「台湾縦断3泊4日の旅(8月8日~8月11日)」その1 №44 鴛 海 拓 也 家内と2人でツアーに参加。料金は49,800円に、燃油サーチャージ10,000円 とホテルグレードアップ12,000円。計71,800円。 全食事付、台北~高雄間の新幹線乗車料込。初めての台湾なので、まずは情報収集。 (面積)35,573㎡。ほぼ九州と同じ広さで、日本全土の10分の一。 (人口)23,373,515人。漢民族が98%、現住人2% (首都)台北 (主要産業)電気、鉄鋼、繊維、精密機械 (気候)北回帰線を境に、亜熱帯と熱帯に分かれる (言語)中国語、北京語 (鉄道)日本の技術協力による「新幹線」開通。台北~高雄間が3時間59分 から、1時間27分に短縮。 (バイク)モーターバイクの所有台数が、1,280万台。国民1.8人あたり に1台の割合となる。 8月8日(金曜日) 午前10時45分に福岡空港を立った飛行機は、機内食をはさんで午後0時10分に台北 に到着。小奇麗な空港の温度計が「90°F」とある。華氏なので、ピンと来ない(32℃)。 空港に出入りするバスは全てがカラフルで新しい。空港から市内へ向かう車窓は、思ったよ りも近代的な都市風景である。 本場の中国茶を楽しむ為に町中のビルを訪れるが、周りにきちんと整列されたスクーター の数に圧倒される。より多くのバイクが駐車出来るように並んだバイクは、まるで展示会場 に並んでいる様にも思えた。日本人に馴染みの深い「烏龍茶」にもピンからキリまでの銘柄 がある。流暢な日本語で説明されてどれも美味しく頂いたが、価格は高くて購入には至らな かった。 次に訪れたのは旧金山の「仇分(きゅうふん)」の街だ。ノスタルジックな街並みで、宮 崎駿のアニメ映画「千と千尋の神隠し」で千尋と両親が迷い込んだ街の風景のモデルになっ たそうで、私達が今回のツアーを選んだ第一の目的地である。もう金の採掘は行われていな くて、残った街には所狭しとお店が並ぶ。有名なのは飲茶のお店であるが、喫茶店、台湾の ファストフード、民芸品などなど狭い路地に多くの観光客がごった返している。 その後はホテルに移動である。結婚式場を兼ねた空港近くのシティホテル。部屋に入って トイレのフラッシュボタンが見つからずに、どうやって流すのかしばらく悩む。解決後は、 バスタブの解放の仕方がわからずに再び悩む。少し都心を離れると、日本語を話す従業員が 少なくなり快適に過ごすのに苦労する。しかし、これもカルチャーショックを兼ねた旅の醍 醐味なのかも知れない。食事は夕食、朝食とも独自の香辛料の香りが合わなかった。 (バスの車窓から望む台北の街並み。近代的な高速道路とビルが並ぶ) (各種の中国茶を堪能する。日本とは異なる独自のお茶の文化があった) (ホテルの夕食。料理の中には独自の香辛料が使われて、日本で言うと「お屠蘇」みたいな 香りがして食欲をそそらない。また、おしぼりにも匂いを付けている所があってツアー中 の食事は最初におしぼりを嗅ぐ事から始まる) (コンビニの前に並ぶ利用客のスクーター。バイクの台数には圧倒される) (仇分で有名な飲茶のお店。提灯がノスタルジックな情景を醸し出している) (ホテルのトイレのタンクの上部。最初はレバーを探すが見つからない。ボタンの大小が それぞれのスイッチとなる。バスタブの栓は、押す毎に開閉を繰り返す珍しいタイプ) 「台湾縦断3泊4日の旅(8月8日~8月11日)」その2 №44 鴛 海 拓 也 8月9日(土曜日) ホテルより「桃園駅(台北)」に移動。「左營駅(高雄)」まで1時間39分の新幹線での 移動である。乗車券にて自動ゲートを通過するが、日本と違って入れる方向が決められてい る。間違わない様に気を付けなくちゃ。車窓を眺めながら快適な車内であるが、なぜか「緊 急用のハンマー」が壁に準備されている。何かあった時には、自分達でこれを使って窓ガラ スを割って脱出しなければならないのだろうか?時折、窓を叩く雨粒が気になる。 定刻通りに到着。さながら空港の様な広い駅内である。表示された「エレベーター」の表 記が「電梯」となっている。「電気の梯子?」日本での漢字とは全く同じではない(※1)。 駅のそばには日本から出店した「三越」や「そごう」などのデパートが連なるほどの都会だ。 用意されたバスに乗り込んで、 「蓮池潭」に向かう。雨降りなので、傘をさしての観光だ。 現地ガイドに着いて「龍虎塔」を訪れる。龍の口から入って、虎の口から出れば今までの罪 は浄化されると言う。昼食は「海鮮料理」である。全てに火を通してあるが、新鮮で美味し い。食事後はそばの民芸店に入る。観音様などの木彫りもあるが、なぜか懐かしい「二宮金 次郎」の木彫りもある。昔、日本の統治下の影響も残っているのだろうが、日本国内では薪 (たきぎ)を背負って、本を読みながらのお馴染みのスタイルが危険であると各小学校から 撤去されていると言う。確かに現在では、「スマホ」をしながら歩くと危険と同じ意味合い なのだろう。 食事後は「赤嵌樓(せきかんろう)」を訪れる。昔、オランダ人が支配していた時に作ら れたものであるが台湾政府が奪い返した歴史のある建物で、裏地には台湾で一番古いレンガ 塀が残されている。 1日目は、ツアー参加者全員が同じホテルであったが今夜からランクアップしたホテルに 宿泊出来る。1泊当たりに6千円も追加したので、快適なホテル「全国飯店」に宿泊出来た。 (※1)皆さん、次の漢字が意味するものを当てて下さい。 ①汽車 ②機車 ③手紙 ④老婆 ⑤脚気 解答:①自動車 ②バイク ③トイレットペーパー ④妻 ⑤水虫(日本では「ビタミンB1欠乏症」を意味するが、文化の違いが面白い。 ちなみに英語では水虫を”ATHLETE’S FOOT”「アスリートの足」と言い ます。スポーツ選手のイメージはこんなもんなんですかね?) (自動改札に入れる方向の記された新幹線乗車券) (快適な旅に欠かせない新幹線) (新幹線の車内に取り付けられた「緊急用ハンマー」) (空港の様に広い駅。現地の利用客はサンダルなど比較的ラフな格好であった) (蓮池潭にある「龍虎塔」。あいにくの雨模様だが、龍のバックには合っている) (手前の銅像は追い払われたオランダ人が台湾政府の謝罪している。後ろは「赤嵌樓」)
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