Sカレ本2014 - Student Innovation College

Contents
002
Sカレの趣旨
003
2 0 1 4 年 度の審 査を終えて
004
2 0 1 4 年のSカレを振り返って
005
Sカレ2 0 1 4 活 動 実 績・予 定
006
参 加ゼミ紹 介
008
Sカレ実 績
012
閉 会 式の流れ
各チーム提 案 製 品 紹 介
013
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
019
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
031
置き時 計 ・ 掛け時 計
043
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
055
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
069
コンパクト木 工 家 具
081
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
093
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
103
ダンボール小 物
117
ビニール素 材の小 物
129
枡技術商品
141
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
154
メディア
155
受賞結果
160
Sカレピックアップ
162
支 援 企 業・関 係 者・スタッフ紹 介
Student Innovation College 2014
1
Sカレの趣旨
石井 淳蔵
[ Sカレ委員長/流通科学大学 学長 ]
Sカレの目指すところは、
「 未 来のマーケターの育 成 」にあります。
その特 徴は、
大学は違えども志を同じくする若い仲間が、互に助け合いそして切磋琢磨しながら、
1)理 論 的にしっかりとした商 品 企 画プロセスを学び、
2)
そのプロセスのマネジメントを実 際に体 験し、
3)自らの考えや思いをウェブ上あるいは会 場で提 案 発 表し、
4)
そして実 現した商 品を現 実の市 場において問う、
というプロセスにあります。
数 百 人の学 生の皆さんが一 堂に会して、実 際のユーザーやサプライヤーの
方と対 話しながら、現 実に商 品 企 画を進めるという実 践 的なマーケティングを学
ぶ機 会は、世 界 広しといえども、
ここしかありません。
また、企 画の渦 中において、
ラ
イバルチームの成 果を見ながらリアルタイムに競 争するという場も、他に例を見ま
せん。 参 加する皆さんにとっては、
マーケティングの理 論と実 践を学ぶ絶 好の機
会であり場であると思います。
このSカレの企 画・運 営にあたっては、多くのクライアント企 業と、SカレO B・O G
の学 生 委員の方々から、一 方ならぬ支 援を受けています。委員長として、
こうした
Sカレを見 守りご支 援 頂いている方々に、あらためて感 謝いたします。
さらにいっそ
う、若い学 生の皆さんの熱 意 溢れる創 意 工 夫を引き出していきたいと思っていま
すので、関 係 者の皆 様のご協力のほど、
どうぞよろしくお願いいたします。
2
Student Innovation College 2014
2 0 1 4 年 度の審 査を終えて
石井 淳蔵
[ Sカレ委員長/流通科学大学 学長 ]
今 回は、参 加 校もさらに広がり2 9 大 学 3 3ゼミ、4 0 0 人を超えるマーケティングを
学ぶ学 生が、1 2の分 科 会に別れて発 表 大 会に挑みました。
これまでの伝 統に、
ま
た新しい力が 加わりました。第 一 回目から関 係している者として、
うれしく思いま
す。
参 加された学 生のみなさんは、審 査 結 果がどうであれ、かけがえのない経 験を
積まれたと思います。考えることが 楽しいという経 験 、仲 間と一 緒に知 恵を出し
合って一 人ではなかなか得ることができないインサイトを得たという経 験 、
さらには
それまでになかった自分を見 つけたという経 験 、思い出に残る経 験はいろいろ
あったと思います。
その中で、
コンセプトを探し出して具 体 的な形にすることの大 変さや、
自分たちの
思いと消 費 者の要 望をマッチさせることの難しさも感じたと思います。学ぶ中でそ
うした困 難に遭 遇したおかげで、社 会の課 題を解 決したという達 成 感もひときわ
大きいのではないでしょうか。
「 調 査 ∼企 画 ∼試 作 品づくり∼評 価 ∼再 考 」という仕 事は、皆さんが企 業に
入られて、
マーケターになったとき、実 際にこなしていかなければならない仕 事でも
あります。
もちろん、企 業では、関 与する人 数も予 算も比 較にならないくらい大きくな
り、会 社を背負うプレッシャーもあることでしょう。
しかし、やることは変わりません。
こ
の半 年の経 験は、将 来の皆さんの活 動を先 取りしたものであるという意 味でも、
貴 重なものです。
最 後になりましたが、Sカレを支えて頂いている方々にお礼を申し上げます。第
一に、Sカレを運 営して頂いた学 生 委員の皆さん。6月の開 会 式から1 1月の閉 会
式まで、事 業 運 営は大 変だったと思います。
これで培った商 品 化およびマネジメ
ントの経 験 、
そして協力し合った仲 間たちとのつながりは、
これからの皆さんの大き
い力となることを確 信しています。
そして、
いつもながらに本 会の意 義を理 解して頂
き、多 大のご協力を賜った会 社の皆 様 。あらためてこの場を借りてお礼を申し上
げます。
ありがとうございました。
Profile
1 9 4 7 年 生まれ。神 戸 大 学 大 学 院 経 営 学 研 究 科 博 士 課 程 修了。神 戸 大 学 大 学 院 経 営 学 研 究
科 教 授を経て、現 在 、流 通 科 学 大 学 学 長 。
日本マーケティング学 会 会 長 。商 学 博 士 。
専 攻は、経 営 学 、
マーケティング論 。著 書に、
『 マーケティングの神 話
』
『 営 業をマネジメントする』
(いずれも、岩 波 現 代 文 庫 )、
『 ブランド−価 値の創 造 』
『ビジネスインサイト−創 造の知とは何か 』
(いずれも、岩 波 新 書 )、
『 マーケティングを学ぶ 』
(ちくま新 書 )、
『1からのマーケティング』
( 共 著 、碩
学 舎 )、
『 ゼミナールマーケティング入 門 』
(日本 経 済 新 聞 社 )など多 数 。
Student Innovation College 2014
3
2 0 1 4 年のSカレを振り返って
西山 浩平
[ 空想生活 創設者 ]
2 0 0 6 年にスタートしたSカレも9 年目を迎えることができました。一 期 生は、今 年 3 0 歳
前 後 。企 業でバリバリ仕 事をこなす中 堅になっているはずです。彼らはSカレを経 験し
たことで、同 期よりも優れた成 果を出していると思います。
インターネットの出 現で商 品 開 発やマーケティングの手 法は毎日進 化するため、学
校で教えづらい教 科になってしまいました。先 生からみれば 、自分も毎日学ばなければ
ならないことを学 生に教えるのは大 変 勇 気がいることです。皆さんは意 識の高い先 生の
下 、実 際に自分で経 験する「 実 学 」を学んできました。Sカレに参 加していなければ 、世
の一 般 学 生と同じく教 科 書 中 心に勉 強していたはずです。教 科 書の知 識しか知らな
い学 生と、実 際にマーケットに向き合って最 新の手 法を経 験した学 生がいたら、実 学
を経 験した学 生に分があるのは当然ですよね。
この半 年 間 、皆さんは沢 山の失 敗を重ねたに違いありません。
スケジュール管 理がう
まくできずに時 間が足りなくなったこともあったでしょう。
また仲たがいをしてしまったチー
ムもあったと思います。ハッとするコンセプトが生み出せなかっただけでなく、ユーザーに
商 品の売りを伝えられず、悔しい思いを経 験したこともきっとあったでしょう。でも、今 失
敗した方が将 来 失 敗するより、良いと思いませんか?そう、失 敗を沢 山しているからこそ、
皆さんは強いのです。
これから就 職 活 動で多くの面 接をこなしていくと思います。
そこで、
いかに皆さんが沢
山の真 剣な失 敗をしてきたかを語ってください。面 接 官は、
そのような失 敗を語る皆さ
んに、採用後 、仕 事を任せた時にどう対 応するかを見 出そうとされるでしょう。
今 後どこかで皆さんと会う機 会があるかもしれません。Sカレの失 敗がどのような大き
な成 功につながったかを教えてください。皆さんの話しを楽しみにしています。
Profile
CUUSOO SYSTEM 株式会社 代表取締役。東京大学在学中に桑沢デザイン研究所で工業デザイン
を学ぶ。
マッキンゼーアンドカンパニーを経て、ユーザー参 加 型 商 品 化コミュニティサイトC U U S O O . C O M
を立ち上げる。ユーザーの工 夫に仲 間が集まるとロイヤリティとなって還 元される新 社 会システムの構 築を目
指している。世 界に先 駆けてC R O W D F U N D I N Gを事 業 化 。2 0 1 4 年にL E G O C U U S O O 事 業を
L E G O 社に売 却 。2 0 0 2 年よりグッドデザイン賞 審 査員。2 0 0 5 年 、米 国 N e w Y o r kが本 拠で1 0 0 年の歴
史を持つT h e J a p a n S o c i e t yより、
“ U S - J a p a n I n n o v a t o r s ”。2 0 07年 、
ダボス会 議を主 催する
T h e W o r l d E c o n o m i c F o r u m ( 世 界 経 済フォーラム)よりY o u n g G l o b a l L e a d e rに選ばれ
る。2 0 1 0 年 、内 閣 府「 知 的 財 産による競 争力強 化・国 際 標 準 化 専 門 委員会 」委員に選ばれる。
4
Student Innovation College 2014
Sカレ2 0 1 4 活 動 実 績・予 定
2014.5
2014.6
9 年目となるSカレの1 2テーマとそのチームが決 定し、探 索ステージ
テーマ決定、探索ステージ
( 探 索 的 調 査・コンセプトデザイン)の開 始 。
(探索的調査・コンセプトデザイン)
2014.6
SカレTシャツデザイン募集・投票
2014.6.28
テーマ別のワークショップと、
アイデア段 階での各テーマ1位 選 出 。優 秀 賞として、
2 0 1 3 度 商 品 化 達 成( 実 際に発 売 )チームの表 彰など。
その後 、懇 親 会 。中京 大 学にて。
開会式
2014.6.29
Sカレ会議
2014.7
2014.10
検証ステージ①
(検証的調査・企画書作成)
2014.10.1
Sカレ2 0 1 4 サイトオープン
2014.10
F a c e b o o kでTシャツのデザインを募 集 。
参 加 学 生からの投 票で本 年 度のデザインが確 定 。
本 年 度のデザイン:大 阪 市 立 大 学 三 浦ふく子
2014.11
検証ステージ②
(商品改良・プロモーション)
2014.11.29
学 生 委員・教員による会 議を開 催 。
プラン優 勝だけでなく、
商 品 化をめざしてもらうための施 策などが決 定される。従 来の閉 会 式を冬カンと呼 称 変 更 。
開 会 式をうけて、再 度 探 索 的 調 査 、
コンセプトデザインを実 施し、
検 証ステージ( 検 証 的 調 査・企 画 書 作 成 )の開 始 。
決 勝 戦 進 出のための一つの評 価 項目となる応 援 投 票を開 始 。
実 際にユーザーからのコメントや応 援を獲 得 。
ユーザーからのコメントをもとに商 品の改良を行う。
応 援を得るためのプロモーションも実 施 。
冬カン
(Winter Conference)
テーマ別の予 選を行い、協力企 業・教員から選 出された1 2チームは決 勝 戦へ。
その後 、審 査・表 彰 。懇 親 会 。中 京 大 学にて。
2014.12
デザイナーや協力企 業との打ち合わせを行う。
2015.10
商品化ステージ
予 約 販 売は、最 低ロット
( 商 品ごとに個 数は異なる。)の受 注を達 成した場 合に製 造される。
(最終仕様決定・予約達成・発売) なお、2 0 1 5 年 9月2 6日までに発 売 達 成のチームには優 秀 賞が授 与される。
2015.1
商品発送
2015.10.3
秋カン
(Autumn Conference)
ユーザーに向けて、商 品を出 荷 。商 品の打ち合わせ進 度によって発 送 時 期は異なる。
商品化を達成し優秀賞を獲得したチームによる、
市場成果や秋カンでのプレゼンを通して、
総合優勝、
準優勝、
3位が確定する。
なお、
秋カンがSカレ10周年となる2015年度の最初の大会でもある。
Student Innovation College 2014
5
参 加ゼミ紹 介
6
青山学 院 大 学
小 野 譲司ゼミ
近畿大学
廣 田 章 光ゼミ
中京 大 学
宮 内 美 穂ゼミ
小野ゼミは、
「よく学び、
よく遊ぶ」をモットーに、
PBL形式で実践的にマーケティングリサーチ
を学んでいる。個性豊かなゼミ生がお互いに
助け合い、
ライバル意識を持って切磋琢磨で
きる環境を自分たちで創り、
成長につなげてい
る。
私達は「他を巻き込んで世の中を元気にす
る」をゼミビジョンとし、
人と社会をハッピーにす
る実践的なマーケティング活動を行っている。
ゼミ生は15名。皆がリーダー。
日々学びながら
楽しむ事も忘れないゼミである。
宮内ゼミは、
学外ビジネスコンペティションに積
極的に参加し、
主体的に考え動ける人を目指
して取り組んでいる。縦の繋がりを大切にし、
厳しく優しい宮内先生と先輩のもと、学びと遊
びどちらも真剣に取り組むゼミである。
大阪市立大学
加 藤 司ゼミ
神戸大学
栗 木 契ゼミ
東京理科大学
大 驛 潤ゼミ
加藤司ゼミは、
まちづくりとマーケ
ティングを実践的に学んでいる。
これまでは地
域の商店街の活性化や商品の販売促進企
画、
ベトナムへの海外研修などを行い、
様々な
経験を積むことが出来た。多忙な中でも全員
で協力し、
笑顔を忘れず取り組んでいる。
商品企画の理論を知り、実践することでマー
ケティングを学び、個性的なゼミ生12名で活
動している。
社会人の方と話したり、
企業見学
などのチャンスが多く、厳しい意見をもらい、時
には褒められ、
そこから様々なことを吸収して成
長していくゼミである。
私たち大驛ゼミでは、
生徒同士
が刺激し合いながら、
主体的に活動している。
また、ON.OFFの習慣をつけることに重きを置
き、
メリハリのあるゼミとなっている。
ゼミで専攻
しているマーケティングの知識を元に、商品企
画を行った。
大阪市立大学
小 林 哲ゼミ
四天王寺大学
天 野 了一ゼミ
東北大学
澁 谷 覚ゼミ
マーケティングを肌で学ぶことを
重視し、
これまでに二社の企業と共同で商品
企画を行った実績がある。
消費者が「買いた
い」企業が「作りたい」
と思うような商品を企
画提案する。
我々天野ゼミは、聖徳太子の
学園訓である「和を以って貴しと為す」をモッ
トーとする、熱き心をもった個性的すぎる野郎
たち14人の集団である。
大阪の深南部、
南河
内地方を舞台とし、地域研究や商品開発な
ど、
日々様々な活動に挑戦を続けている。
当ゼミでは、消費者心理の観
点からマーケティングを学んでいる。火曜日と
金曜日に活動している。
ゼミ生はおとなしい人
が多く、
また少人数なので、
しっとりした雰囲気
ではあるが、
みな人一倍マーケティングに関し
ては熱いゼミである。
学習院 大 学
上 田 隆 穂ゼミ
上智大学
小 阪 玄 次 郎ゼミ
同志社大学
冨 田 健司ゼミ
私たち上田ゼミは「よく遊び、
よく学べ」がモッ
トーであり、25期の歴史のあるゼミである。Sカ
レは今年から初参加だが、地域活性化プロ
ジェクトや企業とタイアップしての戦略立案な
ど様々な活動を通してマーケティングを実践
的に学んでいる。
小阪ゼミは「考える力」を養うゼ
ミである。古典的な基礎理論から最新のケー
ス問題まで幅広く学び、
経営学への理解を深
めている。
アットホームを主張するゼミ生達だ
が、議論に躊躇はない。互いに切磋琢磨しつ
つ成長していく場である。
私たちは毎週水曜日に冨田先
生のもと、
マーケティングや商品企画を日々実
践的に学んでいる。
男子に比べ女子が比較
的多いが、
とても仲が良く遊びも勉強もそれぞ
れメリハリをつけて全力で取り組んでいる。
関西大学
岸 谷 和 広ゼミ
高崎経済大学
佐 藤 敏 久ゼミ
獨協大学
陰山 孔 貴ゼミ
岸谷和広ゼミは企業研究や商
品開発を通して、主にマーケティングについて
学んでいる。
男女仲良く、
いつも和気あいあい
と活動しているが、基本的に物事には真面目
に取り組むのが私たちの特徴で、遊びも勉強
も真面目に全力投球のゼミである。
佐 藤 敏 久ゼミナールは、
昨年から始まった新しいゼミで、
マーケティング
戦略、
消費者行動論などを学んでいる。
Sカレ
は今回が初参加であり、
わからないことだらけ
ではあるが、
男子6人、女子12人の計18人で
日々話し合いながら、
活動している。
陰山孔貴ゼミは、経営学を「人
と組織が幸せになるための学問」
と定義し、
活動している。1期生ということもあり手探りな
部分もあるが、社会人講師の講演や合同ゼ
ミなどの活動を行っている。
厳しい中にも楽しさ
がある明るいゼミである。
関西学院大学
石 淵 順 也ゼミ
中京 大 学
坂 田 隆 文ゼミ
中村 学 園 大 学
明 神 実 枝ゼミ
我々は商品開発をメインに活動しているゼミで
ある。
ゼミ活動では様々な企業と連携して、世
に商品を送り出している。
また全員の個性が
大変強く、
プライベートでもマーケティングを絡
めた企画を行っており、
メリハリをつけマーケ
ティングを学んでいる。
坂田隆文ゼミは、
「学び 楽しみ 楽しませる」
をスローガンとして、
商品企画やコンペの応募
などを通して企業で求められる能力構築を目
標に活動している。学生自らが行動を起こし、
常に当事者意識を持ってゼミ活動に取り組
んでいる。
九州からの唯一の参加、明神
ゼミでは男子3名女子3名の個性豊かなメン
バー6人で、
マーケティングをテーマにディスカッ
ションすることを中心とした活動を行っている。
やるときにはやる、
遊ぶときには遊ぶとメリハリの
あるゼミである。
Student Innovation College 2014
名古屋市立大学
山本 奈 央ゼミ
福島大学
中村 陽 人ゼミ
流通科学大学
清 水 信 年ゼミ
八人八色のメンバーで、
日常に
潜んだ様々な問題に立ち向かっている。Sカレ
以外にも、名古屋市地下街の活性化にも取
り組んでおり、
それらを通してマーケティングの
知識を深めていくことに努めている。
我々は、消費者行動論を専門にしているゼミ
である。主として、消費者行動論や統計学の
基礎を学び、
それを生かしコンテストや懸賞論
文に参加している。今年度からSカレにも参加
することとなり、
意欲に溢れて活気あるゼミであ
る。
私 たち清 水ゼミはメガネがト
レードマークの清水先生からの愛のあるアメ
とムチを受け、
日々協力しながら様々な企画に
取り組んでいる。真面目な人から元気が良す
ぎる人まで個性豊かすぎる22人がそろった清
水ゼミは今日も元気に活動中である。
南山大 学
川北 眞 紀 子ゼミ
法政大学
杉 浦 未 樹ゼミ
流通科学大学
東 利 一ゼミ
川北ゼミは、
「ポジティブに、感
謝の心をもって」をモットーに、
自主的・積極
的に取り組んでいる。私達は第一期生である
ので、Sカレなどを通じてお互いに思いやりを
もって助け合うと共に、
後輩の為の土台作りを
していきたいと考えている。
我々のゼミは経済学部に所属する。刻々と動
く経済と社会の変化を見据えた商品開発を
めざしている。
ゼミ生同士の関係はややドライ
だが、馴れ合いではない「本気で議論し合え
る同志が必ず見つかる場所」、
それが我々の
ゼミである。
日本 大 学
横山 斉 理ゼミ
法政大学
西川 英 彦ゼミ
和 歌山大 学
柳 到 亨ゼミ
横山斉理ゼミは実践を通じて
マーケティングを学んでいる。主たる活動内容
は、
学年を越えたチーム編成でビジネスプラン
コンテストやフィールドワークに取り組むことであ
る。遊ぶときは遊ぶ、学ぶときは学ぶ、節度を
守り、
自ら考え行動するゼミである。
西川英彦ゼミは、
「楽しい」をカタチにする実
践的マーケティングをテーマに、懸賞論文へ
の応募や企画提案など様々なことに取り組ん
でいる。2∼4年生までの縦割りのゼミで学年
の壁を越えた活動が多く、
活発に議論を交わ
している。
柳ゼミは、
「努力と感動のインターフェイス∼み
んな一緒に120%ハッピー∼」をテーマとし、
マーケティングの勉強を日々行っている。
やると
きはやる。遊ぶときは遊ぶ。
といった、ONOFF
の切り換えを大切にしているゼミである。
阪南大学
水 野 学ゼミ
武蔵大学
黒 岩 健 一 郎ゼミ
水野ゼミのスローガンは「才能×努力=結果」
である。最高の結果を出したければ、才能に
頼らず努力をする、
という姿勢でマーケティン
グ、商品企画の勉強に取り組んでいる。水野
先生の厳しくも優しい指導の元、
日々、
成長す
るために努力している。
私達は商品企画やマーケティン
グを学び、
それを実践の場に生かすことを大
切にしている。今までには、商店街での露店
出店や企業様への企画提案などを行ってき
た。
現在15人で切磋琢磨し合い、
日々活動し
ている。
一橋大学
松 井 剛ゼミ
明治大学
竹 村 正 明ゼミ
当ゼミは松井先生を中心に総
勢16名で活動する、
クールでファビュラスでワ
ンダホーなゼミである。
メリハリをつけながら、
毎
週消費者行動論について学んでいる。留学
生や他学部生など個性も様々。今回は松茸
の名に恥じぬよう全力でテーマに挑んでいる。
常識とは18歳までに身につけた
偏見のコレクションのことをいう。革新はいつも
異端である。先生の口癖は、
なんやそれ、
カス
以下、
やめてまえ!
兵庫県立大学
秋山 秀 一ゼミ
山口大 学
藤 田 健ゼミ
当ゼミでは秋山先生を中心に毎週金曜日に
マーケティングを学んでいる。
時には企業訪問
を行うなど実践的なゼミである。
ゼミ生は女子
が多く、男子が少ないが、男女問わず仲良く
企画実現に向けてまっしぐらである。
東ゼミでは、
顧客の体験価値を
中心にマーケティングを学び、
お客様にいかに
“感動”
を与えられる商品を生み出すのかを
探究している。個性の光る11人のメンバーそ
れぞれの色が多様に反応し合い、多彩なカ
ラーを生み出している。
“ゼミは仕事だ”
をスローガンに
活動している。
過去優勝した先輩もおられ、
私
達も優勝目指して仕事に打ち込んでいる。 常
に笑いが絶えない、
でもやる時は真剣に仕事
に取り組むのが私達、
藤田ゼミだ。
Student Innovation College 2014
7
Sカレ実 績 今 年 度 商 品 化
1からの学生生活
1からの学生生活
大学生活に潜む影響力を
学生の視点から徹底解明!
大学生×きっかけ
Sカレ2013 商品発売
高校生のための大学生ライフを
Sカレ2013 商品発売
高校時代に思い描いていた大
学 生 活とのギャップを埋め、
紹介するオンラインブック。大学
100%充実した大学生活を送
生の生の声を届ける。
( 関西学
るきっかけを与えてくれる記事。
院大学/石淵順也ゼミ/チー
ムSUN)
1からの学生生活
企む大学生
学生の視点から徹底解明!
Sカレ2013 商品発売
「何かやりたい!」そんな大学生
に企画することの楽しさを伝え、
実 際に企 画する大 学 生をサ
ポートする内容が詰まっている。
( 一 橋 大 学 / 松 井 剛ゼミ/
チーム学生生活)
(首都大学東京/水越康介
ゼミ/マイマイ)
1からの経営学部
Sカレ2013 商品発売
経営学部の新入生が充実した
学生生活を送ることができるよう
考案した書籍。
自身の経験をも
とに、大学での受講の仕方、授
業 選 択の仕 方 等を題 材に執
筆した。
( 法政大学/西川英
彦ゼミ/チームローニーズ)
エソラ
CONSHELF
Sカレ2013 商品発売
Sカレ2013 商品発売
スマートフォンに装着し、
アプリで
箱の中にケーブルや電源タップ
はできないかわいくて独創的な
などを収納し、充電しながら部
写真を撮ることができる新しい楽
屋をスタイリッシュに見せてくれる
描き帳。
( 近畿大学/廣田章
シンプルなコンセント収納。
(兵
光ゼミ/アラワスLab.)
庫 県 立 大 学 / 秋 山 秀 一ゼミ
/ラスト
・コンパクト)
8
Toki Tate
STEP UP 企業研究
Sカレ2013 商品発売
Sカレ2013 商品発売
様々な角度で置くことが可 能
就職活動に役立つ「選考突破
な、砂時計をイメージした写真
のためのかんたん企業研究&自
立て。木の色の深まりと時の経
己分析シート」コンテンツ。就職
過を織り交ぜ、大切な人へ贈る
活動を経験した現役大学生なら
商品として発案された。
( 法政
ではの工夫がされている。
( 関西
大 学 / 西 川 英 彦 ゼミ /
学院大学/石淵順也ゼミ/忍
QUORE)
たむ英太郎)
Student Innovation College 2014
Harful
置け枡-Okemasu-
Sカレ2013 商品発売
Sカレ2013 商品発売
A4の書類をコンパクトに持ち運
お風呂で必要なものを全て持ち
ぶ折りたためるファイル。鞄選び
運べ、
取り付けられる。
枡の温か
を自由にしたいという大学生の
みも感じられる半身浴を楽しみ
ニーズを捉えた商品。
( 法政大
たい女性の必須アイテム。
(阪
学/西川英彦ゼミ/おとめンタ
南 大 学 / 水 野 学ゼミ/チー
ル)
ム・キモチ)
UP STAND
掛∼かける∼
Sカレ2013 商品発売
Sカレ2013 商品発売
ベッドやソファ、
どこでも安 定し
腰が痛くなる、服が床につくなど
て、楽な姿勢でPCを使えるPC
主婦のアイロンがけに関する悩
スタンド。PCの熱さも軽減し快
みを徹底的に解消。主婦の味
適なPCライフをサポート。
( 青山
方となるサポート家具。
(日本大
学 院 大 学 / 小 野 譲司ゼミ/
学/横山斉理ゼミ/Cuicui)
Natural factory)
木礼
Sカレ2013 商品発売
ゴミ箱の底にメッセージを挿入
し、
ゴミを回収してくれるお母さん
に感謝の気持ちを伝えられる、
家族を思いやるゴミ箱。
( 法政
大学/西川英彦ゼミ/いかの
は)
商品化未達成チーム一覧
【自作する革小物キット】
【枡技術商品】
岸谷ゼミ With / 黒岩ゼミ siesta / 廣田ゼミ Lemie
小野ゼミ Mas-U / 廣田ゼミ MASUAMA / 藤田ゼミ グラス
松井ゼミ 革のまち神戸を旅行して革婚式を祝おう /
マス / 宮内ゼミ 枡door chime / 宮尾ゼミ Frame / 柳ゼミ
宮内ゼミ ファーストグローブ / 横山ゼミ Leapo
【ユニバーサル・デザイン木工家具】
和茶美 / 横山ゼミ あろます
【ビニール素材の小物】
竹村ゼミ LiVe / 松井ゼミ オールインワン / 水野ゼミもっこー /
清水ゼミ S-Space / 藤田ゼミ keePut / 水野ゼミ Carlo / 横
宮内ゼミ カラユビ / 明神ゼミ ホッとchair
山ゼミ まごころギフト / 柳ゼミ With Bag
【コンパクト木工家具】
小野ゼミ Fit / 竹村ゼミ 寝起一転 / 水野ゼミ 見るCDラック
【キットカットをテーマにしたバズを起こす動画の企画】
水野ゼミ キットカットで町を再Break(復興)∼キットきみにもできる∼
Student Innovation College 2014
9
10
Student Innovation College 2014
FLAT
ペットボトルが入るPCバック
Sカレ2006 商品サンプル化
www.harugakita.co.jp
Student Innovation College 2014
11
Sカレ冬カン[プランプレゼンテーション]の流れ
◎テーマ毎で予 選を開 催( 半 年 間の成 果を各 企 業にプレゼン)
インターンシップを
『1からの商品企画』 大学生に広めるための
教材ビデオ
プロモーション企画
置き時計・
掛け時計
折り紙のように 靴中敷用素材
一枚でつくられる 「キャ
ンブレル」
革小物
スマホで
すべての世代に
カード作成
ダンボール小物 ビニール素材の
楽がき文化の創造 「Papier
小物
(パピエ)」
枡技術商品
コンパクト
木工家具
ユニバーサル・
デザイン木工家具
冬カンまでの商品ページへの得票数と当日の担当教員、企業の評価の両方を
合わせて最も評価が高かった1チームがテーマごとに選出される。
決勝に進出すると同 時に企 業との商 品化交渉権を獲得
◎ 各テーマ1 位 、計 1 2チームによる決 勝 戦を開 催
インターンシップを
『1からの商品企画』
大学生に広めるための
教材ビデオ
プロモーション企画
1位チーム
1位チーム
置き時計・
掛け時計
1位チーム
折り紙のように
靴中敷用素材
一枚でつくられる
「キャンブレル」
革小物
1位チーム
1位チーム
スマホで
ビニール素材の
すべての世代に
ダンボール小物
カード作成
小物
楽がき文化の創造
「Papier(パピエ)」 1位チーム
1位チーム
1位チーム
1位チーム
枡技術商品
1位チーム
コンパクト
木工家具
1位チーム
ユニバーサル・
デザイン木工家具
1位チーム
プレゼン終了後、企業、教員による投票を行う。
Sカレプラン優 勝チームを決 定( 企 業賞・学生賞もあり)
Sカレ総 合 優 勝チームは来年度の秋カンにて実際に商品化したチームの中から決定
12
Student Innovation College 2014
『 1からの商品企画 』教材ビデオ
株式会社碩学舎
商 品 企 画について学んでいる学 生が、具 体 的に腑に落ちた理 解を
得ることを促すための3 分 間の教 材ビデオを作 成します。
商 品 化は、教 材ビデオで取り扱われる「 1からシリーズ」や 、
「SBJ
( 碩 学 舎ビジネスジャーナル)」などのビジネス書 籍・双 書 、教 員 支
援 書 籍などの出 版に携わる「 碩 学 舎 」がサポート。
014
学 校から塩をなくそう!
015
間 違いを正せ!
!教 材ビデオ
016
コンセプト開 発 体 験!動 画
017
See My product planning
018
HoWHoW
Student Innovation College 2014
13
学 校から塩をなくそう!
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
日本 大 学 横 山 斉 理ゼミ/ 小 林 駿 介 、渋 谷 春 奈 、新 藤 翼 、高 橋 友 理
「塩からソースに」授業への
関心を高めます。
このビデオは、教 科 書『 1からの商 品 企
画 』の1 1 章 販 促 提 案について教 科 書
の 内 容をまとめつつ 、新 たな販 促を加
えることでこれからのマーケティングの授
業に対し関 心を高めてもらおうとしてい
る。具 体 的には、教 科 書の居 酒 屋への
販 促 提 案 、C Mでの販 促を用いてプロ
モーションミックスについて説 明する。
そ
の後 、野 球 場の売り子さんによる販 促は
上 記の二 つのどちらに当たるのか 学 生
にディスカッションを行ってもらう事を想 定
している。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
C U U S O O のサイトでは自分たちが
教室観察と検証的調査からターゲット
教材ビデオとは、
マーケティングを学ぶ
を発見。
それは授業を後方で聞き、関
ことが目的であるが、第 一に動 画その
何をやっているのか、
この動 画がどう
心は低く、成績は悪くない学生。
このよ
ものとして面 白いものでなければなら
いった 物なのかを閲 覧 者に知って
うに授業に対しあっさりとした学生を塩
ない。
そこでターゲットである「 塩タイ
もらう為 、閲 覧 者 が 見 やすいよう重
タイプ学 生とし、対 照 的に、授 業を前
プ学 生 」は勿 論 、
「ソース学 生 」も楽
要 部 分には画 像を使 用した。
また、
方で聞き、関心は高く、成績は悪くない
しめるような内 容を目指した。動 画の
動 画は完 成するまで掲 載しなかった
学 生をソース学 生とした。
ここからコン
最 後に問 題を出すことで、ディスカッ
為 、撮 影 風 景を掲 載した。閲 覧 者が
セプトを「塩からソースに」、塩タイプ学
ションなどを通し、授 業に関 心が高く
何 度も見てくれるよう撮 影 風 景を更
生の関心を高める動画を目指した。
はない学生も参加することができる。
新する度にS N Sでの宣 伝を行った。
指 導 教員
横山斉理先生
からのコメント
14
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
テーマ優 勝おめでとう。課 題に対して、真 摯に真 正 面から取り組んだ 。映 像 制 作という慣
れない作 業に戸 惑ったと思うが、
メンバーのリソースを総 動員して頑 張ったと思う。
「 塩タイ
プ」というネーミングは、定 着するかはさておき、
カテゴリーの可 視 化にはよい試みだと思う。
間 違いを正 せ!
!教 材ビデオ
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 久 保 亜 衣 、鈴 木 千 明 、渡 辺 裕 之
学生自ら考え、
正解を出せるように、
観て終わらせない教材
『 間 違い正しビデオ』
とは、
『1からの商
品企画』
という本で各 章ごとに取り上げ
られている企 業のケースをもとにしたフィ
クション動 画である。
しかし、成 功 事 例が
そのまま演じられているのではない。本 章
で 書 かれている「 気をつけること」を参
考に、
“ 間 違った ”方 法で 商 品 企 画を
行っている様 子を動 画にした。
それを観
た学 生が 、間 違いを自ら認 識し、
より良
い方 法を考えられるようにした。間 違いを
探すために3分 間のビデオをしっかり観
てもらえることやグループワークにつなげ
られることが最 大のメリットである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
大学生にインタビューをすると、
8割以
企 業のケースを利 用した理 由には、 学 生 の 意 見を聞き、学 生 の 理 想を
上の学生がグループワークなどを行う
ケーススタディにつなげられると考えたか
反 映させた授 業ができるような教 材
ビデオの最後に、間違っている部
参加型授業を好んでいることが判明。 らだ。
ビデオを大 学の教 授に提 供しようとい
学ぶ側の私たちが教材を作成するの
分を正解かのような表現で文字に起こ
うのが私たちの提 案である。
「 教 材ビ
で、学生の望む授業を促せるようなビ
した。
これは、判断材料の必要性や見
デオを作 成する」というより、
「この教
デオを作り、参考授業を教授に提案で
逃してしまった場合を想定した。正解を
材ビデオを利 用した参 考 授 業 」を提
きたらと考えた。具体的に、
「考えて正
あえてビデオにしないのは、授業での使
案することに重 点を置きサイトを作 成
解を探していく」
という意見があったの
用を目的としているため、教授の解説
した。観て終わりのビデオにならないよ
で『間違い正し』
という案が生まれた。
や意見を重要視しているからである。
うに、考えることを促すツールである。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
このチームはちょっと準 備 不 足があった。他のテーマ1位チームのビデオを観るととても完 成
度が高かったので、
もう少し詰めて制 作した方がよかったようだ。
しかし、
その前にコンセプト
形 成に時 間をかけて欲しかった。
Student Innovation College 2014
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コンセプト開 発 体 験!動 画
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
上 智 大 学 小 阪 玄 次 郎ゼミ/ 高 山 幹 弘 、蓮 田 望 美 、平 本 智 安 希 、箕 村 雄 也
授業は聞かないが課題はやる層へ、
少しユーモアのある動画
コンセプト開 発 体 験!動 画 は 、授 業 は
聞かないけど、課 題はやる層をターゲッ
トとした動 画である。動 画にちょっとした
ユーモアを加え、最 後に課 題を提 示 す
ることで授 業を聞かない層を振り向かせ
ようと考えた 。講 義 だけでは 届きづらい
授 業は聞かないけど課 題はやる層に対
する確 実な効 果に加え、授 業に起 伏を
付けたい、少しのユーモアを持たせたい
という先 生たちにも、
この動 画を用いるこ
とでその需 要を満たせると考えた。ぜひ
C U S O Oページに貼ってあるビデオをみ
ていただきたい。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
動 画を作 成するにあたって、生 徒の
授 業を聞かない生 徒に振り向いても
C U S O Oサイトを出 来るだけシンプル
授 業に対 する態 度についての調 査
らえるよう、ユーモアのあるストーリー
にし、必 要な情 報 のみを載 せること
を行った。
その結 果 、授 業は聞かな
作りを工 夫した。C MやY O U T U B E
で、論 理 的な構 成を心がけた。
また、
いけど課 題はやる層がかなり多く存
など、おもしろい動 画を幾つも見て参
今 回の動 画のターゲットとなる学 生
在した。
また、
この課 題のみをやる層
考にした。動画を作る知識に乏しかっ
に見てもらい、頂いた意 見を参 考に
改良に努めた。
また、多くの意 見を頂
が 授 業にユーモアを強く求めている
たため、動 画について調べるところか
ことが 分かったため、授 業は聞かな
らのスタートだった。動 画の明るさや、 くため、S N Sを活 用して製 品 ページ
いけど課 題をやる層を振り向かせる
音楽など細部の調整に苦戦した。
への誘 導を行った。
動 画の作 成を開 始した。
指 導 教員
小阪玄次郎先生
からのコメント
16
Student Innovation College 2014
企 画 全 体の一 貫 性 ,
整 合 性は高い。一 方で企 画 実 現のために動 画の撮 影・編 集の技 術
が不 可 欠で,
絶えず苦 労させられた。撮 影 前に,
動 画のプロットを洗 練させることに時 間をも
う少し費やせれば ,
さらに優れた企 画となっていたに違いない。
See My product planning
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
東 北 大 学 澁 谷 覚ゼミ/ 小 林 尚 登 、小 松 賢 太 、作 増 志 郎
商品企画を生徒に
イメージしてもらえるビデオ
一 人 称 視 点で実 際に商 品 企 画をして
いる3 分 間のビデオ。実 際には存 在しな
い「ブドウに愛されて」という飲 料を作っ
ている映 像である。一 人 称 視 点にするこ
とで視 聴 者を主 人 公にし、
リアルな映 像
でイメージを鮮 明にする。
さらに教 科 書
の要 点をおさえることによって、実 際に商
品 企 画をするイメージをもってもらう。教
科 書だけでは理 解することのできない、
実 際の商 品 企 画というものを見てもらうこ
とで、生 徒たちの 商 品 開 発 へのやる気
を高め、最 終 的には理 解を深めてもらう
ことが出 来る。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
動 画を必 要としそうな経 済 学 部 生に
動 画の方 向 性を決めるために、2 0 0
目 指 す 動 画と動 画 作 成 スキル の
以 上の動 画を見た。
その中で、一 人
ギャップを見るため、
まずは簡易的な
空 想 生 活のプロジェクトページを見
称 視 点の動 画を見つけることが出 来
動 画を作 成した。
そこから自分たちに
てもらい、気に入ったのなら他の人に
た。一 人 称にすることによって生 徒に
必 要なスキル、機 材を確 認した。何
も紹 介してほしいというように頼んだ。
実感を持った商品企画の理解を与え
を撮るべきか話し合い、絵コンテを書
ターゲットが 学 生なので、学 生 同 士
られることが調 査でわかり、
コンセプト
いた後 、
とにかくたくさんの時 間カメラ
の横のつながりを使い多くの人に見
を決 定した。
また、
ビデオの特 性を生
を回し、取 捨 選 択をし、動 画自体の
てもらおうとした。結 果として、空 想 生
かし生徒たちの理解を深めるには1章
クオリティーを高めることに集中した。
活のサイトの内 外で学 生たちの生の
のビデオを作ることが適切だった。
指 導 教員
澁谷 覚先生
からのコメント
声を聞くことができた。
商 品 開 発プロセス全 般を説 明するという内 容にたどり着き、わかりやすいビデオにまとめあげ
た点 、直 前まで奮 闘して映 像の質を高めた努力は素 晴らしかった。
しかしプロセス全 般を3
分の動 画にまとめた結 果 、ややインパクトが弱かったことが1 位チームとの差だったか。
Student Innovation College 2014
17
HoWHoW
『 1からの商 品 企 画 』教 材ビデオ
法 政 大 学 杉 浦 未 樹ゼミ/ 後 藤 大 生 、坂 口 洋 輝 、惣 島 可 那 汰 、熊 田 純 平
飽きない教材ビデオ
「 1からの商 品 企 画 」の第 一 章を動 画に
している。
コンセプトである「 飽きない」を
意 識し、
テンポ良く動 画が進むようになっ
ている。
そのため、
この動 画では商 品 企
画プロセスの各 段 階をワンポイントで説
明する構 成になっている。
また、
ポイントの
説 明はアナウンスとテロップで行うことによ
り動 画がよりスピーディーに感じられる作
りである。商 品 企 画プロセスを最 初から
最 後まで説 明しているので、商 品 企 画を
擬 似 体 験することもでき、商 品 企 画につ
いてイメージしやすくなっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
教 材ビデオがテーマなので、学 生の
商 品 企 画 の 説 明は教 科 書 の 一 章
Sカレの 製 品 ペ ージに簡 潔な動 画
意 見 が 大 事 だと考え、学 生 の 意 見
の流れに沿って作ることにした。
その
の説 明を載せたが実 際に見ることが
を集めることにした 。調 査 の 結 果 学
上で学 生を飽きさせない工 夫を入れ
一 番 動 画の内 容が伝わると考え、早
まず、場 面ごとに短く区 切った動
生の教 材ビデオのイメージは飽きる、 た。
い段 階から動 画を載 せ 、多くの人に
動 画を見て貰えるようにした 。
また 、
面 白くない、胡 散 臭いなどが 挙げら
画をつなげることにより動 画がテンポ
れた 。
これらを解 決 することにより学
良く進むようにした。
テロップとアナウ
Y o u T u b eではタグを多く付け公 開
生の集中力を上げることができると思
ンスは学 生に対して違 和 感が無いよ
し、検 索 結 果に出やすくした。動 画の
い、解 決できる動 画を作 成した。
うに言 葉を選んだ。
説明欄に製品ページのURLを張るこ
とで投票が集められるようにした。
指 導 教員
杉浦未樹先生
からのコメント
18
Student Innovation College 2014
コンセプトをつくるときにいろいろ迷いが生じ、
シナリオを書いて実 際に撮ってみるまでに時 間
がかかったが、自分たちの信じたことが反 映された作 品にできたという手ごたえは感じられ
た。好 評であったのに、票 集めなどの努力など全くしなかったのが残 念である。
インターンシップを大学生に広めるための
プロモーション企画
株 式 会 社マイナビ
自分の将来に関連する就業体験を行うことのできるインターンシップ制
度。大学生にこれを広めるためのプロモーション企画を行っています。
制 作は、就 職・転 職・進 学 情 報の提 供や人 材 派 遣・人 材 紹 介 、
そし
て雑 誌・書 籍の出 版などを手 広く手 掛ける「マイナビ」がサポート。
020
Revolutionary Movement
021
プレリーマン
022
就 活 不 安川柳キャンペーン∼あなたの不 安を五 七 五に∼
023
Mission B
024
マイナビスチューデント
025
マイナビ通 知 表
026
インターン+ 東 京 観 光
027
コンペア∼C o m・P a i r∼
028
“バズ”
を起こしてインターン促 進
029
Reception Intern
Student Innovation College 2014
19
Revolutionary Movement
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 山 口 翔 太 、中 村 達 哉 、白 石 彩 華
意識の高い大学1.2年生の
やる気を起こすプロモーション
プロモーションの一 段 階目のターゲット
は 意 識 の 高い 大 学 1 ,2 年 生とする。
そ
のため、彼らの意 識をインターンに向け
る策として、
インカレサークルにマイナビ
ルームの無 料 貸し出しを行い、大 学 1 , 2
年 生にアプローチをかける。
インターン
シップに興 味を持った意 識 高い大 学 1 ,
2 年 生に、
インターンシップに行く手 伝い
をするための 専 用 ページを作 成し、大
学 1 ,2 年 生の受け入れを行っている企
業を勧めていく。
また、
インカレサークルに
はリスティング広 告と電 話やH Pなどを介
した直 接 連 絡を行い、無 料 貸し出しの
旨をアピールする。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
インターンシップにはどのような利 点
就職を有利にするためには大学1,
2年
発 表だけであれば 必 要のない理 論
があるのかを調 べるため 、実 際にイ
生の間にインターンシップに参加するこ
の 説 明を付け加え、ページを楽しく
ンターンシップに参 加して、業 界 研
とが有用と教え、
アンケートをした結果、 見ることができるように構 成を心 掛け
究や社 会 勉 強など就 職に有 利な体
大学1,
2年生の約2割が行くと答え、市
た 。説 明 ばかりのページは 、内 容ま
験 ができることがわかった 。
また 、大
場可能性があった。
またインカレサーク
で見て頂けないと考え、画 像もまじえ
C U U S O Oのページを構 成した。投
学 生は何を目的に数あるインターン
ルの幹部に「無料の場所があったら使
を選 別しているのかを知るため、
アン
うか」と聞き取り調査を行い、使うと返
票のため、S N Sを駆 使し、大 学 生 間
ケートを取り、
インターン内 容で選ん
答があった。
アプローチ方法の場所貸
の伝 手を使用して宣 伝していった。
でいることがわかった。
しにもニーズがあると分かった。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
20
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
このチームでは、中 小 ベンチャーと大 学 1 、2 年のマッチング・システムに着目し、
インターン
シップのプロモーション企 画・設 計を行い、部 門 第 1 位を獲 得 。
そこには、いつも「 本 当に学
生の成 長に繋がるインターンシップを広めたい」この思いがあった。
プレリーマン
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
関 西 大 学 岸 谷 和 広ゼミ/ 乾 奈 緒 美 、坪 野 大 瑚 、村 上 千 明
社会人模擬体験型
インターンシップ
プレリーマンは、
インターンシップと一 人
暮らしを掛け合わせた企 画である。マイ
ナビが参 加 者にインターンシップ期 間 中
暮らすマンションを提 供し、参 加 者はそ
こで1週 間 一 人 暮らし体 験を行う。
イン
ターンシップの申 込 みと宿 の 確 保を同
時にすることができ、予 約 や 手 続きなど
の手 間が省ける、低コストで宿 泊できると
いうメリットのほか 、
「 職 場 体 験 」と「 一
人 暮らし体 験 」を掛け合わせて生まれる
「 社 会 人としての生 活そのものの経 験 」
により、社 会 人になった時の新 生 活のリ
ズムをつかむ指 標になるなど、就 活 生の
不 安を払 拭する内 容である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
C U U S O Oページでは、閲 覧 者が理
新社会人に話を聞くと、社会人の生活
私たちは製 品ではなく、プロモーショ
リズムを掴むことが大 変だったというこ
ン企 画を制 作した 。
そのため、試 作
解しやすい流れで説 明したり、見た
とが分かった。
また、大学生にアンケー
品を製 作 することはなかったが 、企
目をきれいにすることで見やすさを徹
ト調 査を行ったところ、6 割 以 上が実
画 案 のイメージに合うような表 紙を
底 的に求めたりした。
またショートムー
家暮らしで、
そのうち9割以上の人が一
制 作した。
また、企 画 案の内 容がよ
ビーを用いて、
より興 味を持ってもら
えるような工 夫もした。
そのほかにも、
人暮らしを経験してみたいと思っている
り正 確に伝わりやすいように企 画を
ことが分かり、
インターンシップと一人暮
説 明したショートムービーを作 成した
T w i t t e rやF a c e b o o kを利 用して、
らしを組み合わせることで社会人の生
り、企 画 内で使 用している「 生 活 の
より多くの人にこの企 画 案を知っても
活リズムを体感できる企画を考えた。
しおり」を実 際に制 作したりもした。
らえるようにした。
指 導 教員
岸谷和広先生
からのコメント
社 会 人になるときの不 安は、仕 事に関する不 安だけではない。初めて一 人 暮らしをする人
には、生 活の不 安も重なってくる。
インターンの経 験は実 際の生 活の中ではじめて意 味をな
すものだと思う。
それに気づかせてくれる企 画である。
Student Innovation College 2014
21
就活不安川柳キャンペーン ∼あなたの不安を五七五に∼
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 太 田 章 平 、玉 城 輝 、山 﨑 加 奈 恵
学生がインターンシップに行かな
ければならない空間を作る
ツイッターを通して、就 活 不 安 川 柳キャ
ンペーンを実 施する。
「就活不安川柳」
と「 就 活 後 悔 川 柳 」の2つを実 施し、期
間はインターンシップの申込が始まる6∼
7月・9∼1 0月の2 期 間で行う。学 生に川
柳を投稿してもらい、毎週ベスト川柳を発
表し、商品券等の景品をプレゼントする。
ベスト川 柳 選 出の投 稿とともに、川 柳に
書かれた不安を解消する、
インターンシッ
プを絡めたコメントとU R Lを投 稿 する。
学 生は就 活に対して不 安を感じ、3 年 生
の夏から始められる就 活 対 策として、
イン
ターンシップに参加するようになる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
6月にツイッター上で就 活アカウントが
調 査を行ったところ、
インターンシップ
企 業 様からの試 作 品 製 作について
に行かない理 由はコンテンツではな
の細かい指 定はなかったが、今 回の
解 禁になる。
そこでは約 2 万アカウント
く、
そもそも学生の意識が低いことがわ
サービスがS N Sを通して行われるた
がフォローをするため、
そこで就活川柳
かった。
なぜなら、学 生には就 活に対
め、誰もが一目見てイメージしやすい
のPRも行う。
そこから川柳を投稿しても
して根 拠のない余 裕があるからであ
ようにするために作 成した 。実 際に
らい、
ベスト川柳を選出する。
しかし、
た
る。
この余裕を取り除き、就活に対して
S N S 上でどのように投 稿され、
どのよ
だ川柳を募 集してもなかなか投 稿 数
不安にしなければインターンシップには
うに広 がり、
どのように学 生と繋 がっ
が見 込まれない。
そこで、ベスト川柳に
参 加しないのが現 状 。
この問 題を解
ていくのかということが 、簡 潔に、
より
選ばれた方には商 品 券 等の景 品を
決するため、
この商品を開発した。
わかりやすいものになっている。
贈呈することで、多くの投稿を促す。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
22
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
リスク・コントロールが難しい点 、
インターンシップに誘 導する仕 組みに偶 発 性が残る点が課
題だけど、
とても創 造 的なアイデアだった。
アイデアを思いついてから、悩みながらもこの案を
ブラッシュアップし続けてきた過 程に大きな価 値がある。今 後この経 験を活かして
Mission B
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
近 畿 大 学 廣 田 章 光ゼミ/ 大 江 唯 実 、森 尾 倫 匡 、若 林 佑 実
遊びの中にも学びあり
ゲーム感 覚で企 業と交 流を行う、二 部
構 成 新 感 覚インターンシップイベント。
一 部ではマイナビルーム内にB t o B 企
業 六 社それぞれブースを設 置し、学 生
を各 企 業に2チーム( 5 人 1 組 )配 置し、
順 番に回りながら企 業から出されるミッ
ションを次々とクリアする。学 生はミッショ
ンの完 成 度に比 例した得 点をもらい、合
計 点で競う。二 部では一 部と同じように
ブ ースを回り、各 企 業 の 説 明を聞いて
もらう。
その後 参 加 学 生のうち希 望 者に
は、
その場でインターンシップの申し込み
を行ってもらう。学 生のインターンシップイ
メージの向 上を目指す。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
インタビューにより、学 生は普 段 生 活
実 際にゼミ活 動 の中でワークショッ
大 学 生の利 用 率が高いS N Sツール
していく上で、B t o B 企 業と関わる
プ 形 式のプレゼンを大 学 1 年 生 ∼ 4
のT w i t t e rを使い、実 際にあった企
機 会がなく知らないと分かった。
また
年 生まで様々なターゲットに試した。 業の成 功 例を交え、視 聴 者 参 加 型
B t o B 企 業の人 事の方とお話した
その中で1番 反 応がよかったゲーム
際に、就 職 活 動が 短 期 決 戦 化する
モチーフのプレゼンだと伝わりやすく、 トの普 及した今 、あえてアナログな郵
ため、
インターンシップなどにより、学
ターゲットの興 味を引きつけやすかっ
送を使った告 知をすることによって話
生とB t o B 企 業の接 点を早い段 階
た。
また各 企 業 様のワークショップを
題 性を作り、参 加 者 自身が 情 報を
から持たせることが、双 方 向にとって
均 等に聞いてもらう、かつゲーム性を
拡 散するように促した。
必 要なことではないかと感じた。
高めるためチーム形式を採用した。
指 導 教員
廣田章光先生
からのコメント
のプロモーションを提 案した。
またネッ
学 生の関 心が 低い生 産 財 企 業への関 心を高めインターンシップを通じてマッチングを促
進することは困 難 性を極める。
そこに導 入したのがゲーミフィケーション。二 段 階のゲームに
よって学 生と生 産 財 企 業との距 離を縮める企 画は斬 新 性 、実 行 性ともに高い。
Student Innovation College 2014
23
マイナビスチューデント
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 江 口 佳 穂 、佐 藤 大 河 、諸 藤 実 咲
マイナビスチューデントを使い
インターンシップを広める
企 業 様 がお 持ちのマイナビスチューデ
ントというサイトを用いて、
インターンシッ
プ 周 知 のためのプロモーションを企 画
した。今ある良 質なサイトをより多くの学
生に利 用してもらうため、サイト内の改良
を提 案した。今 回は視 点を変えて、
ター
ゲットを高 校 3 年 生に設 定した 。一 見 、
テーマからずれているように思えるが、マ
イナビスチューデントを継 続 的に利 用
することで、階 段を上るように、
インターン
シップに参 加するまでの準 備をする環 境
を提 供することが出 来る。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
アンケート調 査を行っていくうえで、私
今 回 試 作 品の製 作は行わず、企 画
長 期 的なプロモーションを根 底に置
たちの大 学を含めた地 方 大 学では3
の具体案のみ提出した。企画では既
き、高 校 三 年 生と大 学 生への二 通り
年 次になった途 端にインターンシップ
存のWebサイトを改良するため、視覚
のアプローチを考えた。高 校 三 年 生
と直 面する、
といった問 題が浮き彫り
的に理 解できるように理 想のビジョン
には受 験 期にホームルームなどを利
になった。
そんな学生たちを、早期から
を絵や図として用意した。実 際にサイ
用して、マイナビスチューデントの 配
サポートする環境を提供し「インターン
また大 学 生には企 業 様
トを使用する際の流れに重点を置き、 布 物を渡し、
シップに行くことが当たり前だ」と「 無
また、
そのサイトからどのようにインター
が 各 大 学で 行う講 演 会にて、実 際
意識に」認識させることを狙った。
ンシップが広がっていくかを想 像しや
に一 度アクセスしてもらい、マイナビス
すいプレゼンテーションを心がけた。
チューデントを認 知させようとした。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
24
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
長 期 的な視 点から、学 生のインターンシップに対する意 識の醸 成と、意 識から行 動への段 階
的 変 化 、制 度としての固 着 化を企 図している。参 加することが大 学 生 活の中の行 事として浸
透するなら、早い学 年からの動 機づけが、遠 回りではなく近道だと主張した点は評価できる。
マイナビ通 知 表
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 中 村 理 信 、鈴 木 真 織 、明 智 雄 大
インターンシップで
学生に自信と強みを
マイナビ通 知 表とは、
インターンシップで
の活 動を通 知 表のように、個 人の成 績・
人 間 性・活 動 内 容などをインターンシッ
プ 先 企 業 の 人 事 の 方に採 点していた
だき、
それをもとにマイナビが編 集して学
生に書 面で 通 知 する制 度である。
その
書 面は就 職 活 動で提 出できる。
これによ
り、学 生と企 業の双 方にメリットが生まれ
る。学 生には、就 職 活 動の時に面 接で
は表 せない自分 の良さを書 面として表
現できる。企 業には、面 接ではわからな
い学 生 の 本 当の良さがわかり、
よりよい
人 材 選 考の基 準になる。双 方がW I N−
W I Nの関 係になる企 画である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
インターンシップに関するアンケートを
マイナビ通知表を行うには、書面を作
各 大 学での掲 示をはじめ、多くの大
学 生にとった結 果 、多くの学 生がイン
るだけの企 画ではいけない。マイナビ
学3年 生が 閲 覧しているマイナビの
ターンシップに行った方がよいと考えて
通 知 表を就 職 活 動に提 出できるとい
H P 内での掲 載を考えている。
また、
いることがわかった。一方で、
「時間が
うシステムを作ることが最も重 要であ
私 達が最も力を入れたのは、企 画の
ない・お金がかかる」などのマイナスな
る。
そのため、学 生 側だけではなく、企
メリットを前 面に出すことである。学 生
意見が聞けた。
この結果から行った方
業 側にもメリットを作ることが大 切だと
にインターンシップに参 加することによ
がよいと思っているが、
そこまで重要視
考えた。就 職 活 動が短 期 化されると
り就 職 活 動を有 利に進めることがで
していないことがわかった。
そこで就 職
いうことも重なり、人 材 選 考の手 助け
きるという認 識を植え付けることがで
活動と結びつけたらどうかと考えた。
になるのではないかと考え企画した。
き、学 生の間で話 題になると考えた。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
土 壇 場で3 人の力を1つにして、集 中して取り組んでいる姿がとても印 象 的であった。ただ、
そのタイミングが少し遅めだったので、今 後は、
より早いタイミングで集 中する癖をつけてほし
い。
そうすれば 、今 後 、多くのチャンスをつかめるようになると思う。期 待している。
Student Innovation College 2014
25
インターン+東 京 観 光
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
一 橋 大 学 松 井 剛ゼミ/ 井 上 潤 、木 村 亮 介 、諏 訪 圭 美
インターンをしながら
東京を楽しもう
!
インターンそのものの魅 力を単 純に伝え
たり上げたりするのではなく、東 京 観 光
という付 加 価 値で 興 味 のない層も取り
込もうとした 企 画である。ターゲットはイ
ンターンという言 葉は知っているけれど
行こうとは 思わない 学 生 。
インターンで
サービス業を学んだ学 生が、
ディズニー
ランドで業 界 最 高のサービスを体 験した
り、通 信 業を学んだ 学 生がスカイツリー
に行ったりと、観 光プランの変 容 性が特
徴である。地 方の学 生がインターンのた
めに東 京に来つつ、なおかつ観 光が出
来、
インターンの情 報も得られる場として
の提 供がこのプランである。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
大 学 生 のインターンへの 参 加 率 は
観察結果に原因それぞれの解決策を
大学生へのアプローチのため、大学の
3 0%程 度と非 常に低く、
アンケートの
編み出し、実現可能性や主催者側の
イベントやビラ配り、就活講座・マイナビ
結果、中でも地方学生は①時間がな
負担を検 討した結 果 、
インターン+東
での掲載などの宣伝が挙げられる。
ツ
い② 魅力が低い③ 企 業のインターン
京 観 光という選 択 肢に決 定した。既
イッターやフェイスブックなどSNSの利
情報が少ないという原因のもとに参加
存の通常観光プランとの差別化・コス
用も可能。今回の企画ならではの販促
率が低いことがわかった。
そこで大 学
ト面の考 慮や、
ターゲットがインターン
は、旅行代理店のサイト掲載や観光地
生を都 市 部・地 方の軸と参 加・非 参
に興味のない学生であったため、
プラ
へのパンフレットなどを考えている。
また、
加の軸で分けて、非参加の地方学生
ンとインターンとの結びつきをどの程度
旅行代理店を通す場合はプラン内容
に東京の魅力について調査した。
持たせるか、
という点で苦労した。
もコラボするなど充実化が見込める。
指 導 教員
松井 剛先生
からのコメント
26
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
地 方 大 学の学 生へのインターン参 加を促すために、東 京 観 光をパッケージに含めるべきで
あるというアイディアは、一 見 、単 純に見える。
しかし、
このアイディアが魅力的なのは、緻 密な
論 理とデータで裏 付けられているが故に、説 得力が高いということである。
コンペア∼Com・Pair∼
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
福 島 大 学 中 村 陽 人ゼミ/ 梅 木 信 成 、上 村かえで、小 林 立 侑
インターンシップをまとめて体験
本 来インターンは1 社ずつしか 受けられ
ないが 、
この 企 画 は 複 数 の 企 業でイン
ターン体 験することが出 来る。考えた案
は、競 合 企 業 体 験プログラム、多 種 業
界 体 験プログラム、中 小 企 業 体 験プロ
グラムの3つだ。競 合 企 業 体 験プログラ
ムは、就 職したい業 界を複 数 回ることで
企 業の良いところ悪いところを見 つける
ことができる。多 種 業 界 体 験プログラム
は、様々な業 種を複 数 回ることで、働き
たい業 界を見 つけるきっかけになる。中
小 企 業 体 験プログラムは中小 企 業を複
数 体 験することで、中 小 企 業のイメージ
を再 認 識し、就 職のきっかけになる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
大学生にアンケートを行った結果、1, 大 学 生にインターンシップを広めるた
3.販売促進
Promotion
どのような企 画がいいのか 調べるた
2年生もインターンに興味があることが
めのプロモーション企 画ということで、 めに、就 職 活 動に悩んでいる友 達に
分かった。
そこで、
いろいろな業界を一
試 作 品は作 成しなかった。
しかし、企
気に体 験できたら就 職 活 動の糧にな
画をまとめてからサイト作りをする際に、 ンターンに参 加したくなるか 聞いた。
ヒアリング調 査を行って、
どうしたらイ
るのではないかと思いこの企画を考え
一目でわかるようにサイト作りを行った。 就 職 活 動に役 立 つようなインターン
た。3 年 生には、自分のやりたい職 業
だが、結果的にはシンプルにしすぎてし
シップが良かったので、
このようにたく
が決まっている人が多かったので同じ
まったので、サイトの作り込みが甘かっ
さん受けられるようなプログラムがあ
業 種を一 気に体 験できたら面 接のネ
たという反省点も生まれた。
ればいいのではないかと思い企 画を
タになると思いこの企画を考えた。
指 導 教員
中村陽人先生
からのコメント
進めて行った。
提 案したプランそのものは有 意 義で需 要のあるものだと思うが、複 数 企 業に参 加してもらえ
るような仕 掛けがない(よって実 現 可 能 性が 低い)点や、プロモーション活 動( 空 想 サイト
のページ作りを含む)の完 成 度が低い点で改 善していかなければならないと感じられた。
Student Innovation College 2014
27
“バズ”
を起こしてインターン促進
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
法 政 大 学 杉 浦 未 樹ゼミ/ 内 藤 琢 也 、岡 本 篤 紀 、高 橋 玲 奈 、久 板 茜
インターンを宣伝するインターン
サマーインターンよりも注目度の落ちてし
まう秋 冬のインターンシップに着目した。
サマーインターンで学 生たちが 高 圧 洗
浄 機を使 用したリバ ースグラフィティで
秋 冬 のインターンシップを宣 伝 する。
そ
の 後 、バズ 宣 伝 や 広 告に対 する考 察
等を個 人またはグループで行い、
フィー
ドバックをもらうというイベント形 式のイン
ターンシップである。実 際に作 業をした
学 生 やその作 業を見た人が T w i t t e r
やF a c e b o o kといったS N Sで話 題にす
ると予 測される。S N S 拡 散により宣 伝 費
を大 幅に削 減することが期 待できる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
9月に学 校が 始まった後の秋 冬イン
学生がみんなで参加して楽しんでもら
秋 冬インターンシップ 認 知 度をあげ
ターンは注目度 が 減る。
そこで学 生
うことによって、
インターンという一 歩
るにはインターンシップを話 題にさせ
自身が主 体となり、
インターンシップを
踏み込みづらいものにもポジティブなイ
ること。
また、大 学 生のS N Sで取り上
促 進 する為 、S N Sを用い若 者 特 有
メージを持ってもらい、
それを見た人に
げられるようにすること。
この二つを実
の集 団 心 理や興 味を刺 激しようと考
も興 味をもってもらうような企 画 内 容
現 するのが 効 果 的であるとし、秋 冬
えた。
また、促 進 内 容の秋 冬インター
を検 討した。
そこで高 圧 洗 浄 機と宣
シーズンをめがけ、
インターンシップ
ンの 重 要 性をキャリアセンターや 新
伝 する文 字をくり抜いた板を使 用し
B u z zをS N Sで起こす多 数 参 加 型
聞などで分 析した。
広 告をしていく、
リバースグラフィティと
の公 開インターンシップを行うことに
いうプロモーション案に着目した。
した。
指 導 教員
杉浦未樹先生
からのコメント
28
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
学 生が主 体 的にインターンシップに取り組むことをめざし、S N Sを活 用することに早くから着
目していた。夏 休み後やや盛り下がるインターンシップの参 加を促す計 画は有 効 性の高い
ものだったとおもうが、
プレゼンテーションで詰めきれなかったのが残 念である。
Reception Intern
インターンシップを大学生に広めるためのプロモーション企画
武 蔵 大 学 黒 岩 健 一 郎ゼミ/ 今 井 駿 輔 、神 馬 柚 里 香 、津 端 悠 稀
インターンシップを企業と学生に
気軽に感じてもらう企画
R e c e p t i o n I n t e r nとは、
インターンシッ
プを気 軽に感じてもらい、従 来よりも多く
の学 生にインターンシップに参 加してもら
おうというプロモーションである。内 容とし
ては、前 半に企 業によるインターンシップ
の説 明 会を設ける。後 半には学 生や社
会 人が自由にコミュニケーションを取るこ
とができ、企 業が欲しいと思った学 生に
直 接アプローチすることもできる場を設け
る。毎 年 継 続して行うことにより大 規 模
になりメリットが 増 加 することを期 待して
いる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
既 存 顧 客 に 対 して は マイナビと
大 学 生にインターンシップについて
R e c e p t i o n I n t e r nには企 業と大
定 量 調 査を行うと、部 活 生 にだけ
学 生とマイナビという三 者 間の関 係
企 業 の 間 で 提 携 関 係 が できてい
「 参 加 するための 時 間がない」とい
が 存 在 する。いかにして三 者それぞ
るの で 、広 告 プランの 追 加として
うことがわかった。
そこで部 活 生に定
れにメリットを付 加していくかというこ 「Reception Intern」を提案する。
性 調 査を行うとインターンには興 味
とや 予 算 の 範 囲 内 でいかにしてよ
新 規 顧 客に対してはマイナビH Pのイ
があるが、やむなく部 活を優 先すると
り多くの 大 学 生とより多くの 企 業に
ベントに「 部 活 生のインターンナビ」と
いうことがわかった。
このような現 状を
R e c e p t i o n I n t e r nに参 加してもら
いう項目を設 営し、企 業からの応 募
解 決するために部 活 動の一 環として
うかということを熟 慮した。
と、マイナビからの直 接 営 業による両
のR e c e p t i o n I n t e r nを考えた。
指 導 教員
黒岩健一郎先生
からのコメント
方向からの新規顧客獲得を狙う。
体 育 会 系の学 生にターゲットを絞ったのは良いが、彼らのニーズや彼らを欲しいと思ってい
る企 業のニーズがよく理 解できていないので、工 夫のない企 画に留まっている。開 発プロセ
スでの努力不 足 。
Student Innovation College 2014
29
30
Student Innovation College 2014
置き時計・掛け時計
株 式 会 社さんてる
毎日欠かさず目にする時 計 。普 段目にしているものだからこそ、
より深く
まで考 案し新たな着 眼 点で今までになかった新しい時 計を提 案して
います。
商 品 化は、
日本 製にこだわり、時 計を一 品 一 品 丁 寧に組 立・製 造・
販 売する「さんてる」がサポート。
032
親 子のつけかえ時 計 すくすくろっく
033
直see
034
世 界の時 計から ∼ビックベン∼
035
大きなのっぽの置き時 計
036
Clock Pad
037
Oclock
038
日常 時 計
039
Linclock
040
アチクロ∼アーチを描いた時 計∼
041
和こころ時 計
042
ディーズ
Student Innovation College 2014
31
親 子のつけかえ時 計 すくすくろっく
置き時 計・掛け時 計
大 阪 市 立 大 学 小 林 哲ゼミ/ 関 真 梨 子 、林 祐 樹 、三 浦 ふく子
子どもの学習段階に合わせて
長く使える知育時計
本 製 品は、
アナログ時 計に対する子ども
の 理 解 の 進 度に合わせて文 字 盤を付
け替えられる時 計である。付け替え用の
パーツは三 種 類あり、一 つ目は数 字が
読めない子どもでも絵と時 計の針で時 間
を知ることができるイラストの文 字 盤 、二
つ目は 長 針と短 針 の 区 別 が 色 の 違い
で識 別できる6 0 分の文 字 盤 、三つ目は
時 計を読めるようになった後にでも普 通
の時 計として使 用 出 来るようなデ ザイン
性のある板である。
この製 品を親 子でふ
れあいながら使 用する事によって、時 計
の読み方をスムーズに理 解をすることが
できる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
自主調査により、子どもがアナログ時計
実 際に時 計の文 字 盤の付け替えを
Sカレの製 品ページに画 像やイラスト
の理解に苦労したことがあるということ
いくつか 試した結 果 、パーツを細 分
を使 用することで、閲 覧 者が 読みや
がわかった。
またそのニーズを満たすた
化し過ぎるとそれ自体を無くす可能性
すく、
また 製 品について理 解しやす
めの知育時計もすでに存在しているの
が増えてしまうことや、万が一 無くして
いような工 夫をした。
その際 、閲 覧 者
から頂いたコメントや 、
その 他にも製
だが、子どもが時計の読み方を理解し
しまった場 合にどうするのかという問
てしまうと使ってもらえないという問題が
題 が 発 生した 。
そこで 、外 側 全 体を
品ページを直 接 様々な人に見てもら
あった。
これを克 服するために、知 育
全て取り替えることでパーツを無くすリ
い、
そこで頂いた意 見により、何 度も
時計の要素を含みながら長く使っても
スクを減らし、付け替えの板 無しでも
製 品の改良を行った。
らえる時計の開発を開始した。
使ってもらえるデザインを設計した。
指 導 教員
小林 哲先生
からのコメント
32
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
時 計と知 育を関 連づけたところ。時 針と分 針の色を分け、針の色と文 字 板を関 係づけるこ
とで、1 2 進 法と6 0 進 法の両 方を視 覚 化したところ。
また、文 字 板を変えることで、
こどもの成
長に合わせ時 計が進 化していくという発 想も面 白い。
直see
置き時 計・掛け時 計
大 阪 市 立 大 学 加 藤 司ゼミ/ 奥 野 裕 己 、竹 田 明 稀 、濱 田 崇 仁
部屋の隅に置くことで
どこからでも見やすくなる時計
直 s e eは部 屋 の 隅に置くことで 時 計 の
見にくさをなくすことができる時 計である。
具 体 的な特 徴は二つあり、① 部 屋の隅
に置く、② 文 字 盤が少し下に傾いている
ことである。部 屋 の 隅に掛けることで 部
屋 のどの 位 置にいても文 字 盤を見るこ
とができ、
また、文 字 盤が 少し下に傾い
ていることにより文 字 盤が 反 射して見に
くい、角 度がつきすぎて時 間が 分からな
い、時 間を読み間 違えることをなくすこと
ができる。直 s e eは従 来の時 計に比べて
とても見やすい時 計である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
置き時計・掛け時計に関するアンケー
木 製であることが 指 定されていたた
CUUSOOサイトでは直seeのイメージ
トをインターネット上で 実 施した 。結
め、接 着しやすいよう、いかに切った
を消費者の方々に具体的に分かって
果 、約 4 人に1 人が掛け時 計を見ると
面をまっすぐにするかに一 番 苦 労し
いただくために試 作 品の写 真を数 多
きに文 字 盤が反 射して見にくいことに
た。
また、壁を傷つけない方 法を作り
く撮り、多用することを心掛けた。
また、
不 満を持っているということであった。 ながら考えていくということで試 行 錯
一般的な掛け時計と直seeではどれく
そこで、私たちは多くの掛け時 計を観
誤を繰り返した。見 やすさを一 番 の
らい見やすさが変わるのかを伝えるた
察しなぜ 文 字 盤が反 射するのか、
ま
売りとしていたため 、文 字 盤 の 色を
めに掛け時 計と直 s e eの見やすさを
たその解決策を話し合った。
何 度か試し、見やすい色に変えること
比較できる写真を掲載した。
でコンセプト通りの製 品を作った。
指 導 教員
加藤 司先生
からのコメント
壁の隅にかけられ、真っ直ぐ文 字 盤を見ることができるというコンセプトをネーミングとした商
品である。既 成 品があったために受 賞は逃したが、マンションの壁でも掛けやすい( 傷 跡の
小さい)フックの工 夫 、木 製でも端 材を使った環 境 問 題を意 識した商 品 開 発であった。
Student Innovation College 2014
33
世 界の時 計から∼ビックベン∼
置き時 計・掛け時 計
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 井 門 竜 之 助 、神 山 良 、河 内 優 希 、田 沼 俊 哉
どの家庭にも馴染む時計
シンプルな時 計にしてしまっては他の既
存 製 品と差 別 化することができない。だ
からといって、
インテリアな時 計に凝りすぎ
てしまい、針がどこを指しているのか分か
らなかったりするような時 計になってはい
けない。なぜならば 、本 来 時 計が有する
べき
『 時 間を伝える機 能 』が損なわれて
しまうからである。
その 二 つの 問 題 点を
考 慮して作 成した物が、
この《 世 界の時
計から∼ビックベン∼ 》である。時 計 台
の時 計が実 際に動く時 計という物は、
ま
さしく今までにない新 商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
どの家 庭にも馴 染むような時 計をコン
著 作 権 侵 害にならないビックベンの
CUUSOOサイトでの商品紹介ではこ
セプトにこの商 品を作った。実 際に多
画 像を探し出し、私たちでプログラミ
の商品の良さを閲覧者に対してなるべ
くの 大 学 生 、主 婦 、
ご年 配 、外 国 の
プロトタイプを本格
ング。
そしてプリント会 社に委 託した。 く伝えられるように、
方から「 欲しい」という共 感をいただ
シナ 合 板 の 全 面にプリントしていた
的に作成して、
その画像を掲載した。家
けた。
この 商 品 の 最 適 受 容 価 格 調
だいた。商 品の形 状 上の特 徴として
の壁にこの時計を掛けているシーンを
査を179名に行った結 果 、
5000円
は 、協 賛 企 業 様 の 既 存 製 品とこの
通して、多くの方から欲しいという声を掛
から12000円となり、多くの方から幅
商 品の形やサイズ、穴の形 状を同じ
けていただいた。
また、
この商品を小売
の広いご意 見をいただいた。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
34
Protot yping
Student Innovation College 2014
にすることにより生 産コストアップを防
店やネット販売以外で、絵画の取扱店
ぐ工 夫を施した。
にも置いていただけたらと考えた。
よく頑 張ったという印 象 。ただ 今 年はどう進めてもらうかに悩んだ 。制 作における制 約の多
い中で、制 作自由 度が低く、難しい課 題であったと感じている。
どんなニーズと重ね合わせ
て相 乗 効 果を大きくする新 製 品を作るかが勝負だった。
大きなのっぽの置き時 計
置き時 計・掛け時 計
神 戸 大 学 栗 木 契ゼミ/ 岩 塚 貴 輝 、太 田 吏 是 、高 雄 紀 光
何があっても隠れない
部屋のどこからでも見える置き時計
時 計とは時 間を確 認するものである。置
き時 計は自然に目に入ることに価 値があ
るのではないだろうか 。
しかし机 の 上で
物に隠れていたり、ベッドに置いてあって
見えない場 合もあるかもしれない。
この大
きなのっぽの置き時 計はシンプルではあ
るが今までになかった形の時 計である。
背が高く、前に物を置いても隠れず、部
屋のどこから見ても死 角にならず、勉 強
や仕 事の時も自然に目に入り、使いやす
い。時 間をいつでも自然に確 認すること
を目指した時 計である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
学生に対してインタビューや自宅訪問
プロトタイプを作るにあたって特に意
C U U S O Oサイトにおいては、文 字に
調査、
アンケート調査を行った。
その結
識したことは 、
この 置き時 計 が 構 造
よる情 報と画 像による情 報 のバラン
果、①スマホでの時間確認による作業
上 安 定して立 つかどうかである。従
ス、強 調 する情 報 の 配 置 、文 字 の
への支障があること。
机の上の置き時計
来 のものよりも背 が 高く、さらに薄く
大きさや色 彩を考 慮するなど初めて
が、②本や物で時計が隠れることや、③
なっているため、倒れてしまうのでは
我々の 商 品 説 明を読んだ 人 が 、商
日常生活(床に座った時など)の中で死
ないかという不 安があった。
デザイン
品のコンセプトや有 用 性を理 解しや
角に入ること。④掛け時計の設置に抵
性を損なわないように底 面を徐々に
すいように工 夫をした。
また、S N Sや
抗を感じること、
などがわかり、
これらの問
広げた結 果 、安 定させることに成 功
口 頭によってC U U S O O サイトの 閲
題を解消する置き時計を企画した。
した。
覧 数や投 票 数の増 加を図った。
指 導 教員
栗木 契先生
からのコメント
一 人 暮らしの部 屋の新しい置き時 計の形 。
シンプルな形だが、
オブザベーションを踏まえた
提 案は、
「こんな形があるとよいかも」と思わせる説 得力をもつ。課 題は、
「 欲しい」
「 部 屋に
置きたい」と思わせる遊び心 。
もう一ひねりしないと、売り場で埋 没しそう。
Student Innovation College 2014
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Clock Pad
置き時 計・掛け時 計
四 天 王 寺 大 学 天 野了一ゼミ/ 平 川 亮 太 、東 祐 気 、福 田 拓 也 、藤 本 祥 太
遊び心を加えた今までにない
タブレット型のアナログ時計
”C l o c k P a d ”は今までにないデ ザイン
のアナログ時 計 。タブレットと同じ、高さ
2 0 c m , 幅 1 4 c m , 厚さ1c mで、文 字と分
針 、秒 針は本 体から浮き出ており、見や
すいだけでなく、薄く洗 練されたイメー
ジ 。壁 掛け、床 置き、
どちらでも使 用 可
能 。若 年 層にとっては、アナログな針が
融 合した 珍しい製 品であり、年 配 の 方
にとっては 若 者 の 使うデジタルな躯 体
が 新 鮮で「おもしろいな」と感じられる。
カラーバリエーションもあり、市 販のタブ
レット用アクセサリーなども装 着 すること
でユーザー自身による多 様なカスタマイ
ズが可 能 。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
アンケートの結 果 、若 者は時 間を見
時 計 は 、機 能 が 限られており似 た
3.販売促進
Promotion
若 年を中 心に、お年 寄りまで幅 広い
るためだけに時 計を利用しているが、 製 品 が 多いため、デ ザインによる差
層をターゲットとしている。主にインター
既 存のデザイン性が物 足りないという
別 化がポイントである。多くの人に共
ネットによる通信販売、雑貨屋などによ
る店頭販売を考えている。Facebook
意 見が多 数 出ていた。
そこで、今まで
感してもらうために、世の中で広く流
にない時 計を提 案しようと考えた。
ヒ
行っているもの=売れるものだと考え、 やT w i t t e r 等でシェアすることで、男
アリングを進めていく中で、
「 流 行に
タブレットの中でも世 界で一 番 人 気
女 関 係なく幅 広い年 齢 層に目を通し
乗った時 計が欲しい。」という具 体 的
のあるi P a dをベースに、モックアップ
てもらえる。
また、家電量販店、携帯販
な意 見がでたため、流 行のタブレット
を分 解 、加 工し、市 販の三 針 時 計の
売店の店頭での販促商品や、
ギフトと
をイメージした時計を企画した。
ムーブメントをはめ込んで試 作した。
しての需要もあると思われる。
指 導 教員
天 野了一 先 生
からのコメント
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Protot yping
Student Innovation College 2014
アナログ時 計のデザインという前 提 条 件の中で苦しんだが、逆 転の発 想により、
デジタル機
器に組み込むというアイデアが浮かんだ。
シールド構 造など作り込みをしっかり行い、
カスタ
マイズ性のある製 品として仕 上げれば 、支 持される製 品になっていくだろう。
Oclock
置き時 計・掛け時 計
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 小 林 兼 悟 、渡 辺 葉月、福 家 夏 海
壁を傷つけない、
カーテンレールに置ける時計
「 O c l o c k 」はカーテンレールに取り付け
られる時 計である。
この商 品の特 徴は、
壁に傷をつけずに取り付けられることだ。
壁の種 類によっては穴が開けづらかった
り、
そもそも取り付けができない壁であっ
たりする場 合もあるが 、
この 時 計なら安
心してお 使いいただける。取り付けも簡
単で、
カーテンレールを挟みこむようにし
て置くだけ。釘や画 鋲を使わずに取り付
けることができ、面 倒な手 間はかからな
い。
また、和 室にも洋 室にも合うシンプル
なデザインで、自分の好みや自宅のカー
テンの色に合わせて3 色から選 ぶことが
できる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
学 生 1 5 7 人に対し、時 計にどのような
一般家庭で使われるカーテンレールの
Sカレの 製 品 ペ ージは 、写 真 や 動
不 便を感じているかアンケート調 査
種類や耐久を調査し、大きさや重さを
画 を 使 って 、より商 品 の 使 い 方 が
を行った 。
その 結 果 、一 人 暮らしの
また 、
検討して試作品を製作した。
その後、 伝わりやすいように工 夫した 。
学 生の過 半 数が掛け時 計を掛ける
実際のカーテンレールに取り付けて微
T w i t t e r 、F a c e b o o kを用いて、
こ
際 、壁 が 傷 つくことを気にしていると
調 整を重ね、完 成した試 作 品を5 名
の商 品とさんてる様 H Pの情 報の拡
いうことがわかった。
そこで、
カーテン
の学生に使ってもらい、検証的調査を
散を行った。
さらに、
イベントでH Pの
レールの 上に置く時 計ならば 、
この
行った。
調査から、
少し大きさが小さいよ
U R LやQ Rコードを記 載したチラシ
問 題を解 決できるのではないかと考
うに感じるという声をいただき、大きさを
を配 布したり、ポスターを掲 示したり
えた。
変更して、新しく試作品を作り直した。
することも考えている。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
特 定のターゲットを設 定し、新しい価 値 提 案をする商 品である。実 際にカーテンレールの上に
載せてもらい、何 度も試 作 品を改良した。
「 一 度 設 置したら、置き場 所を変えない」という調 査
結 果から得た、
レールを挟み込み、
ぐらつかない工 夫は、無二の商品として評価される。
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日常 時 計
置き時 計・掛け時 計
中 村 学 園 大 学 明 神 実 枝ゼミ/ 稲 富 健 太 、堀 切 汐 里 、前 田 有 佳 里
時の余裕を日常に
日常 時 計は、
「この時 計を忙しい時に見
ることによって、気 持ちをいったん落ち着
かせ、時 間 的な余 裕ではなく、気 持ちの
余 裕を持って行 動してもらいたいというメ
ンバー 思いが込められた掛け時 計であ
る。
この商 品の特 徴は3つある。① 見や
すい針 、針に重なったガラス上の数 字を
見やすくしている。②シンプルな文 字 盤 、
ガラス上の文 字が文 字 盤と同 化するた
め、見た目は針だけのシンプルな形にな
る。③なじみやすい木 材 、モチノキという
色の白い木 材を使 用 。淡 白な壁 紙にも
なじみやすい色をしており、
「 時の流れ」
という花 言 葉もある。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
時計に関するデプスインタビューを30
「 時の余 裕を日常に」感じられるデザ
商品の訴求点を①見やすい針、②シ
名 程に行った。
その中で「 時 計をどの
インを目指して、商品サイズ、数字サイ
ンプルな文 字 盤 、③なじみやすい木
ような時に確認するか」
という質問をし
ズ・形 状 、針のサイズ・形 状・木 材の
材の3 点にまとめ、理 解してもらいやす
た。
「家事をする時」、
「寝る前」、
など
色・素材の特徴など、
あらゆる側面から
くした。特に、モチノキの花 言 葉「 時
の回答があった。
しかも、
ほとんどの人が
相応しいデザインを実現しようと検討し
の流れ」を紹 介し、文 字 盤に写る数
その結果、
「時の流れ」
という花言
「意識して見ていない」とも回答した。 た。
字の影からユーザーが時 間 帯や季
このことから、
「時計は意識して見てお
葉のあるモチノキは色が淡白で落ち着
節によって異なる「 時の流れ」を感じ
らず、無意識に見ている」
「忙しい時に
いていて部屋になじみやすいことが分か
られるという点を強調した。
また、
コメン
も見ている」
という事がわかった。
り、
モチノキを使用することに決定した。
トを頂く度に製品の改良に努めた。
指 導 教員
明神実枝先生
からのコメント
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2.試作品制作
Obser vation
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各 人の個 性 的かつ突 飛なアイデアが飛び交い続けて予 測 不 能だったが、観 察と試 作 品 製
作を繰り返し、人の繊細な動作に気づきを得た企画にまとまった。
日々を忙しく雑に過ごしてしま
うことが多いが、
日時計を思わせる日常時計を見て、一日一日を丁寧に過ごしたいと思った。
Linclock
置き時 計・掛け時 計
南 山 大 学 川 北 眞 紀 子ゼミ/ 深 谷 花 菜 子 、大 北 和 弥 、中 村 哲 也 、石 原 遥 平
人と人をつなぐ時計
L i n c l o c kは、時 計と鉢カバーを合わせ
たギフト商 品である。L i n c l o c kとともに
送った植物の成長や変化を報告したり、
SNSに投稿することで、
コミュニケーション
を図る。
そうすることで、
自然な会話が生ま
れ、持続的かつ良好な関係が築かれる。
ギフトの贈り手は、
モノそのものだけを目的
とせず、気 持ちを伝えたり、つながりなどを
目的として贈るものであることが分かった。
ギフトとしての価 値を追 求して、
そして出
来たのがこのLinclockである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
Sカレの製 品ページに、製 品 画 像や
ギフトとしての時 計を考える上で、ギ
商 品の特 性 上 、
ムーブメントの防 水
フトを贈る側 の 人 間 が 購 入 時に重
性が求められたため、設 計 図から起
使 用シーンの画 像をアップすることに
視していることを掘り下げて調 査した
こし構 造を試 行 錯 誤した。
ムーブメン
よって、閲 覧 者の製 品についての理
結 果「 貰い側との良好な関 係を築き
また、
トの面を二 重 構 造にし、電 池 交 換 、 解がより深まるように工 夫した。
たい」という潜 在 的なニーズを発 見
水 遣り等 使 用 感にもこだわった 。
ま
T w i t t e r 等のS N Sを使って、製 品
したため、
そのニーズを満たす商 品
た、室 内での使 用シーンをイメージし
の 宣 伝をしたり、メンバ ーの 知 人に
を「コミュニケーションの継 続 」という
易いよう、
ミリ単 位での調 整を繰り返
製 品を簡易的にプレゼンすることによ
キーワードを主 軸に考えた。
し、色 味 や 素 材 は 植 物 の 緑 色との
り、投 票を集めるよう努めた。
相 性を考 慮した。
指 導 教員
川北眞紀子先生
からのコメント
ギフトをあげるという行 為が持つ意 味を深く掘り下げることができたと思う。文 献を読み、価
値の構 造を考え、
インタビューで深く聞き出すことで、ギフトを通したコミュニケーションのあり
かたを、複 数のパターンで提 示することができた。
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アチクロ∼アーチを描いた時 計 ∼
置き時 計・掛け時 計
阪 南 大 学 水 野 学ゼミ/ 入 江 和 樹 、岩 本 直 樹 、辻 岡 龍 吾
女性の朝の準備、
メイクに時間をかけてしまうあなたへ
この商 品は、朝 出かける前の忙しい時に
メイクに時 間をとられずに行うことができ
るのである。普 段 使 用している鏡にアチ
クロを取り付け、
メイクをする際の最 適な
目の 位 置に自由に時 計を合わせること
ができるのだ。目の視 点を変えることにス
トレスを感じるメイク中の問 題 点をこれに
よって、目の視 点を変えることなくメイクが
可 能となり問 題となるストレスを解 消 、
さら
には、時 間を確 認しながらメイクができる
ため、集中してメイクをする方でもメイクタ
イムを管 理することが可 能となった。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
C U U S O Oサイトでは、
メイクタイムの
私 達のターゲットはメイク中の女 性で
今まで扱ったこともない時 計のムーブ
あると仮 説を立て、
アンケート調 査を
メントに触れ 、今までにない新しい時
管 理をうまくできていない女 性からあ
中 心にさらに細かくターゲットを絞り
計を形にするのに苦 労した。自分 達
るあるを引き出すために、前 置きに重
込んだ。
その後、
そのターゲット層であ
の考え出した商 品を実 際に形にする
点を置き、商 品 説 明で商 品の良さを
る女 性に聞き込みをしたところ、私 達
難しさ、女 性にターゲットを絞った商
理 解して頂けるよう工 夫した。
その他
の商品の需要があることが分かった。 品の場 合は、女 性に受け入れてもら
に、F a c e b o o k・L I N E 等 S N Sによ
さらに、私 達はそのターゲットに私 達
える形・使 用 方 法を細 部まで考えて
る知 人への呼び掛けを行い、
まずは
の試 作 品を使 用してもらい、
より良い
作 成しないと駄目だと痛 感した。
身 近な人からの商 品 情 報の拡 散を
商品になるように試 行 錯 誤した。
指 導 教員
水野 学先生
からのコメント
40
Protot yping
Student Innovation College 2014
試みたのである。
迷 走を続けながら、最 後にひねり出したこのアイディア。発 想は非 常にユニークだと思うが、
試 作 品にかける時 間があまりに少なかった。
アイディアが斬 新であればあるほど、試 作 品や
プレゼンテーションを通じて、
そのコンセプトをより具 体 化させて伝えることが重 要になる。
和こころ時 計
置き時 計・掛け時 計
一 橋 大 学 松 井 剛ゼミ/ 河 野 友 子 、串 岡 茉 由 子 、村 井 志 帆 、チェン
和室にやさしい置き掛け時計
「 和こころ時 計 」は、和 室のための置き
掛け時 計である。機 能 面での特 徴は3
つある。① 長 押(なげし)に挟んで時 計
を掛けられるフックをとりつけた。和 室の
壁や柱を傷つけない。② 下から見やすい
よう、角 度をつけた。和 室は洋 室より視
線 が 低いためである。③ 後 部 の 支えを
付け替えて逆にすると、
そのまま置 時 計に
もなる。以 下 、デ ザインの 特 徴 。ゆっくり
過ごせるようにスイープ 秒 針を採 用 。文
字 盤の数 字も最 低 限 。
また、
デザインは
シンプル。サイズも21c m×21c mと少し
控えめ。木 材は桜・文 字 盤 背 面には和
紙ガラスを使用。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ご協 力いただいた「さんてる」様 の
和室のための時計は非常に少ない。
し
試 作 品を制 作する上で悩みの種で
かし、和室を持つ家庭は70%にものぼ
あったのはデザインである。和 室を意
既 存 販 売チャネルの利用を考えてい
る。
デプスインタビューの結果から、和室
識して和 風なデザインを考えたが、所
た 。家 具 屋・時 計 屋での 販 売・ウェ
を傷つけたくない・合うデザインの時計
詮アマチュアであるため洗練されたも
ブ サイトでの 販 売 である。
「 和 」が
がない・すっきりとしたインテリアにしてお
のにならなかった。結局、極力シンプル
テーマの 雑 貨 店 や百 貨 店などでの
きたい、
という理由で和室に合わない掛
なものにし、桜の木 材・和 紙ガラスで
催 事にも置いていただけるのではな
け時計や単なる置時計を使用している
和のエッセンスを取り入れた。試 作 品
いか 。C U U S O O サイト上では、多く
家庭が多いことが分かった。
それらを解
制作のなかで置時計にもなるアイデア
の写 真を掲 載 することによって使 用
決する形で和室時計を考案した。
が生まれたので有意義であった。
シーンを閲 覧 者にイメージさせた。
指 導 教員
松井 剛先生
からのコメント
このアイディアがユニークなのは、和 室という空 間に注目したところである。和 室という空 間
についての深い分 析と考 察が見られるところ、
またそれに応じた極めて具 体 的な提 案( 例え
ば 長 押に挟むという工 夫など)がなされているところが、評 価できる。
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ディーズ
置き時 計・掛け時 計
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 鎌 田 康 弘 、福 井 雄 一 、末 松 加 奈 、土 居 一 興
家庭用向けに見やすく、
カラーで時間を表現する時計
この商 品の特 徴は、
3つである。①ガラ
ス表 面に反 射 防 止 加 工し、部 屋 の 明
かりの 近くに掛けても見 やすくなってい
る。② 立 体 的なデザインで角度による見
にくさを軽 減している。③ 部 屋ごとに合
う色 、
また 数 字 ではなく色 で 時 間を表
現し、数 字がぼやけて見にくい人にも見
やすくなっている。時 計のカラーは暖 色
系・寒 色 系・自然 系の3タイプである。
ま
た、尖った部 分は、
2色でタイプによって
カラーバリエーションを展 開している。暖
色 系 は 赤とオレンジ 、寒 色 系 は 青と水
色、
自然 系は緑と黄 緑で表 現している。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
アンケート調査で身の回りにある時計
試 作 品は、見やすさを強 調したもの
主に、空 想 生 活でのネット販 売や時
に不 満があると分かり、
また「どのよう
となっている。
まず 、ガラス表 面 のカ
計店、
インテリア・雑 貨 店 の 店 頭 販
に見にくいか」インタビュー調査を行っ
バ ーは 、反 射 防 止 加 工を施してい
売を考えている。
この商 品のターゲッ
た結果、
「反射して見にくい」
「角度に
る。次に時 間 の 文 字 盤 は 、
12時 間
トは「 家 庭で、見 やすい時 計が 欲し
そこで私た
よって見にくい」
という声があったので、 に合わせて尖った形 状をしていて、 い人 向け」に考えている。
立 体 的に浮き出ている。
さらに、尖っ
たデザインに色を加えることにより、見に
た部 分は、
2種 類 のカラーで 形 が
の商 品との比 較 写 真を載せて、私た
くさを改善した。
そのため、市販の商品
はっきり見えるように工 夫した。
ちの時 計の見やすさをより分かりやす
と比べて見やすくなったのである。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
42
ちは、C U U S O O ページ上で、市 販
ガラス表 面に反 射 防 止 加 工し、尖っ
Student Innovation College 2014
くした。
プロトタイプも早い段 階で作 成し、
ウェブ 上での表 現も工 夫をしていたこのチームの取り組
みは評 価したい。ただし、
そうした作 業が順 調に進んだぶん、検 証 的 調 査などにも力を入れ
てほしかったのだが、
その点は不 十 分なままだったように感じるのが残 念だった。
折り紙のように一枚でつくられる
革小物
JOHNWILLIAMHart
柔らかく丈 夫な革の良さを生かす、A 4 程 度の革を折りたたむような
構 造の小 物を提 案しています。
商 品 化は、神 戸を中心に「ハンドメイド」の靴 作りで活 動するクリエイ
ター・グループ、
「 J O H N W I L L I A M H a r t 」がサポート。
044
TRAD
045
折革 Origawa
046
hono buono
047
革手紙
048
V-fap
049
革乃美折(KAWANOMIORI)
050
pocketwallet
051
rack
052
Patache
053
FREE
054
iスタンド
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43
TRAD
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 朝 倉なつみ、大 竹すみれ 、福 田 美 和
小銭入れという概念を超えた
アクセサリー
“おりがみ×革 ”を実 現させた一 枚の革
を折りたたんで作られるコインケース。厚
さ0 . 5 m mのシンプルフラットの中にも、折
りたたんだ時のデザインや革の華やかさ
がたまらない逸 品である。
コインケースが
本 来 持つ“コインを入れる”
という機 能に
特 化させ、口が大きく開くワイドビューデ
ザインも特 徴 。
ちょっとコンビニに出かける
人、
ジョギングなどのスポーツを楽しむ人
へ。
そしてこれからは、毎日の服の差し色
にこのコインケースをポケットに忍ばせて
みては?
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
企業様がオーダーメイドで革靴を制作
製品ページでは、私たちの商品コンセ
物ということで小銭入れ(コインケース) していることなどから、機能性を保持し
プトである「アクセサリー」
ということをよ
A4サイズの中で作ることのできる革小
を考えた。革 小 銭 入れはよくあるもの
それを
つつデザイン性にもこだわろうと考えた。 りわかりやすく伝えたいと考えた。
の、
おじさんぽい物が多く、誰でもおしゃ
だが、
デザインばかりに重心を置くと機
実現させるべく、
自分たちでpromotion
れにかっこよく持てるような小銭入れをイ
能性が疎かになるため、革の厚みや一
movie作成に取り組み、
使用シーンや製
メージした。
カバンなどのように自分を着
部革の使い方を変えるなど試行錯誤し
品の価値を組み込んだ。
加えて、
ページ
飾る物の一つとしてこのcoin caseを新
ながら作成に当たり、
プロトタイプは3度
で使う色は何色かに限定してページに
たな位置づけで考え、様々なシーンで
目にして完成した。結果、機能性とデザ
統一感を持たせたとともに、
伝えたい情報
使用し持ち歩けるのでは、
と考えた。
イン性を両立させることに成功した。
はシンプルかつ分かりやすくまとめた。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
44
Protot yping
Student Innovation College 2014
ここは見 事テーマ1 位になり、私も嬉しかった。欲を言えば 、
ファッションのみならず、実 用 性も
もうワンランクあげて提 案すればよかったかもしれない。実 用 化でうまくいくことを祈っている。
P S Mはよかった。
折革Origawa
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
大 阪 市 立 大 学 加 藤 司ゼミ/ 田 中 佐 知 、中 西 麻 友 、早 川 昂 宏
これが未来の財布のカタチ
折 革は、
カード社 会 化の進む現 代にお
いて、
カードのみでスマートに生 活を送
りたい 、そんな 方 に 贈る“カードのため
だけの 財 布 ”である。形 成には糸・ボタ
ン・接 着 剤などを使 用 せず 、無 駄 のな
い形 状にこだわり抜いた。
また、ポケット
はカードが 見えやすく取り出しやすいメ
インポケットと、交 通 系のI Cカードなどを
入 れておけば 取り出さずにタッチが 可
能なカバ ーポケットの 2 種 類 があり、機
能 性も忘 れない 。一 枚 の 革でできたス
マートな折 革 、
これを持って出かけてみ
てはいかがだろうか。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
将 来 的な販 売 方 法として、百貨 店の
近 年 、日本においてクレジットカード
我々が最もこだわったのが、糸・ボタ
や I Cカードの利 用 率は年々上 昇し
ン・接 着 剤などを一 切 使わず 、折り
財布売り場などで、折りたたみ完成し
ている。
それに伴い、
これらカードの利
紙 のように折るだけで 完 成 するとい
た商品と、折りたたむ前の一枚の革の
用の幅も広がり、
もはや現 金を持ち歩
う形 状である。カードを入 れることに
状態のものとを並べて陳列することで、
く必 要 がないと言っても過 言ではな
よって形 状の維 持が可 能となるカー
他の商品との差別化を目に見える形に
し、消費者の購買意欲を高める。
また、
い。
また、
日本のカードマーケットはい
ドありきのカードケースだ。
また、
ポケッ
まだ大きな潜 在 市 場を抱えているた
トの切り込みを斜めに入れることによ
日本以上にカード社会化が顕著であ
め、将 来 性のあるマーケットであると
り、カードのホールド力とカードの 見
る、
アメリカや韓国といった他の先進諸
考えた。
やすさとを両 立した。
国の方向けにネット販売も検討した。
指 導 教員
加藤 司先生
からのコメント
折り紙のように一 枚の革で制 作できる革 製 品という課 題に対し、
「 折 革 」という日本らしい
ネーミングも含め、実に斬 新なアイデアを提 案できたと思う。ただし、
アイデアに頼り過ぎ、商
品の特 性を十 分 説 得できるようなプレゼン、販 促 手 法についての検 討が不 十 分であった。
Student Innovation College 2014
45
hono buono
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 甲 元 宏 樹 、岡 本まり子 、岸 由 理 奈
大 切な人との思い出を持ち歩く
パスケース
h o n o b u o n oは、子どもや家 族など大
切な人の写 真やもらったメッセージ・手
紙を入れる専 用のポケットを設けた思い
出を持ち歩くことのできるパスケースであ
る。革 特 有 の 強 みである「 経 年 変 化 」
を意 識し、長 年 使えば 使うほど革として
の価 値が上がるとともに、思い出の価 値
も上がっていくことを重 視した。定 期 券を
入れるポケットの後ろにポケットをもう一
つ設けることで、通 勤中などふとした時に
定 期 券を取り出すと写 真やメッセージが
飛び出すというサプライズ要 素も取り入
れている。大 切な人へ贈るあたたかみの
ある革 小 物である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
私たちは、
日頃から、親が私たちの小さ
今 回 、h o n o b u o n oを試 作するに当
h o n o b u o n oの製 品イメージが 伝
な頃の写 真や手 紙を持ち歩いている
たり、折り紙のように折って作ることを
わりやすいように、C U U S O O サイト
ことに気づき、
なぜ持ち歩いているのか
できる限り再 現 するため 、極 力 縫う
の製 品ページにおいて、丸みを帯び
に疑 問を感じた。
そこで大 人に対して
箇 所を減らし作 成した。
また、h o n o
た 文 字 のフォントや自分 たちで描い
デプスインタビューを行い、
なぜ持ち歩
b u o n oの売りの1 つ「ほのぼの感 」
た絵を中 心に取り入れることでやわ
くのかという疑 問に対して「 疲れた時
を出 すために 丸 みを帯 びた 作りに
らかい印 象になるよう統 一 感を出し
た。
また、fa c e b o o kを利 用して製 品
の癒しとなるから」
という答えを導き出し
し、可 愛らしく仕 上げた。全 体 的には
た。
そこから私たちはより思い出を持ち
シンプルな見た目で且つ手 作り感を
ページに誘 導し、h o n o b u o n oを広
運びやすい製品を考えたのである。
持った製 品となっている。
く知ってもらう工 夫をした。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
46
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
条 件 面で難しいテーマだったが、
ターゲット、
コンセプト、折り方に悩みながらアイデアを変え、
試 行 錯 誤を続けた過 程がきっと各自の財 産になるはずだ。革の特 性に注目し、機 能 的 価 値
だけでなく、情 緒 的 価 値にも注目した点もすばらしい。今 後 、
この経 験をぜひ活かして!
革手紙
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
近 畿 大 学 廣 田 章 光ゼミ/ 山 田 紗 矢 香 、濵 野 光 弘 、堀 田 尚 希
手紙に込めた思いを
より引き立て側におくことができる
私たちが 考えた「 革 手 紙 」は写 真 立て
にもできる手 紙 入れである。切れ 込みを
入れて折るだけで完 成する。手 紙と写 真
を同 封し、相 手に渡してもらう。
もらった
相 手は写 真 立てとして飾ることができ、
手 紙に込めた思いを風 化させることなく
保つことができる。
この商 品の特 長として
以 下 の 三 つがある。一 つ目に、革 の 持
つ重 厚 感や高 級 感によるおしゃれな見
栄えである。次に、丈 夫でありながら柔
軟 性に富む 革 だからこそ折り曲げて写
真 立てにすることができる点である。最 後
に、革 の 持 つあたたかみで相 手との 絆
を育むことができる点があげられる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
事 前 調 査として1 0 代∼2 0 代男女 4 1
まず私たちは、折り紙を使って写真立
販 促に関する調 査を行ったところ、
プ
名に革に関するイメージ調査行ったと
ての機 能と手 紙 入れの機 能を両 立
レゼントの購 入 場 所として6 割 弱の大
ころ、革製品は贈り物に適しているとい
できる折り方はないかと試 行 錯 誤し
学生が「雑貨屋」を選択することがわ
うことがわかった。
そこから贈り物に関
た。
そこから実 際の革 製 品で実 現 可
かった。
そして、
その中でも素材を売りと
する調査を行ったところ、贈り物に「手
能なのかを検 証しようと考えた。私た
する東急ハンズに着目した。当社のブ
紙 」が 好まれることがわかった 。
さら
ちは実 際に革の卸 売 店へ出 向き、私
ランドステートメントにもある「ヒントマー
に、手紙に関する観察を行ったところ、 たちの製品に見合う革を探した。厚さ
ケット」というコンセプトが、
この商 品を
「 誰の手 紙がどこにあるのかわからな
や鞣し、染 料などを考 慮した結 果 最
見つけてもらい相 手に贈るという「 発
い」
という問題があることがわかった。
高の素材に出会うことができた。
見買い」
とマッチしていると考えた。
指 導 教員
廣田章光先生
からのコメント
工 夫の余 地の少ないと思われていた写 真 立て製 品に、革 素 材を組み合わせると、大 切な
人へのプレゼントと思い出を持 続させるという若 年 層が関 心を持つ製 品と生まれ変わらせ
た。革に入れるスリットの工 夫によって一 枚の革でも自立する実 用 性の高い製 品 。
Student Innovation College 2014
47
V-fap
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
四 天 王 寺 大 学 天 野了一ゼミ/ 新 直 暉 、今 田 大 貴 、宮 尾 亮 佑
モダンを求めて、
スタイリッシュに、
トイレを演出
誰もが毎日使 用しながらも、あまり日の目
を見ることのないトイレットペーパー 。革
はそれを変 身させるのにまたとない素 材
だ 。味 気なく、生 活 感あふれ 、無 粋なト
イレットペ ー パーをカバ ーし、革 の 持ち
味を活かして小 洒 落たかっこいい空 間
に変える。
さらに、買いだめしたペーパー
をむき出しにせず保 存することができる。
ペーパーの中の芯を抜くことで内 部から
そのまま使 用することができるため、ペー
パーホルダーも不 要になる。V - f a pは、
家 庭 内だけではなく、
インテリアを重 視す
る飲 食 店カフェバー 、ホテルなども想 定
した新 商 品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
トイレはお店や住宅のイメージや印象
革製品は、
ファッション小物を中心に作
馴染のないコンセプトの商品であるた
を左 右する、隠れたポイントであり、機
られており、
その多くがデザイン性を重
め、
できるだけ多くの人に見て、使って
能や清潔さに加え、
デザイン性も重要
視するものである。一方でトイレ用品に
もらうことが先 決である。
トイレットペー
であろう。
しかしトイレ用 品 一 般に、
デ
は機能性、実用性が求められる。私た
パーは誰もが使 用するため、実 際に
ザインが重視されたものはあまりない。 ちは革本来の格好よさを最大限に生
飲食店やバーのトイレにV-fapを置い
そこで、
トイレでこれまで使われていな
かすとともに、
ホックを使い、使いやすさ
てもらうことで、使った人の興 味をそそ
かった革 素 材を使い、洒 落たワンポ
イ
とファッション性の両 立にこだわった。 ることができると考えている。販路は、
イントとすることで、
インテリアのイメージ
様々な厚さや色の革を使い、
2個収納
ンテリア洋品店、雑貨屋、百貨店にて
を変えることを目指したいと考えた。
タイプ、
1個収納タイプを試作した。
トイレにも展示し、販売する。
指 導 教員
天 野了一 先 生
からのコメント
48
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
ファッション小 物のアイデアが多いカテゴリーの中で、あえてトイレに注目したところが評 価で
きる。芯の部 分を外して使うという発 想も新 鮮である。便 座カバーやスリッパ、掃 除 関 連な
ど様々なトイレグッズを革でシリーズ化していけば 、おもしろいのではないか。
革乃美折(KAWANOMIORI)
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 吉 田 大 輝 、円 谷 美 穂 、中 村ちはる
カバンがすっきり、
エチケットグッズをおしゃれに収納
『 革 乃 美 折 』はカバンの 中 で 収 納 に
困っているエチケットグッズをすっきりまと
め、持ち運びを楽にするための製 品であ
る。社 会 人男性をターゲットとし、仕 事 時
での 使 用も想 定して開 発を行った 。表
側はウエットティッシュ、口 臭ケア用 品を
入れることが可 能である。裏 側はポケット
ティッシュをはめ込んで使 用でき、
カバン
内で形が崩れることを防ぐ。
また、表 側・
裏 側ともに小さいポケットをいくつか用 意
することで、収 納 場 所を決めておくことが
できる。見やすく、簡 単に取り出しを行え
るようになっているのが特 徴である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
「カバンの中が 本 当に片づけられな
Protot yping
3.販売促進
Promotion
「 折り紙のように」というテーマのもと 「 革 乃 美 折 」のt w i t t e rページを作
い。今は男 性も身だしなみを気をつ
私たちは、
まず 革を様々な形に折っ
成し、製 品の宣 伝を行いサイトへのア
けなきゃいけない。エチケットグッズの
た。
そこで出てきたアイディアをもとに
クセスを促した。空 想 生 活のページ
収 納に困っている。女 性みたいにお
意見を出し合いながら試作品を作成
では見 やすさを意 識し、字 の 大きさ
しゃれなポーチがあれば 便 利だと思
していった。
どこに何が 入っているの
や 、図の配 色に配 慮した。ページを
う。」社 会 人 男 性 の片 づけ、身だし
か分かりやすく、取り出しやすいことを
見た際に閲 覧 者に製 品のイメージを
なみ、エチケットグッズの収 納 … 私た
心 掛けた。サイズや形など何 度も試
してもらいやすいように写 真を多く取
ちはこんな悩みを解 決すべく製 品 開
行 錯 誤を重ねながら制 作した。
り入れた。
また、常に新しい情 報を更
発を行った。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
新するように心がけた。
取引先と対 面する男性ビジネスマンを対 象とした商 品である。
デプスインタビューからニーズ
を見 極め、S T Pを設 定している。バッグ内で散 逸する小 物を集 約することで、書 類 等の取り
出し時 間を早めた。法 人も潜 在 顧 客とし、販 売する文 脈の変 更を提 案した意 欲 作である。
Student Innovation College 2014
49
pocketwallet
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 吉 川 貴 啓 、木 村 僚 太 、寺 田 郁 未
お財布をより軽く、
スタイリッシュに
鞄をわざわざ持ち歩かなくてもよい近 所
での買い物から海 外 旅 行の予 備 財 布
まで 様 々なシーンで 使 用 可 能とし、小
銭・お札・カードなど最 低 限のものを入れ
られるスタイリッシュな財 布である。衣 服
のポケットに入る大きさで、小 銭 入れの
部 分を金 具や留め具を一 切 使用せず、
差し込み式にしたことで革の特 徴である
手にしっとりとなじむ柔らかで優しい肌 触
りを保っている。
それに加え、財 布を使い
込めば使い込むほど革の経 年 変 化を楽
しむことができる商 品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
Sカレの商 品 紹 介ページでは、閲 覧
毎日使 用しており、長 年 使 用 可 能な
いかにスタイリッシュでお 財 布として
財布に焦点を当てて、男性を中心にイ
の機 能を活かすかに重 点を置き、
ま
者に商品のスタイリッシュさをアピール
ンタビューを実施すると多数の人がな
ずは、A 4 用 紙や折り紙・フェルトを用
するためにシンプルなデザインのものに
した。
さらに実 際に商 品を持 参し、男
かなか財 布の整 理ができず、
ポケット
いて、様々な形で商 品を制 作した。
そ
に入りにくい・入らない・落ちやすい、近
こから実 際に革を用いて、最も革 の
性を中心に商品の説明を実施してい
所での買い物や外食に鞄を持ってい
特 徴を活 かしているかつ 機 能 性 が
き、Sカレの商 品 紹 介ページへアクセ
くのは厄 介であるという問 題を抱えて
高い形 、色 、革の種 類 、付 属 品の有
スしてもらうようにしたのと同 時にS N S
いることが判明した。
これらの問題を解
無などを調 査していき、制 作を行って
でページのリンクを貼り付け、多くの
決するために商品開発を開始した。
いった。
人に閲覧してもらうように誘導した。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
50
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
革 製 品の財 布は一 般 的に普 及しているが 、
そうした従 来の財 布とは異なる商 品だ 。何が
異なるといえば 、
1枚の布から作ることによる柔らかさである。
ゴツゴツした感じが一 切ないの
で、女 性 向けの商 品などへの発 展 性が考えられる、
とても温かみのある商 品といえる。
rack
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 永 野 悠 、田 村 勇 太 、辻 井 佑 樹
持ち手に「掛けて」
「楽」
な買い物を
多くの 方々が 、買い物により多くの 重い
袋を持った 経 験 があると思う。
その 時 、
複 数の持ち手の部 分をまとめて持たな
ければならないことや、持ち手の部 分によ
り手に痛みが生じたという経 験はないだ
ろうか?ここで活 躍するのがrackである。
rackの 特 徴は2 点ある。1 つ目は複 数
の袋の持ち手を一つにまとめることができ
る点だ。持ち手をまとめずとも、簡 単に袋
を持ち運ぶことができる。2つ目の特 徴は
手が 痛くなることを防ぐことである。革の
厚みにより、袋が手を圧 迫せず、重い袋
を持つことができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
私たちは「 袋の不 便さ」についての
テーマの 一 部である「 折り紙 のよう
ターゲットは「買い物によって、複数の
アンケート調 査を実 施した。結 果とし
に」という部 分から、
「 折って簡 単に
袋や重い袋を持 つ可 能 性のある男
て、複 数の袋を持つのは面 倒と答え
使 用することができる」ということを念
女」
とした。
Sカレのページ上において、
た方が8 3%。袋を持っていて手が痛
頭に置き、試 作 品を制 作した。袋の
商 品イメージを分かりやすくするため
くなったことがある経 験 のある人 は
持ち手の部 分をまとめていただき、
そ
に、一 例として、男子 学 生がスーパー
での買い物の帰り道に、rackを使用し
9 8%と、買い物 時の袋の問 題につい
の間に商 品を通してもらい、折ってボ
て、多くの人々が 直 面しているという
タンで留め、使用するという形にした。 袋を持ち歩いている画像を挿入し、買
現 状を理 解することができた。
また、
なるべく厚みのある革を使用し、 い物を楽しいものにするというr a c kの
手の痛みを和らげられるようにした。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
特徴を感じてもらえるようにした。
当ゼミではアイデアが一 番 多く出たチームだ。楽しそうにアイデア出しを行っている姿が印 象
的であった。ただ、商 品 企 画の実 際の仕 事ではアイデアを出す以 上に多くの人々を巻き込
み、商 品をつくりあげていく能力が求められる。今 後は意 識してそんな力を手に入れてほしい。
Student Innovation College 2014
51
Patache
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
兵 庫 県 立 大 学 秋 山 秀 一ゼミ/ 佐々木 美 幸 、舩 曳 拓 也 、細 見 理 恵
イヤホンが絡まらずに取り出せる
音楽プレイヤーカバー
大 学 生 の 9 5 % は 通 学 途 中に 音 楽を
聴き、
「イヤーピースを失くしてしまう」、
「コードが 断 線 する」といった悩 みを抱
えている。P a t a c h e(パタッシュ)は、
イヤ
ホンが 絡まることなく簡 単に片 づけ取り
出し可 能な、本 革 製 音 楽プレイヤーカ
バーである。P a t a c h eがあれば 、
イヤー
ピースの 紛 失 やコードの 断 線を防ぐだ
けでなく、
ケースに入れたまま音 楽プレイ
ヤーを操 作することができる。P a t a c h e
は、
カバンにイヤホンを乱 雑に入れること
で生まれる悩みを、全て解 決する商 品で
ある。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
通 学 時に音 楽を聴く人は多い。学 生
製 品イメージを把 握するため、試 作
使 用 方 法を紹 介する実 演ムービー
の鞄の中を観 察すると、
イヤホンを本
品には牛 革を利用した。大 事な音 楽
を作 成して、F a c e b o o kやT w i t t e r
体に巻きつけたり、
コードが絡まった
プレイヤーを柔らかくて丈 夫な牛 革
を通じて拡 散・提 案する。商 品の販
状 態でカバンに入れている人が多い
で 包むことで 、使 用 者を安 心させ 、 売は、一 般 商 品のある家 電 店 等で
ことがわかった。
この結 果をもとに、大
操 作する度に柔らかな感 触を楽しめ
はなく革 製 品 専 門 店のみとし、鞄の
学 生 約 1 3 0 人にアンケート調 査を行
ることがわかった。中 央にイヤホンの
中に入れる財 布やペンケース等と一
い、
イヤホンに関わる悩みを浮き彫り
先 端を留 める場 所を設けることで 、 緒に並 べて売 場を提 案し、付 加 価
にすることでP a t a c h eのコンセプトが
コードが 絡まることなく簡 単に取り出
生まれた。
せる機 能を生み出した。
指 導 教員
秋山秀一先生
からのコメント
52
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
値を訴 求する。
携帯端末の普及により、学生にとって音楽はより身近で不可欠な存在となっている。patache
のアイデアはそんな日常生活の観察から生まれた。革の風合いと機能性を同時に追及し、限ら
れた条件の中でユニークなコンセプトを提案した。実際に使ってみたい商品である。
FREE
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
法 政 大 学 西 川 英 彦ゼミ/ 島 田 紗 帆 、柴 崎 史 裕 、池 田 舞
薄くて軽いコンパクトなお財布
F R E Eは大 学 生の多 種 多 様な趣 味に
共 通 するお 財 布 の 不 満を解 消 する商
品である。特 徴は三 点ある。一 つ目は、
革たった一 枚を折り込むことでカタチが
出 来 上がる点 。長 方 形の革を縦 横に折
ることで完 成する。二 つ目は、
とにかく薄
い点 。既 存のお財 布と比べて一目瞭 然
である。最 後に、
ひっかけによって小 銭・
お 札・カード全てを包んでくれる点 。従
来のお財 布にはない、
ひっかけよって二
つ折りのお財 布が完 成する。旅 行や女
子 会などシーンは違えども、かさばる・ス
ペースをとるといった不 満を失くし、大 学
生の生 活をより快 適にする商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
大人向けで手が出しにくいという革のイ
F R E Eを完 成させるまで6∼7回プロ
C U U S O Oのページを拡 大したとき
メージを払い、革市場をより豊かにする
トタイプを作 成した 。初めはA4サイ
に写 真が見やすいような構 成を心 掛
ため学生が欲しいと思う商品を作ろうと
ズの革で作 成していたが、見た目の
けた。
また、画 像に枠を付けたり、画
考えた。
学生は趣味に時間をかけている
良さ・企 業 様の作 業 工 程の短 縮を
像に使 用 する字 体 や 色にも気を遣
というデータを基に、
まず趣味についてイ
図るため直 前になり、
B3サイズに変
い、商 品のイメージにあったものを使
ンタビューをし、後に観察・アンケートを
更した。金 具・切れ込みは最 小 限に
用するようにした。
また、多くの方に商
行った。調査から趣味に共通してお財
抑え、
いかに長 方 形の革 一 枚で作る
品を見て頂けるようS N Sを活 用し、
布に不満があることがわかり、
これを解
かにこだわった。
宣 伝することも心 掛けていた。
消するため商品開発を開始した。
指 導 教員
西川英彦先生
からのコメント
折り紙のように1枚で作るというメーカーの制 約 条 件を守るがゆえに、薄くコンパクトな財 布
が 生まれた。面 白い着 眼 点である。惜しくもテーマ2位という結 果であったが 、ぜひ実 際に
革 工 房で発 注し商 品 化して欲しい。
その過 程で得られることからの気づきは多い。
Student Innovation College 2014
53
iスタンド
折り紙のように一 枚でつくられる革 小 物
流 通 科 学 大 学 東 利 一ゼミ/ 亘 誠 也 、永 瀬 貴 之 、三 木 晋 平 、桑 原 靖 貴
おしゃれな現代の若者達へ
iスタンドとは、おしゃれに敏 感な現 代の
若 者 達 がおしゃれを損なわず 、かつ 便
利に日常 生 活を支えてくれる1 枚の革で
作れるi P h o n eカバーである。
カバーを
三角形に折りたたむことでスタンドとして
機 能させることができ、長 時 間の動 画 視
聴やメモをとる際に、
カバーを手で固 定
することなくi P h o n eを使 用できる。3 枚ま
で収 納 可 能なカード入れがあり、
カード
を収 納して折りたたむことでスタンド機
能の強 度が上がり、
スタンドが倒れるお
それを低くすることができる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
現 在 i P h o n eを使 用している1 8 歳∼
今 回のテーマは、A 4ほどの大きさの
ターゲットである現代の若者を対象にツ
2 5 歳の若い男 女にアンケートを取っ
革 1 枚を使 用して商 品を作らなけれ
イッターやフェイスブックなどのSNS上の
た結 果 、過 半 数 以 上の人たちが 革
ばならなかった。
そのため、可 能な限
コミュニティを利用して積極的に商品を
製のカバーを使用していないことがわ
り切り取りやくり抜き、金 具などの取り
売り込み、
そこで寄せられたコメントを参
かった。
それでは、
なぜ革 製のカバー
付けを避け、加 工を最 小 限に減らし
考にしてよりニーズに応えられるように改
を使 用しないのか 調 査したところ大
また革製品の良さを知って
た。
また、革 製 品の良さを伝えること、 良を進めた。
半の人が「オシャレではあるが 利 便
そして、おしゃれで便 利だとターゲット
もらうには直に触れてもらう必要がある
性がない」という回答が得られた。
の若 者に思ってもらえることを意 識し
ので、知人などに実際に使用してもらい
て、企 画 内 容を検 討した。
使い心地などの意見を頂いた。
指 導 教員
東 利一先生
からのコメント
54
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
アイデア出しの段 階で大 幅に出 遅れたことが、最 後まで影 響した。顧 客 観 察は十 分だった
か 、情 報 収 集をネットに頼り過ぎていなかったか 、遅れをどのように取り戻そうと工 夫したの
か。
リーダーシップとフォロワーシップの重 要 性など、多くを学んだのではないだろうか。
靴中敷用素材「キャンブレル」
株 式 会 社フットテクノ
主に靴の中敷に用いられる「キャンブレル」。軽 量・通 気・吸 水 即 乾・
耐摩耗性などの高機能な素材を生かした商品提案を行っています。
商 品 化は、世 界 N O . 1の高 機 能シューズ用ライニング材であるキャン
ブレルを、
日本で唯 一 取り扱っている「フットテクノ」がサポート。
056
たためるクッション ”G u a r d ”
057
C a m b a t h ∼キャンブレルバスマット∼
058
キャンファブル
059
Rain techno
060
Mate
061
STEP
062
BabyCom
063
It’
s more KIREI
064
N i m b r e l l e ∼傘 、お持ち致します∼
065
Can Watch
066
洗‐K i y o
067
ほっぷ
Student Innovation College 2014
55
たためるクッション ”G u a r d ”
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
青 山 学 院 大 学 小 野 譲 司ゼミ/ 木 内 絢 子 、佐 藤 奈 穂 、二 宮 彩 愛 、村 木 卓 也
ムレ・汚れ・かさばりをガードし、
仕事の集中力を高める。
たためるクッション”G u a r d ”は、
これまで
の机 上 用 仮 眠 枕の「 ①うつぶせるため
汗をかいてムレる」
「 ②カバーがないもの
が 多く洗 濯ができない」
「 ③デスクに置
き場 所がない」という3つの問 題 点を解
決する商 品である。吸 湿・速 乾・耐 摩 耗
性に優れた靴 中 敷 用 素 材「キャンブレ
ル」の特 性を活かし、中身をエアータイ
プにすることでこの3つの問 題 点を解 決
した。
また、腰にもフィットするデ ザインに
し、仮 眠の時だけでなく、普 段の仕 事 中
や出 張の移 動 中にも使えるようにし、携
帯 性と汎 用 性を併 せ 持った 机 上 用 仮
眠 枕が完 成した。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
仮眠の需要が高まっている現代社会
量 産する際のコスト面と収 納 時の畳
プロジェクトページは、
スマートフォン
で、
「デスクに伏せて仮 眠をとる時に
みやすさを考 慮し、
シンプルさを追 求
からぱっと見ただけでも伝わるように、
枕があったらいいな」という小さな
“欲
した。
また、
デスクワークで長 時 間 着
商 品だけを目立たせ 、
イラストなどを
しい”
より、通販サイトで机上用枕のレ
席 するため、腰に痛 みを感じている
シンプルにした。
このページを、多くの
ビューを分 析し、使用シーンやニーズ
社 会 人が多くいることがわかった。
そ
社 会 人の方にS N Sを通して広め、投
を調 査した。
その調 査をもとに、プロト
のため 、男 性と女 性 両 方 の 腰 幅に
票を募った。
また、今 後は仮 眠の習
タイプを用いてグループインタビュー
フィットするデ ザインにし、
これまでの
慣のある企 業や学 校 、
その他 高 速バ
を行い、
デプスインタビューで深掘りを
机 上 用 仮 眠 枕になかった汎 用 性を
ス・飛 行 機などを通して消 費 者に試
した後に検証的調査を行った。
持たせた。
用してもらうことを視野に入れている。
指 導 教員
小 野 譲司先 生
からのコメント
56
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
この商 品 企 画が生まれるまで、
このチームは、素 材の特 長をどう活かすかについて、呆れる
ほど試 行 錯 誤を重ねた。
そもそも職 場で仮 眠を取っているのは誰か、既 存 商 品との違いは
何か、
キャンブレルでなければならないか、妥 協することなく突き詰めた成 果である。
Cambath(キャンバス)∼キャンブレルバスマット∼
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
大 阪 市 立 大 学 加 藤 司ゼミ/ 山 田 早 織 、山 中 里 奈 、田 中 起 生
ほっとする吸水速乾バスマット
C a m b a t hは、
「ほっとする吸 水 速 乾バ
スマット」のコンセプトのもとに生まれた
商 品である。
キャンブレルを使 用している
ので吸 水 速 乾 性が高く、
また薄く干しや
すいという機 能 性に優れている。加えて
一 見シンプルでありながら、水に濡らすこ
とで、
「 おつかれ 」という言 葉と「クロー
バー 柄 」が 浮かび 上 がるように加 工 が
施してあり、使 用 者に驚き、癒しを与える
効 果を持つ。C a m b a t hはストレス社 会
に生きる疲れた女 性をターゲットにした
「 快 適さ」と「 癒し」を提 供するバスマッ
トである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
「 快 適さ」に加え、既 存にはない「 濡
調査により、既存のバスマットに「不快
企 業 側から商 品 化に当たり、実 現 性
感 」や「 干しにくさ」を感じている人が
の重視、
キャンブレルの認知度を高め
らすと言 葉や模 様が浮かび上がる」
多くいることがわかり、
これらの問 題を
る工夫が求められた。
そのためシンプル
という特 徴を強 調し、見た人に驚きを
靴中敷素材「キャンブレル」なら解決
で、
かつキャンブレルを全面にアピール
与えるようなサイト作りを行った。
また
できると考えた。
また多くの女 性がスト
できるつくりにした。
また撥水加工により
SNSを利用しCambathの情報発信
レスを抱えており、お風 呂を癒しの時
濡れると言葉や模様が浮かび上がるよ
とサイト誘導を行った。SNSの活用は、
間だと考えていることが分かった。
こう
うにした。
バスマットに撥水加工という逆
「 言 葉や模 様が浮かび上がる」とい
して快適さと、既存にない方法で癒し
転的な方法でキャンブレルの特性を強
う特 徴により、多くの人々に興 味を持
を提供するという商品案が生まれた。
調し、認知度を高める工夫ができた。
たれ、話題性もあったと考えている。
指 導 教員
加藤 司先生
からのコメント
キャンブレルの機 能 特 性を活かした商 品の開 発に苦 労したようだ。最 終 的には、バスマット
へ企 画を変 更 、最 近の消 費 者の嗜 好 変 化を踏まえて、濡れると色が変 化して字が浮かび
上がる情 緒 的 商 品を提 案することになった。
プラグ賞は、予 想 外の、嬉しい結 果であった。
Student Innovation College 2014
57
キャンファブル
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
大 阪 市 立 大 学 小 林 哲ゼミ/ 安 藤 美 紀 、森 本 千 裕 、脇 田 実 佳
赤ちゃんに快適なお昼寝を
赤ちゃんが汗をかきやすいことはご存じで
あろうか 。赤ちゃんは大 人の2倍の汗を
かく。特に睡 眠 時には汗をかきやすい。
キャンファブルはそんな赤ちゃんのための
お昼 寝グッズである。金 具をベビーベッ
ドの 柱に取り付けるだけで使 用できる。
キャンブレルという吸 水 速 乾 性に優れた
素 材を使 用しているため、汗による不 快
感を解 消 。
また、洗 濯できるので、免 疫
力の低い赤ちゃんの衛 生 面にも配 慮し
ている。赤ちゃんにフィットし包み込む構
造は、赤ちゃんに安 心 感を与える。赤ちゃ
んの快 適なお昼 寝をキャンファブルが手
助け。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
まず、
キャンブレルの吸水速乾性に着
赤ちゃんの安全面を考慮し、且つ簡単
本商品は新たな素材を使用した今ま
目。赤ちゃんが汗かきであることから、
こ
に取り付ける方法について試行錯誤を
でにないベビー用品であることから、認
の素材をベビー用品に活かせないかと
重ねた。
ベッドを傷付けないようにするた
知度向上に努めることが重要であると
考えた。保育園でのヒアリング調査とア
そのため、
ターゲットである幼い
め、金具を布でカバーすることを提案。 考えた。
ンケート調査の結果、特に睡眠時に汗
当初はサイズを調節できるようにしてい
子供を持つ母親が目にしやすい、育児
をかきやすく、
ベビーベッド等の通気性
たが、安全に使用できるよう、標準的な
雑誌やウェブサイトへの広告の掲載を
に不満を感じていることが分かった。
こ
サイズのベッドに対応したサイズのみの
想定している。
また、
母親同士のコミュニ
のことから、赤ちゃんの睡眠をより快適な
制作とした。様々な形を試し、赤ちゃん
ティでの繋がりを活かし、口コミによって
ものにする商品の開発を提案した。
の背中に一番フィットする形にした。
本商品の情報が拡散することを図る。
指 導 教員
小林 哲先生
からのコメント
58
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
素 材の特 性を生かした商 品であることがわかり、
その点は評 価できる。ただ、素 材の特 性が
前 面に出 過ぎており、赤ちゃんのお昼 寝 用 具(もしくはお昼 寝に限らず赤ちゃんが使 用する
もの)
としての工 夫の跡がもう少し欲しかった。
Rain techno
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 長 澤 雅 大 、竹 中 彩 香 、北 佳 輝
雨の日をスマートに
R a i n t e c h n oは、折りたたみ傘に関す
る生 活 課 題を解 決 する傘 袋である。
こ
の傘 袋は2つの機 能をもつ。1つ目は傘
を差しているのにもかかわらず衣 類が濡
れたときに、水 分を拭きとれる機 能であ
る。外 側に畳まれたキャンブレルがつい
ており、
タオル代わりに使 用することがで
きる。2 つ目は 水 が 滲まない構 造になっ
ており、鞄 の中の 荷 物 の 濡 れを防ぐ機
能である。本 体の内 側にキャンブレル、
外 側にはビニールを使 用しているため、
水 分が 漏れない。
また、洗 濯 可 能で衛
生 面も問 題なし。キャンブレルの特 性を
十 分に活かした商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
近年の急激な天候変化に対応する必
雨 天 時 の 状 況を考え、利 便 性と機
販 売 の 幅を広げ 、
「靴中敷用素材
要性を感じ、雨具市場に目をつけた。
そ
能 性 に 重 点を置 いた 試 作 品を作
のキャンブレル」だけではなく、新たに
こで急な雨への備えとして最も使用さ
成 。利 便 性の面では、取っ手を最 適
「 雨 具のキャンブレル」として認 知し
れている折りたたみ傘に関するアンケー
なサイズに設 定し、拭きやすさを追
てもらうことを狙いとした販 促を考 案 。
トを実 施 。
その結 果 、
「 雨 天 時に衣 類
及 。機 能 面では、水 分の滴りを防 止
BtoB向けとBtoC向けのどちらも販売
が濡れて困る」、
「雨具を鞄の中に入
するためにL 字 型にジッパーを取り付
可 能にし、前 者では試 供 品を配 布 、
れたときに荷物が濡れて困る」
という回
けた。
また、外 側にはカラフルな素 材
後者では店頭でデモンストレーションを
答が得られた。我々はこの2つの課題
を使 用し、雨 天 時の気 分を盛り上げ
実施するなど、多くの人にキャンブレル
を包括的に解決することを狙いとした。
るよう工 夫した。
の機能を実感してもらう機会を設ける。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
解決を目指す生活課題は明確だったが、具体化する段階で悩み、苦悩した過程に大きな価
値がある。
データに基づいた説 得力のあるH P 、
プレゼンも素 晴らしかったが、
ファスナーの改
良、ふき取り用布の添付など細かい改良を重ねた点も素晴らしい。
この経験を今後活かして!
Student Innovation College 2014
59
Mate
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
近 畿 大 学 廣 田 章 光ゼミ/ 西 川 由 麻 、山 本 真 理 乃 、奥 史 実
水滴をしっかりキャッチし、
心地よいひと時を届ける
M a t eは、
カフェで使用されるドリンクカッ
プの表 面から出る結 露のストレスを解 決
するカバーである。吸 水 速 乾 性に優れ
たキャンブレルを使うことで、結 露 問 題を
解 決した。M a t eの表 面には、
「ふきふき
くん」というまるで自分の代わりに水 滴を
拭いてくれているようなキャラクターをデ
ザインした。
これによって今までのストレス
の原 因である水 滴を上 手く活 用し、
「ふ
きふきくん」と結びつけることで、顧 客 の
マイナスの感 情からプラスの感 情を引き
出した 。結 露 問 題を解 決 するだけでな
く、
コミュニケーションツールにもなる製 品
である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
「キャンブレル素 材 」の特 徴である吸
企業様からキャンブレルの特徴を十分
Sカレの製品ページの他に、SNSにて
水速乾性に注目し、
「水滴が気になる
に活かした製品開発の依頼があった
広報活動を行った。
ここでは私たちの
場面」を模索した。
カフェで観察を行っ
為、
キャンブレルをメインとした製品を作
活動内容を知ってもらい、私たちの製
たところ、多くの方が紙ナフキンでドリン
成した。
ピクトグラムを参 考にデザイン
品に興 味をもってもらう仕 掛けを作っ
クカップの結露対策をしていた。
デプス
その他にも、
ターゲットであるカフェ
し、男女共に使用しやすいものとした。 た。
で勉強や仕事をしたい人の意見を頂く
インタビューにより、
「紙ナフキンで何度
側面を靴ひものデザインにし、様々なド
拭いても結露が気になる」
「濡れた紙
リンクカップのサイズにも使用することを
ため、Webアンケートを実施した。
ワー
ナフキンは格好が悪い」といった問題
可能にした。
またキーホルダーとして簡
クショップでは、多くの方に製品に対す
を解決するため製品開発を開始した。
単に鞄に取り付けるように工夫した。
るコメントをいただき改良に努めた。
指 導 教員
廣田章光先生
からのコメント
60
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
学 生の人 気のカフェでよく目にする冷たい飲み物の水 滴 。
それをストレスに感じていることを
観 察によって捉えたニーズ 観 察 力が 評 価される。
この解 決 素 材にキャラクターを組 み 込
み、分身、
コミュニケーションツールへ変 化させた見 事な企 画 。
STEP
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 藤 部 公 寛 、谷 口 淳 哉 、山 田 紘 輔 一歩先の生活に貼り換える
靴 の 中 敷 の 素 材キャンブレル 。
これは
吸 水 速 乾 性 、耐 摩 擦 性 、耐 摩 擦 性な
どに優れた、いわば 万 能に近い布 素 材
である。今 回 私 たちはこの 性 能 の良さ
を活 かしつつも日常 生 活で 使 用できる
商 品を考えた。
それがキャンブレルテー
プ「 S T E P 」である。
これはキャンブレル
の活 用 法を固 定せず、
テープという形で
様々なところに使 用することで日常 生 活
の色々な場で性 能の良さをそれぞれの
場で発 揮させる商 品である。
また、
この
商 品が販 売されて人 気が出れば 、
その
活 用の 多 様 性 から新しい活 用 法 の 点
で顧 客との共 創が見 込める。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
販 売 場 所はL o f t , 東 急ハンズなどの
今 回 のテーマはキャンブレルという
今回は前述した内容を網羅する商品
フットテクノ社の作った靴 中 敷 用 素
を考 案する必 要があった。私たちは、 雑貨店を考えている。STEPは顧客と
材であり、素 材 の 強 みを生かししつ
素 材の強みを生かしつつ、
日常 生 活
の協創をベースに考えていて、STEP
つキャンブレルのブランドを世 間に広
に密着していくような商品を考えた。
そ
はその性 能から多くの使い道があると
めることが重 要 視されていた。
そのた
こで生まれたのが粘着剤をキャンブレ
考えている。
なので顧客側が別の使い
め、吸 水 性などの強みを生かすだけ
ルと組み合わせて生まれたのがキャン
道を生みS T E Pの活 躍の場がどんど
では不 十 分で、
その 販 売 促 進 や 商
ブレルテープで“STEP”
であった。粘
ん広がっていくことを狙っている。最 終
品の魅力が他の課 題よりも重 視され
着 剤の選 択には議 論を交わし、布や
的に便 利な多目的テープとして一 家
ていたようだった。
ガラスと吸着しやすいものを選んだ。
に一本置かれるような促進を考えた。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
S T E Pチームでは、素 材を知ってもらう「 広 告・販 売 」と用 途の「 結 合 」を考 察した。特に
後 者は、既 存テープに貼り付けることで複 合 的な用 途を提 示し、改 善 点も同 時に示すこと
で、実 用 性への論 理の足 固めとなっている。長 期 的 効 果を見 込める点で秀 抜と言える。
Student Innovation College 2014
61
Baby Com
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 鈴 木 裕 登 、山 科 勇 士 、藤 沼 佑 介
赤ちゃんに快適を
ベビーカーシートは長 時 間 、赤ちゃんの
肌に接 するため、高 温 多 湿になり菌 の
温 床となりやすい。
そこで、私たちはキャ
ンブレルの 特 性 である吸 汗 性 、速 乾
性が 優れているところに着目し、菌の繁
殖をおさえ、肌 の 敏 感な赤ちゃんにとっ
て快 適な環 境を提 供できるベビーカー
シートを考えた 。
また 、この ベビ ーカー
シートのさらなる特 徴としては、三つに取
り外 せるようにし、部 分 的な洗 濯を可 能
とした点 、保 冷・保 温ポケットやサイズ調
整 機 能を付けた点がある。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
赤ちゃんは大人の二倍汗をかくとされ、 商 品を考える上 で 、キャンブレルの
私たちは商 品を考える上で、
アンケー
高 機 能 性を最 大 限に利 用しながら
ト調 査を行い、
ニーズの聞き出しに努
ちゃんにとって好ましくない場所である。 も、低 価 格の商 品を作ることを目指し
力した。
また、C U U S O Oページでは
ベビーカーは雑菌が増加しやすく、赤
一 年 間 使 用したベビーカーでは約
た。多くの検 討の結 果 、長 時 間 、赤
閲欄者に製品をわかりやすく伝えられ
十万個の雑菌が検出された。
しかし、
約
ちゃんの 肌 が 触 れやすい 部 分 のみ
るよう、
デザインや色合いに注意した。
60%の方がベビーカーを週二回以上
に吸 汗 性 、速 乾 性が優れているキャ
また、
アンケートの調 査 結 果のグラフ
使用しており、
ベビーカーを綺麗に保つ
ンブレルを使 用することにより、高 機
もデ ザインや 色 合いに注 意し、閲 覧
のが大変であるという現状がある。
これ
能 性とコストカットを実 現した。
者に見やすいように工夫を行った。
らの問題を解決する商品を考えた。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
62
Student Innovation College 2014
ちょっとやんちゃで行 動力がある3 人 組 。
この3 人の行 動力があれば 、大 抵のことはできてし
まうのではないかと期 待してしまう。今 後は、
この行 動力に安 定 感を加え、多くの人々から信
頼を得られるような大 人となってほしい。期 待している。
I t ’s m o r e K I R E I
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
名 古 屋 市 立 大 学 山 本 奈 央ゼミ/ 小 澤 彩 花 、近 藤 つぐみ、坪 井 啓 祐 、仲 健 斗
あなたにあったスタイルで
いつもキレイな生活を!
It’
s m o r e K I R E Iは、
キャンブレルの
特 性を生かし従 来の歯ブラシポーチに
見られる「 水 垢などの汚れ 」といった衛
生 面 の 問 題を解 決 する。裏 側 の 吸 盤
によって洗 面 台の鏡に貼りつけることで、
「 歯ブラシ立て」として使 用でき、洗 面
台が汚れていても置き場に困らない。使
用 後は、本 体を広げて隅々まで手 洗い
し容 易に綺 麗にすることができる。I t ’s
m o r e K I R E Iは留め具の位 置によっ
て、歯ブラシポーチ・歯ブラシ立ての二
つの形 状に変わるため、人それぞれのラ
イフスタイルに合わせた使い方ができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
サイトでは 、従 来 品との 比 較などを
キャンブレルの吸水、速乾、耐細菌繁
メインターゲットは女 性であるが 、男
殖性、耐洗濯性という機能が、従来の
性にも好まれるデ ザインを考 慮し、
3
通して商 品の核であるキャンブレル
歯ブラシポーチにおける衛生面の問題
色 展 開とした。
また① 手 洗いを行い
の 効 能を知ってもらえるようにした 。
を解 決するのではないかと考えた。調
やすい、② 洗 面 台の邪 魔にならない
そして具 体 的な使 用シーンをイメー
査によると、歯ブラシポーチ使用者は汚
ように歯ブラシ立てとしても利 用でき
ジしやすいように、実 際に商 品を使
れを気にしている。
また歯ブラシも高価
る という2 点を兼ね備える構 造を模
用している写 真を掲 載した 。さらに
格の製品が増えているというデータもあ
索した。使 用 感を確かめながら微 調
T w i t t e rのアカウントをつくり、商 品
り
「どこでも清潔にこだわりの歯ブラシを
整を行い、使 用する人によって自由
のサイトにアクセスしてもらうために宣
使えるポーチ」のニーズがあると考えた。 自在に変 化する商 品を実 現した。
指 導 教員
山本奈央先生
からのコメント
伝 活 動を行った。
オーラルケア市 場の拡 大に着目し探 索 的 調 査とコンセプトテストを丁 寧に行っている点が評
価できる。販 促 、パッケージ、商 品デザインも特 長やターゲットにあったものが検 討されている。
付け加えるならば市 場に競 合が多いため消 費 者をあっと驚かせる何かがあるとよかった。
Student Innovation College 2014
63
N i m b r e l l e ∼ 傘 、お 持ち致します∼
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
日本 大 学 横 山 斉 理ゼミ/ 山 﨑 健 次 、吉 澤 海 人 、吉 水 夏 奈
傘を手に持たなくて良い
長傘ケース
N i m b r e l l eは「 雨 の日の 主 婦 の買い
物 」を助ける長 傘 用ケースだ。特 徴は4
つあり、
1つめは2つの紐だ。様々なかば
んに着けたり、肩に直 接かけられたりす
る。
2つめはケースの長さが変えられるこ
とだ 。ボタンによって3段 階 調 節できる。
3つめの特 徴はコンパクトだ。丸めると約
5c mまで小さくなる。濡れたものをかば
んに入れたくない、
という声に応える為 、
丸 めた 状 態 でもか ばんに着 けられる。
4つめは 何 度でも洗って干 せることだ 。
N i m b r e l l eの側 面のファスナーを開く
と、濡れた内 部もしっかり乾かせる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
「 小さく産んで大きく育てる」名 付け
雨の日、主 婦はカゴとかばんと傘 、
と
プロトタイプを制 作する度 、主 婦に実
いったように多くの 荷 物で 手 がいっ
際に使 用していただき、出てきた 意
たこの戦 略は、
「スマート主 婦 」とい
ぱいになり、非 常に買い物しにくいと
見を取り入 れながら、何 度も改 良を
うブログなどで情 報 発 信を行い、買
感じている。
しかし折り畳み傘では畳
重ねた。中でも「かばんに付けるだけ
い物により社 会との 繋がりを重 視 す
むのが 面 倒であり、小さいので自分
でなく、肩に直 接 N i m b r e l l eを掛け
る主 婦に商 品を知ってもらうことから
や荷 物が濡れてしまう。
そして、
このよ
たい」
「 濡 れたものをかばんの中に
始める。サンプルサイトに出 品し、モニ
うな雨 の日の 買い 物 中 の 悩 みを解
入れることに抵 抗がある」という二つ
ターであるスマート主 婦 がブログに
決しようとする主 婦は、意 外と少ない
の意 見は、商 品の形を大きく変 更さ
商 品の感 想を書くことで話 題 性が生
と分かった。
せるものであった。
まれることを狙う。
指 導 教員
横山斉理先生
からのコメント
64
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
『1からの商 品 企 画 』に書かれている商 品 企 画のステップすべてを着 実にこなした。
とりわ
け、試 作 品をターゲットに実 際に使 用してもらいそのフィードバックを改 良に活かす、
というし
んどいプロセスを何 度も繰り返したことは高く評 価できる。
とてもよい提 案だったと思う。
Can Watch
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
武 蔵 大 学 黒 岩 健 一 郎ゼミ/ 西 浦かおる、町 田 有 沙 、吉 見 杏 奈
3つのCanで
マラソンをはじめよう
C a n W a t c hは初 心 者ランナーの悩み
を解 決するためのランニング用 便 利グッ
ズである。初 心 者ランナーは走っている
最 中に時 計 裏 の 汗 が 気になり走ること
に集 中できないことや、汗で時 計が汚れ
ることに悩んでいる。
また、水 分 補 給のた
めのペットボトルを持ちながら走るのは不
便で、小 銭を持って走っても擦れる音が
して不 快という意 見もあった。
そこで、①
汗をいち早く吸 収できる② 小 銭を収 納で
きる③ 洗 濯できるという3つの機 能 (3つ
のC a n )をつけた。
この3つのC a nでラン
ナーの悩みを解 決し、快 適なランニング
を実 現している。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
マラソンランナーをターゲットとした為、 観 察の結 果やインタビューの結 果 得
Sカレの製 品ページはC a n W a t c h
実際に皇居外苑を周回している皇居
た新たなニーズをすぐさまに反映し、
自
がどのような商 品なのか 、
また、使 用
ランナーの方々に観 察・インタビュー・
らも本当に欲しいと思う機 能をつけて
方 法をわかりやすく伝えるためにペル
試用テストなどを実 施した。
そこから新
いった。
“ 生の声”
を収集することができ
ソナを用いて表 現した。
ストーリー 性
たなニーズの発 見やターゲットの細
ていなければ、
これらの機能をつけるこ
を持たせることで顧 客に商 品の使 用
分化をすることができた。
また実際に自
また、
とも出来なかった。試 作 品の作 成は、 シーンをイメージしやすくした。
分たちも走ってランナーの気持ちを感
段 取り通りに進めることが出 来た為 、 初 心 者ランナーの抱えている悩みを
じるなど、
“ 生の声 ”
を収 集し、商 品に
十分な開発期間をもって商品制作に
載せることにより、
この商 品の重 要 性
反映させていくことを特に心がけた。
時間を注ぐことができたと感じている。
と必 要 性を訴えた。
指 導 教員
黒岩健一郎先生
からのコメント
現 場へ出 向き、
ターゲットへのインタビューや観 察 、
プロトタイピングと商 品 企 画で必 要な調
査をきちんと実 施して、細かいニーズにも対 応した完 成 度の高い製 品に仕 上げた。開 発プ
ロセスのマネジメントも安 定していて、
リーダーの手 腕を高く評 価したい。
Student Innovation College 2014
65
洗‐K i y o
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
流 通 科 学 大 学 東 利 一ゼミ/ 高 橋 澄 、西 垣 淳 、釜 谷 悠 馬 、若 林 郁 生
既 存のスポンジ商 品の問 題を
解決した新しいスポンジ
洗‐K i y oは既 存のスポンジ商 品の問 題
を解 決した 新しいスポンジである。洗‐
K i y oの特 性は4 つある。1 つ目は、
スポ
ンジ 本 来 の 吸 水 力とキャンブレルの 吸
水 性により、今までよりも泡 立ちがより持
続することである。2つ目は、速 乾 性の高
いキャンブレルでスポンジ全 体を覆うこと
により、
スポンジが乾きやすくなることであ
る。3つ目は、
スポンジとキャンブレルを組
み合わせることで型 崩れしにくくなるという
ことである。4つ目は、今まで以 上の洗 浄
力を持つということである。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
販 売 することを考えた時 、実 際の販
テーマであるキャンブレルは一 般 的
実 際にどのようにキャンブレルとスポン
に認 知 度が 低いということが 調 査に
ジを組み合わせるかを考えた。
どう組
売 値 段を考えるために既 存のスポン
よって分かった。
そこで、キャンブレル
み合わせればキャンブレルの特 性を
ジ 商 品 の 値 段 や 統 計 デ ータの 希
の 認 知 度をあげる為にも、
どこの 家
生かせることができるか、
またスポンジ
望 価 格を参 考にした。P R 方 法として
庭にもあり、幅 広い年 代に使って頂
も多くの種 類がある中からどのスポン
は、
まず広 告 作 成をしてビラ配りを行
けて、
なおかつキャンブレルの特 性を
ジと組み合わせればよいか等、深く考
い、次にサンプルを使 用して頂き、洗
生かせるスポンジと組み合わせた商
えながら試作品作りに取り掛かった。
‐K i y oを多くの 方 々に認 知してもら
品を提 案しようと考えた。
指 導 教員
東 利一先生
からのコメント
66
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
おうとこころがけた。
メンバーの中 核 2 人が体 育 会に属し,
相 対 的な時 間 的 制 約のもとで,
当 初 理 解しがたかっ
た商 品 特 性を試 作 品の使 用テスト等により実 証していくなど,商 品 企 画の一 連のプロセス
をこなしてきたことは評 価に値する。更に販 促にもう少し時 間をかけられたらもっとよかった。
ほっぷ
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」
和 歌 山 大 学 柳 到 亨ゼミ/ 河 野 伸 太 郎 、松 田 楓 望 、山 本 美 弥
親子でつかえて親子がつながる
エコバッグ
靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」の2つの
機 能と、既 存 商 品にはない「 親 子で使え
る」という付 加 価 値を掛け合わせたエコ
バッグ、
「ほっぷ」を考 案 。
この商 品の特
徴は3つ。1つ目は「 丈 夫 」であること。耐
摩 耗 性に優れているので、
ちょっとやそっ
とのことで破れない。2つ目は「 清 潔 」で
あること。吸 水 速 乾 性に優れているので
毎日洗えてすぐ乾き、細 菌が繁 殖する恐
れもない。3つ目は、
「 親 子で一 緒に使え
る」ということ。親 子に合わせてエコバッ
グの形が変わり、お子さんはお母さんの
お手 伝いができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ターゲットに 合 わ せて 、フォント・カ
レジ袋の有料化により、
エコバッグ時代
お母さんサイズとお子さんサイズで2つ
の到来。既存のエコバッグについてレ
のサイズに変わるエコバッグを制 作 。 ラー・ピクトグラムにこだわり、可 愛い
ビュー調査を行ったところ、多くの人が
お母さんサイズでは丈夫で清潔なショ
くて 見 やすいデ ザインを心 がけた 。
耐久性を求めていることが判明。
カナダ
ルダータイプのエコバッグに、お子さ
また、
「ほっぷ」の使 用シーンについ
の研究機関の調査によると、毎日洗わ
んサイズではお母さんのお手 伝いが
て、自分たちの手でショートムービー
ないと細菌が繁殖する恐れがあると判
できるようにリュックタイプのエコバッグ
を作 成し、
「ほっぷ」を使うことで生ま
明。
さらに、買い物時の悩みに関するイ
にした。
ショルダータイプからリュックタ
れる目に見えない価 値をより分かりや
ンタビュー調査から、
「親子で使えるエ
イプにするためには、バッグ本 体を折
すく表 現した。
コバッグ」があるといいことが判明。
りたたみ、肩ひも部分をとめる。
指 導 教員
柳 到亨先生
からのコメント
キャンブレルという素 材の特 性を生かし、環 境に配 慮したエコバッグ「ほっぷ」は、自由な発
想・豊かな感 性の持ち主の3 人によって創られたアイデア商 品である。
ニーズに応えた優れた
機 能 性と、親 子が一 緒に使えることで生じる価 値を絶妙に融合させた優れた商品である。
Student Innovation College 2014
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68
Student Innovation College 2014
コンパクト木工家具
松井木工株式会社
コンパクトと言う概 念は、扱う空 間や人によって捉え方が大きく異なり
ます。大 胆かつ細やかな発 想で、既 存 製 品との差 別 化を目指す木
工 家 具を提 案しています。
商 品 化は、高 級 家 具 産 地「 広 島 府 中 」で家 具の製 造を行う、老 舗
木 工 家 具 屋「 松 井 木 工 」がサポート。
070
彩
071
Mine
072
刻 板 ∼k o k u b a n∼
073
shelfi
074
STEP
075
slide face
076
s w e e p y ∼ハンドメイドを快 適にするゴミ箱∼
077
山 谷さん
078
L'unione
079
SmartBox
080
COOK&ME
Student Innovation College 2014
69
彩(いろどり)
コンパクト木 工 家 具
中 村 学 園 大 学 明 神 実 枝ゼミ/ 池 田 良 平 、高 島 康 平 、畑 部 緑
空間を彩って、
生活をもっと豊かに
彩は、自宅などの様々なスペースを彩っ
て生 活を豊かにする飾り棚である。部 屋
の角に小 物を置いて空 間を彩ったり、
ひっくり返して壁に貼り付けて壁 面を彩
ることができる。横に倒して本 棚として使
うことも可 能だ 。組み合わせて使うと、
よ
り個 性 的なアレンジが 楽しめる。彩には
特 徴が3つある。1つ目は意 外と空いてし
まいがちな角スペースを彩れること。2 つ
目は斜 面になっているので置 物に存 在
感を出 せること。3 つ目は組み合わせた
り、置 物を変えてみたり、
アレンジ次 第で
個 性が出せるということだ。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
Sカレのプロジェクトページにて、閲 覧
家 具=収 納という考えをやめ、収 納
最 初は机などの角に縦に置くための
以 外で生 活を豊かにするためにはど
飾り棚というイメージで試作品を製作
者が「こういう使い方いいな」と思って
うしたらいいかを考え、自 宅 や 友 人
したが 、実 際に木で 出 来 た 試 作 品
もらえるよう様々な使用シーンや使い方
の 部 屋 や 教 授 の 研 究 室 の 観 察を
を見ると、横に倒したり、ひっくり返し
を提案した。
その際の写真も空間全体
行った。
その結 果 、空 間の飾りの少
たりしてさまざまな使い方が可 能であ
が分かるように撮り方を工夫したり、開
なさに気 がつき、特に角のスペース
るということを発 見した。
また、角の先
発者であるメンバーの使い方を紹介し
が空いているという事を発 見した。
そ
端 部 分が尖らないように丹 念にやす
たり、
カフェに持っていき撮影したりと閲
こから角のスペースを飾るようなインテ
りがけをし、先 端 部 分は少し丸 みを
覧者がイメージしやすいよう特に写真
リアを提 案することとした。
帯びさせた。
に力を入れて販売促進を行った。
指 導 教員
明神実枝先生
からのコメント
70
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
プラン準 優 勝おめでとう!ひっくり返したり、横に倒したり、組み合わせたりして使えるという気
づきが素 晴らしい。
カフェの協力によるテスト使 用もニーズ理 解を深めた。多くの人に生 活を
彩って楽しんでもらえるように、
プレゼン力を高めつつ販 売 促 進をがんばって下さい!
Mine
コンパクト木 工 家 具
近 畿 大 学 廣 田 章 光ゼミ/ 松 本 綾 香 、覚 前 愛 、高 山 佳 代
親も子も共に成長
私 達が考えたM i n eは木と教 育を組み
合わせた子 供 家 具である。
コンセプトは
「 親も子も共に成 長 」この 商 品は子 供
が 食 事 の 際に使う商 品となっている。
M i n eには「 大きいおかず 」
「 小さいお
かず」と焼 印されており、
その部 分はパ
ズルになっている。母 親にとってはバラン
スの良い食 事 作りの指 針となり、母 親が
栄 養バランスに気を使って食 事を作るこ
とで子 供にとっても様々な食 材に挑 戦す
ることにもつながる。
また、
この 商 品は持
ち運びやすい形となっているのでお片付
けをするまでをサポートします。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ターゲットの観 察を実 施した後に保
プロトタイプを作るのに工 夫したこと
M i n e の 良 さがより伝 わるように
育 士 の 方 や 母 親 にインタビューを
は、お皿の配 膳の仕 方が分かるよう
C U U S O O ページをシンプルにして
行った。保育士の方のインタビューか
に彫っていることとお箸が転がらない
配 色も2 色ほどに抑えて作った。商 品
ら3 才 児はマークのついているものを
ように出っ張りを作ったことである。
ま
の温かみや使い方が分かるように動
認 識 するということが 分かった。
また
た 、配 膳マナーを学 ぶ 際に子 供 が
画や画 像を使 用した。
また、実 店 舗
母親のインタビューからは子供にバラ
楽しめる工 夫としてパズルにした。パ
のカフェでの販 促を考え、S N Sを活
ンスの良い食 事を食べさせてあげた
ズルにすることで遊び感 覚でバ楽しく
用してC U U S O Oサイトやこの商 品を
い、食 事のマナーを身につけたいとい
学べる点がメリットである。
見て頂くきっかけ作りも行った。
うニーズがあることが分かった。
指 導 教員
廣田章光先生
からのコメント
母 親と子 供が共 同して成 長するコンセプトとその実 現に木という素 材の特 性を組み込み、
食 育と木 育を実 現する企 画は非 常に魅 力 的 。好き嫌いを減らすことをおかずの種 類を意
識させるレイアウトによって商 品を介したコミュニケーションに繋げる素 晴らしい視 点 。
Student Innovation College 2014
71
刻板∼kokuban∼
コンパクト木 工 家 具
神 戸 大 学 栗 木 契ゼミ/ 小 林 葵 、坂 田 周 磨 、志 岐 優 衣 奈
もう
「早くしなさい」なんて
言わせない!
私たちの企 画 商 品 、
「 刻 板 」は子 供の
時 間 意 識を自然と高め、親 御さんの子
育てをサポートする家 具である。針も数
字もないメモリだけがついた 円 盤 の 黒
板に、子ども自身がチョークを使って、
ご
飯や着 替えなどの準 備にかかった時 間
を書き込むことで、時 間に対する意 識を
ゲーム感 覚で楽しみながら高めることが
できる。黒 板に書き込むという斬 新さによ
り好 奇 心をかきたてるだけではなく、木
を用いることによって五 感を柔らかく刺 激
しながら子 供の成 長を促すことが出 来る
ため、教 育のツールとして大いに効 果を
発 揮する。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
新しい時 間 感 覚の身につけ方を推
ターゲットが小さなお子さんとお母さ
私たちの商 品はこどもの教 育 家 具な
んであり、自分 たちでは意 見 やニー
ので、子どもが手に取りやすく、
また親
奨しており、使 用 方 法や使 用シーン
ズに気 づきにくかったので 、幼 稚 園
しみを持って使 用できるよう、木 材の
をわかりやすく説 明 するために、
イラ
ストでの動 画を作 成した。チームとし
の 先 生 や お 母さんにデ プスインタ
ぬくもりを活かしながら丸みを出すこと
ビューを行った。
そして、お 母さん達
にこだわった 。
またそれに先 立って、 て独自に行ったこととしては、教 育の
が 、子どもに時 間 感 覚が身について
木 製の教 育 具を多く使 用している幼
ツールとして木を使 用 するメリットを
いないことに困っているというニーズ
稚 園の先 生にお話しを聞き、
こどもに
説 明 するために、教 育 具 の 大 半に
に気づいた。
なじむ形がどのようなものなのか、
イン
木 材を用いている幼 稚 園の先 生にイ
タビューを行った。
ンタビューを行った。
指 導 教員
栗木 契先生
からのコメント
72
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
子 供の成 長を願う、あたたかい目線を感じる商 品 。木のぬくもりを生かしたデ ザインとプロ
モーションになっている。でも、使い勝 手はどうかな。具 体 的な家 庭のシーンのなかでどのよ
うに使われるかをさらに検 討すると、
もう一 段 仕 上がりがよくなったと思う。
Shelfi
コンパクト木 工 家 具
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 河 野 拳 人 、佐 藤 可 奈 子 、富 永 菜 乃 香
水回りに新たなスペースを、
水回りに置ける家具。
S h e l f iはコンタクト製 品を水 回りに置け
る家 具である。左からコンタクトレンズ 、
洗 浄 液 、眼 鏡を収 納できる。前 方には、
コンタクトケースと水 回りに置きがちなヘ
アゴムなどを収 納 するスペースを設け、
様々な調 査で得た情 報を参 考に、使い
やすさに重 点をおいたデザインに設 計し
た。後 部は吸 盤で鏡やタイルに取り付け
可 能である。
また、壁に傷をつける心 配
がなく、賃 貸の多い大 学 生に配 慮した。
ニス塗 布 済みで、防 水 性もあり、安 心で
ある。水 回りに木を取り入れることによっ
て、洗 面 台やキッチンを明るいスペース
に演 出する商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
身の回りでの不便を観察した結果、
コ
調査結果を基にデザインを設計した。 ターゲットに、商 品 の 認 知 度 向 上と
ンタクト製品を水回りで使用するにもか
段ボールで大まかな形を作製したのち、 販 売 促 進を図るため、f a c e b o o k 、
かわらず、保管場所は異なる場所という
木材での試作品を作製し、3回の試作
t w i t t e rでは、商 品の認 知 度 向 上を
ズレが判明した。
そこで、
ユーザーに対
の末プロトタイプを製作した。
ユーザー
図った拡散を行い、
フライヤーは学内
して、
グループインタビューや、友人宅
に使ってもらうことで発見した不具合を
配布のほかに、県内の大学・短大・専
への訪問などを行った。
その結果、同様
その都度修正することで、
より使いやす
門 学 校の計 8 校に設 置し、幅 広い大
の問題が発生していることが判明し、
こ
い商品に改良を重ねた。求められる防
学生への拡散を行った。学内外への
の問題を解決すれば、生活をより快適
水性はニス塗布加工、荷重耐久性は
アプローチを行い、認知度向上と商品
にできるのではと考え、開発に至った。
検証的調査により2000gと判明した。
とサイトを結びつけることを意図した。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
探 索 的 調 査によって、S T Pを決 定し、
フライヤー配 布やS N Sでの情 報 提 供 、チャネル選 定
や、原 価と値 頃 感から価 格 設 定を行うなど具 体 的な4 Pを提 案している。水 回りの商 品 、吸 盤
の使用といった点も複 数 回の検 証 的 調 査から工夫が施され克服している点は評価できる。
Student Innovation College 2014
73
STEP
コンパクト木 工 家 具
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 金 原 知 寛 、桜 沢 翔 太 郎 、鈴 木 拓 実
子供がお手伝い出来る家具
S T E Pは、子 供と一 緒に組み立てて作
り、子 供に片 付けることを習 慣 づけられ
る知 育 家 具( 洋 服ダンス)である。
この
製 品は最 初から洋 服ダンスではなく、作
るところから始まる。親と子 が 一 緒に作
ることで 、子 供 は 作る喜 びを知り、
この
製 品に愛 着を感じるようになる。完 成し
たら、次は実 際に子 供に使ってもらう。
う
まく片 付けられたら、親 がドアの 内 側に
貼ってあるカレンダーやホワイトボードに
シールを貼り、
メッセージを書く事で子 供
に片 付ける喜びを知ってもらい、習 慣 づ
けることができる。子 供がS T E Pできる製
品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
Promotion
木製家具市場の規模が縮小している
企 業 様が 木の温かみを大 事にして
S N SやC U U S O Oに商 品が 一目で
一方で、教育に使われているお金が増
欲しい、加 工しないでそのままの素 材
わかるような画 像を交えて拡 散した。
えているという現状から、教育という付
それだけでは認 知 度は広まらな
を使 用して欲しいとの事だったので、 また、
加価値を付けるのがベストだと考えた。 その 要 望 に 対 応した 。特 に 釘 やネ
いと考え、幼 稚 園や保 育 園にも直 接
そこから、保 護 者にアンケートをとった
ジを使わないで全て木のダボを使う
出 向き、積 極 的に販 売 促 進を行っ
結果、
8割以上の人がお手伝いをして
ことにこだわった 。
また 、子 供 がぶつ
た。
この製 品を使い終わっても、
また
欲しいと感じていて、
お手伝いの中でも
かっても危なくないように角は全てヤ
プロモーションをかけて次につながる
掃除をして欲しいと感じている人が多い
スリで削り丸みをもたせ、安 全を徹 底
ような販 売チャネルを考えた。
ことから、今回の製品開発に至った。
した。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
74
3.販売促進
Student Innovation College 2014
木 工 家 具の市 場 規 模の減 少と教 育 費の増 大 、以 上 2 点に着目し、
「 教 育の付 加 価 値 向
上 」をコンセプトとした。家 具+教 育+情 報 、
という3つ巴から販 売 戦 略を段 階 的に考 察 。絶
巧の出 来に仕 上がっている。
ロジックの組み立ても体 系 的に一 貫しており、秀 抜であった。
slide face
コンパクト木 工 家 具
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 富 永 唯 伊 花 、平 野 風 花 、米 田 佳 祐
アルバムのようにスライドさせる
写真立て
s l i d e f a c eはアルバムをめくるように複
数の写 真をスライドさせて楽しむ写 真 立
てである。
よくある写 真 立てのように1枚
だけではなく、複 数 枚の写 真を飾ること
ができる。
スライド面5枚 、背 面に6枚 、合
計 最 大11枚 の 写 真を収 納 することが
でき、同 時に3枚の写 真をアルバムのよ
うに飾ることができる。飾りたい1枚を決
めることができなくても、
スライドすることに
よって、
その日の気 分 次 第で飾りたい写
真を気 軽に変えることが可 能だ。
アルバ
ムをめくるような感 覚で写 真をスライドし
てほしい。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
より多くの 方 に 知 ってもらうた め 、
コンパクトでかつ部屋の雰囲気を飾れ
実 際に自分の家 族や友 人に使 用し
るものをと考え、
日常生活で目に触れる
てもらうことで 、いくつかの 改 良 点を
T w i t t e r 、F a c e b o o kなどのSNSの
家具を観察・選別し、写真立てにたど
見 出した。第 一 作目の試 作 品よりも
コミュニティを使 用し拡 散を行った。
り着いた。次に写真に関するアンケート
収 納する枚 数を4枚 増やすし、サイズ
また様々な年 齢 層の人に手に取って
をとった所 、
アルバムを持っているにも
をより小さくするなどの改良を加えた。 もらうために、写 真 立てやアルバムと
関わらず多くの人が見ていないことが
また、
どのような場 所にもなじむように
いった本 来の使 用目的だけでなく、
分かった。
しかし写真立てを飾っている
木目を生かしたシンプルなデザインに
メッセージを一 緒に入れた贈り物や、
人はまだ多くいる。
この二つの融合させ
した。
カフェのメニュー 表といった、多 様な
ることを目標に製品開発を開始した。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
使用例を提 案した。
写 真を飾る場 合 、
1枚だけしか飾れないとなると、
どの写 真を飾ろうかと悩むことも多い。
その
ような問 題 点をこの商 品は克 服してくれるとても役 立つ商 品だ。
しかも、
それを木 工 家 具で
実 現することによって、
インテリアとして部 屋に飾ることのできる商 品でもある。
Student Innovation College 2014
75
sweepy
∼ハンドメイドを快適にするごみ箱∼
コンパクト木 工 家 具
名 古 屋 市 立 大 学 山 本 奈 央ゼミ/ 小 島 優 奈 、野 田 真 由 、古 川 由 里 可 、松 岡みず穂 いつも寄り添います あなたが心を込める手作りに
s w e e p yはハンドメイドをする女 性に向
けた机に取り付けられるごみ 箱である。
クリップの 付いた枠を机にはさみ 、
ごみ
箱 本 体をその枠にはめ込んでから使 用
する。s w e e p yの特 徴は、机に取り付け
られる、取り外して道 具と一 緒に収 納で
きる、ステッカー 等を貼り付けて自分 好
みにアレンジできる、の3つである。
この
s w e e p yによって、手 作りで出る細かい
ごみを床に落とすことなく捨てられ 、
さら
に材 料を入れる保 管ボックスとして使わ
ない時はしまっておきたいというハンドメイ
ドをする女 性が 求める機 能を備えた製
品となっている。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
普 段の生 活で不 便に思うことについ
枠にごみ袋を取り付け、
ごみ箱本体を
女 性 向けであることを認 識してもらえ
ての聞き取り調 査から、床で一 番ス
被せることで、袋やごみの中身が見えに
るようレイアウトを工 夫し、
Sカレの製
ペースの邪 魔となるごみ箱に着目し、 くい作りにした。手で払ってごみを捨て
品ページに統 一 感を持たせた。
これ
ごみ 箱を机に取り付けるという機 能
られるように2つのクリップを製品の両
により、製 品のかわいらしさだけでは
を加えた。特に手 元でごみが出る人
端に付けた。
ごみ箱として認識しやすい
なく上 品さも伝わるように心がけた。
はハンドメイドをする人であり、ハンド
形を維持しつつも女性が愛着を持てる
ビラを作 成し学 校 の 授 業で配 布 す
メイドの 人 気 の 高まりも受けて、
その
丸みのあるかわいらしさがある。万が一
ることで、製 品をより多くの人に知って
人たちをターゲット層とした。
ごみ箱を落としても、床を傷つけたりケ
もらえるようにした。
そこから頂いた意
ガをしないように厚みを最小限にした。
見を製 品の改良に役 立てた。
指 導 教員
山本奈央先生
からのコメント
76
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
ハンドメイド志 向の高まりに着目し、手 芸やネイルなどの現 場での「 意 外と多い細かなごみ」
という課 題を発 見したこと、
ターゲット層に好まれるような商 品 設 計を行っている点が 評 価
できる。付け加えるならばこの商 品ならではの価 値を積 極 的にアピールできるとよかった。
山 谷さん
コンパクト木 工 家 具
兵 庫 県 立 大 学 秋 山 秀 一ゼミ/ 岩 槻 剛 行 、永 井 瞳 、中 山 智 香 子
向きを変えて使える
多機能サイドテーブル
山 谷さんは、向きにより用 途を変えられる
多 機 能サイドテーブルである。主な機 能
は以 下の3つ。①サイドテーブル:縦 向き
に使うことでソファに座ったまま楽な姿 勢
で作 業をすることができる
( 隙 間は小 物
入れに)。②ローテーブル:横 向きに使う
ことで大 人から子 供まで活 用できる学 習
机になる( 隙 間は本 立てに)。③かざり
棚:裏 返して使うことで本や花 、人 形など
を好みに合わせて飾れるインテリアとして
アレンジできる。日常の様々な生 活シー
ンに対 応し長く愛されるコンパクト木 工
家具、
それが山 谷さんである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
一般家庭のリビングや居間を観察した
用 途に応じて机の向きを変え、女 性
商 品 名 は 、長 年 愛され 、家 族 の 一
結果、
日常生活ではソファや座イスなど
や子 供 、年 配の方でも自由に動かす
員となれるよう期 待を込めて「 山 谷さ
様々な種類の椅子が使われており、
特に
ことができるよう、
シンプルなS 字 型の
ん」という親しみやすいものとした。
そ
ソファ使用時にテーブルが遠くて低いこと
ネット上や店 頭でも
構 造にすることで 軽 量 化を図った 。 の特 徴を活かし、
に困っている人が多いことに注目した。
机
実 測の結 果 、サイドテーブル使 用 時
「 山 谷さんの一日」として使 用 方 法
の高さを変え、
縦と横の長さの違いを利
に上からの圧 力に弱いことが 発 覚し
をストーリー仕 立てで紹 介する。
これ
用してこれらの問題を解決し、人々の多
たため、支えを3本 つけることにより、 により、顧 客に本 商 品に対して親 近
様な生活シーンに対応した便利な家具
日常での 使 用で 想 定される重 量に
感を持ってもらい、購買意 欲を高める
ができるのではないかと考えた。
耐えられる強 度を実 現した。
ことに繋がると考えられる。
指 導 教員
秋山秀一先生
からのコメント
生 活 空 間の観 察を繰り返し生み出された商 品である。私たちの身の回りにある家 具も、利
用シーンにおいて作り手の意 図を超えた様々な工 夫がなされる。
そうしたアイデアをたっぷり
詰め込んだ商 品である。
さらに洗 練することで、
日常 生 活を楽しく演 出する道 具となるだろう。
Student Innovation College 2014
77
L ’u n i o n e
コンパクト木 工 家 具
明 治 大 学 竹 村 正 明ゼミ/ 李 素 英 、泊 大 智 、成 清 聡 馬
Make the great good
place
L ’u n i o n eとは、大 学 生にとっての学 習
机の代 替 品である。小 学 生の時から使
用している学 習 机は、勉 強 する場 所が
沢 山ある大 学 生にとって、現 在 平 面の
物 置となっている。
そこで、我々は学習 机
の 1 / 3 のコンパクトなスペースで 、大 学
生が現 在 学習机に求めている機 能を持
つ 新たな家 具を提 案 する。物 置 化しな
いトップや収 納デスク、A 4サイズ・B 5サ
イズの収 納 棚 、学 習 机の再 利 用の3つ
の機 能から、大 学 生の現 在の学習机の
空 間を「 T h e g r e a t g o o d p l a c e 」に
する。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
より多くの 大 学 生 が 学 習 机 は 大 学
ファストフード店や珈 琲 店のように、
デ
コンパクト木工家具とは、既成製品と比
スクワーク出来る空間が増えてきた。
ま
較した際に相対的な小ささを持つ木工
生にとって不 要な物だと認 知してもら
た、大学生は学習する時間も高校生に
家具である。本企画では「学習机を捨
うため、店 頭でのディスプレイや販 売
比べ、
顕著に減少している。
このような現
てられない大学生」をターゲットにした。 サイト、広 告での見せ方を検 討した。
学習机がある空 間にL ’
u n i o n eがあ
状をふまえ、大学生が学習机の空間を
大学生は学習机を、物置・作業場・思
普段使用する機会は、極端に減少して
い出の品と認識している事がわかった。 る場 面を見 せる事 が 、認 知に効 果
いると考えた。
そこで大学生に質問票調
そこで、学習机を再利用させ、収納が
的であると考えた為 、学 習 机のある
査を行ったところ、
普段学習机を使用し
出来、使用したい時だけ机の役割を持
部 屋との空 間 比 較を写 真や動 画を
ていないのが多数派だとわかった。
つ新しいコンパクトな家具を制作した。
利用する事とした。
指 導 教員
竹村正明先生
からのコメント
78
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
置き場 所を特 定するという重 要な課 題をうまく提 案した。大 抵の場 合 、新しい商 品を追 加
的に置く場 所ないか、あったとしても窮 屈になるだけだからだ。
しかしどんなに魅力的な商 品
でも、評 価するのは顧 客である。生まれ変わってもう一 度 挑 戦できることもない。他日を期せ。
SmartBox
コンパクト木 工 家 具
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 清 水 裕 太 、鎌 田 翔 平 、中 嶋 理 沙 子 、中 千 佳
絡まるケーブルを
スッキリ安全収納!
電 化 製 品は電 力の 供 給が 必 要 不 可
欠 でさまざまな 問 題もある。そこでこの
S m a r t B o xを考えた。三つの特 徴があ
り、
それは 収 納 性・安 全 性・デ ザイン性
である。
まず収 納 性で電 源コードが絡ま
ると断 線につながり、差 込 口にホコリが
入ると出 火などの問 題につながる。
よって
コードが 絡まらなくできホコリを遮 断でき
るものを考えた 。二 つ目に安 全 性 、滑り
止めをつけることと、電 源コードの熱を逃
がすために通 気口もつけ安 全 性が向 上
する。三 つ目にデ ザイン性で寝 室やリビ
ングでも使え男 女 両 方 使えるようにシン
プルなデザインにした。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
掃 除しているときに、沢 山コンセントが
試 作 品は、
まずどのようなものか計 画
T w i t t e r 、F a c e b o o kに商 品のサ
あり、整 理や掃 除がしづらい、周りが
し、
そして段 ボールで 実 際に形にし
イトを掲 載し、
そして自分 達自ら積 極
ちらかって見える、電 源コードが壊れ
て使った 。
それをみんなで 評 価し課
的にこちらからフォローする。
そしてコ
やすいということ等の結 果 、
アンケート
題 点 改 善 点を考え作り直す工 程の
メントなどには早く返 信できるようにし
をとったところ、多くの 方もこのような
サイクルを数 回 行った。
そして考えが
柔 軟に対 応する。家 具 屋などに協力
悩 みがあることに気 づいた 。
そこで 、 しっかりまとまりしだい実 際の家 具に
してもらい店 頭にQ Rコードを設 置し
収 納が簡 単にできて、外 的の危 険か
も利 用される木 材で作った。図 面だ
製 品のページを見てもらい、かつポス
ら守ることができるスマートボックスを
けで判 断 せず実 際に「 作って使うこ
ターの紙 媒 体でも見てもらうことで知
開 発することに決めた。
と」を重 視した。
名 度を上げ販 売 促 進を行う。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
求められる製 品スペックをきちんと検 討し、丁 寧な試 作 品づくりをしたことがこのチームの成
果である。自分たちが考えた訴 求ポイントを、
ウェブページ上で十 分に表 現できていなかっ
たことが課 題だったが、最 終 的には画 像の工 夫をするなどして上々の出 来 栄えになった。
Student Innovation College 2014
79
C O O K&M E
コンパクト木 工 家 具
和 歌 山 大 学 柳 到 亨ゼミ/ 南 出 萌 子 、田 中 僚 、西 出 彩 乃
スペースを広げる
折りたたみ式調理台
C O O K&M Eはスペースを生み出す調
理台で、
キッチンが狭くて調理スペースが
ないという問 題を解 決する商 品である。
特 徴は二つあり、一つ目は“ 折りたたみ
式 ”であること。使 用しない時のことを考
え、狭いキッチンをさらに狭くしないように
折りたたみ式にした。二つ目は“ 取り外し
可 能 ”であること。
まな板を置いて使うと
はいえ、常にきれいに保っておきたい。
そ
んな時に洗えるように上の台を取り外し
可 能にした。
さらに耐 久 性にもこだわり、
安 全に使 用できるよう実 験を重 ね 、約
100kgの耐荷重があることもわかった。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
大 学 生 数 名に行ったインタビューよ
試 作 品 制 作にあたり、大 学に併 設さ
テーマでインターネット販売と定められ
り得た、下 宿 先のキッチンが狭いとい
れている技 術センターにて指 導をう
ているため、サイトでいかに消 費 者に
う悩みの原 因を追 究すべく、観 察 法
けながら制 作を行った。特にこだわっ
伝わりやすくするかが重 要であった。
を行った。
この観 察から気づいたこと
た点は、
コンパクトさを実 現するため
商品についての情報を簡潔にまとめる
が、
キッチンの狭さの最も大きな原 因
の構 造と、耐 久 性である。安 全 性を
ことはもちろん、字 体やイラストを使 用
して伝えたいことを印 象 付けたり、サ
は、
「フリースペースのなさ」だという
高め、
より実 現 可 能な商 品にしていく
ことだ。
フリースペースがないためにま
ために、専 門 機 関にて実 験を行いつ
イト全 体をカラフルにしたりすることで、
な板の使 用が難しいという問 題を解
つ改良を進めた。
「 消 費 者を飽きさせない、消 費 者の
決すべく、商 品 開 発を開 始した。
指 導 教員
柳 到亨先生
からのコメント
80
Protot yping
Student Innovation College 2014
目をひく」サイトの構成を心がけた。
木 工という素 材でキッチン調 理 台の商 品 開 発は、
「 安 全 」と「 衛 生 」の面で不 可 能である
といわれたが、
この課 題を見 事に乗り越えてくれた。忍 耐 強く、心 優しい3 人の想いが沢 山
つまったCOOK&MEは、丁 寧かつ地 道な探 索 的 調 査のなかで生まれた秀 作である。
すべての世代に楽がき文化の創造
日本 理 化 学 工 業 株 式 会 社 「キットパス」とは、不 思 議な筆 記 具 。粉が出ない、揮 発しない、同じ
濃さでいつまでも描ける・ ・ ・ 様々な特 徴は、無 限の可 能 性を秘めて
います。
そんな特 徴を巧みに活かした提 案をしています。
商 品 化は、
キットパスの製 造 会 社 、
ダストレスチョークを作り続けて7 5
年、
「 文 部 科 学 大 臣 発 明 奨 励 賞 」を受 賞した「日本 理 化 学 工 業 」
がサポート。
082
kitto pass
083
kitparty
084
Dispas
085
キットパスポート
086
ぐーちょきぱー
087
m y k i t p a sとかばぁの仲 間たち
088
パスタンブラー ∼キットパス×温かみ∼
089
びっくりばこ
090
KAKO
091
キット・スマ・カバー
Student Innovation College 2014
81
kitto pass
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
一 橋 大 学 松 井 剛ゼミ/ 別 宮 弘 祥 、岩 井 翔 太 、竹 林 穂 弓
キットパスで届ける想い、応援を!
だるま型キットパスは頑 張る受 験 生や部
活 生を応 援するために生まれた。壁など
普 段は書けない様な所にもダイナミック
に書くことができる。使 用するたびに平た
くなり、最 終 的にだるまが自立するデザイ
ンとなっている。
また、
どんな人も使いやす
いような丸く握りやすい形になっている。
付 属 品として持ち運び用の巾 着 袋があ
る。使 用 法としては個 人でt o d oリストや
目標を書くこともできれば 、部 活などのグ
ループで 窓ガラスや 壁などに書いて応
援し合うこともできる。
また、地 域などの大
きなイベントでも使 用することが可 能であ
る。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
受験関連商品の市場規模は小さくな
名 前だけの縁 起 物 商 品にならないよう
商品の認知度を高めるため、
塾や予備
く、小中高生の同世代に対する拡散力
に、使 用することに意 義が出るような設
校のイベントと提携してそのイベントでの
の高さも合わせて、
彼らは新たな世代に
計を模 索した 。ダルマの 形に設 計し、 配布を考えた。
また、
商品を集団で使用
楽がき文化を創造させるのに格好の対
繰り返しの使 用により最 終 的には自立
するイベントを開催・支援すれば、商品
象であった。
現在の受験の願掛け商品
するといったストーリーを提 示することで
特性の周知の場を超えて応援を通じた
は個人向けのものばかりであることから、 実 際の使 用を促す作りにした。
また、ダ
人と人との繋がりを再認識させる場にな
団体での使用も可能な商品を開発すれ
ルマを卵 型にしたことで他の筆 記 具と
るだろう。
さらに、話題作りとして巨大な
ば、
より応援することを通じて人と人との
は異なる握り心 地を実 現し、キットパス
ダルマを作成して一部の塾や予備校
絆を深めることにも繋がるだろうと考えた。
の持つ暖かみを活かすことができた。
に設置して宣伝することも考えている。
指 導 教員
松井 剛先生
からのコメント
82
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
キットパスの特 徴を、応 援する/されるという人 間 関 係に上 手く展 開したアイディアである。
このストーリーを明 快に示すために、
ダルマという馴 染み深いアイコンを用いたところも良い。
個 人 、友 達 、
イベントという多 様な使い道を考えているところも良い。
kitparty
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
大 阪 市 立 大 学 加 藤 司ゼミ/ 岩 﨑 優 衣 、岡 田 充 広 、島 田 未 来 、西 牟 田 陸 斗 世代を問わず書いて創って
遊べるボードゲーム
k i t p a r t yはキットパスを使った世 代を
問わず自分で書いて創って遊べて繋が
れる新 感 覚のボードゲームである。キッ
トパスでボードのマスやサイコロの 数 字
を書き込むことで、毎 回 違った楽しみ方
ができる。
この 商 品 の 最 大 の 特 徴 はミ
ニゲーム。ゲームマスに止まると、お題に
出された絵を描きその絵が何かを当てる
「お 絵かきゲーム」など6種 類のゲーム
が楽しめる。k i t p a r t yは、たくさんの色
があり、水にぬらした布で何 度も消せると
いうキットパスの特 徴をいかしたシンプル
なゲームであるため、子どもからお年 寄り
まで誰もが遊ぶことができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
東日本 大 震 災 後 、家 族で過ごす時
試 作 品ではゲームのマス目が印 刷さ
百貨店などの玩具売場やホームペー
間が増 加し、個 室よりもリビングで過
れたシートの上にキットパスで書くの
ジで 動 画を流し、製 品 認 知 度 の 向
ごす 傾 向にあるが 、一 方 で 子 供 が
に最も適した素 材の透 明のシートを
上とk i t p a r t yの面 白さの周 知を行
ゲームに費やす時 間も増 加している
重ね、
そこに様々な楽がきをする。サイ
う。
また日本 理 化 学 工 業とN P O 法 人
ことが調 査の結 果 判 明した。
そこでそ
コロは数 字サイコロと人 物サイコロ用
ひさし総 合 教 育 研 究 所の協 働 事 業
のギャップを解 消できるようなコミュニ
に出目が書かれていないものを二つ
「 拡げようキットパスアート」にて地 域
ケーションツールとなる製 品が新たな
使う。
また、
ミニゲームの解 答となる数
イベントへ参加し、実際にkitpartyを
需 要を創 造できるのではないかと考
字やイラストを書き込むために一人一
手に触れて遊んでもらうことで、
いろい
えた。
枚マルチボードを持つ形式にした。
ろな世代の方に楽しさを知ってもらう。
指 導 教員
加藤 司先生
からのコメント
キットパスという商 品を使って商 品 開 発するとしても、
どんな素 材を使っているか忘れしまうぐ
らい面 白い商 品を開 発してはどうかと指 導した。ゼミ生 皆で盛り上がるゲームを開 発 、
その
面 白さを理 解してもらうムービーまで作 成したが、独り善がりに終わったのは残 念である。
Student Innovation College 2014
83
Dispas
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 長 谷 川 達 也 、佐 藤 優 多 、根 本 晋 太 郎
多くの人たちが全力で
議論できる環境の創造・支援
D i s p a sとはキットパスを用いた飲 食 店
のワーキングスペース化サービスである。
カフェ等の飲 食 店にお客 様がミーティン
グ場 所として使 用できるキットパススペー
スを作り手が汚れないよう容 器に入れた
キットパスを設 置する。水で消えるという
特 性を活 かし壁 や 机に直 接 文 字を書
けるようにする。
ホワイトボードなどを設 置
する必 要がないため飲 食 店 側は安 価に
ワーキングスペースを作ることができ一
つの集 客の方 法となる。最 初のターゲッ
トは 学 生としてまずはリスクが 低く話 題
性 のある大 学 内カフェに導 入し徐々に
学 外のカフェにも展 開する。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
昨 今では、
ビジネスマンだけではなく
実 際に飲 食 店に展 開することを想 定
提 案の内 容だけでなく、
この企 画の
学 生もミーティングをする機 会が増え
して、
どのような材 質の壁・机であれ
着 想 点やV i s i o n・他 製 品との差 別
ているが、一 方で多くの人たちから、 ば 簡 単に水で消すことができるのか
化を図った 点・展 開していく上での
ミーティングをする場 所がなくて悩ん
を検 証した。
また、
どんな店 内の明る
戦 略など、閲 覧 者がサービスをイメー
でいるという声を聞いた。
その需 要と
さでも、
そして壁・机の色でも対 応で
ジしやすいように具 体 的に記 述し、
供 給のアンバランスを解 消 するツー
きるように、飲 食 店に設 置 するキット
図 や 写 真も多く取り入 れ た 。
また 、
ルとして、壁 や 机さえあれば 書くこと
パスの色も検 討し、黒・白・赤の三 色
S N Sを活 用して、多くの人に閲 覧し
ができるキットパスを活 用できるので
と判 断した。
てもらえるように努めた。
はないかと考えた。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
84
Student Innovation College 2014
この班は、なかなか 発 想 力 豊かで面 白いビジネスモデルを作っていた。ただ、実 際の店 舗
で試してみるなど実 験 部 分が不 十 分であり、実 験は必 要そうだと感じた。外に出て、いろい
ろ試し書きをして、提 携 先を集めた方が良かったかもしれない。
KITPASSPORT
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 野 原 奈々、王 玉 、山 本 凌 大
落 書きを通して世 界に関 心を、
非日常なワクワクドキドキを
キットパスを使って世 界 国々の有 名な建
築 物のウォールステッカーに楽しく自由に
落 書きができ、建 物やその国の紹 介 冊
子もセットにするため、世 界をより知ること
ができる商 品だ。
またキットパスの特 性と
ステッカーの素 材を活かし、書き直しが
何 度もできる。殺 風 景な空 間に彩りを与
えてくれるインテリア雑 貨としても使 用で
き、
さらに学 生がみんなで落 書きを楽し
んだ 後に記 念 撮 影をして、思い出も残
せる。学 生にとどまらず 海 外に行けない
お年 寄りや病 気の子ども達に旅 行 気 分
を味わってもらい、夢を叶えてあげたいと
いう思いがある。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ターゲットである多くの学生から「世界
アンケート調 査から、8 割 以 上の学 生
ウォールステッカーは、楽しく写真撮影
が世界に興味があると回答したが、実
ができアレンジしやすい建物を選び、大
への関 心を自分たち学 生だけではな
際によく海外に行く学生は3割ほどとい
きさにもこだわった。落書きを純粋に楽
く、
より多くの人に発信したい」
という声
う結 果が得られた。
この調 査から、海
しみ、旅行気分を味わってもらうだけで
があがった。
そこで、老人ホームや病院
外に興味があるが行けない学生が多
はなく、国の紹介冊子を作ることによっ
でのこの商品を使った、学生ボランティ
くいるという現 状が見えた。
そこで、海
てより世界に関心を持ってもらえると考
アによるイベントを考案した。市場を広
外旅行気分を味わいながら、非日常な
えた。付 属 品の冊 子は、学 生の興 味
げると同時に、体が不自由で外に出ら
ワクワクドキドキを届けることができる商
を引くために文字を少なくし、国の豆知
れない高齢者や病気の子ども達に対
品のニーズがあると私たちは考えた。
識なども内容に組み込んで製作した。
して夢や元気を与えてあげたいと思う。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
「 教 材 」という点に早くから着目していたものの、具 体 化する段 階で悩み、何 度もアイデア
を変え、苦 悩した過 程に大きな価 値がある。楽しみ方の提 案として着 物を着せるなど、
「遊
び」の価 値にも注目したところがよかった。今 後この経 験をぜひ活かして!
Student Innovation College 2014
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ぐーちょきぱー
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 福 原 健 太 郎 、神 村 翔 子 、齋 藤 優 衣
一人が書けばみんなが集まる
ステッカーキット
「ぐーちょきぱー」は、
キットパスの特 徴で
ある「 一 定の濃さで書ける」
「 水で消せ
る」
「 色を混 ぜることができる」という三
つの特 徴を最 大 限に生かし、ユーザー
に自由な発 想でらくがきを楽しんでもらう
ためのステッカー作 成キットである。
キット
パスきっず6 本と透 明シートというシンプ
ルな内 容で、
グラデーション、消し文 字な
どの様々な遊び方を可 能にした。
ステッ
カーの持つ「 貼れる楽しさ」を加えること
で、本 来キットパスではかくことが出 来な
かった場 所にもらくがきすることが出 来る
ようになった。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
販売促進活動としてイベントの開催を
Survey monkeyで実施したアンケー
試 作 品 製 作において、
まず、キットパ
トの結果、多くの人が自分の持ち物に
スと相 性の良い透 明シートを探した。 考えた。販売側が企業などと共にイベン
直接らくがきすることに抵抗を感じてい
シートの 選 考をする上で 、密 着 度 、 トを開催する、販売側主催のイベントを
た。
そこで、
ステッカーにすることでその
色の発 色や裏 移り等を確 認した。
ま
企画・運営するという二つのアプローチ
抵 抗をなくすことが出 来るのではない
た、
ステッカーを作るにあたって、線の
である。実 際に小 学 生と大 学 生の交
かと考えた。
キットパスそのものが自由
細さが 重 要であると考え、キットパス
流を目的としたイベントを公民館とコラボ
度の高い商 品であるため、楽がき文
きっずを採 用した。実 際に様々な種
して開催するなどの活動を行った。
イベ
化を創 造するには今までにない場 所
類のステッカーを作り、貼ることで、同
ントを通し実際に商品を使ってもらうこ
や方法でかいてもらうべきだと考えた。
時に遊び方を楽しみながら考えた。
とが購買につながることを再確認した。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
86
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
幅 広い年 代への市 場 創 造を狙った商 品である。
ターゲットに使 用してもらう検 証 的 調 査を
何 度も行ない、
「 楽しさ」で、消 費 者が顧 客になる可 能 性を可 視 化した。
また4 Cを意 識した
点も評 価できる。
これはプレゼン時に動 画に登 場した子 供 達の笑 顔を見ても明らかである。
my kitpa sとかばぁの仲間たち
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 久 保 裕 治 、岩 本 洋 司 、竹 中 菜 摘
make a link
最高の思い出をあなたに
キットパスをしまえる・飾れるカバー型置物
と、
それを使った学 生 団 体とクライアント
様によるイベント。
まず、キットパスの強み
である安 全 性・水で簡 単に落ちる性 質を
利用した廃校イベントやミッション型イベン
トを企 画 運 営 。
そこから学 生 同 士の繋が
り・思い出を提 供したいと考える。
これに
より、
らくがきの悪いイメージを払 拭するだ
けでなく、楽しい、温かみがあるなど正のイ
メージへと作り変えることができる。置 物に
することでイベント後、引出しにしまわれるこ
となく、
キットパスが使われていない時も身
近に感じさせることができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
”
らくがき”
と検索すると悪いイメージの
観察から我々は、飾っておきたくなるも
我々の考える販 売 促 進には2 段 階あ
ものばかり出てくるだろう。我々の調
の・見るたびに心温まるものを製作しよ
る。1 段 階目として発 信力のある学 生
査からも、学 生から落 書きに対する良
うと考えた。
そのためには、商品のみな
の集まる学生団体が、
キットパスを使っ
という付 加 価 値をつけ
いイメージは得られることはなかった。 らず“ 思い出 ”
たイベントをする予 定だ。
このこと自体
る必要性があり、
そこから商品とイベン
が販売促進に繋がっている。
そして、2
さらに、
キットパスを私 生 活でなるべく
使ってほしいと数 名に渡し観 察した。 トが一 体となった商 品 案が生まれた。 段 階目はその心 温まるイベントに参 加
この観 察の結 果として、キットパスが
面 白みを持たせたいのでキットパス
した学 生のS N S 等を通して、
キットパ
引き出しにしまわれたり、机の隅に追
の”
カバー”故に”かば”のカバーをは
スの写真などを拡散する予定だ。
これ
いやられたりすることがわかった。
じめとする動物のカバーを作成した。
がフリーで大きなプロモーションとなる。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
文 化 創 造から、学 生 団 体 、S N Sを活用したビジネスモデルという帰 結に落 込み、設 定した問
題 意 識から結 論への論 理 構 成が明 確となっている。
またフィードバックとして検 証 的 調 査から
改 善 策 提 案しており、
その論 理の積み上げ方は、
まさにロジカルに相応しい体系と言える。
Student Innovation College 2014
87
パスタンブラー ∼キットパス×温かみ∼
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 畑 中 美 咲 、山 口 育 愛 、児 谷 舟 記
Kitpas×あたたかみ
内 装を変えることができるオリジナルタン
ブラーを作ろう!
!使い方は至ってシンプ
ル 。タンブラー の 中に 入っている裏 表
白 黒のフィルムに同 封のキットパスで絵
を描き、タンブラーの 中にフィルムを戻
す。
これであなただけのオリジナルタンブ
ラーの完 成!生 活 用 品と一 緒にキットパ
スを使うことにより、落 書きをより身 近に。
手 描きのメッセージを添えてプレゼントな
どとしても使える。内 装フィルムが 表 裏と
も使えるので、
プレゼントとしてもらった後
に自分で描いたデザインでも使うことがで
きる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
類 似 商 品として、
「スターバックス K i t p a s の 消 せるという特 徴を生か
雑 貨 屋 の 売り場 にパスタンブラー
ステンレスクリエイトユアタンブラー〔ペ
すため、
フィルムの作 成にはラミネート
のP O Pを設 置してもらう。
また、特 設
ン付 〕」が存 在する。
この商 品も描き
紙を使 用し、白と黒の色 紙を重ねて
H Pを開 設し、パッケージ裏にU R L・
直しが 可 能という点ではパスタンブ
表 裏 白 黒で使 用できるフィルムを作
Q Rコードを載 せ 、作 成したパスタン
ラーと同じだが、表裏使用可能のフィ
成した。実 際に絵を描いてみると、家
ブラーの 写 真を投 稿できるようにす
ルムと6 色のキットパスを使 用すること
族へのプレゼントや友 達の誕 生日の
る。I n s t a g r a m 、F a c e b o o kなどの
であたたかみが出せる点と環 境や体
寄 せ 書き、試 合の応 援メッセージな
S N Sにも連 携し、多くの人がオリジナ
に優しいという安 全かつエコである点
どのような使 用シーン以 外にも、使い
ルデザインのパスタンブラーを目にす
にパスタンブラーの優位性がある。
方は無 限にあると感じた。
る機 会を設 置する。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
88
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
この商 品は心のこもったプレゼントとして、受け取った人はとても嬉しい気 分になるだろう。あ
るいは、何 度でも描き直しができるという利 点を使えば 、
その時々で何か必 要な文 字を書い
たり、気 分によって絵を描いたりすることも可 能であるため、
とても面 白い商 品だ。
びっくりばこ
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
兵 庫 県 立 大 学 秋 山 秀 一ゼミ/ 足 立 結 女 、藏 内 郁 実 、錦 織 美 央
わくわくドキドキの
サプライズランチボックス
私たちは今 回 、近 年ブームとなっている’
キャラ弁 ’
に注目し、時 間のない主 婦で
も手 軽にサプライズを演 出できる「びっく
りばこ」という商 品を考えた。
この商 品は
お 弁 当 箱 の 底 ( 外 側 )にキットパスで 描
いたメッセージや絵の入ったホワイトボー
ドシートを貼り付けておき、食べ終わると
それが 見えてくるという仕 組みである。
こ
れなら時 間のない主 婦でも作れると考え
た。
また、キャラ弁の代 替としてだけでは
なく、自分の旦 那へのメッセージなども忍
びこませられる。キットパスで文 字や絵を
描くので、簡 単に消せ、繰り返し使うこと
ができる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
小さな子どもを持つ母親にインタビュー
ホ
当初はお皿の上にメッセージを書き、 キットパス四色、透明の粘着シール、
を行ったところ、お弁当を作る機 会は
その上に透明のシートを被せ、料理を
ワイトボードシート、
お弁当箱、
レシピ本
それで
週に1.2回という人が多かった。
そして、 盛り付けるという案であったが、
をセットにして付 録 付きムック本として
キャラ弁を作ったことがある人もいた
は衛 生 面が不 安であるという声が多
販 売する。基 本 的には本 屋さんに置
が、回数は少なかった。
その理由として
かった。
そこで、料 理には直 接 触れな
いてもらい、口コミで広がることを想定し
「めんどくさい」や「時間と手間がかか
いよう容 器の外 部にメッセージのシー
ているが、雑貨屋さんのお弁当箱コー
る」という意 見が多く、やはり忙しい朝
トを貼る案にした。市 販の底が 透 明
ナーや、お弁 当を連 想しやすいスー
に時間と手間をかけてキャラ弁を作る
な弁当箱 、
ホワイトボードシートを用い
パーの冷 凍 食 品コーナーの近くに置
ことは大変だということが分かった。
て試作品を作成し効果を確認した。
いてもらえると広まりやすいと考える。
指 導 教員
秋山秀一先生
からのコメント
サプライズの演 出というアイデアを出 発 点に、弁 当 箱にたどり着いた。キャラ弁に限らず、人
びとは様々な思いを持って弁 当を作り、食べる。
その瞬 間に感 動を伝えるというコンセプトは
秀 逸である。ネーミングもインパクトがあり、様々な弁当シーンで活 躍しそうである。
Student Innovation College 2014
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KAKO
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
山 口 大 学 藤 田 健ゼミ/ 池 部 優 生 、大 谷 友 香 、福 永 幸 樹 、松 岡 晴 夏
みんなが夢中になる
話し合いの場
この 商 品は、大 学 生がゼミ活 動で話し
合いをする際に使う商 品だ。特に、
アイデ
ア・意 見 出しには最 適 だ 。全 員が 専 用
のシートを囲い、一 人 一 本ずつキットパ
スを持って話し合いをする。
こうすること
で、
アイデア・意 見を書こう!という気 持ち
になる。ポイントは距 離 感 。目の前のシー
トに全員が書き込むので、
メンバー同 士
の距 離が近く、参 加 意 欲が高まる。他に
も、話し合いをサポートするアイテムとして
ヒントカード、ポジティブカードも付 属させ
た。
そして、
これらを一つのケースに収まる
ようにし、持ち運びしやすくした。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
大学生の話し合いに関して、
アンケー
シートの素 材を選ぶことに多くの時 間
産 業 財として販 売していくことをめざ
トを行った 。アンケート結 果を集 計
を割いた。
キットパスで書いた字が消
し、
そのための 戦 略を考えた 。大 学
し、アイデア・意 見の数が少ない、参
すことができ、なおかつ折り目のつか
生が参 加する全 国のコンペティション
加 意 欲 の 低いメンバ ーがいる、メン
ないシートを探し回った。
また、
ヒント
を通じて、ゼミの先 生に対してKAK
バー 同 士の距 離が遠いなどの問 題
カード、ポジティブカードは、アイデア
Oのプロモーションを行う、
というもの
を発 見した。
また、
プロトタイプを実 際
創 出に関する本を読み漁り、
どのよう
だ。
また 、
そのために必 要な営 業 資
に使ってみてもらい、観 察 、
アンケート
な言 葉を使うのか、
どのような形にす
料 、見 込み客リスト、パンフレットなど
で検 証 的 調 査も行った。
るのかを決めて行った。
も準 備した。
指 導 教員
藤田 健先生
からのコメント
90
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
このチームは秋が始まる頃まで、崩 壊の危 機にあった。
メンバーは各自好きなことをして集ま
ろうとせず、すべてを丸 投げされたリーダーが、最 後に打った一 発 逆 転のホームランがこれ
だ。商 品としての新 規 性はやや弱かったが、販 売を見 越した提 案がよかったと思う。
キット・スマ・カバー
すべての世 代に楽がき文 化の創 造
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 松 浦みなみ、
リョウセキ、田 中夕 里 江
シートにキットパスでペイントし
ケースとスマホの間に挟む
キット・スマ・カバーとは、薄い透 明なシー
トにキットパスでペイントし、自分 好きな絵
や文 字などを描いたりし、透 明なケース
とスマホの 間に挟む 。描 かれた 絵 や 文
字などが 見えるように、柄を変えたくなっ
た時 、濡れた布でふき取り描き直し、何
度でも描き直せるため、毎日気 分にあっ
たケースをつけることもできる。すなわち、
この商 品の構 成は「 薄い透 明なシート、
キットパス、透 明なスマートフォンケース」
で組み立ているからである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
より多くの女 子 高 生や女 子 大 生にこ
近 年 、日常 生 活 中に周りの 女 子 校
キットパスはつるつるしたところに描いて
生 や 女 子 大 生 の 好 みに関して、ス
濡れた布で消すことができる粉末の色
の商 品を購 入してもらうため、
そしてよ
マートフォンカバーをスマホの保 護の
ペンである。
そういう特徴を利用し素材
り商 品の認 知 度を高めるため、人が
ためだけではなく、
オシャレとして頻 繁
に合した透明なシートに気分や季節で
多いところ( 学 校や人 気の商 店 街 、
にカバーを変えるのは若い女 性に多
スマホカバーを変えたい女性が楽がき
電 気 屋さん等 )にチラシを配ったり、
く見られる傾 向で、
そういった女の子
を描いたり写真を入れたりする。
だから
試 作 品を展 示したりする。
さらに、消
に向け、キットパスを使 用したキット・
こそ、女子校生や女子大生をターゲッ
費 者が体 験できるサンプルを置き、
自
スマ・カバーと言う商 品を企 画したい
トにしより良くこのキットパスの知名度を
ら体 験してもらう。
と思っているからである。
アップするためこの企画をした。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
女 性が2人いるチームらしく、早い段 階で可 愛い提 案 内 容の方 向 性は固まっていた。
その
ぶん、プロトタイプ 制 作や検 証 的 調 査に多くの時 間を割くこともできたと思うのだが、
その点
が少し不 十 分に終わってしまったのが残 念だった。
Student Innovation College 2014
91
92
Student Innovation College 2014
スマホでカード作成
「Papier( パピエ)」
株 式 会 社 ハル
P a p i e r( パピエ)
とはスマホで名 刺などのカードのデザインができるオ
ンデマンド印 刷サービス。
これを用いてパーソナルコミュニケーション
の未 来 像を提 案しています。
商 品 化は、
オンデマンド印 刷サービスの他にも市 場 調 査 、広 報 、
コン
サルティングなど総 合 的なマーケティングを行う「ハル」がサポート。
094
R a k u - y o ∼ラクに寄せ書き∼
095
C o p a i n コパン
096
旅ばむ T r a v e l i n g ~ 見る・巡る・繋がる∼
097
スマホでチラシ作 製・オファーペーパー
098
P a p i e rチップ
099
Post Leader
100
チアカード
101
Music CHANCE
102
アルバム作 成「 e - c r a f t 」
Student Innovation College 2014
93
Raku-yo
∼ラクに寄 せ 書き∼
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
一 橋 大 学 松 井 剛ゼミ/ 柏 崎 俊 、陳 佳 雲 、北 野 岬
集まらなくても作れる寄せ書き
スマホのアプリを使って、実 際に集まるこ
となく寄せ書きを作れるサービスである。
グループの代 表 者がインターネット上で
注 文し、グループのメンバーがそれぞれ
アプリを使って、手 書きのメッセージと自
分を写した写 真を取り、
アプリ上で送 信
する。
それと同 時に幹 事がデ ザインのテ
ンプレートを選 択し、全 員の 写 真 が 集
まったところで紙に印 刷し、手 元に届く。
紙 のサイズは 、通 常 の 正 方 形・円 形 、
長 方 形・見 開き、冊 子タイプのものがあ
り、料 金はそれぞれ、1 6 0 0 円 、2 0 0 0 円 、
3 0 0 0 円∼(ページ数に応じて)
となって
いる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
アンケート調 査 の 結 果 、多くの 人 が
試 作 品を制 作する際 、写 真に写した
新 たなサービスということで 、
まずは
寄せ書きを書く際に不 便を感じてお
手 書きのメッセージがきちんと読める
知 名 度を高める必 要がある。
そこで、
り、
その理 由として、寄せ書きを書くの
ように、
1枚 の 色 紙に印 刷 する写 真
大 手 文 房 具 店と提 携し、店 頭にて
に時 間がかかる、
デザインが面 倒くさ
の数を少なめに調 整し、
アプリのカメ
サ ービスの 注 文と代 金 の 支 払いを
いといった 意 見 があった 。テーマ企
ラ画 面ではメッセージを写 す大きさ
できるようにする。
また、
アプリという特
業の株 式 会 社ハルの方からは、
アイ
の目安として点 線を入 れるといった
性を利 用し、
インターネット上の動 画
デアは面白いがコスト面が気になると
工 夫を行った。
また、
デザインの選 択
サイトやS N Sにてプロモーションを行
肢を増やすために、多くのテンプレー
い、
そのままアプリに誘 導する。
のご指 摘をいただいた。
トを用意している。
指 導 教員
松井 剛先生
からのコメント
94
Student Innovation College 2014
寄せ書きを書いてほしい人 全員に書いてもらうためには、大 変な手 間がかかる。
また寄せ書
きは1枚の色 紙というカタチになるからこそ嬉しいものである。
これらの制 約を乗り越える仕
組みを、
ビジネスモデル全 体を通じてデザインしているところが優れている。
Copain コパン あなただけのオリジナル レシピ本/ガイドブック
スマホでカード作成「Papier(パピエ)」
関 西 大 学 岸 谷 和 広ゼミ/ 植 村 早 智 、高 尾 沙 織 、田 端 左 和 子
あなただけのオリジナルレシピ本、
ガイドブックを作ろう。
C o p a i n コパンとは、独自の専 用サイト
にユーザ ーが 投 稿したレシピやおでか
けスポットの情 報の中から、好きな情 報
だけを選んで、自分だけのオリジナル本
が 作れる新 サービスのことである。ユー
ザーはオリジナルのレシピや、おすすめの
スポットを記 事にして投 稿できる。かつて
は、ネットやS N S 上で見ていた多くの情
報を、C o p a i nなら本にすることで簡 単に
まとめることができる。
また 、ユー ザ ー 同
士が繋がれるようにコメント機 能なども考
えており、C o p a i nが新たなコミュニケー
ションツールになることを期 待している。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
テーマがオンデマンド印刷であることか
インターネット上のSNSサイトのサンプ
少し複 雑 で 説 明 が 難しい 商 品 に
ら、何かを本にして残すというイメージ
ル画 像と、実 際に製 本した試 作 品を
なってしまったため、閲 覧 者に商 品
で考えを進めた。SNSでお気に入りを
用 意した。サイトはできるだけ企 業 様
イメージを掴んでもらいやすい 商 品
した情 報が 多くなりすぎて見 返 すの
の洗練されたサイトデザインのイメージ
ページを作ることに努 めた 。画 像 や
が面倒、
まとめて本にできれば便利だ
を崩さないようなデザインや柔らかな色
文 章の細 部までこだわって改良を重
という話になり、実際にアンケート調査
を中心とした配色を意識し、
アイコンな
ねた。
また、商 品 概 要や商 品への投
を行った。すると、
そのように感じてい
ど細 部まで作りこんだ。
また試 作 品で
票 方 法を載せたチラシの制 作 、配 布
る人が多いことが判 明し、
その不 満を
は、完成図がイメージしやすいよう様々
も行った。S N Sを活 用した商 品ペー
解消する商品の開発を開始した。
なパターンのページを用意した。
ジへの誘 導 、宣 伝にも力を入れた。
指 導 教員
岸谷和広先生
からのコメント
ウェブページは便 利であるが 、なにかに集 中しているとき端 末を通しては見にくい。情 報を
紙で保 存したい場 合がある。料 理しているときや、知らない街を散 策しているときだ。状 況を
限 定することで活 字の可 能 性を追 求した提 案である。
Student Innovation College 2014
95
旅ばむ Traveling∼見る・巡る・繋がる∼
スマホでカード作成「Papier(パピエ)」
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 四 元 雄 人 、江 崎 秀 章 、石 田 裕 子
「スマホの写真、
冬眠させちゃうの?」
旅 行に行った際 、多くの人はスマホで写
真を撮る人が多い。
その写 真がスマホの
中に眠ったままになっている現 状がある。
旅ばむは、大 切な人との思い出をアルバ
ムという形で残すことができるサービスだ。
アプリ上でアルバム作 成を行うことで自
己完 結せずに、異なる興 味・関 心を持っ
た人同士でも繋がりを持てる場を提供す
るサービスとなっている。
このサービスを
利 用することで「 人と人との繋がり」を確
かめ、深められるアイデアである。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
カード印 刷をはじめとしたオンデマンド
アプリ上での商品提案のため、試作品
旅 行に行って写 真を撮り、
それをアル
技 術を活かして、人と人とが繋がれる
として実際にアプリが商品化された際
バムとして注 文する。注 文 後 、
ウェブ
場を提供したいと考えた。
そこでスマホ
のページのイメージを2つ作成した。
1
上に写 真をアップし、
その写 真が「お
利用者は、写 真を撮ったきりデータと
つ目は写真を共有し、地域の観光協
気に入り」によって評 価されることで
してスマホに残しているという現 状を
会がおすすめする観 光スポットを知る
旅の満 足 感などが得られ、
また旅 行
発見した。私たちはそれらを解決し、
さ
ことができるページだ。
2つ目は自身が
に行きたいという気 持ちが駆り立てら
らにその写 真をアプリ上で様々な人と
チェックした他のユーザーの写真をまと
れる。
このビジネスモデルのサイクル
共 有する場を設けることで人と人とが
めて見ることができるページだ。
どちらも
に巻き込むことで販 売 促 進が出 来る
繋がれると考え、製品開発を試みた。
容易にイメージできるように作り上げた。 と考える。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
96
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
開 会 時の部 門1位のプレッシャー 、開 会 時の自分 達のアイデアの呪 縛を如 何に解くが大
変だったと思うが、元のアイデアを丁 寧にブラッシュアップしながら、全てのステイクホルダー
に有 益で、創 造 的なビジネスモデルが提 案できていた。
この経 験をぜひ今 後 活かして!
スマホでチラシ作製・オファーペーパー
スマホでカード作成「Papier(パピエ)」
神 戸 大 学 栗 木 契ゼミ/卜部 翔 吾 、脇 本 祥 吾 、倉 島 雄 大
手軽でもっと
ハイセンスなチラシを!
オファーペーパーは、
スマホを利 用し、
よ
りクオリティの高いチラシを従 来よりも手
間 無く作ることのできることのできるサー
ビスである。専 用のアプリを用いることで
スマホ上でチラシのレイアウト等を作 製
でき、
スマホ内の写 真も簡 単に掲 載でき
る。
さらに、代 表 者 の 連 絡 先 や 団 体 紹
介の動 画 等へのリンクをQRコードという
形で掲 載することも可 能にし、チラシをも
らう人にも便 利なものを作 製できる。共
同での編 集もできるので、
スマホを持 つ
人が多い大 学 生の団 体に使っていただ
きたいサービスである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
調 査により今日の 大 学 生 の 団 体 へ
現 状 使われているチラシの大 半のも
実 際にサービスを利 用するとどのよう
の勧 誘は手 書きのチラシを配るのが
のは手 書きであり、
その中には見 辛い
なチラシを作ることができるのか、
また
一 般 的であり、
そのクオリティの 高さ
ものもあったので、
スマホで作 製した
作 製の過 程はどのようなものかを写
にはばらつきがあることが 分かった。 場 合はどれほどきれいな仕 上がりに
真を用いて、説 明した。
またサービス
なるのか、従 来のものと比 較する形で
の利 用の流れがわかりやすくなるよう
またほとんどが 手 書きで自主 制 作の
ため見 難かったり、手 間がかかったり
カラーの整ったチラシの一 例を作 製
に表を用いて購 入のフローを説 明し
している。
そこで私たちはその問 題を
した 。
その 際には実 際にスマホの 写
た。
その他 、
どのようにすれば 使いや
解 決し、
より良いチラシを作 製できる
真やQRコードをどのように掲 載する
すくなるのか、実 際の大 学 生にインタ
サービスを考えることにした。
のかの例も盛り込んだ。
ビューを行い、
日々改 善を行った。
指 導 教員
栗木 契先生
からのコメント
ウェブ・サービスの企 画は、意 外に難しい。画 面の向こうの使い手は、
どんなタイミングで、
ど
んな問 題に、
どんな状 況で直 面するのだろうか。使 用や購 買のフローを押さえた企 画をつく
るには、実 践 的な想 像力が必 要だ。
ウェブだからこそリアリティが欠かせない。
Student Innovation College 2014
97
P a p i e rチップ
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
上 智 大 学 小 阪 玄 次 郎ゼミ/ 金 子 陽 介 、山 口 結 花 、四 宮 史 穂 、清 水 邦 彬
『 接客 』から
『おもてなし』への
ランクアップ
パピエチップは 、接 客 業に導 入 できる
『 チップ 』兼『クーポン』の 疑 似 通 貨で
ある。接 客が 重 視される美 容 院を導 入
例とすると、お客さんは入 店 時に数 枚の
パピエチップを店員から受け取る。施 術
を受けた後 、満 足 度によって渡すチップ
の数を決め、チップとして渡さなかったも
のは次 回 利 用 時にクーポンとして使うこ
とができるというシステムである。パピエ
チップ導 入により、お客さんと店員はチッ
プというコミュニケーションツールでより近
い存 在となる。飲 食 店 、
カフェなど様々な
フィールドで導 入できるシステムである。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
東 京でのオリンピック開 催を決めた
試 作 品としてのチップ自体よりも、パ
B t o Bのビジネスであるため、美 容 院
『 おもてなし』
という言 葉 。
日本の『 お
ピエチップを導 入したビジネスの 価
や飲 食 店への直 接 営 業が中 心にな
もてなし』が世 界 的にも注目されるよ
値を示した。
ポイント3つあり、1つ目は
る。ただ、
これだけでは不 十 分である
うになった一 方で、時にひどい接 客を
世 間ではお 店の判 断 材 料として接
ため、パピエ 様 が 取り扱っている事
受けることもある。従 業員のモチベー
客がかなり重 視されていたこと。2 つ
業をB t o C 向けのものを中 心にC M
ションをあげ、
日本の強みであり重 要
目は、お客さんと店 員の関 係を密 接
を作 成 する。
これにより、世 間からの
な企 業イメージへとつながる『 接 客
にし、両 者にメリットがある。3つ目は、 認 知 度を向 上させ、企 業としての信
力 』の向 上を図ることはできないか?と
パピエ様は印 刷するのみで、低コスト
頼 度を底から押し上げて、全 体の売
いうのがこの企画の始まりである。
で高い収 益が得られることである。
り上げ向 上へとつなげる。
指 導 教員
小阪玄次郎先生
からのコメント
98
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
企 画のコンセプトが 斬 新である。受けたサービスとそれに対 する金 銭 的 対 価としてのチッ
プ、
という単 純な交 換 関 係を超えて新しいやりとりを考え出しており、社 会に対する深い洞
察さえ感じさせる。
まさに非 凡な発 想力の産 物と言うほかない。
Post Leader
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 中 川 辰 次 、豊 崎 華 子 、塚 尾 朋 子
年賀状にQRコードが
当たり前の時代へ
P o s t L e a d e rは一 言で言うと、年 賀 状
作 成ツールである。従 来のサービスに加
えて、年 賀 状にQ Rコードをつける。
これ
は個 人のアカウントページに繋がるQ R
コードである。年 賀 状を受け取った 際
に、
1から名 前や住 所を入 力しなくても、
年 賀 状の裏 面を編 集してもらい、送り主
のアカウントページにある「 返 事を出す」
ボタンを押すだけで、簡 単に返 信するこ
とができるというサービスのことである。
1
度アカウント登 録をすれば 、翌 年 以 降も
利用できるという仕 組みになっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
年 賀 状に関 するアンケートから、1 0
試 作 品の制 作をすることはなかった
C U U S O Oサイトは、見た方がわかり
代 2 0 代といった若 年 層が 、年 賀 状
ため、年 賀 状やアカウントページのイ
やすく、
このサービスのイメージがしや
を出している数が 少 数なのに比べ 、 メージ図を作った。アカウントページ
すいようアカウントページの例を作っ
のイメージ図を作るのは初めてだっ
てみたり、年 賀 状 のイメージ図を載
3 0 代 以 降は半 数 以 上 が 年 賀 状を
出していた。
また、
「 届いたら出す」と
たため、作り始めた頃から試 行 錯 誤
せたりした 。
また 、
このサービスの 利
いう意 見は若い世 代に多く、
これらの
を繰り返し、今 の 形になった 。簡 単
用 方 法や順 序をわかりやすく、段 階
人を含めると男 女ともに7 割を超えて
返 信 機 能の「 返 事を出す」のアイコ
毎に説 明し、詳しいポイントの説 明を
いることがわかった。
ンは、
目立つよう工 夫して作った。
加えるなど、試 行 錯 誤してサイト編 集
してきました。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
年賀状のやり取りをしない人が増えている中、年賀状増加に繋がる面白い商品だ。年賀状に
QRコードを付けるというアイデアは大変画期的で興味深い。
また、
とても利便性に富む商品で
あり、簡単に年賀状が送れるだけでなく、翌年以降も継続して送れるのは非常に嬉しい。
Student Innovation College 2014
99
チアカード
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 竹 田 舜 、古目谷 鮎 夏 、邵 琪 恩
作って楽しい!使って楽しい!
このサービスは従 来の名 刺に比べ気 軽
に交 流を楽しめる機 能を重 視して生ま
れたものである。サービスの特 徴1つ目
は 作る過 程も楽しめることである。自 分
で考えたデザインを販 売し、売 上の一 部
を報 酬として受け取る仕 組みになってい
る。
2つ目の特 徴は使って楽しめることで
ある。従 来の名 刺とは異なり本当に必 要
な情 報だけを記 載するため、初 対 面の
人にも気 兼ねなく渡すことができる。好き
な写 真 や Q Rコードを記 載 することも可
能である。
また、就 活などフォーマルな場
面にも対 応でき、様々な相 手に合わせて
活用できるサービスになっている。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
私たちは「オンデマンド印 刷を使った
試 作 品 は 既 存 の 名 刺をベースに、 Sカレの商 品 紹 介ページにて、画 像
パーソナルコミュニケーションの未 来
① 載 せたい情 報 、② 渡しやすさ、③
像 」というテーマと「コト消 費 」という
親しみやすいデザインの3 点に絞って
解してもらうように画 像の順 番を変え
最 近の消 費 動 向を結びつけ、物とし
イメージを作 成した。名 刺に馴 染 み
る等 、構 成を工 夫した 。
また 、作 成
を多く使 用し、閲 覧 者 に 商 品を理
ての価 値だけではなく、
その物を使う
のない若い人たちにも興 味を持って
段 階で途 中までは価 格の表 示がプ
ことによって生まれる人との 繋がりに
もらえるよう、商 品を使う場 面には具
ロジェクト終了画 面であったが 、
まと
価 値があると考えた。
そして、名 刺の
体 的かつ普 遍 的で身近な例を挙げ
めと商 品 画 像を最 後に添えることに
堅 苦しいというイメージを払 拭できる
て、親しみやすさを感じられるように
よって閲 覧 者により商 品 のイメージ
ような新しい使い方を模 索した。
工 夫した。
が伝わりやすくなるように心がけた。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
100
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
能力が高く冷 静な性 格の3人で構 成されたチーム。他のゼミ生の意 見も聞き入れ、提 案を
より良いものにしていたことが 印 象 的だった。ただ 、今 後は、冷 静な面だけでなく時には情
熱をもち熱く行 動できるようになってほしい。
その点を意 識し、更なる成 長を期 待している。
Music CHANCE
スマホでカード作 成「 P a p i e r( パピエ)」
武 蔵 大 学 黒 岩 健 一 郎ゼミ/ 岩 本 文 仁 、牛 島 香 、刈 部 拓 未
ミュージシャンに新しい”出会い”
と”繋がり”
を
M u s i c C H A N C Eとは、
まだ駆け出し
のミュージシャンの ① お 金と時 間 ② 人
脈 ③ 知 名 度の問 題を解 決するものであ
る。時 間とお 金の問 題は、デ ータ型フィ
ジカル音 源で解 決する。
データ型フィジ
カル音 源とは、音 源がデータでハードが
紙のモノである。人 脈の問 題はS N S 上
で、
ライブハウスとのマッチングを通して、
出 演 の 機 会を提 供 する。
また 、デ ザイ
ナーとのマッチングを通して、
ジャケットの
デ ザインの制 作を行うことができる。
これ
らのサービスによって①と②の問 題は解
決される。③については販 促 活 動で説
明する。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
近 年 音 源をデ ータ配 信 する一 方 、 ミュージシャンへの定 性 調 査から、歌
③の知 名 度の問 題は、
ライブハウス
詞カードやフライヤーなどカスタマイズ
のイベント情 報をまとめ、
リスナーが知
ミュージシャンは手に取れる形にして
ライブハウ
音を残したいというニーズがあった。 して封 入できるようにした。
り易くすることで解 決する。実 際にライ
そこに着目すると、
ライブハウスによく
スへ行く人にC Dの価 値について調
ブハウスに赴き、C U U S O O サイトを
行く人は音をモノとして所 有したいと
査したところ、C Dにとても愛 着がある
見てもらうことで口コミを狙った。
また、
いう声が 多かった。
また活 動を始め
と感じた。
そこで、
その価 値 観を損な
販 促の流れを動 画でわかりやすくす
る際に困ったことを聞き、デ ザイナー
わないように制 作し、ターゲットに試
ることで、
このサービスはリスナーにも
やライブハウスとのコミュニケーション
作 品を見てもらい意 見をもらった。
メリットがあると伝わるようにした。
を望んでいることがわかった。
指 導 教員
黒岩健一郎先生
からのコメント
コミュニケーションが生まれやすい音 楽 分 野に着 眼したことはよかったが、仕 組みが複 雑で
懲りすぎ。音 楽 関 係 者がどんな話で盛り上がるのかを観 察し、
もっとシンプルにコミュニケー
ションを発 生させる仕 組みを考えてほしかった。
Student Innovation College 2014
101
アルバム作成アプリ
「e-craft」
スマホでカード作成「Papier( パピエ)」
流 通 科 学 大 学 東 利 一ゼミ/ 福 本 健 士 郎 、樋 口 直 輝 、深 田 耕 平
より簡単に、
みんなで楽しむ
アルバム作り
e - c r a f tは、仲 間と楽しみながら使うこと
のできるアルバム作 成スマホアプリであ
る。
アプリ上で数 人で共 有することのでき
るチャットルームを作 成し、
スマホに保 存
されている写 真をアルバムの素 材として
直 接 使うことができる。操 作 性も、
スマホ
の基 本 的な操 作であるスワイプやフリッ
クなどの 操 作を使うことで、誰もが 簡 単
に直 感 的に使うことができる。従 来のア
ルバム作 成の問 題 点であった作 成を行
う人 への負 担を減らし、
これまでの 思い
出を振り返りながらともにアルバムを作っ
たことを新たな思い出にすることのできる
製 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
テーマに沿いスマホの機能を最大限生
3.販売促進
Promotion
テーマがスマホでカード作 成のため、 Sカレの 商 品 ページに画 像をアップ
かしたコミュニケーションツールを作成し
具 体 的な形を持った試 作 品の作 成
し、製 品のイメージが伝わりやすいよ
たいと考えた。
が 困 難だった。
そのため、複 数の既
うなレイアウトになるよう工 夫した 。
ま
実際にクラブ生などに聞き込みを行うと、 存のアプリのデザインやレイアウトを比
た、S N Sサイトを利 用し、少しでも多く
卒業生に対してメッセージ入りの贈り物
較し、ユーザーが使いやすく、一目見
の方に製 品 ページを閲 覧してもらえ
を行うことが多いが、全員が集まることが
ただけで説明なしでも使うことのできる
るように呼びかけた。
その他にも、多く
難しい、
作成係への負担が大きいなどの
ようなイラストを作 成した。
また、
アプリ
の意 見を取り入れるため、課 外 活 動
問題を抱えていた。
それらの問題を解決
のアイコンも作 成することで、
この製 品
団 体に加 入している生 徒にアンケー
するため、
この製品の開発を行った。
に親しみを持ちやすいよう工夫した。
トを配り聞き込みを行った。
指 導 教員
東 利一先生
からのコメント
102
Protot yping
Student Innovation College 2014
当 初 のアイデアを大きく変 更してのチャレンジ。
そのため取り組 み 時 間が 短くなったので,
「 顧 客 観 察からアイデア出し,
コンセプト・メイキング」のプロセスが不 十 分になった感は否
めない。
このことから最も学んだのは,
タイムマネジメントの重 要 性ではないだろうか。
ダンボール小物
株式会社美販
さまざまな場 面で活 用されるダンボール。
その意 義を徹 底 的に考え、
ダンボールの素 材を生かす、ありそうでなかったダンボール小 物のア
イデアを考 案します。
商 品 化は、様々な用途に対 応するパッケージをダンボールでデザイン
する「 美 販 」がサポート。
104
作れるペンマグ
105
TURTLE
106
Cube
107
passfy
108
Co-linkBox
109
Frei-Hütte
110
tokinimo
111
B R I C K B L O C K(ブリックブロック)
112
Okurage
113
組み合わせてつくる棚 「 M O R E S C E N E 」
114
1step
115
E l e p h o t ∼女 子 大 生の学 生 生 活の思い出を彩る∼
Student Innovation College 2014
103
作れるペンマグ
ダンボール小 物
日本 大 学 横 山 斉 理ゼミ/ 岩 竹 瑛 佳 、大 塚 久 輝 、仲 俣 知 花 、中 丸 翼
子供の表現力で
家族の絆をつなぐ
作れるペンマグは、小さい子 供を持ちな
がら単 身 赴 任している家 庭をターゲット
に、子 供の工 作を手 紙に添えてお 父さ
んにプレゼントすることで絆をつなぐきっ
かけを作ってもらおうという商 品である。
この 商 品 は 、① ペンマグ 本 体 、組 み 立
て用の ②リボン、離 れた 相 手に手 軽に
送れるように③クッション付の封 筒 、④ 作
り方 の 説 明 書 の4点 が 一 つになってい
る。ペンマグ本 体に絵を描いたりしなが
ら親 子で組み立てていき、完 成したもの
を離れて暮らすお父さんに封 筒で送り、
最 終 的にはマグカップ型のペン立てとし
てお父さんが使うことができる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ワンルームマンションで使える物という
加 工しやすいというダンボールの 特
SNSを通じて多くの人に「作れるペン
テーマに沿って、単身赴 任の家 庭に
性をふまえ、かなりの数のプロトタイプ
マグ」を知ってもらい、C U U S O O サ
イトでターゲットを明 確に示した。
さら
絞って観察を行った。
そして、
このような
制 作を行った。子 供が楽しんで使え
家庭の問題として子供と単身赴任者
て、子 供の教 育( 手 先の器 用さ)に
に、小さい子 供を持 つ 多くのお 母さ
のつながりが挙げられるのではないかと
なること、
を意 識しながら、形を少しず
んに「 作れるペンマグ」を知ってもらう
いう仮説をたて、
アンケート調査などの
つ 変えていき、
リボン付きのマグカッ
ため、お母さんと子 供が一 緒に来る、
二次的データにあたった。
また、検証的
プ型のペン立てに至った。
またA 4の
ショッピングモールなどの中にあるプレ
調査の段階では幼稚園やショッピング
板 1 枚に全てを収めるためにレイアウ
イランド
(子供が遊べる場所)の近くに
モールにてインタビュー調査を行った。
トにも気を配りながら作 成した。
ポスター提示することを検討している。
指 導 教員
横山斉理先生
からのコメント
104
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
テーマ優 勝おめでとう。
コンセプトがなかなか定まらず苦 労したが、最 終 的にはテーマに合 致
したニーズを発 見してうまく提 案に繋げた。機 能 的 価 値と情 緒 的 価 値 、
それらのどちらにも偏
らない秀 逸な企 画 。チーム内に漂うピリピリした空 気から逃げずに頑 張った成 果だと思う。
TURTLE
ダンボール小 物
青 山 学 院 大 学 小 野 譲 司ゼミ/ 黄 封 川 、堀 内 友 理 恵 、吉 澤 恒 、吉 田 絢 香
立体色紙
∼思いが伝わるプレゼント∼
T U R T L Eは今まで形を変えてこなかっ
た平 面の色 紙のイメージを1 8 0 度 変え
ようという思いで作られた立 体 色 紙であ
る。平 面 状になっている商 品を贈り手が
組み立て、たくさんの面には寄せ書きし、
N F Cタグにはメッセージ動 画を設 定す
ることができる。T U R T L Eは大 学 生が
よく送っている色 紙 、アルバム、メッセー
ジ動 画の3つの要 素を集め、
それを一つ
のプレゼントとして送ることができる。
ダン
ボールの余 白や質 感を活 用し、貰い手
に贈り手の気 持ちを十 分に伝えることが
できる製 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
大 学 生を対 象としたアンケート調 査
ダンボール板を使い、実 寸 大のプロ
見る人がわかりやすいプロジェクトペー
では 、みんなで 送るプレゼントとして
トタイプを制 作した。
イメージをわかり
ジを目指し、図やグラフを簡潔にまとめ
色 紙が 最も多かった。
また、
さらなる
やすくするために新しいアイディアは
たり、
フォントや色を統一したりするよう
調 査で色 紙は一 般 的なプレゼントに
すぐにプロトタイプに反 映させるよう
心がけた。
また、本製品がプレゼントと
比べて貰い手に気 持ちを伝えたいと
に心がけた。見た目の美しさや組み
しての使い方を想定しているため商品
いう思いが 強いにも関わらず 、現 状
立てやすさ、強 度を両 立するために
写真は暖色系のアレンジを施したもの
では無 難なものになってしまうという
設 計を何 度も変 更しながら最 適な形
を使い、写真の綺麗さにもこだわった。
意 見 が 得られた 。
そのような問 題を
を追 求した。
動画を載せたことでNFCタグの使用
解 決するべく製 品 開 発を開 始した。
指 導 教員
小 野 譲司先 生
からのコメント
方法が分かりやすいように配慮した。
ダンボールならではの「 余 白 」を残しながら、ユーザーの創 造 性を刺 激するか。
その答えとし
て、独自に考 案されたのがこの十 二 面 体の「 立 体 色 紙 」である。N F Cタグという最 新 技 術が
加わった新しい「色紙」の可能性を、度重なる調査で裏付けてきた努力を高く評価したい。
Student Innovation College 2014
105
Cube
ダンボール小 物
大 阪 市 立 大 学 小 林 哲ゼミ/ 萩 籐みづき、古 澤 茉 莉 、児 島 詩 穂 里
壁にかけられる収納棚
C u b e は 壁に画 鋲で 取り付けられる収
納ボックスである。取り付け方が 画 鋲と
いうことでワンルームマンションであって
も取り付け可 能で、取り外しや移 動も簡
単にできるようになっている。商 品は茶 色
の無 地の状 態で送られるため、
シールや
シートで自分 好 みのデ ザインにアレンジ
可 能となっている。組み立て方も簡 単 3
ステップ。大 小の2サイズ展 開となってお
り、中に入れるものによってサイズを選べ
るようになっている。
また、引き出しがつい
ているため本などを収 納する際に落ちな
いようになっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
一 人 暮らしをする人の8 割 以 上が収
この 商 品 の 大きな強 みはカスタマイ
Sカレの製 品ページを見てこの商 品
納スペースの少なさや欲しい場 所に
ズ性であると考えた。
しかし、素 材のま
を欲しい!いいな!と思ってもらえるよう
ないといった不 便さに不 満を持って
まのダンボールではイメージがわきに
に、試 作 品の完 成 度や、紹 介ページ
いるということがわかった。
そこで私た
くい。
そこで、ダンボールそのままの素
で 使う写 真 の 編 集にこだわった 。
ま
ちは従 来デッドスペースであった 壁
材で試 作するだけではなく、
ガーリー
たS N Sを利 用することで製 品ページ
に着目し、既 存の壁 掛け収 納のよう
なデ ザインやマリン風のデ ザインなど
への誘 導を行った。
その他にも、S N S
に壁を傷 つけずに画 鋲で簡 単に取
様々なタイプのデコレーションによるカ
を利 用していない人にも知ってもらえ
り付けられるダンボール製の収 納 棚
スタマイズ例を作成して例示した。
るように口コミによる宣 伝も行った。
を提 案する。
指 導 教員
小林 哲先生
からのコメント
106
Student Innovation College 2014
ダンボールで壁にちょっとした収 納スペースを作ろうとする取り組みは評 価できる。
しかし、壁
にかけるには、壁に与えるダメージや許 容 重 量など、いくつかの条 件をクリアする必 要があ
る。
また、壁 掛けであるが故の商 品に対する工 夫がもう少しあったらよかった。
passfy
ダンボール小 物
近 畿 大 学 廣 田 章 光ゼミ/ 平 井 大 貴 、前 川 浩 生 、久 保 田 早 智
脱ベタで新たな感動を届ける
私たちが 考えたp a s s f yはダンボールと
感 動を組み合わせたサプライズができる
ダンボール小 物である。
ターゲットは「 手
作りが好きであらたなサプライズ方 法を
探している女 子 大 学 生 」とした。
この製
品はクラフトキットから手 作りしてもらい、
完 成した後 写 真を貼ったり、手 紙を入れ
ることができる。
それを遠 方に住んでいる
友 人に送ることによって友 情をさらに深
めてもらうのだ。
また自分で手 作りするこ
とによって、気 持ちがより伝わることを可
能にした製 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
女子大学生を対象としたグループイン
私たちがプロトタイプを作 成するに当
p a s s f yの内 容をより伝わりやすくする
タビューにて、彼 女らが持つダンボー
たって工 夫した点は、
まず初めに「 不
ためcuusooページをシンプルかつ統
ルが身近に感じられていなかったこと
器用な人でも作れる位 簡 単なキット」
一感のあるものにした。
さらに、商品の
から、
ダンボールの新しい価値の創造
である。例えば 、できる限り少ない工
イメージを保 つために、ダンボールと
を目指した。
ダンボールと感 動を生み
程で、かつスムーズに作 成できるよう
近い色である黄 色を中心とした配 色
出す「サプライズ」を組み合わせ、部
工夫した。
また購入者が様々なアレン
にした。
また、p a s s f yを知ってもらうた
屋にずっと飾ってもらえるインテリアとし
ジを加え、個 性を引き出すことのでき
めに、S N Sを活用し、認 知させるため
てダンボールをさらに身近に感じてもら
る「 遊びのスペース」を確 保し、販 売
の活動を行ったのである。
える商品の開発を進めたのである。
価格以上の価値を実現した。
指 導 教員
廣田章光先生
からのコメント
運 搬ツールである段ボールを日常 生 活に良い思い出と共に共 存させることに成 功した製
品 。送り手の一 手 間かけて相 手への想いを形にできるキット形 式の工 夫によって、新たな
サプライズの可 能 性を生み出した。経 験のデザインをうまく作りこんだ企 画 。
Student Innovation College 2014
107
C o - l i n k B o x ∼ 親 子で気 持ちを届け合おう∼
ダンボール小 物
中 京 大 学 宮 内 美 穂ゼミ/ 西 川 怜 実
仕送りのダンボール箱が
親子のメッセージツールに!
C o - l i n k B o xは、離れて暮らす親 子に
向けた仕 送り専 用ダンボール箱である。
本 商 品 は 、親 が 仕 送りの 際に本 商 品
のメッセージ欄にメッセージを書いて送
る。子どもは、送られてきたC o - l i n k B o x
に実 家に保 管してほしい季 節 用 品 や 、
お 土 産などを詰め、親からのメッセージ
の返 信と共にダンボールごと送り返すと
いった仕 組 みである。離れて暮らすこと
でコミュニケーションが希 薄になりがちな
親 子に対し、仕 送りというシーンでの新し
いメッセージツールとして本 商 品を提 案
する。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
「ワンルームマンション内で使う小物」
ダンボール箱をそのまま返 送すること
Sカレサイト上 では 、消 費 者に使 用
というテーマから、身近である一人暮ら
から、強 度 のある正 八 角 形 の 被 せ
シーンをイメージ 付 けるため 、使 い
しの大学生に着目した。独自アンケー
式を採 用した 。
このことから四 往 復
方 の 手 順 に 沿 った 説 明 や 画 像 、
ト調 査から、仕 送りは離れて暮らす親
八 回の使 用が可 能となる。
また、メッ
ムービーを用いた 掲 載を行った 。
ま
子 間でほぼ1 0 0 % 行われている。
しか
セージ 欄を中 箱 の 側 面に設 けた 。 た、直 接 消 費 者に商 品を認 知しても
らうため 、県 外 大 学 への 進 学 率 全
し親はメッセージを送るが子どもは返
被せ式を採 用することで、送り合う際
信しないことがわかった。
そこで、仕送り
メッセージが 隠れるため、消 費 者 の
国 第 一・二 位の和 歌 山 県と奈 良 県
で親 子のコミュニケーションを図ること
プライバシーも守られる。
に出 向き、フライヤーを5 0 0 枚 以 上
のできる商品の開発に至った。
指 導 教員
宮内美穂先生
からのコメント
108
Protot yping
Student Innovation College 2014
配 布した。
ダンボールに付 加 価 値をつけるというテーマに案 出しは困 窮を極めた。当 初は、
ダンボール
でハンガーや棚を作っていたが、やはりダンボール箱で配 送するという基 本 機 能はそのまま
に、新たな価 値をつけ工 夫していた。
メッセージツールという機 能は面白いアイデアだと思う。
F r e i‐H ü t t e (フライヒュッテ)
ダンボール小 物
阪 南 大 学 水 野 学ゼミ/ 片 岡 希 麻 、木 戸 千 文 、松 井 嵩 将
お客様が気軽に自由に
笑顔になれる場所を作る
この 商 品 は 、サプライズが 好きで 、よく
行っている女 子 大 学 生をターゲットにし
た 、ケーキスタンドとして使うことができ
る商 品である。接 着 無しなので 簡 単に
組 み 立てることができ、なおかつ 高さが
80cm。
そのままでも十 分なサプライズに
なるが、
この商 品はダンボールの特 徴を
十 分に活かした商 品になっている。購 入
者がメッセージを書いたり、切り込みを入
れたり、
シールやマスキングテープを貼っ
たり、
と
“自由に”工 夫できるのがこの商
品の魅力である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
女 子 大 学 生は誕 生日パーティーなど
ケーキスタンドとして使 用する際 、高
商 品 の 形 が 確 定していなかった 時
でサプライズを行うことが好きだという
さ5 0 c mの位 置にケーキを置くことに
は 、元 々あった 商 品 案 の 画 像に手
ことがアンケート調 査 の 結 果わかっ
なるので、バランスが 安 定 するような
を加え、考 案 中であることを告 知し、
た。
しかし、サプライズ不 足であった
構 造にしなければならない。
そこで 、 期 待 感を煽るような形にした。確 定し
り、準 備 時 間 不 足 であったり、ワン
下に1枚ダンボールを敷き、中 央に
た後は、商 品を公 開し、閲 覧 者にわ
パターン化したり、
といった不 満があ
切り込みを入れ 、
それと本 体 部 分を
かりやすい構 成にし、主ターゲットで
ることがインタビュー 調 査からわかっ
繋げることによって、片側に5 0 0 m lの
ある女 子 大 学 生に対して、宣 伝を行
た。
そのような不 満を解 消するべく、
こ
ペットボトルを置いてもバランスが 取
い、投 票を募った。
の商 品を考えた。
れる構 造にした。
指 導 教員
水野 学先生
からのコメント
開 会 式から揺らぐことなく、徹 底したサプライズ路 線を貫いたことは評 価できる。最 終プレゼ
ンでみせた試 作 品4連 発は、サプライズとは何かということを示 せたと思う。
しかしサプライ
ズ性の追 求のみ目が行ってしまい、最 後まで「 商 品 」になりきれなかった点が悔やまれる。
Student Innovation College 2014
109
tokinimo
ダンボール小 物
兵 庫 県 立 大 学 秋 山 秀 一ゼミ/ 川 又 毬 瑚 、中 島 聡 美 、矢 野 優 香
簡 単 、自由な組み合わせで部
屋をお洒落に演出する飾り棚
t o k i n i m o(トキニモ)は、部 屋の寂しい
壁 面をお洒 落に演 出する、段ボール素
材の飾り棚である。基 本セットは正 方 形
と長さの 違う長 方 形 の 計 3 つ 。色 はダ
ンボールの 温 かみを残した 茶 色 、使い
勝 手のいい黒 、白、お洒 落な赤 、青があ
る。素 材 の 特 徴を活かし、付 属 の 両 面
テープを使って簡 単に壁に貼りつけるこ
とができる。
レイアウトは自由自在 。形に
合わせて、本やC Dを飾ったり、
アクセサ
リーをお洒 落に保 管できたりする。
「どん
なt o k i n i m oあなたのそばに」。部 屋を
自分 好みに簡 単にアレンジできる飾り棚
である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
一 人 暮らしをしている大 学 生 のワン
最も考 慮した点は、壁に貼りつけても
3.販売促進
Promotion
まずは基 本セットを用いて、色の違い
ルームマンションを観 察したところ、 邪 魔にならず、かつ存 在 感のある商
や 組 み 合わせによって簡 単に壁 面
品にすることであった 。
そのため、複
のアレンジが 楽しめることをアピール
棚 の 上 などには 小 物を飾っている
が 、壁には 何も飾り付 けをしていな
数のサイズ・色のプロトタイプを作 成
する。次に、様々なテーマのレイアウト
い部 屋が多いことに注目した。
インタ
し、実 際に壁に飾り付けて比 較 検 討
例を提 案することで、利 用 者の好 奇
ビューの結 果 、壁をお 洒 落にアレン
した 。
また 、飾り棚 の 耐 荷 重 量を検
心をさらに掻き立てる。色 の 組 み 合
ジしたいけれど賃 貸なので壁に傷を
証 するため、
ワンルームマンションの
わせやバリエーションを増やしたいと
つけられないなどの悩みを抱えている
壁に一 定 期 間 貼り付け、本やアクセ
いうニーズに対し、別 売りで1つずつ
人が多いことがわかった。
サリーを飾り強 度を確 認した。
販 売することも可 能である。
指 導 教員
秋山秀一先生
からのコメント
110
Protot yping
Student Innovation College 2014
ちょっとした工 夫で部 屋を自分 好みの雰 囲 気に、
そんな思いをカタチにした女 性らしい商 品
である。お気に入りの写 真 、
アクセサリー、
CDなど. 普 段身に付けているモノを使って壁 面
を立 体 的に演 出できるところが面白い。パッケージの工 夫により、様々な展 開が期 待できる。
BRICK BLOCK
ダンボール小 物
法 政 大 学 杉 浦 未 樹ゼミ/ 佐 川 輝 、井 上 海 斗 、高 室 暁 、村 地 凌
遊び心をもって自分のスタイルに
合わせられる照明器具
自分の部 屋やスタイルに合わせて組 み
立てられる間 接 照 明です。私たちは、自
分でアレンジできるという点に重きを置
いてこの 商 品を開 発しました 。あえてダ
ンボールの 利 便 性を無 視し、ダンボー
ルの 形 状を活 かし、ダンボ ールで 長く
使ってもらえる商 品を考えました。
それが
このダンボールの波 状を活 用した間 接
照 明です。
ターゲットは一 人 暮らしであ
まりものが 置けない方です。
この商 品は
1 . 2 5 c m×1 5 c mに切ったダンボールを
7 枚 重ねたブロックを皆 様の好きな形に
組み立てていただけます。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
間 接 照 明を使ってリラックスできる人
わたしたちが一 番 大 事にしていたの
サイトにおいては、ページを見ていた
は7 7%にのぼる。
また 、7 4 . 8%の 人
は「 遊 び 心 」なので 、いかにこのブ
だいた 方に、
こういう組 み 合わせ 方
は間 接 照 明による眠りに満 足してい
ロックを使った組み合わせを提 案で
やアレンジがあるのかと思っていただ
る。法 政の大 学 生の男 女 5 0 名を対
きるかということにこだわった。
また、色
けることを心 がけ、メンバーでそれぞ
象に、
この商 品がほしいかというアン
を付けてみて、違ったアレンジの 方
れ自 分なりの 組 み 合 わせ 方を考え
ケートを実 施したところ、7 0%の人に
法はないかと試 行 錯 誤した。光をちょ
た。
また、実 際に商 品を使っている写
欲しいと答えていただき、ニーズの確
うどよく通す厚さを、
プロトタイプをつく
真を載 せて、
どんな空 間でもこの 商
認ができた。
る過 程でベストの厚さを見つけた。
品を使えば 、雰 囲 気のいい空 間にな
るということをアピールした。
指 導 教員
杉浦未樹先生
からのコメント
開 会 式で発 表した案を、自分たちが欲しいものかという観 点から練り直し一 転させた。
ダン
ボールの素 材 感を多 面 的に楽しむ、ユニークな提 案になった。
ランプ 機 能との結 合が難し
く、パッケージ、販 促など細かな点での詰めがもっと必 要であった。
Student Innovation College 2014
111
Okurage
ダンボール小 物
法 政 大 学 西 川 英 彦ゼミ/ 井 浦 諒 太 、川 瀬 友 梨 香 、山 根 啓 介
仕送りを送った後も収納ボックス
になる仕送りダンボール箱
O k u r a g eとは、一 人 暮らしの子 供を持
つ保 護 者 向けの仕 送り箱である。本 商
品は本 体 部と、本 体を保 護 するカバー
部の二つからなる。仕 送り箱として使 用
した後も、
カバー部をミシン目の通りに切
ることで 仕 切りになり、
それを本 体 部 の
切れ込みに差し込むことで収 納ボックス
としても使うことができる。本 棚 、ゴミ箱 、
C Dラックなど使 用 者のニーズに合わせ
て様々な使い方をすることができ、
100
サイズというコンパクトなサイズ設 定のた
め、手 軽に棚の上など、
デッドスペースの
収 納に使うことができる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
一 人 暮らしをする子 供を持つ保 護 者
ダンボール製の商 品なのでプロトタイ
CUUSOOサイトでは、
ターゲットの主
は、
その9割が子供に食料などの仕送
プは作りやすく何 個も作 成し、自分た
な年 齢 層である4 0 代の方に一 人 暮
りをしていることがわかった。
しかし、一
ちのこだわりを追 及していくことができ
らしの大 学 生の問 題に共 感していた
人 暮らしの実 情を観 察したところワン
た。
きれいでシンプル、
さらに頑 丈な
だけるような内 容になるよう心がけた。
ルームは狭く、仕 送りの際に梱 包 材と
設 計にすることでワンルーム内でも使
販売促進として、主婦層の方が頻繁
して送られてくるダンボールが無 駄な
用してもらいやすい形にした。
また、は
に見る「発言小町」にアフィリエイト広
スペースを取ってしまっている。
そこで
め込み式にし、
なるべく木 型やのり付
告を載せることや、実店舗では仕送り
ダンボールに収 納 機 能をつければこ
けの箇 所が少なくなるような形にこだ
の 食 料を調 達 する総 合 品 揃えスー
の問題を解決できるのではと考えた。
わった。
パーに商品を置くことを想定した。
指 導 教員
西川英彦先生
からのコメント
112
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
何 度も試 作 品をブラッシュアップし続けたことや、最 後までゴミを出さないことにこだわった
姿 勢は、
とても素 晴らしい。良品 計 画の方からも、好 評だった。
フラットパネル化やセット販 売
でコストを抑えるという助 言に対 応できれば 商 品 化できるものになるだろう。
組み合わせてつくる棚「MORE SCENE」
ダンボール小物
武 蔵 大 学 黒 岩 健 一 郎ゼミ/ 古 跡 美 佳 、田 中 裕 貴 、中 尾 恵 理
ダンボール板を
組み合わせて作る壁掛け棚
M O R E S C E N E の 特 徴 は ① 簡 単に
設 置できる② 形・色をアレンジができる
という二 点 ある。既 存 の 壁 掛 け 棚 は 、
一 度 買ってしまうと形を変えることがで
きないだけでなく、売られている製 品 の
中から選 ばなければならない。M O R E
S C E N Eを使えばダンボールの素 材なら
ではの余 白 感を利 用し、色 紙 やシール
などを貼ることで自分 好 みのアレンジが
できる。
また、簡 単に設 置ができるため、
机 周りやベッド周り、殺 風 景な壁のコー
ディネートなど利 用シーンに合わせて使
い分けられるのである。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
テーマがワンルームマンションで使え
何 通りもの 組 み 立て方 ができるよう
Sカレの製品ページでは、
シンプルな作
るダンボール小 物なので、実 際にワ
な形にすること、壁への取り付け方で
りにして写真を多く掲載することにより、
ンルームマンションに住む方 の 部 屋
は、女 性でも簡 単に取り付けられるよ
商品のポイントやメリットを閲覧者が一
に行き、観 察とデプスインタビューを
うにすること、賃 貸 物 件でも大きな穴
目見てわかるようにした。
また商品の特
行った 。
とにかく部 屋 が 狭いので 物
があく心 配をせずに使えるよう工 夫し
徴である、形・色をアレンジできる点をよ
であふれてしまうが、片づけるスペー
た。
また、企 業 様から試 作 品の段 階
り理 解してもらうために、様々なシーン
スがない、小 物 類はなくしてしまいが
でどれだけ精 巧に作れるかが大 切と
で異なる使い方を提案した。
ページ内
ち、
という不 満を抱えていた。
伺ったので、断 面や細 部まで丁 寧に
でもらったコメントを参考に、従来の試
作 成した。
作品を改善した物を作成した。
指 導 教員
黒岩健一郎先生
からのコメント
面 白い製 品になる可 能 性を秘めた製 品 案だっただけに、一 皮むけず残 念 。特に段ボール
のデザイン上のマイナス面をプラスに変える発 想を期 待していた。現 場でのターゲットの観
察やプロトタイピングをきちんと実 施し、ニーズをもう一 段 掘り下げてほしかった。
Student Innovation College 2014
113
1step
ダンボール小 物
山 口 大 学 藤 田 健ゼミ/ 柴 原 暢 希 、田 島 敬 子 、増 田 和 健
手軽に寄付して、
文房具のごちゃごちゃ解決!
!
1 s t e p (ワンステップ)は、自宅にある使わ
れていない文 房 具を発 展 途 上 国の子ど
もたちに寄 付 出 来る商 品である。
日本の
家では、使わない文 房 具が散 乱し不 便
になっている。一 方 、発 展 途 上 国では文
房 具を手に入れる事さえも困 難な状 態
である。
このギャップを埋める事が1 s t e p
の特 徴だ。実 際に、個 人が寄 付をしよう
とすると、手 間と金 銭 的負 担がかなり大
きくなる。
そこで、1 s t e pを使えば 気 軽に
リーズナブルな負 担 で 国 際 的 な 寄 付
活 動に参 加できる。
この商 品は、
「自宅
での文 房 具の問 題 」と「 寄 付 活 動の問
題 」の両 者を解 決 出 来る商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
Sカレの商 品 ページは、商 品の使い
友人にお願いして22件の部屋を観察
ダンボールと言う既 存の概 念を打ち
したところ、ペン立てや机の引き出しの
砕く事にとても苦 労した。輸 送などで
方・メリットなどを分かりやすく閲 覧 者
中に文房具が散乱していた事に気が
使われているダンボールは分 厚く何
に伝えるため説 明の順 番・写 真の見
付いた。
なぜ散乱しているのかについて
を作っても不 恰 好な物になってしま
えやすさを特に注 意して作 成した 。
話を聞いてみると「捨てられない」
と答
う。
そこで、厚 みが 2 m m の 物を使い
何 度も見 直し違 和 感があれば 修 正
えた人が多く、
なぜ捨てられないのかを
綺 麗に仕 上げた。
また「 送る」事をイ
した 。S N Sで 商 品 サイトへの 誘 導 、
考えた結果「もったいない」
「貰い物だ
メージさせるため手 紙のアイコンを模
直 接 消 費 者に商 品の魅力を伝えて
から」
と言う答えに辿り着き気持ちよく処
したデザインにした。
支 持 者を集めた。
分出来る様にする必要があると感じた。
指 導 教員
藤田 健先生
からのコメント
114
Student Innovation College 2014
超・個 性 的なメンバーが集まったこのチーム。当 初はチームを動かす方 法さえも見えなかっ
た。
それでも、少しずつ協 力 体 制をつくり、潜 在 能 力を見つけて活 用し、お互いのシナジー
を生み出しつつ、見 事なソーシャル・グッズを作り上げてくれた。
Elephot
∼女子大生の学生生活の思い出を彩る∼
ダンボール小物
和 歌 山 大 学 柳 到 亨ゼミ/ 貴 志 祥 子 、木 村 衣 里 、堀 泰 嘉
写 真 写りがよく、可 愛い写 真も
撮れるスマホスタンド
E l e p h o tとは、
よく写 真を撮る女 子 大 学
生のためのアレンジ可 能なスマホスタン
ドである。
この商 品は、本 体とフレームに
分けて使うことが出 来 、本 体のみでは女
子 大 学 生が集 合 写 真を撮る時に抱えて
いる、
「 顔が大きく写ってしまう」や「みん
なが上 手く写らない」といった問 題を解
決する。
さらに、付 属のフレームをペンや
マスキングテープで自由にアレンジするこ
とで自分だけのオリジナル写 真を撮るこ
とが出 来る。ダンボールの素 材のよさで
ある、
「 使 用 者がちょっといじれる余 白 」
を最 大 限に生かした商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ターゲットが 女 子 大 学 生 のため 全
近 年 、S N Sの普 及により大 学 生が友
特にデザイン面と機能面、強度面の3
達や恋人と撮った写真を投稿する機
点に力を注いだ。
デザイン面では、女子
体 的にサイトのレイアウトを可 愛らし
会が非 常に増えている。
そこで私たち
大学生に評価してもらえるような形にす
いデ ザインに心 がけた 。投 票 では 、
はスマートフォンで撮 影された写 真に
ること。機能面では、写真を撮る際の問
アンケート結 果 から女 子 大 学 生 が
着目し、
その中でもよく写真を撮影・投
題を解決できるような形にすること。強度
情 報 収 集 の 方 法として、T w i t t e r
稿する女 子 大 学 生をターゲットとして
面では、耐久性やコスト面から一枚構
やF a c e b o o kなどのS N Sと口コミを
インタビュー調 査を行った。すると、内
造にすること。
3点を全て実現させること
利 用していることがわかった 。
そこで
側カメラで撮 影する際 、
「ある特 有の
は困難を極めたが、
プロトタイプ作成を
S N Sに商 品 紹 介や投 票の方 法につ
問題」が生じることが分かった。
何度も繰り返すことで完成させた。
いて投 稿し、拡 散に力を入れた。
指 導 教員
柳到 亨先生
からのコメント
ダンボールを素 材に、
メーカー側の想い( 余 白の活 用 )
と消 費 者 側のニーズ( 思い出を綺
麗に残す)の両 面に真 剣に向き合いながら開 発された商 品である。特に、今 頃の大 学 生の
ニーズを見 極めたセンス抜 群のコンセプトで、誠 実な3 人が根 気 強く仕 上げた商 品である。
Student Innovation College 2014
115
116
Student Innovation College 2014
ビニール素材の小物
株式会社岡村
一 般の人々が毎日使える「 思いやりがある製 品 」を、
どんな物にでも
姿を変える「ビニール素 材 」を用いて、
日常 生 活の助けになるような
小 物を提 案しています。
商 品 化は、半 世 紀にわたり「お客 様・使う方の立 場に立った ものづ
くり」をモットーとしてビニール加 工の技 術・ノウハウを提 供する「 岡
村 」がサポート。
118
つるぽち
119
秘 伝∼傘の巻∼
120
てがるーびん
121
spaclu
122
楽ちょんマット
123
adustn
124
4 次 元ポケット∼これで失くさなくてO K!∼
125
「 C O - I N T O(コイント)」
126
Hang Clothes
127
T a s c h e(タッシェ)
128
スマートポーチ☆ 略してスマポ
Student Innovation College 2014
117
つるぽち
ビニール素 材の小 物
武 蔵 大 学 黒 岩 健 一 郎ゼミ/ 泉 知 里 、岩 崎あゆみ、大 谷 幸 輝
浴室での悩みをなくした
全く新しい旅行用お風呂ポーチ
つるぽちは、
キレイでいたいけど面 倒なこ
とはしたくないという女 性の願いを叶える
旅 行 用お風 呂ポーチである。既 存のお
風 呂ポーチとは違った 4 つの 特 徴 があ
る。①自立し開いて使うことができるので
中 身が 取り出しやすい。②ボトルなどを
置く場 所が少ないホテルの部 屋のお風
呂でもシャワーフックにかけて使 用できる
ので置く場 所に困らない。③ポーチの中
に水が溜まっても下 部に穴が開いている
のでポーチを振ることで簡 単に排 水でき
る。④ボトルなどを一 つ 一 つ 取り出して
拭かずに、ハンガーやタオル掛けに掛け
て乾かすことができる。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
旅行に行った際、
男性と違い女性はお
試 作 品は、
まず紙で行い縫い合わせ
製品ページは、
ニーズが文字だとわか
風呂に持っていくアメニティ用品に関す
を考 慮しながら何 度もサイズを図っ
りにくい、使い方のイメージが浮かび
る悩みを抱えていることに気づいた。女
た。次に、厚さの異なる2 種 類の透 明
にくいという意 見が出たので、ニーズ
性を対象にインタビュー調査やアンケー
な塩 化ビニールで作 成し、耐 久テス
と使い方の動画を掲載することでそれ
ト調査、
ホテルや銭湯、
スパなどで観察
トを実 施 。最 後にラミネート加 工され
ぞれの内 容が伝わるようにした。
また、
を行ったところ、
「ポーチが濡れるのが
た布で、
ファスナー 、ボタン、メッシュ
ページの色みに関して、女 性の悩み
嫌」
「中身を取り出して一つ一つ拭く
の縫い合わせを行った。見た目を綺
の部 分は暗い色 、
それ以 外の部 分を
のが面倒くさい」
「ポーチを置くスペー
麗にするため、裏 地を付け縫い目を
明るい色で作 成することで悩んでいる
スがない」
という悩みを発見した。
目立たないように制 作した。
ことを視覚的に認識できるようにした。
指 導 教員
黒岩健一郎先生
からのコメント
118
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
9月に、最 初 の 製 品 案 が 製 造できないことがわかり、遅い段 階での 再スタートだったが 、
チームワークよくモチベーションを維 持し、
テーマ優 勝まで巻き返したのは見 事 。動 画やプ
レゼン手 法にも工 夫が施され、伝える能力も優れていた。
秘 伝 ∼ 傘の巻 ∼
ビニール素 材の小 物
大 阪 市 立 大 学 小 林 哲ゼミ/ 小 林 映 里 、澤 口 勇 真 、森 藤 恵 吾
雨の日をちょっと楽しく、快適に。
この商 品は、折り畳み傘を簡 単に収 納
することのできるシートである。縦 4 0 c m 、
横 7 0 c mの大きさで、片方の端には長い
紐がついている構 造である。使い方は、
折り畳み傘を閉じただけの状 態で、
この
シートにのせてくるくると巻いていき、紐で
縛って、傘 の 先 端 側 のシートの 端につ
いている留め具を使って折り返して留め
るだけである。巻くという形であることで、
持っているどんな形・大きさの 折り畳 み
傘にも対 応でき、広げると大きな一 枚の
シートであることで 、雨 の日に手 荷 物 や
手 持ちの紙 袋に被せたりと、用途を工 夫
しやすくなっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
Sカレの製 品 ページには、閲 覧 者に
私 たちは、
ビニール素 材を使うには
この商 品は、折りたたみ傘の全 体を
その 防 水 性を活かしたいと考え、生
ビニール素 材で巻く、
というシンプル
分かりやすいよう、画 像やグラフをな
活において水をともなうシーンである
な使 用 方 法でシンプルな構 造であ
るべく使い、文 字も大きく文 字 数も最
雨の日に役 立つ商 品を作ろうと考え
る。
シンプル構 造だからこそ、様々な
小 限に抑え、最 後まで読んでいただ
た。学 生 6 0 人にアンケートを行ったと
種 類の折りたたみ傘に対 応するよう
けるように工 夫した。
また、使い方の
ころ、折り畳み傘を所 有し実 際に使
に大きさや 紐 の 位 置 、傘 の 先 端 の
説 明の部 分では、特に分かりにくい
用している人が多いにも関わらず、収
留め具の位 置などに特に配 慮し、試
だろうと考え、使い方 のステップごと
納しにくく、
さらにその際 手が濡れてし
作 品を制 作した。
に写 真を貼り付け伝わりやすくした。
まうという悩みを発 見した。
指 導 教員
小林 哲先生
からのコメント
折りたたみ傘の使 用 頻 度の高さ、
また、
それを使 用した際の収 納の難しさに注目したのは
興 味 深い。ただ、商 品( 一 枚の大きな布で、傘をくるくる巻いて収 納する方 法 )がどのように
顧 客の悩みを解 決するのか分かりにくく、
それを伝える努力が必 要だったと思う。
Student Innovation College 2014
119
てがるーびん
ビニール素 材の小 物
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 伊 藤 愛 理 、岡 田みなみ、坂 井 礼 実 、清 水 彩 加
心に残る商品
∼ワンランク上の贈り物∼
「てがるーびん」は、大 切な人への贈り
物をワンランクアップさせることができる
花 瓶である。
もっと手 軽にお花のプレゼ
ントをしたい。お花のイメージにあった花
瓶に飾りたい。
しかし、従 来の花 瓶は重
く、割れる心 配があり、収 納 場 所に困る
といった不 便があった。今までお花を飾
ることへの手 間を感じたことはないだろう
か。
「てがるーびん」はそんな悩 みを解
消するため、割れない、場 所をとらない、
安 価といったビニール素 材の特 徴を活
かしたビニール花 瓶である。花 瓶にメッ
セージを添えて、大 切な人へ贈ってみて
はいかがだろうか。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
「心に残る商品」をテーマとし、特別な
①丈夫でバランスのとれるものにする②ビ
商 品に興 味を持ってもらうため 、
ビ
日の贈り物にはどのようなものに需 要
ニール特有のチープさをカバーするこの
ニール素 材の強みを分かりやすく紹
があるのかを調 査し、生 花の需 要を
二点に特化した。
介した 。
また 花 瓶で困ったことなど、
発 見することができた。生 花を生かす
ビニールの強みである耐水性、軽さ、安
不 便さを共 感してもらうことも販 売 促
商 品として花 瓶に注目することとなっ
さを最大限に生かせる商品となるよう形
進に繋がると考え、C U U S O Oサイト
た。花 瓶についての詳しいアンケート
状を何度も変え制作した。
また、
私たちの
で掲 載をした。
その他 、商 品イメージ
の結 果 、花 瓶の納 場 所に困っている
テーマである"心に残る商品"となるように
を具 体 的に持ってもらえるよう、使 用
人やガラス製の花瓶に危険性を感じ
メッセージ記入部分を目立たせ、
かつお
シーンを再 現したV T Rを作 成した。
ている人が多くいることがわかった。
洒落さを損なわないデザインを心掛けた。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
120
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
なかなか可 愛い花 瓶をビニールでつくり、実 用 的でもあり、割といいなと思った。
プロモーショ
ンビデオもよかったが、残 念だった。
もっと実 用 度を上げて、身の回りに役 立つ工 夫がもう少
し必 要だったようだ。
spaclu
ビニール素 材の小 物
関 西 大 学 岸 谷 和 広ゼミ/ 伊 東 杏 菜 、柏 木 美 咲 、森 茉 衣 子
旅先での入浴を
より快適なものに
s p a c l uは、旅 行 時の入 浴の際に使 用
するタオルや衣 類などをまとめて収 納す
るカバンである。形 状は旅 行カバンに入
れてもかさばらないように丸 みをおびて
おり、外 側にスマートフォンや 携 帯 電 話
を入れるポケットが 付いている。キャリー
ケースのように開 閉 可 能で、物の出し入
れがしやすくなっている。
カバー付きの収
納スペースが二つあるため、濡れたもの
と乾いたものをわけて収 納 することがで
きる。
ビニール素 材のため、防 水 効 果が
高く、水 洗いすることも可 能で、衛 生 的に
も安 心して利 用することができる商 品と
なっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ビニール素 材 の 一 番 の 強 みである
私たちは、試 作 品の作 成にあたって
顧 客に、
より商 品のイメージをしてもら
防 水 性に注目し、商 品 開 発を開 始し
s p a c l u の 構 造 や 、中に入れたもの
いやすいように、試作品の写真だけで
た。自分たちの経 験から旅 行 時の入
が 一目でわかるように透 明なビニー
なくイラストも用いて商 品 概 要の説 明
浴の際に悩みを抱える人が多いので
また、S N SにサイトU R Lを
ル素 材を用いて試 作 品を作 成した。 を行った。
はないかと推 測した。
そこで自分たち
また 、何 度も試 作 品を作り直し、試
掲載することで認知を広げた。
さらに、
の 推 測を裏 付けるためにアンケート
行 錯 誤を重ねることでよりコンパクト
チラシを作成し、
自ら配布することで身
調 査を行い、
そのアンケート調 査を基
で使い勝 手の良い、機 能 的な製 品
近な人に確 実に商 品を認 知してもら
に、旅 行 時の入 浴の際の数々の悩
を作 成することに努めた。
いつつ、
その場で商品に関するアドバ
みを解 決する商 品を考えた。
指 導 教員
岸谷和広先生
からのコメント
イスをもらい、質の向上に努めた。
温 泉やスパにいくとき、着 替えやタオルを入れる袋は、
その辺のショップ 袋で代 用してしまう。
結果、
しわになるし、濡れてないものまで濡れてしまう。
なんとなく不 便だけど、不 満が出にくい
ニーズを掘り起こした商 品 提 案と言える。
Student Innovation College 2014
121
楽ちょんマット
ビニール素 材の小 物
関 西 学 院 大 学 石 淵 順 也ゼミ/ 矢 野 和 也 、西 山 智 映 、村 田 茉 奈 美
ママと子供をちょこっと楽にする
ランチョンマット
楽ちょんマットは、
ランチョンマットとお 弁
当 袋の2つの要 素を取り入れた商 品で
ある。現 在 多く使われている布 製のラン
チョンマットの、
ソースなどの臭いや汚れ
が 染 み 付く、アイロンがけが 面 倒といっ
た問 題 点を、
ビニール素 材の強みであ
る柔らかさと耐 水 性を活 かして解 決 す
る。操 作は乗 せる、絞る、開くの3つのみ
で子 供でも扱いやすいデザイン。汚れは
ウェットティッシュなどで拭き取ることがで
きお手 入れも簡 単である。使 用シーンに
よって給 食セット、お弁 当 袋として使うこ
とができ、親 子の毎日をちょこっと楽にす
る商 品となっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
Sカレの製 作 ページにて、ターゲット
幼 稚 園 児 や 小 学 生 の 子 供を持 つ
最 終デザインに到 達するまでに形 、サ
主 婦の方が毎日家 事などをこなす中
イズなどを変えてさまざまなプロトタイ
層の抱える現 状の問 題を分かりやす
で小さな負 担となっていることを解 決
プを作 成した。子 供にも使いやすいよ
く伝える4コマ漫 画や実 際にプロトタ
イプを用いた使 用 手 順 の 画 像を載
できないか 考えF G Iやデプス・インタ
うにできるだけシンプルな構 造を目指
ビューを用いた 調 査を行った 。
その
し、
ターゲットである幼 稚 園 児から小
せることで、閲 覧 者が使用した時のイ
中で浮かび上がってきた、
シミ抜きや
学 生によく使われているサイズのお
メージをしやすいよう工 夫した。
また、
アイロン掛けといった作 業による負 担
弁当に適した大きさに対 応できるよう
F a c e b o o kやT w i t t e rなどのS N S
の軽 減に着目し、
それらの問 題を解
検 討した。
を活 用して情 報を拡 散し、投 票を呼
決するため製 品 開 発を開 始した。
指 導 教員
石淵順也先生
からのコメント
122
Protot yping
Student Innovation College 2014
びかけた。
ターゲットや 既 存 製 品に対 する優 位 性が 明 確で、試 作 品の完 成 度も高く、素 晴らしかっ
た。H Pも使 用シーンが 分かるよう丁 寧に作りこまれており、プレゼンもよく練 習していて、全
体の完 成 度がとても高かった。全てをやり遂げたこの経 験をぜひ今 後 活かして
adustn
ビニール素 材の小 物
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 松 本 和 樹 、工 藤 亮 、大 澤 真 理 奈
あなたの身の回りを綺麗に
a d u s t nは講 義 中にでたちょっとしたゴミ
などを捨てることができる携 帯 式エチケッ
トケースだ 。
ちょっとしたゴミを簡 単に収
納することができる製 品である。2 色のカ
ラーバリエーションを用 意しニーズに対
応できる。二 重 構 造のため、
ゴミがでるこ
とはない。片 手 サイズでコンパクトだが 、
多くの量のごみを収 納することができる。
また 手を汚 すことなく中 身を簡 単にゴミ
箱に捨てることができ、
ビニールなので水
洗いが可 能だ。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
最 初は大 学 生 が 何に困っているの
まずデ ザインの考 案にあたり女 子 大
女 子 大 生 がターゲットということで
かについてアンケートをとり、多くの学
学 生 1 0 0 人にアンケートをとったとこ
S N Sでのクチコミが 期 待できる。何
生が授 業中にでたゴミの処 理に困っ
ろ、
「シンプル 」
「 大 人 びている」と
人 か の 女 子 大 生 に 無 料 で 商 品を
ていると回 答し、
その多くが女 性だっ
いったデ ザインが 好きだということが
配り、T w i t t e rやF a c e b o o kなどで
たので、女 性をターゲットとした。
その
わかった。
また「 小さい」
「 薄い」とあ
感 想を投 稿してもらおうと思う。
また
問 題を解 決できる商 品 開 発を開 始
りがたいが 、中に物が 少 量しか 入ら
T w i t t e rで商 品 のアカウントをつく
した。更に女 性にアンケートをとること
ないのも困るという意 見を参 考に商
り、女 子 大 生をフォローして認 知 度
で需 要 見 込みをたてた。
品 開 発をした。
を高めていこうと思う。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
携 帯 用エチケットチームは、授 業 中のごみ処 理 等 、かなりのニッチを狙った大 胆すぎる発
想で企 業の経 営 者をとり囲み、質 問 攻めにするほど、積 極 的であった。大きさと薄さも手 頃
であり、実 現 性という意 味では評 価の高いものとして仕 上がっている。精良。
Student Innovation College 2014
123
4 次 元ポケット
∼これで失くさなくてO K!∼
ビニール素 材の小 物
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 原 優 衣 、京 谷 美 佳 、島 田 靖 子 、金 田 清 美
プリント整理に
4つのポケットファイル
4 次 元ポケット∼これで失くさなくてO K!
∼は、
よく使うA 4 、B 5 、A 5 、
メモ程 度の
大きさのプリントを4つの異なる大きさの
ポケットに別々に収 納できるファイルであ
る。
また、裏 側は硬 化ビニールを使うこと
で立ったままでも書いたりメモすることが
できるようにした。表 裏を効 率よく使い、
ま
た今までにない4つのポケットをもつファイ
ルは様々なシーンで様々な人に使用して
もらうことをターゲットとしたビニール素 材
による小 物である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
プリントやファイルを使 用するのはや
デプスインタビューを用いて同 志 社
最初はビニールの良さに着目しすぎてア
大 学 の 学 生 1 0 0 人に普 段 の 鞄 の
イデアが浮かばなかったが、実際に学
はり私たち学 生が多いのではないか
中の 持ち物を見 せてもらい、不 便な
生の困っていることを聞き出すことでこの
と考え、
その 学 生に広く知ってもらう
ところや困っている点についてインタ
商品の開発に結びついた。
また、最初
こと、
またそこから話 題 性を作り情 報
ビューを行った。私たちが 特に注目
の段階ではファイルによる収納だけを考
をより多くのひとに発 信していくことが
したのは、
ファイルの中がごちゃごちゃ
えていたが、再度インタビューを行った
販 売 促 進につながると考えたため、
してわかりにくいということだった。
そこ
ところ、立ったところでメモできるようなア
T w i t t e rやF a c e b o o kなどのS N S
で、
ファイルに4つのポケットをつけるこ
イテムが付随していればなお良いという
による販 売 促 進が最も有 効であると
とで解 決しようと考えた。
意見を受けこの試作品に至った。
考えた。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
124
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
この商 品は様々な場 面で表 裏 使えるという、あらゆるアイデアが 盛り込まれた面 白い商 品
だ 。配 布されたプリントを1 つの小 物で整 理でき、
また、就 職 活 動でも使いやすいと考えら
れ、学 生にとって嬉しい商 品だろう。
「 C O - I N T O(コイント)」
ビニール素 材の小 物
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 椎 根 一 樹 、鶴 間 皐月、才 野 由 佳 子 、小 木 谷 優
コインをひと目で発見
コイントは、
レジで精 算する際に目当ての
小 銭が 見 つからないという不 便を解 消
するために小 銭 入れ 内 部に3つの収 納
スペースを作り出す商 品だ。小 銭を2 種
類 ずつ 分 類して収 納 することで小 銭を
見つけやすく、取り出しやすくする。透 明
なビニール素 材を使 用しているので 財
布の型 崩れや小 銭 入れ 内 部の外 見を
損なう恐れもない。
カラーバリエーション
を6 種 類用意することで自分 好みに内 部
を彩りたいという方にも使用していただけ
る。毎日使う財 布をより便 利にし、会 計を
スムーズにする商 品となっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
普段の生活で使える小物というテーマ
テーマがビニール素 材の小 物という
C U U S O Oサイト内のプロジェクト紹
から財布を連想し、
それに関連する商品
こともあり、材 料は安 価に仕 入れるこ
介ページでは、使 用シーンや商 品の
を考案する手がかりとして獨協大学の
とができた。
しかし、専 用の接 着 剤な
特 徴を表 す画 像を多く使 用し、
どう
女子学生200人を対象に財布に関す
どの入 手は難しかったため、接 着を
いった 商 品であるかを視 覚 的に理
るアンケート調査を実施した。調査の結
行わずに組み立てる方 法を模 索する
解してもらえるような構 成を目指した。
果から、会計に際の不便を感じる人が
ことにした。
また、財 布の小 銭 入れ部
また、S N S サイトや知 人への口 頭で
いること、
また、対象者の長財布の使用
分のサイズを研 究し、
より多くの財 布
の呼びかけを行い、
より多くの人にプ
率が圧倒的に高いことが判明した。
これ
で使用できる寸 法を調 査した。
ロジェクト内 容を知ってもらえるように
らを踏まえた商品開発を行うことにした。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
工 夫した。
アイデアが 面 白く、ゼミで発 表 練 習するたびに内 容が良くなっていった姿が 印 象 的であっ
た。最 終 発 表もはじまる前はみんな自信がなさそうにしていたが、非 常に良い発 表であった。
今 後は、今 以 上にみんなが自分自身に自信をもって、社 会で活 躍することを期 待している。
Student Innovation College 2014
125
Hang Clothes
ビニール素 材の小 物
南 山 大 学 川 北 眞 紀 子ゼミ/ 佐 野 水 紀 、相 川 紗 名 美 、丹 羽 輝 、野 村 礼 弘
シュッと入れて、
パッと見える
H a n g C l o t h e sは私 服を入れる商 品で
ある。洗った服と着ていた服を分けたい
人が多かったため考 案した。
そのため、
私 服をよく着る大 学 生をターゲットにし
た。ポイントは4つある。一つめは、
ドアや
壁、
タンスなど様々な場 所で使 用するこ
とができる点である。二 つめは、観 察 法
やアンケートの結 果に基づいて、使い勝
手の良い収 納 量を設 定したことである。
三つめは、
ビニールの「 透 明 」を活かし、
中の服が一目で分かることである。四つ
めは、ポケットをU 字 型にしたことで 、服
が入れやすい、
という点である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
Promotion
まず、1 5 人の大 学 生に部 屋の写 真
初めのプロトタイプでは、大きなポケッ
C U U S O O のサイトにおいて、自 分
を撮ってきてもらい 、観 察 法を行っ
トを3つと、ベルトを2 本にしたが、
その
たちが 作った 商 品 がどのようなもの
であるか 分 かるようにまず 初 めに写
た 。すると、仕 舞 われ ずに 散らかっ
形だと、服にシワが 寄ったり、ズボン
ている服はズボンやカーディガンなど
が重なったりと、見た目が悪くなった。 真を添 付した 。そして 、この H a n g
「 一 度 着ただけでは洗わない服 」だ
そこで、ポケットを6 つにし、服は丸め
C l o t h e sがどのような時にどのような
ということがわかった。
そこで、大 学 生
て入れることにした。
さらに、服が入れ
シチュエーションで 使うかを説 明し
5 0 人にアンケートを行い、
それらの服
さらに、H a n g C l o t h e sのメリット
やすいように、ポケットはU 字 型にし、 た。
を普 段どれくらい使 用しているのかを
マチをつけた。
指 導 教員
川北眞紀子先生
からのコメント
Student Innovation College 2014
を分かりやすく、大きく分けて4つのポ
イントで表した。
調 査した。
126
3.販売促進
大 学で試 作 品を何 度も作り直していた。部 屋の扉のサイズ、
タンスの幅 、洗わずに置いてお
きたい服の数など、様々な点を調 査し、徐々に改 良していた。動 画を撮 影して、編 集すると
ころまでこぎつけた。
プレゼンの練 習も、楽しくしていた。
T a s c h e(タッシェ)
ビニール素 材の小 物
明 治 大 学 竹 村 正 明ゼミ/ 堀 井 拓 洋 、石 神 大 雅
持ち運べるゴミ箱
T a s c h eは、
カバンに入れて街 中のどこ
でもゴミを捨てられるゴミ箱 だ 。外 出 中
にふとでたガムやティッシュのゴミ。
それら
の捨て場を常に確 保することをT a s c h e
は 約 束 する。ゴミがカバンやポケットに
溜まっているの はスマ ートで はない 。
T a s c h eでカバンの中をキレイにすること
でスマートに。商 品の見た目もファッショ
ン性を出してスマートに。片手で捨てられ
るこの動きもスマート。環 境のことを考え
るあなた自身がスマート。
そう、T a s c h e
でスマートを極めることができるのだ。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
質 問 調 査をすると9 0%以 上の人が
プロトタイプを私 達は5 つ作 成した。 C U U S O O サイトでは商 品の持つス
カバンやポケットにゴミを入れてしまっ
その 過 程でサイズ 、デ ザインの 工 夫
マートという要素を引き出すために、
フ
ているという実 態があった。
さらにター
に最も力を入れた。横 長なのか 、縦
ラットデ ザインのページにした。
また、
ゲットの 調 査をすすめると、お 金を
長なのか 。柄アリかナシか 。
どのボタ
商品を実際に売る場所は駅の中のコ
払ってでもこのスマートを手に入れた
ンが 耐 久 性と操 作 性に優 れている
ンビニを想 定している。
なぜなら調 査
いと考える人はビジネスパーソンが多
のか 。実 際に使ってみてどんな販 促
の結果、駅がゴミ箱が少なく、最もゴミ
いということが質 問 調 査によりわかっ
方 法が有 効なのかと、様々な角度か
の捨て場に困る場所であるとわかった
た。逆に学 生はお金を払ってでも欲
ら実 際に使う場 面を想 定した 商 品
からだ。
そのままではゴミ箱とわからな
しい人は少ないという結 果であった。
作りを心 掛けた。
いので、パッケージングを考えている。
指 導 教員
竹村正明先生
からのコメント
現 代 的な課 題にマッチした素 晴らしい商 品である。問 題 意 識もいい、解 決 策もいい。
ともすれ
ば 安っぽく見えてしまう素 材をデザインとパーツの工 夫で高 級に仕 上げた腕 前も玄 人はだし
である。
ここでは商 品 化はできなかったが、
10年 以 内に、誰かがそれを必 要とするだろう。
Student Innovation College 2014
127
スマートポーチ☆ 略してスマポ
ビニール素 材の小 物
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 幸 野みゆき、程 柏 誠 、廣 瀬 由 貴 、山 﨑 遥 加
アウトドア派の女性が
持ち歩くポーチ
スマートポーチ(スマポ)
とは、海やプー
ルなどの水 辺でも貴 重 品を持ち歩いても
らうためのものである。塩 化ビニール素
材を使 用しているため防 水・防 汚であ
る。
また、
スマポに入れたままでもスマート
フォンを操 作することもできる。形は2 0 代
の女 性が多く持ち歩いているショルダー
バッグである。
そのため 、従 来 の 物より
持ち歩きしやすくなっている。
また、海 や
プール以 外にスキーや登 山 、B B Qなど
にも利 用する事ができ、マルチに活 用で
きるものである。
アウトドア派の女 性 向け
の商 品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
海やプールでの貴 重 品の管 理が厳
この商 品は2 0 代の女 性がターゲット
海やプールで使えるため、夏 間 際に
かになっている。8月に須 磨 海 岸( 兵
である。
そのため、女 性が持ち歩きた
なると設 置される特 設 水 着 売り場で
庫県神戸市)へ探索的調査を行った
いと思うデザインを検 討した。
スマート
販 売する事ができる。
また、
それ以 外
際、浜辺にあるレジャーシートの1/3は
フォンだけでなく、財 布も持ち歩けるよ
にもスキーや登 山などで使 用する事
荷物だけが置いたままであった。大勢
うに、少し大きめであるが 大きすぎな
ができるため、
アウトドア用 品 店 全 般
の人が海にいるため、防犯意識が低く
い大きさである。海やプールだけでな
で販 売 する事ができる。防 水・防 汚
なっていたためである。
しかし、実際に
く、
アウトドア全 般に活 躍できるもので
であることを宣 伝し、
アウトドア用 品の
は浜辺での盗難は起こっており、解決
あるようにオールシーズン使えるデ ザ
カバンとしても販 売する事ができる。
しなければならない問題である。
インである。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
128
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
探 索 的 調 査からプロトタイピング、
ウェブアンケートによる検 証 的 調 査 、
という商 品 企 画の典
型 的な手 順をきちんと踏んだこのチームの取り組みは評 価したい。途 中でコンセプトがぶれ
そうなタイミングもあったが、最 終 的にはよくまとまった企 画になったと感じる。
枡技術商品
有限会社大橋量器
枡は本 来 、計 量に使 用されるものです。
しかし、防 水 性や金 具を使
用しない製 法など、高 度な伝 統 技 術を再 構 築すれば 、新しい価 値を
提 案することができます。
商 品 化は、岐 阜 県 大 垣 市で枡の製 造から販 売までを手がける枡 専
門メーカー「 大 橋 量 器 」がサポート。
130
組み立てマス。
131
M A S Q U I T O C O I L (マスキートコイル)
132
Clink
133
おいときマス
134
ますぽけっと
135
Master
136
★Ma.style☆
137
愛 情 益々、ハート枡
138
ポティます
139
マスペンサー
140
マース
Student Innovation College 2014
129
組み立てマス。
枡技術商品
日本 大 学 横 山 斉 理ゼミ/ 馬 場 大 知 、町 田 有 花 、中 島 琴 音
カスタマイズできるオブジェのよう
なアクセサリースタンド
組 み 立てマス。は 、枡 の 組 み 技 術であ
る、あられ 組を最 大 限に活 かしたオブ
ジェのようなアクセサリースタンドである。
異なる種 類の7つの駒を自由に組み立
てることによって、腕 時 計も含めた様々な
種 類のアクセサリーに柔 軟に対 応するこ
とができる。商 品 内 容 は 、
7つの 駒と接
着 用ののり、組み立て説 明 書である。
ア
クセサリーと柔らかな素 材の檜との相 性
の良さや、枡が古くから人々の大 切なも
のの側に寄り添う存 在であった要 素を
取り入れ、時を越えて、今あなたが大 切
にしているアクセサリーに寄り添うことの
できる商 品である。 1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
アンケートを実 施したところ、
アクセサ
プロトタイプは、初 期 段 階では段ボー
C U U S O Oサイトでは、多くの人に閲
リーの 保 管 場 所がある人が 多い一
ルや、発砲スチロールを用いていた。
し
覧してもらうために商品にまつわるタグ
方で、家の中でアクセサリーを無くした
かし、
より実物に近い素材の方が商品
付けに力を入れた。
その結果、実際に
ことがある人が8割もいることや、
アクセ
に対して気付く点が多く、木製のプロト
サイトのユーザーの方からのコメントを
サリー同士の絡まりなどで困っている、 タイプを制 作してからの方が多くの改
頂くことができ、
さらなる商 品の改良に
という結 果を得ることができた。
この結
良を重ねることができた。早期からのプ
活かすことができた。
また、商品につい
果より、
それらの原因が部屋の綺麗さ
ロトタイプ制作が、商品を具体的に考
て文 章だけでなく、画 像や、動 画も取
だけではなく、
アクセサリーを管理する
えていく上での重 要なポイントであるこ
り入れることでターゲット以外の人でも
グッズにあるのではないかと考えた。
とを身をもって感じることが出来た。
商品についての理解を得やすくした。
指 導 教員
横山斉理先生
からのコメント
130
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
テーマ優 勝おめでとう。
こちらの頭の固さを実 感させてくれるようなアイデア。枡の特 徴の一 部
に特 化するという方 針を立てて取り組んだことで発 想の幅が広がった。
コンセプトが早めに定
まったため細 部に至るまで周 到な準 備ができた。商 品 化された暁には購 入しようと思う。
M A S Q U I T O C O I L (マスキートコイル)
枡技術商品
学 習 院 大 学 上 田 隆 穂ゼミ/ 野 口 真 由 、長 谷 川 礼 、吉 野 光 葉 、竹 川 聡 人
枡技術を用いた
蚊取り線香置き
枡で作った、玉 手 箱デザインの蚊 取り線
香置き「MASQUITO COIL」。蚊取り
線 香は日本 生まれだが、
インドネシアなど
東 南アジアをはじめ、
ノルウェーやパラグ
アイなど、世界各地でその国独自のブラン
ドが存 在するほどのグローバルなアイテム
として認 知されている。原 始 的であり、確
かな効 果が再 評 価されているこの技 術
が、将 来も多くの需 要をもたらすと期 待で
きる。私たちは、
日本で生まれたこの魅力
的な蚊 取り技 術を、
日本の温もり溢れる
枡により、
さらに日本の和を感じられるよう
に、
という願いを込めて開発した。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
C U U S O Oで使 用している写 真は、
枡 技 術を世 界に広 めるために、外
プロトタイプを作成するうえで一番気を
国 のニーズを探るのは非 常に困 難
つけたことが、枡が燃えないかということ
浦 島 太 郎の世 界 観をイメージしやす
を極めたが 、外 国で使われている日
だ。枡の木製という性質上、蚊取り線
いように、古い建 物などを背 景にして
撮 影し、消 費 者 の 購 買 意 欲を掻き
本 の 製 品 の 補 完 財を提 案 すること
香が着火する恐れは非常に大きく、安
で需 要があるのではないかと判 断し
全 面の確 保を検 証するために、実 際
立てる工 夫をした。
また、蚊 取り線 香
た。
そこで私たちは海 外で人 気の高
に何度も長時間火をつけ観察した。結
から立ち上る煙が 、写 真にうまく写ら
い蚊 取り線 香に注目し、
この補 完 財
果安全を確保するためには、火種が枡
なかったため、画 像を加 工することに
である蚊 取り線 香 置きを提 案するに
に直 接 触れないようにするため、最 初
よって実 際の使用感を再 現した。
至った。
に考えていたサイズよりも大きくした。
指 導 教員
上田隆穂先生
からのコメント
ここのチームは当 初の枡の組み合わせのアイディアのほうが良かったかもしれない。制 作に
おける制 約の多さが難しかったようだが、
もう少し実 用 性の側 面をあげて提 案に結びつけ
たほうが良かっただろう。
Student Innovation College 2014
131
Clink
枡技術商品
関 西 大 学 岸 谷 和 広ゼミ/ 佐 野 裕 次 郎 、関 根 侑 平 、皆 川 沙 貴
自宅での仕事効率UPに
マストな商品
C l i n kは、自宅でパソコン作 業をする人
をターゲットにしたコンセントボックスと
ブックスタンドが 一 体 化された 商 品 で
ある。
コンセントボックスを収 納することで
コードの絡まりを解 消し、
トラッキング現
象と呼ばれる火 災の原 因を防ぐ。
また、
素 材に檜を使 用するためどのような机に
も調 和する。
そして、蓋の部 分をブックス
タンドとして使 用することで、パソコンと資
料の目線の高さが 揃い作 業がしやすく
なる。C l i n kは、パソコン周りのコードを
整 理し、仕 事へのモチベーションや集中
力を高める製 品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
テーマが「 枡 技 術 商 品 」という日本
探 索 的 調 査を行ったところ、パソコン
一つ目の試 作 品を作 成したところサ
作業中にコードの絡まりなどが整理さ
イズが大きくなりパソコンでの作 業の
古 来 の 伝 統 ある枡 の 技 術 を用 い
れていないデスクではモチベーション
際に集 中を妨げてしまう大きさになっ
た 製 品であったので 、Sカレの 製 品
や集中力が下がると感じている人が多
てしまった。
そのため、次の試 作 品で
ページは、枡の持つ“ 和 ”のイメージ
くいることが分かった。
さらに、
そのような
はサイズを小さくして作 業の邪 魔にな
を表 現できるようにレイアウトを工 夫し
た。
また、商 品のイメージや実 際に使
人達に直接インタビューを行った。
する
らずかつ4個 口の延 長コードが収 納
と、
「スペースがない」といった問題点
できるサイズにした。
また、
この製 品は
用した時のシーンなどが 想 像しやす
が見つかった。
そこで、私達はそれらの
枡の組み木 技 術の良さを出すため
いように製 品の写 真を多く載せた。
問題点を解決する製品を考案した。
に釘を一 切 使用せずに作 成した。
指 導 教員
岸谷和広先生
からのコメント
132
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
桝の特 性を活かしながら収 納にすぐれた製 品を開 発することは難しく、試 作 品の精 巧さが
求められる。
それゆえ試 作 品を繰り返しつくることでコンパクトさを可 能とした。大 変な努力だ
と思う。
おいときマス
枡技術商品
四 天 王 寺 大 学 天 野了一ゼミ/ 金 崎 智 樹 、柴 田 良 明 、高 尾 仁
和風のお店で活躍する
洒落たショップカードケース
この 商 品 は 、枡 の 持ち 味 を 活 かした
ショップカードケースである。1 つ目の特
徴は、他の木 製の類 似 品に比べ安 価な
ことである。既 存 の 枡を必 要 最 低 限 の
加 工で済ませることで実 現した。2つ目の
特 徴は、
ショップカードを取り出しやすい
ことである。真ん中に指 一 本 分 の 隙 間
を空け、本 体を傾ける構 造にすることでよ
り使いやすい商 品にした。3つ目の特 徴
は縦 横 両 方で使えることである。裏 側に
3カ所の穴を空け、
そこに棒を挿し込むこ
とで簡 単に向きが変えられる。
ターゲット
は和をテーマとした居 酒 屋 、料 亭 、
うどん
などの和 風 飲 食 店である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ホームページでは 、実 際にカードを
既存の木製、革製のショップカードケー
枡の形と雰 囲 気を活かすため、既 存
スを調べたところ、2000円から3000円
の枡の底を切り半 分に切 断し、別の
入 れた 時 の 画 像を載 せ 、
この 商 品
と値 段が高いことがわかった。
そこで、 板に貼り付け、延 長することで、指 一
を使った時と使わなかった時の違い
安 価でも高 価な商 品に負けない新し
本 分の隙 間 ( 3 0 ㎜ ) 空けるように設 計
をアピールした 。
またプラスチックや
い商品を考えることにした。一方、実際
した。傾きの角 度も何 度も試 作 検 討
ビニールの 製 品と並 べた 場 合 の 比
の飲食店では印刷納品時に入ってい
した結 果 、約 3 0 度の傾きがちょうどよ
較を載 せ 、
インテリア性の向 上をP R
るプラスチックのカードケースをそのまま
い角度であった。試 作に使 用した材
し、商 品を使った時のメリットを知っ
使っている事例が多く、雰囲気に合っ
料は、枡 1 個と板 1 枚であり、比 較 的
てもらい、使いやすさ、便 利さをより分
たケースは需要があると考えた。
低コストで作 成できた。
かってもらえるようにした。
指 導 教員
天 野了一 先 生
からのコメント
枡 製 品は過 去に多 様なアイディアが既 出であり、いかに目新しい商 品を提 案するかに苦し
む中でショップカードにたどり着いた。実 際の店 舗での設 置 、検 証などでニーズのフォード
バックに繋げ、販 路を工 夫すれば 一 定 数が売れる商 品に育つ可 能 性がある。
Student Innovation College 2014
133
ますぽけっと
枡技術商品
上 智 大 学 小 阪 玄 次 郎ゼミ/ 永 野 萌日香 、松 村 薫 、柳 生 二 千 翔
枡を利用した省スペース傘立て
ますぽけっととは、一人暮らしの社会人女
性をターゲットにした省スペース傘立てで
ある。一 人 暮らしの狭い玄 関に、大きな
傘 立てを置くのは不 便であるという点に
着目し、マグネットによりドアに貼り付ける
タイプの省スペース傘 立てが生まれた。
一 本 立ての傘 立てとすることで、
ドアに郵
便受けが付いているタイプの玄関など、
よ
り狭いスペースにも設 置できる。
マグネット
を利用することで女 性の手でも簡 単に設
置でき、
また、枡のもつデザイン性やヒノキ
による高 級 感を活かすことで更に社 会 人
女性に訴求する商品とした。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
探 索 的 調 査として行った社 会 人 女
枡の形を活かすには、
大きな置き型の傘
傘 立てのデザインとして、岐 阜 県のゆ
性 達へのインタビューから、傘 立てを
立ては適さず、
また、
玄関が狭いという意
るキャラミナモの焼 印を採 用すること
で 、大 橋 量 器 様 のホームページ 上
置く場 所がないため傘 立てを持って
見も活かせない。
そのため、傘立てを二
いないが 、
それによって玄 関 や 靴 の
つのパーツに分け、
それぞれをマグネット
だけでなく、岐 阜 県のアンテナショッ
濡れという弊 害を起こしているという
によってドアに貼るという形とした。腐食
プなどでの 販 売 なども視 野 に 入 れ
た。
オンラインでは伝わりにくいヒノキ
意 見を得た。
また、
アンケート結 果か
防止のため傘立ての内側にはウレタン
ら傘自体をたくさんは持っていないと
加工を施したが、
外側をそのままにす
の高 級 感や、枡の色 味 、素 朴さ、温
いう観 察 結 果も得た。
ることで濡れると香るというヒノキの特性も
かさなどを伝えられれば 一 層の販 売
活かせるようにした。
促 進につながると考えられる。
指 導 教員
小阪玄次郎先生
からのコメント
134
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
ふつうだと商 品を複 雑にする方 向で考えがちだが、驚くほどシンプルに仕 上げたデザインと
なっている。ゆるキャラの使 用にしても、単に流 行っているからというのとは違い、
この商 品に
使 用する必 然 性が理 詰めで綿 密に考えられている。思 考を重ねた末に生まれた秀 作だ。
Master
枡技術商品
高 崎 経 済 大 学 佐 藤 敏 久ゼミ/ 遠 藤 太 一 、里 見 奏 映 、森 椎 名
∼ 狭 い 玄 関 に 一 工 夫!∼
『 Master 』
M a s t e rは一 人 暮らしの玄 関でも場 所
をとらずコンパクトに収 納できる傘 立て
である。特 徴 は 、傘 立て上 部に切 れ目
が入っているため、傘を横から簡 単に出
し入れすることができる。
また、側 面には
斜めの切れ込みが入っており、折りたた
み傘もかけられる。
さらに、裏 一 面にマグ
ネットを貼ってあるので場 所をとらずに玄
関のドアに設 置できる。一 合 枡( 上 部 )
と二 合 枡( 下 部 )を組 み 合 わせている
ため、
2つを重ねてコンパクトに収 納でき
る。玄 関ドアだけでなく職 場の個 人ロッ
カーへの取り付け・収 納も提 案 すること
で使い方の幅を広げた。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
SカレのCUUSOOページには、閲覧者
枡で作る意味があり、且つ人々が抱え
開会式に向けては、細かなつくりまでの
る不満を解消できるものは何か?という
デザインを全てダンボールで作成した。 が商品のイメージがわきやすいように画
観点からアプローチを始めた。様々な
その後は、開会式で頂いたアドバイスを
像を多く掲載した。
また、売出し場所は
案を出し合う中で、私たち全員が下宿
もとに、実際の枡を使用してよりリアルな
家 具 店やホームセンターを想 定し、
そ
生ということもあり、一 人 暮らしの生 活
デザインに近づけるように改良を行った。 こでどのような販売促進活動をするか
に注目し特に玄 関 回りに着目した。
そ
傘をしまう際に余計な手間がかからず、 を提案した。具体的には、新生活を始
の結果、傘を置くスペースがなく、場所
上下の部分で異なるサイズの枡を利用
める際に必要なものと一緒に買ってもら
をとらない傘立てがあったらという思い
して収納性を高めるなど、
特に機能面に
う。
また、店 内でのフライヤーの配 布 、
から、製品の開発に取り掛かった。
力を入れて試作品を完成させた。
季節に応じた配置転換などである。
指 導 教員
佐藤敏久先生
からのコメント
枡のスタイルを保持しつつ、機能的付加価値をつけた。類似商品とは、探索的、検証的調査に
より、折り畳み傘使用可能に仕様変更し、
ターゲットの選定で差別化した。4Pでは、原価を考慮
した価格設定と新生活準備用品の選択肢に入り込む販売促進を提案した苦心作である。
Student Innovation College 2014
135
★Ma.style☆
枡技術商品
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 芦 田 結 衣 子 、荒 巻 優 子 、寺 尾 真 央
化粧品をオシャレにすっきり収納
化 粧 品をオシャレに飾り、すっきりと収 納
させたい!そんな女 性 の 要 望に応えるこ
とができる商 品 、
それが「 M a . s t y l e 」で
ある。可 愛い化 粧 品をインテリアとしても
使いたい、
でも省スペースで収 納したい、
という女 性をターゲットとしている。枡 の
素 材である檜の持つ温かみ、組み立て
技 術である「あられ組 」の強 度を活かし
て、
よりコンパクトで 清 潔 感 のある商 品
に仕 上げた。
コルクボードや引き出しな
ど多くの機 能をつけることで、細かいもの
や、散らかりがちな化 粧 品をまとめること
ができ、若い世 代にも枡をより身 近に感
じていただける逸 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
空想生活のHP上ではMa.styleの使い
5 0 人の女 性から聞き取り調 査をした
私たちは色々なサイズの化粧品に対応
ところ、
「 化 粧 品 の 収 納に納 得して
できることを重 視した。引き出しには細
方が想像しやすいように多くの写真を用
いない」
「 可 愛いデザインのコスメは
かい物が収納でき、手前の面にコルク
いた。化粧品収納はもちろん、
その人の
飾りたい」という結 果を得た。
このこと
ボードを貼り付けているのでピンを刺し
普段の生活の様々なシーンに合わせて
あられ組
から女 子チームならではの視 点で、 てかけられる収納を実現した。
使えることを示すために、勉強机や寝室
を活かした階段状のデザインは収納ス
などで実際に使っている様子を掲載し
自宅にある化 粧 品を可 愛く、かつ省
スペ ースでコンパクトにまとめられる
ペースを増やすことを可能にしている。
ま
た。
また、
女性をターゲットとしているため、
収 納を作ろうと考えた。
た、箱の部分は一合枡を基に作ってお
レイアウトを可愛くすることを意識し、見て
り、枡本来の魅力が伝わるようにした。
いて楽しい商品PRページを作成した。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
136
Protot yping
Student Innovation College 2014
この商 品は枡で化 粧 品が収 納できるという大 変 面 白い組み合わせの商 品だ。女の子3名
によるチームなので、女 性 視 点からの温かみのある使いやすい商 品となっている。
また、枡
を使っていることにより、若 者だけでなく、幅 広い年 代の消 費 者に好まれることであろう。
愛 情 益々、ハート枡
枡技術商品
東 北 大 学 澁 谷 覚ゼミ/ 北 田 拓 也 、塚 田 啓 吾 、寺 田 蒼 一 朗 、野 笹 友 、牧 野 侑
新婚さんへの新たな贈答品
ハート枡は、枡のヒストリー・バックグラウ
ンド・加 工 技 法に着目し、世 界に一つだ
けのお祝いの品を作ることをコンセプトと
した。既 成の焼 印のみならず、
レーザー
プリント、
シルクプリントを施すことにより、
様々な文 字 、多 色のイラスト等を、ハート
枡に加 工することが可 能である。用 途は
あえて絞らず、貰い手自身がそれを選ぶ
ことができるようにしている。
これにより新婚
さん特 有の「 同じような贈り物をもらって
困った」という悩みを解消しようとした。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
私たちは新たな商 品を開 発するにあ
実 際の枡の技 法を用いることは困 難
販路は大橋量器の通販サイトや市販
たり、枡の持 つバックグラウンドを考
であるため、木の板と木目調のシー
のカタログへの掲載を考えた。
申し込み
えた 。
そして「 枡 = 縁 起 物 」という結
ルを用いて簡 単な試 作 品を作 成し
の際の発注フォームにおいて、購入者
論に辿り着いた。私たちはヒントを得
た。枡らしさを出 すために正 方 形 の
はオリジナルの加工の依頼を出すことが
るため二 回のアンケートを実 施した。 シールをそれぞれの角に貼り付けるこ
できる。
この加工については、大橋量器
結果、
「 縁 起 の 良さを意 識 する場
とで霰 組を再 現した。尚 、製 作 以 降
の既存技術を参考にしているため、新
面 」や「 結 婚 時の贈 答 品の適 正 価
に一 合 枡 三 つ 分という寸 法が 決 定
たなフォームを作る必要がない。同時に
格 」などの情 報を得た。
されたため、試 作 品はそれより大きな
価格上昇を抑え、
アンケートで得られた
サイズになっている。
適正価格の中に収めることができた。
指 導 教員
澁谷 覚先生
からのコメント
枡技術の特性・文化的背景についての議論を深める中から、結婚式における贈答用のハー
ト型 枡というシンプルなアイデアたどり着いた点 、具 体 的な提 案を提 示した点は素 晴らしかっ
た。大 橋 量 器さんに過 去 類 似の製 品があったことに気付かなかった点がとても残念だった。
Student Innovation College 2014
137
ポティます
枡技術商品
南 山 大 学 川 北 眞 紀 子ゼミ/ 石 井 智 大 、金 山 瑛 実 、久 野 隼 渡 、羽 賀 美 咲 都
着飾るエコ・暮らしに枡を
ポティますは、枡の大きさ、形を極力残し
て作 成したポケットティッシュボックスであ
る。枡に蓋を設 置し、蓋と底に穴をあけ、
上 下 両 面からテイッシュを取り出せる仕
組 みにした。
また、側 面の小さな穴から
紐を通すことで吊るしての使 用も可 能に
した。
このことで、様々なシーンで使 用す
ることができるようになり、普 段テイッシュ
を置いている場 所はもちろん、物の多い
PCデスクや洗 面 所など、
ティッシュボック
スを置くのが 難しい場 所でも吊るして使
用できることが強みだと考えている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
3.販売促進
Promotion
商 品 開 発に取り掛かる前に、学 生の
試 作 品を作る際 に 気を付 けたこと
使 用シ ーンの 多 さが 商 品 の 強 み
悩み、不 満をアンケートで調 査したが
は、できるだけ枡の形を残しつつ、
シ
だと考えているので 、実 際に様 々な
納得のいく結果が得られなかった。
そこ
ンプルな設 計のままで機 能 性の高い
方 法 で 使 用している写 真 を 多 数
で、具体的にポケットティッシュの不満
ものにすることだった 。上 下 両 面 の
C U U S O Oページに掲 載した。
また、
にしぼって再調査をしたところ、使い道
穴は、最 初はひし形を予 定していた
C U U S O O サイトの 登 録 方 法 や 、
が少ない、必 要ないので貰わなくなっ
が 、様 々な大きさ、形を検 証した 結
チームのページをQ Rコード化したプ
た等の有効な回答が多数得られた。
ま
果、
テイッシュの出しやすさを考 慮し
リントを大 学 内 や 知り合いのお 店な
た、複数の家庭でティッシュが普段どの
直 径46ミリの円に決 定した。
どで配 布し、
より多くの人に商 品を見
ように使われているかの調査も行った。
指 導 教員
川北眞紀子先生
からのコメント
138
Protot yping
Student Innovation College 2014
てもらえる工 夫をした。
ティッシュの使い方についてヒアリングをし、試 作 品をつくり、部 屋に置いてもらい、様々な試
みをしていた。思い通りにティッシュが出てこないなど具 体 化に苦 労していた。無 料 配 布の
ティッシュが、枡に入ることによって価 値を持っていくプロセスが面 白かった。
マスペンサー
枡技術商品
福 島 大 学 中 村 陽 人ゼミ/ 酒 井 拓 未 、堀 篭 響 、柳 内 清 孝
湯殿に和を
「マスペンサー」とは、枡で作られたシャ
ンプ ーボトルのことである。
この 商 品を
使 用することにより、浴 場に和の雰 囲 気
を出 すことができる。和をコンセプトにし
た温 泉 施 設においては、統 一 感を持た
せ 高 級 感を演 出する。蓋には磁 石を取
り付け転 倒してシャンプー 液を零れにく
くし、本 体はウレタン加 工を施すことによ
り、
デ ザイン性と耐 久 性を高めた。
また、
口が 広いことから本 体の中が 洗いやす
く、
シャンプー液を詰め替えやすいという
利 点を兼ね備えた商 品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
我 々は 、温 泉 浴 場 の 環 境・実 態 の
まず、試 作 品を一つ制 作してヒアリン
シンプルに、改 良 前 、改 良 後が 分か
把握、
さらに、制 作した 試 作 品につ
グ調 査を行った。
そこで得た改 善 点
るように記 載して、
さらに、商 品 の 性
いての 意 見・感 想を求めるために2
をもとに、新たな試 作 品を製 作した。 能・特 徴を訴えるようなページ作りを
つの 温 泉 施 設に対して、視 察 及び
新たな試 作 品では、蓋を固 定するた
行った。
また、実 際にヒアリング調 査
ヒアリング 調 査を行った 。結 果 、高
めに磁 石を取り付けたり、
ノズルから
を行った温 泉 施 設の写 真を載 せた
級な温 泉 施 設には、
このような商 品
シャンプー液が垂れることによる蓋の
ことによって、閲 覧 者に、
より使 用シー
のニーズがあることが 分かり、
それを
ウレタン塗 装 の 剥 げを防ぐために、 ンをイメージしや すいように 工 夫を
ターゲットとした 。
また 、試 作 品 の 改
サイズを小さくしたりするなどの工 夫
善 点の発 見にもつながった。
を行った。
指 導 教員
中村陽人先生
からのコメント
行った。
試 作 品を持って実 際にターゲットとなるような高 価 格 帯の宿 泊 施 設でインタビューを行っ
たのは、実 現 可 能 性を考える上で非 常に有 意 義だった。商 品そのものよりも空 想サイトの作
り方を含めいかに商 品のよさを伝えるかということをもっと考えなければならないと感じた。
Student Innovation College 2014
139
マース
枡技術商品
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 杉 谷 優 、堂 北 葵 、友 久 星 矢 、森 隆 一
タオルをかけられて、
さらに洗 面
周りの小物を入れられる商品
枡の特 徴でもある水をふくむと芳 香を放
つということを、
タオルについている水 気 。
お 風 呂 上りや 雨 季 のときなどにある湿
気。
といった水 分を吸 収することによって
芳 香を放つ。
この芳 香で、毎 朝 早 起きし
て疲れている時や、嫌な夢をみたりして
目覚 めが 悪い 時にリラックス効 果 が 期
待できる。
また、
コンタクトやメガネ・くしと
いった顔を洗うときや 、出かける支 度を
するときに洗 面 台に置くスペースがなくて
困るような小 物を置けるようにした。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
日常生活で、
こんなものがあれば生活
洗 面 所にタオルかけをつけるとなれ
C U U S O Oサイトでは、長く書きすぎる
しやすいのだろうかということを聞いた
ば 、ある程 度 の 高さと幅 が 必 要と
と、
スクロールする回 数が 増え、流し
り、振り返ってみると、朝 洗 面 所で顔
なってくるため、多くの家 庭にあるもの
読みや飛び飛びでよまれたりされるこ
を洗ったりシャワーを浴びるときに湿
はなんだろうなと考えたときに、洗 濯
とで、自分が消 費 者に訴えたいことが
よまれないのではないかという恐れが
気 臭く感じたり、
また、
コンタクトやメガ
機が洗 面 所の中もしくは、近くにはあ
ネといったものが洗 面 所に置けなくて
るだろうと思い 洗 濯 機 でなくても金
あったため、できるだけ短 文にするこ
困っているということが分かった。
属があればどこでもつけられるように
とで、
スクロールする回 数を減らすこ
と思い磁 石を利用した。
とで自分 達の訴えたかったことを読ま
れやすくした。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
140
Student Innovation College 2014
このテーマは同 様のコンセプトの商 品 提 案がどうしても多くなるので、メンバーも苦 労してい
たことがよく伝わってきた。最 終 的に立 派なプロトタイプ完 成までこぎつけた努力は評 価した
いが、
Sカレ期 間 中の前 半・中 盤にもう少し作 業が進んでいればと悔やまれる。
ユニバーサル・デザイン木工家具
宇野木工株式会社
ユニバーサル・デザインとは、文 化や言 語 、老 若男女の差を問わず、
誰にとってもやさしいデザインの事を指します。
ここでは、
そんな特 徴を
持つ木 工 家 具を提 案しています。
商 品 化は、高 級 家 具 産 地「 広 島 府 中 」で家 具の製 造を行う内 閣
総 理 大 臣 賞 受 賞メーカー、
「 宇 野 木 工 」がサポート。
142
わちゃ
143
木 木(もくもく)お片づけ
144
issin
145
きりつ ∼ひとりで立てる喜びを∼
146
Slim Shoes Rack
147
シュー納ズ
148
Health Chair
149
叶えるんですく
150
玄 関 木っちり箱
151
WAYS
152
美sit
153
スライド式 靴 箱
Student Innovation College 2014
141
わちゃ
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
山 口 大 学 藤 田 健ゼミ/ 兼 廣 明 生 、前 原 亮 、濱 崎 真 奈 美
老人ホームでも
“わちゃわちゃ”
できる
「わちゃ」は老 人ホームに入 居している
お年 寄りの方が、お客さんやお孫さんと
ゆっくりお話しするときに使うお茶 用ミニ
テーブルである。
これまで部 屋のなかで
バラバラに置かれていた湯 呑 、急 須 、茶
筒 、お茶 菓 子をまとめて収 納し、
そのまま
テーブルとして使うことが 出 来る。商 品
名は山 口 弁の“わちゃわちゃする(ぺちゃ
くちゃしゃべる)“という言 葉 からインスピ
レーションを得て、命 名した。
「わちゃ」を
使うことで、お客さんやお孫さんと
“わちゃ
わちゃ”つまり、楽しくおしゃべりできる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ユニバーサルデザイン木 工 家 具とい
製 品イメージを伝えるために、段ボー
一 般 的に老 人ホームは身近な現 場
うテーマから、老 人ホームでお 年 寄
ルで作った試 作 品を、お年 寄りの方
ではないため、
Sカレの製 品ページに
りの方が 使いやすい家 具にしたいと
に実 際に使 用してもらい、
そこで得た
画 像を使 用し、閲 覧 者に施 設 の 現
考えた。実 際に入 居されているお年
情 報を活かして最 終 的に木で製 作
状 、商 品に関して分かりやすく伝えら
寄りの方にお話を伺うと、お客さんや
した。
まず 、段ボールで作ることで低
れるよう工 夫した。
また、サイト全 体に
お孫さんとのお茶の時 間を楽しめて
コスト・短 時 間で商 品を具 体 化でき
やわらかい印 象を持たせることで、楽
いないことが分かった。
これを解 決す
た。
また、木で作ることで、実 際の使
しいおしゃべりを核とした「わちゃ」の
用シーンを想 定し安 全 性 、構 造など
世 界 観を感じてもらえるようにした。
るために商 品を開 発した。
について検 証することが出 来た。
指 導 教員
藤田 健先生
からのコメント
142
Student Innovation College 2014
「わちゃ」は、のべ何 百 時 間ものボランティア活 動のなかで高 齢 者の日常に寄り添い、無 数
のオブザベーションをとおして生み出された商 品である。顧 客の問 題 点を発 見し、
その解
決 方 法を提 示するという点でSカレにふさわしい商 品であったと思う。
木 木(もくもく)お片づけ
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
大 阪 市 立 大 学 加 藤 司ゼミ/ 濱 下 美 咲 、板 垣 早 苗 、古 賀 絢 音 、松 田 千 智
子どもが自分で楽しく
お片づけできるおもちゃ箱
この商 品には小さい子でも自分で楽しく
片 づけができるような工 夫 がある。大き
な箱の中に小さな箱が4つ入っているの
で、重いものが 運べない小さい子どもで
も片づけすることができ、箱には取り外し
可 能な紐がついている。
さらに箱の底 面
にパズル状 の 動 物マークがついている
ためパズルのピースをはめる感 覚で片づ
けできる。
また、おもちゃ箱を使わなくなっ
ても永く使える工 夫もある。大きい箱を縦
に置くと棚になり、
その時マークが隠れて
取 手がついたデザインになるため子ども
が成 長しても使える。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
子どものお片づけ大 人になっても片
保 育 園で実 際に試 作 品を使って頂
サイトデザインにポップな文 字やイラス
づけられず 、部 屋 が 汚いという悩 み
き、子どもたちからの意 見を参 考に改
トを使 用することで、製 品が子ども向
を持 つ 人が 多い。
そして同じように、 良を重ねた。特に私たちが重 視した
けであることを分かりやすく示した。
ま
子どもが片づけられず 困っている母
のは子どもが運べるサイズになってい
た、家 具の設 計を説 明するために、
親の数が多いことが分かった。
そこで
るか 、動 物のモチーフがいかにお片
パソコンで立 体 図 形を作 成した。消
私たちは子どものころからお片づけの
づけの楽しさ、分かりやすさに繋がっ
費ターゲットを孫のいる祖 父 母にし、
習慣を付けることが大 切だと考え、子
ているか 、
という二 点である。最 後の
贈 答 用に販 促することで、製 品の高
どもが 進んでお片づけができる家 具
訪 問では、子どもたちから「 楽しい」
価 格 高 品 質の特 徴を活かした。
の開 発に至った。
指 導 教員
加藤 司先生
からのコメント
「分かりやすい」との意見を貰えた。
子 供にとって片付けが苦 手なことに着目した商 品の開 発である。
そのために保 育 園で実 際
の子 供 達の「片付け」を観 察したことは、実 際に子 供 達が運ぶことのできる箱の重さ・サイズ
などに着目、箱に動 物のマークを付けて片付けをゲーム感 覚で行うアイデアにつながった。
Student Innovation College 2014
143
issin
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
大 阪 市 立 大 学 小 林 哲ゼミ/ 五 郎 大 陽 介 、花 棚 公 太 、平 沢 尭 大
個人用・家族用で
その役割を変えるローテーブル
i s s i nはハート型のローテーブルである。
個 人ではサイドテーブルや銘々膳として
使うことが出 来る。家 族で持ち寄った場
合にはテーブルを組み合わせることによっ
て、食 卓となり四つ葉のクローバーやさ
くらの花びらの形となる。
また季 節ごとの
テーブルクロスを用 意する事により食 卓
に彩りを加える。各自の部屋から持ち出し
やすいように持ち手部分を作り、脚は折り
たためる構 造にすることにより家 族で持ち
寄る場 合の負担も軽 減している。家 族そ
れぞれの“ 一 心 ”を持ち寄り、
これまでの
食卓を
“一新”する商品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
近 年 の 高 齢 化 社 会 や 東日本 大 震
写 真を撮るためのプロトタイプの 作
Sカレの製 品ページでは具 体 的な使
災により家 族の絆が重 要 視されてい
成が企 業 様 側からの提 案としてあっ
用シーンのイメージが湧くように画 像
る。観 察 法により家 族 の 集まる空 間
た。
テーマが木 工 家 具であるため実
を掲 載した 。
また 、一 番 の 魅 力であ
とは食 卓の場と仮 定した。検 証 的 調
際に試 作 品を作り部 屋に置いてみ
る複 数 個 の 組 み 合わせパターンの
良さをアピールした。改 善すればその
査を行った結 果 、家 族で食 事するこ
た雰 囲 気や使 用 感を大 切にすること
とが 大 事 だと考える人 が 多いことが
を心 掛けた。足が折りたためるという
都 度ページを更 新することを心 掛け
分かった。
そこで、食 卓 の 場で家 族
機 能をつけるため既 存の製 品の構
た。多くの人に知ってもらうためS N S
団 欒できる、心 温まるような商 品を開
造を調べ、ホームセンターなどからア
を活用して宣 伝 活 動を行った。
発するに至った。
ドバイスを頂きながら作 成した。
指 導 教員
小林 哲先生
からのコメント
144
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
個 人 用としても、
それを合わせて家 族 用としても使 用できるテーブルを開 発しようとする発 想
は評 価に値する。
しかし、ハート型は手 間(コスト)がかかるため、
なぜそうする必 要があるの
か( 機 能 的 意 義 )を出せれば 、
もっと良かったと思う。
きりつ
∼ひとりで立てる喜びを∼
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
関 西 大 学 岸 谷 和 広ゼミ/ 石 塚 圭 介 、平 中 舞 、藤 田 順 理 、森 友 香
高齢者のひとりでの
立ち上がりを助ける
「きりつ」という商 品は、高 齢 者がひとり
で立ち上がるのを助けるものである。高
齢 者は日々、膝に負 担をかけることや足
腰の痛み、床から立ち上がることが困 難
であると感じている。
これらの動 作を助け
るための商 品が、私たちが提 案する新し
い立ち上がり補 助 器である。新しい立ち
上がり補 助 器には、1つ目は移 動 可 能 、
2 つ目はデ ザインが良いといった以 前に
ない特 徴が存 在する。新しい立ち上がり
補 助 器は、
これらのデメリットを解 消し、
高 齢 者が快 適な暮らしをできるような商
品である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ある時、
ふと祖父母の行動を観察して
自分たちで木 材を切 断し、部 品を取
製 品ページに実 際の試 作 品の写 真
いると、立ち座りの動作をしている時に
り付け、実 寸 大 の 試 作 品を制 作し
や 動 画を用いて説 明 することで、閲
険しい表情をしているのが見受けられ
た。サイズは一 般 的な立ち上がり補
覧者に製品の特徴や構造をわかりや
た。
そこに着目し、調べていくとそのよう
助 器を参 考に決 定した。大きな製 品
すく伝えられるよう工 夫 。
また、
ビラを
な悩みを解 決する為の立ち上がり補
であったため、チームで協力し、役 割
作 成・配 布することで、
ターゲットとな
助器というものがあった。
しかし、
この商
を分 担して制 作を進めた。実 際に試
るお年 寄りの意 見を収 集し、製 品 改
品は、立ち上がりを助けるだけで様々
作 品を作らないと気 付かない点が多
良に努めた。
その他にもS N Sを活 用
な問題点があった。
そこでその問題点
くあり、部 品 の買い直しや 、デ ザイン
し、製品ページへの誘導を促した。
を解消する製品の開発を開始した。
の再 検 討をしながら試 作を行った。
指 導 教員
岸谷和広先生
からのコメント
従 来の立ち上がり補 助 機は単 一の機 能のみに特 化し不 便で見た目が悪い。
それを解 決
するために利 便 性とデ ザインを重 視した商 品 提 案となっている。試 作 品の出 来はすばらし
い。
Student Innovation College 2014
145
Slim Shoes Rack
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
神 戸 大 学 栗 木 契ゼミ/ 赤 松 順 矢 、三 好 夏 希 、安 野 裕 貴
狭い玄関の靴をスリムに収納
S l i m S h o e s R a c kは、狭い玄 関にお
いて靴をスリムに収 納 することができる
ラックである。靴を壁に沿わせるように横
に並 べることで、狭い玄 関でもスペース
を取らずに靴を収 納することができる。
さ
らに、靴を並べる板の高さを調 節できる
ようにすることで、ハイヒールからサンダル
まであらゆる高さの靴を並べることができ
るようになっている。
また靴 屋のディスプレ
イのようなオシャレに収 納することもでき、
使う人に合わせて様々な収 納 方 法を実
現できる商 品である。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ターゲットが一 人 暮らしをしている学
一 人 暮らしをしている学 生をターゲッ
自分たちでも制作できる大きさであった
トとし、自分たちが 実 際に抱えている
ため、
ホームセンターで木材を購入し、 生であるため、友 達やサークル内な
悩 みである狭い 玄 関における靴 の
試作品を制作した。実際に玄関に置
どでS N Sを通じてSカレの製 品サイト
収 納をテーマとした。
ターゲットである
いて使うことで、
スペースを取らずに収
について情 報を共 有した。
また実 際
一 人 暮らしをしている学 生に対しアン
納することが可能であるということは分
のSカレ製 品 サイトでは製 品 詳 細を
ケートを実 施したところ、玄 関が 狭く
かったが、収納できる靴の量が少ない
分かりやすく伝えることを心がけ、試
て靴 の 収 納に困っている学 生 が 大
ことも判 明し、結 果として市 販の収 納
作 品を用いた玄 関の様 子の写 真を
半であり、
そのような悩みを解 決する
家具を併用することで問題の解決と販
掲 載することで使 用 後の製 品イメー
ために製 品 開 発を開 始した。
促の提案を同時に行うことができた。
ジを紹 介した。
指 導 教員
栗木 契先生
からのコメント
146
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
一 人 暮らしのワンルーム。限られた空 間の有 効 活 用は、Sカレではおなじみのテーマ。でも、
なぜ 木のラックなのだろう。
「 見 せる収 納 」なのか、
「 効 率 的な収 納 」なのか。
ここを絞り込
むと、
もう一 段 研ぎ澄まされた企 画になったと思う。
シュー 納ズ
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
四 天 王 寺 大 学 天 野了一ゼミ/ 久 保 翔 太 郎 、山 田 圭 一 、吉 田 優 太 、與 那 嶺 雅 人
あなたのお出かけを楽に、
楽しくする靴の収納椅子
玄 関 横に設 置 する、収 納 機 能をもった
椅 子 。高 齢 者やかがむのが困 難になっ
てきた 腰 の 弱 い 人 から、小さな子 供ま
で、
これ 一 つあれば 靴 の 脱ぎ履きが 容
易にできる。本 体 内には靴4足はじめ、
靴 のお 手 入 れ 用 品 や 散 歩グッズの 収
納も可 能 。座 面を開くことで、靴を入 れ
た棚がせり出してくるため、取り出しやす
い。面 部に杖を取り付けられる仕 様であ
り、杖を取り付けない場 合は傘をさすこと
も可 能 。座 面は折りたたむことでコンパク
トに納まり、たたんだ場 合の幅は約 3 0セ
ンチと、マンションなどの狭い玄 関でもス
ペースをとらない。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
この商品の魅力や使い勝手、機能は
主にお年寄りの方が楽に生活できるた
最 初は約5分の1スケールの模 型で
めに必要なものは何かを焦点に、
その
基 本 設 計を行い、様々な折りたたみ
実際に見て試してもらわなければわかり
ニーズを調査した。
メンバーの家族の
方法で可動部分の動作構造を検討
にくい。
まずは高齢者の多く集まる集会
高 齢 者を中心にヒアリングしたところ、 した。設 計にあたって一 番 苦 労した
所や介 護 施 設などに展 示し、使い勝
玄関先で靴の脱ぎ履きに困っている方
ことは、
どうやって座 面の移 動に靴の
手を知ってもらう。知名度が上がれば、
が多いこと、収納もやりにくく、靴がちらか
収納部分を連動させるか、
という点で
ホームセンターや、通販での販売を進
り、邪魔になったり、つまづいたりしてい
ある。基本設計の完了後、約2分の1
めていく。
口コミのほか、SNSによる動画
ることがわかった。
そこでこの2つの課題
スケールの試 作 品を作 成し、バランス
のシェアなどはその便利さを低コストで
を同時に解決する家具を発案した。
や強度についての検証を行った。
広く知らしめる有効な手段となり得る。
指 導 教員
天 野了一 先 生
からのコメント
玄 関 先では、腰 痛 持ちの私も含め、多くの人が靴の脱ぎ履きに苦 労しており、
このような商 品
の潜 在 的ニーズは大きい。小さな模 型から何 度も試 作を重ねたが、使い勝 手 、強 度や、座っ
た時の安 定 感 、安 全 性などについては、実 物 大のものを作成し検証を行う必要がある。
Student Innovation College 2014
147
Health Chair
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
中 京 大 学 坂 田 隆 文ゼミ/ 伊 藤 茜 、田 下 文 菜 、森 裕 生
子どもの集中力を高める家具
H e a l t h C h a i rはリビング学 習 時に使
用する子どものための正 座イスだ。正 座
をすると足が 痛くなるという悩 みを、
この
H e a l t h C h a i rは足への直 接 的負 担
を軽 減させることができるため、足が痛く
なりにくい。
また、子どもの成 長 段 階に合
わせて、
イスの高さを調 節できる。
さらに、
イスのサイドには勉 強 用 具を収 納できる
スペースがあり、勉 強 用 具がテーブルに
散らかるという親 の 悩 みを解 消できる。
H e a l t h C h a i rは子どもの成 長に寄り
添える家 具となっている。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
近 年 7 割の家 庭が学ぶ力が高まると
Health Chairのターゲットは主に小
閲 覧 者にH e a l t h C h a i rをわかり
いう点からリビング学習を取り入れて
学生である。小学校低学年から高学
やすく伝えられるよう、試 作 品 の 画
いる。
そんなリビング学 習の効 果を私
年まで使 用できる家 具を目指した。
そ
像 、使 用シーン、サイズ・価 格 の 明
たちは更に高めたいと思い、集 中力
こで小学生の成長に合わせて使用で
記 等 、サイトの 構 成を工 夫した 。製
を高める座り方である正 座に注目し
きるよう高さを2段 階に調 整できるよう
品をより良いものにするために 、試
た。子どもの頃の勉 強 方 法 、正 座に
に工 夫した。
また小 学 生 向けに勉 強
作 品に対して多くの方に意 見をもら
関するアンケートをとり、
そのアンケート
用具が収納できるスペースを設けるな
い 、改 良に努 めた 。
また 、製 品 ペ ー
をもとに私たちは子どもの集中力を高
ど、小学生が使用することをイメージし
ジを多くの 方 に 閲 覧してもらうため
めることを目的とした家 具を考えた。
ながら試作品制作に臨んだ。
に、S N Sを活 用した。
指 導 教員
坂田隆文先生
からのコメント
148
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
ターゲットは誰なのか。
ターゲットは何を求めているのか。
それは本 当か。何 故 本 当だといえ
るのか 。商 品 企 画を行う際 、考えなければいけないことは山のように存 在する。
その課 題を
克 服するのは地 道な努力以 外の何 物でもない。
そのことを理 解して欲しい。
叶えるんですく
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
東 京 理 科 大 学 大 驛 潤ゼミ/ 鈴 木 晶 大 、薗 村 知 幸 、青 木 星 弥
いままでにありそうでなかった机を
つくろう
木 材の持つ“ 温かみ”を職 場でのアット
ホーム感を創 出するために、配 色は“ 赤
褐 色 ”、
さらに作 業 工 程(チーム作 業 ⇔
個 人 作 業 )に着目し、机 の 前・横 の 面
にスライド式の仕 切りを採 用することで、
チーム作 業の際は、仕 切りを仕 舞い積
極 的にディスカッションが 出 来るように、
個 人 作 業の際は、仕 切りを出し集 中し
て作 業できるように施した。
また机の脚に
キャスターを付けることで、各 作 業によっ
て変 化する作 業 場 所へと簡 単に移 動で
きるように施した。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
昨 今のオフィスが変 化しつつある。か
多 機 能・デ ザイン性に富んだ 商 品
主な販売場所がインターネットであり、
つての無 機 質なイメージとは様 変わ
は 、消 費 者 自身が 理 解しにくい・か
消費者が商品を実際に使用した時の
りし、
スタートアップなどベンチャー企
えって使いにくいことにつながる可 能
雰囲気を消費者に理解してもらうため
業をはじめとして、
オフィスの 空 間 や
性 があるので 、アイデアおよび 作 品
に、商品の機能・デザイン性を細かく説
をコ
雰 囲 気にこだわりを持ち始めている。 自体は“シンプルでわかりやすく”
明するのではなく、様々な状況における
そんな中 、木 材 の 持 つ ”温 かみ ”が
ンセプトに、かつ機 能 的にこだわって
使用イメージを画像や動画などを用い
作り出すアットホームな雰 囲 気が 職
試 作 品 製 作した。実 際 の 制 作には
て目で見られるようなやこの商品ページ
場を働きやすい環 境に変えていく可
困 難な点もあったが、最 終 的には理
を作成した。
また再生家具などアフター
能 性を持つのではないか・・・
想 像に近づいたイメージである。
サービスの充実で付加価値を付けた。
指 導 教員
大驛 潤先生
からのコメント
「 従 来のオフィスには木 工 家 具は合わない」という問 題 意 識のもと、集 中する場 面と意 見
交 換の場 面の2場 面を、仕 切りで分け、環 境 変 化に対 応したデスクを提 案 。僅 差で部 門
上 位に入る。秀 逸な作 品に仕 上がっている。
Student Innovation College 2014
149
玄 関 木っちり箱
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
同 志 社 大 学 冨 田 健 司ゼミ/ 八 幡 亘 紀 、山 口 由 香 子 、西 野 有 香
あなたの家の玄関を今よりもっと
『 木っちり』
スマートに
玄 関 木っちり箱とは、鍵や手 袋など私た
ちが普 段 外 出する際によく使うがそのた
めに毎 回 片 付けるのも面 倒だというよう
な小 物の新たな定 位 置となるような収 納
家具である。
また収納機能だけでなく、他
にもメモや写 真などを貼れるコルクボード
や、来 客 時などに一 時 的に使える傘かけ
など、玄 関ならではの、あれば 便 利な機
能も兼ね備えている。玄 関という狭く限ら
れたスペースをいかに無 駄なくスマートに
活 用できるかに着目し、全 体をこのような
扇形のデザインに、
また引出しも横に回転
スライドさせて使う形をとった。
1.観察
Protot yping
3.販売促進
Promotion
玄 関にあれば 便 利だと思う機 能 、新
試 作 品は発 泡スチロール主 体で製
単に玄 関の収 納 家 具と言うだけでは
しく家 具を置くとして望ましいサイズな
作した。小物入れの引出しは、収納ス
ありきたりで斬 新さにも欠けるものが
どについてアンケートを行った。
その結
そこでC U U S O Oサイトのプロ
ペースを少しでも無 駄にしないように、 あった。
果、小物の収納など欲しい機能は多く
一本の支柱を軸に回転スライドさせて
ジェクトでは既 存の商 品とは何が違
あるがスペースがなく玄関に不満を抱
引き出す形にした。
またこの形式にした
うのか、
どこがこの商 品の魅力なのか
をより分かりやすくするために、商 品
えている人が多く見られた。私たちはこ
ことで蝶番や側面のレールなどが不要
ういった不満をより抱えている一人暮ら
になり発泡スチロール(商品を作る際に
の写 真を実 際の使 用シーンごとにた
しの方やマンション家庭にターゲットを
は木材)だけでの製作が可能になった
くさん載せることで視 覚 的に理 解して
絞り、新たな顧客層の獲得を図った。
ので、製作コストも抑えることができた。
もらって印象付けようと試みた。
指 導 教員
冨 田 健司先 生
からのコメント
150
2.試作品制作
Obser vation
Student Innovation College 2014
この商 品は、玄 関の靴 箱 上 辺りに無 造 作に置かれる小 物を収 納してくれるとても便 利な商
品だ。便 利なだけでなく、省スペース性も兼ねている。
そのため、玄 関が狭いひとり暮らし用
マンションには特に欠かせない。
その上 、
メモが貼れるコルクボードはさらに利 便 性が高い。
WAYS
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
獨 協 大 学 陰 山 孔 貴ゼミ/ 荒 木 田 泰 治 、高 山 智 基 、大 竹 美 幸
ひとつで欲張り収納テーブル
W A Y Sは子 供からお年 寄りまでその世
代を問わず、
またリビングのソファのそば
や自室 のデスク、ベッドの 横などその 使
用シーンに縛られず 、自由に使うことが
できる収 納 サイドテーブルである。上 部
と中 部に二か 所 収 納スペースを設けて
おり、最 下 部には取り外しの可 能なキャ
スターを設 置している。
さらに横に倒して
ローテーブルとして使 用することもできる
つくりとなっている。
その際 、
テーブル面の
長さを最 長1メートル近くまで伸ばすこと
ができるため、親 子で並んでお絵かきな
どを楽しむこともできる。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
ユニバーサルデザインというテーマに
木 工 家 具 の 商 品 開 発 であったの
空 想 空 間のプロジェクトページをつ
おいて、子 供からお 年 寄りまで簡 単
で、何 度もデザインを書き直し、図 面
かった宣 伝となるため、商 品の試 作
に使えるというのが前 提としてあるが、 を書いて商 品 案を練っていった。は
品 画 像に寸 法を直 接 記 入した画 像
それに加えて家 族で長い間 使えるも
じめはサイズが半 分ほどのものをダン
を挿 入し、
また実 際の使用例の画 像
を多く入れるなど、実 物を手に取るこ
のにしたいという想いがあった 。
そこ
ボールでつくり、
その 後に実 物 大 の
で、家 族の集まるリビングという場 所
試 作 品をつくるという行 程で進めた。 とができなくてもその 商 品 のイメージ
に注目し、
ソファの近くにものを置くこ
また、指を挟むといった事 故を防 止
がわきやすいようなページ作りを心 掛
とができる家 具という考えのもと商 品
するつくりや、全ての角を丸くするなど
けた。
そして、
そこのページへの誘 導・
開 発を進めていった。
の安 全に配 慮した商 品を目指した。
宣 伝などはS N Sを利用していった。
指 導 教員
陰山孔貴先生
からのコメント
当ゼミの中で私が最も安 心して見ていられたチーム。意 見の衝 突もありながら、楽しそうに
活 動を行っている姿が印 象 的であった。3 人それぞれがこの活 動を通じて、
どこで自分自身
がワクワクしたのかを自らに問いかけてほしい。
そこに未 来を楽しくするヒントがあるはず。
Student Innovation College 2014
151
美sit
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
法 政 大 学 西 川 英 彦ゼミ/ 石 川 侑 樹 、大 木 和 奈 、間 野 瑞 貴
座るだけで姿勢を良くする
意識付けができる座椅子
美 s i tは、座るだけで姿 勢を良くする意
識 付けができる座 椅 子である。既 存 の
商 品の背もたれとは逆 側である座 面 側
に角 度をつけ、高さも低い構 造になって
いる。
そのため、姿 勢が悪くなると尾てい
骨に背もたれならぬ、背のばしがあたり、
姿 勢 が 悪くなっていたことに気 づき、姿
勢を良くしようという意 識をつけることがで
きるのである。
また、座 面の前 面をななめ
にすることにより、床に座るときに一 番よく
する姿 勢であるあぐらをした時も脚を組
みやすいスペースがあり、座りやすい構
造になっている。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
主にSカレの製 品ページにおいて販
私たちは観察法で、既存の家具への
私たちは何 度もプロトタイプを木 材で
不満がないことに気付いた。
そのため、
目
作り、実際に何人かに使用してもらい、 促を行った。実 際に製 品に座ってい
その結 果 、 る写 真を掲 載し、使 用イメージを伝
の前の不満を解決する家具ではなく、 改良することを繰り返した。
長い目で見て健康な身体づくりを助ける
姿勢をよくする意識付けが行える背の
わりやすくした。
また、製 品のポイント
家具の提案を考えた。
そして、観察法と
ばしの角度や高さはもちろんのこと、座
などを閲 覧 者にしっかりと分かっても
インタビュー法を繰り返していく中で、姿
りやすい座 椅 子自体の高さや、足を
らえるよう文 字の大きさや色も工 夫し
勢を直したいと思っているのに直せてい
組みやすいスペースなど、姿勢を良くす
た。認 知 度を高めるためS N Sを活 用
ない人がいることに気づき、
そんな悩みを
る意識付けが可能で、
かつ、座りやす
し、製 品ページを多くの方に見てもら
解決するべく製品開発を行った。
い構造を実現することができた。
うことが出 来るようにした。
指 導 教員
西川英彦先生
からのコメント
152
Student Innovation College 2014
姿 勢への意 識づけを習 慣 化するための椅 子という斬 新なコンセプトだ。
さらに「 美 s i t 」とい
うネーミングも、
コンセプトを良く表している。だが、斬 新すぎるアイデアゆえに、
どのように購 買
にまでつなげ、飽きずに継 続 利 用してもらえるかという納 得できる提 案も必 要だ。
スライド式 靴 箱
ユニバーサル・デ ザイン木 工 家 具
流 通 科 学 大 学 清 水 信 年ゼミ/ 亀 田 昌 典 、田 中 孝 幸 、大 伴 広 一
1つでも多くの靴を収納できる
靴箱
高さ調 節 のスライド板は丸 棒を四 隅に
設 置し、
その上に高さ調 節のスライド板
を置く。
この 考えによって靴を効 率 的に
収 納できる。
さらにこの靴 箱を長 年 使 用
してもらうと、効 率よくたくさんの靴を収 納
することが可 能である。長 年 使ってもらう
と考えて、私たちは靴 箱という商 品だけ
を考えたのではなく周りの環 境にも焦 点
を当てた 。靴 箱 の 横に折りたたみ 式 の
椅 子を備え付ける。
これにより、
ご年 配の
方や子 供でも、安 全に座りながら靴を履
くことが 可 能になる。なおかつ、座りなが
らでも靴を取ることが可 能である。
1.観察
2.試作品制作
Obser vation
Protot yping
3.販売促進
Promotion
探 索 的 調 査を行い、私の祖 母が家
この商 品に考えるにあたって、家 具と
より多く靴を収 納でき、長 年 使 用して
の玄 関で靴を履こうとする際に地 面
ひとくくりにしてもいろいろあるが 、身
頂けるように耐 久 性をあげた 。特に
に座らないと履くことが出 来ず困って
近にあり見 落としがちな玄 関 周りで
靴をたくさん持っている大 学 生や社
いた。
そこから、私の祖 母が困ってい
テ
の靴 箱を、工 夫できないかと考えた。 会 人の人たちに認 識されるように、
るということは 同 年 代 の 方なら同 様
スライド式 靴 箱とは、単なる靴 箱では
レビC Mなどでの告 知 、S N S 上のコ
に困っているはずだ。
そこで靴 箱の横
なく、ほかの靴 箱とは違い微 妙な高
ミュニティでの 拡 散を期 待した告 知
におりたたみ椅 子を設 置し、体に負
さ調 節 が 可 能になる。さらに従 来ま
を考えた。
また実 際 使 用しているとこ
担をかけずに靴を取り出し、履いてい
でなら隙 間などあったところをなくし、 ろを撮 影するなどして、広く認 知させ
ただけるように考えた。
少しでも多くの靴を収 納できるのだ。
指 導 教員
清水信年先生
からのコメント
ることができると思い考えている。
プロトタイプ制 作に注力していたこのチームだが、
その一 方で競 合 品の調 査やニーズの検 証
がやや不 十 分だった点が残 念だ。自分で家を借りたり家 族を持ったりという消 費 者としての
経 験を積んだ後 、
自分たちのこの企 画を振り返ってみるといろいろ発見があるかもしれない。
Student Innovation College 2014
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2014 STUDENT INNOVATION COLLEGE
Sカレニュース
Sカレが毎日新聞で紹介されています
毎日新 聞では“ Sカレ”特 集 記 事として、開 会 式の様 子やプレゼン決 勝の結 果などが詳しく
紹 介されています 。
毎日新聞 2014年6月29日朝刊
「毎日新聞」 2014年11月30日朝刊
毎日新 聞 2 0 1 4 年 6月2 9日には「 S 毎日新 聞 2 0 1 4 年 1 1月3 0日には「 Sカレ2 0 1 4 」プレゼン
カレ2 0 1 4 」の開 会 式の記 事が掲 決勝の記事が掲載。上位入賞者等が紹介されました。
載されました。
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Student Innovation College 2014
受賞結果
Student Innovation College 2014
Results
Student Innovation College 2014
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受賞結果
Sカレ2 0 1 3 優 秀 賞[ 商 品 化 達 成チーム]
1からの学生生活
関西学院大学 / 石淵順也ゼミ / チーム SUN
「大学生活に潜む影響力を学生の視点から徹底解明!」
首都大学東京 / 水越康介ゼミ / マイマイ
「大学生 ×きっかけ」
一橋大学 / 松井 剛ゼミ / チーム学生生活
「企む大学生」
法政大学 / 西川英彦ゼミ / チームローニーズ
「1 からの経営学部」
キットパス
近畿大学 / 廣田章光ゼミ / アラワス Lab.
「エソラ」
コンパクト木工家具
兵庫県立大学 / 秋山秀一ゼミ / ラスト・コンパクト
「CONSHELF」
法政大学 / 西川英彦ゼミ / QUORE
「Toki Tate」
就活WEBコンテンツ
関西学院大学 / 石淵順也ゼミ / 忍たむ英太郎
「STEP UP 企業研究」
ビニール小物
法政大学 / 西川英彦ゼミ / おとめンタル
「Harful」
枡技術商品
阪南大学 / 水野 学ゼミ / チーム・キモチ
「置け枡 -Okemasu-」
UD木工家具
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ / Natural factory
「UP STAND」
日本大学 / 横山斉理ゼミ / Cuicui
「掛∼かける∼」
法政大学 / 西川英彦ゼミ / いかのは
「木礼」
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Student Innovation College 2014
Student Innovation College 2014 Results
Sカレ2 0 1 4プラン・テーマ1位[ 商 品化権利獲得チーム]
教材ビデオ
日本大学 / 横山斉理ゼミ
「学校から塩をなくそう
!」
プロモーション企画
東京理科大学 / 大驛 潤ゼミ
「Revolutionary Movement」
置き時計・掛け時計
大阪市立大学 / 小林 哲ゼミ
「親子のつけかえ時計 すくすくろっく」
革小物
学習院大学 / 上田隆穂ゼミ
「TRAD」
靴中敷用素材
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
コンパクト木工家具
中村学園大学 / 明神実枝ゼミ
「彩」
楽がき文化の創造
一橋大学 / 松井 剛ゼミ
「kitto pass」
スマホでカード作成
一橋大学 / 松井 剛ゼミ
「Raku-yo ∼ラクに寄せ書き∼」
ダンボール小物
日本大学 / 横山斉理ゼミ
「作れるペンマグ」
ビニール素材の小物
武蔵大学 / 黒岩健一郎ゼミ
「つるぽち」
枡技術商品
日本大学 / 横山斉理ゼミ
「組み立てマス。」
UD木工家具
山口大学 / 藤田 健ゼミ
「わちゃ」
Student Innovation College 2014
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受賞結果
Sカレ2 0 1 4プラン決 勝
プラン優勝
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
プラン準優勝
中村学園大学 / 明神実枝ゼミ
「彩」
プラン3位
山口大学 / 藤田 健ゼミ
「わちゃ」
プラン学生賞
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
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Student Innovation College 2014
Student Innovation College 2014 Results
Sカレ2 0 1 4プラン企 業 賞
サーベイモンキー賞
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
日本マーケティング学会賞
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
博報堂賞
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
毎日新聞社賞
青山学院大学 / 小野譲司ゼミ
「たためるクッション ”Guard”」
プラグ賞
大阪市立大学 / 加藤 司ゼミ
「Cambath ∼キャンブレルバスマット∼」
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Sカレピックアップ
今 年 度から始まったインタビューページ。今 年 度は、総 合 優 勝や企 業 賞などの賞を総なめにした 青 山 学 院 大 学 小 野 譲司ゼミ たためるクッション”G u a r d ”チーム に調 査やアイデアについてのウラバナシをお聞きしてきました。ぜ
ひ、
ご一 読ください。
インタビューするのはこのチーム!
<チーム紹 介>
木内絢子 二宮彩愛 佐藤奈穂 村木卓也
吸 水 速 乾 性に優れた靴 中 敷 用 素 材「キャンブレル」をテーマに、たためる
クッション”G u a r d ”
を考 案 。社 会 人のオフィスでの快 適な仮 眠をサポートし、
仕 事の集中力を高めることのできるクッションを提 案しています。
に、学 生よりも普 段 忙しい社 会 人の
ものを見て回りました。
ほうが 、仮 眠をとって仕 事をもうひと
頑 張りしようという仮 眠 市 場があるの
では、
と思うようになりました。あとは、
学 生が 学 校で寝るための商 品って
―たくさんアイデアが出ている中で、
ど
うして仮 眠 用クッションを選んだの
でしょうか?
いうのはいかがなものかという意 見も
わたしたちの 根 本 的 な 考えである
あったので。
(笑)
「 自 分 たち4 人 がほしい 商 品にした
―ちなみに6月の開 会 式ではどんなも
ろう」っていうところに立ち戻って考
い」
「うちらの日常の不 満ってなんだ
―この商 品は「オフィスでの仮 眠 」と
のを提 案したのでしょうか?
いうのがテーマとなっていますが 、 傘にキャンブレルを貼って、雨の日に
「 仮 眠 」に着目したのはなぜです
か?
ターゲットのトイレマットでいこうと考え
傘を閉じるときにも手が濡れない「 濡
ていて、訪 問インタビューもすでにお
れスト」という商 品です。
こなっていたんですよ。でも、わたした
ちがトイレマットを使うわけではなかっ
まず 、チーム全 員 一 致で「自分たち
自身の身 近な不 満を解 決できる商
―それをガラッと変えたのですね?
たので、
ターゲットの気 持ちが見えづ
品 」がいいよね、
と。
その中で、わたし
これではダメということをチーム全 員
らく、結 局データに頼るのみになって
たち普 段 、授 業の合 間とか結 構 寝て
が分かっていたので。
しまって。
そこで、4 人が共 通して抱え
ている悩みを解 決していくほうが、わ
るよね、
という話になったんです。
しか
たしたち自身もやっていて楽しいし、
もみんな寝るときはうつ伏 せで、手や
―どう変えていったのでしょう?
体が痛くなったりなにかしら悩みを抱
まず 、生 地 の 機 能 性を生かすことを
進めやすい、
ということになり、9月の
えていたんです。
それで自分たちの悩
ひたすら考えました。企 業の方から頂
中 旬から一からやり直すことにしまし
みを軽 減するものがいいねということ
いた生 地を使って、いろんな実 験を
た。
それで全員、授 業の合 間に快 適
で、出てきたのが仮 眠 時に使えるクッ
しました。汚れや化 粧 品をつけてとれ
に寝たい、
という思いで一 致して、た
ションでした。
るか 、など気になったことは目で見て
ためるクッション”G u a r d ”が生まれま
確かめようと。
それこそ、
キャンブレルを
した。
― 最 初は自分たち目線 、つまり学 生
ずーっと眺めて、
「 君は何に使ってほ
がターゲットだったんですね。
オフィ
しいのかな?」と話しかけたりもしていま
スでの使 用や社 会 人をターゲット
した。
( 笑)ブレインストーミングをして、
に設 定し直したのはどうしてでしょ
たくさんアイデアも出しました。
クッション
は特に時 間がかかったり、迷いが
うか?
以外にもトイレマットとかディフューザー
あったりしますよね。
どんなところが
とか。
いろんなところへ行って、
いろんな
大 変でしたか?
どんどん探 索 的 調 査を進めていくうち
160
えたんです。9月くらいまで、高 齢 者が
Student Innovation College 2014
― 紆 余曲折の末の”G u a r d ”だった
んですね。
アイデアの決 定の段 階
キャンブレル生 地の機 能にこだわりす
ぎていて、本 当に必 要なのか 、
という
― Sカレサイトを作る上で気をつけて
いた点はありますか?
商 品ばかり思い浮かんでしまったとこ
使 用シーンを写 真 で 載 せていたん
ろですね。キャンブレルの優れている
ですが、写っている人の服や背 景が
点である吸 水 速 乾 性はどんな商 品
写りこんで商 品が際 立たなかったの
でも、あったらいい機 能なので、なぜ
で、商 品だけを写 真にし、あとは白や
キャンブレルじゃないといけないのか
色のない絵にすることで、使い方がわ
な、
ということは常に思っていました。
かりやすく商 品が 際 立 つように工 夫
―それはどう解決していったのでしょう?
をしました。
また、週 5くらいで更 新し、 らめず、一つ一つ真 摯に向き合って
説 明 の 順 番 や 言 葉 のチョイスなど、 やっていけば 、自分たちなりの答えが
キャンブレルの 特 性 だけにとらわれ
ちょっとしたことにも気を配りました。
ず、商 品自体の独自性を考えるように
しました。
まず商 品そのものの新 規 性
や独自性が大 事だということになりま
した。
それに加えてキャンブレルの機
見つかると思います。あとはチーム内
で仲良くしてください!
―つづいてチームのことをお聞きしま ( 木 内 )最 初はいろんな市 場に目を
す。チームで大 切にしていたことは 向けすぎてしまって自分たちの軸がブ
ありますか?
レブレだったんですよ。でも9月に「自
能があれば良さが増すという考え方
4 人 全員の意 見が反 映されたものを
分たちも欲しい商 品をつくろう」と軸
をするようにしました。
作りたい、
というのはみんな思っていま
を持てたことで結 果 的に自分たちの
― 先 生からなにかお 言 葉はありまし
たか?
「 仮 眠をとれる」というメリットの、
その
した。誰かが意 見を言えない状 況で
納得のいく商品が作れました。
自分た
できたものは、良い商 品ではないと思
ちの軸っていうのをチームで決めて、
うし。あと、会うことは大 切にしていま
それからブレずに行 動していくと有 意
したね。L I N Eとか 文 章 上でやりとり
ました。
そこで「 仕 事の集 中力を高め
義な時間を過ごせると思います。
していてもわからないことが 結 構ある ( 二 宮 )今しかできないので。
「あれ
と思うし、会って顔を見て話したほう しとけばよかった 」と後 悔したくない
てほしい」ということを考えるようになり
が、
その先 絶 対スムーズに行くので。
と思っていたので 、嫌になったことも
―どのくらい集まっていたんでしょう?
になると思います。
先にある価 値を考えなさいと言われ
ました。
― サーベイモンキー 賞も受 賞しまし
あったけど、のちのちきっと何かの糧
1 週 間に4 、5日集まっていました。Sカ ( 佐 藤 )3 ,4 人の少 人 数チームだと
たが 、アンケート作 成 の 際に気を
レ期 間 中はずっとこの 4 人で行 動し
衝 突もあるし、投げ出したくなることも
つけたことは?
ていました。
あるけど、やり続ければ 絶 対に乗り越
アンケートに答えてくださっている方が
えられるし、
どんどん楽しくなってくる。
進みやすいような設 問 、順 番にするこ
― 多いですね!
グループワークとか 、デ ータをもって
とを心がけました。
あとは対 象となる人
集まる頻 度は多かったと思います。で
しっかり企 業にプレゼンするとか 、良
だけがその設問に答えられるように、分
岐をエラーが起こらないように作ってい
も、話し合いをしている時もあれば 、 い機 会になるし素 敵な経 験ができる
アイデアが 思いつかなくて、馬 鹿 話 と思います。
くのが大 変でした。でもサーベイモン
ばっかりしている時もありましたけど。
キーは使いやすいものでした。
<あとがき>
―チームワークの良さはそういう部 分
から来ているんですね。
最 後に、来 年 度 参 加する学 生へ
一 言お願いします。
( 村 木 )自分自身 、チーム活 動を通
仲の良さが伝わってくるインタビュー
でした 。彼らのなんでも思ったことを
話 す率 直で密 度 の 濃い話し合いと
調 査 量の多さが今 回の結 果に結び
付いたのだと感じました 。商 品 化に
して意 見をしっかり発 言できるように
向けて、今 後の彼らに期 待です。
なったり精 神 面も鍛えられますし、
あき
インタビュー:高 田 佳 奈 、神 谷 真 帆
Student Innovation College 2014
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支援企業
○共催企業
株式会社 CU U SO O SY S T E M / 株 式 会 社 毎日新聞 社
○ 協力 企 業(50音順)
株式会社 アンド・ディ / 宇野木工株式会社 / 有限会社大橋量器 / 株式会社岡村 / SurveyMonkey
株式会社さんてる / 株式会社碩学舎 / JOHNWILLIAMHart / 日本マーケティング学会
公益社団法人日本マーケティング協会関西支部 / 日本理化学工業株式会社 / 株式会社博報堂 / 株式会社ハル
株式会社美販 / 株式会社フェリシモ / 株式会社フットテクノ / 株式会社プラグ / 府中家具工業協同組合
株式会社マイナビ / 松井木工株式会社 / 株式会社有斐閣 / 流通科学大学( 50音順 )
個 人 支 援 者( 5 0 音 順 )
秋山秀一 / 天野了一 / 石淵順也 / 上田隆穂 / 宇野正道 / 江口真平 / 大驛 潤 / 大西 潔 / 大橋博行 /
大森将弘 / 大山聡子 / 大山隆久 / 小川 亮 / 奥瀬喜之 / 尾寅将夫 / 小野譲司 / 陰山孔貴 / 加藤 司 /
川北眞紀子 / 蒲原伸明 / 岸谷和広 / 栗木 契 / 桑野陽平 / 黒岩健一郎 / 古泉康之 / 高坂崇徳 /
小阪玄次郎 / 小嶋和人 / 小仙浩司 / 小林 哲 / 坂田隆文 / 坂元英樹 / 佐々木慎朗 / 佐藤敏久 /
佐藤秀裕 / 重岡信子 / 清水信年 / 杉浦未樹 / 杉田 司 / 芹野脩也 / 高井文晶 / 竹村正明 / 玉島千恵子 /
大黒龍平 / 対馬将暁 / Damon Cronkey / 冨田健司 / 冨永直基 / 中村陽人 / 西川英彦 / 橋口理文 /
橋本鉄也 / 原田奈央子 / 東 利一 / 廣田章光 / 福添明彦 / 藤田 健 / 松井邦昭 / 松井 剛 /
松田万里子 / 水野敏和 / 水野 学 / 宮内美穂 / 宮地一樹 / 明神実枝 / 山本奈央 / Eugene Berson /
横山斉理 / 柳 到亨( 50音順 )
関 係 者スタッフ
○ Sカレ委 員
委員長 / 石 井 淳 蔵
委員 / 西川英 彦 清 水 信 年
開 会式・閉 会式( 冬カン) / 宮 内 美 穂 坂 田 隆 文 山本 奈 央
○ Sカレ学 生 委 員
学生運営 委員長 / 牧 絵 梨香(中京 大 学 )
同副 委員長 / 鈴木 志 穂(中京 大 学 )
サポート学 生 委員長 / 隅 田実 希(中京 大 学)
広報 学 生 委員長 / 福 岡 慶 子(中京 大学 )
テーマ担当学 生 委員長 / 迫 真 愛( 名 古 屋 市 立 大 学 )
学 生 委員 / 安 達 依 里(中京 大学 )
海 野哲 平( 名 古 屋 市 立 大 学 ) 岡田 真 侑( 兵 庫 県 立 大 学 )
小川采華( 東 京 理 科 大 学 )
楓 里 佳( 名 古 屋 市 立 大 学 )
志治 幸奈(中京 大 学)
鈴 木 暸( 一 橋 大 学 )
瀬良兼司(日本 大学 )
髙 田 佳 奈( 名 古 屋 市 立 大 学 ) 田中啓 二(山口大学 )
田中隆 太( 近 畿 大 学 )
辻 村 真 里 奈(中京 大学 )
筒井 志保( 関 西 大 学 )
広田 桃 子(中京大 学)
柳直輝( 阪 南 大 学 )
米 本 理乃( 法 政 大 学 )
渡 邉優 希(中村 学 園 大 学 )
○ Sカレ2 0 1 4 冊 子 編 集
髙田佳奈 楓 里 佳 西川英 彦 清 水 信 年 山本 奈 央
162
神 谷真 帆( 名 古 屋 市 立 大 学 )
Student Innovation College 2014