シミュレーション実習

シミュレーション実習
〔1週3講時(3時間30分)〕
1.教育担当者
(※オフィスアワーは該当ページを参照)
役
割
所属部署
教員名
科目責任者
医学教育センター
木下
洋
講義担当者
医学教育センター
菅谷
泰行、兼務教員
2.教育目標
一般目標
1. 基本的臨床手技の目的、適応、禁忌、合併症と実施法を学ぶ(1学年では目的と実施法のみ)。(コア
カリ F3(6))(臨床手技をシミュレーションで体験することにより、人体の構造・機能を自己学習す
る態度を身につける。)
2.国際的な視野に基づいた医学履修のために、医学英語を実際に使用する。
行動目標
 診察・治療手技の目的を英語でプレゼンテーションできる。
 静脈採血(blood sampling)を実施でき(コアカリ F3(6)-一般手技 6)、血液検査の意義を学ぶ(カン
タンクン)。
 12 誘導心電図(electrocardiogram: ECG)を記録できる(コアカリ F3(6)-検査手技 7)(フィジコ)。
 上腕で触診、聴診法により血圧(blood pressure)を測定できる(コアカリ F3(6)-全身状態とバイタル
サイン 2)(フィジコ)(イチロー)。
 心音と心雑音の聴診(auscultation)ができる(コアカリ F3(5)-胸部 3)(イチロー)。
 呼吸音の聴診(auscultation)ができる(コアカリ F3-胸部 2)(ラング、イチロー)。
 換気(ventilation)による成人および新生児蘇生(resuscitation)の基本を身につける(レサシアン、
ベビーアン)。
 一次救命処置を説明し、シミュレータを用いて実施できる(コアカリ G4(3)4))。
 腰椎穿刺(lumbar puncture: LP)をシミュレータで実施できる(コアカリ F3(6)-一般手技 10)(ラン
バールくん)。
 尿道カテーテル(urinary bladder catheterization) の挿入と抜去を実施できる (コアカリ F3(6)-一
般手技 12)。(導尿トレーナー)。
 気道内吸引(suctioning)を実施できる(F3(6)-一般手技 4)(キューちゃん、セイケツクン)。
 病院での医療人の基礎:挨拶、身だしなみ、言葉使い等に気を配ることができる(コアカリ G2-3)5))。
 患者のプライバシー、羞恥心、苦痛に配慮し、個人情報等を守秘できる(コアカリ G2-3)5))。
133
1
3.講義予定
学
期
回
1
1
6/1(水)
3
シミュレーション A クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
〃
2
6/8(水)
3
シミュレーション B クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
〃
3
6/15(水)
3
シミュレーション A クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
〃
4
6/22(水)
3
シミュレーション B クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
〃
5
6/29(水)
3
シミュレーション B クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生・気道吸引
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
〃
6
7/20(水)
3
シミュレーション A クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生・気道吸引
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
5
〃
〃
木
菅
下
谷
2
7
8/31(水)
3
シミュレーション B クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生・気道吸引
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
〃
8
9/7(水)
3
シミュレーション A クラス
採血、心電図、心音、成人換気、
腰椎穿刺、導尿、呼吸音、新生児
蘇生・気道吸引
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン併用)
〃
木
菅
下
谷
日
付
時
限
項
目
内
134
2
容
教員名
学
期
回
2
9
9/14(水)
3
シミュレーション発表会
全員(1. 基本医学英単語の評価,
2. 各 手 技 の 目 的 を 英 語 で プ レ ゼ
ン)
木
菅
下
谷
〃
〃
〃
4
(英語プレゼン)
〃
木
菅
下
谷
日
付
時
限
項
目
内
容
教員名
4.授業、演習、実習の説明
実習前講義:1学年でシミュレーション実習を英語で行う理由、プロフェッショナリズム、病院での服装・
立ち居振舞い、病院実習に不可欠な医学生としての基礎知識・基本英単語を身につける方法について。
プレテスト・振り返りシート:自己学習してきた基本医療用語英単語のミニテスト(実習開始前)、毎回の実
習終了時には振り返りシートの記載を行う。
実習の意義:
医学部1学年は、本学学生が学是に基づく資質の重要性を真に悟り、自ら生涯にわたってそ
の向上に努めようとする心を陶治する大切な時期である。医療の手技を体験し、医師はなぜこの手技を必要
とするのかを学習する。諸君は人体の構造を今から理解する必要がある。医学生は human biology と医学の
基礎とを自ら勉強し、日頃から医学英語に精通していることが求められる。来年には後輩に教えることがで
きるように、積極的に自己学習を行ってほしい(See one, do one, teach one !)。
この実習で身につけた医学生の基本的態度と知識とを、1学年で実施される早期体験実習(附属病院)、学
外地域医療実習で、存分に発揮されることを期待する。
5.準備学習の指示など
ガイダンス講義(4月)でスライド説明しプリントを配布した、基本的臨床手技を行う際の英語質問と返
答、手技毎の基本英単語を熟読して暗記し、実習時には実際に発音できるよう自己学習・訓練しておくこと。
基本医学英単語を習得していることを前提に実習を進める(プリントは当日持参のこと)。
6.評価方法
出席とプレゼンテーション評価および基本医学英語単語習得テストによる合計評価。
(※最終成績はコミュニケーション実習と合わせて評価されるが、両実習共に合格点を取らなければ合格と
はならない。)
7.参考書
1 Bates’s Guide to Physical Examination and History Taking. 11th ed. Lynn S. Bickley.
2 内科診断学(福井次矢、奈良信夫編、医学書院)
3 内科診断学(吉利
和編、金芳堂)
4 基本的臨床技能の学び方・教え方Essential Minimum とOSCE(日本医学教育学会編、南山堂)
5 臨床検査法提要(金井正光編、金原出版)
6 診察と手技がみえる Vol.1 (古谷伸之編、メデイックメデイア)
135
3