R-Carコンセプト Gen3およびLinuxへの取組み 2016年 7月6日 ルネサスエレクトロニクス株式会社 車載情報ソリューション事業部 車載情報戦略部長 吉田 正康 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. はじめに 講演者 略歴 1987年 筑波大学 物理学科卒 1987年 日本電気株式会社 入社 半導体応用技術本部にてアナログ信号処理、デジタル信号処理、 マイコンのシステム開発を担当 1998年 NECエレクトロニクス・アメリカ 出向 2003年 NECエレクトロニクス株式会社 以来、車載マルチメディアシステム開発、マーケティングを担当 2010年 ルネサス・エレクトロニクス株式会社にて車載情報機器システムの戦略・ マーケティングを統括 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. Page 2 R-Car H3コンセプト © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 自動運転世代の車載コンピューティング 安全性向上のためのコグニティブ・コンピューティング、車のIT化に向けたHMIコンピューティングが重要に。 外 部 環 境 車 ドライバ 通信 ITS/V2X カメラ カメラ カメラ カメラ 車のIT化 ↓ HMI* コンピューティング 安全性向上 ↓ コグニティブ コンピューティング センサー センシング・通信 コンピューティング 車 両 制 御 ゲ | ト ウ ェ イ 両 環 境 駆動系 制動系 操舵系 車両制御 *HMI: ヒューマン・マシン・インターフェース © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 4 コグニティブ・コンピューティング 「ドライバーの代わり」にセンサー情報を処理、外部環境を把握、運転行動計画を算出。 ドライバーモードでは、人間の認識ミス、操作ミスを補完 ⇒ 事故を減らす 自動運転モードでは、ドライバーの代わりに運転を代行 ⇒ 移動時間を有効に使う センサー処理 外部環境把握 運転行動計画算出 レーダー、カメラ画像等 センサーによる認識 センサー情報統合による 外部環境把握、 自車位置特定、 高精度地図への マッピング 運転ルート算出 フリースペース検出 行動計画算出 アクセル制御量計算 ブレーキ制御量計算 ステアリング制御量計算 前方車、対向車、 歩行者、自転車、 白線、ガードレール等 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 5 HMIコンピューティング IT技術を活用し、車がドライバーを「思いやる」ことで安全性と快適性を高め安心へ。 安心で魅力的な運転環境 ⇒ドライバーへの価値の提供 クルマの価値を高め、販売を促進 ⇒クルマメーカへの価値の提供 画像認識・ドライバ認識・人工知能の活用による 多画面化・大画面化による Augmented Reality (拡張現実) アクティブ・ダッシュボード IT技術/クラウド連携による 55Km/h インテリジェントHMI 制御連携による ロボット化 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 高性能コンピューティングによる 究極のコンシェルジェ センサ多様化による ドライバー・環境知覚 6 R-Car ロードマップ 統合コクピット プラットフォーム Generation 3 (16nm) ナビゲーション プラットフォーム New Generation 2 (28nm) R-Car xx R-Car xx R-Car H2 Generation 1 (40nm) … R-Car H1 R-Car yy R-Car yy … R-Car H3 Generation 4 R-Car M2 R-Car M1A R-Car E2 R-Car E1 R-Car D1 R-Car V2H R-Car W2R R-Car T2 2011 2012 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 2013 2014 2015 9 性能・機能のスケーラビリティ ソフトウェア互換性 車載コンピューティング プラットフォーム ASSP 2016 201x (FY) 第三世代R-Carプラットフォーム が目指すソリューション HMIコンピューティングとコグニティブ・コンピューティングを同一アーキテクチャ 車載ユースケースを前提とした最適化ソリューションをご提供 更なる自動車システムの進化に向けて、R-Carも継続的に進化 © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 8 R-Car H3の特徴 第3世代R-Carの最初の製品として、2020年に向けたシステム開発を加速します。 ① 自動車用機能安全規格に 対応した車載情報システム ASIL-Bへの対応 ② アーキテクチャを刷新し車載 情報システム向けSoCとして、 最高レベルの性能を実現 ④ 既存製品との互換性に よるエコシステム活用 R-Carコンソーシアム 180社以上 ③ ユーザの設計工数を削減、 外部メモリを搭載したSIP* モジュールも用意 *SIP: システム・イン・パッケージ © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 9 車載Linuxの取り組み © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 主要な車載情報機器向けOS 上位フレームワーク提供 それぞれのOSにより、 提供する環境が異なる 車載情報機器向けOSでは、 高信頼性 Android QNX 高信頼性 多機能 多機能性 Linux 上位フレームワークの提供 カスタマイズ RTOS が高いレベルで求められる カスタマイズ © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. RENESAS ELECTRONICS CORPORATION © 2016 Renesas Electronics Corporation. All rights reserved. 12
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