所 研究報告書 の発刊 について 上回 幸風 □ 万 究 第 研 長 中 井 之 夫 ………。(1) 大田垣 榮 一 ………・(3) 潜在的学習意欲者 に対す る学習機会 の提供 に関す る調査研究 生涯学習情報提供 システムについて 一兵庫県 における学習情報提供 システムを中心 とした一考察 ― ・ ・ ・(23) 学習情報提供システム研究グループ……… 自然学校等野外活動 のプ ログラム開発 とその評価 に関す る研究 研 究 開 委 員 ・ ・。(43) 会… ・ 対象別生涯学習プ ログラム 青少年期 の学習 プ ログラム∼少年 の自然体験学習∼ 広 島 大 学 土 井 利 ・ ・ ・ ・ (68) 樹 …・ 発 《 特 別 寄 稿》 成人期 の学習 プ ログラム∼向老期 を含む成人男子への取 り組み∼ ・。(72) 琉 球 大 学 井 上 講 四… … 高齢者教育 の学習 プログラム∼主体的参加をめざす∼ ・……・(77) 大阪音楽大学 大 前 哲 彦・ 女性教育 の学習 プログラム∼女性 の自立 をめざす∼ ・。(81) ・ 関 西 大 学 清 原 桂 子… ・ 1992 兵 庫 県 立 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ンタ ー 研 ―報 告 書 の 発 刊 0こ ― い て 嬉野台 生涯 教育 セ ン ター は、県民 の 自主 的 な生涯学 習活動 を促進 す る こ とを 目 的 として、昭和 54年 7月 に設 置 され ま した。 また 、 当セ ン ター は、東播磨 地域 における文化 の高揚 や スポ ー ツの振興 とい つ た機 能 も担 っ て い ます。 開設 以来 13年 、 この間 、幼 児 か ら高齢 者 までの各世代 を対 象 と して、各種 の 講座 の開設 や 、指導者 の養成 、ボ ランテ イアの育成 な ど、兵庫 県 における生涯学 習推進 の 中核 施設 として 、 また 、地域 にお け る文化振興 の拠 点 と して 、 「 こころ 豊 かな兵庫 」づ く りを 目指 して事 業 を進 め て まい りま した。 また、当セ ンターでは、①生涯学習の場の提供 、②生涯学習の機会の提供 、③ 生涯学習の指導者 の養成 、④生涯学習情報 の提供及び学習相談 、⑤生涯学習 の調 査研究 といつた五つの機能 を中心 に事業 を展開 してお ります。 ところで、この五つの機能の うち調査研究の分野 は、従来 どちらか といえば ま とまりに欠け、毎年、単発的 な調査研究 を行な つてはきましたが、研究紀要や報 告書 を出す までには至 らず、 したが つて調査研究 の成果 も、内部資料 にとどまり、 充分な活用 ができていなのが実態です。 しか し、当セ ンター は生涯学習や社会教育 の実践的な施設 であ り、それだけに 一般の研究所 とは一味違 つた、実践 を足掛か りとした実証的な調査研究 が可能 で あり、調査研究の分野 でもその果たすべ き役割 は大きい と考 えています。 このよ うなことから、平成 3年 度よ り、職員の 自主的な調査研究チ ーム を発足させる と もに、センター挙げて実証的 な調査研究 に取 り組む こととしました。 また、研究 報書 につ いても職員の手作 りで第一号 を発刊す ることとしました。 したが って、調査研究の内容 も、また、研究報告書 もけ つ して充分なものでは ありませんが、職員の成長 とともに内容の充実 したもの となることを期待す ると ともに、この冊子が、生涯学習 の推進 に少 しでもお役 に立てば幸甚です。 最後 にな りましたが、今回の調査研究 に当た りご指導 を頂 きました多 くの先生 方、また、学習プ ログラムシ リー ズの原稿 を頂 きました土井利樹先生 (広 島大 )、 井上講 四先生 (琉球大 )、 大前哲彦先 生 (大 阪音大 )、 清原桂子先 生 (関 西大 ) に心からお礼 を申し上げ ます。 平成 4年 3月 25日 ー所長 兵庫県立嬉野治生涯教育センタ 中 井 之 夫 潜 在 的 学 習 意 欲 者 に対 す る学 習 機 会 の提 供 に関 す る調 査 研 究 大 田垣 榮一 は じめ に 昭 和 63年 度 か ら 平 成 2年 度 に か け て 、 兵 庫 県 教 育 委 員 会 で 行 わ れ た 「 生 涯 学 習 ネ ッ トワ ー ク研 究 事 業 」 の 調 査 報 告 に よ れ ば 、 生 涯 学 習 の 必 要 性 と して 次 の 4点 が 掲 げ られ て い る 。 ① 科 学 技 術 の 進 歩 や 社 会 経 済 の 変 化 に 、 主 体 的 に しか も 適 切 に 対 応 す る た め 。 ② 自 由 時 間 の 増 大 、 高 齢 化 社 会 の 進 行 等 を背 景 と して 、 生 き が い や 心 の 豊 か さ を求 め る欲 求 が 増 大 した た め 。 ③ 社 会連 帯 意 識 の希 薄 や 地 域 の教 育 力 の低 下 な ど、社 会 的 な諸 課 題 へ の適 切 な 教 育 的 対 応 が 必 要 とな つ た た め 。 ④ 学 校 教 育 へ の 過 度 の 依 存 、学 歴 社 会 の 弊 害 等 が 生 じ 、 学 校 教 育 中心 の 考 え 方 か ら脱 却 し、 生 涯 を通 じて た え ず 自 己啓 発 を続 け 、 そ の 成 果 が 適 切 に 評 価 され る 生 涯 学 習 社 会 の 実 現 が 求 め られ て い る た め 。 こ れ ら は 、特 定 の 人 の 特 定 の 考 え 方 と い う よ り、 生 涯 学 習 に 携 わ る人 た ち の 考 え 方 を ま とめ た も の で 、 い わ ば 一 般 的 、 共 通 的 に 「 生 涯 学 習 」 が 強 調 され る よ う に な つ た 背 景 で あ る 。 こ れ に つ け 加 え る とす れ ば 、 環 境 問 題 を始 め と して 、 国 際 的 な 責 任 を果 た して い け る世 界 の 一 員 と して の 人 間 が 求 め られ て い る こ と 、 また 、 単 な る 自己 実 現 、 自己 満 足 に 止 ま らな い 仲 間 づ く り、 地 域 づ く り、 ま ち づ く りの 意 識 、 あ る い は ボ ラ ンテ ィ ア精 神 の 昂 揚 が 望 まれ て い る こ と の 二 点 が 挙 げ られ よ う。 同報 告 書 は また 、 学 習 活 動 に 参 加 で き な い い わ ゆ る ア ウ トリ ー チ の 問 題 に 対 して 、 例 え ば 、講 座 開 設 時 間 の工 夫 や 「 届 け る メデ ィ ア 」 の 開 発 な どの ほ か に 、成 人 基 礎 教 育 や 「 学 習 の しか た を学 ぶ J機 会 を設 定 す る な ど 、 学 習 に 参 加 で き な い と い う阻 害 要 因 を除 去 す る と い う施 策 が 必 要 で あ る と 指 摘 し、 社 会 教 育 は 、 今 後 、 次 の 四 点 に重 点 を お い て 取 り組 まな け れ ば な らな い と して い る 。 ① 人 生 80年 時 代 に 対 応 した 学 習機 会 の 整 備 で あ り、特 に 、 高 齢 者 の 学 習 活 動 、 生 涯 に わ た る女 性 の 社 会 参 加 に 対 応 した 施 策 ② 家 庭 や 地 域 の 教 育 機 能 の 活 性 化 で 、 親 等 に 対 して の 社 会 教 育 の 多 様 な 学 習 機 会 の 充 実 と 、 青 少 年 に対 して の 自然 との も、れ あ い の 機 会 を充 実 させ る 施 策 。 ③ 地 域 の 学 習 拠 点 とな る社 会 教 育 施 設 の 整 備 、 指 導 者 の 養 成 、 施 設 の ネ ッ トワ ー ク化 を 図 る 施 策 4 ④ ニ ュ ー メ デ ィ ア を含 む 各 種 の メデ ィ ア の 活 用 を図 る施 策 この な か で 、 第 4番 目に メ デ ィ ア の 活 用 が 出 て く る 訳 だ が 、 例 え ば テ レ ビ を 利 用 す る と い つ た 場 合 、 これ は施 策 の 一 つ で あ る と とも に他 の 1か ら 3の 手 法 と して も 考 え ら れ 、 各 種 メ デ ィ ア の 特 質 を 生 か した 活 用 が 望 ま れ よ う 。 さ て 、 以 上 の こ と か ら 「 生 涯 学 習 Jが 強 調 さ れ る 時 代 に あ つ て 、 ア ウ ト リ ー チ の 問 題 が あ り 、 そ れ に 対 して 効 果 的 な 学 習 方 法 を探 る こ と が 一 つ の 大 き な 課 題 と し て 浮 か び 上 が つて く る。 現 に公 的 施 設 で行 わ れ て い る高 齢 者 対 象 の講 座 も 、 キ ャ パ シ テ ィ ー の 関 係 か ら 、 北 播 磨 地 域 に 限 つ て も 約 15%の 人 しか 参 加 で き な い 状 況 に あ り 、 残 りの 人 た ち に ど の よ う な 学 習 機 会 を提 供 す る か が 大 き な 課 題 と な つ て い る 。 そ こ で 、 今 回 、 実 証 的 な 研 究 と して テ レ ビ を と りあ げ 、 こ れ の 果 た す 効 果 が ど の よ う な も の で あ る か を探 る こ と に よ つ て 、 何 ら か の 指 針 を 見 出 す こ と を 意 図 し た 。 幸 い平 成 3年 度 文 部 省 委 嘱 ニ ュ ー メ デ ィ ア 教 育 利 用 開 発 事 業 の 一 部 に 採 択 さ れ 、 予 算 の 裏 付 け を得 て こ の 研 究 を進 め る こ とが で き た 。 順 序 と して 、 ま ず 生 涯 学 習 に 関 す る ビ デ オ 番 組 を 制 作 し 、 こ れ を滝 野 町 の 有 線 テ レ ビ で 放 映 し、 視 聴 者 に ア ン ケ ー トで 答 え て も ら う と い う 方 法 を と つ た 。 以 下 そ の 内 容 及 び 調 査 結 果 に つ い て 紹 介 しよ う 。 1 生 涯 学 習 ビ デ オ 番 組 の 制 作 と放 映 まず 番 組 の テ ー マ と して は 、 当 初 平 成 2年 度 か ら撮 影 を 開 始 した 「 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー 紹 介 ビ デ オ Jを 考 え て い た が 、 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー が ど う い う も の で あ る か よ り、 基 本 的 な 課 題 で あ る 「 生 涯 学 習 」 そ の も の に 焦 点 を 当 て 、 潜 在 的 学 習 意 欲 者 あ る い は 無 関 心 層 に テ レ ビ を 通 じて 学 習 活 動 へ の 参 加 を 呼 び か け る 、 い わ ば 啓 発 を 目的 と す る 形 で 制 作 す る こ と と した 。 タ イ トル に つ い て も 最 初 は 「 生 涯 学 習 入 門 講 座 『 生 涯 学 習 の す す め 』 」 を 仮 題 と して い た が 、 ニ ュ ー メ デ ィ ア 教 育 利 用 開 発 委 員 会 で 討 議 す る 中 で 、 タ イ トル と し て は 固 す ぎ る と い う こ と で 「 生 涯 学 習 入 門 講 座 『 生 涯 学 習 つ て な に 』 Jと い う 素 朴 で 分 か りや す い タ イ トル を つ け る こ と に 決 定 した 。 ま た 、 視 聴 対 象 者 の 年 齢 層 を 、 あ る 程 度 の 幅 に 限 定 しな い と 総 花 的 に な つ て し ま い 、 ど つ ち つ か ず に な つ て し ま う と い う 同 委 員 会 の 指 摘 も あ り、 調 査 対 象 年 齢 を あ ら ゆ る年 齢 層 ま で 広 げ る こ と は 予 算 的 に も 時 間 的 に も 困難 な た め 、 自由 時 間 も 多 く 学 習 へ の 参 加 も 多 い 満 60才 以 上 の 人 に しば る こ と と し た 。 な お 、 滝 野 町 に TCC (滝 野 ケ ー ブ ル コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン )と い う 県 下 で も 先 進 的 な 取 組 み が な さ れ て い 5 る 有 線 テ レ ビ (放 送 開 始 平 成 2年 9月 )が あ つ た こ と 、 滝 野 町 老 人 ク ラ ブ 連 合 会 会 長 が 当 セ ン タ ー の う れ し野 老 人 大 学 、 老 朋 学 園 学 友 会 会 長 を 兼 ね て お られ る 関 係 か ら 、 ア ン ケ ー ト調 査 の 協 力 を 快 諾 い た だ け た こ と が 、 今 回 の 研 究 を進 め る に 当 つ て 滝 野 町 を対 象 とす る主 要 な 契 機 とな つ た こ と を付 記 して お く。 番 組 は 、 大 き く 分 け て 次 の 二 つ の 柱 か ら 構 成 した 。 I 対 談 (嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー 所 長 と リポ ー タ ー ) i 「 生 涯 学 習 Jと は 何 か 五 「生 涯 学 習 」 が 強 調 され る よ うにな った背 景 血 「 生 涯 学 習 Jと 「 生 涯 教 育 」 の 違 い Ⅱ 活動紹介 i うれ しの老 人 大 学 (講 義 風 景 、 ク ラ ブ 活 動 、 文 集 作 り、 美 術 展 ) ii ボ ラ ンテ イ ア養 成 講 座 (青 少 年 指 導 ボ ラ ンテ ィ ア 、 福 祉 ボ ラ ンテ ィ ア ) Iに つ い て も 、 対 談 場 面 は 最 小 限 に して 声 の み を バ ッ ク に し、 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー で 行 わ れ て い る 様 々 な 活 動 、 例 え ば ユ ー ス セ ミナ ー 、 地 域 文 化 大 学 、 合 同 ス ポ ー ツ 大 会 、 ゲ ー トボ ール 大 会 な ど を 次 々 と 流 して い く手 法 を取 つ た 。 特 に 見 て い る人 が 興 味 を も っ て魅 き つ け られ る よ うな シ ー ン 、 普 段 経 験 しな い よ う な 活 動 内 容 、 参 加 して い る人 の 生 き 生 き と した 表 情 な ど を 、 可 能 な 限 り追 つ て い く こ と と 、 で き る だ け 参 加 者 の 生 の 声 を聞 い て も らえ る よ う に心 が け た 。 また 、 ナ レー シ ョ ンに つ い て も 見 て い る人 の 側 に立 っ て 、 で き る だ け 普 段 使 わ れ る平 易 な 表 現 とな る よ う、 か な り手 直 し を繰 り返 した 。 特 に 「 生 涯 学 習 」 と い う言 葉 を大 上 段 に 振 りか ざす と 、 ど う して も 拍 象 的 な 書 き 言 葉 の 連 続 に な っ て 、 聞 く 方 に と つ て は さ っ ぱ り分 か らな い と い う結 果 に な る た め 、 対 談 者 (所 長 )自 らの 考 え 方 を 、 話 しや す く 聞 き や す い 表 現 で 話 して い く と い う よ う に した 。 番組 は、平成 2年 度 か ら 3年 度 に か け て セ ン タ ー 職 員 が 録 画 撮 り を行 つ た も の 、 この 番 組 の た め に 新 た に 撮 影 した も の 、 同 委 員 会 委 員 に 撮 影 を依 頼 した も の 、 い ず れ も 多 くの セ ン タ ー 事 業 や 行 事 の 中 か ら、 前 述 の 意 図 に 合 致 した も の 、 そ して 放 映 に 耐 え う る 画 質 に な つ て い る も の を選 ん で 作 成 した 。 録 画 は 平 成 3年 12月 15日 に 行 つ た 対 談 場 面 を も つ て 概 ね 終 了 し、 そ の 後 、 編 集 に つ い て 同 委 員 会 委 員 で あ り、 T CC局 長 で あ る 森 岡 氏 の 協 力 を得 て 、 平 成 4年 1月 30日 に 完 成 した 。 TCCで の 放 映 は 、 平 成 4年 2月 6日 、 7日 、 8日 、 11日 、 12日 の 5日 15回 、 リ ク エ ス トに よ り 2月 15日 に 8回 、 計 23回 行 つ た 。 間 で延 ベ 6 2 ア ン ケ ー ト調 査 の 実 施 及 び 調 査 結 果 ア ン ケ ー ト調 査 は 滝 野 町 老 人 ク ラ ブ 連 合 会 の 協 力 を 得 て 、 滝 野 町 の 満 60才 以 上 の 人 (平 成 4年 1月 1日 現 在 )約 2,000人 の う ち 無 作 為 に 抽 出 した 500人 を 対 象 と し た 。 調 査 手 順 と して は 、 平 成 4年 1月 31日 に 行 わ れ た 同 連 合 会 幹 部 研 修 会 の 席 上 、 ア ン ケ ー ト用 紙 を 単 位 老 人 ク ラ ブ 毎 に 配 布 し て 趣 旨 説 明 を 行 い 、 前 述 の 放 映 期 間 に 記 入 さ れ た 調 査 票 を 2月 下 旬 に 回 収 し 、 分 析 し た 。 ア ン ケ ー ト項 目 を 作 成 す る に 当 つ て は 、 次 の 3点 に ポ イ ン トを 置 い た 。 第 一 に 「 生 涯 学 習 」 と い う言 葉 が どの程 度 一 般 化 して い る か 、 また 「生 涯 学 習 」 と い う概 念 が どの よ う に捉 え られ て い る か 第 二 に 、 調 査 票 を 「 甲 J、 「 乙 Jの 二 葉 に 分 け 、 前 者 に つ い て は 配 布 時 に 、 後 者 に つ い て は 番 組 視 聴 後 に 記 入 す る こ と に よ り、 テ レ ビ メ デ ィ ア の 果 た す 効 果 を 測 定 すること 第 三 に 、 今 後 の 生 涯 学 習 へ の 参 加 方 法 と 分 野 に つ い て の ニ ー ズ を把 握 す る こ と 以 下 、 詳 細 に つ い て は 項 目 ご と に 、 調 査 結 果 と合 わ せ て 論 及 して い き た い 。 回収 数 及 び 回 答 者 の 構 成 ① 配 布数 500 回収 数 465 回収 率 93.0% 平成3年 12月 31日 現在滝野町高齢者人口 60才 代 70才 以上 効 60才 計 答 回 代 70才 以上 数 計 66人 117人 183人 (40。 7%) 603人 1,136人 (57.8%) 112人 155人 267人 (59。 3%) 952人 1,964人 (100 %) 178人 272人 450人 479人 349人 女 533人 1,012人 計 有 450 (42.2%) 男 性 性 有 効 回答数 828人 (100 %) X l 年静が記入されていないものは分類集計できないため任効とした . 2 %で 示し た数字は少数第二位を四捨五入しているため、合計が100%に ならない場合がある。 3 複数日答の場合は1合 計が100%を 超えている , 男 女 別 比 率 は 滝 野 町 の 人 口 構 成 に ほ ぼ 近 い も の とな つ て お り、 年 代 別 比 率 で は 60 才 代 が 少 な い が 、 そ れ ぞ れ の 区 分 で 集 計 結 果 を 出 す こ と と して 、 有 効 回 答 票 を そ の ま ま 採 用 した 。 ② 調 査 票 『 甲 』 :配 布 時 に 記 入 甲問 2:あ な た は 「 生 涯 学 習 」 と い う言 葉 を 聞 い た こ とが あ り ます か 。 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。218人 /450人 48.4%: ア よ く知 つ て い る イ 聞 い た こ とは あ る が よ く 分 か らな い 156人 /″ 34.7%1 。・ ・ ・ ・ 44人 /″ ウ この 調 査 で 初 め て 聞 い た 9.8%= : ★ 無 回答 32人 7.1%: l /″ ¬ 1 アよく知つている 男性 イ聞いたことはあるがよく分からない ウ初めて聞いた 燿日答 47.5 % 37.2 % 50.0 % 36.5 9.8 % 塁.5%、 女性 60才 代 70才 以 上 この 設 間 は 、 まず 「生 涯 学 習 」 と い う言 葉 が どの 程 度 知 られ て い る か を問 う も の で あ る が 、 約 半 数 の 人 が 「 よ く知 つ て い る Jと 答 え て お りか な り浸 透 して い る と 言 え る。 男 女 別 で は 女 性 の 方 が 、 年 代 別 で は 60才 代 の 方 が 僅 か で は あ る が 上 回 っ て い る 。 甲問 3:あ な た は趣 味 や 教 養 講 座 を受 講 した こ とが あ り ます か 。 ア 受 講 した こ とが あ る 力 現 在 受 講 して い る サ 受 講 した こ と は な い ★ 無 回答 。・ 221人 /450人 49.1%「 ・ ・ ・ 178人 /, 39。 6%1 。・ 178人 /″ 39.6 %I /J 3.6%ロ 16人 アまたは力、受講任験あり 42.6 % 54.6 % 女性 66.7 % 29.2 χ 60才 代 52.2 % 45.5 % 35。 7、 一――一一¬ - サ受講したことはない 男性 70才 以 上 ― ■ E 無日答 2.7% % この 設 間 は 公 民 館 な どに 出 掛 け て い つ て講 座 を受 講 した こ とが あ る か を問 う も の で あ る が 、 受 講 した こ とが な い 人 と無 回 答 の 人 を合 わ せ て 43.2%、 残 りの 56.8% の 人 が 受 講 経 験 あ り と い う こ と で 、 か な りの 人 が 参 加 して い る と考 え られ る 。 男 女 別 で は 、 男性 の 57.3%女 性 の 33.3%が 受 講 経 験 な し (無 回 答 を含 む )と い う 結 果 で 、 そ の 差 は 24%に 上 つ て お り、 よ く 言 わ れ る趣 味 な どに つ い て の 男 女 差 の 傾 8 向 が う か が え る 。 年 代 別 で 受 講 経 験 な し は 60才 代 が 47.7%、 の差 は 70才 以 上 が 40.1%と そ 7.6%で 職 業 に 就 い て い る か 否 か に 関 係 が あ る と推 測 さ れ る が 、 今 回 は 職 業 の 有 無 に 関 して の 調 査 項 目 は 設 定 し て い な い の で そ の 関 連 に つ い て は 不 明 で あ る 。 甲間 4:趣 味 、 教 養 や 資 格 取 得 の 通 信 教 育 講 座 を 受 講 した こ と が あ り ま す か 。 。・ 97人 /450人 21.6%l l 講 し た こ と 力であ る ア 受 力 現 在 受 講 して い る サ 受 講 した こ とは な い ★ 無 回答 38人 / ″ 307人 / 1 28人 / 8.4 %l 68。 E 2 χ 6.2%-1 「 サ受講したことはない アまたは力、受講饉晨あり 無日答 20.2% 男性 4.4 女性 60才 代 70才 以上 こ の設 間 は通 信 教 育 の 受 講 経 験 の 有 無 を問 う も の で あ るが 、 受 講 経 験 な し (無 回 答 を 含 む )が 74.4%と な つ て お り、 か つ て 受 講 した ご とが あ る 人 が 21.6%と 意 外 と 多 く 、 現 在 受 講 して い る人 は 8.4%と 少 な い 。 男 女 別 で は 女 性 が 、 年 代 別 で は70才 以 上 が 受 講 経 験 者 が 多 い 。 甲問 5:教 育 テ レ ビな どで 放 映 さ れ て い る趣 味 や 教 養 な どの 講 座 を見 た こ とが あ り ます か 。 ア い つ も よ く見 て い る 123人 /450人 27.3 %「 イ た ま に 見 る こ とが あ る 217人 /450人 48.2 %「 ウ 過 去 に 見 た こ とが あ る 工 料 理 番 組 は よ く見 る オ 健 康 ・ 体 操 番 組 はよく見 る 222人 /450人 ★ 無 回答 34人 /450人 206人 /450人 21人 /450人 7.6%[ 日 ― ――――――――――II==■ 1 45.8 %1 49。 ____一 3 % ___ ___ 4.7%口 性 別 で比較 す る と ア いつ も よ く 見 て い る 男性 女性 19.7 % 32.6 %: ユ イ ウ 工 た ま に 見 る こ とが あ る 過 去 に 見 た こ とが あ る 料 理 番 組 は よ く見 る 男性 57.9 女性 41.6%1 男性 12.Oχ 女性 4.5%□ 16.9%― 65.5% 男性 女性 オ 健 康 ・ 体 操 番 組 はよく見 る 男 性 女性 ★ 男性 無 回答 女性 1 ― 三二 二 42.6 53.9χ 「 7.1%■ 3.0%ロ 1 ■ 年 代 別 に比 較 す る と ア いつ も よ く 見 て い る 60才 代 24.7瀬%ZttZZ2Z多 ヨ 70才 ∼ イ た ま に 見 る こ とが あ る 60才 代 70才 ∼ ウ 工 ★ 1 タ2ク 52.2%杉 グ%″ チ 料 理 番 組 は よ く見 る 多 彩 %%〃 〃 イ ング z′ l 45.6 %1 1 過 去 に 見 た こ とが あ る 60才 代 3.9‰ Z 70才 ∼ 9。 9 Fl l 60才 代 52.2%レ ク ダ ク アクケタ レ〃 70才 ∼ オ 29.0 %1 41.5 %l アクレ%夕4 l 健 康 ・ 体 操 番 組 はよく見 る 60才 代 48。 9糀 ZZ″ 70才 ∼ 49.6 %I 無 回答 60才 代 70才 ∼ 」 3.4χ じИ 5.5 %1 1 こ の設 間 は テ レ ビ で 放 映 さ れ る講 座 の 視 聴 状 況 を問 う も の で あ る が 、 結 構 よ く 見 られ て い る 。 な か で も 、 健 康 ・ 体 操 番 組 や 料 理 番 組 の 視 聴 率 が 高 い 。 男 女 別 で は いつ も よ く見 て い る の は 女 性 の 方 が 、 た ま に 見 る こ とが あ る の は 男 性 の 方 が 多 い 。 料 理 番 組 を見 る 人 は圧 倒 的 に 女 性 が 多 く 、 健 康 ・ 体 操 番 組 を見 る の は 女性 で 5割 、 男 性 は 4割 と い う結 果 で あ る 。 年 代 別 で は い つ も よ く見 て い る の は 70才 以 上 の 人 が 、 た ま に 見 る こ とが あ る の は 60才 代 の 人 が 多 い 。 料 理 番 組 を見 る人 は 60才 代 が 52.2%で 70才 以 上 の 人 を約 10ポ イ ン ト上 回 つ て お り、 健 康 ・ 体 操 番 組 は 両 世 代 と も 同 じ よ うな 割 合 とな っ て い る 。 10 甲問 6:あ な た は ラ ジ オ を よ く聞 く こ と が あ り ます か 。 。・ 98人 /450人 ア いつ も 聞 いて いる イ た ま に 聞 く こ と が あ る 154人 /″ ウ ほ とん ど聞 か な い ★ 無 回答 。 。186人 /' /J 12人 21.8%_ 34.2%l 41.3%1 2.7%ロ l 1 性 別 で比較 す る と ア いつ も 聞 い て い る 男性 女性 24.3%― 40。 4% 30.0%1 男性 39.3% 女性 42.7%│ 男性1 2.2%ロ 女性 3.0%口 女性 イ ウ ★ た ま に 聞 く こ とが あ る ほ とん ど 聞 か な い 無 回答 18.0% 男性 ¬ ――― l │ 年 代 別 に比 較 す る と ア いつ も 聞 いて い る ろ うグググ 60才 代 21.9%z/%ク 多 /多 70才 ∼ 21.7 %I イ 1 ほ とん ど聞 か な い 60才 ∼30。 9 % 代 70才 ∼ ★ l た ま に 聞 く こ と力(あ る 60才 代 39.3 %し ″%ぅ ぅ ク″%ク,//ク イクイ″」 70才 ウ 1 無 回答 60才 代 70才 ∼ 38.2%レ ,77多 アク%ク多死多ク勿 43.4 % ― 0.6%│ 4.0 %□ こ の設 間 は ラ ジ オ に よ る講 座 で は な く 、 一 般 的 に ラ ジ オ が どの 程 度 聞 か れ て い る か を問 う も の で あ る 。 も ち ろ ん 、 生 涯 学 習 に 関 す る 講 座 の 実 施 の 可 能 性 を想 定 した も の で あ る が 、 前 間 の テ レ ビ に よ る 講 座 と 比 較 す る と 、 いつ も 聞 い て い る人 で 5.5 ポ イ ン ト、 た ま に 聞 く人 で 23.7ポ イ ン ト下 回 つ て い る 。 いつ も 聞 い て い る の は 男 性 よ り女 性 の 方 が 多 く 、 た ま に 聞 い て い る の は 女 性 よ り 男性 の 方 が 多 い 。 両 方 合 わ せ る とほ ぼ 同 じ割 合 と 言 え る。 年 代 別 で は い つ も 聞 い て いるの は両 年 代 とも ③ 2割 程 度 で 、 た ま に 聞 くの は60才 代 の 方 が 多 い 。 調 査 票 『 乙 』 :ビ デ オ 番 組 I生 涯 学 習 つ て な に 」 を視 聴 後 記 入 乙間 1:テ レ ビ 番 組 「 生 涯 学 習 つ て な に 」 を ご 覧 に な り ま した か 。 53.3χ : 。・ ・ ・ ・ 240人 /450人 ア 見た イ ー部見 た ウ 見 なかった(無 日答を含む)。 。・ ・ /J 137人 /' ■ 16.230.4跡 73人 : 見なかった理由:ェ _興 味がなかった(8。 8%)オ 曽段からテレどはあまり見ない(13.9%)力 忙しかった(13。 9%) キ 家を留守にしていた(17.5%)ク その他(46.Oχ ) 巌%は ウ137人 に対する割合 「見なかった」に含めた 燿日答者は、全員乙2の 設間に日答していないため、 性 別 で比較 す る と ア 男 性 48.1% 見た 女性 イ 9%l l 男 性 19.7% ー部見 た 女性 ウ 56。 13.9%l l 見 なかった(無 日答を含む)男 性 32.2 女性 29.2%I l 年 代 別 に比 較 す る と ア 見た イ ー 部見 た 60才 60才 代 53.9% 代 16.3%ノ/////〃//ハ 70才 ∼ 16.2販 ウ 1 見 なかった(無 日答を含む)60才 代 29.8%脅 〃ルク〃蒻蒻グラI 70才 ∼ 30.9%l r こ の 設 間 は セ ン タ ー 制 作 の テ レ ビ 番 組 の 視 聴 率 を調 べ た も の で あ る が 、 見 た 人 が 53.3%、 一 部 見 た 人 が 16.2%合 わ せ て 69.5%と 高 視 聴 率 に な り、 事 前 に 趣 旨説 明 を 行 つ た 結 果 と 考 え られ る 。 も っ とも 、 後 述 の 両 者 の 比 較 で 、 見 な か った 人 が 少 な す ぎ る と統 計 処 理 上 適 当 で な くな る が 、 今 回 は丁 度 よ い 割 合 に 落 ち 着 い た 。 男 女 別 で は 見 た 人 で は女 性 の 方 が 、 一 部 見 た 人 で は 男 性 の 方 が 多 く 。 両 方 合 わ せ る とほ ぼ 同 じ割 合 とな っ て い る 。 年 代 別 で は特 に 差 は み られ な い 。 乙問 2:「 生 涯 学 習 つ て な に 」 を ご 覧 に な っ た ご 感 想 は ど うで した か 。 。・ 89人 /313人 28.4%「 ア 面 白 くて 大 変 よ か つ た 三] 一 。・ ・ 134人 /″ イ と て も た め に な った 42.8%「 。・ ・ 61人 /″ ウ 続 きの番組 が見 た い 19.5触 ====コ : 。 99人 /″ エ 自分 も 何 か や つ て み た い 31.6%「 。・ ・ ・ ・ 8人 /″ オ つ ま らな か っ た 2.6‰ 」 ¬ 。・ ・ 14人 /″ カ 興 味 が わ か な か つた キ 「 生 涯 学 習 」 の意 味 がよく分 かつた 111人 /″ ク 難 しくてよく分 からい つた ケ 話 の内 容 が自分 の考 え方 と相 入 れない 7人 /″ コ 自分 の考 えと異 なつているがなるほどと思 つた 21人 /″ サ ン 。・ ・ ・ ・ 7人 男性 20。 女性 33。 女性 工 オ 力 墳きの11が 見たい 自分も‖力やつてみたい つまらなかつた 興味がわかなかつた 3.8 49。 2%9%L___」 70才 ∼ 32.4%― ∼ 46.3%― 2%― 2%麒 60才 代 15。 女性 70才 ∼ 22.3%l - 70才 ¬ 23.3%「 男 性 29.0%口 ■ ■ ■ 60才 代 1 l 36.0%″ う場%チ :多:名 女性 33.3%1 男性 4.0%■ 60才 代 0.8%E 女性 1.6%1 70才 ∼ 3.7%ll 60才 代 2.4%E 70才 ∼ 28.7%1 8.1%‐ 女 性 2.1%0 男性ヒ 36.3% 男性 女性 話の内容が自分の考え方と相入れない 身;仁 L 女性 60才 R35。 34.9%I 」 4.0%■ 1ヽ 女性 7.4%「 F 今まで知らなかつたことが分かつてよ 男 性 29.8%42.鰤直 その億 男性 4.0%ロ 女性 3.7%日 70才 ∼ 35.6%│ 』 701- 3. ?Nu 601ft 3. 2N I 7ot- i.6xI 1.1%1 女性 % ラ ィ イ クレ 2%レ ′ `多 601ft 0.0x 2.4%1 2.1%1 かつた 1 70才 ∼ 5。 9%ロ 餓 の考えと異なつて るがなるほど 男 性 5。 6%■ と思つた 60才 代 37.6%膨 多%多グク″ 男 性 13.7%■ ■ 女性 難しくてよく分からなかつた NE= 年 代 別 に比較 す る と 22.4%″竹 ル1 60拙 男性 キ 「生I学 習Jの 意味がよく分かつた ケ 31.4%- 男 rt 33.1%1■ ■■■■■ とてもためになつた Nr--r 2.2 %J 2.2 %A 6. 7 %r----r 今 まで知 らなかつたことが分 わ てよかつた H7人 /″ そ の 他 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 12人 /″ 面白くて大変よわ た 5 35.5[- /″ 性 別 で比較 す る と ウ 4. 60才 ====コ 607{t 4. BN trI 701- 8. 0[ ri R36.8χ ″ 70才 ∼ 37_7%I 6orft 2.4N1 7ol- 4.8Nfl I 13 こ の 設 間 は テ レ ビ 番 組 視 聴 後 の 感 想 を 聞 い た も の で あ る が (複 数 回 答 可 )、 結 果 は 次 の と お りで あ る 。 全 第 1位 体 男 女 性 60,打 性 fヽ ④ とでもためになった CD「 生涯早冒」の意味が(Dと でもためになった CDと でもためになった よく分かつてよかつた 第 2位 O今 までしらなかつたこ(Dと てもためになった 3位 第 4位 とが分かつてよかった 5位 とが分かつてよかった とが分かつてよかった よく分かつてよかった い 11 O 「生涯学習」の意味が よく分かつてよかった α)自 分も何かやつてみた屯)自 分も何かやつてみた()面 白くて大変よかつたO 「生涯学的 の意味が い 第 とが分かつてよかつた CD「 生涯早詢 の意味がC)今 までしらなかったこO 「生涯学習」の意味がC)自 分も何かやつてみた よく分かつてよかつた C)今 までしらなかったこ にD今 までしら姉 つたこCD今 までしらなかつたこ ④ とでもためになった とが分かつてよかつた 第 70才 ∼ O面 白くて大変よかつた よく分かつてよかった ()面 白くて大変よかつたG)面 白くて大変肺 つたC)自 分桝静やつてみたO面 白くて大変よかつた (D自 分も何かやつてみた 1ヽ い① 続 い ①続 い① 続 い の の が た い① 崚 た き が た き の が た の が き の が た き 番 」 番 」 き 」 見 見 番 組 番 見 見 番 岨 第 6位 ① 続 見 上 位 6番 目ま で の 項 目は い ず れ も 10%を 超 え て お り、 各 々 区 分 ご と に 順 位 の 変 動 は あ るが 、 乙問 3:あ 6位 ま で に 入 つ て い る項 目は 同 じで あ る 。 な た は 自 分 が 何 ら か の 形 で 生 涯 学 習 に 参 加 し て い る と思 い ま す か 。 7 % ア 参 加 して い る と思 う イ 参 加 して な と思 うが今 後 は何 かに参 加 したい 135人 /J 30.0 %1 ウ 参 加 して な と思 うし今 後 も参 加 した と思 わ 177人 /1 39。 1ヽ Iヽ 138人 /450人 30。 lヽ 1ヽ lヽ 3 χl ない(燿 日答を含む) 性 別 で比較 す る と ア 参加していると思う 男性 25。 1 % 女 性 34.5 % イ 参加していないと思うが今後は何かに したい 男 性 38.3 '加 ウ 女性 参加していないと思うし今後も参加したいと思わ 男 性 な (燿 日答を含む) 1ヽ 女性 24.3%: 36.7N-r 4t.2N- 年代 別 に比較 す る と ア 参加していると思う ,ノ√ /ん タク 60才 代 29.8%レ ク 70才 ∼ 31.3%l ′///////4 ■ ′ ず /′ l _ ■ ヨ 14 イ /″ ″ ん ググ″ ″″ ル̀″′ //入 参加して な と思うが今後は何かに したい 60才 代 35.4%///////グ /%う グ 'コ 70才 ∼ 26.5%こ Iヽ iヽ ============コ ウ タコしていないと思うし今後も,加 したいと思わ 60才 な 1ヽ (燿 │ヽ 34.8% ― ―――――――…………■ 70才 ∼ 42.3%「 日答を含む) こ の設 間 は 「 生 涯 学 習 Jに 何 らか の 形 で 参 加 して い る と 考 え て い る か ど うか と 、 今 後 の 参 加 に対 す る 意 欲 を問 う も の で あ る 。 テ レ ビ 番 組 を見 た 人 と 見 な か っ た 人 の 差 異 に つ い て は 後 述 す る と して 、 甲 問 2で 「 生 涯 学 習 」 と い う言 葉 を よ く知 つ て い 4%1甲 る人 が 48。 問 3で 講 座 の 受 講 経 験 者 が 56.8%、 本 間 で 参 加 して い る と答 え た 人 は 30.7%で あ る 。 こ れ らか ら 「 生 涯 学 習 」 に 対 す る認 識 と 行 動 が 必 ず しも 一 致 し て い な い こ とが うか が わ れ る 。 参 加 に対 す る 意 欲 に つ い て は 、 参 加 して い る の は 女 性 が 多 く、 参 加 した い と考 え て い る の は 男 性 の 方 が 多 い 。 年 代 別 で は 、 70才 以 上 の 人 は 60才 代 の 人 をか な り下 回 って いる。 乙 間 4:あ _な た が 生 涯 学 習 に 参 加 す る の に最 も 都 合 の よ い 方 法 は 何 で す か 。 ア 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー で 行 わ れ る講 座 ・ 79人 /450人 17.6%― ・ ・ ・ ・ 222人 / ″ 滝 野 町 の 公 民 館 等 で 行 わ れ る講 座 ウ い な み 野 学 園 で 行 わ れ る講 座 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 24人 / ″ 5.3%ロ 工 通 信 教 育 に よ る添 削 講 座 な ど ・ ・ ・・ ・・ 3.3%ロ オ テ レ ビ に よ る講 座 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 89人 / ″ ク ラ ジ オ に よ る講 座 ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ 37人 /″ サ ビ デ オ テ ー プ に よ る講 座 ・ ・・ ・・ ・ ・ ・ 3.6%l■ シ カ セ ッ トテ ー プ に よ る講 座 /1 11人 /1 ス 文 芸 作 品 や絵 画 、 陶 芸 の写 真 などを掲 載 した雑 誌 作 り 12人 /″ 2.7 %J セ 気 の 合 う者 同 志 で 行 う グル ー プ 活 動 ソ 近 隣 の 友 人 と行 う 地 域 活 動 夕 そ の他 ★ 無 回答 ・・ ・・ ・ ・ ・ イ / ″ 16人 148人 / ″ ・ ・ ・ ・ 。112人 /″ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。13人 /″ 96人 / 性別 で比較す る と ア 15人 婦野台生涯教育センターで行わ 男性 れる講座 女性 滝野町の公民館等で行われる講座 男性 14.2%19.9%1 41.0% 女性 55。 1%「 ′ … ………………■ 49.3 %▼ イ 19.8 %I ■ 8.2%ロ 2.4%J -1 32.9 路 24.9 % 1 2.9%日 21.3%l r 年代別 に比較す る と 60才 代 20.2%`′ グ4%/1 1 70才 ∼ 15.8%申 60才 代 53.9彩 多 ZZ´ ¬ 70才 ∼ 46.3%― ,る ん を〃,,1 15 ウ いなみ野学日で行われる講座 女性 工 通信教育による活‖講座など テレビによる講座 ラジオによる講座 シ セ ☆ 60才 代 2.2%西 2.6%] 70才 ∼ 4.0%」 60才 代 18.0%― 70才 ∼ 21.0%l 7.9%% 女性 3.7%ロ 8.5%□ 男性 2.7%│ 2.2%U 60才 代 2.8%Z 70才 ∼ 2.2%」 文芸作品や麟百、口芸の写真などを 男 性 3.8%ロ 60才 代 2.8%= ‖ した雑誌作り 1.9%II 70才 ∼ 2.6%」 カセット テープによる講座 女性 気の合う相 志で行うグル プ活動 男 性 近瞬のよ人と行う地域活動 男性 その億 燿日答 l 60才 代18.0%移 %Zク Zタ 70才 ∼ 男性 女性 夕 L 4χ 60才 代 ビデオテープによる講座 女性 ソ 5.1%日 7.9%□ 3.3%` 女性 ス 70才 ∼ 男 性 8.7χ ‐ 女性 tト 4.1%El 21.3%― 1 18.7%「 男性 女性 ク 5.6%22 男 性 4。 女性 オ 60才 代 男 性 7.lχ ■ 70才 ∼ 21.0%l 4%一 36.0%l 20.8%= 27。 7%― l 60才 代 37.lχ を 多///,`ク κイ %4 28。 1 70才 : ∼ 30.1%「 ″多グ″7″ ″ 60才 代 31.5%杉 ク 70才 ∼ 20.6%1 男 性 3.8%ロ 60才 代 2.2%1 女 性 2.2%日 70才 ∼ 3.3%J 1 . 男 性 20.8%■ ■ ■ 60才 代 16.9%P////m 女 性 21.7%「 70才 ∼ ¬ 24.3%― こ の 設 間 は 、 生 涯 学 習 へ の 参 加 方 法 に つ い て 間 う も の で あ る が 、 回 答 に 見 られ る 特 徴 は 、 まず 実 際 に 出掛 け て い っ て講 座 を受講 希 望 す る 人 が 圧 倒 的 に 多 い と い う こ と で 、 い な み の 学 園 (加 古 川 市 )、 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー (社 町 )、 滝野町 の公 民 館 等 と 合 わ せ て 72.2%の 人 が 受 講 を 希 望 し て い る 。 しか し 、 そ の 場 所 は や は り近 い ほ ど よ い と い う こ と で あ る 。 次 い で 、 気 の 合 う も の 同 志 で 行 う グ ル ー プ 活 動 l近 隣 の 友 人 と行 う地 域 活 動 、 4番 目 に テ レ ビ に よ る 講 座 が 約 20%と 、 多 い の は こ こ ま で で あ る。 ・・ ア イ 問 5:あ な た が 参 加 した い 生 涯 学 習 の 分 野 は 何 何 です か 。 絵 画 、書 道 、彫 塑 、工 芸 、 写 真 な どの 芸 術 歴 史 や 文 学 な どの 一 般 教 養 ・・ ・・ ・ ・ 97人 l /450 21.6%「 59人 / ″ 13.1 %1 1 16 ・ ・ ・・・ 2.2%] / ″ ウ 古 文 書 な どの専 門 的 な研 究 工 英 会 話 、 ワ ー プ ロ 、 料 理 など生 活 に役 立 つもの オ 職 業 上 の 資 格 、技 能 力 詩 、短 歌 、 俳 句 な どの 文 芸 作 品 キ 健康、スポーツ シ 囲 碁 将 棋 な ど の趣 味 講 座 ・ ・ ・ ・ ・・ ・・ 20人 /″ 4.4%ロ ス 野 外 活 動 や体 験 学 習などの青 少 年 指 導 ポランテイア ・ 10人 /″ 2.2%ロ シ 手 話 や 朗 読 な どの福 祉 ポ ラ ンテ イ ア /″ 1.8%ロ コ 介 護 ポ ラ ンテ イア セ ・美化等を行う施設ポランテイア ・ 66人 /″ 新日の切り技きや見学者の案内、あるいは日芸 14.7%l l ソ 環境問題や消費者教育、交通安全教育、道憶心を育てる教育など社会的に要請される課題に関する講座 ・ ・ ・ 77人 / ′ 17.1 % z 10人 オ 力 ・・・ シ ″ 9。 , 3.1 X I 年代別 に比較す る と 男性 23.0%■ ■ ■ 60才 代 23.0%%`%イ ク%イ などの芸侑 女性 20.6%F_n 70才 ∼ 男性 17.5%‐ ■ 60才 代 10。 女性 10.1%口 70才 ∼ 15.1%「 男性 4.4%■ 3.0%ロ 60才 代 2.2%多 70才 ∼ 3.7%ロ 古文書などの専門的な研究 1%% ■ 男 性 8。 60才 代 14.0%ZZZ乙 五 活に役立つもの 女性 70才 ∼ 11.8%l==コ 職業上の責格、技屁 男性 7%■ 15。 4%呵 2.7%1 女性 男性 健康、スポーツ 60才 代 1.7%1 0.4%l 70才 ∼ 1.1%l 6.0%ロ 60才 代 11.2%移 死Z 70才 ∼ 8.5%ロ 60才 代 43.3%妙 70才 ∼ 31.3%[ I二 ロ碁‖棋などの趣味講座 60才 代 4.5%セ な 70才 ∼ 4.4%」 男性 4.4%■ 60才 代 女性 0。 7%l 70才 ∼ 2.2%1 2.2%1 男 性 35.0% 女性 36.7%「 男性 10.4%‐ 0.4%│ 野外活動や体験学習などの青タ 年指導ポランテイア │ 1 20.6%「 __コ 英会議、ワープロ、料理など生 詩、燿歌、絆旬などの文芸作品 」 2.4%ロ 臓百:書 道l彫 堕、工芸、写真 女性 ス 8人 t4L/ 女 性 12.0%匡 コ キ ″ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11人 / ″ 女性 工 6人 / 14.4%l l l.3%] 6%□ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 162人 /1 36.0%「 al& イ E史 や文字などの一般教養 ウ ″ 43人 / 性別 で比較す る と ア 65人 / ] 17 シ コ 手話や朗読などの福社ポランテ 男性 1.1%│ 60才 代 3.4%多 イア 女性 2.2%5 70才 ∼ 2.6%l] 介讃ポランテイア 男 性 1.Oχ 60才 代 2.2%: 70才 ∼ 2.6%ロ : ・ 綱 の切り 技き、納 、日芸 3.3%日 男 性 13.1%■ ■ 靴 等を行う施設ポランテイア 女性 社会的に要請される課題に関す 男性 18.6%■ ■■ る講座 女性 その僣 男性 2.7%ロ 60才 代 3.9%И 女性 3.4%巳 70才 ∼ 2.6%日 女性 セ ソ 夕 15.7%― 16.1%I l %a 60才 代 12.4%多 ク 70才 ∼ 16.2%l I 多多4 60才 代 13.5%形多 70才 ∼ 19.5%│ 〕 こ の設 間 は 生 涯 学 習 の 分 野 に つ い て の 関 心 へ の 調 査 を しよ う と 意 図 した も の で あ る が 、 最 も 多 い の は 健 康 ・ ス ポ ー ツ で 、 次 い で 芸 術 、 社 会 的 課 題 に 関 す る 講 座 、施 設 ポ ラ ンテ イ ア 、 英 会 話 、 ワ ー プ ロ 、 料 理 な ど生 活 に 役 立 つ も の 、 歴 史 や 文 学 な ど の 一 般 教 養 、 文 芸 作 品 とな つ て い る。 男 性 は 、 健 康 ・ ス ポ ー ツ 、 芸 術 、 社 会 的 課 題 講 座 、 一 般 教 養 、施 設 ボ ラ ンテ イ ア 、 囲 碁 将 棋 、 生 活 に 役 立 つ も の の 順 に な っ て お り、 女 性 は 、 健 康 ・ ス ポ ー ツ 、 芸 術 、 社 会 的 課 題 講 座 、 施 設 ボ ラ ンテ イ ア 、 生 活 に 役 立 つ も の 、 文 芸 作 品 、 一 般 教 養 の 順 に な っ て い る 。 年 代 別 で は 、 60才 代 は 健 康 ・ ス ポ ー ツ 、 芸 術 、 生 活 に 役 立 つ も の 、 社 会 的 課 題 講 座 、施 設 ポ ラ ン テ イ ア 、 文 芸 作 品 、 一 般 教 養 の 順 に 、 70才 以 上 で は健 康 ・ ス ポ ー ツ 、 芸 術 、 社 会 的 課 題 講 座 、 施 設 ポ ラ ンテ イ ア 、 一 般 教 養 、 生 活 に 役 立 つ も の 、 文 芸 作 品 の 順 とな っ て い る 。 福 祉 、 介 護 、 青 少 年 指 導 な どの ポ ラ ンテ イ ア 活 動 を希 望 す る 人 は 少 な く、 専 門 的 な 研 究 や 職 業 上 の 資 格 、 技 能 を求 め る人 も 少 な い 。 ④ 甲票 と乙表 との 関連 分析 以 上 は 、 甲表 と乙表 の 各 項 目 ご との集 計 結 果 と 、 それ に つ い て の 分 析 を試 み た も の で あ るが 、次 に ビ デ オ番組 「生 涯 学 習 つて な に 」 を視 聴 す る前 と後 で 、 回答者 の 意識 に どの よ うな変 化 が生 じた か を紹 介 しよ う。 18 甲問 3と 乙 問 1、 間 3と の 関 連 加していると思う 6人 (男 5%、 男59人 59.0%) (男 30人 女42人 53.8%) 42人 41.6% 50.8%、 女12人 28.6%) 思うし今後も参加したいと思わない 座 講 姜 教 や 味 趣 一 一 (燿 日答を含む) (男 24人 40。 7%、 53人 52.5 女29人 69.0%) い な が と ワし た ヽ 0 0 1 人 男 ぐ . (男 77人 かつた (男 7.3%l女 (男 46.2%) 5。 1人 2.8%) 3%、 女6人 16。 7%) 加したいと思わない 55人 71.4% 加していないと (無 12人 29。 2% 4人 18人 23.4% 参加していないと思うが今後は何かに参加したい 43. 41人 41.0%) (女 36人 3人 9% 女1人 2.4%) 参加していないと思うが今後は何かに参加したい 56 101人 5人 8. 5。 日答を含む) (男 26人 63.4%、 女29人 80.6%) こ れ は 、 ビ デ オ 番 組 「 生 涯 学 習 つ て な に Jの テ レ ビ に よ る 啓 発 効 果 を み た も の で あ る が 、 今 ま で 趣 味 や 教 養 講 座 を 受 講 した こ と が な か つ た 人 で 、 今 後 何 か に 参 加 し 見 な か つ た 人 で 23.4%と そ の 差 は 非 常 に 大 き く 、 た い 人 が 、 番 組 を 見 た 人 で 41.6%、 か な り効 果 が あ つ た も の と い え る 。 甲 問 3と 乙 間 1、 間 4と の 関 連 テレビ番」を見た 101人 (男 性 59人 59.0%) (女 性 42人 嬉野台生涯教育センターで行われる講座 全 体 10人 (男 いなみの学日で行われる講座 53.8%) 9。 9% 性 7人 11.9%) (女 性 滝野町の公民館等で行われる講座 56。 3人 7.1%) 全 体 34人 33.7% 7% (男 性 41人 41.0%) (女 性 36人 46.2%) 全 体 3人 3.9% 性 3人 7.3%) (男 (女 性 0人 0.0%) 全 体 9人 11.6% (男 性 20人 33.9%) (男 性 6人 14.6%) (女 性 14人 33.3%) (女 性 3人 全 体 1人 (男 性 1人 (女 性 0人 6.0% 22.1% 8.3%) 1.0% 全 体 1人 1.7%) (男 性 0人 0.0%) 0.0%) (女 性 1人 2.8%) 1.3% -0.3% 19 工 通信教育による添閣講座など 全 体 3人 (男 性 2人 (女 性 オ テレビによ網職 ク ラジオによる講座 サ ビデオテープによる講座 シ カセットテープによる講座 1人 3.0% 全 体 0人 3.4%) (男 2.4%) (女 性 全 体 23人 22.8% 0人 全 体 5人 性 14人 23.7%) (男 性 4人 (女 性 9人 21.4%) (女 性 1人 全 体 2人 (男 性 5人 8.4%) (男 (女 性 1人 2.4%) (女 性 1.0% 全 体 2人 全 体 1人 性 2人 0人 (男 性 1人 1.7%) (男 (女 性 0人 0.0%) (女 性 2.0% 全 体 0人 全 体 2人 性 2人 0人 0.0%) 6.5% 9。 2.8%) 2.6% 4。 0.0%) 2.6% 0.0%) 0.0% (男 性 0人 0.0%) (女 性 1人 2.4%) (女 性 0人 0.0%) 文芸作品や絵画、日芸の写真などを掲載 全 体 2人 2.0% 全 体 0人 した雑誌作り ソ 近隣の友人と行う地域活動 性 2人 3.4%) (男 性 0人 0.0%) (女 性 0人 0.0%) (女 性 0人 0.0%) (女 性 14人 33.3%) (女 性 全 体 21人 20。 8% 性 8人 4人 19。 全 体 11人 14.3% 性 7人 17.1%) (女 性 12人 28.6%) (女 性 4人 11.1%) 全 体 2人 2.0% 全 体 1人 1.7%) (男 性 1人 2.4%) 2.4%) (女 性 0人 0.0%) (女 性 1人 全 体 16人 15。 8% 2.0% 15。 1% 11.1%) (男 性 1人 2.0% 5%) 性 9人 15.2%) (男 ★ 任日答 全 体 12人 15.6% (男 (男 夕 その他 0.0% (男 性 17人 28.8%) -1.6% 4.9%) 1.7%) (男 3.3% 9%) 性 1人 全 体 31人 30.7% 16.3% 8%) (男 セ 気の合うもの同志で行うグル プ活動 3.0% 性 0人 0。 0%) (男 全 体 6人 5。 9% 0.0% 1.3% 全 体 44人 57.1% 6.5% 0。 7% -41.3% 性 22人 53.7%) (男 性 8人 13.6%) (男 (女 性 8人 19.0%) (女 性 22人 61.1%) この 分 析 も 、 テ レ ビ に よ る啓 発 効 果 を み た も の で あ る が 、 今 ま で趣 味 や 教 養 講 座 を受 講 した こ とが な か つた 人 の う ち で 、 番 組 を見 た 人 と 見 な か っ た 人 で は 、滝 野 町 20 の 公 民 館 な ど で 行 わ れ る講 座 を 希 望 す る 人 で 22.1%、 人 で 16.3%、 テ レ ビ に よ る講 座 を希 望 す る 気 の 合 う も の 同 志 で 行 う グ ル ー プ 活 動 で 15。 1%と それ ぞれ差が 出てお り、 テ レ ビ に よ る 啓 発 効 果 は や は り相 当 の も の が あ る と 推 測 さ れ る 。 3 展望 「 以 上 集 計 結 果 と そ の 内 容 に つ い て 分 析 して き た が 、 ま ず 第 一 の 主 眼 で あ る 生 涯 学 習 」 と い う 言 葉 と そ の 概 念 の 一 般 化 に つ い て 、 二 人 に 一 人 の 人 が こ の 言 葉 を知 つ て お り 、 か な り浸 透 し て い る が 、 「 生 涯 学 習 」 の 概 念 は 必 ず し も 活 動 と は 一 致 して い な い と考 え ら れ る 。 第 二 に 、 テ レ ビ メ デ ィ ア の 果 た す 効 果 に つ い て は 、 前 述 の と お り、 趣 味 や 教 養 講 べ 座 を 受 講 した 経 験 の な い と 答 え た 人 (こ の 調 査 の い わ ば 純 粋 モ デ ル )に つ い て 調 た 結 果 か ら、 か な りの 効 果 が あ る こ とが 分 か る 。 第 三 に 、 学 習 参 加 の 方 法 と希 望 す る 分 野 に つ い て 。 参 加 方 法 につ いて は 、公 的 施 設 に で か け て講 座 を受 講 す る方 法 が 最 も望 まれ て お り、 しか も 近 隣 の 便 利 な と こ ろ を 選 ぶ 傾 向 が 顕 著 で あ る 。 ま た 、 気 の 合 う 者 同 志 で 行 う グ ル ー プ 活 動 や 近 隣 の 友 人 と 行 う地 域 活 動 が 高 い 数 値 を 示 し て い る こ と が 特 筆 され る 。 テ レ ビ に よ る 講 座 を 希 望 す る 人 は 約 20%と 高 い 数 字 を 示 し て い る が 、 女 性 よ り男 性 に 、 60才 代 よ り70才 以 上 に テ レ ビ 講 座 を 希 望 し て い る 人 が 多 い 。 た だ 、 普 段 テ レ ビ を よ く 見 て い る 人 が 27.3%と 似 か よ つ た 数 字 で あ る こ と か ら 、 テ レ ビ を 見 る 人 は 固 定 化 さ れ て い る か も しれ な い 。 も っ と も 、 今 回 の 番 組 が 、 嬉 野 台 生 涯 教 育 セ ン タ ー で の 活 動 を 取 り上 げ て い る た め に 、 テ レ ビ よ り も 実 際 に 出 掛 け て い つ て 何 か を す る こ とに 視 聴 者 の 意 識 を 向 け させ る結 果 とな つ た こ とも考 え られ 、 そ の 意 味 で は テ レ ビ に よ る啓 発 効 果 は か な り高 い と 言 え よ う 。 こ の こ と は 、 講 座 受 講 経 験 の 無 い 人 で 「 生 涯 学 習 つ て な に 」 を 視 聴 後 テ レ ビ に よ る 講 座 を 希 望 す る 男 性 が 23.7%、 いな い人 で 希 望 す る 男性 が 9.8%と 見て 大 き な 差 が 出 て い る こ とか らも 裏 付 け られ る 。 ま た 、 見 た 人 の 希 望 す る も の の 中 で 、 滝 野 町 の 公 民 館 等 で 行 わ れ る 講 座 が 33.7%に 対 しテ レ ビ に よ る 講 座 が 22.8%、 見 な か つ た 人 で は 11.6%に 対 し 6.5%、 の が 気 の 合 う も の 同 志 で 行 う グ ル ー プ 活 動 で 15。 6%と 最 も多 い ほ ぼ 横 並 び の数 字 で 大 き な 差 が 出 て い な い 点 に も そ の 傾 向 が 見 られ る 。 希 望 分 野 で は 、 や は り健 康 ・ ス ポ ー ツ に 対 す る 関 心 が 最 も 強 く 、 次 い で 芸 術 な ど が あ る が 、 社 会 的 課 題 に 関 す る講 座 と施 設 ボ ラ ンテ イ ア を希 望 す る 人 が 多 い の は特 筆 さ れ る 。 しか し 、 社 会 的 課 題 に 関 す る 講 座 を 希 望 す る 人 は 多 い の で あ る が 、 そ の 21 人 た ち が 経 験 的 に こ う い つ た こ とに特 に 関心 を も っ て い る の か 、 この 年 代 層 に な る と関 心 を持 つ よ う に な る の か 、 こ の 調 査 で は そ こ ま で の判 断 は で き な い。 ま た 、 施 設 ボ ラ ンテ ィ ア に つ い て も 、 介 護 や 福 祉 ボ ラ ンテ ィ ア を希 望 す る人 が 少 な い と い う 調 査 結 果 か ら 、 人 の 役 に 立 つ こ と で 、 身 近 な と こ ろ で しか も 比 較 的 簡 単 に で き る こ と な ら した い と い う 意 欲 の 現 れ と 捉 え ら れ る か も しれ な い が 、 残 念 な が ら こ の 調 査 で は そ こ まで断 定 は で き な い。 最 後 に 今 後 の 方 策 に つ い て 若 千 の提 言 を して お き た い。 「生 涯 学 習 」 が 生 涯 に わ た る 人 間 の 発 達 に つ い て 意 義 を持 つ も の で あ っ て 、 生 き が い づ く りや 仲 間 づ く り、 あ る い は 地 域 づ く りか ら町 づ く り へ の 契 機 と な る も の と し て 、 新 た な 概 念 と し て 定 着 して い く た め に は 、 や は り啓 発 活 動 が 必 要 で あ り、 そ れ に テ レ ビあ る い は ビ デ オ の 果 た す 役 割 は 多 大 の も の が あ る と考 え られ る 。 また 、 テ レ ビ メ デ ィ ァ に よ る 学 習 は い わ ゆ る 「 承 り学 習 」 に な ら ざ る を 得 な い こ と か ら 、 啓 発 や 公 民 館 等 で の 学 習 活 動 の 教 材 と し て の 役 割 を 持 つ て い る と考 え ら れ る 。 ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 で も 、 参 加 希 望 の 多 い の は 公 民 館 活 動 、 グ ル ー プ 活 動 、 地 域 活 動 の 3つ で 、 少 し 離 れ て テ レ ビ 講 座 と な っ て い る 。 た だ し 、 寝 た き りの 人 や 自 由 に 活 動 で き な い 人 た ち に と つ て 、 テ レ ビ や ビ デ オ 、 ラ ジ オ 、 ミ ニ コ ミ紙 な ど の メ デ ィ ア は 重 要 と 考 え ら れ る が 、 誰 か 操 作 した り世 話 を す る人 が必 要 で 、 現 に 山南 町 社 会福 祉 協 議 会 で は身 近 な 話 題 を ビデ オ に ま とめ て機 械 持 込 み で 出前 され て お り、 朝 来 町 社 会 福 祉 協 議 会 で は 地 域 の ニ ュ ー ス や 情 報 を ミ ニ コ ミ紙 に して 配 布 す る な ど 福 祉 の 分 野 で 様 々 な 取 組 み が な さ れ て い る 。 結 局 、 県 の 生 涯 教 育 セ ン タ ー と して 今 後 ど の よ う な 形 で 県 民 の 「 生 涯 学 習 」 を 支 援 し て い く の が 適 当 か を考 え る と 、 啓 発 に し ろ 教 材 に し ろ で き る だ け 質 の 高 い ビ デ オ 番 組 を 作 成 し提 供 し て い く こ と 、 ま た グ ル ー プ の リ ー ダ ー や 指 導 者 を 養 成 し て い く こ とが 考 え られ る 。 「 い つ で も 、 ど こ で も 、 だ れ で も 学 べ る 生 涯 学 習 社 会 」 と は 人 が あ る と き に は 先 生 に な り、 あ る と こ ろ で は 生 徒 に な つ た り 、 仲 間 同 士 で ボ ラ ン テ イ ア 活 動 を し た りす る社 会 で は な か ろ う か 。 で は 何 を テ ー マ と して ビデ オ番 組 を作 る か 、 つ ま り どん な 内 容 の も の を提 供 す る か につ いて は、身 近 で 、内容 の あ るも の 、 あ る いは人 々の ニ ーズ に あ った も の 、啓 発 効 果 の あ る も の な ど を制 作 して いか な け れ ば な らな い 。 試 案 と して 、 次 の も の を掲 げ て お く。 一 リ ズ ズ 一 シ 一 発 リ リ 啓 シ シ 般 技 演 F 十実 ﹂ 講 生 涯 学 習 入 門講 座 II 22 活 動 紹 介 シ リ ー ズ (対 象 別 ) 「 人 Jシ リ ー ズ (ド キ ュ メ ン ト) 体 験 実技 シ リー ズ ス ポ ー ツ シ リー ズ ボ ラ ンテ イ ア シ リー ズ ニ 対 象 別 活 動 紹 介 シ リー ズ に つ い て は 、 今 回 の 作 品 が 高 齢 者 向 け で あ つ た の で 、 ュ ー メデ ィ ア教 育 利 用 開 発 委 員 会 で も 、特 に 嬉 野 台 で は 子 供 か ら高 齢 者 ま で 活 動 さ れ て い る の だ か ら 、 今 後 各 対 象 毎 に 制 作 す る の が 適 当 で あ る と の 指 摘 を 受 け て お り、 順 次 対 象 を 拡 大 して い く こ とが 必 要 で あ る 。 ま た 、 活 躍 さ れ て い る 人 を一 定 期 間 追 い 続 け 、 そ の 人 の 生 き 方 を ドキ ュ メ ン トと して 伝 え れ ば 、 非 常 に 効 果 的 な も の が で き よ う 。 そ の 他 セ ン タ ー で 行 わ れ る 各 種 講 座 や 講 演 会 を 録 画 し 、 編 集 して い け ば か な りの 作 品 が 制 作 で き る 。 ビデ オ 作 品 の 活 用 方 法 に つ い て は 、 まず 、 地 域 メ デ ィ ア との 連 携 が 考 え られ る 。 兵 庫 県 で は滝 野 町 、 神 戸 市 、 声 屋 市 、 尼 崎 市 で CATVの サ ー ビ ス が 行 わ れ て お り、 今 後 姫 路 市 、西宮 市 、伊 丹 市 、 明石 市 、 宝塚 市 、豊 岡市 、 関 の官 町 、五 色町 、東播 磨 (加 古 川 市 、 高 砂 市 、 播 磨 町 、 稲 美 町 )で も 開 局 の 計 画 が 進 め ら れ て い て 、 多 選 択 、地 域 密 着 型 の特 性 を持 つ CATVメ デ ィ ア と連 携 す る こ と が 生 涯 学 習 推 進 の 手 法 と し て 非 常 に 有 効 で あ る と考 え ら れ る 。 CATVは 住 民 参 加 型 コ ミュニ ケ ー シ ヨ ン の 広 場 と し て 、 新 し い コ ミ ュ ニ テ イ づ く り の 一 翼 を担 う も の と 期 待 さ れ る 。 「 生 涯 学 習 」 は 、 自 ら を 高 め 、 地 域 づ く りの 原 動 力 と も な る も の で 、 生 涯 学 習 ビ デ オ を 県 が 制 作 し、 CATVと 連 携 す れ ば 、 お 互 い に メ リ ッ トが あ る の で は な か ろ う か 。 また 、 県 下 の 公 民 館 等 に ビデ オ を提 供 して い く こ と に よ つ て 、 そ こ で の講 座 は 無 へ 論 の こ と 、 そ こ か ら 自発 的 に 結 成 さ れ る グ ル ー プ な ど の 提 供 も 可 能 で 、 繰 返 し視 聴 で き る と い う ビデ オ の特 性 を活 か せ ば 、 さ ら に大 き な 効 果 が期 待 で き る 。 TCC森 岡 局 長 の 言 を 借 りれ ば 、 生 涯 学 習 の シ ス テ ム に お け る テ レ ビ の 利 用 効 果 は 、 [動 機 付 け ]→ [学 習 活 動 ]→ [成 果 発 表 ]と 各 ス テ ー ジ 毎 に 有 効 で あ り 、 ま た そ れ ら は 有 機 的 連 関 を持 つ て 相 乗 効 果 を 発 揮 す る も の と考 え られ る 一 と い え る 。 め る に 当 り 、 番 組 制 作 、 調 査 実 施 、 結 果 集 計 な ど全 般 に わ た つ 経 記 〕 こ の 研 究 を進 て 、 非 常 に 多 く の 方 々 に ご 支 援 、 ご 協 力 賜 つ た こ と に 対 し、 心 か ら謝 意 を 表 す る 次 第 で あ る。 23 生 江三鍔諄 理事rIF幸 長響是イ共 シ ス ザ升 ′-0こ ― い ¬こ ― 兵庫県における学習情報提供 システムを中心 とした一考察 ― 学習情報提供 システム 研究 グルー プ は じ め に 兵庫県 では、昭和62年 度か ら生涯学習 の基盤整備 の一つ として、生涯学習情報提 供 システムを県 と市町 とが一体 となって構築 し、県民 の学習活動を推進 。援助 して いる。 また、 これ ら学習活動を推進 ・援助す る学習相談体制を整備す ることも重要 なこととして鋭意取 り組 んでいる。 しか し、 この事業 の推進 にあた っては、地域内 ネ ッ トワー クの拡張 や情報分野 の拡大、学習相談員等 の配置や養成、 その専門性 の 向上 とい った解決 しなければな らない多 くの課題を抱 えている。 このよ うな中で、より充実 した生涯学習情報を提供するために兵庫県 における学 習情報提供 システムの経緯や システムの内容 を考察 し、 「学習情報提供 システム 」 と「学習相談 」について検討を進 めることとした。 社会教育 における「学習情報提供 システム 」は、ようや く著 についたばか りで、 まだまだ未成熟な分野 であ り、学識者 の論文 も少ない。 このよ うに、学習情報提供 システムの理念や その望ま しい在 り方 については確 固 たるものが未 だ確立 されて い ないが、最近 の国 の動 きの中では、 これ らの ことについて調査研究協力者会議等 に お いてよ うや く方向づ けがなされつつ ある。 したが って、本考察 は国や他 の都道府県 の動向 に も触れて いるが、不十分な点が 多 く、また、その意が十分言 い尽 くされて いない部分があ ると思 うが、 この ことに ついては今後 の課題 として次 の機会 に委 ねることとした。 I 生涯学習社会 にお ける学習情報提供 システムの意義 ・役割 1 学習情報提供 の意義 とその必要性 昭和 56年 6月 の中央教育審議会答申 「生涯教育 について 」では、今後 の教育 の在 り方 に関 して 「広 く社会全体 が生涯教育 の考 え方 に立 って、人 々の生涯を通ず る自 己向上を尊び、 それを正 当に評価す る、いわゆる学習社会 の方向を 目指す ことが望 まれる。 」 と指摘 して いる。 そ して、 「生涯学習 」を学習者が 自発的意思 に基づい て、 各人 に最 も適 した手段 ・方法 で、生涯を通 じて行 うべ きもので あると定義 づ け ている。 さらに、昭和61年 4月 の臨時教育審議会 の教育改革 に関す る第二次答 申において 24 も、教育 の活性化 とその信頼を高 めるための視点 の一つに 「生涯学習体系 へ の移行 を挙 げ、学校教育中心の教育体系か ら脱却 し、家庭 ・学校 ・地域社会 の教育力を活 性化 した生 涯学習社会 の構築を目指すため、人 々の 自主的な学習活動 の促進 の重要 性を指摘 している。 また、平成 2年 7月 1日 、 「生涯学習 の振興 のための施策 の推進体制等 の整備 に 関す る法律 」 (生 涯学習振興法 )が 施行 された。同法第 3条 1項 1号 では、生涯学 習の振興 に資す るための都道府県 の事業 の第一に挙げているのが、学習者 と学習機 会を結 び付 ける学習情報提供 ・学習相談活動 についてである。 これ ら以外にも、学習情報 の提供 について各種 の答 申等 で も述 べ られてお り、 そ の表現 に多少 の差 はあるが、いずれ も人 々の 自主的、 自発的な学習活動を援助する ための手段 として、適切 な 「学習情報 の提供 」が不可欠な ものであるとしている。 2 学習情報 の種類 学習情報 は、学習者が求 めている学習活動 に最適 な学習機会や方法等を提供する ことがね らいである。 したが って、学習活動 の量的拡大や個人学習 の継続、学習の 質 の向上に結 びつ くものでな くてはな らない。地域社会全体 の教育 の活性化を引き お こす ことが大切 である。 当然 のこととして、潜在的 な学習要求を具体的な学習活 動 に 引き上 げることも大 きな課題である。 つ まり、 具体的 な学 習活動 の展開 へ向け て、学習計画 にまで踏み込 ん,だ 学習相談が必要になって くる。 これについては後述 する。 学習情報 は二 つに分け ることがで きる。 一つ は、学習者が学習 したい内容 に係 る ノ 情報であ り、 これを 百科全書的情報 と称 こ 、 もう 一つ は、学習者が学習する際 の案 内を して くれる情報 であ り、 これを案内情報 と称 している。 兵庫県 の生涯学習情報提供 システムで扱 って い る情報 は、指導者、施設、団体 サー クル、事業、情報源、資格、見学、教材 の 8情 報分野であり、 これ らはいずれ も学習 に必要 な案内情報 である。 これは、学習者が要求する最終情報 は内容 その も ,を 得 る機会 は数多 くあり、 基本的 には、学 習者 が 自ら学 ぶ とい ので あるが、それ ら う本来的な意味か ら、情報提供 は案内情報 でよいとい う考え方 に立 つ ものである。 ` 、 しか し、将来 t,こ のままでよ いとい う観点ではない。学習者 ノ の きめこまかなサ ービスを提供す .る ためには、将来、 百科 全書的情報を持 つ施設 ・機関等 とのネ ッ ト ワー クを構築 して対応 しなければな ら ′ない と考 ている。 3 学習情報提供 シス テム整備推進 上の県 と市町 の役割 兵庫県 の生涯学習情報提供 シス テムは、県 と市町が共同 して構築 して きた もので それぞれに推進 の役割 りを持 って いる。 25 (1)県 の役割 ② 情報 の整理、蓄積、管理 市町 へ の指導、連絡調整 ③ 情報提供体制 の整備 ① 鬱)市 町 の役割 ③ 学習相談 の実施 国 学習情報提供 システムのイメー ジ図 社会教育施設等 ― ―¬兵庫県立 1 相談窓 ロ 生源教 囲 1 7 9 2 ・ 市冊r中 央公民,i竿 0県 関係機関 ・施設 . 一 ] 日 ]タ ン 睛育 セ ② 学習情報デ ー タベース作成 のための情報収集 に関 しての協力 学習者 へ の情報提供 ① Ⅱ 学習情報 の収集 ・提供 と学習相談 1 学習情報 の収集 の基本的 な考 え方 当セ ンター では、 平成元年度文部省委嘱事業を うけて、 「デー タベースの教育 。 学習活動 にお ける効果的活用研究 」事業を実施 し、 市町 にお ける学習情報収集 のた めの基準を検討 した。 学習者 のよ り具体的 な情報需要 に応え るためには、県下全域 の情報 と並んで、よ り地域 に密着 した学習情報 の提供が求 め られる。デー タベースに係 る活用研究事業 では、よ り身近な情報を提供す るために市町が それぞれ独 自に情報を収集す るため の基本 となる基準 について検討 し、市町 の学習情報 の粋を拘束するものではない。 どのよ うな情 報が必要か、また、 どのよ うに情報 としての正確 さや信頼性を確保す るかは「プ ライバ シー保護 」、 「社会教育法第23条 」等 の扱 いが市町 によ って、多 少異 なるため、 最終的 には各市町が学習情報収集基準検討委員会 (仮 称 )を 設置 し て検討す るのがよい。デ ー タ収集 の基本的 な考 え方 として次 の ことが考え られる。 (1)学 習機会を豊か にするためには可能 な限 り、幅広 く情報収集すること 26 2)責 任主体が明確 であ り、過去に トラブルを起 こしていない団体 ・組織 ・個人 の 行 うもの 0)一 定 の実績を持 ち、 システ ムの明 らかな もの などである。指導者情報な ど個 々の基準例 は紙面 の都合 で省略す る。 学習情報収集基準委員会 は情報 の信頼度、客観性、有益性を高め情報 の不均衡を 是正 し、 有害 ・反社会的 な情報を除外す ると共に、プライバ シーの侵害を避 け、公 的情報提供機関 として の責任を果 たすため、市町独 自に設 けることが望 ま しい。 な お これは、新 たに設置するの もよいが公民館運営審議会、社会教育委員 の会議、あ るいは生涯教育推進 に係 わる組織 など既存 の ものを活用するの も方法である。 2 学習情報 の活用 と学習相談 ノ て 兵庫県 の学習情報提供 シス テムの端末装置 の操作 は住民 =学 習者が直接操作 し デー タを受 け取 る方法 ではな く、公民館等 の社会教育行政関係者が操作 して受 け取 るシステ ムである。 したが って、学習情報 の活用方法 には、二つのケースが考 え ら れる。 ¨つ は、端末装置を直接操作 する社会教育行政関係者が、検索 したデータを事業 の企画 ・立案や行政 の総合調整 に活用す るケースである。 もう一つ は、学習を はじめよ うとする人 々や学習をすす めてい る人 た ちが、 目的 に応 じてデー タを活用するケースで ある。 (1)社 会教育行政関係者 のデ ータ活用 社会教育行政関係者 のデータベース活用方法 には、次 のことが考え られる。 C)学 習者を集 める事業 か ら、集ま る事業r、 のアプ ローチとして、事業企画運営委 員会 (事 業実行委員会 )な とが、プ ログ ラムや講師 の選定等 を計議する中て、デー タベー スを十三分 に活用 で きるよう援助す ることである。行政中心型 の事業か ら、 ヽ の事業 に切 り替 え る手段 として、 その活用が期待 される。 亡 本来 の意味 の学習者中′ 公民館主事等 がデ ー タを検索 して、全県下 の事業や関係す る事業を検討す るこ とによ り、事業企画 上の ヒ ン トや他部局 との開催時期 の調整 、事業 の連携等 が可能 ② となって、効率 の高 い事業展開を図 ることがで きる。 ③ デー タの収集状況 をグ ラフや統計表 にまとめ、生涯教育推進会議等 へ提出す る ことである。総 合行政 で生涯教育推進体制を確立 しよ うとす る試みが盛 んだが、そ の際 に会議資料 としてデー タを提供すれば、 その会議 の機能を高 めることができる ノ の積極的 な働 きかけと し て、デー タの活用を学習意欲 のある人 々には ④ 学習者゛ヽ 亡ヽ 層 の人 々にも活用 して もらわなければな らない。 その もちろん の こと、学習無関′ 一 人 々に学習要求行動 をいかに起 こさせるかはむずか しいところ であるが、 例 とし て、質 の高 いイベ ン トを企画 して、 自学 へ の刺激を与 えたり、地域 のい ろい ろな場 27 所 ・機会を捉 えて、学習へ の啓発を図 ることである。 ここで、留意す ることは強制 を した り、押 しつ けであってはな らない とい うことである。 9)学 習者 のデー タ活用 学習者 のデ ー タベース活用方法 には、 次 の ことが考 え られる。 つ まり、個人的 な 活用 の視点 とグルー プ ・サークル等団体で の活用、 さらには学 校や企業 の学習教材 としての活用等が考え られる。 ① 個人的活用 については、電話、面接、文書照会等による相談がある。社会教育 行政関係者等 は適切 な対応が求 め られるが、要 は学習 の推進者 は学習者 自身 である ことを基本 にすえ、学習を支援す る立場 に徹することである。 ② 団体等 の活用 については、例えば、 PTAの 研修企画などの際、学校 の教頭等 に任せず、研修部員 自らが システムのある公民館等 で打 ち合わせ会を開 き、必要 に 応 じて講師 の選択を した り、見学先や研修内容を企画することも有効な活用方法で ある。 ③ 学校や企業等 の活用 については、教材情報、見学情報、施設情 報、学社連携事 業等 の案内情報が中心 となる。 このデー タ活用が引き金 となって、新 しい意味 での 学社連携が実現 してい くであろう。 いずれ の場合 も、学習者に対応す る側 に、それだけの専門性を備えた人 材が必要 になる。 以 上、データベースの活用方法 について述 べてきたが、今後 は、 年功序列社会 の 崩壊や高齢化社会 へ の変化 に伴 い、従来 の趣味 ・教養学習中心 の相談か ら、転職 の ための実務学習的な ものや、生 きが い、健康 のための相談等が増え、よ り質 の高 い 内容 のデー タが求め られ るようになると考 え られる。 とすれば、 当然、現在の学習 情報提供 システムを質量 ともによ リー層充実 して、十分な対応が とれるよ う、県 と 市町が一体 とな って、整備拡充 して行か なければな らない。 3 学習相談 の意義 と学習相談員 の専門性 (1)学 習情報提供 にお ける学習相談 の意義 だれ もが、 いつ で も、どこで も必要 に応 じ、その能力 に合わせて学習をすすめる ために、 また地域 の活性化を図 る学習を振興 させ るために、適切 な学習情報 の提供 を図 ることは、今 日的な行政 の責務 である。 また、学習情報提供 と併せて、学習相 談 はまさに表裏 一体 の関係 であると言 える。 学習情報提供や学習相談業務 は、従来か ら図書館 はもちろん、公民館において も 取 り組 んでいるが、 近年、 コンピュー タを駆使 した学習情報 のデー タベース化が図 られ るよ うになった。 このため、学習者が 自分 の学習要求を考慮 しつつ 自分 自身 で 必要 な情報を効率的 に検索す ることが可能 となる。情報検索に関す るご く簡単 な操 28 作を覚 え、デー タベー スにアプ ロー チするだけのことだか らである。第二者 に介在 して もらわな くて も、必要 な情報を引き出す ことができる。 に もかかわ らず、学習 情報提供 では学習者 とデータベースを結 ぶ第 二者、す なわち学習相談員 の存在が重 ているのはなぜだろうか。 視 さね′ 前述 の平成元年度文部省委嘱事業 「デー タベースの教育 ・学習活動 における効果 的活用研究 」では、学 習相談 の効果的在 り方 について、亜細亜大学教授 平沢 茂 氏か ら提言を得 たので、次 に列挙す る。 ② 学習課題 の明確化を助 けること データベースヘのアプ ローチを助けること ③ プ ライバ シーに係わ る情報を チェ ックす ること ④ 情報 の精選を助 けること ⑤ 生涯学習者を育てること ① などである。 これ らの うち、学習情報提供を通 じて、生 涯学習者を育てるために は、道案内 としての学習相談 は重 要 な意味を持 ち、 その意義 はきわめて大 きい。 2)学 習相談員 の専門性 コンピュー タを駆使 して、 人 々の学習相談 に応 じる新 しい職種 として、学習相談 員が誕生 した。かつての社会教育施設 での学習情報提供や学習相談業務 は、講座や 催 しものが主事業 と考 え られて いたときは、む しろ従 の立場 の業務 であ ったといえ る。民間教育産業 の台頭が著 しい今 日、また、学習機会が個人を中心 として展開 さ れて いるい ま、今後 の公民館 の主要な対応 は学習情報提供や学習相談 であ り、 それ が 主座を占める時代 となるであろう。 このよ うに考 える時、片手間で対応 していた 学習相談 は立派 に独立 した主要な業務 としてその専任制や専門性が期待 される。専 門職 とす るには議論 の余地が大 きいが、仕事 の内容か らみれば、学習相談 の仕事 は 訓練 と習熟 なしにはできるものではない。必要 とされ る専門性 の要素を列挙す ると ① 学習者 の要求を深 く的確 に把握す る能力 ② 学習者 の主訴を洞察する能力 ③ 学習者自身 の考 えに基づいて適切 な助言を与 える能力 ④ 学習者 に客観的 な 自己分析を させ る能力 ⑤ 学習者 の相談内容を学習化 の方向 に導 く能力 ⑥ 情報機器を操作す る能力 ⑦ プ ライバ シーの保護 に留意す る判断力 ③ 主観的評価をせず、客観性を持 って、学習情報を提供す る能力 ③ 人 々か ら親 しまれる人間性 などである。 Ⅲ 兵庫県 にお ける学習情報提供 システムにつ いて 1 構築 の経緯 昭和 46年 の 「社会教育審議会答 申」、昭和 61年 4月 の 「臨教審第 2次 答 申」 などによ り、行政 と して、 国民 の学習要求 の多様化、高度化や 自由時間 の増大、学 習者 の 日常生活 圏 の拡大 に対応 して学習情報 の ネ ッ トワ ー ク化 を図 るとと もに、学 習者 に対す る情報提 供、相談体制 の整備 を図 ることの重要性 が指摘 された。 (佐 藤 守他 ,1989)。 また、平成 2年 7月 に施行 され た 「生涯学習振興法 」 において も、都道府県 にお いて 「生涯学習 」 の基盤整備 のため、第一 に取 り組 まなければな らない事 と して、 「生涯学習情報 の提供 と相談体制 の確立」を挙 げて い る。 このよ うな中で、 文部省 は昭和 62年 度か ら、国の補助事業 と して 「学習情報提 供 システム整備事業」を ス タ ー トさせ た。 国 の補助事業 を受 けて現在 13府 県 におい て 、学習情報提供 システムの整備 が完了 して い る。 このよ うな生涯学習 に関す る情報提供 システムの整備 は県 レベ ルだ けで な く、市 ベ レ ルおいて も実施 され情報 の提供が行 なわれ つつ ある。 従来、各地 の社会教育施設 において は住民 の学習相談 に応 じて 「学習相談」を行 って きたが、 それ は社会 教育主事 や公民館主事 の経験 や既存 の知 識 に依存 した もの であ り、高度化 、多様化、個別化、広域化す る住民 の学習要求 に充分 な対応がで き に くい状況 にな りつつ ある。 学習情報提供 システ ム整備事業 は コ ン ピュ ー タネ ッ トワ ー クを用 いて 、大量 のデ ー タを 「デ ー タベ ース」 と して コ ン ピュー タで蓄 積、加工 し、 迅速 に提供す る目的 で実施 に移 された国の事業 で あ る。 兵庫県 において は、昭和 60年 度 の社会教育委員 の会議 によ って 「兵庫県 におけ る生涯 学習情報 システム整備 の方 向 につ いて 」 の答 申が 出された。 本答 申は兵庫県 にお ける生涯 学習社会 の構築 のための生涯学習情報提供 の あ り方 につ いて 具体的 な 提言 を して い る。 その 中で、① 多様 で豊富 な生涯 学習デ ー タバ ン クの活 用 によ り、学習者 の利用 目的 に適 合 した学習情報 の検 索や個別学習が可能 にな る。 ② 県行政 に あ って は全県 的立場 か ら先導的役割を果 たす ため、生涯学習情報 の システ ム化を試 み るとと もに、 モデル事業、市町を支援す る事業 を通 じて、 兵庫県 にお ける生涯 学習社会 の建設 へ の道を進んで行 くべ きであ る。 と提 言 して い る。 また、生涯 学習情報 の システム化 のため、 ① 情報 の収集 システムの確立 ② 情報 の処理 システム ③ 情報 の提供 シス 30 テムについてふれt情 報の種類と収集の範囲を具体化するとともに、本 システムの システム化と整備のため、市町の教育・文化施設との連携協力の必要性を強調 して いる。 さ らに、嬉野台生涯教育 セ ン ター に 「兵庫県生涯学習情 報 セ ンター」を設 立 し、 システ ムの段階的整備 の方 向 を示 して いる。 (昭 和 61年 3月 兵庫県 社会教育委員 の会議 ―兵庫県 における生涯学習情報 システ ム整備 の方 向 につ いて ― 答 申) 本答 申 を受 けて 、昭和 61∼ 62年 の マ イク ロコン ピュー タ教育利用 開発事業 の 中で、 「 兵庫県 立嬉野台生涯教育 セン ター と して 社会教育施設 におけるマ イ ク ロコン ピュ ー タの教育利用 につ いて 」 とい う報告書 をま とめて いる。 人材情報 の検索 と提供 ② 施設利用情報 の管 理 と提供 0ソ フ トウ ェア の 内容 を掲 ③ 施設 の利用方法 に関す る相談 ④ ハー ドウ ェア げ、 ハー ドウェア と して 16ビ ッ トマ イ コ ンのFM-16β を ソフ トウ ェア として dBASE― それ によると、① Ⅲを用 いて 上記 のプ ロ グラ ム開発 を行 って い る。 しか し、 多量 のデ ー タに対応す るた めには マ イ コ ン レベ ルで は限界 の あ る こと も 認 めて い る。 (マ イタ ロコン ピュー タの教育利用 につ いて 、昭和 61、 62年 3月 ) これ らの答 申や報告書 を土台 に、昭和 62年 度 か らス ター トした国 の 「学習情報提 供 システム整備事業 」 を群馬県 とともに、兵庫県学習情報 提供 システ ム整備推進事 業 と して ス ター トさせ、昭和 63年 3月 28日 を も ってオ ンラインシステムによる情報 提供 を開始 し、現在 に至 って いる。 しか し、生涯学習 に関す る各種 の情報 を 「デ ー タベ ース化」 し、 コ ンピュー タ通 信 システ ム と して提供す る ことは生涯学習 の支援 システムと して確か に優 れて い る が 、 その充実・ 発展 のためには幾多 の解決す べ き課題 を抱えて い る。 ここで は、全国 に先駆 けて整備拡充 して きた 「兵庫県学習情報 提供 システ ム」 の ヘ 現状 を分析 し、県 レベ ルでの生涯学習 の提供 の在 り方 と今後 の全 国 ネ ッ トワ ー ク 向けた方 向性 につ いて 検討 した い。 2 生涯学習情報提供 システムの全 国的 な動 き 昭和 62年 か ら実施 された 「学習情報 提供 システ ム整備事業 」 によ り、平成 2年 度 まで に生涯学習情報 提供 システ ムを整備 し、供用 を開始 して い る府県 は表 1の とお りであ る。 また、各府県 の システムの特徴を表 2に 示 した。 表 2に よると、各府県 の システムの 開発 は当該県 にまか された ため、 ハ ー ド、 ソ フ ト両面 にお いて 独 自性 が強 く出て いる。 へ 文部省 は生涯学習 に関す る学習情報 提供 システムの整備予定 の県 の方 向を示す ため、学習情報 提供 システムの整備 に関す る調査協 力者会議 の報告 に基 づ き システ 31 表 テムの標準化案を提示 し、 標準化 の必要性 として、次 学習情報提供 システム整備府県 1 府 年度 昭和 62年 度 昭和 63年 度 平成元年度 県 の 5項 目を挙げて い る。 名 ① 都道府県 にお ける シス ステム整備 の支援 ② システム相互間 の円滑 な情報交換 ③ 全国的 な生涯学習情報 の効果的 な収集 と流通 の 兵庫、群馬 大 阪、愛媛 富 山、滋賀、和歌 山、青森 促進 平成 2年 度 宮城、 山形、栃木、神奈川、広 島 デ ー タベ ース資産 の有 ④ 効活用 ⑤ 表 2 生涯学習情報量の確保 各府県 の システムの特徴 端末側 ホ ス 卜側 公衆 3回 線 市販 パソ コン 2MB 2機 種 t\171 650KB 以上 スタ デ 容量 OS 不要 パソ コン 1機 種 ソ フト 公衆 8回 線 11用 650KB 以上 市販 ソフト 自末 ト 独端 力 650KB B M上 0 2以 自発ト 独開 ” バ` ′ コン 3機 種 以上 自末ト 独端 カ PⅣ 自発ト 独開″ 15m 以上 U手 順 2400bps 半二重 無手順 2400bps 半二重 」 UST― PC 4800bps 半二重 無手順 2400bps VPXR Iソ フト ⅣP SS OEⅢ 汎 用 コンピュ 17MB タ 680MB 線1 衆回X D 公 5D 兵庫県 胸自 場 1硼 パソコン 4/AI開 発 線1 衆回 用 公 4専 大阪府 特 定2 ACOS 独 自 ソ フト 0 D ル由 24MB 県 市販 通信手順 S M 訓 市販 ソ フト 0 D 公衆 3回 線 主記憶 容量 S M 汎用 パ ソ コン 機種 CⅣ P AS 群馬県 ーカー メ 特定 ソ フト 公衆 8回 線 汎用 コンピュ 12MB ータ 通信 ソ フト 自発ト 独開 力 青森県 OS 卜定 ト メ .特 カ 汎 用 コンピュ タ 回線 数 硲 0 D 愛媛県 量 機種 信ト 通力 夕 力容 主記憶 容量 県名 半二重 TTY 2400bps 半二重 HLDC 2400bps 半 二重 32 また、 「生涯学習情報 の分類 とモデル様式」 によ り生涯学習情報 のデ ー タベ ース 構築 のための標準案 を提示 して い る。 それ によると、生涯学習 に関す る情報 を 6つ の分野 に分類 し (表 3参 照 )、 それ ぞれをさ らに中分 類、小分類 に、大分類、 中分類 は コー ド分類 に し、小分類 は 自然 語検索を前提 に コー ド分類 して いない。 さ らに、全 国 ネ ッ トワ ー クを想定 した情報 の整理 や通信 のための技術的 な課題 の 検討 に も入 って い る。 表 3 生涯学習情報 の分類標準案 1 学習 機 会 団体 ・ グ ループ 12 3 4 6 00 00 ∞ 0 8 9 1 2 3 4 6 7 0 0 0 0 ∞ 0 0 0 0 Ю H 総合施 設 社会教育施設 文化施設 体育施設 福祉施設 農林漁業施設 商工労働関係 施設 試験 。研究 施設 野外活動 レタ ーション リエ 施設 学校 等 その 他施設 3 8 9 1234∞ 6 0 7 0 卜0 0 000 0 生涯学習 人文社会科学 自然科学 産業・ 技術 芸術・ 文化 体育・ スよ―フ レタリェーション 家庭生 活 趣味 市民生活 国際関 係 その他 4 指導 者 生 涯学習 人文社会科学 自然科学 産業・ 技 術 芸術 0文 化 体育・ スぶ―ツ ェーション レタリ 家庭生 活 趣味 市民生 活 国際関係 その他 生涯学習 人文社会科 学 自然科 学 産業・ 技術 芸術・ 文 化 体育・ スポーフ レクリェーション 家庭生 活 趣味 市民生 活 国際関係 その他 6 各 種資格 3 兵庫県学習情 報提供 システ ムの特徴 昭和 62年 度 か らス タ ー トした 「学習情報提供 システ ム整備事業 」 の補助 を受 け、 兵庫県 は兵庫県立嬉野台生涯教育 セ ンター にホス トシステ ムを整備 し、昭和63年 3 月 に県下 21市 町及 び県関係施設 14か 所 の端末装 置 とオ ン ライ ンによ る情報提供 を開 始 した。 現在、県下 の全市 町 (91市 町 )及 び27の 県関係施設 と コ ン ピュ ー タ通 信 によ る生 涯学習 に関す る情報提供 を行 って い る。兵庫県 にお ける端末 の設 置状況 を表 4に 示 した。 (1)シ ステ ムの特徴 表 4 兵庫県 における端末 の設置状況 ホス トコ ン ピュ ー タに小型 の汎用機 (M730/4)を 、端末 機 と して、FA00M9450 Σmk Ⅱ 年度 市 町 昭和62年 度 21 昭和 63年 度 22 平成元年度 37 こ螢言十 県 計 91 ホス トのOSは OSⅣ /ESCPC Ⅲ、 35 端末 のOSは APCSⅣ で、 そ の他 2 24 の応用 ソフ トは この環 境下 で 0 37 14 平成 2年 度 合 及 びFMR-70Σ を用 いて い る。 27 運用 されて い る。 通信 は分 岐回線網 で現在公 22 衆 回線 5回 線、 DDX網 1回 線 118 で接続 され、伝送制御方式 は HLDC制 御手順 であ る。 また、 伝送速度 はDDXが 2400bpsで で公衆 回線 が 2400bps,通 信 モ ー ドはddxが 全 二 重、公衆 回線 が 半 二 重 であ る。 表5 に兵庫県学習情報提供 システムの ハー ド構成 を示 した。 本 システムは稼働以前 に運 用 されて いた兵庫県財務 会計オ ンラインシステ ムの県 関係端末 の一 部 を共用す るた め、 ソフ ト開発、通信手順 に財務会計 オ ン ライ ンシス テ ムとの整合性 を持 たせ ることに ウ ェイ トが 置 かれた。 ホス ト用 のデ ー タベ ース管 理 ソフ ト及 び通信 関連 の応用 ソフ トはCOBOL言 語 で独 自開発 された。端末 側 のデ ー タ検 索 ソフ トはAPCSⅣ の環 境下 で動 く事務用 BASICで 作成 されて い るため、端末機が 限定 されて い る。 34 表 5 兵庫県学習情報提供 システム ハー ド構成 メー カー・ 機種 機器名 ホ 数量 ヽ フア、 ラ 演 算処 理 、 記 憶 制 御 、 命 令 ′ ‐ ― ― ― ― ― ― ―――――― ― ― ― ― ― システムバス作1411 中央処理装 置CPU コス モリ17MB メ ン ト 主記憶装置MSU 肝30/4 富士通 ピ 備考 1 主記憶制御装置MAC │ タ チ ャネル スプロセッサー) SVP(サ ービ /1MPし 、保守 。診 断コンソル シス テムョンソール、 ワークステーション希1律 Ⅱ MXC,MTA2,FA F6262K,F6286D 1 自動運転制御、 システム監視 磁気テ ープ装 置 F616A 2 オフイスプ リンタ F6677A 1 ジヨプ リス ト、デ ー タベース リス ト ロー カル端末 F9450 ΣMk Ⅱ 2 ローカル端 末、 ワタステション 、漢字 プリンタ モデ ム FACOM191lHA DDX DT-2405EIM 1 専用回線用 (県 関係機関・ 施設用 ) 無停電源装置 FA00M987G 1 停電時 の緊急非常電源装置 MTA2に より市雌]さ れる NCU内 蔵、回線 自動切断 。自己診断 県機関、施設 。市町端末装置 F9450 ΣMk Ⅱ、漢字プ リンタ、モデ ム、 DDX終 端装置 (91市 町、27県 関係施設 ) FMR 70 Σ、漢字プ リン タ、 モデ ム (11市 町 ) システムの特徴 は次 の点である。 ① キ ーボ ー ドによるデ ー タ検索用 として、画面 ガイダンスによ り目的 の情報を 検索・ 照会 しやす いよ うに操作性を重視 した。 ② 広域 の市町 とのデ ー タ送受信 のため、通話料金をで きるだ け押 さえ るよ うに 、端末側 に検索用 ソフ トを持たせた。 ③ 県 と市町の協力体制 によるデ ー タベースの維持運営 の観点か ら、デ ー タ発生 源 (市 町端末 )よ リリアルタイムなデ ー タ更新作業がで きるよ うに した。 ⑤ 個人情報保護 の立 場か ら、 IDカ ー ドとパスワー ドによ リバ リアを設定 し、 35 不特定 の人がデ ー タを入手で きな いよ うに した。 (2)端 末機 によ る情報入手操作 端末機 による情報入 手操作例 を図 2に 示 した。 業務 は① 検索・ 照会、②登録・ 修 正・ 削除、③ メールの 3つ に別 れてお り、検索 ・ 照会 はデ ー タを取 り出す業務、登録・ 修 正 0削 除 はデ ー タの メンテナ ンス、 メ ール は通信業務 で あ り、相互 の連絡 や イベ ン ト情報等 を入れ るよ うに して い る。 端末 による処理 業務 の流れを図 1に 示 した。 」OBメ ニ ュー lDカ ード 入力画面 業務選択 画面 検索・ 照会 選択画面 登録・ 修正 削除画面 業務番号選択 業務番号選択 登録・ 修 正 削除処理 図 1 端末装 置 による処理業務 の流 れ 業務番号選択 36 ①初期画面 メニュー画面でE互 コキーを押 した後 の 画 面 ② IDカ ー ド入力 ① で 入力 を押す。 検索 。照会は 〔K〕 のカー ド 登録 ・修正 ・ 削除及 び メール は 〔M〕 の カー ド 但 し、 メール受信 は 〔K〕 で も よい ③業務選択 前 文参照 tolaair!trrt tlla.t(!rri, o ④検索パターンの選択 カー ソルの移 動 または数字入 力 に よ り選 択 図2 端末装置 による情報入手操作例 37 (3)シ ステムの利用状況 昭和 62年 に供用 を開始 してか ら、 現在 にいた るまでの各情報 の登録件 数 の推移 を 表6に 示 した。 各情報 の登録作業 は市 町 の場合、 それぞれの端末か ら必要 に応 じて なされて い る が、県関係 の情報 は10月 頃 に収集・ 整 理 し、 一 括 して外注 パ ンチ によ り磁気 テ ープ 上 に記 録 し、 バ ッチ処理で登 録 して い る。 共用 開始後、利用頻度 の 高 い指導者情報 を中心 に12、 000件 強 の情報が新規登録 されて い る。 しか し、新 たな情報 の発掘 や民 間 の情報 の充実等、質・ 量 ともに今 後 さ らに拡 充 しなければな らない。 表 6 兵庫県学習情報提供 システ ム各種情報登録件数 の推移 イ 指 導者 施 日 召禾日644再 日 召禾日63生 F 平成元年 平成 2年 平成 3年 平成 3年 4月 12月 5日 3月 31日 3月 31日 3月 31日 9月 1日 1 3、 258 3、 676 1、 496 1、 593 2、 916 3、 309 設 団体・ サークル 398 情報源 299 4、 3、 460 366 1日 554 5、 359 5、 469 619 1、 767 1、 674 375 3、 460 3、 479 459 393 462 379 462 406 事 業 資 格 454 452 452 452 452 見 学 827 915 915 920 922 教 材 合 計 1、 8、 969 1、 1、 1、 1、 6、 029 6、 601 8、 132 8、 157 8、 157 7、 708 18、 372 20、 899 21、 956 22、 021 38 図 3、 図 4、 図 5を もとに各種情 報 の利用傾 向を分析 した い。 月 男 I」 ホ リ 電 υ ξ況 の 推 - r/r-zl*< -. +fr 3 4It ----t/r-al*.< 3000 、ヽ 、 2000 1000 移 +fr,2€tl 4000 │ │ ミミン 3く「 :, 図 3に よると年 間 の総利用件数 は約 2万 件程度 で、導入市 町 の多 か った昭和 63年 、平成元年 は市 町 へ の端末導入時期 の 9月 ∼ 1月 に 利用件数 が急激 に増 えて い る。 平成 2年 度 の利用状況 は端末設 0 置市 町 が H市 町 と少 なか った こと 4 5 6 1 3 9 0 1 2 1 2 3 月 と、導入時期が年度末 にずれ こん 図3 月別利用件数 の推移 だため、標準的 な利用状況 を示 し てお り、今後 の利用傾 向を推定す る参考 にな る。 これ によると、 一 般 に年度 当初 登録・ 修正・ 1657件 検 索・ 照会 (9 40 %) 15801件 (905%) に利用 が 多 く、 だん だん減 少す る 傾 向が 見 られ る。 この ことは、団 体・ サ ー クル等 の情報を学習者 が 求 めて くるのが 、 4∼ 5、 6月 で ある ことと、社会教育施 設 で の、 (平 成 図4 2年 度 ) 検 索・ 照会 と更新件数 の比較 学級・ 講座 の講 師選定 が 年度始 め に集 中す る ことを示唆 して い る。 図 4か ら、総利用件数 (ア クセス件 数 )の うち、登録・ 修 正・ 削除 の 質格 (284件 ) 指導者 団体 56.9% (8993件 726% ) 割合 が 9.49%と 少 ない。 これ は、 施設情報や資格、情報源情報 等 の デ ー タの内容が ほとん ど動か ない ことに もよるが、市 町の担 当者 が 更新業務 の操作 に慣 れて いない こ とと、更新作業 に時間がかか り、 施設 ス タ ッフの少 な い市 町公民館等 に 177% (2797件 ) (平 成 図5 2年 度 ) とって 負担 が大 きい ことを裏付 け る。 情報検索・ 照会件数 また、 図 5は 検索・ 照会 の総件 数 の うち、指導者 の検索 が56.9% 39 と圧倒的 に多 い ことを示 して い る。学習者 が主 に必 要 とす る資格、情報源、教材、 団体・ サ ー クル情報 の利用割合 が あま り伸 びて いない。 これ らの ことか ら、以下 の ことが 考 え られ る。 ① 本 システムの設 置場所 が 市 町社会教育施設 (公 民館等 )で あ り、端末操作担 当者 が 市 町 の行政職員 で あ ることか ら、現状で は事業計画等 の講 師選定 のため の指導者情報 の検索 が 多 い。 ② 公民館等 の社会教育施設 での事業 が 講座 開設等 の事業 に偏 り、 自主的 な学習 者 の育成 をめざ した学習相談業務 にあま りに移行 して いない。 そのため、 一 般 の学習者 へ 本 システ ムのPRや 利便性 が 周知 されて いない。 端末操作 の 直接 の担 当者で あ る公民館等 の職員 に対す るア ンケ ー トの集約結果 を次 に示 した。 ① 都市部 の公民館 では学習相談が急増 し、人手不足 のため、 システムのPR を積極的 にや ると、他 の業務 に支障 を きたす。 ② 端末操作 に慣 れた職員 が配 置換 になると対応 が 非常 に難 しい。 (市 町公民館 の主 事 は一 般行政職 のため、人事異動 が頻繁 である) ③ ④ 農村部 において は地域住民 の学習時間が と りに くい状況 が ある。 異機種 間 のデ ー タ交換 が 可能 な システ ムに し、 ロー カルデ ー タベ ー スの構築 を して欲 しい。 このよ うに、公民館等 の社会教育施設 にお ける人的環境 は非常 に厳 しく、相談業 務以外 の業務 が 多忙 な ことか ら、住民 のための学習情報 の提 供 や学習相談 が充分 に で きに くい実態 が あ る。 また、本 システムが 専用端末 のみをサ ポ ー トして い る現状 を改 め、異機種 の パ ソ コ ンで も情報入手が可能 な ソフ トの 改善 を強 く求 めて い る。 4 兵庫県学習情報 提供 システ ムの課題 供用 を開始 してか ら今年で 5年 度 を迎え、 ハー ド面 の ライ ンア ップは完備 して き たが 、今後解決 しなければな らな い多 くの課題 を抱 えて い る。 (1)情 報 の質的充実 と量的拡大 本 システ ムのデ ー タベ ー スは大分類、 中分類、小分類 そ して 自然語 で あ る要 ロヘ 入 り、最終 目的 の情報 へ 到達す る しくみ にな って い る。 「 平成 2年 度 にデ ー タベ ースの検索 を容易 にす るため、 要 目辞書 」を作成 し、担 40 当者 の便宜 を図 ったが 、時代 の流れ とともに新 たな要 目を付加す る必要 が 生 じて い る。 また、民 間情報等 の新 たな追加・ 拡充 も今後 の課題 とな って い る。 (2)端 末設置数 の増加 現在、 91市 町及 び27の 県関係施設 の端末 とネ ッ トワ ー クを組んで い るが、人 口が 50万 人 の都市 も、 6千 人 の 町 も 1端 末 とい う現状 で あ る。 大 きな者F市 には公民館 の分館 (中 央館 に対す る地域館 )が それぞれの地 域 に設置 され、生涯学習 に関す るサ ー ビス を行 って い るが、本県 の学習情報提供 システムは 特定端末 のみをサ ポ ー トしてお り、孫端末 ヘ ネ ッ トワ ー クを広 げ る技術的 な課 題 が 現状 で は解 決 されて いない。人 口の多 い都市部 の地域館 へ情報提供 を広 げ るため に は、 中央館 をア クセスポ イ ン トに した ロー カルデ ー タベ ースの考 え 方 とCD― ROMに よ るオ フラインサ ー ビス によ る ロー カルデ ー タベ ー スの考 え方 を検討 して い る。 しか し、 これ らの 問題解決 のためにはホス ト側 の ソフ トの改善 や 通信 ソフ トの 改 善、端末 のOSの 問題、通信手順 の方法 の検討等多 くの課題 が残 って い る。 端末装 置を増 や し、 よ りきめ細 か な情報提供 を実 現す るためには、異 なる機種 の 端末機 に も情報 が提 供 で きるよ うに汎 用性 の高 いOSに 替 え、最新 の メデ ィア の導入 等 も検討 しなければな らな い。 ま た、本 システ ムはデ ー タ通信用 の通信手順 (HLDC)で 文字情報 を提供 して い る が 、開放的 なネ ッ トワ ー クづ くりのため、通信 プ ロ トコルの見 直 しも必要 になる。 (3)参 加型 の情報提供 検索・ 照会、②登録・ 修 正・ 削除、③ メール の 3つ の業務 を行 って い るが、 BBSや フ ォー ラム等 の参 加型 の機能 が 整備 されて い 本 システムは前述 したよ うに、① ない。 メール機能 は利 用 の方法 によ って は、 参加 型 にな りうるが充分 な もの とは言え な い。 このよ うな生涯学習提供 システムはデ ー タベ ー ス情報 の提供 だ けでな く、端末 操 作者 が 参加 し、情報 を交換 しあ い、相互 に刺激す る ことによ り、成長す る システム に して い く必要が ある。 今後、 システ ムの改善 の段階 で これ らの課 題 は必ず解 決 しなければな らな い。 (4)学 習相談員 の配 置 と育成 今 日、生涯 学習 の提供 にかかせ な い存在 と して 、学習相談員 が あ る。 成人 を対 象 と した生涯 学習 は学校教育 と次の 点で異 な る。 41 学校教育 の場 は、生涯学習 の基礎 を学 ぶ 場 で あ るか ら、専 門職 で ある教 師 が 効率 的・ 計画的 に指導す る意 図的教育 の色彩 が強 い。 しか し、成人 を対象 と した生涯学習 は基本的 には学習者 の 自由意思 に基づ き、 自 主的 に運 営 され なければな らな い。 ここに、専 門職 と して の学習相談員 の存在 が ク ローズ ア ップ して くる。 学習情報 の提供 と学習相談 は表裏 一 体を な し、 多様 で個性的 な学習者 の ニ ーズ に 応え る必要が あ る。学習者 に学習 のための ガイダンス とカウ ンセ リン グを行 う学習 相談員 は コ ン ピュー タ等 の ニ ュー メデ ィアを操作す る技術 と社会教育 に関す る広 い 知識 と経 験 を持 った人材 が今 後求 め られて くる。 生涯学習情報 の提供 のため には、 ハ ー ド的 システ ム以上 に人 的 システ ムの充実 が 必要 とな る。 (5)多 機能端末 と して の多角的利用 FACOM9450 Σmk Ⅱ及 びFMR-70Σ はEPOフ ァ ミリーの パ ッケ ー ジソフ トをサ ポ ー ト して い る。 FMR-70Σ はAPCSⅣ 及 びMS― DOSの 2つ のOS下 で 動作 して い る。 市 町 に導入 された これ らの端末 は単 に生涯学習 のための情報 入手の みで な く、公 民館等 の社会教育施設 のOA化 の強 力 な味方 にな りうる。 現在、県下各 地 に 出向 いて い って 出前 のOA研 修 を行 って い るが、計画的・ 組織的 に研修 が で き、端末機 の有効活用 がで きるよ うにセ ンタ ー に パ ソ コ ン研修用 の シス テムを整備す る必要が あ る。 (6)全 国的 なネ ッ トワ ー クヘ 向けた課題 文部省 の 「学習情報提供 システ ムの整備 に関す る調査研究強力者会議 」 によ り、 全 国的 なネ ッ トワ ー クヘ 向け た課題 の検討 が なされて い る。 平成 2年 度 にす で に システ ムを導入 し運用 して い る近畿圏 の大 阪、兵庫、和歌 山、 滋賀 の 4府 県でNTTや 富士通、 日本電気等 の協力 を得て、近畿 圏ネ ッ トワ ー クの実 験 を行 った。 この試 み の 中で、多 くの技術的 問題 を解決 し、 ネ ッ トワ ー クが可能 にな ったが、 多 くの 問題 点 も出て きた。 これ は、 各県 において それぞれ の システ ムが 独 自に開発 された ことに起 因す る。 ① デ ー タフ ォーマ ッ トが 各県 毎 に微妙 な差異 が あ り、共通項で情報 の提供 を で きるよ うに したた め部分的 に欠落す るデ ー タが あ る。 ② 通信手順、 ソフ トのつ くりが 異 なるため、 コ ンバー ト用 の ソフ トをそれぞれ の県毎 に作成す る必要 が あ る。 以上 の ことか ら、全 国的 な生涯学習情報 の提供 ネ ッ トワー クを構築す るためには 42 デ ー タベ ースの構造 とデ ー タフ ォーマ ッ トの標準化が 前提 とな る。 また、通信手順 は簡易 な手 順 を導入 し、 開放的 な システムにす る必要が あ る。 5 ま とめ 生涯学習 のための基盤 整備 の一 環 と して、生涯学習情報提供 システ ムの整備事業 は今 後全 国 の県、市 町村 へ 波及 し、 充実 されて い くことになるが、すでに整備 され た府県 は、先行県 と してそ の ノ ウハ ウを今 後 開発す る県 へ 伝え るとともに、 自県 シ ステムの改善 に努力 しなければな らな い。 また、学校教育 の分野で も教育 デ ー タベ ースの構築 とそ の改善 はます ます進 む こ とが予想 され る。 社会教育 において も、学校教育用 デ ー タベ ース との情報交換 を進 め るとともに、 優 れた点は大 いに参考 に しなければな らな い。 情報機器 の進歩 と通信 システ ムの改善 と相 ま って、情報 の提供 と相談 を支 え る学 習相談 の事例研究 や相談技術 の 向上 も今後 の研究課題 で ある。 全 国的 なネ ッ トワ ー クづ くりにむ けた環 境整備、 デ ー タベ ー スの標準化、通信手 順 の統 一 等 の課題 も今後真剣 に議 論 され なければな らな い。 生涯学習 の条件整備、 とりわ け学習情報提供 システ ムの整備・ 拡充 は今 後 ます ま す高 ま るで あろ う学習者 の ニ ーズ に応え 、生涯学習社会 を実現 して い くための行政 におけ る今 日的課題 である。 <参 考文献 > 1 2 他編 :生 涯学習講座 5、 第一 法規、 1989 兵庫県教育委員会 編 :デ ー タベ ー スの教育・ 学習活動 にお ける効果的活用 に 関す る具体的 0実 証的研究、 1990 3 全 国 の生涯学習情報提供 システム化 に関す る調査研究協力者会議報告 :生 涯 佐藤 守 学習情報 の分類 と様式 の標準化化 につ いて、 1989 4 山本 恒夫他著 :学 習情報 の提供 と活用 (生 涯学習 テキ ス ト⑨ )、 実務教育 出版、 1987 5 兵庫県 立嬉野台生涯教育 セ ン タ ー発行生涯教育情報 「うれ しの 台」NO.46∼ NO.56 、 1987-1989 研究者 協力者 坂□ 明巳 坂□ 隆康 兵庫県 立嬉 野台生涯教育 センター主任指導主事兼振興課長 指導主事 兵庫県 立嬉野 台生涯教育 センター 岡井 豊英 兵庫県 立嬉野台生涯教育 センター 事務職 員 43 研究テ ーマ「 自然学校等野外活動 のプ ロ グラム開発 とその評価 に関す る研究」 研究開発委員会 は じめに 今 日の我 が国 は、経済的に豊かな社会を形成するとともに、情報化 、国際化、 核家族化 な ど構造的 にも内容的 にも社会の変化が著 しく進んで いる。 しかも、そ れ らは、今後も ます ます拡大 し、加速する ことが予想 される。 このよ うな中で、恵まれた物的環境 、教育条件も与え られて いるが、反面、子 どもの実態は、次 のような多 くの問題 を抱 えて いる。す なわち、 ・時間 を気に しなが ら生活 し、長時間遊 ′ ぶことを忘れた子 ども 。外よ り内遊びが多 くな った子 ども 。物 を作 ることを忘れた子 ども ・遊 ′ ぶ仲間がな く、友 だちが少な くなった子 ども 。管理 され 、その管理 に慣れ切 つて 自主 的な行動 ができない子 ども な どが報告 されている。 そ して 、 これ らの問題は、ゆとりのな い生活、人間関係 の希薄化、行動面の消 極性 、自らの行動 を選択 し実践す る意欲 の不足等 に起因 して いると考 えられてい る。 したが って、 この ような子 どもの実態 に対応するためには、 「心身 が健康で こ ころ豊かな人づ くり」が教育 の緊急 の課題 になるとともに、 このような社会 の現 状 や変化 に対応 して、現在及び将来 を主体 的 に生きていくことができる資質や能 力、すなわち 自己教育力の育成 が課題である。 この ような能力や態度 の育成 を図るためのひ とつの方策 として、 自然学校が実 施 された り、生 活科 の問題 が論議 された りして いる。 自然学校等 の野外活動は、図 1に 示す通 り、 自然や人 と向き合 う中で 「感動体 験 」や 「生活体験」をす る。そ して、その 中で、人 としていか に生きるか 、 自然 の 中で どう人が生かされているか という「 自然 と人 との共生」を中核 にすえた教 育活動 である。 また、 自然学校 は、 5泊 6日 という連続 した活動を通 して 、学校 とはひ と味 ちが つた直接体験 を総合的に与 える場 として実施 されている。 、 も 自然学校等野外活動で企画 されるプログラム 内容 は、人や 自然 との′ れ合 いに よ つて期待 され る 「感動体験 」 と「生活体験」に分類 される。 感動体験 は五感 を通 して、色、形、匂 い、音、熱 な ど 自然 の美 しさを心 で感 じ、 44 また、 自然 の神秘 さに驚 き、恐怖 に耐え る ことを知 り、畏敬の念や情操 を陶冶す るもの と考え られる。 図1 自然学校等野外活動 の構造 心身 ととも健康で こころ豊かな人づ くり 自主性 ・倉1造 性 嵐 ͡ ― 「― 感動体験 1畏 敬 の念、情操 の陶冶 │ ゝ ―生活体験 ―――――――― ― 充実感、満足感、成就感 ↑ ↑ 知恵、技 の習得 … 自然 との対応 1驚 き、恐怖 ↑ │ 1自 然を五感で ↑ 自治能力→ 自立 │(色 、形、匂 い、音等) 協力、共同→ 自律 主体的活動・楽 しさ ― 自然 と人 との共生 (さ ゜ まざまなフ ログラム) さらに、生活体験 を通 して、 自らの生活 を自らの手 で作 りだそう とする 自立意 識、つ まり、仲間 と協調 した り協力 した りする大切 さを生で体験 し、充実感や満 戦す るの 足感等 を味わ つた りする。また 、先人が作 りだ してきた知恵や技等にツヒ も大きな意義である とされて いる。 これ ら感動体験 と生活体験 の関係 を示せば、感動体験 が作 り出す エ ネル ギーが 生活体験 を深 めることもあ り得るし、また、そ の逆もある得る と考 え られる。す なわち、 この両者が スパ イラル状 に相互に作用 し深 まつて い く過程で、子 ども達 は、 自主性や創造性 を育み、 マズロウのいう 自己実現欲求へ と高 まり、 さらに、 心身 とも健康な状態 が期待できる。 45 へ 自己実現欲求 を満たす た めには、マズロ ウは、 自分 の内なるものを外 出 して いくと言 う表現活動、す なわち、主体的活動 が大切 である ことを指摘 して いる。 また、M.チ クセ ン トミハ イは「楽 しさに動機 づ けられて行為をす る とき、人 は 自信、満足、他 者 との連携 を増加 させる」 と述 べ て いる。 これ らの ことは、 自然学校等野外活動 の効果 を高 めるためには、そ の指導理念 の 中核 に 「楽 しさ」 と「主体性」が大切 な ことを示唆 して いるもの と考 えられる。 そ こで、本研究 では、兵庫県下 で実施 されて いる 5泊 6日 の 自然学校 を対象に、 「楽 しさ」や 「主体性」 の観 点 か ら評価基準 を作成 し、それ らに基 づ いてプ ログ ラム開発 の原理 を検討 した。 1 自然学校等野外活動 の評価基準 の作成 プログラムの評価基準 を作成す るた め、次 のような手順で、アンケ ー ト項 目を 作成 し、児童の愛好的態度 について調査 した。 (1)ア ンケー ト項 目の作成 自然学校終 了後、4校 約600人 の児童 に「 どんな活動 が楽 しか つたですか、また、 その理 由は何ですか」 「楽 しくなか つたことは何 ですか、 また、その理 由は何で すか」について、 自由記述 させた。 その記述内容 にみ られた次 の 7つ のカテ ゴ リー を基 に、40の 質問項 目 (巻 末資 料 1「 ア ンケー ト調 査項 目」参照)を 作成 した。 オ、活動 の楽 しさ観 ア、価値観 イ、 対人関係 (対 児童、対教 師・ 指導者 ) ウ、対 自然関係 ェ、志向性 力、自主性 、 自発性 キ、学習集団・協力 (2)調 査対象及び方法 県立嬉野台生涯教育 セ ンター及び他 の青少年施設 で 自然学校 を実施 した21校 ( 約 1400名 )に 対 して、 1日 目か ら 5日 目までの各 1日 の活動終 了後に、質問紙 に よる調査 を行 つた。 (3)評 価尺度項 目の選定 調査 を実施 した21校 か ら比例配分 によつて、452(男 子 228、 女子 224)の 標本を 46 無作為に抽出した。なお、 日別 の標本数 は、 1日 目…85、 92、 4日 目…91、 5日 目…90で ある。 2日 目…94、 3日 目… それぞれの問 いに対 して、好意的な反応 … 2点 、非好意的な反応 … 0点 、わか らな い… 1点 として集計 した。次 に、抽 出 したア ンケー トに得点 を付 け、① カイ 2乗 検定、②因子分析、③尺度構成 の統計 的処理 を行 い、評価基準 となる項 目を 選定 した。 ① カイ 2乗 検定 活動 に対す る愛好度 が高 い子 どもと低 い子 ども との間 に差がみられ る質問項 目 を選定するため、各質問毎に前述の両群間の比較 を行 つた。すなわち、 標本数452 の うち、得点の高 い順 に標本 25%、 114(以 下上位群 という)、 低 い順 に標本25%、 114(以 下下位群 という)を 選 び 、カイ 2乗 検定 によ り、その有意差 をみる ことに よ つて、各質問 の妥 当性 につ いて検討 した。 この結果、間35の み、両群 間 に有意差はみ られなかった。 また 、それ以外の質 問項 目には有意差が認 め られた。従 つて、質問項 目35は 、不的確 と認 め削除 した。 その他については、す べ て有意差があ り、上位群 の子 どもにも、下位群の子 ども にも通用す る質問 であることが判明 した。 注 )カ イ 2乗 検定 とは、 2つ の標本 (上 位群 と下位群 )に つ いて、 「はい」 「いいえ」 「わか らな いJと い う答えの分布 に差があるかないか を調 べたものである。 ②因子分析 次に、21校 か ら抽 出 した452の 標本を基 に、次 の基準で 7つ の因子 に分け、因子 構造 を明らかに した 。 (資 料 2「 回転後の因子負荷量 J参 照 ) ア、因子負荷量 の絶対値 か ら、I」 >MEAN+lS.Dと なる項 目を取 り出す 。 イ 、 取 り出された項 目に名称 を付ける。 ウ、因子 に命名す る。 ェ、因子 の解釈 をし、因子間 の構造 を明 らかにする。 その結果は、次の通 りである。なお、⑤ あるいは⑥ の付 いた項 目は、因子番号 を示 し、後 の因子 でも取 り出された項 目を示す。また、●印は、それ までの因子 で取 り出された項 目である。 さらに、数字 は質問番号 を示す 。 第 1因 子 (因 子名 :集 団活動 の楽 しさ 寄与率 4 8 友人 との トラブル 楽 しみより苦 しみ 23 30 :9。 73) 体験 。活動 の 目的理解 チーム ワー クの発展 47 21 連帯的な活動 22 -部 の子 の活動 32 38 みんなの喜び 第 2因 子 (因 子名 :自 発的 。自主的な活動 2 自発的 。自主的 な活動 12 寄与率 :8.64) 快 い活動 6 10 ④ ll 13 14 19 規律ある活動 積極的な活動意欲 自発的 。自主的な活動 第 3因 子 (因 子名 :体 験 ・活動 の意味 ⑥ 7 れあい 先生とのも、 17 20 24 自分勝手な行動 きびきび した活動 助け合 う活動 ねば り強 い活動 寄与率 :7.34) ⑤ 25 体験 。活動の新奇さ 体験 。活動の内容理解 ⑤ 26 体験 ・活動の意味理解 思 い出に残る体験・活動 29 挑戦する意欲 ・ からの 体験 活動 満足感 。 第 4因 子 (因 子名 :体 験 活動の成果 寄与率 :5。 89) ● 11 16 18 自主的 。自発的な活動 認 め られる喜び 27 ⑥ 28 教 え合 う楽 しさ 第 5因 子 (因 子名 :体 験 。活動の価値 自然 の厳 しさの感得 体験・ 活動 の新奇 さ 体験 。活動 の意味理解 第 6因 子 (因 子名 :友 好 の深 まり ● 1 5 7 競争の楽 しさ 友好の深 まり 31 37 :5。 13) がんばる習慣の育 成 体験・ 活動の価値 :4.92) 友人の形成 対人のよさの感得 先生 とのふれあ い 第 7因 子 (因 子名 :自 然学校の価値 33 39 寄与率 書9麟 3 ● 25 ● 26 成果発揮の喜び 対人のよさの感得 自然学校 の楽 しさ 寄与率 :4.40) 40 体験 ・活動の延 長 自然学校 の延長 全体の因子名 を 「 自然学校における楽 しさ尺度」 とした。 以上 の 7因 子 の構造 について、次のように解釈 を加えた。 「 1集 団生活 の楽 しさ」体験 は、 「 2自 主 的 。自発的な活動 Jが 保 障 され 、 「 3体 験・ 活動 の意味理解 」 と「 4体 験 。活動 の成果」 が加われば、一層増加さ れ ると考 えられ る。 そうした楽 しさ体験 を通 して、 「 5体 験 。活動 の価値 」が理解 され 、 「友好 の 48 深 まり」と共に、 「 自然学校 の価値」理解 に通 じるもの と思われ る。 アンケー トの結果 に表れたように、子 ども達 が望んで いるプ ロ グラム を編成す る ことによつても、指導者が期待 して いる 自然学校 の価値理解 に到達するものと 考 える。 ③評価 の尺度 今回の研究では、第 5因 子以降の質問項 目につ いては、 5年 生 の子 どもにとつ ては、十分 に理 解 できな いことを考慮 して、評価 の尺度 として、次 に掲 げた因子 1∼ 4ま での27項 目とした。そして、 この評価尺度 を「 自然学校 における楽 しさ」 と命名 した。 尺度別 にみたア ンケー ト調査項 目 <尺 度 1> (4)友 だちか ら、 いやな ことをされた ので、ふゆか いな気持ちにな つた。 (8)楽 しいこ とより苦 しいことが多か つた。 (21)か つてな ことをする子 が いて楽 しくなか つた。 (22)一 部 の 人 だけが楽 しんだ活動であ つた。 (23)な んの 目的 で活動 して いるのかわか らなか つた。 (30)き ょうの活動 では、チームワークを高 めることは、む りだ。 (32)う まくできる子 ばか りほ められるのでつ まらな い。 (38)学 校 の勉強 よ りわが ままな子が多 くでる。 <尺 度 2> (2)そ れぞれ の活動 に、 自分 な りの 目標 をも つて取 り組む ことができた。 (6)み んなが約束 ごとを守 つて楽 しく活動できた。 (10)自 分 か ら進んで活動 しようとい う気持ちにな つた。 (11)先 生 の いわれた とお り活動す るだ けでな く、 自分 たちで考 えた活動がで きた。 (12)気 持 ち よく活動ができた。 (13)気 持 ちをひ きじめて、 きびきび活動できた。 (14)み んな と協力 して活動 できた。 (19)自 分 では思 つた よりねば り強 く活 動 できた 。 <尺 度 3> (7)先 生 といろ いろなお話 をした り、遊んだ りして楽 しか つた。 (17)先 生の指示や説明がよ くわかった 。 (20)思 い出 に残 る ことが あ つた。 (24)き ょう一 日、テ レビやおや つ がな くても楽 しく活動 できた 。 49 (25)今 までに した ことがな い活動 があ つて楽 しかつた。 (26)自 然のよさやすばらしさを感 じる ことがあつた。 (29)ど んな活動でもがんば つて うまくな りた いと思 つた 。 <凡 度 4> (16)先 生や友だちにほ め られた ことがあ った。 (18)友 だちに教えてあげる ことがあつた 。 (27)み んなに 自分 の活動 の成果 をみせた 。 (28)先 生や友だ ちのよさを見つ ける ことができた 。 注 1)回 答 は、 は い、 いいえ、わか らな いのいずれかに○ 印を 付けるが、 ここでは省略 した。 注 2 2)()内 の数字 は、質問番号 を示す 。 プログラム開発 の原理 ―評価尺度を使 つたプログラム診断 ― (1)尺 度別、 日別得点結果 評価尺度を使 つて、調査対象校 の児童 の 反応 を診断 したのが 、表 1で ある。 表 1評 価 を使 つたプ ロ グラム診断 学 校 尺 何 度 1■ 2 3 4 1 9 11 11 5 2 12 13 12 5 3 11 11 11 4 4 12 13 13 5 5 11 12 12 4 6 10 11 12 4 7 10 11 11 4 8 11 12 12 5 9 11 11 12 5 目 日 合計 1 2 3 4 5 平均 36 41 37 42 39 37 36 39 38 35 35 36 36 36 41 41 41 41 43 36 36 36 37 39 42 42 42 41 43 0 39 38 39 41 38 35 37 36 39 33 36 35 35 36 38 41 40 39 40 37 40 36 38 39 36 41 37 42 39 37 35 39 38 50 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 14 12 10 4 11 10 10 3 13 12 12 5 13 12 12 5 10 9 10 4 11 13 12 5 12 11 11 4 11 10 11 4 13 12 12 4 11 10 12 4 11 11 12 5 12 12 12 5 40 34 42 41 33 41 38 37 42 37 39 40 40 42 40 35 42 33 32 34 35 34 42 41 42 43 43 37 41 42 41 47 34 31 40 28 29 40 40 39 40 45 34 36 37 39 41 36 37 37 34 40 40 41 41 42 44 34 35 37 38 43 39 38 39 39 41 40 0 40 42 40 40 34 42 41 33 41 38 37 42 37 39 40 注1)各 数値 は小数 第 1位 を四捨 五入 した。 注2)各数値 は得点 を表す 。 (2)上 位群 と下位群 の比較 ― アンケ ー ト項 目、尺度別 にみた上位群 と下位群 との平均値 の差 の検定 ― 上記の診断結果か ら、 得点 の高 い学校 4校 11、 (2、 4、 12、 18)と 低 い学校 3校 (1、 7、 14)と を選んだ。そ して、上位群 と下位群 の間 に、 日別 また学校別 に差がある か どうかを調べ るため、平均値 の差 の検定 をした。 その結果は、表 2の 通 りである。総合的 に上位群 と下 位群 を比べ る と、 日別、 学校群 別 のいずれにも有意な差があることが判明 した。 また 、尺度別 にみると、 第 4尺 度 を除 いて、有意 な差がある ことがわかった 。 日別 にみると、第 2尺 度 と 第 4尺 度 に差があ つた。 したが つて、上位群 と下位群 の得点差 は、第 1∼ 3因 子 によつて決 まる ことが判明 した。 表2 項 目、尺度別 にみた上位群 と下位群 との平均値 の差 の検定 尺度 目 項 日 ○ 8 ○ 21 22 × × ○ ○ ○ ○ 4 学校 尺度 目 項 7 17 20 24 日 学校 ○ ○ × ○ × ○ × ○ 51 ○ 10 11 12 13 14 19 × ○ × ○ ○ ○ 18 27 28 4 × ○ ○ ○ × ○ × ○ × ○ ○ 6 25 26 29 16 3 × ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ ○ ○ 2 23 30 32 38 × ○ × × 1 第 1尺 度 × ○ 第 2尺 度 ○ ○ 第 3尺 度 × ○ 第 4尺 度 ○ × 総合計 ○ ○ ×有意差 な し ○有意差あ り (3)学 校間 の比較 (上 位校 と下位校 の比較 ) ①尺度別平均値 の比較結果 さらに、得点差 の原因が第 1∼ 3因 子が影響 して いるか どうかにつ いて 、上位 校 と下位校 につ いて、それぞれ 2校 ずつ選 んで、尺度別、 日別 に得点 を比較 した。 その結果は、図 2の 通 りで、学校群比較 と同様 、得点差 の原因が第 1∼ 3因 子 である ことがわか った 。 すなわち、 A校 とB校 は、1∼ 3尺 度が 約80%の 数値 を示 し、子 ども達 に満足 な結果 が 出ている。 図2 上位校 と下位校 の尺度別比較 一一一 得点 の高 い学校 % 70 50 30 4尺 度 ―一一 得点 の低 い学校 52 (4)ま とめ まず 、調査項 目を基 に21校 の診断 を行 い、子 ども達 の 「楽 しさ体験 」の度合 を 診断 した。 次に、得点 の高 い上位群の学校 と得点 の低 い下位群の学校間に差が生 じた原因 を探 るために、平均値 の差 の検定を行 つた 。その結果 は、第 1∼ 3尺 度 の違 いで あることが判明 した。 さらに、 この結果 が上位群 と下位群 の学校間でも同様 のことが言え るかについ て検証す るため、 A校 とC校 及び B校 とD校 間 の差を調 べた。その結果、学校間 に差が生 じた原因も、学校群 と同様、第 1∼ 3尺 度 であ つた ことが わか つた。 すなわち、ア ンケー ト調査 における得点差 の原因 は、第 1∼ 3尺 度 であると言 える。 3 プログラム開発 の原理 の考察 得点差の原因 を探 る ことによつて、望 ましいプログラムを開発す るための条件 につ いて、 4つ の視点 か ら考察 した。 (1)上 位群 と下位群 の学校 のプログラムについての比較 ① l日 日と 5日 目のプロ グラム比較 自然学校 を効果的なものにするために、プログラム編成上、 1日 目と 5日 目 は、特 に重要 な役割 を果たすもの と考 え、 1日 日と 5日 目のプ ロ グラム内容 の 比較 を試みた。 (表 3・ 4) 表3 上 位 群 移動 移動 工場見学 ユ 削 午 1日 目のプログラム比較 午 後 夜 ゛ ゛ エン テーシヨ オリ ン、青年 の家 ティ 日記、 スクコルフ ゛ めぐり、 ディ スクコルフ 表彰式 ー ェン テ シヨ オリ ン、施設 め ぐり 班対抗室内ゲーム 開講式、竹細工 班ゲーム大会 立杭焼見学及び実習 入所式、 施設散策 星座の観察 53 下 位 群 社会見学 ゛ ータ ェン ェン テーリ テーシヨ ン、 オリ ンク 天体観測、フリ ム オリ イ 社会見学 自然散策 立杭焼見学 自由遊び 星座の話、 観測 天体観察 ー ェン テ シヨ ン 天体観察 紙す き実習、オリ 立杭焼実習 下位群 の学校 では、見学、オ リエ ンテーシ ョン、夜には天体観測が中心にな り、 静的な活動 と言えよう。一方、上位群 の学校 では、ゲーム等仲間意識 を盛 り上げ る動的な活動 を中心 に構成 して いる。 自然学校 の成果 を上げるうえで、初 日に 自然学校 の 目的や意義 を十分に理解 さ せることが重要である。す なわち、 自然 との応ヽ れあ いや人 とのふれあいについて 、 具体的 に理解 した り、体験学習の重要性 につ いて考えた りす る機会をもつこ とが 大切 であると考 え られる。 表4 午 5日 目のプ ロ グラム比較 午 前 上 位 群 オ リエ ンテー リング 歌 の練習 ゜ ・コン ス タンツ練習 ハ スの使 い方等 オ リエ ンテー リング 竹 とんぼ作 り 川遊び いかだ作 り ス タンツ練習 播磨中央公園散策 → 下 位 群 ス タンツ練習 記念品作 り オ リエ ンテー リング 木工 いかだ作 り ゜ スホ―ツ大会 夜 後 キャンプフャイヤー さよな らファイヤー キヤンプフャイヤ ー キヤ ンプフャイヤ ー キヤンプフャイヤー 手品 キヤンプフャイヤー キヤンプフャイヤ ー 最後 の夜 を楽 しく盛 り上げるた めに、上位群も下位群 もキャンプフャイヤ ー を 組 んで いることがわかる。 しか し、上位群 では、その準備 に向けて、午後のプ ロ グラムにスタンツや歌の練習を入れて いる。一つの課題 に向かつて、連続 したプ ログラムを組 む ことによつて、子 どもの主体性や活動意欲 を高めることに、効果 があるもの と思われる。そうす る ことによつて、自然学校の楽 しさが一層高 まる ことが期待 される。 54 ② 2日 日か ら 4日 目までのプログラム比較 上位校 と下位校 のプログラム内容 は、表 5・ 6の 通 りである。 表5 上 位群 の学校 のプログラム バスハイク・ うずしま科学館、鳴門観潮 2 1組 オカリナ作 り 2組 竹細工 日 目 カッター 3 三草山登山 日 オカリ ナ作 り 家族 へ の便 り、日記 肝 だめ し 家族 へ の手紙 → 朝光寺見学 レタータイム 自由時間、楽焼 き、 洗濯 星の観察、日記 ラスタ ム(ス タ ク イ ン ツ糸 束雇 雪) 飯 ご う炊 さん 星の観察 思 いつき り遊ぼう 映画教室 九田浜 までハイ キング 移動 地引き網、清掃 入所式 青年 の家 での思 い出 家族 へ の便 り、日記 飯 ごう炊 さん グル ープ タイム キャンプフャイヤー 立杭焼 (見 学、 制作 ) アスレ 川遊び、 チック 、 洗濯 レッツ・ スポーッ 反省会、自由時間 ゛ー のびのび タ ム(ハ レ イ 等 目 竹食器作 り 4 日 目 飯 ごう炊 さん 表6 下位群のプロ グラム 2 日 ゜ 室内オリ ンヒ ツク 目 3 日 目 いかだ作 り、散策 洗濯、 いかだ作 り 竹馬作 り いかだ遊び 竹食器作 り 飾 り縄 竹 とんぼ 散策、 いかだ作 り 歌 魚 のつかみどり あまごの塩焼 き 手紙 を書 く 映画教室 ータ ム イ 飯 ご う炊 さん、フリ 移動、地引 き網 地引き網 家族 へ の便 り あま ごつ かみ → 交流会 飯 ごう炊 さん 公園 め ぐり 自由遊 び → フ リータイム 家族 へ の手紙 運動大会 手紙 を書 こう 55 4 ハ イキ ング 日 目 洗濯実習 あまごつかみ ゛ ハス遠足 飯 ごう炊 さん 飯 ごう炊 さん ス タンツ練習 きもだめ し 飯 ごう炊 さん →姫路城等 手紙 レクリェーシ ョン → 映画会 キヤンプフャイヤ ー 2日 目∼ 4日 目までのプログラム内容は、上記の表か ら次のことが判明 した。 すなわち、上位群 の学校も下位群 の学校もプログラム内容は、社 会見学、登山、 体験創作活動 (竹 細工 、陶芸等 )、 スポ ーツ活動 (カ ッター)、 自然観察 (星 座 の観察 )、 キャンプフャイヤー、 自然生活体験 (飯 ご う炊 さん)等 で構成 され 、 活動 内容にほとん ど差 が認め られなかった。 上記のことか ら、 2日 目∼ 4日 目までのプログラム内容は、上位群 と下位群 と の得点差に影響 を及ぼ し難 いこ とが推定 される。 (2)児 童の活動状態及び指導者 の 児童へ の働 きかけにつ いて上位群 と下位群 との 比較 それぞれの活動について、次に掲げた 3つ の視点か ら観察する こ とによって、 得点差 の原因を究明 した。 ①指導者 の働 きかけ 。支援的 ・提示、説明的 ・ 教示的 (教 え込み) 。説得的 。放任的 ②学習集団の形 態 ゜ 。一斉的 ・個別的 ・ 班男1的 ・グ肝フ 学習的 「班別的Jは 指導や作業 の都合上、班 に分けて指導 し、学習課題 は 一で 同 ゜ あ り、「グルフ学習的 Jは 、それぞれ の班 で決 めた学習課題があることで ある。 ③活動 の楽 しさ 。達成的 ・挑戦的 ・ 克服的 ・競争的 ・模倣的 ・ レクリ ーショ ェ ン的 (娯 楽的) 観察記録 によれば、上位校 と下位校 との間 には、ほ とん ど差異はみられなかっ た。す なわち、指導者 (講 師 )の 働きかけでは、提示・ 説明的が多 く見 られた 。 例えば 、竹 とんぼ作 りや いかだ作 り及び焼板工 作等 においては、短時間に作品を 56 仕上げる ことが絶対条件 にな つて いたため、作 り方をて いねいに説明す るような 例 が多 か つた。 また 、学習集団 の形 態 では、作業を効率 よく展開するために、小集団 の形態 を とつていた。そのため、小集団 ごとに学習課題 を設定 し、 自主的に活動するとい うことはほとん どみられず、小集団 ごとに活動 内容を選択す る余地 はなか つた。 さらに、活動 の楽 しさの面では、スポ ーツ活動 は班競 争が多 く、競争的である 場合 が多 くみられた。 しか し、体験創作活動や登山は、作品を仕上げた り、登 り きつた りする楽 しさが主流 で達成的であ つた。 ーの活動 にお いては、それぞれの活動 に登録 した講師が入 り、同 じ 生涯教育センタ ような指導 であ つたため、教師 の働 きかけ、学習集団の形態、活動 の楽 しさの 3 つの項 目には、上位校 と下位校 の間 にほとん ど差 が見 られなかった。従 つて、 こ れ らの要因は、上位校及び下位校 の間 に影響 を及ぼ し難 いことが推定 された。 (3)指 導者 (主 として学級担任 )の 取 り組 みにおける上位校 と下位校 の比較 指導者 (主 として学級担任 )が どのような指導理念をもって、 自然学校 に取 り 組 んだかについて、聞 き取 り調査を行 い、上位校 と下位校 の得点差 の原因を探 っ た。 ①上位校 (A校 )の 例 ―仲間づ くりに主眼を置 いた指導計画 ― A校 では、徹底 した 「仲間づ くりJに 主眼にを置き、活動 の楽 しさを盛 り上げ て いつた。班編成 は、 クラス を解体 して行 い、学年 としての仲間づ くりを進 めた。 その第 1の 指導 上の工夫例 として、 1日 目の 「施設 めぐり」の活動 では、班 ご とにまわる施設 の順序 を自由に決 めさせた 。ただ し、 4番 目に行 く施設 として、 最後 に冒険 の小川 に集合する といつた形 態 をとった。そ して、それぞれ の施設 の どこかに指導者が立 ち、チ ェックカー ドにサインするしくみをとった。 この例 にみられるように、先生 に引率 されて、施設 めぐ りをするのではな く、 子 ども達 が各班 ごとに主体的に探索する計画である。その際、チ ェックポイン ト があ り、安全面及びた くさんの施設 が探索 されるよう配慮 されている。 第 2の 指導上 の工 夫例 として、 1日 目の夜の 「兄弟班対抗室内ゲームJが あげ られる。 この活動 は、兄弟班でチーム を作 り、チーム対抗 とする。また、 どの種 目に出 場するか、前も つて班 の 中で話 し合 つて決 めておいた り、全 員が 3種 目に出場 し た りするなどの配慮がなされた。 さらに、得点方法は当日発表 し、表彰 を した ことも子 ども達 の楽 しさを増す要 57 因になった。種 目として、ふきそうじリレー、紙 コ ップひき リレー、うさぎとび リレー、片足マ ツチ運 び リレー、 リンボー競争な ど15種 目が用意 されている。 この例 では、 「施設 め ぐり」 と同様、子 ども達 に種 目の選択 の余地 がある。 また、一 人 3種 目出場や得点 の 当日発表 を行 うことで、子 ども達 の活動意欲 を 高めた。 さらに、 このプログラムを 1日 目の夜 に組 む ことによつて、仲間意識 を 盛 り上げると共に、気分 をほぐす意味 でも効果があ つた。 この ような配慮 によつて、子 ども達 が 自主的に活動 し、体験や活動 の楽 しさを 増す とともに、集団 の凝集性 を高 めていつた と考 えられる。 第 3の 指導上の工夫例 として、毎夜 の班長、副班長会議がある。 その会議にお いて 、班活動 の中でだれが活躍 したか 、チーム ワークを一層高 め るためには、明 日何 をしなければならな いかな ど話 し合 つたことが 、仲間づ くり に非常 に効果的であ つた。 第 4の 効果的 な指導例 として、周到 な事前指導 があげ られる。 まず 、意欲 を高 めた要因 として、 自然学校 に行ける恵 まれた学年であるという 教師 の児童 に対 する働 きかけがあげられる。従来は 1泊 2日 の野外活動であ つた が、今年か ら 5泊 6日 と長 い期間行 けるとい う話 は、 5年 生の児童にとつて、魅 力的で気持 ちを盛 り上げるのに有効 であ つた という指摘 があつた。 次に、登山の下 見がある。山道や頂上でのようす を十分下見 し、その結果を児 童に伝えた ことも、活動意欲 を高 めることに結び付 いた。 また 、登山に備えて 日 頃か ら トレーニ ングを積 み重ねた ことも成就感 を一層高 める結果につなが った。 さらに、班 ごとに登山することによつて、 グル ープの凝集性 を高めた。 第 5の 効果的な指導例 として、仲間づ くりを主眼に置 いたプロ グラム内容の連 続性 にある。 「班対抗室内ゲーム」→ 「肝 だめ し」→ 「登山」→ 「飯 ごう炊 さん」 → 「オ リエ ンテー リング」→ 「さよな らファイヤ ー」 と班 を主体 に した活動 を連 続する ことによつて 、仲間意識 が高 まつた ことが指摘 されている。 第 6の 効果的な指導例 として、健康管理 のために睡眠の大切 さを話すな ど、睡 眠 の意義を理解 させた。十分 な睡眠が快適な活動の要 因にな った。 ② 上位校 (B校 )の 例 ―新奇 な感動体験 と自主性 を主眼に置 いた指導計画 ― B校 では、 「新奇 な感動体験 をさせよ う」 「子 どもの 自主性 と仲間意識 を伸ば そう」をメインテ ーマ に 自然学校 を計画 した 。 まず 「新奇な感動体験」では、淡路島 における「海 との 出会 い」 と県立嬉野台 生涯教育セ ンターにおける「友 と炎 との 出会 い」の二つ の課題 を掲げて、計画 。 実施 した。海におけ る感動体験活動 には、 うず しお科学館、地引き網、カッター、 58 浜での砂遊び等め活動 があげられる。山間部の子 ども達 にとつて、海 でのこれ ら の活動は、新奇で好奇心 を満たすものであ つた。また、 「友 との炎 との出会 いJ 体験 では、山でのキヤンプフヤイヤ ーが ある。 次に、 「 自主性 と仲間意識 のイ 申張」に大 きな関わ りをも つた活動は、カ ッター がある。17人 のメンバーが気持 ちをひ とつに して漕がな いと船 はうまく進 まな い。 こうした活動は、仲間 との協調性 を自動的に伸ばす ことができ、効果的な活動で あ つた と言え る。 また、 自主性 を伸ばすた めのひ とつの工 夫 として、係活動があ る。例えば、レクリェーション係 は、デ ィス クゴルフ大会を成功 させるために、 表彰状 を工夫 して作成 した。大会のあつた夜 にその表彰式を行 つた。 「よく失敗 した賞」や 「よく汗 を流 した賞」な どは、ユニー クなアイデ ィアでみんなから好 評 であつた。 この係活動 は、子 どもの 自主性 を伸ばす役割 を果たす とともに、 1 日目の硬 い雰囲気 を和 らげる効果 があつた と担任は指摘 して いる。その他 の係活 動 も 自主性 を尊重 して責任 をも つて実行 させた。 この ように、 B校 では、 2つ のテーマ を しつか り掲げて、計画 。実施 したこと が子 ども達 の好反応 を生んだもの と言えよう。 ③上位校 (C校 )の 例 ―班活動 を基盤に置 いた指導計画 ― C校 では、本年度 「小集団の育成 Jを テ ーマ に掲げ、 4月 より取 り組んで いる。 したがつて、 自然学校 も小集団育成 のひ とつ のプロセスとして とらえ、計画 。実 施 したのである。 具体的な活動内容では、班ゲーム大会、飯 ごう炊 さん、 いかだ作 り、キャンプ フャ イヤ ー、す もう大会等 がある。事前指導 において、夏休み前か ら班編成 を行 い、夏休み中にス タンツの練習をするな ど、班活動の育成に力 を注 いだ。 次 に、 自然学校 を効果的なものに した原因 として、創立10周 年事業 の一環 とし て、校区か ら優れ た講師を依頼 して、オカ リナ作 りを設定 した ことである。 上で作 つた笛 が鳴 つたことは、 自分 の手 で作 つた喜びがあ り、子 どもの感動 を 高める結果にな つた。 また、川遊び を体操服のままさせたことも、子 ども達 の 自 然体験 を楽 しいものに した。 さらに、ゆ とりの時間を設定す る ことによつて、子 ども達 の活動意欲 を高 めた ことも効果 を上げる結果 となった。例えば、竹 とんぼ作 りでは、 自由時間にもう 一度作 る機会を与えて、 さらに工 夫 した り創作意欲 を高めた りした。また、すも う大会では、子 どものやる気を尊重 して、プログラム を変更 して、 2回 実施 した ことも効果 を上げる要因にな つた。 59 ④上位校 (D校 )の 例 ―∼ タイムを設定 した指導計画 D校 の聞 き取 り調査にお いても、上記 の学校例 と同様、班作 りや係活動 を重視 した り、それぞれの活動 のね らいや課題 を明確に したことが効果 を上げる要因に なった。す なわち、 6日 間を活動 13に 分けて、 「∼ タイム 」 という表示の仕方で、 しお りを作成 して いる ことも、子 ども達 に課題意識 を持たせ 、活動の楽 しさを膨 らませていくことに効果があ つた と思われる。 また、子 ども達 の 自主性 を伸ばすために、教師主導型 と子 ども主導型のプロ グ ラム をはっき り分類 して計画 したことも有効 な指導上の工 夫である。 以上、上位群 の学校 か ら得点 の高 い原因を探 るため、聞き取 り調査を行 つた結 果、その共通性 をまとめると、次 のようになる。 ア、「仲間作 り」等、 自然学校 を実施す るにあたつて、明確な スロー ガンがあ り、 教育活動 の一環 として、自然学校 を位置 づ けて実施 して いる。すなわち、指 導者にはつき りした教育理念 がある。 イ 、自然体験な ど新奇な感動体験 を重視 して、プログラム 内容 を編成 している。 ウ、 事前指導が周到で、子 どもの意欲 を高める配慮 が十分 になされている。 ェ、 教師主導型 と子 ども主導型 の活動 を分類 し、子 どもの 自主性 を伸ばす配慮が なされている。 また、活動 の意味や課題 を明確 にすることによつて、子 ども 達の 自主性 を伸ばす工夫がなされている。 オ、 活動時間にゆとりがあ り、子 ども達 がもう一度や つてみようという活動意欲 を満たす場 の設定がなされて いる。 力、プログラム に連 続性 がある。す なわち、ひ とつのテーマや メィ ン活動に向け て、 いろいろな活動内容が連続 している。 (4)疲 労度調査 による考察 疲労度調査につ いて、 E校 5年 生 (男 子 5名 、女子 4名 )を 対象に、踏台昇降 と体重測定を毎 日16時 頃に測定 した。 その結果 を基 に平均値 と標準偏差 を出 し、 グラフに したのが、図 3で ある。 この調査結果か ら、おおむね 、子 ども達 の 自然学校 における疲労度、は明 日に 持ち越すほ どのことはな く、プ ロ グラムを編成する場合、余 り疲労を考慮に入れ る必要がな いこ とが判明 した。 しか し、プログラム編成上 は、子 どもの健康を無 視 してよいとい うことではない。 60 図3 疲労度調査結果 50 ク ト 重 40の 平 平 均 値 踏 台 昇 降 の 30均 値 35 5日 目 4 ま とめ と今後 の課題 (1)ま とめ ① 「は じめにJの 項 では、社会の変化 の激 しい社会の 中で生きる子 ども達 の現 状 について、分析する と共に、今 日の教育課題 と自然学校 の果たす役割につ い て、 まとめてきた。心身 とも健康 で こころ豊かな人間を育成す るためには、 自 然学校 にお いては、子 ども達 の 「楽 しさ」 と「自主性 Jを 尊重す る中で、人や S、 れ合 い、 「感動体験」 「生活体験」を通 して 自己実現 を図 つて いく過 自然 と′ 程 を考察 した。 ②第 1の 項 では、評価基準 の作成 をした。調査項 目の妥 当性 を検証するため、 カイ 2乗 検定、因子分析等統計的処理 を行 い、因子 の命名を した。その結果、 4つ に因子 (1集 団活動 の楽 しさ、 2自 発的 。自主的な活動、 3体 験 ・活動 の意味、 4体 験 。活動 の成果 )に 分 かれ 、27の 調査項 目が妥 当である ことが判 明 した。 ③第 2の 項 では、第 1の 項 で明 らかになった評価基準 を使 つて、調査対象校の 診断 を行 い、得点 の高 い上位群 の学校 と得点 の低 い下位群 の学校 に分類 した。 その差の原因は第 1∼ 3因 子 が深 く影響 を与えて いることがわかった。 61 ④第 3の 項 では診断結果 を基にプ ログラム開発 の原理 を考察 した 。その結果 を まとめると次 の通 りである。、 ア、 子 ども達 の好意的反応 を高 めるためには、第 1∼ 3因 子が深 く関わ つて い ることが明 らかにな つた。す なわち、主体性 を重視 し、活動 の意義や 目的を 理解 させると共に、活動 の成果 を発揮 できる場 を設定 してやることが子 ども 達 の楽 しさを一 層増加 させ 、 自然学校 の価値理解 につながることになると考 えられる。 イ、「仲間作 り」等、 自然学校 を実施するにあた つて、明確 な スローガンがあ り、プ ロ グラムに連続性 がある。 メイ ン活動 に向けて、 いろいろな活動内容 が連続する。 また 、配列 については、 1日 目には仲間意識 を高 める動的な活動が必要で あ り、 5日 目には、最後 の夜 を盛 り上げるための連続 したプログラム構成 の 必要性が必要である。 ウ 、自然体験 な ど新奇 な感動体験 を重視 して、プログラム内容を編成する。 ェ、 事前指導 が周到 で、子 どもの意欲 を高 める配慮が必要 である。 オ 、教師主導型 と子 ども主導型 の活動 を分類 し、子 どもの 自主性 を伸ばす配慮 が いる。 (2)今 後 の課題 ① この研究は、評価基準 となる調査項 目を統計的処理 によつて選定 したが、そ の調査項 目を今以上に妥 当なものにす るためには、来年度以降、本項 目を使用 する ことによつて、その妥 当性 を検証する ことが必要である。 ② プログラム開発 にお いては、開発 の手 がか りとなる原理 を明らかに したが、 具体的にプログラム試案 を作 つて、その妥 当性 を検証す る こ とが必要である。 結びにかえて この調査研究 は、兵庫県が実施 して いる 自然学校 における野外活動の実態 を分 析 し、それを手 がか りとして、野外活動の指導者 の育成や より効果的なプ ロ グラ ムの開発等につなぎ、 さらに充実 した野外活動 を展 開 しようとするものである。 今回の研究では、アンケー トの分析 の 中で、プログラムや指導者 の在 り方につ いてのかな りの突 つ込んだ意見もあ つたが 、 タイム リミッ トの問題もあ って、 プ ログラム等を具体的に提示するまでに至 らなかった。 したがって、今回の研究 を 足がか りとして、今後、指導者 の在 り方やプ ログラムの開発等 さらに具体的な内 62 容 を深 めて い く所存 である。 なお 、今 回の研究 は、文部 省 の 「社 会教育充 実指導 強化事 業 Jの 委嘱 を受 けて 実施 した ものであ る 。 また 、今 回 の 調査研究 にあた つて は、 自然学校 関係者 の 方 々に ご協 力頂 いた こ とに対 し、心 か らお礼 申 し上 げ、今後 一 層 の ご支援 をお願 い した い。 参考文献 l M・ チクセ ン トミハ イ著 今井浩明訳 「楽 しみの社会学 一倦怠 と不安 を越えて―」思索社 2 全国少年 自然 の家連絡協議会編 「少年 自然 の家 ―その効果 を求 めて―J第 一 法規 63 巻末資料 1 アンケー ト調査項 目 き ょうの活動で、あなたが感 じた ことを聞きた い と思 います 。 それぞれの問題 について、あなたが感 じた答えに○ 印をつ けて ください。 (は (1)競 争す る ことがあ つて楽 しか つた。 つ (2)そ れぞれの活動に、 自分 な りの 目標 をも て取 い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) り組む ことができた。 (は (3)自 然のきび しさを感 じた 。 (4)友 だちから、 いやな ことをされたので、ふ ゆか (は いな気持 ちになつた。 い いいえ わか らない) い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) (は い い (12)気 持 ちよく活動 ができた 。 (は (13)気 持 ちをひきじめて、きび きび活動できた。 (は い い (14)み んな と協力 して活動できた 。 (は いいえ わか らな い) いいえ わか らな い) いいえ わか らない) いいえ わか らない) (は い いいえ わか らな い) (は い (17)先 生の指示や説明がよくわか った。 (は い (18)友 だちに教えてあげる ことがあ つた 。 (は い (19)自 分 では思 つたよりねば り強 く活動 できた 。 (は い い (20)思 い出に残 る ことがあ つた。 (は いいえ わか らない) いいえ いいえ わか らな い) いいえ わか らな い) いいえ わか らな い) わか らな い) い いいえ いいえ わか らな い) (23)な んの 目的で活動 して いるのかわか らなか った。 (は い いいえ わか らな い) (5)友 だちといろいろな話や活動 ができ、つなが り (は を深 めることができた。 (6)み んなが約束 ごとを守 つて楽 しく活動 できた 。 (7)先 生 といろいろなお話 を した り、遊んだ りして 楽 しか つた。 (は (8)楽 しいことより苦 しいことが多か つた。 (は (9)な かよしの友だちをつ くるきつかけができた。 (10)自 分 か ら進んで活動 しようとい う気持ちに な つた。 (は (11)先 生の いわれた とお り活動するだけでな く、 自 分 たちで考えた活動 ができた。 (15)一 日のうち、 自由 に活動 できる時間があ つた。 (16)先 生や友だちにほ められた ことがあつた 。 (21)か ってなことをする子が いて楽 しくなか つた 。 (22)一 部 の人だけが楽 しんだ活動 であ つた。 (は い (は (24)き ょう一 日、テ レビやおや つ がなくても楽 しく活 わか らな い) 64 (は い いいえ わか らな い) い いいえ いいえ わか らな い) わか らな い) い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) 動 できた。 (25)今 までにした ことがない活動 があ つて楽 し (は か った 。 (26)自 然のよさやすばらしさを感 じる ことがあ つた。 (は い (は (27)み んなに 自分 の活動 の成果 をみせた。 (28)先 生や友だちのよさを見 つ ける ことができた。 (29)ど んな活動 でもがんば つてうまくな りた い と思 った 。 (30)き ょうの活動 で は、チ ーム ワー クを高 め る こ とは 、 む りだ 。 (は (31)き ょうのような活動 を続 ける と、 どんな こ とで も (は がんば る力が 身 に つ くと思 う。 (32)う ま くできる子 ばか りほめ られ るので い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) (は い いいえ わか らな い) つ まらない。 (は (33)自 然学校より学校の方が楽 しい。 (34)も つ と自分 の好 きな活動 が した い。 (35)先 生や指導者が いな くても、 自分たちだけで活 (は い いいえ わか らな い) い いいえ わか らな い) (37)き ょうの活動 は、生きて い くのに大切 な学習 だ。 (は い いいえ わか らな い) い いいえ わか らない) い いいえ わか らな い) い いいえ わか らない) 動 できる。 (36)男 の子 (女 の子 )と いつ しょに活動す るのは い やだ。 (は (38)学 校 の勉強 よりわがままな子が多くでる。 (39)自 然 学校をも つと長 くしてほ しい。 (40)ひ とつひ とつの活動 を長 くしてほ しい。 (は (は (は 65 因子分析 :回 転後 の因子負荷量 (直 交回転 ) 巻末資料 2 変F文 名 因子 1 1. __… ___. ……・―――――― ° 0203 2____.―――¨‐ ……………一 ―― 0.0202 3_ _ ___― ‐°・0337 0.6305 6 -0.1160 ° 0_… … … … …___一 一 一 ― ・2372 7 0.0404 8 -0.6487 0 -0.0049 ‐‐ ‐ _0.。 089 10 ‐ -0.0747 ° .2320 V_________― 一― -0.0028 13 -0.2037 14 4__… ……―‐ ― 11 _ __ 園子 2 因子 3 0 0168 -0.0705 0.4901 -0.2540 0.1159 -0.1574 0.1520 -0.0303 0.3010 -0.1013 p.0094 -0.1303 0.2317 -0.4757 -o.0037 -0.0501 0.1350 -0.1390 0.4800 -0.1927 0.4411 -0.1143 o.0370 -0.1823 0.0000 0.0194 0.6213 -0.1548 rB" -0.2303 -T-lf"?f -otros? l0 -0. 0026 0. 1721 0. ol30 '- "'----------]o. trr{ o.zszs -q s3ar 0.ll20 -o,1232 1g__.__.______0.1183 r9 -.___.. 0.0oo5 0.6172 -'-0.0620 -U.TiTT -o.15?0 zo -o.o1o{ o.zzol ro.o,rtt if-"-"'---'------=o.orzL 22 0.07S5 0.0?90 -0.7082 '--E-Tinz1--- '--- '-'-----E:finT' o.o3?5 --o.rooo o. r6o0 -o.0z3e 2s -0,0205 -0.1006 0.0571 --o.,rooz i6:---o.ooo3 o.loJB 21 " 0.0,1 50 0.2411 -0.1270 '----------10. is--'- '_--0. r35t o.zzso -0. zoso ?f---'oszS 0.2t7 | -o.1777 30 -j. 6357 0 .0021 -0. 01 z8 31 -0.3231 0.208{ -O.3tlO 9L-:- -- .-------*:!..,;-!-g!! o ' l2? 3 -0 . 2 r'r 6 33_-.. .-. -._ -0.3200 -O.02{9 -0.1lOl 34 38 37 3Q__二 _li三 二 1 :二 39 40 :‐ 因子魚rじ ■ 2乗 11 寄与率 (%) 累積寄与lll(%) -0.2809 -0.1745 -0.2043 -0.3020 -0 0035 -0 2100 0.0040 0.0769 -0.0517 ,0,6312 0.1424 0.0444 -0.0724 0 0321 -0 1118 0.1225 0.2353 -0.0404 3.7030 0,7257 0:7257 3.3691 3.0394 18.3051 2.8407 7.2003 25 0044 VI1 4 0.1000 o.1005 -0 0420 -0 1033 0.0483 0.0170 0.1228 -0 1407 0 1995 0 2309 0.3577 -0.0542 0.0958 0.1105 0.2110 _0,7000 0 1740 0.7004 0.2275 0.1001 -0 0740 0.0200 0 0026 0.0520 0.0300 0 0000 0.6338 0.3927 -0 0028 0 1491 0 1517 0 0405 -0.0768 -0.0000 0.2441 0.1257 -0.1536 -0.0082 0 1540 2.2005 5.8884 31.5r」 20 因■ 5 -0 2520 -0 1075 -0.6211 0 0543 -0 0537 -0.0800 0.1331 0 1459 -0 1309 -0 1427 -0 0228 -0 0001 -0.0354 -0 1170 -0 0942 -0 1540 -0 2054 -0.0029 -0 1320 -0 1090 -0 0307 -0 0213 -0 0777 0 1303 -0 3339 -0 52A4 -0 0100 -0 2014 -0 1379 -0 1075 -0.4320 0 1132 0.2032 0.3000 0.0025 -n R7,A 因子 0 因子 7 -0.4700 -0.0032 -0.1200 -0.0732 -0.2000 0.1007 -0.1025 -0.1317 -0.5987 -0.0162 0.0485 0.0144 -0.3220 0.0406 -0.2198 -0.1908 -0.321■ -0.1829 -0.2073 -0 1007 0.0982 -0.0455 -0.1602 -0.0340 -0.0744 -0.0543 -0.1293 -0.0572 0.0054 0.0403 -0 1583 0.0207 0 1101 -0 0234 -0.0793 -0.1025 -0 00「●4 -0 0317 -0.0995 -0 0319 -0.0020 0.0337 0 0550 0 0021 0.1003 0.0490 -0.1023 -0.1330 -0.0439 -0 0500 -0.1198 0 0020 -0.1403 0.0040 -0.3528 -0.0074 -0.1530 -0 1458 -0.1267 -0 0340 -0 0037 -0 0044 0.1131 -0 0130 -0.1565 -0.5439 -o.2414 0.1472 -0.2012 -0.0300 ―o.0881 -0.1411 -0.0477 -0.2775 -0・ 0009 2 0012 5.1312 00.0040 4 9246 4.3990 41.0080 46.0070 -0.0851 -0.o863-0・ 0005 -0.1145 0,0632_-0,7001 1 9200 1・ 7158 66 共同研究 者名簿 荒木 紀幸 兵庫教育大学教授 荒木 勉 兵庫教育大学教授 今中喜重郎 加美町教育長 吉田 明生 黒田庄町教育委員会社会教育主事 森田 泰啓 小野市立来住小学校教頭 梅野 圭史 兵庫教育大学附属小学校教諭 丹谷 明石市立貴崎小学校 教諭 雅之 藤本 謙造 滝野町立滝野南小学校教諭 柏原 信也 兵庫県キャンプ協会理 事 栗木 兵庫県野外 レクリェーション協会指導企画 委員長 剛 中井 之夫 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター所長 亮 兵庫県教育委員会義務教育課指導主事 原田 上田 博之 大阪信愛女学院短期 大学講師 林 修 兵庫教育大学附属小学校教諭 西村 徹 日高町立 日高小学校教諭 鎌田 雅弘 大河内町立南小田小学校教諭 宏史 加古川市立東神吉小学校教諭 日坂 梶田源一郎 田辺 一男 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター次長 立花福太郎 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター青少年課長 県教育委員会社会教育 。文化財課社 会教育主事 増田 種男 兵庫県立嬉野台生涯教育 セ ンター指導主事 林 厚司 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター指導主事 仲田 保弘 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター指導主事 五百住 兵庫県立嬉野台生涯教育セ ンター指導主事 満 対象別生涯学習プログラム 当セ ン ター では、生涯教育情報提 供事 業 の 一 つ と して 、 「 うれ しの台 」 を年 四 回発行 し、県下 の公民館 な ど社 会教 育施設 に配布 して い る。 この 「 うれ しの台 Jで は、平成 3年 度 に 「生涯学 習 プ ログラム シ リー ズ Jと 銘 打 って、四 回に分 け、 四 人の専 門家 にお願 い して、青少年期 、成 人期 、高齢期 な らびに女性 といつた四つの切 り口で それ ぞれ意 見 を頂 い た。 今 回、「 研究報 告 Jを 発刊 す る にあた り、四 回 に分 けて発表 した プ ログラム を 先生方の ご 了解 を得 て ここに再 録 す る こ とと した もので 、それ ぞれ の成 長過程 、 ある いは女性 とい つた視点 で 、生涯学 習や生涯教育 を考 え る場 合 の参考 に して頂 けば幸 い であ る。 68 《 学習 プログラムシ リーズ》① 青 少 年 期 の学 習 プ ログ ラム ∼少年 の 自然体験学習 ∼ 広島大学 助教授 十 井←利 布封 1.は じめに まだ、多 くの人 々 が農山漁村 で生活 し、子 どもも家族 の構成員 として家事 の一端 を担 っていた頃、「何 も出来 ない子 どもは火 の番 で もしていろ」 とよ く言 われた も のである。 しか し、現代 っ子 は薪割 りはおろか、火 の番 さえできない。ま して、刃 物 を使 って生活 す るなど危 な っか しくて見 てい られない。人 間生活 の基本的 な知恵 や技術 は今失われよ うと して いる。また、地域 に豊 かな 自然 と仲 間がある、れて いた の 時代 には、子 どもたちは群 をな し、仲 間 と共 に山や川に入 り、遊 びの中 に 自然 恵 みのすば らしさと怖 さを身 を もって体験 す ると共 に、人 と共 に生 きる ことの大切 さ やル ール を学 んだ。 の 現代的で利便的 な生活 の追求 は、合理的で快適 な生活環境 を作 り出 してきた も つ の、 他方 では人間同士 の素朴 で純粋 な交流 や共 同の場面 、自然 や文化 など人間 にと 少年 たちの てかけがえのない風景 との 出会 いの機会 を奪 って しま った。その ことが、 発達 に欠 くことのできない生活 のための知恵 や技術 だけでな く、対人関係能力 や忍 耐 、工夫 などさまざまな人間 らしい感性 や力量 の習得 や形成 を妨 げたよ うである。 の 自然体験学 習 は代償的 であるが、それ らの機会 を もた らす貴重 な学習 場 であ りう る。 2,少 年期 の発達課題 と自然体験学 習 少年期 は「分別 の時代 」「社会的 な時期」「活動的 な時期」 と呼 ばれるように、 後期 (思 春期 )を 除 けば、発達段階 の中で も比較的安定 した時期 である。 この時期 に子 どもたちは成功経験 、失敗経験 を積 み重ねて い く中で 自立的 な行動様式 を習得 し、旺盛 な好奇心 と行動力 で心身共 に飛躍的 に成長す るcま た、仲 間や周囲 の大人 と交 わ りなが ら社会性 を培 うと共 に、人 間 らしい感性 や生活 のための基本的 な知識 や技術 を習得 して い く時期 で もあ る。 この時期 の発達 の課題 は親子 、兄弟、近隣、 友人・仲 間 など多様 な人間集団 の中で共 同・協力 して生 きてい くことを学 ぶ ことと、 自 らの興味 。関心 を生か しなが ら生 き生 きした活動 や学習 を通 して 自立性 や 自発性 を発達 させ、健康 な身体 と豊 かな知識・行動力・心情 を培 うことである。 中で も人 との出会 いと並 んで 自然 との 出会 いは貴重 である。 自然 は人 間が生 きて い くためのさまざまな恵みの源 だけでな く、科学 の源 であ り、 その存在 だけで人 々 に大 きな安 らぎや感動 を与 えて くれるもので ある。 自然 と人 間の共存 は如何 に人間 69 の科学 が進歩 しよ うとも、私 たちにとって永遠 の課題 であ り、豊かな心象風景 の源 であろ う。 自然 の中で学 ぶ ことは生 きる ことを学 ぶ ことで もあ り、科学 す る心 を育 てることであ り、心 を育 てることであると言 って も過言 ではない。 3.自 然体験学習 の範囲 と内容 自然体験学習 とは基本的 には 自然 との交 わ りや接触 を通 して、 自然 への愛着 と理 解 を深 め、 自然 と人 間の共存 への道 をさぐる学習 である。 しか し、それは単 にあ り の ままの 自然 の 中に分 け入 り、 自然 を理解 し、自然 を鑑賞す るだけにとどまらない。 自然科学 とい う言葉 に代表 され るように、 自然現象 は極 めて科学的であ り、 自然 と向 き合 うことはある意味 では科学的 な態度 を培 うことで もある。また、 自然 の成 り立 ちや造 形 は、人 間の力 の科学 さえ寄 せ つ けない神秘的 で強大 でさえあ り、 それ は 自然 の偉大 さへの長敬 と人 間の力 の おごりへの 自戒 の念 を喚起 し、そ こでの調和 的 な共存 を学 ぶ ことで もある。 さらには自然 を舞台 に人間が生活 し、生活技術 や地 域 の文化 を築 きあげてきたが、その生活技術 や文化・歴史 を理解 し、習得 する こと なども広 い意味 での 自然体験学習 と考 えて良 いで あろう。 他方 、現代 の子 どもの欠損体験 を補充 す る意味 で、異年齢集団や仲間集団での共 同生活 による人間関係 の改善 、協力・共 同の精神 の涵養、 あるいは耐性体験 などに 視点 を置 く自然体験学習 も少 な くない。それ 自体 は決 して 自然体験 とは言 えないが、 自然 を舞台 に した各種 の活動 を通 して 自分 や他者 の能力 や限界 を知 り、共 同生活 の 価値 を知 ることや、共 同生活 を通 して さまざまな葛藤 に出会 い、その解決法 を 自分 たちで見 い出す こと、 自己自身 の価値 を見 い出 し、責任感 を覚醒 し、忍耐、配慮、 連帯 とい う他者 との共存 のための価値 を知 ることなども自然 や野外 を舞台 とするな ら自然体験学習 の一端 と見 てよいであろう。 自然体験学習 の内容 は、キ ャンプフ ァイ ヤ ー、オ リエ ンテー リング、野外炊飯 、 登山、ハ イキ ング、星座 ・動植物観察 、倉1作 活動、 レク リエーシ ョン、フォー クダ ンスなどが一般的であるが、 これはあまりに も画一的である。森 田勇造 は野外活動 の視′ 点か ら耐久歩行 、植物観察、野外 での遊 び、農林水産 、野外生活 (技 術 )、 祭 り や年 中行事 などをあげて い るが、これ らすべては 自然体験学習 の範疇 と考 えてよい。 またアメ リカのニ ュー ジ ャー ジー州立野外教育 セ ンターSOCは「 自然 の生態学的探求 を通 して [人 間を含 めたすべての動物 は、独立 しつつ も相互 に依存 しあっている] とい う認識 を子 どもたちの心 に芽生 えさせ る」 ことを 目標 とした野外活動 を展開 し ている力く表 -1)、 これ も我 々の 自然体験学 習 に貴重 なヒン トを与 えて くれて い る。 点を展 開 して さらに、橋本泰幸 は〈 表 -2)の ように 自然 にこだわ った造形学習 の視′ い るが、これ も自然体験学習 の内容 の一面 と見 ることができよう。また(表 -3)は 目的 と活動 を絞 り込 んだ活動事例 であるが、このよ うな思 い き った発想 も必要 であろ う。 70 《 表 1)SOCに おける野外教育 プログラム 人 文 学 野 外 探 求 歴史的社会学習 環 境 学 習 0行 動7E除 化経験 。ア メ リカ の工 芸 目 然 の 実 仰 ・大 又 字 0ア ー チ ェ リー ・ ビ ーバ ー ダ ム と 遺産 自然 の創造的 0村 ・カ ヌ ー・ボ ー ト のか じや コ ミュニ ァ ィ 文章 づ くり 0キ ャ ンプ技術 ・史跡修復 ・環 境 数 学 (詩 俳句 ) 。 の ・ の ・森林生態学 壁登 り 開拓 時代 家庭 自然 感覚的 ・地質学的タイ ム 生活者 理解発達 プロ ・ フ ィ ッシ ング 0_ュ ーゲ ーム ・開拓者 時代 の イ グラム トリップ 0地 質 と土地利用 ンデ ィア ンの生 森林資源 と紙 ・オリ エンテーリング 0河 川生態学 ・野 外写真 作り 活 ・コンフィデン スコース 宝石研磨 ・テ ィルマ ン峡谷 バ ル活動 バ ・ サ イ 自然研究 0冬 の ゲ ーム ・水 の生態学 ング カーリ ・気象 と気象学 アイスフイッノング ・野生生態学 ー スカントリ クロ ・冬 の生態学 ー ー シ ス ズ ノ ュ ・湖 と沼 の生態学 ・自然保護 プロジ ェク ト 機 グライダー 和 石 ・形 をみつ ける 凧 連凧 など 紙風 (飾 り 置物 ) 。¨形 をつ くる 船 パ ラシュー ト 水力 …水車 船 筏 (接 着造形 ) 草花 …染 め物 しお り作 り 火力 …野焼 き ・・熱気球 (紙 ポ リ袋 フローター ジュ 熱・ ー ー ルーン) ージュによる造形 モン タ (ソ ラ パ の ・ ・ で 木・ 流木 枯林 削 日用品 装飾 品 ボ笛 水鉄砲 ン 竹 ¨・竹 ト 0・ J⊆ "‐ ォ ン ロ ェ Hυ 1日 ハイク 総合 的 活動 工 ¨・ 八 側 り 工 を 石 ¨・並 べ る 積 む 砂 …・砂絵 水 000堰 滝 水路作 り ・¨迷路作 リ ロープ 木や 林 でプランコ作 り ・ 草 … 草相撲 地形 …地形 を活用 して遊 ぶ 坂 すべ り 陣取 りなど F し遂 げる体験 をさせ る。 自分 たちで考 えて楽 しく生活 しよう。 テ ン ト設営 と撤収 、火 お こし、炊飯 、道具 を使 って作業 ができるよう になる。 自然 の中で 自由に遊 び楽 しい仲 間 と協力 して暮 らそ う。 倉1造 の 日 :入 村 班作 り作戦会議 村作 り(キ ャンプ設営 )炊 飯 探検 の 日 :炊 飯 ・弁当作 り 王 国探検 夕食パ ーティ ワ ソ理 誦 こ 天 岡ミ ・ フ引夕月日lVOr 」°° 狙ゴ簡`朦1四 スト 到 タトワ【1尋 υ 広島大学学校教育学部 「集団宿泊訓練 など生活体験学習 のための教師 ・…昭和 63年 の力量形成 に関す る研究」 71 4.企 画 ・立案 の視点 (1)学 習 目標 の具体化 自然体験学習 に限 らず、学習 プ ログラム立案 にあた って最 も重要 なのは何 をす る かではな く、何 を実現 するかである。それは「豊 かな 自然 に触 れる」 とか、「 た く ま しい心 を養 う」などの抽象 レベルでな く、より具体的 な達成 目標 や経験 目標 に置 き、「 自分 たちの食 べ物 は 自分 たちでつ くる」「 自然 の地形を利用 して遊 ぶ」「流 れ星 や星座 を見 る」など、より具体的 な形 で明 らかに しておきたい。 (2)学 習者 の特性 の把握 自然体験学習は、教師や指導者 の予想 をilEえ るよ うな事態や危険を伴 う場合 もあ る。計画 した時間内で学習 が終了 しなか った り、 いつ も指導者 が時間 に管理 され、 追 いたて られるようでは折角 の学習 も窮屈 にな って しま う。 このため、企 画 は学習 者 の現実 の力量 を的確 に把握 し、その可能性 と限界 を熟知 してお くべ きである。そ れは安全対策 の上か らも最 も重要 な事項 である。 (3)青 少年教育 の特性 の活用 任意性 (主 体性 )、 直接体験 、集団 での学習 とい う青少年教育 の特性 を配慮 すべ きである。 とりわけ、野外 での解放 された空 間での活動 は、可能 な限 り少年 の主体 的 な判断 と行動 を許容 するメカニ ズ ムを考慮 したメニ ュー方式 や活動 の手順 を 自 ら 工 夫 しうる豊 富 な資料 を載 せた活動 マニ ュアルを準備 す ること も考 え られ る。 (4)学 習過程 の重視 自然体験学習 といえば現地 での実地 の活動 にウエイ トが置かれ易 いが、それを生 かす のは事前 。事後 の指導 であ り、実践 に向けての準備 や企 画 のプロセス (過 程 ) その ものである。冊子・ 資料作 りや計画策定、準備 の過程 にいかに子 どもたちを参 与 させ るか も学習成果 に大 きな意味を持 つ こと も忘れてはな らない。 自然体験学習 の内容 を企 画す るにあた って は、 さらに改 めて その内容 や運営 で当 初 の 目標 が達成 で きるか どうか確認 し直す こと、事業 を実施 する施 設環境、季節特 性 を生か したプランになっているかどうかを考慮 すること、雨天対策、安全対策 は 十分 であるか、時間や指導者 の管理 で子 どもを追 い回 して しまうコマギ レのパ ッチ ワー クのよ うな計画 になっていないか、実活動体験 もさる ことなが ら心 を揺 り動か す心象体験 を導 くよ うなプランが隠 されて い るかなどの面 か らも検討 してお くこと が必要 であろう。 (生 涯教育情報誌「 うれ しの台」61号 よ り) 72 〈 学習 プログラムシ リーズ》② 成 人期 の学 習 プ ログ ラム ∼向老期 を含 む成人男子 への取 り組み∼ 琉球大学 助教授 井 卜講 ソЦ 1. は じめに 公民館等 で実施 され る社会教育事業 で、青年 や成人男子 の参加 が芳 しくないとい うような ことが、関係者 の間でよ く話題 となる。 しか し、青年 はともか く、成人男 子 がそ うした学習機会 に参加 しな いか らといって、彼 らが学習 を して いないあるい は学習 を必要 として いないとい うわけでは決 してない。やは り、 そこには何 か原因 な り理 由 (阻 害条件 )が あるわけである。 そこで、 もし公民館等 の事業 に彼 らを引 き寄 せ ようと思 うな ら、 そ うした原因な り理 由を究 明 し、阻害条件 をで きるだけな くした形 の学習 プ ログラムを企 画・実施 して い く必要 がある ことは言 うまで もない。 以下 、若干 ではあるが、成人男子 (向 老期 の成人 を含 む)の 学習 プログラムづ く りについて、改 めて考察 を加 えてみたい。生涯学習時代 と呼 ばれる今 日、「 いつで も、 どこで も、誰 で も、 (何 で も)」 とい うス ローガンの下 、様 々な学習機会 が多 種多様 に提供 される (べ き)こ とにな っているが、まだまだその内実 は整 え られて いないよ うに思われる。 そ うした中で、公民館等 で実施 される社会教育事業 が、今 後 どの ような学習 プログラムを展開 して いけばよいのか、担当者 にとっては極 めて 重要 な関心事 であるに違 いない。 そ して、 この成人男子 に対 する学習 プ ログラムの あ り方 は、大 いに頭 を悩 ます ことになるはずである。 2.ど うした ら、成人男子 を引 き寄 せ る ことがで きるか (1)成 人 (男 子 )学 習者 の特性 について どうした ら、成人男子 を引 き寄 せ る ことができるかc問 題 は、 この一 .点 に集約 さ れる。 ここでは、次 の 3点 か らその ことを検討 してみたい。 まず、阻害条件 のほとん どは、 この成人 (男 子 )学 習者 の特性 と提供 され るプ ロ 一般 に、成人 (男 子 )学 習者 の特性 として、 グラムの ミスマ ッチ (不 適合 )に ある。 以下 のよ うなものが指摘 されて いる。 ①学習者 は極 めて多種多様 である。 ②パ ー トタイ ムの学習 を主 とする。 ③実利的、実際的 な成果 を求 める。 ④ 自己の経験 や心理的側面が大 いに関与 する。 ①は、極 めて当然 であるが、学習 の動機 、それまでの学習歴 (生 活歴 )、 現在 の 生活状況 あるいは物 の見方・ 考 え方等 が千差万別 であること。② は、通常彼 らは本 73 務 (職 業 )を 別 に持 って お り、学習は それ以外 の時間 に、 したが って コマ切 れにや られ ること。③は、学習 の 目的や動機 が、実生活 の向上 や改善 (職 業上 のメ リッ ト 等 を含 む)に 直結 して いること。④ は、学習活動 の 中で、過去 の経験や生活人 とし ての 自負心 あるいは大人 としての 自尊 心が否定 された り、軽 ん じられた りす るよ う な場合 は、そこを離 れて い くとい うよ うな ことで ある。 これ らは、学習 の内容 (テ ーマとか分野 あるいはその レベル等 )は もちろんの こ と、学習 の場所 、期 間、回数 、時間帯 、費用 、学習 のすす め方 (講 師 、教材 、教具 、 学習形態 、他 の参加者 との関係等 )な ど、あ らゆる要素 に係 わ って くる。 こ うした 多種多様 な要素 を、成人男子 が、 いかに参加 しやす い形 で編成 してい くか、極 めて 難 しい作業 と言 わぎるを得 ない。学習 プ ログラムは、実際参加者 が集 ま っては じめ て生 きるもの。参加 しない方 を責 めて も、仕方 のない ところである。 (2)事 業編成 について そ こで、具体的 に問題 となるのが、事業編成 の仕方 となる。(1)で みたよ うに、成 人 (男 子 )学 習者 の特性 は、学習 プ ログラムの全 ての要素 に影響 を与 えることにな る。 したが って、そ こにお ける阻害条件 を全て除去 した形 のプログラムを作 ろうと すれば、幾通 りものプログラムを提供 しなければな らな くなる。画一 的 なプログラ ムは、ほとんど無意味 とさえ言 えるcま た、ある分野 については予算 ・施設 ・設備 、 スタッフ等 の関係 で、頭 か ら実施 をあきらめな ければな らない もの も出て くる。 こうしてみると、 ヒ ト、モ ノ、カネの全 てにわた って限界 がある公民館等 の事業 においては、例 えば年 間の事業計画 を策定 する場合 、現実的で、 しか も最小限 の経 費・労働 で最大 限の成果 を挙 げうる効果的 な事業編成 を して いかなければな らない ことになる「 。 こ うした ら、成人男子 を もっともっと弓│き 寄 せ ることができるのに」 とい くら思 って も、実現 の見通 しがなければ、残念 なが らそれを断念 せざるを得 な いので ある。職業的 な内容分野 については、特 にそれが言 えるように思われる。 (3)プ ログラム実施 中の配慮 について 表面的 にはあまり問題 にされないようであるが、実際 のプログラム実施 の段階 で 意外 と重要 なのが、学習 プロセスヘの配慮 である。学習者 の雰囲気 (相 互 の人間関 係等 を含 む)、 講師 。指導者 あるいは担当者 との関係等 がそれである。お互 いの学 習 を支 え合 った り、 プ ログラム外 の 自発的交流 や相互触発 の機会・ き っかけとなる のは、 こうした部分 である場合 が多 いので ある。固定化 した役割 、予 め決 め られた 作業分担 を意図す るより、 自然 とそ うした雰囲気 な り関係 ができてい くような場 づ くりが、必要 なのである。成人男子 と言 えば、何 かそ うい うことを敬遠 しがちなよ うに思われるが、決 してそ うではない。「気 は心。分 か る時 は分 かる。心を打 たれ る対象 があれば、 2倍 も3倍 もはね返 ってい く。」 そんな ことを見聞す る機会 は、 しば しばである。ちなみに、 こうした部分 を作成 した学習 プ ログラム(表 )に 明示 す る必要 は全 くない。 74 表 1 成人期 (男 子 )の 学習領域 。内容 (例 ) 域 領 大領域 中 (課 題 領 域 ) (生 活 領域) 個人 生 ◇ 身体 の健康 0安 全 の保 活 に関 持・増進 のための学習 す るこ ◇ 心 の健康・生 き方 のた めの学習 と ◇自由時間(余 暇 )の 活用 のための学習 家庭生 ◇家庭 の維持・管理 のた めの学習 活 に関 する こ 0家 族 の人間関係 の保持 ・向上 のための学習 と ◇子 ども養育 のための学 習 ◇ 職業生 職業観 の確立・職業生 活 に関 活 への適応 のための学 する こ 習 と ◇ 職業技術 の向上 。 新し い知識・技術 の修得 の 領 域 小 (内 容 領 域 ) ◆健康・体力 づ くり ◆病気 とその対応 ◆栄養 と食生活 ◆安全 ◆生 き方・生 きが い ◆心 の健康 学 習 内 容 (例 ) (テ ー マ ) ☆健康生活 と運動 の効用 ☆成人病 とその予防 ☆食事 と健康管理 ☆事故防止 とその対処 つて がいに ☆主体的な生 き方・生き tヽ ☆現代社会 とス トレス ・レ ク ☆スポーツ ◆趣味・教養 活動・文化0創 作活動 の ☆家庭の 知識 ◆家計・生活設計 生活設計・(ら し 管理と の の ・ ◆家族 健康 安全 ☆家族 健康管理 ◆夫婦関係 ☆夫婦関係 と男女 の理解 ☆親 の役割 ・子の ◆親子関係 制 ・傑代の 邸 つけ・子ども の の自 立と ◆子 どもの教育・ し ☆子ども 理解とし 援助 つけ ☆職業生活 と職業観 ・爛 と ◆職業観 の確立 余暇 ての がいとし ◆職業生活 への適応 ☆生き 人間関 職業0職 場の 係 ◆職業技術 の維持 ☆職場環境 の改善 ☆職業技術と 進展 ・僣 社会の 向上 技術革新 側 会と `社 た って ◆転職・再就職 のた ☆転職・再就職 に当 0 めの準備 ための学習 ☆退職・引退 に備 えて 0引 へ の ◇ 退後 生 退職 や引退 の準備 の ◆退職 ための学習 活設計 ・ の のため ◆市民 としての意識 ☆市民意識 と政治的教養 ◇ 地域 市民生活 享受 0コ ニティと ・態度 の学習 ミ ュ 人権 住民参加・市民社会と 社会 生 0郷 0社 の のた の の に 土 と 土 ◆ 地域社会 ☆ 歴史 地域 文化 活 関 ◇ 会 理解 郷 0わ の めの学習 がまち するこ 理解 地域社会 経済・現代日 本と 政治と 0社 と ◇ ☆マス コ ミと社会生活 地域 会 への参加 の ◆社会一般 の理解 ための学習 ◆地域活動 への参力[ ♂ 僣 欄 国劇ι 社会 `と と自己の役割 ◆ボランテ ィア活動 ☆社会参加 の実践 ・郷土文化の 伝承 ☆地域社会 とボランテ ィア ・ボラン ティ ア 活動の 実際 75 表2 成人期 (向 老期 )の 学習領域・ 内容 (例 ) 域 学 習 内 容 (例 ) 域 小 領 領 大領域 中 (テ ー マ ) (内 容 領 域 ) (生 活 (課 題 領 域 ) 領域) 個人 生 ◇自由時間(余 暇 )を 豊 か ◆余 暇 の創 出・活用 ☆老後 の 自由時間設計 ーク 一つのラ イフワ と生 きが いづ くり 0も う にする学習 活 に関 ・趣味文化活動等への 参il す るこ と ◇健康 な生活 のための学 ◆健康 の維持・管理 ☆老後 の健康 と生活習慣 ・食生活の 改善 0健 康と 体力づくり 習 。 老人 病の 原因と 健康管理 予防・高齢期の ☆高齢期 の心理 と精神衛生 ・現代の 医療制度 ・軽スポーツの 技術 家庭生 ◇家庭生活 を豊 かにする ◆老後 と家庭生活 活 に関 学習 す るこ と ☆家族構成 の変化 と家族 の 役割 の ・子ども 家族と 協刀関 係 ・祖父母とし ての 人間関 役割「家族の 係 0子 の理と の ども 行動・暮らし 法律 ☆衣食住 の知識・技術 ・老後のための ・消費生活の 経済設計 合理化 。 知識 税金年金保険の 1心 ◇安定 した経済生活 のた ◆老後 と経済生活 めの学習 0貯 退職・引退時の心 職業生 ◇退職・引退等 に伴 う諸 ◆ 構 え とその対応 活 に関 準備 のための学習 す る こ ◇再就職 の準備 のための ◆再就職準備 と 学習 ・商品 知識と 広告 商品 薔と i!殖 ☆第二 の人生 ・退職計画 ☆定年後 の再就職 (収 入維持 計画 ・再就職に 知識技術 必要な ・自 に た し 第 己適 二の 職業 ◇地域 0社 会 の理解 のた ◆地域 0社 会 の理解 ☆地域 0社 会 の将来 と郷土 づ めの学習 くり 社会生 活 に関 ◇社会参加 のための学琶 ◆社会参加活動 の実 ☆地域 団体 の活動 ・社会参加への ざな す るこ 践 0ポ ン ラティ ア 知識技術 活動の と 地域・ │ヽ │ヽ 76 31学 習 プ ログラム編成 の具体 とめにかえて) いずれ に して も、以上 のよ うな ことを踏 まえるな らば、実際 にどのような学習 プ ログラムが求 め られ るので あろうか。最後 にい くつ か のポイ ン トを示 し、 ここでの まとめとしたい。但 し、あ くまで も論 は論 である。最 も確実 で力強 いのは、担当者 の着実 で、学習者 との悪戦苦闘の中か ら生 まれる知 恵 であ り、 ノウハ ウであること (ま に変 わ りはない。 いかなる学習課題・ 目標 (学 習者 の要求 として 出て くるもの =要 求課題 や要求 と しては直接 出て こないが、客観的 にみて必要 と思われ るもの =必 要課題 )に 対応 す る学習 プログラムをつ くるかがスター トとなるが、 いずれ に して も、優先順位 の高 い もの (公 益性 。公共性 )、 実現可能 な ものでな ければな らない。そ して、直接対 応 できない ものについては、他部局 、大学等 の学校教育機関、民 間事業 (企 業等 の 事業含 む)、 マス コ ミ等 の関連事業 を把握 し、情報提供 あるいは学習 の仲介役 とし てそれ らに対処 すれば よい。近年 では、地元企業等 の方 か らの積極的 な協力呼 びか けもあ り、 こうした連携・協力 あるいは地域 の教育 ・学習資源 の相互活用 も一段 と 進 んでいる。まさに、成人男子 の学習参加 の機会 や方途 が拡大 してきて い るので あ る。 したが って、プ ログラム展開の仕方 も、工夫 やアイディアあるいは人 間ネ ッ ト ワー ク次第 で、いかよ うにもできるのである。 但 し、やみ くもにそ うした ことを進 めるのではな く、あ くまで も教育事業 として の働 きかけである ことに意 を注 ぎ、 それ らの観点 か らの事業 の拡大 ・充実 に心がけ るべ きである。表 1と 表 2は 、そのための指針 を与 えるべ く構想 された、成人男子 並 びに向老期 の成人 の学習課題・領域 (例 )で ある。地域社会 にお ける教育 。学習 事業 の構造的把握 あるいは各種事業 のムダや重複 を避 けるために も、 プログラムの 点で検討 されるとよいであろう。個人、家庭、職業人 、地域社会 の一員 と 作成 の時′ しての成人男子。 いかなるテ ーマ、学習 内容 であろ うとも、その プログラムの役割 (ね らい、 目標 、期待 できる成果 )と それを結 ぶ他 の学習機会 、学習成果 の発展 を 明確 に位置 づ けるな らば、成人男子学習者 は もっ と身近 になるはずである。ね らい を しぼ った り (例 :個 人的欲求実現型 あるいは社会的要請実現型 )、 特定 の分野 を 重点的 に実施 した りするの も、一 計 であろう。 (生 涯教育情報誌「 うれ しの台」60号 よ り) 77 《 学習 プログラムシ リーズ》③ 高齢者教 育 の 学 習 プ ロ グ ラ ム ∼主体的参加 をめざす∼ 大阪音楽大学 教授 ノヽ ■亡 セ 『 雇舞 1.は じめに 厚生省 の「将来推計人 口」 によると65歳 以上 の老年人 口は、 スウェーデ ンやスイ スなどの老人先進国 を追 い抜 いて2010年 には世界 で最 も高齢化 した国 にな り、2019 年 には25.1%に なるとい う。そ こで総務庁 の「長寿社会 フ ォロー・ ア ップ報告」 (平 成 3年 6月 )が 出 され るなど高齢者対策 があ らゆる分野 で焦眉 の課題 になってい るわ けであるが、社会教育 において も例外 ではないはずなのに、 さほど緊迫感 を持 って 受 けとめ られて いない。 この余裕 は何 に起因 して い るので あろ うか。 人集 めに苦労 する話 は、高齢者教育 の分野 ではあまり開かな い。 それよ り開会 の 1時 間前 か ら来 てお られる高齢者 や会場準備 を手伝 お うとして くださる高齢者 の姿 を見 かけるほどである。 それに、高齢者 の学習参加者 は明 るく前向きで、ゆるされ る限 り次 々 と参加希望 を出 され る等 の現状 に安住 して い るか らではないか。しか し、 それは何 らかの き っかけで参加 して こられた一部 の高齢者 で、まだまだ多 くの高齢 者 を落 ちこぼ して い るの も事実 であろう。 また、高齢者 の場合 には学級 や講座等 への参加 をき っかけに、 自分 たちで主体的 な活動 を始 めるということが少 ないため、 い くら学習機会 をつ くって も高齢者 のニ ーズに追 いつかないとい うことをよ く聞 く。だか ら予算 と人手がある限 り事業 を進 めた ら良 い と安易 に考 えるlLF向 にあるが、 この延長線上 に高齢化社会 を乗 り切 って い く展望 を持 てるであろうか。 以上 の問題意識 に基 づいて、長寿社会 を展望 する高齢者教育 の課題 について考 え てみたい。 2.高 齢者 の実態 と高齢者教育 の課題 (1)お 年寄 り扱 い まず第一 に、上で述 べた高齢者教育 の現状認識 に関 してであるが、それは高齢者 をあまりに も「 お年寄 り扱 い」 し過 ぎて い る結果 ではなかろうか。会場準備 を手伝 お うとされるのは、活動 の場 を求 めている姿 であ り、主体的 な活動意欲 に乏 しいか とい うと、そ うとも言 えない多 くの参加者 に出会 うので ある。それに もかかわ らず 福祉 サ ー ビスの対象者 のよ うに扱 ってはいないだろ うか。 もちろん今 日で福祉 にお いて も高齢者 の人権 や主体性 を尊重す る方 向 にかわ りつつ あるが、社会教育 は もと もと学習者が自己 の生活 をより良 くするために問題 を解明 し、視野 を広 げた り、 自 78 己の成長 をめざす主体的 な営 みである。青年 や壮年層 の場合 には生活課題 と切 り結 ぶ主体的 な学習 でなければ成功 しないことが常識 になっているのに、弱者 である子 どもと高齢者 には 「 お仕着 せの教育」を与 えて主体性 の欠如 を嘆 いてい るので ある。 (2)世 代別 の特性 と共通性 第二 に、生涯学習体系を構想す るとき、年齢階層別 に学習者 の特性 を踏 まえる こ とも大切 であるが、子 どもか ら高齢者 までに共通 する人 間 としての要求 や関心 を第 一義的 に踏 まえ、年齢別 の特性 は副次的 に配慮す ることである。 「習内容の刻 88.2`1 40ft 50イ 職 業 技 術 や技 能 52.3 86.7 30.3 34.2 20.8 コンピュータ0ヮ ープロ 70.8 47.5 55.3 48.4 36.9 出産 0育 児・教 育 33.8 41.0 31,6 13.7 28.8 26.3 24.7 26.9 20.9 19.7 31.1 22.3 26.0 209.1 43.9 22.4 24.7 23.8 37.5 204.6 46.2 37.5 186.6 41.5 33.3 91.6 15,6 104.3 自 科 学 五m Jト 方′ 国 の 42.6 16.4 15,3 235,8 24.6 46.8 48,0 43.2 39.2 50.0 174.5 35,4 23.0 26.3 27.4 24.6 18.8 209.6 16.9 30.9 23.0 32.6 20.0 22.9 343.1 38.5 49.6 45.4 33.7 17,7 16.7 190.0 他 61.5 αυ 回答者数 (除 無略 ) 46.1 ワー そ 然 16.9 44.1 54.0 ワー 40.0 4.2 201.1 ワー OO 18.5 趣 味・ お 稽 古 事 人 権 問 題 健 康 ・ 衛 生 ボランティア活動 29.2 OO 民υ OO 21.5 月■ 30ft И望 t OO 20イ И仕 10代 家 族 の 人 間 関係 ・ 街づ(り 地域づくり 政治・ 経済・ 国際問題 文 学 0歴 史 0芸 術 t し上 円タ 俸= 《表 -1》 世代別 に見 た学習内容 の希望率 と変化率 (%) (大 阪府寝屋1市 教育委員会 「市民意 元年11月 より) 識調査報告書」平成 (表 -1)は 、世代別 に見 た学習内容 の希望率 を示 した もので ある。 これで見 る と確 かに年齢別 の特性 を反映 した「健康・衛生」 が第一位 (50,0%)で 、「趣 味 。お 稽古事」 も多 くの高齢者 の要求 (33.3%)で ある。しか し、 「政治 。経済 。国際問題」 、 コ ンピュータ 。ヮープロ」(29.2%)が 続 が「文学・歴史・芸術」 と同率 の37.5%で 「 き、 「 自然科学」(22.9%)に お いて も若 い世代 に比肩 して い ることに注 目された い。 高齢者 の学習要求 が このよ うに多様 であるにもかかわ らず、前二者 の健康 と趣味 や生 きが い学習 に閉 じこめてい る傾 向 にある。 (3)高 齢者 の人権問題 第二 に、高齢者教育 において も高齢者 の人権問題が基調 にすえ られなければ主体 性 は引 き出 しえない。上 で述 べた「 お年寄 り扱 い」 を しない方策 や若 い世代 との共 79 通性 の典型事例 として特筆 しておきた い。ア メ リカでは定年制 を年齢 による差別 と して提訴 する状況 にあるが、長寿社会 を実現 す るた めに高齢者 の就労権 を今一度 と らえ直す必要があろ う。職場 で盗難 があ った際 に、シルバ ー人材 セ ンターか らの就 労者 に疑 いがかけ られたとい う事例 が示 すよ うに、高齢 で就労 す ることへ の偏見 は 根強 い。 だか ら趣味 や社会奉仕 で輝 く余生 をお くってい る高齢者 だけでな く、生 き生 きと 就労 し、対価 を得 る現役生活 の中で人 間 として輝 いている高齢者 に注 目 した い。そ れ らの人 々か ら人 間 にとっての働 く意味 を示 して もらえる機会 を多様 につ くると共 に、哲学 その ものの学習機会 が求 め られて い るの も今 日的 である。 (4)高 齢者 の仲 間づ くり 第四 に、高齢者 の主体的 な社会参加 の前提 として仲 間づ くりを援助 して い くこと 共通 の社会的 な意味 を見 い出す こ である。 仲間の中で一人一人 の思 いを確 か め合 い、 とによ って外 に向か って働 きかけるよ うになる。 と ころが都市化 した地域社会 に住 む高齢者 の老後生活 はきわ めて孤独 である。 同 じ職場 で働 いていた人 とも年賀状 だ けのつ き合 いになっているし、 PTA時 代 の友 だちについて聞 いて も「音 の ことで す」という答 が返 って くる。これは地域生活 を切 り捨 てて 日本 の経済発展 と豊 かな家 庭生活 を追 い求 めてきた30年 間のつ けであろ う。だか ら顔見知 りの間柄 で も個人主 義的 な人生 を生 きてきたために、一か ら思 いを語 り合 うと ころか ら再 出発 しなけれ ばな らない。しか し同時代 の苦難 を乗 り越 えて きた人 々で あるか ら、き っかけさえあ れば仲 間づ くりは容易 であ り、高齢者教育事業 の全 てを ここに焦点 づ ける ことであ る。さらに、 体育施設 において も交流 のロビーを付帯 す る等 の施設整備 も進 めたい。 3.高 齢者教育事業 の視′ 点と方法 高齢者教育事業 の参加者 に対 す る聞 き取 り調査 で「月 1回 の学級 では、なかなか親 しい友 だちができない」 とか、「週 1回 の熟年 スポーツ も祭 日があるので、月3回 ぐ らいになって しま うので増 や して欲 しい」 といった声 を聞 いた。 これは高齢者 の余 暇時間の面倒 を見 る発想 では対応 で きない事態 を示 している。 (1)ウ ィプラン・ ウィ ドゥ プ ロジェク ト そ こで、高齢者 (一 般住民 も含む)自 身 が長寿社会 を実現す るために創意的 で多様 な高齢者教育事業 を企 画申請 し、教育委員会等 の委託 を受 けて実施す る企画 申請方 式 を中心 にすべ きである。 これは、青年学級振興法 の第 6条 に準拠 した もので、ウィ プラン・ ウィ ドゥ プロジェク トと「 ラー ン(学 ぶ)」 でな く「 ドゥ(行 う)」 とした のは、課題解決 の学習 か ら行動 までを含 む事業 に した方 が適切 であると考 えたか ら である。長寿社会 とい う未知 の領域 を開拓 して い くわけであるが、課題 が山積 し、 高齢者 の人権問題 もある中で教育委員会等 の若 い世代 のス タ ッフが全てを取 り仕切 ることはできない。そ して、企画 申請方式 こそ民間活力 を導入す る本筋 になるもの 80 で は ないか。 《表 -2)ウ ィプラン・ ウ ィ ドゥ プロジェク ト(企 画申 請方式での 高齢者教育事業) プ ロジェ ク トの種類 事 業 内 容 の ね ら い と 例 示 健康・福祉 などの高齢化社会 の諸課題 の解決 を考 える公 ・ セ ミ 自主公 開講座 開講座 やセ ミナ ーの企画運営 を公募 し、その グル ープに実 ナー 施 を委託 する ことによ って、住民 の倉1意 的 な学習活動 を促 進 する。 高齢者 向 けのコ ミュニ テ ィスポーツの開発 や競技 スポー ツの年齢区分 や新 ル ールづ くりと併 せて、 自主企画 による 自主 スポーツ教室 多様 なスポーツ機会 をつ くる。 地 域 の歴 史・文 化 0芸 高齢者 が地域 で一生を全 うするためには、その地域 へ の 術事業 アイデ ンテ ィテ ィを持 つ ことが渇望 されて くる。 ニ ニ コ ミュ ア ィ事 ミ 空 き地 や路傍 の小空 間等 の清掃 や花壇 づ くり。多様 な世 代交流 の形態 をとるの もよい。 業 高齢者 か ら子 どもや若 い世代 に語 り伝 える面 と、若 い世 世 代 交 流 事 業 代 が高齢者 をサポー トしつつ学 ぶ面 の両面 か らの活動 を正 夫 して行 う。 ベ ン ト プ ロジ ェク トグル ー プの交流集会 で、相互交流 を通 して 行 事・ イ 長寿社会 を め ざす研 典型実践 の普及 、 リー ダ ーの 自己形成 。相互形成 を 図 る。 長寿社会 の実現 は、未知 の領域 で あ るか ら研究 的 なア プ 究交流・集会・調査研 ロ ー チが必要 で あ る。 究事業 ‖ 南 員 (2)学 習内容 の変化率 教育委員会 による主催事業 は、 自主企画 されに くい課題 や 自主参加 が困難 な高齢 点をおき、事業終了後 に次年度 の企画 申請 グループ 者層 に対 する啓発的 な事業 に力′ を育成 する ことを 目指 した い。 ここで、前 に見 た 《表 -1》 の右欄 にある「学習内 容 の変化率」 を参考 に してほ しい。 これは今後 の学習希望者数 を過去 の学習体験者 数 で除 した もので、 100ポ イ ン ト以上が新規 に増 やす必要 がある分野 を示 している. 今 まで と質 の違 った 自然科学 とい うのは環境問題 が含 まれて い ると推定 されるが、 本格的 な教養学習 へ の希望 が現 れてい る。 (3)学 習 の人 口と出口 点と方法 について補足 してお くと、学習内容 に 最後 に学習 プログラムの立案 の視′ 入 口と出口があるとい うことである。高齢者教育 では「生 きが い」問題 が取 り上 げ られる ことが多 いが、当初か ら顕在化 して いる学習要求 ではない。直面 する諸 問題 の学習 を通 して 自党化 されて くるもので ある。また、スポーツ関係 では誰 で も気軽 に参加 できるように考 え られがちであるが、若 い頃の体験 がない人 は大 きな壁があ る。文化事業 の 中に織 り込 む等 の導入教育 が求 め られる。 (生 涯教育情報誌「 うれ しの台」63号 より) 81 く 学 習 プ ログ ラ ム シ リーズ )④ 女性教 育 の 学 習 プ ロ グ ラ ム ∼女性 の 自立 をめざす∼ 関西大学 講師 清 原 桂 子 1.女 性 たちの現状 明治末 か ら大正時代以後 の工業化 の進展、 さらに1960年 代以後 の高度経済成長 と い う2つ のステ ップを経 て、我 が国 は農業社会 か らサラ リーマ ン社会 への大転換 を 行 った。 このプロセスの中で、それまで夫 とともに農業 に携 わ っていた女性 たちは、 一方 では、サラ リーマ ンの妻 として家事専業者 にな り、他方 では、サラ リーウーマ ンとして職場 に出てい くこと (雇 用者 )に なった。 1970年 代 になると、都市化、高齢化、男性 たちの働 きバ チ化、家事 労働内容 の電 化 。商品化 などが進 む中で、夫不在 の「密室」 にお ける独 りぼ っちの子育 てや高齢 者 の介護 、子育 て期後 の生 きが いや夫 との対話喪失、老後 の経済的非 自立 など、家 事専業者 の女性 たちにとっての多 くの問題 が顕在化 して くることになる。また、雇 用者女性 にとって も、 女性 だけの家事 。育児・介護労働 と職場労働 との二重 の負担 、 その ことを理 由 とした職場 での男性 との待遇格差 など、 同 じく難題 は山積 していた のである。 こうした状況 の中で、取 り組 まれた国連 の「国際女性年二 (1975)、「国 連女性 の10年 」 (1976∼ 85年 )は 、 これ らの問題 の解決 のために、「男 は仕事、女は 家庭」 といった固定的 な分業 にとらわ (第 1表 》 れず、男女 で家庭 。地域 ・職場 での生 (我 が国の15歳 以上 の女性人 口) 活 を分 かち合 い (share)な が ら生 きて (拗 省 「婦人労働 の実情」1991年 よ り作成 ) 1 2,593万 い くことを提唱 した。そ して、そのた 有 職 女 性 人 150% めの労働時間短縮 や男女 ともの育児休 (献 )雇 用 者 1 1,834万 人 │(35%) ︿ロ 業 、介護休業 などの労働条件 の改善 、 自 営 業 主 1 271万 人 .(5%) さらに意識 の変革 が、女性 のみな らず 家族従業者 424万 人 │(8%) そ の 他 1 64万 人 │(1%) 男性 にとって も、人 間 らしい生活 を回 復 するために必要 であることを世界的 家 事 専 業 者 1 1,514万 人 1 29% に明 らかに して いったのである。その 通 学 (学 生 ) 451万 人 1 9% ことを明文化 した 597万 人 「女性差別撤廃条約」 そ の 他 (高 齢者等) 12% を我 が国 も1985年 に批准 し、それに伴 不 0.4% 明 1 23万 人 い、国籍法 の改正 (父 系 か ら父母両系 5,178万 人 1 100% 計 へ 85年 )、 男女雇用機会均等法 (86年 )、 家庭科男女共学 (87年 教育課程審、93年 よ り中学、94年 より高校 )、 男女 ともの育休法 (91年 )、 「 レデ ィース・ハ ロー ヮ ー ク」 開設 (91年 )な どが次 々に進 め られてきた ことは、周知 の通 りである。 82 現在 、我 が国 の15歳 以上 の女性人 口の内訳 は、《第 1表 》 の通 りであるが、 とりわ け1980年 代以後 、雇用者 の拡大 と家事専業者 の減少化傾 向が 目立 つ。 2.女 性教育 の課題 点を明 らか こうした中で、女性教育 は今後 の課題 として、少 な くとも次 のよ うな′ に して きて い る。 (1)新 しい社会 づ くりのプロセスヘ 第 1に 、情報 の単 なる受 け手 としての「承 (う けたまわ)り 学習」「 ひまつぶ し 学習」「 アクセサ リー学習」「動員型学習」 に止 まらず、上記 のよ うな新 しい「分 かち合 う社会 」づ くりに向けてのプ ロセス (過 程 )に 参画 してい く場 の提供 である。 ちなみに、政府 も91年 に「西暦 2000年 に向けての新国内行動計画 」 (87年 )の 第 1 次改訂 を行 い、 目標 を「 男女共 同参加型社会」か ら、一 層 プロセスを重視 した「男 女共 同参画型社会」 に変更 して い る。 (2)関 係 づ くりの 中の 自己実現 第 2に 、そうしたプ ロセスを共有 す る中で こそ深 め られて い くことので きる人 間 関係 づ くりの重視 である。「他人 に迷惑 をかけないで 自分 の ことは全部 自分 でやる 代 わ りに、他人 に関心 もない」 といつた孤独 でギスギス した作業 が「 自立」 なので はな く、む しろ迷惑をかけあえるような人 と人 との丸 ごと受容 しあえるような関係 をつ くり出す中で こそ、私 たちは 自己実現 して い くことがで きるのだ、 とい うこと が この20年 の女性教育 の蓄積 と反省 の中で得 られてきて い る。そ うした人 間関係 づ くりが、まちづ くりその ものなのだ とい う視点 も出されてきて い る。 (3)自 分 を開 いて生 きる(今 を生 きる) 第 3に 、その ことは、見栄や既成 の固定的概念 (男 だか ら、女 だか ら、年寄 りだ か ら、障害者 だか ら…)に とらわれて いた「 カラをかぶ った 自我」 (ア ラン・ ワッ ツ)か ら自 らを解放 し、 カ ッコつ けず に 自分 を開 いて生 きて い くことの楽 しさを知 ることにもつ ながるだろう。「家族 のために今 はガマ ンして」生 きて い くことや、 しか めっ面 を して しんどい思 いで行 う「お勉強」 には、やは り無理があ る。 3.学 習 プ ログラム立案 の視点 以上 のよ うに考 えるな らば、学習 プログラムの立案 に際 して、幾 つかの点 に注意 す る必要 があるだろう。 (1)固 定的分業概念 にとらわれない経験 第 1に 、女性 と男性 、高齢者 と若者 、障害者 と健常者 などの間の これ までの固定 的 な分業概念 を打 ち破 る新 しい経験 のチ ャンスを増 や して い くことで ある。「 ∼の くせ に」「 ∼だか らしょうがない」 でな く、何物 に も東縛 されない 自由な意識 へ向 けての講義・ ビデオなどを含 む講座 の外 、 高齢者・障害者 のための フ ァッシ ョンシ ョ 83 -(い つ も地味 な服 を着 る必要 はないのだか ら)な どのイベ ン ト、 さらに具体的 な ハ ウツーを学 べ る「女性大 工教室」「 女性 のための再就職講座」 とい った形 で、既 に各地 で取 り組 まれてきて い る。男性 たちのための「子育 て教室」 「介護教室」 「料 理教室・料理 コンクール」 なども、予想以上 に好評 に各地 でスター トしてお り、女 性教育 は、 これ らの男性教育 と表裏一体 で進 め られて い く必要があろ う。 (2)サ イクル型学習 と学習 の 出口 第 2に 、単 に老若男女、障害者、健常者 などで、今 ある生活を分かち合 うとい う だ けでな く、分 かち合 うものの中身 について、学 びつつ、作 り直 してい く作業 が必 要 である。学 びつつ実践 し、実践 の 中でさらに学 ぶ「 サイクル型学習」 (県 生活創 造 セ ンター構想委員会報告 1991年 )の ル ー トの開発 が、早急 に体系化 され る必要 があろ う。学 んだ後 、かえ って何 を した らよいかモ ンモ ンとする女性 たち も多 い。 学 彼女 たちのための 習 の出口」 を、多様 な活動 ルー トの ビデオづ くり、地域活動 や再就職 の ノウハ ウの伝達 、人材 バ ンクなどの形 で支援 してい くとともに、プログ ラムの作成時 に常 にその ことを視野 に置 くべ きであろ う。 (3)多 彩 なメニ ュー 生活 をより人 間 らしくつ くり直 して い くためには、 第 3に 、 家事・子育 て 。労働・ 。 。 福祉・環境 文化 国際問題 などを含 む多彩 な内容 に取 り組 んでい く必要があ り、 当面 の各人 の関心 の多様化 とも合 わせ、多彩 な内容 のメニ ューが用意 され る必要 が ある。また、いつ も入 門編 でお茶 をにごすだけでな く、そこか らさらに進 めたい人 のための領域別 の専門講座 、 リーダ ー養成講座 などにつな ぐことも考 えて い くべ き であろ う。 《第 2表 》 に女性問題基礎 コースのプログラム例 (91年 度県生活倉1造 大 21世 学女性 コース、県女性・生活課 紀 へ 向 けての女性 たちの学習」91年 で提案 し した もの)、 《第 3表 》 に「 まちづ くリセ ミナ ー」 の短期 プログラム例 (宝 塚市 91 年 )を 示 した。内容 については、地域 の特性 を充分 に考 える必要 があることは言 う まで もない。 (4)方 法 の多様化 と「する文化」 第 4は 、講義 や話 し合 いだ けでな く、グループ発表、バ ズ 。セ ッシ ョン、館外見 学 、 レポー ト集作成、調査、会館展 や公民館 まつ りへの展示参加、寸劇、 ビデオ等 の多様 な方法 を組 み合 わせ ることである。 その ことは、 ①学習 のマ ンネ リ化 を防 ぐ。 ②問題 に多角的重層的 に迫 る。 ③ いろいろな場面 での人 間関係 が、参加者 の緊張 や構 えをほ ぐす。 ④ 自 ら表現 の主体 となる。 など幾 つかの効果 を持 つ。企画・運営 。進行 ・記録 に、 当番制 で係 わ ってい くこと も考 え られよう。 市民 オペ ラや市民演劇 など「 する文化」 (doing culture)の 動 き 84 も県下各地 にみ られて きて いる。 (5)出 会 いの拡大 第 5に 、 ただ何 とな く人恋 しい、人 と出会 いたい時 にフラ ッと行 ける「 フ リース ペース」 (東 京都足立区婦人総合 セ ンター)も まちの人 々の 出会 い と交流 のス ポ ッ トとして、 (シ ャンソンやフ ォーラム、落語 などを時 には用意 して)つ くられて き ている。より多 くの人 々が出会 えるた めの こうした空 間づ くりの外 、講座 開設時間 のフレキシブル化 、保育室設置 、車椅子貸与 、介護者 やヘルパ ーの派遣、 手話通訳 、 。 バ ー いく め の か われて 確保 なども、今後 き 細 く行 情報誌刊行、情報収集 発信 メン 必要 があろ う。 ・蝋課 91年 ) 《 第 2表 )「 女性問題 ・基礎 コース」 (生 活創造大学女性 コース 敗性 学 ①開講式 り い 0映 画 「痴 ほ う性老人 の世界」(羽 田澄子監督 )又 は いの朝」(堺 市製作 )な ど。全体 プログラム 「我 が′ ぶR t聾 ②女性 たちの過去 と現 麻賢 i晏 ③女性 たちの未来 基 礎 ④ カウンセ リング 教 育 教 育 ⑤美術館・博物館・当該 の名所旧跡見学 ③子育 て と女性 の生 き 開設 自已紹介 。この100年 ほどの女性 の歴史 と現状 (家 庭・地域・ 職場 ) ・ 「国連女性 の10年 」と21世 紀 への展望 (家 庭科 の 動 き等含 む) 0∼ 自分 さが しの基礎 ∼心 を開 いて生 きて い くこ とをラクに。 「 もや もや」が私 だけの ものでない ことを知 る. 0人 間関係 づ くり ・∼ これまで とこれか ら∼ ・新 しい内容 方法 目的 家 庭 ウ外 歯鷹 ①女性 と生涯学習 ③夫婦、 親子 の新 しい関 ・祖父母世代 子 ども世代 配偶者 との「いい関係」 係 づ くり 0∼ 実例 の 中か ら∼法的課題 も含 めて ⑨家庭関係 の法律 ⑩ シ ャンソン(orギ ター ・音楽 を聴 いたあとでの話 し合 い と紅茶 のサ ロン 労働 ⑪我が国の労働事情 と ・∼正雇用 とパ ー ト雇用 働法 ・∼新 しい働 き方 ∼ 労働 ⑫主婦 か らの出発 0∼ どうなる私 たちの老後 ∼ 福祉 ⑬高齢化社会 と女性 福祉 ⑭地域福祉 の新 しい動 き・∼ ノーマ ライゼ ー シ ョンの具体化 のために∼ 85 健 康 健 康 活 生 食 ⑮女性 の体 を知 る ⑩ ヨガの基礎 ①食 生活 と安全性 ⑬成人病予防 のための ・更年期 老後 を含 めて 0∼ 心 とか らだを しなやかに∼(ト レ パン で 実技) 活 生 食 環 境 ・実習 理 の こつ ⑩環境保護 と消費生活 0∼ 活用 しよう 県 と市 の政策 ∼ 「新 プラン」 解説 各種政策広報説明 県 当該市町 担当者 (コ ー ヒーを出 しなが ら) ⑩閉講式 《 第 3表 )「 まちづ くリセ ミナ ー」 プログラム(宝 塚市立女性 セ ンター 91年 ) 回 日 1 6/12(水 ) 2 6/19(水 ) 3 4 時 ア 6/24(リ ヨ) 7′ ′ ′ 1(月 ) マ 会 場 「わか りやす い “ 地方 自治 "」 宝塚市役所 ∼市民 と議会 と行政 のホ ッ トな関係 ∼ (三 階会議室 ) 「宝塚市議会 を見 る 。聞 く 。学 ぶ」 ギカイ・ イ ン・宝塚 (宝 塚市議醐 鮮 ) 宝塚市役所 「 お父 さんは会社 で使 い捨 て商品 を作 り、お母 さんは地域 で省資源運動・ ・・ ウン?」 市民 と リサイクル 宝塚市清掃 セ ンター 「男子 の家庭科 0性 教育 の充実」 ∼明 日の教育 を考 える∼ 教育と 敷鴨 宝塚市立女性 セ ンター 宝塚市総合福祉 セ ンタ ー (見 学 ) (三 階会議室 ) (見 学 ) エル 5 7/ 5(笙 怪) 「 ボランティア活動 セ ンターか ら」 ∼宝塚 の ボランテ ィア∼現状 と展望 6 7/10(フ k) 宝塚市立女性 セ ンター 「 まちづ くり∼女 たちの宣言」 ∼宝塚市長 を囲 んでテ ィパ ーテ ィー∼ エル (見 学 ) (生 涯教育情報誌「 うれ しの台」 62号 よ り) 研 究 平成 報 告 4年 3月 31日 (第 ■ 号 ) 印刷 。発 行 編 集 。発 行 兵庫 県立嬉野 台生涯 教育 セ ンター 〒 67314 兵 庫 県 加 東郡 社 町 下 久 米 ■■0795(44)0711 印刷 ウエ スガ印刷株式会社 3教 Tl-013B5
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