名護市地域防災計画 名護市防災会議 目 次 第1章 総則 第1節 目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2節 名護市の概況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3節 災害の想定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第4節 防災関係機関等の処理すべき業務の大綱 ・・・・・・・・・・・・・ 第5節 計画の修正 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第6節 計画の周知徹底 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1 6 8 11 11 第2章 災害予防計画( 災害予防計画(基本編) 基本編) 第1節 治山治水・土砂災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2節 高潮等災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3節 建築物等災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第4節 火災予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第5節 林野火災予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第6節 危険物施設等の災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第7節 災害通信施設整備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第8節 不発弾等災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第9節 火薬類災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第10節 文化財災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第11節 農業災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第12節 水防、消防及び救助施設等整備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・ 第13節 避難誘導計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第14節 交通確保・緊急輸送計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第15節 防災訓練計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第16節 防災知識の普及計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第17節 災害弱者安全確保体制整備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第18節 自主防災組織育成計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第19節 ボランティア計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第20節 ライフライン災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第1款 上・下水道施設災害予防対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2款 電力施設災害予防対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3款 電気通信施設災害予防対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第4款 ガス施設災害予防対策 ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 第21節 食糧等備蓄計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 21 21 22 23 24 25 26 29 29 29 30 33 33 34 35 36 38 40 41 41 41 41 42 43 第3章 災害予防計画( 災害予防計画(地震編) 地震編) 第1節 目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2節 地震災害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第1款 地震災害予防計画の基本方針等 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2款 地震に強いまちづくりのための計画 ・・・・・・・・・・・・・・ 第3款 地震に強い人づくりのための計画 ・・・・・・・・・・・・・・・ 第4款 迅速かつ円滑な災害応急対策のための事前措置計画 ・・・・・・・ 44 44 44 46 51 51 第4章 災害応急対策計画 第1節 組織及び動員計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2節 気象警報等の収集伝達計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57 68 第3節 災害通信計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第4節 災害情報等の収集報告計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第5節 災害広報計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第6節 避難計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第7節 災害救助法の適用計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第8節 食糧供給計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第9節 衣料及び生活必需品供給計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第10節 給水計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第11節 応急仮設住宅及び住宅の応急修理計画 ・・・・・・・・・・・・・・ 第12節 医療及び助産救護計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第13節 防疫計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第14節 清掃計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第15節 犬等及び危険動物の保護・収容計画 ・・・・・・・・・・・・・・・ 第16節 行方不明者の捜索及び死体の収容、処理及び埋葬計画 ・・・・・・・ 第17節 障害物の除去計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第18節 労務確保計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第19節 輸送計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第20節 交通応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第21節 文教対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第22節 民間団体協力計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第23節 自衛隊災害派遣要請計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第24節 消防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第25節 水防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第26節 急傾斜地崩壊危険区域災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・ 第27節 治安警備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第28節 ライフライン災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第1款 電力施設及び電気通信施設災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・ 第2款 ガス施設災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3款 上・下水道施設災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・ 第29節 地震及び津波災害対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第30節 海上災害応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第31節 農林水産物応急対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第32節 ボランティア受け入れ計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第33節 その他災害応急対策に必要な事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 77 82 102 104 111 113 115 116 118 120 126 128 129 130 133 134 138 140 142 144 145 149 151 153 155 156 156 156 157 158 162 168 169 171 第5章 災害復旧計画 第1節 公共施設災害復旧計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第2節 復興の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第3節 災害市民相談計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第4節 住宅復旧計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第5節 農林漁業資金融資計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第6節 中小企業資金融資計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第7節 生活確保対策計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第8節 租税の徴収猶予及び減免 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第9節 職業の斡旋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第10節 被災者生活再建支援法適用計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 181 183 184 185 185 186 187 189 190 191 参考資料・・・ 参考資料・・・( ・・・(別添) 別添) 第1章 総 則 第 1 節 目的 この計画は、災害対策基本法第42条(昭和36年法律第 223号)の規定に基づき、名護市の地 域にかかる災害対策に関する事項を定め、もって総合的かつ計画的な防災行政の整備及び推進 を図り、防災体制の万全を期することを目的とする。 第2節 名護市の 名護市の概況 1 位置及 位置及び び地勢 本市は沖縄本島の北部に位置し、北部地域の産業、交通、文化等の要所であり、面積は平 成15年4月現在210.24k㎡、その内訳はそれぞれ山林119.74k㎡(56.95%)、畑25.69k㎡ (12.22%)原野19.18k㎡(9.12%)、宅地7.76k㎡(3.69%)、雑種地11.81k㎡(5.62%)、 田2.17k㎡(1.03%)、その他23.89k㎡(11.36%)である。 名護市地域は、概ね本部半島のつけ根を北東から南西方向に走る名護断層によって本島脊 稜部と本部半島に分断されている。名護断層の東側は千枚岩、緑色岩類からなる名護層や粘 板岩、砂岩薄互層からなる大浦層、そして砂岩を主とする互層からなる嘉陽層からなってお り、多野岳、名護岳、久志岳など 300mを越す山地があり起状が急崚である。名護断層の西 側では海浜堆積物や礫層、そして、河口沖積堆積物などの地層からなっており、低地あるい は丘陵地はいずれも国頭礫層とよばれる洪積堆積物で被覆され、両地域とも風化がかなり進 んでいる。 名護市地域を含む沖縄地方は最も顕著な台風常襲地域であり、自然災害は必然的に台風に 伴う豪雨及び強風によるものが多い、その中でも、当地域の名護断層の東側は急斜面からな る山地が卓越し、各河川は河川の長さが短く、かつ、河床匂配が大きいため下流の集落は洪 水、地すべり、がけ崩れなどの被害を受けやすい。また、名護断層の西側では丘陵地帯、平 地で土地利用が進み土地の表面侵蝕が進行し、土砂の流失がきわめて容易に起こり易い状態 にある。 1 2 気 候 沖縄県は亜熱帯海洋性気候に属し、その特徴は一年中気温の変化が少なく、名護市におい てもその年較差は比較的少なく、また本県のもっとも顕著な特徴は台風の常襲地域であるこ とである。 表1-1 名護市の気候略表(地上気象観測月別平年値) 統計期間 1973~2000 年 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 年間 16.3 15.9 18.4 20.8 23.5 26.6 28.7 28.3 27.1 24.7 21.3 17.8 22.5 19.3 18.9 21.2 23.8 26.5 29.1 31.6 31.2 30.3 27.6 24.2 20.8 25.4 121.4 138.8 161.2 193.9 232.4 232.8 173.1 278.0 212.8 161.5 133.9 93.4 2127.3 3.7 3.7 要素 気温 平均(℃) 最高気温 平均(℃) 降水量 合計(mm) 風速 3.9 3.7 3.6 3.5 3.3 3.7 3.5 3.7 3.7 4.0 4.0 平均(m/s) (資料:名護測候所) 表1-2 極値表 最大風速 最大瞬間風速 北 30.1m/s 2002年9月4日 北西 57.9m/s 2002年9月4日 458.0mm/日 1969年10月7日 108.5mm/h 1969年10月7日 日降水量 最大 1 時間降水量 統計期間 1967 年~2002 年 名護市で過去1973年から2000年までの資料によると、24時間降水量 100mm以上の日が年平均 2.1日もある。また、沖縄近海に接した台風数、台風の月別の代表的経路、台風発生及び沖縄 近海に接近した台風の月別回数(平均)はそれぞれ次(表1-3)のとおりである。 表1-3 台風の発生数及び沖縄県に接近した台風数(平年値) 統計期間 1971~2000 年 月別 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 年 0.5 0.1 0.4 0.8 1.0 1.7 4.1 5.5 5.1 3.9 2.5 1.3 26.7 ― ― ― 0.0 0.3 0.6 1.5 2.3 1.4 0.8 0.5 0.0 7.0 区分 台風発生数 沖縄県への 接近数 (沖縄気象台) ※ 沖縄県への接近:台風中心がいずれかの気象官署から300km以内を通過すること。 2 図1-1 台風の月別代表的経路 図1-2 台風発生及び沖縄県に接近した台風の月別回数(平年値) 台風発生数 沖縄県への接近数 6 5.5 5.1 5 4.1 3.9 4 3 2.5 2.3 1.7 2 1.3 1.5 1.4 1.0 0.8 1 0.5 0.8 0.4 0.6 0.1 0.5 0.3 0 0.0 1 2 3 4 0.0 5 6 7 8 9 10 11 12 (沖縄気象台) 統計期間 3 1971 年~2000 年 3 地震 沖縄県の過去における有感地震回数は表のとおりである。 表1-4 最近10年間に沖縄本島で震度1以上が観測された地震回数 観 測 さ れ た 最 大 震 度 毎年の回数 1 2 3 4 平成5年 6 5 11( 4 ) 平成6年 2 1 3( 2 ) 平成7年 16 3 1 20( 4 ) 平成8年 5 1 1 7( 2 ) 平成9年 14 7 1 22( 5 ) 平成10年 6 2 3 11( 5 ) 平成11年 6 2 8( 1 ) 平成12年 8 2 10( 0 ) 平成13年 11 2 13( 3 ) 平成14年 7 1 8( 0 ) 震度毎の回数 81 26 113(26 ) 6 ※( )内は名護市での回数 (注1)沖縄本島にある、気象官署・地震観測施設において、震度1以上が観測された 地震の回数を記載しています。 (注2)一つの地震により、複数の観測点で震度が観測された場合でも、回数は1とし ます。 4 社会的条件 (1)人口 本市の世帯数及び人口の増減を昭和60年と比較した場合の世帯数の増加は5,955世帯、 人口の増加は 6,577人で、その内 3,846世帯 4,650人が本庁管内である。市街地、羽地 支所及び屋部支所管内では人口の増加がみられるが、屋我地支所管内、久志支所管内の 人口は減少している。 表1-5 世帯数、人口調べ (単位:戸、人) 年別 昭和60年 平成7年 平成10年 平成15年 ① ② ③ ④ 世帯数 区分 計 人口 世帯数 人口 世帯数 人口 世帯数 増 減 ④-① 人口 世帯数 人口 14,930 50,216 17,953 53,803 19,285 55,074 20,885 56,793 5,955 6,577 庁 8,499 29,505 10,283 31,493 11,230 32,682 12,345 34,155 3,846 4,650 羽 地 支 所 2,389 8,251 2,789 8,912 2,955 9,029 3,203 9,203 814 952 屋 部 支 所 1,614 5,226 2,300 6,686 2,449 6,745 2,609 6,918 995 1,692 久 志 支 所 1,388 4,725 1,622 4,511 1,704 4,480 1,827 4,485 439 -240 屋 我地 支 所 1,040 2,509 959 2,201 947 2,138 901 2,032 -139 -477 本 (資料:住民基本台帳) 4 (2)家屋状況 本市の家屋状況は表1-6のとおりである。昭和50年に木造家屋が75%を占めていたが、 現在では、木造家屋が24%で非木造家屋が76%を占め逆転現象が起こっている。 表1-6 家屋の概況 (単位:棟) 年度 昭和50年 平成元年 平成3年 平成5年 平成7年 平成10年 平成14年 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 種類 計 増 減 ⑦-① 11,568 13,229 13,419 13,519 13,913 14,514 17,638 6,070 造 8,632 5,401 5,186 5,099 4,779 4,480 4,274 -4,358 木造以外 2,936 7,828 8,233 8,420 9,134 10,034 13,374 10,438 木 (資料:事務報告書) (3)交通情報 最近車両の増加に対するため、既存道路の拡幅工事や市道、県道、国道バイパス等の開 通などにより、道路環境は整備されつつあるものの市街地を除く集落の生活道路等は幅員 が狭く、道路拡張など今後に残された課題はまだまだ多い。 5 第 3 節 災害の 災害の想定 この計画は、本市の気象、地勢、地質等を勘案し起こりうる災害(台風、豪雨、高潮、大規 模な火災、地震、津波、その他米軍基地関連による災害等)を重点に、災害救助法適用程度の 災害を想定し、大規模災害による被害の軽減を図ることを目的とする。 1 台風災害想定 沖縄県が大規模な被害を受けた2つの台風を事例に、本市においても同規模の災害を想定 するものとする。ただし、現在の社会状況等から死傷者、住宅等の被害数は変動することを 考慮する。 台風14号(フェイ) 襲 最 来 年 月 風 大 日 昭和32年9月25日~26日 速 南西 47.0 m/s(那覇) 南 61.4 m/s(那覇) 最 大 瞬 間 風 速 降 量 水 70.7mm 死 者 行 方 不 明 者 住 宅 全 半 壊 (那覇) 193名 16,091戸 第2宮古島台風(コア) 襲 日 昭和41年9月3日~6日 速 北東 60.8 m/s(宮古島) 最 大 瞬 間 風 速 北東 85.3 m/s(宮古島) 最 来 年 風 大 降 月 量 水 41名 傷者 住 297.4mm (宮古島) 宅 全 半 壊 7,524戸 2 地震・ 地震・津波災害想定 (1)想定地震 沖縄本島南西沖地震(M(マグニチュード)=8.0) 沖縄本島北部地域には県の人口の約9.4%(名護市には約4.2%)の人々が居住して いる。そこで、地震が発生した場合の被害の大きさを考え、沖縄本島北部地域に大きな被 害を与える可能性のある地震として、沖縄本島南西沖を震源とする地震に関する想定を行 うこととした。 沖縄本島南西沖の海域には、近年地震活動があまり発生していない、いわゆる「地震の 空白域」が存在している。この地域では、地盤のひずみがかなり蓄積されている可能性が あることから、地震の規模は琉球海溝で発生した最大規模の地震であるM=8.0とした。 6 (2)予想結果の概要 ① 沖縄本島南西沖地震(M=8.0) ア 震度(地震動) この地震が発生した場合、本島北部(名護市)においては「震度4」の揺れが予想 される。 イ 液状化危険度 名護市においては、段丘面、丘陵地、山地に相当する地域では液状化の危険性は低 いと思われるが、市街地開発及び宅地造成等により軟弱な地盤等を埋め立てた地域に おいては液状化の危険性があると思われる。 ウ 津波被害 名護市には地震発生後46分以内(「沖縄県地震被害想定調査報告書」平成9年を 参照)に到達することが予想される。名護市は東西両域に長い海岸線を有し、海抜高 の低い地域も多数あることから津波被害が予想される。 7 第4節 防災関係機関等の 防災関係機関等の処理すべき 処理すべき業務 すべき業務の 業務の大綱 名護市及び名護市の地域を管轄する指定地方行政機関、沖縄県、指定公共機関、指定地方公 共機関及び市内の公共的団体、その他防災上重要な施設の管理者が防災に関し処理すべき事務 又は業務の大綱はおおむね次のとおりである。 機 関 の 名 称 1 名 護 処 理 す べ き 業 務 の 大 綱 1.名護市防災会議及び名護市災害対策本部に関する事務 2.防災に関する教育訓練の実施 3.防災に必要な物資及び資材の備蓄整備 4.防災に関する施設及び設備の整備・点検 5.災害に関する警報の発令、伝達及び避難措置 6.災害情報の収集、伝達及び被害調査 7.水防、消防、救助その他の応急措置 8.災害時の衛生及び文教対策 9.災害時における交通輸送の確保 10.被災施設の災害復旧 11.被災者に対する融資等対策 12.地域の関係団体、防災上重要な施設の管理者が実施する災害応急対策 等の調整 13.その他災害の発生の防止又は拡大のための防止措置 市 県 2 機 関 の 名 称 沖 縄 県 処 理 す べ き 業 務 の 大 綱 1.県防災会議及び県災害対策本部に関する事務 2.防災に関する教育訓練の実施 3.防災に必要な物資及び資材の備蓄整備 4.防災に関する施設及び設備の整備 5.災害に関する警報の発令、伝達及び避難措置 6.災害情報の収集、伝達及び被害調査 7.水防、消防、救助、その他の応急措置 8.災害時の衛生、文教及び公安対策 9.災害時における交通輸送の確保 10.被災施設の災害復旧 11.被災者に対する融資等対策 12.市町村が処理する防災に関する事務又は業務の実施についての援助及 び調整 13.その他災害の発生の防御又は拡大防止のための措置 北部土木事務所 1.所管に係る施設(道路、橋りょう、河川、海岸保全施設、急傾斜地・ 地すべり地帯等)の災害予防、災害時における応急対策及び災害復旧対 策並びにこれらの指導 名 護 警 察 署 1.災害時における住民の生命、身体及び財産の保護 2.災害時における社会秩序の維持及び交通に関する事項 北部福祉保健所 1.災害時における防疫、保健衛生対策及び指導 北 1.災害時における医療及び助産の実施 部 病 院 8 3 指定地方行政機関・自衛隊 機 関 の 名 称 処 理 す べ き 業 務 の 大 綱 台 1.気象、地象(地震及び火山現象を除く。)及び水象の予報並び に警報の発表及び通知 2.災害発生時における気象、地象、水象観測資料の提供 第十一管区海上保安本部 1.海上における人命、身体及び財産の保護、並びに治安維持、そ の他救助を必要とする場合の援助 沖縄総合事務局 総務部 1.沖縄総合事務局の庶務及び連絡調整に関すること。 2.局所管の被害状況調査の総括に関すること。 沖縄総合事務局 財務部 1.地方公共団体に対する災害融資 2.災害時における金融機関に対する緊急措置の指示 沖縄総合事務局 農林水産部 1.農業に関する災害予防、災害応急対策並びに災害復旧に関する 指導調整及び助成 2.農地農業用施設に関する災害予防及び災害復旧対策 3.災害時における主要食糧の需給対策 沖縄総合事務局 経済産業部 1.災害時における所掌に係る物資の需給及び価格の安定対策 2.災害時における火薬、高圧ガス、都市ガス及び電気施設等の保 安の確保 3.被災商工業者に対する融資の調整 沖縄総合事務局 運輸部 1.災害時における陸上輸送及び海上輸送の調査及び指導 2.災害時における自動車運送事業者に対する運送及び船舶運航事 業者に対する航海の要請 3.災害時における関係機関と輸送荷役機関との調整 沖縄総合事務局 開発建設部 1.直轄国道に関する災害対策 2.直轄ダムに関する警報等の発令伝達及び災害対策 3.直轄港湾災害復旧事業に関する災害対策 沖縄総合通信事務所 1.非常の場合の電気通信の監理 2.災害時における非常通信の確保 沖 縄 気 象 自衛隊 ・陸上自衛隊第1混成団 ・海上自衛隊沖縄基地隊 1.災害派遣の準備 ① 災害派遣に必要な基礎資料の調査及び収集 ② 自衛隊災害派遣計画の作成 ③ 沖縄県地域防災計画にふん合した防災訓練の実施 2.災害派遣の実施 ① 人命又は財産の保護のために緊急に部隊等を派遣して行う必 要のある応急救援又は応急復旧の実施に関すること。 ② 災害救助のため防衛庁の管理に属する物品の無償貸与及び譲 与に関すること。 9 5 指定(地方)公共機関 機 関 の 名 称 処 NTT西日本沖縄支店 沖 縄 電 力 株 式 会 社 日本赤十字社沖縄県支部 理 す べ き 業 務 の 大 綱 電信電話施設の保全と重要通信の確保 1.電力施設の整備と防災管理 2.災害時における電力供給確保 1.災害時における医療、助産の実施 2.地方公共団体以外の団体又は個人が行う救助に関する協 力の連絡調整の実施 2.義援金品の募集及び配分 日本放送協会沖縄放送局 気象警予報、災害情報の放送による周知徹底及び防災知識の 普及 日本郵政公社沖縄郵政事務所 1.災害時おける郵政事業運営の確保 2.災害時における郵政事業に係る災害特別事務取扱及び援 護対策 3.被災地域地方公共団体に対する簡易保険積立金による短 期融資 4.民間災害救援団体に対する災害ボランティア口座寄付金 の公募・配分に関すること 沖縄県医師会、北部地区医師会 災害時における医療、助産の実施 6 公共団体その他防災上重要な施設の管理者 機 名 護 関 の 市 名 区 称 長 処 会 理 す べ き 業 務 の 大 災害時における地域住民の状況把握と災害対策本部との協力 に関すること。 名 護 市 社 会 福 祉 協 議 会 1.災害者の救援に関すること。 2.市が実施する応急対策の協力に関すること。 管 ガス供給施設整備と防災管理に関すること。 内 ガ ス 充 填 所 綱 農業協同組合・漁業協同組合 等農林水産漁業関係団体等 1.市が行う農林水産関係の被害調査及び応急対策に対する 協力に関すること。 2.農林水産等の災害応急対策についての指導に関すること 。 商工会、商工業関係団体 1.市が行う商工業関係被害調査及び応急対策に対する協力 に関すること。 2.救助用物資、衛生医療品、復旧資材等の確保についての 協力及びこれからの斡旋に関すること。 建 報 築 土 道 木 事 機 業 者 災害時における応急対策及び災害復旧対策に関すること。 関 災害状況及び災害対策の報道に関すこと。 名護市公共施設管理センター 市が実施する災害応急対策の協力に関すること。 10 第5節 計画の 計画の修正 この計画は、災害対策基本法第42条第3項に基づき、毎年、名護市地域防災計画に検討を 加える必要があると認めるときは、これを修正するものとする。したがって、各防災関係機関 は、関係する事項について、修正をしようとする場合は、毎年12月末(緊急を要するものに ついては、その都度)までに計画修正案を名護市防災会議(企画総務部総務課)に提出するも のとする。 第6節 計画の 計画の周知徹底 この計画は、名護市の職員及び関係行政機関、関係公共機関、その他防災に関する施設の管 理者等に周知徹底させるとともに、災害対策基本法第42条第4項に定める公表のほか、市民 に周知徹底するように努めるものとする。 11 第2章 災害予防計画( 災害予防計画(基本編) 基本編) 災害予防計画は、災害の発生を未然に防止するために、治山治水事業等の市土の保全、防災 に関する教育訓練、災害用食糧、物資・資材の備蓄整備、水防、消防、救助施設の整備、風水 害、その他災害予防施策を定め、その実施を図るものとする。 第 1 節 治山治水・ 治山治水・土砂災害予防計画 1 治山対策 保安林の侵食防止及び強化、水源涵養機能の強化、山地災害危険地対策、生活環境保全林 の整備強化等を国や県と協力して促進し、山地に起因する災害の未然防止に努める。 2 治水対策 河川流域の自然状況や社会条件を総合的に判断し、危険河川については護岸施設の整備、 堆積土砂の浚渫工事等の河川改修事業等を促進し、また、慢性的浸水低地帯については、建 築物の新築、改築等に際し、地盤面の嵩上げを推進し、水害から防止に努める。 河川の氾濫が予想される区域は、表2-1のとおりである。 表2-1 重要水防区域で危険と予想される区域(河川) (資料:沖縄県水防計画) 重 要 水 防 区 域 河川名 延長 (km) 区域 危険と予想させ る主な区域 延長 区域 (km) 予想さ れる危 険 予想される被害の程度 家屋 (棟) 耕地 (ha) 人口 (人) 面積 (ha) 1 羽地大川 1.8 川上~河口 1.7 川上 溢水 372 42.7 1,430 63.7 2 源河川 1.9 源河~河口 1.1 源河 溢水 264 28.5 1,010 48.1 3 真謝川 1.8 喜瀬~河口 0.9 喜瀬 溢水 132 25.2 500 34.6 4 轟 川 1.0 数久田~河口 0.3 数久田 溢水 96 0.6 370 10.6 5 幸地川 1.4 名護~河口 0.8 名護 溢水 360 2.1 1,380 24.0 6 屋部川 5.0 宮里~河口 1.0 宮里 溢水 613 160.1 2,350 203.3 7 西屋部川 2.0 0.7 屋部 溢水 589 38.7 2,250 74.7 8 東屋部川 1.2 1.2 名護 溢水 50 8.0 150 10.5 9 汀間川 3.5 1.7 三原 溢水 74 38.6 285 56.2 10 我部祖河川 3.6 伊差川~河口 2.5 我部祖河 ~山田 溢水 348 133.9 1,330 164.4 11 世冨慶川 1.2 河口1.24km上流 ~河口 0.4 世冨慶 溢水 26 0.6 101 2.1 屋部~ 屋部川合流点 名護~ 屋部川合流点 汀間川砂防ダム ~河川 ※ 水防管理団体は、名護市 ※ 11の世冨慶川は、重要水防区域外 12 3 砂防対策 土石流の発生による危険度の高い渓流から砂防施設の整備を促進し、土石流を止め、下流 への土砂流出の未然防止に止める。また、土石流危険渓流、土石流危険区域及び土石流に対 処するための警戒避難基準に関する資料を市民へ周知を図るとともに日頃から土石流に関す る情報収集・伝達、日常の防災活動、降雨時の対応等について地域住民へ周知を図る。 土石流危険箇所は、表2-2、表2-3及び表2-4のとおりである。 表2-2 土石流危険渓流(Ⅰ) (資料:沖縄県水防計画) 渓流概況 渓 水 系 流 名 所在地 渓流長 (河川名) (km) 1 西屋部川 2 3 保全対策 名 旭川道越川 流 域 面 積 (k ㎡) 平 均 渓床勾配 (度) 3 7 人家 戸数 道越 2.00 1.85 幸地川 大東 1.23 0.32 8 12 屋部川 大北 0.65 0.13 14 26 4 幸地川 大東 1.23 0.36 7 28 5 幸地川 大東 1.30 0.17 12 21 6 我部祖河川 大北 2.45 0.76 5 8 7 我部祖河川 山田 0.53 0.10 12 13 8 羽地大川 川上 1.75 1.14 5 16 9 源河大川 (桃原川) 源河 0.50 0.08 19 5 10 源河大川 (桃原川) 源河 1.73 0.72 7 17 11 真喜屋大川 真喜屋 0.38 0.05 10 5 仲尾次 0.48 0.12 11 14 伊差川 2.55 1.42 2 10 源河 0.35 0.11 11 0 熱田川 喜知留川 12 13 我部祖河川 我部祖河川 14 公共施設 県道 源河取水ポンプ場 市衛生センター 15 源河大川 源河 0.73 0.35 3 5 16 轟川 数久田 0.20 0.07 13 11 東江 0.55 0.21 8 36 東江 0.70 0.40 6 15 数久田 0.30 0.09 23 7 世冨慶 0.60 0.25 17 9 数久田 0.80 0.24 14 7 許田 0.23 0.06 12 2 道の駅 スギンダ 0.20 0.20 22 6 国道 楚久 0.88 0.30 14 8 17 18 幸地川 19 轟川 20 世冨慶川 21 轟川 幸地川左支川 世冨慶右支川 22 県道 国道事務所、国道 23 杉田川 24 楚久川 25 大浦川 大川 0.88 0.36 8 6 26 大浦川 大浦 0.10 0.02 22 9 27 汀間川 三原 0.48 0.16 20 8 嘉陽 0.53 0.40 12 0 嘉陽小学校 国道 28 楚久川 29 汀間川 村原 0.83 0.20 10 8 30 汀間川 三原 2.83 1.96 2 6 31 汀間川 三原 0.28 0.02 31 5 13 県道 表2-3 土石流危険渓流(Ⅱ) (資料:沖縄県水防計画) 渓流概況 渓 水 系 流 名 所在地 流 域 面 積 (k ㎡) 平 均 渓床勾配 (度) 0.28 0.13 6 1 渓流長 (河川名) (km) 1 穴窪川 2 安和与那川 安和 3 4 我部祖河川 5 我部祖河川 (喜知留川) 6 7 源河大川 8 後原川 保全対策 名 後原川 9 人家 戸数 勝山 1.43 0.93 11 1 稲嶺 0.28 0.14 10 1 伊差川 0.18 0.04 20 2 伊差川 1.88 0.78 7 3 稲嶺 0.13 0.07 8 1 源河 0.10 0.03 25 1 源河 0.80 0.37 11 1 許田 0.30 0.09 5 2 10 福地川 許田 0.83 0.13 11 1 11 汀間川 三原 1.50 0.32 8 1 12 大浦川 大川 1.10 0.35 24 1 13 大浦川 大川 0.18 0.02 15 1 14 汀間川 三原 0.33 0.07 12 2 15 汀間川 三原 0.38 0.05 22 2 16 汀間川 三原 0.53 0.09 10 2 17 汀間川 三原 0.28 0.03 24 2 18 汀間川 三原 1.15 0.23 11 1 19 汀間川 三原 0.23 0.03 20 1 20 汀間川 福地 0.28 0.05 17 1 21 天仁屋川 天仁屋 0.90 0.21 3 1 公共施設 国道 表2-4 土石流危険渓流に準ずる渓流(Ⅲ) (資料:沖縄県水防計画) 渓流概況 渓 水 系 流 保全対策 名 名 所在地 渓流長 (河川名) (km) 流 域 面 積 (k ㎡) 平 均 渓床勾配 (度) 人家 戸数 1 屋部川 名護 1.08 0.19 8 - 2 源河川 源河 0.83 0.14 9 - 3 源河川 源河 0.58 0.12 13 - 4 羽地大川 山田 0.35 0.06 15 - 5 幸地川 東江 0.58 0.22 16 - 6 世冨慶川 世冨慶 1.05 0.26 8 - 7 轟川 数久田 0.83 0.24 9 - 8 喜瀬川 喜瀬 0.25 0.06 10 - 14 公共施設 渓流概況 渓 水 系 流 保全対策 名 名 所在地 渓流長 (河川名) (km) 流 域 面 積 (k ㎡) 平 均 渓床勾配 (度) 人家 戸数 9 嘉陽川 嘉陽 0.40 0.04 10 - 10 汀間川 三原 0.60 0.21 10 - 11 大浦川 大川 0.55 0.11 10 - 12 楚久 0.90 0.28 6 - 13 楚久 0.25 0.08 22 - 公共施設 土石流危険渓流Ⅰ:土石危険区域内に人家が5戸以上(5戸未満であっても官公署、学校、病院、社会福祉施 設等の災害弱者関連施設等のある場合を含む。)ある場合の当該区域に流入する渓流。 土石流危険渓流Ⅱ:土石流危険区域内に人家が1~4戸ある場合の当該区域に流入する渓流。 土石流危険渓流に準ずる渓流Ⅲ:土石流危険区域内に人家がない場合でも、都市計画区域内であること等一 定の要件を満たし、住宅等が新規に立地する可能性があると考えられる場合の当該区域 に流入する渓流。 所轄土木事務所は沖縄県北部土木事務所、水防管理団体は名護市 ※ 4 地すべり防止対策 すべり防止対策 地すべりのあった箇所又は地すべりの発生が予想される地区については、大雨注意報の発 表時又は台風時には巡回し、状況把握に努める。また、滑動状況及びその原因を調査究明し て、適切な地すべり対策工事を実施する。 地滑りによる危険が予想される区域は、表2-5のとおりである。 表2-5 地すべりによる危険が予想される箇所 (資料:沖縄県水防計画) 位 1 ※ 東江 置 面積 19.7 地すべり 指定地の 河川への 有無 影響(m3) 無 区 域 人家 (戸) 127 内 の 保 全 対 策 耕地 公共的建物施設の (ha) 種類及び数 3.0 県道500m 所轄土木事務所は沖縄県北部土木事務所、水防管理団体は名護市 15 その他 5 急傾斜地崩壊対策 急傾斜地崩壊防止対策事業の促進、警戒避難体制の整備等により急傾斜地における災害未 然防止に努める。 急傾斜地の崩壊による危険が予想される区域は、表2-6、表2-7のとおりである。 表2-6 急傾斜地崩壊危険箇所(Ⅰ) (資料:沖縄県水防計画) <自然斜面> 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 小字 傾斜 (度) 延長 (m) 高さ (m) 人家 (戸) 公共的 建 物 公共施設 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 1 源河 2 源河 前川原 35 410 58.2 36 市道 無 2 源河 3 源河 前川原 35 475 65.8 22 市道 無 3 源河 4 源河 桃原 49 220 14.0 13 市道 無 4 源河 5 源河 浜原 32 460 44.5 28 県・市道 無 5 仲尾次 1 仲尾次 仲袋 60 120 7.8 5 公民館 6 仲尾次 2 仲尾次 富名作 56 50 12.4 0 支所 7 田井等 1 田井等 田井等 45 295 9.0 11 神社 8 呉我 1 呉我 呉我 43 230 14.9 市道 無 無 道路 無 18 市道 無 9 呉我 2 呉我 呉我 39 440 51.7 30 国・県道 無 10 呉我 3 呉我 呉我 52 165 34.7 11 国・市道 無 11 呉我 4 呉我 鍛治屋原 54 80 6.2 6 市道 無 12 我部祖河 1 我部祖河 嵩下原 39 230 16.3 5 市道 無 13 古我知 1 古我知 古我知 51 635 29.1 23 市道 無 14 名護 2 名護 上袋原 35 385 21.3 34 市道 無 15 名護 3 名護 幸地又原 59 270 22.0 18 市道 無 16 名護 4 名護 東上原 52 155 48.0 14 道路 無 17 名護 6 名護 溝原 35 280 48.6 46 市道 無 18 名護 7 名護 嵩石原 37 770 46.7 48 国・市道 H5.3.23 19 世冨慶 世冨慶 世冨慶 51 285 87.0 31 市道 無 20 数久田 1 数久田 数久田原 40 670 54.7 97 市道 無 21 数久田 2 数久田 前平原 33 305 109.1 23 保育所 市道 無 22 許田 1 許田 手水原 56 185 42.2 19 神社 国・市道 無 23 湖辺底原 1 許田 湖辺底原 43 280 31.0 14 市道 無 24 幸喜 1 幸喜 西間原 53 230 28.0 7 小学校 国・市道 無 25 三原 1 三原 三原 68 150 35.0 6 小学校 道路 無 26 三原 2 三原 朱呂儀 42 210 100.0 7 市道 無 27 志根垣 1 志根垣 志根垣又 42 120 128.0 7 市道 無 28 汀間 汀間 汀間 62 105 63.4 7 市道 無 29 大浦 1 大浦 大浦 48 190 26.0 13 市道 無 30 大浦 2 大浦 大浦 42 245 21.8 15 国・市道 無 31 二見 2 二見 杉田 32 230 75.0 7 国・市道 無 32 辺野古 辺野古 辺野古 55 290 24.0 21 市道 無 33 源河 7 源河 田原 30 145 19.4 11 市道 無 34 源河 9 源河 桃原 31 645 43.7 24 市道 無 35 嘉陽 嘉陽 マンカ原 44 50 62.3 5 国道 無 36 朱呂儀 4 三原 朱呂儀 30 200 72.5 7 市道 無 16 公民館 保育所 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 傾斜 (度) 小字 延長 (m) 高さ (m) 人家 (戸) 公共的 建 物 公共施設 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 37 瀬嵩 1 瀬嵩 新田 39 230 16.6 0 38 瀬嵩 2 瀬嵩 島原 50 270 29.6 12 公民館 国・市道 無 39 瀬嵩 3 瀬嵩 前原 52 70 16.3 2 小学校 市道 無 40 瀬嵩 4 瀬嵩 鍋護 43 160 47.7 4 支所 市道 無 41 大川 6 大川 道股 42 450 72.9 15 県道 無 42 楚久 1 二見 楚久 37 250 48.9 7 市道 無 43 仲尾次 3 仲尾次 川之上 35 70 25.9 6 市道 無 44 川上 1 川上 川上 41 205 16.4 13 道路 無 45 川上 2 川上 前田 72 175 10.0 5 市道 無 46 山田 3 振慶名 起真 33 65 20.8 5 市道 無 47 金川 1 伊差川 金川 34 90 42.3 5 市道 無 48 金川 2 伊差川 金川 30 220 101.5 11 市道 無 49 大北 1 名護 喜知留原 31 110 75.8 5 市道 無 50 仲尾 2 仲尾 仲尾 39 245 27.8 10 市道 無 51 仲尾 3 仲尾 仲尾 40 207 25.2 10 市道 無 52 呉我 8 呉我 鍛治屋原 32 120 17.4 5 県・指導 無 53 田井等 3 田井等 井ガヤ 64 130 9.5 7 道路 無 54 古我知 3 古我知 古我知原 42 120 7.0 6 道路 無 55 大東 2 名護 嵩原 41 280 38.2 35 道路 無 56 大東 3 名護 以上原 55 90 13.2 8 市道 無 57 名護 11 名護 山川原 36 245 52.9 9 市道 無 58 数久田 3 数久田 佐安原 34 100 33.2 5 市道 無 59 数久田 4 数久田 佐安原 41 260 34.4 9 道路 無 60 許田 2 許田 湊川原 55 70 35.6 12 市道 無 61 喜瀬 1 喜瀬 上間原 51 140 20.4 6 国・市道 無 62 宇茂佐 1 宇茂佐 志味屋原 38 170 20.4 0 63 宇茂佐 7 宇茂佐 西兼久原 43 340 21.3 59 国・市道 無 64 旭川福地 1 旭川 福地原 34 115 28.1 6 道路 無 65 旭川福地 2 旭川 福地原 41 70 24.0 5 市道 無 66 旭川 1 旭川 道又原 37 105 33.8 1 道路 無 67 旭川 2 旭川 道又原 36 110 64.4 6 68 山入端 2 山入端 山入端 42 385 30.9 12 援護施設 無 公民館 病院 無 中学校 無 国・市道 神社 無 表2-7 急傾斜地崩壊危険箇所(Ⅱ) (資料:沖縄県水防計画) <自然斜面> 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 小字 傾斜 (度) 延長 (m) 高さ (m) 人家 (戸) 公共施設 1 源河 1 源河 仲瀬原 90 31 86.0 3 道路 2 源河 6 源河 仲瀬原 60 35 90.0 1 道路 3 源河 8 源河 田原 195 30 31.8 4 道路 4 源河 10 源河 桃原 80 49 13.3 3 市道 5 安部 安部 山川股 45 33 15.7 2 国道 17 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 小字 傾斜 (度) 延長 (m) 高さ (m) 人家 (戸) 公共施設 6 嘉陽福地 1 三原 嘉陽福地 100 39 70.8 1 7 嘉陽福地 2 三原 嘉陽福地 45 45 43.6 1 8 嘉陽福地 3 三原 嘉陽福地 45 49 30.3 1 市道 9 嘉陽福地 4 三原 嘉陽福地 45 45 56.7 2 市道 10 嘉陽福地 5 三原 嘉陽福地 50 42 47.0 1 市道 11 三原福地 1 三原 福地 25 42 24.1 1 市道 12 三原福地 2 三原 福地 30 41 82.2 1 市道 13 三原福地 3 三原 福地 25 35 41.4 1 市道 14 三原福地 4 三原 福地 35 33 17.8 1 市道 15 三原福地 5 三原 福地 70 40 50.5 2 市道 16 三原福地 6 三原 福地 80 54 46.1 1 道路 17 三原福地 7 三原 福地 30 47 16.0 1 市道 18 三原福地 8 三原 福地 25 41 31.8 1 市道 19 三原福地 9 三原 福地 30 36 54.6 1 市道 20 三原福地 10 三原 福地 25 32 30.3 1 21 三原福地 11 三原 福地 100 47 75.1 3 市道 22 三原中田 1 三原 中田 60 43 68.8 2 市道 23 三原中田 2 三原 中田 220 38 47.5 3 市道 24 朱呂儀 1 三原 朱呂儀 35 42 91.8 1 市道 25 朱呂儀 2 三原 朱呂儀 25 42 18.1 3 市道 26 朱呂儀 3 三原 朱呂儀 35 61 21.6 4 市道 27 朱呂儀 5 三原 朱呂儀 60 47 13.4 4 道路 28 朱呂儀 6 三原 朱呂儀 30 47 15.6 2 国・県道 29 志根垣 2 三原 朱呂儀 40 40 109.0 1 道路 30 志根垣 3 三原 朱呂儀 120 39 72.3 2 河川 31 志根垣 4 三原 朱呂儀 55 39 67.3 1 道路 32 志根垣 5 三原 朱呂儀 120 39 130.1 4 道路 33 志根垣 6 三原 恩計 30 43 99.6 1 34 朱呂儀 7 三原 朱呂儀 25 56 12.2 1 道路 35 朱呂儀 8 三原 朱呂儀 30 62 48.2 1 道路 36 大川 1 大川 大股 30 48 99.0 1 道路 37 大川 2 大川 大股 35 38 108.4 1 道路 38 大川 3 大川 大股 30 43 96.3 1 道路 39 大川 4 大川 大股 30 37 48.2 1 道路 40 大川 5 大川 道股 110 31 90.8 2 県道 41 楚久 2 二見 楚久 75 43 117.0 2 42 二見 1 二見 杉田 100 49 85.0 2 国道 43 二見 3 二見 杉田 35 53 37.4 2 市道 44 仲尾次 4 仲尾次 川之上 36 46 12.4 2 道路 45 山田 1 親川 田幸田 35 49 11.3 1 46 山田 2 振慶名 起真 75 32 20.1 1 市道 47 山田 4 伊差川 仲嵩 50 35 28.9 3 市道 48 大北 2 名護 喜知留原 75 40 7.0 4 49 仲尾 1 仲尾 仲尾 90 40 12.9 4 道路 50 呉我 5 呉我 呉我 125 47 13.0 4 県道 18 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 小字 51 呉我 6 呉我 呉我 52 呉我 7 呉我 53 田井等 2 田井等 54 振慶名 55 傾斜 (度) 延長 (m) 28 36 鍛治屋原 35 井ガヤ原 100 振慶名 振慶名 我部祖河 2 我部祖河 56 伊差川 3 伊差川 57 伊差川 2 58 高さ (m) 人家 (戸) 公共施設 8.5 1 50 9.4 4 県道 42 28.2 2 市道 100 61 14.5 4 嵩下原 45 51 9.2 2 市道 50 54 12.9 1 市道 名護 下袋原 60 40 5.0 4 市道 古我知 2 古我知 徳川原 95 36 17.0 4 市道 59 名護 8 古我知 古我知原 35 54 13.2 1 道路 60 為又 2 為又 湯比井原 55 34 14.1 1 道路 61 大東 1 名護 嵩原 65 43 41.2 3 河川 62 名護 9 名護 東上原 60 37 19.3 1 63 名護 10 名護 東上原 40 36 38.6 2 道路 64 名護 5 名護 東江原 110 43 29.4 3 市道 65 名護 12 名護 山川原 40 44 37.6 1 66 数久田 5 数久田 前平原 85 42 23.0 3 市道 67 数久田 6 数久田 前平原 130 41 50.3 4 市道 68 許田 3 許田 手水原 80 50 15.9 3 市道 69 許田福地原 1 許田 福地原 80 31 20.8 1 市道 70 許田福地原 2 許田 福地原 25 47 7.6 1 市道 71 許田福地原 3 許田 福地原 95 40 17.4 2 市道 72 許田福地原 4 許田 福地原 48 39 27.5 2 道路 73 許田 4 許田 古知屋又原 15 46 39.2 1 市道 74 許田 5 許田 古知屋又原 60 42 23.7 2 市道 75 許田 6 許田 古知屋又原 15 42 11.4 1 道路 76 許田 7 許田 古知屋又原 25 39 13.2 1 77 許田 8 許田 古知屋又原 30 60 32.1 1 78 湖辺底原 3 幸喜 湖辺底原 45 41 24.3 1 国道 79 湖辺底原 2 幸喜 又原 25 46 37.9 1 市道 80 幸喜 2 幸喜 仲兼久原 55 32 15.0 4 市道 81 安和志川 1 旭川 安和志川 50 37 19.4 1 県道 82 安和志川 2 旭川 安和志川 55 36 14.0 1 道路 83 中山 1 中山 鍋久保原 30 35 23.6 1 道路 84 中山 2 中山 新山之端原 50 33 16.9 1 道路 85 中山 3 中山 古山之端原 50 36 11.8 1 道路 86 中山 4 中山 新山之端原 30 35 12.4 1 道路 87 宇茂佐 2 宇茂佐 志味屋原 55 48 10.5 1 88 宇茂佐 3 宇茂佐 志味屋原 130 39 22.1 4 道路 89 宇茂佐 4 宇茂佐 新波原 45 37 33.3 3 道路 90 宇茂佐 5 宇茂佐 大土原 25 44 24.2 1 道路 91 宇茂佐 6 宇茂佐 西兼久原 45 32 11.7 2 公園 92 旭川福地 2 旭川 福地原 65 35 27.9 2 県道 93 旭川福地 3 旭川 福地原 130 44 38.2 2 県道 94 旭川福地 4 旭川 福地原 130 42 26.8 2 県道 95 旭川福地 5 旭川 福地原 20 55 28.0 1 19 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 地 位 置 保 全 対 象 形 箇所名 大字 小字 傾斜 (度) 延長 (m) 高さ (m) 人家 (戸) 公共施設 96 安和志川 3 旭川 安和志川 30 31 12.0 1 道路 97 旭川 4 旭川 道又原 25 35 36.4 1 市道 98 旭川 5 旭川 道又原 40 38 34.0 1 市道 99 旭川 6 旭川 道又原 40 39 27.8 1 市道 100 旭川 3 旭川 渡真原 75 32 50.5 1 市道 101 旭川 7 旭川 道越原 100 41 18.8 2 市道 102 旭川 8 旭川 渡真原 75 37 37.1 2 道路 103 旭川 9 旭川 道越原 60 35 33.7 2 市道 104 山入端 1 山入端 仲上原 40 31 10.3 1 105 勝山 1 勝山 阿礎原 40 36 30.1 2 市道 106 勝山 2 勝山 西猫川原 30 51 17.4 1 市道 107 勝山 3 勝山 我謝如古原 25 33 26.3 1 市道 108 勝山 4 勝山 我謝如古原 45 30 14.2 1 道路 急傾斜地崩 壊危険区域 の指定 急傾斜地崩壊危険箇所Ⅰ:被害想定区域内に人家が5戸以上(5戸未満であっても官公署、学校、病院、社会 福祉施設等の災害弱者関連施設等のある場合を含む。)ある箇所。 急傾斜地崩壊危険箇所Ⅱ:被害想定区域内に人家が1~4戸ある箇所。 ※ 所轄土木事務所は沖縄県北部土木事務所、水防管理団体は名護市 20 第 2 節 高潮等災害予防計画 本市は、名護湾をはじめ羽地内海、大浦湾等市全域において海岸線を有しており又は海岸 線に沿って集落を形成していることから、高潮又は津波被害を軽減するためにも、護岸の整 備や海岸保全事業の促進を図るものとする。 高潮、津波による危険が予想される区域は、次の表のとおりである。 表2-8 重要水防区域で危険と予想される区域(海岸) (資料:沖縄県水防計画) 水 防 区 域 危険と予想される主な区域 延長 (m) 1 ※ 名護海岸 7,875 区域 宇茂佐、屋部 山入端、済井出 嘉陽、東江地区 予想される被害の程度 予想され る危険 海岸名 延長 (m) 区域 6,190 宇茂佐、屋部 山入端、済井出 嘉陽、東江地区 越波 家屋 (棟) 1,117 耕地 (ha) 38.6 面積 (ha) 6.6 所轄土木事務所は沖縄県北部土木事務所、水防管理団体は名護市 第3節 建築物等災害予防計画 本計画は、風水害、地震、大火災等による建造物の災害を防御するため下記事項について、 防災建造物の建設を促進し、建造物被害の減少を図るものとする。 1 市街地再開発対策 都市における災害の防止を図るとともに、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の 更新を図るため、市街地の再開発を実施する。 2 公共建築物 公共建築物の の耐風、 耐風、耐震、 耐震、耐火対策 市は、公共建築物のうち老朽化施設については、建替え又は補強等によって耐風、耐震、 耐火対策を進めるものとする。 3 公共建築物 公共建築物の の定期点検及び 定期点検及び定期検査 市は、公共建築物については、定期的に点検及び検査を実施するものとする。 4 公共建築物 公共建築物の の設計不燃堅牢化 市は、今後建築される公共建築物については、設計段階で不燃堅牢な施設とする。 21 第4節 火災予防計画 火災の発生を未然に防止するための対策は、次によるものとする。 1 消防力・ 消防力・消防体制等の 消防体制等の拡充強化 (1)消防教育訓練の充実強化 教育訓練計画に基づき消防職員、消防団員及び消防関係者の資質向上を図る。 (2)自主防災組織の設置促進 地域住民及び事業所等で構成する自主防災組織の設置を促進する。 (3)消防制度等の確立 消防計画、消防相互応援協定等の効率的運用を促進する。 (4)消防体制の充実 消防広域化の推進及び消防団の体制強化を図る。 (5)消防施設、設備の整備促進 消防水利、消防車両等の整備促進を図る。 2 火災予防査察 火災予防査察、 、防火診断 火災の発生拡大を防止し避難の確実を図るため、消防用設備等(消火設備・警報設備、避 難設備、消防用水、消火活動上必要な施設)及び防火管理体制の査察を行うものとする。 (1)特殊対象物に対する査察 ① 学校、官公署 夏季休暇、年度末等の時期を利用し、防火構造、消火設備、避難設備、防火管理体制 等を重点的に査察する。 ② 旅館、娯楽施設 行楽期等における人出を考慮し、その時期前に消火設備、避難設備、防火管理体制等 を重点的に査察する。 ③ 百貨店、商店 季節的支出期に入る前に消火設備、避難設備、防火管理体制等を重点的に査察する。 ④ 危険物等関係施設 年間立入検査を通じ施設の構造設備取扱要領等、防火管理体制等を重点的に査察する。 (2)一般住宅 火災の多発期を控えた11月から12月にわたる、秋季及び3月の春季火災予防運動週 間を通じ、火を取扱う施設及び器具を重点的に防火診断する。 3 消防施設の 消防施設の整備拡充 (1)消防水利の多様化等 防火水槽、耐震性貯水槽の整備、海水、河川水等の自然水利の活用、水泳プール、ため 池等の指定消防水利としての活用により、消防水利の多様化を図るとともに、その適正 な配置に努めるものとする。 (2)消防無線の整備を含む情報収集、伝達系統の整備 4 自衛消防隊の 自衛消防隊の結成促進 多数の者が出入りし、又は勤務する学校、ホテル、百貨店、工場事業所等においては、自 衛消防隊の結成を促進し、消防用設備等の取扱指導及び訓練実施の促進を図るものとする。 22 第5節 林野火災予防計画 林野火災は、入山者のたばこ、たき火等の不始末が原因となることが多い。ひとたび林野火 災が発生すると地理的条件や気象状況等によっては、その消防活動は極めて困難になり、人命 を奪う危険性や人家への延焼等大きな被害に発展する可能性が潜んでいる。また、貴重な森林 資源を焼失することになるので林野火災防止については万全を期するものとし、隣接市町村消 防本部等及び関係機関と連絡を密にし、次の予防を図ることとする。 1 林野巡視 林野巡視の の強化 林野火災の未然防止及び早期発見を図るため、森林保全巡視を強化する。 2 防火施設 防火施設の の整備 地域の実態に即した林野防火施設(防火線、防火樹帯、防火道、防火用水等)の整備を推 進し、被害の防止に努める。 3 林道 林道網 網の整備 林道は合理的な林業経営を図る重要な基盤施設であるとともに、林野火災の消火作業の推 進及び防火線としての役割も大きいことから、その整備を推進する。 4 出火防止対策 (1)入山者の注意を喚起するため、山火事防止の標柱、標板等の設置に努める。 (2)さとうきび葉等の焼払いに起因する林野火災の多発にかんがみ適正な火入れの指導、特 に強風、乾燥時における火気の取扱いについての指導を強化する。 (3)森林又はこれに接近している土地における火入れについて森林法等に基づく規制措置の 適正な実施を確保するための指導を強化する。 (4)火入れに際しての消火設備、監視員の配置、防火線の設定等についての指導、火災予防 上危険な気象状況のときの火入れ中止の指導等を徹底する。 5 林野火災対策用資機材 林野火災対策用資機材の の整備 林野火災対策用資機材の整備に努めるとともに、ヘリコプターによる空中消火等補給基地 の整備に努める。 6 消防施設等 消防施設等の の整備 消防庁が推進している林野火災特別地域対策事業の実施要件に基づき、当該事業の実施推 進に努め、林野火災用の消防施設の計画的整備を図る。 23 第6節 危険物施設等の 危険物施設等の災害予防計画 危険物による災害の発生及び拡大を防止するため、事業所における保安体制の強化、法令の 規定する基準の適用維持を講ずるとともに、保安教育及び訓練の徹底並びに防災思想の普及徹 底を図るものとする。 第1款 1 危険物災害予防計画 危険物製造所等に対する指導 消防機関は、消防法に規定する危険物製造所、貯蔵所及び取扱所(以下「危険物製造所等 」という。)に対し、立入検査、保安検査等を実施し、法令基準の維持適合について、その 確認を行うとともに、その都度災害予防上必要な指導行う。 2 危険物運搬車両に対する指導 消防機関は、消防法に規定する移動タンク貯蔵所及び運搬容器積載車両の管理者及び運転 者に対し、移送及び運搬並びに取扱基準の厳守、車両火災防止及び安全運転の励行を行わせ るとともに、必要に応じ警察官と協力して路上取締りを実施し、運転者への直接指導を行う。 3 保安教育の実施 危険物製造所等の管理者、監督者は、取扱い者に対し、保安教育を実施するとともに、消 防機関は管理者が行う保安教育訓練について、必要な助言指導を行う。 4 危険物製造所等の予防対策 危険物製造所等の管理者は、防火体制の整備確立及び危険物施設の管理、点検等について 、次の対策を講じ災害の予防に万全を期する。 (1)火災、爆発等の防止対策 取り扱う危険物の性状、数量等を十分把握し、火災爆発防止のための必要な措置を講ず る (2)危険物施設の管理、点検 危険物製造所等の危険物施設の維持管理が適正にできるよう、管理・点検・巡視基準を 定め、必要に応じ修正を行う等危険物施設の維持管理の徹底を図る。 (3)保安設備の維持 危険物の火災、爆発、流出等に係る保安又は防災の設備について、定期的に点検確認を 行う等、常にその機能が維持されるよう必要な指導を講ずる。 (4)保安体制の整備、確立 危険物製造所等の管理者は、緊急時における保安体制の整備と市、消防機関等に対する 通報体制を確立する。 また、移動タンク貯蔵所の管理者は、移送時における事故に対処するため、応援要員の 確保及び派遣方法を定め、あらかじめ移送経路における消防関係機関への通報先を定め ておく。 (5)従事者に対する教育訓練 危険物製造所等の管理者又は監督者は、定期的若しくは必要に応じて教育訓練を実施し 、従事者に対する保安意識の高揚を図る。 24 5 化学消防機材の整備 市消防機関は、化学消防自動車等の配置整備を図り、また事業所における化学消化剤の備 蓄を行わせる。 第7節 災害通信施設整備計画 第1款 通信施設災害予防計画 災害時の通信の確保を図るため、通信施設に次の予防措置を講ずる等、万全の措置を期する ものとする。 1 情報通信機器等 情報通信機器等の の充実 災害情報を迅速に収集・伝達するためには、通信施設及び設備等の整備を一層進めていく ことが必要であり、以下の対策に努めるものとする。 (1)関係機関と円滑な情報伝達・収集ができる体制を充実するため、地域衛星通信ネットワ ーク等も導入した総合的な防災行政情報通信ネットワークを整備する。 (2)市防災行政無線の整備、現行システムの追加拡充及び最新設備への更新等に努めるもの とする。 (3)防災関係機関の相互間の通信を確保するため、防災相互通信用無線局の整備に努めるも のとする。 2 通信設備等 通信設備等の の不足時の 不足時の備え 災害発生時において通信設備等の不足が生じる場合に備え、NTT及び移動通信事業者と の間で災害時の協力に関する協定等の締結に努めるものとする。 第2款 通信設備の 通信設備の優先利用等 優先利用の 手続き 1 優先利用 の手続 き 通信設備の優先利用(災害対策基本法第57条)及び優先使用(同法第79条)について 、最寄りのNTT西日本、放送局、その他通信事業者とあらかじめ協議を行い、使用手続き を定めておくものとする。 2 放送設備 放送設備の の使用 市長は、防災上緊急かつ特別の必要があるときは、あらかじめ協議して定めた手続きによ り、災害に関する通知、要請、伝達及び警告等の放送を放送局へ依頼するものとする。 25 第8節 不発弾等災害予防計画 不発弾の爆発等による災害の発生及び拡大を防止するため、不発弾等処理体制に万全を期し、 関係機関の連絡調整を密にして不発弾等の処理の円滑化を図るとともに、市民一般に対し不発 弾等に関する防災知識の普及徹底を図る。 1 不発弾等 不発弾等の の処理体制 不発弾等の処理は、おおむね次によるものとする。 (1)陸上で発見される不発弾等の処理 発見者は、最寄りの派出所・交番又は警察署に通報し、名護警察署を通じて県警察本 ① 部に発見届出をする。 県警察本部長は、発見届出の都度、陸上自衛隊第一混成団長(第101不発弾処理 ② 隊)に処理要請を行う。 ③ 陸上自衛隊第一混成団長(第101不発弾処理隊)は、必要に応じ現場調査を行い、 弾種及び発見場所の状況等を勘案して撤去計画を立てる。 ④ 小型砲弾等比較的危険度が少なくて移動可能な弾種は、第101不発弾処理隊により 回収し、一時的保管庫へ搬入する。 ⑤ 爆弾等危険度が高いものは、発見現場で信管離脱後、一時保管庫へ搬入する。 ⑥ 信管離脱作業は、非常に危険を伴うので、次の対策を講じた上で実施する。 ア 市は、関係機関と撤去日時、交通規制、避難計画等について協議するための処理対 策会議を開催し、処理計画について十分な調整を図り、周知徹底する。 なお、関係機関は責任分担覚書等を交換し、任務責任等を明確にするものとする。 イ 名護警察署及び市は、避難範囲を定め、その区域への交通を規制し、地域住民を避 難させる。 ウ 市長を本部長とする現地対策本部を設置する。 (2)海中で発見される不発弾の処理 ① 発見者は、名護海上保安署へ通報し、それを受けて第十一管区海上保安本部、県知事 、名護市長又は港湾管理者から海上自衛隊沖縄基地隊司令(沖縄水中処分隊)に処理要 請を行う。 ② 沖縄水中処分隊が現地調査を行い、関係機関と調整の上、撤去計画を立てる。 ③ 危険度が少なく、移動可能なものは沖縄水中処分隊により回収撤去し、一時保管庫へ 搬入する。 ④ 危険度が高く、移動困難なものは、現地対策本部を設置し、発見現場で爆破処理する。 ⑤ 爆破処理作業は、非常に危険を伴うので、次の対策を講じた上で実施する。 ア 市は、関係機関と撤去日時、交通規制、運行船舶規制、避難計画等について協議す るための処理対策会議を開催し、処理計画について十分調整を図り、周知徹底する。 イ 危険範囲を定め、その地域への船舶及び住民等の立ち入りを規制する。 ウ 市長を本部長とする現地対策本部を設置する。 2 関係機関 関係機関の の協力体制の 協力体制の確立 沖縄不発弾等対策協議会(会長:沖縄総合事務局開発建設部担当次長)の効果的な運用に より関係機関の協力体制を確立し、不発弾等の調査、深査及び発掘処理工事の安全かつ円滑 な推進を図るものとする。 26 情 報 提 供 者 埋設情報の届出 (届出) 市 町 村 <埋設弾> 沖 交番・駐在所・ 警 察 署 発見届出 町 村 市 町 村 現場確認調査 市 埋 設 情 報 受 理 (報告) 縄 県 (処理要請) 県消防防災課 現場調査・情報 提供者からのヒ ヤリング・探査 発掘計画作成 沖 縄 県 消 防 防 災 課 埋設情報受理 (報告) 27 埋設不発弾等処理 計 画協 議決 定 沖 縄 不 発 弾 処理対策協議会 自衛隊・県・その他 市町村・警察・消防 現地不発弾処理対策本部 信管離脱、現場爆破処理 第101不発弾 処 理 隊 現 場 調 査 (処理出動) 銃器薬物対策課 (通知) 処 理 要 請 受 理 陸上自衛隊第1混成団 第 101 不発弾処理隊 (処理要請) 県 警 本 部 発見届出受理 県警からの 通 知 受 理 (報告) 現 場 確 認 発見届出受理 交番・駐在所・ 警 察 署 (届出) 発 見 者 発見届出 <発見弾> 図2-1 不発弾等処理業務の流れ(陸上部分) (運搬) 事 注 県 課 第101不発弾処理隊 探 査 発 掘 作 業 探査発掘工 委 託 発 沖 縄 消 防 防 災 海 上 自衛隊 沖 縄 基地隊 海 中 投 棄 第101不発弾 処 理 隊 爆 破 処 理 以後「発見弾」 処理に準ずる 交付金事業計画 審査交付決定 沖 縄 開 発 庁 一 時 保 管 庫 (県不発弾保管庫) (運搬) 沖縄県・第101不発 弾処理隊 不発弾等処理 交 付 金 申 請 沖 縄 県 第101不発弾 処 理 隊 処 理 回 収 ※ 沿岸部で発見された不発弾等については、市町村が 海上自衛隊へ処理要請を行う。 縄 県 沖 所 轄 海上保安署 町 村 市 (通知) 第十一管区 海上保安本部 第十一管区海上保安 本部からの通知受理 見 現 場 確 認 発 発 見 届 出 (報告) 沖 縄 水 中 処 分 隊 現 場 調 査 (処理出動) 海上自衛隊 沖縄基地隊 処理要請受理 (処理出動) 28 市町村・海保・警察 海自・その他 現場爆破処理、信管離脱 現地不発弾処理対策本部 発見届出受理 (処理要請) 所 轄 海上保安署 (届出) 発見届出受理 者 発 見 届 出 <発見弾> 図2-2 不発弾等処理業務の流れ(海上部分) 沖 縄 水 中 処 分 隊 処 理 回 収 (運搬) 処 分 隊 沖 縄 水 中 一 時 保 管 県不発弾 (運搬) 保管 庫 海上自衛隊 沖縄基地隊 海 中 投 棄 第9節 火薬類災害予防計画 火薬類による災害の発生を防止するため、国、県、市、県警察本部、第十一管区海上保安本 部、(社)沖縄県火薬類保安協会等は連絡を密にし保安体制の強化、火薬類取締法に規定する基 準の適正維持を講ずるとともに、保安教育の徹底を促進するものとする。 第10節 10節 文化財災害予防計画 県及び市の文化財に対する災害予防対策は次によるものとする。 1 市教育委員会は、管内文化財の防災計画の樹立を図り、警察及び消防機関と常時連携を密 にして災害予防の確立を期すものとする。 2 文化財の所有者、管理責任者又は管理団体の防災思想を啓発し、環境の整理整頓を図るよ う勧奨する。 3 文化財の指定地内に居住する所有者に火気使用の制限を指導する。 4 防災施設の必要な文化財は年次計画をもって各種補助金により防災施設の設置を促進する。 5 地震による倒壊等の防止対策及び落下物等による破損防止対策を行うものとする。 第11節 11節 農業災害予防計画 農業災害予防のため、農地農業用施設の保全及び防災営農の推進は、次によるものとする。 1 ため池等整備事業 (1)土砂崩壊防止工事 農地、農業用施設及びその他被害を及ぼすおそれのある地区の土砂崩壊を未然に防ぐた め、土砂崩壊の危険性のある地域を中心に事業を推進する。 (2)老朽ため池等整備工事 かんがい用水ため池で、設置年次が古いこと等により、提体及び取水施設等がそのまま 放置すると大雨時に破堤し、下流域に多大な被害のおそれのあるため池については、緊急 度の高いものから順次補修事業を推進する。 2 農地保全整備事業 降雨によって侵食を受けやすい性状の特殊土壌地帯や急傾斜地帯に造成された農地の侵食 、崩壊を未然に防ぐための事業を推進する。 3 地すべり対策事業 地すべり防止区域において、地すべりによる被害を除去又は軽減し、農地及び農業用施設 等を未然に防止する事業を推進する。 4 防災営農の確立 農業に対する各種の災害を回避克服して、農業生産力、農業所得の向上を図るため、関係 機関、団体の統一的な指導体制の確立を促進するとともに、病害虫、風水害に強い抵抗性品 種の普及等、防災営農技術の確立を促進する。 29 第12節 12節 水防、 水防、消防及び 消防及び救助施設等整備計画 水防、消防及び救助施設等の現況、管理及びその整備は次によるものとする。 1 水防施設等 水防法の規定により、市内における水防を十分に果す責任を有し、水災の防御及びこれに よる被害を軽減するために必要に応じて水防倉庫、水防機材等の水防施設を整備するものと する。 2 消防施設等 (1)国庫補助等による整備 消防施設等については、消防力の基準(昭和36年消防庁告示第2号)及び消防水利の基 準(昭和39年消防庁告示第7号)に基づき整備拡充することとし、消防施設強化促進法( 昭和28年法律第87号)、沖縄振興開発特別措置法(昭和46年法律第31号)及び地震防災対 策特別措置法(平成7年法律第 111号)に基づき、国庫補助、自己財源又は起債等を有効 に活用し、整備推進に努めるものとする。 3 救助施設等 避難所及び給水車、救急車、その他救助、救護、救出用機械器具の整備は次によるものと する。 (1)避難所の整備 ① 避難所は、学校、公園、公民館、市の施設等とし、できるだけ炊き出し可能な既存建 物を応急的に整備して使用するものとする。 ② 避難所として使用する建物は、現況を把握しておくものとする。 ③ 避難所に適する施設がないところについては、簡易宿泊施設及び天幕を設置する場所 を選定しておくものとする。 ④ 市内に避難所を選定することが困難なときは、県及び隣接市町村と協議して避難所の 場所を定めるものとする。 ⑤ 避難所の予定施設又は場所については、あらかじめ土地、建物、所有者又は管理者の 了解を受けておくものとする。 (2)避難場所等の指定 災害が拡大し、身体、生命に危険が及ぶような場合はに備えて、一時的な避難場所とし て、公園等のスペースを指定しておくものとする。避難場所の指定は、以下の基準による もとする。 ① 周辺市街地大火によるふく射熱に対し、安全を確保できる有効面積があること。 ② 災害時に避難者の安全を著しく損なうおそれのある施設が、避難場所内部に存在しな いこと。 ③ 避難場所内の建物、道路、池などを除き、利用可能な避難空間として、原則として1 人当たり1㎡を確保できること。 ③ 避難場所ごとの地区割計画の作成に当たっては、自治会区域等を考慮する。 (3)危険区域における避難立退き先の指定 ① 洪水、高潮又は地すべり等による危険が予想される区域を指定しておくものとする。 ② それぞれの危険の予想される区域について、具体的に避難場所及び避難径路を指定し ておくものとする。 30 ③ 火災の際における住家の密集地域の住民等の避難場所及び避難径路を指定しておくも のとする。 (4)救助用資機材の整備 大地震における倒壊家屋からの救助等にあっては、地域において救助用資機材を整備し ておくことが効果的であるため、地区ごとに救助用資機材を備蓄するものとする。 4 流出危険物防除資機材 大量に流出した危険物による災害の拡大防止等に必要な資機材等の整備を図るものとする。 5 名護市消防本部の 名護市消防本部の災害応急対策に 災害応急対策に必要な 必要な資機材は 資機材は、表2-9のとおりである。 のとおりである。 表2-9 市消防機関の機械、器具装備状況 (1)消防自動車(小型動力ポンプ含む) 別 種 能 お よ び 装 4 車 1 車 1 ウインチ、クレーン付 小型動力ポンプ積載車 2 B2 級 消防ポンプ自動車 1 CD 型 水槽付ポンプ自動車 4 A1 級 2000ℓ 2 台、A2 級 2000ℓ 2 台 動力ポンプ付水槽車 1 10000ℓ B2 級 梯子ポンプ自動車 1 30m級 化学ポンプ自動車 1 500ℓ発泡原液 小 型 動 力 ポ ン プ 5 B2 級 急 令 指 救 動 性 車 救 自 台数 助 工 作 高規格救急自動車2台 2B 型2台 消 防 署 機 材 運 搬 車 1 乗車定員 10 名 予 防 広 報 車 2 4WD 2 台 人 員 輸 送 車 1 29 名乗り 艇 1 放水銃付 マ リ ン ジ ェ ッ ト 2 3 名乗り 2 台 ゴ ト 1 水 槽 付 ポ ン プ 車 2 A1 級 1 台 1600ℓ ポンプ車 CD1 型 8 A2 級 990ℓ 小型動力ポンプ付積載 4 B2 級 3 台 600ℓ 車 小 型 動 力 ポ ン プ 2 B3 級 救 助 ム ボ ー 消防団 31 水 1500ℓ A2 級 1 台 2,000 B3 級 1 台 備 (2) 救命、救助器具 種別 器具名 数量 種別 器具名 数量 かぎ付はしご 2 耐電手袋 4 三連はしご 4 耐電衣 4 金属製折りたたみはしご 1 耐電ズボン 4 隊員保護用 一般救助用 空気式救助マット 1 耐電長靴 4 救命索発射銃 2 防毒衣 4 救助用縛帯 3 耐熱服 4 平担架 3 潜水器具一式 12 減圧式固定具 1 救命胴衣 10 サバイバースリング 2 水中投光器 5 水難救助用 油圧ジャッキー 1 救命浮環 10 油圧スプレッター 2 浮標 4 可搬ウインチ 2 水中スクーター 2 マット型空気ジャッキ 7 バスケット型担架 2 油圧切断機 2 投光器 2 エンジンカッター 3 携帯拡声器 4 ガス溶断器 1 携帯無線機 5 チェーンソー 2 応急処置用セット 1 緩降機 2 重量物排除 切断用器具 山岳救助用 その他の 鉄線カッター 2 救助用器具 万能斧 5 イーグルクリップ 2 ハンマー 1 レスキューナイフ 4 削岩機 1 ウィンドポンチ 4 ハンマードリル 2 小型コンビツール 1 陽圧式化学防護服 5 有毒ガス検知管 1 破壊用器具 可燃性ガス測定器 測定用呼吸 有毒ガス測定器 2 酸素濃度測定器 1 化学対応器 化学検知紙 1 空気呼吸器 1 具 除染シャワー 1 酸素呼吸器 20 中和剤撒布器 2 簡易呼吸器 2 防毒マスク 6 送排風機 2 32 第13節 13節 避難誘導計画 危険な建物、地域から安全な場所に市民や旅行者等を避難させるため、避難誘導に関する対 策を確立するものとする。実施すべき対策は次のとおりとする。 1 避難所の選定 2 避難所の開設及び運営方法 3 避難所の安全確保 4 市民等への周知 5 避難誘導体制の整備 6 避難の勧告等の基準の習熟 7 高齢者、障害者、外国人のための避難マニュアルの作成 8 避難径路の点検及びマップの作成 9 避難心得の周知(携帯品、その他心得) 第14節 14節 交通確保・ 交通確保・緊急輸送計画 大規模な災害時には、災害対策要員、負傷者、物資、資機材等多様かつ大量の輸送需要が生 じることから、輸送を円滑に行うためには、輸送手段等の確保や輸送を円滑に行うための事前 措置が必要であり、次の対策を推進するものとする。 1 重要道路啓開のための体制整備 道路管理者は、災害発生後すみやかに道路の被害状況を把握し、通行に障害のある場合、 直ちに啓開できる体制を沖縄総合事務局、県及び関係団体の協力も得ながら整備に努めるも のとする。 2 緊急輸送基地の選定及び整備 輸送を効率的に行うためには、個々がばらばらに被災地に入るよりも被災地外に緊急輸送 基地を置き総合的な輸送体制を整える必要があり、陸、海、空からの物資等が集積すること を念頭に置いて、緊急輸送基地を選定し整備に努めるものとする。 3 臨時ヘリポート等の確保 孤立化した場合等に備え、空からの輸送が迅速に行われるための臨時ヘリポート等を確保 することに努めるものとする。 4 緊急通行車両の事前届出 災害時の緊急輸送の確保を図るため、交通規制が実施された場合、当該区間・区域を通行 するためには緊急通行車両の確認が行われる。そのため災害時の緊急輸送を円滑に実施でる ように使用する可能性の高い車両を緊急通行車両として事前届出に努めるものとする。 33 第15節 15節 防災訓練計画 市内における火災又は地震等の災害を防除し、被害を軽減するための必要な訓練を実施する ものとする。 1 訓練実施の 訓練実施の種類 (1)総合訓練 危険地域を対象にして、地域ぐるみ(防災機関も含む)の防災訓練を実施するものと する。 (2)消防訓練 市街地を対象にして、消防機材を利用しての消火訓練 (3)避難訓練 学校、病院その他密集地における避難の誘導及び避難通路の確保、救助等の訓練 (4)通信訓練 情報の収集、応急対策の指示、伝達等災害時の通信設備が円滑かつ迅速に運用される よう、防災関係機関と相互協力し、常時訓練を実施するものとする。 (5)職員参集訓練 初動体制の迅速化、各防災機関、市民との連携を図るため職員の参集訓練を実施する。 参集に当たっては、交通機関、交通用具の使用を制限又は禁止し、勤務時間内外の条件 を加えた訓練を実施する。 2 訓練実施要領 訓練を実施する場合には、あらかじめ訓練実施要領を作成し、関係機関に周知する。 3 訓練参加機関 訓練参加機関は、市、県、指定地方行政機関、指定公共機関、指定地方公共機関、自衛隊 及び一般住民とする。 4 訓練 訓練のための のための交通規制 のための交通規制 県公安委員会は、防災訓練の効果的な実施を図るため、特に必要があると認めるときは、 当該防災訓練の実施に必要な限度で、区域又は道路の区間を指定して、歩行者又は車両の道 路における通行を禁止し、又は制限することができる。 5 訓練後 訓練後の の評価 訓練終了後に、訓練の評価を行い、応急対策上の問題点や改善点等今後の課題を整理し、 必要に応じて体制等の改善を行うものとする。 34 第16節 16節 防災知識の 防災知識の普及計画 風水火災及び地震・津波等に対する防災教育及び市民への防災知識の普及は次により行うも のとする。 1 職員に 職員に対する防災教育 する防災教育 (1)名護市職員の防災教育 市の防災担当職員及び関係職員を防災に関する知識及び活動につての研修会等へ参加さ せ、職員の資質向上に努めるものとする。 (2)消防教育 消防教育は、消防職・団員等に対し県消防学校等が行う専門教育及び市が実施する一般 教育と防火管理者講習会等とする。 ① 県消防学校における消防教育は、消防職員教育、消防団員教育及びその他の教育とす る。 ② 一般教育は、消防職員及び消防団員ごとに各所要の教育計画を定め実施するものとす る。 2 防災上重要な 防災上重要な施設の 施設の管理者等の 管理者等の教育( 教育(実施主体: 実施主体:消防機関) 消防機関) (1)防火管理者講習 防火管理に関する有識者の拡大を図るため法令に基づき普通講習を年1回以上実施する。 実施時期については、各種職域の人事異動期の直後を目標とする。また、有資格者に対 する上級講習は春・秋に年2回実施し、防火管理体制の強化拡充を図るものとする。 (2)火災防御検討会 特異火災の発生に備えて、火災防御検討会を開催して防御活動及び予防対策の万全を図 るものとする。 3 市民 市民への への防災知識 への防災知識の 防災知識の普及 防災知識の普及は、関係機関において次の方法により行うほか適宜、関係機関との協力を 得て行うものとする。 (1)火災予防週間、防災週間等における防災知識の普及 「火災予防週間」、「防災週間」、「防災とボランティア週間」等において、各機関の 協力を得て防災知識の普及を図るものとする。 (2)市の広報誌等による普及 (3)河川愛護運動における防災知識の普及 (4)学校教育及び社会教育における防災知識の普及 ① 学校教育 児童、生徒に対しては、学校におけるあらゆる教育活動の機会を通じ、必要に応じて 防災知識の普及に努めるものとする。 ② 社会教育 社会教育の拠点である公民館、その他施設を中心として研修、集会等の機会を通じ必 要に応じて防災知識の普及に努めるものとする。 (5)その他 消防団、幼少年消防クラブ、婦人防火クラブ、自主防災組織、事業所の自主的な防災組 織である自衛消防組織等の組織を通じて防災知識の普及に努めるものとする。 35 第17節 17節 災害弱者安全確保体制整備計画 高齢者、障害者、外国人等の災害弱者に対しては、防災知識の普及、災害時の情報提供、避 難誘導、救護・救済対策等の様々な面で配慮が必要であり、このため、平常時から地域におい て災害弱者を支援する体制が整備されるよう努めるとともに、災害時には、避難誘導はもとよ り、高齢者・障害者の避難場所での健康管理、応急仮設住宅への最優先的入居等に努める。 1 社会福祉施設等 社会福祉施設等における における安全確保 における安全確保 社会福祉施設や幼稚園、保育所には、寝たきり老人や手足の不自由な老人、身体障害者や 知的障害の児童、成人、あるいは乳幼児といった災害発生時には自力で避難できない人々が 多く入所あるいは通所しており、これらの人々の安全を図るためには日頃から十分な防災対 策を講じておくことが必要である。 (1)防災計画の策定 市は、災害発生時に遅滞なく対応するため、災害弱者への対応を記載した防災計画の策 定を行うものとする。 (2)施設、整備等の安全点検 施設の管理者は、災害発生時に施設自体の崩壊及び火災が発生することのないよう施設 や付属設備等の常時点検に努めるものとする。 (3)地域社会との連携 災害発生時の避難にあたっては施設職員だけでは不十分であり、常に施設と地域社会と の連携を密にし、災害時には地域住民の協力が得られる体制づくりを行うものとする。 (4)緊急連絡先の整備 災害発生時には保護者又は家族と確実に連絡が取れるよう緊急連絡先の整備を行う。 (5)災害用備蓄の推進 乳幼児を長時間にわたり保護しなければならない施設においては、必要最低数量のミル ク等の非常用食糧等を確保することに努めるものとする。 2 不特定多数 不特定多数の の者が利用する 利用する施設 する施設における 施設における安全確保 における安全確保 不特定多数の者が利用する施設等には、高齢者や障害者等のように災害発生時には自力で 避難することが困難な者が多く出入りしていることから、安全を確保するためには、平常時 から防災対策を講じておくことが必要である。 (1)施設設備等の整備 施設の管理者は、災害発生時に災害弱者が安全で円滑に施設等から避難できるよう施設 や付属設備等の整備に努めるものとする。 (2)施設、設備等の安全点検 施設の管理者は、災害発生時に施設自体が崩壊したり、火災が発生することのないよう 施設や付属設備等の常時点検に努めるものとする。 3 在宅で 在宅で介護を 介護を必要とする 必要とする市民 とする市民の 市民の安全確保 心身に障害を有する者、あるいは長期臥床又は痴呆を有する老人については、身体諸機能 の障害による移動困難及び判断能力の減退等による行動困難等、防災上の困難等が認められ る。また、常時単身で日常生活を営む老人についても生活環境の面から防災上特別の配慮を 必要とする。 したがって、災害弱者の所在や安否を確認するため、保健福祉部門と消防防災部門の連携 36 を強化する必要がある。 (1)防災についての指導・啓発 広報等を通じ、災害弱者をはじめ、家族、地域住民に対する啓発活動を行う。 ① 災害弱者及びその家族に対する指導 ア 日常生活において常に防災に対する理解を深め、また日頃から対策を講じておくこ と。 イ ② 地域において防災訓練等が実施される場合は積極的に参加すること。 地域住民に対する指導 ア 地域在住の災害弱者の把握に努め、その支援体制を平素から準備すること。 イ 災害発生時には災害弱者の安全確保に協力すること。 (2)緊急通報システムの整備 災害時に災害弱者が直接消防機関に通報できるシステムの整備に努めるものとする。 4 観光客 観光客、 、旅行者等の 旅行者等の安全確保 市、旅館、ホテル及び観光施設等の管理者は、地理不案内な観光客、旅行者等が災害に遭 遇した場合を想定した安全確保対策を事前に推進する。 (1)避難標識等の整備 避難所・避難路の標識が観光客、旅行者等にも容易に判別できる標示とし、その安全確 保に努めるものとする。 (2)宿泊客の安全確保 旅館、ホテル等の観光施設管理者は、災害時の避難誘導体制を事前に整備しておくなど 宿泊客の安全確保に努めるものとする。また、被災者への救援活動の拠点となれるよう 平素から食糧、飲料水、医薬品等の備蓄に努めるものとする。 5 外国人 外国人の の安全確保 市は、国際化の進展に伴い、本市に居住、来訪する外国人が増加していることを踏まえ、 言語、文化、生活環境の異なる外国人の災害時における被害を最小限にとどめ、的確な行動 がとれる防災環境づくりに努める。 (1)外国人への防災知識の普及 外国語の防災パンフレット等を作成し、外国人に配布する等の方法により外国人に対し 防災知識の普及を図るものとする。 (2)外国語通訳ボランティアの活用体制の整備 災害時における外国語通訳ボランティアの事前登録等により通訳ボランティアの活用体 制の整備を図るものとする。 37 第18節 18節 自主防災組織育成計画 災害に対処するためには、自分たちの地域は自分たちで守るという心構えと連帯意識に基づ き、地域住民が主体的に防災体制を確立し防災活動を行うことが、より有効な防災対策となる。 自主防災活動をより効果的に行うためには、地域ごとに住民が連帯して自主防災組織を結成 し、日頃から訓練を積み重ねておく必要がある。 このため、各地域において自主防災組織の結成を推進し、その育成強化を図るものとする。 1 組織 組織づくり づくり 既存の自治会、団地自治会等の自主組織を自主防災組織へ育成することを基本に、次のよ うな方法により組織作りを進めるものとする。 (1)自治会等の自治組織に、活動の一環として防災活動を組み入れることにより、自主防災 組織として育成する。 (2)何らかの防災活動を行っている組織の活動の充実強化を図って、自主防災組織として育 成する。 (3)婦人団体、青年団体、PTA等その地域で活動している組織を活用して、自主防災組織 として育成する。 2 組織 組織の の編成単位 住民の防災活動推進上最も適正な規模と地域を単位として編成し、その設置推進は、下記 事項に留意の上、市が住民と協議をし、実施するものとする。 (1)住民が真に連帯感に基づいて、防災活動を行うことが期待できる規模であること。 (2)住民の基礎的な日常生活圏としての一体性をもっている地域であること。 3 住民防災 住民防災の の意識の 意識の高揚 住民に対する防災意識の普及及び自主防災組織結成推進を図るため、パンフレット、ビデ オ等資料の作成、講演会の開催について積極的に取り組むものとする。 4 活動計画 活動計画の の制定 組織の効率的な活動を推進するため、地域の規模、態様を十分活かした具体的な活動計画 を制定するものとする。 5 資機材 資機材の の整備 市は、消火、救助、救護等に必要な防災資機材等の整備を促進するため、必要な援助を行 うものとする。 6 活動拠点 活動拠点の の整備 市は、平常時は自主防災組織の研修、訓練の場となり、災害時においては、避難、備蓄の 機能を有する活動の拠点となる施設の整備を図るものとする。 7 組織図 組織図、 、自主防災組織の 自主防災組織の役割分担 自主防災組織は、おおむね次のとおりの組織図となる。ただし、各地域によってはその態 様に応じて作成してもよい。 38 図2-3 自主防災組織 情報収集伝達班 対 策 本 部 長 補 佐 自主防災対策本部長 名護市災害対策本部 消 火 班 救出・救護班 避 難 誘 導 班 給食・給水班 衛 表2-10 火 班 救出・救護班 避 難 誘 導 班 給食・給水班 衛 割 名 情報収集伝達班 消 班 自主防災組織の役割分担 役 班 生 生 班 平 常 時 1 防災知識の普及に関すること。 2 情報収集伝達訓練の計画、実施 3 必要資機材の整備、点検 1 地域の安全点検に関すること。 2 消火訓練の計画 3 必要資機材の整備、点検 非 常 時 1 情報の収集、伝達に関すること。 2 指揮、命令等の伝達 3 組織内の連絡調整及び他の機関との 連絡に関すること 1 出火防止と初期消火に関すること。 1 地域の安全点検に関すること。 2 救出、救護訓練計画の実施 3 必要資機材(救出用具、医薬品 等)の整備、点検 1 負傷者の救出及び搬送 2 負傷者の応急手当 3 仮設救護所の設置 1 地域の安全点検に関すること。 2 避難路、避難場所の設定訓練 3 必要資機材の整備、点検 1 安全な避難誘導に関すること。 2 避難場所の設定 1 井戸の現状把握に関すること。 2 給食、給水訓練の計画、実施 3 必要資機材の整備、点検 1 炊き出しに関すること 2 食糧、飲料水、生活必需品などの配 分に関すること。 1 衛生処理訓練の計画、実施 2 必要資機材の整備、点検 1 仮設トイレに関すること。 2 ゴミ処理及び消毒に関すること。 39 第19節 19節 ボランティア計画 ボランティア計画 大規模災害時には、行政機関とボランティアがともにいかに活動するかが、その後の救援・ 復興を左右することが知られています。 そのため、行政、地域社会、そしてボランティア(団体)や企業等が普段から取り組むべき ことは、次のとおりとする。 1 ボランティア意識 ボランティア意識の 意識の醸成 (1)学校教育における取組み ボランティア精神の芽を育てるには、幼少期から教育や体験に勝るものはなく、学校教 育に積極的に取り入れていくものとする。 (2)生涯学習を通じての取組み 市、社会福祉協議会は、社会教育活動の中でボランティア講座等を開催して、ボランテ ィアへの理解と実践への機会づくりを図るものとする。 2 ボランティアの ボランティアの育成等 (1)地域ボランティアの育成 ボランティアが効果的な活動を実施するには、被災地内ボランティアが必要であり、市 、社会福祉協議会は日頃から地域ボランティアの育成に努めるものとする。 ① 地域ボランティアの役割(初動期) ア 被災地外ボランティアの現地誘導 イ ボランティアの受付 ウ ボランティア組織の形成を支援 (2)専門ボランティアの登録等 ① 災害時におけるボランティアの迅速かつ有効な活用を図るため、医療業務、看護業務 、通訳、無線通信、被災建築応急危険度判定等の専門的な資格や技能を有する者(以下 「専門ボランティア」という。)を平常時から登録し、把握に努めるものとする。 ② 専門ボランティアに対して、その防災に関する知識及び技術の向上を図るため、研修 、訓練等に努めるものとする。 (2)ボランティアコーディネーターの養成 日本赤十字沖縄県支部、県及び社会福祉協議会と連携し、災害時にボランティアを指導 し、効果的な活動が行えるようボランティアコーディネーターの養成に努めるものとす る。 3 ボランティア支援対策 ボランティア支援対策 (1)殺到するボランティアの受付場所、受付要員、活動拠点について準備検討しておくもの とする。 (2)災害後のボランティアニーズについて想定しておき、初動期のボランティア活動が迅速 に行われるようにしておくものとする。 (3)市内のボランティア(団体)を登録、把握するとともに、ボランティア活動を支援して いくものとする。また、ボランティアが被災地において相互に連携し、迅速かつ機能的 な活動が行えるよう、平常時から研修や交流の機会を提供して、ボランティア相互間の 連絡体制等ネットワーク化を図るものとする。 40 第20節 20節 ライフライン災害予防計画 ライフライン災害予防計画 第1款 上・下水道施設災害予防計画 上・下水道施設については、老朽施設・配水管・管路施設等の点検・補修、浄水場・処理 等の耐震化・停電対策を図るとともに、被災時の復旧用資機材や被災者への応急給水施設等 の整備を図るものとする。 1 上水道施設災害予防対策 (1)施設の耐震性の強化 各水道事業者における水道施設の新設、拡張、改良等に際しては、日本水道協会制定の 「水道施設設計指針」、「水道施設耐震広報指針」等によって十分な耐震設計及び耐震施 工を行うものとする。 施設の維持管理に際しては、「水道事業等における地震対策について(通知)」(環水 第3号、S55・1)及び「水道の地震対策の強化について(通知)」(衛水第 188号、H 7・8)等により適切な保守点検による耐震性の確保に努める。 また、水供給機能が麻痺したときの社会的影響の大きさにかんがみ、供給システム自体 の耐震性の強化を推進する。 (2)広域応援体制の整備 応急給水を実施する際に、必要な人員、資機材が不足する場合には、県を通して他の水 道事業者等に広域的な応援の要請を行う。 2 下水道施設災害予防対策 (1)施設の耐震性の強化及びバックアップ施設の整備 下水道施設の施工に当たっては十分な耐震性を有するよう努めるとともに、自家発電装 置の整備(停電対策)や設備の二元化など災害に強い下水道の整備を図る。 (2)広域応援体制の整備 市は、あらかじめ事業者間で広域応援体制の整備に努めるよう指導するものとする。 第2款 電力施設災害予防対策( 電力施設災害予防対策(実施主体: 実施主体:沖縄電力( 沖縄電力(株)) 1 電力施設災害予防対策の基本方針 災害に伴う電力施設被害の防止について、恒久的設備対策計画を推進する。また、電力施 設の被害軽減のための施設を実施し、災害時の被害を最小限にとどめるよう、万全の予防措 置を講ずるものとする。 第3款 電気通信施設災害予防対策 1 通信関係 災害関係の予・警報の伝達、情報の収集、指揮命令の伝達など、災害応急対策諸活動の動 脈となる有線通信施設及び無線通信施設は、その運用の合理化と合わせて施設の整備拡充、 41 機器の改善を図るとともに保守管理について必要な事項を定め、各機関とも協力し、今後の 都市開発においては電線等の地下埋設も検討し、災害に強い施設整備を図るものとする。 2 訓練 有線通信の途絶に備え、関係機関の協力を得て、電波法第52条第4項に定める非常通信に よる情報の収受、送達の訓練及び災害により倒れた電柱等の復旧訓練を実施していくものと する。 第4款 ガス施設災害予防対策 ガス施設災害予防対策 (1)高圧ガス災害予防対策 高圧ガスによる災害の発生及び拡大を防止するため、国、県、市町村、公安委員会、( 社)沖縄県高圧ガス保安協会等は、連絡を密にし、保安体制の強化、高圧ガス取締法に規 定する基準の適正維持を講じ保安管理の徹底を図るとともに、高圧ガス製造所、販売所、 消費先の保安対策及び路上における高圧ガス運搬車両の指導取締りを実施する。また各顧 客への供給業者は、「ガス安全使用強調月間」等を通してガス中毒事故の絶無を期すため の啓蒙活動や、ガス容器を鎖等で固定する転倒防止策及び保守点検を実施していくものと する。 42 第21節 21節 食糧等備蓄計画 災害により住家等に被害を受け、日常生活に必要な食糧及び衣料品・寝具等を喪失した市民 に対し、これらの物資を迅速かつ計画的に配分するため、必要な物資を備蓄するものとする。 1 食糧 食糧の の備蓄 地震等による大規模災害が発生した場合の被害を想定し、市の人口の20分の1の3日分 程度を目標に主食(米及び乾パン等)を備蓄するものとする。 2 飲料水等 飲料水等の の備蓄 災害時(特に地震)には、水道管路の破損等による一時的な断水が予想されるため、飲料 水の備蓄に努めるとともに、給水車、給水タンク、ポリ容器等の給水用資機材の整備を図る。 3 生活必需品 生活必需品の の備蓄 衣料品及び寝具類等の生活必需品を地震等の災害による被害予測調査に基づき、必要され る物資を備蓄するものとする。 4 個人備蓄 個人備蓄の の推進 インスタントやレトルト等の応急食品及び飲料水を3日分程度、個人において備蓄してお くよう、市民に広報していくものとする。 5 災害弱者 災害弱者に に配慮した 配慮した食糧 した食糧の 食糧の確保 災害弱者に配慮した食糧の確保に努めるものとする。 6 物資及 物資及び び資機材の 資機材の備蓄 災害対応対策又は災害復旧に必要な物資並びに資機材のうち、備蓄されたもについては災 害時に際して、その機能を有効適切に発揮できるよう常時整備点検をし、備蓄できないもの については緊急に調達できるよう応急入手経路を定めるなど入手方法を確保しておくものと する。 (流出危険防除資機材、医薬品、衛生材料、救出救助機材、生活必需物資等) 43 第3章 災害予防計画( 災害予防計画(地震編) 地震編) 第1節 目的 この計画は、災害対策基本法第42条の規定に基づき、名護市の全災害対策計画のうち、特に 地震災害に対する事項を定め、計画的な防災体制の整備及び推進を図り防災体制の万全を期す ることを目的とする。 なお、この章に記載されていない災害予防計画・災害応急対策計画は、「名護市地域防災計 画」の他の章の当該計画に準ずるものとする。 第2節 地震災害予防計画 第1款 災害予防計画の 災害予防計画の基本方針等 1 地震災害予防 地震災害予防の の基本的な 基本的な考え方 名護市において、地震災害に対して市民の生命・財産の安全を確保するための予防対策は 大別して「地震に強いまちづくりのための計画」、「地震に強い人づくりのための計画」及 び「迅速かつ円滑な災害応急対策のための事前措置」の3つに区分できる。 このうち「地震に強いまちづくりのための計画」は、災害防止のための施設整備等のハー ド施策であり、「地震に強い人づくりのための計画」及び「迅速かつ円滑な災害応急対策の ための事前措置」は、地震の発生に備え、被害を最小限とするために事前に措置すべきソフ ト施策である。 (1)地震に強いまちづくりのための計画 地震に強いまちづくりのための計画は、地震が発生したとしても被害を最小限度にとど めるための計画である。主な内容は以下のとおりである。 ① 地震被害の未然防止計画 ② 津波被害の防止計画 ③ 防災環境の整備計画 ④ 建築物の地震予防計画 ⑤ 危険物等災害予防計画 ⑥ 地震防災緊急事業五箇年計画 ⑦ 防災研究の推進に関する計画 (2)地震に強い人づくりのための計画 防災訓練、防火知識の普及・啓発活動、消防団・自主防災組織の育成・強化事業を通じ て、防災機関職員や市民の防災行動力を向上させ、地震に際して適切な行動がとれるよう にするための対策である。主な内容は以下のとおりである。 ① 防災訓練計画 ② 地震知識の普及・啓発に関する計画 44 ③ 自主防災組織育成計画 ④ 災害弱者の安全確保計画 (3)迅速かつ円滑な災害応急対策のための事前措置 迅速かつ円滑な災害応急対策を実施するのに必要な活動体制・活動条件の整備や物資等 の整備に関する事前対策である。 2 災害予防計画の 災害予防計画の体系 地震災害予防計画の体系は、下記のとおりである。 地震被害の未然防止計画 津波被害の防止計画 防災環境の整備計画 市民の生命・財産の安全を確保するための災害予防対策の推進 地震に強い 建築物の地震予防計画 まちづくり 危険物等災害予防計画 地震防災緊急事業5カ年計画 防災研究の推進に関する計画 防災訓練計画 地震知識の普及・啓発に関する計画 地震に強い 人づくり 自主防災組織育成計画 災害弱者の安全確保計画 迅速かつ円滑 市及び防災関係機関における事前措置計画 な災害応急対 策のための事 県における事前措置計画 前措置 45 3 地震の観測体制 本県においては次のような観測体制がしかれている。沖縄気象台が14箇所に地震計を、21 箇所に震度計を設置している。沖縄県内の各自治体にも震度計が整備されており、そのうち 、41箇所の震度が気象庁の発表する地震情報に用いられいる、名護市では、名護市宮里(名 護特別地域気象観測所)の震度が地震情報に用いられている。 (1)現在の地震観測地点(地震計設置官署) ① 沖縄気象台 ② 宮古島地方気象台 ③ 石垣島地方気象台 ④ 南大東島地方気象台 ⑤ 与那国島測候所 ⑥ 名護特別地域気象観測所 ⑦ 久米島測候所 (2)現在の地震観測地点(震度観測のみ) ① 西表島測候所 第2款 地震に 地震に強いまちづくりのための計画 いまちづくりのための計画 1 地震被害 地震被害の の未然防止計画 各種の地震災害から本市を保全し市民の生命、身体、財産を保護するための防災施設の新 設及び改良等の事業は、この計画の定めるところにより実施に努めるものとする。 (1)地震災害防止計画 地震災害を念頭にした市街地開発、産業用地の整備並びに地域開発に伴う地盤改良によ る液状化対策や住宅造成の規制誘導等による今後の地盤災害防止事業は以下のとおりであ る。 ① 市の防災上重要な基幹施設や地域の拠点施設で液状化の予想されるところについては、 所要の対策を実施し、構造物の補強対策を実施する。 ② 今後の産業用地等の新規開発については、地盤改良等の徹底を行う。 ③ 将来発生ののおそれがある大規模地震時の液状化被害やそれらへの技術的対応方法に ついては、研究途上の分野でもあるため、その成果について積極的に市民や関係方面へ の周知・広報に努める。 ④ 阪神・淡路大震災の事例を見ても概存の法令に適合した構造物の液状化被害は少ない ことから、関係法令の尊守、徹底を図る。 (2)治山事業 山腹崩壊危険地区、崩壊土砂流出危険地区、地すべり危険地区等において、次の事項に 重点を置き、緊急かつ計画的に実施されるよう促進を図るものとする。 ① 保安林の侵食防止及び強化 ② 森林の水源かん養機能の強化 ③ 山地災害危険地対策 ④ 生活環境保全林の整備強化 46 (3)砂防事業 土石流による危険が予想区域において、特に次の事項に重点をおいて砂防事業を推進す るものとする。 ① 土石流の発生による危険度の高い渓流から砂防施設を整備する。 ② 下流の河川改修と併行し砂防事業を進め治水効果を拡大する。 ③ 砂防事業を推進し、土石流を扞止し、下流への土砂流出を未然に防止する。 ④ 都市砂防を推進する。 (4)地すべり防止事業 現在及び過去において地すべりのあった箇所又は将来地すべりの発生が予想される地区 については、早急に地すべり防止区域に指定し、行為の制限を行うとともに県と協力して 適切な地すべり対策工事の促進に努めるものとする。 (5)急傾斜地崩壊対策事業 現在本市においては、176箇所の急傾斜地崩壊危険区域(表2-6・P-16、表2-7・ P-17)があり、危険度の高い順に県の協力のもと、災害未然防止のため対策工事の促進に 努めるものとする。また、警戒避難体制の整備を図るものとする。 (6)河川災害防止事業 地震時の液状化発生による護岸の被害が生じた際、甚大な浸水被害をもたらすいしれが 懸念されることから、河川護岸及び河川構造物の耐震対策事業を促進するとともに、河川 水等を緊急時の消火、生活用水として確保するため、階段護岸、取水用ピット等の整備の 促進を図るものとする。 (7)道路施設整備事業 道路は、市民の生活と産業の基礎施設として重要な社会資本であるとともに、地震災害 時において人員、物資の緊急輸送、その他災害応急対策上の重要な役割を発揮することか ら、災害に強い道路網の整備を計画的に推進していくもとする。 ① 道路施設の耐震性の確保を基本として、関係機関と協力して道路施設整備を推進し、 施設の重要度に応じて概存道路の施設の耐震補強策を実施する。 ② 道路管理者は、消防、救急・救助、輸送活動を迅速・円滑に実施するため、道路(緊 急輸送道路)幅員の拡大、改良等を多重かつ有機的に連絡させて、緊急輸送道路ネット ワークを形成し、各種防災活動の円滑化に寄与するものとする。 ③ 道路警戒用資機材の整備 事故車両、倒壊物、落下物等を排除して、災害時の緊急輸送道路としての機能を確保 できるよう、レッカー車、クレーン車、工作車等の道路警戒用資機材の確保体制を整え る。 (8)公園の整備事業 被害時の避難場所、あるいは延焼を防止するオープンスペースとして役割を果たす公園 の整備を図る。 (9)港湾・漁港等の整備事業 災害時に海上からの救援物資輸送を確保するため、関係機関に要望し、耐震性強化岸壁 等港湾・漁港施設の強化を促進する。 (10)農地防災事業の促進 地震時の農地被害は、特に液状化をはじめとする地盤災害や周辺河川・ダム・ため池等 の決壊による二次災害として表面化する。これらへの対策として、地震に伴う農地防災事 業を計画的に推進し、関係機関と協力して地震時の被害の拡大防止に努める。 (11)上水道施設災害予防対策 47 ① 施設の耐震性の強化 水道施設の新設、拡張、改良等に際しては、十分な耐震設計及び耐震施工を行うとと もに、施設の維持管理に際しては、適切な保守点検による耐震性の確保に努めるものと する。また、供給システム自体の耐震性の強化を図るものとする。 ② 広域応援体制の整備 災害時における応急給水の円滑な実施を図るため、他の水道事業者等との広域的な応 援体制の整備を図るものとする。 (12)下水道施設災害予防対策 ① 施設の耐震性の強化及びバックアップ施設の整備 下水道施設の施工にあたっては、十分な耐震性を有するよう努めるとともに、自家発 電装置の整備(停電対策)や設備の二元化など災害に強い下水道の整備を図るものとす る。 ② 広域応援体制の整備 他の事業者等との広域応援体制の整備に努めるものとする。 (13)高圧ガス災害予防対策 高圧ガスによる災害の発生及び拡大を防止するため、(社)沖縄県高圧ガス保安協会等の 関係機関との連絡を密にし保安体制の強化、「高圧ガス保安法」及び「液化石油ガスの保 安の確保及び取引の適正化に関する法律」に規定する基準の適正維持を講ずるとともに、 保安管理の徹底を図るものとする。 (14)電力施設災害予防対策(実施主体:沖縄電力(株)) 災害に伴う電力施設被害の防止について、恒久的設備対策計画を推進する。また、電力 施設の耐震性確保及び被害軽減のための施策を実施し、震災時の被害を最小限にとどめる よう、万全の予防措置を講ずるものとする。 (15)通信施設災害予防計画 災害時の通信の確保を図るため、通信施設に次の予防措置を講ずる等、万全の措置を期 するものとする。 ① 情報通信機器等の充実 災害情報を迅速に収集・伝達するためには、通信施設及び設備等の整備を一層進めて いくことが必要であり、以下の対策に努めるものとする。 ア 関係機関と円滑な情報伝達・収集ができる体制を充実するため、地域衛星通信ネッ トワーク等も導入した総合的な防災行政情報通信ネットワークを整備する。 イ 市防災行政無線の整備、現行システムの追加拡充及び最新設備への更新等に努める ものとする。 ウ 防災関係機関の相互間の通信を確保するため、防災相互通信用無線局の整備に努め るものとする。 ② 通信設備等の不足時の備え 災害発生時において通信設備等の不足が生じる場合に備え、NTT及び移動通信事業 者との間で災害時の協力に関する協定等の締結に努めるものとする。 (16)通信施設の優先利用等 ① 優先利用の手続き 市又は関係機関は、通信設備の優先利用(災害対策基本法第57条)及び優先使用(同 法第79条)について、最寄りのNTT支店・営業所、放送局とあらかじめ協議を行い、 使用手続きを定めておくものとする。 ② 放送施設の利用 市長は、防災上緊急かつ特別の必要があるときは、あらかじめ協議して定めた手続き 48 により、災害に関する通知、要請、伝達及び警告等の放送を放送局へ依頼するものとす る。 2 津波被害 津波被害の の防止計画 本市は、東西両域に長い海岸線を有し、海岸線に沿って集落が形成されていることからこ の地域の住民、漁業関係者、海水浴客、釣り人等を津波被害から守るために、被害の未然防 止、拡大防止のために必要な体制・手段を整備するものとする。 (1)津波警戒に関する啓発 ① ② 市は、住民を対象に以下の項目について繰り返し啓発を行う。 ア 津波危険区域の周知 イ 津波災害への対処方法 ウ 過去の津波災害事例 啓発は、以下に例示する各種手段・機会を活用して実施する。 ア 学校、幼稚園、保育所での職員、生徒、児童、園児、保護者を対象とした啓発 イ 漁業関係者、海水浴場関係者を対象とした説明会 ウ 津波危険区域に立地する施設関係者を対象とした説明会 エ 津波危険区域の各町内会、自治会単位での説明会 オ 広報誌(市民のひろば) カ 防災訓練 (2)津波に対する警戒避難体制・手段の整備 本市の自然環境を考慮し、地域住民に対する情報伝達体制の整備を次のとおり進めてい くものとする。 ① 津波危険区域住民に対する情報伝達体制の整備 市は、津波危険区域及び住家に対して、地震情報や津波警戒等を自主的に伝達するシ ステムの導入等、迅速な情報伝達体制の確保に努めるものとする。 ② 監視警戒体制の整備 津波災害に対し、予警報等の把握、海岸地域及び河口付近のパトロール等を迅速的確 に行うための監視警戒体制を整備する。 ③ 避難ルート及び避難ビルの整備 避難距離の長い避難ルートの見直しや避難場所案内板・津波避難ビル等の整備に努め るものとする。 (3)海岸保全事業 従来の津波、台風、高潮等を念頭にした海岸保全事業に加え、大規模な地震災害に備え 、老朽化海岸施設の耐震診断・老朽度点検を行い、特に重要施設から耐震補強、老朽海岸 施設の改修等を計画的に推進するものとする。なお、事業の実施にあたっては、自然環境 の保護に十分配慮するものとする。 3 防災環境 防災環境の の整備計画 防災環境の整備に関する事業は、基盤施設の整備を推進し、災害の拡大を防ぎ、被害の軽 減を目指す防災まちづくりを推進するため、関係各課や関係機関において総合調整して実施 するものとする。 (1)防災的土地利用の推進 (2)都市・地域の防災構造化の推進 (3)地震火災予防の推進 49 4 建築物 建築物の の地震予防計画 建築物の災害予防施策に関する事業は特に公共の建物及び民間既存の建物等において一定 規模以上の不特定多数により利用される特定建築物は耐震性の向上を図るため、建築物の耐 震改修の促進に関する法律(平成7年法律第 123号)の的確な施行により、耐震診断・耐震 改修の促進に努める。 (1)公共施設の耐震性確保 (2)一般建築物の耐震性確保 (3)ブロック塀対策の推進 5 危険物等災害予防計画 危険物等による災害の発生の拡大を防止するため、事業所における保安体制の強化、法令 の規定する基準の適正維持を講ずるとともに、保安教育及び訓練の徹底並びに防災思想の普 及徹底を図るものとする。 (1)危険物災害予防の推進 (2)毒物劇物災害予防の推進 (3)火薬類災害予防の推進 6 地震防災緊急事業 地震防災緊急事業5 5年計画の 年計画の推進 県は地震防災対策特別措置法(平成7年法律 111号)に基づき、地震により著しい被害が 生ずるおそれがあると認められる地区について、平成8年度以降の年度を初年度とする五カ 年間の計画(「地震防災緊急事業五カ年計画」という)を作成し、地震防災上緊急に整備す べき施設等の整備を図るものとする。 市は、県が作成した「地震防災緊急事業五カ年計画」に定める事業のうち、市が実施する 事業について定め、地震防災上緊急に整備すべき施設等の整備を図るものとする。 ① 避難地の整備 ② 避難路の整備 ③ 消防用施設の整備 ④ 消防活動困難区域における道路の整備 ⑤ 緊急輸送を確保するための道路、交通管制施設、ヘリポート、港湾施設、又は漁港施設 の整備 ⑥ 共同溝、電線共同溝等の電線、水管等の公共物件を収容するための施設の整備 ⑦ 医療機関の改築、補強 ⑧ 社会福祉施設の改築、補強 ⑨ 小・中学校・養護施設の改築、補強 ⑩ 不特定かつ多数の者が利用する公的建物の改築、補強 ⑪ 津波災害に備えた海岸保全施設、河川管理施設の整備 ⑫ 保安施設、地すべり防止施設、急傾斜崩壊防止施設、農業用排水施設(ため池)の整備 ⑬ 地域防災拠点の施設の整備 ⑭ 防災行政無線設備その他施設又は設備の整備 ⑮ 井戸、貯水槽、水泳プール、自家発電設備その他の施設又は設備の整備 ⑯ 非常用食糧、救助用資機材等の物資の備蓄倉庫の整備 ⑰ 負傷者を一時的に収容及び保護するための救護設備等地震災害時における応急的な措置 に必要な設備又は資機材の整備 ⑱ 老朽住宅密集市街地に係る地震防災対策の整備 ⑲ その他地震防災上緊急に整備すべき施設等の整備 50 7 防災研究 防災研究の の推進に 推進に関する計画 する計画 市が実施しておくべき地震防災上の課題に対応した防災研究の推進に関する事業は、この 計画に定めるところによって実施するものとする。 (1)防災研究の目的・内容 名護市の地震災害危険区域の実態を総合的・科学的に把握するため、国・県等が行う調 査研究の成果や既往の被災事例等を参考に、地震による地盤振動、液状化、斜面崩壊、津 波その他の災害予想危険箇所や、建物崩壊、引火、延焼、ライフライン施設被害、人的被 害について資料収集、被災原因の分析等を地域防災計画の見直しに反映させる。 また、地震時の防災関係職員の早期招集・活動要領、自主防災組織やボランティア等の 育成要領、市民生活への支援方策等に関する研究を推進する。 (2)防災研究の実施体制 防災に関する研究を企画・検討し、その進捗状況や効果等を総合的に評価・検討できる ような体制づくりに努めるものとする。 第 3 款 地震に 地震に強い人づくりのための計画 づくりのための計画 地震に強い人づくりのための計画は、防災訓練、防災知識の普及・啓発活動等・自主防災組 織の育成・強化事業を通じて、防災機関職員や市民の防災行動力を向上させ、地震に際して適 切な行動がとれるようにするための対策である。主な内容は以下のとおりである。 1 防災訓練計画 2 地震知識の普及・啓発に関する計画 3 自主防災組織育成計画 4 災害弱者の安全確保計画 ※注 上記の計画は、第2章の災害予防計画(基本編)に準ずるものとする。 第 4 款 迅速かつ 迅速かつ円滑 かつ円滑な 円滑な災害応急対策 災害応急対策のための事前措置計画 のための事前措置計画 市及び防災関係機関は、地震に強いまちづくり、人づくりと同時に災害応急対策を迅速かつ 円滑に実施するための事前措置を推進していく必要がある。 1 市における事前措置計画 における事前措置計画 (1)初動体制の強化 突然発生する災害に市が迅速かつ円滑に対処するためには、必要とされる災害に関する 情報(被害情報や市における応急対策活動の実施状況等)を災害発生後素早く把握し、市 としての所要の体制をできるだけ早く確立する必要がある。 51 そこで、以下の3つの点を重点に初動体制の強化を図る。 初動体制の強化 ア 職員の動員配備対策の充実 イ 災害対策本部の円滑な設置・運営のための備えの充実 ウ 災害情報の収集・伝達体制の充実 (2)職員の動員配備対策の充実 職員(要員)をできるだけ早くかつ多く確保することは、初動期の活動のための絶対条 件のひとつである。そこで、市職員が災害発生後すみやかに職務に従事・専念できる体制 を整えるため、以下の対策を推進する。 ① 職員の家庭における安全確保対策の徹底 災害時に職員が自己の職務に専念できることを可能とするため、職員はもちろん家庭 にも防災対策を徹底し、被害を最小限度に止めることに努める。 ② 災害対策職員用携帯電話及びポケットベルの拡充 地震及び津波被害の場合、いち早く災害対策本部長及び各対策部長等との連絡体制を 確立し、災害対策本部員の確保を図るためには、本部長をはじめ、防災担当職員、緊急 対応班員等などの主要部局の職員に携帯電話あるいはポケットベル等を常時携帯させ、 常に呼び出しが可能な体制を早急に整える必要がある。 ③ 庁内執務室等の安全確保の徹底 勤務中の地震発生時に、執務室内の備品の倒壊等で職員が負傷することのないよう、 備品の固定化、危険物品の撤去等庁舎内執務室等の安全確保を徹底する。 (3)災害対策本部の円滑な施設・運営のための備えの充実 災害発生時に円滑に災害対策本部を設置し運営できる体制を確保するため、以下の対策 を推進する。 ① 庁舎の耐震診断 災害対策本部(本庁)の設置予定庁舎の耐震診断を行い、確保できる体制を整備する。 ② 災害対策本部(本庁)設置マニュアルの作成 「誰もが手際よく」災害対策本部(本庁)を設置できるよう、情報通信機器の設置方 法やレイアウト等を含むマニュアルを早急に整備する。 ③ 災害対策本部職員用物資の確保 災害対策本部の職員がその能力を最大限に発揮できるよう、少なくとも3日分の水、 食糧、下着、毛布等の備蓄について検討する。 (4)災害情報の収集・伝達体制の充実 災害時及び災害の発生するおそれのある時の情報の収集・伝達は、その被害の軽減に極 めて重要な役割を果たす。 特に本市においては情報を把握する能力を高めるため以下の対策を推進する。 ① 防災行政無線の拡充、機器の更新等 災害情報を同時に全市民に広報できる体制強化を図る。 ② 情報通信機器等の充実 災害情報を迅速に収集・伝達するためには、通信施設及び施設等の整備を一層進めて いくことが必要であり、防災関係機関の相互の通信を確保するための防災相互通信用無 52 線局、及びホットライン等の整備を図るものとする。 ③ 通信設備等の不足時の備え 災害発生時において通信設備等の不足が生じる場合に備え、NTT及び移動通信事業 者との間で災害時の協力に関する協定等の締結を図る。 ④ 伝達体制の充実 津波情報等が夜間に発表された場合の対応については、海岸地域への早期広報体制を 図るものとする。 (5)活動体制の確立 多岐にわたる市の災害応急対策を迅速かつ円滑に実施するためには、対策の前提となる 活動体制を整えておく必要がある。 そこで、以下の6つの点を重点に活動体制の対策を図る。 注 :他、第4章の第3節災害通信計画・第4節災害情報等の収集計画・第5節災害 広報計画に準ずるものとする。 ① 職員の防災能力の向上 ② 物資、資機材の確保体制の充実 ③ 応援体制の強化 活動体制の確立 ④ 交通確保・緊急輸送体制の充実 ⑤ 広報広聴体制の充実 ⑥ 防災拠点の整備 ① 市職員の防災能力の向上 一般に、市職員にとって災害応急対策活動は日常的なものではなく不慣れなものであ る。不慣れな活動を実際の災害時に的確に実施するためには、防災能力を日々向上させ ておく必要があるため、以下の対策を推進する。 ア 職員を対象とした防災研修の実施 職員を対象とした防災研修の実施を定期的に開催し、職員の資質向上を図る。また 、防災に関する記事、レポート等を全ての部局に配布するなど、職員の防災への理解 を深める。 イ 防災担当職員、災害対策要員の育成 防災担当職員は、市の防災業務の要の職にある職員であり、災害発生時にはリーダ ーシップを発揮した活動が求められる。また、災害対策要員は、発生初期において、 積極的な応急対策活動が求められる。これらの職員が災害発生時に的確な活動を行う ためには、平常時から特に重点的な研修が必要であり、以下の施策を推進する。 53 (ア)国等の実施する防災研修会、防災関係学会(地域安全学会、土木学会)等に積極 的に職員を派遣する。 (イ)災害を体験した都道府県への視察、防災の先進地域への職員の派遣を行う。 ② 物資、資機材の確保体制の充実 迅速・的確な災害応急対策の実施にあたっては、膨大な数の救出救助用資機材(チェ ーンソー、のこぎり、ジャッキー、かけや、重機等)、消火用資機材(消火器、可搬ポ ンプ等)医薬品・医療用資機材、食糧・水・被服寝具等の生活必需品等・大型車両及び 船舶等の輸送手段の確保が必要となる。 市で確保できるものについてはその整備充実を推進し、確保できないものについては 、その保有する機関・業者等と災害時における協力、協定等の締結の促進を図るものと する。 また、家庭、社会福祉施設、医療機関、ホテル、旅館等に対しても救援の来る間の約 3日分程度の生活必需品等を備蓄するよう啓発を図るものとする。 ③ 応援体制の強化 被害が甚大で市において対応が困難な場合、外部からの応援を求める必要がある。市 においては、近隣市町村をはじめ、県を通じて県外からの応援体制の強化を図るものと する。 注:この計画については、第4章第22節相互応援協力計画に準ずるものとする。 交通確保・緊急輸送体制の充実 ④ 大規模な災害時には、災害対策要員、負傷者、物資、資機材等多様かつ大量の輸送需 要が生じる。こうした輸送を円滑に行うためには、輸送用車両等の確保とあわせて、輸 送を円滑に行うための事前措置が必要である。 また、孤立化した場合に備え、空からの輸送が迅速にされるよう臨時ヘリポート等の 確保に努めるものとする。 注:この計画については、第4章第17節輸送計画・同章第18節交通応急対策計画に準 ずるものとする。 ⑤ 広報広聴体制の充実 被災地での流言飛語や二次災害を防止するための情報、災害応急対策に関する情報( 対策の進捗状況、救援物資についてのお願い、ボランティアの募集等)を被災地内外に 的確に発言することは、災害応急対策を円滑に進める上での極めて重要である。そこで 以下の体制を早急に整備していくものとする。 ア 報道機関との連携 報道機関を通じての広報については、市からの情報を迅速、的確に発信するための 日頃より報道機関との連携を密にしておく。 また、より正確な報道を期するためには、対策本部に直接報道キャスターを派遣し て放送できるようプレスルームの整備を図るものとする。 イ パソコン通信・インターネットを通じた情報発信に関する検討 阪神・淡路大震災においてもみられたように、情報化の発展に伴い、パソコン通信 ・インターネットといった新しい情報伝達手段が成熟化してきている。 そこで、災害時の情報をこうした手段を用いて伝達する方法、伝達内容等について 検討を進める。 ウ 手話通訳者、外国語通訳者のリストアップ 聴覚障害者、外国人に対しても的確に情報を伝えるよう、市内の手話通訳者及び外 国語通訳者をリストアップし、災害時の協力について事前に要請する。 ⑥ 防災拠点の整備に関する検討 54 防災拠点は、平常時には防災知識の普及啓発、地域防災リーダー等の教育・訓練の場 、さらには防災資機材や物資備蓄の場であり、災害時には避難場所や災害応急対策活動 及び情報通信等のベースキャンプともなる。このため、自治会、町内会の区域にはコミ ュニティ防災拠点を、小学校区又は中学校区は地域防災拠点を確保する必要があり、こ れらの整備を推進していくものとする。 2 個別応急対策 個別応急対策の の迅速かつ 迅速かつ円滑 かつ円滑な 円滑な実施のための 実施のための事前措置 のための事前措置の 事前措置の充実 多種多様な災害応急対策活動を円滑に実施するためには、各々の活動に対応したきめ細か な事前措置を実施していく必要がある。 そこで、各々について以下の対策を講じていくこととする。 (1)生命・財産への被害を最小限とするための事前措置の充実 市民の生命・財産への被害を最小限とするためには、情報の伝達、避難誘導、救出救助 、緊急医療、消防活動、二次災害防止活動等の各々についてきめ細かな事前措置を施して いく必要があるので、以下の対策を積極的に推進する。 ① 地震に関する情報の収集・伝達対策の充実 余震による被害をより効果的に防止するためには、余震情報に関する情報を市民に迅 速に知らせる体制を整える。 ② 津波に関する情報の収集・伝達対策の充実 津波警報等の収集及び津波危険予想区域住民等への伝達体制の充実を図る。 ③ 避難誘導対策の充実 危険な建物、地域から安全な場所に市民や旅行者等を避難させるためには、避難誘導 に関する対策を県、市、社会福祉施設、学校、その他不特定多数の者が出入りする施設 等においてそれぞれ確立する必要がある。そこで、市としては以下の対策を推進してい くこととする。 ア 市立社会福祉施設、市立学校、その他市立施設の耐震補強と避難体制の再点検 イ 社会福祉法人、学校法人、ホテル・旅館経営者、大規模小売店経営者等に対する避 難体制の再点検の指導 ④ ウ 高齢者、障害者、外国人のための避難マニュアルの作成 エ 耐震性のある県立施設の避難所指定推進 オ 避難径路沿線施設の耐震性についての点検及びマップの作成 緊急医療対策の充実 大きな地震により多数の負傷者が発生し、同時に医療機関もライフラインの停止等で 機能麻痺に陥ることを想定すると、負傷者に対し迅速・的確に医療措置を施すためには 、災害に強い医療施設・設備の整備を推進するとともに、限られた医療資源を有効に活 用できる対策を講じていく必要がある。当面は市として以下の対策を推進する。 ⑤ ア 初動期を念頭においた緊急医薬品等の備蓄の促進 イ 県等が実施する緊急医療活動訓練への積極的参加の促進 消防対策の充実 同時多発火災の発生に迅速に対処できるよう、以下の対策を推進していくこととする。 ア 県総合防災訓練等に参加し、他の消防機関、自衛隊等との合同消火訓練の推進 ウ 耐震性貯水槽、可搬式小型動力ポンプ、小型動力ポンプ付積載車、救助工作車等消 防用施設、設備の整備推進 エ ⑥ 自主防災組織における初期消火用資機材の整備推進 建築物の応急危険度判定体制の整備 建築物の余震等による倒壊や部材の落下物等による二次災害を防止し、市民の安全を 55 確保するため、被災建築物の応急危険度判定の支援が迅速かつ的確に実施できる体制の 整備に努めるものとする。 (2)被災者の保護・救援のための事前措置の充実 被災者に対してきめ細かな保護・救援を迅速に行うため、以下の対策を推進する。 ① 学校の防災拠点化の推進 学校が地域の防災拠点として機能するためには、次の点に留意する必要がある。 ② ア 無線設備の整備 イ 教職員の役割の事前規定 ウ 調理場の調理機能の強化 エ 保健室の緊急医療機能(応急措置等)の強化 オ シャワー室、和室の整備 カ 学校プールの通年貯水(消火用、断水時の生活用水用)及び浄化施設の整備 キ 給水用・消火用井戸、貯水槽、備蓄倉庫の整備 広域避難候補施設のリストアップ 高齢者、障害者の要援護者が当該地域で保健福祉サービスを受けることができない場 合に被災地以外の社会福祉施設等で一時的に保健福祉サービスを受けるため、受入れ候 補施設を事前にリストアップしておく。 ③ 家庭、社会福祉施設、医療機関、ホテル・旅館等への備蓄の啓発 災害発生初期も段階においては、各々が備蓄する食糧、水、生活必需品により生活の 確保を図る体制強化する必要がある。そのため、家庭、社会福祉施設、医療機関、ホテ ル・旅館等に対して、物資の調達体制が確立するまでの間(概ね3日間)の食糧、水、 生活必需品を各々において備蓄に努めるよう啓発を行う。 ④ 応急仮設住宅の迅速な建設のための事前措置 災害により住家を失った者に対し迅速に応急仮設住宅を提供できるよう、プレハブ建 築協会等との間での協定の締結を図る。 ⑤ 物価安定等のための事前措置 災害発生時、物価の安定等を図るため、大規模小売店及びガソリンスタンド等の営業 状況の把握等に努めることとする。これらの活動を迅速に行うため、以下の事前措置を 実施する。 ⑥ ア 災害発生時に価格監視する物品のリスト及び監視方法の検討 イ 災害発生時に営業状況を把握する大規模小売店及びガソリンスタンド等のリスト化 文教対策に関する事前措置 災害発生時に、文教対策を円滑に行うため以下の事前措置を実施する。 ア 学校等の教育施設が避難所として使用される場合の、その使用のあり方(避難所と して開放する場所、学校備品の使用方針等)及び学校職員の行動方針等の検討 イ 時間外災害発生時の児童、生徒、学生の被災状況の把握方法の検討 ウ 時間外災害発生時の教職員の被災状況を把握する方法の検討 エ 文化財の所有者又は管理者に対する防災体制の確立指導並びに文化財の耐震調査の 指導 56 第4章 災害応急対策計画 災害応急対策計画は、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合に、災害の発生を防御 し、又は応急的救助を行う等災害の拡大を防止するため、防災に関する組織、気象警報等の伝 達、災害情報等の収集、避難、水防、消防、救助、交通輸送等について計画し、その迅速な実 施を図るものとする。 第 1 節 組織及び 組織及び動員計画 この計画は、災害対策本部の設置、組織、編成、事務分掌及び災害対策要員等について定め、 迅速かつ的確に応急対策を講ずるものである。 1 名護市災害対策本部と 名護市災害対策本部と防災関係機関との 防災関係機関との協力系統 との協力系統 名護市災害対策本部 構 53-1212 (内線)210 消防本部 指定地方行政機関 市長部局 沖縄総合事務局 098-866-0031 陸運事務所 098-877-5140 開発建設部管理課 098-866-0071 農林水産部食糧課 098-866-0155 沖縄気象台 098-833-4283 第十一管区海上保安本部 098-867-0118 52-1142 名護海上保安署 53-0118 水道部 52-0786 成 教育委員会 53-1216 北部地区医師会 54-1111 NTT西日本沖縄支店 098-870-4018 NHK沖縄放送局 098-850-5151 日本赤十字社沖縄県支部 098-933-5183 沖縄電力(株)名護支店 52-2126 日本郵政公社沖縄郵政事務所 098-865-2213 総務課 指定公共機関 沖縄県災害対策本部 098-866-2143 沖縄県災害対策北部地方本部 53-1255 協力団体 名護市婦人会 自衛隊 県の出先機関 名護警察署 52-0110 北部土木事務所 53-1255 北部農林土木事務所 52-3766 北部福祉保健所 52-2714 名護市区長会 57 陸上自衛隊第1混成団 098-857-1155 海上自衛隊沖縄基地隊 098-978-3453 2 災害対策本部 災害対策本部の の組織 災害対策本部の組織は、表4-1(P-59)のとおりとする。ただし、必要に応じこれと異 なった組織体制をとることができるものとする。 (1)本部に本部長及び副本部長をおき、本部長は市長、副本部長は助役及び収入役をもって 充てる。 (2)本部に部及び班を設け、部に部長、班に班長及び班員を置く。 部長及び班長は、表4-1(P-59)に掲げる職にあるものをもって充て、班員は当該班 長の所属する課(室・所)等の職員をもって充てる。 (3)本部に本部会議を置く。本部会議は市本部長(市長)、副本部長(助役、収入役)、本 部員(部長等)及びその他本部長が必要と認める者をもって構成し、災害応急対策の基本 的事項について協議決定する。 3 所掌事務 職 本 名 部 主 な 任 務 ○ 防災会議、本部会議の長となること ○ 避難の勧告、指示、警戒区域の指定を行うこと ○ 国、自衛隊、県、防災関係機関、地方自治体、市民、事業所、団体へ 長 の支援協力要請を行うこと 長 ) ( 市 ○ その他本部が行う応急・復旧対策実施上の重要事項について、その基 本方針を決定すること ○ 本部の事務を統括し、本部の職員を指揮監督すること ○ 本部長が不在、若しくは事故にあったとき本部長の職務を代理するこ 副 本 部 長 と。代理する順序は左記のとおりとする 役 ) ( 助 ○ 本部長が適宜休養・睡眠をとれるよう、本部長の交替要員となること ○ 部間の調整に関すること ○ 部長は、本部長の命を受け、部の事務を掌理し、所属の職員を指揮監 ( 収入役 ) 督すること 本 部 員 ○ 本部会議の構成員として、本部長を補佐すること (部長等) ○ 本部長、副本部長が不在若しくは事故あるときは、本部長、副本部長 の職務を代理すること ○ 各部及び各班の事務分掌は表4-2(P-60)のとおりとする。 58 表4-1 名護市災害対策本部組織図 名護市災害 対 策 本 部 本部長:市長 副本部長: 助役・収入役 本部会議 1.本部長 2.副本部長 3.教育長 4.各担当部長 その他本部 長が必要と 認める者 部 班 企画総務対策部 (企画総務部長) 総 務 班(総務課長) 秘書広報班(市長室長) 企画財政班(企画財政課長) 電子市役所推進班 (電子市役所推進室長) 行政改革推進班(行政改革推進室長) ダム対策班(ダム対策室) 支 所 班(各支所長) 市民環境対策部 (市民環境部長) 市 民 班(市民課長) 国保年金班(国保年金課長) 税 務 班(税務課長) 環境衛生班(環境衛生課長) 福祉対策部 (福祉部長) 社会福祉班(社会福祉課長) 介護長寿班(介護長寿課長) 児童家庭班(児童家庭課長) 市民健康班(市民健康課長) 産業対策部 (産業部長) 農政畜産班(農政畜産課長) 農林水産班(農林水産課長) 商工観光班(商工観光課長) 建設対策部 (建設部長) 建設計画班(建設計画課長) 建設土木班(建設土木課長) 建築住宅班(建築住宅課長) 用 地 班(用地課長) 政策推進対策部 (政策推進部長) 振興対策班(振興対策室長) 金融特区・情報化推進班 (金融特区・情報化推進室長) 基地対策班(基地対策室長) 水道対策部 (水道部長) 下 水 道 班(下水道課長) 業 務 班(業務課長) 施 設 班(施設課長) 教育対策部 (教育次長) 班長 総 務 班(総務課長) 学校教育班(学校教育課長) 社会教育班(社会教育課長) 文 化 班(文化課長) 保健体育班(保健体育課長) 中央公民館班(中央公民館長) 博 物 館 班(博物館長) 中央図書館班(中央図書館長) 支援対策部 (議会事務局長) 会 計 班(会計課長) 議 会 班(議会事務局次長) 選挙管理班(選挙管理委員会事務局長) 監 査 班(監査委員事務局長) 農業委員班(農業委員会事務局長) 消防対策部 (消防長) 総 予 警 消 59 務 防 防 防 班(総務課長) 班(予防課長) 班(警防課長) 班(消防署長、消防団長) 表4-2 名護市災害対策本部事務分掌及び配備要員数 配備要員数 部 部長 企画総務対策部 企画総務部長 班名及び班長 総務班 班長 総務課長 秘書広報班 班長 市長室長 企画財政班 班長 企画財政課長 電子市役所推進班 分 掌 事 務 第一 第二 第三 配備 配備 配備 1. 本部の設置及び閉鎖に関すること。 2. 本部会議に関すること。 3. 災害非常時配備体制の指示、伝達に関すること。 4. 防災会議及び防災関係機関等との連絡及び協力要 請に関すること。 5. 災害情報の収集に関すること。 6. 県、その他関係機関に対する被害報告に関するこ と。 7. 市庁舎の防災及び保全に関すること。 8. 各部及び部内の連絡調整に関すること。 9. 職員の動員及び服務に関すること。 10. 職員の公務災害及び保険衛生に関すること。 11. 災害対策要員の雇用に関すること。 12. 市有財産の被害状況の調査及び総務部長への報告 に関すること。 6 11 全員 1. 本部長及び副本部長の秘書業務に関すること。 2. 災害に関する広報・公聴及び報道機関との連絡に 関すること。 3. 災害の取材及び記録に関すること。 4.部内各班の応援に関すること。 1 3 全員 0 4 全員 0 2 全員 0 1 全員 0 0 全員 1 2 全員 1 4 全員 1 6 全員 1 9 全員 2 4 全員 1 所管の被害調査及び収集に関すること。 2.災害対策に必要な経費の予算措置に関すること。 3.災害統計に関すること。 4.部内各班の応援に関すること。 1.電子計算機を利用した被害状況の収集及び指導に 関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 班長 電子市役所推進室長 行政改革推進班 1.部内各班の応援に関すること。 班長 行政改革推進室長 ダム対策班 班長 ダム対策室長 支所班 班長 各支所長 市民環境部長 市民環境対策部 市民班 班長 市民課長 国保年金班 班長 国保年金課長 税務班 班長 税務課長 環境衛生班 班長 1.部内各班の応援に関すること。 環境衛生課長 1.所管の被害調査及び応急対策に関すること。 2.所管の関係団体との連絡調整に関すること。 3.部内各班の応援に関すること。 1. 所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2.埋火葬許可証の発行に関すること。 1.被災者に対する国民健康保険税の減免措置に関す ること。 2.部内各班の応援に関すること。 1.被害状況の収集及び報告に関すること。 2.被災者に対する市税の徴収猶予及び減免措置に関 すること。 3.部内各班の応援に関すること。 1.地域組織(自治会等)における自主防疫の応急助 成に関すること。 2.防疫に関する関係機関との連絡調整に関すること 。 3.災害地域及び避難所の清掃、衛生に関すること。 4.し尿処理に関すること。 5.死体の埋火葬に関すること。 60 配備要員数 部 部長 福祉対策部 福祉部長 班名及び班長 社会福祉班 班長 社会福祉課長 介護長寿班 班長 介護長寿課長 児童家庭班 班長 市民健康課長 産業部長 産業対策部 農政畜産班 班長 農政畜産課長 農林水産班 班長 農林水産課長 商工観光班 班長 商工観光課長 建設部長 建設対策部 建設計画班 班長 建設計画課長 建設土木班 班長 掌 事 務 1. 所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2. 応急仮設住宅等への入居及び管理に関すること。 3. 応急主要食糧、その他生活必需品の調達及び配分 に関すこと。 4. 赤十字社等その他災害協力機関等との連絡調整に 関すること。 5. 災害救助法及びり災証明に関すること。 6. 援助金品の受け入れ及び分配に関すること。 7. ボランティア関係団体との連絡調整に関すること 。 1. 高齢者等の災害弱者の安全確保、安否確認及び支 援に関すること 2. 避難者の収容及び避難所の運営管理に関すること 。 3. 部内各班の応援に関すること。 第一 第二 第三 配備 配備 配備 2 6 全員 1 6 全員 2 13 全員 1 6 全員 4 7 全員 4 10 全員 1 2 全員 2 7 全員 5 11 全員 1.応急保育に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 児童家庭課長 市民健康班 班長 分 建設土木課長 1.医療及び助産救護に関すること。 2.伝染病の予防に関すること。 3.伝染病患者の処置に関すること。 4.災害地域及び避難所の防疫に関すること。 1.所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2.農産施設の災害対策及び復旧に関すること。 3.農作物、畜産等の被害調査及びその対策に関する こと。 1.農地、農業施設の災害対策及び復旧に関すること 。 2.林産物、林業施設の被害調査及びその対策に関す ること。 3.水産物、水産施設等の被害調査及びその対策に関 すること。 4.漁港施設の警戒及び応急対策に関すること。 1.商工関係の被害調査及びその対策に関すること。 2.市内在観光客等の被害調査及びその対策に関する こと。 1.所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2.土地区画整理事業による施設に対する災害対策及 び被害調査に関すること。 3.部内各班の応援に関すること。 1.崖などの危険区域の警戒、巡視及び避難指示に関 すること。 2.道路、河川及び橋梁関係の被害調査並びに障害物 の除去(一時保管を含む)に関すること。 3.地すべり、急傾斜危険区域の応急対策に関するこ と。 4.土木施設の災害復旧工事に関すること。 5.水防活動に関すること。 6.公園、墓園及び街路樹等の災害対策並びに被害調 査に関すること。 61 配備要員数 部 部長 班名及び班長 建築住宅班 班長 建築住宅課長 用地班 班長 掌 事 務 1.避難所、仮設住宅等一時収容所施設の設置及び管 理に関すること。 2.建築物等の被害調査及び応急修理の指導に関する こと。 3.市営住宅等への避難者の収容に関すること。 政策推進部長 政策推進対策部 水道部長 水道対策部 班長 下水道課長 業務班 業務課長 施設班 施設課長 教育次長 教育対策部 教育総務班 班長 総務課長 学校教育班 班長 学校教育課長 社会教育班 班長 5 全員 0 1 全員 1.部内の庶務及び連絡調整に関すること。 2.各部の応援に関すること。 1 4 全員 0 1 全員 1 2 全員 3 9 全員 3 5 全員 5 8 全員 2 11 全員 2 4 2 4 振興対策室長 下水道班 班長 2 用地課長 金融特区・情報化推進 1.各部の応援に関すること。 班 班長 金融特区・情報 化推進室長 基地対策班 1.基地の情報収集及び報告に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 班長 基地対策室長 班長 第一 第二 第三 配備 配備 配備 1.部内各班の応援に関すること。 振興対策班 班長 分 社会教育課長 1.下水道施設に関する被害調査及びその応急対策に 関すること。 1.所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2.給水活動に協力する団体等との連絡調整に関する こと。 3.災害対応に必要な経理に関すること。 4.器材及び物品の調達に関すること。 5.給水、その他必要事項の広報に関すること。 1.給水地域の被害調査及び応急給水に関すること。 2.災害復旧資器材の確保に関すること。 3.被害水道施設の応急措置及び復旧整備に関するこ と。 4.浄水施設の被害調査及び応急対策に関すること。 5.応急給水に関すること。 6.水質保全に関すること。 1.所管の被害調査及び部内の連絡調整に関すること 。 2.学校施設等の被害調査及び応急対策に関すること 。 3.物品調達手続き及び経理に関すること。 4.学校等避難所設営に関すること。 5.部内職員の動員、配置に関すること。 1.児童生徒の安全確保及び安否確認に関すること。 2.児童生徒の被災状況調査に関すること。 3.被災児童の救護に関すること。 4.応急教育計画及び教育指導に関すること。 5.応急学校教材及び学用品の供給整備に関すること 。 1.社会教育施設の災害対策及び被害調査に関するこ と。 2.災害救助活動に協力する婦人会、青年会等との連 絡調整に関すること。 3.社会教育施設が避難場所となった場合の協力に関 すること。 62 全員 配備要員数 班名及び班長 文化班 班長 部 掌 事 務 1.文化財の被害調査及び応急対策に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 第一 第二 第三 配備 配備 配備 保健体育課長 4 全員 1 8 全員 1.所管施設の被害調査及び応急対策に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 1 2 全員 1.所管施設の被害調査及び応急対策に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 1 2 全員 1.所管施設の被害調査及び応急対策に関すること。 2.部内各班の応援に関すること。 1 3 全員 0 1 全員 1 3 全員 0 1 全員 0 1 全員 1 2 全員 1 2 全員 2 4 全員 1 2 全員 1.保健体育施設の被害調査及び応急対策に関するこ と。 2.保健体育施設が避難場所となった場合の協力に関 すること。 3.児童生徒の学校給食に関すること。 部長 中央公民館班 班長 中央公民館長 博物館班 班長 博物館長 中央図書館班 議会事務局長 支援対策部 1 文化課長 保健体育班 班長 分 班長 中央図書館長 会計班 班長 会計課長 議会班 1.災害対策に必要な現金等の出納に関すること。 1.所管に関する応急対策及び他部の協力に関するこ と。 班長 議会事務局次長 選挙管理班 1.所管に関する応急対策及び他部の協力に関するこ と。 班長 選挙管理委員会事務局長 監査班 1.所管に関する応急対策及び他部の協力に関するこ と。 班長 監査事務局長 農業委員班 1.所管に関する応急対策及び他部の協力に関するこ と。 消防長 消防対策部 班長 農業委員会事務局長 総務班 1.部内及び関係機関との連絡調整に関すること。 2.職員の動員等に関すること。 班長 総務課長 3.消防活動の予算措置に関すること。 予防班 1.火災、その他災害の情報収集及び予防広報に関す ること。 班長 予防課長 2.災害の原因及び損害調査に関すること。 3.防火対象物等の点検、指導に関すること。 警防班 班長 警防課長 1.関係機関との連絡調整に関すること。 2.警備に関する各種会議に開催に関すること。 消防班 1.関係機関との連絡調整に関すること。 2.災害の記録に関すること。 3.災害危険区域の警戒防御及び救護に関すること。 4.避難者の誘導及び収容に関すること。 5.無線通信等による緊急放送に関すること。 随時 随時 全員 6.災害防除活動及び救助活動に関すること。 7.救急医療活動に関すること。 8.行方不明者の捜索に関すること。 9.気象情報等の収集に関すること。 10.消防機械器具の整備及び調達に関すること。 班長 消防署長 (消防団) (班長 1.災害時の警戒、鎮圧、救助に関すること。 2.消防各班の応援に関すること。 消防団長) 63 随時 随時 全員 4 災害対策本部の 災害対策本部の設置および 設置および解散 および解散 (1)災害対策本部の設置 災害対策本部(以下「本部」と言う。)は次のような災害が発生し、又は発生するおそ れがあるとき、市長が設置するものとする。 ① 市の全域又は一部の地域に、気象業務法(昭和27年法律第 165号)に基づく暴風、大 雨、又は洪水その他の警報が発表され、かつ重大な災害の発生するおそれがあるとき。 ② 暴風、豪雨、地震、津波その他の異常な自然現象により、市の全域又は一部の地域に、 重大な被害が発生したとき。 ③ 大規模な火事、爆発その他これらに類する事故により、市の全域又は一部の地域に重 大な被害が発生したとき。 ④ 市の全域又は一部の地域に、災害救助法(昭和22年法律 118号)の適用を要する災害 が発生したとき。 ⑤ 前各号のほか、市の全域又は一部の地域に発生した災害に対し、特に強力かつ総合的 な災害予防及び災害応急対策の実施を必要とするとき。 (2)本部設置場所 本部は市役所庁舎内に設置する。災害により市役所庁舎が使用できない場合は、市の施 設の使用可能性を調査し、使用可能な場所に設置する。 (3)本部設置に至らない場合の措置 ① 災害警戒本部の設置 災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合において、その災害の程度が災 害対策本部を設置するに至らないときは、必要に応じて災害警戒本部を設置する。 災害警戒本部の設置基準は次のとおりとする。 ア 市の地域又は一部の地域に気象業務法に基づく暴風、大雨、又は洪水その他の警報 (津波の場合は注意報を含む。)が発表されたのに伴い、災害に関する情報の収集・ 伝達等を特に強化して対処する必要があるとき。 イ 暴風、豪雨、地震、津波その他の異常な自然現象により市の全域又は一部の地域に 災害の発生するおそれがあり、警戒を要するとき。 ウ 沖縄気象台が、名護市に津波警報の「津波」を発表したとき。 エ 前各号のほか、災害予防及び災害応急対策の的確な実施のため、警戒体制をとる必 要のあるとき。 ② 災害対策準備体制 気象台から大雨・洪水及び高潮の注意報が発表されるなど、災害が発生し、又は発生 するおそれがある場合において、その災害の程度が災害警戒本部を設置するに至らない ときは、総務課等職員による災害対策準備体制をとるものとする。 また、沖縄気象台が名護市内で震度4を観測し、発表した場合及び名護市地域に津波 注意報を発表したときは、直ちに災害対策準備体制をとるものとする。 (4)本部会議の開催 災害に対する応急対策について方針を決定しその実施を推進するため、本部長は副本部 長及び本部員を招集し、本部会議を開催する。 (5)本部の解散 本部は、災害応急対策を一応終了し、又は災害発生のおそれがなくなり、本部による対 策実施の必要がなくなったとき解散する。 (6)本部を設置又は解散したときは、県、関係機関及び住民に対し、次の方法により通知公 表するものとする。 64 通知又は公表先 担当部・班 事 務 局 部 通知又は公表の方法 市各部長 庁内放送、電話その他迅速な方法 県 電話その他迅速な方法 関係機関 電話その他迅速な方法 報道機関 電話その他迅速な方法 市民、その他 テレビ、ラジオ、広報車による広報その他迅速な方法 秘書広報班 5 配備の 配備の指定及び 指定及び区分 (1)配備の指定及び区分 ① 本部長は、本部を設置したときは、直ちに配備の規模を指定する。ただし、本部長の 指定がない場合でもその状況に応じて、各部長においてその配備を決定することができ る。この場合、各部長は、直ちに本部長(事務局)に報告しなければならない。 ② 市本部は、災害の種類、規模及び過程に応じ、次の配備体制をとるものとする。 風水害等に対する災害対策要員配備体制 配 備 体 制 災害対策準備体制 第 一 配 備 (災害警戒本部) <警戒体制> 第 二 配 備 (災害対策本部) <救助体制> 第 三 配 備 (災害対策本部) 配 備 基 準 備 要 員 1 気象情報等により災害の発生が予想され 1 各部・班の情報担当及び る事態であるが災害発生まで多少の時間的 連絡担当要員は配置につく 余裕がある場合 (少数) 2 その他の職員は待機の体 制をとる 1 市の全域又は一部の地域に、気象業務法 に基づく暴風、大雨又は洪水その他の警報 の発表に伴い、災害に関する情報の収集・ 伝達を特に強化して対処を要する場合 2 暴風、豪雨その他異常な自然現象により 、市の全域又は一部の地域に、災害の発生 するおそれがあり、警戒を要する場合 1 市の全域又は一部の地域に気象業務法に 基づく暴風、大雨又は洪水その他の警報が 発表され、かつ重大な災害の発生するおそ れがある場合 2 暴風、豪雨その他異常な自然現象により 、市の全域又は一部の地域に、重大な被害 が発生した場合 3 大規模な火事、爆発その他これらに類す る事故により、市の全域又は一部の地域に 、重大な被害が発生した場合 4 市の全域又は一部の地域に、災害救助法 の適用する災害が発生した場合 1 災害により市全域にわたる被害が発生し 、又は局地的であっても被害が特に甚大な 場合 <非常体制> ※ 配 配備要員は、災害状況により増減することができる。 65 1 各部・班の警戒本部要員 は配置につく 2 その他の職員は配置につ く体制をとる 1 災害救助の実施に必要な 災害対策本部要員は配置に つく 1 全職員が配置についく 地震・津波災害等に対する災害対策要員配備体制 配 備 体 制 災害対策準備体制 第 一 配 備 (災害警戒本部) <警戒体制> 第 二 配 備 (災害対策本部) <救助体制> 第 三 配 備 (災害対策本部) <非常体制> ※ 配 備 基 準 1 気象情報等により災害の発生が予想され る事態であるが災害発生まで多少の時間的 余裕がある場合 2 沖縄気象台が市内で震度4を観測し、発 表した場合 3 沖縄気象台が名護市地域に津波注意報を 発表した場合 1 市の全域又は一部の地域に災害が発生す るおそれがあり、警戒を要する場合 2 沖縄気象台が市内で震度5弱を観測し、 発表した場合 3 沖縄気象台が名護市地域に津波注意報を 発表したとき、情報の収集・伝達等を特に 強化して対処する必要がある場合 4 沖縄気象台が名護市地域に「津波」の津 波警報を発表した場合 1 市の全域又は一部の地域に相当規模の災 害が発生した場合 2 沖縄気象台が市の全域又は一部の地域に 震度5強を観測し、発表した場合 3 沖縄気象台が名護市地域に「大津波」の 津波警報を発表した場合 配 備 要 員 1 各部・班の情報担当及び 連絡担当要員は配置につく (少数) 2 その他の職員は待機の体 制をとる 1 各部・班の警戒本部要員 は配置につく 2 その他の職員は配置につ く体制をとる 1 災害救助の実施に必要な 災害対策本部要員は配置に つく 1 災害により市全域にわたる被害が発生し 1 全職員が配置についく 、又は局地的であっても被害が特に甚大な 場合 2 沖縄気象台が名護市地域で震度6弱以上 を観測し、発表した場合 配備要員は、災害状況により増減することができる。 (2)配備人員及び指名 災害対策準備体制は、本部長は所属の部長と協議し、各部・班の情報担当及び連絡担 ① 当を配備するものとする。 ② 各部の第一配備、第二配備及び第三配備の配備要員数は、表4-2(P-60)のとおり とする。ただし、本部長は、災害の実情により所属の部長と協議し、配備要員を増減す ることができるものとする。 表4-2の各配備要員は、各班長(課長等)が所属する課、室、支所等の職員とし、 ③ 配備要員数は班長を除く要員数とする。 ④ 各部長は、災害対策要員のうちから配備の規模に応ずる配備要員を、あらかじめ指名 しておくものとする。 ④ 各部長は毎年5月1日現在で、配備要員名簿を作成し、同月10日までに総務部長に 提出するものとする。なお、配備要員に異動があった場合は、そのつど修正のうえ総務 部長に通知するものとする。 (3)動員方法 ① 本部長は、気象予報、警報及び災害発生のおそれのある異常気象の通報を受けた場合 で、大きな災害が発生するおそれがあると認めるときは、直ちに本部会議を招集し災害 66 対策要員の配備指定、その他応急対策に必要な事項を決定するものとする。 ② 本部会議の招集に関する事務は、企画総務対策部総務班長が行う。 ③ 企画総務対策部長は本部が設置され、対策要員の配備規模が決定されたときは、その 旨各部長に通知するものとする。 ④ 通知を受けた各部長は、各班長へその旨通知するものとする。また各部長が災害の状 況に応じてその配備を決定したときは、直ちに各班長に通知するものとともにその人数 を企画総務対策部長に報告するものとする。 ⑤ 通知を受けた各班長は、直ちに班内の配備要員に対し、その旨通知するものとする。 ⑥ 通知を受けた配備要員は、直ちに所定の配置につくものとする。 ⑦ 各部長はあらかじめ部内の非常召集係統を確立しておくものとする。なお、非常召集 係統については配備要員名簿に併記し企画総務対策部長に提出しておくものとする。 ⑧ 本部長(市長)は、夜間や休日等の勤務時間外及び出張時に災害が発生したとき参集 途上にあっても、適切な連絡手段により災害対策本部の設置並びに自衛隊の災害派遣要 請及び県への応援要請等、災害応急対策上必要な意志決定又は指示を行うものとする。 (4)夜間及び休日等における配備 ① 宿直等の配備 夜間及び休日等に発生する災害に対しては、夜間については宿直(警備員)、休日等 については日直が注意報の受理等の初期対応を行うものとする。その後早急に企画総務 対策部総務班長へ連絡を行うものとする。 (5)非常参集 各班の配備編成計画により参集が必要な職員は、夜間、休日等勤務時間外において、災 害が発生したとき又は災害が発生するおそれがあることを知ったときは、以後の状況の推 移に注意し、すすんで所属の各部班と連絡をとり、又は自らの判断で所属機関に参集する ものとする。 また、全職員は、非常体制に対応する災害の発生又は発生するおそれがあることを知っ たときは、自ら所属機関に参集する。 (6)意志決定事項 本部長(市長)が出張、休暇等による不在又は連絡不能で、特に緊急の意志決定をする 場合においては、次の順位により、所定の決定権者に代わって意志決定を行うものとす る。 この場合において、代理で意志決定を行った者は、速やかに所定の決定権者にこれを報 告し、その承認を得るものとする。 ①市長 → ②助役 → ③企画総務部長 → 総務課長 (7)緊急対応班の設置 本市において、大規模災害が発生した場合、災害対策本部を迅速に設置することができ ない場合に備え、事前に初動体制を確保するための要員として、防災監(企画総務部 長)の下に「緊急対応班」を置くものとする。 67 第 2 節 気象警報等の 気象警報等の収集伝達計画 この計画は、災害に関係のある気象・津波注意報、警報及び情報等を迅速、的確に収集伝達 するため、伝達体制を定め、市民に対する災害に関する情報の周知徹底を図ることを目的とす る。 1.気象注意報・ 気象注意報・警報等の 警報等の種別及び 種別及び基準 (1)気象警報等 名護地区 別 強 風 平均風速が 15m/以上 波 浪 有義波高が 2.5m以上 高 潮 潮位が標高の基準面上 大 雨 1時間雨量が 40mm以上 3時間雨量が 60mm以上 24 時間雨量が110mm以上 洪 水 1時間雨量が 40mm以上 3時間雨量が 60mm以上 24 時間雨量が110mm以上 注 種 基 準 1.3m以上 意 報 雷 落雷等により、被害が予想される場合 乾 燥 最小湿度が50%以下で実効湿度が60%以下 濃 霧 視程が陸上で100m以下、海上で500m以下 暴 風 平均風速が 25m/s以上 波 浪 有義波高が 6.0m以上 高 潮 潮位が標高の基準面上 雨 1時間雨量が 60mm以上 3時間雨量が 90mm以上 24 時間雨量が200mm以上 水 1時間雨量が 60mm以上 3時間雨量が 90mm以上 24 時間雨量が200mm以上 2.0m以上 警 報 大 洪 68 (2)津波予報の種類と津波予報区 ① 津波予報の種類 解 予報の種類 大 津 波 津 波 警 報 津 津波注意報 波 津波注意 説 発表される 津波の高さ 高いところで3m程度以上の津 10m以上、8m、 波が予想されますので、厳重に 6m、4m、3m 警戒して下さい。 高いところで2m程度の津波が 予想されますので、警戒して下 2m、1m さい。 高いところで0.5m程度の津 波が予想されますので、注意し 0.5m て下さい。 注) 1.津波による災害のおそれがない場合には、「津波の心配はない」旨または、「若干の 海面の変動があるかもしれないが被害の心配はない。」旨について地震情報に含めて発 表する。 2.津波による災害のおそれがなくなったと認められる場合、「津波警報解除」または「 津波注意解除」として速やかに発表する。 3.「津波の高さ」とは、予想される津波の高さ(津波によって潮位が高くなった時点に おける潮位とその時点に津波がなかったとした場合の平滑した潮位の高さであり、津波 によって潮位が上昇した高さ)をいう。 ② 津波予報区 沖縄気象台管内の津波予報区は、沖縄本島地方、宮古島・八重山地方、大東島地方の 3地方である。 沖縄気象台管内の津波予報区 久米島 沖縄本島 宮古島・八重山地方 南大東島 沖縄本島地方 大東島地方 西表島 宮古島 与那国島 石垣島 69 ③ 津波情報の種類は次のとおりとする。 ア 津波到達予想時刻・予想される津波の高さに関する情報 イ 各地の満潮時刻・津波到達予想時刻に関する情報 ウ 津波観測に関する情報 エ その他の情報 (3)台風情報で使用される台風の大きさ等 台風の大きさ (風速15m/s以上の半径) 大 型 500km以上 800km未満 超大型 800km以上 台風の強さ 強い 非常に強い 猛烈な 注:上記の基準以外の台風は単に「台風」と表現する。 (最大風速) 33m/s以上 44m/s未満 44m/s以上 54m/s未満 54m/s以上 (4)異常潮に関する情報 「異常潮」とは、台風等による高潮又は地震による津波以外の潮位の異常な現象をいい 、それによる被害が発生又は発生するおそれがあるときに気象官署が発表する。 (5)地方海上警報 定められた海域に対して、異常気象等(風浪、うねり等)によって重大な災害が起こる おそれがあるとき、細分された3海域(沖縄東方海上、東シナ海南部、沖縄南方海上)に おいて24時間以内に予想される最大の風の強さによって沖縄気象台が発表する。 (6)火災警報 市長(消防長)は次の場合には、火災警報を発表することができる。 ① 消防法の規定により沖縄県知事から火災気象通報を受けたとき。 ② 気象が次の状況その他の理由により火災予防上危険であると認めたとき。 ○ ○ 実効湿度60%以下で、最小湿度が50%以下となり、最大風速が10メートル 以上の見込みのとき。 平均風速15メートル以上の風が1時間以上連続して吹く見込みのとき。 (降雨中は通報しないこともある) (7)市長が行う警報等 市長は、災害に関する予報若しくは警報の通知を受けたとき又は自ら災害に関する予報 若しくは警報を知ったとき又は自ら自ら災害に関する警報をしたときは、地域防災計画 に定めるところにより当該予報若しくは警報又は通知に係る事項を関係機関及び市民そ の他の関係ある公私の団体に伝達するものとする。この場合において必要があると認め るときは、市民その他の関係のある公私の団体に対し予想される災害の事態及びこれに 対してとるべき措置等について必要な通知又は警告を行うものとする。 70 2 気象警報等の 気象警報等の伝達 (1)気象警報等の伝達 ① 伝達系統図 NTT西日本又は東 日本システム 沖 縄 県 名 名 護 市 消防本部 庁 沖 縄 気象台 護 市 関 係 機 住 沖縄県警察本部 第十一管区 海上保安本部 名護警察署 名護海上保安署 中城海上保安署 船 舶 NHK沖縄放送局 沖縄総合事務局 関係機関 沖縄県漁業無線局 船 舶 民 琉球放送(RBC) ラジオ沖縄(ROK) 沖縄テレビ(OTV) エフエム沖縄 琉球朝日放送(QAB) 沖縄タイムス・琉球新報 緊急防災情報ネットワーク加入機関 ※太枠表示の機関は、気象業務法第15条による伝達機関、細枠表示の機関はその他の連絡機関 ② 「NTT西日本又は東日本」に通知する警報事項等 ア 警報の種類 沖縄気象台が「NTT西日本又は東日本」へ通知する警報の種類は、暴風警報、大雨 警報、高潮警報、波浪警報、洪水警報、津波警報とする。 イ 通知の方法 気象庁と「NTT西日本又は東日本」をオンライン接続することにより、沖縄気象台 が発表する警報事項をNTTに通知する。 71 (2)津波警報等の伝達 ① 伝達系統図 NTT西日本又は東 日本システム 沖 縄 県 名 名 護 市 消防本部 庁 沖 縄 気象台 護 市 関 係 機 住 沖縄県警察本部 第十一管区 海上保安本部 名護警察署 名護海上保安署 中城海上保安署 船 舶 NHK沖縄放送局 沖縄総合事務局 関係機関 沖縄県漁業無線局 船 舶 民 琉球放送(RBC) ラジオ沖縄(ROK) 沖縄テレビ(OTV) エフエム沖縄 琉球朝日放送(QAB) 沖縄タイムス・琉球新報 緊急防災情報ネットワーク加入機関 ※太枠表示の機関は、気象業務法第15条による伝達機関、細枠表示の機関はその他の連絡機関 72 (3)火災警報等の伝達 ① 伝達系統図 沖縄気象台 名護市消防本部 沖縄県庁 火災気象通報 地域住民 火災警報発令 3 警報等の 警報等の受領責任及び 受領責任及び伝達方法 (1)関係機関から通報される警報等は市消防本部において受領し、警報等迅速、確実な収集 を行うものとする。 (2)関係機関から警報等を受領した消防本部は直ちにその旨、企画総務部長に伝達するもの とする。 (3)(2)により通知を受けた企画総務部長は、大きな災害が発生する恐れがあると認める とき、又は大きな災害が発生したことを知ったときは、直ちに市長に報告するものとす る。 (4)消防本部から伝達される警報等の受領にあたっては、次の事項について文書をもって記 録するものとする。 ① 警報等又は災害の種類 ② 発表又は発生の日時 ③ 警報又は災害時の内容 ④ 送信者又は受信者の職氏名 ⑤ その他必要な事項 防災関係機関及び各事業所等は、気象警報等について、携帯電話、トランジスターラ ジオ等を常備して積極的に収集するものとする。 4 異常現象発見時 異常現象発見時の の措置 気象台等の関係機関から発表された予警報等の内容に対応するものを除き、気象、水象、 あるいは地象に関し異常現象の発見者は、災害の拡大を未然に防止するため、その発見場所 、状況、経過等をできるだけ具体的な情報を次によりすみやかに通報しなければならない。 (1)発見者の通報 異常現象を発見した者は、直ちに市長又は警察官若しくは海上保安官に通報するものと する。 (2)警察官、海上保安官等の通報 通報を受けた警察官又は海上保安官は、直ちに市長及び上部機関に通報するものとする。 (3)市長の通報 (1)、(2)により通報を受けた市長は、直ちに沖縄気象台及び関係機関に通報する とともに、住民に対して周知徹底を図るものとする。 (4)通報を要する異常気象 ① 気象関係 強い突風、竜巻、激しい雷雨等著しく異常な気象 ② 水象関係 著しく異常な潮位、波浪 ③ 地象関係 火山関係の現象(噴火現象、火山性異常現象)、ひん発地震 ④ 津波関係 津波関係の現象 73 (5)通報系統図 沖縄気象台 警 察 官 発見者 市 海上保安官 長 市 民 関係機関 (6)近地地震津波に対する自衛措置 震度階級表による震度4以上の地震を感じた場合、又はゆっくりとした揺れが長く続い た場合は、津波の襲来が予想されるので、次の自衛措置をとるものとする。 ① 直ぐに海岸から離れて、津波による被害発生の心配が無いことが明らかになるまで、 高台又は頑丈なビルの上階に避難して海面状態を監視する。 ② 津波予報及び情報等の収集のため、地震発生から少なくとも1時間は、NHKのラジ オ又はテレビを聴取する。 ※ 気象 気象庁 庁震度階級関 度階級関連解説表について について 震度は、地震動の強さの程度を表すもので、震度計を用いて観測します。 この「気象庁震度階級関連解説表」は、ある震度が観測された場合、その周辺で実際にど のような現象や被害が発生するかを示すものです。この表を使用される場合は、以下の点に 注意して下さい。 1 気象庁が発表する震度は、震度計による観測値であり、この表に記述される現象から決定 するものではありません。 2 震度が同じであっても、対象となる建物、構造物の状態や地震動の性質によって、被害が 異なる場合があります。この表では、ある震度が観測された際に通常発生する現象や被害を 記述していますので、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場合も あります。 3 地震動は、地盤や地形に大きく影響されます。震度は、震度計が置かれている地点での観 測値ですが、同じ市町村であっても場所によっては震度が異なることがあります。また、震 度は通常地表で観測していますが、中高層建物の上層階では一般にこれより揺れが大きくな ります。 4 大規模な地震では長周期の地震波が発生するため、遠方において比較的低い震度であって も、エレベータの障害、石油タンクのスロッシングなど、長周期の揺れに特有な現象が発生 することがあります。 5 この表は、主に近年発生した被害地震の例から作成したものです。今後、新しい事例が得 られた場合又は建物、構造物の耐震性の向上などで実状と合わなくなった場合等には、内容 を変更することがあります。 74 気象庁震度階級関連解説表(参考)1 震度 階級 人 間 屋 内 の 状 況 野 外 の 状 況 人には揺れを感じない。 0 屋内にいる人の一部が、わず 1 かな揺れを感じる 2 屋内にいる人の多くが、揺れ 電灯などのつり下げ物が、わ を感じる。眠っている人の一 ずかに揺れる。 部が、目を覚ます。 3 屋内にいる人のほとんどが、 棚にある食器類が、音を立て 揺れを感じる。 ることがある。 電線が少し揺れる。 恐怖感を覚える人もいる。 4 かなりの恐怖感があり、一部 つり下げ物は大きく揺れ、棚 電線が大きく揺れる。歩いて の人は、身の安全を図ろうと にある食器類は音を立てる。 いる人も揺れを感じる。 する。 座りの悪い置物が、揺れるこ 自動車を運転していて、揺れ 眠っている人のほとんどが、 とがある。 に気づく人がいる。 目を覚ます。 多くの人が身の安全を図ろう つり下げ物は激しく揺れ、棚 窓ガラスが割れて落ちること とする。一部の人は、行動に にある食器類、書棚の本が落 がある。電柱が揺れるのがわ 支障を感じる。 ちることがある。 かる。 座りの悪い置物の多くが倒れ 補強されていないブロック塀 5弱 、家具が移動することがある が崩れることがある。 。 道路に被害が生じることがあ る。 非常な恐怖を感じる。多くの 棚にある食器類、書棚の多く 補強されていないブロック塀 人が、行動に支障を感じる。 の本が落ちる。テレビが台か の多くが崩れる。 ら落ちることがある。 据え付けが不十分な自動販売 タンスなど重い家具が倒れる 機が倒れることがある。多く ことがある。 の墓石が倒れる。 変形によりドアが開かなくな 自動車の運転が困難となり、 ることがある。一部の戸が外 停止する車が多い。 5強 れる。 6弱 立っていることが困難になっ 固定していない重い家具の多 かなりの建物で、壁のタイル てくる。 くが移動、転倒する。 や窓が破損、落下する。 開かなくなるドアが多い。 立っていることができず、は 固定していない重い家具のほ 多くの建物で、壁のタイルや わないと動くことができない とんどが移動、転倒する。 窓ガラスが破損、落下する。 。 戸が外れて飛ぶことがある。 補強されていないブロック塀 6強 のほとんどが崩れる。 揺れにほんろうされ、自分の ほとんどの家具が大きく移動 ほとんどの建物で、壁のタイ 意志で行動できない。 し、飛ぶ物もある。 ルや窓ガラスが破損、落下す 7 る。 補強されているブロック塀も 破損する物がある。 75 気象庁震度階級関連解説表(参考)2 震度 階級 鉄筋コンクリート造建 木造建物 ライフライン 地盤・斜面 軟弱な地盤で、亀裂 が生じることがある 。山地で落石、小さ な崩壊が生じること がある。 物 0 1 2 3 4 耐震性の低い住宅で は、壁や柱が破損す るものがある。 耐震性の低い建物で は、壁などに亀裂が 生じるものがある。 安全装置が作動し、 ガスが遮断される家 庭がある。 まれに水道管の被害 が発生し、断水する ことがある。 「停電する家庭もあ る。」 耐震性の低い住宅で は、壁や柱がかなり 破損したり、傾くも のがある。 耐震性の低い住宅で は、壁、梁、柱など に大きな亀裂が生じ るものがある。 耐震性の高い建物で も、壁などに亀裂が 生じるものがある。 家庭などにガスを供 給するための導管、 主要な水道管に被害 が発生することがあ る。 5弱 5強 6弱 6強 7 ※ 耐震性の低い住宅で は、倒壊するものが ある。 耐震性の高い住宅で も、壁や柱が破損す るものがある。 耐震性の低い建物で は、壁や柱が破壊す るものがある。 耐震性の高い建物で も壁、梁、柱などに 大きな亀裂が生じる ものがある。 耐震性の低い住宅で は、倒壊するものが 多い。 耐震性の高い住宅で も、壁や柱がかなり 破損するものがある 。 耐震性の低い建物で は、倒壊するものが ある。耐震性の高い 建物でも、壁、柱が 破壊するものがかな りある。 耐震性の高い住宅で も、傾いたり、大き く破壊するものがあ る。 耐震性の高い建物で も、傾いたり、大き く破壊するものがあ る。 ライフラインの「 「一部の地域でガス 、水道の供給が停止 することがある。」 家庭などにガスを供 給するための導管、 主要な水道管に被害 が発生する。 地割れや山崩れなど が発生することがあ る。 「一部の地域でガス 、水道の供給が停止 し、停電することも ある。」 ガスを地域に送るた めの導管、水道の配 水施設に被害が発生 することがある。 「一部の地域で停電 する。広い地域でガ ス、水道の供給が停 止することがある。 」 「広い地域で電気、 ガス、水道の供給が 停止する。」 大きな地割れ、地す べりや山崩れが発生 し、地形が変わるこ ともある。 」内の事項は、電気、ガス、水道の供給状況を参考として記載した。 76 第3節 災害通信計画 この計画は、災害に関する気象警報等の伝達、災害情報の収集、その他災害応急対策に必要 な指示、命令等の受理伝達の迅速、確実を期するとともに、通信設備を適切に利用して、通信 体制の万全を期するものとする。 1 通信設備の 通信設備の利用法 災害情報等の伝達、報告、交換、災害時における通信連絡は、通信設備の被害状況等により 異なるが、おおむね次の方法のうちから実情に即した方法で行うものとする。ただし、固有の 通信設備をもっている機関については、これを利用する。 なお、他機関の通信設備の利用に際しては、かねてより管理者と利用方法等必要な手続きを 協定で定めて、災害時に利用するものとする。 (1)電気通信事業用設備の利用方法 ① 一般加入電話による通信 一時的には、加入電話の通常の手続きにより通信を確保するが、設備の被害その他に より、その利用が制限される場合は、「非常通話電話」の取扱を受け、通話の優先利用 を図るものとする。 なお、臨時電話が設置できる状況にあっては、被害地及び避難所に臨時電話を設置し、 早急に災害通信体制の確保を図るものとする。 ② 「非常通話」の利用方法 災害時における「非常通話電話」による優先利用を図るため、平常時より最寄りのN TT西日本沖縄支店に連絡し、非常通話電話の指定を受けておくものとする。 非常通話電話を申し込むにあたっては、必ず「102」をもって呼び出し、非常通話で あることを表明する。 なお、非常通話は天災地変その他非常事態が発生し、又は発生するおそれがあると認 める場合において、次に掲げる事項の市外通話に対し、その取扱をするものとする。 また、名護市における「非常電話」は表4-3(P-79)のとおりである。 ア 気象、水象、及び地象の観測の報告又は警報を内容とする通話であって気象機関相 互において行うもの。 イ 洪水、津波、高潮等が発生し、若しくは発生するおそれがある旨の通報又はその警 戒若しくは予防のための緊急を要する事項を内容とする通話であって、水防関係機関 、消防機関相互間において行うもの。 ウ 災害の予防又は救援のための緊急を要する事項を内容とする通話であって、消防機 関又は災害救助機関相互間において行うもの。 エ 交通施設の災害予防又は復旧その他輸送の確保に関し、緊急を要する通話であって 、郵送の確保に直接関係がある機関相互間において行うもの。 オ 通信施設の災害の予防又は復旧その他通信の確保に関し、緊急を要する事項を内容 とする通話であって、通信の確保に直接関係がある機関相互間において行うもの。 カ 電力設備の災害の予防又は復旧その他電力の供給の確保に関し、緊急を要する事項 を内容とする通話であって、電力の供給の確保に直接関係がある機関相互間において 行うもの。 キ 秩序の維持のため、緊急を要する事項を内容とする通話であって、警察機関相互間 において行うもの。 ク 災害予防又は救援のための必要な事項を内容とする通話であって、天災地変その他 77 の非常事態が発生し、又は発生することがあることを知った者がその災害の予防又は 救援に直接関係がある機関に対して行うもの。 ③ 非常電報 災害対策のため、特に緊急を要する電報は、「非常電報」の取扱を受け、電報の優先 利用を図るものとする。 非常電報を申し込むにあたっては、頼信紙の余白に「非常」と朱書し、非常である旨 を告げて電報局に差し出すものとする。 なお、非常電報として取り扱われる通信の内容は非常通話用電話による非常通話の例 によるものとする。 (2)専用通信設備の利用 電気通信事業用設備の利用ができなくなった場合、又は緊急通信の必要があるときは、 次に掲げる専用通信施設の利用を図るものとする。利用にあっては、あらかじめ協議して 定めた手続きによるものとする。 ① 第十一管区海上保安本部通信設備 ② 警察通信設備 ③ 気象官署通信設備 ④ 沖縄電力通信設備 ⑤ 国土交通省通信設備 ⑥ 消防無線電話による通信 市の消防無線電話を利用し、通信相手機関を管轄する消防署又は消防無線車等を通じ、 通信連絡する。 ⑦ 沖縄県総合行政情報通信ネットワークによる通信 沖縄県総合行政情報通信ネットワークは表4-4(P-80)のとおりとする。 (3)非常の場合における無線通信設備の利用 非常無線通信を利用できる時期は、各種災害で非常事態が発生し、又は発生するおそ れがある場合で、有線通信の利用ができないか、又は利用することが著しく困難である ため、その非常通信の目的を達成することができないときは、非常無線通信を利用して 通信連絡する。 沖縄地方非常無線通信協議会の主な構成機関は、表4-5(P-81)のとおりである。 ① 非常無線通信の内容 非常通信を利用することができる通報の内容は、おおむね次のようなものである。 ア 人命救助に関するもの。 イ 天災の予防(主要河川の水位を含む。)及び天災その他の災害の状況に関するもの。 ウ 緊急を要する気象等の観測資料 エ 非常事態が発生した場合に総務大臣が命令して、無線局に通信を行わせる場合の指 令及びその他の指令。 オ 遭難者の救助に関するもの。 カ 非常事態発生の場合における輸送機関に関するもの。 キ 道路、電力設備及び電信電話回線の破壊又は障害の状況及びその修理復旧のため資 材の手配及び運搬要員の確保その他緊急措置に関するもの。 ク 防災機関相互間において発受する災害救助その他緊急措置に要する労務、施設、設 備、物資及び資金の調達、配分、輸送に関するもの。 ケ 災害救助法等の規定に基づき県知事から医療、土木、建築工事又は輸送の関係者に 対して発する従事命令に関するもの。 78 ② 利用できる機関 非常通報は無線局を開設している者から自ら発受するほか、以下に掲げる災害対策関 係者から依頼に応じ発受することができる。 ③ ア 官庁(公共企業体を含む。)及び地方自治体 イ 各防災会議 ウ 日本赤十字社 エ 全国消防長会 オ 電力会社 カ その他人命救助及び緊迫の危険又は緊急措置に関する発信を希望する者 依頼事項 非常無線通信を利用する場合は、電報頼信紙その他適宜の用紙にカタカナで明記して 、最寄りの無線局に依頼するものとする。ただし、一通の通信文の字数は200字以内 とする。 なお、無線電話を利用する場合は、本文を3分以内の内容にまとめるものとする。 また、通報依頼に当たっては、次の事項を明記して行うものとする。 ③ ア あて名の住所氏名(電話番号がわかれば記入すること) イ 本文 ウ 発信人の住所氏名(電話があれば番号を記入すること) エ 余白に「非常」と必ず記入すること 費用 非常通信無線は原則として無料扱いとなっているが、通報の取扱いに関して実費額の 補償が必要となることもあることから、依頼する無線局と協議しておくものとする。 表4-3 名護市における「非常通話電話」一覧表 No 電話番号 設置場所 No 電話番号 設置場所 1 53-1210 政策推進部 15 53-1284 税務課管理係 2 53-1211 企画財政課 16 53-1285 税務課納税係 3 53-1212 代表番号 17 53-1286 税務課納税係 4 53-1213 総務課 18 53-1287 農林土木係 5 53-1214 建設計画課 19 53-1288 会計課出納係 6 53-1215 社会福祉課庶務係 20 53-1289 農林水産課 7 53-1216 教育委員会総務課 21 52-1962 下水道課 8 53-1217 建設土木課 22 52-3256 議会事務局 9 53-1218 国保年金課 23 52-0003 環境衛生課 10 53-1219 税務課市民税係 24 58-1235 衛生センター 11 53-1280 商工観光課 25 55-8101 久志支所 12 53-1281 市民健康課 26 52-2610 屋部支所 13 53-1282 情報処理係 27 52-8101 屋我地支所 14 53-1283 農政畜産課 79 移 動 局 移 動 局 渡名喜村 久米島町 移 動 局 粟 国 村 座間味村 都市毀損 80 渡嘉敷 中継局 南部農改 南部林業 庁 与 座 中継局 久米島消防 移 動 局 島尻消防 玉 城 村 具志頭村 米 須 中継局 県 南部病院 移 動 局 移 動 局 移 動 局 南部保健所 東部消防 伊良部消防 宮古農改 八重山農改 島尻教育 宮古病院 八重山病院 糸満消防 伊良部町 宮古保健所 石垣消防 大 里 村 上 野 村 南風原町 与那原町 下 地 町 糸 満 市 山 川 中継局 八重山支庁 東風平町 宮 古 支庁局 宮 古 中継局 宮 古 支 庁 移 動 局 中部保健所 沖縄消防 具志川消防 勝 連 町 与那城町 具志川市 移 動 局 中頭教育 与勝消防 石川消防 中 城 村 石 川 市 中部福祉 移 動 局 中部土木 中部農林 中部農改 中部病院 中・北消防 読谷消防 読 谷 村 宜野湾市 沖 縄 市 継 宮 城 中継局 多 中 日赤沖縄 移 動 局 沖縄電力 嘉手納消防 北谷消防 浦添消防 宜野湾消防 西 原 町 北中城村 北 谷 町 嘉手納町 浦 添 市 中 部 地方局 南部土木局 南部合庁局 移 動 局 NHK沖縄 防衛施設局 陸自那覇 第11海上保 沖縄気象台 那覇病院 中央保健所 豊見城消防 那覇消防 知 念 村 佐 敷 町 豊見城市 那 覇 市 久 米 中継局 前 田 中継局 局 沖縄県総合行政情報通信ネットワーク構成図 城 辺 町 平 良 市 宮古消防 (移動局) 伊良部 中継局 北 大 東 村 石 垣 市 多良間村 (移動局) 八重山 支庁局 多良間 中継局 南 大 東 村 与那国町 与那国 中継局 西 表 中継局 石 垣 中継局 表4-4 野 局 村 移 動 局 金武消防 金 武 町 宜野座村 東 移 動 局 伊平屋村 今帰仁村 移 動 局 国頭消防 大宜味村 国 頭 村 移 動 局 伊是名村 恩 納 村 本 部 町 名 護 市 八重岳 中継局 移 動 局 北 部 農 改 北 部 病 院 北部保健所 本・今消防 名 護 消 防 伊 江 村 北 部 合庁局 本 部 中継局 表4-5 無線局一覧表 機 関 名 所 在 地 電 話 番 沖縄県(消防防災課) 那覇市泉崎 1 丁目 2 番 2 号 098-866-2143 沖 縄 総 合 事 務 局 那覇市前島 2 丁目 21 番 7 号 098-862-1457 第十一管区海上保安本部 那覇市港町 2 丁目 11 番 1 号 098-867-0118 沖 那覇市樋川 1 丁目 15 番 15 号 098-833-4288 沖 縄 総 合 通 信 事 務 所 那覇市東町 26 番地の5 098-868-9354 沖 縄 県 警 察 本 部 那覇市泉崎 1 丁目 2 番 1 号 098-862-0110 日本赤十字社沖縄県支部 那覇市古波蔵 3 丁目 7 番 25 号 098-835-1177 日本放送協会沖縄放送局 豊見城村字高安 1019 番地 098-850-0817 沖 縄 電 力 株 式 会 社 浦添市牧港5-2-1 098-877-2341 沖 縄 県 漁 業 無 線 協 会 那覇市首里赤平町 2 丁目 67 番地 098-884-5643 琉 那覇市久茂地 2 丁目 3 番 1 号 098-867-2151 沖 縄 テ レ ビ 放 送 那覇市久茂地 1 丁目 2 番 20 号 098-863-1683 琉 送 那覇市久茂地 2 丁目 3 番 1 号 098-860-1199 縄 那覇市西 1 丁目 4 番 4 号 098-869-2211 縄 浦添市字小湾 40 番地 098-877-2361 NTT西日本沖縄支店 浦添市城間 4 丁目 35 番 2 号 098-870-4018 名 名護市東江五丁目 21 番 9 号 52-0110 北 部 ダ ム 事 務 所 名護市字名護 4752 52-0531 北 部 国 道 事 務 所 名護市世冨慶 865 52-4350 名 護 市 消 防 本 部 名護市東江 5 丁目 2 番 29 号 52-2121 沖 縄 電 力 名 護 支 店 名護市東江 5 丁目 12 番 27 号 52-2754 ラ F 縄 気 球 球 放 朝 ジ 日 オ M 護 象 送 放 沖 沖 警 台 察 署 81 号 第4節 災害情報等の 災害情報等の収集報告計画 この計画は、災害情報及び被害状況等を迅速、確実に収集し、及び通報・報告するために必 要な事項を定め、応急対策の迅速を期するものである。 1 災害情報等 災害情報等の の収集報告 災害対策本部における各部は、所管に係る災害情報、災害状況及び応急対策状況を調査収 集し、事務局に報告するものとする。事務局長は、これを本部長及び関係機関に報告するも のとする。但し被害状況の判定基準は表4-8(P-87)による。 (1)災害情報の把握 被害規模を早期に把握するため、次の情報等の収集を行う。 ① 人的被害、住家被害、火災に関する情報 ② 避難の勧告、指示の状況、警戒区域の指定状況 ③ 避難者数、避難所の場所等に関する情報 ④ 医療機関の被災状況・稼動状況に関する情報 ⑤ 道路の被害、応急対策の状況及び海上交通状況に関する情報 ⑥ 電気、水道、電話の被害及び応急対策の状況に関する情報 ⑦ 港湾・漁港の被害及び応急対策の状況に関する情報 ⑧ 大規模災害時における消防機関への119番通報の殺到状況 ⑨ 農林水産物の被害及び応急対策の状況に関する情報 (2)推定による被害情報の把握 大地震等大規模災害時には、通信や交通の途絶等により効果的な情報収集作業が困難に なり、情報の空白期間が予想される。このような場合には、被害の大まかな様子を推定し 、これに基づいて初動対応する必要が生じる。そのため、119番通報の殺到状況や周囲 の状況等から被害情報を推定するものとする。 また、倒壊家屋数や火災発生現場数等の人命損失に係る情報については、早期に把握す る必要があるため、消防及び警察機関等から「推定情報」についても報告してもらうもの とする。 (3)職員の参集途上による被害状況の把握 夜間、休日等の勤務時間外に災害が発生した場合にあっては、事前に自宅等から職場ま での参集ルートを設定しておき、その途上で情報収集するものとする。 (4)非常災害に係る情報の収集 市は自らの対応力のみでは十分な災害対応を講じることができないような災害が発生し たときは、すみやかにその規模を把握するための情報を収集するよう特に留意し、被害の 詳細が把握できない状況にあっても、迅速に当該情報の報告に努めるものとする。 2 防災関係機関 防災関係機関の の災害情報等の 災害情報等の通報・ 通報・報告 防災関係機関は所管事項に関し、収集把握した災害情報、災害状況及び応急対策(救助対 策を含む)実施状況のうち、市の災害対策と密接な関係があると思われるものについては、 市災害対策本部(電話53-1212)に通報し、次の報告をするものとする。 (1)報告の種類 ① 災害概況即報 ② 被害状況即報 ③ 災害確定報告 ④ 災害年報 82 3 県知事 県知事への への報告及 への報告及び 報告及び要領 市長は、災害対策基本法第53条第1項及び消防組織法第22条の規定に基づき、被害の具体 的な状況を県に報告するものとし、報告の種別は災害発生時の時間的経過に伴って、区分す るものとし、報告の種類及び要領は次のとおりとする。 (1)災害概況即報 災害の具体的な状況、個別の災害現場の概況等を報告する場合、災害の当初の階段で被 害状況が十分把握できない場合(例えば、地震時の第一報で、死傷者の有無、火災、津波 の発生有無等を報告する場合)に災害即報様式第1号に基づく内容を、県(消防防災課) に沖縄県総合行政情報通信ネットワーク等で報告する。県に報告できない場合にあっては 、国(自治省消防庁)に報告する。記入要領は、表4-6(P-85)による。 (2)被害状況即報 被害状況が判明次第逐次報告するもので、災害即報様式第2号に基づく内容を県に沖縄 県総合行政情報通信ネットワーク等で報告する。記入要領は表4-7(P-86)による。な お、報告に当たっては表4-8(P-87)の被害状況判定基準によるとともに、名護警察署 と密接な連絡を保つものとする。 (3)災害確定報告 被害状況の最終報告であり、同一の災害に対する応急対策が終了した後20日以内に災 害報告様式第1号に基づく内容を県へ報告する。報告に当たっては、名護警察署と密接な 連絡を保つものとする。 (4)災害年報 毎年1月1日から12月31日までの災害による被害の状況について翌年4月1日現在 で明らかになったものを、災害報告様式第2号に基づき4月15日までに知事(消防防災 課)へ報告する。 (5)災害に対してとられた措置の報告 災害に対してとられた措置についての報告は表4-9(P-90)に基づき報告するものと する。 83 災害情報連絡系統図 ○ ※ 県災害対策本部未設置時 ※ 国(総務省消防庁) 県災害対策本部設置時 国(総務省消防庁) 被害状況即報 災害確定報告 県災害対策本部(消防防災課) 県(消防防災課) 災害概況即報 被害状況即報 災害確定報告 災害年報 ※県と連絡がとれない場合 ※県と連絡がとれない場合 災害概況即報 被害状況即報 災害確定報告 災害年報 被害状況即報 災害確定報告 県各災害対策本部 被害状況即報 災害確定報告 名 護 市 県災害対策地方本部 被害状況即報 災害確定報告 名 84 護 市 表4-6 災害即報様式第 1 号の記入要領 発生場所 発生日時 当該災害が発生した具体的地名(地域名)及び日時を記入すること。 災 降雨の状況及び河川のはん濫、溢水、崖崩れ、地すべ り、土石流等の概況 地 震 地震に起因して発生する火災、津波、液状化、崖崩れ等 の概況 火山噴火 噴火の状況及び溶岩流、泥流、火山弾、火山灰等の概況 害 風 水 害 の 概 災害種別 概 況 況 その他これらに類する災害の概況 被 害 の 状 況 当該災害により生じた被害の状況について、判明している事項を具 体的に記入すること。その際、特に人的被害及び住家の被害に重点 を置くこと。 応急対策の状況 当該災害に対して、市町村(消防機関を含む。)及び都道府県が講じ た措置について具体的に記入すること。特に住民に対して避難の勧 告・指示を行った場合には、その日時、範囲、避難者の数等について 記入すること。 85 別表4-7 災害即報様式2号の記入要領 各 被 害 原則として、報告の時点で判明している最新の数値を記入する。 ただし、被害額については、省略することができる。 欄 なお、「水道」、「電話」、「電気」及び「ガス」については、そ れぞれ報告時点における断水戸数、通信不可能回線数、停電戸数及 び供給停止戸数を記入すること。 災 害 対 策 本 部 設 置 の 状 況 本部設置の有無及び設置の場合においては設置及び廃止の日時を報 告するものとする。 避 況 避難の勧告又は指示をした者、対象となった区域及び人員、避難場 所、避難の勧告指示をした日時、避難完了日時、避難の方法その他 必要な事項について報告するものとする。 請 応援を要請した市町村、人員、作業内容の概要、機関その他必要な 事項について報告するものとする。 応 難 援 の 状 要 応 急 措 置 の 概 要 消防、水防その他の応急措置について概要を報告するものとする。 救 助 活 動 の 概 要 被害者に対する救助活動について概要を報告するものとする。 被害を生じた市町村名又は地域名 災害の発生日時 被害を生じた日時又は期間 災害の種類概況 台風、豪雨、洪水、高潮、地震、津波等の種別、災害の経過 備 災害の発生場所 考 欄 消 防 機 関 の 消防、水防、救急、救助、避難誘導等の活動状況 活 動 状 況 86 別表4-8 被害状況の判定基準 災害により被害を受けた人的及び物的の被害の判定は、法令等に特別の定めがあるものを除くほ か、おおむね次の基準によるものとする。 被 害 区 分 判 定 基 準 当該災害が原因で死亡し、死体を確認したもの、又は死体は確認できな 死 者 一、 人 的 被 害 いが、死亡したことが確実な者とする。 行方不明者 当該災害が原因で住所不明となり、かつ死亡の疑いのある者とする。 当該災害により負傷し、医師の治療を受け、又は受ける必要のある者の 重 傷 者 うち、1カ月以上の治療を要する見込みの者とする。 当該災害により負傷し、医師の治療を受け、又は受ける必要のある者の 軽 傷 者 うち、1カ月未満で治療できる見込みの者とする。 現実に居住のため使用している建物をいい、社会通念上の住家であるか 住 家 どうかを問わない。 建築物の単位で1つの建築物を言う。 主屋より延べ面積の小さい付属物が付着している場合(同一棟でなくと 棟 数 も同じ宅地内にあるもので、非住家として計上するに至らない小さな物 置、便所、風呂場、炊事場)は同一棟とみなす。 生計を1つにしている実際の生活単位をいう。 二、 例えば、寄宿屋、下宿その他これに類する施設に宿泊する者で、共同生 世 帯 活を営んでいる者については、これを一世帯として扱い、また同一家屋 の親子、夫婦であっても、生活が別であれば分けて扱うものとする。 住 家 住家が減失したもので、具体的には住家の損壊、若しくは流失した部分 の床面積が、その住家の延面積の70%以上に達したもの、又は住家の 全 壊 の 主要構造部の被害額がその住家の時価の50%以上に達した程度のもの とする。 被 住家の損壊は、甚だしいが、補修すれば元通りに使用できるもので、具 体的には、損壊部分がその住家の延面積の20%以上70%未満のも 害 半 壊 の、又は住家の主要構造部の被害額がその住家時価の20%以上50% 未満のものとする。 全壊及び半壊に至らない程度の住家の破損で、補修を必要とする程度の 一部破損 ものとする。ただし、ガラスが数枚破損した程度のごく小さなものは除 く。 住家の床より上に浸水したもの及び全壊、半壊には該当しないが、土 床上浸水 砂、竹木の堆積により一時的に居住することができないものとする。 床下浸水 床上浸水に至らない程度に浸水したものとする。 87 被 害 区 分 判 定 基 準 住家以外の建物で、他の被害区分に属さないものとする。 三、 非住家被害 非 住 家 これらの施設に人が居住しているときは、当該部分は住家とする。 例えば市庁舎、公民館、公立保育所等の公用又は公共の用に供する建物 公共建物 とする。 四、 田畑の被害 そ の 他 公共建物以外の倉庫、土蔵、車庫等の建物とする。 非住家被害 全壊又は半壊の被害を受けたもののみを記入するものとする。 田の流失・ 田の耕土が流失し、または砂利等の堆積のため耕作が不能になったもの 埋 とする。 没 田の冠水 稲の先端が見えなくなる程度に水につかったものとする。 畑の流失・ 田の例に準じて取り扱うものとする。 埋 没 畑の冠水 植付け作物の先端が見えなくなる程度に水につかったものとする。 小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、盲学校、ろう学校、 文教施設 養護学校及び幼稚園における教育の用に供する施設とする。 医療法(昭和23年法律 205号)第1条に規定する患者20人以上の収容 病 院 施設を有する病院とする。 道路法(昭和27年法律 180号)第2条第1項に規定する道路のうち橋り 道 路 ようを除いたものとする。 五、 橋りょう 道路を連絡するために河川、運河等の上に架設された橋とする。 河川法(昭和39年法律 167号)が適用され、若しくは準用された河川若 そ しくはその他の河川又はこれらのものの維持管理上必要な堤防、護岸、 河 川 水利、床下その他の施設若しくは沿岸を保全するために防衛することを 必要とする河岸とする。 の 港湾法(昭和25年法律第 218号)第2条第5項に規定する水域施設、外 港 湾 かく施設、けい留施設、又は港湾の利用及び管理上重要な臨港交通施設 他 とする。 砂防法(明治30年法律第29号)第1条に規定する砂防施設、同法第3条 被 砂 防 の規定によって同法が準用される砂防のための施設又は同法第3条の2 の規定によって同法が準用される天然の河岸とする。 害 清掃施設 ごみ処理及びし尿処理施設とする。 崖 崩 れ 山崩れ及び崖崩れのうち、人家、道路等に影響を及ぼすものとする。 鉄道不通 汽車、電車等の運行が不能となった程度の被害とする。 ろ、かいのみをもって運転する舟以外の舟で、船体が没し、船行不能と 被害船舶 なったもの及び流失し、所在が不明になったもの、並びに修理しなけれ ば航行できない程度の被害を受けたものとする。 88 被 害 区 分 電 話 水 道 判 定 基 準 災害により通話不能となった電話の回線数とする。 上水道又は簡易水道で断水している戸数のうち最も多く断水した時点に おける戸数とする。 災害により停電した戸数のうち最も多く停電した時点における戸数とす 電 気 る。 一般ガス事業または簡易ガス事業で供給停止となっている戸数のうち最 ガ ス も多く供給停止となった時点における戸数とする。 ブロック塀等 倒壊したブロック塀又は石塀の個所数とする。 災害により全壊、半壊及び床上浸水の被害を受けた通常の生活を維持で り災世帯 きなくなった生計を一つにしている世帯とする。 五 り 災 者 り災世帯の構成員とする。 火災発生 地震又は火山噴火の場合のみ報告するものとする。 公 立 公立の文教施設とする。 文教施設 農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律(昭和 そ 農林水産業 25年法律第 169号)による補助対象となる施設をいい、具体的には、農 施 設 地、農業用施設、林業用施設、漁業施設及び共同利用施設とする。 の 公共土木施設災害復旧事業国庫負担法(昭和26年法律第97号)による国 公共土木 庫負担の対象となる施設をいい、具体的には河川、海岸、砂防施設、林 他 施 被 その他の 設 地荒廃防止施設、道路、港湾及び漁港とする。 公立文教施設、農林水産業施設及び公共土木施設以外の公共施設をいい 、例えば、庁舎、公民館、児童館、都市施設の公用又は公共の用に供す 公共施設 る施設とする。 害 公共施設 公立文教施設、農林水産業施設、公共土木施設及びその他の公共施設の 被害市町村 被害を受けた市町村とする。 農林水産業施設以外の農産被害をいい、例えばビニールハウス、農作物 農産被害 等の被害とする。 農林水産業施設以外の林産被害をいい、例えば立木、苗木等の被害とす 林産被害 る。 農林水産業施設以外の畜産被害をいい、例えば家畜、畜舎等の被害とす 畜産被害 る。 農林水産業施設以外の水産被害をいい、例えばのり、漁具、漁船等の被 水産被害 害とする。 建物以外の商工被害で、例えば工業原材料、商品、生産機械器具等とす 商工被害 る。 89 表4-9 災害に対してとられた措置の報告 1 災害対策本部設置の 災害対策本部設置の状況 本部設置の有無及び設置の場合において、設置及び閉鎖の日時を報告するものとする。 2 避難勧告指示の 避難勧告指示の状況 避難の勧告又は指示をした者、対象となった区域及び人員、避難場所、避難の勧告又は指 示した日時、避難完了日時、避難の方法その他必要な事項について報告するものとする。 3 消防機関の 消防機関の活動状況 出動消防職員数及び消防団員数(延人員)消防機関の出動機械器具の数及び活動内容の概 要その他必要な事項について報告するものとする。 4 応援要求状況、 応援要求状況、職員派遣状況 応援を要求した市町村名、人員、作業内容の概要、期間その他必要な事項について報告す るものとする。 5 応援措置の 応援措置の概要 消防、水防その他の応援措置について概要を報告するものとする。 6 救助活動の 救助活動の概要 被害者に対する救助活動について概要を報告するものとする。 90 災害即報様式第1号 災 害 概 況 即 報 年 月 日 時 分 報告日時 災害名: (第 号) 市町村名 報告者名 発生場所 発生日時 年 月 日 時 分 災 害 の 概 況 死 者 人 不明 人 死傷者 被 害 の 状 況 全壊 棟 一部破損 棟 半壊 棟 床上浸水 棟 住家 負傷者 人 計 人 災害対策本部等の設置状況 応 急 対 策 の 状 況 (注)第一報については、原則として、覚知後30分以内で可能な限り早く、分かる範囲で記載して報告すること。 (確認がとれていない事項については、確認がとれていない旨(「未確認」等)を記入して報告すること。) 91 災害即報様式第2号 被 害 状 況 即 報 市町村名 分 区 災 害 名 流出・埋没 ha 水 ha 流失・埋没 ha 水 ha 設 箇所 病 院 箇所 路 箇所 う 箇所 田 災害名 冠 報告番号 第 報 ( 月 日 畑 時現在) 冠 報告者名 文 区 分 被 害 施 教 人 道 行方不明者 人 橋 重傷 人 河 川 箇所 軽傷 人 港 湾 箇所 棟 砂 防 箇所 り ょ そ 人 的 被 害 者 負傷者 死 被 の 全 壊 清 掃 施 設 箇所 人 崖 く ず れ 箇所 棟 鉄 道 不 通 箇所 世帯 被 害 船 舶 隻 人 水 道 戸 棟 電 話 回線 世帯 電 気 戸 人 ガ ス 戸 棟 ブロック塀等 住 他 世帯 半 壊 家 一部破損 被 害 床上浸水 箇所 世帯 人 床下浸水 棟 り 世帯 り 非住家 公共建物 棟 そ の 他 棟 火 災 発 生 人 92 災 災 世 帯 者 建 数 世帯 数 人 物 件 危 険 物 件 そ の 他 件 害 災害即報様式第2号 被 害 状 況 即 報(つづき) 分 区 害 千円 千円 公 共 土 木 施 設 千円 その他の公共施設 千円 小 計 千円 農 産 被 害 千円 林 産 被 害 千円 畜 産 被 害 千円 水 産 被 害 千円 商 工 被 害 千円 他 千円 そ 農林水産業施設 災 害 対 策 本 部 設 置 ・ 措 置 状 況 公 立 文 教 施 設 被 の 他 そ の 1.設置 年 月 日 時 分 2.廃止 年 月 日 時 分 3.避難状況 4.応援要請の概要 5.応急措置の概要 6.救助活動の概要 7.その他の措置 災 害 救 助 法 の 適 用 被 害 総 額 千円 消防職員出動延人数 人 消防団員出動延人数 人 災害発生場所 災害発生年月日 災害の種類概要 応急対策の状況 ・消防、水防、救急、救助等消防機関の活動状況 備 ・避難の勧告・指示の状況 ・避難所の設置状況 ・他の地方公共団体への応援要請、応援活動の状況 ・自衛隊の派遣要請、出動状況 考 ・ボランティアセンター設置状況 ・ボランティアの活動状況 ・その他関連事項 ※即報の場合、被害額は省略することができるものとする。 93 有・無 災害報告様式第1号 災 害 確 定 報 告 市町村名 分 区 災 害 名 流出・埋没 ha 水 ha 流失・埋没 ha 水 ha 設 箇所 病 院 箇所 路 箇所 う 箇所 田 災害名 冠 確 被 定 年 月 日 年 月 畑 日確定 冠 報告者名 文 区 被 害 人 道 行方不明者 人 橋 重傷 人 河 川 箇所 軽傷 人 港 湾 箇所 棟 砂 防 箇所 り ょ そ 人 的 被 害 者 負傷者 死 分 施 教 の 全 壊 清 掃 施 設 箇所 人 崖 く ず れ 箇所 棟 鉄 道 不 通 箇所 世帯 被 害 船 舶 隻 人 水 道 戸 棟 電 話 回線 世帯 電 気 戸 人 ガ ス 戸 棟 ブロック塀等 住 他 世帯 半 壊 家 一部破損 被 害 床上浸水 箇所 世帯 人 床下浸水 棟 り 世帯 り 非住家 公共建物 棟 そ の 他 棟 火 災 発 生 人 94 災 災 世 帯 者 建 数 世帯 数 人 物 件 危 険 物 件 そ の 他 件 害 災害報告様式第1号 災 害 確 定 報 告(つづき) 分 区 害 千円 千円 公 共 土 木 施 設 千円 その他の公共施設 千円 小 計 千円 農 産 被 害 千円 林 産 被 害 千円 畜 産 被 害 千円 水 産 被 害 千円 商 工 被 害 千円 他 千円 そ 農林水産業施設 災 害 対 策 本 部 設 置 ・ 措 置 状 況 公 立 文 教 施 設 被 の 他 そ の 1.設置 年 月 日 時 分 2.廃止 年 月 日 時 分 3.避難状況 4.応援要請の概要 5.応急措置の概要 6.救助活動の概要 7.その他の措置 災 害 救 助 法 の 適 用 被 害 総 額 千円 消防職員出動延人数 人 消防団員出動延人数 人 災害発生場所 災害発生年月日 災害の種類概要 応急対策の状況 ・消防、水防、救急、救助等消防機関の活動状況 備 ・避難の勧告・指示の状況 ・避難所の設置状況 ・他の地方公共団体への応援要請、応援活動の状況 ・自衛隊の派遣要請、出動状況 考 ・ボランティアセンター設置状況 ・ボランティアの活動状況 ・その他関連事項 95 有・無 災害報告様式第1号補助表1 公 立 文 教 施 設 被 害 市町村名( 学 校 名 位 置 被 害 程 度 ) 被害金額 備 考 千円 計 注 「位置」欄は、市町村の字名を記入すること。 災害報告様式第1号補助表2 農 林 水 産 業 施 設 被 害 市町村名( 被害施設名 位 置 被 害 程 度 ) 被害金額 備 考 千円 計 注 1. この表は、農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律による補助対象と なる施設について記入する。 2.「被害施設名」の欄は、農地かんがい排水施設、農道、林道、漁港等の名称を記入する。 96 災害報告様式第1号補助表3 公 共 土 木 施 設 被 害 市町村名( ) 管 理 者 被 害 施 設 名 位 置 被 害 程 度 被 害 金 額 備 考 (市町村) 千円 計 注 1. この表は、公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法による国庫負担の対象となる施設について 記入する。 2. 「管理者」の欄は、施設を管理する国、県、市町村の団体名ごとに記入する。 3. 「被害施設名」の欄は、路線名、河川名、港湾名、橋りょう名、砂防設備等を記入する。 災害報告様式第1号補助表4 その他の公共施設被害 市町村名( ) 管 理 者 被 害 施 設 名 位 置 被 害 程 度 被 害 金 額 (市町村) 千円 計 97 備 考 災害報告様式第1号補助表5 農 産 被 害 市町村名( 1.農作物被害 農作物等名 総栽培面積 被害面積 ha 単 価 被害減収量 被害金額 円 t ha ) 備 考 千円 2.施設被害 被 害 施 設 名 被 害 程 度 被 害 数 量 被 害 金 額 備 考 千円 注 「被害施設名」の欄は、農林水産業施設以外の施設例えばビニールハウス等を記入する。 災害報告様式第1号補助表6 林 産 被 害 1.林産物等被害 林 産 物 等 名 市町村名( 被 害 数 量 被 害 金 額 ) 備 考 備 考 千円 2.施設被害 被 害 施 設 名 被 害 数 量 被 害 金 額 千円 注 1.「林産物等名」の欄は、木材、薪炭、しいたけ、竹、苗木等林産物名を記入する。 2.「被害施設名」の欄は、農林水産業施設以外の施設例えば天然林、人工林、苗畑等を記入する。 98 災害報告様式第1号補助表7 畜 産 被 害 1.家畜等 市町村名( 家 畜 等 単 価 被害数量 被 害 金 額 ) 備 考 千円 計 2.施設被害 被害施設名 被害数量 被害程度 被害金額 備 考 千円 注 「被害被害名」の欄は、農林水産業施設以外の施設、例えば畜舎等を記入する。 災害報告様式第1号補助表8 水 産 被 1.漁船被害 規 害 市町村名( 模 隻 数 被 害 程 度 被 害 金 額 ) 備 考 備 考 千円 トン 2.漁具被害水産物等被害 種 類 被害数量 被 害 金 額 千円 99 3.施設被害 被害施設名 被害数量 被 害 金 額 被害程度 備 考 千円 注 1. 漁船被害の「被害程度」の欄は、減失、大破、中破、小破等を記入する。 2. 施設被害の「被害施設名」の欄は、農林水産業施設以外の施設、例えば養殖施設等を記入する。 災害報告様式第1号補助表9 商 工 被 害 市町村名( 被 害 種 類 被 害 数 量 被 害 金 額 千円 計 注 「被害種類」の欄は、店舗、工業原材料、商品、機械器具等を記入する。 100 ) 備 考 災害報告様式第2号 災 害 年 報 市町村名( 区 分 人的被害 災 害 名 発 生 年 月 日 死 者 行 方 不 明 者 重 傷 負傷者 軽 傷 住 全 壊 半 壊 家 部 破 損 床 上 浸 水 床 下 浸 水 被 一 害 公 共 建 物 そ の 他 流失・埋没 田 冠 水 流失・埋没 畑 冠 水 文 教 施 設 病 院 道 路 橋 り ょ う 河 川 港 湾 砂 防 清 掃 施 設 崖 く ず れ 鉄 道 不 通 被 害 船 舶 水 道 電 話 電 気 ガ ス ブ ロ ッ ク 塀 等 り 災 世 帯 数 り 災 者 数 建 物 火災発生 危 険 物 そ の 他 公 立 文 教 施 設 農 林 水 産 業 施 設 公 共 土 木 施 設 そ の 他 の 公 共 施 設 農 産 被 害 林 産 被 害 畜 産 被 害 水 産 被 害 商 工 被 害 そ の 他 被 害 総 額 設 置 災害対策本部 解 散 災 害 救 助 法 適 用 消防職員出動延人数 消防団員出動延人数 非住家 そ の 他 そ の 他 人 人 人 人 棟 世帯 人 棟 世帯 人 棟 世帯 人 棟 世帯 人 棟 世帯 人 棟 棟 ha ha ha ha 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 箇所 隻 戸 回線 戸 戸 箇所 世帯 人 件 件 件 千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円 千円 月 日 時 分 月 日 時 分 有・無 月 日 時 分 月 日 時 分 有・無 人 人 101 月 日 時 分 月 日 時 分 有・無 月 日 時 分 月 日 時 分 有・無 ) 第 5 節 災害広報計画 この計画は、住民及び報道機関に対する災害情報、被害状況等の広報活動について、必要な 事項を定める。 もって災害の広報の迅速を図るものとする。 1 実施責任者 市長は市域における災害情報、被害状況その他災害に関する広報を行う。 担当は企画総務対策部秘書広報班とする。 2 実施要領 (1)各部長において広報を必要とする事態が生じたときは、企画総務対策部長に原則として 文書でもって通知するものとする。 (2)広報班は、各部が把握する災害情報その他の広報資料を積極的に収集し、本部長の指示 により、すみやかに市民及び報道機関へ広報するものとする。また、必要に応じて災害現 地に出向き、写真その他の取材活動を実施するものとする。 3 住民 住民に に対する広報 する広報の 広報の方法 収集した災害の情報及び応急対策等住民に通知すべき広報事項は、その内容に応じて次の 方法により行う。 ① 名護市防災行政無線により行う。 ② 報道機関を通じて、テレビ、ラジオ、新聞等により行う。 ③ 広報車により行う。 ④ 写真、ポスター等の掲示により行う。 ⑤ 各自治会の放送施設により行う。 4 報道機関に 報道機関に対する情報等 する情報等の 情報等の発表の 発表の方法 (1)報道機関に対する情報等の発表は、すべて企画総務対策部秘書広報班において行うもの とする。 (2)情報等の発表に際しては、できるだけ日時、場所、目的等を前もって各報道機関に周知 させて発表する。 (3)災害等の広報については、報道機関との連携が重要であるため、報道機関は可能な限り 市に情報連絡員を派遣するものとする。 5 広報内容 報道機関を通じて広報する内容は、おおむね次のとおりとする。 (1)災害対策本部への不要不急の電話の自粛 (2)被災者の安否 (3)空き病院の情報 (4)二次災害防止のためにとるべき措置 (5)被害者状況、災害応急対策状況(交通、食糧、生活物資、ライフライン等) (6)その他必要と認める事項 102 6 住民からの 住民からの問 からの問い合わせに対 わせに対する対応 する対応 (1)来庁者に対する広報窓口を設置する。 (2)広報車を現地へ派遣し、必要な事項の広報活動を行う。 (3)住民専用電話を設置し、広報活動を行う。 7 報道機関一覧表 名 所 称 在 地 電 話 番 沖 縄 タ イ ム ス 社 那覇市おもろまち1丁目3番31号 098-867-3111 沖縄タイムス北部支社 名護市港2丁目6番5号 0980-53-3611 那覇市泉崎1丁目10番3号 098-865-5158 琉球新報北部支社 名護市港2丁目3番1号 0980-53-3131 NHK沖縄放送局 豊見城市字高安1019番地 098-850-5151 琉 送 那覇市久茂地2丁目3番1号 098-867-2151 琉 球 新 球 報 放 社 沖 縄 テ レ ビ 那覇市久茂地1丁目2番20号 098-863-2111 ラ ジ オ 沖 縄 那覇市泉崎2丁目22番地の1号 098-832-3176 縄 浦添市字小湾40番地 098-877-2361 那覇市久茂地2丁目3番1号 098-860-1199 F M 沖 琉 球 朝 日 放 送 103 号 第 6 節 避難計画 この計画は、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、危険区域内の住民に 対して避難のための立退きを勧告又は指示し、住民の安全を図るものである。 1 実施責任者 避難のための立退きの勧告、指示、警戒区域の設定、避難の誘導、避難所の開設及び避難 所への収容、保護は、次の者が行うものとする。なお、これらの責任者は相互に緊密な連携 を保ち、住民等の避難が迅速かつ円滑に行われるように努めるものとする。 (1)避難のための勧告及び指示は、次の者が実施する。 実 施 責 任 者 災 害 の 種 類 市長(勧告・指示) 災害全般 知事(勧告・指示) 災害全般 警察官(指示) 災害全般 海上保安官(指示) 災害全般 根 拠 法 災害対策基本法第60条 災害対策基本法第60条 (市長の代行) 災害対策基本法第61条 警察官職務執行法第4条 災害対策基本法第61条 知事又はその命令を受 水防法第22条 洪水、高潮及び地すべり けた職員(指示) 地すべり等防止法第25条 水防管理者(指示) 洪水及び高潮 水防法第22条 自衛官(指示) 災害全般 自衛隊法第94条 ※ 避難の勧告:居住者等に自主的な避難を促す。 避難の指示:危険が目前に迫っているときに行い、勧告よりも拘束力が強い。 (2)避難指示後の避難者誘導は、避難指示者と市長が協力して行い、避難場所の開設及び収 容は、市長が行う。ただし、災害救助法が適用されたときは、知事の委任に基づき行う ものとする。 (3)警戒区域の設定 ① 設定の実施者 実 施 責 任 者 災 害 の 種 類 根 拠 法 市長 災害全般 災害対策基本法第63条 警察官 災害全般 災害対策基本法第63条 海上保安官 災害全般 災害対策基本法第63条 消防吏員・消防団員 現場での活動確保 水防法第28条・消防法第36条 水防管理者(指示) 洪水及び高潮 水防法第14条 自衛官(指示) 災害全般 災害対策基本法第63条 104 ※ 避難勧告 避難勧告・ ・指示と 指示と警戒区域の 警戒区域の設定の 設定の違い 警戒区域の設定には、強制力があり従わない場合には罰則もある。(従って、不必要な範 囲にまで設定することがないよう留意する必要がある。) 設定が考えられる場合として、 ア 災害危険の範囲が広範囲で長期にわたる場合 イ 応急対策上、止むを得ない場合 雲仙・普賢岳の火山災害(平成3年6月)時には警戒区域が設定された。 ② 警戒区域への一般の立ち入りを制限及び禁止又はその地域からの退去を命ずる。 立入制限、禁止 人命又は身体に対する危険防止 市 長 委任を受けた市職員 災害応急対策活動に必要 退 要求 警戒区域 事後通知 去 市長の要求があったとき 警 察 官 海上保安官 市長又は市長の委任を受けた市 職員がいないとき 2 避難 避難の の勧告・ 勧告・指示、 指示、警戒区域の 警戒区域の設定の 設定の基準 避難勧告・指示及び警戒区域の設定の基準は、災害の種類、地域等により異なるがおおむ ね次のとおりとする。 (1)避難準備の勧告の基準 ① 暴風の場合 暴風により、短時間後に危険が予想される場合 (沖縄本島北部で最大風速25メートルが予想され、さらに強まっていくと予想され る場合) ② 大雨の場合 相当な大雨で、短時間後に危険を予想される場合(総雨量200ミリメートル、時間 雨量60ミリメートルが予想された場合) ③ 洪水及び高潮の場合 河川及び海岸の水位が高くなり、洪水及び高潮の起こるおそれが予想される場合 ④ その他の場合 警戒体制に入り、周囲の状況から判断して危険が予想される場合 (2)避難勧告の基準 ① 暴風の場合 引き続き風速が強まり、災害の発生が予想され、生命及び身体の危機がさし迫ってき た場合(沖縄本島北部で最大風速25メートル以上が観測され、さらに強まっていくこ とが予想される場合) ② 大雨の場合 大雨が続き、災害の発生が予想され、生命及び身体の危険がさし迫ってきた場合。 105 ③ 洪水及び高潮の場合 さらに増水が予想され、洪水及び高潮の災害が相当さし迫った場合、又は洪水及び高 潮の起こるおそれが予想される段階に至った場合 ④ 津波警報(予報を含む)が発表され、避難勧告を要すると判断されたとき。 ⑤ 地すべりにより危険が予想され、避難勧告が要すると判断されたとき。 ⑥ その他の場合 警戒体制が続き、周囲の状況が避難準備の段階より悪化し、相当危険がさし迫って来 た場合 (3)避難指示の基準 暴風、大雨、洪水、高潮及び津波その他の災害発生事象が避難勧告の階段より悪化し、 災害の発生が切迫し、かつ、確実視されるに至った場合、又は突然災害発生の諸現象が 現れた場合。 3 避難 避難の の勧告及び 勧告及び指示の 指示の方法 避難勧告・指示者、警戒区域の設定者は、次の方法等によってその発した勧告・指示、警 戒区域の設定が迅速に住民に徹底するよう努めるものとする。 (1)伝達方法 ① 関係者による直接口頭又は拡声機による伝達 ② 広報車等の呼びかけによる伝達 ③ 名護市防災行政無線による伝達 ④ 報道機関を通じて行うテレビ及びラジオ等による伝達 (2)伝達事項 ① 災害及び避難の理由 ② 避難場所及び避難経路 ③ 避難にあたっての注意事項 ア 避難に際しては、必ず火気危険物等の始末を完全に行うこと。 イ 会社、工場にあっては、浸水その他の被害による油脂類の流出防止、発火しやすい 薬品、電気及びガス等の保安措置を講ずること。 ウ 避難者は、2食程度の食料、日用品及び衣類等を携行すること。 エ 避難者は、必要に応じ、防寒用雨具を携行すること。 (3)関係機関への通知 ① 市長の措置 ② 知事の措置 ③ ・・・・・ 市長(総務課)→県知事(消防防災課) ア 災害対策基本法に基づく措置 ・・・ イ 地すべり等防止法に基づく措置・・・ 県知事(消防防災課)→市長(総務課) 県知事(消防防災課)→所轄警察署長 警察官の措置 ア 災害対策基本法に基づく措置 警察官→所轄警察署長→市長(総務課)→県知事(消防防災課) イ 警察官職務執行法(職権)に基づく措置 警察官→所轄警察署長→県警察本部長→県知事(消防防災課)→市長(総務課) ④ 自衛官の措置 ⑤ 水防管理者の措置 ・・・・ ・・ 自衛官→市長(総務課)→県知事(消防防災課) 水防管理者→ 所轄警察署長 4 避難実施 避難実施の の方法 避難の指示者及び市長は、次の事項を十分考慮し、避難実施の万全を期するものとする。 106 (1)避難の優先順位 避難にあたっては、要配慮者(高齢者、幼児、障害者、病人等)を優先に行うものとす る。 (2)避難者の誘導 ① 避難にあたっては、避難誘導員を配置し、避難時の事故防止並びに避難の安全迅速を 図るものとする。 ② 避難場所の位置及び径路等を必要な場所に掲示するものとする。 ③ 誘導にあたっては、混乱を避けるため地域の実情に応じ避難径路を2カ所以上選定し ておくものとする。 ④ 災害弱者については、社会福祉協議会、民生委員、自主防災組織、ボランティア等の 協力を得て各戸を訪問し、安否確認を行うとともに、円滑に避難できるよう配慮するも のとする。 ⑤ 避難した地域に対しては、事後速やかに避難もれ、又は要救出者の有無を確認するも のとする。 5 避難所の 避難所の開設及び 開設及び収容保護 (1)避難所の設置 ① 避難所の設置は、福祉対策部において、集団的に収容できる既存の建物を利用し、炊 き出し施設その他の条件を考慮し、避難所として適切な施設を利用する。ただし、これ らの施設が利用できないときは、野外に建物を仮設し、又はテント等を設営するものと する。 ② 被害が激甚のため市内の避難所の利用が困難な場合は、県(生活企画班)と協議し隣 接市町村への収容を委託し、あるいは建物又は土地を借上げて設置するものとする。 また、県有施設の利用が有効的と判断される場合は、県有施設の一時使用を要請する ものとす。 ③ 避難所開設のための作業はできる限り労力奉仕によるものとするが、屋外仮設、便所 仮設のために特別な技術者を要する場合は、技術者を雇い上げて行うものとする。 ④ 災害の状況により避難所を変更した場合は、その都度周知を図るものとする。 (2)設置及び収容状況報告 避難所を設置したときは、直ちに避難所開設状況(開設の日時、場所、収容人員、開設 期間の見込)を知事に報告するものとする。 (3)避難収容の対象者 避難所に収容し得る者は、災害により現に被害を受けている市民、又は受けるおそれの ある市民とする。 (4)費用 避難所設置のために支出できる費用は、避難所の設置、維持及び管理のための人夫賃、 消耗機材費、建物又は器物の使用謝金、燃料費及び仮設便所等の設置費とする。 (5)開設の期間 避難所を開設できる期間は、災害発生から7日以内とする。 (6)避難予定所 地域別の避難予定所は、おおむね表4-10(P-109)及び表4-11(P-110)のとおりと する。なお、災害の種類及び被害状況等により避難所を変更し、又は新たに設置するもの とする。この場合、その旨住民に周知を図るものとする。 大規模な災害により避難所が不足する場合は、県管理に所属する施設又は大型船舶等の 一時使用を県に要請するものとする。 107 (7)避難所の運営管理 避難所生活 ① 避難場所における情報の伝達、食糧及び水等の配布、清掃等に係わる運営について ア は、避難者、住民、自主防災組織等の協力を得て行うものでが、避難者代表等の自治 を原則とするものとする。 避難所内の混乱を防止し、安全かつ適切な運営のため担当者を配置に努めるものと イ する。 ウ 避難所生活においては、高齢者、障害者、幼児・児童生徒並びに観光客等の災害弱 者に対する適切な措置を講ずるものとする。 避難者に係る情報の把握 ② ア 避難所ごとにそこに収容されている避難者に係る情報の早期把握に努めるものとす る。 イ 避難所を開設した際には、世帯単位の避難者カードを記入させ避難者名簿を作成す るものとする。 ウ 食糧や飲料水及び生活必需品等避難者のニーズを的確に把握するとともに、その供 給に迅速に対処するものとす。 ③ 避難所の環境 避難所における生活環境に注意を払い、常に良好なものとするよう努めるものとする。 6 避難者 避難者の の移送 災害が激甚の場合又は緊急を要する場合の避難者の移送は、第18節輸送計画に定めるとこ ろによるものとする。 7 学校、 学校、社会福祉施設及び 社会福祉施設及び医療施設における 医療施設における避難対策 における避難対策 (1)学校 教育委員会又は学校長は、避難勧告・指示権者及び警戒区域の設定者の指示に基づき、 児童生徒の避難が速やかに実施できるようにあらかじめ次の事項について定めておくも のとする。 ① 避難実施責任者 ② 避難の順位 ③ 避難先 ④ 避難誘導者及び補助者 ⑤ 避難誘導の要領 ⑥ 避難後の処置 ⑦ 事故発生に対する処置 ⑧ その他必要とする事項 (2)社会福祉施設及び医療施設における避難対策 社会福祉施設及び医療施設の管理者は避難勧告・指示権者の指示に基づき、当該施設収 容者の避難対策が速やかに実施できるようにあらかじめ学校の場合に準じて定めておく ものとする。 8 災害救助法 災害救助法が が適用された 適用された場合 された場合の 場合の措置 災害救助法が適用された場合の対象者や期間及び経費等については、災害救助法施行規則 によるものとする。 108 表4-10 名 避難予定所 避難場所 電話番号 避難場所 電話番号 1 屋我地小学校 屋我地小校区 52-8162 17 羽地中学校 羽地中校区 58-1234 2 源河小学校 源河小校区 58-1232 18 屋部中学校 屋部中校区 52-2644 3 真喜屋小学校 真喜屋小校区 58-1251 19 名護中学校 名護中校区 52-2641 4 羽地小学校 羽地小校区 58-1212 20 東江中学校 東江中校区 52-1225 5 稲田小学校 稲田小校区 52-2676 21 大宮中学校 大宮中校区 52-7411 6 安和小学校 安和小校区 53-8649 22 久志中学校 久志中校区 55-8113 7 屋部小学校 屋部小校区 52-2647 23 久辺中学校 久辺中校区 55-2242 8 中山分校 中山分校区 52-2441 24 名護高校 当該字区域 52-2615 9 大宮小学校 大宮小校区 52-3355 25 北部農林高校 当該字区域 52-2634 10 名護小学校 名護小校区 52-1180 26 名護商工高校 当該字区域 52-3389 11 東江小学校 東江小校区 52-2860 27 名護養護学校 当該字区域 52-0505 12 瀬喜田小学校 瀬喜田小校区 52-2846 28 農業大学校 当該字区域 52-0050 13 久志小学校 久志小校区 55-8105 29 名護青年の家 当該字区域 52-2076 14 久辺小学校 久辺小校区 55-2101 30 名護市民会館 当該字区域 53-5427 15 大北小学校 大北小校区 53-1648 31 名桜大学 当該字区域 52-1100 16 屋我地中学校 屋我地中校区 52-8108 32 当該字区域 53-2442 称 名 称 羽地ダム地域 防災センター 109 表4-11 名 避難予定所(自治会公民館) 避難場所 称 名 電話番号 避難場所 称 当該字区 喜瀬コミュニティ 当該字区域 52-5022 セ ン タ 呉我集落センター ー 幸 喜 公 民 館 ン タ 〃 52-2847 〃 53-4069 内 原 公 民 館 セ 〃 52-3394 〃 52-3526 ン タ 52-5927 〃 55-2117 〃 55-2106 〃 55-8186 ー 豊 原 地 区 会 館 世冨慶コミュニテ 二見コミュニティ ィ セ ン タ ー 東 江 地 区 会 館 〃 久志コミュニティ ー 数久田地区会館 58-1361 域 許田コミュニティ セ 電話番号 セ ン タ ー 〃 53-4076 辺野古交流プラザ 〃 55-2121 城 公 民 館 〃 52-3982 大 浦 公 民 館 〃 55-8606 港 公 民 館 〃 52-4659 大 川 公 民 館 〃 55-8471 大 東 公 民 館 〃 52-3847 瀬 嵩 公 民 館 〃 55-8954 大 中 公 民 館 〃 53-1994 汀 間 地 区 会 館 〃 55-8181 〃 52-4630 三 原 地 区 会 館 〃 55-8137 大 南 公 民 館 〃 52-4522 安 部 地 区 会 館 〃 55-8820 大 北 公 民 館 〃 52-4754 嘉 陽 地 区 会 館 〃 55-8583 宮 里 公 民 館 〃 52-3260 天仁屋地区会館 〃 55-8679 為 又 公 民 館 〃 52-4633 底仁屋地区会館 〃 55-8818 源 河 地 区 会 館 〃 58-2414 屋 部 公 民 館 〃 53-2450 稲嶺集落センター 〃 58-2046 宇茂佐地区会館 〃 52-0422 真喜屋集落 センタ ー 〃 58-2748 中 山 地 区 会 館 〃 52-2866 仲 尾 次 公 民 館 〃 58-2762 旭 川 公 民 館 〃 52-5010 川上集落センター 〃 58-2950 〃 53-8336 〃 53-8534 〃 53-8739 大西コミュニティ セ ン タ ー 勝 山 農 村 交 流 セ 田 井 等 公 民 館 〃 58-1760 親 川 地 区 会 館 〃 58-1956 ン タ ー 山入端地区会館 安和コミュニティ センター 仲尾集落センター 〃 58-1954 饒 平 名集 落 セ ン ター 〃 52-8968 振慶名集落 センタ ー 〃 58-2424 我 部 公 民 館 〃 52-8187 山田集落センター 〃 58-2405 運 天 原 公 民 館 〃 52-8121 伊差川地区会館 〃 52-4545 済 井 出集 落 セ ン ター 〃 52-8122 我部祖河地区会館 〃 53-4058 屋我集落センター 〃 52-8764 古我知地区会館 〃 53-3732 110 第7節 災害救助法の 災害救助法の適用計画 災害救助法に基づく被災害者の救助は、次のとおりとする。 1 災害救助法の適用基準 災害救助法の適用基準は、災害救助法施行令第1条第1項1号から4号の規定による。本 市における具体的適用は次のいずれか一に該当する場合である。 災害救助法の適用基準 指標となる被害項目 滅失世帯数 該当条項 80世帯以上 第1項の1 県内の住家が滅失した世帯の数そのうち市内 の住家が滅失した世帯の数 県 1,500世帯以上 かつ市40世帯以上 第1項の2 県内の住家が滅失した世帯の数そのうち市内 の住家が滅失した世帯の数 県 第1項の3 災害が隔絶した地域で発生したものである等 被災者の救護が著しく困難である場合 多数 ※ 第1項の3 多数の者が生命又は身体に危害を受け若しく は受けるおそれが生じた場合 ― ※ 第1項の4 市内の住家が滅失した世帯の数 ① ② ③ ④ ⑤ 市 7,000世帯以上 (注)※印の場合は、県知事が厚生労働大臣と事前協議を行う必要がある。 2 滅失世帯の算定 住家が滅失した世帯の数の算定は、住家の「全壊(全焼・流失)」した世帯を基準とする。 半壊等は災害救助法施行令第1条第2項の規定により以下のとおり、みなし換算を行う。 住家の被害状況 算定根拠 全壊(全焼・流失) 1世帯 半壊(半焼) 2世帯 床上浸水(土砂の堆積により一時的に居住できない状態 になった家を含む) 3世帯 滅失住家1世帯 3 住家被害程度の認定 住家の被害程度の認定を行う上で、おおよその基準は次のとおりとする。 被害の区分 住家の全壊 住家の半壊 半焼等 住家の床上浸水 土砂の堆積等 認 定 の 基 準 住家が滅失したもので、住家の損壊、焼失若しくは流失した部分の床 面積が、その住家の延べ床面積の70%以上に達した程度のもの、又は 住家の主要構造部の被害額がその住家の時価50%に達した程度のもの とする。 住家の損壊、焼失が甚だしいが、補修すれば元通りに使用できるもの で、損壊、焼失部分が、その住家の延べ面積の20%以上70%未満の もの、又は住家の主要構造部分の被害額がその住家の時価の20%以上 50%未満のものとする。 住家の床より上に浸水したもの及び全壊・半壊には該当しないが、土 砂、竹木等の堆積により一時的に居住することができない状態となった ものとする。 「住家」とは、現実に居住のため使用している建物をいう。ただし耐火構造アパート等 で居住の用に供している部屋が遮断、独立しており、日常生活に必要な設備を有している もの等は、それぞれ「1世帯」として取扱う。 ※ 「世帯」とは、生計を一にしている実際の生活単位をいう。 ※ 111 4 災害救助法の適用要請 (1)市域内の災害が災害救助法の適用基準のいずれかに該当し、又は該当する見込みである ときは、市長は直ちにその旨を県知事に報告する。その場合には、次に掲げる事項につ いて、口頭又は電話等をもって要請し、後日文書により改めて要請する。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 災害発生の日時及び 災害の原因及び被害の状況 適用を要請する理由 適用を必要とする機関 既にとった救助措置及びとろうとする救助措置 その他必要な事項 (2)適用要請の特例 災害の事態が緊迫して、県知事による救助の実施の決定を待つことができない場合には、 市長は災害救助法の規定による救助に着手するとともに、直ちに県知事に報告する。そ の後の処置に関しては、県知事の指揮を受ける。 5 災害救助法による救助の実施 災害救助法に基づく救助として、参考資料「災害救助法による救助の程度と期間」に掲げ る内容について実施するもとする。 6 救助業務の実施者 災害救助法の適用後の救助業務は、県知事が実施する。この場合に市長は県知事が行う救 助を補助するものとする。ただし次に掲げる救助を迅速に行うため知事が必要と認めるとき は、その権限の属する救助を市長が行うことができるものとする。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ 収容施設(応急仮設住宅を除く)の供与 炊き出しその他による食品の給与並びに飲料水の供給 被服、寝具その他生活必需品の給与 医療及び助産 災害にかかった者の救出 災害にかかった住宅の応急修理 生業に必要な資金、器具又は資料の給与又は貸与 学用品の給与 埋葬 死体の捜索 災害によって住居又はその周辺に運ばれた土石、竹木等で日常生活に著しい支障を 及ぼしているものの除去 なお、災害救助法の適用外の災害については、災害対策基本法第5条に基づき、市長 (本部長)が応急措置を実施する。 7 災害救助法による災害報告及び救助実施状況の報告 災害救助法に基づく「災害報告」には災害発生の時間的経過に伴い、「発生報告」・「中 間報告」・「決定報告」の3段階があり、そのつど県知事に報告するものとする。 また、各救助種目の実施状況を初期活動から救助活動が完了するまで毎日記録し、県知事 に報告するものとする。 112 第8節 食糧供給計画 この計画は、災害時における被災者及び災害応急対策員等に対する食糧の給与を迅速に行う ため、食糧の調達及び供給方法等について定めるものとする。 1 実施責任者 災害時における被災及び災害応急対策委等に対する食糧の調達及び供給は市長が行う。た だし、災害救助法が適用されたときは、知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要があ ると認めるときは、市長が行うこととすることができる。 なお、食糧の調達及び配給は福祉対策部が担当する。 2 食糧の 食糧の調達方法 (1)主食(米穀または乾パン) 米穀については、市長は、知事(糖業農産課)に米穀の応急買受申請を行い、知事の発 行する応急買受許可書により、指定業者が保有する米穀を調達する。 災害用乾パンについては、市長は知事に災害用乾パン買受申請を行い、これに基づき知 事が那覇食糧事務所に売却申請を行い調達する。 (2)その他主食(パン、その他)、副食及び調味料等 市内の販売業者より調達する。ただし、市内調達が困難で、緊急調達の必要がある場合 は、県(園芸振興課)及び他市町村に応援を要請するものとする。 3 応急配給及び 応急配給及び炊き出しの方法 しの方法 (1)応急配給を行う場合 災害が発生し、又は災害のおそれがある場合における応急配給は、次の場合に、市長が 必要と認めたとき行うものとする。 ① 被災者に対し、炊き出しによる給食を行う必要がある場合。 ② 被災により卸売、小売業者が通常の販売を行うことができないため、その機関を通 じないで給食を行う必要がある場合 ③ 災害時における救助作業、急迫した災害防止及び緊急復旧作業に従事する者に対して 配給を行う必要がある場合。 (2)応急配給品目 配給品目は原則として米穀とするが、状況により乾パン又は麦製品とする。 (3)応急配給の数量 一人当たりの配給数量は、次のとおりとする。 ① (1)の①の場合 1日あたり精米300グラム ② (1)の②の場合 1日あたり精米300グラム ③ (1)の③の場合 1日あたり精米200グラム (4)炊き出しの実施 炊き出し(乳幼児のミルクを含む)は、各避難所において福祉対策部が行い、必要に応 じ婦人会及び自治会等の協力を得て行うものとする。 4 炊き出し等食糧の 等食糧の給与の 給与の費用及び 費用及び期間等 (1)対象者 炊き出し、その他による食糧の給与は避難場所に収容された者、住家が全壊(焼)、流 失、半壊(焼)又は床上浸水等のため炊事のできない者及び被害を受け、一時縁故地等へ 113 避難する必要のある者また旅行者、一般家庭の来訪者、汽船の旅客等であって食糧品の持 ち合わせがなく調達できない者に対して行う。 (2)費用 炊き出し、その他による食糧の給与のため支出できる費用は、主食費、副食費及び燃料 費等とする。 (3)期間 炊き出し、その他による食糧の給与を実施できる期間は、災害発生の日から7日以内と する。ただし、住家の被害により被災者が一時縁故地等へ避難する場合は、3日分以内を 現物支給する。 5 災害弱者 災害弱者に に配慮した 配慮した食糧 した食糧の 食糧の備蓄 災害弱者に配慮した食糧の備蓄に努めるものとする。 6 個人備蓄 個人備蓄の の推進 インスタント、レトルト等の応急食品及び食料水を3日分程度、個人において準備してお くよう、住民に広報していくものとする。 114 第9節 衣料及び 衣料及び生活必需品供給計画 災害により日常生活に欠くことのできない被服、寝具、その他の生活必需品を喪失又はき損 し、直ちに入手することができない状態にある者に対して給与又は貸与する必要がある。その ために生活必需品の調達及び供給等について定めるものとする。 1 実施責任者 被災者に対する被服、寝具その他の生活必需品の調達、給与及び貸与は市長が行う。ただ し、災害救助法が適用されたときは、知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要がある と認めるときは、市長が行うこととすることができる。 なお、物資の調達、給与及び貸与は福祉対策部が担当する。 2 物資 物資の の調達 物資の調達については、応急救助用として必要最小限の数量を備蓄するほか、関係業者と の密接な連絡により物資を調達するものとする。 3 物資の 物資の給与又は 給与又は貸与 (1)対象者 災害により住家が全壊(焼)、流失、半壊(焼)又は床上浸水等により生活上必要な被 服、寝具、その他日用品等を喪失又はき損し、直ちに日常生活を営む事が困難な者に対し て行う。 (2)品目 給与又は貸与する衣料物資は、次に掲げる品目の範囲内において現物をもって行う。 ① 被服、寝具及び身の周り品 ② 炊事用具及び食器 ③ 日用品及び光熱材料 (3)費用 被服、寝具、その他の生活必需品の給与又は貸与のため支出できる費用は、消耗品費、 原材料費とする。 (4)期間 被服、寝具、その他生活必需品の給与又は貸与は、災害発生の日から10日以内とする。 4 物資の 物資の配給方法 福祉対策部は、世帯構成員別に被害状況を把握し、物資の配分計画を立て、迅速確実に配 給するものとする。 5 個人備蓄 個人備蓄の の奨励 災害直後に最低限必要となる衣類等の生活必需品を非常持ち出し品として個人で準備して おくことを市民に奨励していくものとする。 6 義援物資及 義援物資及び び金品の 金品の保管及び 保管及び配分 本市に送付された義援物資及び金品は福祉対策部社会福祉班及び企画総務対策部企画財政 班において受け入れ、保管し、配分計画に基づき被災者に支給するものとする。 115 第10節 10節 給水計画 この計画は、災害により飲料水を確保すことができない者に対し、最小限必要な量の飲料水 を供給するためのものである。 (注)この救助は他の救助と異なり、家屋、家財等の被害はなくとも、その地区においてど うしても自力では飲料水を確保することができない者であり、り災者等においても自力 で近隣より飲料水を確保できれば供給の必要はない。 1 実施責任者 被災者に対する飲料水の供給は、市長が行う。ただし、災害救助法が適用されたときは、 知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要があると認めるときは、市長が行うこととす ることができる。 なお、飲料水の供給は水道対策部が担当し、消防対策部の協力を得て行うものとする。 2 給水方法 (1)取水 給水のための取水は、消火栓又は表4-12(P-117)の補給水源等から行うものとする。 (2)消毒等 取水が汚染されているとき、又は汚染のおそれがあるときは、水質検査を行い、ろ水器 によるろ過及び浄水剤の投入等により、消毒等を行うものとする。 (3)供給 被災地への給水は、表4-13(P-117)の給水タンク車等により搬送して行うものとする。 (4)広報 給水に際しては、防災行政無線、広報車及び報道機関の協力を得て、給水日時、場所そ の他必要な事項を住民に広報するものとする。 3 給水量 被災者に対する給水量は1人1日20リットルとするが、補給水源の水量、給水能力及び 水道施設の復旧状況に応じ、給水量を増減する。 4 水道施設 水道施設の の応急復旧 水道施設が破壊された場合には、給水のための重要度及び修理の可能性等を考慮して応急 復旧を行い、必要に応じて市給水工事指定店の応援を求めるものする。 5 医療施設等 医療施設等への への優先的給水 への優先的給水 医療施設、社会福祉施設、避難場所等に対しては優先的に給水を行うものとする。 116 表4-12 ※ 補給水源の種別及び水量等 施設能力 水 源 種 類 施 設 名 備 考 揚 水 (㎥) 旭 配水地 227 天仁屋 〃 143 辺野古 〃 3,780 見 〃 900 為又(1) 〃 4,350 為又(2) 〃 4,350 伊差川 〃 1,000 仲尾次 〃 480 屋我地 〃 810 二 水道部 浄 水 川 表4-13 ※ 応急給水用機械の種類及び能力等 種 別 能力(リットル) 保有台数 所 管 電 水槽付ポンプ自動車 2,000 1 消防署 52-2121 水 槽 付 ポ ン プ 車 2,000 1 〃 〃 水 槽 付 ポ ン プ 車 2,000 1 〃 〃 動力ポンプ付水槽車 10,000 1 〃 〃 水 槽 付 ポ ン プ 車 990 1 久志分団 55-8101 水槽付ポンプ自動車 2,000 1 屋部分団 52-2610 117 話 第11節 11節 応急仮設住宅及び 応急仮設住宅及び住宅の 住宅の応急修理計画 この計画は、災害により住家を失い、又は破損したため居住することができなくなった者、 あるいは自力で住家を応急修理ができない者に対する応急仮設住宅の設置並びに住家の応急修 理の方法について定める。 1 実施責任者 被災者に対する応急仮設住宅の設置並びに住家の応急修理は、市長が行う。ただし、災害 救助法が適用されたときは、知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要があると認める ときは、市長が行うこととすることができる。 なお、応急仮設住宅並びに住家の応急修理は建設対策部建築住宅班が担当とする。 2 応急仮設住宅の 応急仮設住宅の設置 (1)対象者 住家が全壊(焼)又は流失し、居住する住家がない者であって、自らの資力では住宅を 得ることができない者。 (2)設置の方法 応急仮設住宅の建設は市長が直接又は建築業者に請負わせる等の方法で行うものとし、 必要ある場合は市において必要資材の調達を行うものとする。 (3)設置戸数 設置戸数は、住家が全壊(焼)又は流失した世帯数の3割以内とする。 (4)設置場所 設置場所は、原則として市有地とし、やむを得ない場合に限り私有地を借り上げるもの とする。 (5)規模及び費用 応急仮設住宅の一戸あたりの規模は、29.7㎡(9坪)を基準とし、構造は1戸建て、長 屋建て又はアパート式建築のいずれでもよいものとする。その設置費用は、整地費、建 築費、附帯工事費、人夫賃、輸送費及び建築事務費等の一切の経費を含めて一戸当たり 平均2,468,000円以内とする。 (6)着工及び供与期間 応急仮設住宅の建設工事は、災害発生の日から20日以内に着工するものとし、応急仮 設住宅として被災者に供与できる期間は、完成の日から建築基準法第85条第3項によ る期限内(最高2年以内)とする。 (7)災害弱者に配慮した仮設住宅 仮設住宅の建設に当たっては高齢者、障害者等の災害弱者に配慮した住宅の建設を考慮 する。 (8)入居者の選定 入居者の選定に当たっては高齢者、障害者等の災害弱者の入居者を優先するものとする。 3 住宅の 住宅の応急修理 (1)対象者 災害のため住家が半壊(焼)し、そのままでは当面の日常生活を営むことができず、か つ自己の資力では住家の応急修理をすることができない者に対して行う。 (2)修理の方法 118 住宅の応急修理は市長が直接又は建築業者に請負わせる等の方法で行うものとし、必要 ある場合は市において必要資材の調達を行うものとする。 (3)戸数 住家が半壊(焼)した世帯数の3割以内とする。該当者の選定は、生活能力が低いもの より順次選ぶものとする。 (4)規模及び費用 応急修理の部分は、居室、炊事場及び便所等日常生活に必要最小限度とし、修理のため 支出できる費用の限度は、一戸当たり 525,000 円以内(修理用の原材料費、労務費、材 料等の輸送費及び工事事務費一切の経費を含む)とする。 (5)期間 住家の応急修理は、災害発生の日から1ヵ月以内に完成させるものとする。 119 第12節 12節 医療及び 医療及び助産救護計画 この計画は、災害のための医療機関の機能が停止し、又は著しく不足し、若しくは混乱した ため、災害地の住民が医療の途を失った場合に、応急的に医療及び助産又は乳幼児の救護を行 い、り災者を保護するための計画である。 1 実施責任者 災害のため医療及び助産の途を失った者に対する医療及び助産並びに乳幼児の救護は医療 機関の協力を得て、市長が行う。担当は、福祉対策部市民健康班とする。 ただし、災害救 助法が適用されたときは、知事が行うものとする。 2 医療及び 医療及び助産救護の 助産救護の実施 (1)医療及び助産救護は、福祉対策部市民健康班により行うものとするが、災害の規模及び 患者の発生状況によっては、日赤沖縄県支部、北部地区医師会その他医療関係機関の協力 を得て救護班を編成して行うものとする。北部地区医師会の災害時医療救急連絡体制につ いては、表4-14(P-125)のとおりとする。 (2)救護班の編成基準は次のとおりとする。なお、助産は原則として産科医を構成員とする 救護班が当たるものとする。 ① 医師1人、看護師又は保健師3人、事務職員1人、運転手1人 (3)救護所の設置 救護班は被災者の収容所その他適当な地点に応急救護所を設けるとともに、市内の病院 及び診療所等の施設(助産所に関しては助産施設のある施設)を利用して臨時救護所を設 けるものとする。ただし、必要に応じて巡回救護を行うものとする。 (4)後方医療機関の確保 市は救護所では対応困難な重傷者等の処置及び治療を行うため、常設の公立病院及び救 急医療機関として確保するものとする。 <医療救護の流れ> (負傷者) 災害現場 (重傷者) 救護所 後方医療施設(国公立病院等) ・収容医療 ・応急措置 ・ トリアージ (重傷者と軽傷者の選別) 3 医療及 医療及び び助産の 助産の対象者 災害のために医療の途を失った者及び災害発生の日前後1週間以内の分娩者で、災害のた め助産の途を失った者とする。 120 4 医療及び 医療及び助産の 助産の範囲 (1)医療 ① 診療 ② 薬剤又は治療材料の支給 ③ 処置、手術その他の治療及び施術 ④ 病院又は診療所への収容 ⑤ 看護 (2)助産 ① 分娩の介助 ② 分娩前及び分娩後の処置 ③ 脱脂綿、ガーゼその他の衛生材料の支給 5 医療、 医療、助産の 助産の費用及び 費用及び期間 (1)医療 ① 医療のため支出する費用は、救護班による場合は使用した薬剤、治療材料及び破損し た医療器具の修繕費等の実費とし、一般の病院又は診療所による場合は、社会保険の診 察報酬の額以内とし、施術者による場合は協定料の額以内とする。 ② 医療を実施する期間は、災害発生の日から14日以内とする。 (2)助産 ① 助産のため支出できる費用は、救護班等による場合は使用した衛生材料等の実費とし、 助産師による場合は、慣行料金の8割以内の額とする。 ② 助産を実施する期間は、分娩した日から7日以内とする。 6 医薬品及 医薬品及び び衛生材料等の 衛生材料等の確保 医療及び助産のために必要な医薬品、衛生材料及び医療器具は、当該医療班の手持品を使 用するものとする。ただし、手持品がなく、又は不足したときは当該医療班によって調達す るものとするが、市内において確保が困難なときは県(薬務衛生班)に対して要請するもの とする。 7 輸血用血液 輸血用血液の の確保 輸血用血液が必要な場合は、県(薬務衛生班)を通じて日本赤十字社沖縄県支部(県赤十 字血液センター)に供給を依頼するものとし、必要に応じて市民への献血を呼びかけるもの とする。 8 こころの こころのケア ケア 市は、被災者のこころのケアについて、精神科医、医療ケースワーカー、保健師、児童相 談所職員等による災害に関わった人たちへの心的外傷への対策を行うものとする。 9 集団的に 発生する する傷病者 集団的に発生 する傷病者に 傷病者に対する救急医療対策 する救急医療対策 (1)目的 突発的な災害等により、傷病者が短時間に集団的に発生した場合、迅速かつ的確な救急 医療活動が実施できるよう組織的な救急医療体制を確立するとともに、関係機関が相互に 協力して救急医療の実施に万全を期することを目的とする。 (2)救急医療の対象と範囲 ① 対象 121 救急医療の対象とする災害は、暴風・豪雨・洪水・高潮・地震・津波・その他の異常 な自然現象又は大規模の火事・爆発・放射性物質等の大量放出、多数の者遭難を伴う船 舶の沈没その他大規模な事故等、災害対策基本法に規定する災害及びこれに準ずる災害 又は事故により傷病者がおおむね50人以上に及ぶ災害とする。ただし、災害発生の場 所、医療施設の状況等により対象傷病者数の基準以下の場合でも対象とすることができ るものとする。 ② 範囲 傷病発生と同時に現場で行う応急措置、初期診療及び傷病者の病状に応じて行う本格 的な救急医療とする。なお、現場において死にいたった場合の死体の検索、洗浄、縫合 等の措置も含むものとする。 (3)救急医療体制の確立 ① 関係機関、団体における活動体制 各関係機関及び団体は、災害時における救急医療が迅速かつ的確に実施されるよう相 互間における連絡、協力に万全を期するとともに、その活動体制について確立を図るも のとする。なお、各機関・団体における業務内容は、関係法令及び防災計画によるもの のほか次のとおりとする。 ア 県(福祉保健総務班、福祉保健政策班、薬務衛生班、保健所、県立病院) (ア) 救急医療についての総合調整 (イ) 救急医療についての現地救急医療対策本部の設置 (ウ) 日本赤十字社沖縄県支部に対する出動要請 (エ) 県医師会に対する出動要請 (オ) 国、公立の医療施設に対する出動要請 (カ) 県薬剤師会に対する医薬品の供給及び薬剤師の出動要請 イ 市(福祉対策部、市民対策部、消防対策部) (ア) 現地における応急医療施設の設置及び管理 (イ) 傷病者の救出、搬送及び災害現場の警戒並びに各機関における搬送の調整 (ウ) 日赤地区長、分区長に対する出動要請 (エ) 北部地区医師会に対する出動要請 ウ 県警察 (ア) 傷病者の救出及び災害現場の警戒並びに各機関の調整 (イ) 交通の規制 (ウ) 傷病者等の住所・氏名等の確認 エ 第十一管区海上保安本部 (ア) 海上における傷病者の救出・搬送 (イ) 琉球水難救済会に対する連絡及び協力要請 (ウ) 傷病者等の住所・氏名等の確認 オ 国・公・私立等の医療施設 (ア) 医療の実施 (イ) 傷病者に対する看護 カ 自衛隊 (ア) 傷病者の救出及び搬送の支援 (イ) 救助物資の輸送支援 キ 日本赤十字社沖縄県支部 (ア) 医療の実施 (イ) 傷病者に対する看護 122 (ウ) ク 救助物資の給与 県・北部地区医師会 (ア) 医療施設の確保 (イ) 医師会所属の医療班に対する出動要請 ケ 県薬剤師会 (ア) コ 医療品等の供給及び薬剤師の派遣 企業体等 (ア) 現地における応急的医療施設の設置及び管理 (イ) 傷病者等の住所・氏名等の確認 サ NTT西日本 緊急臨時電話の架設 シ 沖縄電力株式会社 夜間における照明灯の設置 ② 現地災害対策本部との連携等 ア 県において災害現場等に現地災害対策本部が設置された場合は、市は連絡員を派遣 し、互いに密接な連携を保ちながら効果的な救急医療が実施できるよう協力していく ものとする。 イ 現地災害対策本部が設置されない場合においては、市は現場に設置された現地救急 医療対策本部の班に属し、班の業務に従事するものとする。 ウ 現地救急医療対策本部長は、知事が県の職員のうちから任命するものとし、市が属 する班の班長は市長が任命するものとする。 ③ 民間の協力 救急医療活動は、災害が突発的に発生する関係上、現場付近における民間人の通報、 連絡、傷病者の移送等について十分な協力が得られるよう啓発を図るものとする。 (4)災害発生の通報連絡 ① 企業体等における災害発生時の責任者又は災害の発見者は、直ちにその旨を市又は警 察官若しくは海上保安官に通報するものとする。 ② 通報を受けた警察官又は海上保安官は、その旨を速やかに市に通報するものとする。 ③ 通報を受けた市は、その旨を管轄する県北部土木事務所等(地方本部長)及び北部地 区医師会へ通報連絡するものとする。 ④ 通報連絡を受けた県北部土木事務所等(地方本部長)は、その旨を知事(福祉保健政 策班)へ報告するものとし、知事(福祉保健政策班)は、日本赤十字社沖縄県支部、県 医師会等へ連絡するものとする。 ⑤ 通報連絡を受けた県医師会及び北部地区医師会は、速やかに関係医療施設に連絡する ものとする。 ⑥ 通報を受けた海上保安官は、琉球水難救済会及び関係漁業協同組合へ通報連絡するも のとする。 ⑦ 通報の内容は次のとおりとする。 ア 事故等発生(発見)の日時 イ 事故等発生(発見)の場所 ウ 事故等発生(場所)の状況 エ その他参考事項 (5)医師等医療関係者の出動 市長は、災害の通報連絡を受けたときは、直ちにその規模・内容等を検討し、日赤区長 ・分区長及び北部地区医師会長へ医療班の出動を要請するとともに自らの医療班を派遣す 123 るものとする。要請を受けた日赤区長、分区長及び北部地区医師会長は、直ちに医療班を 派遣するものとする。 (6)傷病者の搬送 災害現場における医療関係者は、医療施設との連絡を密にし搬送中における医療の確保 についても十分に配慮するものとする。なお、搬送に必要な車両等の確保については第1 7節によるものとする。 (7)傷病者の収容 傷病者の収容については、既設の医療施設のほか必要がある場合は、市及び企業体等の 責任者は臨時に医療施設を仮設し、若しくは学校・公民館等の収容可能な施設の確保を図 るものとする。この場合に収容された傷病者に対する看護体制については、日本赤十字社 沖縄県支部長、県医師会長及び北部地区医師会長において十分配慮するものとする。 (8)医療材料等の確保 傷病者に対しては、大量の医療材料等が必要と思われるので県(薬務衛生班、福祉保健 所、県立病院)、日本赤十字社沖縄県支部、県医師会において、それぞれ整備するものと し、その運用、供給についても事前に検討しておくものとする。 (9)費用の範囲と負担区分 ① 費用の範囲 費用とは出動した医師等に対する謝金、手当、医療材料等の消耗品費、その他医療活 動に伴う所要経費とする。 ② 費用の負担区分 ア 傷病事故の発生原因が、自然災害の場合は市が負担するものとする。 イ 公的及び私的の企業体の責任において発生する人為的な災害の場合は、災害発生の 責任を負う企業体が負担するものとする。 ウ 人為的あるいは自然災害ともとられるもので、災害発生の責任所在が不明なものに よる場合は、災害救助法の適用がない場合には第一次的責任を有する市が負担するも のとする。 エ 前各号について災害救助法の適用がなされた場合は、同法の定めるところにより、 その費用は県が支弁し、国が負担するものとする。 ③ 費用の額 医師等に対する謝金、手当は災害救助法施行細則(昭和47年規則第19号)に規定する 例によるものとし、その他の経費については実際に要した額とする。 (10)補償 出動した医師等が、活動中に不慮の死傷を負った場合の補償は、災害対策基本法、災害 救助法の規定及びこれ等に準じて、それぞれ前項②の費用負担区分に準じて負担するもの とする。 124 会長 中央外科 名嘉真 透 (0980) (病) 52-2118 (自) 53-6563 次長 岸本 盛之 (自) 0980-53-3534 (携) 090-9075-9954 主任 比嘉 香代子 (自)0980-52-6055 平良 サチ (自)0980-52-4348 北部地区医師会事務局 TEL 0980-52-6733 FAX 0980-53-3271 職員3名 副会長 勝山病院 大山 朝賢 (0980) (病) 53-7777 (自) 54-3095 副会長 医師会病院 高芝 潔 (0980) (病) 54-1111 (自) 52-8926 常任理事 なごみ医院 崎浜 秀樹 (0980) (病) 54-5522 災害時医療救急班連絡系統図(北部地区医師会)H16.2.23現 表4-14 125 東村立診療所 伊差川整形外科 屋我地診療所 大北内科胃腸科 さくら眼科クリニック ひだか脳神経外科 たまき産婦人科 名護皮ふ科 赤嶺内科 北部皮フ科クリニック なかち泌尿器科皮膚科外科クリニック 北部地区医師会病院 名護療育園 宮里病院 新垣耳鼻咽喉科 大宮医院 辻眼科 山城医院 うりずん診療所 平安山医院 北部山里クリニック 名護とうま内科 5班(中央エリア) 儀保小児科内科医院 儀保 隆男 (医)0980-53-4833 (自)0980-53-1965 久志診療所 名護学院診療所 幸地医院 大城耳鼻咽喉科 大西医院 恩納クリニック かじまやリゾートクリニック 金武町立診療所 なごみ医院 3 班(南エリア) 北部病院 松岡 政紀 (医)098-968-3661 (自)098-973-9311 4班(北エリア) ひかり病院 金城 英興 (医)0980-41-2221 (自)0980-41-3086 もとぶ野毛病院 北山病院 今帰仁村立診療所 伊江村立診療所 勝山病院 ノーブルメディカルセンター 大兼久医院 運天産婦人科 名嘉真皮膚科医院 桃源の郷 アイクリニック敬愛 名護クリニック 中央外科 2班(西エリア) 本部医院 金城 康登 (医)0980-47-2216 (自)0980-47-2405 1班(東エリア) 仲村小児科内科皮膚科医院 仲村 佳久 (医)0980-53-3366 (自)0980-52-4845 第13節 13節 防疫計画 この計画は、災害時における感染症の発生及びまん延を防止するため、感染症の予防及び感 染症の患者に対する医療に関する法律(以下この節において「法」という。)に基づき防疫の 万全を期するものである。 1 実施責任者 災害時における防疫は市長が実施する。なお、防疫は福祉対策部市民健康班が担当し、市 民対策部の協力を得て行うものとする。 2 防疫班 防疫班の の編成 福祉対策部及び市民対策部は、次のとおり防疫班を編成し、災害地域が広範におよぶとき は、その都度即応体制をとるものとする。 調査係 監視係 収容係 防疫班 消毒係 予防接種係 臨時隔離施設係 3 防疫の 防疫の実施 (1)清潔方法 市は、感染症の患者が発生し、又は感染症がまん延する恐れがある場合において、感染 症予防のため必要があると認めるときは、当該土地又は建物の占有者(占有者がない場合 は管理者)に対し、清潔を保つよう指導するものとする。 また、市は自ら管理する道路、溝渠、公園等の場所の清潔を保つものとする。 (2)消毒方法 消毒の方法は、同法施行規則第14条から第16条によるものとする。 (3)ねずみ族及び昆虫等の駆除 ねずみ族及び昆虫等の駆除の方法は、同法施行令第15条によるものとする。 (4)生活の用に供される水の供給 法第31条第2項の規定による知事の指示に基づいて、市は速やかに生活の用に供され る水の供給を開始するものとする。 (5)避難所の防疫措置 避難所を開設したときは、県の指導のもとに避難所における防疫の徹底を期さなければ ならない。このため避難所内における衛生に関する自治組織を編成させ、その協力を得て 防疫に万全を期するものとする。なお、防疫の重点事項はおおむね次のとおりとする。 126 ① 検病調査 ② 清潔の保持及び消毒の実施 ③ 集団給食 ④ 飲料水の管理 ⑤ 健康管理 (6)防疫薬剤の調達 防疫薬剤は、市民対策部環境衛生班において緊急に調達するが、それが不可能な場合は 北部福祉保健所に調達斡旋の要請を行うものとする。 (7)臨時予防接種 予防接種法第6条第1項の規定による知事の指示に基づく臨時予防接種は、対象者の範 囲及びその時期又は期間を指定して実施するものとする。実施に当たっては、特別の事情 のない限り通常災害のおちついた時期を見計らって定期予防接種の繰上げの実施等を考慮 する。ただし、集団避難所で患者若しくは保菌者が発見され、まん延の恐れがある場合に は緊急に実施するものとする。 4 保健衛生 市は、以下により被災者の健康管理を行う。 (1)被災者の健康管理 ① 良好な衛生状態の維持 被災地、特に避難所においては、生活環境の激変に伴い被災者が心身双方の健康に不 調を来たす可能性が高いため、常に良好な衛生状態を保つように努めるとともに、健康 状態を十分把握し、必要に応じ救護所等を設けるものとする。 ② 災害弱者への配慮 高齢者、障害者等災害弱者の心身双方の健康状態には特別の配慮を行い、必要に応じ 福祉施設への入所、ホームヘルパーの派遣、車椅子等の手配等を福祉事業者、ボランテ ィア団体等の協力を得つつ、計画的に実施するものとする。 ③ 保健師等による健康管理 保健師等による巡回健康相談等を実施し、被災者のニーズ等に的確に対応した健康管 理(保健指導及び栄養指導)を行う。 5 その その他 他 その他必要事項については、関係機関と協力して行う。 127 第14節 14節 清掃計画 この計画は、被災地におけるごみ収集及びし尿の収集処理等の清掃業務を適切に実施し、環 境衛生の万全を図るものである。 1 実施責任者 災害時におけるごみ及びし尿の収集処理は、市長が行う。 なお、ごみ及びし尿の収集処理は、市民対策部環境衛生班が担当する。 2 ごみの収集処理方法 ごみの収集処理方法 (1)収集方法 ① ごみの収集は、被災地及び避難所に市の車両を配車して速やかに行う。なお、災害が 広範囲にわたり市の車両のみでは収集できない場合は、委託業者車両及び許可業者車両 を借上げて収集するものとする。 ② ごみの集積地は、地域自治会長と協議して定めるものとする。 ③ 市の所有するごみ収集車両及び委託業者等の車両は表4-15 のとおりである。 (2)処理方法 ごみの処理は、原則としてして市の処理施設において処理するが、必要に応じ、環境保 全上支障のない方法で行うものとする。 3 し尿の収集処理の 収集処理の方法 (1)処理方法 ① し尿収集は、災害の規模に応じ、各許可業者に指示して集中くみ取りを実施する。 ② 各許可業者の、し尿収集車両等は、表4-16 のとおりである。 (2)処理方法 し尿の処理は、原則として市の処理施設において処理するが、必要に応じ、環境保全上 支障のない方法で行うものとする。 表4-15 ごみ収集車両 区 分 車 両 パ ッ カ ー 車 直 営 パ ッ カ ー 車 パ ッ カ ー 車 委 託 パ ッ カ ー 車 パ ッ カ ー 車 パ ッ カ ー 車 許 可 ダ ン プ 車 ダ ン プ 車 ピックアップ車 表4-16 積載量 2t 4t 2t 4t 4t 2t 2t 4t 1t 台 数 1 1 3 7 14 2 1 1 10 積載量 台 し尿運搬車両 区 分 許 可 車 両 バッキュームカー 2t 128 数 7 第15節 15節 犬等及び 犬等及び危険動物の 危険動物の保護・ 保護・収容計画 (1)実施責任者 ① 犬及び負傷動物対策 市は、災害時の状況に応じて必要と認めたときは、犬等収容班を組織し、狂犬病予防 法、動物の保護及び管理に関する法律、飼い犬条例に基づき、放浪犬及び所有者不明の 負傷動物(犬、ねこ、小鳥等の愛玩動物)保護及び収容を行うものとする。 ② 危険動物対策 市は、沖縄県動物の保護及び管理に関する条例に規定する危険動物が逸走した場合に は、危険動物対策班を設置し、情報収集、関係機関との連絡調整を行うものとする。 (2)保護・収容動物の公示 保護・収容した動物はの台帳を作成し、公示するものとする。 (3)動物の保護 ① 所有者不明犬等については、狂犬病予防法及び動物の保護及び管理に関する法律に基 づき処分するものとし、収容期間等は災害時の状況に応じて検討するものとする。 ② 危険な動物から人の生命、身体等の安全を確保するために必要と認めるときは、沖縄 県動物の保護及び管理に関する条例に基づき、当該危険動物を殺処分するものとする。 その実施については、県、警察、民間団体に対し必要な協力を求めるものとする。 129 第16節 16節 行方不明者の 行方不明者の捜索及び 捜索及び死体の 死体の収容、 収容、処理及び 処理及び埋葬計画 この計画は、災害により行方不明になっている者(生存推定者、生死不明者)の捜索を行い、 死体の収容、処理及び埋葬を円滑に実施するためのものである。 1 実施責任者 災害時における行方不明者の捜索及び死体の収容、処理及び埋葬等の措置は、市長が行う。 ただし、災害救助法が適用されたときは、知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要が あると認めるときは、市長が行うこととすることができる。 なお、行方不明者の捜索は、消防本部が警察署及び第十一管区海上保安本部と協力して行 い、死体の収容、処理及び埋葬等は市民対策部が担当する。 2 行方不明者の 行方不明者の捜索 (1)捜索隊の設置 行方不明者の捜索を迅速、的確に行うため必要に応じ、消防本部に捜索隊を設置し、行 方不明者数及び捜査範囲等の状況を考慮し、消防対策部を中心に各班員をもって編成する。 (2)捜索の方法 捜索に当たっては、災害の規模、地域その他の状況を勘案し、関係機関と事前に打ち合 わせを行うものとする。 3 行方不明者発見後の 行方不明者発見後の収容及び 収容及び処理 (1)負傷者の収容 捜索隊が負傷者及び病人等救護を要する者を発見したとき、又は警察及び第十一管区海 上保安本部から救護を要する者の引渡を受けたときは、速やかに医療機関に収容するもの とする。 (2)死体の収容 捜索隊が発見した死体は、速やかに警察員の検視及び医師の検案を受けるもとし、又は 警察員等から死体の引渡を受けたときは、直ちに寺院、公民館及び学校等適当な死体収容 所に収容するものとする。 (3)医療機関との連携 捜索に関しては、負傷者の救護及び死体の検案等が円滑に行われるように救護及び医療 機関等との連絡を前もってとるものとする。 4 死体の 死体の処理 (1)発見された死体については、海上保安庁死体取扱規則(昭和45年)、死体取扱規則(昭 和33年国家公安委員会規則)の規定により、海上保安官及び警察官は所要の死体検分調書 を作成したのち、死体及び所持品引取り書をもって遺族又は市長に引渡すものとし、市長 はその後において必要に応じて死体の処理を行うものとする。 (2)死体の処理は次により実施するものとする。 ① 死体の洗浄及び縫合並びに消毒等の措置 死体の識別が困難なとき、又は感染症予防上あるいは災害で遺族等が混乱していると きなどにおける処置として、死体の洗浄及び縫合並びに消毒等を実施するものとする。 ② 死体の一時保存 死体の身元識別のため相当の時間を必要とし、又は死亡者が多数のため短時間に埋葬 130 等ができない場合において死体を特定の場所に集めて埋葬等の処理をとるまで保存する。 ③ 検索 発見された死体は、死因及びその他について医学的検査をする。 ④ 死体の処理は埋葬等の実施と一致することを原則とする。 5 死体 死体の の埋葬等 身元の判明しない死体の埋葬又は火葬は、市長が実施し、それに要する経費は県が負担す る。また、納骨は遺族が行うが遺族のない者については、市長が実施するものとする。 6 行方不明者の 行方不明者の捜索等の 捜索等の費用及び 費用及び期間等 (1)災害にかかった者の救出 ① 対象者 災害のため現に生命及び身体の危険な状態にある者又は生死不明者の状態にある者を 捜索し、救出するものである。 ② 費用 舟艇その他救出のための機械、器具等の借上費、修繕費及び燃料費とし、該当地域に おける通常の実費とする。 ③ 災害にかかった者の救出の期間は、災害発生の日から3日以内とする。 (2)死体の捜索 ① 対象者 死体の捜索は、災害により現に行方不明の状態にあり、かつ周囲の事情によりすでに 死亡していると推定される者に対して行う。 ② 費用 死体捜索のために支出できる費用は、舟艇その他捜索のため機械、器具等の借上費、 修繕費及び燃料費とし、当該地域における通常の実費とする。 ③ 期間 死体の捜索は、災害発生の日から10日以内とする。 (3)死体の処理 ① 対象者 死体の処理は、災害の際死亡した者について、死体に関する処理(埋葬を除く)を行 う。 ② 処理の範囲 死体の処理は、次の範囲内において行う。 ③ ア 死体の洗浄、縫合及び消毒等の処理 イ 死体の一時保存 ウ 検案 費用 死体の処理のため支出する費用は、死体の洗浄、縫合、消毒、一時保存、検案費等と する。 ④ 期間 死体の処理期間は、災害発生の日から10日以内とする。 (4) ① 死体の埋葬 対象者 埋(火)葬は、災害の際死亡した者で、その遺族が埋(火)葬を行うことができない 者について、死体の応急的処理程度のものを行うものとする。 131 ② 費用 埋(火)葬は、実際に埋(火)火葬を行う者に対してできる限り次に掲げる現物を支 給するものとする。 ③ ア 棺(付属品を含む) イ 埋葬又は火葬の費用(人夫賃を含む) ウ 骨つぼ及び骨箱 期間 埋葬の期間は、災害発生の日から10日以内とする。 132 第17節 17節 障害物の 障害物の除去計画 この計画は、災害のため住居又はその周辺に運ばれた土石、竹木等の障害物が日常生活に著 しく支障をおよぼしている場合に、これを除去するための方法について定めるものとする。 1 実施責任者 (1)住家又はその周辺に運ばれた土石、竹木等の障害物の除去は市長が行う。ただし、災害 救助法が適用されたときは、知事が行い、知事が救助を迅速に行うため必要があると認 めるときは、市長が行うこととすることができる。 なお、土石、竹木等の障害物の除去は建設対策部が担当する。 (2)障害物が公共その他の場所に流入したときは、それぞれ所管する管理者が行うものとす る。 2 除去 除去の の方法 実施者は、自らの応急対策機器材を用い、又は状況に応じ建設業者の協力を得て障害物の 除去を行うものとする。 (1)除去の対象者 障害物の除去は居室、炊事場等日常生活に欠かすことのできない部分又は玄関等に障害 物が運びこまれているため一時的に居住できない状態にあり、かつ、自らの資力をもって しては当該障害物を除去することができない者に対して行う。 (2)対象数 障害物の除去の対象数は、住家が半壊及び床上浸水(土砂の堆積等により一時的に住居 することができない状態になったものを含む。)した世帯数の15%以内とする。 (3)費用 障害物の除去のため支出できる費用は、ロープ、スコップその他除去のため必要な機械 、器具等の借上費、輸送費及び人夫賃とする。 (4)期間 障害物の除去は、災害発生の日から10日以内とする。 3 障害物 障害物の の集積所 障害物の集積所は、公園、広場及び清掃施設を利用するものとする。 なお、障害物の最終処分地は市内において確保することを原則とするが、それが困難な場 合には、県に他市町村での確保について、広域的な調整を要請するものとする。 4 再利用 再利用の の推進 がれき等の処理にあたっては、適切な分別を行うことによって可能な限り再利用に努める ものとし、県には再利用の技術面の指導、業者斡旋等を要請するものとする。 133 第18節 18節 労務確保計画 この計画は、災害応急対策実施のため、職員の動員だけでは十分に対応できない困難な事態 が発生した場合の必要な労務の確保について計画する。 1 実施責任者 災害応急対策に必要な労務者の雇用は、市長が行う。 なお、労務者の雇用は、各部の要請により企画総務対策部総務班が担当する。 2 労務者確保の 労務者確保の方法 (1)供給手続 市長は、名護公共職業安定所長に対し、次の事項を明示して労務者の供給を依頼するも のとする。 ① 必要労務者数 ② 就労場所 ③ 作業内容 ④ 労働時間 ⑤ 賃金 ⑥ その他必要な事項 (2)賃金の基準 賃金の基準は、名護市臨時職員の賃金に、災害時の事情を勘案して決定する。 (3)賃金の支払方法 賃金の支払方法は、その日払いとし、支払事務等は「名護市臨時職員に関する規則」に 準じて、その担当班の所属課が行う。 (4)労務者の輸送方法 労務者の輸送は、市有車両等によって行うものとする。 3 救助法 救助法による による人夫 による人夫の 人夫の雇上げ 雇上げ 災害救助法に基づく救助の実施に必要な人夫の雇上げは、次によるものとする。 (1)雇上げの範囲 ① 被災者の避難誘導人夫 災害のため現に被害を受け、又は受けるおそれのある者を安全地帯に避難させるため の誘導人夫を必要とするとき。 ② 医療及び助産における移送人夫 ア 医療班では処理できない重症患者又は医療班が到着するまでの間に医療措置を講じ なければならない患者、を病院、診療所に運ぶための人夫を必要とするとき。 イ 医療班によって医療、助産が行われ際の医師、助産師、看護師等の移動に伴う人夫。 ウ 重症疾病がまだ治癒せず、しかも重症ではあるが、今後は自宅療養することになっ た患者を輸送するための人夫。 ③ 被災者の救出人夫 被災者の救出及びその救出に要する機械器具、その他の資材の操作、後始末をするた めの人夫。 ④ 飲料水の供給人夫 飲料水を供給するための機械器具の運搬、操作等に要する人夫、飲料水を浄化するた 134 めの医薬品等の配布に要する人夫及び飲料水を供給するために必要とする人夫。 ⑤ 救済用物資の整理、輸送及び配分人夫 次の物資の整理、輸送及び配分に要する人夫。 ⑤ ア 被服、寝具、その他の生活必需品 イ 学用品 ウ 炊出し用の食糧品、調味料、燃料 エ 医薬品、衛生材料 死体捜索人夫 死体の捜索に必要な機械器具、その他の資材の操作及び後始末に要する人夫。 ⑥ 死体の処理(埋葬を除く)人夫 死体の洗浄、消毒等の処理をする人夫及び仮安置所まで輸送するための人夫。 (2)人夫雇上げの特例 ① (1)のほか埋葬、炊出し、その他救助作業の人夫を雇上げる必要がある場合は、次 の申請事項を明記して県(職業安定班、生活企画班)に申請するものとする。 ② ア 人夫の雇上げをする目的又は救助種目 イ 人夫の所要人夫 ウ 雇上げを要する期間 エ 人夫雇上げの理由 県は市からの要請を受け、その必要を認めたときは、厚生労働大臣にその旨申請し、 承認を得て実施するものとする。 (3)雇上げの費用及び期間 ① 費用 雇上げ労務に対する賃金は、法令その他に規定されているものを除き、労務者を使用 した地域における通常の実費程度を支給するものとする。 ② 雇上げの期間 労務者雇上げの期間は災害応急対策の開始から終了までの必要な期間とするが、災害 救助法に基づく人夫の雇上げの期間は、それぞれ救助の実施が認められている期間とす る。 4 職員の 職員の派遣要請等 (1)職員の派遣要請 ① 市長は災害応急対策又は災害復旧の必要があるときは、指定地方行政機関の長に対し 、当該指定地方行政機関の職員の派遣を要請するものとする。(災害対策基本法第29条 第2項) ② 市長は、災害応急対策又は災害復旧のため必要があるときは他の市町村長に対し、当 該市町村の職員の派遣を求めるものとする。(地方自治法第 252条の17) ③ 市長は①、②による職員の派遣の要請を行う場合は、次に掲げる事項を記載した文書 をもって行うものとする。 ア 派遣を必要とする理由 イ 派遣を要請する職員の職種別人員数 ウ 派遣を必要とする期間 エ 派遣される職員の給与その他の勤務条件 (2)職員の派遣あっせん要請 ① 市長は災害応急対策又は災害復旧の必要があるときは、知事に対し、指定地方行政機 関の職員の派遣について斡旋を求めるものとする。(災害対策基本法第30条第1項) 135 ② 市長は災害復旧のため必要があるときは、知事に対し地方自治法第 252条の17の規定 による職員の派遣について斡旋を求めるものとする。(災害対策基本法第30条第2項) ③ 市長は①、②による職員の斡旋を求める場合は、5の(1)の③の要請に準じた文書を もって行うものとする。 5 従事命令、 従事命令、協力命令 (1)災害応急対策を実施するため人員が不足し、緊急の必要があると認めた場合が次の要領 によって、従事命令、協力命令を発するものとする。 【強制命令の種類と執行者】 対 象 作 業 災害応急対策作業 (全般) 命令区分 従事命令 根 拠 法 律 執 行 者 災害対策基本法第65条第1項 市長 災害対策基本法第65条第2項 警察官、海上保安官 警察官職務執行法第4条 警察官 災害救助作業 (災害救助法に基づく 救助) 災害応急対策作業 (災害救助法による救 助を除く) 従事命令 災害救助法第24条第1項 協力命令 災害救助法第25条 従事命令 災害対策基本法第71条第1項 協力命令 災害対策基本法第71条第2項 消防作業 従事命令 消防法第29条第5項 消防吏員、消防団員 水防法第17条 水防管理者 水防団長 消防機関の長 水防作業 ① 知事 知事 従事命令 知事(知事が市長に権限を委任した場合の市長を含む。)の従事命令の執行に際して は、法令等の定める令書を交付する。ただし、知事以外の従事命令発令権者による従事 命令等には令書の交付は必要としない。 ② 公用令書、公用変更令書及び公用取消令書の様式は第33節その他災害応急対策に必要 な事項(P-172~174)の各様式による。 136 【命令対象者】 命令区分(作業対象) 災害対策基本法及び災害救助法 による知事の従事命令 (災害応急対策、救助作業) 災害対策基本法及び災害救助法 による知事の協力命令 (災害応急対策、救助作業) 災害対策基本法による市長、警 察官、海上保安官の従事命令 (災害応急対策全般) 警察官職務執行法による警察官 の従事命令 (災害緊急対策全般) 消防法による消防吏員、消防団 員の従事命令 (消防作業) 水防法による水防管理者、水防 団長、消防機関の長の従事命令 (水防作業) 対象者 1 医師、歯科医師、薬剤師 2 保健師、助産師、看護師 3 土木技術者、建築技術者 4 土木、左官、とび職 5 土木業者、建築業者及びこれらの者の従業員 6 地方鉄道業者及びその従業員 7 軌道経営者及びその従業員 8 自動車運送業者及びその従業員 9 船舶運送業者及びその従業者 10 港湾運送業者及びその従業者 救助を要する者及びその近隣の者 市内の住民又は当該応急措置を実施すべき現場にある者 その場に居合わせた者、その事物の管理者その他関係者 火災の現場付近にある者 区域内に居住する者、水防の現場にある者 (2)損失に対する補償 県又は市は、従事命令等による処分によって通常生ずべき損失に対して補償を行うもの とする。(災害対策基本法第82条第1項) (3)実費の弁償 県は従事命令によって応急措置の業務に従事した者に対しては災害対策基本法施行令第 35条の規定に基づく基準に従ってその実費を弁償するものとする。(災害対策基本法第82 条第項)また災害救助法に基づく従事命令によって応急措置の業務に従事した者に対して は、同法施行令第11条の規定に基づき別に定めるところにより実費を弁償するものとする。 (4)傷害等に対する補償 ① 県 従事命令又は協力命令によって応急措置の業務に従事し又は協力した者がそのため死 亡又は負傷若しくは疾病となったときは、その者又はその者の遺族若しくは被扶養者が これらの原因によって受ける損害を補償する。 ② 市 市は従事命令(警察官又は海上保安官が災害対策基本法の規定により市長の職権を行 った場合も含む)により、当該事務に従事した者が死亡又は負傷若しくは疾病となった ときは、災害対策基本法施行令第36条に規定する基準に従い条例で定めるところにより、 その者の遺族、若しくは被扶養者がこれらの原因によって受ける損害を補償するものと する。(災害対策基本法第84条第1項) 137 第19節 19節 輸送計画 この計画は、災害時における被災者の避難その他応急対策の実施に必要な人員、物資及び資 材の輸送等を確実に行うためのものである。 1 実施責任者 被災者の避難その他応急対策の実施に必要な輸送は、市長が行う。なお、輸送は企画総務 対策部が担当し、各部の協力を得て行うものとする。 2 輸送方法 (1)市有車両の確保 災害輸送のための市有車両の確保は、次の方法により行う。 ① 市有車両の掌握管理は、企画総務対策部総務班において行うものとする。 ② 各班長は、車両を必要とするときは、総務班長に次の事項を明示して配車を要請する ものとする。 ③ ア 輸送日時及び輸送区間 イ 輸送対象の人数、品名及び数量 ウ その他必要な事項 総務班長は、各班長から要請のあった場合は、車両の保有状況、応急対策の内容及び 緊急度等を考慮の上、使用車両を決定し、要請した班へ通知するものとする。 (2)市有車両以外の車両の確保 ① 市有輸送力のみによっては、災害輸送を確実に遂行できないと認める場合は、市長は、 県及び関係機関に対し、車両の調達を要請するものとする。なお、要請に際しては、本 節2-(1)-②に定める事項及び必要車両を明示するものとする。 ② 輸送業者に輸送を委託し、又は輸送業者の車両を借り上げるものとする。 (3)費用の基準 ① 輸送業者による輸送又は車両の借上げは、通常の実費とする。 ② 官公署その他公共機関等所有の車両使用については、燃料費程度の負担とする。 (4)車両以外の輸送力の確保 ① 海上輸送における県有船舶や第十一管区海上保安本部船舶を必要とするときは、県知 事へ要請するものとする。また、民間船舶を必要とするときは、沖縄総合事務局運輸部 に斡旋を依頼するものとする。 ② 空中輸送におけるヘリコプターを必要とするときは、第23節自衛隊災害派遣要請計 画に定めるところにより県知事に要請するものとする ③ 人力輸送にあたっては、地域住民の協力を要請して行い、市は安全かつ効率的な輸送 経路について検討を加え、災害時に迅速適切な措置がとれるように努めるものとする。 (5)ヘリポートの整備 市は空中の輸送(緊急患者の空輸や物資の空輸等)を受ける場合に備え、ヘリコプター の発着又は飛行機からの物資投下が可能な場所の選定及び整備に努め、災害時における空 中輸送の円滑を図るものとする。 3 緊急輸送車両の 緊急輸送車両の表示 市長は、県公安委員会より災害緊急輸送を行う車両以外の車両の通行が禁止されたときは 、知事又は県公安委員会に申し出て、緊急輸送車両標章等の交付を受けるものとする。 138 4 緊急輸送対象 (1)第1段階 ① 救助・緊急活動、医療活動の従事者、医薬品等人名救助に要する人員、物資 ② 消防、水防活動等災害の拡大防止のための人員、物資 ③ 政府災害対策要員、地方公共団体災害対策要員、情報通信・電力・ガス・水道施設の 保安要員等初動の応急対策に必要な要員・物資等 ④ 後方医療機関へ搬送する負傷者等 ⑤ 緊急輸送に必要な輸送施設、輸送拠点の応急復旧及び交通規制等に必要な人員並びに 物資 (2)第2段階 ① 上記(1)の続行 ② 食糧、水等生命の維持に必要な物資 ③ 傷病者及び被災者の被災地外への輸送 ④ 輸送施設の応急復旧等に必要な人員及び物資 (3)第3段階 ① 上記(2)の続行 ② 災害復旧に必要な人員及び物資 ③ 生活必需品 5 市有車両 市有車両の の保有状況 市有車両の保有状況は表4-17のとおりである。 表4-17 市有車両の保有状況 (平成15年10月1日現在) 車種及び用途区分 部 普通自動車 名 乗用 企画総務部 5 市民環境部 3 乗合 小型自動車 貨物 4 軽自動車 乗用 貨物 乗用 25 2 6 2 6 3 3 15 祉 部 5 産 業 部 1 2 1 建 設 部 4 3 1 3 10 政策推進部 1 水 4 道 部 消 防 本 部 2 1 2 教育委員会 10 5 9 議会事務局 1 1 農業委員会 1 支 25 計 2 3 1 42 1 37 5 13 4 2 3 26 1 8 7 5 19 7 30 1 36 1 2 39 2 1 所 計 原付 貨物 塵芥車 その他 バイク 福 1 特殊自動車 7 25 1 5 43 31 139 1 10 22 7 15 41 8 227 第20節 20節 交通応急対策計画 この計画は、災害時においては応急対策要員及び資機材等の輸送を迅速に行うことが必要で あり、円滑な交通が図られるよう道路又は港湾等交通施設に対する規制及び応急措置について 定めるものとする。 1 実施責任者 交通規制は、次の区分により実施する。 区 分 実施責任者 範 囲 根 拠 法 国 土交 通 大 臣 1 道路管理者 県 市 知 道路の破損、決壊その他の理 由等により交通が危険であると 事 認められるとき 2 道路に関する工事のため、や むを得ないと認められるとき 長 陸 上 災害応急対策に従事する者又 は災害応急対策に必要な物資の 緊急輸送その他応急措置を実施 するため必要があると認めると 公安委員会 き 2 道路における危険を防止し、 その他交通の安全と円滑を図り 公安委員会 警 察 署 長 、又は交通公害その他の道路の 交通に起因する障害を防止する ため必要があると認めるとき 警 察 官 3 道路の破損、火災の発生その 他の事情により道路において交 通の危険が生じるおそれがある とき 道路法第46条 1 海 第 十一 管 区 海 上 保安 本 部 長 海上保安本 部長 上 海上保安官 天災事変、海難、工作物の損 壊、危険物の爆発等危険な事態 がある場合であって、人の生命 若しくは身体に危険が及び、又 は財産に重大な損害が及ぶおそ れがあり、かつ急を要するとき 140 災害対策基本法第76 条 道路交通法第4条、 第5条及び6条 港則法第37条 海上保安庁法第18条 2 実施要領 (1)各実施責任者が行う交通規制は、それぞれが定める業務計画によるものとする。。 (2)道路管理者としての市長は、災害により交通施設及び道路等の危険な状態が予想され、 又は道路パトロールによりこれを発見したとき、若しくは通報等により判明したときは、 施設の被害及び危険の程度を調査し、必要に応じて規制を実施するものとする。 なお、規制の実施は建設対策部が行うものとする。 (3)規制の実施に際しては、警察署長へ規制実施箇所及びまわり道等について通報し、通行 車両に対し標識の設置及び報道機関等を利用して周知を図るものとする。 3 相互連絡 道路管理者と警察機関は、相互に緊密な連絡をとり、交通の規制を実施しようとするとき は、あらかじめその規制の対象区間、期間及び理由を相互に通知するものとする。 ただし、緊急を要する場合で、あらかじめ通知するいとまがないときは、事後速やかにこ れらの事項を通知するものとする。 4 発見者等 発見者等の の通報 災害時に道路及び橋梁等の交通施設の危険な状況又は交通が極めて混乱している状況を発 見した者は、速やかに市長又は警察官に通報するものとする。通報を受けたときは、警察官 にあっては市長へ、市長にあってはその路線を管理する道路管理者又は警察機関へ通報する ものとする。 5 緊急通行車両 緊急通行車両の の事前届出 大規模災害発生時には、多数の緊急通行に係る業務を実施する機関、団体等から、緊急通 行車両であることの確認申請が殺到しその事務等が困難を極め、災害応急対策に支障を来た すことが懸念される。このことから、災害時に使用する車両については事前に県公安委員会 に届出て、その活動に支障のないよう万全を期しておくものとする。 届 出 担当事務局 県公安委員会 名護市 電話 098-862-0110 企画総務部総務課 電話 名護警察署交通規制係 53-1212 電話 内線(213) 52-0110 緊急通行車両事前届出済証 6 自衛官 自衛官・ ・消防吏員による 消防吏員による措置命令等 による措置命令等 災害で危険状態が発生し、又は発生するおそれが認められる場合に、警察官がその場にい ないとき、自衛官及び消防吏員は、自衛隊及び消防機関が使用する緊急通行車両の円滑な運 行を確保するため必要な措置をとることを命じ、又は自ら当該措置をとることができる。な お、当該措置をとったときは、直ちにその旨を管轄する警察署長に通知しなければならない。 141 第21節 21節 文教対策計画 この計画は、文教施設又は児童生徒の被災により通常の教育を行うことができない場合に、 応急教育の確保を図るためのものである。 1 実施責任者 災害時における文教に関する応急対策の実施責任者は、次のとおりとする。 (1)市立小中学校児童生徒に関する応急教育は、市教育委員会が行う。 (2)災害発生時の学校内の応急措置は、各学校長が行う。 (3)市立小中学校その他市立文教施設の災害応急復旧は、市長が行う。なお、担当は教育対 策部とする。 2 応急教育対策 (1)休校措置 ① 大災害が発生し、又は発生が予測される場合、各学校長は市教育委員会と協議し、必 要に応じて休校措置をとるものとする。 ② 休校措置が登校前に決定したときは、直ちにその旨を放送(ラジオ等)その他確実な 方法により児童生徒に周知させるものとする。 ③ 休校措置が登校後に決定し、児童生徒を帰宅させる場合は注意事項を十分徹底させ、 必要に応じて集団下校、学校職員による誘導等を行うものとする。 (2)教育施設の確保 学校施設が災害によりその一部が破損し、使用不可能となった場合は、安全管理上緊急 修理を要する箇所について応急処置又は補強を施し、学校教育に支障のないよう万全の措 置を講じ、休校をできる限り避けるものとする。 なお災害のため学校施設が利用できない場合は、次の場所を予定する。 ① 隣接校 ② 公民館等の公共施設 ③ 前掲施設を使用できない場合は、応急仮設校舎の建設を検討する。 (3)教科書及び学校用品の給与 ① 給与対象者 住家の全壊(焼)、半壊(焼)又は床上浸水により学用品を喪失又はき損した児童生 徒で、災害救助法に準じて定める。 ② 給与の品目、費用、期間 ① 品目 学用品の給与は、被害の実状に応じ、次に掲げる品目の範囲内において現物を支給 する。 ア 教科書及び教材 イ 文房具 ウ 通学用品 ② 費用 ア 教科書代実費 イ 文房具及び通学用品代 ③ 期間 142 学用品の給与は、災害発生の日から教科書については1ヵ月以内、その他の学用品 については15日以内に完了しなければならない。 (4)教職員の確保 ① 市教育委員会は、教員の被災等により通常の授業が行えないときには、代替職員を確 保し、授業に支障を来たさないようにする。また、必要に応じては、一時的に教員組織 の編成替え等を行う。 ② 教員免許所有者で、現に教職に携わっていない者を臨時に確保することを検討する。 (5)被災児童等の転校、編入 被災児童等の転校、編入については、教育長が別に定める。 3 学校給食対策 市教育委員会は、応急給食を必要と認めるときは、県教育委員会、県学校給食会及び保健 所と協議の上実施するものとする。 4 社会教育施設等 社会教育施設等の の対策 公民館等施設の管理者は、被害状況の把握に努めるとともに、被害施設の応急修理を速や かに実施するものとする。 5 り災児童・ 災児童・生徒の 生徒の保健管理 り災児童・生徒の心の相談を行うため、カウンセリング体制の確立を図る。 143 第22節 22節 民間団体協力計画 この計画は、災害の規模が大きい場合に地域社会の災害応急対策の円滑かつ迅速な処理を行 うため民間団体の協力を図るものである。 1 実施責任者 民間団体に対する要請は、市長が行う。 なお、民間団体への要請は企画総務対策部総務班が担当し、各部の協力を得て行うものと する。 2 協力要請対象団体 (1)各自治会 (2)婦人団体 (3)青年団体 (4)各種団体 3 協力要請 (1)要請の方法 協力を要する作業に適する団体の長に対し、次の事項を明示して協力要請するものとす る。 ① 協力を必要とする理由 ② 作業の内容 ③ 期間 ④ 従事場所 ⑤ 所要人員数 ⑥ その他必要な事項 (2)協力を要請する作業内容 ① 災害現場における応急措置と被災者の搬出、危険個所の発見及び連絡等の奉仕活動 ② 救護所の設置に必要な準備、救護所における被災者の世話等の奉仕活動 ③ 被災者に対する炊き出し、給水の奉仕活動 ④ 警察官の指示に基づく被災者の誘導、搬出家財等の監視と整理の奉仕活動 ⑤ 関係機関の行う被害調査、警報連絡の奉仕活動 ⑥ その他危険の伴わない災害応急措置の応援活動 144 第23節 23節 自衛隊災害派遣要請計画 この計画は、自衛隊法(昭和29年法律第165号)第83条に基づき、災害に際して人命 又は財産の保護のため、市長が自衛隊の救援を必要と認めた場合、自衛隊の派遣を要請するた めのものである。 1 実施責任者 自衛隊に対する派遣要請は、市長が県知事を通じて行う。 なお、自衛隊に対する派遣要請は企画総務対策部が担当する。 2 災害派遣を 災害派遣を要請する 要請する場合 する場合の 場合の基準 (1)天災地変、その他災害に際して、人命又は財産の保護のため、地元警察、消防等では対 処し得ないと認められるとき。 (2)災害の発生が目前に迫り、これが予防のため自衛隊の派遣が必要であると認められると き。 3 知事への 知事への派遣要請要求等 への派遣要請要求等 (1)知事への派遣要請依頼 市長は災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施 するため必要があると認めるときは、災害派遣要請書に記載する事項を明らかにし、電話 又は無線等にて知事(消防防災課)に自衛隊の派遣要請を依頼し、事後速やかに依頼文書 を提出するものとする。 (2)防衛庁長官等への通知 市長は、(1)の要請ができない場合には、その旨及び災害の状況を防衛庁長官又はそ の指定する者に通知することができる。 なお、市長は通知を行った場合は、速やかにその旨を知事に報告しなければならない。 通知を受けた防衛庁長官又はその指定する者は、その事態に照らし特に緊急を要し、要請 を待ついとまがないと認められるときは、人命又は財産の保護のため、知事の要請を待た ないで、自衛隊法第8条に規定する部隊等を派遣することができる。(災害対策基本法第 68条) (3)派遣を要請しないと決定した場合 派遣を要請しないと決定した場合は、直ちにその旨を県に連絡するものとする。 4 要請方法 要請は、派遣命令者(表4-18・P-148)に対し次の事項を明確にして文書をもって要請す る。ただし、緊急の場合で文書によるいとまのないときは、電話等により要請を行い、事後 速やかに文書を提出するものとする。 (1)災害の状況及び派遣を要請する理由 (2)派遣を希望する期間 (3)派遣を希望する区域及び活動内容 (4)その他参考となるべき事項(連絡責任者、連絡方法、宿泊施設の有無、救援のため必要 とする諸機材、駐車場等の有無) 145 5 市の準備すべき 準備すべき事項 すべき事項 自衛隊派遣に際しては、次の事項に留意するとともに、自衛隊の任務を理解し、その活動 を容易にするようこれに協力するものとする。 (1)被災地における作業等に関しては、県及び市当局と派遣部隊指揮官との間で協議して決 定するものとする。 (2)市は、自衛隊の災害派遣の間、連絡調整のため業務処理の責任者を指定しておく。 (3)派遣部隊の宿泊施設、又は野営施設を提供するものとする。 (4)災害救助又は応急復旧作業等に使用する機械、器具類、材料、消耗品類は、特殊なもの を除き、できるだけ市で準備し、できないものについては県にその準備方を要請する。 6 連絡員 連絡員の の派遣 自衛隊は、災害発生時には、市に連絡幹部を派遣し県及び市と部隊との連絡調整に当たる。 7 自衛隊 自衛隊の の自主派遣 災害の発生が突発的で、その救援が特に急を要し、知事の派遣要請を待ついとまがない場 合において、部隊等の長は、要請を待つことなく、その判断に基づいて部隊を派遣する。こ の場合において、指定部隊等の長はできるだけ早急に知事に連絡し、緊密な連携のもとに適 切かつ効率的な救援活動を実施するよう努める。 部隊の長が要請を待たないで災害派遣を行う場合の判断基準は次のとおりである。 (1)災害に際し、関係機関に対して当該災害に係る情報を提供するため、自衛隊が情報収集 を行う必要があると認められること。 (2)災害に際し、知事等が自衛隊による災害派遣に係る要請を行うことができないと認めら れる場合に、直ちに救援の措置をとる必要があると認められること。 例えば ① 災害に際し、通信の途絶等により、部隊等が知事と連絡が不能である場合に、市長又 は警察署長その他これに準ずる官公署の長から災害に関する通報(災害対策基本法第6 8条の2第2項の規定による市町村長からの通知を含む。)を受け直ちに救援の措置を とる必要があると認められる場合。 ② 災害に際し、通信の途絶等により、部隊等が知事と連絡が不能である場合に、部隊等 による収集、その他の方法により入手した情報から、直ちに救援の措置が必要と認めら れる場合。 (3)海難事故、航空機の異常を探知する等の災害に際し、自衛隊が実施すべき救援活動が明 確な場合に、当該救援活動が人命救助に関するものであること。 (4)その他、上記(1)~(3)に準じ、特に緊急を要し、知事等からの要請を待ついとま がないと認められること。 8 派遣部隊 派遣部隊の の活動内容( 活動内容(防衛庁防災業務計画) 防衛庁防災業務計画) 派遣部隊の実施する作業等は、災害の状況、他の救難機関等の活動状況等のほか、要請内 容、現地における部隊の人員、装備等によって異なるが通常次のとおりである。 (1)被災状況の把握(偵察行動) (2)避難の援助(避難者の誘導、輸送) (3)避難者等の捜索、救助 (4)水防活動(土のう作成、運搬、積込み) (5)消防活動(消火) (6)道路又は水路の啓開(損壊、障害物の啓開、除去) 146 (7)応急医療、救護及び防疫 (8)人員及び物資の緊急輸送(救急患者、医師、その救援物資の緊急輸送、孤立地区に対す る人員の吊り上げ、救出又は降下) (9)炊飯及び給水支援 (10)救援物資の無償貸付け又は譲与(総理府令第1号(昭和33年)による) (11)危険物の保安及び除去(火薬類、爆発物等危険物の保安措置及び除去) (12)その他(自衛隊の能力で対処可能なもの) 9 派遣部隊の 派遣部隊の撤収 (1)災害派遣要請者は派遣目的を達成した場合又はその必要がなくなった場合は、派遣要請 の要領に準じて撤収要請を行うものとする。 (2)災害派遣命令者は派遣の目的を達成した場合又はその必要がなくなった場合は、撤収す ることができる。この際、撤収について市長、警察、消防機関等と密接に調整するととも にその旨県に連絡するものとする。 10 経費の 経費の負担区分 (1)災害派遣部隊が活動に要した経費のうちに、下記に掲げるものは、県及び市の負担とし 、細部はその都度要請者と災害派遣命令者間で協議の上決定するものとする。 ① 派遣部隊が連絡のために宿泊施設等に設置した電話の施設費、及び当該電話による通 話料金。 ② 宿泊施設の電気、水道、汚物処理等の料金。 (2)その他上記(1)に該当しない経費の負担については、災害派遣要請者と災害派遣命令 者の間で協議の上協定を行うものとする。 147 表4-18 災害派遣命令者の所在地等 事務担当(昼間) あて先 主 陸 上 自衛隊 事務担当(夜間) 所在地 電 管 話 実 電 務 話 098-857-1155 098-857-1155 第1混成 那覇市鏡水 第1混成団 098-857-1156 団本部 098-857-1156 団 679 本部第3科 098-857-1157 当直 098-857-1157 長 内線 223 第5航空 那覇市当間 内線 206・302 098-857-1191 郡司令部 098-857-1191 作戦幕僚 群司令 海 内線 5213 当直 252 内線 5222 上 自衛隊 中頭郡勝連町 沖縄基地隊 字平敷屋 本部 1920 警備科 沖縄基地 098-978-2342 隊本部 司令 098-978-2342 内線 230 当直 内線 224 南西航空 南西航空 航 空 098-857-1191 那覇市当間 混成団 301 運用班・防 098-857-1191 S.O.C 混成団司 自衛隊 内線 2204 内線 2236 当直幕僚 令 2304 衛部 注:急患空輸等の要請先(電話連絡先は上記に同じ) 1 離島の急患及び物資空輸 陸上自衛隊第1混成団 2 船舶の急患空輸及び海難救助 航空自衛隊南西航空混成団 3 海上捜索 海上自衛隊第5航空群、沖縄基地隊 自衛隊の災害派遣要請系統 ◎ 派遣要請者 1 知事 2 第十一管区海上保安本部長 3 那覇空港事務所長 ◎ 要 1 2 3 4 請 陸上自衛隊第1混成団長 海上自衛隊沖縄基地司令 海上自衛隊沖縄航空隊司令 航空自衛隊南西航空混成団司令 緊急時の通報 派 遣 依 頼 ◎ 要請依頼者 市 ※ 派遣命令者 長 緊急時における通報を実施した市長は、速やかに県に派遣依頼するものとする。 148 第24節 24節 消防計画 この計画は、暴風雨、洪水、高潮、地震、津波、火災等による災害の発生する恐れがある場 合、又は発生した場合に、市民の生命、財産を保護するため消防力の全てをあげて目的を達成 するための計画でありここに定めるもののほか、市消防本部の定める「名護市消防計画」によ るものとする。 1 消防組織及び 消防組織及び施設の 施設の整備拡充 (1)消防組織 消防本部 消防署 消防団 (2)消防施設の整備充実 市内における諸災害発生に対処するため年次計画をなし、器具、機材の整備等のほか、 人員を整備充実するものとする。 2 火災予防査察 予防査察は、多数の者が勤務し、又は出入りし収容する防火対象物及び危険物の製造所、 貯蔵所、取扱所等を重点的に随時実施し、一般建物等については春秋に行われる全国火災予 防運動に呼応して一斉に実施するものとする。 3 防火対象物 防火対象物の の火災予防対策 学校、病院、工場、事業場、興行場、百貨店、その他多数の者が出入りし、勤務し又は居 住する防火対象物で、政令で定めるものの管理について権限を有する者は、政令で定める資 格を有する者のうちから、防火管理者を定め、当該防火対象物についての消防計画を作成さ せ、また届出を励行させるものとする。 4 危険物貯蔵所等 危険物貯蔵所等の の火災予防対策 貯蔵所、取扱所並びに少量危険物貯蔵所に対し、次のとおり指導する。 (1)位置、構造設備、警報設備等は、危険物規制の政令技術基準により実施させる。 (2)危険物の貯蔵・取扱・運搬方法は、危険物取扱者に政令技術基準により実施させる。 5 火災警報 火災に関する警報は、おおむね次の各号のいずれかに該当する気象状況において必要と認 めたとき発するものとする。 (1)実効湿度が60%以下で、最小湿度が50%以下となり、最大風速が10メートル以上の見込 みのとき。 (2)平均風速が15メートル以上の風が1時間以上連続して吹く見込みのとき。 (降雨中は通報しないこともある) 6 火災の 火災の警戒 (1)消防署は3交替24時間勤務し、常に当該区域内の火災発生時に備えて、何時でも出動 できるように待機の態勢を保つこととする。 149 (2)火災又はその他の災害が予測される警報が発令された場合、非番員は直ちに現場又は定 められた署に出動し勤務に就かなければならない。 (3)消防団員は、月例定例訓練を実施し、火災出動、その他の災害発生時にいつでも出動で きるようになっている。これらの出動は、サイレン及び電話連絡等をもって伝達される。 7 火災 火災の の出動 火災は、火災が延焼拡大し、大火災に進展の様相を呈するときは、沖縄県消防相互応援援 助協定及び全国消防長会応援計画・受援計画等に基づき、近隣市町村に応援を要請する。 8 火災原因及 火災原因及び び被害調査 火災原因及び被害調査等の結果は、消防長から市長に報告するものとする。 9 名護市消防計画 名護市消防計画はおおむね はおおむね次 はおおむね次の事項について 事項について定 について定めるものとする。 めるものとする。 第1 総則 第2 組織計画 第3 消防資機材等の整備計画 第4 調査計画 第5 教育訓練計画 第6 災害予防計画 第7 警報等発令伝達計画 第8 情報計画 第9 火災警報計画 第10 風水害等警備計画 第11 避難計画 第12 地震災害警防計画・地震水災警防計画 第13 救助・救急計画 第14 出動計画及び警防計画等 第15 その他応援・受援協力体制計画 10 相互応援計画 (1)県内市町村間の相互応援 各種災害時の非常事態が発生した場合における災害防御の措置に関する相互応援につい ては、消防組織法第21条の規定に基づき、県内他市町村と相互に応援ができる体制をと るものとし、その実施については万全を期すものとする。 (2)他都道府県による応援 災害等非常事態が発生した場合、必要に応じて県を通じ国に対して「緊急消防援助隊」 等の出動を要請し、救急、救助、消火活動等について応援を求めるものとする。 150 第25節 水防計画 この計画は、水防法及び災害対策基本法の趣旨に基づき、名護市の地域における河川等の洪 水又は津波等の水害から市民の生命、身体及び財産を守ることを図るものである。 1 実施責任者 この計画による実施は、市長が行う。 なお、この計画による実施は建設対策部建設土木班が担当する。 2 水防責任 (1)水防管理団体の責任 水防管理団体は、この水防計画に基づき区域内の水防に対処するよう努めなければなら ない。 (2)溜池管理者の責任 溜池管理者は、水防管理者が水害を予想するときは水防管理者の指示に従わなければな らない。 (3)一般住民の水防義務 一般住民は、常に気象状況及び水防状況に注意し、水害が予想される場合は進んで水防 に協力し、また水防管理者、水防関係団体の長から出動を命じられた場合は、水防に従事 しなければならない。 3 水防対策本部 水防対策本部の の設置 沖縄気象台より洪水、大雨、津波及び高潮の発生の恐れのある気象予警報(以下「気象予 警報」という。ただし、暴風警報を除く。)を受けたとき、又は市長が必要と認めたときか らその危険が解消するまで水防対策本部を設置する。なお、水防対策本部だけでは、その対 応が困難と認めたときは、災害対策基本法第23条に基づく名護市災害対策本部を設置し、 この場合、水防対策本部は同災害対策本部に編入されるものとする。 4 水防対策本部 水防対策本部の の組織編成 水防対策本部の組織構成は、次のとおりとする。 (1)本部長 市長 (2)副本部長 助役、収入役 (3)本部員 各部長等 5 水防対策本部連絡会議 (1)水防対策本部に連絡会議を置き、本部役員その他本部長が必要と認める者をもって構成 し、本部長がこれを召集する。 (2)連絡会議は、水防対策上重要な事項について協議する。 6 事務分掌 水防対策本部の事務分掌は名護市災害対策本部の所掌事務に準ずる。 ただし、建設対策部及び消防対策部の事務分掌は次のとおりとする。 151 (1)建設対策部 ① 水防対策本部の会議に関すること。 ② 水害に関する気象予警報等の受理・伝達に関すること。 ③ 災害情報の受理・伝達に関すること。 ④ 河川、土木等に関する水害調査及び報告に関すること。 ⑤ 水防に係る応急仮設対策に関すること。 ⑤ その他関係機関との連絡調整に関すること (2)消防対策部 水防に関する情報の収集、動員配備等消防対策部の事務分掌は、消防業務の性質上、消 防長に委ねるものとする。 7 水防非常配備 水防非常配備と と出動 常時勤務から水防非常配備態勢への切替えを確実に行うため、本部長は次の要領により配 備する。 (1)水防非常配備態勢の種類 気象情報により警戒を必要とする場合、情報連絡に必要な人 第 1 配備態勢 員を配備する。 水防事態発生が予想されるに至った場合、所属人員の半数を 第 2 配備態勢 配備につかせる。 情報を総合して事態切迫するに至って、第2配備態勢で処理 第 3 配備態勢 困難な状態が認められる場合は、完全水防態勢のため所属人員 全員を配備につかせる。 (2)非常登庁 水防対策本部員は、常に気象状況の変化に注意し、非常配備態勢の発令が予想されると きは、進んで所属長と連絡を取り、又は自らの判断により登庁するものとする。 8 水害対策巡視 建設対策部及び消防対策部は県からの通報又はその他の方法により気象予警報を知ったと きは、危険が解消するまで絶えず河川、海岸堤防等を巡視しなければならない。 (1)水位の通報 巡視員は、河川及び溜池等の水位を逐次、建設対策部・消防対策部に報告し、それぞれ の管理者と情報交換に努めるものとする。 (2)潮位の通報 海岸、漁港等の潮位の変動を絶えず監視し、危険潮位(平均潮位より2m以上)に達し たときは、直ちに関係対策部、関係機関、団体等に通報するものとする。 9 避難 避難のための のための立 のための立ち退き 洪水又は高潮等により著しい危険があると認めるときは、水防対策本部は、水防法第22 条に基づき、第5節災害広報計画を併用し第6節避難計画に基づいて実施する。 152 第26節 26節 急傾斜地崩壊危険区域災害応急対策計画 この計画は、「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(昭和44年法律第57号)」第 3条第1項の規定により、急傾斜地崩壊危険区域に指定された区域(以下「危険区域」という 。)の警戒避難体制を定めて、被害を軽減し、住民の安全を図るものである。 1 危険区域 危険区域の の概要 危険区域の概要は、第2章第1節5の表2-6(P-16~20)のとおりとする。 2 組織及 組織及び び所掌事務 第4章第1節組織及び動員計画により、各部が緊密な連携のもとに、危険区域の総合的応 急対策を行うものとする。 3 情報 情報の の収集及び 収集及び伝達 気象予警報及び危険区域の状況等災害応急対策に必要な情報の収集及び伝達は、第4章第 2節気象警報等の収集伝達計画、同第3節災害通信計画及び同第4節災害情報等の収集報告 計画により、迅速、確実に行うものとする。なお、危険区域の情報の内容は急傾斜地の地表 水、湧水、亀裂、竹木等の傾倒、人家等の損壊、住民及び滞在者の数等とする。 4 危険区域 危険区域の の情報連絡員 危険区域の異常現象及び災害状況を迅速に把握するため、消防対策本部において定める地 元の連絡員と緊密な連絡をとるものとする。 5 降雨量 降雨量の の測定 沖縄気象台における雨量観測結果により、危険区域の警戒体制をとるものとする。 6 危険区域における 危険区域における警戒体制 における警戒体制 (1) 警戒体制の基準雨量 区 分 第1警戒体制 第2警戒体制 基 大雨注意報 大 雨 警 報 準 雨 量 1時間雨量 40mm以上 3時間雨量 60mm以上 24時間雨量 110mm以上 1時間雨量 60mm以上 3時間雨量 90mm以上 24時間雨量 200mm以上 153 (2)警戒体制の内容 危険区域の警戒、巡視及び必要に応じて避難準備を行うよう広報 第1警戒体制 する。 住民等に対し、第4章第5節災害広報計画、同第6節避難計画に より、災害対策基本法第56条に規定する警告、同法第59条に規 第2警戒体制 定する事前措置、同法60条に規定する避難の指示等の処置を行う ものする。 7 危険区域 危険区域の の警戒及び 警戒及び巡視 危険区域の警戒巡視は、消防対策部及び建設対策部が当たるものとする。 8 避難及 避難及び び救助 災害から住民を保護するため、避難の必要が生じた場合は、第4章第6節避難計画により 避難の勧告、指示等の処置を行うものとする。なお、危険区域住民の避難場所は、同計画に 定める避難場所とする。 9 その その他 他 その他、危険区域の災害応急対策に当たっては、第4章各節に定める計画を総合的に運用 し万全を期するものとする。 154 第27節 27節 治安警備計画 この計画は、災害時における住民の生命、身体及び財産を保護し、社会秩序の維持を図るこ とを目的とする。 災害時における治安警備活動は、次によるものとする。 1.警察が行う災害時における治安警備活動のうち、本市に関係のある事項は、沖縄県地域防 災計画及び沖縄県警察災害警備計画並びに名護警察署災害警備計画によるものとする。 2.市長は、災害応急対策に関する措置を執るときは名護警察署長に連絡をとるものとし、両 者が緊密に協力するものとする。 3.市長が警察官の協力を求める場合は、原則として名護警察署長に要請するものとする。 4.市長が警察官の出動を求める場合は、名護警察署長を経て災害応急対策責任者である警察 本部長に要請する。 155 第28節 28節 ライフライン災害応急対策計画 ライフライン災害応急対策計画 第1款 電力施設及び 電力施設及び電気通信施設災害応急対策計画 電力施設に関する災害応急対策については、沖縄電力株式会社の定める沖縄電力株式会 1 社防災業務計画により実施するものとする。 なお、同計画は、電力施設の災害による停電の根絶を究極の目標とし、災害の未然防止と 迅速復旧により、被害の減少のための諸対策について定める。 また、被災地に対する電力供給を確保するため電力施設復旧の処理に当たっては、必要に 応じ市災害対策本部と協議して措置するものとする。 機 関 の 名 称 所 在 地 電 話 番 号 沖縄電力株式会社 浦和市牧港五丁目2番1号 098-877-2341 沖縄電力(株)名護支店 名護市東江五丁目12番27号 0980-52-2754 2 電気通信施設災害応急対策計画 災害時における電気通信確保のため応急対策は次によるものとする。 ① 西日本電信電話(株)沖縄支店内における応急対策 西日本電信電話(株)沖縄支店長は災害が発生し、又は発生のおそれがあると認めた ときは同社の防災業務計画に基づき実施するものとする。 なお、電気通信施設の復旧処理に当たっては、必要に応じ市災害対策本部と協議し実 施するものとする。 機 関 の 名 称 NTT西日本(株)沖縄支店 所 在 地 浦添市城間四丁目35番1号 電 話 番 号 098-870-4018 第2款 ガス施設災害応急対策計画 ガス施設災害応急対策計画 ガス施設に関する災害応急対策は、名護市内各ガス関係業者が定める保安規程等により各業 者が実施する。 なお、同規程は、ガス供給施設工事、維持及び運用に関して、安全を確保し、かつ災害その 他の非常時にとるべき措置等について定めるものとする。 1 関係機関の 関係機関の協力体制 道路掘削等によるガス漏れ事故のため、大規模な災害の発生が予想される場合、又は被災 地に対するガス供給を確保するための応急対策をとる場合、ガス供給事業体は警察、消防を 始め関係機関に十分連絡のうえ、これら諸機関の協力を求めるとともに、必要に応じて市災 害対策本部等と協議して措置するものとする。 なお、ガス漏れ事故における対策は、次の事項に重点をおいて処置するものとする。 ① 警察、消防機関への通報 ② ガス漏れ応急処置 ③ 火災及び消防警戒区域の設定に対する協力 ④ 地域住民の避難、救出 156 第3款 上・下水道施設災害応急対策計画 1 上水道施設災害応急対策計画 水道事業者等は、上水道施設の復旧にあたっては、給水区域の早期拡大を図るため配水調 整等によって断水区域をできるだけ少なくするとともに、復旧優先順位を設けるなど効率的 に復旧作業を進めるものとする。 (1)復旧実施 ① 管路の復旧 管路の復旧にあたっては、随時、配水系統などの変更を行いながらあらかじめ定めた 順位に基づき、被害の程度、復旧の難易、被害個所の重要度及び浄水場・給水所の運用 状況等を考慮して給水拡大のために最も有効な管路から順次、復旧を行う。 ② 給水装置の復旧 公道内の給水装置の復旧は、配水管の復旧及び通水と平行して実施する。 ③ 一般住宅等の給水装置 一般住宅等の給水装置の復旧は、その所有者からの修繕申し込みがあったものについ て実施する。その場合において、緊急度の高い医療施設、人工透析治療施設、冷却水を 要する変電所などは優先して実施する。 (2)広域支援の要請 県は、水道事業者等による相互の支援の状況を踏まえつつ、県内の水道事業者等及び関 係団体に対して、広域的な支援の要請をするとともに、これらの者による支援活動に係る 調整を行う。また、水道事業者等は、外部からの支援者の円滑な活動を確保するため、水 道施設及び道路の図面の配布、携帯電話等による連絡手段の確保状況の確認などを行う。 (3)災害広報 応急復旧の公平感を確保するため、復旧の順序や地区ごとの復旧完了予定時期について 広報に努める。 機 関 の 名 称 市水道部施設課 所 在 電 話 番 号 地 名護市港一丁目 1 番 1 号 52-2583 2 下水道施設応急対策計画 下水道施設に被害が発生した場合においては、主要施設から順次復旧作業を図るものとし、 復旧順序については、処理場、ポンプ場、幹線管渠等の主要施設の復旧に努め、その後、枝 幹線管渠汚水桝、取付管等の復旧を行う。 (1)ポンプ場の復旧 処理場、ポンプ場において、停電が発生した場合においては、各所で保有する非常用発 電気等により排水機能を確保し、電力の復旧とともに速やかに主要施設機能回復を図る。 (2)管渠施設の復旧 管渠施設に破損及び流下機能の低下等の被害が発生した場合においては、既設マンホー ルを利用したバイパス管の設置や代替管を利用して復旧に努める。 機 関 の 名 称 所 在 地 電 話 番 号 水道部下水道課 名護市港二丁目2番 1 号 52-1962 名護市管工事業協同組合 名護市為又1219番地の201 53-1932 157 第29節 29節 地震及び 地震及び津波災害対策計画 この計画は、大規模の地震及び津波が発生することを想定し、事前における予防等の措置、 並びに発生時の応急対策を定めて、地震、津波又はその続発火災による災害を軽減し、住民の 安全を図るものである。 1 組織 組織の の確立 大地震または津波による災害が発生したときは、直ちに第4章第1節組織及び動員計画に 定めるところにより本部を設置し、配備体制をとるとともに遅滞なく、次の措置を講ずるも のとする。 (1)本部会議の開催 本部長は、本部を設置したときは直ちに本部会議を招集し応急対策について協議するも のとする。なお各部の部長及び班長は本部会議の決定に基づき所属職員を指揮して応急措 置の万全を期すものとする。 (2)勤務時間外及び休日において大地震又は津波が発生したときは、万難を排して可能な方 法により直ちに登庁し配備につかなければならない。ただし、災害その他の事情により 所定の場所へ到達できない場合は、最寄りの本市の出先機関に登庁し、その旨を所属長 に報告するよう努めなければならない。 (3)企画総務対策部総務班長は、あらゆる手段により職員の非常召集の周知を図らなければ ならない。 (4)緊急対応班の設置 本市において、大規模災害が発生した場合、災害対策本部を設置するにあたり、事前に 初動体制を確保するための要員として、防災監(企画総務部長)の下に「緊急対応班」を 置くものとする。 2 応援協力体制 応援協力体制の の確立 大地震又は津波による災害が発生したときは、第4章各節の定めにより応急対策を講じる るものとするが、市長は特に次の措置を講じ、応援協力体制を確立し災害対策に万全を期す るものとする。 (1)関係機関との連絡 市長は次の関係機関と相互に緊密な連絡を保ち災害対策の迅速適切な推進に努めるもの とする。 ① 関係機関との相互応援 沖縄県 第十一管区海上保安本部 沖縄県警察本部 沖縄気象台 日本赤十字沖縄県支部 NTT西日本(株)沖縄支店 沖縄電力株式会社 バス関係会社 報道機関 自衛隊(陸上、海上) 自治会長会(区長会) 158 ボランティア連絡会 (2)応援要請 市長は応急措置を実施するため必要があると認められるときは、県知事及び隣接市町村 長に対し応援を要請するものとする。 3 津波対策及び 津波対策及び津波情報 (1)津波予報の発表・解除とその準備 津波警報及び津波注意報(以下「津波予報」という。)の発表及び解除は気象業務法に 基づき沖縄気象台が行うものとする。「津波予報区」と「津波予報の種類」は、第4章第 2節気象警報等の収集伝達計画-1-(2)(P-69)に定めるところによるものとする。 (2)監視体制 沿岸地域に津波発生のおそれのある地震を感じた場合は、第4章第4節災害情報等の収 集報告計画によるものとするが、市長は特に次の自衛処置が取れるようにする。 ① 直ぐに海岸から離れて、津波による被害発生の心配が無いことが明らかになるまで、 高台又は頑丈なビルの上階に避難して海面状態を監視する。 ② 地震又は津波情報を迅速に把握するため、地震を感じてから少なくとも1時間以上ラ ジオ・テレビを聴取する。 (3)津波災害対応マニュアル 企画総務部総務課において、「津波災害対応マニュアル」を作成し、津波災害に対する 各課の対策が速やかに実施できるものとする。 4 通信連絡対策 大地震又は津波災害時における通信連絡は第4章第3節災害通信計画に定めるところによ るものとするが、市長は防災行政無線施設の整備を行い、災害時の通信に万全を期するもの とする。 5 災害状況 災害状況の の収集 大地震又は津波災害時における被害状況の収集は第4章第4節災害情報等の収集報告計画 の定めるところによるものとするが、市長は特に次の設置を講じ災害状況の把握に努めるも のとする。 (1)各部において調査班を編成し、所管に係る被害状況を把握する。 (2)総務対策部総務班は、第十一管区海上保安本部及び沖縄県警察本部、自衛隊等が把握し た被害状況を収集する。 6 市民 市民に に対する広報 する広報 大地震又は津波災害時における災害情報の市民に対する広報は、第4章第5節災害広報計 画に定めるところによるものとするが、市長は特に次の措置を講じ災害情報の広報周知に努 めるものとする。 (1)ラジオ・テレビ及び新聞等報道機関の協力を得て、市民に対し災害情報及び応急対策の 周知を図るものとする。 (2)防災行政無線及び広報車等による広報 防災行政無線及び広報車等により災害広報の周知を図るものとする。 (3)ヘリ等による広報 (1)及び(2)による広報が困難な場合は県を通じて第十一管区海上保安部及び沖縄 県警察本部等のヘリの派遣を要請しヘリ等による広報を行うものとする。 159 7 避難対策 大地震又は津波災害時における避難対策は第4章第6節難計画に定めるところによるもの とするが、市長は特に次の措置を講じ住民の避難が円滑適切に行われるよう努めるものとす る。 (1)避難の勧告又は指示 ① 大地震又は津波災害時における避難は時期を失しないよう速やかに勧告又は指示を行 うものとする。特に津波警報が発表されたときは市長と連絡が取れなくても避難勧告が 発令されたものとして行動する。 ② 沖縄気象台の発表する津波予報によるほか、強い地震(震度4程度以上)を感じたと き又は弱い地震であっても長時間ゆっくりした揺れを感じたときには、必要と認める場 合、海浜にある者、海岸付近の住民等に直ちに海浜から退避し、安全な場所に避難する よう勧告・指示するものとする。 (2)避難の勧告又は指示の伝達 ① 避難の勧告又は指示を発したときは時期を失することなく、防災行政無線、サイレン、 広報車等を用い又は併用して迅速に地域住民に対し、周知を図るものとする。 ② 消防機関は、津波予報によるほか、相当規模(震度4程度以上)の地震が発生したと き又は異常な海象を知ったときには、必要と認める場合、海岸付近の住民等に対し、海 浜からの退避等を広報することができるものとする。 ③ 放送による避難に関する伝達の必要を認めた場合は、県を通じ放送機関に対し放送を 要請するものとする。 (3)避難者の収容 既存収容施設が甚大な被害を受けた場合又は被災者が多数のため収容能力を超えた場合 、野外収容施設を設置するものとする。 (4)避難の誘導は消防対策本部が中心となり避難経路、避難場所等を的確に指示し安全かつ 迅速に行うものとする。 8 消火対策 大地震災害における消火対策は、消防組織法の規定に基づき定められた名護市消防計画の 定めるところによるが、市長は特に次の措置を講ずるものとする。 (1)大地震が発生した場合、直ちにラジオ・テレビ等の放送機関の協力を求めるとともに広 報車等を巡回させ、あらゆる火源の即時消火について一般市民への周知を図るとともに、 状況に応じて被災地域への電気・ガスの送電等の停止を要請するものとする。 (2)大火が予想されるときは、直ちに隣接市町村に対し支援を要請し消防力の結集を図るも のとする。 9 救出対策 大地震又は津波災害時における被災者の救出は、次によるものとする。 (1)消防職員及び消防団員による救出 消防職員及び消防団員を主体とした救出班を編成し、必要な車両、船艇、その他機械、 器具等を借り上げる等情勢に応じた方法により実施するものとする。 (2)住民等の協力 住民は積極的に救出班に協力し、被災者の救出に努めるものとする。 市長は緊急に救出を要する場合は、現場付近の住民に対し従事協力を命じ救出活動に当 たらせるものとする。 160 (3)市長は、必要と認めたときは知事を通じて、第十一管区海上保安本部、沖縄県警察本部 、自衛隊及びその他関係機関の応援を依頼し被災者の救出に万全を期するものとする。 10 給水対策 大地震災害時における給水対策は、第4章第10節給水計画に定めるところによるものとす る。 11 食糧対策 大地震又は津波災害時における食糧対策は、第4章第8節食糧供給計画に定めるところに よるものとする。 12 医療対策 大地震又は津波災害時における医療対策は、第4章第12節医療及び助産救護計画に定め るところによるものとする。 13 二次災害 二次災害の の防止活動 余震あるいは降雨等による二次的な災害を防止するための措置をとるものとする。 災害発生のおそれのある場合には速やかに適切な避難対策を実施するものとする。 161 第30節 30節 海上災害応急対策計画 この計画は、海上において船舶等の事故、台風等により大規模な災害若しくは危険物の流出 によって災害が発生し、又は、発生するおそれがある場合、関係機関が緊密な連携を保ちなが ら相互協力体制のもとに船舶、人命等の救助、海上交通安全の確保、危険物の特性に応じた消 火、防除及び沿岸住民に及ぼす被害の防止等を図る措置を講ずるためのものである。 1 災害対策連絡調整本部 災害対策連絡調整本部の の設置 防災活動を円滑かつ効果的に推進するため、名護海上保安署に災害対策連絡調整本部(以 下「調整本部」という。)及び名護市に名護市災害対策本部を設置し、防災関係機関と緊密 な連絡を保ちながら災害対策を遂行する。関係機関は、調整本部に防災責任者を派遣し、災 害対策の調整を図るものとする。 2 実施機関 (1)第十一管区海上保安本部、名護海上保安署 (2)沖縄総合事務局 (3)沖縄気象台 (4)陸上自衛隊第 1 混成団 (5)海上自衛隊沖縄基地隊 (6)沖縄県 (7)沖縄県警察本部、名護警察署 (8)名護市、名護市消防本部 (9)日本赤十字社沖縄県本部(名護市赤十字奉仕団) (10)事故関係企業等 (11)海上災害防止センター (12)その他関係機関及び団体 162 3 海上災害発生時 上災害発生時の通報系統 通報系統 海上災害の発生 《発見者及び原因者》 通報 関係市町村・ 消 防 連絡 署 連絡 第十一管区海上保安本部 ・名護海上保安署 設置 県・警察・その 他の関係機関 設置 設置 海上災害防止センター 防災責任者派遣 防災責任者派遣 市町村災害対策本部 県災害対策本部 調 (市町村長が必要 と認めた場合 ) 整 本 部 (県知事が必要 と認めた場合) (名護海上保安署) 連絡調整 連絡調整 国(消防庁) 必要により災害 現地対策本部 必要により災害 対策要員を派遣 必要に応じ設置 対策要員を派遣 海 上 災 害 応 急 対 策 4 海上保安 上保安本部の 本部の実施事項 第十一管区海上保安本部(名護海上保安署)の実施する災害応急対策は、次のとおりとす る。 (1)非常体制の確立 ① 管内を非常配備とする。 ② 大規模海難等対策本部を設置する。 ③ 通信体制を強化し、必要ある場合は非常無線通信に協力、通信の確保に努める。 ④ 巡視船艇、航空機により被害状況調査を実施する。 ⑤ 一般船舶の動静を把握し、必要ある場合は避難勧告、出入港の制限等の措置をとる。 163 (2)警報等の伝達 船舶等に対する警報等の伝達は、次により行うものとする。 ① 気象、津波、高潮、波浪等に関する警報及び災害に関する情報の通知を受けたときは、 航行警報、安全通報、標識の掲揚並びに巡視船艇・航空機による巡回等により直ちに周 知するとともに、必要に応じ関係事業者に周知する。 ② 航路障害物の発生、航路標識の異常等船舶交通の安全に重大な影響を及ぼす事態の発 生を知ったとき又は船舶交通の制限若しくは禁止に関する措置を講じたときは、速やか に航行警報又は安全通報を行うとともに、必要に応じ水路通報により周知する。 ③ 大量の油の流出、放射性物資の放出等により船舶、水産資源、公衆衛生等に重大な影 響を及ぼすおそれのある事態の発生を知ったときは、航行警報、安全通報並びに船艇及 び航空機による巡回等により速やかに周知する。 (3)情報の収集等 次に掲げる事項に関し、関係機関等と密接な連絡をとるとともに、巡視船艇・航空機を 活用し、積極的に情報収集活動を実施するものとする。 ① ② 災害が予想される時 ア 在泊船舶の状況(船種別隻数、危険物積載船の荷役状況、旅客船の運航状況等) イ 船舶交通のふくそう状況 ウ 船だまり等の対応状況 エ 被害等が予想される地域の周辺海域における船舶交通の状況 オ 港湾等における避難者の状況 カ 関係機関等の対応状況 キ その他災害応急対策の実施上必要な事項 発災後 ア 海上及び沿岸部における被害状況 イ 被災地周辺海域における船舶交通の状況 ウ 被災地周辺海域における漂流物等の状況 エ 船舶、海洋施設、港湾施設等の被害状況 オ 石油コンビナートの被害状況 カ 水路、航路標識の異常の有無 キ 港湾等における避難者の状況 ク 関係機関等の対応状況 ケ その他災害応急対策の実施上必要な事項 (4)海難救助等 海難救助等を行うに当たっては、災害の種類、規模等に応じ合理的な計画を立て、次に 掲げる措置を講ずるものとする。 この場合、救助・救急活動において使用する資機材については、原則として携行するも のとするが、必要に応じて民間の協力を求めることにより、必要な資機材を確保し、効率 的な救助・救急活動を行うものとする。 ① 船舶の海難、人身事故等が発生したときは、速やかに巡視船艇・航空機等によりその 捜索救助を行う。 ② 船舶火災又は海上火災が発生したときは、速やかに巡視船艇等により消火活動を行う とともに、必要に応じ地方公共団体に協力を要請する。 ③ 危険物が排出されたときは、その周辺海域の警戒を厳重にし、必要に応じ火災の発生 防止、航泊禁止措置又は、避難勧告を行う。 164 (5)緊急輸送 傷病者、医者、避難者等又は救援物資等の緊急輸送については、必要に応じ又は要請に 基づき迅速かつ積極的に実施するものとする。 この場合、輸送能力を強化した災害対応型巡視船艇の活用について配慮するものとし、 輸送対象の想定は、第4章第19節輸送計画の緊急輸送対象項目と同様に行う。 (6)物資の無償貸付又は譲与 物資の無償貸付若しくは譲与について要請があったとき、又はその必要があると認める ときは、「海上災害救助用物品の無償貸付及び譲与に関する省令」(昭和30年運輸省令第 10号)に基づき、海上災害救助用物品を被災者に対して無償貸付けし、又は譲与する。 (7)関係機関等の災害応急対策の実施に関する支援 関係機関及び地方公共団体の災害応急対策が円滑に実施されるよう、要請に基づき海上 における災害応急対策の実施に支障を来たさない範囲において、沿岸部の陸上における救 助・救急活動等について支援するものとする。 その他の支援活動については、第十一管区海上保安本部と協議の上、実施するものとす る。 (8)流出油等の防除 船舶又は海洋施設その他の施設から海上に大量の油等が流出したときは、次に掲げる措 置を講ずるものとする。 なお、流出油等に係わる防除作業は、流出した油等の種類及び性状、拡散状況、気象・ 海象の状況その他種々の条件によってその手法が異なるので、防除活動に関しては、流出 油等の拡散及び性状の変化の状況について的確な把握に努め、状況に応じた適切な防除方 針を速やかに決定するとともに、初動段階において有効な防除勢力の先制集中を図り、も って迅速かつ効率的に流出油等の拡散防止、回収及び処理が実施されるよう留意するもの とする。 ① 防除措置を講ずべき者が行う防除措置を効果的なものとするため、巡視船艇・航空機 により、流出油等の状況、防除作業の実施状況等を総合的に把握し、作業の分担、作業 方法等防除作業の実施に必要な事項について指導を行うとともに関係機関へ出動を要請 する。 また、必要に応じ海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律第41条の2に基づき関係 行政機関の長又は関係地方公共団体の長その他の執行機関に対し、必要な措置を講ずる ことを要請する。 ② 防除措置を講ずるべき者が、流出油等の拡散防止、除去等の措置を講じていないと認 められるときは、これらの者に対し、防除措置を講ずべきことを命ずる。 ③ 緊急に防除措置を講ずる必要がある場合において、必要があると認められるときは、 巡視船艇等に応急の防除措置を講じさせるとともに、関係機関等に必要な資機材の確保 及び防除措置の実施について協力を要請するほか、必要に応じ機動防除隊又は海上災害 防止センターに防除措置を依頼する。 (9)海上交通安全確保 海上交通安全を確保するため、次に掲げる措置を講ずるものとする。 ① 船舶交通のふくそうが予想される海域においては、必要に応じ船舶交通の整理、指導 を行う。この場合、緊急輸送を行う船舶が円滑に航行できるよう努める。 ② 海難の発生その他の事情により、船舶交通の危険が生じ、又は生じるおそれがあると きは、必要に応じて船舶交通を制限し、又は禁止する。 ③ 海難船舶又は漂流物、沈没船その他の物件により船舶交通の危険が生じ、又は生じる おそれがあるときは、速やかに必要な応急措置を講ずるとともに、船舶所有者等に対し、 165 これらの除去その他船舶交通の危険を防止するための措置を講ずべきことを命じ、又は 勧告する。 ④ 船舶交通の混乱を避けるため、災害の概要、港湾、岸壁の状況、関係機関との連絡手 段等、船舶の安全な運行に必要と思われる情報について、無線機等を通じ船舶への情報 提供を行う。 ⑤ 水路の水深に異常を生じたと認められるときは、必要に応じ検測を行うとともに、応 急標識を設置する等により水路の安全を確保する。 ⑥ 航路標識が損壊し、又は流出したときは、速やかに復旧に努めるほか、必要に応じ応 急標識の設置に務める。 (10)警戒区域の設定 人の生命又は身体に対する危険を防止するため、特に必要があると認められるときは、 災害対策基本法第63条第1項及び同条第2項の定めるところにより、警戒区域を設定し、 巡視船艇等により船舶等に対し、区域外への退去及び入域の制限又は禁止の指示を行うも のとする。また、警戒区域を設定したときは、直ちに最寄りの市町村長にその旨を通知す るものとする。 (11)治安の維持 海上における治安を維持するため、情報の収集に努め、必要に応じ巡視船艇等により次 に掲げる措置を講ずるものとする。 ① 災害発生地域の周辺海域に配備し、犯罪の予防・取締まりを行う。 ② 警戒区域又は重要施設の周辺海域において警戒を行う。 (12)危険物の保安措置 危険物の保安措置については、次に掲げる措置を講ずるものとする。 ① 危険物積載船舶については、必要に応じ移動を命じ、又は航行の制限若しくは禁止を 行う。 ② 危険物荷役中の船舶については、荷役の中止等事故防止のために必要な指導を行う。 ③ 危険物施設については、危険物流出等の事故を防止するために必要な指導を行う。 (13)非常処置 沿岸海域において排出された大量の特定油により海洋が著しく汚染され、海洋環境の保 全に著しい障害を及ぼし、人の健康を害し、財産に重大な損害を与えるおそれがある場合 において、緊急にこれらの障害を防止するため排出油の防除措置を講ずる必要があるとき は、当該排出特定油の防除措置を講ずるためやむ得ない限度において、当該油が積載され ていた船舶の破壊、油の焼却、現場付近海域にある財産の処分等の応急非常措置をとるも のとする。 5 名護市 名護市の の実施事項 災害の状況により、原因者等の活動のみでは、十分な対応ができない場合、市が中心と なって関係機関及び協力団体等の協力を求めて対応するものとする。 応急対策用資機材については、市の市民対策部環境衛生班、産業対策部農林水産班で確 保するほか、不足するものについては協力者に持参するよう求めるとともに、国や県と密 接に連携し、適切な技術指導・協力を求め、迅速な措置に努めるものとする。 166 6 その他関係機関 その他関係機関の 他関係機関の実施事項 (1)沖縄総合事務局 救援船舶の斡旋並びに海上輸送及び港湾荷役作業の円滑な実施に関する指導及び連絡調 整 (2)陸上自衛隊 要請又は状況により自らの判断により部隊等を派遣して行う次の事項 ① 遭難者の救護 ② 沿岸住民の避難に必要な支援 ③ 消火及び石油類の流出拡散防止並びに回収処理等の応急活動 (3)海上自衛隊 要請又は状況により自らの判断により部隊等を派遣して行う次の事項 ① 被害状況の調査 ② 遭難者の救出・救護 ③ 死傷病者の救出・搬送 ④ 行方不明者の捜索 ⑤ 沿岸住民及び付近船舶の遭難に必要な支援 ⑥ 人員・物資の輸送等 ⑦ 消火及び石油類の流出拡散防止並びに回収処理等の応急活動 (4)沖縄県 ① 沿岸市町村に対する情報の伝達及び応急対策上必要な指示 ② 応急物資の斡旋及び輸送手段の調整 ③ 自衛隊、地方公共団体に対し応援要請、その他の応急措置 ④ 第十一管区海上保安本部の行う応急対策への協力 (5)その他関係機関の実施事項 要請又は災害状況により自らの判断で、職員を名護市災害対策本部、調整本部、災害現 場等へ派遣して、被害状況の調査、防止、救援等の災害対策を行う。 167 第31節 31節 農林水産物応急対策計画 この計画は、災害時における農林水産関係の災害応急対策を行い、これら農林水産の経営の 安定を図るためのものである。 1 実施責任者 この計画による実施は市長が行う。 担当は、産業対策部とする。 2 農産物応急対策 農産物応急対策 (1)種苗対策 災害により農産物が被害を受け、種苗の供給の必要がある場合は、種苗の確保計画を立 て農業協同組合と協力して必要量の確保に努める。 (2)病害虫防除対策 災害による病害虫の異常発生が予想される場合は、農作物の被害の軽減を図るため県及 び農業協同組合等と一体となって対策を検討したうえで、被災農家に対し具体的な防除の 実施について指示指導するものとする。なお、特に必要と認められるときは緊急防除指導 班を編成し指導の徹底を図るものとする。 3 家畜応急対策 家畜応急対策 (1)家畜の防疫 各種家畜伝染病の発生のおそれがある場合は、県(家畜保健衛生所)や獣医師会の協力 を得て畜舎等の消毒を行い、必要があると認められるときは緊急予防注射を実施するもの とする。また家畜伝染病が発生した場合は、家畜等の移動を制限するなど必要な措置につ いて指導を行うものとする。 (2)飼料の確保 災害により資料の確保が困難となったときは、各畜産関係組合等の要請に基づき県又は 農業協同組合等に対し必要量の確保及び供給について斡旋を要請するものとする。 4 水産物応急対策 (1)水産養殖用の種苗並びに飼料等の確保 災害により水産養殖種苗、飼料等の供給、補給の必要の要請を生じた場合は、県に確保 要請を行うものとする。 (2)魚病等の防除指導 災害により、水産養殖物に魚病発生又は発生蔓延のおそれがある場合は、県に対して必 要な防除対策についての指導を要請するものとする。 5.漁船漁具応急対策 漁船漁具応急対策 (1)漁船漁具の管理 台風、津波等の災害が予想されるときは、所有者において漁船漁具を安全な場所に避難 させるものとし、この場合の避難場所の選定、避難の方法等についてあらかじめ計画して おくものとする。 168 第32節 32節 ボランティア受 ボランティア受け入れ計画 大規模な災害の発生時において、市及び県の防災関係機関の職員だけでは十分な応急対応活 動が実施できない事態が予想される場合、災害応急対策の迅速かつ的確な実施を図るため、関 係諸団体との連携のもと、民間のボランティアの参加を求めるとともに、受け入れ体制を整備 するものとする。担当は福祉対策部とする。 1 受け入れ体制の 体制の整備 社会福祉協議会、日本赤十字社、ボランティア連絡会、他関係機関と連携をとりながらボ ランティア活動が円滑に実施されるよう受け入れ体制を整備する。又受け入れに際しては老 人介護や、外国人との会話力等、技能が効果的に活かされるよう配慮するとともに、その活 動拠点の提供等支援に努めるものとする。 2 協力の 協力の要請 (1)協力に要する作業に適する団体の長に対し、次の事項を明示して要請する。 ① 協力を必要とする理由 ② 作業の内容 ③ 期間 ④ 従事場所 ⑤ その他必要とする事項 3 ボランティア ボランティアの の活動内容 ボランティアに参加、協力を求める活動内容は、次のとおりとする。 (1)専門ボランティア ① 医療救護・防疫(医師、看護師、助産師等) ② 無線による情報の収集、伝達(アマチュア無線技術者) ③ 外国人との会話(通訳及び外国人との会話能力を有する者) ④ 住宅の応急危険度判定(建築士) ⑤ その他災害救助活動において専門技能を要する業務 (2)一般ボランティア ① 炊き出し ② 清掃 ③ 災害応急対策物資、資機材の輸送及び配分 ④ 被災地外からの応援者に対する地理案内 ⑤ 簡易な事務補助 ⑥ 危険を伴わない軽易な作業 ⑦ 避難所管理運営支援 ⑧ その他災害救助活動において専門技能を要しない軽易な業務 169 4 ボランティア ボランティアの の活動支 活動支援 市、県、社会福祉協議会は、ボランティアの活動支援として、以下の対策について実施す る。 (1)活動場所の提供 ① ボランティア本部―県、市庁舎等 ※ 本部の役割 ・ボランティアの活動方針の検討 ・全体の活動状況の把握 ・ボランティアニーズの全体的把握 ・各組織間の調整、特に行政との連絡調整 ・ボランティア活動支援金の募集、分配 ② 地区活動拠点―市庁舎等 ※ 地区活動拠点の役割 ・避難所等のボランティア活動の統括 ・一般ボランティアの受付、登録(登録者は本部へ連絡) ・一般ボランティアへのオリエンテーション (ボランティアの得、活動マニュアル) ・ボランティアの派遣 ・ボランティアニーズの掘り起こし ・ボランティアの活動調整 ・ボランティアの活動記録の分折と次の活動への反映 (2)設備機器の提供 電話、ファックス、携帯電話、パソコン、コピー機、事務用品、自動車、自転車等 (3)情報の提供 行政によって一元化された適切な情報やボランティア組織自体が必要とする情報だけで はなく、住民に対する震災関連情報、生活情報も同時に提供する。 (4)ボランティア保険 ボランティア保険の加入に際して、金銭面の支援を検討する。 (5)ボランティアに対する支援物資の募集 ボランティアが必要としている支援物資を、報道機関を通じて広報することによって、 ボランティア活動に対する金銭面や物資面の負担を軽減する。 170 第33節 33節 その他災害応急対策 その他災害応急対策に 他災害応急対策に必要な 必要な事項 災害時におけるその他災害応急対策に必要な事項について定めるものとする。 1 応急公 応急公用負担 (1)物的公用負担 物的公用負担の種類と執行者は次のとおりで、公用令書の様式は様式1、様式2、様式 4、及び様式5によるものとする。 ① 公用負担の種類と執行者 公用負担の種類 対 象 物 根 拠 法 律 執 行 者 使 用 、 処 分 消防対象、土地 使 用 制 限 一 時 使 用 土地 消防法第29条第1項 消防吏員 水防法第21条第1項 市長 消防団員 土石、竹材、その他 使 用 、 収 用 の資材 車場、その他の運搬 用 使 具・器具 必要物資の生産、集 指定行政機関の長 保 管 命 令 荷、配給、保管、運 災害救助法第23条の2第1項 送の業者 災害対策基本法78条第1項 指定地方行政機関の 長 収 用 必要な物資 管 理 病院、助産所、診療 所、旅館、飲食店 用 土地、家屋、物資 使 災害救助法第26条第1項 知事 保 管 命 必要な物資の生産、 災害対策基本法第71条第1項 令 集荷、配給、保管、 及び第2項 (市長) 運送の業者 用 必要な物資 収 他人の土地、建物、 一 時 使 用 その他の工作物 災害対策基本法第64条第1項 土石、竹材、その他 市長 使 用 、 収 用 の物件 警察官 災害を受けた工作物 海上保安官 除 去 、そ の他 の 又は物件で応急措置 災害対策基本法第64条第2項 必 要 な 措 置 の実施の支障となる もの 171 様式1(管理、使用、収用) 号 管理(使用、収用)第 公 用 令 書 住所 氏名 管理 災害対策基本法第71条の規定に基づき、次のとおり使用する。 収用 月 年 日 氏名 処分権者 名 (備考 称 数 量 所在場所 範 囲 期 間 印 引渡月日 引渡場所 備 考 用紙は日本工業規格A5とする。) 様式2(保管命令) 管理 第 公 号 用 令 書 住所 氏名 災害対策基本法第71条の規定に基づき、次のとおり物資の保管を命ずる。 年 月 日 処分権者 保管すべき物資の種類 (備考 数量 氏名 保管すべき場所 用紙は日本工業規格A5とする。) 172 印 保管すべき期間 備 考 様式3(従事命令、協力命令) 従事第 号 公 用 令 書 住所 氏名 従事 災害対策基本法第71条の規定に基づき、次のとおり協力を命ずる。 年 月 日 氏名 処分権者 印 従事(協力)すべき業務 従事(協力)すべき場所 従事(協力)すべき期間 出 頭 す べ き 日 時 出 頭 す べ き 場 所 備 (備考 考 用紙は日本工業規格A5とする。) 様式4(変更) 号 管理(使用、収用)第 公 用 変 更 令 書 住所 氏名 災害対策基本法第71条の規定に基づく公用令書( 年 月 日第 号)にかかる 処分を次のとおり変更しましたので、同法施行令第34条第1項の規定により、これを交付す る。 年 月 日 処分権者 変更した処分の内容 (備考 用紙は日本工業規格A5とする。) 173 氏名 印 様式5(取消) 取消第 号 公 用 取 消 令 書 住所 氏名 災害対策基本法第71条の規定に基づく公用令書( 年 月 日第 号)にかかる 処分を取り消したので、同法施行令第34条第1項の規定によりこれを交付する。 年 月 日 処分権者 (備考 氏名 印 用紙は日本工業規格A5とする。) 2 証票 (1)災害対策本部に従事する者の腕章 災害対策本部に従事する者は、左上腕に様式1の腕章をする。 (2)災害対策本部に使用する車両の標示 災害対策に使用する車両は、当該車両の前面の視野を妨げない場所に様式2の標示をす る。 様式1 名護市災害対策本部 37.5 備考1 文字の色彩は赤色、地の色彩は白。 2 図示の長さの単位はセンチメートル 様式2 25 名護市災害災害対策本部 45 174 9 3 り災証明 (1)り災証明書の発行 り災証明書の発行については、災害対策基本法第2条第1項に規定する災害により被害 を受けた家屋について、以下の項目の「り災証明」を行うものとする。担当は福祉対策部 社会福祉班及び消防対策部予防班とする。 なお、被害家屋のり災状況調査は、必要に応じて市民対策部税務班が協力して行うもの とする。 全壊、流失、半壊、床上浸水、一部破損、床下浸水、災害による全焼、半焼、水損 (2)判定結果に関する相談・再調査の受付 市は、判定に不服がある場合の再調査等を当初調査した課で受け付ける。また、被災者 は、①り災証明の判定結果に不服がある場合、②第1次調査が物理的にできなかった家屋 について、災害発生から90日以内の期間に限り再調査を申し出ることができる。 なお、再調査の申し出があった家屋に対しては、調査班が迅速に再調査を実施し、調査 後、判定結果を被災者へ連絡し、り災証明を発行する。 (3)未確認・期限切れの受付 市が調査確認できず、期限内に所定の手続きをしなかったものについては、原則として 証明書の発行は行わないが、写真や第三者(警察、自治会等)の「証明」によってり災を 証明することが可能で、かつ市長が認めた場合に限って証明書の発行手続きを行う。 り災証明願書(第1号様式) 市 民 り災証明書(第2号様式) 福 祉 対 策 部 消 防 対 策 部 第 三 者 証明書(第3号様式) (4)り災届出証明書の発行 未確認・期限切れの発行について第三者の証明書が不可能な場合及び家屋以外(テレビ 、家具等)のものがり災した場合において必要があるときは、市長が行う「り災届出証明 書」で対応する。 り災届出証明願書(第4号様式) 福 祉 対 策 部 市 民 消 防 対 策 部 り災届出証明書(第5号様式) 175 (第1号様式) り 名護市長 災 証 明 願 書 殿 平成 願出人 住 所 氏 名 月 年 日 ㊞ 局 連絡先 番 下記災害による被害状況を証明願います。 災 名 害 災害発生年月日 所在地 被 害 物 件 構 造 住 所 氏 名 所有者 又 は 世帯主 被 災 状 況 1 役所 税務署 3 保険会社 4 電信電話会社 固定資産減失手続 イ 減免手続 ウ 保険請求 2 提 出 先 及 び (ア ) 提出する理由 5 その他( )( 通) 「願出人」は、被害者本人又はその親族とする。 「被害状況」は、調査・確認のなされた範囲内で証明する。 課長 平成 年 月 日 上記願い出の被害状況を別紙の通り証明する。 176 係長 係 (第2号様式) り 世 帯 主 住 所 氏 災 証 明 名 第 平成 年 号 月 書 名護市 名 名 世帯人員 災害の原因 1.風水害 2.震火災 平成 月 3.その他 前 被 り災年月日 年 日 午 分頃 時 刻 時 後 害 名護市 り 災 場 所 1 状 住 家 況 (1) 全 壊(焼) (4) 床 上 浸 水 (2) 流 失 (5) 床 下 浸 水 (3) 半 壊 (1) 死 亡 名 (3) 重 症 名 (2) 行方不明 名 (4) 軽 症 名 り 災 程 度 2 人 員 備 考 ※ 証明書の使用目的その他必要な特記事項を記入すること。 適 用 上記のとおり、り災したことを証明する。 平成 日 年 月 日 名護市長 177 ㊞ (第3号様式) 証 名護市長 明 書 殿 平成 年 月 日 役職名 住 所 氏 名 連絡先 ㊞ 局 番 下記事項を確認し相違がないことを証明します。 災 名 害 災害発生年月日 所在地 被 害 物 件 構 造 住 所 氏 名 状 況 所有者 又 は 世帯主 被 害 (1)この証明書は、市の調査確認がなされていない災害による被害状況の証明願を申請する 際に添付する。 (2)この証明書を行う者は、警察官、自治会長、民生委員等の役職にあり、被害者と利害関 係のない第三者であることを要す。 178 (第4号様式) り 災 届 出 証 明 願 書 名護市長 殿 平成 年 月 日 役職名 住 所 氏 名 ㊞ 局 連絡先 番 下記災害による被害があったことを届出します。 災 名 害 災害発生年月日 所在地 被 害 物 件 物 件 住 所 氏 名 所有者 又 は 世帯主 被 災 状 況 1 役所 税務署 3 保険会社 4 電信電話会社 固定資産減失手続 イ 減免手続 ウ 保険請求) 2 提出先及び (ア 提出する理由 5 平成 年 月 その他( ) ( 通) 日 課長 上記届出の被害状況を別紙の通り証明する。 179 係長 係 (第5号様式) り 住 所 氏 名 災 届 出 証 明 名 第 平成 年 号 月 日 書 名護市 災 害 の 原 因 1.風水害 2.震火災 平成 月 3.その他 前 り 災 年 月 日 被 年 日 午 時 分頃 刻 時 後 害 名護市 災 場 所 り 災 状 況 ※ 証明書の使用目的その他必要な特記事項を記入すること。 状 り 況 適 用 上記のとおり、り災届出があったことを証明する。 平成 年 月 日 名護市長 ※ ㊞ この証明書は、市の調査確認がなされていない災害による家屋以外の被害状況の届 出について証明するものです。被害の事実について証明するものではありません。 180 第5章 災害復旧計画 第 1 節 公共施設災害復旧計画 被災した施設は、本市がおかれている災害に対する各種の特性と原因を検討し、その被害程 度に応じ復旧事業計画を立て、被災施設の原形復旧に併せて、再度災害の発生を防止し、施設 の新設又は改良を図る。 1 実施責任者 指定地方行政機関の長、地方公共団体の長、その他の執行機関、指定公共機関、その他法 令の規定により災害復旧の実施について責任を有する者が実施する。 2 計画 計画の の種類 計画は、災害応急対策計画に基づく応急復旧終了後、被害の程度を十分調査検討してその 都度作成実施するが、その主たるものは次のとおりである。 (1)公共土木施設災害復旧事業計画 ① 河川公共土木災害復旧計画 ② 道路公共土木災害復旧計画 ③ 地すべり防止施設復旧事業計画 ④ 急傾斜地崩壊防止施設復旧事業計画 ⑤ 海岸施設復旧事業計画 ⑥ 港湾施設復旧事業計画 (2)都市災害復旧事業計画 (3)農水施設災害復旧事業計画 (4)上、下水道施設災害復旧事業計画 (5)住宅災害復旧事業計画 (6)社会福祉施設災害復旧事業計画 (7)公共医療施設、病院等災害復旧事業計画 (8)学校教育施設災害復旧事業計画 (9)社会教育施設災害復旧事業計画 (10)その他災害復旧事業計画 3 激甚 激甚災害 災害特別 災害特別援助法 特別援助法に 援助法に基づく激甚 づく激甚災害 激甚災害の 災害の指定促進 著しく激甚である災害が発生した場合は、被害状況を速やかに把握するとともに早期に激 甚災害の指定が受けられるよう措置し、公共施設の災害復旧事業が迅速かつ円滑に行われる よう努めるものとする。 4 緊急災害査定 緊急災害査定の の促進 災害が発生した場合、被害状況を速やかに調査把握し、緊急に災害査定が行われるよう措 置し、公共施設の災害復旧が迅速に行われるよう努めるものとする。 181 5 災害 災害復旧資金 復旧資金の 復旧資金の確保措置 災害復旧に必要な資金需要額を早急に把握し、この負担すべき財源を確保するための所要 の措置を講ずる等、災害復旧事業の早期実施に努めるものとする。 6 施設災害 施設災害復旧 復旧事業 復旧事業に 事業に関する国 する国の財政措置等 財政措置等 災害のため被害を受けた公共施設等の災害復旧事業に関する国の財政措置を十分把握して おき、これらの特別措置等を勘案して、迅速な復旧を図るものとする。 182 第2節 復興の 復興の基本方針 被災地の復興は、被災者の生活再建を支援し、再度災害の防止に配慮した施設の復旧等を図 り、より安全性に配慮した地域振興のための基礎的な条件づくりを目指す。 1 復興 復興計画 計画の 計画の作成 大規模な災害により地域が壊滅し、社会経済活動に甚大な障害が生じた災害において、被 災地域の再建を可及的速やかに実施するため、復興計画を作成し、関係機関の諸事業を調整 しつつ計画的に復興を進めるものとする。 2 がれ がれき き処理 がれきの処理方法を確立するとともに、仮置場、最終処分場を確保し、計画的な収集、分 別、運搬及び処分を図ることにより、がれきの円滑かつ適正な処理を行うものとする。 また、環境汚染の未然防止又は住民、作業者の健康管理のため、適切な措置等を講ずるも のとする。 3 防災 防災ま まちづくり づくり 防災まちづくりに当たっては、避難路、避難場所、延焼遮断帯、防災活動拠点ともなる幹 線道路、都市公園、河川、港湾など骨格的な都市基盤施設及び防災安全区の整備、ライフラ インの耐震化、建築物や公共施設の耐震、不燃化、耐震性貯水槽の設備等を基本的な目標と する。 復興のため、市街地の整備改善が必要な場合には、被災市街地復興特別措置法等を活用す るとともに、住民の早急な生活再建の観点から、防災街づくりの方向についてできるだけ速 やかに住民の合意を得るように努め、土地区画整理事業、市街地再開発事業等の実施により 合理的かつ健全な市街地の形成と都市機能の更新を図るものとする。 183 第3節 災害市民相談計画 被災者が抱える多種多様な相談や問合せに対しては、「市民サポートセンター」を開設して これに総合的、横断的に対処するものとする。 1 市民 市民サポートセンター サポートセンターの サポートセンターの開設 被災者の抱える相談や問合せに対処するため、国の各省庁、県の各部課等その他関係機関 と連携して市民サポートセンターを開設するものとする。 センター開設に当たっては、被災者の便宜を考慮し、できるだけ関係機関を一堂に集める よう努めるものとする。 2 相談内容 市民サポートセンターにおける相談内容(例)は、次のとおりである。 (1)被災建築物の応急危険度判定結果及び処置について (2)倒壊家屋の解体、撤去 (3)各種資格証の再発行等(年金証書、免許証等) (4)罹災証明の発行手続き (5)仮設住宅の入居 (6)住宅金融公庫関係(返済、支払方法等) (7)事業再開の融資 (8)災害援護資金 (9)被災に伴う税金の減免措置 (10)借地、借家 (11)医療、保健(精神保健を含む) 184 第4節 住宅復旧計画 災害時における被災住宅の復旧対策は、次によるものとする。 1 災害住宅融資 災害住宅融資 (1)災害復興住宅資金の融資促進 市は、県と連携協力して被害地の滅失家屋の状況を調査し、沖縄振興開発金融公庫法令 に規定する災害復興住宅資金の融資適用災害に該当するときは、罹災者に対し当該資金の 融資が円滑に行われるよう、借入手続きの指導、融資希望者家屋の被害状況調査及び被害 率の認定を早期に実施して、災害復興資金の借入促進を図るものとする。 なお、この場合資金の融資が早急に行われるよう、罹災者が公庫に対して負うべき債務 を保証するよう努めるものとする。 (2)個人住宅(特別貸付)建設資金の融資促進 市内で地震による住宅の被害が発生した場合においては、罹災者に沖縄振興開発金融公 庫による個人住宅(特別貸付)建設資金の災害罹災者貸付制度の周知を図るものとする。 なお、罹災者が借入れを希望する際には「罹災証明書」を交付するものとする。 2 災害 災害公営住宅 公営住宅の 公営住宅の建設 大規模な災害が発生し、住宅に多大な被害が生じた場合、低額所得者に賃貸するため国庫 補助を受けて災害公営住宅の建設に努めるものとする。 第5節 農林漁業資金融資計画 災害時の被災農林漁業者に対する融資対策は、次によるものとする。 1 農業関係 地震により農業者が被害を受け経営に打撃を受けた場合に、低利の資金を融資することに よって、農業経営の維持安定を図ることを目的として、天災融資制度、沖縄振興開発金融公 庫等の制度金融による救済制度が設けられている。 したがって、「天災融資法」の発動及び「激甚災害法」が適用されることとなった場合は 、天災資金の活用を推進する。 沖縄振興開発金融公庫の農業関係資金のうち災害復旧事業をも対象とするものに農業基盤 整備資金、農林漁業施設資金(共同利用施設資金及び主務大臣指定資金)、自作農維持資金 がある。 その他に「沖縄県農業災害資金利子補給事業補助金交付規程」に基づく災害資金があるの で、これらの災害金融制度の活用を促進して農業の経営改善及び復興に努めるものとする。 なお、天災融資法を適用されない災害に対しては、県単の「沖縄県農業災害資金利子補給 事業補助金交付規程」を適用した低利の資金融通を促進するものとする。 185 2 林業関係 被災林業者等に対しては、天災融資法に基づく資金又は沖縄振興開発金融公庫資金の活用 を促進するとともに、災害後の復旧資金として林道その他林業用共同利用施設資金(災害) 等の長期低利の資金導入を促進し、早期復旧に努めるものとする。 3 水産関係 被災漁業者の施設(漁船・漁具)、漁獲物及び漁業用資材並びに漁業協同組合等の管理す る共同利用施設又は在庫品に対する被害については、天災融資法を適用し、災害復旧を促進 し、被害業業の安定を図るよう努めるものとする。また、沖縄振興開発金融公庫の漁業基盤 整備及び業船資金等の活用を促進するとともに、漁業協同組合(同連合会)の系統金融の活 用を促進に努めるものとする。 第6節 中小企業資金融資計画 災害時の被災中小企業者に対する融資対策は、次によるものとする。 1 緊急連絡会 緊急連絡会の の開催 市(商工観光課)は、県(経営金融課)と連携協力し、必要に応じて関係金融機関、関係 指導機関等と緊急連絡会を開催して災害融資の円滑化に努めるものとする。 2 金融 金融相 相談の実施 市(商工観光課)は、県(経営金融課)と連携協力し、関係商工会議所、商工会、商工会 連合会、中小企業団体中央会等の協力を求め、金融相談を行い、融資の指導、斡旋に努める ものとする。 3 被災 被災中小企 中小企業者 中小企業者に 業者に対する融資 する融資 市(商工観光課)は、県(経営金融課)と連携協力し、中小企業向け融資制度の活用を促 進するとともに、沖縄振興開発金融公庫、商工組合中央金庫等政府系統金融機関の資金の活 用を図るよう指導促進に努めるものとする。 186 第7節 生活確保対策計画 災害時における被災者の生活確保対策は、次によるものとする。 1 生業 生業資金 資金の 資金の貸付 被災した生活困窮者等の再起のため、必要な事業資金その他の小額融資の貸付資金を確保 するため、次の資金等の導入に努めるものとする。 (1)災害弔慰金の支給等に関する法律(以下「災害弔慰金法」という。)による災害援護資 金 ① 実施主体 ② 対象災害 市が条例(組合規約)の定めるところにより実施する。 自然災害であって、県内において災害救助法が適用される市町村 が1以上ある場合の災害とする。 ③ 貸付対象 ②により負傷又は住居、家財に被害を受けた者 350万円 被害の種類、程度により区分 ④ 貸付限度額 (世帯主の1カ月以上の負傷150万円、家財の1/3以上の損 害150万円、住居の全壊350万円) ⑤ 所得制限 前年の所得が市税の課税標準で700万円(4人世帯)未満 ⑥ 利率 年3%(据置期間中は無利子) ⑦ 据置期間 3年(特別の場合5年) ⑧ 償還期間 10年(据置期間を含む) ⑨ 償還方法 年賦又は半年賦 ⑩ 貸付原資負担 国(2/3)、県(1/3) (2)生活福祉資金の災害援護資金 低所得世帯に対し、災害を受けたことによる困窮から自立更生するのに必要な経費とし て貸し付ける資金 ① 貸付限度 1,500,000円 ② 据置期間 貸付の日から1年以内 ③ 償還期限 7年以内 ④ 貸付利子 3% (3)母子福祉資金 (4)国民金融公庫資金 ① 更生資金 ② 恩給担保貸付金 ③ 遺族国債担保貸付金 ④ 引上者国庫債券担保貸付金 2 被災 被災世帯 世帯に 世帯に対する住宅融資 する住宅融資 低所得世帯あるいは母子世帯で災害により住宅を失い又は破損等のために居住することが できなくなった場合、住宅を補修し又は非住家を住家に改造する等のため資金を必要する世 帯に対して、次の資金を融資するものとする。 (1)災害弔慰金法の災害援護資金 (2)生活福祉資金の災害援護資金又は住宅資金 187 (3)母子福祉資金の住宅資金 3 災害弔慰金 災害弔慰金及 弔慰金及び災害傷 災害傷害見舞金 害見舞金の 舞金の支給 (1)災害弔慰金の支給 ① 実施主体 市が条例(組合規約)の定めるところにより実施する。 ② 対象災害 自然災害(災害弔慰金法第2条)であって、住家の滅失した世帯が5 世帯以外の災害及び県内において、災害救助法が適用された市町村が 1以上ある場合の災害とする。 ③ 支給対象 ②により死亡した者の遺族に対して支給する。 ④ 弔慰金の額 ア 生計維持者が死亡した場合500万円 イ その他の者が死亡した場合250万円 ⑤ 費用の負担 国(1/2)、県(1/4)、市(1/4) (2)災害傷害見舞金の支給 ① 実施主体 市が条例(組合規約)の定めるところにより実施する。 ② 対象災害 自然災害(災害弔慰金法第2条)であって、住家の滅失した世帯が5 世帯以外の災害及び県内において、災害救助法が適用された市町村が 1以上ある場合の災害とする。 ③ ②により精神又は身体に次に掲げる障害を受けた者に対して支給する。 支給対象 ア 両眼が失明した者 イ そしゃく及び言語の機能を廃した者 ウ 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要する者 エ 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要する者 オ 両上肢をひじ関節以上で失った者 カ 両上肢の用を全廃した者 キ 両下肢をひざ関節以上で失った者 ク 両下肢の用を全廃した者 ケ 精神又は身体の障害が重複する場合における当該重複する障害の程度が 前各号と同程度以上と認められる者 ④ ⑤ 見舞金の額 費用の負担 ア 生計維持者が障害を受けた場合250万円 イ その他の者が障害を受けた場合125万円 国(1/2)、県(1/4)、市(1/4) 4 災害 災害義 義援金品の 金品の募集及び 集及び配分 災害義援金品の募集、輸送及び配分は、次の機関をもって協議会を構成し、各機関が共同 あるいは協力して行うものとする。 日本赤十字社沖縄県支部、県社会福祉協議会、県市長会、県町村会、沖縄タイムス社、琉 球新報社、沖縄婦人連合会、その他県単位の各種団体 188 第8節 租税の 租税の徴収猶予及び 徴収猶予及び減免 1 市税期限の延長 災害その他やむを得ない理由により納税者又は特別徴収義務者が地方税法又は市税条例に 定める申告、申請、請求その他の書類の提出(不服申立てに関するものを除く。)、又は市 税を納付若しくは納入に関する期限までにこれらの行為をすることができないと認める場合 には、地域、期日その他必要な事項を指定して当該期限を延長するものとする。(市税条例 第18条の2) 2 市税の徴収猶予 市長は、地方税法第15条の規定に基づき納税者又は特別徴収義務者がその財産について 災害等を受けた場合において、その事実に基づき市税を一時納付し若しくは納入することが できないと認められるときは、その者の申請により1年以内の期間を限りその徴収を猶予す ることができる。 3 市税、保険税 保険税の減免 被災した納税(納付)義務者に対し、必要があると認められるものについて次により市税 、保険税を減免するものとする。 ① 市民税 被災した納税義務者の状況に応じて減免を行う。 ② 固定資産税 災害により著しく価値が減じた固定資産について行う。 ③ 軽自動車税 被災した納税義務者の状況に応じて減免を行う。 ④ 特別土地法有税 災害により著しく価値が減じた固定資産について行う。 ⑤ 国民健康保険税 被災した納税義務者の状況に応じて減免を行う。 4 国税 国税、 、県税 国及び県は被災者の納付すべき国税及び県税について、法令及び県条例に基づき申告、申 請、請求、その他書類の提出(不服申立てに関するものを除く)又は納付若しくは納入に関 する期限の延長や徴収猶予及び滞納処分の執行の停止、並びに減免等の措置を災害の状況に より実施するものとする。 189 第9節 職業の 職業の斡旋 1 被災者 被災者に に対する職業 する職業の 職業の斡旋 公共職業安定所が職業斡旋の対象とする被災者は、災害のため転職又は一時的に就職を希 望し本人の技能、経験、健康、その他の状況から判断し就職可能な者とする。 2 職業相 職業相談 談 公共職業安定所は、原則として被災者が公共職業安定所に出頭し求職の申込みをした者に 対し、職業相談を行うものとする。ただし、被災者が遠隔地に居住する等、その他の事由に より公共職業安定所に出頭することのできない被災者については、市長は公共職業安定所長 の指示により、被災者の求職申込みを公共職業安定所長に取次ぐものとする。さらに公共職 業安定所長は、市長の求職取次ぎに基づき状況により被災地に出向いて職業相談を実施させ るものとする。 3 求人 求人開拓 開拓及 開拓及び職業紹介 職業紹介 公共職業安定所長は、職業相談の結果、希望職種、その他の希望条件等を適確に把握し、 被災者の個人的な事情、身体状況、能力等を考慮し、適職求人の開拓を行い通勤地域、広域 紹介又は日雇労働者として斡旋するものとする。 190 第10節 10節 被災者生活再建支援法適用計画 1 計画方 計画方針 針 地震等の自然災害時おける被災者の生活再建に関する支援については、被災者生活再建支 援法(平成10年法律第66号。以下「支援法」という。)に基づき、本計画によるものとする。 支援金の支給事務については、被災者生活再建支援基金(以下「基金」という。)又は基 金から委託を受けた市が実施するものとする。 なお、支援法の適用基準等は次のとおりである。 2 計画内容 (1)適用基準 暴風、豪雨、洪水、高潮、地震、津波等の自然災害により生じた被害が次に該当するに 至った場合(火災、事故等人為的な原因により生じた被害は含まないが、該当起因が自然 現象によるものは対象となりうる。) ① 災害救助法施行令(昭和22年政令第 225号)第1条第1項第1号又は第2号のいずれ かに該当する被害(同条第2項のみなし規定により該当することとなるものを含む。) が発生した市町村における自然災害 ② 10以上の世帯の住宅が全壊した市町村における自然災害 ③ 100以上の世帯の住宅が全壊した県における自然災害 (2)上記の対象となる自然災害によって対象となる世帯は次のとおりである。 ① その居住する住宅が、全壊(全焼・全流出)した世帯 ② その居住する住宅が半壊(半焼)し、当該住宅の倒壊による危険を防止するため必要 がある又は当該住宅に居住するために必要な補修費等が著しく高額となる若しくはその 他これらに準ずるやむを得ない事由により、当該住宅を解体し、又は解体されるに至っ た世帯 ③ 火砕流等による被害が発生する危険な状況が継続すること又はその他の事由により、 その居住する住宅が居住不能のものとなり、かつ、その状態が長期にわたり継続するこ とが見込まれる世帯 (3)住宅の被害認定 被害認定については、統一基準「災害の被害認定基準の統一について(昭和43年6月14 日内閣総理大臣官房審議室長通知)」により市町村が行い、県はその取りまとめを行うも のとする。 191 (4)支援金の支給及び支給限度額 支援金の支給事務については、県から委託を受けた基金(又は委託を受けた市町村)が 行う。なお、支援金の支給限度額は次のとおりである。 複数世帯限度額 単数世帯限度額 世帯の収入額 通常経費 500万円以下の世帯 500万円を越え700万 円以下の世帯(被災 日において世帯主の 年齢が45歳以上の世 帯又は一定の要援護 世帯) 700万円を越え800万 円以下の世帯(被災 日において世帯主の 年齢が60歳以上の世 帯又は一定の要援護 世帯) 特別経費 合 計 通常経費 特別経費 合 計 70万円 30万円 100万円 55万円 20万円 75万円 35万円 15万円 50万円 27.5万円 10万円 37.5万円 35万円 15万円 50万円 27.5万円 10万円 37.5万円 ※要援護世帯とは重度の身体障害者世帯、生活保護世帯等をいう。 (5)支援金の対象経費 ① 通常経費 ア 被災世帯の生活に通常必要な物品の購入費又は修理費 例:電気洗濯機、テレビ、電気掃除機、電気冷蔵庫、寝具等 イ ② 住居の移転に通常必要な移転費(交通費を除く) 特別経費 ア 被災世帯の居住する地域又は被災世帯に属する者の特別な事情により当該被災世帯 の生活に必要な物品の購入費又は修理費 例:エアコン、ベビーカー、眼鏡等 イ 被災世帯に属する者の住居の移転のための交通費 ウ 住宅を賃借する場合における当該住宅の借家権の設定の対価 エ 対象の自然災害により負傷し、又は疫病にかかった者の当該負傷者又は疫病の治療 のための医療に要する費用(但し、当該自然災害が発生した日から起算して1年を経 過する日までの間に支払われるもの) (6)市の事務体制(福祉部社会福祉課) 被災者生活再建支援法による支援金の支給事務については、県から「被災者生活再建支 援基金」へ全部委託され、その一部が基金から各市町村へ委託され実施されるものである。 本市が行う事務は次のとおりである。 ① 市が行う事務 ア 広報等による制度の周知 イ 住宅の被害認定及び被害報告 ウ り災証明書等必要書類の発行 エ 被災世帯の支給申請等に係る窓口業務 オ 支給申請書の受付・確認等 カ 支給申請書等のとりまとめ 192 ② キ 使途実績報告書の受付・確認等 ク その他各事務に係る附帯事務 市が委託を受けて行う事務 ア 支援金の支給(被災者の口座振込みによる場合を除く) イ 支援金の返還に係る請求書の交付 ウ 加算金の納付に係る請求書の交付 エ 延滞金の納付に係る請求書の交付 オ 返還される支援金、加算金及び延滞金の受領並びに基金への送金 カ その他各事務に係る附帯事務 (7)その他必要事項 支援金支給申請の手続き等の被災者生活再建支援資金支給業務については、県の指導に 基づき被災者生活再建支援法、同施行令、同施行規則、事務次官通達等により円滑に行う もとする。 193 参 考 資 料 (目次) 目次) 1 名護市防災会議条例 2 名護市災害対策本部条例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 名護市防災会議委員名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4 名護市防災会議運営要領 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5 災害救助法による救助の程度と期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 6 台風対策マニュアル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 7 名護市災害対策「緊急対応班」設置要領 8 過去における風水害及び火災その他の事故 9 自治会(公民館)一覧表 10 11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 各種事業団体一覧表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 危険物の施設一覧表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 名護市防災会議条例 昭和47年9月30日 条 例 第 74 号 最新改訂 平成12年4月1日 (目的) 第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和36年法律第 223号)第16条第6項の規定に基づき、 名護市防災会議(以下「防災会議」という。)の所掌事務及び組織を定めることを目的とす る。 (所掌事務) 第2条 防災会議は、次の各号に掲げる事務をつかさどる。 (1) 名護市地域防災計画を作成し、及びその実施を推進すること。 (2) 市の地域に係る災害が発生した場合において、当該災害に関する情報を収集すること。 (3) 前2号に掲げるもののほか、法律又はこれに基づく政令によりその権限に属する事務 (会長及び委員) 第3条 防災会議は、会長及び委員25人以内をもって組織する。 2 会長は、市長をもって充てる。 3 会長は、会務を総理する。 4 会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときは、あらかじめその指名する委員がその職 務を代理する。 5 委員は、次の各号に掲げるもののうちから市長が委嘱又は任命する。 (1) 指定地方行政機関の職員 (2) 沖縄県の知事の部内の職員 (3) 沖縄県警察の警察官 (4) 助役、収入役、教育長及び各部長 (5) 消防長及び消防団長 (6) 指定公共機関又は指定地方公共機関の職員 (7) その他特に市長が必要と認める者 6 委員の任期は、その者の職に在籍する期間とする。 (専門委員) 第4条 防災会議に専門の事項を調査させるため、専門委員を置くことができる。 2 専門委員は、関係地方行政機関の職員、沖縄県の職員、市の職員、関係指定公共機関の職 員、関係指定地方公共機関の職員及び学識経験のある者のうちから、市長が委嘱又は任命す る。 3 専門委員は、当該専門の事項に関する調査が終了したときは、解任されるものとする。 (議事等) 第5条 前各条に定めるもののほか、防災会議の議事その他防災会議の運営に関し必要な事項 は、会長が防災会議に諮って定める。 附 則 この条例は、公布の日から施行する。 1 名護市災害対策本部条例 昭和47年9月30日 条 例 第 75 号 (目的) 第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和36年法律第 223号)第23条第6項の規定に基づき、 名護市災害対策本部に関し、必要な事項を定めることを目的とする。 (組織) 第2条 災害対策本部長は、災害対策本部の事務を総括し、所部の職員を指揮監督する。 2 災害対策副本部長は、災害対策本部長を助け、災害対策本部長に事故があるときは、その 職務を代理する。 3 災害対策本部員は、災害対策本部長の命を受け、災害対策本部の事務に従事する。 (部) 第3条 災害対策本部長は、必要と認めるときは、災害対策本部に部を置くことができる。 2 部に属すべき災害対策本部員は、災害対策本部長が指名する。 3 部に部長を置き、災害対策本部長の指名する災害対策本部員がこれに当たる。部長は、部 の事務を掌理する。 (雑則) 第4条 前3条に定めるもののほか、災害対策本部に関し必要な事項は、災害対策本部長が定 める。 附 則 この条例は、公布の日から施行する。 2 名護市防災会議委員名簿 平成16年2月23日 機 関 名 職 名 会長 名護市 名護市長 委員 沖縄総合事務局 北部国道事務所長 委員 第十一管区海上保安部 名護海上保安署長 委員 沖縄県 北部土木事務所長 委員 沖縄県 北部農林土木事務所長 委員 沖縄県 北部福祉保健所長 委員 沖縄県警察 名護警察署長 委員 名護市 助役 委員 名護市 収入役 委員 名護市教育委員会 教育長 委員 名護市 企画総務部長 委員 名護市 政策推進部長 委員 名護市 市民環境部長 委員 名護市 福祉部長 委員 名護市 産業部長 委員 名護市 建設部長 委員 名護市 水道部長 委員 名護市教育委員会 教育次長 委員 名護市消防本部 消防長 委員 名護市消防団 消防団長 委員 西日本電信電話(株) 沖縄支店 設備部長 委員 沖縄電力株式会社 名護支店長 委員 沖縄県医師会 北部地区医師会長 条例規定 人員 第3条第2項 3 第3条第5項第1号 2人 第3条第5項第2号 3人 第3条第5項第3号 1人 第3条第5項第4号 11人 第3条第5項第5号 2人 第3条第5項第6号 3人 名護市防災会議運営要領 (目的) 第1条 この要領は、名護市防災会議条例(昭和47年9月30日名護市条例第74号)第5条の規 定に基づき、名護市防災会議(以下「会議」という。)の議事及び運営に関し必要な事項を 定める事を目的とする。 (会議) 第2条 会議は、会長において必要と認めたとき又は委員の3分の1以上の要求があったとき 、会長が招集する。 2 会議の議長は会長をもってあてる。 3 会議は、委員の半数以上が出席しなければこれを開くことができない。 4 会議の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数の場合は、議長の決するところによる。 (専決処分) 第3条 会議が成立しないとき、または会議を招集するいとまがないとき、その他やむを得な い事情により会議を招集することができないとき会長は、会議を処理すべき事項のうち、次 の各号に掲げるものについて専決処分することができる。 (1) 災害対策本部の設置に関する事項 (2) 緊急事態の発生により早急に決定を要する事項 (3) その他軽易な事項 2 会長は、前項の規定により専決処分をしたときは、次の会議に報告しなければならない。 (記録) 第4条 会長は、職員をして会議の概要、出席委員の氏名等必要な事項を記載した記録を作成 させ、保管しなければならない。 (異動報告) 第5条 委員の異動等により変更があったとき、後任者はその職氏名及び異動年月日を速やか に会長に報告しなければならない。 (補則) 第6条 この要領に定めるもののほか必要な事項は会長が定める。 附 則 この要領は、昭和55年3月3日から実施する。 4 災害救助法による 災害救助法による救助 による救助の 救助の程度と 程度と期間 「災害救助法による救助の程度・方法及び期間」早見表 厚生労働省社会・援護局保護課 救助の種類 対 象 費用の限度額 応急仮設住 住家が全壊、全焼又は 宅の供与 1 規格1戸当り平均 流失し、居住する住家 29.7㎡(9坪)を基 がない者であって自ら 準とする。 の資力では住宅を得る 2 間 災害発生のときから20 備 1 日以内着工 考 基準面積は平均 1戸当たり29.7㎡ であればよい。 限度額1戸当り ことができない者 期 1,447,000円以内 ただし、厚生労働大 また、実情に応 臣の承認により期間延 じ市町村相互間に 長あり よって設置戸数の 融通ができる。 特別基準 単身者19.8㎡ 2 供与期間 最高2年以内 982,000円以内 3 2人世帯23.1㎡ 県外からの運送 費は別枠とする。 1,117,000円以内 3人世帯26.4㎡ 1,250,000円以内 4人世帯29.7㎡ 1,385,000円以内 5人世帯33.0㎡ 1,516,000円以内 避難所の設 現に被害を受け、又は (基本額) 災害発生の日から7日 置 避難所設置費 以内 被害を受ける恐れのあ る者を収容する。 100人 (加算額) 費用は、避難所 の設置、維持及び 管理のための人夫 1日当り 30,000円以内 冬季 1 ただし、厚生労働大臣 賃、消耗器材費、 の承認により期間延長 建物等の使用謝金 あり 、燃料費及び仮設 別に定める額を 便所等の設置費を 加算 含む。 2 輸送費は別途計 上 1 避難所に収容され 1 一人1日当り た者 2 1,010円以内 全半壊(焼)、流 2 災害発生の日から7日 食品給与のための総 以内 経費を延べ給食人員 被災地から縁故先 で除した金額が限度 炊き出しそ 失、床上浸水 で炊 (遠隔地)等に一時 ただし、厚生労働大臣 避難する場合3日分 の承認により期間延長 支給可(大人、小人 あり 額以内であればよい の他による 事ができない者 食品の給与 3 床下浸水で自宅に おいて自炊不可能な の区別なし) 者 現に飲料水を得ること 当該地域における通常 災害発生の日から7日 輸送費、人件費は別 ができない者(飲料水 の実費 以内 途計上 飲料水の供 及び炊事のための水で 給 あること。) ただし、厚生労働大臣 の承認により期間延長 あり 5 救助の種類 対 象 費用の限度額 期 間 備 被服寝具そ 全半壊(焼)、流失、 1 夏季(4月~9月) 災害発生の日から10日 1 の他生活必 床上浸水等により、生 冬季(10月~3月) 以内 備蓄物資の価格は 年度当初の評価額 需品の給与 活上必要な被服、寝具 の季別は災害発生の 又は貸与 その他生活必需品をそ 日をもって決定する ただし、厚生労働大臣 う失、又はき損し、直 。 ちに日常生活を営むこ 2 考 2 現物給付に限るこ と の承認により期間延長 下記金額の範囲内 あり とが困難な者 記 区 1人 2人 3人 4人 5人 世帯 世帯 世帯 世帯 世帯 分 単位:円 6人以上 1人を増 すごとに 加算 全壊・全焼 夏 17,300 22,200 32,800 39,200 49,800 7,200 流失 冬 28,600 36,900 51,600 60,500 75,800 10,400 半壊・半焼 夏 5,600 7,500 11,300 13,700 17,500 2,400 床上浸水 冬 9,000 11,900 17,000 20,100 25,300 3,300 医療の途を失った者 1 救護班・・使用し (応急的処置) 災害発生の日から10日 患者等の移送費は、別 た薬剤、治療材料、 以内 途計上 医薬器具破損の実費 2 医 病院又は診療所 ただし、厚生労働大臣 療 社会保険診療報酬 の承認により期間延長 の額以内 3 あり 施術者 協定料金の額以内 災害発生の日以前又は 1 助 救護班等による場 分べんした日から7日 妊産婦等の移送費は、 以後7日以内に分べん 合 した者であって災害の 生材料等の実費 は、使用した衛 以内 別途計上 ため助産の途を失った 2 助産師による場合 ただし、厚生大臣の承 産 者(出産のみならず死 は、慣行料金の2割 認により期間延長あり 産及び流産を含み現に 引以内の額 助産を要する状態にあ る者) 1 現に生命、身体が 当該地域における通常 災害発生の日から3日 1 危険な状態にある者 の実費 以内 期間内に生死が明 らかにならない場合 災害にかか 2 生死不明な状態に は以後「死体の捜索 った者の救 ある者 ただし、厚生労働大臣 」として取り扱う。 出 の承認により期間延長 2 あり 輸送費、人件費は 、別途計上 住家が半壊(焼)し、 居室、炊事場及び便所 災害発生の日から1か 実情に応じ、市町村相 自らの資力により応急 等日常生活に必要最小 月以内 互間において対象数の 修理をすることができ 限度の部分 融通ができる。 災害にかか った住宅の ない者 1世帯当たり 応急修理 525,000円以内 6 救助の種類 対 象 費用の限度額 住家の全壊(焼)、流 1 期 間 教科書及び教科書 災害発生の日から 失、半壊(焼)又は床 以外の教材で教育委 (教科書) 上浸水により学用品を 員会に届出又はその そう失又はき損し、就 承認を受けて使用し 学上支障のある小学校 ている教材実費 児童及び中学校生徒( 2 品は次の金額以内 び養護学校の小学部児 小学校児童1人当り 1 2 1カ月以内 考 備蓄物資は評価額 入進学時の場合は 、個々の実情に応じ て支給する。 (文房具及び通学用品) 文房具及び通学用 もう学校、ろう学校及 備 15日以内 学用品の 給 与 童及び中学部生徒も含 む。) 4,100円 中学校生徒1人当り 4,400円 1 災害の際死亡した 1体当たり 者 2 埋 災害発生の日から10日 災害発生の日以前に死 大人(12歳以上) 実際に埋葬を実施 以内 亡した者であっても対 象となる。 176,000円以内 葬 する者に支給 小人(12歳未満) 140,800円以内 行方不明の状態にあり 当該地域における通常 災害発生の日から10日 1 、かつ、四囲の事情に の実費 以内 よりすでに死亡してい 輸送費、人件費は 別途計上 2 災害発生後3日を 死体の捜 ると推定される者 ただし、厚生労働大臣 経過したものは、一 の承認により期間延長 応死亡した者と推定 索 あり 災害の際死亡した者に (洗浄、消毒等) 災害発生の日から10日 1 ついて、死体に関する 1体当たり 以内 処理(埋葬を除く)す る。 救護班 2 3,200円以内 一時保存 検索は原則として 輸送費、人件費は 別途計上 既存建物借上費 通常の実費 死体の処 既存建物以外 理 1体当り 5,000円以内 検索 救護班以外は 慣行料金 1 自力では除去する 1世帯当たり ことのできない者 2 災害発生の日から10日 実情に応じ市町村相互 138,500円以内 以内 居室、炊事場、玄 間において、対象数の 融通ができる。 障害物の 関等に障害物が運び ただし、厚生労働大臣 除去 こまれているため生 の承認により期間延長 活支障をきたしてい あり る場合 7 救助の種類 対 1 象 費用の限度額 期 間 被災者の避難 当該地域における通常 救助の実施が認められ の実費 2 医療及び助産 3 被災者の救出 4 飲料水の供給 5 死体の捜索 備 考 る期間以内 輸送費及 び人夫費 6 死体の処理 7 救済用物資の整理 配分 災害救助法施行令第10 1人1日当り 救助の実施が認められ 時間外勤務手当及び旅 条第1号から第4号ま る期間以内 でに規定する者 医師、歯科医師 17,600円以内 薬剤師 12,100円以内 保健師、助産師、看 護師 実費弁償 11,600円以内 土木技術、 建築技術者 17,400円以内 大工、左官、とび職 20,900円以内 8 費は別途に定める額 台風対策マニュアル 台風対策マニュアル 制定 改正 改正 1 平成16年6月14日 平成21年6月12日 平成23年5月30日 目的 本市においては、平成9年に「暴風時における職員の執務について」を通達し、「台風時 における災害対策職員動員体制について」を通知した経緯があります。 このマニュアルにおいては対策本部と主な関係課における台風対策要員等の配備段階を明 示し、応急対策に万全を期すことを目的とする。 台風が発生し、本市に影響が予想されるときには「警戒準備体制」をとる。 「警戒準備体制」とは、総務部総務課を中心に関係課が連絡をとり、台風の来襲に備え応 急対策がスムーズにできるための監視及び準備体制をいう。 (1)総務部総務課においては ① 台風情報を収集し、台風進路に注意する。 ② 総務課は、総務係が警戒要員となる。また総務課は各課と連携し庁舎等の保全対策を する。 ③ 防災行政無線等により市民への広報を実施する。(警戒注意) (2)その他の部・課等においては ① 所掌事務に係る施設及び危険箇所等の点検、巡視等をする。 ② 台風の状況に応じ特に必要とする業務に関することは、総務部総務課と情報を共有し ておく。 (3)消防においては ① 市民への広報を実施する。 ② 市内を巡視、被害が予想される物件、看板、シャッター等及び常時浸水地区の巡視を する。 2 本島地方に暴風警報が発表されたとき、又は台風の進路予想により沖縄本島に暴風警報が 発表されると見込まれるときには、名護市地域防災計画書に基づき災害対策本部を設置し、 「警戒体制」をとる。 (1)災害対策本部においては、本部長(市長)の指示を受けて総務部長が指揮をとる。 (2)全課長等は配備要員とし、状況により所属部長等において配備要員の増減を判断し指示 するものとする。 (3)各課等においては、「警戒準備体制」から地域防災計画の「警戒体制」に移行し、応急 対策が速やかに実施できる体制をとり、課長等以外の配備要員については、基本的には下 記のとおりとするが、台風の状況により部課長等が配備要員の増減を判断し指示するもの とする。 記 台風時における要員の配備計画(全課長等以外) ・総務部 総務課 6名 ・各部との連絡調整、外部との電話対応要員 ・庁舎の保全・警戒要員 ・本部機能の維持、職員配備対策要員 人事行政課 2名 ・電算に係る業務対策要員 ・ホームページ等による市民への広報要員 ・企画部 広報渉外課 1名 総務課と連携し市長及び副市長への連絡要員 金融・情報特区推進室 1名 情報通信関係対策要員 環境対策課 1名 ゴミ回収等市民対応要員 3 9 ・市民福祉部 1名 埋火葬等の市民窓口対応要員 1名 市民福祉部関係連絡要員 ・産業部 1名 農畜産物被害及び産業部関係連絡要員 1名 農林水産被害及び産業部関係連絡要員 ・建設部 6名 土木災害等対策要員 1名 建設部関係の連絡要員 ・水道部 1名 雨水排水対策連絡要員 5名 水道関係対策要員 ・教育委員会 1名 教育施設被害及び教育委員会関係連絡要員 ・消防本部 適宜配備 消防長の決定(緊急時外部との連絡要員等) ・本庁舎以外の庁舎(支所等)及び各公共施設等(図書館、市民会館、博物館等)の施設管理 者は、当該施設の警戒をする。 ・必要部署においては、情報担当、連絡担当要員を配置する。 ・配備要員に指示されていないその他職員は自宅待機とする。 市民課 社会福祉課 産業振興課 産業建設課 建設土木課 建築住宅課 下水道課 業務課・施設課 総務課 4 災害が発生し、さらに大きな災害の発生が予想されるとき、又は警戒体制をさらに強化し、 総合的な災害対策体制を要するときには地域防災計画の「救助体制」をとる。 (1)対策本部においては、本部長(市長)の指示を受けて副本部長(副市長)が指揮をとる。 (2)各対策部においては、地域防災計画の第二配備体制の配備要員が配置につく。状況によ り所属部長等において配備要員数を増減できるものとする。 (3)その他の職員においては、配置につく心構えをもって自宅待機とする。 (4)各対策部長、班長(課長等)は、災害応急対策等の緊急事態に備え、情報担当及び連絡 担当要員を配置し、所属職員との連絡体制を確認しておくものとする。 5 市全域にわたって大災害が発生するおそれがあると予想されるときは、救助体制をさらに 強化し、地域防災計画の「非常体制」が早急にとれる準備をする。 (1)対策本部においては、本部長(市長)が指揮をとる。 (2)各対策部においては、地域防災計画の第二配備体制の配備要員が配置につく。状況によ り配備要員数をさらに増できるものとする。 (3)その他自宅待機の職員は、非常体制の緊急配備に備えておくものとする。 6 共通事項 (1)台風は、突発的に来襲するものではないので、退庁後及び祝祭日・休日における対策要 員人数等については、警戒体制、救助体制とも総務部長より、各部長等へ指示し、また各 部長等から職員へ指示するものとする。 (2)台風対応の各体制は、暴風域内にあるとき、行動することは危険を伴うことから、台風 情報に基づき事前に配備体制をとることを基本とする。ただし、暴風域内であっても、体 制強化するときは、参集可能な職員は必要に応じて随時参集するものとする。 (3)この台風対応マニュアルは、台風対策の配備要員を示し、災害応急対策は災害状況に応 じて地域防災計画に基づき若しくは臨機に対応するものとする。 (4)職員は、災害救助に関する情報の入手及び緊急連絡があった場合は、消防本部と総務課 に速やかに報告する。 (5)各部課で行われる行事、イベント等の対応は、基本的に担当部課等が判断し対応する。 (6)職務の執務については、平成9年9月1日付け名通達職員第1号「暴風時における職員 の執務について」を参照する。 (7)対策本部を設置したら、警備室と連絡をとり、外部からの電話を総務課が概ね受ける。 10 名護市災害対策「 名護市災害対策「緊急対応班」 緊急対応班」設置要領 制定 改正 平成16年6月14日 平成23年5月30日 1 目的 名護市地域防災計画(平成16年3月30日修正)第4章「災害応急対策計画」第1節「組織 及び動員計画」5「配備の指定及び区分」(7)「緊急対応班の設置」の計画に基づいて、 名護市において大規模災害が発生した場合、災害対策本部(以下「本部」という。)を迅速 に設置できない場合に備え、事前に初動体制を確保するための要員として緊急対応スタッフ 「緊急対応班」を置くための設置要領を定めるものとする。 2 組織 「緊急対応班」には、防災監及び班員を置き、防災監には総務部長がなり、班員には職員 をもって充てる。 3 班員 班員については、居住地、現在の職務等を勘案し、次の基準で選考し、あらかじめ指名し て置くものとし、毎年見直すものとする。 (1) 現在防災担当にある職員 (2) 本部設置場所である本庁から、直線距離で概ね2.0km以内に居住している職員 (3) 防災監が特に必要と認めた職員 4 任務 (1) 防災監は、班員の招集及び諸協議事項の決定をする。 (2) 班員は、災害の発生を知った時には、防災監の指示を待たず、直ちに本部設置準備のた め名護市役所本庁総務課に集結し、本部設置のため以下の活動を行う。 ① 被害状況の概要把握等情報収集に関すること。 ② 国、県、警察及びマスコミ等関係機関との連絡調整に関すること。 ③ 本部長、副本部長、防災監からの指示命令の受理伝達に関すること。 ④ 各自治会、避難所、ボランティア、学校及び交通手段に関すること。 5 定員 班の定員は概ね10名程度とする。 6 訓練 必要に応じて班員対象として動員訓練、連絡対応訓練等を実施する。 7 その他 (1) 班員の責務として事前に任務を明確にしておくものであって、常時その行動を拘束する ものではなく、大規模災害発生時の各自の状況によりできるかぎりの努力を求めるもので ある。 (2) 本部の体制が整い次第、名護市地域防災計画のとおりの体制が確立すれば、班員は可能 な限り本来の任務に戻るものとする。 11 過去における 過去における風水害及 における風水害及び 風水害及び火災その 火災その他 その他の事故 (1)風水害(名護市における) 発生年月日 原 因 S.61.08.26 台風13号 S.62.05.22 豪雨 S.62.06.24 豪雨 S.62.08.30 台風12号 S.63.06.15 豪雨 その他 S.63.10.07 台風24号 住家被害 H.01.05.18 H.02.05.12 H.02.10.06 H.03.02.13 H.03.09.13 H.04.08.31 H.05.09.03 H.06.05.31 H.07.03.30 豪雨 豪雨 台風21号 豪雨 台風17号 豪雨 台風13号 豪雨 豪雨 気 象 値 日最大1時間降水量 34.5mm 1 S.61.8.25~8.26 1 2日間降水量 213.5mm 被害状況 住家被害 半壊 部分壊 住家被害 床上浸水 床下浸水 土砂崩れ 住家被害 床下浸水 住家被害 半壊 部分壊 件数 道路冠水 部分壊 その他変電所浸水 住家被害 床上浸水 床下浸水 その他土砂崩れ 道路冠水 住家被害 全壊 その他業船転覆 住家被害 床上浸水 床下浸水 人的被害 顔面裂傷 住家被害 全半壊 半壊 部分壊 住家被害 床上浸水 住家被害 半壊 日最大1時間降水量 4 2 1日間降水量 2 日最大1時間降水量 1 1日間降水量 37.0mm 日最大1時間降水量 1 1日間降水量 1 日最大1時間降水量 1 1日間降水量 日最大1時間降水量 1 S.63.10.5~5.7 3日間降水量 日最大1時間降水量 1 1日間降水量 47.0mm 124.5mm 25 日最大1時間降水量 21 1 1日間降水量 6 日最大1時間降水量 1 H.2.10.4~4.7 1 4日間降水量 114.0mm 54.0mm 100.5mm 47.0mm 119.5mm 19.0㎜ 241.0㎜ 45.5mm 119.5mm 59.0mm 107.5㎜ 9.5㎜ 170.5mm 日最大1時間降水量 12 1日間降水量 1 29.0mm 83.0mm 1 日最大1時間降水量 H.3.9.12~9.13 1 2日間降水量 6 最大瞬間風速 11 最大1日降水量 H.4.8.30~8.31 2 2日間降水量 最大1日降水量 H5.9.2~9.3 1 2日間降水量 最大瞬間風速 26.5mm 110.5㎜ 48.7m/s 19.0mm 208.0mm 33.5mm 137.0 48.6m/s 住家被害 床上浸水 床下浸水 崖くずれ 最大1日降水量 3 21 1日間降水量 14 28.5mm 住家被害 床上浸水 床下浸水 最大1日降水量 3 10 1日間降水量 52.0mm 12 191.0mm 160.0mm 発生年月日 原 因 H.07.07.22 台風3号 H.07.10.07 豪雨 H.08.08.13 H.08.09.30 H.09.06.27 H.09.08.07 H.09.08.17 H.10.02.20 H.10.06.12 H.10.07.16 H.10.10.04 H.11.09.23 台風12号 台風21号 台風8号 台風11号 台風13号 豪雨 豪雨 豪雨 豪雨 台風18号 被害状況 件数 崖くずれ 住家被害 床下浸水 文教施設 道路被害 河川被害 農林水産業施設被害 農産被害 住家被害 一部破損 文教施設 農産被害 農産被害 住家被害 床下浸水 道路被害 農産被害 住家被害 一部破損 床上浸水 床下浸水 道路被害 河川被害 農産被害 住家被害 床下浸水 崖くずれ 住家被害 床上浸水 床下浸水 道路被害 橋りょう被害 崖くずれ 住家被害 床上浸水 床下浸水 道路被害 橋りょう被害 河川被害 崖くずれ 住家被害 一部破損 床上浸水 床下浸水 道路被害 河川被害 崖くずれ 農産被害 象 18.5mm 64.5mm 32.7m/s 15.5mm 34.5mm 最大1時間降水量 1 H.8.9.27~9.30 1 4日間降水量 最大瞬間風速 最大1時間降水量 1日間降水量 最大瞬間風速 17.5mm 176.5mm 40.0m/s 15.5mm 63.0mm 43.1m/s 最大1時間降水量 1 1日間降水量 6 最大瞬間風速 46.0mm 274.5mm 41.4m/s 36.5mm 176.5mm 43.2m/s 最大1時間降水量 H.9.8.16~8.18 3日間降水量 最大瞬間風速 16.0mm 最大1時間降水量 11 H.10.2.16~2.20 1 5日間降水量 最大1時間降水量 3 H.10.6.10~6.12 12 3日間降水量 36.5mm 19 最大1時間降水量 7 15 1日間降水量 1 39 58 104 最大1時間降水量 15 1 1日間降水量 17 39 8 2 25 1 4 12 13 値 最大1時間降水量 1 1日間降水量 最大瞬間風速 最大1時間降水量 18 1日間降水量 9 最大1時間降水量 5 H.8.8.12~8.13 5 2日間降水量 最大瞬間風速 1 3 21 26 5 道路被害 崖くずれ 気 最大1時間降水量 H.11.9.22~9.23 2日間降水量 最大瞬間風速 275.0mm 43.4m/s 141.0mm 39.0mm 160.5mm 59.5mm 121.5mm 75.5mm 212.0mm 38.0mm 233.5mm 49.5m/s 発生年月日 H.12.07.30 H.12.08.08 H.12.09.13 H.12.11.09 H.14.07.14 H.14.09.04 原 因 豪雨 台風8号 台風14号 豪雨 台風7号 台風16号 被害状況 件数 住家被害 床上浸水 床下浸水 河川被害 住家被害 全壊 一部破損 道路被害 河川被害 崖くずれ 農産被害 住家被害 床下浸水 道路被害 崖くずれ 農産被害 住家被害 床上浸水 床下浸水 河川被害 崖くずれ 住家被害 半壊 床上浸水 床下浸水 農産被害 住家被害 全壊 半壊 一部破損 床上浸水 床下浸水 道路被害 河川被害 崖くずれ 農産被害 気 象 値 最大1時間降水量 11 18 1日間降水量 1 50.5mm 最大1時間降水量 H12.8.7~8.8 2日間降水量 32.0mm 最大瞬間風速 47.1m/s 最大1時間降水量 4 H12.9.12~9.13 7 2日間降水量 3 最大瞬間風速 22.0mm 5 最大1時間降水量 6 1 1日間降水量 4 58.0mm 最大1時間降水量 1 H14.7.14~7.15 2 2日間降水量 6 最大瞬間風速 39.0mm 1 1 10 9 2 5 12 104 2 17 4 5 2 166.0mm 181.0mm 277.5mm 42.0m/s 182.0mm 147.0mm 46.4m/s 最大1時間降水量 H14.9.4~9.5 2日間降水量 41.0mm 最大瞬間風速 57.9m/s 341.5mm (2)地震、津波(沖縄本島における) 北部では、西暦1960(昭和35)年5月3日に起きたチリ地震津波において、旧羽地村で 3名が溺死などの災害があった。 近年(平成5年~平成14年)における津波と地震 -津波- 沖縄本島で5cm以上の津波が観測された事例 *平成7年7月30日 チリ北部の地震 那覇で11cm、宮古島で8cmの津波を観測 *平成7年10月18日 奄美大島近海の地震 現地調査によると沖縄本島北部(東村) で数十cmの津波あり *平成7年10月19日 奄美大島近海の地震 現地調査によると沖縄本島北部(東村) で数十cmの津波あり *平成8年2月17日 ニューギニア付近の地震 那覇で31cm、宮古島で23cm、石垣島 で16cmの津波を観測 *平成13年6月24日 ペルー沿岸の地震 14 那覇で7cmの津波を観測 -地震- 沖縄本島において、震度4以上を観測する地震は発生していない。ただし、宮古島・八 重山地方では震度4以上は12回観測されている。 *西暦1986年(昭和61年) 台湾東方に津波発生 *西暦1990年(平成2年) 石垣島で波高28㎝ 台湾東方に津波発生 那覇で19㎝ 石垣島で波高3㎝ 那覇で8㎝ (西暦1986年~1990年までの間に震度4以上の地震は発生していない。) 15 16 21 25 20 26 17 225 10 11 12 13 14 計 物 9 建 26 野 8 林 21 両 7 車 60 5 4 26 1 6 1 5 2 2 1 3 6 13 17 9 13 11 16 12 116 焼 損 棟 数 15 1 1 3 10 6 3 8 4 85 5 10 12 5 9 9 11 9 8 35 23 16 23 38 33 23 216 り 災 人 員 124 10 15 1 2 1 1 8 1 2 1 2 1 1 13 1 3 1 4 2 2 356 270 545 701 270 225 負 傷 者 者 り 災 世 帯 そ の 他 16 7,282 2,088 977 1,354 建 物 ㎡ 15 8 13 11 16 13 7 293 92 7 50 14 6 30 57 37 28,339 47,308 59,800 26,575 27,390 77,475 35,029 39,480 23,285 45,670 13,531 36,812 37,308 23,297 13,873 63,218 23,805 27,602 18,612 32,506 12,271 410,351 290,564 1,320 1,456 3,663 33 3,132 390 2,277 その他㎡ 6 496 25 405 380 19,101 850 751 290 1,661 931 5,989 2,171 609 1,426 4,423 計 5 10 合 3 9 物 9 14 建 1 2 野 9 8 損 害 金 額(千円) 林 22 7 焼損面積 両 6 14 死傷者 車 31 数 97,786 13,798 9,097 22,202 1,426 12,413 7,328 9,046 11,073 2,829 8,574 2,228 160 191 173 940 8 196 418 142 (資料:名護市消防年報) 収 容 物 5 計 件 死 年別 項目 (3)人為的災害(火災) そ の 他 林 野 a 自治会(公民館)一覧表 平成16年1月現在 字 名 所在地 電 話 字 喜 瀬 喜瀬85 52-5022 宇 幸 喜 幸喜46 52-2847 許 田 許田205-22 茂 名 所在地 電 話 佐 宇茂佐282 52-0422 屋 部 屋部77 53-2450 53-4069 中 山 中山127 52-2866 数 久 田 数久田954-1 52-3394 旭 川 旭川409-1 52-5010 世 冨 慶 世冨慶1 52-3526 勝 山 勝山467 53-8336 江 東江1-25-8 53-4076 山 端 山入端60 53-8534 安 和 安和114-3 53-8739 東 入 城 城2-16-19 52-3982 港 港2-8-7 52-4659 大 東 大東1-21-23 52-3847 久 志 久志200 55-2117 大 中 大中1-20-14 53-1994 豊 原 豊原221 55-2106 大 西 大西3-8-12 52-4630 辺 古 辺野古86 55-2121 大 南 大南2-16-26 52-4522 二 見 二見227 55-8186 大 北 大北1-7-1 52-4754 大 川 大川82-2 55-8471 宮 里 宮里1-17-8 52-3260 大 浦 大浦160 55-8606 為 又 為又591 52-4633 瀬 嵩 瀬嵩16 55-8954 汀 間 汀間29 55-8181 野 源 河 源河1305 58-2414 三 原 三原252-5 55-8137 稲 嶺 稲嶺984-1 58-2046 安 部 安部23 55-8820 陽 嘉陽63 55-8583 真 喜 屋 真喜屋73 58-2748 嘉 仲 尾 次 仲尾次406 58-2762 天 仁 屋 天仁屋273 55-8679 上 川上3 58-2950 底 仁 屋 天仁屋696-1 55-8818 等 田井等410 58-1760 親 川 親川58 58-1956 饒 平 名 饒平名107 52-8968 仲 尾 仲尾143 58-1954 我 部 我部27 52-8187 名 振慶名12 58-2424 運 天 原 運天原199 52-8121 田 田井等909 58-2405 済 井 出 済井出13 52-8122 屋 我 屋我87 52-8764 川 田 振 井 慶 山 伊 差 川 伊差川136 52-4545 古 我 知 古我知319 53-3732 我 部 祖 河 我部祖河387 53-4058 内 原 我部祖河1193-2 52-5927 呉 我 呉我114 58-1361 各種事業団体一覧表 1 農林水産魚業関係団体 名 称 所在地 電 1 沖縄県農業協同組合 名護支店 宮里4-6-47 54-2020 2 沖縄県農業協同組合 羽地支店 伊差川327-1 53-1311 3 沖縄県農業協同組合 久志支店 瀬嵩4 58-8011 4 沖縄県酪農農業協同組合北部支所 為又1220-84 52-7201 5 沖縄県花卉園芸農協北部集出荷センター 屋部1713-2 51-1111 6 名護漁業協同組合 城3-1-1 52-2812 7 羽地漁業協同組合 仲尾次510-7 58-1829 8 沖縄北部森林組合 宇茂佐913-2 52-0412 9 国頭郡農業共済組合 字宇茂佐1399-2 52-1065 2 話 商工会、商工業関係団体 名 称 所在地 電 1 名護市商工会 大中1-20-28 52-4243 2 沖縄県建設業協会北部支部 為又1219-164 52-3019 3 名護市管工事業協同組合 為又1219-201 53-1932 4 北部電気工事業協同組合 東江5-7-5 52-0314 5 名護市観光協会 大東1-11-12 53-7755 18 話 危険物の施設一覧表 1 危険物の大量貯蔵施設(貯蔵量 100kL 以上の事業所) 最大タンク 事業所 所在地 総容量(KL) タンク数・その他 油種(KL) りゅうせき(株) 北部支店 字安和881 (株)山浩商事 名護石油 東江4-2-16 133.574 字安和1008 815.2 琉球センメト(株) 屋部工場 合資会社三光屋部 給油所 2 3,776.115 字屋部317 130 ガソリン 766.350 灯油 38 重油 800 軽油 30 型式 屋外タンク8 屋内貯蔵所1 屋外貯蔵所1 地下タンク1 屋外タンク4 屋内貯蔵所1 簡易タンク1 屋外タンク2 屋内貯蔵所1 屋外タンク2 地下タンク4 C 横地 C C 高圧ガス ① 一般ガス 名 称 ガスの種類 所 在 沖縄県久志浄水場 C12 字久志1100 中央食品加工(株) NH3 字許田278 名護製氷冷蔵(株) NH3 城2-17-11 (社)北部医師会病院 O2・N2・LPG・蒸気ガス 字宇茂佐1712-3 県立北部病院 LO2 大中2-12-3 ② 地 液化石油ガス(貯層設置) 名 称 ガスの種類 所 在 (株)りゅうせき名護営業所 30t×1 字安和881 (資)名護オートガス 10t×1 大中4-1-21 エッカ石油ガス(株) 白金オートガス 15t×1 宮里7-22-31 沖縄協同ガス(株)北部営業所 30t×1・0.5×1 字我部祖河1036-1 (資)ゴールド通産 大北オートガス 10t×1 大北5-4-20 琉球製缶(株) 10t×1 宮里5-20-12 19 地 名護市地域防災計画 発 行 平成16年7月 作成年月日 昭和55年8月 第1回修正 平成 5年2月 第2回修正 平成16年3月30日 編 集 発 行 名 護 市 防 災 会 議 担 当 部 課 名護市企画総務部総務課 電話 (0980)53-1212(代表)
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