IPO モーニングスター IPO レポート　2016.12.2 IPO銘柄コードリネットジャパングループ（3556・マザーズ）投資単位 100 株 3556 公開株式数公募：13.00 万株売出：12.00 万株（OA3.75 万株）仮条件（上限 PER）主幹事証券 1,690 円～ 1,830 円 SBI 証券（12.9 倍）新規上場日 ■ 日程ブックビルディング 12/2 ★ 申込期間 12/8 12/13 12/16 12/20 ネットによるリユース事業を軸に、リサイクルにも展開 ■ 事業内容書籍などの宅配買取、リユースネット販売のネットリユース事業を主軸に、パソコンなどの宅配回収のネットリサイクル事業を育成している。ネットリユース事業では、「NETOFF」ブランドで自社サイトを展開し、顧客の買い取り申し込みから集荷、査定、入金までを自宅で行える「宅配買取サービス」と、買い取った商品を検品、在庫化して販売する「ネット販売サービス」を提供。ネットリサイクル事業では、14 年 1 月に小型家電リサイクル法の認定業者となり、ネットと宅配便を利用し回収。レアメタルなどの再生資源、またパソコンデータ消去などのオプションサービスから収入を得ている。16 年 9 月期第 3 四半期累計（15 年 10 月～ 16 年 6 月）の売上高構成比はネットリユース事業が 93.4％、ネットリサイクル事業が 6.6％となっている。 ■ 特徴リユース事業では中古本だけでなく、CD やゲームソフト、またブランド品や貴金属・ジュエリー、携帯電話など幅広い商品を取り扱う。トヨタ式のローコストオペレーションを導入しており、商品センターも 2 つ保有。査定に関しては 100 万点以上のデータベースを構築し、価格をコントロールしている。アナリストコメント ■ 定量分析 17 年 9 月期の連結経常利益は前期比 57.5 ％増の 2 億 7,000 万円を計画する。会社側が成長ドライバーに位置付けるネットリサイクル事業が黒字転換する見通しにあり、利益面へのインパクトが大きい。今後も同事業の成長が業績拡大のけん引役となりそうだ。 ■ 定性分析 IPO マーケットで人気のネット企業ではあるが、リユース・リサイクル系ビジネスには特段の新鮮味はなさそうだ。業績はネットリサイクル事業が黒字化し、利益貢献度を高めてくるタイミングであり、成長期にあることは評価ポイント。 ■ 類似企業リネットジャパングループ（3556・マザーズ） ■ 需給状況仮条件の上限で試算した市場からの吸収金額は 5 億円程度。市場からの吸収金額は少なく、需給妙味は大きいが、ベンチャーキャピタル保有株が多く、需給面は見た目ほど逼迫していない。新規上場案件が急増する年末の IPO であることもマイナス。　（小泉健太） ■ 引受証券予想PER12.9倍（仮条件上限）マーケットエンタープライズ（3135・マザーズ）予想PER68.3倍デファクトスタンダード（3545・マザーズ）予想PER21.6倍 SBI 証券、野村證券、東海東京証券、SMBC 日興証券、岩井コスモ証券、エース証券、極東証券、日本アジア証券、東洋証券、岡三証券、藍澤證券本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。（1/2）モーニングスター IPO レポート　2016.12.2 リネットジャパングループ（3556・マザーズ）業績・財務指標売上高（百万円）前年比（％）経常利益（百万円）前年比（％）純利益（百万円）前年比（％） EPS （円） 1株あたり年間配当金（円） 15年9月期（実績） 3,226 6.1 107 6.9 95 ▲ 0.3 64.7 0.0 16年9月期（実績） 3,729 15.6 171 60.3 149 55.8 90.8 0.0 17年9月期（会社予想） 4,236 13.6 270 57.5 238 60.0 141.4 0.0 発行済み株式総数（株）総資産（百万円）純資産（百万円）資本金（百万円） BPS （円）自己資本比率（％）自己資本当期純利益率（％） 14年9月期 14,839 983 124 400 86.1 12.7 131.0 15年9月期 1,643,900 1,107 308 444 192.1 27.8 44.3 ※ 15 年 7 月に株式分割（1 株→ 100 株）を実施。14 年 9 月期の BPS は遡及修正大株主上位（上場前）氏名または名称 1 黒田　武志 2 経営陣所有株式数（株）所有割合（％）役職氏名 960,200 52.69 TKコーポレーション 99,000 5.43 取締役　業務担当佐藤　亮 3 MICイノベーション3号投資事業有限責任組合 95,000 5.21 取締役　管理担当山根　秀之 4 坂本　孝 50,000 2.74 取締役高橋　義孝 5 豊田通商 44,300 2.43 監査役（常勤）野村　政弘 6 SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合 41,143 2.26 7 リネットジャパングループ 39,000 2.14 8 バリューアップ投資事業有限責任組合 31,200 1.71 9 ハードオフコーポレーション 30,000 1.65 9 NVCC7号投資事業有限責任組合 30,000 1.65 9 共立キャピタル 30,000 1.65 9 百五銀行 30,000 1.65 代表取締役社長黒田　武志監査役原　陽年監査役中井　英一本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。（2/2）モーニングスターIPOレポートの読み方特　徴モーニングスター IPO（※ 1）レポートでは、日本国内の取引所 ※ 1 IPO（Initial Public Offering）：新規株式公開。に新たに上場する銘柄を取り上げ、モーニングスターが位置 ※ 2ブックビルディング：引受証券会社が機関投資家などの意見をもとに決定した仮条件を投資家に提示し、投資家の需要がどの程度あるかを把握することによって、マーケットの動向に即する中立的な第三者としての立場から IPO に関する情報を提供いたします。ブックビルディングした公開価格を決定する方法。一般的に需要積み上げ方式と呼ばれる。が始まる前にレポー（※ 2）トを提供することにより、IPO への参加を検討している投資家にとって有用な情報となるでしょう。モーニングスター IPO レポートには、企業名・コード・公開株式数など基本情報やブックビルディング期間・申込期間など IPO 日程のほか、モーニングスターの担当アナリストによるコメントを掲載いたします。項目説明 ■ 事業内容新規上場する企業の事業概略を解説します。主要製品やサービスのほか、セグメント別の売上高構成比率などを記載。新規上場時の事業の状況や、先行きの見通しなども交えて分かり易くお伝えいたします。 ■ 定性分析新規上場銘柄が持つ事業の特性や事業環境、セクター動向などを踏まえ、定性的な評価をするほか、足元の株式市場の状況などを考慮して、マーケットから見た新規上場銘柄に対する見方なども掲載します。 ■ 特徴新規上場企業の設立経緯から現在の事業環境、ビジネスモデルや事業の強み、顧客動向、業績内容、海外展開、経営陣など様々な観点から特筆すべきエッセンスのみを抽出し、掲載いたします。 ■ 需給状況公募・売り出しの株数と仮条件をふまえ、市場からの吸収金額を試算するほか、足元の新興市場の動向、類似企業の株価推移、ベンチャーキャピタルによる保有株放出の可能性なども考慮し、上場初日の需給状況を予想いたします。 ■ 定量分析新規上場時に開示される前期、前々期の業績実績と今期の会社計画を用い、業績の成長性や収益性、財務安定性の面から新規上場銘柄を分析いたします。 ■ 類似企業新規上場企業と同じ業種に属する競合他社や類似企業を取り上げて PER を併記いたします。PER の水準は初値の参考指標として有効です。本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。