グローバル人材育成プログラム グローバル・ファイナンス・マネジメント 中央銀行業務① 日本銀行 名古屋支店 2013年5月30日 4限 支店長 宮野谷篤氏 名古屋大学経済学部第3講義室 中央銀行の業務 主に金融機関を取引先とする「銀行」(=銀行の銀行) →金融機関からの預金の受入れ、銀行間(インターバンク)の資金決済など 通貨である「銀行券」を独占的に発行(=発券銀行) 政府の資金管理(=政府の銀行) 日本の中央銀行の基本的な役割 銀行券の発行 物価安定を目標とした金融政策 金融機関間の資金決済 信用秩序の維持 支払・決済と通貨供給の仕組み 預金の振替・貸し借り・創出 インターバンク取引 インターバンクでの資金過不足 日銀当座を介した金融調整 通貨供給 日銀当座預金をもとに金融機関を介して世の中に通貨供給 金融政策の運営 預金量に対して一定割合の支払準備を義務付け(=準備預金制度) コールレートを通じて金利誘導 量的・質的金融緩和 →操作目標を短期金利から日銀当座預金残高に変更(量的緩和) 買入れ国債の長期化 株式・不動産投信の買入れ増加(質的緩和) 金融システムの安定 金融システムとは →人々が資金やリスクの移転・配分をおこなうための仕組み全体のこと システミック・リスク 預金取付け型 ・・・信用金庫事件など 市場連鎖型 ・・・リーマンショックなど グローバル人材育成プログラム グローバル・ファイナンス・マネジメント 金融システムの安定化 日本銀行の「最後の貸し手」機能 金融機関・金融市場の動向の「モニタリング」 金融機関の経営状況を把握するための「考査」 グローバル化する金融システム リーマンショック前の状況 →先進国を中心に物価が長期的な低位安定 中央銀行の監督機能の低下 リーマンショック後の状況 世界的な金融危機を踏まえた反省 物価だけでなく資産価格・金融システム状況も監視 平時から金融システムの安定をはかるための中央銀行の監督機能強化 中央銀行間の国際的協調 BIS(国際決済銀行)の諸会合などを通じて国際間で意見交流 経済のグローバル化を背景に各国中央銀行間での業務や政策運営の協調を強化 以上
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