne Cadman(ワシントン よりテレカン) Mr..Landa Joao ( 技 術 者 ) * Sra. Sandra Cristvao は不在。 環境省 Mr. Giza Gaspar Martins (コーディネ ーター) 環 境 コ ン サ ル SWECO 環境コンサル COBA Mr. Lief Biureborgh (代表) Mr. Joseph Okito (ディレクター) Ms. Maria Moniz Pereira (環境コンサ ルタント) 資料整理 フィールド調査準備 ウアンボに移動 Halo Trust Ms. Helen Mr. Aurelio Jose Chuculia Ministry of de Ministry of de cachunca の代表者 Catchiung (名前は不明) 対象植林地Cの状況確認 CCPA(Companhia de Mr. Mande 氏、財務担当者、人事 Celulose e Papel de 担当者 Angola) 対象植林地 E、D、K、Bの状況確認 ルアンダに移動 IDIA(工業省産業振 Ms. Esperanza 興局) 農業省植林開発庁 Dr. Manuel Enock 調査結果概要 - 面談結果概要 <83> 最終報告書(添付資料) アンゴラ国環境省の国 際協力体制のヒアリン グ 森林保全に対する方針ヒ アリング アンゴラ国における AfDB の活動実績及びス キームヒアリング 林分調査に向けた地雷 調査の相談 林分調査の協議及びウ アンボ地域情報ヒアリ ング アンゴラ国における世 銀の活動実績及びスキ ームヒアリング アンゴラ国におけるエネ ルギー需要供給状況、再 生可能エネルギー関連 案件ヒアリング アンゴラ国における CDM、森林関連案件ヒア リング 林分調査の協議 EIA ヒアリング 地雷撤去状況についてヒア リング 対象植林地への入植報告 と、近隣住民の状況確認 対象植林地の現在の管理 状況および、過去の植林事 業についてヒアリング ウアンボ視察結果の報告 アンゴラの森林に関する政 策についてヒアリング H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) ・ 対象植林地には林業に従事する企業が数社あるといわれているが、多くは IDIA の規制に反し て、違法伐採を行っているとの情報を得た IDIA からは、現在ある森林を破壊せずに植林や森 林保全を行いながらビジネス的にも環境的にも持続的なプロジェクトにしてほしいとのコメントが 寄せられた。 ・ CDM については国内承認済みのプロジェクトが 5-6 件あるが、国連登録済みの案件はまだ無く、 また REDD+に関しては国内体制の整備がまだあまり進んでいない様子が見受けられた。 ・ 二国間クレジット制度のような国際協定の締結には積極的な姿勢が見受けられた。既に締結済 みの外務省レベルでの協定の下で環境省レベル同士の協定締結は可能。現時点で、中国、ポ ルトガル、ドイツ、キューバ、ノルウェー、タイ、スウェーデンと協力協定を締結しており、イギリスと も締結するように調整中。 ・ 国際機関による環境案件の実績は非常に少ない。REDD+案件が無い理由として、アンゴラ環 境省の人員不足、構造面や能力の不備、カーボンクレジットの保証の不安等が挙げられた。 ・ 第 1 回現地調査の目的の一つは、第 3 回調査で実施する植林地での林分調査に必要なアレン ジメントを行うことであったが、サイトの地雷状況の確認調査及び林分調査での作業人夫のアレ ンジについて、必要な現地諸機関と協議を実施出来た。費用及び詳細な内容については、引 き続きメールで協議を重ねていく。 - フィールド調査結果概要 ・ 植林地の視察(全 8 か所中 6 か所の視察)を行った。植林木(ユーカリ・サリグナ)はいずれの植 林地においても 1970 年前後に植林され、40 年生前後である。状態の比較的良い植林地で直 径や 80cmになるものも確認される。残存率は推測で 6 割程度、材積量は目視でおおよそ 200-300m3 程度と見られる。 ・ 火災の跡や伐採の跡は視察した全ての植林地に確認される。草地を焼き払うことがアンゴラの 農民の慣習となっているとのこと。近隣住民が入りやすい道路近辺ほど、伐採、盗伐の跡が多 い。 ・ CCPA の現在の管理実態、過去の実績を把握した。CCPA は、近隣住民による盗伐や野焼きな どの指導や、守衛を配備しているが、十分な管理にいたってはいない。木材の必要な場合には、 1m3 あたり 2000 クワンザを徴収しているが、住民や契約会社の盗伐が多い。 ・ 地図をはじめとする植林地に関する資料は内戦で焼失しているが、Mande 氏をはじめ、CCPA の関係者は植林地について非常に詳細な情報を有していることが分かった。 ・ 現地訪問における関係者(IDIA、CCPA、地雷除去団体 Halo Trust、通訳)との関係を構築し、 今後の調査実施時の協力を得た。 5. 特筆すべき問題点(プロジェクトの実現可能性に係る大きな問題が発見された、調査業務の進行を 妨げる大きな問題が生じた等) 特になし。 6. その他の課題(「特筆すべき問題点」よりも軽微であるが事業化に向けて翌月以降の調査で解決す べき課題、調査方針の変更など) <84> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) ・ 当初予定していた森林調査対象地の地雷撤去については、現地の地雷撤去団体 Halo Trust から地雷撤去済み範囲の情報を入手し、調査実施時には同団体の関係者が同行することで安 全を図ることとした。現在計上している地雷除去費 50 万円から、情報提供および現地同行費用 を支払うこととなるが、その残金については、下段に示す現地での借上費、通訳費への付け替 えを予定している。 ・ 今回の現地調査から、アンゴラ国の治安の悪さ、社会基盤が十分に整備されていないこと、英 語が通じないことについて、当初の想定を超える状況であることが明らかとなった。そのため、車 での移動については常に予備の車を同行させ二台で移動しなければない、打合せ時だけでは なくホテルのチェックイン・チェックアウトなどの日常的な行動においてもポルトガル語の通訳が 必要であるなど、現地にて手配が必要なものが当初計画より大幅に増えている。これについて は、地雷除去費の一部から予算を付け替えることで対応したい。 ・ アンゴラ国ではビジネスの場においても打合せ等のアポイントは直前にキャンセルされることが 多いことは事前に把握していたが、今回の現地面談においても、先方の都合により直前のキャ ンセルが多発した。次回以降の調査についても同様の事態が想定され、万難を排して事前の 準備を進める所存であるが、場合によっては計画した面談が実施できず、文献調査により情報 を代替しなければならない可能性がある。 以 上 <85> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) アンゴラ・放棄産業植林地の植生回復による REDD+と木質チップ燃料利用 調査案件名 に関する新メカニズム実現可能性調査 調査実施団体 株式会社あらたサステナビリティ 調査回数 第2回 (※現地調査の結果を、下記項目に沿って、2~3 頁程度で報告してください。) 1. 現地調査出張者(外注先などの随伴者がいる場合、そう分かるように記載): 森本 郁徳 (外注先:株式会社双日総合研究所) 矢野間 貫二 (外注先:株式会社双日総合研究所) 2. 現地調査日程(出発日、宿泊地、帰国日等が分かるようにして、簡潔に記載): 10 月 8 日(土) 日本発 10 月 9 日(土)~10 月 13 日(木) ルワンダ泊 10 月 14 日(金) アンゴラ発、乗り換えのためヨハネスブルク泊 10 月 15 日(土) ヨハネスブルク発 10 月 16 日(日) 日本着 3. 日程・時間工程別調査内容(現地の訪問先・協議者なども記載): - 日程別現地調査内容 月日 10/10(月) 1011(火) 10/12(水) 10/13(木) FBL Advogados (法律事務所) 10/13(木) SDV (輸送会社) GLA (Gabinete Legal Angola) Advogados (法律事務所) 10/14(金) 4. 訪問先 Panalpina 社 (輸送会社) セメント事業会社 A 社 国際監査法人、法律 事務所 協議者 Mr.Fernando Sardinha 非公開 Mr.Joao Augusto、Mr.Gustavo Amaral(Senior Manager)他テレビ会 議 Ms.Paulette Lopes Mr.Guirec Malfait Mr.Fernando Sardinha Ms.Silvia Esirito Santo Ms.Neusa Melao Dias 訪問目的 丸太のトッラク輸送運 賃調査。 セメント工場視察、生産 量等の情報入手。 新民間投資法(2011 年 5 月公布)および土地に関 する法律の情報入手。 新民間投資法(2011 年 5 月公布)および土地に関 する法律の情報入手。 丸太のトッラク輸送運 賃調査。 新民間投資法(2011 年 5 月公布)および土地に関 する法律の情報入手 調査結果概要 (1)コスト情報(輸送関連) 輸送会社 2 社からのヒアリングにより入手したデータは以下のとおりである。A 社と B 社で積載可能重量 および運賃の数値に差異があるが、概ね 105US ドル~110US ドル/トン(丸太)のレベルである。 <86> H23 新メカ FS 輸送貨物 Huambo - Sumbe 丸太 Huambo - Lobito 木質チッ プ(約2cm × 2cm) Lobito中心部~ Lobito近郊10km 運送会社 項目 輸送区間 最終報告書(添付資料) 距離 A社 419km 積載重量 35tons 運賃 輸送時間 燃費 距離 積載重量 運賃 燃費 輸送時間 USD3,750/40ft Truck 9時間 0.89Liter/km 335km USD2,500/40ft Truck 0.74Liter/km 6時間 運賃 USD800/40ft Truck 輸送時間 燃費 0.5時間(30分) 0.75Liter/km B社 460km 20-25tons (荷重制限の橋がある ためmax.でも30tons) USD2,300-USD2,600/40ft Truck 朝出発~夕方着 0.80Liter/km 315km USD1,600-USD1,700/40ft Truck 0.85Liter/km 同日着可能 USD500/40ft Truck (ただし、木 質チップであればオープントップ のダンプで運ぶのが普通であろ - REMARK: . Diameter of a log is about 30cm . Logs will be cut in accordance with the length of a Truck . Weight of a Log is roughly 1m3 = 1 Ton (2)セメント分野(セメント工場、事業環境) CSR の観点から、セメント工場におけるバイオマス利用には興味があるとのコメントであった。 同工場は現在建設中であるが概要は下記のとおり。 稼働予定 :2011 年 9 月稼働予定 生産能力 :セメント:4,200tons/day (クリンカー:3,780tons/day) 稼働時間 :24hours x 300days per year キルン :1 基、ただし、3 年後には同能力のキルン 1 基増設予定。 使用燃料 :重油。ただし、スタートアップ時は軽油を使用。 重油使用量:仮焼炉およびキルンの 2 ゾーンにて、重油をバイオマスに代替できる可能性がある。重油 使用量については、後日連絡もらうこととなった。 (3)法制度環境(事業環境) ①新民間投資法 アンゴラにおいて、新民間投資法が 2011 年 5 月に公布された。新民間投資法は、特にアンゴラ経済、特 に地方(Luanda 首都圏以外)に貢献するプロジェクトを呼びこむことを目的としている。また、従来、アンゴ ラ国家よりも、むしろ投資家に利益を与え過ぎていた優遇措置を是正して、真にアンゴラ経済に寄与する 投資を集中して呼び込もうと意図しているものである。旧民間投資法との大きな相違点は下記のとおりで <87> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) ある。 ●最低投資額(優遇措置を享受するための最低投資額) 国内外の投資家は 100 万ドル以上の投資額が必要(旧法では国内投資家 5 万ドル,海外投 資家 10 万ドル)。 新法では,100 万ドル以上の投資をさらに,100 万ドル以上 1000 万ドル未満,1000 万ドル 以上 5000 万ドル未満,5000 万ドル以上の 3 つに分類。投資額によってプロセスが異なる。 ●優遇措置 投資による国への影響(雇用創出,技術移転,地域格差是正,生産製品等)に比例する形 で,優遇措置は決定される。例えば、旧法では免税期間や配当送金などは条文により自動 的に決められたが、新法では投資事業の地域、金額、アンゴラ経済への影響力などを勘案 してケース・バイ・ケースで決められる。特に、地域(Location)が重要な要素になるよ うである。 Huambo 州は ZoneC に分類されている。ZoneC に対しては Industrial Tax 1 年間~10 年間の 免税、所得税の 0 年間~9 年間の免税などの優遇措置の対象となる。ZoneA や ZoneB より も優遇の度合いが大きい。 ②土地法 アンゴラ国の土地法はクリアではなく、法令も定まっていない。基本的には、現在、土地は州 政府の所有であるが、個人的に土地を所有することも可能である。州との交渉によって土地を 所有するか、またはリースをすることも可能であるが、まず、州政府と交渉することが重要で ある。リースの場合、60 年間のリースが可能であり、それ以降継続することも可能である。植 民地時代に土地を所有していたものが、アンゴラに戻ってきて、この土地は自分のものである と主張することも過去にあった。 5. 特筆すべき問題点(プロジェクトの実現可能性に係る大きな問題が発見された、調査業務の進行を 妨げる大きな問題が生じた等) 特になし。 6. その他の課題(「特筆すべき問題点」よりも軽微であるが事業化に向けて翌月以降の調査で解決す べき課題、調査方針の変更など) ・ 丸太の供給可能量、丸太の供給価格、微粉砕設備コスト、微粉砕設備ユーティリティーコスト、 微粉砕設備オペレーション人件費等を確認したうえで、事業の採算性を検証する。 以上 <88> H23 新メカ FS 調査案件名 調査実施団体 最終報告書(添付資料) アンゴラ・放棄産業植林地の植生回復による REDD+と木質チップ燃料利用 に関する新メカニズム実現可能性調査 株式会社あらたサステナビリティ 調査回数 第3回 (※現地調査の結果を、下記項目に沿って、2~3 頁程度で報告してください。) 1. 現地調査出張者(外注先などの随伴者がいる場合、そう分かるように記載): 早乙女 知 田原 英俊 富永 拓也 (外注先:双日株式会社) 梶原 領太 (外注先:国際航業株式会社) 2. 現地調査日程(出発日、宿泊地、帰国日等が分かるようにして、簡潔に記載): 10 月 19 日(水)富永ルアンダ着 10 月 20 日(木)鉄道会社 CFB、ロビト港湾局打合せ 10 月 21 日(金)森林開発庁(IDF)打合せ、早乙女・田原・梶原ルアンダ着 10 月 23 日(日)ルアンダ-ウアンボ間移動 10 月 24 日(月)~10 月 27 日(木)林分調査、現地コミュニティヒアリング調査 (10 月 26 日(水)富永ルアンダ発) 10 月 28 日(金)ウアンボ-ルアンダ間移動 10 月 29 日(土)林分調査、現地コミュニティヒアリング調査整理 10 月 30 日(日)梶原ルアンダ発→11 月 1 日(火)日本着 10 月 31 日(月)~11 月 2 日(水)現地政府、国際機関打合せ 11 月 3 日(木)早乙女、田原ルアンダ発→11 月 5 日(土)日本着 3. 日程・時間工程別調査内容(現地の訪問先・協議者なども記載): - 日程別現地調査内容 月日 10/20(木) 訪問先 鉄道会社 CFB ロビト港湾局 協議者 Mr.Paulo Chitata (Financial Advisor) Mr. Luis Teixeira (Tech Advisor) Mr. Vais Carvaho (Advisor Assesor) Mr.Lisender Reis Borges (Technical Administrator) 10/21(金) 森林開発庁 Mr. Manuel Enok (Director) 10/24(月) 工業省産業振興局 (IDIA) Macro Service 社 Mr.Bejamin do Rosario Dobbolo (General Manager) Mr.Zuo(Manager) 訪問目的 丸太輸送に関するコスト 情報の入手 チップを輸出する際の港 湾の使用条件、受入れ可能 本船に関する情報の入手 植林、外資導入に対する考 え方、契約等に関する情報 入手 調査後の事業の可能性に ついて局長との意見交換 植林事業コストの情報入 手 Mr.Qin(Assistant Manager) Ucuma Municipality (Administlator) <89> 地方行政の長とその住民に H23 新メカ FS 10/25(火) Alto Commune Catumbela Babaera Commune 10/26(水) Caala Commune 10/31(月) Cuma 近辺の村 森林開発庁(IDF) Development Workshop 11/1(火) FAO 工業省産業振興局 (IDIA) アフリカ開発銀行 11/2(水) UNDP 11/3(木) 国土地理院 4. 最終報告書(添付資料) Mr. Agostircho Hiusbq (CCPA, Head of forestry department) Mr. Luciauo Hungeilo (CCPA, Carpenter) Mr. Armando Quarta (Head of economic, social productive section of Babaera Commune Administration) Mr. Manue Camabete (Adviosor for Soba) Mr. Jose Eden Guilherme (Administrator of Caala Commune) Mr. Valeruero Sarderb (Gardian of CCPA) Ms. Clementina Vatusia 対して、本事業に対する現 地コミュニティの関心、現地 コミュニティの生活の現状と 抱える課題についてのヒア リングおよび森林劣化要因 の情報収集 Mr. Manuel Enok (Director) REDD+プロジェクトに関す る意見交換、森林データ提 供の依頼 現地森林調査に関する打 合せ 森林データ提供の依頼、 REDD+プロジェクトに関す る意見交換 Mr. Allan Cain (Director) Mr. Rolland vilanueva (Advisor) Mr. Paulo Vicente (Assistant Representative) Ms. Stella Monteiro (Program Assistant) Mr. Silva Kuenda Guenge Mr. Martin Septime (Representative) Ms. Nelvina Barreto Gomes (Country Program Officer) Mr. Samuel Harbor Mr. Olaf Juergensen, Ms. Gabriela Nascimento Mr. Anastacio Roque Goncalves, 植林地の森林調査結果の 入手 アンゴラ国での貸付の現 状、本事業に関する意見交 換 コミュニティベースプロジェ クトに関する情報の入手 地図データの取得 調査結果概要 (ア) 林分調査結果概要 10 月 24 日(月)~27 日(木)でウアンボ州、ベンゲラ州にある産業植林放棄地および周辺の天 然林の森林調査を実施(調査には産業省参考振興局、CCPA、現地地雷除去 NGO の Halo Trust が立会)。 毎木調査 12 カ所、簡易材積調査 24 カ所の調査地点を設定するとともに、外注先である現地調 査機関 Development Workshop に必要なトレーニングと技術移転を実施。(但し、植林地 C と K については地雷リスクから調査地点を設定しないこととした) 調査団帰国後も Halo Trust 立会のもと、Development Workshop が全 10 日間の調査を実施。 (イ) 現地コミュニティヒアリング調査 アンゴラ国内の統治機構は中央政府-州政府-Municipality-Commune-村の順であり、 REDD+事業および植林・木質チップ事業の対象エリアとなる Municipality、Commune、村を訪 問し、それぞれの長とその住人へのヒアリングを実施。 失業率の高さ(教師、役人を除きほぼ 100%)と教育水準の低さが最も大きな社会問題。いずれ の Municipality においても CCPA の再稼動(植林事業の再開)が強く望まれている。現在は住 <90> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 民のほぼ全員が自給自足の農業に従事。 天然林および自然植生の劣化要因は大きく五つで、①農地開拓、②ヤギやウサギ、野鼠な どの動物を捕獲するための火入れ、③蜂蜜の収穫の際の火入れ、④木炭の生産、⑤慣習的 な火入れ。⑤に関しては戦時中の体験から今でも森林内の茂みを怖がる住民が多く、戦争が 終わった今でも慣習的に火入れをしている。植林地の劣化要因は都心部の住民による盗伐。 その他、一般住民の生計手段、物価情報など入手。 (ウ) その他 鉄道会社、植林会社、港湾局などへのヒアリングにより事業性評価に必要な一連のコスト情報 を入手 5. IDF、IDIA より植林地の National Forest Inventory、国土地理院より地図データを入手 その他、国際機関へのヒアリングにより、REDD+事業の設計に必要となる情報の入手 特筆すべき問題点(プロジェクトの実現可能性に係る大きな問題が発見された、調査業務の進行を 妨げる大きな問題が生じた等) 特になし 6. その他の課題(「特筆すべき問題点」よりも軽微であるが事業化に向けて翌月以降の調査で解決す べき課題、調査方針の変更など) 特になし 以上 <91> H23 新メカ FS 添付資料 2.写真集 <92> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 市内の様子(ルアンダ、10 月 31 日) 道路わきのマーケット(ルアンダ、10 月 21 日) スーパーマーケットの様子 (ウアンボ、10 月 27 日) 青空教室の様子(ウアンボ、2011 年 9 月 7 日) 内戦で破壊された CCPA の工場 (Caala、2011 年 9 月 7 日) CCPA オフィス(Caala、2011 年 9 月 7 日) <93> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) マクロサービス ナーサリー(植林地D、2011 年 9 月 7 日) マクロサービスのヒアリング風景(植林地D、10 月 24 日) 地雷調査のブックレット(植林地D、10 月 27 日) Halo Trust による地雷調査(植林地D、10 月 27 日) DW社との森林調査風景(植林地D、10 月 25 日) DW社との森林調査風景(植林地D、10 月 25 日) <94> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 現地住民へのヒアリング(植林地 G、10 月 26 日) ユーカリに設置された養蜂箱 (植林地D、10 月 27 日) IDF との打ち合わせ風景(ルアンダ、10 月 31 日) FAO との打ち合わせ風景(ルアンダ、11 月 1 日) <95> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 3.土地利用区分図 (1984 年、1990 年、2002 年、2009 年) <96> H23 新メカ FS 図 1 土地利用区分図(1984 年) <97> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 図 2 土地利用区分図(1990 年) <98> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 図 3 土地利用区分図(2002 年) <99> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 図 4 土地利用区分図(2009 年) <100> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 4.土地利用変化図(1990 年~2009 年) <101> H23 新メカ FS 図 1 土地利用変化図(1990 年~2009 年) <102> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 5.地上バイオマス調査位置図 <103> H23 新メカ FS 図 1 地上バイオマス調査位置図 <104> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 6.地上バイオマス調査結果集約表 <105> H23 新メカ FS 表 1 毎木調査結果集約表 <106> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 表 2 簡易材積調査結果集約表 <107> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 7.木質チップ加工設備・概略図 <108> H23 新メカ FS 図-1 木質チップ加工設備・概略図 <109> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 添付資料 8.アンゴラ新投資法 <110> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 資料:アンゴラ新投資法 2011 年 5 月にアンゴラ新投資法が公布された。以前と同じように、ANIP(投資庁)の承認が 必要で、ANIP の判断により、外国企業のアンゴラでのプロジェクトの承認が決まる。 旧法と新法の違いとしては、アンゴラ経済、特に Luanda 首都圏以外に貢献するプロジェクト を呼びこむことを新法は目的としている。また、従来、アンゴラ国家よりも、むしろ投資家に利 益を与え過ぎていた優遇措置を是正して、真にアンゴラ経済に寄与する投資を集中して呼 び込もうとの精神である。 最低投資額(優遇措置を享受するための最低投資額)として、国内外の投資家は 100 万ド ル以上の投資額が必要(旧法では国内投資家 5 万ドル,海外投資家 10 万ドル)。新法では, 100 万ドル以上の投資をさらに,100 万ドル以上 1000 万ドル未満,1000 万ドル以上 5000 万ドル未満,5000 万ドル以上の 3 つに分類。投資額によってプロセスが異なる。 優遇措置は投資による国への影響(雇用創出,技術移転,地域格差是正,生産製品等)に 比例する形で決定される。例えば、旧法では免税期間や配当送金などは条文により自動的 に決められたが、新法では投資事業のプロジェクト実施地域、金額、アンゴラ経済への影響 力などを勘案してケース・バイ・ケースで決められるが、プロジェクト実施地域が重要な要素 になる。 新しい法令では、さらに、社会的・環境的な貢献が強調されており、FS 調査報告の ANIP へ の提出が義務付けられた。要は、報告書の中で、アンゴラ国への貢献が証明されるべきで あり、中でも雇用の創出や社会的な貢献がプロジェクトによって発生することが重要となって いる。 ルアンダ以外の地域への開発を促進させるために、アンゴラを 3 つのゾーンに分けて、最も 開発が必要な地域(ゾーン C)でのプロジェクトには法人税等の優遇が得られる。これは以 前の法令でも同じであるが、植林事業を計画している Huambo 州はゾーン C に属し、法人税 の免除が最長 10 年まで得られることができる。新規セメント工場計画のある Benguela 州や Kwanza Sul 州はゾーン B に属し、最長 8 年の法人税免除の待遇が得られる可能性がある。 Zone 区分を以下に示す。 (Zone A) Province of Luanda and the municipalities of the provincial capitals of Benguela, Cabinda, Huíla and the municipality of Lobito. (Zone B) Other municipalities of the Provinces of Benguela, Cabinda and Huíla, and the Provinces of <111> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) Bengo, Kwanza Norte, Kwanza Sul, Malange, Namibe and Uíge. (Zone C) Provinces of Bié, Cunene, Huambo, Kuando-Kubango, Lunda Norte,Lunda Sul, Moxico and Zaire. 配当金の本国への送還にもより厳しい条件が課せられている。プロジェクト開始の 2 年間は、 本国への配当金送還はできない。 アンゴラ国でプライオリティの高いセクターである、農業、テレコミュニケーション、インフラ・ 建設などは ANIP の承認を受けやすく、承認へのプロセスも相対的に容易である。 以上 <112> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 9. REDD+で考慮するカーボンプールと温室効果ガス <113> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) REDD+で考慮するカーボンプールと温室効果ガス カーボンプール 本プロジェクトでは、図 1 に示す炭素活動要素のうち、参照方法論を基に、表 1 の炭素プ ール及び化石燃料を算定対象とした。 炭素活動要素 炭素活動要素 【炭素活動層】 植物 / 枯死木 / 腐植土 / 土壌 / 製品 【森林外部炭素活動層】 化石燃料 図 1 炭素活動要素 【森林炭素活動層】 本プロジェクトでは、表 2 に示される炭素活動層を算定対象とした。 表 2 本プロジェクトで算定の対象とする炭素活動層 分類 炭素活動層 VM0009 の 要件 本プロジェクト での扱い 理由 地上 樹木(大・小) 含める 含める ― 樹木以外のバイオマス 任意 含めない 樹木(大・小) 任意 含めない 全体と比して微小で あるため除外とし た。 樹木以外のバイオマス 任意 含めない 腐葉土 (リター) 含めない 枯死木(倒木含む) 任意 含めない 全体と比して微小で あるため除外とした。 土壌層 任意 含めない 全体に対して微小で あると判断した。 長期保存木材製品 (Long-lived wood products) 含める 含める 当該森林地は商業 目的ではないため、 植林からの森林製品 が無く、0 となる。 地下 その他 ※灰色は算定に含めない炭素活動層を示す。 【森林外部炭素活動層】 本プロジェクトでは、REDD+対策として実施される植林地の監視強化と、民間主導による 火入れの取り締まりに用いられる自動車やバイクの燃料として、化石燃料が使用されるが、 全体と比して微小であるため、ここでは考慮しないことした。 <114> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 温室効果ガス 本プロジェクトでは、参照方法論を基に、表 3 の温室効果ガスを算定対象とした。 表 3 本プロジェクトで考慮する温室効果ガス 温室効果ガス 排出源 VM0009 の要件 本プロジェクトでの扱い CO2 カーボンプールでの変化 含める 含める CH4 バイオマスの燃焼 含めない N2O バイオマスの燃焼 含めない ※灰色は算定に含めない温室効果ガスを示す。 <115> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 10. 衛星画像による土地利用区分項目毎の面積集計結果 <116> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 衛星画像による土地利用区分項目毎の面積集計結果 2009 Plantation Name A B D F K other Total Eucalyptus (ha) 0.00 1122.43 9556.87 2198.07 0.01 1088.58 13965.95 (%) 0.00% 0.00% 1.19% 0.00% 0.00% 0.09% 0.29% Natural forest/ Bare ground/ Grassland Shruba bush Artificial surface (ha) (%) (ha) (%) (ha) (%) 0.00 0.00% 0.05 80.03% 0.00 0.00% 28.68 2.30% 94.47 7.56% 3.08 0.25% 2909.65 14.51% 6636.12 33.10% 674.10 3.36% 722.68 16.25% 1344.55 30.23% 180.71 4.06% 0.05 1.04% 1.18 23.03% 0.22 4.19% 39512.77 47.29% 23008.71 27.54% 4854.68 5.81% 43173.84 39.50% 31085.07 28.44% 5712.78 5.23% Agricaltural Area (ha) (%) 0.00 0.00% 0.00 0.00% 31.42 0.16% 0.99 0.02% 0.00 0.00% 14798.89 17.71% 14831.30 13.57% (%) 0.00% 0.00% 1.19% 0.00% 0.00% 0.09% 0.29% Natural forest/ Bare ground/ Grassland Shruba bush Artificial surface (ha) (%) (ha) (%) (ha) (%) 0.00 0.00% 0.05 80.03% 0.00 0.00% 28.68 2.30% 94.47 7.56% 3.08 0.25% 2919.62 14.56% 6636.12 33.10% 664.12 3.31% 722.68 16.25% 1344.55 30.23% 180.71 4.06% 0.05 1.04% 1.18 23.03% 0.22 4.19% 40587.42 48.58% 23357.18 27.96% 4663.21 5.58% 44258.46 40.49% 31433.54 28.76% 5511.34 5.04% Agricaltural Area (ha) (%) 0.00 0.00% 0.00 0.00% 31.42 0.16% 0.99 0.02% 0.00 0.00% 13567.23 16.24% 13599.64 12.44% (ha) 0.01 0.53 0.00 0.00 3.68 210.00 214.21 (%) 0.00% 0.00% 1.19% 0.00% 0.00% 0.09% 0.29% Natural forest/ Bare ground/ Grassland Shruba bush Artificial surface (ha) (%) (ha) (%) (ha) (%) 0.00 0.00% 0.05 80.03% 0.00 0.00% 28.68 2.30% 74.69 5.98% 5.02 0.40% 2405.13 12.00% 7429.20 37.06% 416.96 2.08% 152.24 3.42% 296.11 6.66% 101.16 2.27% 0.05 1.04% 1.18 23.03% 0.22 4.19% 40933.32 48.99% 23927.71 28.64% 4270.28 5.11% 43519.42 39.82% 31728.94 29.03% 4793.63 4.39% Agricaltural Area (ha) (%) 0.00 0.00% 0.00 0.00% 0.00 0.00% 0.99 0.02% 0.00 0.00% 12881.09 15.42% 12882.07 11.79% (ha) 0.01 0.53 0.00 0.00 3.68 210.00 214.21 (%) 0.00% 0.00% 1.19% 0.00% 0.00% 0.09% 0.29% Natural forest/ Bare ground/ Grassland Shruba bush Artificial surface (ha) (%) (ha) (%) (ha) (%) 0.00 0.00% 0.05 80.03% 0.00 0.00% 28.68 2.30% 67.10 5.37% 5.02 0.40% 2404.93 12.00% 7501.01 37.42% 331.96 1.66% 107.62 2.42% 249.47 5.61% 100.61 2.26% 0.05 1.03% 1.05 20.41% 0.22 4.19% 38738.58 46.36% 25728.18 30.79% 3865.50 4.63% 41279.86 37.77% 33546.87 30.69% 4303.30 3.94% Agricaltural Area (ha) (%) 0.00 0.00% 0.00 0.00% 0.00 0.00% 0.99 0.02% 0.00 0.00% 12303.82 14.73% 12304.81 11.26% (ha) 0.01 0.53 0.00 0.00 3.68 210.00 214.21 Pine (%) (ha) 0.00% 0.00 89.85% 0.00 47.67% 238.90 49.43% 0.00 0.19% 0.00 1.30% 78.61 12.78% 317.51 Water (ha) 0.01 0.53 0.00 0.00 3.68 210.00 214.21 (%) 19.97% 0.04% 0.00% 0.00% 71.55% 0.25% 0.20% 2002 Plantation Name A B D F K other Total Eucalyptus (ha) 0.00 1122.43 9556.87 2198.07 0.01 1088.58 13965.95 Pine (%) (ha) 0.00% 0.00 89.85% 0.00 47.67% 238.90 49.43% 0.00 0.19% 0.00 1.30% 78.61 12.78% 317.51 Water (%) 19.97% 0.04% 0.00% 0.00% 71.55% 0.25% 0.20% 1990 Plantation Name A B D F K other Total Eucalyptus (ha) 0.00 1140.27 9556.87 3896.50 0.01 1251.23 15844.87 Pine (%) (ha) 0.00% 0.00 91.28% 0.00 47.67% 238.90 87.62% 0.00 0.19% 0.00 1.50% 78.61 14.50% 317.51 Water (%) 19.97% 0.04% 0.00% 0.00% 71.55% 0.25% 0.20% 1984 Plantation Name A B D F K other Total Eucalyptus (ha) 0.00 1147.85 9570.25 3988.31 0.14 2627.54 17334.10 Pine (%) (ha) 0.00% 0.00 91.89% 0.00 47.74% 238.90 89.69% 0.00 2.82% 0.00 3.14% 78.61 15.86% 317.51 <117> Water (%) 19.97% 0.04% 0.00% 0.00% 71.55% 0.25% 0.20% H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 11.地上調査による排出係数開発(REDD+事業) <118> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 地上調査による排出係数開発(REDD+事業) 地上調査では、ユーカリ、マツの植林地内と天然林内において、毎木調査とビッターリッ ヒ法による簡易材積調査を実施した。毎木調査は、20m×20m のプロット内で実施した。調 査数量は、12 地点(うち 3 地点が天然林)であった。簡易材積調査は、24 地点(うち 5 地点 が天然林)で実施した。毎木調査および簡易材積調査の位置図を添付資料に示す。また、 毎木調査および簡易材積調査の結果集約表を添付資料に示す。 排出係数は、これらの地上調査の結果に基づき開発した。排出係数開発に必要となるア ロメトリー式は、アンゴラから入手した National Inventory Report と文献調査結果を利用し た。 地上調査結果から排出係数を求める式は、式 1 のように表される。 排出係数(t-CO2/ha) = 単位面積あたり蓄積(m3/ha)×容積密度(t/m3) ×炭素比率×44/12 (式 1) ここで、容積密度、炭素比率は一般的な値である 0.45、0.5 を使用した。 単位面積あたり蓄積は、毎木調査結果、簡易材積調査結果によって算出法が異なる。毎 木調査結果に基づく単位面積あたり蓄積は、式 2 に基づいて算出した。 単位面積あたり蓄積(m3/ha) = Σ(毎木の蓄積)/面積(ha) (式 2) 毎木調査は、20m×20m のプロットで実施したため、面積は 0.04ha となる。 毎木の蓄 積は、ユーカリ、マ ツについては アンゴラから入手した National Inventory Report 1を参照し、式 3~式 5 に基づき算出した。 蓄積(m3) = 幹材積(m3) + 枝・葉・根材積(m3) (式 3) 3 2 (-1/α2) 幹材積(m ) = (α 0 +α 1 ×(ln(D H))) (式 4) α 0 、α 1 、α 2 :樹種別パラメータ D:胸高直径(cm) H:樹高(m) 枝・葉・根材積(m3) = β 0 + β 1 ×幹材積 (式 5) β 0 、β 1 :樹種別パラメータ ユーカリ、マツの樹種別パラメータは、表 1 に示す通りである。 表 1 ユーカリ、マツの材積算出パラメータ 樹種 1 α0 α1 α2 β0 β1 ユーカリ 1.2440538 -0.023543033 0.025172118 -0.049956421 0.071136435 マツ 5.7830449 -0.46031372 0.52288926 -0.015637346 0.055121375 Introdução Objetivos Constatações Preliminares Recomendações <119> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 天然林については、National Inventory Reportにアロメトリー式が記載されていないため、 タンザニアの同じ植生タイプを対象としたR.E. Malimbwi et.al(1994) 2を参照し、式 6 に基づ き毎木の蓄積を算出した。 蓄積(m3) = 0.1×D1.916×H0.74 (式 6) D:胸高直径(cm) H:樹高(m) 簡易材積調査結果に基づく単位面積あたり蓄積は、ビッターリッヒ法によって算出される。 ビッターリッヒ法の流れを図 1 に示す。 カウント木の本数 断面積定数 k 単位面積あたりの 胸高断面積合計 胸高直径階 1 本の立木の 胸高断面積 1 本の立木の蓄積 (材積式より計算) 立木密度 単位面積あたりの 蓄積 図 1 ビッターリッヒ法による蓄積算出手順 なお、本事業で使用したアロメトリー式は、胸高直径階別の材積式ではないことから、「1 本の立木の胸高断面積」、「1 本の立木の蓄積」は「平均木の胸高断面積」、「平均木の蓄 積」として算出した。 図 1 の各項目は、式 7~式 10 のように表される。 単位面積あたり胸高断面積合計(m2/ha) = カウント木本数(本) ×断面積定数 k (式 7) 2 2 平均木の胸高断面積(m ) = π×(D/2) (式 8) D:平均木の胸高直径(m) 立木密度(本/ha) =単位面積あたり胸高断面積合計(m2/ha) /平均木の胸高断面積(m2) (式 9) 3 3 単位面積あたり蓄積(m /ha) = 平均木の蓄積(m /本) R.E. Malimbwi, B. Solberg and E. Luoga , Estimation of Biomass and Volume in Miombo Woodland at Kitulangalo Forest Reserve, Tanzania, Journal of Tropical Forest Science, 7(2), pp.230-242, 1994. 2 <120> H23 新メカ FS ×立木密度(本/ha) 最終報告書(添付資料) (式 10) なお、平均木の蓄積は、各簡易材積調査地点における胸高直径、樹高の平均値から樹 種別に式 3~式 6 に適用して求めた。 毎木調査と簡易材積調査の両方を実施した地点において、両手法によって算出された 蓄積を比較した結果を図 2 に示す。毎木調査に基づく蓄積算出結果と簡易材積調査に基 づく蓄積算出結果は良く対応していた。 1200 haあたり蓄積(毎木調査) 1000 800 600 400 200 0 0 200 400 600 800 haあたり蓄積(簡易調査) 1000 1200 図 2 毎木調査と簡易材積調査に基づく蓄積算出結果の比較 <121> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 12.地雷調査報告書(植林地 C) <122> H23 新メカ FS <123> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS <124> 最終報告書(添付資料) H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 添付資料 13.資金計画詳細検討結果 <125> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 資金計画の詳細検討結果 初期投資資金は、新植林事業、チップ加工事業ともに自己資本 30%、借入 70%で調達。 各資金の調達先は以下を予定。 新植林事業会社 資本金 双日株式会社および CCPA 借入 国際協力銀行(JBIC)、アフリカ開発銀行 チップ加工事業会社 資本金 双日株式会社およびセメント会社 借入 国際協力銀行(JBIC)、アフリカ開発銀行 本プロジェクトの 2 つの事業、①REDD+含む植林地事業、および②チップ加工事業の採 算性については、各々以下のとおり内部収益率(IRR)および現在価値法(NPV 法)で評価 した。内部収益率(IRR)によるプロジェクト収益性の評価においては、投資の的確性を判断 するための指標として算出するものであるため、金利および借入金返済を考慮しないプロジ ェクト IRR の値を用いた。 また、内部収益率(IRR)については、2006 年~2011 年までのアンゴラにおける銀行市 場貸出金利(Lending rate)の平均値である 17.94%をベンチマークとした。NPV 算出および IRR における最終年度の残存価値算出においても、この数値 17.94%を用いた。 表 1 アンゴラにおける市場貸出金利(Lending Rate) 3 2006 2007 2008 2009 2010 2011 19.51% 17.70% 12.53% 15.68% 22.54% 19.65% 平均 17.94% (注)2006 年~2010 年は通年平均値、2011 年は 1 月~7 月の平均値。 各採算性計算における基礎数値は次項のとおりである。 なお、事業投資の借入金・資金調達については、JBIC(輸出金融)、アフリカ開発銀行、 あるいは、国際開発銀行等における気候変動対策向け融資などを想定している。 3 International Financial Statistics(IMF, December, 2011) <126> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 表 2 採算性計算における基礎数値 【基礎数値(植林事業)】 DMT (水分30%ベース) 1GMT = 0.7143 ユーカリ蓄積面積 13,966 ha 単位面積あたり蓄積量(既存) 579.9 GMT/ha 蓄積量 8,098,883 GMT 単位面積あたり蓄積量(再植林) 105 GMT 伐採・販売量(GMTベース) 75,122 GMT/year 伐採・販売量(DMTベース) 53,660 DMT/year 伐採面積 130 ha/year 再植林面積 716 ha/year 再植林コスト USD 1,000.00 /ha 【基礎数値(チップ加工事業)】 チップ工場の年間稼働日数 1日あたりのクリンカ生産量 年間クリンカ生産量 クリンカ製造必要熱量原単位 1日あたりのセメント工場のエネルギー使用量 木質バイオマスで代替可能な比率 300 days 3,780 ton-cl'/day 1,134,000 ton-cl'/year 3.265 MJ/kg-cl' 12,341,700 MJ/d 20% プロジェクト開発者による計画値 プロジェクト開発者による計画値 計算 専門家ヒアリングによる値 計算 専門家ヒアリングによる値 1日あたりの重油使用量 9,873,360 MJ/d 計算 1日あたりの木質バイオマス使用量 2,468,340 MJ/d 計算 重油熱量 (Crude Oil) 39.8 MJ/kg-oil IPCC 2006 Guidelines for National Greenhouse Gas Inventories (Volume 2: Energy, 1 Introduction, TABLE 1.2) バイオマス熱量 (Wood/Wood Waste) 13.8 MJ/kg-chip 専門家ヒアリングによる値 年間重油使用量 248 ton/day 計算 年間木質バイオマス使用量 179 ton/day 計算 年間重油使用量 74,422 ton/year 計算 年間木質バイオマス使用量 53,660 DMT/year 計算 生木の水分含量は樹種によって異なるが、一般的には約 50%(総重量に対する水分含 量)とされている。ユーカリ生木 1GMT(グリーントン)の水分を 50%と仮定した場合、水分含 量を天日干し等により 30%まで低減した場合の木材の重量は、 30%×50% / (1-30%)+50% = 0.7143 トンとなる。 この水分量 30%ベースの重量を DMT(ドライトン)と呼ぶこととし、以下 1GMT=0.7143 DMT で計算・分析する。 <127> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 蓄積量は、衛星画像分析データから得られた、ユーカリ蓄積面積と単位面積あたり蓄積 量(既存)を乗じたものである。 単位面積あたり蓄積量(再植林)は、再植林したユーカリが成木となるのに 7 年かかること、 および MAI(Mean Annual Increment、年間平均成長量)を 15m3/ha/year と仮定することによ り、15m3/ha/年×7 年= 105m3/ha ≒ 105GMT/ha と計算した。 伐採・販売量は、以下の式により計算される。 クリンカ生産量= セメント生産量 4,200 トン/日×90% =3,780 トン/日 セメント工場でのエネルギー使用量 = クリンカ生産量×クリンカ製造必要熱量原単位 = 3,780 トン/日×3,265MJ/kg-クリンカ =12,341,700MJ/日 木質チップにより代替される熱量 = セメント工場でのエネルギー使用量×20% = 12,341,700MJ/日×20% = 2,468,340MJ/日 セメント工場で必要な木質チップ量 = 木質チップにより代替される熱量 / 木質チップの熱量 ×稼働日数 = 2,468,340MJ/日 / 13.8MJ/kg-チップ×300 日 = 53,659,566kg-チップ = 53,660 トン-チップ 伐採面積 = 伐採・販売量(GMT ベース) / 単位面積あたりの蓄積量(既存) = 75,122GMT / 579.9GMT/ha = 129.5ha ≒130ha 再植林面積は、8 年目以降は蓄積量を維持するために必要な、毎年の再植林量(1 年目 から)として設定した(図 1 再植林計画に基づく蓄積量推移参照)。すなわち、 伐採・販売量(GMT ベース) / 単位面積あたりの蓄積量(再植林) = 75,122GMT / 105GMT/ha = 716ha <128> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) (GMT) 8,200,000 8,098,883 8,000,000 7,800,000 7,600,000 7,573,029 7,400,000 7,200,000 7,000,000 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (年目) 図 1 再植林計画に基づく蓄積量推移 再植林は伐採面積と同等の面積に対して 1 年目より開始するが、成木となるのに 7 年か かるため、有効蓄積量としては 8 年目からカウントした。再植林費用は他国(アフリカ南部) における実績値から 1,000US ドル/ha とした。 ① REDD+含む植林地事業 前提条件および採算性試算結果を次項および次々項に示す。 設備費(輸送用のトレーラー含む)は、伐採関連(チェーンソー、スキッダー、ペイローダ ー、ブルドーザー、トラック)140 万 US ドル、原木土場関連(ペイローダー、トレーラー)480 万 US ドル、本部関連(車、パーソナルコンピューター、事務用品等)30 万 US ドルで、合計 650 万 US ドルとなる。運転資金は年間支出(REDD+事業の収入・支出および減価償却を 除く)の約 1/4 に相当する 2,250,000US ドルとした。総投資額は 9,000,000US ドルの計画と なる。資本金と借入金の比率は 30:70 とし、借入金利は 8%/年と想定し、借入金の返済は 5 年間均等払いとした。 なお、設備の減価償却は 5 年とし、6 年目に輸送用のトレーラーを除いて設備投資 170 万 US ドルを行う計画とした。 丸太販売価格単価は、130US ドル/GMT と設定した。売上利益率は 3.74%となる。(売上 利益率計算では、REDD+事業における収入、支出を除いた。) CO 2 排出削減によるクレジット価格は、2011 年 11 月時点で、EU-ETS(EU Emission Trading Scheme)におけるEUA(EU-Allowance)価格が 10 ユーロ/ t-CO2(約 13USドル/ <129> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) t-CO2)前後、CER価格が 7 ユーロ/ t-CO2(約 9 ユーロ/ t-CO2)前後にて取引されている。 本採算計算においては、10USドル/ t-CO2 と仮定した。 原木購入価格は、CCPA のヒアリングにおいて 2011 年 8 月の伐採量 108m3 に対して売 上が 706,000 クワンザであったことより、65US ドル/GMT とした。(原木 1m3 = 1 トン、1US ド ル=100 クワンザで計算) ただし、CCPA へのヒアリングでは農民への立木販売価格 2,000 クワンザ/m3、Habitec 社 (学校向けの家具を製造している会社)関係者へのヒアリングでは 4,500 クワンザ/m3 である ことから、伐採費用を 15US ドル/トンと仮定すれば、原木購入価格が 40US ドル~45US ドル /GMT と低減される可能性もある。 人件費は、伐採部門、30 名、原木土場部門 33 名、本部 4 名とし、社長 1 名(1000US ド ル/月・人)、マネージャークラス 10 名(500US ドル/月・人)、スタッフ 56 名(200US ドル/月・ 人)として 13 ヶ月分(1 ヶ月分は賞与)を乗じて計算した。 輸送費は、輸送会社に依頼した場合、約 100US ドル/GMT と非常に高くなることが現地ヒ アリングにより判明した。したがって、植林事業会社にてトレーラー30 台を購入・保有して、 チップ事業会社まで搬送する計画とした。この場合の輸送費は 25US ドル/GMT と計算され る。 2011 年 5 月に公布されたアンゴラ新投資法によると、投資優遇制度の適用は事業実施 場所によって異なる。植林事業を計画している Huambo 州はゾーン C に属し、法人税免除 の優遇が最長 10 年まで認められる可能性があるため、10 年間は無税で計画した。(アンゴ ラ新投資法については添付資料参照) 上記の計画に基づく計算で、パターン A:森林減少率が将来的に継続するシナリオでは、 クレジット収入無しの場合は、IRR10.67%、NPV-2,715,805US ドル、クレジット収入有りの場 合は、IRR18.06%、NPV50,591US ドルと計算された。クレジット収入無しの場合、本事業の 採算性は無いが、クレジット収入有りの場合ベンチマークである 17.94%を超える IRR 値とな り、採算性があることが示された。 <130> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 【パターン A:森林減少率が将来的に継続するシナリオの場合】 表 3 植林事業の採算計算における前提条件 【初期投資】 (単位:USD) 設備 伐採 1,400,000 原木土場 4,800,000 本部 300,000 合計 6,500,000 (6年目に追加投資1,700,000) REDD+プロジェクト開発費 275,000 運転資金 2,225,000 総計 9,000,000 借入金 6,300,000 資本金 2,700,000 30% 総計 9,000,000 100% 借入金利 70% 8% 【収入】 単価計算 原木販売売上 USD 130.00 /GMT 年間 USD 182.00 /DMT USD 9,765,925 REDD+クレジット収入 USD 496,153 売上利益率(REDD+事業の収入/支出は除く) 3.74% 【支出】 単価計算 原木購入費用 数量 年間 USD 65.00 /GMT USD 91.00 /DMT 53,660 DMT USD 4,882,962 USD 25.00 /GMT USD 35.00 /DMT 53,660 DMT USD 1,878,062 人件費(1名+10名+56名) 輸送費 USD 223,600 再植林 USD 1,000.00 /ha USD 716,000 716 ha メンテナンス費用 減価償却費 USD 400,000 USD 17.31 /GMT USD 24.23 /DMT USD 1,300,000 53,660 DMT 合計 USD 9,400,625 USD 340,000 *減価償却:6年目から: 【支出】 REDD+事業 項目 記載 単位 人件費 PM人件費・現地駐在員。現地給与25万USD/月、13ヶ月分。 USD 325,000 REDD+対策費 左記は初年度の対策費。2年目以降は、REDD+対策②(農業における能力強化・向上)の費用が前年度収益により変 USD 90,951 モニタリング(炭素) 5年に1回実施。 USD 30,000 ベリフィケーション(炭素) 5年に1回実施。 USD 25,000 <131> 年間 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 【パターン A:森林減少率が将来的に継続するシナリオの場合】 表 4 植林事業の採算計算 【損益計算書】 蓄積量 単位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 GMT 8,098,883 8,023,761 7,948,639 7,873,517 7,798,395 7,723,273 7,648,151 7,573,029 7,573,087 7,573,145 再植林面積 ha 716 716 716 716 716 716 716 716 716 716 再植林成木面積 ha 0 0 0 0 0 0 0 716 716 716 再植林蓄積量 GMT 0 0 0 0 0 0 0 75,180 75,180 75,180 伐採量 GMT 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 伐採・販売量 BDMT 販売単価 売上 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 USD/BDMT 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 USD 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 REDD+クレジット収入 USD 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 収入合計 USD 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 10,262,078 原木購入費用 USD -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 人件費 USD -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 輸送費 USD -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 再植林費用 USD -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 メンテナンス費用 USD -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 USD -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 REDD+事業運営費 人件費 REDD+対策費 【対策①】 人件費 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 【対策②】 国際機関への支援金 USD -10,000 1,685 10 -981 -1,979 -2,977 -13,575 -14,019 -14,015 -14,015 【対策③】 人件費 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -80,951 【対策④】 人件費・車両費(含むリーケージベルト) USD -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 衛星画像の取得 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 衛星画像の解析 USD -15,000 0 0 0 0 -15,000 0 0 0 0 森林インベントリ USD -15,000 0 0 0 0 -15,000 0 0 0 0 モニタリング(炭素) マーケットのトランザクションコスト ベリフィケーション(炭素) 減価償却費(設備) USD -25,000 0 0 0 0 -25,000 0 0 0 0 USD -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -340,000 -340,000 -340,000 -340,000 -340,000 減価償却費(REDD+プロジェクト開発費) USD -55,000 -55,000 -55,000 -55,000 -55,000 0 0 0 0 0 営業利益 USD 335,502 402,187 400,512 399,521 398,523 1,357,525 1,401,927 1,401,483 1,401,487 1,401,487 支払利息 USD -504,000 -403,200 -302,400 -201,600 -100,800 0 0 0 0 0 経常利益 USD -168,498 -1,013 98,112 197,921 297,723 1,357,525 1,401,927 1,401,483 1,401,487 1,401,487 税引前当期利益 USD -168,498 -1,013 98,112 197,921 297,723 1,357,525 1,401,927 1,401,483 1,401,487 1,401,487 法人税(35%、8年間免除) USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 税引後当期利益 USD -168,498 -1,013 98,112 197,921 297,723 1,357,525 1,401,927 1,401,483 1,401,487 1,401,487 【貸借対照表】 4 5 7 8 9 10 現金 USD 2,151,502 2,245,489 2,438,601 2,731,522 3,124,244 3,121,769 4,863,696 6,605,178 8,346,665 10,088,152 設備 USD 5,200,000 1 3,900,000 2 2,600,000 3 1,300,000 0 1,360,000 6 1,020,000 680,000 340,000 0 開発費(REDD+プロジェクト開発費) USD 220,000 165,000 110,000 55,000 0 0 0 0 0 0 10,088,152 資産合計 USD 7,571,502 6,310,489 5,148,601 4,086,522 3,124,244 4,481,769 5,883,696 7,285,178 8,686,665 借入金 USD 5,040,000 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 0 0 資本金 USD 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 利益剰余金 USD -168,498 -169,511 -71,399 126,522 424,244 1,781,769 3,183,696 4,585,178 5,986,665 7,388,152 負債・資本合計 USD 7,571,502 6,310,489 5,148,601 4,086,522 3,124,244 4,481,769 5,883,696 7,285,178 8,686,665 10,088,152 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Balace 【借入金返済計画】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 期初残高 USD 6,300,000 5,040,000 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 期末残高 USD 5,040,000 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 0 0 返済金額 USD -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 0 0 0 0 0 金利支払 USD -504,000 -403,200 -302,400 -201,600 -100,800 0 0 0 0 0 0 (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット無し)】 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 -160,651 -93,966 -95,641 -96,632 -97,630 861,372 905,774 905,330 905,334 905,334 0 0 0 0 0 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 追加投資 0 0 0 0 0 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000 1,245,774 1,245,330 1,245,334 -1,700,000 FCF -9,000,000 1,194,349 1,261,034 1,259,359 1,258,368 1,257,370 -498,628 1,245,334 Terminal Value 6,943,596 Total -9,000,000 1,194,349 1,261,034 1,259,359 1,258,368 1,257,370 -498,628 1,245,774 1,245,330 1,245,334 8,188,931 (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット有り)】 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 335,502 402,187 400,512 399,521 398,523 1,357,525 1,401,927 1,401,483 1,401,487 1,401,487 0 0 0 0 0 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 追加投資 0 0 0 0 0 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000 -1,700,000 FCF -9,000,000 1,690,502 1,757,187 1,755,512 1,754,521 1,753,523 -2,475 1,741,927 1,741,483 1,741,487 1,741,487 -9,000,000 1,690,502 1,757,187 1,755,512 1,754,521 1,753,523 -2,475 1,741,927 1,741,483 1,741,487 11,451,479 Terminal Value 9,709,992 Total クレジット無し IRR 10.67% NPV -2,715,805 クレジット有り <132> IRR 18.06% NPV 50,591 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) クレジット価格の変動による内部収益率(IRR)および NPV 値は次のとおりとなる。クレジ ット価格が 5US ドル/t-CO2 の場合 IRR は 14.55%であり、ベンチマークである 17.94%を下回 り、事業実施の可能性がなくなることが分かった。 表 5 植林事業のクレジット価格による採算性の検証 クレジット価格 0米ドル/t-CO2の場合 5米ドル/t-CO2の場合 10米ドル/t-CO2の場合 15米ドル/t-CO2の場合 20米ドル/t-CO2の場合 IRR NPV(米ドル) 10.74% -2,692,545 14.55% -1,320,977 18.06% 50,591 21.37% 1,422,158 24.52% 2,793,726 内部収益率(IRR)の計算において、クレジットの経済的価値が 10US ドル/t-CO2 の場合 に、計算要素を 10 段階に変化させて計算を行った場合の感度分析の結果は以下に示すと おりである。 採算性に与える影響は、原木販売単価の変動が一番大きく、原木購入単価、輸送費、 設備費、再植林費用、メンテナンス費用の順となっている。ベンチマークを超える IRR 値と なるのは、すべての項目において基準値以上であることが条件となる。 表 6 植林事業の感度分析結果(クレジット価格が 10US ドル/ t-CO2 の場合) 基準 -20% 設備費 原木販売単価 21.72% #NUM! -15% -10% -8% 20.71% 19.77% 19.41% -12.69% 1.91% -5% ±0% 5% 10% 15% 20% 18.89% 18.06% 17.28% 16.54% 15.84% 15.17% 5.82% 10.87% 18.06% 24.42% 30.34% 35.99% 41.48% 原木購入単価 30.34% 27.42% 24.42% 23.20% 21.32% 18.06% 14.60% 10.87% 6.72% 1.91% 輸送費 23.01% 21.80% 20.58% 20.08% 19.33% 18.06% 16.76% 15.42% 14.05% 12.63% 再植林費用 19.99% 19.51% 19.03% 18.84% 18.55% 18.06% 17.57% 17.07% 16.57% 16.06% メンテナンス費用 19.15% 18.88% 18.61% 18.50% 18.33% 18.06% 17.79% 17.51% 17.23% 16.95% <133> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 表 7 REDD+事業単体で見た場合の収支計画(20 年) キャッシュ・ フロー分析(ケースA: Historic al Tre n dを延長した場合) 年 0 1 ベリフィケーションの実施 キャッシュ・インフロー 炭素収益 2 USD キャッシュ・アウトフロー プロジェクト開発コスト 実施コスト USD USD 人件費 REDD+対策費 USD USD 【対策①】 植林事業の再開による新たな雇用と収入源の創出(植林事業) 人件費 【対策②】 農業における能力強化・向上 USD USD USD 国際機関への支援金 【対策③】 植林地からの林地残材提供 人件費 USD USD USD 【対策④】 民間主導による火入れの監視と取り締まり 人件費・車両費(含むリーケージベルト) 【リーケージ対策】 リーケージベルトにおける農地開拓の取り締まり USD USD USD 4 5 6 0 8 9 10 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 -445,951 -412,980 -414,568 -415,560 -416,558 -447,556 -428,154 -428,598 -428,594 -428,594 -325,000 -90,951 -325,000 -87,980 -325,000 -89,568 -325,000 -90,560 -325,000 -91,558 -325,000 -92,556 -325,000 -103,154 -325,000 -103,598 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -275,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -10,000 -7,029 -8,617 -9,609 -10,607 -11,605 -22,203 -22,647 -22,643 -22,643 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 0 0 0 0 0 -30,000 0 0 0 0 0 67,999 67,555 67,559 67,559 USD USD 0 -30,000 0 衛星画像の解析 森林インベントリ マーケットのトランザクションコスト USD USD USD -15,000 -15,000 -25,000 USD -15,000 -15,000 -25,000 -25,000 -275,000 ディスカウント・キャッシュ・フロー ディスカウント率(%) 17.94 ネット・ディスカウント・キャッシュ・フロー 7 ○ REDD+対策④に含まれる モニタリング(炭素) 衛星画像の取得 ベリフィケーション(炭素) 全体でのキャッシュ・フロー 3 ○ -25,000 25,202 83,173 81,585 80,593 79,595 23,597 -275,000 21,368 59,794 49,731 41,654 34,880 8,768 21,423 18,045 15,301 12,974 -275,000 -253,632 -193,837 -144,107 -102,453 -67,573 -58,805 -37,383 -19,337 -4,036 8,938 15 16 17 18 19 20 キャッシュ・ フロー分析(ケースA: Historic al Tre n dを延長した場合) 年 11 ベリフィケーションの実施 キャッシュ・インフロー 炭素収益 キャッシュ・アウトフロー プロジェクト開発コスト 実施コスト 人件費 REDD+対策費 【対策①】 植林事業の再開による新たな雇用と収入源の創出(植林事業) 人件費 【対策②】 農業における能力強化・向上 国際機関への支援金 【対策③】 植林地からの林地残材提供 人件費 【対策④】 民間主導による火入れの監視と取り締まり 人件費・車両費(含むリーケージベルト) 【リーケージ対策】 リーケージベルトにおける農地開拓の取り締まり REDD+対策④に含まれる モニタリング(炭素) 衛星画像の取得 衛星画像の解析 森林インベントリ マーケットのトランザクションコスト ベリフィケーション(炭素) 全体でのキャッシュ・フロー 12 13 14 ○ USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD USD ディスカウント・キャッシュ・フロー ディスカウント率(%) 17.94 ネット・ディスカウント・キャッシュ・フロー ○ 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 496,153 -458,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -458,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 -428,594 -325,000 -103,594 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 0 -30,000 0 -15,000 -15,000 -25,000 -25,000 0 0 0 0 0 -30,000 0 -15,000 -15,000 -25,000 -25,000 0 0 0 0 12,559 67,559 67,559 67,559 67,559 12,559 67,559 67,559 67,559 67,559 2,045 9,327 7,908 6,705 5,685 896 4,087 3,466 2,938 2,492 10,983 20,310 28,219 34,924 40,610 41,506 45,593 49,059 51,997 54,489 7 8 9 キャッシュ・ フロー分析(パターンB: 森林減少率1 % とした場合) 年 0 1 ベリフィケーションの実施 キャッシュ・インフロー 炭素収益 キャッシュ・アウトフロー プロジェクト開発コスト 実施コスト 人件費 REDD+対策費 【対策①】 植林事業の再開による新たな雇用と収入源の創出(植林事業) 人件費 【対策②】 農業における能力強化・向上 国際機関への支援金 2 3 4 5 6 ○ USD USD USD 0 10 ○ 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 -445,951 -412,980 -414,568 -415,560 -416,558 -447,556 -428,154 -428,598 -428,594 -428,594 -325,000 -90,951 -325,000 -87,980 -325,000 -89,568 -325,000 -90,560 -325,000 -91,558 -325,000 -92,556 -325,000 -103,154 -325,000 -103,598 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -275,000 USD USD USD USD USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 USD -10,000 -7,029 -8,617 -9,609 -10,607 -11,605 -22,203 -22,647 -22,643 -22,643 【対策③】 植林地からの林地残材提供 人件費 【対策④】 民間主導による火入れの監視と取り締まり USD USD USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 人件費・車両費(含むリーケージベルト) 【リーケージ対策】 リーケージベルトにおける農地開拓の取り締まり REDD+対策④に含まれる USD USD -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 モニタリング(炭素) USD -30,000 -30,000 衛星画像の取得 衛星画像の解析 森林インベントリ USD USD USD 0 -15,000 -15,000 0 -15,000 -15,000 USD USD -25,000 -25,000 -25,000 -25,000 939,436 938,992 938,996 938,996 マーケットのトランザクションコスト ベリフィケーション(炭素) 全体でのキャッシュ・フロー ディスカウント・キャッシュ・フロー ディスカウント率(%) 17.94 ネット・ディスカウント・キャッシュ・フロー -275,000 896,639 954,610 -275,000 760,250 686,283 580,924 492,046 416,763 332,562 295,964 250,826 212,674 180,324 -275,000 485,250 1,171,534 1,752,458 2,244,504 2,661,267 2,993,829 3,289,794 3,540,620 3,753,293 3,933,617 <134> 953,022 952,030 951,032 895,034 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) キャッシュ・ フロー分析(パターンB: 森林減少率1 % とした場合) 年 11 ベリフィケーションの実施 12 13 14 15 16 ○ 17 18 19 20 ○ キャッシュ・インフロー 炭素収益 キャッシュ・アウトフロー USD プロジェクト開発コスト 実施コスト 人件費 REDD+対策費 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 USD USD -458,594 -428,594 -428,594 -428,594 -428,594 -458,594 -428,594 -428,594 -428,594 -428,594 USD USD -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 -325,000 -103,594 【対策①】 植林事業の再開による新たな雇用と収入源の創出(植林事業) 人件費 USD USD 【対策②】 農業における能力強化・向上 USD 国際機関への支援金 【対策③】 植林地からの林地残材提供 人件費 USD USD USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 【対策④】 民間主導による火入れの監視と取り締まり USD 人件費・車両費(含むリーケージベルト) 【リーケージ対策】 リーケージベルトにおける農地開拓の取り締まり REDD+対策④に含まれる USD USD -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 モニタリング(炭素) USD -30,000 -30,000 衛星画像の取得 衛星画像の解析 USD USD 0 -15,000 0 -15,000 USD USD -15,000 -25,000 -15,000 -25,000 USD -25,000 -25,000 938,996 938,996 938,996 938,996 森林インベントリ マーケットのトランザクションコスト ベリフィケーション(炭素) 全体でのキャッシュ・フロー 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 -22,643 883,996 ディスカウント・キャッシュ・フロー ディスカウント率(%) 17.94 ネット・ディスカウント・キャッシュ・フロー 938,996 938,996 938,996 938,996 883,996 143,939 129,637 109,918 93,198 79,022 63,077 56,810 48,169 40,842 34,629 4,077,556 4,207,193 4,317,111 4,410,310 4,489,331 4,552,409 4,609,219 4,657,387 4,698,229 4,732,858 表 8 REDD+事業の採算計算における前提条件 (1)プロジェクト収益条件 REDD+事業性分析前提条件(パターンA: Historical Trendを延長した場合) 適用条件 条件分類 項目 補足 プロジェクト収益条件 削減量 70,879 t-CO2 バッファープール移転分クレジット 30 % VCS:AFOLU Non-Permanence Risk Tool より、Min 10%, Max 60% クレジット価格 10 US$/t-CO2 VCSを参考。 吸収量による収益 496,153 US$ REDD+事業性分析前提条件(パターンB: 森林減少率1%とした場合) 適用条件 条件分類 項目 補足 プロジェクト収益条件 削減量 195,370 t-CO2 バッファープール移転分クレジット 30 % VCS:AFOLU Non-Permanence Risk Tool より、Min 10%, Max 60% クレジット価格 10 US$/t-CO2 VCSを参考。 吸収量による収益 1,367,590 US$ (2)コスト構成 分類 プロジェクト開発 Forest Trends 資料からの項目 USD 補足 275,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 50,000 日本人の渡航を想定。 画像解析 森林の現地調査 ベースライン計画 モニタリング計画 ベースラインシナリオ検討 PDDドラフト作成 ビジネスプラン・ファイナンス 法律関連のコンサルテーション バリデーション(炭素) 25,000 実施コスト 人件費 REDD+対策費 【対策①】 植林事業の再開による新たな雇用と収入源の創出(植林事業) 人件費 【対策②】 農業における能力強化・向上 国際機関への支援金 【対策③】 植林地からの林地残材提供 人件費 【対策④】 民間主導による火入れの監視と取り締まり 325,000 PM人件費・現地駐在員。現地給与25万USD/月、13ヶ月分。 0 植林事業に含む Non-timber products (一次農産品、チャコール) 植林事業の経常利益の1%とする。左記は、初年度の10,000USD。 0 7.5USD/ha*0.25×(天然林の面積)、 80,951 車2台、パトロール2人、2万km/台・年(2万kmを天然林の監視と、リーケージベルト の監視でシェア) 人件費・車両費(含むリーケージベルト) マーケットのトランザクショ ン - 【リーケージ対策】 リーケージベルトにおける農地開拓の取り締まり REDD+t対策④に含まれる モニタリング(炭素) 衛星画像の取得 衛星画像の解析 森林インベントリ ベリフィケーション(炭素) <135> 0 30,000 5年に1回実施 0 Landsat使用 15,000 15,000 25,000 25,000 バリデーションと分割。5年に1度実施。 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 一方、パターン B:経済情勢による排出の増加傾向を加味するシナリオでは、クレジット収 入無しの場合は、IRR10.55%、NPV-2,756,658US ドル、クレジット 収入有りの場合は、 IRR29.09%%、NPV4,868,600US ドルと計算された。クレジット収入無しの場合、本事業の採 算性は無いが、クレジット収入有りの場合ベンチマークである 17.94%を超える IRR 値となり、 事業実施の可能性があることが分かった。 【パターン B:経済情勢による排出の増加傾向を加味するシナリオの場合】 表 9 植林事業の採算計算における前提条件 【初期投資】 (単位:USD) 設備 伐採 1,400,000 原木土場 4,800,000 本部 300,000 合計 6,500,000 (6年目に追加投資1,700,000) REDD+プロジェクト開発費 275,000 運転資金 2,225,000 総計 9,000,000 借入金 6,300,000 資本金 2,700,000 30% 総計 9,000,000 100% 借入金利 70% 8% 【収入】 単価計算 原木販売売上 USD 130.00 /GMT 年間 USD 182.00 /DMT USD 9,765,925 REDD+クレジット収入 USD 1,367,590 売上利益率(REDD+事業の収入/支出は除く) 3.74% 【支出】 単価計算 原木購入費用 数量 年間 USD 65.00 /GMT USD 91.00 /DMT 53,660 DMT USD 4,882,962 USD 25.00 /GMT USD 35.00 /DMT 53,660 DMT USD 1,878,062 人件費(1名+10名+56名) 輸送費 USD 223,600 再植林 USD 1,000.00 /ha USD 716,000 716 ha メンテナンス費用 減価償却費 USD 400,000 USD 17.31 /GMT USD 24.23 /DMT USD 1,300,000 53,660 DMT 合計 USD 9,400,625 USD 340,000 *減価償却:6年目から: 【支出】 REDD+事業 項目 記載 単位 人件費 PM人件費・現地駐在員。現地給与25万USD/月、13ヶ月分。 USD 325,000 REDD+対策費 左記は初年度の対策費。2年目以降は、REDD+対策②(農業における能力強化・向上)の費用が前年度収益により変 USD 90,951 モニタリング(炭素) 5年に1回実施。 USD 30,000 ベリフィケーション(炭素) 5年に1回実施。 USD 25,000 <136> 年間 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 【パターン B:経済情勢による排出の増加傾向を加味するシナリオの場合】 表 10 植林事業の採算計算 【損益計算書】 蓄積量 単位 1 GMT 8,098,883 8,023,761 7,948,639 7,873,517 7,798,395 7,723,273 7,648,151 7,573,029 7,573,087 716 716 716 716 716 716 716 716 716 716 0 0 0 0 0 0 0 716 716 716 再植林面積 ha 再植林成木面積 ha 2 3 4 5 6 7 8 9 10 7,573,145 再植林蓄積量 GMT 0 0 0 0 0 0 0 75,180 75,180 75,180 伐採量 GMT 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 75,122 伐採・販売量 BDMT 販売単価 USD/BDMT 売上 USD 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 182.00 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 9,765,925 REDD+クレジット収入 USD 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 1,367,590 収入合計 USD 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 11,133,515 -4,882,962 原木購入費用 USD -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 -4,882,962 人件費 USD -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 -223,600 輸送費 USD -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 -1,878,062 再植林費用 USD -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 -716,000 メンテナンス費用 USD -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -400,000 -325,000 REDD+事業運営費 人件費 USD -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 -325,000 【対策①】 人件費 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 【対策②】 国際機関への支援金 USD -10,000 -7,029 -8,617 -9,609 -10,607 -11,605 -22,203 -22,647 -22,643 -22,643 REDD+対策費 【対策③】 人件費 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 【対策④】 人件費・車両費(含むリーケージベルト) USD -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 -80,951 モニタリング(炭素) 衛星画像の取得 USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 衛星画像の解析 USD -15,000 0 0 0 0 -15,000 0 0 0 0 森林インベントリ USD -15,000 0 0 0 0 -15,000 0 0 0 0 マーケットのトランザクションコスト ベリフィケーション(炭素) 減価償却費(設備) USD -25,000 0 0 0 0 -25,000 0 0 0 0 USD -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -1,300,000 -340,000 -340,000 -340,000 -340,000 -340,000 減価償却費(REDD+プロジェクト開発費) USD -55,000 -55,000 -55,000 -55,000 -55,000 0 0 0 0 0 営業利益 USD 1,206,939 1,264,910 1,263,322 1,262,330 1,261,332 2,220,334 2,264,736 2,264,292 2,264,296 2,264,296 支払利息 USD -504,000 -403,200 -302,400 -201,600 -100,800 0 0 0 0 0 経常利益 USD 702,939 861,710 960,922 1,060,730 1,160,532 2,220,334 2,264,736 2,264,292 2,264,296 2,264,296 税引前当期利益 USD 702,939 861,710 960,922 1,060,730 1,160,532 2,220,334 2,264,736 2,264,292 2,264,296 2,264,296 法人税(35%、8年間免除) USD 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 税引後当期利益 USD 702,939 861,710 960,922 1,060,730 1,160,532 2,220,334 2,264,736 2,264,292 2,264,296 2,264,296 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 USD 3,022,939 3,979,648 5,035,570 6,191,300 7,446,832 8,307,165 10,911,901 13,516,192 16,120,488 18,724,784 【貸借対照表】 現金 設備 USD 5,200,000 3,900,000 2,600,000 1,300,000 0 1,360,000 1,020,000 680,000 340,000 0 開発費(REDD+プロジェクト開発費) USD 220,000 165,000 110,000 55,000 0 0 0 0 0 0 資産合計 USD 8,442,939 8,044,648 7,745,570 7,546,300 7,446,832 9,667,165 11,931,901 14,196,192 16,460,488 18,724,784 借入金 USD 5,040,000 資本金 USD 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 2,700,000 利益剰余金 USD 702,939 1,564,648 2,525,570 3,586,300 4,746,832 6,967,165 9,231,901 11,496,192 13,760,488 16,024,784 負債・資本合計 USD 8,442,939 8,044,648 7,745,570 7,546,300 7,446,832 9,667,165 11,931,901 14,196,192 16,460,488 18,724,784 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Balace 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 0 0 【借入金返済計画】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 期初残高 USD 6,300,000 5,040,000 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 期末残高 USD 5,040,000 3,780,000 2,520,000 1,260,000 0 0 0 0 0 0 返済金額 USD -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 -1,260,000 0 0 0 0 0 金利支払 USD -504,000 -403,200 -302,400 -201,600 -100,800 0 0 0 0 0 0 (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット無し)】 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 -160,651 -102,680 -104,268 -105,260 -106,258 852,744 897,146 896,702 896,706 896,706 0 0 0 0 0 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 追加投資 0 0 0 0 0 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000 -1,700,000 FCF -9,000,000 1,194,349 1,252,320 1,250,732 1,249,740 1,248,742 -507,256 1,237,146 1,236,702 1,236,706 1,236,706 -9,000,000 1,194,349 1,252,320 1,250,732 1,249,740 1,248,742 -507,256 1,237,146 1,236,702 1,236,706 8,132,195 Terminal Value 6,895,489 Total (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット有り)】 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1,206,939 1,264,910 1,263,322 1,262,330 1,261,332 2,220,334 2,264,736 2,264,292 2,264,296 2,264,296 0 0 0 0 0 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 1,355,000 追加投資 0 0 0 0 0 340,000 340,000 340,000 340,000 340,000 2,604,736 2,604,292 2,604,296 -1,700,000 FCF -9,000,000 2,561,939 2,619,910 2,618,322 2,617,330 2,616,332 860,334 Terminal Value 2,604,296 14,520,747 Total -9,000,000 クレジット無し 2,561,939 2,619,910 IRR 10.55% NPV -2,756,658 2,618,322 2,617,330 2,616,332 860,334 クレジット有り <137> 2,604,736 2,604,292 2,604,296 17,125,043 IRR 29.09% NPV 4,868,600 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) クレジット価格の変動による内部収益率(IRR)および NPV 値は次のとおりとなる。クレジ ット価格が 5US ドル/t-CO2 の場合でもベンチマークである 17.94%を上回り、事業実施の可 能性があることが分かった。 表 11 植林事業のクレジット価格による採算性の検証 クレジット価格 0米ドル/t-CO2の場合 5米ドル/t-CO2の場合 10米ドル/t-CO2の場合 15米ドル/t-CO2の場合 20米ドル/t-CO2の場合 IRR NPV(米ドル) 10.74% -2,692,545 20.58% 1,088,028 29.09% 4,868,600 37.01% 8,649,173 44.66% 12,429,745 内部収益率(IRR)の計算において、クレジットの経済的価値が 10US ドル/t-CO2 の場合 に、計算要素を 10 段階に変化させて計算を行った場合の感度分析の結果は以下に示すと おりである。 採算性に与える影響は、原木販売単価の変動が一番大きく、原木購入単価、輸送費、 設備費、再植林費用、メンテナンス費用の順となっている。ベンチマークを超える IRR 値と なるのは、原木販売単価は基準値の-8%程度まで、原木購入単価は基準値の+15%程度ま でであり、その他については±20%でもベンチマークを超える IRR 値となっている。 表 12 植林事業の感度分析結果(クレジット価格が 10US ドル/ t-CO2 の場合) 基準 -20% -15% -10% -8% -5% ±0% 5% 10% 15% 20% 設備費 34.05% 32.67% 31.39% 30.91% 30.20% 29.09% 28.05% 27.06% 26.14% 25.26% 原木販売単価 -0.47% 9.14% 16.60% 19.28% 23.10% 29.09% 34.79% 40.31% 45.73% 51.09% 原木購入単価 40.31% 37.56% 34.79% 33.66% 31.97% 29.09% 26.14% 23.10% 19.93% 16.60% 輸送費 33.49% 32.40% 31.31% 30.87% 30.20% 29.09% 27.97% 26.83% 25.68% 24.52% 再植林費用 30.78% 30.36% 29.94% 29.77% 29.52% 29.09% 28.66% 28.23% 27.80% 27.37% メンテナンス費用 30.04% 29.80% 29.57% 29.47% 29.33% 29.09% 28.85% 28.61% 28.37% 28.13% <138> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) ② セメント工場におけるバイオマス燃料代替事業 前提条件および採算性試算結果を以降に示す。 日本のエンジニアリング会社の参考概算見積りをベースに、チップ加工設備 7,911,200US ドル、電気関連工事 2,211,733US ドル、土建関連工事費 3,657,867US ドルと見積もった。こ れに、本部関連(車、パーソナルコンピューター、事務用品等)30 万 US ドルを加えて、設備 費総計 14,080,800US ドルで計画した。運転資金は年間支出(減価償却を除く)約 1/4 に相 当する 2,500,000US ドルとした。総投資総額は 16,580,800US ドルとなる。資本金と借入金の 比率は 30:70 とし、借入金利は 8%/年と想定し、借入金の返済は 5 年間均等払いとした。 木質チップ販売単価は、2011 年 11 月現在のアンゴラにおける重油価格 715US ドル/トン を熱量換算して 715US ドル/トン×13.8MJ/39.8MJ = 247.91 US ドル/トンと計画した。この単 価の場合、売上利益率は 9.70%となる。 CO 2 排出削減によるクレジット価格は、2011 年 11 月時点で、EU-ETS(EU Emission Trading Scheme)におけるEUA(EU-Allowance)価格が 10 ユーロ/ t-CO2(約 13 USドル/ t-CO2)前後、CER価格が 7 ユーロ/ t-CO2(約 9 ユーロ/ t-CO2)前後にて取引されている。 本採算計算においては、10 USドル/ t-CO2 と仮定した。 原木購入価格は、①REDD+含む植林地事業における丸太販売価格単価である 130US ド ル/GMT(=182. US ドル/DMT)となる。 人件費は、社長 1 名(1,000 US ドル/月・人)、スタッフ 10 名(500 US ドル/月・人)にて計算 した。 ユーティリティーは電気代のみであるが、アンゴラにおける電気料金単価 0.0376US ドル /kWh にチップ加工設備一式で必要とされる年間の電気量 2,352000kWh を乗じて計算し た。 減価償却費は 10 年償却として計算した。 2011 年 5 月に公布されたアンゴラ新投資法によると、投資優遇制度の適用は事業実施場 所によって異なる。チップ加工設備はセメント工場の隣接地に建設する計画である。現在、 新規セメント工場の建設あるいは計画が進められている、Benguela 州や Kwanza Sul 州はゾ ーン B に属し、最長 8 年の法人税免除の優遇が認められる可能性がある。したがって、本採 算計算では 8 年間は無税で計画した。(アンゴラ新投資法については添付資料参照) 上 記 の 計 画 に 基 づ く 計 算 で は 、 ク レ ジ ッ ト 収 入 無 し の 場 合 は 、 IRR15.84% 、 NPV-1,433,073US ドル、クレジット収入有りの場合は、IRR24.45%、NPV4,852,402US ドルと 計算された。クレジット収入無しの場合、本事業の採算性は無いが、クレジット収入有りの場 合、ベンチマークである 17.94%を超える IRR 値となり、事業の可能性があることが分かっ た。 <139> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 表 13 チップ加工事業の採算計算における前提条件 【初期投資】 (単位:USD) 設備 チップ加工設備 7,911,200 電気関連工事費 2,211,733 土建関連工事費 3,657,867 本部 300,000 合計 14,080,800 運転資金 2,500,000 総計 16,580,800 借入金 11,606,560 70% 資本金 4,974,240 30% 総計 16,580,800 100% 借入金利 8% 【収入】 単価計算 木質チップ販売・売上 CO2クレジット 年間 USD 247.91 /DMT 53,660 DMT 13,303,096 USD 10.00 /t-CO2 112,730 t-CO2 1,127,300 売上利益率 9.70% 【支出】 単価 原木購入費用 人件費(1名+10名) ユーティリティー 数量 USD 182.00 /DMT 53,660 DMT 合計 ベリフィケーション(炭素) 9,765,925 78,000 /DMT USD 0.0376 /kWh 2,352,000 kWh メンテナンス費用 減価償却費 年間支出 88,435 422,424 /DMT 1,658,080 /DMT 12,012,864 5年に1回実施。 <140> 25,000 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 表 14 チップ加工事業の採算計算 【損益計算書】 単位 チップ販売量 1 DMT 販売単価 2 3 4 5 6 7 8 9 10 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 53,660 248 248 248 248 248 248 248 248 248 248 USD/DMT 53,660 売上 USD 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 13,303,096 CO2クレジット収入 USD 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 1,127,300 原木購入費用 USD -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 -9,765,925 人件費(1名+10名+56名) USD -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 -78,000 ユーティリティー USD -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 -88,435 メンテナンス費用 USD -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 -422,424 減価償却費 USD -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 -1,658,080 ベリフィケーション(炭素) USD -25,000 0 0 0 0 -25,000 0 0 0 0 2,417,532 営業利益 USD 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 支払利息 USD -928,525 -742,820 -557,115 -371,410 -185,705 0 0 0 0 0 経常利益 USD 1,464,007 1,674,712 1,860,417 2,046,122 2,231,827 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 税引前当期利益 USD 1,464,007 1,674,712 1,860,417 2,046,122 2,231,827 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 法人税(35%、8年間免除) USD 0 0 0 0 0 0 0 0 -846,136 -846,136 税引後当期利益 USD 1,464,007 1,674,712 1,860,417 2,046,122 2,231,827 2,392,532 2,417,532 2,417,532 1,571,396 1,571,396 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 USD 3,300,775 4,312,256 5,509,441 6,892,331 8,460,926 12,511,538 16,587,150 20,662,763 23,892,238 27,121,714 【貸借対照表】 現金 設備 USD 12,422,720 10,764,640 9,106,560 7,448,480 5,790,400 4,132,320 2,474,240 816,160 -841,920 -2,500,000 資産合計 USD 15,723,495 15,076,896 14,616,001 14,340,811 14,251,326 16,643,858 19,061,390 21,478,923 23,050,318 24,621,714 借入金 USD 9,285,248 6,963,936 4,642,624 2,321,312 0 0 0 0 0 0 資本金 USD 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 4,974,240 利益剰余金 USD 1,464,007 3,138,720 4,999,137 7,045,259 9,277,086 11,669,618 14,087,150 16,504,683 18,076,078 19,647,474 負債・資本合計 USD 15,723,495 15,076,896 14,616,001 14,340,811 14,251,326 16,643,858 19,061,390 21,478,923 23,050,318 24,621,714 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Balace 【借入金返済計画】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 期初残高 USD 11,606,560 9,285,248 6,963,936 4,642,624 2,321,312 0 0 0 0 0 期末残高 USD 9,285,248 6,963,936 4,642,624 2,321,312 0 0 0 0 0 0 返済金額 USD -2,321,312 -2,321,312 -2,321,312 -2,321,312 -2,321,312 0 0 0 0 0 金利支払 USD -928,525 -742,820 -557,115 -371,410 -185,705 0 0 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1,265,232 1,290,232 1,290,232 1,290,232 1,290,232 1,265,232 1,290,232 1,290,232 1,290,232 1,290,232 (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット無し)】 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し FCF -16,580,800 0 0 0 0 0 0 0 0 -846,136 -846,136 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 2,923,312 2,948,312 2,948,312 2,948,312 2,948,312 2,923,312 2,948,312 2,948,312 2,102,176 Terminal Value Total -16,580,800 2,923,312 2,948,312 2,948,312 2,948,312 2,948,312 2,923,312 2,948,312 2,948,312 2,102,176 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,392,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 2,417,532 0 営業利益 見做し法人税 償却戻し -16,580,800 0 0 0 0 0 0 0 0 -846,136 -846,136 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 1,658,080 4,050,612 4,075,612 4,075,612 4,075,612 4,075,612 4,050,612 4,075,612 4,075,612 3,229,476 Terminal Value Total クレジット無し 13,823,257 (単位:USD) 【フリーキャシュフロー表(クレジット有り)】 FCF 2,102,176 11,721,081 3,229,476 18,006,556 -16,580,800 4,050,612 4,075,612 4,075,612 IRR 15.84% NPV -1,433,073 4,075,612 4,075,612 4,050,612 クレジット有り <141> 4,075,612 4,075,612 3,229,476 21,236,032 IRR 24.45% NPV 4,852,402 H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) クレジット価格の変動による内部収益率(IRR)および NPV 値は次のとおりとなる。クレジッ ト価格が 5US ドル/ t-CO2 の場合でも、ベンチマークである 17.94%を上回り、事業の実施可 能性があることが分かった。 表 15 チップ加工事業のクレジット価格による採算性の検証 クレジット価格 0米ドル/t-CO2の場合 5米ドル/t-CO2の場合 10米ドル/t-CO2の場合 15米ドル/t-CO2の場合 20米ドル/t-CO2の場合 IRR NPV(米ドル) 16.75% -845,226 20.68% 2,003,588 24.45% 4,852,402 28.10% 7,701,216 31.67% 10,550,030 内部収益率(IRR)の計算において、クレジットの経済的価値が 10US ドル/ t-CO2 の場合 に、計算要素を 10 段階に変化させて計算を行った場合の感度分析の結果は以下に示すと おりである。 採算性に与える影響は、チップ販売単価の変動が一番大きく、原木購入単価、設備費、 メンテナンス費用、ユーティリティー、人件費の順となっている。ベンチマークを超える IRR 値となるのは、チップ販売単価は基準値の-7%程度まで、原木購入単価は基準値の+9%程 度までであり、その他については±20%でもベンチマークを超える IRR 値となっている。 表 16 チップ加工事業の感度分析結果(クレジット価格が 10US ドル/ t-CO2 の場合) 基準 -20% -15% -10% -7% -5% ±0% 5% 9% 15% 20% 設備費 30.46% 28.76% 27.20% 26.33% 25.77% 24.45% 23.22% 22.30% 21.00% 20.00% チップ販売単価 4.57% 10.22% 15.28% 18.14% 19.98% 24.45% 28.75% 32.11% 37.06% 41.13% 原木購入単価 36.80% 33.78% 30.73% 28.87% 27.62% 24.45% 21.19% 18.50% 14.29% 10.55% 人件費 24.55% 24.52% 24.50% 24.48% 24.47% 24.45% 24.42% 24.40% 24.37% 24.34% ユーティリティー 24.56% 24.53% 24.51% 24.49% 24.48% 24.45% 24.42% 24.40% 24.36% 24.33% メンテナンス費用 25.00% 24.86% 24.72% 24.64% 24.59% 24.45% 24.31% 24.20% 24.03% 23.89% Argus Biomass Markets(November 9, 2011)によると、木質チップの CIF(欧州北西地域 の港渡し)スポット価格は 86.75US ドル/DMT となっている。一方、本事業計画における木質 チップ販売価格は、247.91US ドル/DMT であり、工場から積出港までの輸送費(約 20US ド ル/DMT)、積出港から欧州地域までの海上運賃(約 45US ドル/DMT)を足すと CIF 欧州北 <142> H23 新メカ FS 最終報告書(添付資料) 西地域の港渡し 312.91US ドル/DMT となる。欧州市場価格の約 3.6 倍の価格であり、現時 点では欧州市場への参入は不可能である。 また、仮に原木購入価格 182US ドル/DMT からマージン無しで輸出するとしても、CIF 欧州北西地域の港渡し 247US ドル/DMT となる。欧州市場価格の 3 倍弱であり、やはり現 時点では欧州市場への参入は不可能である。しかしながら、今後、アンゴラにおける立木価 格に対する優遇措置が採られ、かつ欧州市場においてグリーン電力証書制度などの再生 可能エネルギー利用政策がさらに普及・推進された場合には、本事業から欧州の大口の客 先(電力会社等)への輸出供給可能性も生まれてくるであろう。 <143>
© Copyright 2025 Paperzz