小野田医師会報(第120号) 休 日 応 急 医 表(H25.10〜H26. 1) 月 日 H25. 10. 6 13 14 20 27 H25. 11. 3 4 10 17 23 24 H25. 12. 1 8 15 22 23 29 30 31 H26. 1. 1 2 3 5 12 13 19 26 曜 日 日 祝 日 日 日 祝 日 日 祝 日 日 日 日 日 祝 日 月 火 祝 木 金 日 日 祝 日 日 内科系 山陽小野田市民病院 はりま内科胃腸科 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 山口労災病院 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 吉中内科医院 山田循環器科内科 山陽小野田市民病院 山口労災病院 小野田赤十字病院 西村内科医院 山陽小野田市民病院 山陽小野田市民病院 長沢病院 森田病院 山口労災病院 しおん内科外科クリニック 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 伊藤医院 山口労災病院 はたもとクリニック 山陽小野田市民病院 中島医院 村重医院 TEL 83−2355 83−2425 83−2355 88−0221 83−2881 83−2355 88−0221 84−5177 83−8011 83−2355 83−2881 88−0221 84−6080 83−2355 83−2355 83−3000 88−0137 83−2881 83−1331 83−2355 88−0221 83−2009 83−2881 83−5114 83−2355 83−3910 83−3706 外科系 山陽小野田市民病院 山口労災病院 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 山口労災病院 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 山口労災病院 おもて整形外科 山陽小野田市民病院 山口労災病院 小野田赤十字病院 山口労災病院 山陽小野田市民病院 山陽小野田市民病院 井上医院 おもて整形外科 山口労災病院 しおん内科外科クリニック 山陽小野田市民病院 小野田赤十字病院 瀬戸病院 山口労災病院 わたなべ泌尿器科 山陽小野田市民病院 山口労災病院 森田病院 TEL 83−2355 83−2881 83−2355 88−0221 83−2881 83−2355 88−0221 83−2881 84−7000 83−2355 83−2881 88−0221 83−2881 83−2355 83−2355 81−1213 84−7000 83−2881 83−1331 83−2355 88−0221 83−2292 83−2881 81−4777 83−2355 83−2881 88−0137 ◎小児科は山陽小野田市急患診療所で診療(TEL 84−3632) 行 事 予 定 2 10月11日㈮ 10月13日㈰ 10月14日㈷ 10月15日㈫ 10月21日㈪ 10月24日㈭ 消化器研究会 医師会旅行 〃 理事会 会報委員会 宇部・厚狭・小野田合同理事会 医師会館 6:30 PM 浜田市・世界遺産石見銀山 11月8日㈮ 11月11日㈪ 11月18日㈪ 11月28日㈭ 消化器研究会 理事会 会報委員会 健康ミニ講座 医師会館 医師会館 医師会館 中央図書館 6:30 7:15 7:20 2:00 12月9日㈪ 12月11日㈬ 12月16日㈪ 理事会 医師会忘年会 会報委員会 医師会館 セントラルホテル 医師会館 7:15 PM 6:30 PM 7:20 PM 1月14日㈫ 1月20日㈪ 1月22日㈬ 1月30日㈭ 理事会 会報委員会 産業医研修会 健康ミニ講座 医師会館 医師会館 山口労災病院 中央図書館 7:15 7:20 7:00 2:00 医師会館 7:15 PM 医師会館 7:20 PM ナチュラルグリーンパークホテル 7:00 PM PM PM PM PM PM PM PM PM 小野田医師会報(第120号) 特別寄稿 FMサンサンきらら ってどんな放送局? 「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」とい うマスメディア4媒体ですが、広告費の割合 としては皆様ご承知のとおり「インターネッ ト広告」が首位に次ぐ状況となっています。 「ラジオ」に皆様はどんなイメージをおもち FM山陽小野田 局長 内山 翼 しかし従来のラジオ媒体は過去のものでも コミュニティFMはNew Mediaです。 ツイッターやフェイスブック、地域SNS… ネットの世界では人とひとの繋がりを求める 時代なのでしょうか。従来の県域以上の広範 でしょうか?学生の頃はよく聞いていたとい 囲なラジオ局との最大の違いはカバーエリア。 う方やクルマでは聞いているとおっしゃる方 コミュニティFMは基本的には各市町村単位 は多いでしょうか? にのみ放送範囲を絞った電波の出力しかでき 読者の方はお医者様ですので、ご自宅では ず、FMサンサンきららも山陽小野田市内を テレビのニュース番組や質の高いBS放送を 主な放送エリアとしています。例えば県域の 楽しまれている方が多いと思います。ご自宅 ラジオ局を聞いていても東京からのネット放 でラジオを聞いていただけるシチュエーショ 送の割合があり、山口県内の放送時間内であ ンはないかもしれませんね。 っても山陽小野田市の情報量は限られたもの そもそもメディアとはなんでしょうか? になります。 その昔、たくさんの人々に情報や言葉を伝 コミュニティFMは各市町村をターゲット えることができるのは「神」のみとされてい にしていますから仮に山陽小野田市の情報の たそうです。 みを伝えてもよいということになり、そのチ 大量印刷や電波を利用してたくさんの人た ャンネルに合わせておけば常に地元の必要な ちに情報を伝えることができる情報網は「神」 情報をキャッチできるということになります。 と「民衆」の中間の存在、ミドルである、つ この部分がニューメディアである所以です。 まりメディアです。 共に共感できる仲間を探している現代の風潮 メディアの中でもラジオはV.V.S.O.メディ からいけば、同じ街にすんでいる仲間として アといわれます。V.V.S.O.とはVery Very の意識やつながりという色合いの濃いコミュ Special Oldということです。 パソコンや自動車、家電製品の操作はかな ニティFMはニューメディアなのかもしれま せん。さらに地域でしか分からない情報、状 り視覚化されています。画面を見て直感的に 況をピンポイントでリアルタイムに放送でき 操作すればだいたい正解です。テレビを見て るコミュニティFMは大きな災害、台風、大 も、日本語の音声に日本語の字幕を重ねる日 雨、停電などの際にも防災、災害情報を発信 日翻訳が主流です。 できます。 現代社会において映像がないメディアは悲 劇的かもしれません。 とはいえFMサンサンきららは開局から1 年半が過ぎましたが、現在経営再建中でござ 3 小野田医師会報(第120号) います。スポンサー獲得まで、暫定的に自社 「聞かないよ」とか「古い」 、 「あまり効果 制作枠の放送を大幅にカットする予定でもあ がないだろう」…と否定されがちなラジオで りますが再び従来どおり、それ以上の放送枠 すが、山陽小野田市の魅力を発信し、元気な 拡大を目指してまいりますのでご協力お願い まちにすることができれば何よりと考えてい します。 ます。 (周波数89.7MHz) 随筆 小野田・厚狭郡医師会 女性医師の会 第2回総会 山口県医師会では男女共同参画事業の一環 いとう眼科クリニック 伊藤 忍 るという点です。 として、本当に支援が必要な人に支援の情報 今年は平成25年6月28日(金)にソル・ポ を伝えるために、県内のすべての郡市医師会 ニエンテにて小野田・厚狭郡医師会女性医師 に女性医師部会を立ち上げ、女性医師のネッ の会第2回総会が開催されました。今回も、 トワークを作ろうと動き始めました。それを 準備委員の皆様、ならびにジョイ皮ふ科の先 うけてこの地域にも女性医師の会を立ち上げ 生方のご尽力によりこの会を無事に開催する ることになり、昨年設立総会を開催いたしま 事ができました。前回と同様に「おいしいも した。 この会は少しユニークな会となっています。 のを楽しく食べよう」がこの会の大事な目的 の一つですが、このたびは料理だけではなく まずひとつめは、厚狭郡医師会ならびに小野 会場の眺めもすばらしいものでした。建物は 田医師会の両方のご支援を受け合同の会とし 海岸沿いに建っていて、会場の席に座ると壁 て開催されています。さらに両医師会の会員 一面の大きなガラス越しに、どこを見ても水 であるかどうかにかかわらず両医師会内の医 平線しか見えませんでした。時間とともに少 療機関に勤務する女性医師すべてを対象とす しずつ空の色が変わってゆき、ゆっくりと水 る会として設立されましたので、研修医の先 平線に沈む大きな夕日を背景にしての総会と 生など若い先生方にも参加していただいてい なりました。南の島にいるかのような錯覚を 覚え、うっとりする景色に感動しました。ぜ ひ一度この夕日を見に来られることをお勧め します。 参加者は労災病院に実習に来ていた医学部 6年生も1名参加してくださったので、研修 医5名その他女医13名、総勢19名でした。こ の機会に、医学生や研修医の方々には女性医 4 小野田医師会報(第120号) 師支援関係のパンフレットをお渡しいたしま Based Medicine(EBM)に従っていればい した。また、お子様を連れての参加者もあり、 いのかと思っていましたが、もっとより詳細 山口県医師会保育サポーターバンクから保育 に個々の特性を考えないと安全で適正な医療 サポーターの方をお願いいたしました。二階 が出来ないのだということを教えていただき の別室でお子様用の食事を取りながら、保育 大変勉強になりました。 していただきました。 次に、山口労災病院の坂部 武史病院長による「山口労災 病院における女性医師への取 り組み」のお話がありました。 現在、労災病院には52名の医 者のうち研修医を含めて12名 総会は19時から開催されました。まず小野 の女医が勤務しておられ全体のおよそ23%を 田医師会西村公一会長より挨拶をいただきま 占めているそうです。女性の割合が多いため した。次にこの会の会長である西岡和恵先生 か、女性医師への支援も大変充実しておられ から2012年の活動報告と会計報告が行われ、 るようでした。2008年4月からは短時間正規 戒能美雪先生から会計監査報告が行われ承認 雇用制度が導入されているそうです。宿直、 されました。最後に厚狭郡医師会河村芳高会 日直、待機、時間外勤務が免除され勤務時間 長から挨拶を頂戴いたしました。 もたとえば一日6時間で週5日とか一日8時 続いて特別講演が行われま 間で週4日など、勤務時間が弾力的に設定で した。山口県医師会男女共同 きた上で手当てなどは正規職員と同様に扱わ 参画部会 松田昌子部会長に れるそうです。私たちの時代にこのような制 よる「性差医学・医療の考え 度が欲しかったものだととてもうらやましく 方と役割」についてでした。 思いました。2009年9月からは病児保育も開 恥ずかしながら、性差医学・ 始されたそうです。子供をもつ働く母親には 医療について私は全く知識がありませんでし 絶対に必要なものであり、同じ職場にあれば たので、更年期などのホルモン関係の話かと より安心できると思います。さらに、現在、 最初は思っておりました。しかしお話の内容 地域医療再生計画が検討されているとのお話 はもっと広く深いお話でした。成人男性を基 がありました。このなかで今後、子育て医師、 準に考えられた現代の医療は個々の違いを全 看護師支援センターを作る計画があるとのこ く無視したものになっており、性差などを無 とでした。山陽小野田市民病院や労災病院、 視して同じ治療をすると、過剰医療や過少医 地域の開業医などで働く方々を対象に保育所 療になるとのお話でした。同じ病気でも、器 を造る計画だそうです。ぜひ、早期に実現し 質的、生理的、社会的な違いによって症状も ていただきたいと思いました。 治療もまったく違ってくるそうです。性差な どは個々の一つの特徴としてとらえたうえで、 それぞれの特性に合った医療を行わなければ ならないのです。お話のなかで特に印象に残 ったのは「医学・医療の目標とするゴールは Right Drug Right Dose Right Person Right Time」というお言葉でした。日頃の 日常診療のなかでは、ただ今あるEvidence 5 小野田医師会報(第120号) 続いて懇親会となりました。まずは寺井佳 ですが今回もあっという間に2時間が過ぎて 子先生による乾杯が行われ、お待ちかねの食 終りとなってしまいました。年1回のささや 事会となりました。 かな会ではありますが、この会を通じて、緩 お料理は有名なパエリアかなと勝手に思っ ていたのですが、メニューを見ると前菜盛、 スープ、魚料理、肉料理、デザート、パン、 6 やかに横へのつながりが広がり、情報も伝わ っていけばいいなと思っております。 この地区の女性の開業医は数名で、勤務医 コーヒーの順で本格的なコース料理になって の先生方のご参加なしには成り立たない会と いました。最初に出てきた前菜はフォアグラ なっています。何人集まっていただけるか、 入りでした。涼やかで華麗、味は軽く、爽や 毎回ドキドキしておりますが、今回もお忙し かでとてもおいしいものでした。続いて出て い中多くの勤務医の先生が参加してください きた料理やパンも大変おいしくて大満足でし ました。本当にありがたいことで大変感謝い た。飲み物はアルコールなしで、フレッシュ たしております。 なオレンジやリンゴのジュース、お茶などが 最後になりましたが、今年も小野田医師会 飲み放題でした。食事をしながら、順番に近 ならびに厚狭郡医師会の皆様のご支援により 況報告などを行い、ガールズ(?)トークで このような会を開催することができました。 盛り上がりました。詳細はもちろんオフレコ この紙面をお借りして厚くお礼申し上げます。 小野田医師会報(第120号) 寄稿 日本の医療の未来は? ―女性医師への期待: 山口労災病院での女性医師への取り組み― 山口労災病院 坂部 武史 はじめに 平成16年に導入された新医師臨床研修制度 がきっかけとなって、全国的に医師不足が社 会問題になっている。特に地方においては医 師の絶対数不足と、いくつかの専門領域の医 師不足が深刻な状態である。さらに、医師人 口のうち女性の占める割合が大変増加してお り、結婚、出産、子育てなどで女性医師が医 療の現場から離れざるを得なくなることも少 なくなく、このことも医師不足の一つの要因 図1 になっている。したがって、女性医師の就労 環境の改善対策は重要課題の一つである。こ のような中、女性医師の相互の情報交換、職 業継続・支援促進などを目標に、昨年、小野 田・厚狭郡医師会女性医師の会が発足し、第 1回総会が開催された。また、本年6月28日 に第2回総会が開催され、「山口労災病院で の女性医師への取り組み」と題してお話しす る機会を得たので、その内容に少し加筆して 報告したい。 1. 山口県の医師数の推移 山口県の医師数(医療施設従事者)は、平 図2 成22年の統計では、平成10年と比較して165 人増の3,383人である。また、人口10万人当 い医師数をみると、山口県では減少が著しく、 たりの医師数は233.1人で、全国平均を少し 都会(東京)との格差が顕著であることがわ 上回っている(図1)。平成10年を100として かる(図2下段) 。 みると、全年齢の医師数では、山口県でもゆ 診療科別医師数について平成10年からの推 るやかに増加がみられるが、全国、あるいは 移をみると(図3)、産婦人科、外科、内科 東京の増加と比べるとはるかに低くなってい で著しい医師数の減少がみられる。救急医に る(図2上段)。これに対して45歳未満の若 ついては平成18年を基準にみてやや減少傾向 7 小野田医師会報(第120号) 山口大学医学部入学者の男女構成をみると、 年度によって変動があるが、平成19年度、22 年度は男女ほぼ同数になっている(図5)。 今後も女子医学生が40%〜50%、あるいはそ れ以上になる可能性も考えられる。このよう な状況を考えると、今後の医療体制を充実さ せていくためには、女性医師の活躍が必須で あることは明白である。したがって、女性医 師が、出産後や育児等から医師業務に復帰し やすい環境を、社会全体で構築していくこと 図3 が大変重要であることは明らかである。 2. 山口労災病院での女性医師への取り組み 1)医師の男女構成・役職等 最近数年間の山口労災病院の医師数は、臨 床研修医を含めてほぼ50名である。この内、 基幹型の研修医定員枠3名のほか、山口大学 病院からの協力型の研修医も加わり、5〜6 名の研修医が活躍してくれている。平成25年 度現在、総医師数52名中、女性医師は12名 (23%)で、その内、正規職員が5名(うち、 診療科部長は3名)、嘱託職員が2名、臨床 図4 研修医が5名である。診療科部長のうちの1 名は、副院長(院内発令)で、病院戦略・企 画会議メンバーとしても活躍している。当院 ではまだ女性外来(女性診療科)は開設して いないが、要望が強ければ将来的にはそれが できるとありがたいと考えている。 2)医師短時間勤務制度 当院は独立行政法人労働者健康福祉機構に 属する病院であり、いろいろな規定が機構本 部で取り決められている。その中に、医師確 保のための雇用体制として、医師短時間勤務 図5 8 制度がある。育児等で8時間勤務が困難な場 合でも正規職員として雇用する制度である。 がみられる。一方、循環器内科、精神科は増 一日6時間、週5日の勤務を認め、宿・日直 加している。 や、待機、時間外勤務などの業務が免除され、 図4は山口県の女性医師数の推移を示した 給与、昇給、退職金などが正規職員扱いで配 ものである。女性医師の数とその割合が年々 慮される。当院でも過去、現在にわたりこの 増加している。平成22年で、全医師のうち 制度を利用した女性医師が勤務しており、病 14%強が女性医師である。 院としても助かっている。今後、必要があれ 小野田医師会報(第120号) ばいろいろな形での勤務に対応できるよう、 費的には利用者からの利用料は総経費の1/20 この制度の弾力的な運用も検討していきたい 程度であり、大半の経費(人件費その他の必 と考えている。 要経費)は病院の支出となる。ただ、一般 3)病児保育所 (民間)保育所にあずけられなければ欠勤す 育児の時期にある女性医師のサポートには、 るほかない職員が、この院内病児保育所のお 保育所や病児保育などの環境整備が重要であ かげで勤務が可能となることは意義あること る。当然看護師確保にも共通する。現在山口 といえる。 労災病院には院内保育所はない。ただし、平 現在、いろいろな地域で保育所不足の問題 成21年(2009年)8月に院内病児保育所を開 が話題に上がっている。できれば、行政の取 設した。表1にその概要をまとめた。対象者 り組みで解決できることが望ましい。山陽小 は集団保育が困難な児で、年齢は生後3か月 野田地区では、現在市民病院の新築が進んで から小学6年生までである。当院の小児科で おり、保育所の設置が計画されていると聞く。 診察後受け入れを決定する。表に示すような 医師・看護師のみならず、病院あるいは診療 伝染性疾患や特殊な疾患の児は受け入れをし 所で働く多職種の小児の保育が可能になれば、 ないことになっている。児をあずかるのは月 地域の医療現場は大変助かり、地域医療のさ 曜から金曜までの7:30から17:30の間であ らなる充実が図れるのではないかと考える。 る。スタッフは看護師1名、保育士2名であ おわりに る。 開設以来の利用者(表2)をみると、医師、 日本人は男女とも平均寿命が長く、長寿の 看護師のほか医療職や事務職員など、多職種 国で知られている。良い医療制度と高い医療 にわたっている。実人数は年間およそ100人 レベルに加え、環境衛生が確立されているた 程度、延べ人数にして200人程度である。0 めである。しかし、医師不足、地域医療崩壊 歳から5歳までの児が80〜90%を占める。経 などとあちこちで問題になってきた今日、早 急に何らかの対策を講じなければならないが、 解決の糸口はなかなか見えないのが現状であ る。明らかなことは、医師の中で女性の占め る割合が確実に増えているわけで、女性医師 の就労を促進できる環境を確立することは重 要な位置を占める。女性医師の就労への強い 意志に加え、病児保育を含めた保育所の整備 や、子育て支援センターなどの充実が望まれ 表1 るところである。日本の医療の未来について は、女性医師にかかる期待は大変大きい。女 性医師の今後の活躍を祈念して稿をおわる。 謝辞 発表の機会をくださいました小野田・厚狭 郡医師会女性医師の会、会長の西岡和恵先生 に感謝します。なお、医師数等の資料(図1 〜4)は山口ドクターネットから引用した (一部アレンジを加えている) 。 表2 9 小野田医師会報(第120号) 10 毎年、家内と二人で欧州各地を1週間程度 スペイン・マドリード(バラハス空港)に現 の旅行をしておりますが、昨年は南ドイツへ 地時間7:20PM(飛行時間約2時間半)に着 行きました。今年はスペインと決めていまし きました。ユーロ圏内は到着した最初の国で た。 入国審査を受け、その後のユーロ圏内は国内 今回の旅行記は従来の写真中心ではなく、夫 旅行扱いであると聞いていました。今回のパ 婦で初めてのパック旅行でしたのでその印象 ック旅行で福岡から出発するのは我々夫婦二 記を中心に書いてみようと思います。私はス 人だけだったものですから、マドリードまで ペインには昭和 50 年(37 年前)に国際ウイル は添乗員も付かず二人だけで行動しなければ ス学会に出席のためマドリードに1週間滞在 なりません。まずオランダ・スキポール空港 し、その後2週間その他の国々(フランス、 での乗り継ぎですが、スキポール空港はヨー スイス、ドイツ、英国)を観光旅行した経験 ロッパでも最も大きいハブ空港の一つですか がありますが、そのときのスペインの思い出 らその大きさは並大抵ではありません。1時 をたどる意味もあり大変楽しみにしておりま 間半の乗り継ぎ時間だったのですが、入国審 した。 査のパスポート審査は簡単で私の時に審査官 スペインへは日本からの直行便がなく欧州 が笑顔で“こんにちは”と日本語で言ってく どこかの空港で乗り継ぎが必要なこと、スペ れたものですから、私は思わず“お世話にな インは国土が広いので昨年までの我々二人だ ります”と日本語で答えてしまいました。し けのある国の拠点都市中心の旅行スタイルで かし、そのあとのボディーチェック・手荷物 は1回の旅行だけでは限られた旅行になるこ 検査は厳しくかなり時間がかかりました。そ と、そして何よりも現地でのスペイン語は夫 れから空港内の移動は端から端まで移動する 婦二人だけではかなり苦労すること、などか 位の距離があり動く歩道を使っても速足でぎ ら今回は初めて添乗員(通訳)付きのパック りぎり間に合いました。また、トイレもヨー 旅行で行くことにしました。そのようなとき ロッパのトイレはどこも数が少なく、それも に丁度 KLM オランダ航空が福岡空港からオ 小さい表示で 1 階下と書いてありましたので ランダ・アムステルダムへの直行便が今年4 トイレに行くのもその混雑とで大変でした。日 月から就航することを知り、これはいいとい 本の羽田空港に慣れているものにとってヨー うことで4月 20 日〜27 日の8日間「LOOK ロッパのトイレ文化(設備も含めて)の低さ JTB 福岡から出発するオーレエスパーニャ8」 にはいつも辟易します。それじゃマドリード のパック旅行を紹介され、これを利用しまし に着いたら簡単かと思いきや、ここでもパス た。4月 20 日(土)10:25AM に KLM オラ ポート審査は無いもののボディーチェック・ ンダ航空で福岡空港を出発してオランダ・ア 手荷物検査は厳しくされ、世界どこに行って ムステルダム(スキポール空港)に現地時間 もテロ対策で検査は厳しいです。旅慣れして 3:10PM に着きました(飛行時間約 12 時間 いる(?)私たちだから何とか二人だけで無 で夏時間採用で時差は7時間) 。スキポール空 事にマドリードにたどり着けたというのが実 港を乗り継ぎで同じ KLM で4:45PM に発ち 感です。あ!そうそうスキポール空港の移動 小野田医師会報(第120号) 中に私は自分のパスポートをショルダーバッ グに入れずに(これも失敗)手にしっかり握 って移動してたつもりが何かの拍子に手から す。 ◎マドリード スペイン広場 すり落ちたのを気付かず、後方の人(欧米人) が私のパスポートをすぐ拾って走って私に手 渡してくれました。私は思わず心臓どきり! その方に感謝!感謝!です。 今回のパック旅行は総勢 20 名(新婚さん3 組を含む)で、我々以外はすべて成田発・ロ ンドン経由でマドリードのホテルで合流しま した。今回の旅行は経験豊かなベテランセレ クト添乗員(女性)が付き、現地に精通した ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像 ◎マドリードの郊外 トレド ガイド歴 10 年以上のマスターガイドが各地を 案内するという旅行でした。旅行の始まりに まず補聴器のような小さいイヤホン(8チャ ンネル)を渡され、現地の案内や添乗員さん からの連絡もすべてこのイヤホンを通じて行 われ、聞き洩らすこともなく、大変便利でし た。このイヤホン採用は日本の旅行社が最初 だそうです。 肝心のスペイン旅行は、 “マドリード(トレ ユダヤ、イスラム、キリストの3つの文化が混在した古都 ◎アンダルシア地方 グラダナ アルハンブラ宮殿 ドも含む)〜アンダルシア地方(コルドバ、 セビリア、グラダナ、ミハス、マラガ)〜バ ルセロナ”を AVE 新幹線、大型バス、飛行 機で移動しました。さすがに我々夫婦二人旅 と違って、どこもマスターガイドがしっかり と案内してくれましたがあまりの情報の多さ に圧倒され、一晩眠るとほとんど忘れてしま っていました。ただ、スペインはユダヤ教、 イスラム教、キリスト教が渾然一体とした歴 史をもち、とくに今日の人類を支えている土 木学、建築学、数学、物理学等の多くはこの イスラム教徒の人たちによって基礎がつくら れていることを知り、その偉大さに感心しテ ロのイスラムの偏見がとれました。 パック旅行は、言葉の心配もなく、食事の 心配もなく、今までの夫婦二人旅よりかなり 楽な旅でしたが、いざ旅行記を書こうと思っ たとき、さて何を書こうかと迷ったことは確 かです。 最後に写真を添付してこの旅行記を終りま 11 小野田医師会報(第120号) ◎アンダルシア地方 地中海沿岸のリゾート地 ◎ガウディ建築を訪ねて バルセロナ 白い町 ミハス ガウディのアイデアが散り ばめられたグエル広場 ◎サグラダ・ファミリア聖堂 ガウディの元住居 理事会報告 ■5月理事会 (松岡理事) 7)山口県医師会労災保険指定医部会理事会 について 8)宇部・山陽小野田・美祢・萩地域メディ と き:H25.5.9(木) カルコントロール協議会について ところ:医師会館 (以上 表理事) 出席者:西村、長澤(英)、藤村、松岡、表、 9)学術・生涯教育委員会について 白澤、長谷川、渡邊、河野、萩田、 田原(彦)、西岡、村重(美) 報告事項 1)山口県医師会臨時代議員会について (西村会長) ■6月理事会 と き:H25.6.10(月) ところ:医師会館 2)訪問看護ステーション運営委員会について 出席者:西村、長澤(英)、藤村、松岡、表、 3)平日夜間診療所についての報告について 白澤、長谷川、渡邊、河野、萩田、 4)訪問看護ステーション運営状況について 田原(彦) (以上 長澤副会長) 5)医師会予算三役会について 6)地域ケア会議について 協議事項 1)県医学会総会の懇親会について (藤村理事) 12 (河野理事) 2)会員研修会、納涼親睦会について 3)在宅医療推進部会について 小野田医師会報(第120号) 4)医師連盟(参議院議員選挙)について 報告事項 役員会について 5)地域医療連携情報ネットワーク導入地域 1)宇部市医師会総会懇親会について 会議 第2回地域医療連携室専門部会に 2)山口県医師連盟執行委員会について ついて 3)H25年度県学校保健連合会理事会について (以上 西村会長) 6)平日夜間診療所について 7)訪問看護ステーション運営状況について 4)地域医療連携情報ネットワーク導入地域会議 第1回地域医療連携室専門部会について 5)平日夜間診療所についての報告について (以上 長澤副会長) 8)郡市医師会小児救急医療担当理事協議会 について 6)訪問看護ステーション運営状況について (以上 長澤副会長) 7)成人・高齢者保健担当理事協議会について 8)小野田医師会定時総会について 9)心電図解析委員会について (白澤理事) 9)地域医療連携情報ネットワーク説明会に ついて 10)別府市医師会「ゆけむり医療ネット」講 演会について (以上 藤村理事) 10)健康ミニ講座について 11)地域医療連携情報ネットワーク導入地域 会議 第2回ネットワーク運用専門部会 (松岡理事) 11)救急医療担当理事協議会について (表理事) 12)郡市保険担当理事協議会について について 12)第6回宇部・山陽小野田・美祢圏域地域 医療連携情報ネットワーク導入地域会議 について (長谷川理事) 13)地域医療連携情報ネットワーク導入地域 会議 第1回導入専門部会について (渡邊理事) (以上 渡邊理事) ■8月理事会 と き:H25.8.12(月) ところ:春駒亭 ■7月理事会 出席者:西村、藤村、松岡、表、長谷川、河 と き:H25.7.8(月) 野、萩田 ところ:医師会館 報告事項 出席者:西村、長澤(英) 、藤村、松岡、表、 1)第1回山口県地域産業保健センター運営 白澤、長谷川、渡邉、山本、河野、 萩田、西岡 協議会について 2)羽生田たかし参議院議員候補者街宣車遊 協議事項 説について 1)在宅医療推進部会について 3)医師国保組合 組合会について 2)参議院議員選挙について 4)第48回山陽小野田職域防犯協会理事会・ 報告事項 総会について 1)第96回山口県医学会総会について 2)第172回県医師会定例代議員会について 3)小野田・厚狭郡医師会女性医師の会第2 5)日医在宅医リーダー研修会について (以上 西村会長) 6)地域ケア会議について 回総会について (松岡理事) (以上 西村会長) 4)平成25年度山口県医師会警察医会第1回 7)健康ミニ講座について (河野理事) 13 小野田医師会報(第120号) 行事報告 ■医師会予算三役会 (河野 報) ■訪問看護ステーション運営委員会 と き:H25.4.24(水)6:30PM と き:H25.4.17(水)6:30PM ところ:訪問看護ステーション事務舎 ところ:医師会館 医師会出席者:西村、吉中、藤村、山田、長 医師会出席者:西村、長澤(英) 、藤村 (藤村 報) ■宇部・山陽小野田・美祢・萩地域メディ カルコントロール協議会 澤(英) 議題 1)平成24年度事業報告・会計報告について 2)平成25年度事業計画・予算について 3)その他 と き:H25.4.18(木)2:00PM ところ:宇部・山陽小野田消防局 議題 1)宇部・山陽小野田・美祢・萩地域の救急 搬送の現況等 (長澤(英) 報) ■地域医療連携情報ネットワーク導入地域 会議 第1回地域医療連携室専門部会 と き:H25.5.28(火)7:30PM 2)山口県救急業務高度化推進協議会の協議 結果について ところ:宇部市医師会館 医師会出席者:長澤(英) 3)メディカルコントロール体制の充実強化 について 議題 1)紹介状・返書の様式や運用について 4)新しい救急救命処置に係る実証研究結果 について 2)診察・検査の予約方法について 3)診療情報公開のための患者同意の登録方 5)プロトコール改正(案)について 6)平成23年の受入医療機関の選定困難事案 の検証について 法について 4)地域医療連携室ホームページの在り方に ついて 7)その他 5)専門部会の運営について (表 報) (長澤(英) 報) ■地域ケア会議 ■心電図解析委員会 と き:H25.4.18(木)7:00PM と き:H25.6.4(火)6:30PM ところ:市役所 ところ:医師会館 (松岡 報) と き:H25.4.23(火)7:00PM ■地域医療連携情報ネットワーク導入地域 会議 第1回導入専門部会 ところ:医師会館 と き:H25.6.5(水)7:30PM ■学術・生涯教育委員会 医師会出席者:西村、河野、松本、長澤(孝)、 今村、田代 ところ:宇部市医師会館 医師会出席者:矢賀、渡邊 議題 議題 1)平成25年度学術・生涯教育計画について 1)地域医療連携情報ネットワーク事業の概 2)その他 14 (藤村 報) 要について 小野田医師会報(第120号) 2)専門部会の設置について 1)平成24年度急患診療所(平日夜間)実績 3)部会長の選任について について 4)地域医療連携情報ネットワークについて 2)業務委託契約について 5)別府市医師会の現状について 3)意見交換 6)専門部会の検討事項について (1)利用者規定について (2)利用契約書について (渡邊 報) ■地域医療連携情報ネットワーク説明会 (長澤(英) 報) ■地域医療連携情報ネットワーク導入 地域会議 第2回ネットワーク運用 専門部会 と き:H25.6.26(水)7:30PM と き:H25.6.12(水)7:30PM ところ:宇部市医師会館 ところ:保健センター 医師会出席者:西村、渡邊 参加者:45名 議題 (渡邊 報) ■別府市医師会「ゆけむり医療ネット」 講演会 と き:H25.6.21(金)7:30PM ところ:山口労災病院 1)説明会・講演会の質疑応答について 2)専門部会の検討事項について (1)検討スケジュールについて (2)利用者規定について (3)利用契約書について (4)患者同意書について 参加者:71名 3)その他 (渡邊 報) (渡邊 報) ■地域医療連携情報ネットワーク導入 地域会議 第2回地域医療連携室専 門部会 ■小野田・厚狭郡医師会女性医師の会 第2回総会 と き:H25.6.25(火)6:30PM ところ:ソル・ポニエンテ と き:H25.6.28(金)6:30PM ところ:宇部市医師会館 (西村 報) 医師会出席者:長澤(英) 議題 1)検討スケジュールについて 2)紹介状・返書の様式について 3)地域医療連携室ホームページの在り方に ついて ■第6回宇部・山陽小野田・美祢圏域 地域医療連携情報ネットワーク導入 地域会議 と き:H25.7.3(水)7:00PM ところ:宇部市医師会館 (長澤(英) 報) 医師会出席者:坂部、瀧原、渡邊 議題 ■平日夜間診療所平成25年度山陽小 野田市急患診療所業務打ち合わせ会 2)説明会・講演会について と き:H25.6.26(水)7:00PM 3)地域医療連携情報ネットワーク導入事業 ところ:保健センター 医師会出席者:砂川(功)、長澤(英) 議題 1)3専門部会の進捗について の予算について 4)病院群輪番制参加病院における当直医の 診療科目の公開について 15 小野田医師会報(第120号) 5)第1回地域医療連携情報ネットワーク参 加希望調査について 設基準について 小野田赤十字病院より佐藤副院長、倉重事 6)今後のスケジュールについて (渡邊 報) ■羽生田たかし参議院議員候補者街宣 車遊説 務長、高橋医事係長が出席され、説明して頂 いた。 (白澤 報) ところ:小野田地区 ■第3回地域医療連携情報ネットワー ク導入地域会議 第3回ネットワー ク運用専門部会 医師会出席者:西村、藤村 と き:H25.7.24(水)7:30PM と き:H25.7.17(水)10:00AM (西村 報) ■第48回山陽小野田職域防犯協会理 事会・総会 と き:H25.7.18(木)6:30PM ところ:山陽小野田警察署 ところ:宇部市医師会館 医師会出席者:西村、矢賀、渡邊 議題 1)専門部会の検討事項について (1)第1回地域医療連携ネットワーク参 加意向調査について 医師会出席者:西村 (2)利用者規定について (西村 報) ■第3回地域医療連携情報ネットワー ク導入地域会議 第3回地域医療連 携室専門部会 と き:H25.7.23(火)7:30PM ところ:宇部市医師会館 医師会出席者:渡邊 議題 (3)利用契約書について (4)患者同意書について 2)その他 (渡邊 報) 定時総会 と き:H25.5.22(水)7:15PM 1)専門部会の検討事項について (1)紹介状・返書の様式や運用について ところ:小野田保健センター 出席者:31名 委任状47通(会員数94名) (2)地域医療連携室ホームページの在り 方について 2)その他 (渡邊 報) ■小野田赤十字病院との医療連携につ いての説明会 と き:H25.7.23(火)7:30PM ところ:医師会館 医師会出席者:西村、藤村、白澤、播磨、吉 中、村重(美)、山田、廣田 議題 1)在宅療養支援病院(強化・連携型)の施 16 平成25年4月1日より、一般社団法人小野 田医師会として新たなスタートを切り、初め ての総会となりました。 総会次第 一、開会のことば 一、会長挨拶 一、長寿会員の表彰: 伊藤 和雄 先生 一、新入会員紹介: 小野田医師会報(第120号) 亀井 滝士 先生(小野田赤十字病院) 収支決算について 赤尾 淳平 先生(山陽小野田市民病院) (ニ)各種会計監査報告 河村 大智 先生(山陽小野田市民病院) 近藤 実 先生(山口労災病院) 砂川 新平 先生(すながわこども 一、議事録署名人の選出 クリニック) 一、議事 1. 報告事項 (イ)各担当理事の報告 (ロ)その他 2. 承認事項 (イ)議案第1号 平成24年度小野田市医師会事業報 3. 議決事項 (イ)議案第1号 平成25年度小野田医師会事業計画 (案)について (ロ)議案第2号 平成25年度小野田医師会予算(案) について (ハ)議案第3号 平成25年度訪問看護ステーション 予算(案)について 4. その他 一、閉会のことば 告について (藤村 報) (ロ)議案第2号 平成24年度小野田市医師会収支決 算について (ハ)議案第3号 平成24年度訪問看護ステーション 第 96 回 山 口 県 医 学 会 総 会 と き:H25.6.16(日) に〜』と題した ところ:光市民ホール 講演がありまし た。多くの市民 今年の山口県医学会総会は、光市医師会の 引き受けで開催されました。山口県医師会の が参加され盛会 裏に終わりました。 一般社団法人への移行に伴い、今まで同時に 小野田医師会より西村会長をはじめ9名の 行われていた医師会総会が別開催となり、形 参加があり、内7名はマイクロバスでの参加 的にはスッキリしたものとなりました。 となりました。学会終了後は、光市内にある 午前中に特別講演として、矢野雅文教授 「あじさい苑」に立ち寄った後、当然のこと (山口大学)の「慢性心不全の病態と治療の として(?)勉強の疲れを癒すべく、阿知須 新展開」、伊東恭悟教授(久留米大学)の の「吉祥」に直行となりました。ここは海岸 「新しいがんワクチンのお話」の2題の講演 近くの高台にあり、見晴らしも良く、遠くは が行われました。午後からは、ひかり吹奏楽 国東半島も見ることができます。少し明るい 団と合唱団によるオープニングセレモニーの 内からの宴会となりましたが、例年の如く賑 後、市民公開講座として田口敏彦教授(山口 やかな会となりました。来年は防府医師会の 大学)による『加齢と共に忍び寄るロコモテ 引き受けで開催されます。より多くの皆様の ィブシンドローム〜元気で長生きをするため ご参加を期待しております。 (藤村 報) 17 小野田医師会報(第120号) 第31回 小野田医師会 会員研修会プログラム(敬称略) 開会挨拶 小野田医師会会長 西村公一 密検査者数は210名で、その内194名(92.3%) が精密検査を受診した。がん発見数は13例で、 一次検診対がん発見率は0.22%、陽性反応的 中率は6.19%と検診の精度としては評価でき る数値であった。症例の中には、昨年の検診 で異常なしの判定が出ている症例もあった。 肺がんの悪性度、レントゲン写真の限界等の 問題もあるものの、当然のこととして決して 一般演題・医師会報告 1. 「平成25年度山陽小野田市学校心臓検診 結果報告」 心電図解析委員会 ○山田 覚、砂川 功、高橋寛彦、 藤村嘉彦、村田和也、関耕三郎、 田代紀陸、竹川剛史 平成25年度の心電図検診 は旧小野田市内の小学1 年生と中学1年生を対象 に施行された。対象児 童・生徒数は746名であっ た 。 そ の 結 果 、 要 精 査 が 15名 (小学生2名、中学生13名)、要観察(要管理 表提出を含む)が3名(小学生1名、中学生 2名)であった。 2.「肺がん・結核検診の現状」 肺がん・結核検診読影委員会 ◯藤村嘉彦 肺がん・結核検診の個別 検診が始まった平成22年 度より、検診受診率はそ れ以前の3倍弱まで増え ており、平成24年度は受診 率26.6%、受診者数は5,885名であった。要精 18 見逃しの無いように読影することが求められ る。 3. 「平成24年度山陽小野田市(小野田地区) 胃癌検診成績」 小野田医師会胃癌検診読影委員会 ○白澤宏幸、中村克衛、早川幹夫、 播磨一雄、森田純一、西村公一、 稲本善人、飯田 武、時山 裕 平成24年度の山陽小野田市 小野田地区の胃癌検診につ いて検討した。 1)胃 癌 検 診 受 診 者 数 2011人で、平成23年度 の受診者数1937人より増加し た。 2)胃透視より内視鏡検査を受診する割合が 年々増加している。 3)山陽小野田市全体の受診率は15.9%であ った。 4)平成24年度の受診歴は、初回受診が多か った。 5)胃透視の検診では胃癌は発見されなかっ た。 6)胃 透 視 の 検 診 で の 要 精 検 率 は 4.7% で 、 精検受診率は94.1%と高率であった。 7)内視鏡検診では受診者1650人のうち7例 小野田医師会報(第120号) の胃癌が発見され、胃癌発見率は 能である。本症例は診断・手術にマンモトー 0.348%であった。また早期食道癌が2 ムが非常に有用であった。 例発見された。 8)内視鏡検診において生検率は13%で、生 検した人の3.74%がGroup4 or 5であった。 結語:山陽小野田市小野田地区の胃癌検診で 5. 「網膜中心動脈閉塞症を発症した血栓性 血小板減少性紫斑病の1例」 ◯小野田赤十字病院 眼科 萩田勝彦、 は内視鏡検診の増加に伴い、胃癌特に早期胃 山口大学医学部附属病院 第3内科 福田尚文、 癌が多数発見されており、さらなる受診勧奨 美祢市立美東病院 内科 入江和彦 が望ましい。 【症例】 症例は63歳男性で、右眼の突然の視力低下 4. 「マンモトーム生検およびクリップでの を自覚し当科を受診した。 マーキングが有用であったDCISの1 視力は右眼前手動弁(矯 例」 正不能)、左0.3(1.2×‐ 山陽小野田市民病院 外科 4.00D)でswinging flash- ◯大楽耕司、河村大智、藤岡顕太郎 light testは右眼陽性であっ 症例は49歳の女性。主訴は右乳腺の石灰化。 た。右眼底検査で視神経乳頭周 2011年の乳癌検診でのマン 囲の一部を除いて網膜は乳白色に混濁し黄斑 モグラフィで右MLOのL 部はcherry red spotを呈していた。以上の 領 域 、 右 CCの 外 側 に 集 所見から右眼網膜中心動脈閉塞症と診断した。 簇性で淡く不明瞭な石灰 また1か月以上前から倦怠感と跛行があり血 化を認め、カテゴリー3と 液検査で炎症所見を認めたので内科受診をす 診断された。超音波検査では異 すめ、眼科的にはビタミンB12などの投与で 常所見を認めなかった。2013年2月にマンモ 保存的に通院治療することとした。その約1 トーム生検を施行し、ductal carcinoma in 週間後に内科入院となりステロイドパルス療 situ(DCIS)と診断された。乳房温存術+セ 法で治療した。入院後眼科的な自覚症状は変 ンチネルリンパ節生検を施行予定としたが、 化なく、発症1か月後には右眼視神経乳頭は 超音波検査で病変は描出できず、正確な位置 萎縮性変化を呈し、蛍光眼底造影でも腕―網 確定が不可能であったため、術前にマンモト 膜時間の著しい遅延を認めた。全身症状およ ーム下にクリップでマーキングを施行した。 び炎症所見は改善し一旦は退院したが、退院 2013年2月に手術を施行した。センチネルリ 後急激に全身の出血斑が出現し血小板減少性 ンパ節生検は陰性であった。クリップを超音 紫斑病(TTP)の診断で山口大学医学附属 波で確認し、その2㎝外側にインジゴカルミ 病院に入院した。諸検査の結果、ADAMTS- ンでマーキングして乳房円状部分切除術を施 13活 性 の 低 下 は 見 ら れ る が ADAMTS- 行 し た 。 病 理 診 断 は DCIS, Tis, N0, M0, 13inhibitorは認めないことから血栓性微小血 Stage 0, ER(+; >95%), PgR(+; >95%), 管障害症(非典型TTP)と診断された。血 MIB-1(5%)であった。術後はホルモン療 漿交換・ステロイド大量投与で治療され一旦 法(ノルバデックス)+放射線療法を施行し た。マンモトーム生検は多くの組織を採取す ることができ、正確な診断が可能である。ま 軽快したものの最終的に不幸な転帰となった。 【まとめ】 1.網膜中心動脈閉塞症の発症が契機となり た同装置を用いてステンレスクリップでマー 微小血管症障害症(非典型TTP)の診 キングすることにより、病変部位の特定が可 断に至った症例を報告した。 19 小野田医師会報(第120号) 2.網膜循環の著しい障害が持続し、発症1 か月で視神経乳頭は蒼白化した。 っ た 。 第 1 病 日 の 血 液 培 養 か ら Listeria monocytogenesを検出したことが第6病日に 3.本症例ではTTPにおける血栓形成亢進 判明した。頭部〜胸部〜腹部〜骨盤部CTで 状態によって網膜中心動脈閉塞症を発症 は冠動脈の石灰化を認めるのみであり、心エ したと考えられた。 コーも異常なし。第4病日の腰椎穿刺では無 色透明、初圧20cmH2O、蛋白144mg/dl、糖 6. 「Listeria monocytogenes敗血症の1例」 山口労災病院 内科 ○東野洋一、松井久未子、松原 淳、 矢賀 健 【緒言】Listeria monocytogenesは食物を媒 39mg/dl、細胞数197/μl(単核球75%)であ り、細菌培養は陰性であった。 Empiric therapyとしてセフタジジムを投 与 し て い た が 、 第 6 病 日 に Listeria monocytogenesによる敗血症および細菌性髄 介して感染するグラム陽性 膜炎と判明した後は2週間のバンコマイシン 桿 菌 で あ る 。 Listeria 点滴を行ない、ST合剤内服も併用した。患 monocytogenes感染症は、 者は第9病日に意識清明となり、第11病日に 潜伏期が数時間から3週 解熱した。第21病日に退院したが、退院後も 間と幅広いため、原因とな 1か月間 ST合剤の内服を続けた結果患者は った食品の特定が難しく、下痢 治癒した。 嘔吐や腹痛等の消化器症状がないままいきな 【考察】Listeria monocytogenes感染症の我 り敗血症および細菌性髄膜炎の症状で発症す が国での年間推定発生数は83例と報告されて るという特徴があり、診断の難しい感染症で いる。我が国でのこれまでの報告例はいずれ ある。 も散発例で、潜伏期間が幅広いこともあり、 【症例】78歳、男性。高血圧、不整脈の既往 該当食品の特定ができたものはないとされる。 あり。職業は農業で、小学2年生で学校をや 本例では病歴から生卵が原因である可能性が めたため漢字は読めない。妻に先立たれ、近 高いが、患者自宅のお粥を調査しておらず確 所に住んでいる親戚に世話を受けながら1人 定はできてない。Listeria monocytogenes感 暮らしをしていた。平成24年12月2日より案 染症は死亡率20%と重篤な疾患であるため、 内してくれる友人と2人で2泊3日の東京観 その存在を認識しておくことが必要と思い報 光旅行に行った。帰宅した12月4日に旅行の 告した。 前日に炊いて冷蔵庫に入れておいた米飯と、 3週間前に買って室温に置いておいた生卵を 7. 「AKA博田法の実際」 おもて整形外科 表 寛治郎 使って半熟のお粥を作って食べた。この卵は どろっとしていて、白身と黄身がはっきりし ないような状態だったという。その後から体 調悪くふらつきや物忘れがあったという。12 症例は72歳の女性で平 月9日に隣に住んでいる姪が訪問すると、言 成23年より他医にて腰痛 動がおかしく失禁しており、歩行不可能な状 で加療するも軽快せず平 態であったため当院へ救急搬送となった。 成24年4月当院受診。左股 意 識 レ ベ ル JCS=1 、 体 温 40.2℃ 、 血 圧 20 AKA博田法の治療の実際を動画で提示し た。 関節より末梢に疼痛があり、立 132/62mmHg、脈拍88/分であり、その他身 位歩行が困難。同年9月博田先生による 体所見には特記事項はなかった。血液検査で AKAにて歩行が改善するも左股関節痛残存。 は白血球数13,900/μl、CRP10.91mg/dlであ 動画では博田先生によるAKA療法診察から 小野田医師会報(第120号) 治療までを撮影した。 り、2012年12月までに計11例の腹腔鏡下(補 AKA博田法の適応は、すべての機能的疾 助下を含む)に肝切除(部分切除:8例、区 患で具体的にはぎっくり腰、寝違い、変形性 域切除3例)を行っている。いずれも経過は 股関節症を含めた股関節痛や原因の特定でき 良好であった。 ない四肢の痛みなどである。 当科における鏡視下手術の現況について報 告した。今後も手技の向上、新しい手技の導 8. 「当科における鏡視下手術の現況」 山口労災病院 外科 入により、手術成績、患者満足度の向上に努 めていく。 ◯小野田雅彦、安楽由利子、 佐藤永洋、古谷 彰、河野和明、 9. 「当院外来化学療法室における取り組み 加藤智栄 当科では、手術患者の早 期社会復帰を目指し、鏡 視下手術を積極的に導入 している。胃、大腸、肺 と今後の課題」 山口労災病院 看護部 ◯渡壁美香、古屋敷智恵美 【はじめに】近年、医学的背 景や社会的背景および患 は、以前より導入しており、 者のQOL重視などによ 昨年1年間では、胃癌:53例中 りがん化学療法は入院か 18例、大腸癌:65例中50例、原発性肺癌:14 ら外来へ移行している。当 例中12例(完全胸腔鏡下手術5例を含む)を 院では、2008年10月に化学療法 鏡視下に手術を施行した。現在、他領域にお 運営委員会が設置されるとともに治療件数の いても鏡視下手術を導入しており、その現況 増加に伴い、外来化学療法室は新規移転され を報告する。 2011年9月より稼働した。今回、大腸癌を中 食道:66歳、男性。胸部中部食道癌に対し て、3ポート+7㎝の小開胸で胸腔鏡補助下 に胸部操作を施行。5ポート+10㎝の開腹創 心に外来化学療法室における取り組みと今後 の課題について報告する。 【方法】2007年4月〜2013年3月までの外来 で細径胃管を作成し、頸部食道と吻合した。 化学療法件数と大腸癌を中心にセルフケア支 第16病日に退院となった。 援の実際について紹介する。また、がん相 膵 臓 : 79歳 、 男 性 。 膵 体 尾 部 の IPMN (Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm) 談・支援窓口を利用した116名の相談・対応 内容を後方視的に分析し検証した。 に対して5ポートの完全腹腔鏡下に膵体尾部 【結果】外来化学療法は2009年度を境に約2 切除(脾臓温存)を施行した。第11病日に退 倍に増加した。増加した背景には、包括医療 院となった。 制度が導入され抗がん剤治療が包括対象であ 脾臓:75歳、女性。脾門部動脈瘤(3㎝) ること、2012年度より膠原病外来の新設、泌 に対して、5ポートの完全鏡視下に脾臓摘出 尿器科医師が常勤となり増加したと考えられ 術を施行した。第10病日に退院となった。 る。 鼠径ヘルニア:本年4月より、3ポートの 新規抗がん剤の開発に伴い、進行・再発大 完全腹腔鏡下でTAPP法(Transabdominal 腸癌において皮膚障害を発症しやすい薬剤が Preperitoneal Approach)による修復術を施 44%占めている。このような中で、セルフケ 行している。クリニカルパスを使用し、術後 ア支援が治療をしていく上で重要であり、看 2日目に退院としている。 護師の役割は拡大している。更なる新薬の開 肝臓:2008年より鏡視下手術を導入してお 発が進む中で、医師、薬剤師、看護師等多職 21 小野田医師会報(第120号) 種との連携の強化が増々重要になってきてい 重回帰分析の結果、主観的評価では身体拘束 る。 と 付 添 の 2 要 因 が 、 ICDSCで は 身 体 拘 束 、 がん相談・支援窓口を利用した患者の背景 から治療に伴う副作用対策が47%、漠然とし 眠剤使用、精神疾患と硬膜外チューブの4要 因が寄与した。 た不安を抱えている患者が40%占めていた。 【考察及び結論】主観的評価とICDSCでは、 【課題】がん患者の増加、新規抗がん剤の開 密接な関連があり看護師の評価は概ねせん妄 発などに伴い外来化学療法患者は増加すると を捉えていた。当病棟では平均看護師経験年 思われる。多職種間での連携を強化し安全性 数が18年以上であり、深い経験が可能にした の追求、教育体制の強化が望まれる。院内教 と考える。しかし、ICDSCでせん妄ではな 育システムである専門コースで院内認定看護 い患者をせん妄と評価し介入を行った患者が 師を育成し、看護の質の向上に繋がるように あったことは、適切な介入が行われなかった 働きかけていく。 可能性を示している。せん妄を早期発見し適 切な介入を行うためには、術後全ての患者に 10. 「全身麻酔手術後の患者に対しせん妄発症 せん妄スクリーニングとして、ツールを用い と判断する看護師の主観的評価に影響す た評価をタイムリーに行うことが大切と考え る要因―ICDSC診断との比較から−」 られた。 山陽小野田市民病院 看護部 ◯大浜和美、小野明子、土谷澄江 【はじめに】看護師の主観的 の認識」 判断でのせん妄判定で、 小野田赤十字病院 正しい判定といえるか。 ◯上田 歩、三澤優子、三戸道江、 また、せん妄と判断する 要因は何かを明らかにした いと考えた。 木村美姫 【はじめに】質の高い看護を 提供するには自己学習の 【研究方法】2012年6月1日〜2013年3月30 継続が必要である。学習 日に本研究は後ろ向き調査および質問紙調査 を積み重ねていくために で実施した。調査対象は、全身麻酔手術後に は、自らの課題を見つけ学 観察室入室の患者50名を各勤務帯で担当した 習内容や方法を決定、実行する 看護師で、術後当日から5日目までの各勤務 事が重要である。参加しやすい院内研修です 帯で、せん妄発症の評価を主観的評価と ら参加率が低いのが現状である。院内研修に ICDSCの2つで行った。 参加する事だけが看護師の自己学習ではない 【結果】対象患者50名(男性34名女性16名)、 ものの、院内研修の意味や不参加要因を探る 平均年齢64.46±16.3歳。看護師経験年数18.1 ことは、今後の院内研修の発展につながるの 年(標準偏差6.23)。主観的評価とICDSC使 ではないかと考える。 用の評価間で関連を検討した結果、有意な関 【方法】1.質的記述研究デザイン。2.看 連が認められた。ICDSCでせん妄有の6名 護師70名に無記名で自記式質問用紙を配布。 は主観的評価でもせん妄有と評価した。しか 3.参加しているかを5段階にて調査。参加 し、主観的評価でせん妄有の11名のうち5名 不参加の理由や院内研修の意味、参加率を上 (45%)はICDSCではせん妄無であった。こ れらの患者は体動が激しく安静指示に従えず、 創部痛にて鎮痛剤を使用した患者であった。 22 11. 「看護師の院内研修の参加状況について げるための方策は自由記載とした。 【結果・考察】53名より回答が得られ、回収 率75.7%であった。自由記述を分析した結果、 小野田医師会報(第120号) 56個の中心的意味、18個のサブカテゴリー、 4個のカテゴリーが抽出された中心的意味を 「」で示す。院内研修の意味で「生涯学習は 必須である」「スキルアップにつながる」な ど自己学習の必要を感じている看護師は多い。 しかし「義務と感じる」「気が乗らない」な 自宅療養できる。 地域連携の中で訪問看護を利用することで どんな利点を感じてもらえるのだろうか? 病院関係者の視点で考えてみる。 ①療養者の生活が見えてくる。病状変化時に NSから報告がある為、早期対処しやすい。 ど心理的要因が参加率の低さに深く関わって ②訪問NSから患者の情報が得られる。 いた。参加率を上げる方策として「身体的・ ③家族の不安の軽減ができ家族からの訴えが 精神的疲労を考慮した時間設定」「需要にこ 少なくなる。 たえる研修にする」など検討し、「研修の形 等があげられる。 態の工夫」を行うことでより参加しやすくな るのではないかと考えられる。 そして「訪問NSに任せられる」とDrか ら信頼を得ることが出来れば「後はよろし く!」とスムーズな連携が取れる事につなが 12. 「地域連携の中で、訪問NSの立ち位置 を考える~Drへ『後はよろしく!』連 携できるために~」 る事が期待できる。 まずは訪問看護をお試し利用してみてほし い。 小野田医師会訪問看護ステーション 渡辺朱美 現在、在院日数の短縮化 や医療の在宅移行により、 医療ニーズの高い療養者 13. 「蘇生薬アドレナリンをめぐる議論<ボ スミン投与で予後悪化! ?>」 山口労災病院 麻酔科 中木村和彦 アドレナリンは過去40年以上心肺蘇生の第 を訪問看護が担う傾向が 一選択薬として用いられて 強くなってきている。しか きた。しかし最近、心拍 し、自宅で療養する人達に十分 再開率を向上させるが、 必要な看護が提供されていると言えるほど、 長期予後改善効果に乏し 訪問看護が地域社会の中で広く知られている いことがわかってきた。さ とは言えない。 らに、40万人以上の心停止患者 まだまだ訪問看護は「何をしてもらえるの を対象とした本邦の観察研究では、アドレナ かよくわからん」とか「医療処置をする人」 リン投与によって予後が悪化する可能性が示 のイメージで捉えられている。訪問看護師は 唆された。これは、アドレナリンによる心筋 医療を生活になじませ予防・現状維持を主眼 酸素消費量増加や催不整脈作用によると推定 とし、一般の人に看護の知識や技術を習得し されている。アドレナリンの副作用軽減の工 てもらえるよう関わることも重要な役目であ 夫として、β遮断薬の併用やα2刺激薬への る。この事は病院関係者へも周知が必要な事 変更などが動物実験で検討されている。今後 項である。 も、アドレナリンに代わるより効果的でかつ 病室の中での患者・家族からは生活は見え てこない。その為、病院関係者に患者の生活 安全な蘇生薬の開発努力が続けられるものと 思われる。 を想像してもらうのは意外と難しいと考える。 よって、患者が抱いている生活面での不安材 料が理解しにくいと思われる。不安さえ解決 出来れば、患者は喜んで退院するし安心して 23 小野田医師会報(第120号) 特 別 講 演 (17:00~18:00) 座長 小野田医師会会長 西村公一 先生 「がん診療と放射線治療」 講 師 山口大学大学院 医学系研究科 放射線治療学分野教授 放射線治療、特に高精度放射線治療を適切、 かつ安全に多くの患者さんが受けられるため には、放射線治療専門医、医学物理士、診療 放射線技師等の育成が急務である。日本では 「がん対策基本法」が平成18年に制定され、 「がん対策基本法」では、がん医療の均てん 化を目指し、全国に「都道府県がん診療拠点 病院」「地域がん診療連携拠点病院」が設定 された。 放射線療法部門、化学療法部門をそれぞれ 澁谷景子 先生 設置し、専任の放射線療法または化学療法に 平成25年7月6日に 携わる専門的な知識を有する常勤の医師をそ 第31回小野田医師会会 れぞれ配置することは、「都道府県がん診療 員研修会が行われました。特別講演の座長は、 拠点病院」の条件のひとつである。山口大学 小野田医師会会長、西村公一先生でした。山 放射線治療部においても、近隣病院へさらな 口大学大学院医学系研究科放射線治療学分野、 る医師派遣ができるよう、人材育成に力を注 澁谷景子教授をお迎えし、『がん診療と放射 いでいる。 線治療』についてご講演いただきました。以 以上のようなご講演でした。澁谷教授は、 下にご講演の内容を紹介させていただきます。 集学的治療(=チーム医療)の重要性につい 現在、悪性新生物(癌)は日本人の死因の て特に熱くご講演されておられた印象を受け 一位を占める「国民病」であり、がん撲滅は ました。放射線治療の相談があれば、ご連絡 国民的課題と言える。放射線治療は、手術、 をお待ちしておりますとのことでありました。 化学療法とともに癌治療の3本柱である。癌 わたくしのような放射線しろうと(妻と義 の種類や進行度に応じて単独または他の治療 父は放射線科医ですが…)には、一見、敷居 法と組み合わせて(集学的に)行うことで、 が高いように思われる分野の特別講演でした より治療効果を高めることができる。 が、とてもわかりやすく放射線治療の魅力を 放射線治療は癌細胞と正常細胞の感受性の 感じることができました。また、澁谷先生の 差(DNA損傷の修復能力の差)を利用して、 お人柄がそうさせてくださったのでしょうか、 通常、1回2グレイ程度の分割照射を用いて わたくしの中での放射線治療への敷居がぐん 行われる(60Gy/30分割が標準的な線量)。 と下がったような気がいたしました。非常に 体の正常構造を残したまま、癌細胞を死滅さ 貴重な特別講演を拝聴することができました。 せることが可能であり、手術の困難な高齢者、 重篤な合併症を有した患者さんにも、原則と して適応可能である。欧米では2/3以上の 患者さんが放射線治療を受けており、日本で も急増中である。放射線の効果をさらに高め、 かつ副作用を軽減するために、高精度放射治 療法が開発されている。現時点では、定位放 射線治療や強度変調放射線療法、画像誘導放 射線治療等の技術が、疾患に応じて保険診療 24 の適用となっている。 (文責/山口労災病院 外科 小野田雅彦) 小野田医師会報(第120号) 平成25年度 小野田医師会納涼懇親会 平成25年7月6日(土)18:30から小野田セントラルホテルで行われました。 初めに西村公一小野田医師会長の挨拶がありました。 次いで山陽小野田市長の代理として河合伸也病院局長によりメッセージが伝えられました。市 民参加による地域ぐるみの健康作りに連携して取り組みたいとの内容でした。 次いで山陽小野田市議会議長尾山信義様より挨拶があり、異常気象のなか、市民の健康を守る 医師会の発展と地域医療の推進に期待を寄せていただきました。ここで来賓の紹介に続き、田所 栄健康福祉部長より乾杯のあいさつがありました。祝宴のなかで東京の大道芸人の笑いに包まれ たパフォーマンスがありました。最後に、吉永美子市議会副議長の挨拶と万歳三唱で会はなごや かな中 終了しました。 (松岡 報) 西村会長 白井市長代理 河合先生 吉永副 議長 尾山議長 田所健康福祉部長 25 小野田医師会報(第120号) 安楽先生 河野先生 吉永副議長 兼本健康増進課長 26 砂川 (新) 先生 中野消防長 瀬戸先生 河合先生 中村 (克) 先生 長澤 (英) 先生 加藤先生 藤岡先生 義岡さん(訪看) 吉武 (正) 先生 砂川 (功) 先生 瀬戸先生 藤村先生 岡野先生 民谷先生 河村厚狭郡医師会会長 小野田医師会報(第120号) 大道芸人常宗さん 松岡先生 川端先生 金田さん(訪看) 村上先生 坂部先生 水田先生 安楽先生 尾山議長 小野田先生 河村厚狭郡医師会長 森田 (理) 先生 尾縣先生 早川先生 藤林さん 矢賀先生 森田 (純) 先生 大浜さん(市民看護師) 白澤先生 27 小野田医師会報(第120号) 中木村先生 砂川 (新) 先生 田原 (彦) 先生 村田先生 上田さん (赤十字看護師) 渡辺(朱)さん(訪看) 渡壁さん(労災看護師長) 古屋敷さん(労災看護部長) 嶋本 (昭) 先生 28 阿部さん(訪看) 長谷川さん(赤十字看護師長) 上田さん(赤十字看護師) 川端先生 渡壁さん(労災看護師長) 西村会長 古屋敷さん(労災看護部長) 渡辺 (芳) さん (訪看) 河村 (大) 先生 内山さん 渡邊先生 白石さん 小野田医師会報(第120号) 萩田先生 田原 (彦) 先生 表先生 尾山議長 尾縣先生 澁谷先生 廣田先生 田所健康福祉部長 会場風景 会場風景 大道芸 大道芸 29 小野田医師会報(第120号) 勉強会だより ■小野田医師会消化器研究会 のリスクがあるために診断目的の検査として は減少しており、ERCPの前にEUSで存在診 と き:H25.5.10(金)6:30PM 断、質的診断をすることが多いとのことであ ところ:医師会館 る。またEUSによる治療も増加してきている ミニレクチャー: そうである。 「山口労災病院外科における 腹腔鏡下肝切除術の現況」 山口労災病院外科部長 河野 和明先生 開腹手術より腹腔鏡下手術の方が低侵襲で EUSにはradial typeとconvex typeがあり、 前者は膵腫瘤性病変の精査など主に診断目的 で利用され、体外エコーではとらえにくい膵 尾部も観察可能である。また保険適用外では あるが、膵の充実性腫瘍の診断の際に造影エ コーをすることがある。造影剤はSonazoidを 合併症が少なく、有用であることを示され、 使用し、膵管癌は背景膵よりhypoechoicに、 大変参考になりました。 腫瘤形成性膵炎はisoechoicに、腎癌(clear (白澤 報) ■小野田医師会消化器研究会特別講演 cell carcinoma)の膵転移はhyperechoicであ ったという。後者のconvex typeは穿刺吸引 細胞診(EUS-FNA)に使用される。1992年 と き:H25.6.13(木)7:00PM に初めてEUS下穿刺が報告され、山口大学第 ところ:小野田セントラルホテル 1内科では2010年から2012年まで膵腫瘤性病 「消化器疾患における 超音波内視鏡検査の有用性」 山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学 助教 戒能 聖治先生 今回は山口大学消化器 変82例に施行されている。検体採取率は82例 中76例92.7%であり、腫瘤が小さいほど採取 不良で、採取率に部位による有意差はないが、 膵頭部では経十二指腸的アプローチとなり手 技が難しいとのことである。検体採取不能症 例は、血流豊富な組織、小さい組織、壊死部、 膵尾部の膵内副脾であったとのことである。 病態内科学(旧第1内 偶発症は1例(1.2%)のみで、膵炎を生じた 科)の胆膵領域グル が保存的に改善している。穿刺では常に播種 ープで指揮を執る戒 の問題が論じられる。ある報告によれば膵癌 能先生に来ていただ 穿刺後の十二指腸液細胞診で10%の陽性率で き、超音波内視鏡の講 あったとされ、播種の可能性は否定できない 演をしていただいた。戒 が、ヨーロッパのガイドラインでは組織的診 能先生は以前山口労災病院で勤務していたこ 断を確定する方がより重要であるとEUS- ともあり、また現在は奥様が同院に勤務され FNAが推奨されている。 ていることから大変馴染み深い先生である。 次にEUS下治療について説明された。 超音波内視鏡機器は県内2カ所の病院に常備 まずEUSガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ されているだけで、一般臨床医からはやや縁 (EUS-PCD)の手技をビデオで供覧した。同 遠い検査ではあるが、大変意義深い検査であ 法での治癒率は28例中25例89.3%であり、う ることを知るよい機会となった。 ち1例が再発、合併症は感染、嚢胞穿破であ まず胆膵疾患における超音波内視鏡(以下 30 EUS)の話から始まった。ERCP(内視鏡的 逆行性膵胆管造影検査)はERCP後膵炎など っ た 。 次 に EUSガ イ ド 下 胆 道 ド レ ナ ー ジ 小野田医師会報(第120号) (EUS-BD)を説明され、経乳頭的アプロー イトルで、喫煙の害・やさしい禁煙法などを、 チが困難でERCができなかった膵癌7症例 山口県医師会禁煙推進委員会委員長でもある、 に施行されており、偶発症として気腹症があ 松岡彰医師が話しました。 るが保存的に軽快している。また癌の除痛目 的でEUS下の神経節ブロック、神経叢ブロッ クが施行されることがある。膵癌11例、胆嚢 癌1例に施行され、重篤な合併症はなく鎮痛 講演後、健康相談・禁煙に関する展示、肺 年齢測定などを行いました。 山口県のキャラクター「ちょるる」も子供 たちや親に禁煙を訴えました。 剤が不要になる症例もあるとのことである。 さらに16時から小野田サンパークにて、西 最後に消化管粘膜下腫瘍(SMT)に対す 村会長と「ちょるる」を先頭に禁煙推進パレ るEUS-FNAについて述べられた。SMTの組 ードを30人で行い多くの市民に禁煙を呼びか 織診断率は45例中42例93.3%であり、偶発症 けました。 は無かったそうである。また術前悪性度評価 今回のイベントは、宇部健康福祉センター として、Ki-67 labelling index(Ki-67LI)が や山陽小野田市健康増進課の協力を得ました。 利用されている。術前のEUS-FNAによるKi- 大変感謝いたします。 (松岡 報) 67LIと術後に得られた組織のKi-67LIには高 い相関があり、EUS-FNAは術前悪性度評価 としての利用価値が高いことを示された。 今回は消化器疾患における超音波内視鏡の 有用性という一般臨床医にはやや縁遠い内容 についてわかりやすく講演していただいた。 このような最先端の医療を学習することで、 胆膵領域の医療をより深く知るいい機会とな ったと思われる。また比較的発見困難な胆膵 領域の癌を少しでも早く見つけて大学病院で の精査につなげられるように我々もまた日々 努力しなくてはならないと痛感する次第であ る。戒能先生のますますのご活躍とご発展を 祈念したい。 (白澤 報) ■健康ミニ講座 と き:H25.6.1(土)2:00PM ところ:中央図書館 「あなたもできるやさしい禁煙」 &世界禁煙デー記念講演会・ パレード 平成25年6月1日(土)14時から、山陽小 野田市中央図書館2階視聴覚室において行わ れました。 「あなたもできる やさしい禁煙」とのタ ■平成25年度山陽小野田市学校 保健会特別講演 と き:H25.8.29(木)2:30PM ところ:市民館 「食物アレルギー~食物負荷試験 と家庭・学校での対応について~」 山口県立総合医療センター 小児科部長 真方 浩行先生 31 小野田医師会報(第120号) 養指導して帰宅させる。 食物アレルギーが増加している原因として は食生活の欧米化があり、食物アレルギー発 治療としては無治療、抗ヒスタミン薬、ス テロイドの内服を実施する。 生機序は、食物が吸収され抗原とIgE抗体が また、エピペンはアナフィラキシーの補助 反応して肥満細胞からヒスタミン、ロイコト 治療薬であり、緊急の場合、学校の先生が使 リエンなどが放出され皮膚、呼吸器、消化器 用しても医師法に反しない。「一般向けエピ などに症状が発症する。 ペンの適応」の決定が日本小児アレルギー学 クラスに1人くらいの割合で食物アレルギ 会においてなされ、エピペンが処方されてい ーの生徒がおり、卵、乳製品、小麦、甲殻類 る患者でアナフィラキシーショックを疑う場 で発症するケースが多い。症状は、食物摂取 合、消化器の症状(繰り返し吐き続ける、持 して1時間くらいで皮膚症状(口腔内のひり 続する強いおなかの痛み)、呼吸器の症状 ひり感、腫脹)、呼吸器(咳などの喘息様症 (のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、 状)、消化器症状(腹痛)などが発症する。 犬が吠えるような咳、持続する強い咳込み、 血液検査にて特異的IgE抗体が検出される。 ゼーゼーする呼吸、息がしにくい)、全身の 食物負荷試験の実際:食品を少量から試食 症状(唇や爪が青白い、脈を触れにくい・不 させ実際に症状が出るかどうかの反応をみる。 規則、意識がもうろうとしている、ぐったり 9時に入院、診察、食物摂取の聞き取り、食 している、尿や便を漏らす)このうち一つで 物を家庭から持参してもらう。10時から心電 もあれば使用すべきであるとされる。 図モニターを装着して負荷試験を開始する。 また、現在山陽小野田市において食物アレ ハンバーグ(全卵1個を含む)の場合は4分 ルギーガイドライン作成委員会を立ち上げ、 の1からまず食べさせしばらくして残りの4 今年度中に食物アレルギーに関するガイドラ 分の3をまた食べさせる。牛乳の場合25ml、 インを策定予定である。 (長谷川 報) 50ml、100mlと増量し飲ませ、1〜2時間経 過観察して反応をみる。何もなければ15時栄 健康ミニ講座 健康ミニ講座 ■第1回『あなたもできる やさしい禁煙』 講 師:松岡 彰先生(松岡整形外科) 講 師:森田純一先生(森田病院) と き:H25.6.1(土)2:00PM と き:H25.11.28(木)2:00PM ところ:中央図書館 ところ:中央図書館 ■第2回『熱中症について』 ■第5回『花粉症について (仮) 』 講 師:藤村嘉彦先生(中村内科胃腸科医院) 講 師:田原康彦先生(タハラクリニック) と き:H25.7.25(木)2:00PM と き:H26.1.30(木)2:00PM ところ:中央図書館 ところ:中央図書館 ■第3回『あきらめないで腰痛』 講 師:表寛治郎先生(おもて整形外科) 32 ■第4回『インフルエンザについて (仮) 』 ■第6回『糖尿病について (仮) 』 講 師:矢賀 健先生(山口労災病院) と き:H25.9.19(木)2:00PM と き:H26.3.27(木)2:00PM ところ:中央図書館 ところ:中央図書館 小野田医師会報(第120号) 病医院だより 定証の院内掲示を勧められました。先生は額に 入った認定証の掲示は院内の雰囲気にそぐわな いと乗り気ではなかったのですが、是非にとい うことで、ナント自作でお洒落なディスプレイ むらた循環器内科 村田 和也先生 今回は、平成 24 年1月 に開院いたしました、むら た循環器内科の院長、村田 を完成させちょっと変わった雰囲気に仕上がり 評判も上々です。 本業の患者さんを安心させ、病を見抜き、治 してしまうのはもちろんのこと、セ○ハラすれ すれのところで寸止めした巧な会話で職員を楽 しませる(!?) 、みごとな能力の持ち主です。 そして、料理の腕前、かなりの美食家ではあ 和也先生を「うちかたの先生」ということでご りますが、その腕前は主婦の私たちでも太刀打 紹介いたします。 ちできず、献立から料理の工夫までアドバイス 先生は小野田市のご出身で、下関西高校卒業 後山口大学へ進学され、昭和 61 年ご卒業と同 していただいたりと、このギャップに周りが魅 了されてしまいます。 時に山口大学大学院医学研究科(第二内科)に また、検査技師の育成にもご尽力いただいて 入学、平成2年に修了されています。同年、米 おります。近隣施設の検査技師を対象に心臓超 国カリフォルニア大学サンディゴ校研究員とし 音波の勉強会を月に一回、私たちのような初心 て2年間留学されました。専門は循環器内科で 者でも丁寧に指導していただいています。技術 すが、循環器専門医、総合内科専門医はもとよ 的なことだけでなく、他施設との情報交換の場 り市内では唯一の日本超音波医学会認定超音波 にもなり、少しでもレベルアップできるよう貴 指導医(循環器分野)など数多くの資格を取得 重なお時間を割いてもらっています。 されています。 なかなか、うちかたの先生はこの紙面では語 先生は、なんといっても、気遣いといいます り切れず、紹介できないこと(!?)も多々あっ か、心遣いのこまやかな方です。患者さんから たりで、今回のご紹介はほんの一面にすぎませ は「感じのいい先生じゃね」 「ようていねいに ん。 診てもらえるときいてきた」などという声をよ く耳にします。 当院では四季折々の趣向を凝らした装飾をし ていますが、これは先生の患者さんが診察、検 ホットでビッグな先生に微力ではありますが 職員一同一生懸命ついていきますので、年々出 てくるお腹や時々痛む親趾などご自愛いただい て、いつまでも○○な先生でいてくださいね!! 査を受けられる間少しでも気持ちよく和んでい もうすぐ、3.5 メートルの大きなツリーが出 ただけるようにとのご配慮と、先生の遊び心満 番となる季節です。ツリー見学だけでも大歓迎、 載のアイデアがくみこまれたもので、職員の私 皆様にも一度足をお運びいただけたらと思いま たちも仕事の一環として楽しみながら(??)お す。 (むらた循環器内科 坂野敦子) 手伝いさせていただいています。 また、先生は巧みの技の持ち主であります。 コンピュータや壊れた機械の修理をはじめ車の 整備や大工仕事など、医者とどちらが本業なの か(どちらが好きなのか)わからないこともし ばしばです。先日、先生の資格をあらかじめホ ームページで調べられ来院された患者さんに認 33 小野田医師会報(第120号) 訪問看護ステーションだより この会報が配布される頃には涼しくなって いる頃と思いますが、皆さまの体調管理はい 会員の動き 新 入 会 員 かがでしょうか?今回の会報には納涼懇親会 の様子も掲載されていると思います。医師会 すながわ しんぺい 砂川 新平 員の方々だけではなく近隣病院のNSの参加 もあって賑やかな会になった事を嬉しく思っ (入会H25.6.1) ています。しかし、私と同じテーブルになっ 〉 〉 〉すながわこども クリニック た若いNSが「こんな場違いなところに来て 食事が喉を通りません。何とか声をかける事 が出来る先生は一人しかいません…」と言わ 生年月日昭和50年5月30日 れていました。なんて慎ましやかで、かわい 出 身 地山陽小野田市 らしい…。それに引き換え「ちょっと。先生 出身大学熊本大学 〜」と軽く声をかけ、場をわきまえない私の 卒 業 年平成12年 食べっぷり、呑みっぷり…お見事!!「でも 出身高校鹿児島県・ラサール高校 こんな私にも、このNSの様な時期があった 家族構成妻、長男(2歳) に違いない。ただ思い出せないだけ」だと信 趣味などバスケットボール、お酒、車 じることにします。なにはともあれ、顔が見 専門分野小児科 新生児 える見えないは緊張しない・するにとても関 係します。よりよい連携の第一歩は笑いなが ら雑談できるようになる事だと思います。こ のような集まりが医師会の枠を超え広がって いくといいなと思いました。懇親会にあまり 参加されていない会員の皆様、是非ご参加く ださい。お待ちしております。 みずなが ゆ う こ 水永 裕子 (入会H25.6.1) 〉 〉 〉山陽小野田市市民病院 消化器内科 追伸:懇親会のテーブル席はくじ引きです。 以前受付で「当りくじ頂戴」とわがままを言 生年月日19xx年1月6日 われる先生がおられました。何をもって当り 出 身 地山口県宇部市 ですか?と尋ねると「そりゃ、色々いね」と 出身大学山口大学 の返事。その結果が私の隣席。思わず 卒 業 年平成15年 私「先生!大当たり〜」 出身高校宇部高校 先生「・・・・」 家族構成母1、弟1、犬3、猫1 くじって、スリルとサスペンスです。こち 趣味などテニス、ヨガ 専門分野大学院では肝臓班(肝再生)に携 らもお楽しみに。 小野田医師会訪問看護ステーション 管理者 渡辺 朱美 わっておりました。 小野田でも、肝臓に関する疾病に ついてお役に立てればと考えてお ります。 34 小野田医師会報(第120号) ふ じ い なかのり 藤井 央法 (入会H25.7.1) 〉 〉 〉山陽小野田市市民病院 泌尿器科 生年月日昭和57年5月26日 出 身 地周南市 退 会 会 員 ■宮近 義浩 山陽小野田市民病院 泌尿器科 (退会H25. 6. 30) 異 動 会 員 2号会員→3号会員 ■嶋本 照子 長沢病院 退職 (異動H25. 7. 1) 出身大学山口大学 卒 業 年平成22年 出身高校徳山高校 家族構成独身 趣味など釣り 専門分野専門分野は未だ決まっていません。 そ の 他本年7月より山陽小野田市民病院 に赴任してきました。まだ不勉 強・不慣れなことが多く、御迷惑 をお掛けすることが多々あると思 いますが、どうぞよろしくお願い 致します。 小医ニュース 平成25年度救急医療功労者 厚生労働大臣表彰を 小野田医師会が受賞 『救急医療功労者厚生労働大臣表 彰』とは、長年にわたり地域の救急医療の確 保、救急医療対策の推進に貢献した団体(医 療機関を含む)や個人を対象とし都道府県知 事の推薦のもと厚生労働大臣がその功績をた たえ表彰するものです。今 年度、小野田医師会が受 賞することになり、平 成 25年 9 月 9 日 ( 月 ) に厚生労働省で行われ た受賞式には中村克衛 先生に御出席頂きました。 35 小野田医師会報(第120号) ワクチン行政にもの申す はじめまして。今年の6月に日の出で小児 科を新規開業した砂川です。すでに住吉本町 で開業している父親とは別の場所に「すなが わこどもクリニック」を建てました。 私はここ山陽小野田市の生まれです。よう やく地元に戻れて嬉しく思います。 この度、光栄にも本誌の原稿依頼がありま した。与えられたテーマは「ワクチン」です。 今さらさんざん語り尽くされた「子宮頸癌 ワクチン」や「風疹ワクチン」の話をしても 仕方ないので、今回は小児科医としての立場 から、ワクチンに対する基本的な考え方やこ れまで自分が経験したワクチントラブルなど、 私見を交えてお話ししようと思います。かな り個人的な意見が入りますがご了承ください。 ワクチンを接種する目的は主に3つありま す。 1:自分がかからないため 2:もし感染しても症状が軽くすむため 3:周囲の人たちにうつさないため さらにワクチン接種にはもう一つ大切な目 的があります。 4:この世から感染を撲滅するため この4つ目の目的はあまり語られることが ありません。かつて、ジェンナーが牛痘を用 いて天然痘の予防を体系化して実践しました。 1796 年 の 話 で す 。そ の 後 の 努 力 の 結 果 、 1980 年、ついに天然痘は世界から撲滅され ました。現在ではバイオテロの細菌兵器とし て使用される可能性があると問題になってい るレベルです。このような歴史を経て、ワク チンによる感染防御の考え方が世界的に普及 していきました。 日本でもワクチン接種が積極的に勧められ てきました。しかしその道は順風満帆ではあ 36 りませんでした。ワクチン接種に関して様々 な小トラブルに見舞われ、数年間頓挫してい た時代がありました。開始当初はアメリカよ りもはるかに多くのワクチンを接種していま したが、この頓挫していた期間(これをワク チンギャップと言います)にアメリカだけで なく、世界の多くの国々から水をあけられて しまいました。今では完全にワクチン後進国 です。 それでも日本では、スピードはゆっくりで すが、小児科医を中心としたワクチン推奨運 動を展開し、徐々にその数を増やしていきま した。しかしまだまだ世界には追いついてい ません。ワクチンの大切さがこの日本では認 識が薄いようです。 一つの例を挙げます。 数年前、小児科医を中心に「麻疹撲滅運 動」が展開されました。麻疹ワクチン接種を、 従来の1回接種から2回接種に変更し、ワク チン接種率を 95%まで上げることが出来れ ば、麻疹は撲滅できるという考えに基づき、 積極的にワクチン接種を勧めてきました。し かし、現実的には接種率 95%なんて到底達 成できる数値ではなく、無料で接種できるに も関わらず、学校の都合などで病院受診しな い子どもたちが多数いました。さらに接種率 の地域格差もかなり大きいことが、全国調査 で明らかになりました。こうして麻疹抗体保 有率がどんどん低下し、撲滅するどころか、 ここ数年間のうちに麻疹が大流行する可能性 が高いと思われます。 このように日本ではワクチン行政が後手後 手に回っている現状。現在「風疹が流行して いる」という事実には十分な理由があります。 感染したから騒ぐのではなく、感染しないた 小野田医師会報(第120号) めにはどうすればいいのかという予防策をお ろそかにしてきた国の責任です。 少し話を変えます。はたしてワクチン接種 によって種々の感染症は撲滅可能でしょう か? 細かい話になりますが、天然痘ウイルスは ヒトにしか感染しないウイルスであり囲い込 むことが可能であったため、撲滅が実現でき ました。現在おこっている新興感染症はトリ インフルエンザに代表されるような「人獣共 通感染症」が多く、動物の隔離といった感染 コントロールが難しいため撲滅は困難だろう と言われています。最近は、疾病は撲滅を目 指すよりも、コントロールすることが大切だ と考えられています。つまり、常にサーベイ ランスを続け、どのくらいの発生状況かを把 握しておくことが重要ということです。 最近「VPD」という単語をよく耳にしま せんか?「VPD」とは「Vaccine Preventable Diseases(ワクチンで防げる病気) 」のこと です。小児科関連の学会雑誌などに頻繁に登 場する単語です。 現在、ワクチンで防げる主な病気は表の通 りです。 そもそもワクチンとは「効果 100%、副反 応0%」であれば理想的ですが、現実的には そうはいきません。疾病の原因となる病原体 を弱毒化したり不活化したり、あるいは毒素 を無毒化して、ワクチンやトキソイドなどに 加工して体内に入れます。効果が 100%であ れば、原疾患そのものの罹患と同じ状態にな るし、副反応0%であれば効果も0%になり ます。 最大限の効果と最小限の副反応のバランス のうえにワクチンは設計されています。しか し日本では効果を得ることよりも、とかくわ ずかな副反応でも避けようとする傾向があり、 ひとたび副反応が怪しいと報告されると、テ レビなどで「ワクチンは悪者だ!」と報道さ れ、現場で必死になって頑張っている医療関 係者に、直接悪影響をもたらしています。 数年前に中学生が ADEM(急性散在性脳 脊髄炎)を発症し全面的に中止になった「日 本脳炎ワクチン」、死亡事故が報告された 「肺炎球菌やヒブワクチンの同時接種」など が連日テレビ報道され、専門家と称した方々 がワクチンを接種するのはもはや悪であると 言わんばかりのコメント。結局因果関係は証 明されませんでしたが、そのことに関する報 道は皆無。事件のことだけが皆さんに刷り込 まれ、結論を正しく報道しないままそのまま 放置。医療現場で働く我々はこのようなマス コミ報道に一喜一憂し、不安に襲われている 保護者への説明に日々追われています。ちな みに日本脳炎ワクチン話の結論ですが、2006 年、WHO で専門委員会が検討を行い、その 結果「日本脳炎は大変重大な病気で、ワクチ ン接種が大切であり、ワクチンで ADEM に なるという日本政府の見解は根拠がない」と 結論しています。だいたいいつもこんなオチ です。それでは国は我々にどういった結論を 出したか?「ワクチン接種は医者の裁量に任 せる」と。いつもこうです。最後はこちら任 せ。 次に、自分が臨床の現場で経験したワクチ ン問題について具体的な事例をあげます。 まずは「新型インフルエンザワクチン事 件」です。 2009 年、新型インフルエンザ(パンデミ ック 2009)が世界中の話題になりました。 重症呼吸器感染症を引き起こすという問題が あり、日本でも大騒ぎになりました。それに 追い討ちをかけるトラブルになったのが「新 型インフルエンザワクチン接種問題」です。 急激な流行のためワクチン製造が追いつか ず、その数に限りがあり、優先順位をつけて 順次接種して下さいと国からの通達があった にも関わらず、医療現場では正確な情報が得 37 小野田医師会報(第120号) られず右往左往。結局日々新聞をながめ、ど のグループがいつから接種可能になるという 情報を確認し、実際の医療現場で実践すると いう情けない事態となりました。 ちょうどその頃、厚生労働省のワクチン担 当者とお話しできる機会があり、情報コント ロールに関して詳しくお聞きしたところ、 「医 師会を通じて連絡するより、マスコミを利用 する方が断然早い。 」とコメントされました。 これが現実です。医療関係者と一般の方々が 同じツールで情報を得る、一歩間違えれば接 種される側の方が我々よりも詳しい情報をも っているという悲しき状況が生み出されたの です。 この非常事態に対し、実際の臨床現場も荒 れました。近隣の開業医では、ほとんどの病 院が「ワクチン完全予約制」を採用したため 予約電話が殺到し、電話回線がパンク。予約 用に専用回線をひいて、1日中電話対応をし ていた話や、実際にワクチン接種時には交通 整理の方を臨時雇用し対応したという話もあ り、まさにパニック状態でした。 当時、済生会下関に勤務していました。優 先順位の高い子どもたちのためになんとかワ クチンを回してもらおうと考え、医局会で 「ワクチン接種で守らなければならないのは 小児です。どうか小児科にワクチンを回して ください。 」と直訴したところ、医師全員が 賛成してくれました。薬局長も協力していた だき、かなりの数のワクチンを小児科へ回し てもらいました。しかし、ここからが事件で した。早々と規定数に達して予約を中止した 近隣の開業医。総合病院に勤務している我々 は、完全予約制など設けず、ワクチンのある 限り打ち続ける方針を採用しました。そこか らが大変でした。場所も人も足りないため、 急遽となりの外来をあけてもらい、小児科の 後輩医師たちが朝から晩までずっとワクチン 接種。角島からレンタルバスをチャーターし て「済生会下関ワクチンツアー」みたいな企 画も実際にありました。本当に大変でした。 連日ワクチン接種に追われ続けた後輩は、少 し心を病んでしまいました。 38 さらに済生会下関は小児の救急医療拠点病 院であったため、重症呼吸器感染の治療目的 で人工呼吸器を数多く準備し、不測の事態に 備えましたが、実際にはそれほどの騒ぎにな らないまま「新型インフルエンザパニック」 は終焉しました。貴重な体験でしたが、もう こりごりです。 2つ目は、 「風疹ワクチン事件」です。 ここ数年風疹の流行が続いています。特に 関東圏を中心に 30 代の大人たちの間で流行 しています。約 30 年前、MMR(麻疹風疹 おたふく)ワクチンのトラブルにより、ワク チン接種が頓挫した期間がありました。おた ふくワクチンが原因で無菌性髄膜炎が発生し たからです。ワクチン接種が任意となったた め、当然のごとく接種率が低下し、それに伴 い抗体保有率も低下しました。こうして風疹 の流行が始まりました。風疹は「三日はし か」と別名があるように、麻疹にくらべ症状 が軽いのが特徴です。しかし風疹には重大な 合併症があります。 「先天性風疹症候群」 (以 下 CRS)です。先天性心疾患、難聴、白内 障などが主な症状ですが、この疾患には有効 な治療法がありません。予防するのみです。 現在、妊婦の麻疹風疹抗体保有率が低下し ていることが問題になっています。自分自身 が感染しないようにすることはもちろん、パ ートナーの予防も大切です。ということで、 妊娠の可能性がある方々とその周囲の人たち に風疹ワクチン接種を勧めましょうと勧告が 出ました。しかし風疹単独ワクチンはその需 要性の低さから、製造本数が圧倒的に少ない ことが問題になりました。小児では数年前か ら麻疹風疹混合ワクチンを使用しているため、 単独ワクチンがほとんど流通しなくなったこ とが原因です。 それではどう対応すればよいのか。答えは 簡単。麻疹風疹混合ワクチンを大人に接種す ればよいという結論に至りました。このワク チンは、小児で定期接種になっているため、 比較的入手しやすく、数も多いからです。 これで問題解決とはなりませんでした。人 口の多い関東地区で風疹騒ぎが大きくなり、 小野田医師会報(第120号) さらに周囲がこぞってこの麻疹風疹ワクチン を狙ってきました。そこで何がおこったか? そうです。小児のワクチンが枯渇してしまう という非常事態に陥りました。まさに本末転 倒です。本来、麻疹風疹から守るべき存在で ある小児のワクチンが、大人の事情により枯 渇してしまいました。これもマスコミの過剰 報道が影響していると思われます。ワクチン 接種を実際に行っている現場では皆、ワクチ ンが足りなくなることはわかっていました。 小児の定期接種分程度しか作れない国内の零 細ワクチンメーカーが製造しているだけです。 急に需要が増えても追いつけるわけがありま せん。本気で流行を阻止する気があるならワ クチンを輸入して接種をもっと推進しなけれ ばならないのに、残念ながら国にはそんな素 振りはありません。 「風疹に罹患すれば命が危ない!」 「妊婦 に感染すれば大変だ!」 。日々このような報 道が世間を騒がせました。確かに CRS の数 はここ数年増加しています。全例報告する義 務がある疾患のため、厚生労働省は毎年、発 症人数統計を出しています。HP から確認も 可能です。ここ数年 CRS の発生報告はあり ませんでした。2004 年に3名の報告があっ た程度です。しかし 2012 年秋からこれまで、 全国で 16 名の発生が報告されています。か なり増えてきています。それでは麻疹はどう でしょうか。毎年麻疹が原因で 80 名程度の 死亡者数が報告されています。こちらは問題 にならないのでしょうか?さらに麻疹は容易 に肺炎を合併し、SSPE(亜急性硬化性全脳 炎)などの致死的な合併症もあります。この 2疾患を単純比較出来ませんが、麻疹の方が まだはるかに猛威をふるっていることが報じ られたことはほとんどありません。 一過性に生じるマスコミ先導のパニック状 態。それに振り回される子どもたち。なぜワ クチン接種を行うのか、その目的は何か、ワ クチン接種の意義をもう一度考えて、正しい 報道をしてほしいと心から願います。 最終的にワクチンを接種するかどうかは保 護者自身が決めているのが日本の現状です。 海外ではワクチン接種証明書がないと幼稚園 や小学校に入学できない制度を設けている国 もあります。自分が大学病院時代に担当した インドの方は日本に留学中に出産となったた め、赤ちゃんを連れて母国に帰国する際、B 型肝炎などのワクチンを全て接種しないと入 国させてくれない決まりがあり、こちらも苦 労しました。気合いの入れ方が違います。 日本といえば、衛生環境が整っているせい か、麻疹風疹やポリオ、日本脳炎といった感 染症が世界に比較して少ないため、 「ワクチ ンで疾病を防ぐ」という感覚が他国とは異な って希薄なように思えます。 ワクチン接種に強制力はありませんし、当 然罰則も存在しません。我々小児科医はこれ からも、子どもを疾病から守るという立場上、 ワクチン接種を積極的に進めていきます。軽 微な副反応は許容し、重篤な健康被害には社 会がしっかり補償していく体制と維持が欠か せません。そのためにもワクチン行政のスピ ーディーな対応をお願いします。 ほとんどが愚痴のような文章になってしま いました。日本で一番ワクチンを接種してい るのは我々小児科医です。これからも声を大 にして、ワクチン接種のあり方について積極 的に議論し、出遅れてしまった世界との差 (ワクチンギャップ)に追いつこうと思いま す。頑張ります。 (すながわこどもクリニック 砂川 新平) 39 小野田医師会報(第120号) ゴルフだより 第309回OMGC 天の中、風もなく、暑くもなく、最高のコン と き:H25.5.19(日) ディションとなりました。こうした中、長澤 天 候:大雨のち小雨時々曇り 先生と城戸先生がハーフ39をマークされるな ところ:朝陽カントリークラブ ど、それぞれ81、80という好スコアーをマー NET 優 勝 瀬戸信夫 71 準優勝 民谷正彰 72 3 位 西村公一 74 岡野宏二、長澤英明、河野和明、表寛治郎 NP 瀬戸、西村、瀬戸、西村 DC 民谷、瀬戸 次回HDCP 瀬戸 12、民谷 14 クされました。特に長澤先生は、総パット数 昨日までの晴天が嘘のように、朝から大雨 となり開催が危ぶまれましたが、藤原先生を 除く7人が現地に集合し、大雨の中、スター 23と、打てばカップに吸い込まれるという、 ゾーンに入った状態でした。その中で、淡々 とマイペースでプレーされた西村先生が久々 に優勝されました。上位3人の先生方、本当 におめでとうございます。 第311回OMGC トしました。荒天の中、OUTで“神が降臨 と き:H25.7.28(日) した”と本人曰く、ゾーンに入った瀬戸先生 天 候:曇り時々小雨(雷雲) が、39をマークされ逆転優勝を飾られました。 ところ:宇部72CC阿知須コース また久々に参加された民谷先生は、安定した NET 優 勝 岡野宏二 77 準優勝 瀬戸信夫 80 3 位 河野和明 82 長澤英明、白澤宏幸、藤村嘉彦、松岡 彰、廣田勝弘 NP 瀬戸、松岡、岡野、河野 DC 岡野、河野 次回HDCP 岡野 24、瀬戸 11 プレーをみせられましたが惜しくも準優勝で した。二人ともおめでとうございました。 第310回OMGC と き:H25.6.23(日) 朝の天気予報では山口県西部に大雨、雷、 天 候:曇り時々小雨 洪水警報が出ていましたが、まだ雨は降って ところ:宇部72CC西コース いませんでした。しかし、阿知須コースでは NET 優 勝 西村公一 68 準優勝 城戸研二 70 3 位 長澤英明 71 宮近義浩、嶋本 昭、加藤智栄、松岡 彰、 白澤宏幸、藤村嘉彦、河野和明、瀬戸信夫 NP 瀬戸、加藤、城戸、河野 DC 松岡、城戸 BG 城戸 80 次回HDCP 西村 15、城戸 7 雷雲が近く、遠く山口市方向の山間部には稲 雨前線がやや南下し、台風も去って今日は 天気になると思われましたが、朝から小雨と 40 なりました。しかしその後は雨も止んで、曇 妻が多数発生しスタートが30分遅れました。 その後、何とか雷雲は遠ざかり、ほぼ曇天の もと太陽の日差しを全く浴びることなく最後 までプレーすることができました。こうした 中で、岡野先生が後半、全盛期を彷彿させる プレーで久々の優勝を飾られました。おめで とうございます。また今回、小野田診療所の 廣田先生が初参加されました。今後とも参加 していただければと思います。 (河野 報) 小野田医師会報(第120号) 編 集 後 記 ●いよいよ来年4月から消費税が8%にU Pします。景気にあまり影響がなければ よいのですが?医療分野への影響も心配 です。 (P.MC) ●最近になってウクレレを始めた。ギター に比べりゃ随分小さいし、弦も4本しか ないのでとっつきやすい。また手軽に手 に取れるので小学校時代の縦笛のノリで 楽しめる。しかしウクレレの神様と呼ば れている、ハーブ・オオタさんの演奏を youtubeで見ると、ジャズ、ラテンなど何 でもござれで、相当奥深いものだと認識 させられた。どうすればそんなに弾ける 様になるのかの質問に、毎日5分でも触 っていたら上達するのに最近の者は辛抱 が足りないとのコメント。何事も一緒だ なと耳が痛いことです。 (蝸牛) ●自分一人の運命しか左右しない選択を迫 られても、悩み、緊張するものだが、国 家のこれからを選択する首相の決断はさ ぞかしストレスのたまることだろう。い や、余りにも事が大きすぎ、感覚も麻痺 してしまい案外緊張しないのかもしれな い。小生ももうじき還暦を迎えるお年頃 (?)となり、これからの人生の選択をど うしたものかと悩む今日この頃です。楽 隠居にも憧れるけど、それには余生を充 実させる趣味の選択が必要で、これもま た大きな悩みになりそうです。 (菊川) ●今年の夏も暑かったですね。30度を超え るのが当たり前になってしまいました。 地球温暖化に関する世界会議でも最後通 告みたいな発表がなされたようで最大80 ㎝海面が上昇するかもしれないそうです。 日本の島がいくつか沈んで中国が喜ぶか もしれません。原発に頼れなくなった日 本は猛スピードで再生可能エネルギーの 開発を急がないといけないようで、首相 がやらなければいけないのはアベノミク スだけではないようです。まあここは日 本や世界の科学技術者の英智に期待して 任せることとし、私はCSと日本シリーズ のジャイアンツの投手起用策を考えるこ とにします。 (G党KH) ●時はいつも同じ早さで流れ、今年の夏も また夕陽と消えてく…。No End Summer がrefrainしている間に、いつも以上に夏 らしかった夏も楽しめずに終わってしま った。しかし、徐々に亜熱帯化している 昨今、お楽しみはこれからか? (MCVC) ●8月に宮城の被災地を駆け足で巡ってき ました。圧倒的な被災の規模には息を呑 むばかりでした。震災遺構と呼ばれる物 件の解体がどんどん進んでいます。保存 か解体かの議論は地元ではむしろ解体賛 成論が優位のようです。実際に訪れてみ ると海水を被ったむき出しの鉄骨の傷み はどこも激しく、2年半も経過した今で は立ち寄ることも危険なほど。あの有名 な気仙沼の貨物船や南三陸の防災庁舎も 解体が始まっているそうです。 (ぺぐ) ●ワクチンギャップのお話は大変よくわか りました。加えてドラッグラグ、デバイ スラグなど日本の医療は国の多くの規制 や弱腰のために世界標準の治療が出来ま せん。もういい加減にしてほしいです。 (MOCOPAPA) ●9月22日、23日と初めて東京ドームに行 ってきました。8月中旬にパックツアー を予約したのですが、初日は胴上げでし た。 (編集子3rd) 41 小野田医師会報第120号 発 行 日 平成25年9月 発 行 所 小野田医師会 〒756-0808 山陽小野田市旭町 TEL83-4392 FAX83-9550 ホームページ http://www.yamaguchi.med. or.jp/g-med/onoda/ メールアドレス [email protected] 発 行 者 西村 公一 編 集 会報編集委員会 編集委員長 渡邊 悦也 編集委員 長谷川 靖 藤村 嘉彦 嶋本 昭 川端 章弘 村田 和也 飯田 武 藤岡顕太郎 萩田 勝彦 印 刷 所 瞬報社オフリン印刷㈱
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