双方向通信向け低遅延・低演算量H.264コーデック「HDVE

2012 年 6 月 26 日
NTTアドバンステクノロジ株式会社
双方向通信向け低遅延・低演算量 H.264 コーデック
「HDVE-200/HDVD-200」を提供開始
~HD コミュニケーションシステム アプリケーション構築の価格低下に~
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:花
澤 隆)は、動画圧縮符号化の国際標準規格 AVC/H.264 に準拠した HDTV※1 ソフトウェアコーデッ
ク「HDVE-200/HDVD-200」の提供を 2012 年 6 月 26 日(火)より開始します。
本コーデックの利用により、これまで専用端末が必要であったフルハイビジョン映像※2 の高画質な
双方向映像コミュニケーション環境がノート PC 上でも構築可能になります。高画質化、端末の低価格
化、低遅延化が求められている双方向映像コミュニケーション環境の構築に最適なコーデックです。
NTT-ATでは、従来から映像配信サービス向けに AVC/H.264 ソフトウェアコーデックを販売しており、
その符号化性能の高さから、配信システムにおいて多く利用されてきました。一方、近年では片方向の映
像配信のみならず、フルハイビジョン映像による高画質双方向の映像コミュニケーションへの対応が求め
られるようになってきました。
こうしたニーズに応えるべく、NTT-ATでは、これまで販売してきたソフトウェアコーデックよりも、さらに
低遅延・低演算量で、スムーズな双方向コミュニケーションを実現できるソフトウェアコーデック
「HDVE-200/HDVD-200」を販売することとなりました。本商品は、日本電信電話株式会社 サイバースペ
ース研究所にて開発された、世界トップレベルの低遅延性・低演算性をソフトウェアで実現する技術がベ
ースになっています。
従来、双方向映像コミュニケーションを違和感なく行うためには、遅延を少なくするために専用のハード
ウェア端末が利用されてきましたが、「HDVE-200/HDVD-200」は市販のノート PC 上で、フルハイビジョ
ン映像に対応した高画質な双方向映像コミュニケーション環境を実現します。
「HDVE-200/HDVD-200」には、ソフトウェア開発キット(SDK)が同梱されているため、本コーデックを
実装した各種映像システムを簡易に構築できます。そのため、遠隔医療応用としての手術中継やインタラ
クティブな会話を伴うイベントのライブ中継、リアルタイムに質疑応答可能な遠隔講義等といった HD コミュ
ニケーションシステムを、低コストかつスピーディに開発可能で、さまざまな場面で幅広く活用いただけま
す。
■特長
z 軽量・低遅延:
入力映像の特性に応じた処理軽減機構を導入。
フルハイビジョン映像を、1 台のノート PC でリアルタイムエンコード・デコード可能。
その際の平均遅延時間(コーデック遅延)は 60msec 以下。
z
相互接続性:
通信プロトコルの標準規格 H.323、および SIP 網における TTC 標準(JJ-40.30)推奨
ストリームに準拠し、高い相互接続性を確保。
※1
※2
HDTV:High Definition TeleVision(高精細テレビ)
フルハイビジョン映像:1920x1080 ピクセル、30 フレーム/秒
z
帯域制限:
入力映像のフレームレートに揺らぎが起きた場合も、ビットレートをユーザの設定値以下に維持。
z
アプリケーション開発の容易さ:
Windows 版は Direct Show Filter 形式、Linux 版は共有ファイル形式(so 形式)での提供形態の
ため、様々な双方向映像通信アプリケーションを容易に開発可能 。
■適用例
z 双方向ライブ中継(エンターテイメント中継、遠隔講義)
z 遠隔医療
z テレビ会議/テレビ電話
■動作環境
z Windows 版
OS :Windows XP SP3(32bit) / Windows Vista SP2(32bit) / Windows 7 SP1(32bit/64bit)
CPU :SSE2 以上に対応した Intel 互換 CPU
z Linux 版
OS :Linux Cent OS ver.5.6
CPU :SSE2 以上に対応した Intel 互換 CPU
■価格
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本件のお問い合わせ先
NTTアドバンステクノロジ株式会社
アプリケーションソリューション事業本部
コンテンツ流通ビジネスユニット
担当:坂東
TEL:044-220-2127
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