13PF03 - 海外農業開発コンサルタンツ協会

13PF3
フィリピン共和国
ベンゲット高地農業流通システム強化計画
プロジェクト・ファインディング調査報告書
平成13年4月
社団法人 海外農業開発コンサルタンツ協会
フィリピン共和国
ベンゲット高地農業流通システム強化計画
プロジェクト・ファインディング調査報告書
目次
プロジェクト計画位置図
第1章 調査の厩要目.
1
1.1 調査の背景‥.
1
1.2 調査の目的.‖‥‥...
2
1.3 調査の実施‥‥.‥‥
2
第2章 計画の背景‥‥….
3
2.1 計画の背景‥…
3
2.2 プロ技との連携……….‖….‥
4
第3章 計画の内容....
5
3.1 計画の目的...
5
3.2 事業計画‥…
5
3.3 概算事業費‖‥
9
3.4 事業の効果..‥
10
3.5 事業の実施機関‥‥
10
第4章 総合所見.…
11
4.1 事業の実施可能性…
11
4.2 必要な調査‥..
11
現地写真
添付資料
1.調査員略歴
2.調査日程
3.面会者一覧
4.収集資料一覧
5.事業計画概要(英文)
PROVINCIAL
PROVINCE
MAP
OF BENGUET
GENERAL MAP OF THE PROJECT
BENGUET RURAL COMMUNITY EMPOWERMENT PROJECT
第1章 調査の概要
1.1調査の背景
フィリピン国では、開発の目標を国民の権利の強化と拡大及び国際競争力の強化を通
じた国民の生活向上に置いている。このため、特に個人、組合、自治体、NGOなどの主
導のもと、国民の活力を十分に生かした活気ある物資の生産と流通を促進することとし、
政府は平等な富の分配と拡大に必要な手段を講ずることとしている。さらに、この開発は
人材の育成、国際競争力の強化、永続的な開発を通じて実現されるとされている。
この目標達成のため、農工業分野においては、環境に配慮し高い生産性を維持する農
業と工業のバランスのとれた発展の重要性および地域に根ざし地域環境に合致した開発が
謳われている。
ベンゲット州は急峻な山脈と渓谷に囲まれた山岳地域という不利な地形的条件に加え
て、近年の鉱工業衰退の中で農業が唯→の主要産業となり、直接的にも間接的にもその生
活基盤を農業に依存している。そのため、全国的にも貧困比率が高く、州人口の3分の2
を占める農村地域における農民の所得向上が最重要の課題となっている。
こうした不利な地形条件にもかかわらず、永年にわたる継続的な農民の努力により形
成されたテラス農地を利用し、高地の寒冷な気候を生かした野菜、果実及び切花の生産が
行なわれ、現在ではフィリピンの一大野菜供給地となっている。
ところが、農家の耕作面積は小規模であり、農民組織や農協の形成も決して十分でな
く、仲買人による買いたたきが常態化するなど農民に不利な流通システムが依然として温
存され、農民は低所得な状態に置かれている。
そして、農業・農村基盤施設の未整備や営農生産技術に関する専門知識の不足もあり、
農民を取り巻く現状は固定化した貧困状態から抜け出せない状況にある。
ベンゲット州政府は農民が直面しているこうした貧困問題の根本的解決をめざし、農
民組織や農協の組織強化及び活性化を推進するとともに、農村社会の振興・強化や流通シ
ステムにおける農民による体制を強固なものにするための諸施設を整備する事業として本
計画を策定した。
ベンゲット州政府は本案件のために6市町および関係機関を構成員とする委員会を発
足させ本計画の策定を行ってきており、現在わが国の国際協力事業団(JICA)によって
実施されているプロジェクト方式技術協力との相乗的効果の発現も鑑み、わが国に対し
本案件の実現への協力を強く期待している。
このような諸事情を踏まえ、「ベンゲット高地農業流通システム強化計画」について海
外農業開発コンサルタンツ協会(ADCA)として、プロジェクトファインディング調査
を実施することとなった。
1.2 調査の目的
本調査は、フィリピン国ベンゲット州全域を対象とし、農民組織による流通システム
の改善と営農生産技術の向上に向けた施設的な拠点形成を目指す「ベンゲット高地農業流
通システム強化計画」について、現地調査を通じた実現可能性の検討、今後の調査協力の方
法の立案を行うものである。
1.3 調査の実施
本調査は、2001年4月20日から4月29日の10日間にわたり、海外農業開発コンサ
ルタンツ協会(ADCA)のミッションとして、日本技研株式会社 堀田朋樹、片柳征男の
二名によって実施された。
2
第2章 計画の背景
2.1計画の背景
ベンゲット州はルソン島中部に位置し、古い歴史と特徴的な社会・経済的風土を有す
る山岳行政区域CAR(CordilleraAdministrationRegion)の一つの州である。急峻な山脈と
渓谷に囲まれたテラス農地で、高地の寒冷な気候を生かした野菜、果実及び切花の生産が
盛んで、フィリピン全国の野菜消費量の85%を供給し、一大野菜供給地域を形成している。
そのため、ベンゲット州人口の3分の2は農村地域に居住し、直接的にも間接的にも農業
への依存度が高い。
ベンゲット州は1997年のMBN(MinimumBasicNeeds)調査で貧困州20の内の一つ
とされ、貧困ライン以下の住民比率は全国平均が38%に対し、ベンゲット州は61%とな
っている。農家一戸あたりの耕作面積は1ha程度と小規模であるとともに、持続可能な畑
作生産技術についての経験や知識の不足に起因する低生産性や、農産物の集荷施設や農道
といった農業基盤施設の未整備による収穫後処理における多大な損失のため、低所得を余
儀なくされている。また、農産物の取引も農家が個別的に行っている現状においては、仲
買人の窓意的な価格によって生産コスト割れとなるような低価格での取引も見受けられる。
農民は低所得を補おうと生産量の増加をめざし、森林の伐採による農地の拡大や化学
肥料や農薬の過度な投与を続けてきており、これらが健康被害や環境破壊といった問題を
も引き起こしてきている。
一方、農民組織や農協の活動はいまだ弱く分散的であり、農民の自助努力を促すよう
な支援施設の不備や専門知識の不足から効果的なものになっていないため、農民を取り巻
く現状は固定化し、貧困状態から抜け出せない状況にある。
ベンゲット州の農民が直面しているこうした貧困の鎖を断ち切り、農村社会の振興や
流通システムにおける農民による体制を強固なものにするためには、多面的な対策が講じ
られなければならないが、農協の組織強化及び活動の活性化がその前提となろう。
3
2.2 プロジェクト方式技術協力「フィリピン農協強化を通じた農民所得向上計画」との連携
フィリピン政府は1992年12月に策定された「中期開発計画」における国家経済開発
目標である①貧困の緩和、 ②不平等の是正、 ③生産的雇用の拡大および④持続的な経済成
長を図るため、農村部において「農地改革の推進」と「協同組合の組織化と育成」を掲げ
ている。
大統領府協同組合開発庁(CDA)は「農協組織整備計画」 (1993年)の結果を踏まえ、
日本の総合農協の事業方式をモデルに、モデル農協における営農指導を基礎とした販売・
購買.信用事業の強化を通じた農民の所得向上および農村女性・地域住民の雇用機会の創
設を促進するために、日本の政府開発援助によるプロジェクト方式技術協力を要請した。
これを受けて、ベンゲット州を対象に2000年7月から2005年6月の5ヶ年にわたる「フ
ィリピン農協強化を通じた農民所得向上計画」 (The Project for Improvement ofFarmer's
Income andArea Development)が進行中である。
この計画に基づく日本側としての活動内容は、地域内のパイロット農協の事業拡充・
開発により農協組合員がより収益性の高い農業生産を実現することにあり、あわせてフィ
リピン側カウンターパートの農協活動強化に関わる能力の向上を目指すものとなっている。
このため、現在5名の専門家が派遣されている。このプロジェクト方式技術協力は、いわ
ば農協活動をソフト面から強化することにより農民の所得向上の達成を目指すものといえ
るC
しかし、モデル農協の強化・育成や農民の組織化を基礎とした営農生産技術の向上、
販売・購買・信用事業の推進を図る上で、地域内に農協の組織・事業活動の拠点となる施
設やこれに関連したインフラの整備が必要となっている。
同時に、今回の事業計画の実施によって施設面の整備が進むことは、それらの施設を
農民自らが自主的に管理運営することを目標に農協の組織化や活動強化にむけた動機付け
としても働くことが期待でき、プロジェクト方式技術協力の推進を後押しする相乗的な効
果が発揮される。
4
第3章 計画の内容
3.1計画の目的
本計画はベンゲット州の農民の所得向上を通じた農村地域における貧困の撲滅をめざ
し、プロジェクト方式技術協力との連携を図りながらプロ技が果たすソフト面からの農協
活動強化に対し、ハード面からそれを支援することを目的とする。
具体的には以下の目的達成のために、特に農業・農村基盤の整備に重点を置いて取り
組むことを提案するものである。
1)ベンゲット州の農産物を主対象とし、農民の所得を向上させる有用な流通システ
ムづくりに施設整備の面から支援する。
2)農業・農村開発の体制的核となる農民の組織化と農協活動の強化を施設面から支
援する。
3)畑作の生産・営農に関する知識や技術の普及、並びに環境にやさしい栽培技術の
教育訓練の実施を通じて、農家の所得向上を図るとともに農村社会の健康と福祉
の改善を促進する。
4)政府機関及び非政府組織NGOによる農業生産向上と農村社会振興に関する総合
的かつ効果的な連携の枠組み形成に役立てる。
3.2 事業計画
農民組織及び農協による営農生産技術の向上と流通システムの改善のための施設的な
拠点としてトリニダット中央市場とそれにリンクした生産地域におけるサテライトとして
の集荷・多目的施設の整備を行う。
これにより農協の販売・購買・信用事業の促進を施設面から支援し、農民が個別に仲
買人と取引している不利な現状から脱却すべく、サテライト集荷場に一度集荷した生産物
をトリニダット中央市場に運搬することにより、農民の利益保護や所得の向上が実現され
5
る。
ベンゲット州の州都であるトリニダット市を対象とし、日本政府の無償資金協力とし
て「トリニグッド高地農村総合開発事業」が1989年から1990年にわたり実施されている。
この事業は潅漑・排水施設整備を中心とした農村総合整備事業であり、生産基盤の重点的
整備が行われた。その結果、トリニダット市における野菜や切花の生産量が飛躍的に増加
するとともに、ビニールハウスを用いた商品価値の高い施設農業も拡大してきている。
ベンゲット州内の中心的な集荷・卸売施設であるラ・トリニダッド市場(The La
TrinidadⅥgetableTradingPost)は1984年に建設された。上述の「トリニグッド高地
農村総合開発事業」による増産効果もあり、現在では全取扱量が約286ton(日量)にも
達し、日量26.7tonの容量しかない現市場は24時間稼動しているにもかかわらず常時飽
和状態となり、非効率的な卸売り作業を余儀なくされ機能が麻痺する寸前の状態となって
いる。こうした状況を解決するとともに、流通システムの改善を行い農民組織や農協が協
同販売する施設的スペースの確保も実現するために、ベンゲット州立大学の用地内に新た
に中央市場の建設を計画する。
同時に、中央市場と結ぶ生産地域に建設するサテライト集荷場は農民組織や農協によ
る農産物の集荷や運搬に供される集荷施設とともに多目的利用のための施設を併設する。
この多目的施設(会議室、事務所等)は農民組織及び農協の組織・事業活動の拠点と
なるだけでなく、畑作の生産・営農に関する知識や環境にやさしい栽培技術の教育訓練の
場、あるいは様々な農村社会活性化のための諸活動の場として有効に利用される。
一方、耕作地からサテライト集荷場まで及びサテライト集荷場から中央市場までのア
クセス道路のうち、国道については整備済みや各種整備計画が事業化され着工している区
間も少なくないが、国道以外の州道路やバランガイ道路の多くは未整備のままとなってお
り、集出荷時の荷いたみによる損失が多大な額となっている。
また、それらの道路は集落を結ぶ生活道路ともなっており、未舗装のため降雨時には
ぬかるみ農村住人に極めて困難な生活を強いており、こうした農村地域における生活条件
の改善も求められている。
6
それゆえ、アクセス道路の整備は集出荷の効率化による流通での有利性確保や荷いた
み防止による損失の低減と高品質生産物の供給、そして農村生活基盤の改善といった観点
から必須であり、計画に取り込むものとする。
本計画では、さらにトリニダット中央市場とサテライトの集荷・多目的施設における
集荷・販売作業や農民組織や農協の組織・事業活動の円滑な実施のために、それらの活動
に必要とされる諸機材(運搬車両、視聴覚機材、通信機器、事務機器)の導入も計画に取
り入れる。
(1)計画対象地区
本計画は、ベンゲット州全域を対象とし、計画一般図に示すように5ヶ所のサテラ
イトの集荷・多目的施設が各々の地域をカバーする。
(2)事業内容
① 農産物流通支援施設(中央市場)
農民組織による農産物(5カ所のサテライト集荷場から集められる)の共同販売
を促進・支援する諸施設およびその周辺のアクセス道路の整備
場所
面積
トリニグッド市内
210mX(100∼185m)=29,925m2
6,550m2(建物延面積)
施設
卸売市場棟
4,400m2
農産物洗浄・梱包・冷蔵棟
800m2
事務所・会議室・農協銀行棟
900m2
機材倉庫
400m2
その他
基盤整備
50m2
アクセス道路の整備
中央市場 − ピコ道路
L=1.8km
中央市場 − ブギス道路
L=1.0km
(∋ 農村改善施設(サテライト集荷、多目的施設)
営農生産技術向上の訓練と生産地からの野菜の集荷場として必要な諸施設及び
生産地と集荷場を結ぶアクセス道路の整備
場所
5市(アトック、ブギアス、カバヤン、カバンガン、マンカヤン)
面積
715m2×5= 3,575m2(建物延面積)
施設
集荷棟 420m2
多目的棟(多目的和騰事新会議邑農臓断笥 210m2
倉庫棟 70m2
その他 15m2
基盤整備:
アクセス道路の整備
アトック
:Cattubo−Paoay−EnglandadRoad 4.0km
ブギアス
:Ampaleggeug−Alapang−PoblauonRoad 4.0km
カバヤン
:触mBad0−¶皿lk蔦−HbkⅡ凪軸叩 10.0km
カバンガン :Paykek−Lomon−LabvegRoad 4.0kn
マンカヤン :Pas−naan−Am−amRoad 4.0kn
計 26.0km
8
③ 機材
・農産物流通支援施設
氷製造機
1台
手押車
60台
運搬車
3台
フォークリフト
2台
野菜くず運搬車
1台
視聴覚機材
1台
通信・広報機器
発電機
1台
1台
事務機器
1台
4WDピックアップ
2台
・ 農村改善施設(5ヶ所)
耕運機
2台 × 5ヶ所=
10台
運送用トラック
2台 × 5ヶ所=
10台
手押車
8台 × 5ヶ所=
40台
視聴覚機材
1式 × 5ヶ所=
5式
通信機器
1式 × 5ヶ所=
5式
発電機
1式 × 5ヶ所=
5式
事務機器
2式 × 5ヶ所=
10式
3.3 概算事業費
総事業費は6億7,725万円(2億8,219万ペソ1P=2.4円 2001年4月末レート)で、
その内訳は以下のとおりである。
塵選
農産物流通支援施設
1ヶ所(6,550m2)
2億8,296万円
農村改善施設
5ヶ所(3,575m2)
1億5,444万円
農村基盤整備
農道改修
28.8km
1億9,200万円
機材
農産物流通支援施設
1,747万円
農村改善施設
3,038万円
計 6億7,725万円
9
3.4 事業の効果
本事業の稗益範囲はベンゲット州261,648haのみならず、国道等により繋がる近接の
ヌエバピサヤ州、マウテンプロビンス州、ラウニオン州及びイロコスリージョン州の生産
地からの野菜の一部も本事業で建設される諸施設において取り扱うことができ、稗益範囲
はさらに広がる。
稗益人口はベンゲット州の人口の3分の2を占めるという農村地域に居住する約22万
人及びその周辺州の稗益人口と想定される。
事業の効果は以下のようである。
① 農家所得増加による生活水準の向上と、それに伴う購買力の増加による商品流通
の活発化と付随する雇用の創出が図られる。
② 環境にやさしい栽培技術の導入によって自然環境が保全され、消費者には安全で
高品質の野菜の供給が可能となる。
③ 事業の実施を通じて、農業・農村社会のさらなる改善にむけた自助努力を可能と
する農村協同組織の形成が図られる。
3.5 事業の実施機関
本事業の実施機関はベンゲット州政府であり、これまで日本政府の無償資金協力とし
て行われた「トリ二グッド高地農村総合開発事業」(1989−1990)や「ベンゲット総合病院改
修事業」(1997−98)の実施機関としての実績を有している。
事業実施にあたってはベンゲット州政府統括のもと、関連市町や関係機関を構成員と
するプロジェクト執行委員会を設立する計画となっている。
10
第4章 総合所見
4.1事業実施の可能性
本事業は農民の所得向上の目標を実現するに合致した内容となっており、稗益もベン
ゲット州のみならず近隣の州の一部と広範囲に及ぶことから、きわめて高い効果が期待で
きる。また、現在進行中のプロジェクト方式技術協力との連携を図りながら、相乗的効果
が発現できるものである。
事業内容は高度な技術を必要とする建設工事は含まれておらず、実施体制も十分確立
でき、実施面での技術的・制度的な問題は少ないといえる。
以上のように、本事業は優良な案件であり、事業規模からも日本政府の無償資金協力
による実施が可能と判断される。
4.2 必要な調査
本計画はベンゲット州政府を代表とした関係市町・関係機関で構成されるプロジェク
ト委員会で策定されたものである。
今回の現地調査において得られた知見に基づき、今後この計画が無償資金協力によっ
て、より効果の高い事業内容として実施されるために、次の諸点についての調査・検証が
求められるであろう。
(ヨ ベンゲット州の農産物流通に関わる基礎データの収集と分析に基づき、計画に盛
り込まれている中央市場や5ヶ所のサテライト集荷場の配置についての再検証や
その規模の最適化を行う必要がある。
(ヨ プロジェクト方式技術協力の活動とも連携をとり、農民組織・農協活動の実態把
握に基づく農村改善施設に求められる機能と役割の明確化を図る必要がある。
③ 農産物の運搬ルートの調査による生産地から市場への輸送実績に基づき、改修の
対象となるアクセス道路ルートの再検証を行う必要がある。
11
現地写真
野菜生産地の遠景(Atok)
ベンゲット州知事への表敬挨拶
トリ二ダット市長への表敬挨拶
プロジェクト委員会(2001年4月25日)
既存トリ二ダット中央市場の現状
容量不足により取扱いが飽和状態となっている
トリニダット中央市境の候補地
ベンゲット州立大学の敷地内
農村改善センター候補地( Mankayan)
農村改善センター候補地(Buguias)
農村改善センター候補地(Kapangan)
農村改善センター候補地(Kabayan)
農村改善センター候補地(Atok)
農産物集荷の現状
農産物運搬道路の現状
添付資料
添付資料1調査者略歴
堀田朋樹1953.1.20
生
1975.3
宇都宮大学農学部農業開発工学科卒業
1977.3
宇都宮大学大学院農学研究科修了
1977.4−1980.2
日本精測(株)
1980.3−1993.8
玉野総合コンサルタント(株)
1993.9
日本技研(株)技術本部
1998.4−現在
同上 東京支店 技術部 部長
片柳征男1969.11.2
生
1993.3
宇都宮大学工学部建設学科卒業
1995.3
宇都宮大学大学院工学研究科修了
1995.4−現在
2001.4
(株)全国農協設計
日本技研(株)嘱託
日数
年月日
曜日
出発地
到着地
宿泊地
活動内容
1
2001/4/20
(
金)
成田
マニラ
マニラ
日本出国 (
JL741、09:
55発)
フィリピン入国 (
同便、13:10着)
JICA表敬
2
4/21
(
土)
マニラ
トリ二グッ ド
バギオ
ベンゲット州政府行程打合せ
トリニダッド市場視察
中央市場候補地視察
3
4/22
(日)
−
−
バギオ
現地調査
マンカヤン市訪問、打合せ
4
4/23
(
月)
−
−
バギオ
ベンゲッ ト州政府表敬
トリニダッド市表敬
プロ技専門家と打合せ
現地調査
力パンガン市訪問、打合せ
5
4/24
(
火)
−
−
バギオ
現地調査
カバヤン市訪問、打合せ
6
4/25
(
水)
−
−
バギオ
プロジェク ト委員会と打合せ
7
4/26
(
木)
−
−
バギオ
現地調査
ア トック市訪問、打合せ
ブギアス市訪問、打合せ
8
4/27
(
金) トリニグッド
マニラ
マニラ
日本大使館調査報告
JICA事務所調査報告
9
4/28
(
土)
−
−
マニラ
調査報告書作成
プロ技JICA松久専門家と打合せ
10
4/29
(日)
マニラ
名古屋 (
堀田)
−
フィリピン出国 (
N剛)
72、07:
10発)
日本帰国 (
同便、11:
50着)
成田 (
片柳)
−
フ
ィリピン出国 (
JL742、14 :
30発)
日本帰国 (
同便、19:
40着)
添付資料3 面会者一覧表
在フィリピン日本大使館(Manila)
植野栄治
一等書記官
国際協力事業団フィリピン事務所(Manila)
飯田鉄二
国家潅漑庁
JICA所員
Administration
国家港概庁: National Irrigation A血inistration (NIA)
竹内兼蔵 JICA専門家
プロ技:フィリピン農協強化を通じた農民所得向上計画
松久秀一 JICA専門家
大野康雄 J ICA調整貞
ベンゲット州政府: Provincial Government of Benguet
Hon. Rau M. Mo intas
Governor
Mrs. Teresita Fianza
Advisor
Engr. Alex Balangcod
Project Development Officer
Engr. Tuho Chapdiam
Project Development Officer
トリニグッド市: Municipal Government of La Trinidad
Mr.
Nestor
B.
Fongwan
Mayor
Mr. Romeo T. Lopez Project Development Officer
マンカヤン市: Municipal Government of Mankayan
Mr.
Manalo
Mr.
R.
Arenio
Galvten
Sabado
Mayor
Vice
Mayor
Mr. Dick P. Tip-ac Project Development Officer
カバンガン市: Municipal Government of Kapangan
Mr.
Roge110
P.
Lean
Mayor
Mr. Leo C. Apili Municipal Councilor
アトック市: Municipal Government of Atok
Mr. Johnny S. Uy
Mayor
Mr. Paterno T. Esdio
Municipal Councilor
Mr. Alfredo V. Pilay
Agricultural Officer
ブギアス市: Municipal Government of Bugius
Mr. Apuaus W. Bayangan Municipal Agriculturist
カバヤン市: Municipal Government of Kabayan
Mr. Jomws P. Aroco
Engr. Eigene M. Dacal
プロ技: Improvement of Farmers Income through the Strengthening of
Agricultural Cooperatives
Mrs. Marietta Bernardojose Project Manager
国家経済開発庁: NEDA CAR
Mr. Jose H. Dado
添付資料4 収集資料一覧
" Organization
Chart of the Provincial
à"Commodity Profile
Government of Benguet
: 2000 Benchmark Data
à"Map of the Province of Benguet
à"Map of the Municipality
of La Trinidad
à"Map of the Municipality
ofAtok
" Map of the Municipality
of Buguias
* Map of the Municipality
of Kabayan
" Map of the Municipality
of Kapangan
* Map of the Municipality
of Mankayan
à"Memorandumof Agreement between BSU, Benguet and La Trinidad
Deed of Undertaking between BSU and LGU- La Trinidad
" Declaration
Cooperating
à"Meteorogical
of Commitment by Cooperative
Activities
Agencies
by the Line Agencies for BRCEP
Data 1992-1998
添付資料5 事業計画概要(英文)
Republic
of the /Philippines
PROVINCE OF BENGUET
LA TRINID AD
'Bengue t "RuraCCommunity
EmpowermentTroject
CL pt&ject fat caiu
6y tU
GOVERNMENT OF JAPAN
GENERAL GRANT AID PROGRAM
2001
SUMMARYSHEET FOR THE GRANTAID PROGRAMFOR JFY 2001
1. Proj ect Tide
:
Benguet Rural Community Empowerment Project
2. Priority Issues and Areas for Economic Cooperation
No. 2-1 (1)
(2)
(3)
(4)
3. Type of the Project
:
S Facility/Construction
S Equipment
4. Breakdown of Cost Estimated Amount
4. 1 Total cost to be requested from Japan's Official Development Assistance General Grant
Aid is TWO HUNDRED EIGHTY TWO MILLION ONE HUNDRED NINETY
THO1 TSAND PF.SDS
( P?«?
1Qf> OftO OfTl
Tho VmstVrimvn ie ac fnliowK à"
A . F acility
A rea
U nit C ost
T otal
1.A gri -M arketing Support C om plex
6,550 sq .m .
18,000
1 17 ,90 0,000
2. M ulti-P urpose R ural C om m unity
3,575 sq.m .
18,000
64 ,350 ,000
E m pow erm ent F acility
X 5 sites
S H
S UI B S S I
B . R u ral In frastru cture
1.R ehabilitation of Farm to M arket
28 .8 km s.
2,500
80,000,00
R oads
C . E qu ipm ent
!
1.V ari ous equipm ent for the A gri7,2 80,000
M ark eti ng Supp ort C om p lex
2 .V ari ou s equipm ent for the M ulti12,660,000
!^
B B
!
P urpose R ural E m p ow erm ent
F acility
TO T A L .
P hP 282,19 0,00 0
4.2
The Provincial
Government of Benguet shall provide the counterpart funding in the total
amount of SEVENTEEN MILLION FOUR HUNDRED TEN THOUSAND
(PhP 17,410,000.00).
The breakdown is as follows :
a.) L a n d a s sites fo r F a ciliti es
b .) O p e ratio n an d m ain ten an ce
c .) C u sto m d uties/tax es an d v alu e
A d d e d tax (V A T ) c h arges
IB i ^ S
B ^ ^ B
TO TA L .
i !
3 ,5 5 0 ,4 33 .0 0
1 0 ,8 5 9 ,56 7.00
3 ,0 0 0 ,0 0 0 .0 0
P h P 1 7 ,4 1 0 ,0 00 .0 0
The total project
cost (item 4. 1 and 4.2) is TWO HUNDREDNINETY NINE MILLION
SIX HUNDRED
PESOS
(PhP
299,600,000.00).
5. Background of the request :
The Province of Benguet is in the Cordillera Administrative Region (CAR) peopled by
indigenous tribal groups. Rugged sloping terrain, mountain ranges and deep valleys
characterize its topography. Predominantly an agricultural area, it is known as the salad bowl
of the Philippines
producing eighty percent (85%) of the country's temperate vegetable
consumption. Twothirds of the province's population live in the rural areas and are directly
and indirectly dependent on agriculture for their livelihood.
Based on the 1997 Minimum Basic Needs Survey of the Social Reform Agenda, Benguet is
one among the poorest provinces in the country with poverty incidence at 61%. Most of the
agricultural tillers have small landholdings at an average of one (1) hectare and remain poor,
struggling with lack of skills and knowledge to practice emerging technologies in sustainable
productive upland farming, post harvest applications and marketing strategies and systems.
Crop damage due to inundation/siltation
and pest/virus infestation is estimated to be one third
to one half of the projected crop produce. Inadequate agricultural infrastructure
support
facilities and services hampers efforts of farmers to increase farm production and income.
Marketing processes are highly individualistic
and results in a situation where the system is
dictated by a cartel of middlemen and traders who impose their ownprices and terms on the
hapless fanner. Price and supply manipulation occur most oftenwith the produce selling
below production cost.
Further,
resulted
fertility,
and the
fanners have resorted to hazardous practices in an effort to increase production that
to excessive deforestation and greater use of chemical farm inputs depleting soil
water resource base and causing pollution to the environment, endangering health
sustainability of agriculture.
Farmers' groups, associations and cooperatives remain weak, ineffective and divided, lacking
supportfacilities, expertise and knowledge to stimulate, encourage self-reliance and mobilize
resources.
The constraints and difficulties which confront the fanners of Benguet calls for a multidimensional approach that leads towards an empoweredrural communityand a strong
dynamic institutional frameworkamongagricultural stakeholders in order to break the chains
of poverty.
An efficient and effective institutional
sector approximates that of cooperatives.
framework amongstakeholders
in the agricultural
The on-going Project Type Technical Cooperation being implemented in Benguet by the
Cooperative Development Authority and the Japan International Cooperation Agency would
undoubtedly be reinforced, strengthened and expanded with the implementation of this
proposed multi-dimensional project. Taking off from the same vision and objective as the
improvement of farmers' income, the facilities and structures herein proposed would be
indispensable for the strengthening of managementof cooperatives and cooperatives'
marketing activities reaching out eventually to all agricultural stakeholders.
6. Coal of the Project
:
To decrease the incidence of poverty amongfarm families through the empowermentof rural
communities of Benguet and the establishment of a strong institutional framework of
agricultural stakeholders.
7. Objectives of the Project :
1. To increase the income of rural farm families through the promotion of an ecologically
balanced and sustainable agricultural development.
2. To promote the sustainability
of the agricultural resource base through the integration of
improved upland farming systems and technologies equipping the farmers with the
necessary skills and knowledge.
3. To strengthen the organization and capability
frameworkfor agricultural development.
of farmers' cooperatives as an institutional
4. To institute an efficient system of marketing involving the collection, grading packaging,
storage and distribution of farm produce coming fromthe rural farms in the municipalities
of Benguet and other adjacent highland areas of the Cordillera and flocos regions.
5. To institute an integral and efficient delivery of agricultural support services amongrelated
agencies of the governmentand other non-governmentorganizations.
6. To improve the health and welfare of rural farm families
environmentally safe technologies.
through the promotion of
7. To institute marketing network linkages for farmproduce coming fromthe rural areas of
Benguet and other upland adjacent areas of the other provinces to the consumercenters.
8. Project Contents (Facility,
Equipment, etc.)
In consonance with the objectives of the project, an Agri-Marketing Support Complex shall be
established in La Trinidad being the center of bulking and marketing operations and five (5)
satellite multi-purpose rural community empowermentfacilities in strategic production areas
ofBenguet with the following components:
Facility
A gri -M arketing Support C om plex
T o be located at L a T rinidad
R ural C om m unity E m pow erm ent
F aciliti es
L oca tion :
A tok
B ugu ias
K abay an
K ap angan &
M ankayan
C om ponents
1. N etw orkin g Secti on
a. W holesale/A u ction A rea w ith separate
areas for :
i. Stora ge
ii. Stockyard, P acking, W ashing A rea
b .O fi ce
2. Fan ners' and C ooperatives' Inputs Store
3. C o operative B ank
4 . Support F acilities
a. Project M anagem ent O fi ce
b . O peration an d A dm in istrative O fi ce
i. G en eral Services w / M aintenan ce R oom
ii. G uard H ouses, C om fort R oom s,
C anteen
1. Fan ners and C om m unity B uilding
a. Trainin g/M ulti-Purpo se H all
b. C ooperative B ank
c. Fan ners' and C oop eratives' S tore
2 . C o llecti on A rea w ith areas for collecti on,
w ashing and packin g
3. N etw ork O fi ce
4. Support Facilities/In fr astructure
a. Project M anagem ent O fi ce (P M O )
i. Storage, kitchen
b. O peration an d A dm in istrati ve O fi ce (O A O )
i. G arb ag e C om post A rea
ii. G uard H ouses, Storage
The Agri-MarketingS upport Complex(AMSC) shall provide a venueto coordinatecapability
and institution building as weDas marketing linkages betweeninstitutional buyers and the
cooperativesw ithin coverageof the Rural Community
Empowerment
Facilities.
To ensurethe sustainability of the project, the Rural CommunityE mpowerment
Facility
(RCEF) shall dually serve as the training ground for newfarmingsystemtechnologies and
capability enhancementactivities as well as serve as a part of the marketand network system
andcollection area for vegetable products.
The mainfocusof the project is capability building through the transfer of technology and
market linkage network promotion.The equipmentrequested for these purposes are the
following :
i.
ii.
iii.
iv.
v.
vi.
Training equipmentto ensure the efficient transfer of agricultural technology and
promotionof cooperatives;
Post harvest equipmentto minimizelosses fromhandling andtransportation;
Communicatione quipmentto support linkage promotionthrough price monitoring;
Heavyequipmentto facilitate transfer of goods and the collection of biodegradable
garbage for future composting;
Officeequipmentf or day to day operationsof the Agri-Marketing
Support Complex
(AMSC) and the satellite support facilities;
Light agricultural machineries/tools.
E quipm ent R equested
/.A G R I-M AR K E TIN G S U P P O R T C O M P L EX
Ice m aker
T ransport ati on C art
蝣
H and an
F orklift
G arbage D um p T ruck
G arbage C art w / bucket
A udio V isual E quipm ent
R adio C om m unication System
G en erator 10 kb
Public A ddress E quipm ent
O ffi ce Fix tures w / com puters, fax
4W D Pick-ups
//. R U R A L C OM M UN IT Y EM P O W E R M E N T
F A C ILITIES
T iller
T ra nsportation T ru ck s
H and C arts
A udio-visual equipm ent
R adio C om m unicati ons
O ffi ce Fix tures w / com puters
For facilities
rehabilitation
Q uantity
1
3
60
2
1
1
1
1
1
1
1
2
10
10
40
5
5
10
accessibility
fromthe village farms, the support infrastructure consist of
of the following roads :
S u p p o rt In fr a st ru c tu r e :
R OAD S :
A TO K
1 . C a ttu b o - P a o a y - E n g la n d a d R o a d
B U G U IA S
2 . A m p a le g g u e g -A la p a n e -P o b la c io n R o a d
K A B A YA N
3 . K a b a y a n B a ri o to H a ls e m a H ig h w a y
K A PA N G A N
4 . P a v k e k to L o m o n to L a b u e e R o a d
L A T R IN ID A D
5 . C e n te r to T o y o n g R o a d
6 . C e n te r to P u g u is R o a d
M A N K A YA N
7 . P a s -n a a n to A m -a m R o ad
T O TA L
L e n g th
(k m )
W id th
fi n )
T h ic k n e ss
(m )
4 .0 0
3 .0 0
0 .2 0
4 .0 0
3 .0 0
3 .0 0
1 0 .0 0
3 .0 0
0 .2 0
4 .0 0
3 .0 0
0 .2 0
1 .8 0
1 .0 0
3 .0 0
1 0 .0 0
0 .2 0
0 .2 0
4 .0 0
2 8 .8 0
3 .0 0
0 .2 0
9. Beneficiaries/Effects
(1)
Direct Benefits - Improvementof rural fanner's income and activation of rural life.
Region/Area, No. of Beneficiaries - Expected to benefit fromthe project are the rural
farm families of the Province of Benguet and the adjacent highland temperate vegetable
producing areas of the Cordillera, Hocos and Cagayan regions. The Province of Benguet
has a total land area of 261,648 hectares and a total population of 330,129 as of 2000
census.
(2)
Indirect Benefits - The consumers of temperate vegetable in the entire country would
benefit in terms of availability
high quality and good health.
Region/Area, No. of Beneficiaries - Thepopulation of the Philippines
(3) Major Effects
:
a.) The project realization would result in the uplifhnent of the quality of life of rural
farming families as their income level increases. Economic activities and rural life will
be activated as agri-based livelihood endeavors will be generated and developed.
There will be an increased opportunity for employment and a spin off movementof
consumerbasic goods.
b.) An ecologically balance environment is achieved as improved fanning practices and
technologies are adapted and instituted. Availability
to consumers of high quality
temperate agricultural products would be to their health well-being. Likewise an effect
of the project implementation is an improved health and sanitation living condition is
the rural areas.
c.) Ultimately, the project would bring about an empowered rural farming family that is
strong and self-reliant
taking full initiative
and responsibility
for the further
development of the sector, his community and country.
1 0. Implementing Agency : The Provincial Government of Benguet
( 1) Implementing Agency/Section : Officeof the Provincial Agriculturist
(2) Budget of the Section for the Past Three Years :
Y 儲汀 1 9 9 9
2 0 00
Pbp . 5,
7 23 ,
0 58 .
00
(3) Staffofthe
6 ,2 0 7 ,
777 .
00
200 1
P b P 7 ,0 1 7 ,
024.
00
Section :
TotalNo. :
37
No. of Technical Staff
(4)
Pbp
:
22
Cooperating Agencies (MOA indicating cost-sharing and implementing arrangements
attached)
Municipal Governmentsof Benguet
-Land Sites for Facilities
-Operation and Maintenance Cost
Benguet State University
-Land Sites for Agri-Marketing Support Complex
Technology Transfer
Cooperativ e Development Authority
-Training on Cooperative Development
-Coordination of PTTC Activities
Department of Science and Technology
-Technology Transfer
Department of Agriculture
Technology Transfer
1 1. Existing Facility
& Equipment :
The La Trinidad Vegetable Trading Post (LTVTP) established in 1988 as a trading post for
vegetables with a target capacity of 26.7 tons daily. Today the volume of vegetables at the
LTVTP is 286 daily.
12. Other Relevant Project
Country :
by Japan (Technical
1. Highland Integrated
Rural Development Project
Cooperation & Others) and Other Donor
GrantAid
Japan ODA 1989.
2. Improvement of Fanners' Income, Alleviation of Rural Village WomensSocial and
Economic Position ni 'Regional Economic Development Project in Depressed Areas
through Agricultural Cooperatives Promotion.PTTC Japan ODA 1998.
13. Existing Facilities/Equipment
(Related to die Project)
(1) Major Feature cfihz Existing Fadiitie? or Plans à"
The La Trinidad Vegetable Trading Post the only existing vegetable collection
facility in the province, serves as the major trading Outlet for temperate vegetables grown
in the province. It consists of3 buildings with an open space in the center that serves as
the bulking area. The total area of the facility is 9,168 sq.m. The structure is a place for
bulking and trading vegetables before shipment to Metro Manila and other market
outlets.
(2) Major Feature of the Existing
Equipment :
à" No existing equipment
14. Project Site Preparation
:
à" Already Secured
> Preparation of basic infrastructure
à"
à"
à"
à"
Leveling
WaterSupply
Electricity
Telephone
15. Peace & Order Situation
à" Relatively
of the Study Site :
peaceful
16. Relevant Japanese Cooperation Projects,
(Loan, Grant, Technical Cooperation)
if any
à" Highland Integrated Rural Development Project
Grant Aid Japan ODA 1989
à" Improvementof Farmers' Income, Alleviation of Rural Village WomensSocial and
Economic Position in Regional Economic Development Project in Depressed Areas
through Agricultural Cooperatives Promotion. PTTC Japan ODA 1998
17. Relevant Projects
of Other Donors, if any
à" La Trinidad Vegetable Trading Post Project Loan - GrantUSAID 1988
à" Cordillera Highlands Agricultural Resources Management(CHARM) Project
18. State availability
and commitmentto shoulder local counterpart costs as follows :
The Provincial Governmentof Benguet and the Municipal
commitment to shoulder local counterparts cost as follows :
a)
b.)
c.)
d.)
Governments pledged its
import taxes and duties of requested equipment and value added tax (VAT) charges
inland transport cost of moving equipment fromport to project site
maintenance and operating expenses of the project
land and right-of-way